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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036064
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/36 20060101AFI20240308BHJP
   B65D 5/42 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
B65D5/36 C
B65D5/42 Z
B65D5/42 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140776
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 規行
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA01
3E060AB15
3E060AB32
3E060AC07
3E060BA14
3E060BB01
3E060BC01
3E060BC04
3E060CF06
3E060CG12
3E060DA01
3E060DA30
(57)【要約】
【課題】箱型の状態の包装容器であって、フィン状パネルを容器側面から引き剥がして平坦な状態に変形することができる包装容器であって、フィン状パネルが強固に接着されていても、容易に引き剥がすことができる包装容器を提供すること。
【解決手段】特定側面の両側に位置する2つのフィン状パネルのうち一方のフィン状パネル(下側フィン状パネル)131を倒してこの特定側面に重ね、次に他方のフィン状パネル(上側フィン状パネル)134を倒して、その一部が下側フィン状パネルの上に重なるように下側フィン状パネルに接着して構成し、上側フィン状パネルが、その下端部に、前記下側フィン状パネルに重ならない領域(非重畳領域)1A43y,1A44yを有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙を主体とする天部側シートと底部側シートとで構成され、これら天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いにシールして構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された包装容器であって、
前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部が設けられており、
隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられており、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片及びこの天部側つなぎ片の外側に位置する天部側固定部が二つの領域に区分されており、
天部側二つ折り用罫線によってこれら天部側つなぎ片とその外側に位置する天部側固定部とを二つ折りしたとき、前記天部側二つ折り用罫線によって区分された前記天部側固定部の二つの領域のうち、一方の領域が他方の領域を被覆してその端部から突出する大きさを有しており、
他方、前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部が設けられており、
隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられており、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片及びこの底部側つなぎ片の外側に位置する底部側固定部が二つの領域に区分されており、
これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側固定部と底部側固定部とを互いにシールして固定部を形成し、
各角部の天部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の天部側固定部を前記天部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この天部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせると共に、各角部の底部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の底部側固定部を前記底部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この底部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせることにより、箱型の状態に変形させ、かつ、これら天部側つなぎ片及びその外側の天部側固定部の両者と、底部側つなぎ片及びその外側の底部側固定部の両者で包装容器の各角部から包装容器外側に向けて突出するフィン状パネルを構成すると共に、前記天部側側面とこれに連続する底部側側面とで容器側面を構成し、
これら容器側面のうち少なくとも1つの側面を特定側面として、この特定側面の両側に位置する2つのフィン状パネルのうち一方のフィン状パネル(下側フィン状パネル)を倒してこの特定側面に重ね、次に他方のフィン状パネル(上側フィン状パネル)を倒して、その一部が下側フィン状パネルの上に重なるように下側フィン状パネルに接着して構成した包装容器であって、
天部側二つ折り用罫線によって区分された前記天部側固定部の二つの領域のうち、他方の領域を被覆してその端部から突出する大きさを有する領域を被覆領域とし、この被覆領域に被覆される領域を被被覆領域として、被覆領域が被被覆領域を覆うように上側フィン状パネルが特定側面に倒されていると共に、
前記上側フィン状パネルが、その下端部に、前記下側フィン状パネルに重ならない領域(非重畳領域)を有することを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記下側フィン状パネルがその下端部に切欠けを有しており、この切欠けに重なった前記上側フィン状パネルの領域を前記非重畳領域としていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
天部側を上方、底部側を下方とし、これに直交する方向を周方向として、前記非重畳領域が、周方向に5mm以上の幅と、上側フィン状パネルの下端部から0.5mm以上の高さを有することを特徴とする請求項1に記載の前記包装容器。
【請求項4】
天部側を上方、底部側を下方とし、これに直交する方向を周方向として、前記非重畳領域の周方向中心が上側フィン状パネルの先端から40mm以下の位置にあることを特徴とする請求項1に記載の前記包装容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙を主体とする天部側シートと底部側シートとで構成され、これら天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成された包装容器であって、平坦な状態から箱型の状態に変形して内容物充填先に供給したり、あるいは、平坦な状態で供給され、内容物充填時にはこれを立ち上げて箱型の状態に変形することができると共に、使用後に空になったときには平坦な状態に戻すことができる包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような包装容器は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
この包装容器3は次のようなものである。
【0004】
すなわち、この包装容器3に使用する天部側シート3Aは、図9に示すように、その中央に長方形状の天面3A10を有しており、この天面3A10には開口部が設けられ、この開口部にはスパウト3Cが装着されている。
