(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036222
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】空気入りタイヤ
(51)【国際特許分類】
B60C 9/20 20060101AFI20240308BHJP
【FI】
B60C9/20 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141033
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】末原 俊兵
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131BA05
3D131BB03
3D131BC39
3D131BC51
3D131DA45
3D131KA02
(57)【要約】
【課題】ショルダーの厚み制御が容易であり、所望の厚みに精度良く設けることができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】空気入りタイヤ10は、左右一対のビード12間に架け渡されたカーカスプライ20と、トレッド16におけるカーカスプライ20の外周側に配設されたベルト32と、ベルト32のタイヤ軸方向端とカーカスプライ20との間でタイヤ周方向に延在するウェッジゴム40と、を備える。ウェッジゴム40は、タイヤ径方向外側Roにおけるタイヤ軸方向外側Woに設けられたエッジ42と、エッジ42からカーカスプライ20に向けて延びるウェッジゴム側面43を有し、ウェッジゴム側面43は、タイヤ軸方向Wに対する角度θが85度以上90度以下に設定されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のビード間に架け渡されたカーカスプライと、
トレッドにおける前記カーカスプライの外周側に配設されたベルトと、
前記ベルトのタイヤ軸方向端と前記カーカスプライとの間でタイヤ周方向に延在するウェッジゴムと、を備えた空気入りタイヤにおいて、
前記ウェッジゴムは、タイヤ径方向外側におけるタイヤ軸方向外側に設けられたエッジと、前記エッジから前記カーカスプライに向けて延びるウェッジゴム側面を有し、
前記ウェッジゴム側面は、タイヤ軸方向に対する角度が85度以上90度以下に設定されている、空気入りタイヤ。
【請求項2】
前記エッジは、前記ベルトのタイヤ軸方向端よりタイヤ軸方向外側に位置する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記ウェッジゴムは、前記ベルトのタイヤ軸方向端から前記エッジまで厚みが一定に設けられている、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記エッジは、接地端よりタイヤ軸方向内側に設けられている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記ウェッジゴム側面は、タイヤ軸方向に対する角度が90度に設定されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記ウェッジゴムは、伸張変形歪率15%±2%、振動数50Hz、温度80℃における損失正接tanδが0.1以下であるゴム組成物を用いて作製された、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤのショルダーには、ベルト端とカーカスプライとの間のせん断応力を緩和させるために、ベルト端とカーカスプライとの間にタイヤ周方向に延在するウェッジゴムと称されるゴム部材が配されることがある(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
空気入りタイヤのショルダーは、トレッドとサイドウォールとの間に位置し、接地時に変形しやすい部分であるとともに、トレッドやサイドウォールやウェッジゴムなど種々のゴム部材端が位置することから、タイヤ特性への影響が大きい部分である。そのため、ショルダーを所望の厚みに精度良く設けることが要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、ウェッジゴムの断面形状が偏平な略三角形をなし、ショルダーからサイドウォール近傍までウェッジゴムが設けられている。このような場合、ショルダーの広い範囲にわたって、タイヤ厚み方向(タイヤ外表面からタイヤ内面までの長さが最短となる方向)に、トレッドを構成するゴムと、サイドウォールを構成するゴムと、ウェッジゴムを構成するゴムとが設けられることとなる。そのため、特許文献1では、ショルダーの広い範囲にわたって、3種類のゴム部材の厚みを制御しなければならず、ショルダーを所望の厚みに精度良く設けることが難しい。特に、ショルダーのサイドウォール側は、各ゴム部材の端部が位置し、厚みの薄い部材が重なって構成されているため、精度良く厚みを制御することが困難となる。
