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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036134
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】容器回収装置
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/14 20060101AFI20240308BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20240308BHJP
   B30B 9/32 20060101ALN20240308BHJP
【FI】
B65F1/14 Z
B65F1/00 A
B30B9/32 101A
B30B9/32 101B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140875
(22)【出願日】2022-09-05
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)2022年2月16日-18日に「第56回スーパーマーケット・トレードショー2022」にて公開 (2)2022年5月25日-27日に「第31回2022NEW環境展」にて公開 (3)2022年6月23日に株式会社スーパーアルプス豊田南店に販売 (4)2022年7月25日に株式会社オークワ、オーストリート橋本杉の台店に販売 (5)2022年7月27日に株式会社オークワ和泉小田店に販売 (6)2022年7月28日に株式会社オークワ、スーパーセンターオークワ和泉納花台店に販売 (7)2022年8月1日に株式会社オークワ狭山店に販売 (8)2022年8月8日に株式会社光洋KOHYO阪急三国店に販売 (9)2022年8月17日に株式会社オークワわくわくシティ尾崎店に販売 (10)2022年8月22日に株式会社オークワ、スーパーセンターオークワ河南店に販売
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】土井 健雄
(72)【発明者】
【氏名】塩谷 昇一
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA18
3E023AA20
3E023MB02
(57)【要約】
【課題】容器回収時の回収処理を円滑化できる容器回収装置を提供する。
【解決手段】容器を回収する回収部と、前記容器に関する情報を表示する表示手段と、を備え、前記表示手段は、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報を表示するように構成されている。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を回収する回収部と、
前記容器に関する情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記表示手段は、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報を表示する
ことを特徴とする容器回収装置。
【請求項2】
前記容器を載置する載置部を備え、
前記表示手段は、前記複数本の容器の少なくとも1つの飲み口が前記載置部の側壁に当接するように促す前記容器に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の容器回収装置。
【請求項3】
前記容器を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像結果に基づいて前記容器の本数を検出する本数検出手段と、を備える
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器回収装置。
【請求項4】
前記容器を載置する載置部と、
前記載置部を露出可能に進退する外扉と、
を備え、
前記外扉は、容器の連続投入時には開動作と閉動作とを繰り返し、
前記表示手段は、前記外扉の開動作から次の開動作までにおいて、前記複数本の容器の回収に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の容器回収装置。
【請求項5】
前記容器を収容する載置部と、
前記載置部を露出可能に進退する外扉と、
を備え、
前記表示手段は、
前記外扉の開動作前に1本の容器の回収に関する情報を表示し、
前記外扉の開動作後に前記複数本の容器の回収に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の容器回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ペットボトル等の容器を回収する容器回収処理機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-121564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記容器回収処理機は、容器をカメラで撮影し、その画像信号を画像認識装置に入力することで容器の材質を判別するというものであるが、上記容器回収処理機は容器の材質を1本ずつ確認しながら回収を進めるため、複数の容器を同時に回収処理することができず、回収処理に時間を要するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はそのような事情に鑑みて、容器回収時の回収処理を円滑化できる容器回収装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の容器回収装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
容器を回収する回収部と、前記容器に関する情報を表示する表示手段と、を備え、前記表示手段は、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報を表示することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係る容器回収装置の全体概念図であり、(a)は容器回収装置の正面概念図、(b)は容器回収装置の側面概念図である。
図2】容器回収装置の一例を示す概念図である。
図3】本発明の実施形態に係る容器回収装置の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
図4】(a)は、容器回収装置の容器投入部(内扉に容器に関する情報を表示する案内部の例を含む)の一例を示す概念図であり、(b)は、外扉が閉状態で内扉が閉状態の容器投入部の一例を示す側面概念図である。
図5】(a)は、外扉が開状態で内扉が閉状態の容器投入部の一例を示す側面概念図であり、(b)は、外扉が閉状態で内扉が開状態の容器投入部の一例を示す側面概念図である。
図6】(a)は、容器投入部の左側斜視概念図であり、(b)は、容器投入部の右側斜視概念図であり、(c)は、本発明の一実施形態に係る内扉を示す側面概念図である。
図7】本発明の一実施形態に係る容器回収装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図8図7のフローチャートの一部の動作フロー図である。
図9図9は、表示操作部の表示画面の例を示す図であり、(a)は待機画面(第1表示A)の一例を示し、(b)は外扉の開動作に伴う容器に関する情報を示す画面(第2表示B)の一例を示し、(c)は外扉の閉動作に伴う情報を示す画面(第3表示C)の一例を示し、(d)は容器検出に伴う容器に関する情報を示す画面(第4表示D)の一例を示し、(e)(f)は投入する容器に関する情報を示す画面(第5表示E)の一例を示し、(g)は容器の連続投入に関する情報を示す画面(第6表示F)の一例を示し、(h)は回収処理の終了に関する情報を示す画面(第7表示G)の一例を示す。
図10】(a)は、容器回収装置の容器投入部(内扉に容器に関する情報を表示する案内部の他の例を含む)の一例を示す概念図であり、(b)は、投入する容器に関する情報を示す画面(第5表示E)の他の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
【0009】
図1は本発明の実施形態に係る容器回収装置として、回収対象の空容器(PETボトル等)を回収する空容器回収装置100の一例を示す図である。この空容器回収装置100は、空容器を回収するように構成されている。
【0010】
空容器回収装置100は、待機時、容器投入部の外扉111が閉状態であり、容器投入部と装置本体部内(減容部120、容器収容部140)の間に開閉自在に設けられた内扉112が閉状態である。容器回収時に、容器投入部の外扉111が開状態となり、容器投入部の載置部へ載置された容器が回収対象物の物品(例えば、PETボトル等の樹脂製の空容器)であるか否かが判別される。回収対象物の物品(空容器)であると判別された場合、外扉111が閉状態となり、容器投入部と装置本体内部の間に設けられた内扉112が開状態となり、容器収容部140(回収部)により容器が回収される。本実施形態では、空容器回収装置が減容部120(減容機構)を備え、減容部120(減容機構)により容器を減容することで、規定容量の容器収容部140(回収部)にて多量の減容された空容器を回収可能である。
【0011】
詳細には、図1図2に示したように、本発明の実施形態に係る容器回収装置としての空容器回収装置100は、装置の本体部100Bの上部に容器投入部110が設けられており、容器投入部110の開口部の外側には外扉111が設けられている。装置の本体部100Bは、外扉111よりも上部付近の正面側に、表示操作部3、送受信部4(通信部)、リーダライタ17(カードリーダライタ)が設けられている。また、装置の本体部100Bの正面側には、荷物フック100fが設けられている。
【0012】
また、容器投入部110の下方には、装置本体内部に連通する通路が設けられており、容器投入部110の載置部116から容器収容部140への通路71に内扉112が設けられている。
【0013】
