(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036093
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】蓄電池システム
(51)【国際特許分類】
H01M 50/103 20210101AFI20240308BHJP
H01M 50/184 20210101ALI20240308BHJP
H01M 50/15 20210101ALI20240308BHJP
【FI】
H01M50/103
H01M50/184 A
H01M50/15
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140818
(22)【出願日】2022-09-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】000003067
【氏名又は名称】TDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100124062
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 敬史
(72)【発明者】
【氏名】森田 秀世
【テーマコード(参考)】
5H011
【Fターム(参考)】
5H011AA10
5H011CC06
5H011DD06
(57)【要約】
【課題】防水性の向上が図られた蓄電池システムを提供する。
【解決手段】 蓄電池システム10Aにおいては、バッテリーケース30Aの本体部31の天板部31aを、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜させることで、天板部31a上に水滴50が長時間溜まりにくくしている。それにより、水滴50がパッキン40の近傍に存在する事態が抑制されており、たとえバッテリーケース30Aの内部が負圧になったときであっても、パッキン40を介して水滴50が内部に浸入しづらくなっている。したがって、蓄電池システム10Aにおいては高い防水性が実現されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーモジュールと、
前記バッテリーモジュールが収容される収容空間を有するバッテリーケースと
を備え、
前記バッテリーケースが、
前記バッテリーモジュールの上方に位置する天板部と前記バッテリーモジュールを側方から挟む一対の側壁部を有すると共に、前面開口を画成する本体部と、
前記本体部の前面開口を塞ぐとともに、前記天板部を外側から覆う庇部を有する前蓋部と、
前記本体部の天板部と前記前蓋部の庇部との間に介在して、前記本体部の天板部と前記前蓋部の庇部と間隙を塞ぐパッキンと
を有し、
前記本体部の天板部が、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜している、蓄電池システム。
【請求項2】
前記バッテリーケースが、前記本体部の下部前端を上げる前端支持部をさらに備える、請求項1に記載の蓄電池システム。
【請求項3】
前記本体部の天板部と一対の側壁部とがU字状に配置されている、請求項1または2に記載の蓄電池システム。
【請求項4】
前記本体部が、前記本体部を後ろ側から塞ぐとともに前記前蓋部と対面する後壁部をさらに含む、請求項1または2に記載の蓄電池システム。
【請求項5】
前記後壁部が鉛直方向に延在している、請求項4に記載の蓄電池システム。
【請求項6】
前記本体部が一枚の板部材で構成されている、請求項1に記載の蓄電池システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バッテリーモジュールと、該バッテリーモジュールを内部に収容するバッテリーケースとを備えた蓄電池システムが知られている。下記特許文献1、2には、上下方向に延びる筒状部と、筒状部の上部開口にパッキンを介して被せられる天板部とを有するバッテリーケースが開示されている。このようなバッテリーケースによれば、天板部により雨水を防ぐことで、内部の防水構造を実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した蓄電池システムにおいては、バッテリーケースの内部と外部との温度差等により内部が負圧になり、雨水等が内部に浸入しやすい状態になることがあり得る。発明者らは、鋭意研究の末、防水性をより高めることができる技術を新たに見出した。
【0005】
