(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035967
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20240308BHJP
【FI】
G06Q40/00 420
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140629
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 昭宏
(72)【発明者】
【氏名】村上 沙織
(72)【発明者】
【氏名】一重 直
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB64
(57)【要約】
【課題】会計入力画面等に対する入力作業を支援する。
【解決手段】取得部が、業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象を特定する情報である商取引対象特定情報を取得する。検出部は、消費税率、消費税率の適用開始日、各適用開始日に対応する各消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先の事業者区分(免税事業者又は課税事業者)、各商取引対象の消費税率を含む各種情報が記憶された記憶部から、日付情報、支払先情報及び商取引対象特定情報に対応する消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する。算出部は、検出された消費税率及び控除割合に基づいて、入力された商取引対象の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する。データ生成部は、消費税額及び税抜金額を含む計上データを生成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象を特定する情報である商取引対象特定情報を取得する取得部と、
消費税率、前記消費税率の適用開始日、各前記適用開始日に対応する各前記消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、前記適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先が免税事業者であるか、または、課税事業者であるかを示す事業者区分、各商取引対象の消費税率を含む各種情報が記憶された記憶部から、前記日付情報、前記支払先情報及び前記商取引対象特定情報に対応する前記消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記消費税率及び前記控除割合に基づいて、業務オペレータにより入力された前記商取引対象の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する算出部と、
算出された前記消費税額及び前記税抜金額を含む計上データを生成するデータ生成部と、
を有する業務支援装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記検出部により前記支払先情報に基づいて検出された支払先が免税事業者であった場合、業務オペレータにより入力された日付情報で示される日付で適用されている、免税事業者からの課税仕入に対する消費税の控除割合に基づいて、前記商取引対象の消費税額の控除金額、前記商取引対象の消費税額から前記控除金額を減算処理した控除不可金額、及び、前記商取引対象の金額に前記控除不可金額を加算処理した前記税抜金額を算出し、
前記データ生成部は、算出された前記控除金額を前記商取引対象の消費税額として含み、また、前記商取引対象の金額に前記控除不可金額を加算処理した前記商取引対象の税抜金額を含む前記計上データを生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記記憶部に記憶されている前記各種情報を、入力された所望の情報に書き換える記憶制御部を、さらに備えること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
取得部が、業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象を特定する情報である商取引対象特定情報を取得する取得ステップと、
検出部が、消費税率、前記消費税率の適用開始日、各前記適用開始日に対応する各前記消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、前記適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先が免税事業者であるか、または、課税事業者であるかを示す事業者区分、各商取引対象の消費税率を含む各種情報が記憶された記憶部から、前記日付情報、前記支払先情報及び前記商取引対象特定情報に対応する前記消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する検出ステップと、
算出部が、検出された前記消費税率及び前記控除割合に基づいて、業務オペレータにより入力された前記商取引対象の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する算出ステップと、
データ生成部が、算出された前記消費税額及び前記税抜金額を含む計上データを生成するデータ生成ステップと、
を有する業務支援方法。
【請求項5】
コンピュータを、