本実施形態では、空容器回収装置100は、内扉112と容器収容部140(回収部)の間に減容部120(減容機構)が設けられている。減容部120は、内扉112が開状態の場合、容器投入部110からの空容器Aを押し潰して減容し、減容された容器RAを、下方の容器収容部140に出力する。
また、空容器回収装置100の本体部100Bは、容器収容部140を載置した引出し100C(引出し部材)を有し、正面側には引出用取手100eや、鍵孔100rが設けられており、鍵を鍵孔100rに差込み施解錠可能に構成されている。
また、空容器回収装置100の本体部100Bは、施解錠検出部18を有し、施解錠検出部18は、引出し100Cの鍵孔100rの施錠、解錠を検出する。
【0014】
また、装置の本体部100Bの正面側、詳細には、引出し100Cの正面側には、透光部100A(透光窓)が設けられており、外部から容器収容部140に収容されている空容器を視認可能に構成されている。
【0015】
また、装置の本体部100Bの側面部には、搬送時に用いられる移動用取手100gが設けられている。
【0016】
また、装置の本体部100Bは、正面側にキャップ投入部108を備え、キャップ投入部108から装置の本体部内で下方に向かってキャップ用通路72が設けられ、キャップ投入部108に投入されたキャップがキャップ用通路72を介してキャップ収容部145に収容されるように構成されている。
なお、キャップ用通路72は、キャップと、キャップよりも小さなものを仕分けする機構を有してもよい。具体的には、キャップ用通路72が分岐されて、分岐部に網の目状の部材にて、飲み残し吸い殻、雨水等は別経路で排出、蓄積し、キャップのみキャップ収容部145へ収まるようにしてもよい。
【0017】
減容部120は、図2に示すように、例えば、一対の回転軸811、911が回転自在に軸支された構造となっている。減容部120の上部には、送り機構50が設けられており、送り機構50の回転軸51が略板形状の支持部材により回転自在に軸支されている。送り機構50は、回転軸51に、パドルとして複数の羽根部52(金属製または樹脂製等)を有する。送り機構50は、回転軸51が回転することにより、羽根部52が回転軸51を回転中心として回転し、空容器Aを減容部120へ案内する。
【0018】
送り機構50は容器投入方向の下流側の回転軸811の略上方に取り付けられている。装置内の構造は、容器投入部110から投入された容器が当該容器の自重と内部傾斜構造とにより減容部120まで導かれるようになっている。しかし、減容部120直前における当該容器は規制部材60上を滑走することで図2の左方向への運動エネルギーが大きく、内部の傾斜構造だけでは減容部120への案内が不十分となることもあり、他の機構上に滞留したり減容部120侵入までに時間を要することとなってしまうこともある。以上の課題から、減容部120の直前に送り機構50を設けこれらを解消している。
また、容器の運動エネルギーを軽減させつつ減容部120へ案内する必要があることから、送り機構50は容器投入方向の上流側の回転軸911上方よりも下流側の回転軸811上方に設けることが好ましい。
【0019】
送り機構50は図2の側面視において時計回りに回転しており、かつ羽根部52は「く」の字の形状を備えていることから、エネルギーを持った容器と接触しながらも容器の運動方向と同じ方向へ羽根部52が動くため、羽根部52と容器が接触した際の反発力は小さくなり装置内で容器が暴れることを防ぐ。さらに、容器の運動エネルギーが小さくなったあとは、当該「く」の字内側形状に沿って容器の運動方向を減容部120に導くようにされている。
回転軸811、911の間に設置された容器は羽根部52の「く」の字外側が容器を上から下へ押し付ける状態となるため、容器は安定的に減容部120へ導かれることになる。
【0020】
また、減容部120の上部には、傾斜した板形状の規制部材60、規制部材61、及び規制部材61に対して逆勾配の規制部材62が、空容器Aを減容部120の中心へ導くように設けられており、空容器Aをそれ以外の箇所へ移動することを規制する。
【0021】
回転軸811、911、51はそれぞれ所定の間隔をあけて互いに平行に配置されている。一対の回転軸811、911それぞれにおいて、軸方向の両側面に刃面を備えた圧縮ローラ81、91と、当該圧縮ローラ81、91よりも小さい径で当該圧縮ローラ81、91の厚みよりも僅かに厚いスペーサ(不図示)とが軸方向に沿って交互に並設されている。
一方の回転軸に設けられた圧縮ローラの外周部が、他方の回転軸に設けられた圧縮ローラの間に配置されており、当該他方の回転軸に設けられた当該圧縮ローラの間に設けられたスペーサに対して所定の距離だけ離れた位置に配置されている。
【0022】
回転軸811の一方の端部には歯車(不図示)が設けられており、回転軸911の一方の端部に設けられた歯車(不図示)と噛合するように構成されている。この回転軸811、911、51は、駆動モータ(不図示)により回転駆動される。駆動時、回転軸811、回転軸911が互いに逆方向に回転し、中央部に投入された空容器Aが圧縮ローラ81、91により圧縮されて、減容された空容器が下方へ出力される。
剥離部32(剥離部材30)は、減容部120の圧縮ローラ81、91により減容された容器を、圧縮ローラ81、91から剥がすように構成されている。
【0023】
また、図2に示したように、減容部120の上方に第1の飛散防止部75、第2の飛散防止部78を有する。
本発明の一実施形態に係る空容器回収装置100は、本体部内に設けられた減容部120と内扉112との間に、第1の飛散防止部75を有する。第1の飛散防止部75は、例えば、柔軟性を有する板状部材であってもよいし、剛性の板状部材であってもよい。本実施形態では、第1の飛散防止部75は、例えば柔軟性を有するPET帆布等の材料から成る。また、本実施形態では、第1の飛散防止部75は、載置部116から減容部120へ至る通路71の途中に吊設されている。第1の飛散防止部75は、内扉112の開閉動作に応じて可動するように構成されていることが好ましい。
なお、後述する撮像部19で装置本体部内の状態(例えば減容部120の状態、減容部120に向かう容器の状態など)を撮像する場合には、第1の飛散防止部75を取り外すこと、あるいは、第1の飛散防止部75を透明な材料で構成ことにより、装置本体部内を撮像できるように構成することもできる。
【0024】
第2の飛散防止部78は、容器回収装置(空容器回収装置100)のメンテナンス用の扉の機能を有する。詳細には、第2の飛散防止部78は、空容器回収装置100の内部に設けられた固定部材に蝶番を介して、開口部を開閉自在に軸支されている。メンテナンス時、操作者は、空容器回収装置100の上部の外装カバーを開けた状態で、第2の飛散防止部78の把持部78d(取っ手)を把持して、第2の飛散防止部78を開状態とすることができる。また、容器回収装置は、第2の飛散防止部78が閉状態でない場合に、減容部120や他の操作ができないように制御可能に構成されていてもよい。
【0025】
また、本発明の実施形態に係る空容器回収装置100は、容器収容部140が満杯になった場合などに、その旨を報知する処理を行う。空容器回収装置100は、例えば、管理者や清掃者等による、容器収容部140の開放に係る操作、詳細には、容器収容部140を備える引出し100Cを引き出すための解錠操作などを検出した場合、容器が載置される載置部の清掃を行うように報知する処理を行う。
【0026】
図3は、本発明の実施形態に係る容器回収装置(空容器回収装置100)の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
以下、容器回収装置の各機能について説明する。
【0027】
空容器回収装置100は、図3に示すように、制御部1(CPU)、記憶部2、表示操作部3、送受信部4、外扉駆動部5、内扉駆動部6、計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903、扉位置センサ10、扉ロック部11、人感センサ12、減容駆動部15、リーダライタ17、施解錠検出部18、撮像部19、照明部20、検出手段としての収納量検出部910等を有する。各構成要素は、信号線等により電気的に接続されている。
【0028】
制御部1(CPU)は、容器回収装置(空容器回収装置100)の各構成要素を統括的に制御する。制御部1は、例えば、制御用プログラムを実行することにより、本発明に係る機能をコンピュータとしての空容器回収装置100に実現する。
【0029】
記憶部2は、RAM、ROM、HDD、SSDなどの記憶装置である。記憶部2は、制御用プログラムなどを記憶する。また、記憶部2は、被回収物(回収対象物)の空容器の特徴を記憶している。また、記憶部2は、会員識別子と属性情報とを関連付けて記憶している。属性情報は、例えば、操作者に関する、年齢、会員/非会員、容器回収装置の使用回数等の情報である。
【0030】
表示操作部3は、制御部1の制御により所定の表示を行う。また、表示操作部3は、操作者等の操作に応じた信号を制御部1へ出力する。表示操作部3は、例えば、タッチパネル式表示装置などである。
表示内容は、容器投入に係る各種利用方法(載置向き、投入可能数など)や回収本数、エラーを表示する。また、当該装置の清掃やメンテナンス、袋交換に関する情報を表示する。さらに、外扉を開くための受付ボタンを表示する等操作入力部としても機能する。
当該装置の容器投入開始は、この受付ボタンへのタッチ操作または後述するリーダライタ17やコードリーダーによる会員識別を条件とする。これらを条件として外扉を駆動し開制御を行う。
【0031】
送受信部4は、制御部1の制御により、無線式通信路または有線式通信路を介して他の端末装置(コンピュータ)と所定の通信を行う。
【0032】
外扉駆動部5は、外扉111を開閉させるためのモータ等であり、制御部1からの制御により、駆動制御される。
【0033】
内扉駆動部6は、内扉112を開閉させるためのモータ等であり、制御部1からの制御により、内扉を開状態、又は閉状態に駆動制御される。
【0034】
計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された空容器、又は非回収対象物の質量を計量する。計量部7はロードセルなどの計量装置である。
