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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035957
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20240308BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
G03G21/00 370
G03G15/00 303
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140614
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】柴田 千晴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓太
【テーマコード(参考)】
2H270
【Fターム(参考)】
2H270KA04
2H270KA13
2H270KA32
2H270LA29
2H270LD03
2H270MA14
2H270MB13
2H270MB15
2H270MB16
2H270MB22
2H270MB27
2H270MB36
2H270MC29
2H270MF08
2H270MF16
2H270MF21
2H270MH02
2H270MH06
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】感光体ドラムが劣化した場合であっても、適切な現像バイアスを算出する。
【解決手段】画像形成装置は、ドラムカートリッジと、現像カートリッジと、トナーセンサと、制御装置とを備える。制御装置は、感光体ドラムの使用履歴に基づいて算出した感光体ドラムの劣化パラメータをドラムメモリに記憶させる。制御装置は、トナーセンサが測定したトナー像の濃度から基準現像バイアスVsを算出する(S24)。制御装置は、ドラムメモリに記憶された劣化パラメータが第1閾値より小さいと判定した場合(S26,Yes)、画像形成時に基準現像バイアスVsを現像バイアスVrとして現像ローラに印加する(S27)。制御装置は、ドラムメモリに記憶された劣化パラメータが第1閾値より小さいと判定しなかった場合(S26,No)、画像形成時に基準現像バイアスVsを小さくした値を現像バイアスVrとして現像ローラに印加する(S28)。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能であって、感光体ドラムと、ドラムメモリと、を有するドラムカートリッジと、
前記ドラムカートリッジと共に使用可能であって、現像ローラを有する現像カートリッジと、
トナー像の濃度を測定可能なトナーセンサと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記感光体ドラムを使用した使用履歴に基づいて算出した前記感光体ドラムの劣化パラメータを前記ドラムメモリに記憶させ、
トナー像を形成し、
前記トナーセンサが測定したトナー像の濃度から前記現像ローラに印加する基準現像バイアスVsを算出し、
前記ドラムメモリに記憶された前記劣化パラメータが第1閾値より小さいかを判定し、
前記ドラムメモリに記憶された前記劣化パラメータが第1閾値より小さいと判定した場合、画像形成時に前記基準現像バイアスVsを現像バイアスVrとして前記現像ローラに印加し、
前記ドラムメモリに記憶された前記劣化パラメータが第1閾値より小さいと判定しなかった場合、画像形成時に前記基準現像バイアスVsを小さくした値を現像バイアスVrとして前記現像ローラに印加することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記使用履歴は、
温度および湿度が所定条件を満たす標準環境で画像形成された第1印刷枚数と、
前記標準環境でない環境である過酷環境で画像形成された第2印刷枚数と、
であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記過酷環境は、前記標準環境より高温かつ高湿の環境を含むことを特徴とする請求項2に記載に画像形成装置。
【請求項4】
前記過酷環境は、前記標準環境より低温かつ低湿の環境を含むことを特徴とする請求項2に記載に画像形成装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記劣化パラメータを、
前記第1印刷枚数に第1係数K1を乗じた値と、
前記第2印刷枚数に、前記標準環境である場合よりも単位印刷枚数あたりの前記劣化パラメータの増加量を大きくする第2係数K2を乗じた値と、
を積算することにより算出し、前記ドラムメモリに記憶させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記使用履歴は、
