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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035942
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】倉庫管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240308BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240308BHJP
【FI】
G06Q50/28
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140587
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】近藤 友里恵
(72)【発明者】
【氏名】原 寛和
(72)【発明者】
【氏名】藤本 幸子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】倉庫の利用のマッチングに関する支援であるマッチング支援を行う倉庫管理システムを提供する。
【解決手段】倉庫管理システム10において、サーバ装置1は、倉庫管理のためにユーザによって入力される倉庫管理情報に基づいて、倉庫管理に関する支援である倉庫管理支援をユーザに提供する倉庫管理支援部114と、倉庫管理情報と、倉庫の利用を希望する利用希望者によって入力される利用条件情報とに基づいてマッチング支援を行うマッチング支援部115と、ユーザに対して提供される支援に対する利用料を課金する課金部119と、を備える。倉庫管理支援に対する利用料である第1利用料の料金体系と、マッチング支援に対する利用料である第2利用料の料金体系とは、異なる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
倉庫管理のためにユーザによって入力される倉庫管理情報に基づいて、前記倉庫管理に関する支援である倉庫管理支援を前記ユーザに提供する倉庫管理支援部と、
前記倉庫管理情報と、倉庫の利用を希望する利用希望者によって入力される利用条件を示す情報である利用条件情報とに基づいて、前記倉庫の利用のマッチングに関する支援であるマッチング支援を行うマッチング支援部と、
前記ユーザに対して提供される支援に対する利用料を課金する課金部と、を備え、
前記倉庫管理支援に対して前記課金部により課金される前記利用料である第1利用料の料金体系と、前記マッチング支援に対して前記課金部により課金される前記利用料である第2利用料の料金体系とが異なる、倉庫管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の倉庫管理システムにおいて、
前記第1利用料は、前記第2利用料よりも低額である、倉庫管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の倉庫管理システムにおいて、
前記第1利用料は無料である、倉庫管理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の倉庫管理システムにおいて、
前記マッチング支援を利用する前記ユーザによって管理される前記倉庫に関する前記倉庫管理情報は、前記マッチングの対象となり、
前記マッチング支援を利用しない前記ユーザによって管理される前記倉庫に関する前記倉庫管理情報は、前記マッチングの対象とならない、倉庫管理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の倉庫管理システムにおいて、
前記第2利用料は成功報酬である、倉庫管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の倉庫管理システムにおいて、
前記第1利用料は定額である、倉庫管理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の倉庫管理システムにおいて、
前記第1利用料は定額であり、
前記第2利用料は定額である、倉庫管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、倉庫管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、倉庫を所有する倉庫所有者と、倉庫へ荷物の保管を希望する利用希望者とをマッチングさせるマッチングシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-96841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
倉庫管理システムのユーザは必ずしも多くはない。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による倉庫管理システムは、倉庫管理のためにユーザによって入力される倉庫管理情報に基づいて、前記倉庫管理に関する支援である倉庫管理支援を前記ユーザに提供する倉庫管理支援部と、前記倉庫管理情報と、倉庫の利用を希望する利用希望者によって入力される利用条件を示す情報である利用条件情報とに基づいて、前記倉庫の利用のマッチングに関する支援であるマッチング支援を行うマッチング支援部と、前記ユーザに対して提供される支援に対する利用料を課金する課金部と、を備え、前記倉庫管理支援に対して前記課金部により課金される前記利用料である第1利用料の料金体系と、前記マッチング支援に対して前記課金部により課金される前記利用料である第2利用料の料金体系とが異なる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの増加に資する倉庫管理システムを提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態による倉庫管理システムによってユーザに提供される支援を概念的に示す図である。
