(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003624
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】学習支援システム、学習支援方法、及び、学習支援装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240105BHJP
G09B 5/00 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
G06Q50/20 300
G09B5/00
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102890
(22)【出願日】2022-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】597078477
【氏名又は名称】株式会社デジタル・ナレッジ
(71)【出願人】
【識別番号】506238857
【氏名又は名称】サイコム・ブレインズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105315
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 温
(72)【発明者】
【氏名】野々 篤史
(72)【発明者】
【氏名】チャン ティ ゴック クイン
(72)【発明者】
【氏名】川口 泰司
(72)【発明者】
【氏名】横田 明子
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
【Fターム(参考)】
2C028BB01
2C028BC05
5L049CC34
(57)【要約】 (修正有)
【課題】講師用機能の拡充によって学習効果を高め得る学習支援システムを提供する。
【解決手段】学習支援システムは、eラーニングサイトを管理する管理用サーバ12と、eラーニングサイトを利用して学習する受講者のセルフチェックの情報が入力される受講者用端末装置と、受講者に指導を行う講師のための講師用端末装置18と、を備える。管理用サーバ12は、認証された講師の講師用端末装置18に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可し、講師用サイトでは、受講者の「セルフチェック詳細」の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備え、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可する学習支援システム。
【請求項2】
前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能である請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリストの情報である請求項2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記講師用サイトでは、講師用マニュアルの表示が可能であり、
前記講師用マニュアルは、認証された複数の講師で共有可能である請求項1又は2に記載の学習支援システム。
【請求項5】
前記講師用マニュアルに、コメントを記入することが可能なコメント欄が設けられている請求項4に記載の学習支援システム。
【請求項6】
学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより行われる学習支援方法であって、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可する学習支援方法。
【請求項7】
学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより用いられ、
前記管理手段を構成し、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可する学習支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習支援システム、学習支援方法、及び、学習支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワーク(通信網)を介して教材コンテンツを提供する教育システム(イーラーニングシステム、eラーニングシステム、学習支援システム)が広く利用されている。例えば後掲の特許文献1(段落0004~0006など)には、オンデマンド配信とテレビ会議を提供可能なように構成されたイーラーニング・テレビ会議システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された発明は、イーラーニングシステムの作成者や講師が、受講者に対し学習内容を周知徹底できているか否かを確認できるようにしている。引用文献1に開示されたようなイーラーニングシステムにおいて、受講者による学習の成果を高めるには、受講者に提供される教材の質だけでなく、受講者に対する講師の指導やサポートが重要である。したがって、講師が介在するイーラーニングシステムにおいては、イーラーニングシステムの管理者のための機能のみではなく、講師のための機能(講師用機能)を可能な限り充実させ、講師が指導の質を向上し易くなるような機能が必要である。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、講師用機能の拡充によって学習効果を高め得る学習支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明による学習支援システムの特徴は、学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備え、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可することにある。
