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特開2024-36213アンテナサイトの装置及び当該アンテナサイトに接続するサイトの装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036213
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】アンテナサイトの装置及び当該アンテナサイトに接続するサイトの装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/16 20060101AFI20240308BHJP
【FI】
H04B1/16 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141011
(22)【出願日】2022-09-05
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和3年度、国立研究開発法人情報通信研究機構、「革新的情報通信技術研究開発委託研究/Beyond 5G通信インフラを高効率に構成するメトロアクセス光技術の研究開発」、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二村 真司
【テーマコード(参考)】
5K061
【Fターム(参考)】
5K061CC02
5K061CC08
5K061CC52
(57)【要約】
【課題】アンテナサイトにおいて受信する無線デバイスからの無線信号のパワーを、集約局において精度良く判定する。
【解決手段】アンテナが設置される第1サイトに配置される第1装置は、前記アンテナからの無線周波数帯の第1信号を第1利得の値に基づき調整して第2信号を出力する第1調整手段と、前記第2信号が入力され、前記第2信号を第2サイトに送信する第1送信手段と、前記第2信号のパワーが前記第1送信手段に入力可能な範囲内となる様に前記第1利得の値を制御する第1制御信号を生成して前記第1調整手段に出力する第1利得制御手段と、前記第1利得の値又前記第1制御信号の値を示す通知制御信号を前記第2サイトに送信する第2送信手段と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナが設置される第1サイトに配置される第1装置であって、
前記アンテナからの無線周波数帯の第1信号を第1利得の値に基づき調整して第2信号を出力する第1調整手段と、
前記第2信号が入力され、前記第2信号を第2サイトに送信する第1送信手段と、
前記第2信号のパワーが前記第1送信手段に入力可能な範囲内となる様に前記第1利得の値を制御する第1制御信号を生成して前記第1調整手段に出力する第1利得制御手段と、
前記第1利得の値又前記第1制御信号の値を示す通知制御信号を前記第2サイトに送信する第2送信手段と、
を備えている、第1装置。
【請求項2】
前記第1利得制御手段は、前記第2信号の電力を監視することにより前記第1制御信号を生成する、請求項1に記載の第1装置。
【請求項3】
前記第1利得制御手段は、前記第1信号の電力を監視することにより前記第1制御信号を生成する、請求項1に記載の第1装置。
【請求項4】
前記第1利得制御手段は、前記第2信号の電力及び前記第1信号の電力を測定することで前記第1利得の値を測定し、
前記通知制御信号は、前記第1利得制御手段が測定した前記第1利得の値を示す、請求項1に記載の第1装置。
【請求項5】
請求項1に記載の第1装置と通信する第2装置であって、
前記第1送信手段からの前記第2信号を受信して出力する第1受信手段と、
前記第2送信手段からの前記通知制御信号を受信して出力する第2受信手段と、
前記第2信号を第2利得の値に基づき調整して第3信号を出力する第2調整手段と、
前記通知制御信号が示す前記第1利得の値又前記第1制御信号の値に基づき、前記第1信号に対する前記第3信号の第3利得の値が所定範囲内となる様に、前記第2利得の値を制御する第2制御信号を生成して前記第2調整手段に出力する第2利得制御手段と、
を備えている、第2装置。
【請求項6】
前記通知制御信号は、前記第1利得の値を示し、
前記第2利得制御手段は、前記通知制御信号が示す前記第1利得の値に基づき前記第3利得の値を前記所定範囲内とするための前記第2利得の値を決定することで前記第2制御信号を生成する、請求項5に記載の第2装置。
【請求項7】
前記第2利得制御手段は、前記第2制御信号の値と前記第2利得の値との対応関係を示す制御情報を有し、前記制御情報を使用して、決定した前記第2利得の値に対応する前記第2制御信号の値を判定することで、前記第2制御信号を生成する、請求項6に記載の第2装置。
【請求項8】