図2図2は、一実施形態による倉庫管理システムの構成を示すブロック図である。
図3図3は、倉庫管理情報の入力画面の例を示す図である。
図4図4は、利用条件情報の入力画面の例を示す図である。
図5図5は、マッチング候補の抽出結果を示す表示画面の例を示す図である。
図6図6は、一実施形態による倉庫管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図7図7は、一実施形態による倉庫管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[一実施形態]
一実施形態による倉庫管理システムについて、図1図7を用いて説明する。図1は、本実施形態による倉庫管理システムによってユーザに提供される支援を概念的に示す図である。
【0010】
図1に示すように、第1段階においては、倉庫管理システム10(図2参照)は、後述する倉庫管理支援をユーザに提供する(ステップS1)。即ち、倉庫管理支援の利用をユーザが申し込んだ場合には、倉庫管理システム10は、当該ユーザに対して倉庫管理支援を提供する。第1段階においては、当該ユーザによって管理されている倉庫が、後述するマッチングの対象に含められない。
【0011】
ユーザは、広義に解釈される。倉庫を所有する倉庫所有者と、倉庫の管理を行う倉庫管理者とが一致していなくてもよい。倉庫の管理を倉庫所有者から委託された受託者も、ユーザに該当し得る。倉庫の管理を倉庫管理者に委託した倉庫所有者も、ユーザに該当し得る。ユーザには、自然人のみならず、法人も含まれる。
【0012】
第2段階においては、倉庫管理システム10は、後述するマッチング支援をユーザに提供する(ステップS2)。即ち、マッチング支援の利用をユーザが申し込んだ場合には、倉庫管理システム10は、当該ユーザに対してマッチング支援を提供する。第2段階においては、当該ユーザによって管理されている倉庫が、マッチングの対象に含められる。
【0013】
図2は、本実施形態による倉庫管理システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施形態による倉庫管理システム10には、サーバ装置1と、ユーザ端末2と、利用希望者端末3と、が備えられ得る。ユーザ端末2は、例えば、パーソナルコンピュータ等によって構成され得るが、これに限定されない。利用希望者端末3は、例えば、パーソナルコンピュータ等によって構成され得るが、これに限定されない。サーバ装置1と、ユーザ端末2とは、ネットワーク4を介して相互に通信し得る。また、サーバ装置1と、利用希望者端末3とは、ネットワーク4を介して相互に通信し得る。ネットワーク4としては、インターネット等が挙げられる。サーバ装置1は、倉庫管理システム10を用いたサービスを運営する運営者によって管理され得る。また、ユーザ端末2は、倉庫を管理するユーザ等によって操作され得る。利用希望者端末3は、倉庫の利用を希望する利用希望者によって操作され得る。なお、複数のユーザが倉庫管理システム10を利用し得るが、図2においては、複数のユーザ端末2のうちの1つのユーザ端末2が図示されている。複数の利用希望者が倉庫管理システム10を利用し得るが、図2においては、複数の利用希望者端末3のうちの1つの利用希望者端末3が図示されている。
【0015】
サーバ装置1には、演算部11と、記憶部12と、通信部13とが備えられ得る。サーバ装置1には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0016】
ユーザ端末2には、演算部21と、記憶部22と、操作部23と、表示部24と、通信部25とが備えられ得る。ユーザ端末2には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0017】
利用希望者端末3には、演算部31と、記憶部32と、操作部33と、表示部34と、通信部35とが備えられ得る。利用希望者端末3には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0018】
上述したように、サーバ装置1には、演算部11が備えられ得る。演算部11は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)、即ち、処理回路(processing circuitry)によって構成され得る。演算部11には、制御部111と、倉庫管理情報取得部112と、利用条件情報取得部113と、倉庫管理支援部114と、マッチング支援部115と、マッチング候補抽出部116と、課金部119とが備えられ得る。制御部111は、サーバ装置1の全体の制御を司る。制御部111と、倉庫管理情報取得部112と、利用条件情報取得部113と、倉庫管理支援部114と、マッチング支援部115と、マッチング候補抽出部116と、課金部119とは、記憶部12に記憶されているプログラムが演算部11によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部11には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0019】