(2)本発明による学習支援方法の特徴は、学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより行われる学習支援方法であって、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可することにある。
(3)本発明による学習支援装置の特徴は、学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより用いられ、
前記管理手段を構成し、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可することにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、講師用機能の拡充によって学習効果を高め得る学習支援システム、学習支援方法、学習支援装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る学習支援システムの構成を示す概略図である。
【
図2】(a)は管理用サーバのハードウエア構成を概略的に示すブロック図、(b)は講師用端末装置18のハードウエア構成を概略的に示すブロック図である。
【
図3】講師用サイトのサイトマップを示す説明図である。
【
図4】「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図5】「担当プログラム詳細_2-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図8】「トレーナーマニュアル_2-2」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図9】「ディスカッションルーム_3-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図10】「ディスカッションルーム詳細_3-2」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図11】「オンライン学習_講座詳細_4-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図12】「オンライン学習状況_4-2」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図13】「メッセージ送信_4-3」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図14】「ワークショップ_5-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図15】「テスト_6-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図16】「セルフチェック_7-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図17】「アンケート_8-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図18】「合否判定_9-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図19】「合否判定(個人別詳細)_9-2」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図20】「メッセージ送信履歴_10-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【
図21】「プロフィール確認_11-1」のサイトの表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<学習支援システムの基本構成>
以下に本発明の一実施形態に係る学習支援システムや学習支援方法について説明する。
図1は、本実施形態に係る学習支援システム10の主要なハードウエアの構成を概略的に示している。
【0010】
学習支援システム10は、管理用サーバ12、管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、講師(トレーナー)用端末装置18、及び、通信網CNを含んで構成されている。管理用サーバ12、管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18は、通信網CNに接続されている。
【0011】
管理用サーバ12は、eラーニングサイトの提供、eラーニングサイトを運営するための管理者用機能の提供、受講者(「受講生」、「生徒」などともいう)のための受講者用機能の提供、講師のための講師用機能の提供、受講者や講師の管理等を行えるようになっている。
【0012】
さらに、管理用サーバ12は、データベースの構築や管理を行えるようになっている。データベースは、管理用サーバ12の記憶部(図示略)に構築することが可能である。管理用サーバ12で管理されるデータベースには、例えば、受講者や講師に係る情報、受講者による学習の記録、及び、講師による指導の記録などのデータが含まれている。データベースに格納されたデータは、受講者や講師を識別する情報に紐付けられている。
【0013】
管理用サーバ12は、管理者用端末装置14を介して、認証を経てログインした管理者により操作できるようになっている。管理者が、ログインすることにより、管理者用サイト(図示略)が表示される。
【0014】