前記第2調整手段に第1の値の第2制御信号を入力して前記第1送信手段に電力が既知の試験信号を入力した際の前記第2調整手段の出力の電力を測定することで、前記第1の値を前記第2調整手段に入力した際の前記第2調整手段の前記第2利得の第1利得値を判定し、前記第2調整手段に前記第1の値とは異なる第2の値の第2制御信号を入力して前記第1送信手段に電力が既知の試験信号を入力した際の前記第2調整手段の出力の電力を測定することで、前記第2の値を前記第2調整手段に入力した際の前記第2調整手段の前記第2利得の第2利得値を判定し、前記第1の値と、前記第2の値と、前記第1利得値と、前記第2利得値と、に基づき、前記制御情報を生成する第1生成手段をさらに備えている、請求項7に記載の第2装置。
【請求項9】
前記通知制御信号は、前記第1制御信号の値を示し、
前記第2利得制御手段は、前記第1制御信号の値と前記第2制御信号の値との対応関係を示す制御情報を有し、前記制御情報を使用して、前記通知制御信号が示す前記第1制御信号の値に対応する前記第2制御信号の値を判定することで、前記第2制御信号を生成する、請求項5に記載の第2装置。
【請求項10】
前記第1調整手段に第1の値の第1制御信号を入力して前記第1調整手段に電力が既知の試験信号を入力した際の前記第1受信手段の出力の電力を測定することで、前記第1の値を前記第1調整手段に入力した際の前記第1調整手段の前記第1利得の第1利得値を判定し、前記第1調整手段に前記第1の値とは異なる第2の値の第1制御信号を入力して前記第1調整手段に電力が既知の試験信号を入力した際の前記第1受信手段の出力の電力を測定することで、前記第2の値を前記第1調整手段に入力した際の前記第1調整手段の前記第1利得の第2利得値を判定し、前記第1の値と、前記第2の値と、前記第1利得値と、前記第2利得値とに基づき、前記第1制御信号の値と前記第1利得の値との対応関係を判定し、
前記第2調整手段に第3の値の第2制御信号を入力して前記第1送信手段に電力が既知の試験信号を入力した際の前記第2調整手段の出力の電力を測定することで、前記第3の値を前記第2調整手段に入力した際の前記第2調整手段の前記第2利得の第3利得値を判定し、前記第2調整手段に前記第3の値とは異なる第4の値の第2制御信号を入力して前記第1送信手段に電力が既知の試験信号を入力した際の前記第2調整手段の出力の電力を測定することで、前記第4の値を前記第2調整手段に入力した際の前記第2調整手段の前記第2利得の第4利得値を判定し、前記第3の値と、前記第4の値と、前記第3利得値と、前記第4利得値とに基づき、前記第2制御信号の値と前記第2利得の値との対応関係を判定し、
前記第1制御信号の値と前記第1利得の値との対応関係と、前記第2制御信号の値と前記第2利得の値との対応関係と、に基づき前記制御情報を生成する第1生成手段をさらに備えている、請求項9に記載の第2装置。
【請求項11】
補正情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記第2利得制御手段は、前記制御情報を使用して判定した前記第2制御信号の値を前記補正情報に基づき補正することで、前記第2制御信号を生成する、請求項7から10のいずれか1項に記載の第2装置。
【請求項12】
前記第1調整手段に電力が既知の試験信号を入力し、前記第2利得制御手段が前記通知制御信号と前記制御情報とに基づき生成した前記第2制御信号で前記第2利得の値を制御した際に前記第2調整手段が出力する前記試験信号の電力を測定することで前記第3利得の値を判定し、判定した前記第3利得の値を前記所定範囲内とするための前記第2制御信号の値の補正量を求めることで前記補正情報を生成する第2生成手段をさらに備えている、請求項11に記載の第2装置。
【請求項13】
補正情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記第2利得制御手段は、前記第2制御信号を前記第2調整手段に出力するタイミングを前記補正情報に基づき補正する、請求項5から10のいずれか1項に記載の第2装置。
【請求項14】
前記第1調整手段に第1振幅と、前記第1振幅より小さい第2振幅との間で振幅が交互に切り替わる試験信号を入力し、前記第2調整手段が出力する前記試験信号の振幅を測定することで前記補正情報を生成する第2生成手段をさらに備えている、請求項13に記載の第2装置。
【請求項15】
前記第2生成手段及び前記格納手段は、複数の前記第2装置に対して共通に設けられる、請求項14に記載の第2装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンテンササイトに配置される装置と、当該アンテナサイトに接続するサイトに配置される装置と、に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムといった無線通信システムにおいては、アンテナサイト(又は張出局)と、複数のアンテナサイトに接続する集約局との間で、レディオ・オーバ・ファイバ(RoF)技術が使用されている。なお、アンテナサイトとは、アンテナが配置され、無線通信システムの無線デバイス(WD)(ユーザ装置(UE)とも呼ばれる。)と無線信号の送受信を行うサイトである。また、集約局は、アンテナサイトに通信リンクにより接続され、アンテナサイトを介してWDと通信するサイトである。