また、計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された容器内の飲み残し等を検出することで、回収可否を判断するセンサとして利用される。また、計量部7は、回収可と判断した容器の質量値を積算することで、容器収容部140に収容されている総質量を特定することも可能に構成されている。この機能により、容器収容部140に計量部を設ける必要がなく、大きな容量の容器収容部140を確保することができ、かつ計量部7自体を小さくすることができる。計量する対象が比較的小さいため、大きな計量部7を設ける必要がない。
【0035】
金属検出センサ8は、容器投入部110の載置部116に載置された物が金属であるか非金属であるかを検出する。本実施形態では、制御部1は、金属検出センサ8により載置部116に載置された物が金属であると検出された場合、載置部116に載置された物が非回収対象物であると判別する。
本実施形態では、金属検出センサ8は、内扉112に設けられている。なお、金属検出センサ8は、載置部116に設けられていてもよい。
【0036】
本実施形態では、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903は、光センサ9である。光センサ9は、載置部116の左側、右側のうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。
【0037】
PETセンサ901は、載置部116の左右側壁部(側壁)116Wのうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。また、PETセンサ901は偏光板を備え、その偏光板を介して受光するよう構成されており、PETボトルなどの透光性の空容器を透過した偏光した光を検出することにより回収対象の空容器を検出可能に構成されている。
制御部1は、容器投入部の載置部に載置された透光性の空容器を透過して受光した光を、PETセンサ901の受光部(光センサ9)で検出し、その光センサ9からの検出信号に基づいて、回収対象の空容器であるか否かを判別する。
【0038】
容器検出センサ902は、載置部116の左右側壁部(側壁)116Wのうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。制御部1は、容器投入部の載置部116に空容器などが載置された場合、容器検出センサ902の受光部で受光される光の強度に基づいて、空容器が載置されているか否かを判別する。
【0039】
安全検出センサ903は、投入口の近傍の左側及び右側に発光部と受光部が設けられており、詳細には、外扉111が閉状態となる位置に設けられており、左側、右側の一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。制御部1は、安全検出センサ903の受光部で受光される光の強度に基づいて、例えば、人の手などが投入口又は投入口の近傍にあるか否かを検出する。制御部1は、安全検出センサ903の発光部からの光が受光部で受光できた場合、投入口に人の手などがないと判別し、受光部で受光できない場合、投入口に人の手などがあると判別し、例えば外扉111を安全に閉じることができないと判断する。
【0040】
本実施形態では、例えば、PETセンサ901、容器検出センサ902、及び安全検出センサ903は、光センサ9により構成されている。
また、計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902及び安全検出センサ903は、載置部116の近傍又は載置部116自体に設けられ、載置部116に対して清掃が行われているかを検出する清掃検出部180として機能する。
【0041】
上記センサを使った判断は、利用開始時に外扉を開制御と共に開始される。具体的には外扉を開状態とすると容器検出センサ902や計量部7が容器の検出するのを待機する。容器検出センサ902や計量部7が容器の載置を検出すると、制御部1は、外扉111を閉制御し上記の回収可否の判断が実行される。もちろん、容器が投入されたことを検出する方法は容器検出センサ902や計量部7に限定されず、PETセンサ901や安全検出センサ903、金属検出センサ8の検出結果に基づいて検出・判断されてもよい。特に計量部7や金属検出センサ8は、光を使ったセンシング方式ではないため、容器載置を特定すると同時に計量部7が閾値以上に重い重量を検出した場合や金属検出センサ8が金属を検出した場合には、外扉の閉制御へ遷移せず検出できた時点で表示操作部に重量以上や金属検出の旨を表示し回収対象物ではないことを報知することもできる。
なお、上述した計量部7、金属検出センサ8、撮像部19、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903等は、各種検出部と称することもある。
【0042】
容器を特定できた時点で外扉を閉じる理由は、PETセンサ901や後述する撮像部19による光を使ったセンシングや判断の際に外乱の無い安定した環境を作るためである。
判断結果、容器が非対象物である場合には、内扉の制御は行わず外扉を開状態とし表示操作部に回収対象物ではない旨やセンシングできた詳細情報を報知する。別の容器の投入や容器の置きなおし、キャップやラベルを外す旨を報知することもできる。
【0043】
なお、容器回収装置は、載置部周辺に回収要否を判定するための上記センサ類が設けられている。例えば、従来の回収装置では、装置内に物品を取り込み、回収対象であるか否かを判定し、投入口とは異なる排出口から非対象物を排出しており、装置内に判定部が備えられているため、排出口を設ける必要がある。
一方、本発明の実施形態に係る容器回収装置は、装置の投入口にあたる載置部に回収要否を判定するセンサ類が設けられているため、装置内に回収対象物を取り込む必要がない構成となっている。よって、排出口を設ける必要がなく、小型の容器回収装置を提供することができる。
【0044】
扉位置センサ10は、外扉111の位置や内扉112の位置を検出し、外扉111の位置や内扉112の位置に関する信号を制御部1に出力する。制御部1は、その信号に基づいて外扉111、内扉112の開閉状態を制御する。
【0045】
扉ロック部11は、例えば、ソレノイドなどのロック装置を有し、制御部1からの制御により、必要に応じて外扉111や内扉112の移動をロックする。
【0046】
人感センサ12は、例えば、空容器回収装置100の本体部100Bに設けられており、本体部100Bの近傍の操作者などを検知することができる。人感センサ12は、例えば、赤外線センサ、超音波センサ、可視光センサ、又はそれらの組合せにより構成されている。人感センサ12は、検出結果を示す信号を制御部1に出力する。
【0047】
減容駆動部15は、制御部1による制御により、減容部120の駆動を制御する。
【0048】
リーダライタ17(カードリーダライタ)は、例えば、非接触式ICカードやICタグ等の会員カードに対して通信を行う送受信装置であり、制御部1の制御により、所定の通信を行う。また、空容器回収装置100は、リーダライタ17の代わりに、会員カードに記録されているカード識別子(会員識別子)を示すバーコードや2次元コードを読み取るコードリーダーを有していてもよい。
【0049】
施解錠検出部18は、空容器回収装置100の本体部100Bに設けられており、引出し100Cの鍵孔100rの施錠、解錠を検出する。
【0050】
撮像部19は、載置部116に載置された物品(PETボトルなどの空容器等)の状態(例えば、キャップの有無、フィルムやラベルの有無、容器の投入方向、投入本数、物品が回収対象であるか否か等)を検出するために、載置部116に載置された物品を撮像する。
また、撮像部19は、内扉112を開いた状態で、装置本体部内の状態(例えば送り機構50や減容部120の状態、減容部120に向かう容器の状態など)を撮像することもできる。
また、撮像部19は、載置部116に対して清掃が行われているかを検出する清掃検出部180としても機能する。
【0051】
照明部20は、例えばLEDランプを光源とするものであり、撮像部19による撮像を可能とするために必要な照明光を物品に照射する。なお、光源はLEDランプに限られず、各種の光源を採用することができる。
また、照明部20は、内扉112を開いた状態で、装置本体部内(例えば減容部120、減容部120に向かう容器)に照明光を照射することもできる。
【0052】
収納量検出部910は、容器収容部140に収納されている現在の被回収物の収納量を検出し、検出結果を制御部1に出力する。例えば、容器収容部140の質量を計量する計量部を備え、計量部の計量結果に基づいて容器収容部内の被回収物の収容量を算出してもよいし、容器収容部140内に被回収物の満杯位置や所定位置などに設置されている光センサにより、被回収物の収容量を検出してもよいし、容器収容部140内を撮像する撮像部19により取得した画像を画像処理することにより被回収物の収容量を算出してもよい。
【0053】
次に、容器回収装置(空容器回収装置100)の各構造について説明する。
図4及び図5に示すように、本発明の実施形態に係る容器回収装置としての空容器回収装置100の容器投入部110は、載置部116、外扉111、内扉112、押出部113、台座118、計量部7、外扉用支持部S111、内扉用支持部S112、外扉駆動部5、内扉駆動部6、第1の制限部K111、第2の制限部K112などを有する。
【0054】
載置部116は、回収対象物などを載置可能に構成されている。載置部116には、例えば載置部116の左右側壁部(側壁)116Wには、受光部や発光部などの光センサ9などが設けられている。また、載置部116の下部には計量部7が設けられている。
【0055】
また、本実施形態では、載置部116は、その載置面が水平ではなく、容器の投入口側(外扉111が開状態のときの開口側)よりも容器収容部140側が低くなるように傾斜をつけて設けられている。すなわち、載置部116は、投入された容器が自重により容器収容部140側(又は減容部120側)へ落ちることを促すように構成されている。これにより、容器を容器収容部140へ送るための搬送機構を設ける必要がなく、小型の容器回収装置を提供することができる。
【0056】