【0005】
次に、天部側シート3Aは、四角形状の天面3A10の各辺を折り曲げ用罫線として、この天面3A10の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面3A21~3A24を有している。天部側側面3A21~3A24の数は、多角形状天面3A10の辺の数と同じ4である。
【0006】
また、天部側シート3Aは、互いに隣接する各天部側側面の間に、この天部側側面3A21~3A24同士を繋ぐ天部側つなぎ片3A31~3A34を有している。すなわち、天部側側面3A21と天部側側面3A22との間は天部側つなぎ片3A31で繋がれている。また、天部側側面3A22と天部側側面3A23との間は天部側つなぎ片3A32で繋がれている。その他の天部側側面についても同様である。なお、各天部側側面3A21~3A24と天部側つなぎ片3A31~3A34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。
【0007】
そして、この天部側つなぎ片3A31~3A34によって、天部側側面3A21~3A24の間は閉塞されている。図示のように、この例では、天部側側面3A21~3A24と天部側つなぎ片3A31~3A34とを併せた部分の外形は長方形を構成しており、各天部側つなぎ片3A31~3A34はその角部に位置して、天部側側面3A21~3A24の間を閉塞している。例えば、天部側側面3A21と天部側側面3A22との間は天部側つなぎ片3A31で閉塞している。
【0008】
次に、天部側シート3Aは、これら天部側側面3A21~3A24と天部側つなぎ片3A31~3A34とを併せた長方形の部分の外側に、底部側シート3Bと固定するヒートシール領域から成る天部側固定部3A40を有している。なお、説明の便宜上、この図9においては、天部側側面3A21の外側に位置する天部側固定部に符号「3A41」を付して示している。
【0009】
そして、前記天部側つなぎ片3A31~3A34は、天面3A10の各頂点から、天部側つなぎ片3A31~3A34を二等分する天部側二つ折り用罫線を有している。すなわち、図9に拡大して示すように、例えば、天部側側面3A23と天部側側面3A24とは、天面3A10の頂点3A10bを共有している。天部側側面3A23を構成する辺のうち、天面3A10の頂点3A10bを共有している辺には、符号3A23bを付して示している。また、天部側側面3A24を構成する辺のうち、天面3A10の頂点3A10bを共有している辺には、符号3A24bを付して示している。そして、この辺3A23bと辺3A24bとがなす角を二等分する天部側二つ折り用罫線3A33cが設けられ、この天部側二つ折り用罫線3A33cによって、天部側つなぎ片3A33は2つの領域3A331,3A332に区分されている。すなわち、図において、辺3A23bと二つ折り用罫線3A33cとがなす角θ1と、辺3A24bと天部側二つ折り用罫線3A33cとがなす角θ2とは等しく、領域3A331と領域3A332とは、同形同大で、しかも、天部側二つ折り用罫線3A33cを対称軸として線対称に配置されている。
【0010】
なお、この天部側二つ折り用罫線3A33cは、天部側つなぎ片3A31を超えて、その外側に位置する天部側固定部にも延在している。すなわち、天部側二つ折り用罫線3A33cは、天部側つなぎ片3A33を領域3A331と領域3A332とに二分すると共に、その外側の天部側固定部も二分している。
【0011】
ところで、図9中、3A43αは、天部側つなぎ片3A33の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線3A33cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域3A331の外側に位置する領域を示し、3A43βは領域3A332の外側に位置する領域を示している。そして、この図から分かるように、領域3A43βは領域3A43αよりも大きく構成されている。このため、前記天部側二つ折り用罫線3A33cを二つ折りしたとき、天部側つなぎ片3A33を構成する2つの領域3A331,3A332は互いにぴったりと重なり合うが、その外側に位置する2つの領域3A43α,3A43βとはぴったりと重なり合うことがなく、領域3A43αの端部から領域2A43βが突出する。
【0012】
このため、天部側二つ折り用罫線3A33cで二つ折りすると、領域3A331と領域3A332とが互いに位置整合してぴったりと重なり、また、領域3A43αと領域3A43βとが互いに位置整合して重なる。
【0013】
なお、側面3A21及びこれに対向する側面3A23の縁端には、それぞれ、位置合わせ用切り欠け3Ayが2箇所に設けられている。後述するように、これら切り欠け3Ayは、天部側シート3Aと底部側シート2Bとを重ね合わせる際に両シート3A,3Bの位置決めのために設けられたものである。
【0014】
以上天部側つなぎ片3A33を例として天部側二つ折り用罫線3A33cについて説明したが、その他の天部側つなぎ片3A31~3A32,3A34にも同様に天部側二つ折り用罫線3A31c~3A32c,3A34cが設けられている。
【0015】
次に、底部用シート3Bは、後述する点を除き、天部側シート3Aと同様の構造を有している。すなわち、図10に示すように、まず、底部用シート3Bは中央に四角形状の底面3B10を有している。この長方形状底面3B10は天面3A10と同形である。底部用シート3Bが天部側シート3Aと異なる点は、天部側シート3Aの天面3A10には、開口部が設けられ、この開口部にスパウト3Cが装着されているのに対し、底部用シート3Bの底面3B10には開口部が設けられておらず、もちろんスパウトが装着されていないことである。
【0016】
また、底部用シート3Bは、四角形状の底面3B10の各辺を折り曲げ用罫線として、この各辺を一辺とする四角形状の底部側側面3B21~3B24を、前記四角形状底面3B10の辺の数と同じ4つ有している。これら底部側側面3B21~3B24も、それぞれ、天部側側面3A21~3A24と略同形である。
【0017】
また、底部用シート3Bは、互いに隣接する各底部側側面3B21~3B24の間に、この底部側側面3B21~3B24同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片3B31~3B34を有している。これら底部側つなぎ片3B31~3B34は天部側つなぎ片3A31~3A34と略同形である。
【0018】
次に、底部側シート3Bは、これら底部側側面3B21~3B24と底部側つなぎ片3B31~3B34とを併せた長方形の部分の外側に、天部側シート3Aと固定するヒートシール領域から成る底部側固定部3B40を有している。
【0019】
そして、各底部側側面3B21~3B24と底部側つなぎ片3B31~3B34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。また、各底部側つなぎ片3B31~3B34には、底面3B10の各頂点から、底部側つなぎ片3B31~3B34を二等分する底部側二つ折り用罫線3B31c~3B34cが設けられており、この底部側二つ折り用罫線3B31c~3B34cは、底部側つなぎ片3B31を超えて、その外側に位置する底部側固定部にも延在している。すなわち、底部側二つ折り用罫線3B31c~3B34cは、底部側つなぎ片3B31~3B34を二分すると共に、その外側の底部側固定部も二分している。
【0020】
また、底部側シート3Bの側面3B21及びこれに対向する側面3B23の縁端にも、それぞれ、位置合わせ用切り欠け3Byが2箇所に設けられている。
【0021】