業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象を特定する情報である商取引対象特定情報を取得する取得部と、
消費税率、前記消費税率の適用開始日、各前記適用開始日に対応する各前記消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、前記適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先が免税事業者であるか、または、課税事業者であるかを示す事業者区分、各商取引対象の消費税率を含む各種情報が記憶された記憶部から、前記日付情報、前記支払先情報及び前記商取引対象特定情報に対応する前記消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記消費税率及び前記控除割合に基づいて、業務オペレータにより入力された前記商取引対象の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する算出部と、
算出された前記消費税額及び前記税抜金額を含む計上データを生成するデータ生成部として機能させること、
を特徴とする業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2012-146158号公報)には、取引名を選択して必要最低限の情報を入力するだけで、財務会計用書類を自動生成でき、また、会計事務所のチェックや修正がされなくても自社の経営状況を正確に把握可能な会計処理システムが開示されている。
【0003】
この会計処理システムは、取引名が登録された第1辞書と、取引をグルーピングする最小単位を示す取引タイプを取引名と対応させて記憶すると共に固定的な取引情報を記憶した仕訳テンプレートが登録された第2辞書とを備える。
【0004】
第1辞書に登録する手段は、ユーザにより設定された取引名を取引タイプと対応付けて第1辞書に登録する。また、仕訳データを生成する手段は、取引登録画面を通して選択された取引名からその取引タイプに応じた仕訳テンプレートを決定すると共に、その仕訳テンプレートの情報及び取引登録画面を通して入力された可変的な要素情報に基づいて当該取引の仕訳データを生成する。そして、集計データを生成する手段は、取引タイプを勘定科目の代わりの集計キーとして用いて、事業者が日常的な管理に用いる集計データを生成する。これにより、財務会計用書類の自動生成、及び、自社の経営状況の把握を可能とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、消費税は、時代の変遷に応じて消費税率、適用期間、適用事業者及び控除割合等が変遷する。このため、業務オペレータによる会計入力画面等に対する入力作業が煩雑化し、入力ミス等の不都合が発生する問題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、業務オペレータによる会計入力画面等に対する入力作業を支援可能とした業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象を特定する情報である商取引対象特定情報を取得する取得部と、消費税率、消費税率の適用開始日、各適用開始日に対応する各消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先が免税事業者であるか、または、課税事業者であるかを示す事業者区分、各商取引対象の消費税率を含む各種情報が記憶された記憶部から、日付情報、支払先情報及び商取引対象特定情報に対応する消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する検出部と、検出部で検出された消費税率及び控除割合に基づいて、業務オペレータにより入力された商取引対象の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する算出部と、算出された消費税額及び税抜金額を含む計上データを生成するデータ生成部と、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援方法は、取得部が、業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象を特定する情報である商取引対象特定情報を取得する取得ステップと、検出部が、消費税率、消費税率の適用開始日、各適用開始日に対応する各消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先が免税事業者であるか、または、課税事業者であるかを示す事業者区分、各商取引対象の消費税率を含む各種情報が記憶された記憶部から、日付情報、支払先情報及び商取引対象特定情報に対応する消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する検出ステップと、算出部が、検出された消費税率及び控除割合に基づいて、業務オペレータにより入力された商取引対象の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する算出ステップと、データ生成部が、算出された消費税額及び税抜金額を含む計上データを生成するデータ生成ステップと、を有する。