なお、制御部111、倉庫管理情報取得部112、利用条件情報取得部113、倉庫管理支援部114、マッチング支援部115、マッチング候補抽出部116、課金部119の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部111、倉庫管理情報取得部112、利用条件情報取得部113、倉庫管理支援部114、マッチング支援部115、マッチング候補抽出部116、課金部119の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
【0020】
上述したように、サーバ装置1には、記憶部12が備えられ得る。記憶部12は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。揮発性メモリは、プロセッサのワーキングメモリとして使用され、処理又は演算に必要なデータ等を一時的に記憶する。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。不揮発性メモリは、保存用のメモリとして使用され、プログラム、テーブル、マップ等を記憶する。記憶部12の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。また、記憶部12には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が更に備えられ得る。記憶部12には、本実施形態による倉庫管理方法をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが予めインストールされる。また、記憶部12には、後述する倉庫管理情報が記憶される倉庫管理情報記憶部121と、後述する利用条件情報が記憶される利用条件情報記憶部122とが備えられ得る。記憶部12の少なくとも一部が、サーバ装置1とは別個に設けられた不図示のストレージによって構成されてもよい。
【0021】
上述したように、サーバ装置1には、通信部13が備えられ得る。通信部13には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部13は、ネットワーク4を介して、ユーザ端末2に備えられた通信部25との間で通信を行い得る。また、通信部13は、ネットワーク4を介して、利用希望者端末3に備えられた通信部35との間で通信を行い得る。
【0022】
上述したように、ユーザ端末2には、演算部21が備えられ得る。演算部21は、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。演算部21には、制御部211と、表示制御部214とが備えられ得る。制御部211は、ユーザ端末2の全体の制御を司る。表示制御部214は、表示部24の表示の制御を司る。制御部211と、表示制御部214とは、記憶部22に記憶されているプログラムが演算部21によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部21には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0023】
なお、制御部211、表示制御部214の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部211、表示制御部214の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
【0024】
上述したように、ユーザ端末2には、記憶部22が備えられ得る。記憶部22は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。記憶部22には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。
【0025】
上述したように、ユーザ端末2には、操作部23が備えられ得る。操作部23は、ユーザがユーザ端末2に対して操作入力を行う際に用いられ得る。操作部23としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されない。
【0026】
上述したように、ユーザ端末2には、表示部24が備えられ得る。表示部24には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。なお、このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部23と表示部24とが構成されてもよい。
【0027】
上述したように、ユーザ端末2には、通信部25が備えられ得る。通信部25には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部25は、ネットワーク4を介して、サーバ装置1に備えられた通信部13との間で通信を行い得る。
【0028】
上述したように、利用希望者端末3には、演算部31が備えられ得る。演算部31は、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。演算部31には、制御部311と、表示制御部314とが備えられ得る。制御部311は、利用希望者端末3の全体の制御を司る。表示制御部314は、表示部34の表示の制御を司る。制御部311と、表示制御部314とは、記憶部32に記憶されているプログラムが演算部31によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部31には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0029】