温度および湿度が所定条件を満たす標準環境で前記感光体ドラムが回転した第1回転回数と、
前記標準環境でない環境である過酷環境で前記感光体ドラムが回転した第2回転回数と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記過酷環境は、前記標準環境より高温かつ高湿の環境を含むことを特徴とする請求項6に記載に画像形成装置。
【請求項8】
前記過酷環境は、前記標準環境より低温かつ低湿の環境を含むことを特徴とする請求項6に記載に画像形成装置。
【請求項9】
前記制御装置は、前記劣化パラメータを、
前記第1回転回数に第3係数K3を乗じた値と、
前記第2回転回数に、前記標準環境である場合よりも単位回転回数あたりの前記劣化パラメータの増加量を大きくする第4係数K4を乗じた値と、
を積算することにより算出し、前記ドラムメモリに記憶させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御装置は、前記基準現像バイアスVsから所定値を引くことで前記現像バイアスVrを算出することを特徴とする請求項4または請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御装置は、前記基準現像バイアスVsに1より小さい第5係数Mを乗ずることで前記現像バイアスVrを算出することを特徴とする請求項4または請求項9に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラムカートリッジを装着可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トナー像をテスト印刷して、テスト印刷されたトナー像の濃度をトナーセンサで測定して、測定されたトナー像の濃度から、これから画像形成する現像バイアスを算出する画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-195066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ドラムカートリッジの使用により、感光体ドラムが劣化した場合、感光体ドラムの広範囲に異物固着が発生することがある。このような場合に、画像形成装置がトナー像をテスト印刷すると、トナー像に目視できない白抜けが発生することがある。目視できない白抜けが発生したトナー像をトナーセンサが濃度測定すると、測定された濃度が、白抜けが発生していない箇所の濃度よりも低く測定されてしまう。この検出結果を基に、現像バイアスを算出すると現像バイアスが必要以上に大きく算出される。このため、白抜けが発生していない箇所の濃度が必要以上に濃くなってしまうことがある。このように、感光体ドラムが劣化した場合に、適切な現像バイアスが算出できない場合があった。
【0005】
そこで、本開示は、感光体ドラムが劣化した場合であっても、適切な現像バイアスを算出できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本開示に係る第1態様の画像形成装置は、装置本体と、ドラムカートリッジと、現像カートリッジと、トナーセンサと、制御装置とを備える。ドラムカートリッジは、装置本体に対して着脱可能である。ドラムカートリッジは、感光体ドラムと、ドラムメモリとを有する。現像カートリッジは、ドラムカートリッジと共に使用可能である。現像カートリッジは、現像ローラを有する。トナーセンサは、トナー像の濃度を測定可能である。
制御装置は、感光体ドラムを使用した使用履歴に基づいて算出した感光体ドラムの劣化パラメータをドラムメモリに記憶させる。
制御装置は、トナー像を形成する。
制御装置は、トナーセンサが測定したトナー像の濃度から現像ローラに印加する基準現像バイアスVsを算出する。
制御装置は、ドラムメモリに記憶された劣化パラメータが第1閾値より小さいかを判定する。
制御装置は、ドラムメモリに記憶された劣化パラメータが第1閾値より小さいと判定した場合、画像形成時に基準現像バイアスVsを現像バイアスVrとして現像ローラに印加する。
制御装置は、ドラムメモリに記憶された劣化パラメータが第1閾値より小さいと判定しなかった場合、画像形成時に基準現像バイアスVsを小さくした値を現像バイアスVrとして現像ローラに印加する。
【0007】
第1態様の画像形成装置によれば、制御装置がドラムメモリに記憶された劣化パラメータが第1閾値より小さいと判定しなかった場合、画像形成時に基準現像バイアスVsを小さくした値を現像バイアスVrとして現像ローラに印加することで、感光体ドラムが劣化した場合であっても、適切な現像バイアスを算出できる。このため、感光体ドラムが劣化した場合であっても、適切な濃度で画像形成することができる。
【0008】