【0006】
そこで本発明は、ショルダーの厚み制御が容易であり、所望の厚みに精度良く設けることができる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態の空気入りタイヤは、左右一対のビード間に架け渡されたカーカスプライと、トレッドにおける前記カーカスプライの外周側に配設されたベルトと、前記ベルトのタイヤ軸方向端と前記カーカスプライとの間でタイヤ周方向に延在するウェッジゴムと、を備えた空気入りタイヤにおいて、前記ウェッジゴムは、タイヤ径方向外側におけるタイヤ軸方向外側に設けられたエッジと、前記エッジから前記カーカスプライに向けて延びるウェッジゴム側面を有し、前記ウェッジゴム側面は、タイヤ軸方向に対する角度が85度以上90度以下に設定されているものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、ウェッジゴムは、タイヤ径方向外側におけるタイヤ軸方向外側に設けられたエッジからカーカスプライに向けて延びるウェッジゴム側面を有し、ウェッジゴム側面は、タイヤ軸方向に対する角度が85度以上90度以下に設定されていることにより、ウェッジゴムがショルダーに配置される領域を制限することができる。そのため、ショルダーを所望の厚みに精度良く設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態を示す空気入りタイヤの軸方向の半断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
なお、本明細書における空気入りタイヤの各部の寸法及び角度やタイヤ最大幅位置等は、空気入りタイヤを周方向の一部(厚み70mm程度)を子午線方向に切断し、切断面をバフしたカットサンプルを作成し、両側のビードトウの軸方向間隔が正規リムの幅になるようにセロハンテープなどで固定した状態で、計測されるものである。
【0012】
正規リムとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRA、及びETRTOであれば"Measuring Rim"である。
【0013】
実施形態の空気入りタイヤ10は、ショルダーの構造を除き一般的なラジアルタイヤと同様の構造を有している。
図1に実施形態の空気入りタイヤ10の断面構造が示されている。なお、
図1に示されているのはタイヤ軸方向の半分のみであり、実際の空気入りタイヤ10はタイヤ赤道面CLに対してほぼ左右対称になっている。
【0014】
図1の空気入りタイヤ10は、左右一対のビード12と、ビード12から径方向外方に延びる左右一対のサイドウォール14と、トレッド面34を構成するトレッド16と、トレッド16のタイヤ径方向内側に配置された左右一対のショルダー18とを備えてなる。
【0015】
ここで、ショルダー18は、トレッド16とサイドウォール14との間を繋ぐように設けられた領域である。ショルダー18は、
図2に示すように、タイヤ接地端Eよりもタイヤ軸方向外側Woであって、かつサイドウォール14よりもタイヤ接地端E側の領域であり、タイヤ幅方向外側WOに向かってタイヤ径方向RDの内側に傾斜している。例えば、接地端Eからトレッドゴム30のタイヤ径方向外側端30Aまでの領域SHを、ショルダー18とすることができ、ショルダー18の外表面に熱の拡散を促進するためのえぐり(凹み)が形成されてもよい。
【0016】
空気入りタイヤ10は、タイヤ軸方向両側に設けられた左右一対のビード12に1枚又は2枚のカーカスプライ20が架け渡されている。一対のビード12には、それぞれリング状のビードコア22が埋設されている。
【0017】
カーカスプライ20は、トレッド16からショルダー18及びサイドウォール14を経て、ビード12にてビードコア22により係止されており、ビード12、サイドウォール14、ショルダー18、トレッド16を補強する。カーカスプライ20は、この例では、両端部がビードコア22の周りをタイヤ軸方向内側Wiから外側に折り返すことにより係止されている。カーカスプライ20の内側には、空気圧を保持するためのインナーライナー24が配設されている。
【0018】
カーカスプライ20は、スチールコードなどの補強コードをタイヤ周方向に対して所定の角度(例えば、70°~90°)で配列し、トッピングゴムで被覆してなる少なくとも1枚のプライからなり、この例では1プライで構成されている。