管理用サーバ12は、複数個所に分散配置されたサーバ機器により構成されていてもよい。管理用サーバ12としては、サーバ機器を利用できる。サーバ機器としては、一般的なハードウエア構成のコンピュータ機器を利用できる。管理用サーバ12は、管理者用端末装置14と一体のコンピュータ機器により構成されていてもよい。
【0015】
管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18としては、何れも、一般的なパーソナルコンピュータ(以下では「PC」と称する)機器、ノートPC、スマートフォン、又は、タブレット端末などを使用できる。
図1の例では、管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18として、何れもデスクトップタイプのPCが示されている。
【0016】
管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18は、必ずしも各1台のPC等である必要はない。例えば、受講者が、複数台のPC等を使用し、職場や自宅等で異なるPC等を受講者用端末装置16として利用する、といったことも可能である。管理者用端末装置14や講師用端末装置18についても同様である。また、
図1においては、4台の受講者用端末装置16と、2台の講師用端末装置18が示されているが、端末装置の台数は適宜増減できる。
【0017】
図1に符号34で示すのは操作部である。操作部34は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力手段である。操作部34は、各端末装置(ここでは管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18)に一体に備えられたものであってもよい。操作部34は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの複数の操作入力手段を包括していてもよい。
【0018】
図1に符号35で示すのは表示部である。表示部35は、一般的なディスプレイ装置などの表示手段により構成されている。表示部35は、各端末装置(ここでは管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18)に一体に備えられたものであってもよい。さらに、表示部35は、タッチパネルを一体に備えたものであってもよい。
【0019】
通信網CNとしては、例えば、インターネット、LAN、WAN、公衆電話回線、基地局、移動体通信網、及び、ゲートウェイなどを介して相互に接続されたもの(所謂クラウドを含む)を例示できる。
【0020】
図2(a)、(b)は、主要な端末装置におけるハードウエアの構成を概略的に示している。
図2(a)に示されているのは管理用サーバ12であり、
図2(b)に示されているのは講師用端末装置18であるが、管理者用端末装置14や受講者用端末装置16にも、同様のハードウエア構成を有するPC等を用いることが可能である。
【0021】
以下では、管理用サーバ12と講師用端末装置18のハードウエアの構成について説明し、管理用サーバ12、管理者用端末装置14、及び、受講者用端末装置16のハードウエアの構成については、説明を省略する。また、ハードウエアの各種機器としては、何れも同様な機器を適用できるため、同様なハードウエアについては同一符号を付す。
【0022】
図2(a)に示す管理用サーバ12、及び、
図2(b)に示す講師用端末装置18は、内部に、制御部31、記憶部32、通信部33等を備えている。記憶部32や通信部33は外付けされたものであってもよい。講師用端末装置18は、周辺機器として、操作部34及び表示部35等を備えている。管理用サーバ12が、操作部34や表示部35を備えていてもよい。
【0023】
制御部31は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成されている。制御部31のCPUは、ROMや記憶部32に記憶されている各種コンピュータプログラムをRAM上に展開して実行する。制御部31は、複数のCPU、マルチコアCPU、GPU(Graphics Processing Unit)、マイコン、揮発性又は不揮発性のメモリ等を備える任意の処理回路又は演算回路であってもよい。
【0024】
記憶部32は、各種の情報を記憶するROMやRAMなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又は、SSD(Solid State Drive)などを含む不揮発性の記憶部である。記憶部32には、プロセッサ(ここでは制御部31)における処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、及び、データ等が記憶されている。
【0025】
記憶部32に記憶されるプログラムは、当該プログラムを読み取り可能に記録した非一時的な記録媒体(図示略)により提供されてもよい。記録媒体としては、例えば、CD-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、マイクロSDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)などの可搬型メモリを例示できる。この場合、制御部31は、読取装置(図示略)を用いて記録媒体からプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを記憶部32にインストールする。
【0026】
記憶部32に記憶されるプログラムは、通信部33を介した通信により提供されてもよい。この場合、制御部31は、通信部33を通じてプログラムを取得し、取得したプログラムを記憶部32にインストールする。
【0027】