また、第2態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置において、使用履歴は、温度および湿度が所定条件を満たす標準環境で印刷された第1印刷枚数と、標準環境でない環境である過酷環境で印刷された第2印刷枚数と、である構成としてもよい。
【0009】
第2態様の画像形成装置によれば、使用履歴が標準環境で画像形成された第1印刷枚数と、過酷環境で画像形成された第2印刷枚数と、を含むことで、感光体ドラムの劣化に関する情報量が増えるので、感光体ドラムの劣化パラメータの精度が向上する。
【0010】
また、第3態様の画像形成装置は、第2態様の画像形成装置において、過酷環境は、前記標準環境より高温かつ高湿の環境を含む構成としてもよい。
【0011】
また、第4態様の画像形成装置は、第2態様の画像形成装置において、過酷環境は、前記標準環境より低温かつ低湿の環境を含む構成としてもよい。
【0012】
また、第5態様の画像形成装置は、第2態様の画像形成装置において、制御装置は、前記劣化パラメータを、第1印刷枚数に第1係数K1を乗じた値と、第2印刷枚数に標準環境である場合よりも単位印刷枚数あたりの前記劣化パラメータの増加量を大きくする第2係数K2を乗じた値と、を積算することにより算出し、前記ドラムメモリに記憶させる構成としてもよい。
【0013】
また、第6態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置において、使用履歴は、温度および湿度が所定条件を満たす標準環境で感光体ドラムが回転した第1回転回数と、標準環境でない環境である過酷環境で感光体ドラムが回転した第2回転回数と、を含む構成としてもよい。
この構成によれば、使用履歴が標準環境で画像形成された第1回転回数と、過酷環境で画像形成された第2回転回数と、を含むことで、感光体ドラムの劣化パラメータの精度が向上する。
【0014】
また、第7態様の画像形成装置は、第6態様の画像形成装置において、過酷環境は、標準環境より高温かつ高湿の環境を含む構成としてもよい。
【0015】
また、第8態様の画像形成装置は、第6態様の画像形成装置において、過酷環境は、標準環境より低温かつ低湿の環境を含む構成としてもよい。
【0016】
また、第9態様の画像形成装置は、第6態様の画像形成装置において、制御装置は、劣化パラメータを、第1回転回数に第3係数K3を乗じた値と、第2回転回数に標準環境である場合よりも単位回転回数あたりの劣化パラメータの増加量を大きくする第4係数K4を乗じた値と、を積算することにより算出し、ドラムメモリに記憶させる構成としてもよい。
【0017】
また、第10態様の画像形成装置は、第4態様から第9態様のいずれかの画像形成装置において、制御装置は、基準現像バイアスVsから所定値を引くことで現像バイアスVrを算出する構成としてもよい。
【0018】
また、第11態様の画像形成装置は、第4態様から第9態様のいずれかの画像形成装置において、制御装置は、基準現像バイアスVsに1より小さい第5係数Mを乗ずることで現像バイアスVrを算出する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、感光体ドラムが劣化した場合であっても、適切な現像バイアスを算出できる画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態に係るカラープリンタの断面図である。
図2】制御装置、各センサ、各メモリ、現像バイアス印加回路の電気的接続を説明するブロック図である。
図3】ベルトユニットとトナーセンサを示す斜視図である。
図4】センサから温度と湿度から標準環境と過酷環境を判定するためのテーブルである。
図5】判定した環境と係数Kの関係を示す表である。
図6】制御装置が実行する劣化パラメータの増加量を算出してドラムメモリに記憶させる処理の一例を示すフローチャートである。
図7】制御装置が濃度補正用のパッチ処理を実行し、現像バイアスを決定する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本開示の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、レーザプリンタである。画像形成装置1は、装置本体10と、カバー11と、供給部20と、画像形成部30と、排出部90と、を備えている。
【0022】
装置本体10は、開口10Aを有する。カバー11は、開口10Aを覆う閉位置と、開口10Aを開放する開位置と、の間で移動可能である。カバー11が開位置に位置する状態で、後述するドラムカートリッジ50の着脱が可能となる。
【0023】
供給部20は、供給トレイ21と、シート供給装置22とを備えている。供給トレイ21は、シートSを収容するトレイである。シート供給装置22は、供給トレイ21内のシートSを画像形成部30に向けて搬送する。
【0024】
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのドラムカートリッジ50と、ベルトユニット70と、定着装置80とを備えている。