【0003】
アンテナサイトのアンテナは、WDが送信する無線信号を受信して無線周波帯の信号(以下、RF信号)を出力する。RоFを使用する場合、アンテナサイトにおいては、RF信号に基づく変調光を生成し、光ファイバを介して、当該変調光を集約局に送信する。集約局においては、光ファイバを介して受信する変調光を復調してRF信号を生成する。
【0004】
変調光を生成するためのデバイス(以下、変調デバイス)に入力可能なRF信号のパワー(電力)の範囲には制限がある。一般的に、WDから受信した無線信号に基づきアンテナが出力するRF信号のパワーは、当該WDの位置に応じて、変調デバイスに入力可能な範囲を超えて変化し得る。このため、非特許文献1は、アンテナからのRF信号のパワーに応じて電力増幅器(以下、PA)の利得を調整することで、PAが出力するRF信号のパワーを変調デバイスに入力可能な範囲内に調整する構成を開示している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】H.Yasuda et al.,"Coverage Extension of 28 GHz Band Uplink Signals Inside Vehicle Using Analog Radio over Multi-Mode Fiber",in Proc.OECC 2022,Toyama,Japan,2022年7月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
WDに送信する無線信号の送信電力や、WDに送信する無線信号のビーム方向を集約局において決定するため、WDから受信する無線信号、つまり、RF信号のパワーを集約局で参照する必要があり得る。非特許文献1に記載の構成において集約局が受信するRF信号のパワーは、アンテナサイトのPAにより可変利得で調整されたものであるため、集約局では、WDから受信する無線信号、つまり、PAによる増幅前のRF信号のパワーを判定できず、WDに送信する無線信号の送信電力やビーム方向を精度良く決定できない。
【0007】
なお、RoFではなくアンテナサイトと集約局とを無線リンクで接続する場合でも、アンテナサイトにおいて可変利得でRF信号を増幅して集約局に送信する場合には同様の問題が生じる。
【0008】
本開示は、アンテナサイトにおいて受信する無線デバイスからの無線信号のパワーを、集約局において精度良く判定する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様によると、アンテナが設置される第1サイトに配置される第1装置は、前記アンテナからの無線周波数帯の第1信号を第1利得の値に基づき調整して第2信号を出力する第1調整手段と、前記第2信号が入力され、前記第2信号を第2サイトに送信する第1送信手段と、前記第2信号のパワーが前記第1送信手段に入力可能な範囲内となる様に前記第1利得の値を制御する第1制御信号を生成して前記第1調整手段に出力する第1利得制御手段と、前記第1利得の値又前記第1制御信号の値を示す通知制御信号を前記第2サイトに送信する第2送信手段と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によると、アンテナサイトにおいて受信する無線デバイスからの無線信号のパワーを、集約局において精度良く判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態による無線通信システムの構成図。
図2】利得GXと利得GYとの関係を示す図。
図3】第2制御信号のタイミングのズレにより合計利得が一定とならないことの説明図。
図4】タイミングの補正情報を生成する処理の説明図。
図5】制御情報を生成する処理の説明図。
図6】一実施形態による無線通信システムの構成図。
図7】一実施形態による集約局の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうちの二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による無線通信システムの構成図である。アンテナサイトには、アンテナ10と、無線ユニット(第1装置)が配置される。無線ユニットは、RF回路11と、PA12と、変調デバイス(E/O)13及び14と、利得制御部15と、を有する。
【0014】