そして、これら天部側シート3Aと底部側シート3Bとを位置合わせして重ね、両固定部3A40,3B40同士をヒートシールすることにより、第1の中間製品(平坦な状態の包装容器)3を製造することができる(図11参照)。包装容器3は、このように平坦な状態で箱詰めして移送し、内容物を充填密封する工程に供給することができる。なお、この包装容器3は、平坦な状態であっても、スパウト3Cがその外側に向けて突出している。
【0022】
平坦状態の第1の中間製品3を箱型の状態に変形するためには、天部側シート3Aと底部側シート3Bとのそれぞれをその折り曲げ用罫線で折り曲げて立ち上げればよい。
【0023】
図12はこうして箱型の状態に変形された第2の中間製品3を示している。こうして形成された箱型の状態の第2の中間製品3では、天部側つなぎ片3A31~3A34及び底部側つなぎ片3B31~3B34が、その中央に位置する天部側二つ折り用罫線3A31c~3A34cと底部側二つ折り用罫線3B31c~3B34cのいずれもが容器外面に対して山折りになるように二つ折りされたものである。この二つ折りによって、天部側シート3Aの天部側側面3A21~3A24のうち、互いに隣接する側面を構成する辺同士が重なり合い、また、天部側二つ折り用罫線3A31c~3A34cのそれぞれによって区分された2つの領域が互いに重なり合って、フィン状パネルの天部側を構成する。図9の拡大図を参照して天部側つなぎ片3A33について説明すると、この天部側つなぎ片3A33を天部側二つ折り用罫線3A33cで二つ折りすることにより、この天部側つなぎ片3A33の両側に位置する天部側側面3A23の辺3A23bと天部側側面3A24の辺3A24bとが互いに重なり合う。また、天部側二つ折り用罫線3A33cで区分されたつなぎ片3A33の2つの領域3A331,3A332が互いに重なり合い、天部側固定部3A40の領域3A43αと領域3A43βが互いに重なり合って、第2の中間製品3の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネルの天部側を構成する。
【0024】
ところで、平坦な状態の第1の中間製品3においては、天部側シート3Aの天部側つなぎ片3A33と底部側シート3Bの底部側つなぎ片3B33とは正確に重なり合い、そ
の天部側二つ折り用罫線3A33cと底部側二つ折り用罫線3B33cも互いに正確に重なり合っており、天部側シート3Aの天部側つなぎ片3A33を天部側二つ折り用罫線3A33cで二つ折りするとき、底部側シート3Bの底部側つなぎ片3B33も底部側二つ折り用罫線3B33cで二つ折りされる。このため、底部側つなぎ片3B33の両側に位置する底部側側面3B23の辺3B23bと底部側側面3B24の辺3B24bも互いに重なり合い、また、底部側二つ折り用罫線3B33cで区分された底部側つなぎ片3B31~3B34の2つの領域及びその外側に位置する底部側固定部3B40の2つの領域も互いに重なり合って、第2の中間製品32の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネル333を構成する。
【0025】
そして、天部側シート3Aの天部側側面3A23と底部側シート3Bの底部側側面3B23とは容器固定部340を介して連続しているから、この両側面3A23,3B23によって箱型の状態の第2の中間製品3の側面323が構成される。
【0026】
また、天部側シート3Aの天部側つなぎ片3A33と底部側シート3Bの底部側つなぎ片3B33も容器固定部340を介して連続しているから、この両つなぎ片3A33,3B33で構成された部分によって前記側面同士を繋いでしかも閉塞する。すなわち、天部側側面3A23と底部側側面3B23とで構成される側面323と、天部側側面3A24と底部側側面3B24とで構成される側面324との間を繋いで、しかも、ここに隙間が生じることがないように閉塞するのである。
【0027】
以上、天部側つなぎ片3A33及び底部側つなぎ片3B33で構成された部分を二つ折りする場合を例として説明したが、その他のつなぎ片についても同様である。
【0028】
そして、このようにすべてのつなぎ片3A31~3A34,3B31~3B34を二つ折りすることにより、各側面321~324が形成されるから、これに伴って所定の折り曲げ用罫線で折り曲げられ、第2の中間製品3は箱型の形態を採る。この箱型の状態の第2の中間製品32は、天面3A10と底面3B10とを有し、その周囲に側面321~324が設けられており、しかも、側面321~324の間をつなぎ片3A31~3A34,3B31~3B34が閉塞しているから、スパウト3Cが装着された前記開口部を除いて密封された状態にある。
【0029】
なお、各つなぎ片3A31~3A34,3B31~3B34を二つ折りする代わりに、平坦な状態の第1の中間製品3に空気を吹き込みながら、各側面321~324を立ち上げることによって箱型の状態の第2の中間製品3を形成することもできる。この場合でも、形成された第2の中間製品3は、各つなぎ片3A31~3A34,3B31~3B34を二つ折りして形成された第2の中間製品3と同じ形状を有するものである。
【0030】
ところで、このように箱型の状態に変形された状態では、図12に図示されるように、二つ折りされたつなぎ片3A31~3A34,3B31~3B34及び両固定部3A40,3B40がフィン状パネル331~334を構成し、このフィン状パネル331~334が中間製品3の各角部から外側に向けて突出している。そこで、このフィン状パネル331~334を倒して中間製品3の各側面321~324に折り重ね、接着することによって、その外観を整えることができる。図13はこのようにフィン状パネル331~334を中間製品3の各側面321~324に折り重ねて製造した包装容器3を示している。
【0031】
以上の説明から分かるように、平坦な状態の第1の中間製品3の天部側つなぎ片3A31~3A34及び底部側つなぎ片3B31~3B34のすべてを、これらの二つ折り用罫線3A31c~3A34c及び3B31c~3B34cで二つ折りすると共に、そのフ
ィン状パネル331~334を中間製品3の各側面321~324に折り重ねることにより、箱型の状態の包装容器3に変形することができる。
【0032】
そして、平坦な状態の第1の中間製品3として内容物を充填密封する工程に供給された包装容器3は、箱型の状態に変形することにより、スパウトから内容物を充填することができる。また、キャップにより密封することができる。
【0033】
この箱型の包装容器3を使用した後、空になったときには、箱型の状態から平坦な状態に戻すことができる。例えば、前述のように平坦な状態の第1の中間製品3を内容物充填工程に供給し、この工程で箱型の状態の包装容器3に変形して充填密封し、この状態で輸送・販売した後、消費者が内容物を消費してその中身が空になったときには、これを平坦な状態の第1の中間製品3に減容して保管あるいは廃棄することができる。
【0034】
箱型の状態の包装容器3を平坦な状態に変形させるためには、フィン状パネル331~334を容器側面321~324から引き剥がし、容器固定部340を把持して、包装容器3の外方に引っ張ればよい。容器固定部340を外方に引っ張ることにより、二つ折りされたつなぎ片331~334が開き、包装容器3を平坦な状態の第1の中間製品3に変形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0035】
【特許文献1】特開2019-26275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0036】
ところで、前述のような包装容器は、箱型の状態に変形されたとき、その形状を維持するため、天部側シート3Aや底部側シート3Bを、比較的腰が強く、形状保持能力のある紙を主体とするシートで構成する必要がある。そして、このようなシートを二つ折りして形成したフィン状パネル331~334は、これを倒して、容器側面321~324に接着するためには、フィン状パネル331~334と容器側面321~324との間の接着強度も大きくする必要がある。仮に接着強度が小さいと、フィン状パネル331~334が戻って容器側面321~324から剥離してしまうのである。