通信部33は、通信網CNを通じて他の端末装置と通信を行うためのインターフェース回路を備える。通信部33は、所定の通信プロトコルに従った有線や無線によるデータ通信を実行する。通信部33は、他の端末装置へ送信すべき情報が制御部31から入力された場合、入力された情報を、他の端末装置へ送信する。通信部33は、通信網CNを通じて受信した他の端末装置からの情報を制御部31へ出力する。
【0028】
図2(a)に示す管理用サーバ12は、管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18と個別に通信し、認証を行う。管理者用端末装置14において、管理者が自身のアカウント情報(IDやパスワードなど)を入力し、ログインのための認証が認められると、学習サイトの管理が許可される。
【0029】
受講者用端末装置16において、受講者が自身のアカウント情報を入力し、ログインのための認証が認められると、学習サイトの使用が許可される。講師用端末装置18においては、講師が自身のアカウント情報を入力し、ログインのための認証が認められると、講師用サイトの使用が許可される。
【0030】
受講者用端末装置16や講師用端末装置18に係るログイン認証のための処理は、管理用サーバ12が、受講者用端末装置16や講師用端末装置18から送信された情報に基づいて行ってもよい。また、ログイン認証のための処理は、受講者用端末装置16や講師用端末装置18が、管理用サーバ12から送信された情報に基づき行ってもよい。
【0031】
さらに、受講者のログイン認証(又は講師のログイン認証)は管理用サーバ12で行い、講師のログイン認証(又は受講者のログイン認証)は講師用端末装置18(又は受講者用端末装置16)で行う、といったことも可能である。
【0032】
学習サイトは、受講者のために提供される複数のWebサイト(以下では「サイト」と称する)を含んで構成されている。本実施形態において、受講者用のサイトは、対象者である受講者のためのコンテンツが表示されたWebページ(以下では「ページ」と称する)により構成されている。受講者用端末装置16において、各サイトのページに対応したURL(Uniform Resource Locator)への接続を行うことで、対応するページが表示され、表示されたページを利用することが可能となる。
【0033】
講師用サイトは、講師のために提供される複数のサイトを備えている。本実施形態において、講師用のサイトは、対象者である講師のためのコンテンツが表示されたページにより構成されている。講師用端末装置18において、各サイトのページに対応したURLに接続することで、対応するページが表示され、表示されたページを利用することが可能となる。
【0034】
管理用サーバ12、管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18は、本実施形態における学習支援システム10を構成する。学習支援システム10を用いて行われる各種の学習支援のための工程(ステップ)は、本実施形態における学習支援方法を構成する。
【0035】
さらに、管理用サーバ12は、本実施形態における学習支援装置を構成する。複数の端末装置により学習支援装置を構成することも可能である。また、管理用サーバ12、管理者用端末装置14、受講者用端末装置16、及び、講師用端末装置18のそれぞれに、学習支援のための処理を実行させるプログラムは、何れも、本実施形態に係る学習支援プログラムとなる。
【0036】
<講師用サイトのサイトマップ>
学習支援システム10は、受講者への指導を行う講師に対して、指導の効果を最大化するための多数の機能(講師用機能)を提供することが可能である。講師用機能は、講師用サイトを介して、所定の講師に提供される。講師用サイトは、例えば、「講師用ポータルサイト」や、「講師用ページ」などと称することも可能である。
【0037】
図3は、講師用サイトを介して講師に提供される主な機能を、サイトマップにより示している。本実施形態に係るeラーニングの内容(コンテンツ)は、企業の営業部門における部員や課員等を受講者とし、受講者の能力を向上させるための多くの機能を提供している。
【0038】
講師用サイトは、各機能に係るページを含んで構成されている。講師用サイトの各機能としては、
図3の左上に示す「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」や、この「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」から移動が可能な、「担当プログラム詳細_2-1」、「トレーナーの心得」、「本ツールの使い方(本PDF)」、「よくあるご質問」、及び、「プロフィール確認_11-1」が設けられている。
【0039】
ここで、以下では、サイトやページを、「担当プログラム詳細_2-1」等のように、タイトルに鉤括弧を付加し、「サイト」や「ページ」の用語を省略して示す場合がある。
【0040】
「担当プログラム詳細_2-1」のサイトからは、
図3に示すように、「トレーナーマニュアル_2-2」、「ディスカッションルーム_3-1」、「オンライン学習」、「ワークショップ_5-1」「テスト_6-1」、「セルフチェック_7-1」、「アンケート_8-1」、「メッセージ送信_4-3」、及び、「合否判定_9-1」等へ移動することが可能である。
【0041】
「ディスカッションルーム_3-1」からは「ディスカッションルーム詳細_3-2」のサイトに移動することが可能である。「ディスカッションルーム_3-1」の下方に示されている「オンライン学習」からは、「オンライン学習_講座詳細_4-1」や、「オンライン学習状況_4-2」のサイトへ移動することが可能である。
【0042】
「テスト_6-1」からは、「テスト参照」や「テスト状況」のサイトへ移動することが可能である。「セルフチェック_7-1」からは、「セルフチェック(個人別詳細)」へ移動することが可能であり、「アンケート_8-1」からは、「アンケート詳細」へ移動することが可能である。「メッセージ送信_4-3」からは、「メッセージ送信履歴_10-1」へ移動することが可能であり、「合否判定_9-1」からは、「合否判定(個人別詳細)_9-2」へ移動することが可能である。