アンテナ10は、図示しないWDから受信した無線信号をRF信号に変換してRF回路11に出力する。RF回路11は、RF信号のフィルタリング等の処理を行い、処理後のRF信号(以下、第1RF信号)をPA12に出力する。なお、RF回路11においては、RF信号を固定的な利得で増幅することもできる。RF回路11における増幅は、固定的な利得で行われるため第1RF信号のレベルからRF信号のレベルを判定することができる。
【0015】
PA12は、利得GXで第1RF信号を増幅し、増幅後の第1RF信号(以下、増幅後の第1RF信号を第2RF信号と表記する。)をE/O13に出力する。なお、利得GXの値は、利得制御部15から入力される第1制御信号に基づき制御される。利得制御部15は、PA12が出力する第2RF信号のパワーを監視し、第2RF信号のパワーがE/O13に入力可能な範囲内となる様に第1制御信号の値を調整する。なお、以下の説明において利得の単位はdBであるものとする。
【0016】
一例として、PA12の利得GXは、第1制御信号の電圧値により設定される。利得制御部15は、第1制御信号の電圧値の時間変化を示す通知制御信号をE/O14に出力する。なお、通知制御信号は、第1制御信号の電圧値ではなく、PA12に設定した利得GXの値そのものの時間変化を示す信号とすることもできる。この場合、利得制御部15には、第1制御信号の電圧値と利得GXの値との関係を示す第1制御情報が格納される。利得制御部15は、PA12に出力した第1制御信号の電圧値の時間変化から利得GXの値の時間変化を判定して通知制御信号を生成することができる。
【0017】
E/O13は、第2RF信号で変調した第1変調光を集約局に送信する。また、E/O14は、通知制御信号で変調した第2変調光を集約局に送信する。なお、第1変調光及び第2変調光を集約局に送信する構成は任意であり、個別の光ファイバを使用することも、第1変調光及び第2変調光を空間多重、波長多重、偏波多重等の任意の多重化方式で多重して集約局に送信することもできる。
【0018】
なお、通知制御信号を光で集約局に送信するのではなく通知制御信号を無線信号により集約局に送信する構成であっても良い。同様に、第2RF信号についても無線信号により集約局に送信する構成であっても良い。この場合、E/O13及び14は、無線送信機となる。また、第2RF信号と通知制御信号を合成して無線信号により集約局に送信する構成で合っても良い。この場合、無線送信機は1つでよい。E/O13及び14についても同様である。
【0019】
集約局は、処理ユニット(第2装置)を有する。処理ユニットは、復調器(O/E)23及び24と、PA22と、利得制御部21と、を有する。なお、図1に示す様に、処理ユニットは、生成部20及び記憶部25を有し得るが、生成部20及び記憶部25については第二実施形態以降で説明する。
【0020】
O/E23は、アンテナサイトから受信する第1変調光を復調して第2RF信号を生成し、第2RF信号をPA22に出力する。O/E24は、アンテナサイトから受信する第2変調光を復調して通知制御信号を生成し、通知制御信号を利得制御部21に出力する。なお、アンテンササイトと集約局とを無線リンクで接続する場合、O/E23及び24は、無線受信機となる。また、無線送信機を1つとする場合、復調した信号から第2RF信号と通知制御信号を分離する機能を備えることで、無線受信機を1つとしてもよい。E/O13及び14についても同様である。
【0021】
PA22は、利得GYで第2RF信号を増幅し、増幅後の第2RF信号(以下、増幅後の第2RF信号を第3RF信号と表記する。)を出力する。なお、利得GYの値は、利得制御部21から入力される第2制御信号に基づき制御される。例えば、PA12と同様に、PA22の利得GYは、第2制御信号の電圧値により設定される。
【0022】
通知制御信号が利得GXの値を示す場合、利得制御部21には、第2制御信号の電圧値と利得GYの値との対応関係を示す第2制御情報が格納される。利得制御部21は、所定値GTから通知制御信号が示す利得GXの値を減じた値を利得GYの値に決定する。そして、利得制御部21は、第2制御情報に基づき、決定した利得GYの値に対応する電圧値を判定して、この電圧値の第2制御信号を出力する。
【0023】
なお、第2制御情報は、第2制御信号の電圧値と、通知制御信号が示す利得GXの値との対応関係を示すものであっても良い。この場合の第2制御情報は、通知制御信号が示す利得GXの値と、当該利得GXの値に対応する第2制御信号の電圧値による利得GYの値との合計が所定値GTとなる様に設定される。つまり、この場合の第2制御情報は、第2制御信号の電圧値と利得GYの値との対応関係を示す第2制御情報の利得GYの値を、GX=GT-GYに置き換えたものである。そして、利得制御部21は、通知制御信号が示す利得GXの値に対応する電圧値を第2制御情報に基づき判定し、この電圧値の第2制御信号を出力する。