【0037】
一方、これらフィン状パネル331~334を強い接着強度で容器側面321~324に接着すると、例えば内容物を消費した後、フィン状パネル331~334を容器側面321~324から引き剥がして平坦な状態に変形しようとしても、フィン状パネル331~334を容易に剥がすことができないという問題があった。
【0038】
そこで、本発明は、前述のように、箱型の状態の包装容器であって、フィン状パネルを容器側面から引き剥がして平坦な状態に変形することができる包装容器であって、フィン状パネルが強固に接着されていても、容易に引き剥がすことができる包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0039】
すなわち、請求項1に記載の発明は、紙を主体とする天部側シートと底部側シートとで構成され、これら天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いにシールして構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された包装容器であって、
前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部が設けられており、
隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられており、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片及びこの天部側つなぎ片の外側に位置する天部側固定部が二つの領域に区分されており、
天部側二つ折り用罫線によってこれら天部側つなぎ片とその外側に位置する天部側固定部とを二つ折りしたとき、前記天部側二つ折り用罫線によって区分された前記天部側固定部の二つの領域のうち、一方の領域が他方の領域を被覆してその端部から突出する大きさを有しており、
他方、前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部が設けられており、
隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられており、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片及びこの底部側つなぎ片の外側に位置する底部側固定部が二つの領域に区分されており、
これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側固定部と底部側固定部とを互いにシールして固定部を形成し、
各角部の天部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の天部側固定部を前記天部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この天部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせると共に、各角部の底部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の底部側固定部を前記底部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この底部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせることにより、箱型の状態に変形させ、かつ、これら天部側つなぎ片及びその外側の天部側固定部の両者と、底部側つなぎ片及びその外側の底部側固定部の両者で包装容器の各角部から包装容器外側に向けて突出するフィン状パネルを構成すると共に、前記天部側側面とこれに連続する底部側側面とで容器側面を構成し、
これら容器側面のうち少なくとも1つの側面を特定側面として、この特定側面の両側に位置する2つのフィン状パネルのうち一方のフィン状パネル(下側フィン状パネル)を倒してこの特定側面に重ね、次に他方のフィン状パネル(上側フィン状パネル)を倒して、その一部が下側フィン状パネルの上に重なるように下側フィン状パネルに接着して構成した包装容器であって、
天部側二つ折り用罫線によって区分された前記天部側固定部の二つの領域のうち、他方の領域を被覆してその端部から突出する大きさを有する領域を被覆領域とし、この被覆領域に被覆される領域を被被覆領域として、被覆領域が被被覆領域を覆うように上側フィン状パネルが特定側面に倒されていると共に、
前記上側フィン状パネルが、その下端部に、前記下側フィン状パネルに重ならない領域(非重畳領域)を有することを特徴とする包装容器である。
【0040】
この非重畳領域は、上側フィン状パネルの下端縁から下方に突出するように設けられた領域で構成することもできるが、前記下側フィン状パネルがその下端部に切欠けを有しており、この切欠けに重なった前記上側フィン状パネルの領域を前記非重畳領域としてもよい。
【0041】
前記非重畳領域を摘まんで引っ張ることにより上側フィン状パネルを容易に引き剥がすことができるようにするため、天部側を上方、底部側を下方とし、これに直交する方向を周方向として、前記非重畳領域が、周方向に5mm以上の幅と、上側フィン状パネルの下端部から0.5mm以上の高さを有することが望ましい。また、この非重畳領域は、その周方向中心が上側フィン状パネルの先端から40mm以下の位置にあることが望ましい。
【発明の効果】
【0042】
本発明の包装容器は、上側フィン状パネルが、その下端部に、下側フィン状パネルに重ならない非重畳領域を有しているため、この非重畳領域を摘まんで容易に上側フィン状パネルを引き剥がすことができる。上側フィン状パネルが特定側面や下側フィン状パネルに強固にシールされていても、上側フィン状パネルを引き剥がすことは容易である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は本発明の包装容器の第1の実施の形態に係り、その天部側シートの平面図である。
図2図2は本発明の包装容器の第1の実施の形態に係り、その底部側シートの平面図である。
図3図3は本発明の包装容器の第1の実施の形態に係り、第1の中間製品(平坦な状態の包装容器)の断面図である。
図4図4は本発明の包装容器の第1の実施の形態に係り、第1の中間製品(平坦な状態の包装容器)を箱型の状態に変形した第2の中間製品の斜視図である。
図5図5は本発明の包装容器の第1の実施の形態に係り、その包装容器の斜視図である。
図6図6は本発明の包装容器の第1の実施の形態に係り、その非重畳領域の大きさ及び位置を説明するための要部説明図である。
図7図7は本発明の包装容器の第2の実施の形態に係り、その天部側シートの平面図である。
図8図8は本発明の包装容器の第2の実施の形態に係り、その包装容器の斜視図である。
図9図9は従来の包装容器に係り、その天部側シートの平面図である。
図10図10は従来の包装容器に係り、その底部側シートの平面図である。
図11図11は従来の包装容器に係り、第1の中間製品(平坦な状態の包装容器)の断面図である。
図12図12は従来の包装容器に係り、第1の中間製品(平坦な状態の包装容器)を箱型の状態に変形した第2の中間製品の斜視図である。
図13図13は従来の包装容器に係り、その包装容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明に係る包装容器も、包装容器3と同様に、天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いにシールして構成されるものである。
【0045】