なお、制御部311、表示制御部314の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部311、表示制御部314の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
【0030】
上述したように、利用希望者端末3には、記憶部32が備えられ得る。記憶部32は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。記憶部32には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。
【0031】
上述したように、利用希望者端末3には、操作部33が備えられ得る。操作部33は、利用希望者が利用希望者端末3に対して操作入力を行う際に用いられ得る。操作部33としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されない。
【0032】
上述したように、利用希望者端末3には、表示部34が備えられ得る。表示部34には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。なお、このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部33と表示部34とが構成されてもよい。
【0033】
上述したように、利用希望者端末3には、通信部35が備えられ得る。通信部35には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部35は、ネットワーク4を介して、サーバ装置1に備えられた通信部13との間で通信を行い得る。
【0034】
上述したように、サーバ装置1には、倉庫管理情報取得部112が備えられ得る。倉庫管理情報取得部112は、ユーザ端末2から供給される倉庫管理情報を取得する。倉庫管理情報は、倉庫管理のためにユーザによって入力される情報である。より具体的には、倉庫管理情報は、ユーザによって管理される倉庫に関する情報である。倉庫管理情報は、ユーザ端末2を介してユーザによって入力され得る。ユーザは、当該ユーザが管理する倉庫を、倉庫管理情報を用いて管理し得る。倉庫管理情報としては、倉庫の所在地を示す情報、倉庫のサイズを示す情報、倉庫に備えられた設備を示す情報、倉庫に備えられたバースの種別を示す情報、倉庫の収容能力を示す情報、倉庫の空き状況等が挙げられ得るが、これに限定されない。バースとは、荷物の積み下ろしのために運搬車両が利用するスペースである。
【0035】
図3は、倉庫管理情報の入力画面の例を示す図である。より具体的には、倉庫管理情報の一部を構成する倉庫基本情報を入力するための入力画面が、図3には示されている。図3に示すような入力画面は、ユーザ端末2に備えられた表示部24に表示され得る。図3に示すように、各階の面積を示す情報、各階に備えられた事務所の面積を示す情報、各階の耐荷重を示す情報が、当該入力画面において入力され得る。また、当該倉庫に備えられた昇降設備を示す情報が、当該入力画面において入力され得る。昇降設備に関する情報としては、荷物用エレベータの基数に関する情報と、最大積載量を示す情報と、垂直搬送機の基数に関する情報とが入力され得る。また、当該倉庫の周辺を示す情報である設備周辺情報が、当該入力画面において入力され得る。設備周辺情報としては、当該倉庫が備えられた敷地が接する道路である接面道路に関する情報と、当該倉庫に接車され得る運搬車両である接車可能車両を示す情報とが入力され得る。また、当該倉庫の温度帯に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。温度帯としては、常温、定温、冷蔵、冷凍が挙げられる。また、当該倉庫に備えられたバースに関する情報が、当該入力画面において入力され得る。例えば、4トン以下の運搬車両が利用可能なバースの数を示す情報と、当該バースのうちの庇が備えられたバースの数を示す情報とが、当該入力画面において入力され得る。また、10トン以下の運搬車両が利用可能なバースの数を示す情報と、当該バースのうちの庇が備えられたバースの数を示す情報とが、当該入力画面において入力され得る。また、当該倉庫内に備えられた設備を示す情報である庫内設備情報が、当該入力画面において入力され得る。庫内設備情報としては、フォークリフトの基数を示す情報と、重量クレーンの基数を示す情報とが、当該入力画面において入力され得る。
【0036】
不図示の画像入力画面において、倉庫に関する画像が入力され得る。画像の入力は、画像データをアップロードすることによって行われ得る。画像入力画面は、ユーザ端末2に備えられた表示部24に表示され得る。倉庫の外観に関する画像が、当該画像入力画面において入力され得る。また、倉庫に備えられた待機場所に関する画像が、当該画像入力画面において入力され得る。また、倉庫に備えられた重機に関する画像が、当該画像入力画面において入力され得る。また、倉庫の内部に関する画像が、当該画像入力画面において入力され得る。また、倉庫に備えられたバースに関する画像が、当該画像入力画面において入力され得る。
【0037】