また、載置部116は、載置面の表面に表面処理が施され凹凸部が形成されており、投入された容器が載置部に貼りつくことを防止する構造を有する。容器回収装置が容器回収装置100である場合、容器が濡れていたとしても、容器表面と載置部の凹凸形状の表面との接触面積が比較的小さいので濡れによる表面張力が小さくなり、容器が容器収容部140側へ容易に移動する。すなわち、濡れている容器が容器収容部側へ落ちないといった不具合を防ぐことができる。
【0057】
外扉111は、載置部116とは離隔したその外側に設けられている。外扉駆動部5は、外扉111を開閉自在に駆動する。また、外扉111は、閉状態においてはもちろんのこと、開状態においても載置部116とは離隔したその外側に設けられている。このため、外扉111が閉状態及び開状態のいずれの状態にあっても、載置された容器と外扉111とが接触することを低減している。
また、側壁や背面に各種検出部を設けている観点からも、外扉111が載置部116とは離隔したその外側に位置することでこれら各種検出部による検出の邪魔にならないようになっている。
仮に、閉移動時の外扉111と載置された容器とが接触するような位置関係・配置である場合、外扉111と接触した容器が暴れることとなり、載置部116から飛び出すおそれや、静止した状態での容器の回収可否判定ができなくなるという不具合を生じてしまう。しかし、本発明において、開状態の外扉111は、図5(a)に示されるように内扉112の外側に位置することから、外扉収納部に収納された状態と表現することもでき、載置部116に載置された容器との接触をより低減した構成とされている。
【0058】
また、空容器回収装置100は、図4に示すように、台座118を有し、この台座118は外扉111、及び外扉駆動部5を支持する外扉用支持部S118、S111を有する。詳細には、2つの外扉用支持部S118の上端部には外扉駆動部5、回転軸C111が設けられ、回転軸C111に扇形状の外扉用支持部S111が回動自在に設けられ、扇形状の外扉用支持部S111により外扉111が支持されている。2つの回転軸C111のうち一方の回転軸C111は、外扉駆動部5のモータの回転軸に接続されている。
扇形状の外扉用支持部S111には、内扉112の回転軸C112が貫通する孔部S111hが設けられている。
【0059】
計量部7は、台座118と載置部116の間に配置され、載置部116を支持する。
【0060】
内扉112は、開状態で、載置部116に載置された空容器を減容部120へ案内するように構成されている。また、本実施形態では、計量部7上に配置され、計量部7と載置部116の間から延出した構造の内扉用支持部S112により、内扉駆動部6や内扉112が支持されている。内扉駆動部6には、内扉112の回転軸C112が設けられ、その回転軸C112に内扉112が設けられている。内扉112を開状態とすることで、回収対象物を装置本体部内の容器収容部140へ案内することができる。また、内扉用支持部S112は、回転軸C111が貫通される孔部S112hを有する。
【0061】
すなわち、台座118の外扉用支持部S111により外扉駆動部5や外扉111が支持され、台座118上に配置された計量部7の上部に載置部116が設けられているので、計量部7により、載置部116に載置された回収対象物などの質量を高精度に計量することができる。詳細には、計量部7上には、外扉111や外扉駆動部5を支持していない構造であるので、計量部7は、外扉111や外扉駆動部5の振動等の影響を受けにくい構造となっており、載置部116上の回収対象物の質量を高精度に計量することができる。
【0062】
また、外扉111は、載置部116を露出する開位置と、載置部116を覆う閉位置との間を移動可能に構成されており、外扉111が閉じる場合、外扉111が開位置から、載置部116に向かって閉位置へ移動可能に構成されている。すなわち、外扉111が開状態から、載置部116へ向かって動き閉じるように構成されているので、例えば、操作者の手や腕などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたとき、計量部による計量値が変動し、制御部がその変動を検出することで、操作者の手や腕、異物などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたことを容易に検知することができる。
【0063】
また、図4(a)(b)に示すように、外扉111は、内扉112の移動を制限する第1の制限部K111を備える。内扉112は、外扉111の移動を制限する第2の制限部K112を備える。第1の制限部K111と、第2の制限部K112により、外扉111及び内扉112の両方が開状態となることを制限する機構を有する。
すなわち、空容器回収装置100は、外扉111に設けられた第1の制限部K111と、内扉112に設けられた第2の制限部K112を有するので、機械的に簡単な構造で、外扉111と内扉112それぞれの開閉状態に応じて、各扉の開閉動作を制限することができる。
【0064】
図4(b)に示すように、第1の制限部K111は、外扉111の移動に応動するように構成されている。第2の制限部K112は、内扉112の移動に応動するように構成されている。また、空容器回収装置100は、外扉111が開状態の場合、第1の制限部K111が内扉112の移動を制限するように構成されており、内扉112が開状態の場合、第2の制限部K112が外扉111の移動を制限するように構成されている。
【0065】
詳細には、本実施形態では、空容器回収装置100は、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態のまま、開状態となることを制限するように構成されている。すなわち、外扉111が開口状態で、投入された物が載置部116に載置された時には、内扉112は閉状態であり、開状態とはならず、載置部116に載置された物が、回収対象物、又は非回収対象物であるに関わらず、容器回収装置の本体部100B内の容器収容部140にそれを収容しないように構成されている。すなわち、この状態では、内扉112に物品(回収対象物、又は非回収物)が当接した状態であり、内扉112は載置部の一部を兼ねる構造となっている。
【0066】
すなわち、本発明の実施形態の容器回収装置としての空容器回収装置100は、第1の制限部K111と第2の制限部K112を具備することで、外扉111が開状態の場合に内扉112は開くことができないが、外扉111が閉状態の場合に内扉112は開くことができるように構成されている。
【0067】
次に、本発明の実施形態に係る外扉111及び内扉112の具体的な構造について説明する。
<外扉の構成>
外扉111は、図5(a)(b)に示すように、経路部111Aと遮光部111Bを有する。
【0068】
(経路部)
経路部111Aは、外扉111の一端部(載置部116側の端部)において、外扉111の外表面から空容器回収装置100の外側方向に突出するように設けられている。外扉111が容器投入部110の開口部を閉じた際、開口部の下部より庇状に張り出すことで、雨水等の液体の経路を生成し、液体の浸入を防止することができる。
また、経路部111Aの幅は、容器投入部の開口部の幅より小さく構成されているので、外扉111の開閉時に、外扉111の経路部111Aは、開口部に対して摺接することなく円滑に開閉できる。
【0069】
(遮光部)
遮光部111Bは、図5(a)(b)に示すように、外扉111の一端部(載置部116側の端部)において、外扉111の下端縁を形成するように載置部116側に延びるように形成されている。外扉111が容器投入部の開口部を閉じた際、遮光部111Bが載置部116側にまで位置することで(図5(b))、また、遮光部111Bの幅は、容器投入部の開口部の幅より大きく構成されていることから、外扉111を閉じた際、遮光部111Bが開口部下部を内側から確実に遮光状態に配置されることになり、経路部111Aと載置部116との間を十分に遮光することができる。
【0070】
<内扉の構成>
内扉112は、載置部116と装置本体部内(減容部120)との間の通路71に設けられている(図1参照)。この内扉112には、図4(a)及び図6(a)(b)に示すように、空容器の載置状態を案内する案内部112Dが設けられている。
【0071】
(案内部)
案内部112Dは、外扉111が開状態で露出され、装置本体部から視認可能な位置に設けられている。案内部112Dは、容器(PETボトルなどの空容器等)を規定の向き、投入可能な本数、規定の位置に載置するように情報として案内表示されている。
具体的には、例えば、図4(a)に示されているように、複数の空容器が載置部116に投入できることや、2本の容器のそれぞれの飲み口を、載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入することを促す情報が案内表示されている。
この案内部112Dは、内扉112の表面に設けられた凹部、凸部、ステッカー、LED表示部、LCDなどであってもよく、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報を表示する表示手段として機能する。
【0072】
このように、案内部112Dは、容器回収時の回収対象として、複数本の容器の回収に関する情報を表示することから、操作に不慣れな操作者(利用者)であっても、容器回収について、具体的な投入の仕方(複数の空容器が投入可能であること、空容器の飲み口を載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入すること等)を容易に理解することができるようになり、容器の回収を円滑に行うことができ、回収(投入)にかかる時間を短縮することができる。さらに、操作者(利用者)に対して、容器の飲み口を載置部116の左右側壁部116Wに当てて投入することを促していることから、その結果、容器を減容機構(減容部120)に対して適切な位置に送出することができるようになり、その場合には、容器の口部を潰さずに、その他の部位のみ減容することができるから、回収される容器をより望ましい回収形態で減容することができる。
【0073】