【0024】
以上の様に、利得GYを設定することで、図2に示す様に、利得GXの値と利得GYの値の合計は時間によらず所定値GTで一定となる。これは、第1RF信号に対する第3RF信号の利得GZが時間によらず所定値GTで一定となることを意味する。したがって、集約局は第3RF信号に基づき第1RF信号のパワー、つまり、WDからの無線信号の受信パワーを判定することができる。
【0025】
なお、通知制御信号が第1制御信号の電圧値を示す場合、利得制御部21には、第1制御信号の電圧値と第2制御信号の電圧値との対応関係を示す第2制御情報が格納される。利得制御部21は、第2制御情報に基づき、通知制御信号が示す第1制御信号の電圧値に対応する電圧値の第2制御信号をPA22に出力する。なお、第2制御情報は、第1RF信号に対する第3RF信号の利得GZが、時間によらず所定値GTで一定となる様に作成される。
【0026】
なお、PA12及び/又はPA22は、入力される信号を増幅するのみならず減衰させることができるものであっても良い。つまり、利得GX及び利得GYは正の値のみならず負の値をとり得る。この様に、PA12及び/又はPA22は、入力される信号のパワーを設定された利得に従って調整するものである。例えば、PA12を信号の増幅のみを行うものとし、PA22を信号の減衰のみを行うものとし得る。この場合、所定値GTを0とすることができる。
【0027】
本実施形態において、利得制御部15は、PA12が出力する第2RF信号のパワーに基づき利得GXを制御していたが、PA12に入力される第1RF信号のパワーに基づき利得GXを制御する構成とすることもできる。具体的には、利得制御部15は、第1RF信号のパワーに基づき必要な利得GXの値を決定し、第1制御情報に基づき第1制御信号の電圧値を決定する構成とし得る。なお、第1制御情報は、第1RF信号のパワーと第1制御信号の電圧値との関係を示すものとすることもできる。この場合、利得制御部15は、第1RF信号のパワーに対応する電圧値を第1制御情報に基づき判定し、判定した電圧値の第1制御信号を出力する。例えば、遠距離のWD#1と通信していることによって利得GXの値が大きいときに、近距離のWD#2が無線信号を送信すると、第2RF信号のレベルがE/O13の入力可能範囲外となり得る。第1RF信号のパワーに基づき利得GXを制御することで、第1RF信号のパワーの変動に応じて利得GXを素早く変更することができる。
【0028】
なお、上記説明において、PA12及びPA22は、それぞれ、第1制御信号及び第2制御信号の電圧値により利得GX及び利得GYが制御されるものとした。しかしながら、PA12及びPA22は、入力される電圧値により利得が制御されるものに限定されない。例えば、PA12及びPA22は、入力される電流値により利得が制御されるものであっても良い。また、PA12及びPA22は、入力されるデジタル値により利得が制御されるものであっても良い。この場合、デジタル値は、利得の値そのものを示すものとすることもできる。
【0029】
纏めると、利得制御部15は、第1RF信号又は第2RF信号のパワーに基づき、第2RF信号のパワーがE/О13に入力可能な所定範囲内となる様に第1制御信号の値を調整する。第1制御信号の値は、PA12の利得GXの値と相関がある。利得制御部15は、
第1RF信号又は第2RF信号のパワーに基づき第1制御信号の値を判定するための第1制御情報を有し得る。また、利得制御部15は、第1RF信号又は第2RF信号のパワー
に基づき生成した第1制御信号の値から利得GXの値を判定するための第1制御情報を有し得る。第1制御信号の値は、電圧値、電流値又はデジタル値等であり得る。デジタル値の場合、第1制御信号の値は、利得GXの値を示すものであり得る。利得制御部15は、第1制御信号の値を示す通知制御信号を集約局に送信する。
【0030】
利得制御部21は、通知制御信号の値と、第2制御信号の値との対応関係を示す第2制御情報を有し得る。第2制御信号の値は、PA22の利得GYの値と相関がある。通知制御信号が示す値によるPA12の利得GXと、当該通知制御信号が示す値に対応する第2制御信号の値によるPA22の利得GYとの合計が所定値GTとなる様に第2制御情報は作成される。したがって、第3RF信号の第1RF信号に対する利得GZは、時間によらず所定値GTで一定となり、集約局において、WDからの無線信号の受信パワーを判定することができる。
【0031】