【0010】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援プログラムは、コンピュータを、業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象を特定する情報である商取引対象特定情報を取得する取得部と、消費税率、消費税率の適用開始日、各適用開始日に対応する各消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先が免税事業者であるか、または、課税事業者であるかを示す事業者区分、各商取引対象の消費税率を含む各種情報が記憶された記憶部から、日付情報、支払先情報及び商取引対象特定情報に対応する消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する検出部と、検出部で検出された消費税率及び控除割合に基づいて、業務オペレータにより入力された商取引対象の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する算出部と、算出された消費税額及び税抜金額を含む計上データを生成するデータ生成部として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、業務オペレータによる会計入力画面等に対する入力作業を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施の形態の業務支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、消費税率マスタの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、支払先マスタの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、事業者区分マスタの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、支払先から送付された請求書の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、会計入力画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、計上日、支払先及び商品に対応する消費税率及び控除割合の検出動作を説明するための図である。
【
図9】
図9は、検出された消費税区分が自動入力された会計入力画面を示す図である。
【
図10】
図10は、計上日、支払先及び商品に対応する消費税率及び控除割合で消費税及び商品の本体価格が算出され自動入力された状態の会計入力画面を示す図である。
【
図11】
図11は、検出された消費税区分が自動入力された会計入力画面の他の例を示す図である。
【
図12】
図12は、計上日、支払先及び商品に対応する消費税率及び控除割合で消費税及び商品の本体価格が算出され自動入力された状態の会計入力画面の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用した実施の形態となる業務支援装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、このような実施の形態に本発明が限定されるものではない。
【0014】
(概要)
2023年10月1日より施行予定の適格請求書等保存方式(インボイス制度)においては、免税事業者からの課税仕入に対する消費税相当額全額の税額控除は認められず、経過措置期間中は一部金額のみの控除が可能となる。
【0015】
すなわち、現行の区分記載請求書等保存方式では、消費税の課税期間に係る基準期間において、課税売上高が1千万円に満たない事業者である免税事業者からの仕入に対して、消費税の全額控除が認められている。
【0016】
これに対して、2023年10月からの実施が予定されているインボイス制度では、2026年10月までの3年間は、免税事業者からの仕入対して、消費税の80%の控除に控除額が引き下げられ、2026年10月から2029年10月までの3年間で、消費税の50%の控除に控除額が引き下げられる(インボイス制度の経過措置)。そして、2029年10月以降は、消費税の控除が認められなくなる予定である。
【0017】
例えば、棚卸資産等においては、このようなインボイス制度の経過措置により、仕入税額が控除不可となった分の金額を、資産金額に含めることが求められる。会計上の仕訳により、振替仕訳で対応することも想定されるが、この場合、販売管理上と会計上の資産金額に差異が発生する。また、伝票の計上時に業務オペレータが手動で計算を行い、本体金額と消費税額を手入力することが考えられるが、これは、業務オペレータにとって大きな負担となる。
【0018】
このようなことから、実施の形態の業務支援装置では、販売管理上でインボイス制度の経過措置期間中の消費税の控除割合に基づいて、本体金額と消費税額を自動的に算出して計上可能としている。また、社会情勢等により、インボイス制度の経過措置期間又は控除割合が変更になることも想定されるため、実施の形態の業務支援装置では、マスタ設定を変更可能として、経過措置期間又は控除割合の変更等に、柔軟に対応可能としている。
【0019】
(ハードウェア構成)
図1は、実施の形態の業務支援装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。この
図1に示す業務支援装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置、マウス装置及びマイクロホン装置等の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置等を用いることができる。
【0020】
通信インターフェース部4は、例えばインターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網に接続される。