なお、上記実施例では、案内部112Dに、2本の容器のそれぞれの飲み口を、載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入することを促す案内表示の例を説明したが、案内表示の他の例として、例えば、図10(a)に示されているように、複数の空容器の少なくとも1つの飲み口を、載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入することを促す表示内容としてもよい。
【0074】
(撮像部)
また、内扉112には、図5及び図6に示すように撮像部19が設けられる。撮像部19は、図5(a)に示すように、内扉112の上方部位に設けられる。載置部116に載置された物品(PETボトルなどの空容器等)を撮像し、画像解析のための画像を取得する撮像手段であり、例えば、光学レンズを備えたカメラ等で構成される。
光学レンズとして、広角の画角を有する魚眼レンズを用いることにより、載置部116上の物品(PETボトルなどの空容器等)の主要画像(空容器のキャップやラベルを含む画像)を一度に取得することができる。
なお、光学レンズは、魚眼レンズに限られず、各種レンズを採用することができる。
【0075】
撮像部19は、例えば、図6(a)(b)に示すように、内扉112の幅方向の左側に第1の撮像部19Lが配置され、右側に第2の撮像部19Rが配置されている。上記第1、第2の撮像部19L、Rは、内扉112の内面(載置部116側の面)に形成された左右一対の窓部190L、Rに、取付部材(不図示)を介して取り付けられる。
また、各窓部190L、Rの前面には、図6(c)に示すように、それぞれガラス191L、Rが配置され、各撮像部19L、Rを保護するように構成されている。
【0076】
このように、左右一対の第1の撮像部19L及び第2の撮像部19Rを配置することで、載置部116上に投入された物品(PETボトルなどの空容器等)の主要画像を左右の方向からそれぞれ撮像することができるため、物品(PETボトルなどの空容器等)の状態(例えば、キャップの有無、フィルムやラベルの有無、容器の投入方向、投入本数、物品が回収対象であるか否か、投入されている容器の大きさ等)を確実に検出することができる。
【0077】
また、各ガラス191L、Rの内側面(撮像部19側の面)には、それぞれ偏光フィルタ(不図示)が積層状態で配置されている。偏光フィルタを配置することで、照明部20からの照明光が照射された場合、物品からの反射光が撮像部19に直接入射することを抑えることができ、撮像した画像のハレーション(強い光の当たった部分の周りが白くぼやけること)を防止することができる。
【0078】
このように、撮像部19を内扉112の上方部位に配置することで、撮像部19の取り付けスペースを別途確保する必要がなく、容器回収装置のコンパクト化を図ることができる。
【0079】
さらに、撮像部19は、内扉112を開いた状態(図5(b))で、装置本体部内を撮像することもできる。
具体的には、装置本体部内とは、載置部116から送り機構50、減容部120といった容器が通過する一連の経路のそれぞれである。特に送り機構50や減容部120周りは減容したペットボトルの破片が飛散していることがあり、これらが各機構に挟まることで動作不良の原因となる場合がある。
従来はこれら機構を動かす各種モータの負荷が通常とは異なることで一定の問題が起こっていることを推察する程度にとどまっていたが、送り機構50や減容部120周りの破片の状況や各種機構の動きを画像として捉えることができるため、より正確な異常分析を行うことができるようになった。
もちろん故障したことを判定するにとどまらず、モータ負荷や画像データから故障の兆候などを捉え発報、報知することで、故障前の設置店舗店員やメーカーサービスマンのメンテナンスを受けることができる。これら負荷異常や画像データの解析は当該装置の制御部での判断や、クラウド通信による判断など判断主体はいずれであってもよい。
【0080】
このような装置本体内部の撮像は、利用者が容器を投入する都度実行し、毎回の落下状況や減容部の瞬間的な状態を撮像することで、情報を蓄積し減容部120の回転速度や内扉112の開スピードを調整するためのフィードバック情報と指定利用してもよい。
上記のような利用者による容器投入を実行するいわゆる通常モードにおいては、時間当たりの処理能力が必要となるため、後述する連続投入を前提とした制御となる。内扉112は容器の落下後すぐに閉移動するため、送り機構50や減容部120を一定時間連続して撮像することは難しい。よって、更に送り機構50や減容部120の詳細状態が知りたい場合は、上記通常モードからメンテナンスモードへ遷移し、メンテナンスモードで各部撮影を宣言することで、内扉をそれぞれの部位に向く位置で静止させ、連続的に撮像することもできる。その際には各機構を駆動させ動きも撮像することができる。
【0081】
さらに、テスト減容として容器を投入させることで、本来減容時には閉状態である内扉112をあえて開状態のままで維持し減容部120が空容器(ペットボトル)を減容している状況を連続して撮像することもできる。
または、通常モード、メンテナンスモードに依らず、一定時間利用されていないと判断した場合や明らかに利用者が少ないとされる夜間において、定期的に内扉112を開状態とし内部状況を撮像し点検することもできる。これら情報は装置内部で分析してもよいし、通信によるクラウドでの分析としてもよい。
【0082】
このように様々な条件で画像取得することで、内部の状況を把握することができ、当該装置の異常の前触れを事前に検出することができる。さらに、これらの内部状況の上方から外扉・内扉・送り機構・減容部などの各種制御部の制御速度やタイミングについて最適値を算出することで、設置時よりもさらに処理能力を向上させることも実現できる。
【0083】
画像データを表示操作部やクラウド経由による各種端末に表示させることで、メンテナンス作業者はメンテナンス位置について事前にあたりをつけるなど検討材料とすることもできる。ペットボトルの破片の飛散状態や汚れ、異物混入といった状況把握に役立つ。
また、上記実施形態では、内扉112の上部部位に左右一対の第1、第2の撮像部19L、Rを配置しているが、内扉112に対する撮像部19の設置数、設置位置はそれに限られるものではなく、載置部116に載置された物品の画像が取得できる位置を考慮して適宜設定することができる。
さらにまた、上記実施形態では、撮像部19を内扉112に設けているが、撮像部を外扉111に設けるように構成してもよい。外扉111に撮像部19を配置する場合にも、撮像部19の取付スペースを別途確保する必要がなく、容器回収装置のコンパクト化を図ることができる。
【0084】
(押出部)
押出部113は、図5及び図6(c)に示すように、内扉112の端部(回転軸C112側)に設けられる。容器投入部110に投入された容器(PETボトルなどの空容器等)を装置本体部内へ押し出すように機能する。
通常、投入される容器は、投入部に対して横方向に載置されるが、投入方法が分からない人は高さが低い容器を縦方向に無理やり突っ込んだり、想定している規格よりも大きい容器を投入することがある。そこで、この押出部113は、内扉112の動きに連動して上記容器を装置本体部内に押し出すように構成されている。
【0085】
また、押出部113は、回転軸C112を軸として、内扉112と押出部113とが一体に形成(押出部として機能する部分を有する内扉として構成)することもできる。押出部113又は押出部として機能する部分を有する内扉には、照明部20が設けられる。
【0086】
(照明部)
照明部20は、撮像部19が撮像する載置部116に載置された物品を照明する照明手段であり、押出部113に設けられている。照明部20は、図5に示すように、内扉112の一端部(回転軸C112側)に設けられた押出部113に配置される。具体的には、押出部113に形成された開口200に取付部材(不図示)を介して取り付けられる。
開口200の前面には、図6(c)に示すように、ガラス201が配置され、照明部20を保護するに構成されている。また、ガラス201の内側面(照明部20側の面)には、ハレーションを抑制するため偏光フィルタが積層状態に配置され、照明光を偏光させて物品(PETボトルなどの空容器等)に照射するように構成されている。
このように、照明部20を押出部113に配置することで、照明部20の取付スペースを別途確保する必要がなく、容器回収装置のコンパクト化を図ることができる。
【0087】
なお、上記実施形態では、照明部20は、押出部113に配置されているが、内扉112が押出部113を兼用するように構成されている場合(回転軸C112を軸として、内扉112と押出部113とが一体に形成されることで、押出部として機能する部分を有する内扉として構成される場合)には、内扉における押出部として機能する部分(先端部側)に照明部20を配置することができる。
【0088】
また、照明部20は、内扉112を開いた状態(図5(b))で、装置本体部内(容器の経路や送り機構50,減容部120など)に照明光を照射することもできる。
また、押出部113、あるいは押出部として機能する部分を有する内扉に対する照明部20の設置数、設置位置は、任意に適宜設定することができる。
また、照明部20を外扉111に設けるように構成してもよい。
【0089】
次に、本発明の実施形態に係る撮像部による画像処理の例を説明する。
【0090】
(画像処理)
撮像部19は、空容器回収装置100に投入され載置部116に載置された物品(PETボトルなどの空容器等)を撮像する。撮像部19により取得された撮像画像は、例えば、画像処理部(不図示)により、背景差分法等を用いて画像処理され、物品(PETボトルなどの空容器等)の状態(例えば、キャップの有無、フィルムやラベルの有無、容器の投入方向、投入本数、物品が回収対象であるか否か等)を検出する。
その手順は、概略以下のように行われる。
【0091】
(背景画像の取得)
撮像部19により背景画像を取得する。背景画像は、載置部116上に容器(PETボトルなどの空容器等)が載置されていない状態で、かつ、外扉111が閉じられた状態で撮像される。撮像された画像は記録部(不図示)に記憶される。
【0092】
(実画像の取得)
撮像部19により実画像を取得する。実画像は、載置部116上に容器(PETボトルなどの空容器等)が載置されている状態で、かつ、外扉111が閉じられた状態で撮像される。撮像された画像は、記録部(不図示)に記憶される。
【0093】