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態において、利得制御部21は、通知制御信号と第2制御情報に基づき第2制御信号を生成していた。なお、例えば、第2制御情報は、無線ユニット及び処理ユニットを含むシステムの代表的な特性に基づき作成される。しかしながら、個々のシステムの特性にはバラツキがあるため、第2制御情報は、個々のシステムに対して最適ではない場合がある。また、あるタイミングにおいて最適な第2制御情報も経年変化により最適ではなくなり得る。最適ではない第2制御情報に基づき判定した電圧値の第2制御信号をPA22に出力すると、第1RF信号に対する第3RF信号の利得GZは所定値GTから乖離してしまう。
【0032】
また、第2RF信号がPA12からPA22まで搬送されるのに要する第1時間と、利得制御部15がPA12に利得GXとして値GX#1を設定してから、利得制御部21がPA22に値GX#1に基づく値GY#1(GX#1+GY#1=GT)の利得GYを設定するまでの第2時間とが一致していないと、PA12で第2RF信号に与えられた利得GXと、PA22において第2RF信号に与えられる利得GYとの和GZが所定値GTにはならない。図3はこの様子を示している。図3において、点線は、PA12で第2RF信号に与えられた利得GXを示している。また、破線は、利得GZの値の時間変化を示している。図3は、第2時間が第1時間より短い場合を示している。第1時間と第2時間についてもシステム毎に異なり得るため、第1時間と第2時間を一致(同期)させる処理が必要になる。
【0033】
このため、本実施形態では、図1に示す無線通信システムのキャリブレーションを行う。生成部20は、キャリブレーションにおいて補正情報を生成して記憶部25に格納する。利得制御部21は、通知制御信号及び第2制御情報に基づき第2制御信号を生成する際、補正情報に基づいて第2制御信号の電圧値や、第2制御信号の出力タイミングを補正する。
【0034】
なお、本実施形態においては、上記の第2時間が、上記の第1時間より短くなる様に無線通信システムは設計されているものとする。つまり、図3に示す様に、利得制御部21がタイミングを補正/調整することなく第2制御信号をPA22に出力すると、第2制御信号が第2RF信号より遅くなることが無い様に無線通信システムは設計されているものとする。
【0035】
以下では、まず、タイミングの補正情報の生成方法について説明する。タイミングの補正情報を生成するため、周期的にON/OFFする試験信号をPA12に入力する。図4(A)は、PA12が出力する試験信号と、利得GXとの関係を示している。図4(A)に示す様に、試験信号がOFFの期間の利得GXは、試験信号がONの期間の利得GXより大きくなる。利得制御部21は、通知制御信号に基づきPA22の利得GYを制御する。図4(B)は、第2制御信号のタイミングが理想的な状態を示している。図4(B)に示す様に、PA12において小さな利得GXで増幅された試験信号のON期間における利得GYは、大きな利得GXで増幅された試験信号のOFF期間の利得GYより大きく設定される。したがって、PA22は、図4(B)に示す試験信号を出力する。
【0036】
一方、図4(C)は、第2制御信号のタイミングが理想的でない状態を示している。図4(C)に示す様に、PA22に入力される試験信号のタイミングが第2制御信号のタイミングより遅いため、PA22が出力するON期間の試験信号の一部の振幅が小さくなる。生成部20は、PA22が出力する試験信号のON期間の振幅が小さくなっている期間Δtを判定し、期間Δtをタイミングの補正情報として記憶部25に格納する。利得制御部21は、第2制御信号の出力タイミングを補正情報が示す期間Δtだけ遅らせる。これにより、タイミングのずれを補正することができる。
【0037】
続いて、利得の補正情報の生成方法について説明する。まず、PA12にパワーがTPで一定の試験信号を入力する。なお、生成部20には、PA12に入力されている試験信号のパワーTPが設定される。試験信号のパワーが一定であるため通知制御信号が示す値も一定値となる。生成部20は、利得制御部21から通知制御信号が示すこの一定値Xを取得する。利得制御部21は、通知制御信号及び第2制御情報に基づき第2制御信号をPA22に出力する。通知制御信号が示す値が一定であるため、第2制御信号の値も一定値Yとなる。生成部20は、PA22が出力する試験信号のパワーRPを測定することで、PA12の入力からPA22の出力における利得GZの値を判定する。生成部20は、利得GZの値が所定値GTと異なる場合、利得制御部21に第2制御信号の値の増減を通知する。例えば、第2制御信号の値が大きい程、利得GYが大きくなるものとする。この場合、利得GZの値が所定値GTより大きいと、生成部20は第2制御信号の値の減少を通知し、利得GZの値が所定値GTより小さいと、生成部20は第2制御信号の値の増加を通知する。生成部20は、利得GZの値が所定値GTとなるまで、利得制御部21に第2制御信号の値の増減を通知する。
【0038】