【0021】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、業務オペレータ等の業務支援動作を可能とする業務支援プログラムが記憶されている他、それぞれ記憶領域である消費税率マスタ11、支払先マスタ12、事業者区分マスタ13、及び、商品マスタ13が設けられている。また、記憶部2には、支払先、日付及び消費税の控除割合等に基づいて算出された、商品(又は役務)の消費税及び本体金額を含む計上データ(会計データ)が記憶される。
【0022】
図2は、消費税マスタ11の一例を示す図である。この
図2に示すように、消費税マスタ11は、消費税率、各消費税率の適用開始日(改定日)、消費税区分、控除割合、免税経過措置税率区分が記憶されている。
【0023】
具体的には、1997年4月1日における「1」の消費税率区分は「非課税」の消費税率区分であり、消費税率は「0.00%」、控除割合は「1.0(全額控除)」となっている。また、1997年4月1日における「2」の消費税率区分は「不課税」の消費税率区分であり、消費税率は「0.00%」、控除割合は「1.0(全額控除)」となっている。また、1997年4月1日における「6」の消費税率区分は「免税」の消費税率区分であり、消費税率は「0.00%」、控除割合は「1.0(全額控除)」となっている。なお、1997年4月1日における免税経過措置税率区分は、「NULL(区分無し)」となっている。
【0024】
また、2014年4月1日における「8」の消費税率区分は「軽減税率(8%)」の消費税率区分であり、消費税率は「0.08%」、控除割合は「1.0(全額控除)」、免税経過措置税率区分は、「NULL(区分無し)」となっている。
【0025】
また、2019年10月1日における「0」の消費税率区分は「標準税率(10%)」の消費税率区分であり、消費税率は「0.10%」、控除割合は「1.0(全額控除)」、免税経過措置税率区分は、「10」となっている。また、2019年10月1日における「8」の消費税率区分は「軽減税率(8%)」の消費税率区分であり、消費税率は「0.08%」、控除割合は「1.0(全額控除)」、免税経過措置税率区分は、「11」となっている。
【0026】
また、インボイス制度が開始される2023年10月1日における「10」の消費税率区分は「通常税率(10%)8割控除」の消費税率区分であり、消費税率は「0.10%」、控除割合は「0.80」、免税経過措置税率区分は、「NULL」となっている。また、2023年10月1日における「11」の消費税率区分は「軽減税率(8%)8割控除」の消費税率区分であり、消費税率は「0.08%」、控除割合は「0.80」、免税経過措置税率区分は、「NULL」となっている。
【0027】
また、インボイス制度が開始されてから3年経過後の2026年10月1日における「10」の消費税率区分は「通常税率(10%)5割控除」の消費税率区分であり、消費税率は「0.10%」、控除割合は「0.50」、免税経過措置税率区分は、「NULL」となっている。また、2026年10月1日における「11」の消費税率区分は「軽減税率(8%)5割控除」の消費税率区分であり、消費税率は「0.08%」、控除割合は「0.50」、免税経過措置税率区分は、「NULL」となっている。
【0028】
図3は、支払先マスタ12の一例を示す図である。この
図3に示すように、支払先マスタ12には、支払先コード、支払先名、及び、支払先の事業者区分が記憶されている。
図3の例は、「株式会社〇〇〇〇」の支払先コードは「SIH00001」であり、事業者区分は「1」であることを示している。同様に、
図3の例は、「株式会社△△△△」の支払先コードは「SIH00002」であり、事業者区分は「0」であることを示している。
【0029】
図4は、事業者区分マスタ13の一例を示す図である。この
図4に示すように、事業者区分マスタ13には、事業者区分及び事業者区分名が記憶されている。すなわち、「0」の事業者区分は「課税事業者」の事業者区分を示しており、「1」の事業者区分は「免税事業者」の事業者区分を示している。このため、事業者区分が「1」である、「株式会社〇〇〇〇(SIH00001)」は「課税事業者」となり、事業者区分が「0」である、「株式会社△△△△(SIH00002」は「免税事業者」となる。
【0030】
図5は、商品マスタ14の一例を示す図である。この
図5に示すように、商品マスタ14は、商品コード、商品名及び消費税率区分を含んで構成される。この
図5の例の場合、商品コードが「SHO00001」の商品「●●●●」の消費税率区分は「0:標準税率(10%)」であり、商品コードが「SHO00002」の商品「四つの黒三角」の消費税率区分は「8:軽減税率(8%)」であることを示している。また、
図5の例の場合、商品コードが「SHO00003」の商品「四つの黒四角」の消費税率区分は「1:非課税」であることを示している。
【0031】
(業務支援装置の機能構成)
次に、制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムを実行することで、
図1に示すように、表示制御部21、取得部22、検出部23、算出部24、データ生成部25、及び、記憶制御部26として機能する。
【0032】
表示制御部21は、後述する会計入力画面を、出力装置7を介して表示する。
【0033】
取得部22は、業務オペレータにより入力された日付を示す日付情報、支払先を示す支払先情報、及び、支払の対象となる商取引対象(商品又は役務)を特定する情報である商取引対象特定情報(商品コード等)を取得する。
【0034】