【0043】
ここで、「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」の表記における「1-1」の数値や、「担当プログラム詳細_2-1」における「2-1」の数値は、
図3のサイトマップにおける各サイトと、後述する各機能の説明との対応関係を示している。同じ数値が付されているサイトと機能は、互いに対応している。以下に、各サイトの内容や機能について説明する。
【0044】
<担当プログラム一覧(ホーム)_1-1>
図4は、「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」のサイトを示している。「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」のサイトは、講師のためのホーム画面(「トップページ」や「トップ画面」等ともいう)である。講師が、eラーニングサイトにアクセスし、講師用のログイン画面において、予め定められているIDとパスワードの情報を入力し、認証を通過すると、「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」が表示される。「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」では、ログインした講師が担当しているプログラム(講座)のリスト(プログラム一覧)が表示される。ログインした講師が担当していないプログラムの表示は行われない。
【0045】
図4の例では、表示された画面における左上の部位に「担当プログラム一覧」の文字表示が行われ、ヘッダ41の右端の部位に、「グローバルメニュー」(「グローバルナビゲーション」ともいう)マーク42が表示されている。「担当プログラム一覧」の画面中には、白抜きの文字により「研修名」、「研修日」、「トレーナーツール」等の表示が行われている。
【0046】
「グローバルメニュー」マーク42が選択操作(「クリック」などともいう)されることにより、図示は省略するが、講師用ページ内の主要なコンテンツの一覧が展開され、表示される(展開表示される)。展開表示されたメニューの各項目は、対応するコンテンツのサイトへのショートカットキーの役割を果たす。ここで、「グローバルメニュー」マーク42は、階層化されたメニューを表示するものであってもよい。
【0047】
「研修名」の欄43には、ログインした講師が担当する講座(「講義」、「授業」などともいう)のタイトル(名称)である。
図4の例では、「研修名」の欄43に、「営業力強化_実践トレーニング」のタイトルが表示されている。「営業力強化_実践トレーニング」の講座は、受講者の能力向上(スキルアップ)を図るために用意されている講座の1つである。また、「トレーニング」は、例えば「コーチング」とも称される。
【0048】
ここで、
図4の例では、「研修名」の欄43に、1つのタイトル(ここでは「営業力強化_実践トレーニング」)のみが表示されているが、当該講師が複数の講座を担当していれば、担当している複数の講座のタイトルが、「研修名」の欄43に、縦に並べて表示される。また、“「研修名」の欄43”のように、表示欄(記入欄の場合もある)の名称が付された欄については、以下では“「研修名」欄43”のように“の”を省略して表記する。
【0049】
「研修名」欄43にリストアップされたタイトルは、タイトルに対応したコンテンツにリンクされている。
図4の例に示す「営業力強化_実践トレーニング」のタイトル(文字列)が選択操作されると、画面の表示内容は、「営業力強化_実践トレーニング」に係るコンテンツのページに移動する。移動後のページ(
図5~
図7)については後述する。
【0050】
図4の例において、「営業力強化_実践トレーニング」の「期間」(学習可能期間)は、2022年1月1日~2022年12月31日(2022/01/01~2022/12/31)の一年間となっている。「営業力強化_実践トレーニング」には、「種別」として、「集合」と「オンライン」が定められている。「営業力強化_実践トレーニング」は、学習の「種別」に、「集合」型の学習と、「オンライン」型の学習とが定められている。
【0051】
「集合」型の学習は、講師や受講生が実際に特定の場所に集合して対面により行われる学習である。例えば、機械装置の操作や保守等のトレーニングや、団体行動を学ぶ共同訓練などは、複数の受講者と講師が物理的な空間共有し、「集合」型の学習として行うことが可能である。「オンライン」型の学習は、講師や受講生が、それぞれの自宅や職場等で、受講者用端末装置16や講師用端末装置18を使用し、通信網に接続して行われる学習である。「オンライン」型の学習には、収録された動画や作成された資料を視聴するタイプの学習や、講師によるライブ配信の講義を視聴したり対話したりするタイプの学習等がある。
【0052】
図4の例では、「営業力強化_実践トレーニング」について、2022/06/15と2022/07/27に「集合」型の学習が行われ、2022/06/29と2022/07/13に、「オンライン」型の学習が行われることが示されている。
【0053】
「トレーナーツール」45欄には、左から、「トレーナーの心得」、「本ツールの使い方(本PDF)」、「よくあるご質問」、及び、「プロフィール変更」の各アイコン46~49が表示されている。講師は、これらのアイコン46~49の選択操作を行うことにより、対応したサイトに移動し、それぞれの内容を確認できる。「プロフィール変更」は、前述した「プロフィール確認_11-1」のサイトに対応している。「プロフィール確認_11-1」の詳細については後述する。
【0054】
<担当プログラム詳細_2-1>
図5~
図7は、講師が、担当プログラムの確認を行う際に表示する一連のページを示している。