利得制御部21は、利得GZの値が所定値GTとなると、そのときの第2制御信号の値の増減量ΔYを補正値として、通知制御信号が示す値Xに関連付けて記録する。この処理を、試験信号のパワーTPを、アンテナから出力されるRF信号の電力レベル内で変化させながら繰り返す。これにより、通知制御信号が示すXの値それぞれについて、対応する補正値ΔYが得られる。生成部20は、通知制御信号が示す値Xと、補正値ΔYとの対応関係を利得の補正情報として記憶部25に格納する。
【0039】
キャリブレーション後の通常運用時、利得制御部21は、通知制御信号が示す値に基づき、第2制御情報を使用して第2制御信号の値を判定する。そして、補正情報を参照して通知制御信号が示す値に対応する補正値ΔYを判定し、第2制御情報に基づき判定した第2制御信号の値を補正値ΔYだけ変化させる。この構成により、利得GZの値を所定値GTに近づけることができる。
【0040】
なお、本実施形態では、第2制御情報を更新せずそのままとし、利得の補正情報を記憶部25に格納したが、利得の補正情報に基づき第2制御情報を更新する構成とすることもできる。この場合、第2制御情報において通知制御信号が示す値Xに対応する第2制御信号の値をΔYだけ変更することで、第2制御情報を更新する。この場合、キャリブレーション後の通常運用時、利得制御部21は、通知制御信号が示す値に基づき、第2制御情報を使用して第2制御信号の値を判定するのみとなる。
【0041】
なお、本実施形態では、利得GZが所定値GTとなる様に補正値ΔYを求めたが、利得GZが所定値GTを含む所定範囲内に収まる様に補正値ΔYを求める構成であっても良い。また、第一実施形態でも、利得GZが所定値GTとなる様に第2制御情報が作成されているとしたが、利得GZが所定値GTを含む所定範囲内に収まる様に第2制御情報を作成しておく構成であっても良い。なお、この所定範囲は、WDからの無線信号の受信電力の判定に必要な精度に基づき決定される。
【0042】
以上の様にタイミング及び利得の補正情報を求める。そして、第2制御信号のタイミングをタイミングの補正情報に基づき制御する。また、第2制御信号が示す値については、第2制御情報により判定される値を利得の補正情報に基づき補正、或いは、第2制御情報を補正情報に基づき更新する。この構成により、利得GZが所定値GTから乖離することを抑えることができ、よって、WDからの無線信号の受信電力を集約局において精度良く判定することができる。
【0043】
なお、本実施形態では、上記の第2時間が、上記の第1時間より短くなる様に無線通信システムが設計されていることを前提としていた。これは、通知制御信号に基づき生成する第2制御信号のタイミングを遅くすることは可能であるが、早くすることができないためであった。しかしながら、O/E23とPA22との間に可変遅延回路を設け第2RF信号に可変の遅延を与えることができる場合、上記の第2時間が、上記の第1時間より短くなる様に無線通信システムを設計する必要はない。この場合、第2制御信号のタイミングがΔtだけ遅い場合、第2RF信号にΔtの遅延を与えれば良い。なお、第2制御信号のタイミングが早いか遅いかは、試験信号のON期間の振幅が小さくなる位置で判定できる。具体的には、図4(C)に示す様に、第2制御信号のタイミングが早い場合、PA22の出力において試験信号のON期間の時間的に後側の振幅が小さくなる。一方、第2制御信号のタイミングが遅い場合、PA22の出力において試験信号のON期間の時間的に前側の振幅が小さくなる。
【0044】
なお、上述した様に、生成部20は、キャリブレーション時においてのみ試験信号を測定する。したがって、PA22が出力する第3RF信号を常に分岐して生成部20に入力する必要はない。このため、PA22の出力側にスイッチを設け、キャリブレーション時にのみPA22の出力を生成部20に入力する構成とすることもできる。また、本実施形態では、タイミングの補正情報を生成するために周期的にON/OFFする試験信号を使用したが、第1の値と、第1の値より小さい第2の値との間で周期的に振幅が変化する試験信号を使用することもできる。
【0045】
<第三実施形態>
続いて、第三実施形態について第一実施形態及び第二実施形態との相違点を中心に説明する。以下では、第1制御情報及び第2制御情報の生成方法について説明する。なお、第1制御情報及び第2制御情報は、例えば、様々なパワーの試験信号をPA12に入力し、第1制御信号及び第2制御信号の値を代えながらPA12の出力や、PA22の出力のパワーを測定することで作成することができる。しかしながら、その様な方法は時間がかかる。本実施形態では、より簡易的に第1制御情報及び第2制御情報を生成する方法について説明する。
【0046】