【0025】
LEDユニット40は、複数のLEDを有する。LEDユニット40は、後述する感光体ドラム51を露光する。
【0026】
各ドラムカートリッジ50は、後述する現像カートリッジ60のトナー収容室62に収容されるトナーの色が相違する。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーが収容されている。以下の説明では、必要があるときには、各色に対応する符号にY,M,C,Kを付して各色のカートリッジが有する各部材を区別することとする。
【0027】
ドラムカートリッジ50は、装置本体10に対して着脱可能である。ドラムカートリッジ50は、感光体ドラム51と、帯電器52と、ドラムメモリ53と、現像カートリッジ60と、を有する。帯電器52は、感光体ドラム51の表面を帯電可能である。
【0028】
ドラムメモリ53は、例えば、ICチップなどの情報を記憶する媒体である。ドラムメモリ53は、ドラムカートリッジ50に関する情報を記憶可能である。
【0029】
現像カートリッジ60は、ドラムカートリッジ50と共に使用可能である。本実施形態では、現像カートリッジ60は、ドラムカートリッジ50に対して着脱可能である。すなわち、現像カートリッジ60は、ドラムカートリッジ50に装着された状態で装置本体10に装着される。
【0030】
現像カートリッジ60は、現像ローラ61と、トナー収容室62を有する。現像ローラ61は、感光体ドラム51にトナーを供給する。トナー収容室62は、内部にトナーが収容可能である。
【0031】
ベルトユニット70は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、ベルトの一例としての搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを備えている。
【0032】
駆動ローラ71および従動ローラ72は、搬送ベルト73を回転させるローラである。駆動ローラ71および従動ローラ72は、搬送ベルト73の内周面に接触する。
【0033】
搬送ベルト73は、各感光体ドラム51の間でシートSを搬送するベルトである。搬送ベルト73の外周面は、各感光体ドラム51と接触している。転写ローラ74は、感光体ドラム51との間で搬送ベルト73を挟んでいる。
【0034】
定着装置80は、加熱ローラ81と、加圧ローラ82とを備えている。加熱ローラ81は、ハロゲンヒータ81Aを内部に備える。加圧ローラ82は、加熱ローラ81との間でシートSを挟む。
【0035】
画像形成部30では、まず、感光体ドラム51の表面が、帯電器52により帯電された後、LEDユニット40で露光される。これにより、感光体ドラム51上に静電潜像が形成される。その後、静電潜像に現像ローラ61からトナーが供給されることで、感光体ドラム51上にトナー像が形成される。
【0036】
次に、搬送ベルト73上に供給されたシートSが感光体ドラム51と転写ローラ74との間を通過することで、感光体ドラム51上に形成されたトナー像がシートS上に転写される。そして、シートSが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、シートS上に転写されたトナー像が熱定着される。
【0037】
排出部90は、定着装置80から排出されたシートSを装置本体10の外に向けて搬送するように構成されている。排出部90は、搬送ローラ91と、排出ローラ92とを備えている。定着装置80から排出されたシートSは、搬送ローラ91により排出ローラ92に搬送され、排出ローラ92によって排出トレイ12に排出される。
【0038】
図2に示すように、画像形成装置1は、制御装置100と、本体メモリ110と、トナーセンサ120と、温度センサ130と、湿度センサ140と、現像バイアス印加回路150と、をさらに備える。制御装置100、本体メモリ110、トナーセンサ120、温度センサ130、湿度センサ140および現像バイアス印加回路150は、装置本体10内に位置する。本体メモリ110、トナーセンサ120、温度センサ130、湿度センサ140および現像バイアス印加回路150は、それぞれ制御装置100と電気的に接続されている。
【0039】
制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access Memory)、ROM(Read only Memory)および入出力回路を備えており、ROM等に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、画像形成装置1の制御を実行する。また、制御装置100は、ドラムカートリッジ50が装置本体10に装着された場合、ドラムメモリ53と通信可能である。
【0040】
本体メモリ110は、制御装置100がドラムメモリ53や各センサから取得した情報を記憶する媒体である。