倉庫管理情報取得部112は、ユーザ端末2から供給される倉庫管理情報を倉庫管理情報記憶部121に記憶する。倉庫管理情報は、当該倉庫管理情報を提供したユーザを示す情報であるユーザ情報に紐付けられた状態で、倉庫管理情報記憶部121に記憶される。
【0038】
上述したように、サーバ装置1には、倉庫管理支援部114が備えられ得る。倉庫管理支援部114は、倉庫管理情報に基づいて、倉庫管理に関する支援である倉庫管理支援をユーザに提供する。倉庫管理支援としては、例えば、倉庫管理情報のユーザへの提示が挙げられ得る。具体的には、ユーザは、当該ユーザが管理する倉庫に関する情報である倉庫管理情報を、当該ユーザによって操作されるユーザ端末2に備えられた表示部24に表示させ得る。ユーザは、表示部24に表示される倉庫管理情報に基づいて、倉庫の管理を行い得る。なお、倉庫管理支援は、これに限定されない。
【0039】
上述したように、サーバ装置1には、利用条件情報取得部113が備えられ得る。利用条件情報取得部113は、利用希望者端末3から供給される利用条件情報を取得する。利用条件情報は、倉庫の利用を希望する利用希望者によって入力される利用条件を示す情報である。利用条件は、利用希望者が利用を希望する倉庫に関する条件である。利用条件情報は、利用希望者端末3を介して利用希望者によって入力され得る。利用条件としては、倉庫の所在地、倉庫のサイズ、倉庫に備えられた設備、倉庫に備えられたバースの種別、倉庫の収容能力等が挙げられ得るが、これに限定されない。
【0040】
図4は、利用条件情報の入力画面の例を示す図である。図4に示すような入力画面は、利用希望者端末3に備えられた表示部34に表示され得る。図4に示すように、倉庫が存在するエリアに関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫に収容する商材に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫の温度帯に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫の最大坪数に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫に収容される荷物の荷姿に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫の耐荷重に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫に収容される荷物の最大重量に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫での段積みに関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫に収容される荷物の臭いに関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫の使用開始の時期である開始時期に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、倉庫に対して行われる入出庫の数に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。また、配送に関する情報が、当該入力画面において入力され得る。なお、利用条件は、これらに限定されない。
【0041】
利用条件情報取得部113は、利用希望者端末3から供給される利用条件情報を、利用条件情報記憶部122に記憶する。利用条件情報は、当該利用条件情報を提供した利用希望者を示す情報である利用希望者情報に紐付けられた状態で、利用条件情報記憶部122に記憶される。
【0042】
上述したように、サーバ装置1には、マッチング候補抽出部116が備えられ得る。マッチング候補抽出部116は、倉庫管理情報記憶部121に記憶された倉庫管理情報と、利用希望者によって入力された利用条件情報とに基づいて、マッチングの候補となる倉庫であるマッチング候補を抽出する。マッチング支援の利用を申し込んだユーザによって管理される倉庫に関する倉庫管理情報が、マッチング候補抽出部116によって行われる抽出の対象となる。即ち、マッチング支援を利用するユーザによって管理される倉庫に関する倉庫管理情報が、マッチングの対象となる。マッチング支援の利用を申し込んでいないユーザによって管理される倉庫に関する倉庫管理情報は、マッチング候補抽出部116によって行われる抽出の対象とならない。即ち、マッチング支援を利用しないユーザによって管理される倉庫に関する倉庫管理情報は、マッチングの対象とならない。
【0043】
マッチングには、公知の技術を適宜適用し得る。例えば、上述した特許文献1に記載されている技術を、マッチングに適宜適用し得るが、これに限定されない。ここでは、マッチングの詳細については省略する。
【0044】
ダブルブッキングが生じるのを防止すべく、マッチング候補抽出部116は、最大坪数からある程度の余裕量を差し引いた上で、マッチングの処理を行うことが好ましい。マッチング候補抽出部116は、倉庫の使用開始の時期と、倉庫の使用終了の時期に関し、ある程度の日程的余裕を確保した上で、マッチングの処理を行うことが望ましい。
【0045】