検出部23は、消費税率、消費税率の適用開始日、各適用開始日に対応する各消費税率の控除割合、及び、免税事業者からの課税仕入に対する、適用開始日に対応する消費税の控除割合、各支払先が免税事業者であるか、または、課税事業者であるかを示す事業者区分、各商取引対象の消費税率を含む各種情報を記憶している記憶部2の消費税率マスタ11~商品マスタ14から、日付情報、支払先情報及び商取引対象特定情報に対応する消費税率、及び、消費税の控除割合を検出する。
【0035】
算出部24は、検出部23で検出された消費税率及び控除割合に基づいて、業務オペレータにより入力された商品の金額に対応する消費税額及び税抜金額を算出する。データ生成部25は、算出された消費税額及び税抜金額を含む計上データを生成する。記憶制御部26は、生成された計上データを記憶部2に記憶する。
【0036】
また、算出部24は、検出部23により支払先情報に基づいて検出された支払先が免税事業者であった場合、業務オペレータにより入力された日付情報で示される日付で適用されている、免税事業者からの課税仕入に対する消費税の控除割合に基づいて、商品の消費税額の控除金額、商品の消費税額から控除金額を減算処理した控除不可金額、及び、商品の金額に控除不可金額を加算処理した税抜金額を算出する。
【0037】
そして、データ生成部25は、算出された控除金額を商取引対象の消費税額として含み、また、商取引対象の金額に控除不可金額を加算処理した商取引対象の税抜金額を含む計上データを生成する。
【0038】
また、記憶制御部26は、記憶部2に記憶されている各種情報を、業務オペレータ等から入力された所望の情報に書き換える。これにより、消費税額の変更、及び、インボイス制度の改定日の変更等に対する、柔軟な対応が可能となる。
【0039】
(計上データの生成動作)
次に、業務支援装置1における、計上日、支払先及び商品に対応する消費税及び税抜金額(本体金額)を含む計上データの生成動作を説明する。まず、請求先から
図6に例示する請求書が郵送されたとする。この
図6に示す請求書は、支払先コードが「SIH00001」の支払先から、インボイス制度の開始後の「2023年10月31日」を請求日として郵送された請求書である。
【0040】
具体的には、この請求書は、商品コードが「SHO00001」及び「SHO00002」の商品を購入したことによる請求書であり、商品コードが「SHO00001」の商品の代金は税抜金額(本体金額)が「4000円」で、これに「10%」の消費税が掛かり、商品コードが「SHO00002」の商品の代金は税抜金額(本体金額)が「6000円」で、これに「8%」の消費税が掛かることを示している。このため、御買上金額(本体金額(税抜金額)の合計額)は「1万円」で、消費税額は「880円」となっている。
【0041】
業務オペレータは、このような請求書に対応する会計入力を行うべく、入力装置6を操作して会計入力画面の表示を指定する。これにより、表示制御部21は、
図7に例示する会計入力画面を表示部の一例である出力装置7を介して表示する。業務オペレータは、上述の請求書を参照し、この会計入力画面に対して、計上日(2023年10月31日)、支払先コード(SIH00001)、及び、商品コード(SHO00001)を入力する。
【0042】
表示制御部21は、入力された支払先コード(SIH00001)に基づいて、
図3に示した支払先マスタ12を参照し、支払先コード(SIH00001)に対応する支払先名(株式会社〇〇〇〇)を検出して、
図7に示すように支払先コード(SIH00001)に隣接させて会計入力画面に表示する。
【0043】
同様に、表示制御部21は、入力された商品コード(SHO00001)に基づいて、
図5に示した商品マスタ14を参照し、商品コード(SHO00001)に対応する商品名(●●●●)を検出して、
図7に示すように商品コード(SHO00001)に隣接させて会計入力画面に表示する。
【0044】
次に、業務オペレータは、商品コード(SHO00001)の入力後に、入力装置6の決定キーを操作する。商品コード(SHO00001)が入力された状態で決定キーが操作されると、取得部22は、会計入力画面の表示データに基づいて商品コード及び支払先コードを取得する。
【0045】
検出部23は、取得された商品コードに基づいて、
図8に示すように商品マスタ14を参照し、商品コード(SHO00001)の消費税率区分を検出する。この例の場合、商品コード(SHO00001)の商品(●●●●)の消費税率区分は「0:標準税率(10%)」となる。
【0046】
また、検出部23は、取得された支払先コードに基づいて支払先マスタ12及び区分マスタ13を参照し、支払先コード(SIH00001)の「株式会社〇〇〇〇」の免税事業者区分を検出する。この例の場合、支払先コード(SIH00001)の「株式会社〇〇〇〇」の免税事業者区分は「1」であるため、「免税事業者」となる。
【0047】
そして、検出部23は、検出した「0:標準税率(10%)」の消費税率区分、及び、「免税事業者」の免税事業者区分に基づいて消費税率マスタ11を参照することで、「0:標準税率(10%)」の消費税率区分、及び、「免税事業者」の免税事業者区分に対応する消費税率区分を検出する。この例の場合、
図8に示すように、免税経過措置税率区分が「10」であるため、検出部23は、この「10」の免税経過措置税率区分を、消費税率区分として検出する。
【0048】
表示制御部21は、
図9に示すように商品コード(SHO00001)の商品(●●●●)に隣接させて、検出部23により検出された「10」の消費税区分を会計入力画面に表示する。
【0049】
次に、業務オペレータは、
図9に示すように、商品コード(SHO00001)の商品(●●●●)の税抜金額(本体価格)を会計入力画面に入力して、入力装置6の決定キーを操作する。