図5~
図7に示されたページは、
図4に示された<担当プログラム一覧(ホーム)_1-1>のサイトにおいて、「研修名」欄に係る「営業力強化_実践トレーニング」のタイトルが選択操作された場合の移動先である。
【0055】
当該ページのタイトルとして、
図5の例における画面の左上の部位に、「営業力強化_実践トレーニングプログラム」のタイトルが表示されている。
図5~
図7に示すように、講師は、担当プログラムの詳細(担当プログラム詳細)を確認することができる。担当プログラム詳細では、講師は、プログラムの詳細を確認できる。
【0056】
図5に示す「営業力強化_実践トレーニングプログラム」のページには、「トレーナーマニュアル」ボタン50(
図5の右上寄りの部位)、「研修スケジュール」欄51、「本研修の狙いと達成目標」欄52、「学習ツール」欄53が表示されている。
【0057】
講師が、「トレーナーマニュアル」のボタン50を選択操作することにより、「トレーナーマニュアル_2-2」のサイト(
図8)への移動が行われる。この移動により、トレーナーマニュアル(
図8)が表示される。トレーナーマニュアル(
図8)については後述する。
【0058】
「研修スケジュール」欄51には、「研修期間」や、「受講者数」が表示されている。
図5の例では、「研修期間」は、前述したのと同様に2022/01/01~2022/12/31となっている。「受講者数」は7名である。講師は、「研修スケジュール」欄51を視認することにより、「研修期間」や「受講者数」の情報を確認できる。
【0059】
「本研修の狙いと達成目標」欄52には、当該研修の狙いや達成目標が表示される。講師は、「本研修の狙いと達成目標」欄52を視認することにより、当該研修の狙いや達成目標を確認できる。
図5の例では、「本研修の狙いと達成目標」欄52に、「学習ツール」の項目が設けられ、当該研修で用いられる資料のダウンロードが可能である旨が、文字表示されている。
【0060】
「学習ツール」欄53には、ダウンロードが可能な学習ツールや投影用資料のタイトル(名称)が表示されている。
図5の例では、画面の左側に各種の学習ツールのタイトルが縦に並べて表示され、それぞれのタイトルの右側に、ファイルの種別を示すマークや、ダウンロードボタンが表示されている。画面の右側には、各種の投影用資料のタイトルが縦に並べて表示され、それぞれのタイトルの右側に、ファイルの種別を示すマークや、ダウンロードボタンが表示されている。
【0061】
学習ツールや投影用資料は、例えば、講座に対応して予め作成され、「集合」型の学習の教材として利用可能なものである。講師は、各学習ツールや、各投影用資料に対応したダウンロードボタンを選択操作することにより、対応する学習ツールや投影用資料のファイルを入手できる。
【0062】
当該ページ(「営業力強化_実践トレーニングプログラム」のページ)に連なった下方には、
図6に示すように、「本研修の構成」欄55が表示されている。
図6の例では、「本研修の構成」欄55に、上から「事前準備」欄56、「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59、及び、「研修後アンケート」欄60が表示されている。これらの「事前準備」欄56、及び、「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59は、当該研修の学習段階を示している。本実施形態では、最大で7段階までの「STAGE」を設けることが可能である。
【0063】
「事前準備」欄56、「STAGE1」欄57~「STAGE4」欄59には、「項目」、「内容」、「スケジュール」、「参照」、及び、「状況」の列が設けられている。講師は、
図6の表示内容を視認することにより、当該研修の構成や、項目毎のスケジュールを確認できる。
【0064】
図6の表示内容における「参照」、及び、「状況」の列には、項目に応じて、「参照」ボタン61、及び/又は、「状況」ボタン62が設けられている。
図6の例では、「ディスカッションルーム(自己紹介)」の項目について、「参照」ボタン61は設けられておらず、「状況」ボタン62は設けられている。
【0065】
「参照」ボタン61や「状況」ボタン62が選択操作されることにより、対応するサイトへの移動が行われる。例えば、「事前準備」欄56における「項目」の最上段には、「ディスカッションルーム(自己紹介)」の項目が表示されている。「ディスカッションルーム(自己紹介)」の「内容」には、「※テーマは「状況」で確認」の文字列が表示されている。この「ディスカッションルーム(自己紹介)」に対応する(同じ行の)「状況」ボタン62が選択操作されると、後述する「ディスカッションルーム_3-1」のサイト(
図9)への移動が行われる。
【0066】
次行の「事前学習」の項目に例示するように、選択操作が可能な「参照」ボタン61、及び、「状況」ボタン62は、「内容」(ここでは「[即学]営業力強化のための三原則」)や、「スケジュール」(ここでは「2022/01/××~2022/××/××」)とともに反転表示されている。
図6の例では、反転表示として、背景色を、例えばブルーなどの彩色(グレースケールで示す)で表示することが行われている。このように反転表示が行われた「参照」ボタン61や「状況」ボタン62について、選択操作が有効となる。
【0067】
「事前学習」の項目において、「[即学]営業力強化のための三原則」の次行以降には、L字型の記号の後に「営業のバリューとは」や、「実力テスト『営業力強化のための三原則』」のタイトルが表示されている。これらのL字型の記号の後に表示されたタイトルは、講座(ここでは「[即学]営業力強化のための三原則」)に含まれる動画やテキスト(資料)を示している。
【0068】