図面の図1図6は本発明の包装容器の第1の具体例に係るものである。なお、従来の包装容器3を説明する図9図13においては、この従来の包装容器3を構成する要素について、先頭数字「3」から始まる符号を付していたが、本発明の包装容器の第1の具体例に係る図1図6では先頭数字「1」から始まる符号を付しており、両者はこの先頭数字を除き、互いに対応する符号を付している。例えば、従来の包装容器には「3」の符号を付しており、本発明の包装容器の具体例には「1」の符号を付している。また、従来の包装容器3の天面には「3A10」の符号を付しており、本発明の包装容器の天面には「1A10」の符号を付している。また、従来の包装容器3の天部側側面には「3A21~3A24」の符号を付しており、本発明の包装容器の天部側側面には「1A21~1A24」の符号を付している。
【0046】
そこで、まず、図1はこの具体例に係る包装容器1を構成する天部側シート1Aを示しており、図2は底部側シート1Bを示している。
【0047】
天部側シート1Aは、後に説明する天部側つなぎ片の外側に位置する天部側固定部を除き、前述の包装容器3の天部側シート3Aと同様の構造を有している。
【0048】
すなわち、まず、天部側シート1Aは、その中央に四角形状の天面1A10を有しており、この天面1A10には開口部が設けられており、この開口部にスパウト1Cが装着されている。
【0049】
また、天部側シート1Aは、四角形状の天面1A10の各辺を折り曲げ用罫線として、この天面1A10の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面1A21~1A24を有している。そして、天部側側面1A21~1A24同士を繋いで、その間を閉塞する天部側つなぎ片1A31~1A34を有しており、各天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34との間には折り曲げ用罫線が設けられている点についても、天部側シート3Aと同様である。
【0050】
また、天部側シート1Aは、これら天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34とを併せた四角形状の部分の外側に、底部側シート1Bと固定するヒートシール領域から成る枠状の天部側固定部1A40を有している。これも天部側シート3Aと同様である。なお、天部側シート1Aの天部側固定部1A40と天部側側面1A21~1A24との境界、及び天部側固定部1A40と天部側つなぎ片1A31~1A34との境界には、折り曲げ用罫線が設けられていない。
【0051】
次に、これも天部側シート3Aと同様に、天部側つなぎ片1A31~1A34は、天面1A10の各頂点から、天部側つなぎ片1A31~1A34を二等分する天部側二つ折り用罫線を有している。すなわち、図1に拡大して示すように、例えば、天部側側面1A23と天部側側面1A24とは、天面1A10の頂点1A10bを共有している。天部側側面1A23を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A23bを付して示している。また、天部側側面1A24を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A24bを付して示している。そして、この辺1A23bと辺1A24bとがなす角を二等分する天部側二つ折り用罫線1A33cが設けられ、この天部側二つ折り用罫線1A33cによって、天部側つなぎ片1A33は2つの領域1A331,1A332に区分されている。すなわち、図において、辺1A23bと二つ折り用罫線1A33cとがなす角θ1と、辺1A24bと天部側二つ折り用罫線1A33cとがなす角θ2とは等しく、領域1A331と領域1A332とは、同形同大で、しかも、天部側二つ折り用罫線1A33cを対称軸として線対称に配置されている。
【0052】
この天部側二つ折り用罫線1A33cは、これも天部側シート3Aの場合と同様に、天部側つなぎ片1A33を超えて、その外側に位置する天部側固定部1A40にも延在している。すなわち、天部側二つ折り用罫線1A33cは、天部側つなぎ片1A33を領域1A331と領域1A332とに二分すると共に、その外側の天部側固定部も二分している。
【0053】
ところで、図1中、1A43αは、天部側つなぎ片1A33の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A33cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A331の外側に位置する領域を示し、1A43βは領域1A33
2の外側に位置する領域を示している。そして、この図から分かるように、領域1A43βは領域1A43αよりも大きく構成されている。このため、前記天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りしたとき、天部側つなぎ片1A33を構成する2つの領域1A331,1A332は互いにぴったりと重なり合うが、その外側に位置する2つの領域1A43α,1A43βとはぴったりと重なり合うことがなく、領域1A43αの端部から突出する。
【0054】
領域1A43βを領域1A43αより大きく構成した技術的理由は次のとおりである。
【0055】
すなわち、天部側シート1Aと底部側シート1Bとから箱型の第2の中間製品1を形成したときには、前記天部側つなぎ片1A33を構成する2つの領域1A331,1A332とその外側に位置する2つの領域1A43α,1A43βとが、それぞれ互いに重ね合わされて構成されたフィン状パネル133が、第2の中間製品1の各角部から外側に向けて突出する。そして、このフィン状パネル133を第2の中間製品1の各側面に折り重ねるとき、領域1A43βが領域1A43αを覆うようにフィン状パネル133を折り重ねるのである。このように大きさが大きく、領域1A43αの端部から突出した部分を有する領域1A43βで領域1A43αを覆うように折り重ねるため、領域1A43αの端部が容器1外面に露出することがない。そして、このため、大きさが大きく、領域1A43αの端部から突出した部分を有する領域1A43βを、以下、「被覆領域」と呼び、この被覆領域1A43βによって被覆される領域1A43αを「被被覆領域」と呼ぶ。
【0056】
その他の天部側つなぎ片1A31,1A32,1A34及びこれら天部側つなぎ片1A31,1A32,1A34の外側に位置する天部側固定部においても同様である。例えば、天部側二つ折り用罫線1A34cによって、天部側つなぎ片1A34は、同形同大で線対称に配置された領域1A341と領域1A342とに二分されている。また、天部側つなぎ片1A34の外側に位置する天部側固定部は、領域1A341の外側に位置する被覆領域1A44αと領域1A342の外側に位置する被被覆領域1A44βとに二分されている。被覆領域1A44αは被被覆領域1A44βより大きく、天部側二つ折り用罫線1A34cで二つ折りして被覆領域1A44αと被被覆領域1A44βとを互いに重ねたとき、被覆領域1A44αは、被被覆領域1A44βから突出する。
【0057】
被覆領域と被被覆領域とは、それぞれ、天部側シート1Aの4つの角部に配置されている。このため、天部側シート1Aは4つの被覆領域と4つの被被覆領域とを有している。4つの被覆領域は、それぞれ、符号1A41β,1A42α,1A43β,1A44αを付して示した領域である。
【0058】
ところで、この4つの被覆領域1A41β,1A42α,1A43β,1A44αのうち、2つの領域1A41β,1A42αには円弧状の切欠け1A41x,1A42xが設けられている。すなわち、被覆領域1A41βの端縁は円弧状に切り取られて、ここを切欠け1A41xとしている。また、被覆領域1A42αの端縁も円弧状に切り取られて、ここを切欠け1A42xとしている。
【0059】