図5は、マッチング候補の抽出結果を示す表示画面の例を示す図である。図5に示すような表示画面は、利用希望者端末3に備えられた表示部34に表示され得る。マッチング候補が20件抽出された場合の例が、図5には示されている。図5に示すように、マッチング候補として抽出された複数の倉庫の各々に対して、チェックボックス41が付され得る。チェックボックス41が利用希望者によってチェックされた場合には、当該チェックボックス41に対応する倉庫が、お気に入りの倉庫として登録され得る。料金順にマッチング候補を並べ替えるための操作ボタン42が、当該表示画面には表示され得る。また、高速道路のインターチェンジに近い順にマッチング候補を並べ替えるための操作ボタン43が、当該表示画面に表示され得る。その他の条件に基づいてマッチング候補を並べ替えるための操作ボタン44が、当該表示画面に表示され得る。見積書の作成を依頼するための操作ボタンである見積書作成依頼ボタン45が、当該表示画面に表示され得る。見積書作成依頼ボタン45が、利用希望者によって押された場合、見積書の作成依頼が、サーバ装置1を介してユーザ端末2に送信され得る。
【0046】
上述したように、サーバ装置1には、マッチング支援部115が備えられ得る。マッチング支援部115は、倉庫管理情報記憶部121に記憶された倉庫管理情報と、利用希望者によって入力された利用条件情報とに基づいて、倉庫の利用のマッチングに関する支援であるマッチング支援を行う。例えば、マッチング支援部115は、マッチング候補抽出部116によって抽出されたマッチング候補を示す情報を、利用希望者端末3に供給し得る。見積書の作成の依頼が利用希望者によって行われた場合、マッチング支援部115は、見積書の作成の依頼が利用希望者によって行われたことを示す情報を、ユーザ端末2に対して供給する。即ち、見積書作成依頼ボタン45(図5参照)が利用希望者によって押された場合、マッチング支援部115は、見積書の作成の依頼が利用希望者によって行われたことを示す情報を、ユーザ端末2に対して供給する。見積書の作成の依頼が利用希望者によって行われたことを示す情報に基づいて、ユーザは、見積書の作成を行う。ユーザは、作成した見積書を、サーバ装置1を介して利用希望者端末3に送信し得る。なお、マッチング支援部115によって提供されるマッチング支援は、これらに限定されない。こうして、倉庫と利用希望者とのマッチングの支援がマッチング支援部115によって行われ得る。
【0047】
上述したように、サーバ装置1には、課金部119が備えられ得る。課金部119は、ユーザに対して提供される支援に対する利用料を課金する。ユーザに対して提供される支援が倉庫管理支援である場合、課金部119は、第1利用料を課金する。第1利用料は、倉庫管理支援に対する利用料である。ユーザに提供される支援がマッチング支援である場合、課金部119は、第2利用料を課金する。第2利用料は、マッチング支援に対する利用料である。第1利用料の料金体系と、第2利用料の料金体系とは、互いに異なる。例えば、第1利用料は、第2利用料よりも低額である。第1利用料は、例えば定額(サブスクリプション)であるが、これに限定されない。第1利用料は、無料であることが好ましいが、これに限定されない。第1利用料を比較的低額にするのは、倉庫管理支援の提供をユーザが受けやすくするためである。第2利用料は、例えば成功報酬であるが、これに限定されない。
【0048】
本実施形態によれば、倉庫管理支援の提供に対する利用料が比較的低額であるため、ユーザは倉庫管理支援の提供を受けやすい。従って、本実施形態によれば、倉庫管理システム10のユーザの増加に寄与することができる。
【0049】
倉庫管理情報の入力が完了したユーザは、マッチング支援を受けるため前提が整っている。即ち、倉庫管理情報の入力が完了したユーザは、マッチング支援を受けるにあたって、手間のかかる情報入力作業を要しない。倉庫管理情報の入力が完了したユーザは、マッチング支援を受けるにあたって、特段の支障がない。このため、倉庫管理情報の入力が完了したユーザは、倉庫管理支援の提供を受ける段階から、マッチング支援の提供を受ける段階に移行しやすい。
【0050】
マッチング支援に対する利用料である第2利用料がユーザに課される場合、当該ユーザに対しては、第1利用料は課されないが、これに限定されない。即ち、ユーザに対して第2利用料が課される場合、当該ユーザは、マッチング支援の提供を受け得るのみならず、倉庫管理支援の提供も受け得るが、これに限定されない。
【0051】
図6は、本実施形態による倉庫管理システムの動作の例を示すフローチャートである。マッチング候補の抽出の処理の例が図6には示されている。
【0052】
ステップS11において、マッチング候補抽出部116は、倉庫管理情報記憶部121に記憶された倉庫管理情報を読み出す。この後、ステップS12に遷移する。
【0053】
ステップS12において、マッチング候補抽出部116は、利用条件情報記憶部122に記憶された利用条件情報を読み出す。この後、ステップS13に遷移する。
【0054】
ステップS13において、マッチング候補抽出部116は、倉庫管理情報と利用条件情報とに基づいて、マッチング候補を抽出する。こうして、図6に示す処理が完了する。
【0055】
図7は、本実施形態による倉庫管理システムの動作の例を示すフローチャートである。課金の処理の例が図7には示されている。
【0056】
ステップS21において、課金部119は、ユーザに対して提供される支援がマッチング支援であるか否かを判定する。ユーザに対して提供される支援がマッチング支援である場合(ステップS21においてYES)、ステップS22に遷移する。ユーザに対して提供される支援がマッチング支援でない場合(ステップS21においてNO)、ステップS23に遷移する。
【0057】