本発明の一側面は、防水性の向上が図られた蓄電池システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る蓄電池システムは、バッテリーモジュールと、バッテリーモジュールが収容される収容空間を有するバッテリーケースとを備え、バッテリーケースが、バッテリーモジュールの上方に位置する天板部とバッテリーモジュールを側方から挟む一対の側壁部を有すると共に、前面開口を画成する本体部と、本体部の前面開口を塞ぐとともに、天板部を外側から覆う庇部を有する前蓋部と、本体部の天板部と前蓋部の庇部との間に介在して、本体部の天板部と前蓋部の庇部と間隙を塞ぐパッキンとを有し、本体部の天板部が、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜している。
【0007】
上記蓄電池システムにおいては、バッテリーケースの本体部の天板部が、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜しているため、天板部上に水が長時間溜まりにくくなっている。そのため、雨水等がパッキンの近傍に存在する事態が抑制されており、たとえバッテリーケースの内部が負圧になったときであっても、パッキンを介して雨水等が内部に浸入しづらくなっている。そのため、上記蓄電池システムは防水性を向上することができる。
【0008】
他の側面に係る蓄電池システムでは、バッテリーケースが、本体部の下部前端を上げる前端支持部をさらに備える。
【0009】
他の側面に係る蓄電池システムでは、本体部の天板部と一対の側壁部とがU字状に配置されている。
【0010】
他の側面に係る蓄電池システムでは、本体部が、本体部を後ろ側から塞ぐとともに前蓋部と対面する後壁部をさらに含む。
【0011】
他の側面に係る蓄電池システムでは、後壁部が鉛直方向に延在している。
【0012】
他の側面に係る蓄電池システムでは、本体部が一枚の板部材で構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の種々の側面によれば、防水性の向上が図られた蓄電池システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施形態に係る蓄電池システムを示す斜視図である。
【
図2】
図1に示した蓄電池システムの斜視分解図である。
【
図3】
図2に示したバッテリーケースの本体部を展開した図である。
【
図4】
図1に示した蓄電池システムのIV-IV線断面図である。
【
図6】異なる実施形態に係る蓄電池システムを示す斜視図である。
【
図7】
図6に示した蓄電池システムの斜視分解図である。
【
図8】
図7に示したバッテリーケースの本体部を展開した図である。
【
図9】
図6に示した蓄電池システムのIV-IV線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための形態を説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0016】
一実施形態に係る蓄電池システム10Aについて、
図1~5を参照しつつ説明する。
【0017】
蓄電池システム10Aは、蓄電池ユニット20と、蓄電池ユニット20を収容する収容空間を内部に有するバッテリーケース30Aとを備えて構成されている。蓄電池システム10Aは、たとえば屋外据え置き型であり、建造物の外壁に沿って配置することができる。
【0018】
蓄電池ユニット20は、複数のバッテリーモジュール21と制御部24とを含んで構成されている。本実施形態では、蓄電池ユニット20は、実質的に同じ形状および寸法を有する2つのバッテリーモジュール22、23を含む。具体的には、2つのバッテリーモジュール22、23は、いずれも略直方体状の外形を有し、奥行き方向において対面するように並んで配置されている。制御部24は、バッテリーモジュール22、23上に配置されている。制御部24は、各バッテリーモジュール22、23と図示しない配線で接続されており、各バッテリーモジュール22の充電および放電(または、充電および放電のいずれか一方)を制御する。
【0019】
バッテリーケース30Aは、蓄電池ユニット20を収容する収容空間Sを画成しており、
図1、2に示すように、本体部31、前蓋部32および後蓋部33を備えて構成されている。本体部31、前蓋部32および後蓋部33はいずれも金属材料で構成することができる。
【0020】