【0041】
図3に示すように、トナーセンサ120は、搬送ベルト73の駆動ローラ71側の端部に対向して配置されている。トナーセンサ120は、搬送ベルト73の表面に形成されたトナー像(以下の説明では「パッチP」ともいう。)の濃度を測定可能である。トナー像(パッチP)は、各色の現像カートリッジ60Y,60M,60C,60Kに収容された各色のトナーで画像形成された像(PY,PM,PC,PK)である。
【0042】
具体的には、制御装置100は、パッチPの濃度を検出する場合、搬送ベルト73の表面にトナー像(パッチP)を形成する。トナーセンサ120は、搬送ベルト73の表面の「パッチPがある部分」の反射光に含まれる正反射成分と拡散反射成分の明るさと、「パッチPが無い部分」の反射光に含まれる正反射成分と拡散反射成分の明るさを検知する。制御装置100は、トナーセンサ120の検知結果に基づいて、パッチPの濃度を測定する。
【0043】
図2に戻り、温度センサ130は、温度Tを検出可能である。湿度センサ140は、湿度Hを検出可能である。
【0044】
現像バイアス印加回路150は、現像ローラ61にバイアスを印加する回路である。現像バイアス印加回路150は、バイアス値を変更可能であり、制御装置100から指令を受けて、適切な現像バイアスVrを現像ローラ61に印加する。
【0045】
次に、制御装置100が実行する感光体ドラム51の劣化パラメータPAの増加量ΔPAを算出してドラムメモリ53に記憶させる劣化パラメータ算出処理について説明する。
【0046】
制御装置100は、画像形成装置1が電源ONされたか、または、カバー11が閉じられた場合、ドラムカートリッジ50が交換された可能性があるので、ドラムメモリ53から劣化パラメータPAを読み込み、本体メモリ110に記憶させる。
【0047】
制御装置100は、印刷ジョブを受信した場合、印刷ジョブに従って、特定の画像を、特定の枚数のシートSに画像形成を実行する。そして、制御装置100は、印刷ジョブの所定枚数ごとに、画像形成された画像形成時の温度Tと湿度Hを取得する。なお、所定枚数は、任意に変更可能であるが、本実施形態では、所定枚数は1枚である。
【0048】
制御装置100は、図4のテーブルに基づいて所定枚数の画像形成がされた環境を「A」、「B」、「C」の中から選択する。
「A」は、標準環境である。「B」は、過酷環境の一例としての第1過酷環境である。「C」は、過酷環境の一例としての第2過酷環境である。第2過酷環境「C」は、第1過酷環境「B」よりも高温かつ高湿の環境、または、低温かつ低湿の環境である。過酷環境は、標準環境「A」より高温かつ高湿の環境と、標準環境「A」より低温かつ低湿の環境を含む。
【0049】
標準環境「A」は、
温度T≦5℃かつ70%≦湿度H≦100%の場合と、
5℃<温度T≦10℃かつ60%≦湿度H≦100%の場合と、
10℃<温度T≦15℃かつ50%≦湿度H<90%の場合と、
15℃<温度T≦20℃かつ20%≦湿度H<80%の場合と、
20℃<温度T≦25℃かつ10%≦湿度H<70%の場合と、
25℃<温度T≦30℃かつ10%≦湿度H<60%の場合と、
30℃<温度T≦35℃かつ0%≦湿度H<50%の場合と、
35℃<温度Tかつ0%≦湿度H<50%の場合と、のいずれかを満たす環境である。
【0050】
第1過酷環境「B」は、
温度T≦5℃かつ50%≦湿度H<70%の場合と、
5℃<温度T≦10℃かつ50%≦湿度H<60%の場合と、
10℃<温度T≦15℃かつ20%≦湿度H<50%の場合と、
10℃<温度T≦15℃かつ90%≦湿度H≦100%の場合と、
15℃<温度T≦20℃かつ0%≦湿度H<20%の場合と、
15℃<温度T≦20℃かつ80%≦湿度H≦100%の場合と、
20℃<温度T≦25℃かつ0%≦湿度H<10%の場合と、
20℃<温度T≦25℃かつ70%≦湿度H<80%の場合と、
25℃<温度T≦30℃かつ0%≦湿度H<10%の場合と、
25℃<温度T≦30℃かつ60%≦湿度H<70%の場合と、
30℃<温度T≦35℃かつ50%≦湿度H<70%の場合と、
35℃<温度Tかつ50%≦湿度H<60%の場合と、のいずれかを満たす環境である。
【0051】
第2過酷環境「C」は、
温度T≦5℃かつ0%≦湿度H≦50%の場合と、
5℃<温度T≦10℃かつ0%≦湿度H≦50%の場合と、
10℃<温度T≦15℃かつ0%≦湿度H<20%の場合と、
20℃<温度T≦25℃かつ80%≦湿度H≦100%の場合と、
25℃<温度T≦30℃かつ70%≦湿度H≦100%の場合と、
30℃<温度T≦35℃かつ70%≦湿度H≦100%の場合と、
35℃<温度Tかつ60%≦湿度H≦100%の場合と、のいずれかを満たす環境である。
【0052】
図5に示すように、制御装置100は、所定枚数の画像形成をした環境が標準環境「A」であった場合、係数Kを第1係数K1とする。本実施形態では、K1=1.0である。