ステップS22において、課金部119は、ユーザに対して提供される支援に対して第2利用料を課金する。第2利用料は、上述したように、マッチング支援に対する利用料である。ステップS22が完了した場合には、図7に示す処理が完了する。
【0058】
ステップS23において、課金部119は、ユーザに対して提供される支援が倉庫管理支援であるか否かを判定する。ユーザに対して提供される支援が倉庫管理支援である場合(ステップS23においてYES)、ステップS24に遷移する。ユーザに対して提供される支援が倉庫管理支援でない場合(ステップS23においてNO)、図7に示す処理が完了する。
【0059】
ステップS24において、課金部119は、ユーザに対して供給される支援に対して第1利用料を課金する。第1利用料は、上述したように、倉庫管理支援に対する利用料である。ステップS24が完了した場合には、図7に示す処理が完了する。
【0060】
このように、本実施形態によれば、倉庫管理支援に対する利用料である第1利用料の料金体系と、マッチング支援に対する利用料である第2利用料の料金体系とが異なっている。このため、本実施形態によれば、倉庫管理支援の提供をユーザが受けやすくなる。このため、本実施形態によれば、ユーザの増加に寄与し得る倉庫管理システム10を提供し得る。
【0061】
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
【0062】
例えば、上記実施形態では、第1利用料が定額であり、第2利用料が成功報酬である場合を例に説明したが、これに限定されない。第1利用料が第2利用料のいずれもが定額(サブスクリプション)であってもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、第2利用料がユーザに課される場合、当該ユーザに対しては、第1利用料が別途課されない場合を例に説明したが、これに限定されない。第1利用料は、上述したように、倉庫管理支援に対する利用料である。第2利用料は、上述したように、マッチング支援に対する利用料である。第2利用料をユーザに課すととともに、当該ユーザに対して第1利用料を更に課してもよい。即ち、第1利用料が第2利用料に含まれてもよいし、第1利用料と第2利用料に含まれなくてもよい。
【0064】
上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0065】
(付記1)
倉庫管理システム(10)は、倉庫管理のためにユーザによって入力される倉庫管理情報に基づいて、前記倉庫管理に関する支援である倉庫管理支援を前記ユーザに提供する倉庫管理支援部(114)と、前記倉庫管理情報と、倉庫の利用を希望する利用希望者によって入力される利用条件を示す情報である利用条件情報とに基づいて、前記倉庫の利用のマッチングに関する支援であるマッチング支援を行うマッチング支援部(115)と、前記ユーザに対して提供される支援に対する利用料を課金する課金部(119)と、を備え、前記倉庫管理支援に対して前記課金部により課金される前記利用料である第1利用料の料金体系と、前記マッチング支援に対して前記課金部により課金される前記利用料である第2利用料の料金体系とが異なる。このような構成によれば、倉庫管理支援に対する利用料である第1利用料の料金体系と、マッチング支援に対する利用料である第2利用料の料金体系とが異なっている。このため、倉庫管理支援の提供をユーザが受けやすくなる。このような構成によれば、ユーザの増加に寄与し得る倉庫管理システムを提供し得る。
【0066】
(付記2)
付記1に記載の倉庫管理システムにおいて、前記第1利用料は、前記第2利用料よりも低額であってもよい。このような構成によれば、ユーザの増加に寄与することができる。
【0067】
(付記3)
付記2に記載の倉庫管理システムにおいて、前記第1利用料は無料であってもよい。このような構成によれば、ユーザの増加に寄与することができる。
【0068】
(付記4)
付記1に記載の倉庫管理システムにおいて、前記マッチング支援を利用する前記ユーザによって管理される前記倉庫に関する前記倉庫管理情報は、前記マッチングの対象となり、前記マッチング支援を利用しない前記ユーザによって管理される前記倉庫に関する前記倉庫管理情報は、前記マッチングの対象とならなくてもよい。
【0069】
(付記5)
付記1に記載の倉庫管理システムにおいて、前記第2利用料は成功報酬であってもよい。
【0070】
(付記6)
付記5に記載の倉庫管理システムにおいて、前記第1利用料は定額であってもよい。
【0071】
(付記7)
付記1記載の倉庫管理システムにおいて、前記第1利用料は定額であり、前記第2利用料は定額であってもよい。
【0072】
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【符号の説明】
【0073】
1:サーバ装置 2:ユーザ端末
3:利用希望者端末 4:ネットワーク
10:倉庫管理システム 11、21、31:演算部
12、22、32:記憶部 13、25、35:通信部
23、33:操作部 24、34:表示部
41:チェックボックス 42、43、44:操作ボタン
45:見積書作成依頼ボタン 111、211、311:制御部
112:倉庫管理情報取得部 113:利用条件情報取得部
114:倉庫管理支援部 115:マッチング支援部
116:マッチング候補抽出部 119:課金部
121:倉庫管理情報記憶部 122:利用条件情報記憶部
214、314:表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7