本体部31は、収容空間Sの天面および側面を画成している。本体部31は、蓄電池ユニット20の上方に位置する天板部31aと、蓄電池ユニット20を側方から挟む一対の側壁部31bとを有する。本体部31は、天板部31aと一対の側壁部31bとが連続的に設けられており、前方(すなわち、正面)から見て天板部31aと一対の側壁部31bとがU字状に配置されている。本体部31は、板部材の一種である金属板によって構成されており、本実施形態においては鋼板(より詳しくは先塗装鋼板)により構成されている。本体部31の材料として先塗装鋼板を使用することで、大幅なコストダウンが図ることができる。本実施形態に係る本体部31は、
図3に示すように、天板部31aおよび側壁部31bとなるべき部分が連続して並ぶ一枚の鋼板を折り曲げることにより設けられる。本体部31の天板部31aの前縁および後縁、側壁部31bの前縁、後縁および下端にはそれぞれ、内側に折り曲げられたフランジ部Fが設けられており、前蓋部32および後蓋部33との間のネジ止めやリベット結合等に利用される。
【0021】
前蓋部32は、収容空間Sの前面を画成しており、本体部31の前面に画成された開口35(前面開口)を塞ぐように設けられている。前蓋部32は、本体部31同様、板部材の一種である金属板により構成することができ、一枚の金属板を折り曲げることにより設けることができる。前蓋部32は、本体部31の開口35とほぼ同じ形状および寸法を有する。前蓋部32は、開口35よりわずかに大きな寸法となるように設計されており、本体部31の前縁を外側から覆っている。より詳しくは、前蓋部32の外縁には、本体部31の前縁に重なるように延びる庇部32aが設けられており、庇部32aが本体部31の前縁を外側から覆っている。
【0022】
後蓋部33は、収容空間Sの背面および底面を画成している。後蓋部33は、本体部31の背面に画成された開口36を塞ぐ蓋板部33aと、本体部31の底部を覆う底板部33bと、底板部33bの前端に位置する前端支持部33cとを備えて構成されている。後蓋部33は、本体部31同様、板部材の一種である金属板により構成することができ、一枚の金属板を折り曲げることにより設けることができる。蓋板部33aは、本体部31の開口36とほぼ同じ形状および寸法を有する。底板部33bは、本体部31の底部を塞いでおり、収容空間に収容された複数のバッテリーモジュール21を下方から支持する。前端支持部33cは、底板部33bの前端から連続的に延びるとともに下向きに湾曲した断面U字状の部分である。前端支持部33cは、底板部33bの前端を上げるように支持して底板部33bの前端と後端とで高低差を生じさせ、前端から後端に向けて下降するように底板部33bを傾斜させるとともに、本体部31を全体的に後方に傾かせている。そのため、前端支持部33cにより、
図4、5に示すように、本体部31の天板部31aが、水平面(
図5の二点鎖線)に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜している。
【0023】
上述したとおり、前蓋部32の庇部32aは、本体部31の前縁に重なるように延びるとともに、本体部31の前縁を外側から覆っている。互いに重なる前蓋部32の庇部32aと本体部31の前縁との間には、
図5に示すように樹脂製のパッキン40が設けられており、パッキン40により前蓋部32と本体部31との間が気密および水密に保たれている。
【0024】
ここで、蓄電池システム10Aが野外に設置される場合には、バッテリーケース30Aの天面、すなわち、本体部31の天板部31a上に、雨水や結露による水滴50が存在し得る。場合によっては、前蓋部32と本体部31との間を封止するパッキン40の近傍に水滴が存在し得る。この場合、バッテリーケース30Aの内部と外部との温度差等により内部が負圧になった場合に、水滴50が内部に浸入しやすくなる。
【0025】
そこで、上述した蓄電池システム10Aにおいては、バッテリーケース30Aの本体部31の天板部31aを、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜させることで、天板部31a上に水滴50が長時間溜まりにくくしている。それにより、水滴50がパッキン40の近傍に存在する事態が抑制されており、たとえバッテリーケース30Aの内部が負圧になったときであっても、パッキン40を介して水滴50が内部に浸入しづらくなっている。したがって、蓄電池システム10Aにおいては高い防水性が実現されている。
【0026】