また、制御装置100は、所定枚数の画像形成をした環境が標準環境「B」であった場合、係数Kを第2係数K2とする。本実施形態では、K2=1.2である。
また、制御装置100は、所定枚数の画像形成をした環境が標準環境「C」であった場合、係数Kを第3係数K3とする。本実施形態では、K3=1.5である。
【0053】
制御装置100は、感光体ドラム51を使用した使用履歴に基づいて算出した感光体ドラム51の劣化パラメータPAをドラムメモリ53に記憶させる。本実施形態では、使用履歴は、温度Tおよび湿度Hが図4に示す所定条件を満たす標準環境「A」で画像形成された第1印刷枚数と、標準環境でない環境である第1過酷環境「B」で画像形成された第2印刷枚数と、第2過酷環境「C」で画像形成された第3印刷枚数である。
【0054】
すなわち、制御部100は、標準環境「A」である場合の印刷枚数を第1印刷枚数とし、第1過酷環境「B」である場合の印刷枚数を第1印刷枚数とし、第2過酷環境「C」である場合の印刷枚数を第3印刷枚数とし、第1印刷枚数と、第2印刷枚数と、第3印刷枚数とをカウントする。
【0055】
制御装置100は、劣化パラメータPAを、第1印刷枚数に第1係数K1を乗じた値と、第2印刷枚数に標準環境「A」である場合よりも単位印刷枚数あたりの劣化パラメータPAの増加量ΔPAを大きくする第2係数K2を乗じた値と、第3印刷枚数に第2係数K2よりも劣化パラメータPAの増加量ΔPAを大きくする第2係数K3を乗じた値と、を積算することにより算出し、ドラムメモリ53に記憶させる(PA=第1印刷枚数×K1+第2印刷枚数×K2+第3印刷枚数×K3)。
【0056】
制御装置100は、所定枚数と係数Kを乗ずることで、感光体ドラム51の劣化パラメータPAの増加量ΔPAを算出する(ΔPA=所定枚数×K)。
【0057】
制御装置100は、劣化パラメータPAに劣化パラメータPAの増加量ΔPAを加算して(PA+ΔPA)、本体メモリ110に記憶させる。制御装置100は、本体メモリ110に記憶された劣化パラメータPAをドラムメモリ53に記憶させる。
【0058】
次に、制御装置100が実行するパッチ処理について説明する。パッチ処理とは、濃度補正用のパッチPを形成し、形成したパッチPの濃度を測定して、現像バイアスVrを決定する処理である。現像バイアスVrは、トナーセンサ120の検知結果に基づいて、各色(Y,M,C,K)に適した値が決定される。適正な現像バイアスVrが印加されることにより、適正な濃度で画像形成することが可能となる。
【0059】
制御装置100は、搬送ベルト73の表面に、濃度補正用のパッチPとして、トナー像(PY,PM,PC,PK)を形成する(図3参照)。制御装置100は、トナーセンサ120が測定したトナー像の濃度を取得する。そして、制御装置100は、取得したトナー像の濃度から現像ローラ61に印加する基準現像バイアスVsを算出する。
【0060】
次に、制御装置100は、ドラムメモリ53から劣化パラメータPAを取得する。
【0061】
次に、制御装置100は、ドラムメモリ53に記憶された劣化パラメータPAが第1閾値より小さいかを判定する。
【0062】
制御装置100は、ドラムメモリ53に記憶された劣化パラメータPAが第1閾値より小さいと判定した場合(PA<第1閾値)、画像形成時に基準現像バイアスVsを現像バイアスVrとして現像ローラ61に印加する(Vr=Vs)。
【0063】
制御装置100は、ドラムメモリ53に記憶された劣化パラメータPAが第1閾値より小さいと判定しなかった場合(PA≧第1閾値)、画像形成時に基準現像バイアスVsを小さくした値を現像バイアスVrとして現像ローラ51に印加する。本実施形態では、制御装置100は、基準現像バイアスVsから所定値の一例としての20ボルトを引くことで現像バイアスVrを算出する(Vr=Vs-20)。
【0064】
次に、本実施形態において制御装置100が実行する劣化パラメータ算出処理の一例について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
制御装置100は、電源ONまたはカバー11が閉じられたかを判定する(S1)。
【0066】
ステップS1において、制御装置100は、電源ONまたはカバー11が閉じられたと判定した場合(S1,Yes)、ドラムカートリッジ50が交換された可能性があると判定する。このため、制御装置100は、電源ONまたはカバー11が閉じられたと判定した場合(S1,Yes)、ドラムメモリ53から感光体ドラム51の劣化パラメータPAを読み込み、本体メモリ110に記憶させる(S2)。
【0067】
ステップS2の後、制御装置100は、印刷ジョブを受信したかを判定する(S3)。
【0068】
ステップS3において、制御装置100は、印刷ジョブを受信したと判定した場合(S3,Yes)、所定枚数の印刷を実行する(S4)。所定枚数は、特に限定されるものではないが、例えば1枚とすることができる。
【0069】