図9の例は、業務オペレータが、商品コード(SHO00001)の商品(●●●●)の税抜金額(本体価格)として「4000円」を入力した例である。
【0050】
商品の税抜金額が入力された状態で決定キーが操作されると、算出部24は、検出された消費税率区分、及び、税抜金額(本体金額)に基づいて、消費税額、及び、税抜金額(本体金額)を算出する。この例の場合、消費税率区分は「10」であるため、控除割合は「0.80」である。このため、算出部24は、入力された本体金額である「4000円」の標準税率(10%)の消費税額として「400円」を算出する。
【0051】
また、算出部24は、「400円×0.8=320円」を、仕入税額控除可能な金額として算出する。さらに、算出部24は、標準税率(10%)の消費税額として算出した「400円」から、仕入税額控除可能な金額として算出した「320円」を減算処理することで、「80円」の仕入税額控除不可の金額(差額)を算出する。そして、算出部24は、本体金額である「4000円」に、「80円」の仕入税額控除不可の金額(差額)を加算処理することで「4080円」の税抜金額(本体金額)を算出する。
【0052】
表示制御部21は、
図10に示すように「4080円」の税抜金額(本体金額)、及び、仕入税額控除可能な金額として算出した「320円」の消費税額を、商品コード(SHO00001)の商品(●●●●)の税抜金額(本体金額)及び消費税額として、会計入力画面に表示する。
【0053】
データ生成部25は、このような税抜金額(本体金額)及び消費税額を含む商品コード(SHO00001)の商品(●●●●)の計上データを生成する。記憶制御部26は、生成された計上データを記憶部2に記憶する。このような計上データは、図示しない会計システムで会計処理され、また、必要に応じて出力装置7を介して印刷制御される。
【0054】
次に、業務オペレータは、
図6に示した請求書を参照し、上述の会計入力画面に対して、商品コード(SHO00002)を入力する。
【0055】
表示制御部21は、入力された商品コード(SHO00002)に基づいて、
図5に示した商品マスタ14を参照し、商品コード(SHO00002)に対応する商品名(四つの黒三角)を検出して、
図10に示すように商品コード(SHO00002)に隣接させて会計入力画面に表示する。
【0056】
次に、業務オペレータは、商品コード(SHO00002)の入力後に、入力装置6の決定キーを操作する。商品コード(SHO00002)が入力された状態で決定キーが操作されると、取得部22は、会計入力画面の表示データに基づいて商品コード及び支払先コードを取得する。
【0057】
検出部23は、取得された商品コードに基づいて、
図8に示したように商品マスタ14を参照し、商品コード(SHO00002)の消費税率区分を検出する。この例の場合、商品コード(SHO00002)の商品(四つの黒三角)の消費税率区分は「8:軽減税率(8%)」となる。
【0058】
また、検出部23は、取得された支払先コードに基づいて支払先マスタ12及び区分マスタ13を参照し、支払先コード(SIH00001)の「株式会社〇〇〇〇」の免税事業者区分を検出する。この例の場合、支払先コード(SIH00001)の「株式会社〇〇〇〇」の免税事業者区分は「1」であるため、「免税事業者」となる。
【0059】
そして、検出部23は、検出した「8:軽減税率(8%)」の消費税率区分、及び、「免税事業者」の免税事業者区分に基づいて消費税率マスタ11を参照することで、「11」の免税経過措置税率区分を、消費税率区分として検出する。
【0060】
表示制御部21は、
図11に示すように商品コード(SHO00002)の商品(四つの黒三角)に隣接させて、検出部23により検出された「11」の消費税区分を会計入力画面に表示する。
【0061】
次に、業務オペレータは、
図11に示すように、商品コード(SHO00002)の商品(四つの黒三角)の税抜金額(本体価格)を会計入力画面に入力して、入力装置6の決定キーを操作する。
図11の例は、業務オペレータが、商品コード(SHO00002)の商品(四つの黒三角)の税抜金額(本体価格)として「6000円」を入力した例である。
【0062】
商品の税抜金額が入力された状態で決定キーが操作されると、算出部24は、検出された消費税率区分、及び、税抜金額(本体金額)に基づいて、消費税額、及び、税抜金額(本体金額)を算出する。この例の場合、消費税率区分は「11」であるため、控除割合は「0.80」である。このため、算出部24は、入力された本体金額である「6000円」の軽減税率(8%)の消費税額として「480円」を算出する。
【0063】
また、算出部24は、「480円×0.8=384円」を、仕入税額控除可能な金額として算出する。さらに、算出部24は、軽減税率(8%)の消費税額として算出した「480円」から、仕入税額控除可能な金額として算出した「384円」を減算処理することで、「96円」の仕入税額控除不可の金額(差額)を算出する。そして、算出部24は、本体金額である「6000円」に、「96円」の仕入税額控除不可の金額(差額)を加算処理することで「6096円」の税抜金額(本体金額)を算出する。
【0064】
表示制御部21は、
図12に示すように「6096円」の税抜金額(本体金額)、及び、仕入税額控除可能な金額として算出した「384円」の消費税額を、商品コード(SHO00002)の商品(四つの黒三角)の税抜金額(本体金額)及び消費税額として、会計入力画面に表示する。
【0065】