万が一、水滴50が内部に浸入した場合には、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜する天板部31aにより、天板部31aの下面を伝って後方に流れるため、蓄電池ユニット20上に水滴50が落ちる事態が生じにくくなっている。
【0027】
また、蓄電池システム10Aにおいては、後蓋部33の底板部33bが前端から後端に向けて下降するように傾斜しているため、本体部31の前面開口35から収容空間S内にバッテリーモジュール21を収容する際、バッテリーモジュール21を容易に奥側に送ることができる。
【0028】
さらに、蓄電池システム10Aにおいては、その設置時に、後蓋部33の蓋板部33aが鉛直方向に延在するように設計されているため、安定性の向上が図られている。
【0029】
次に、上述した蓄電池システム10Aとは異なる形態の蓄電池システム10Bについて、
図6~9を参照しつつ説明する。
【0030】
蓄電池システム10Bは、蓄電池システム10Aとはバッテリーケース30Bの形態のみ異なり、その他は蓄電池システム10Aと同一または同様である。
【0031】
蓄電池システム10Bのバッテリーケース30Bは、
図6、7に示すように、本体部31および前蓋部32を備えて構成されている。本体部31および前蓋部32はいずれも金属材料で構成することができる。
【0032】
バッテリーケース30Bの本体部31は、収容空間Sの天面、側面、背面および底面を画成している。バッテリーケース30Bの本体部31は、蓄電池ユニット20の上方に位置する天板部31aと、蓄電池ユニット20を側方から挟む一対の側壁部31b、蓄電池ユニット20の後方に位置する背面部31cと、蓄電池ユニット20の下方に位置する底面部31dと、底面部31dの前端に位置する前端支持部31eとを備えて構成されている。本体部31は、天板部31aと一対の側壁部31bと、背面部31cと、底面部31dと、前端支持部31eとが連続的に設けられている。バッテリーケース30Bの本体部31は、板部材の一種である金属板によって構成されており、本実施形態においては鋼板(より詳しくは先塗装鋼板)により構成されている。本実施形態に係る本体部31は、
図8に示すように、天板部31a、側壁部31b、背面部31c、底面部31d、前端支持部31eとなるべき部分が連続して並ぶ一枚の鋼板を折り曲げることにより設けられる。本体部31の天板部31aの前縁、側壁部31bの前縁および下端にはそれぞれ、内側に折り曲げられたフランジ部Fが設けられており、前蓋部32との間のネジ止めやリベット結合等に利用される。
【0033】
バッテリーケース30Bの本体部31の底面部31dは、上述したバッテリーケース30Aの後蓋部33の底板部33b同様、収容空間に収容された複数のバッテリーモジュール21を下方から支持する。前端支持部31eは、底面部31dの前端から連続的に延びるとともに下向きに湾曲した断面U字状の部分である。前端支持部31eは、底面部31dの前端を上げるように支持して底面部31dの前端と後端とで高低差を生じさせ、前端から後端に向けて下降するように底面部31dを傾斜させるとともに、本体部31を全体的に後方に傾かせている。そのため、前端支持部31eにより、
図9に示すように、本体部31の天板部31aが、水平面(
図9の二点鎖線)に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜している。
【0034】
バッテリーケース30Bの前蓋部32は、収容空間Sの前面を画成しており、本体部31の前面に画成された開口35(前面開口)を塞ぐように設けられている。前蓋部32は、本体部31同様、板部材の一種である金属板により構成することができ、一枚の金属板を折り曲げることにより設けることができる。前蓋部32は、本体部31の前面開口35とほぼ同じ形状および寸法を有する。前蓋部32は、前面開口35よりわずかに大きな寸法となるように設計されており、本体部31の前縁を外側から覆っている。より詳しくは、前蓋部32の外縁には、本体部31の前縁に重なるように延びる庇部32aが設けられており、庇部32aが本体部31の前縁を外側から覆っている。
【0035】
バッテリーケース30Bにおいても、バッテリーケース30A同様、前蓋部32の庇部32aは、本体部31の前縁に重なるように延びるとともに、本体部31の前縁を外側から覆っている。互いに重なる前蓋部32の庇部32aと本体部31の前縁との間には、
図5に示すように樹脂製のパッキン40が設けられており、パッキン40により前蓋部32と本体部31との間が気密および水密に保たれている。
【0036】