そこで、天部側つなぎ片1A31を天部側二つ折り用罫線1A31cで二つ折りしたとき、その端部に切欠け1A41xが位置する。同様に、天部側つなぎ片1A32を天部側二つ折り用罫線1A32cで二つ折りしたとき、その端部に切欠け1A42xが位置することになる。一方、被覆領域1A43β,1A44αには切欠けが設けられていないから、天部側二つ折り用罫線1A33c,1A34cで二つ折りしたときにも、その端部に切欠けには切欠けは存在しない。これら切欠け1A41x,1A42xの技術的意義、位置及び大きさについては、包装容器1を説明する際に併せて説明する。
【0060】
そこで、次に、底部用シート1Bも従来の包装容器2の底部用シート3Bと同様である。
【0061】
この底部用シート1Bは、図2に示すように、中央に四角形状の底面1B10を有しており、四角形状の底面1B10の各辺を折り曲げ用罫線として、この各辺を一辺とする四角形状の底部側側面1B21~1B24を有している。そして、底部側側面1B21~1B24同士を繋いで、その間を閉塞する底部側つなぎ片1B31~1B34を有しており、各底部側側面1B21~1B24と底部側つなぎ片1B31~1B34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。これらの点は前記底部側シート3Bと同様である。
【0062】
また、底部側シート1Bは、これら底部側側面1B21~1B24と底部側つなぎ片1B31~1B34とを併せた四角形状の部分の外側に、天部側シート1Aと固定するヒートシール領域から成る枠状の底部側固定部1B40を有している。
【0063】
なお、底部側シート1Bの底部側固定部1B40と底部側側面1B21~1B24との境界、及び底部側固定部1B40と底部側つなぎ片1B31~1B34との境界には折り曲げ用罫線が設けられている。天部側シート1Aの天部側固定部1A40の境界には折り曲げ用罫線が存在しないから、この両シート1A,1Bを重ねて固定し、箱型の状態に変形したとき、互いに固定された両固定部1A40,1B40によって構成された固定部140は、底部側シート1Bの前記折り曲げ用罫線によって底部側シート1B側に折り曲げられる。
【0064】
そして、各底部側つなぎ片1B31~1B34には、底面1B10の各頂点から、底部側つなぎ片1B31~1B34を二等分する底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cが設けられており、この底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cは、底部側つなぎ片1B31を超えて、その外側に位置する底部側固定部にも延在している。すなわち、底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cは、底部側つなぎ片1B31~1B34を二分すると共に、その外側の天部側固定部も二分している。
【0065】
次に、これら天部側シート1Aと底部側シート1Bとを位置合わせして重ね、両固定部1A40,1B40同士をヒートシールすることにより、第1の中間製品(平坦な状態の包装容器)1を製造することができる(図3参照)。
【0066】
平坦状態の第1の中間製品1を箱型の状態に変形するためには、包装容器3の場合と同様に、天部側シート1Aと底部側シート1Bとのそれぞれをその折り曲げ用罫線で折り曲げて立ち上げればよい。図4はこうして箱型の状態に変形された第2の中間製品1を示している。
【0067】
そして、この第2の中間製品1においては、中間製品2と同様に、二つ折りされたつなぎ片1A31~1A34,1B31~1B34及び両固定部1A40,1B40がフィン状パネル131~134を構成し、このフィン状パネル131~134が中間製品12の各角部から外側に向けて突出している。
【0068】
前述のように、天部側つなぎ片1A31を天部側二つ折り用罫線1A31cで二つ折りしたとき、その端部に切欠け1A41xが表れるから、天部側つなぎ片1A31と底部側つなぎ片1B31とを二つ折り用罫線1A31c,1B31c二つ折りして形成されたフィン状パネル131の下端縁にはこの切欠け1A41xが表れる(図4参照)。同様に、フィン状パネル132の下端縁には切欠け1A42xが表れる。一方、フィン状パネル133,134には切欠けは存在しない(図4参照)。
【0069】
そして、このフィン状パネル131~134を倒して第2の中間製品1の各側面121~124に折り重ね、固定することによって、その外観を整えることができる。図5はこのようにフィン状パネル131~134を第2の中間製品1の各側面121~124に折り重ねて製造した包装容器1を示している。
【0070】
ところで、図5から分かるように、各側面121~124のうち、1つ置きに位置する側面121,123に向かってフィン状パネル131~134が倒され、これらの側面121,123に重ねられている。すなわち、側面121の両側の角部に位置してここから突出するフィン状パネル131,134はこの側面121に折り重ねられている。また、図5には図示されていないが、側面123の両側の角部から突出するフィン状パネル132,133はこの側面123に重ねられている。一方、側面122,124にはフィン状パネルは重ねられていない。
【0071】
このようにフィン状パネルが重ねられる側面を特定側面と呼ぶと、この例では、側面121及び側面123が特定側面である。
【0072】
そして、この特定側面においては、この特定側面の両側に位置する2つのフィン状パネルのうち切欠け1A41xを有するフィン状パネル(下側フィン状パネル)を倒してこの特定側面に重ね、次に他方のフィン状パネル(上側フィン状パネル)を倒して、その一部が下側フィン状パネルの上に重なるように倒している。この例では、切欠け1A41x,1A42xを有するフィン状パネル131,132が下側フィン状パネルであり、切欠けのないフィン状パネル133,134が上側フィン状パネルである。そして、上側フィン状パネル134が下側フィン状パネル131の上に重なるように倒される。また、上側フィン状パネル133が下側フィン状パネル132の上に重なるように倒される。
【0073】
ところで、前述のように、この上側フィン状パネルを構成する天部側つなぎ片及びその外側に位置する天部側固定部は、天部側二つ折り用罫線によって二分されており、例えば、フィン状パネル134にあっては、天部側二つ折り用罫線1A34cによって、天部側つなぎ片1A34は領域1A341と領域1A342とに二分されており、その外側に位置する天部側固定部は領域1A341の外側に位置する被覆領域1A44αと領域1A342の外側に位置する被被覆領域1A44βとに二分されている。そこで、被覆領域1A44αが被被覆領域1A44βを覆うように上側フィン状パネル134を下側フィン状パネル131の上に重なるように倒すことにより、下側フィン状パネル131の端縁を被覆領域1A44αで覆い、その露出を防ぐことができる。
【0074】
ところで、こうして倒されて側面上に重ねられた下側フィン状パネルと上側フィン状パネルとは、その一部で互に接着して固定されている必要がある。例えば、ヒートシール又は接着剤等で互に接着することにより、両者を互いに固定することができる。
【0075】
一方、下側フィン状パネルは特定側面に接着固定することを要しない。これら下側フィン状パネルが側面に接着固定されていない場合、上側フィン状パネルを下側フィン状パネルから剥離することにより、包装容器1を容易に平坦な状態に変形することが可能となる。例を挙げれば、上側フィン状パネル134と下側フィン状パネル131とは、その一部で互に接着して固定されている必要があるが、下側フィン状パネル131は側面121に接着固定されている必要はないのである。もっとも、下側フィン状パネル131が側面121から大きく浮く上がることを防止するため、下側フィン状パネル131を側面121に接着固定してもよい。仮に下側フィン状パネルは側面に接着固定する場合でも、この下側フィン状パネル131と側面との間に指を差し込むことのできる間隙が設けられていることが望ましい。この間隙は例えば1.5mm以上あることが望ましく、2.0mm以上であることがさらに望ましい。この間隙は、下側フィン状パネル131を構成するシートの腰を利用して設けることができる。