データ生成部25は、このような税抜金額(本体金額)及び消費税額を含む商品コード(SHO00001)の商品(●●●●)の計上データを生成する。記憶制御部26は、生成された計上データを記憶部2に記憶する。このような計上データは、図示しない会計システムで会計処理され、また、必要に応じて出力装置7を介して印刷制御される。
【0066】
(マスタの税率等の変更動作)
2023年10月1日より適格請求書等保存方式(インボイス制度)の施行が予定されているが、社会情勢等により、経過措置期間又は控除可能な割合等が変更になることが想定される。このため、実施の形態の業務支援装置1の場合、記憶制御部26が、業務オペレータにより入力された値で、各マスタ11~14の値を更新可能となっている。
【0067】
例えば、標準税率が現行の「10%」から「5%」に引き下げとなった場合、業務オペレータは、標準税率として「5%」を指定操作する。このような操作が行われると、記憶制御部26は、消費税率マスタ11、及び、商品マスタ14の「10%」の標準税率を、「5%」の標準税率に書き換え処理(更新処理)する。
【0068】
同様に、例えば軽減税率が現行の「8%」から「3%」に引き下げとなった場合、業務オペレータは、軽減税率として「3%」を指定操作する。このような操作が行われると、記憶制御部26は、消費税率マスタ11、及び、商品マスタ14の「5%」の軽減税率を、「3%」の軽減税率に書き換え処理(更新処理)する。
【0069】
さらに、例えば支払先が「免税事業者」から「課税事業者」に変更となった場合、業務オペレータは、支払先マスタ12の事業者区分を「1」から「0」に書き換え処理(更新処理)する。
【0070】
これにより、社会情勢等により、経過措置期間又は控除可能な割合等が変更になっても、各マスタの設定(値)を、このような変更に柔軟に対応させて、業務の支援を行うことができる。
【0071】
(実施の形態の効果)
インボイス制度において、税事業者からの課税仕入については、消費税相当額全額の税額控は認められず、経過措置期間中は一部金額のみの控除が可能となる。この経過措置により仕入税額控除不可となった分の金額については(特に棚卸資産においては)、資産金額に含めることが求められる。これに対して、会計上の仕訳にて振替仕訳を投入することでの対応も想定されるが、この場合、販売管理上と会計上の資産金額の差異が発生する不都合を生ずる。また、伝票の計上時にオペレータが都度電卓で計算を行い、本体金額と消費税額を手入力することは、業務オペレータに対する負担が大きい。
【0072】
しかし、実施の形態の業務支援装置1は、販売管理上で上述の経過措置期間中の消費税相当額に控除可能割合を加味した本体金額と消費税額を自動的に算出できる。このため、販売管理上と会計上の資産金額の差異が発生する不都合を防止でき、また、業務オペレータの負担を軽減することができる。
【0073】
また、社会情勢等により、経過措置期間又は控除可能な割合等が変更になっても、各マスタの設定(値)を、このような変更に柔軟に対応させて変更することができる。このため、経過措置期間又は控除可能な割合等の変更に影響されることなく、業務オペレータの支援を行うことができる。
【0074】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0075】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0076】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0077】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0078】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0079】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0080】
また、業務支援装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0081】
例えば、業務支援装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0082】
また、この業務支援装置1の業務支援プログラムは、業務支援装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0083】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための業務支援プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0084】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した業務支援装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0085】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0086】
また、業務支援装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0087】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、会計業務を行う全ての業界に利用可能である。
【符号の説明】
【0089】
1 業務支援装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 消費税率マスタ
12 支払先マスタ
13 事業者区分マスタ
14 商品マスタ
21 表示制御部
22 取得部
23 検出部
24 算出部
25 データ生成部
26 記憶制御部