上述した蓄電池システム10Bにおいては、バッテリーケース30Bの本体部31の天板部31aを、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜させることで、天板部31a上に水滴50が長時間溜まりにくくしている。それにより、水滴50がパッキン40の近傍に存在する事態が抑制されており、たとえバッテリーケース30Bの内部が負圧になったときであっても、パッキン40を介して水滴50が内部に浸入しづらくなっている。したがって、蓄電池システム10Bにおいても、蓄電池システム10A同様、高い防水性が実現されている。
【0037】
また、蓄電池システム10Bにおいても、蓄電池システム10A同様、バッテリーケース30Bの本体部31の底面部31dが前端から後端に向けて下降するように傾斜しているため、本体部31の前面開口35から収容空間S内にバッテリーモジュール21を収容する際、バッテリーモジュール21を容易に奥側に送ることができる。
【0038】
さらに、蓄電池システム10Bにおいては、バッテリーケース30Bの部品点数がより少なくなっているため、部品同士の接合箇所の低減を図ることができ、それにより防水性をより高めることができる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。たとえば、蓄電池ユニットに含まれるバッテリーモジュールの数は、2つに限らず、適宜増減することができる。
【0040】
上述の記載から把握されるとおり、本明細書は下記を開示している。
[付記1]
バッテリーモジュールと、
前記バッテリーモジュールが収容される収容空間を有するバッテリーケースと
を備え、
前記バッテリーケースが、
前記バッテリーモジュールの上方に位置する天板部と前記バッテリーモジュールを側方から挟む一対の側壁部を有すると共に、前面開口を画成する本体部と、
前記本体部の前面開口を塞ぐとともに、前記天板部を外側から覆う庇部を有する前蓋部と、
前記本体部の天板部と前記前蓋部の庇部との間に介在して、前記本体部の天板部と前記前蓋部の庇部と間隙を塞ぐパッキンと
を有し、
前記本体部の天板部が、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜している、蓄電池システム。
[付記2]
前記バッテリーケースが、前記本体部の下部前端を上げる前端支持部をさらに備える、付記1に記載の蓄電池システム。
[付記3]
前記本体部の天板部と一対の側壁部とがU字状に配置されている、付記1または2に記載の蓄電池システム。
[付記4]
前記本体部が、前記本体部を後ろ側から塞ぐとともに前記前蓋部と対面する後壁部をさらに含む、付記1または2に記載の蓄電池システム。
[付記5]
前記後壁部が鉛直方向に延在している、付記4に記載の蓄電池システム。
[付記6]
前記本体部が一枚の板部材で構成されている、付記1~5のいずれか一項に記載の蓄電池システム。
【符号の説明】
【0041】
10A、10B…蓄電池システム、20…蓄電池ユニット、21、22、23…バッテリーモジュール、24…制御部。30A、30B…バッテリーケース、31…本体部、31a…天板部、31b…側壁部、32…前蓋部、32a…庇部、31e、33c、前端支持部。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーモジュールと、
前記バッテリーモジュールが収容される収容空間を有するバッテリーケースと
を備え、
前記バッテリーケースが、
前記バッテリーモジュールの上方に位置する天板部と前記バッテリーモジュールを側方から挟む一対の側壁部を有すると共に、前面開口を画成する本体部と、
前記本体部の前面開口を塞ぐとともに、前記天板部を外側から覆う庇部を有する前蓋部と、
前記本体部の天板部と前記前蓋部の庇部との間に介在して、前記本体部の天板部と前記前蓋部の庇部と間隙を塞ぐパッキンとを有し、
前記本体部の天板部が、水平面に対して前端から後端に向けて下降するように傾斜しており、
前記バッテリーケースが、前記本体部の下部前端を上げる前端支持部をさらに備える、蓄電池システム。
【請求項2】
前記本体部の天板部と一対の側壁部とがU字状に配置されている、請求項1に記載の蓄電池システム。
【請求項3】
前記本体部が、前記本体部を後ろ側から塞ぐとともに前記前蓋部と対面する後壁部をさらに含む、請求項1に記載の蓄電池システム。
【請求項4】
前記後壁部が鉛直方向に延在している、請求項3に記載の蓄電池システム。
【請求項5】
前記本体部が一枚の板部材で構成されている、請求項1に記載の蓄電池システム。