(背景画像と実画像の比較・判断)
画像処理部(不図示)は、実画像と背景画像とを比較することによって、それら画像間の差分を抽出する。実画像と背景画像とは、実空間における同じ領域の画像となっているので、それらの画素どうしの情報(色情報)を比較することによって、背景差分を抽出することができる。
【0094】
画像処理部(不図示)は、背景差分(画像)についてRGBからHSVへの変換処理を行ない、物品の状態(例えば、キャップの有無、フィルムやラベルの有無、容器の投入方向、投入本数、物品が回収対象であるか否か等)を判断する。具体的には、背景差分(画像)のR(RED)、G(Green)、B(Blue)の成分を、各々HSV画像(H画像:色相(Hue)のみが残った画像として生成された色空間画像、S画像:彩度(Saturation・Chroma)のみが残った画像として生成された色空間画像、V画像:明度(Value・Brightness)のみが残った画像として生成された色空間画像)に変換し、変換されたHSV画像より物品(PETボトルなどの空容器等)の状態、例えば、キャップの有無、フィルムやラベルの有無、容器の投入方向、投入本数、物品が回収対象であるか否か等を検出し判断する。
したがって、この画像処理部は、容器の本数を検出する本数検出手段としても機能する。
【0095】
なお、画像処理部による画像処理や光センサなどの検知結果によって、物品(PETボトルなどの空容器等)の状態が、回収に不適切と判断された場合には(例えば、空容器にキャップ有、空容器にフィルムやラベル有、物品が非回収対象物品、容器の載置向きや載置位置が正しくない、等)、報知などを行うように構成することもできる。
【0096】
また、上記実施形態では、撮像部19により取得した撮像画像を、背景差分法を用いて画像処理して物品の状態を検出する例を説明したが、画像処理の例はそれに限定されず、各種の画像処理の例を採用して物品の状態を検出することができる。
さらに、投入容器の本数を特定することができるため、一動作において2本、3本といった容器の回収を行うことができ、従来のような1本ずつの投入よりも時間当たりの処理能力を大幅に向上させることができる。特に、投入本数に応じた特典付与を行う場合には有用と言える。また、投入容器の本数や量に基づいて容器収容部140の満杯率を算出している場合には、より正確な数値を算出することができる。単に満杯率を正確に算出できるだけではなく、回収量や本数に基づいてリサイクル業者へ有償で提供する際に役立てることや、環境への貢献度合いも正確に算出することができるようになる。
【0097】
また、撮像部19は、内扉112を開いた状態(図5(b))で、装置本体部内の状態(例えば減容部120の状態、減容部120に向かう容器の状態など)を撮像し、撮像部19により取得した撮像画像を、背景差分法等を用いて画像処理することで、減容部120の状態や減容部120に向かう容器の状態などを検出することもできる。
【0098】
また、撮像部19による物品の撮像精度(検出精度)をさらに向上させるために、以下の構成を採用することができる。
(被検出部)
載置部116の左右側壁部116Wのそれぞれには、図6(a)(b)に示すように、載置部116(左右側壁部116Wを含む)とは異なる色の被検出部としての白色のマークMKL、MKRが設けられる。各マークMKL、MKRは、第1の撮像部19L及び第2の撮像部19Rのそれぞれにより、載置部116上の物品とともに撮像される(撮像画像として、画像の右上にマークがあるものと、画像の左上にマークがあるものとが存在することになる。)。
【0099】
したがって、撮像画像におけるマークの位置(右上又は左上)の違いにより、撮像された撮像画像が、第1の撮像部19Lあるいは第2の撮像部19Rの何れかで撮像されたことを明確に判別することができ、その結果、載置部116上の物品の載置状況を正確に判別することができる。
さらに、各マークを、第1の撮像部19L及び第2の撮像部19Rの露出調整のための指標として利用することができ、撮像画像の精度を高めることができる。なお、マークMKL、MKRの配色は白色に限定されず、載置部116(左右側壁部116Wを含む)と異なる各種配色を採用することができる。
【0100】
(外扉の裏面の配色)
外扉111の裏面を黒く配色する(背景を黒くする)ことで、撮像する物品(PETボトルなどの空容器等)の輪郭を認識しやすくすることもできる。なお、配色は、黒に限られず、撮像する物品に応じて任意に設定可能である。
【0101】
次に、空容器回収装置100による容器回収動作の一例を説明する。図7は空容器回収装置100の回収動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図8(a)(b)は、図7のフローチャートの一部の動作フロー図である。図9(a)~(h)は空容器回収装置100の表示操作部3の表示画面の一例を示す図である。
【0102】
(待機状態)
待機状態(初期状態)では、空容器回収装置100の投入口は閉状態、つまり外扉111が閉状態である。本実施形態では、人感センサ12は、常に稼働状態となっており、空容器回収装置100の近傍位置に操作者(利用者)が近づいたことを検出すると、制御部1は、表示操作部3に待機画面(第1表示A)を表示するように制御する。ただし、人感センサ12は無くてもよく、表示操作部3への操作をきっかけとしてもよい。
【0103】
<第1表示A>
具体的には、表示操作部3には、図9(a)に示されるように、例えば、「会員カード お持ちでない方はここをタッチ」と操作可能に表示された操作ボタンBT31が表示されるとともに、「会員カード お持ちの方はカードをタッチ」及び「リーダライタを指し示す矢印」が表示される(第1表示A)。
なお、制御部1は、会員カードがリーダライタ17により読み取られる場合には会員カードの識別処理を行い、会員カードが読み取られない場合には操作者(利用者)を非会員とみなす処理を行う。また、表示操作部3の右上には、日本語表記と外国語表記(英語、中国語、韓国語等)を切り替える操作ボタンBT32が操作可能に表示される。
【0104】
(カードの識別:ステップST1)
制御部1は、図7のステップST1において、操作者(利用者)により所有される会員カードが、空容器回収装置100の本体部100Bに設けられているリーダライタ17にタッチされるか、または近づいたかを判断し、会員カードの識別処理を行う。
詳細には、制御部1は、リーダライタ17により会員カードから会員識別子(操作者の識別情報)を読み取り又は取得した場合、本体部100Bの記憶部、又は送受信部4を介して回収管理サーバ(不図示)や店舗管理サーバ(不図示)と通信を行い、予め登録されている会員識別子に基づいて識別処理を行い、登録されている会員識別子(識別情報)と一致している場合には、ステップST1を経てステップST3の「外扉の開動作」の処理に進む。制御部1は、操作者(利用者)の会員識別子(識別情報)が正しく識別され、その操作者をログイン状態とする。
【0105】
また、図7のステップST1において、会員カードの識別処理が行われずに、表示操作部3に表示された「会員カード お持ちでない方はここをタッチ」の操作ボタンBT31が操作者(利用者)により操作された場合(ステップST2)にも、ステップST3の処理に進む。この場合には、制御部1は、操作者(利用者)を非会員とみなす処理を行う。
【0106】
(外扉の開動作:ステップST3)
制御部1は、ステップST3において、操作者(利用者)の会員識別子(識別情報)にてログインした状態で、外扉駆動部5により外扉111を開状態とする処理を行うことで、投入口を開状態(外扉111の開動作)とする。なお、ステップST2において、操作ボタンBT31が操作された場合には、ログインすることなく、外扉駆動部5により外扉111を開状態とする処理を行うことで、投入口を開状態とする(外扉111の開動作)。
また、制御部1は、表示操作部3に投入する容器に関する情報(第2表示B)を表示する処理を行う。
【0107】
<第2表示B>
具体的には、表示操作部3には、図9(b)に示されるように、投入する容器に関する情報(第2表示B)として、例えば、「飲み口を壁に当てて下さい」との表記や、容器(1本のみ示されている)の飲み口を収容部の壁に当接して収容することを示す画像が表示される。また、表示操作部3には、「ラベルとキャップを外してペットボトルだけ入れて下さい」、「あと〇〇秒で終了します」との表記も画面に表示される。この「〇〇秒」の残り秒数表示は待機時間であり、秒数が徐々に減数表示される。
なお、表示操作部3に表記される容器に関する情報(第2表示B)等の内容は、音声出力部(不図示)にて音声出力することもできる。
【0108】
このように、投入する容器に関する情報(第2表示B)が表示操作部3に表示され、また、音声出力部で音声出力されることで、操作に不慣れな操作者(利用者)であっても、容器回収について、具体的な投入の仕方(空容器の飲み口を載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入すること等)を容易に理解することができるようになり、容器の回収を円滑に行うことができ、回収(投入)にかかる時間を短縮することができる。
さらに、操作者(利用者)に対して、容器の飲み口を載置部116の左右側壁部116Wに当てて投入することを促していることから、その結果、容器を減容機構(減容部120)に対して適切な位置に送出することができるようになり、その場合には、容器の口部を潰さずに、その他の部位のみ減容することができるから、回収される容器をより望ましい回収形態で減容することができる。
【0109】
また、表示操作部3に表示される第2表示Bは、ステップST3の外扉111を開動作する前、開動作と同時、あるいは開動作の後に表示するように設定することができる。
例えば、ステップST3の外扉111を開動作する前(ステップST1のカードを識別した直後、あるいはステップST2の操作ボタンBT31が操作された直後)に、表示操作部3に第2表示Bを表示することで、操作者(利用者)は、操作開始後、速やかに容器回収についての基本的な投入の仕方(容器の飲み口を載置部116の左右側壁部116Wに当てて投入すること、ラベルとキャップを外して投入すること等)を容易に理解することができので、容器の回収を円滑に行うことができ、回収(投入)にかかる時間を短縮することができる。