ステップS4の後、制御装置100は、温度センサ130および湿度センサ140から所定枚数印刷した後の温度Tと湿度Hを取得する(S5)。
【0070】
ステップS5の後、制御装置100は、取得した温度Tと湿度Hから、係数Kを取得する(S6)。具体的には、制御装置100は、取得した温度Tと湿度Hから環境「A」、「B」、「C」のうち当てはまる環境を判定する(図4参照)。制御装置100は、環境「A」と判定した場合には、係数K1=1.0とし、環境「B」と判定した場合には、係数K2=1.2とし、環境「C」と判定した場合には、係数K3=1.5とする(図5参照)。
【0071】
ステップS6の後、制御装置100は、印刷枚数と係数Kから所定枚数に対応する劣化パラメータPAの増加量ΔPAを加算して本体メモリ110に記憶させる(PA=PA+ΔPA)(S8)。
【0072】
ステップS8の後、制御装置100は、印刷ジョブが終了したかを判定し、印刷ジョブが終了していなければ(S8,No)、ステップS4に戻り、印刷ジョブが終了していれば(S8,Yes)、ステップS10に移行する。
【0073】
ステップS9の後、制御装置100は、本体メモリ110に記憶された劣化パラメータPAをドラムメモリ53に記憶させる(S10)。
【0074】
次に、本実施形態において制御装置100が実行する濃度補正用のパッチ処理の一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0075】
制御装置100は、濃度補正用のパッチ処理を実行する場合(S21,Yes)、濃度補正用のトナー像を搬送ベルト73の表面に形成する(S22)。
【0076】
ステップS22の後、制御装置100は、トナーセンサ120が測定したトナー像の濃度を取得する(S23)。
【0077】
ステップS23の後、制御装置100は、取得したトナー像の濃度から基準現像バイアスVsを算出する(S24)。
【0078】
ステップS24の後、制御装置100は、ドラムメモリ53から劣化パラメータPAを取得する(S25)。
【0079】
ステップS25の後、制御装置100は、劣化パラメータPAが第1閾値より小さいかを判定する(S26)。
【0080】
ステップS26において、制御装置100は、劣化パラメータPAが第1閾値より小さいかを判定した場合(S26,Yes)、基準現像バイアスVsを現像バイアスVsとする(Vr=Vs)。
【0081】
ステップS26において、制御装置100は、劣化パラメータPAが第1閾値より小さいかを判定しなかった場合(S26,No)、基準現像バイアスVsを小さくした値を現像バイアスVrとする。具体的には、制御装置100は、基準現像バイアスVsから20ボルトを引くことで現像バイアスVrを算出する(Vr=Vs-20)。
【0082】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、制御装置100は、トナーセンサ120が測定したトナー像の濃度から現像ローラ61に印加する基準現像バイアスVsを算出する。そして、制御装置100は、ドラムメモリ53に記憶された劣化パラメータPAが第1閾値より小さいと判定した場合、画像形成時に基準現像バイアスVsを現像バイアスVrとして現像ローラ61に印加する。一方、制御装置100がドラムメモリ53に記憶された劣化パラメータPAが第1閾値より小さいと判定しなかった場合、画像形成時に基準現像バイアスVsを小さくした値を現像バイアスVrとして現像ローラ61に印加する。このため、感光体ドラム51が劣化した場合であっても、適切な現像バイアスVrを算出できる。この結果、感光体ドラム51が劣化した場合であっても、適切な濃度で画像形成することができる。
【0083】
また、使用履歴が標準環境で画像形成された第1印刷枚数と、過酷環境で画像形成された第2印刷枚数と、を含むことで、感光体ドラム51の劣化に関する情報量が増えるので、感光体ドラム51の劣化パラメータPAの精度が向上する。本実施形態では、過酷環境を第1過酷環境「B」と、第1過酷環境よりさらに過酷な第2過酷環境「C」に区別して、標準環境で画像形成された第1印刷枚数と、第1過酷環境で画像形成された第2印刷枚数と、第2過酷環境で画像形成された第3印刷枚数と、を含むことで、さらに、感光体ドラム51の劣化パラメータPAの精度が向上する。
【0084】
なお、本開示は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
【0085】
上述した実施形態では、制御装置100は、劣化パラメータPAを、第1印刷枚数に第1係数K1を乗じた値と、第2印刷枚数に第2係数K2を乗じた値と、第3印刷枚数に第2係数K3を乗じた値と、を積算することにより算出していた(PA=第1印刷枚数×K1+第2印刷枚数×K2+第3印刷枚数×K3)がこの構成に限定されない。