【0019】
ビード12には、ビードコア22の外周側にタイヤ径方向外側Roへ向かって先細状に延びる硬質ゴム材よりなるビードフィラー26が配されている。
【0020】
サイドウォール14には、カーカスプライ20の外側(即ち、タイヤ外面側)にサイドウォールゴム28が設けられている。サイドウォールゴム28は、ビード12の近傍からタイヤ径方向外側Roへ延び、ビード12とトレッドゴム30に跨がるように設けられている。サイドウォールゴム28のタイヤ径方向外側部分が、トレッドゴム30のタイヤ径方向外側端30Aの上(タイヤ外面側)に重なりタイヤ外表面に配されている。サイドウォールゴム28のタイヤ径方向外側端28Aは、後述するベルト32やショルダー18に設けられた屈曲部38よりタイヤ径方向外側Roに位置することが好ましい。
【0021】
トレッド16におけるカーカスプライ20の外周側にはベルト32が配設されている。すなわち、ベルト32は、トレッド16においてカーカスプライ20とトレッドゴム30との間に設けられている。ベルト32は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して所定の角度で配列した、複数枚の交差ベルトプライからなる。ベルトコードとしては、スチールコードや高張力を有する有機繊維コードが用いられる。
【0022】
ベルト32は、この例では、最もタイヤ径方向内側Riに位置する第1ベルト32Aと、その外周側に順番に積層された第2ベルト32B、第3ベルト32C及び第4ベルト32Dの4層構造である。第2ベルト32Bは、4枚のベルトのうち、幅(ベルト幅、即ちベルトのタイヤ軸方向Wにおける寸法)が最大である最大幅ベルトである。
【0023】
なお、ベルト32のタイヤ径方向外側Roに積層されたトレッドゴム30は、路面と接触するトレッド面34を備えるキャップゴム層と、該キャップゴム層のタイヤ径方向内側Riに配されたベースゴム層とからなる二層構造であってもよい。また、トレッド面34には、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の主溝が設けられても良い。
【0024】
トレッド面34のタイヤ軸方向外側端は、接地端Eをなしている。接地端Eには、タイヤ径方向内方へ延びタイヤ側面上部を構成するショルダー18が接続されている。
【0025】
図1及び
図2に示すように、ショルダー18の外表面には、接地端Eからタイヤ径方向内側Riへ延びる傾斜面36が形成されている。傾斜面36は、接地端Eからタイヤ径方向内側Riへ行くほどタイヤ軸方向外側Woへ広がるように傾斜している。傾斜面36のタイヤ軸方向外側Woには、タイヤ径方向内側Riに向かって折れ曲がった屈曲部38が設けられている。
【0026】
ショルダー18には、第1ベルト32A及び第2ベルト32Bのタイヤ軸方向端とカーカスプライ20との間に、ウェッジゴム40が設けられている。ウェッジゴム40は、第1ベルト32A及び第2ベルト32Bがタイヤ軸方向端に向かうほどカーカスプライ20から次第に離隔されるように、第1ベルト32A及び第2ベルト32Bのタイヤ軸方向端のタイヤ径方向内側Riに設けられた帯状のゴム部材であり、タイヤ断面両側のタイヤ周方向の全周に沿って配されている。
【0027】
図1及び
図2に示すように、ウェッジゴム40は、第2ベルト32Bのタイヤ軸方向端(以下、ベルト端ということもある)32BEからタイヤ軸方向外側Woへ延びるタイヤ径方向外側面41と、タイヤ径方向外側面41のタイヤ軸方向外側端に設けられたエッジ42と、エッジ42からカーカスプライ20へ向けてタイヤ径方向内側へ延びるウェッジゴム側面43とを備える。
【0028】
ウェッジゴム40は、ベルト端32BEが接触している箇所からエッジ42まで、カーカスプライ20の外側面(ウェッジゴム40との接触面)の法線方向の厚みtが一定に設けられている。つまり、ウェッジゴム40は、タイヤ径方向外側面41がこれと対向するカーカスプライ20と略平行に設けられており、断面形状が略台形状をなしている。なお、厚みが一定に設けられているとは、カーカスプライ20の外側面の法線方向の厚みtが等しい場合だけでなく、当該法線方向の厚みtが95%~105%の範囲内で変化する場合も含む。
【0029】
タイヤ径方向外側面41とウェッジゴム側面43とで形成されたエッジ42は、ベルト端32BEよりもタイヤ軸方向外側Woに位置し、かつ、接地端Eよりもタイヤ軸方向内側Wiに位置することが好ましい。
【0030】