【0076】
接着固定は、所定の位置にホットエアーを吹き付けてその表面を溶融し、この溶融表面同士を圧着することにより可能である。また、比較的低分子量のポリエチレン樹脂等を溶融して、この溶融樹脂を所定の位置に塗布し、この溶融樹脂を挟んで圧着することにより接着固定することもできる。
【0077】
ところで、前述のように、下側フィン状パネル131,132の下端縁には切欠け1A41x,1A42xが設けられており、上側フィン状パネル134,133には切欠けが設けられていない。
【0078】
そこで、上側フィン状パネル134,133を下側フィン状パネル131,132に重ねて構成された包装容器1においては、上側フィン状パネル134,133が下側フィン状パネル131,132の下端縁の切欠け1A41x,1A42xを被覆している。図5において、1A44yは、上側フィン状パネル134のうち、下側フィン状パネル131の切欠け1A41xを被覆した領域を示している。この領域1A44yは、切欠け1A41xとその位置、大きさ、形状が一致した領域であり、上側フィン状パネル134が下側フィン状パネル131に重ならない非重畳領域である。そして、もちろん、この非重畳領域1A44yは下側フィン状パネル131に接着していない。
【0079】
この非重畳領域1A44yは、包装容器1を平坦な状態の第1の中間製品1に変形する工程において、上側フィン状パネル134を下側フィン状パネル131から引き剥がす際の摘まみ片となるものである。この非重畳領域1A44yを摘まみ易く、また、摘まんで上側フィン状パネル134の引き剥がしを容易とするため、非重畳領域1A44yの大きさと位置とは特定の範囲にあることが望ましい。
【0080】
図6は本発明の包装容器の第1の実施の形態に係り、その非重畳領域の大きさ及び位置を説明するための要部説明図である。すなわち、図6に図示のように、天部側を上方、底部側を下方とし、これに直交する方向を周方向とすると、非重畳領域1A44yは、周方向の幅Wが大きいほど摘まみ易く、また、引き剥がし易い。また、上側フィン状パネル134の下端部134H0からの高さHも大きいほど摘まみ易く、また、引き剥がし易い。幅Wは5mm以上であることが望ましく、高さHは0.5mm以上であることが望ましい。
【0081】
また、非重畳領域1A44yは、その周方向中心134と上側フィン状パネル134の先端134L0との間の距離Lが短いほど摘まみ易く、また、引き剥がし易い。望ましくは、距離Lは40mm以下である。
【0082】
以上、上側フィン状パネル134の非重畳領域1A44yについて説明したが、上側フィン状パネル133の非重畳領域1A43y(図示せず)についても同様である。
【0083】
そして、以上の説明から明らかなように、箱型の状態の包装容器1を平坦な状態に変形させるためには、上側フィン状パネル133,134を下側フィン状パネル132,131から引き剥がし、次に、容器固定部140を把持して、包装容器1の外方に引っ張ればよい。容器固定部140を外方に引っ張ることにより、二つ折りされたつなぎ片131~134が開き、包装容器1を平坦な状態の第1の中間製品1に変形する。上側フィン状パネル134を下側フィン状パネル131から引き剥がすためには、上側フィン状パネル134の前記非重畳領域1A44yを摘まみ片として摘まみ、引っ張ることにより可能である。また、上側フィン状パネル133を下側フィン状パネル132から引き剥がすためには、上側フィン状パネル133の非重畳領域1A43y(図示せず)を摘まみ片として
摘まみ、引っ張ることにより可能である。
【0084】
仮に下側フィン状パネル132,131が容器側面121,123に接着固定されている場合には、上側フィン状パネル133,134を下側フィン状パネル132,131から引き剥がすことに加えて、下側フィン状パネル132,131を容器側面121,123引き剥がし、次に、容器固定部140を包装容器1の外方に引っ張ればよい。
【0085】
以上、下側フィン状パネル133,132の下端縁の切欠け1A41x,1A42xを設け、上側フィン状パネル133,134のうち、この切欠け1A41x,1A42xを被覆した領域を非重畳領域1A44y,1A43yとした包装容器1を例として本発明を説明したが、下側フィン状パネル133,132に切欠けを設けることなく、その代わりの上側フィン状パネル133,134の下端縁から突出する突出片を設けて、これを非重畳領域とすることも可能である。
【0086】
本発明の包装容器の第2の実施の形態は、このように下側フィン状パネルに切欠けを設けることなく、その代わりの上側フィン状パネルの下端縁から突出する突出片を設けて、これを非重畳領域としたもので、図7~8はこの第2の実施の形態に係るものである。なお、従来の包装容器3を説明する図9図13においては包装容器3を構成する要素について、先頭数字「3」から始まる符号を付しており、本発明の包装容器の第1の実施の形態を説明する図1図6においては、包装容器3を構成する要素につい、先頭数字「1」から始まる符号を付していたが、この第2の実施の形態に係る包装容器2を説明する図7図8においては、包装容器2を構成する要素につい、先頭数字「2」から始まる符号を付している。
【0087】
図7は第2の実施の形態に係る包装容器2の天部側シート2Aの平面図である。この天部側シート2Aでは、下側フィン状パネル231,232には切欠けがなく、4つの被覆領域2A41β,2A42α,2A43β,2A44αのうち、2つの領域2A41β,2A42αには切欠けがなく、その代わりに2つの領域2A43β,2A44αに突出片2A43y’,2A44y’が設けられており、この突出片2A43y’,2A44y’が包装容器2における非重畳領域を構成する。その他の点は、第1の実施の形態に係る天部側シート1Aと同様である。
【0088】
底部側シート2Bは第1の実施の形態に係る天部側シート1Bと同様である。このため、図示を省略している。また、平坦状態の第1の中間製品2及びこれを箱型に変形した平坦状態の第2の中間製品2も、非重畳領域2A43y’,2A44y’を除き、第1の実施の形態における第1の中間製品1及び第2の中間製品1と同様である。このため、これら第1の中間製品2と第2の中間製品2についても図示を省略している。
【0089】
図8は第2の実施の形態に係る包装容器2の斜視図である。この図から分かるように、天部側シート2Aの2つの領域2A43β,2A44αに設けられた突出片2A43y’,2A44y’が、下側フィン状パネル233,232の下端から突出しており、この突出片2A43y’,2A44y’が下側フィン状パネル231,232に重ならない非重畳領域を構成している。そして、この非重畳領域2A43y’,2A44y’を摘まみ片として摘まみ、引っ張ることにより上側フィン状パネル233,234を下側フィン状パネル231,232から引き剥がすことができる。
【0090】
次に、天部側シート1A,2A及び底部側シート1B,2Bとしては、例えば、板紙等を基材としたものが使用できる。例えば、紙パック等を構成するカートン用紙である。また、カップ用紙等を使用することも可能である。もちろん、この板紙等の基材の片面又は両面にその他のフィルムや層を積層した積層体を使用することもできる。例えば、プラス
チックフィルム、金属箔、金属蒸着層、インキ層あるいはプラスチック塗布膜等である。
【実施例0091】
以下、実施例によって本発明を説明する。
【0092】
これら実施例は、第1の実施の形態に係る包装容器1(図1図6参照)において、非重畳領域1A43y,1A44yの位置及び大きさを変更して、上側フィン状パネル133,134の剥がし易さを評価したものである。