【0110】
(容器投入の検出、投入口タイマON:ステップST4)
制御部1は、ステップST4において、各種検出部等からの検出信号に基づいて、載置部116に容器が投入(載置)されることを待機する。容器の投入を検出すると、外扉111を閉制御し(ステップST5)、当該容器が回収可能であるか否かを判定するステップST6へ遷移する。
同時に、ステップST4において(外扉の開動後)、タイマ(投入口タイマともいう)の計時をスタートさせる処理も行う(投入口タイマON)。
また、制御部1は、このステップST4のタイミングで、表示操作部3に外扉111の開閉に関する情報(第3表示C)を表示する処理を行う。
【0111】
なお、回収1回目であっても、ステップST4のタイマが所定時間(例えば10秒)経過すると(図8(a)のステップST14:YES)、制御部1は、投入口を閉状態とし(外扉111の閉動作:図8(a)のステップST15)、ログインしている場合にはログオフ処理を行ったのち回収処理を終了し、ログインしていない場合(非会員の場合)、そのまま回収処理を終了してもよい。待機状態に遷移し、操作表示部3に待機画面を表示する。
【0112】
(外扉の閉動作:ステップST5)
制御部1は、ステップST5において、外扉駆動部5により外扉111を閉状態とする処理を行うことで、投入口を閉状態とする(外扉111の閉動作)。
【0113】
<第3表示C>
また、制御部1は、外扉111を開状態から閉状態とする場合、図9(c)に示すように表示操作部3に、「扉が閉まります ご注意下さい」等の注意を促す表記を画面に表示する処理を行うとともに(第3表示C)、外扉111が閉状態となった時点で第3表示Cの表示を終了し、その他の任意の画面を表示する処理を行う。
なお、表示操作部3の画面に表記される内容は、音声出力部(不図示)にて音声出力することもできる。
【0114】
(容器の回収可否の判定:ステップST6)
制御部1は、ステップST6において、外扉閉状態において各種検出部(計量部7、金属検出センサ8、撮像部19、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903)等からの検出信号に基づいて、載置部116に載置された容器が回収対象であるか否かを判定する。さらに回収可能な容器の本数について撮像部19等の検出結果から算出する。
回収対象であると判定された場合(ステップST6:YES)、減容処理へ遷移する(ステップST7~ST10)。
回収対象ではないと判定された場合(ステップST6:NO)、内扉閉状態を維持しつつ、外扉を開状態とし(図8(b)のステップST16)、投入された容器が回収対象ではない旨を報知する等の処理を行う(図8(b)のステップST17~ST19)。なお、これらの処理については後述する。
【0115】
(内扉の開動作:ステップST7、内扉の閉動作:ステップST8)
制御部1は、ステップST7において、タイマ(投入口タイマ)を停止させるとともに(OFF)、内扉駆動部6により内扉112を開状態とする処理を行い、載置部116上に投入された空容器を自重により減容部120へ案内する処理を行う(内扉112の開動作)。
また、制御部1は、ステップST8において、載置部116上の空容器が減容部120へ案内されると内扉駆動部6により内扉112を閉状態とする処理を行う(内扉112の閉動作)。撮像部19による本数判定については、内扉閉動作まで実行されてよい。載置部116に容器が載置されている状態では複数容器を1つと判定していたとしても、内扉開による容器収容のシーンでは、容器に動きが生まれるため、1つとみなしていた容器が複数であったと、本数検出を改めることができる可能性がある。
【0116】
(外扉の開動作:ステップST9)
制御部1は、ステップST9において、外扉駆動部5により外扉111を開状態とする処理を行うことで、投入口を開状態とする(外扉の開動作)。
【0117】
(減容処理:ステップST10)
制御部1は、ステップST10において、減容駆動部15により減容部120を駆動して、空容器を減容する処理を行う(減容処理)。
【0118】
また、内扉112を閉状態(ステップST8)とすることに合わせて外扉111を開状態(ステップST9)とし、さらに、減容処理が開始される(ステップST10)。
これにより次の容器の投入を受け付け可能となり、再び操作表示部3の操作や会員カードを読み取らせることなく、次の回収処理を開始することができる。制御としては次のステップへ遷移することとなる。これにより減容部120による容器減容中に載置部116は次の容器を受け付けることができるため、効率的に多くの容器回収を実現することができる。
【0119】
内扉112の開動作(ステップST7)から、内扉112の閉動作、外扉111の開動及び減容処理(ステップST8~ステップST10)の前後において、表示操作部3に、投入された容器に関する情報(第4表示D、第5表示E、第6表示F)を表示する処理を行う。
<第4表示D>
制御部1は、上記各種検出部により、載置部116に回収対象の空容器を検出(例えば、撮像部19により取得した撮像画像により空容器の投入数を検出)すると、表示操作部3に、載置部116に載置された回収対象の空容器の本数を表示操作部3に表示する処理を行う。その場合、表示操作部3には、図9(d)に示されるように、投入する空容器に関する情報(第4表示D)として、例えば、「〇本投入されました」等の表示がなされる。この「〇本」には、検出した空容器の本数(「1本」、「2本」、「3本」など)が表示される。なお、表示操作部3の画面に表記される容器に関する情報(第4表示D)の内容は、音声出力部(不図示)にて音声出力することもできる。この第4表示Dを表示する表示操作部3は、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報を表示する表示手段として機能する。
このように、投入された空容器の数が表示操作部3に表示されることで、操作者(利用者)は、投入した空容器の数を正確かつ容易に把握することができる。
【0120】
また、投入した容器の数を報知するとともに、次の容器の投入が可能であることも報知する(第5表示E、第6表示F)。
<第5表示E>
表示操作部3には、図9(e)に示されるように、投入する容器に関する情報(第5表示E)として、例えば、「飲み口を壁に当てて下さい」、「複数本(2本以上)の容器を投入できます」との表記や、複数本(2本以上)の容器が一度に回収(投入)可能であることと、2本の容器の投入の仕方(それぞれの飲み口を載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入すること等)を示す画像が画面に表示される。
【0121】
また、複数本(2本以上)の容器が一度に回収(投入)可能であることを強調するために、制御部1は、図9(f)に示される「2本回収し、2ポイント付きます」との表記を含む画像と、上述した図9(e)に示す画像とを交互に画面表示する(例えば、数秒間隔でそれらの画面が切り替わるように画面表示する)ように処理することもできる。
したがって、この第5表示Eを表示する表示操作部3は、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報を表示する表示手段として機能する。
なお、表示操作部3の画面に表記される容器に関する情報(第5表示E)の内容は、音声出力部(不図示)にて音声出力することもできる。
【0122】
このように、第2表示B(図9(b):容器回収についての基本的な投入の仕方の表示)の後、容器回収時の回収対象として、複数本の容器の回収に関する情報を表示(図9(e)(f))することから、操作に不慣れな操作者(利用者)であっても、容器回収について、段階的に、複数の空容器が投入可能であることや、複数の空容器の飲み口を載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入すること等を容易に理解することができるようになり、容器の回収をより円滑に行うことができ、回収(投入)にかかる時間を短縮することができる。
【0123】
さらに、操作者(利用者)に対して、容器の飲み口を載置部116の左右側壁部116Wに当てて投入することを促していることから、その結果、容器を減容機構(減容部120)に対して適切な位置に送出することができ、その場合には、容器の口部を潰さずに、その他の部位のみ減容することができるから、回収される容器をより望ましい回収形態で減容することができる。
【0124】
なお、表示操作部3に表示される情報(第4表示D:図9(d)、第5表示E:図9(e)(f)、第6表示F:図9(g))は、ステップST6の回収対象であることの判断が完了したタイミングで表示するように設定することもできる。それら各情報は、第4表示D、第5表示E、第6表示Fの順に表示してもよいし、それ以外の順に表示してもよく、表示順は任意に設定可能である。さらに、各情報の切り換えのタイミングや表示時間も任意に設定することができる。
【0125】
また、上記実施例では、第5表示E(図9(e)(f))について、表示操作部3に、2本の容器のそれぞれの飲み口を、載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入することを促す案内表示の例を説明したが、案内表示の他の例として、例えば、図10(b)に示されているように、複数の空容器の少なくとも1つの飲み口を、載置部116の左右側壁部(側壁)116Wのいずれかに当てて投入することを促す表示内容としてもよい。
また、第5表示E(図9(e)(f))について、例えば、待機画面に最初から表示される態様とすることや、カード識別により利用者が特定され場合(ステップST1:YES)に報知される態様としてもよい。特にカード識別できた場合、全ての利用者に対し第5表示Eを報知することもできるし、または所定の条件から経験値を算出し利用経験が一定値以上である場合に第5表示Eを報知することもできる。
【0126】
<第6表示F>
また、制御部1は、表示操作部3に、例えば図9(g)に示すように「続ける場合はボトルを入れて下さい」と表示する処理を行うとともに、「あと〇〇秒で終了します」等の画面を表示する処理を行う(第6表示F)。この「〇〇秒」の残り秒数表示は待機時間であり、秒数が徐々に減数表示される。また、図9(g)に示す残り秒数の設定値は、図9(b)に示した残り秒数の設定値と異なってもよい。