ウェッジゴム側面43は、タイヤ軸方向Wに対する角度θが85度以上90度以下となっており、タイヤ軸方向Wの位置がエッジ42と同じ位置、あるいは、エッジ42より内側に位置している。好ましくは、角度θが90°をなしており、ウェッジゴム側面43がエッジ42からタイヤ径方向Rに平行に設けられる。なお、ウェッジゴム側面43は、カーカスプライ20近傍において、カーカスプライ20の外表面と滑らかに繋がるように、カーカスプライ20に近づくほどタイヤ軸方向外側に広がっていてもよい。
【0031】
このようなウェッジゴム40は、
図2に示す基準線Tよりタイヤ径方向外側Roで終端しており、基準線T上において、カーカスプライ20の外表面側にサイドウォールゴム28とトレッドゴム30とが存在し、ウェッジゴム40が存在しない。
【0032】
ここで、基準線Tは、タイヤ最大幅位置P1からタイヤ最大径点P0までのタイヤ径方向の長さ(垂直高さ)Hの1/2の高さ(H/2)におけるタイヤ外面の位置をP2としたとき、該位置P2を通ってタイヤ内面までの長さが最短となる線であって、通常、該位置P2を通るタイヤ内面の法線である。
【0033】
タイヤ最大幅位置P1とは、サイドウォール14におけるタイヤ10の外表面のプロファイルラインが、タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向Wに最も離れる位置であり、そのタイヤ径方向Rにおける位置である。該プロファイルラインは、リムプロテクターなどの突起を除いたサイドウォール本体の外表面の輪郭であり、通常、複数の円弧を滑らかに接続することで規定されるタイヤ子午線断面形状を有する。
【0034】
また、第2ベルト32Bと第3ベルト32Cとの間にも、両者の両端がタイヤ軸方向WD外方ほど次第に離隔されるように、ベルト下ゴム39が設けられている。ベルト下ゴム39は、ウェッジゴム40と同様、タイヤ径方向外側Ro及びタイヤ軸方向外側Woがトレッドゴム30で覆われタイヤ内部に埋設されている。
【0035】
ウェッジゴム40には、トレッドゴム30やサイドウォールゴム28よりも損失正接tanδが小さいゴムを用いることができる。例えば、ウェッジゴム40にはtanδが0.01以上0.1以下のゴムを用いてもよい。
【0036】
本明細書において、ゴムのtanδは、JIS K6394:2007に準じて、粘弾性スペクトロメーター(東洋精機製作所社製)を用いて、伸張変形歪率15%±2%、振動数50Hz、温度80℃の条件で測定される値である。
【0037】
本実施形態の空気入りタイヤ1では、第1ベルト32A及び第2ベルト32Bのタイヤ軸方向端とカーカスプライ20との間にウェッジゴム40が設けられているため、ベルト端32BEとカーカスプライ20との間のせん断応力を緩和させることができる。
【0038】
また、ウェッジゴム40にトレッドゴム30やサイドウォールゴム28よりも損失正接tanδが小さく低発熱のゴムを用いることにより、第1ベルト32A及び第2ベルト32Bとカーカスプライ20との間でタイヤ走行中に繰り返し負荷を受けても発熱を抑えることができる。
【0039】
本実施形態において、ウェッジゴム側面43は、タイヤ軸方向Wに対する角度θが90度以下であるため、ウェッジゴム40がタイヤ軸方向外側へ広がらず、ウェッジゴム40を配置する領域を制限することができる。そのため、ショルダー18において、タイヤ厚み方向にサイドウォールゴム28及びトレッドゴム30が配置され、ウェッジゴム40が配置されていない領域を大きくすることができ、ショルダー18を所望の厚みに精度良く設けることができる。また、上記角度θが85度以上であると、タイヤ走行中に負荷を受けてもウェッジゴム側面43が過度に変形するのを抑えることができる。
【0040】
特に、上記角度θが90度であると、ウェッジゴム側面43がタイヤ走行中に荷重を受ける方向と略平行となり、ウェッジゴム40の変形を抑えることができる。
【0041】
本実施形態では、ウェッジゴム40のエッジ42が接地端Eよりタイヤ軸方向内側Wiに設けられているため、ショルダー18においてタイヤ厚み方向にウェッジゴム40が配置されていない領域を大きくすることができ、ショルダー18を所望の厚みに精度良く設けることができる。
【0042】
また、本実施形態では、ウェッジゴム40の厚みtは一定に設けられているため、ショルダー18におけるタイヤ中心方向への変形を均等化することができる。
【0043】
上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0044】
10…空気入りタイヤ、12…ビード、14…サイドウォール、16…トレッド、18…ショルダー、20…カーカスプライ、22…ビードコア、24…インナーライナー、26…ビードフィラー、28…サイドウォールゴム、30…トレッドゴム、32…ベルト、34…トレッド面、36…傾斜面、38…屈曲部、40…ウェッジゴム、41…タイヤ径方向外側面、42…エッジ、43…ウェッジゴム側面