図5(A)は、第1制御情報を示し、図5(B)は、第2制御信号の値と利得GYの値との関係を示す第2制御情報を示している。まず、PA22の利得GYを0に固定、或いは、PA22をバイパスさせた状態で、PA12にパワーTPの試験信号を入力する。そして、第1制御信号の値を、例えば、PA12に入力可能な最小値Xaに設定する。生成部20は、O/E23が出力する試験信号のパワーRPに基づき、第1制御信号の値をXaとしたときの利得GXの値GX#aを判定する。続いて、第1制御信号の値を、例えば、PA12に入力可能な最大値Xbに設定する。生成部20は、そのときの試験信号のパワーRPに基づき、第1制御信号の値をXbとしたときの利得GXの値GX#bを判定する。
【0047】
続いて、PA12の利得GXを0に固定してPA12にパワーTPの試験信号を入力、或いは、E/O13に直接、パワーTPの試験信号を入力する。そして、第2制御信号の値を、例えば、PA22に入力可能な最小値Yaに設定する。生成部20は、PA22が出力する試験信号のパワーRPに基づき、第2制御信号の値をYaとしたときの利得GYの値GY#aを判定する。続いて、第2制御信号の値を、例えば、PA22に入力可能な値Ybに設定する。生成部20は、そのときの試験信号のパワーRPに基づき、第2制御信号の値をYbとしたときの利得GYの値GY#bを判定する。
【0048】
生成部20は、第1制御信号の値がXa及びXbとは異なる値である場合の利得GXの値を、PA12の特性(図5(A)の曲線)に基づき求める。同様に、生成部20は、第2制御信号の値がYa及びYbとは異なる値である場合の利得GYの値を、PA22の特性(図5(B)の曲線)に基づき求める。なお、PA12及びPA22の特性は、例えば、PA12やPA22の仕様書などから判定できる。或いは、複数のPA12について実測値に基づき代表的な特性を求めて、これを使用することができる。PA22についても同様である。
【0049】
また、図5(A)及び図5(B)に示す関係に基づき第3RF信号の第1RF信号に対する利得GZを所定値GTとするための、第1制御信号の値と第2制御信号の値との対応関係を判定できる。つまり、第1制御信号の値と第2制御信号の値との対応関係を示す第2制御情報は、図5(A)及び図5(B)に示す関係に基づき生成することができる。
【0050】
<第四実施形態>
続いて、第四実施形態について上記各実施形態との相違点を中心に説明する。図6は、本実施形態による無線通信システムの構成図である。図1に示す構成との相違点は、利得制御部15に代えて、利得制御部16を設けたことである。利得制御部16は、第1RF信号(PA12の入力)のパワーと、第2RF信号(PA12の出力)のパワーとに基づき利得GXを実測し、実測した利得GXの値を示す通知制御信号を集約局に送信する。
【0051】
例えば、PA12の出力が飽和した場合、実際の利得は、第1制御信号の値に対応する利得より小さくなる。この場合において、第1制御信号の値を集約局に通知すると、第1RF信号に対する第3RF信号の利得がGTとはならない。本実施形態では、利得GXの値を実測するため、第3RF信号の第1RF信号に対する利得がGTからずれることを抑えることができる。これにより、集約局においてWDからの無線信号の受信電力を精度良く判定することができる。なお、この場合、第2制御情報は、利得GXの値と、第2制御信号の値との対応関係を示すものとなる。
【0052】
<第五実施形態>
一般的に、集約局は、複数のアンテナサイトと接続される。図1に示す生成部20及び記憶部25を、1つのアンテナサイトそれぞれに対応させて設けると集約局のコストアップとなる。本実施形態では、図1に示す生成部20及び記憶部25を、複数のアンテナサイトに対して1つとする構成について説明する。
【0053】
図7は、本実施形態における集約局の構成図である。処理ユニット200は、ある1つのアンテナサイトと通信し、処理ユニット201は、別の1つのアンテナサイトと通信している。なお、図7において、集約局は2つのアンテンササイトと通信しているが、3つ以上のアンテンナサイトと通信することもできる。
【0054】
図7に示す様に、生成部20は、複数の処理ユニットの各PA22が出力する第3RF信号を受信可能に構成される。また、生成部20は、複数の処理ユニットの各利得制御部21と通信する様に構成される。また、図7では、図の簡略化のために示していないが、各利得制御部21は、記憶部25にアクセス可能に構成される。
【0055】
以上の構成により、アンテナサイトにおいて受信する無線デバイスからの無線信号のパワーを、集約局において精度良く判定することができる。したがって、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【0056】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0057】
12:PA、13、14:変調デバイス、15:利得制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7