【0127】
なお、制御部1は、表示操作部3に、「続ける場合はボトルを入れて下さい」との表示に加え、例えば、「終了?」等の表示とともに、「はい」操作ボタンを操作可能に表示する処理を行い、「はい」操作ボタンが操作された場合には、後述するステップST13の処理に進み、外扉駆動部5により外扉111を閉状態とする処理を行うこともできる。
また、ステップST9の外扉111の開動作は、ステップST10の減容処理と同時に行うように設定することもできる。
なお、このように内扉112と外扉111との開閉制御を行う場合には、上述した第1の制限部K111と第2の制限部K112を削除して構成すればよい。
【0128】
(回収判断処理の続き:ステップST6:NO)
制御部1は、ステップST6において、投入された容器が回収対象でないと判定した場合(ステップST6:NO)、図8(b)に示すように、内扉閉状態を維持しつつ、外扉を開状態とし(ステップST16)、投入された容器が回収対象ではない旨を報知する等の処理を行う(ST17~ST19)。以下、詳述する。
【0129】
計量部7の検出による載置された容器が重すぎる(=のみ残しあり)、PETセンサー901が反応しない(=ペット材の容器ではない)、金属検出センサ8が反応する(=金属が載置された)、光センサ9や撮像部19の検出によるラベル(フィルム)やキャップがある(=ラベル、キャップ取り外し忘れ)、飲み口が不適切ではない(=飲み口が中央にある等)、等の判定により、容器が回収不可とされた場合、内扉112の閉状態を維持しつつ外扉111を開状態とし(ステップST16)、上記の理由と共に容器を取り除く旨を表示操作部3に表示する。同時に別の容器を載置することも表示する。
【0130】
また、制御部1は、各種検出部が、容器が取り除かれたと判定した後(ステップST17:YES)、再度容器が投入されたことを判定すると(ステップST4)、ステップST6に遷移し回収可否の判定へ戻る。
また、容器が一定時間を経過しても取り除かれないと判断された場合(ステップST17:NO、ステップ18:YES)、ステップST19へ遷移し非回収物である物体が載置されたまま外扉111を閉状態とする。
制御部1は、ステップST19において、外扉111の閉制御を行う。これにより、回収対象物でない物体(非回収対象物)が報知された状態であっても、外扉111を閉制御するため、ごみや雨水等不要な物体の侵入を防ぐことができる。当該非回収対象物は、次に利用する利用者によって取り除かれることとなる。次の利用者が利用を開始すると、前の利用者が残した非回収対象物について操作表示部3にて説明してもよい。
【0131】
制御部1は、ステップST9の外扉111の開動作後、タイマ(計時部)をスタートさせる処理を行う(タイマON)。
【0132】
(空容器の連続投入:ステップST11、ST12)
制御部1は、ステップST11で次の容器を検出すると(ステップST11:YES)ステップST5からの処理に戻る。
具体的には、制御部1は、ステップST11において、各種検出部(計量部7、金属検出センサ8、撮像部19、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903)等からの検出信号に基づいて、載置部116に容器が投入(載置)されることを待機する(ステップST11:NO、ステップST12:NO)。容器の投入を検出すると(ステップST11:YES)、外扉を閉制御し(ステップST5)、当該容器が回収可能であるか否かを判定するステップST6へ遷移する。(連続投入)
また、タイマ設定時間まで、回収対象の容器を検出しない場合(ステップST12:YES)、ステップST13の処理に進む。
【0133】
(外扉の閉動作:ステップST13)
制御部1は、ステップST13において、載置部116に回収対象の空容器(次の空容器)を検出しない状態が規定時間(タイマ設定時間)経過したか否かを判別し、規定時間経過していると判断した場合には、ステップST13の処理に進み、外扉駆動部5により外扉111を閉状態とする処理を行うことで、投入口を閉状態(外扉111の閉動作)とする。その後、現在ログオン状態(ログイン状態)の操作者をログオフ状態にし、一連の回収処理を終了する。なお、会員カードを識別せずに回収処理を行った場合(非会員の場合)、現在ログオン状態(ログイン状態)でないため、そのまま一連の回収処理を終了する。
【0134】
(回収処理の終了、第7表示G)
回収処理の終了時、制御部1は、ステップST1においてカードを識別(ST1:YES)が操作された場合には、例えば図9(h)に示すように、制御部1は、表示操作部3に「会員ポイント対象になります」、「回収本数:〇〇本(図9(h)は、5本の例)」、「ご利用ありがとうございました」等と表示する処理を行う(第7表示G)。さらに、制御部1は、これまでの操作者の総回収本数に、操作者の今回の回収本数を加算することで、操作者の総回収本数を更新する処理を行い、更新された総回収本数を会員カードに書込む処理や、容器回収装置の記憶部、回収管理サーバ(不図示)、店舗管理サーバ(不図示)等に、操作者の会員カードの会員識別子と関連付けて記憶させる処理を行う。
【0135】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【0136】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、容器回収装置に関する。
[背景技術]
ペットボトル等の容器を回収する容器回収処理機が知られている(例えば、特開2000-121564号公報)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
上記容器回収処理機は、容器をカメラで撮影し、その画像信号を画像認識装置に入力することで容器の材質を判別するというものであるが、上記容器回収処理機は容器の材質を1本ずつ確認しながら回収を進めるため、複数の容器を同時に回収処理することができず、回収処理に時間を要するという問題があった。
そこで、本発明はそのような事情に鑑みて、容器回収時の回収処理を円滑化できる容器回収装置を提供することを課題とする。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、
容器を回収する回収部と、前記容器に関する情報を表示する表示手段と、を備え、前記表示手段は、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報を表示することを特徴とする容器回収装置である。
【0137】
上記構成によれば、容器回収時の回収対象について、複数本の容器の回収に関する情報が表示されることで、操作に不慣れな操作者(利用者)であっても、容器回収についての具体的な投入の仕方(複数の空容器が投入可能であること、空容器の飲み口を載置部116の左右側壁部(側壁)に当てて投入すること等)を容易に理解することができるようになり、容器の回収を円滑に行うことができ、回収(投入)にかかる時間を短縮することができる。
【0138】
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の容器回収装置において、前記容器を載置する載置部を備え、前記表示手段は、前記複数本の容器の少なくとも1つの飲み口が前記載置部の側壁に当接するように促す前記容器に関する情報を表示するものである。
上記構成によれば、複数本の容器の少なくとも1つの飲み口が載置部の側壁に当接するように促す容器に関する情報が表示されることから、容器を減容機構(減容部)に対して適切な位置に送出することができるようになり、容器の口部を潰さずに、その他の部位のみ減容することができるから、回収される容器をより望ましい回収形態で減容することができる。
【0139】
(3)本実施形態の一態様は、(1)又は(2)に記載の容器回収装置において、前記容器を撮像する撮像手段と、前記撮像手段による撮像結果に基づいて前記容器の本数を検出する本数検出手段と、を備えるものである。
上記構成によれば、投入容器の本数を特定することができるため、一動作において2本、3本といった容器の回収を行うことができ、従来のような1本ずつの投入よりも時間当たりの処理能力を大幅に向上させることができる。
【0140】
(4)本実施形態の一態様は、(1)に記載の容器回収装置において、前記容器を載置する載置部と、前記載置部を露出可能に進退する外扉と、を備え、前記外扉は、容器の連続投入時には開動作と閉動作とを繰り返し、前記表示手段は、前記外扉の開動作から次の開動作までにおいて、前記複数本の容器の回収に関する情報を表示するものである。
上記構成によれば、容器の連続投入を行う操作者(利用者)は、容器回収について、複数の空容器が投入可能であること、複数の空容器の飲み口を載置部116の左右側壁部(側壁)116Wに当てて投入すること等を容易に理解することができるようになり、容器の回収を円滑に行うことができ、回収(投入)にかかる時間を短縮することができる。

(5)本実施形態の一態様は、(1)に記載の容器回収装置において、前記容器を収容する載置部と、前記載置部を露出可能に進退する外扉と、を備え、前記表示手段は、前記外扉の開動作前に1本の容器の回収に関する情報を表示し、前記外扉の開動作後に前記複数本の容器の回収に関する情報を表示するものである。
上記構成によれば、容器回収についての基本的な投入の仕方(1本の容器の回収に関する情報)を表示した後、容器回収時の回収対象として、複数本の容器の回収に関する情報を表示することから、操作に不慣れな操作者(利用者)であっても、容器回収について、段階的に、複数の空容器が投入可能であること等を容易に理解することができるようになり、容器の回収をより円滑に行うことができ、回収(投入)にかかる時間を短縮することができる。
【符号の説明】
【0141】
3:表示操作部(表示手段)
19:撮像部(撮像手段)
100:空容器回収装置(容器回収装置)
111:外扉
112:内扉
112D:案内部(表示手段)
116:載置部
120:減容部
140:容器収容部(回収部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10