【0093】
なお、これら各実施例で使用した天部側シート1A、底部側シート1Bは、いずれも同じシートから成るもので、容器外面側から、順に、低密度ポリエチレン層(厚さ25μm)、紙(坪量250g/mm)、低密度ポリエチレン層(厚さ25μm)、アルミニウム箔(厚さ7μm)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)、直鎖状低密度ポリエチレン層(厚さ60μm)を積層して構成したものである。
【0094】
これら実施例及び比較例の天部側シート1Aは、いずれも、図1に示すものと同様である。また、これら実施例及び比較例の底部側シート1Bは、いずれも、図2に示すものと同様である。
【0095】
そして、これら実施例及び比較例のいずれにおいても、これら天部側シート1Aと底部側シート1Bとを貼り合せて図3に示す平坦な状態の包装容器1を作成し、次に、天面1A10には開口部1A11に装着されたスパウト1Cを通して空気を吹き込みながら、各側面を立ち上げて、図4に示す中間製品1を形成した。なお、図4から分かるように、この中間製品1では、それぞれの角部からフィン状パネルが突出している。
【0096】
最後に、これらフィン状パネルを容器側面に倒して固定して、図5に示す包装容器1を製造した。すなわち、4つの側面のうち、1つ置きに配置された側面を特定側面として、この特定側面の両側に位置する2つのフィン状パネルのうち、一方を下側フィン状パネルとして、この下側フィン状パネルを倒して特定側面に重ね、次に、他方を上側フィン状パネルとして、この上側フィン状パネルを倒して前記下側フィン状パネルと前記特定側面の両者に重ねた。すなわち、こうして倒された上側フィン状パネルは、その一部の領域が下側フィン状パネルに重ねられており、残部が特定側面に重ねられている。そして、この上側フィン状パネルを、その一部で下側フィン状パネルに接着固定した。
【0097】
この接着固定は、所定位置にホットエアーを吹き付けて、外表面の低密度ポリエチレン層を部分的に溶融し、こうして溶融した低密度ポリエチレン層同士を圧着することにより行った。
【0098】
(実施例1)
非重畳領域1A44yの周方向中心134と上側フィン状パネル134の先端134L0との間の距離Lを20mmとした。また、非重畳領域1A44yの上側フィン状パネル134の下端部134H0からの高さHを3.0mm、周方向の幅Wを15mmとした。
【0099】
(実施例2)
前記距離Lを30mmとした。また、前記高さHを1.5mm、幅Wを8mmとした。
【0100】
(実施例3)
前記距離Lを40mmとした。また、前記高さHを0.5mm、幅Wを5mmとした。
【0101】
(評価及び結果)
10人のパネラーによって、前記非接着領域134を摘まみ片として摘まみ、引っ張ることにより上側フィン状パネルを引き剥がしてもらい、その引き剥がし易さを評価してもらった。
【0102】
その結果、パネラー全員が一致して、「いずれの実施例も剥がし易いが、中でも、実施例1が最も剥がし易く、実施例3が比較的剥がしにくい」との評価であった。
【符号の説明】
【0103】
1:紙容器
1A:天部側シート
1A10:天面
1A21~1A24:天部側側面
1A31:天部側つなぎ片 1A31c:天部側二つ折り用罫線
1A311:天部側二つ折り用罫線1A31cで二分された天部側つなぎ片1A31の一方の領域
1A312:天部側二つ折り用罫線1A31cで二分された天部側つなぎ片1A31の他方の領域
1A41α:天部側つなぎ片1A31の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A31cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A311の外側に位置する領域(被被覆領域)
1A41β:天部側つなぎ片1A31の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A31cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A332の外側に位置する領域(被覆領域)
1A41x:切欠け
1A32:天部側つなぎ片 1A32c:天部側二つ折り用罫線
1A321:天部側二つ折り用罫線1A32cで二分された天部側つなぎ片1A32の一方の領域
1A322:天部側二つ折り用罫線1A32cで二分された天部側つなぎ片1A32の他方の領域
1A42α:天部側つなぎ片1A32の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A32cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A321の外側に位置する領域(被覆領域)
1A42x:切欠け
1A42β:天部側つなぎ片1A32の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A32cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A332の外側に位置する領域(被被覆領域)
1A33:天部側つなぎ片 1A33c:天部側二つ折り用罫線
1A331:天部側二つ折り用罫線1A33cで二分された天部側つなぎ片1A33の一方の領域
1A332:天部側二つ折り用罫線1A33cで二分された天部側つなぎ片1A33の他方の領域
1A43α:天部側つなぎ片1A33の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A33cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A331の外側に位置する領域(被被覆領域)
1A43β:天部側つなぎ片1A33の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A33cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A332の外側に位置する領域(被覆領域)
1A43y:非重畳領域
1A34:天部側つなぎ片 1A34c:天部側二つ折り用罫線
1A341:天部側二つ折り用罫線1A34cで二分された天部側つなぎ片1A34の一方の領域
1A342:天部側二つ折り用罫線1A34cで二分された天部側つなぎ片1A34の他方の領域
1A44α:天部側つなぎ片1A34の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A34cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A341の外側に位置する領域(被覆領域)
1A44y:非重畳領域
1A44β:天部側つなぎ片1A34の外側に位置する天部側固定部であって、天部側二つ折り用罫線1A34cによって二分された天部側固定部の2つの領域のうち、領域1A342の外側に位置する領域(被被覆領域)
1A40:天部側固定部
1B:底部側シート
1B10:底面
1B21~1B24:底部側側面
1B31~1B34:底部側つなぎ片
1B31c~1B34c:底部側二つ折り用罫線
1B40:底部側固定部
1C:スパウト
:第1の中間製品(平坦な状態の紙容器)
:第2の中間製品
121~124:容器側面
131:フィン状パネル(下側フィン状パネル)
132:フィン状パネル(下側フィン状パネル)
133:フィン状パネル(上側フィン状パネル) 1A43y:非重畳領域
134:フィン状パネル(上側フィン状パネル) 1A44y:非重畳領域
140:容器固定部
2:紙容器
2A:天部側シート
2A43y’,2A44y’:突出片(非重畳領域)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13