例えば、制御装置100は、第2印刷枚数と第3印刷枚数を区別せずに、制御装置100は、劣化パラメータPAを、第1印刷枚数に第1係数K1を乗じた値と、第2印刷枚数に第2係数K2を乗じた値と、を積算することにより算出してもよい(PA=第1印刷枚数×K1+第2印刷枚数×K2)。この構成では、第1過酷環境「B」と第2過酷環境「C」を区別せずに、劣化パラメータPAを算出しているが、この構成によっても、使用履歴が標準環境で画像形成された第1回転回数と、過酷環境で画像形成された第2回転回数と、を含むことで、感光体ドラム51の劣化パラメータPAの精度が向上する。
【0086】
上述した実施形態では、過酷環境を過酷の程度によって、第1過酷環境「B」と、第2過酷環境「C」の2つの場合に区別したが、過酷環境を3つ以上の場合に区別してもよい。
【0087】
上述した実施形態では、温度および湿度の条件による使用履歴により感光体ドラムの劣化パラメータPAを算出していたが、この構成に限られない。
例えば、印刷枚数のみにより劣化パラメータPAを算出してもよい。また、感光体ドラムの回転回数のみにより劣化パラメータPAを算出してもよい。また、印刷枚数および感光体ドラムの回転回数のみにより劣化パラメータPAを算出してもよい。
例えば、印刷速度の条件により使用履歴により感光体ドラムの劣化パラメータPAを算出してもよい。一例として、標準速度印刷(全速)のとき係数K=1.0とする。そして、標準速度印刷より遅い第1低速印刷(半速)のときK=1.2とする。そして、第1低速印刷より遅い第2低速印刷(1/3速)のときK=1.5とすることができる。
例えば、印刷のカバレッジ条件により使用履歴により感光体ドラムの劣化パラメータPAを算出してもよい。
例えば、使用するシートの種類により使用履歴により感光体ドラムの劣化パラメータPAを算出してもよい。
【0088】
上述した実施形態における図4に示すテーブルは、一例であり、温度T、湿度Hの組み合わせは、画像形成装置の機種や使用環境などの違いにより適宜変更可能である。
【0089】
上述した実施形態では、制御装置100は、標準環境、過酷環境をテーブルで判定していたが、この構成に限られず、標準環境、過酷環境を計算式から判定してもよい。
【0090】
上述した実施形態では、K1=1.0、K2=1.2、K3=1.5としたが、K1,K2,K3の値は、画像形成装置の機種や使用環境などの違いにより、適宜変更可能である。
【0091】
上述した実施形態では、制御装置100は、基準現像バイアスVsから所定値の一例としての20ボルトを引くことで現像バイアスVrを算出していたが、(Vr=Vs-20)所定値は、20ボルトに限られず、適宜変更可能である。また、劣化パラメータPAが増えるに従って所定値を変更してもよい。
【0092】
上述した実施形態では、制御装置100は、基準現像バイアスVsから所定値を引くことで現像バイアスVrを算出していたが、この構成に限られない。例えば、制御装置100は、基準現像バイアスVsに1より小さい第5係数Mを乗ずることで現像バイアスVrを算出する構成としてもよい。
【0093】
上述した実施形態では、現像カートリッジ60がドラムカートリッジ50に対して着脱可能であったが、現像カートリッジ60が装置本体10に対して着脱可能であってもよい。また、現像カートリッジとドラムカートリッジが一体のカートリッジであってもよい。
【0094】
上述した実施形態では、制御装置100は、印刷ジョブの所定枚数ごとに、画像形成された画像形成時の温度Tと湿度Hを取得していたが、印刷ジョブごとに温度Tと湿度Hを取得してもよい。
【0095】
上述した実施形態では、制御装置100は、印刷ジョブが終了するごとに本体メモリ110に記憶された劣化パラメータPAをドラムメモリ53に記憶させていたが、所定枚数の印刷を実行するごとに本体メモリ110に記憶された劣化パラメータPAをドラムメモリ53に記憶させてもよい。
【0096】
上述した実施形態では、ベルトの一例として、各感光体ドラム51の間でシートSを搬送する搬送ベルト73を例示したが、この構成に限定されない。例えば、ベルトは、各感光体ドラムによって一次転写されたトナー像をシートに転写する二次転写する地点まで搬送する中間転写ベルトであってもよい。
【0097】
上述した実施形態では、画像形成装置1がレーザプリンタであったが、本開示はこれに限定されず、複写機、複合機などに本開示を適用してもよい。
【0098】
上述した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0099】
1 画像形成装置
10 装置本体
50 ドラムカートリッジ
51 感光体ドラム
53 ドラムメモリ
60 現像カートリッジ
61 現像ローラ
100 制御装置
110 本体メモリ
120 トナーセンサ
130 温度センサ
140 湿度センサ
150 現像バイアス印加回路
PA 劣化パラメータ
Vr 現像バイアス
Vs 基準現像バイアス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7