これらの動画やテキストに対応する「参照」ボタン61を選択操作することにより、動画やテキストが表示され、講師は、これらの動画やテキストを確認できる。また、これらの動画やテキストに対応する「状況」ボタン62を選択操作することにより、講師は、受講者毎の状況を確認できる。
【0069】
図6の例において、「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59には、「項目」として「カリキュラム」、「ディスカッションルーム(STAGE1~3)」の文字列が表示されている。「カリキュラム」に対応する「内容」としては、「ワークショップ(Stage1~3)」、「5分間テスト」、及び、「セルフチェック」が設けられている。
【0070】
ここで、本明細書において「ディスカッションルーム(STAGE1~3)」の表記は、説明が煩雑にならないよう、「ディスカッションルーム(STAGE1)」~「ディスカッションルーム(STAGE3)」を総括して表している。また、本明細書において「ワークショップ(Stage1~3)」は、「ワークショップ(Stage1)」~「ワークショップ(Stage3)」を総括して表している。
【0071】
「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59における、「ワークショップ(Stage1~3)」に対応する「状況」ボタン62を選択操作することにより、後述する「ワークショップ_5-1」(
図14)のサイトに移動する。
図6の例では、「ワークショップ(Stage1)」~「ワークショップ(Stage3)」は、対応する「スケジュール」、「参照」、及び、「状況」の表示内容とともに、反転表示されている。
図6の例では、反転表示として、背景色を、例えば黄色などの彩色(グレースケールで示す)で表示することが行われている。
【0072】
講師は、「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59における、「5分間テスト」に対応する「参照」ボタン61を選択操作することにより、設問、正解、及び、解説を確認できる。また、講師は、「状況」ボタン62を選択操作することにより、受講者の状況を確認できる。「5分間テスト」に対応するサイト(「テスト_6-1」、
図15)については後述する。
【0073】
講師は、「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59における、「セルフチェック」に対応する「参照」ボタン61(一部のみ図中に符号を示す)を選択操作することにより、チェック項目を確認できる。また、講師は、「状況」ボタン62を選択操作することにより、受講者の状況を確認できる。「セルフチェック」に対応するサイト(「セルフチェック_7-1」、
図16)については後述する。
【0074】
講師は、「研修後アンケート」欄60における、「研修後アンケート」に対応する「参照」ボタン61を選択操作することにより、質問の内容等を確認できる。また、講師は、「状況」ボタン62を選択操作することにより、受講者の状況を確認できる。「研修後アンケート」に対応するサイト(「アンケート_8-1」、
図17)については後述する。
【0075】
当該ページ(「営業力強化_実践トレーニングプログラム」のページ)に連なった下方には、
図7に示すように、「合否判定」欄63、及び、「メッセージ」欄64が表示されている。講師は、「合否判定」欄63に設けられた「合否判定する」ボタン65を選択操作することにより、「合否判定_9-1」のサイト(
図18)に移動して、合否判定の結果を登録できる。「合否判定する」ボタン65は、「合否判定」欄63に表示された「期間」(ここでは2022/01/10~2022/08/16)内に限り有効になり、選択操作が可能である。
【0076】
講師は、「メッセージ」欄64に設けられた「メッセージ送信履歴を見る」ボタン66を選択操作することにより、「メッセージ送信履歴_10-1」のサイト(
図20)に移動して、メッセージの送信履歴を確認できる。
【0077】
<トレーナーマニュアル_2-2>
図8は、「トレーナーマニュアル_2-2」のサイトに係る先頭のページの一例を示している。「トレーナーマニュアル_2-2」では、講師用のマニュアル(トレーナーマニュアル)が表示され、講師の閲覧に供される。トレーナーマニュアルは、各種のプログラム(講座)に固有の実施マニュアルである。講座によっては、トレーナーマニュアルが作成されていない場合もある。
【0078】
トレーナーマニュアルには、講師が、メモや注釈を記入(入力)したり、各色のマーカー(マーキング、マーカーライン)を記入して、データ化したりすることが可能となっている。データ化された情報(トレーニング情報)は、管理用サーバ12に格納され、データベースに蓄積される。データベースは、管理用サーバ12の記憶部(図示略)に構築されている。また、本実施形態では、トレーナーマニュアルの印刷やダウンロードについては、禁止するための設定が行われて、行えないようになっている。
【0079】
上述のように、トレーナーマニュアルには、講師のメモ等を記入可能である。メモ等の記入は、
図8の右側に示すコメント欄68にカーソルを移動させ、テキスト等を入力することにより行うことが可能である。
【0080】
これに加え、トレーナーマニュアルは、複数の講師により共有できるようになっている。複数の講師によるトレーナーマニュアルの共有は、例えば、管理用サーバ12において、複数の講師をグループとして登録することにより可能となる。
【0081】
この場合、管理用サーバ12において、講師のグループと、当該グループによる共有を許可するトレーナーマニュアルとを紐付けて記憶する。管理用サーバ12は、同じグループに含まれる講師がログインした場合には、同じメモの内容が記入された共通のトレーナーマニュアルを閲覧可能とする。同じグループに含まれる講師には、共通の属性を示す情報を紐付ける。
【0082】
このようにすることで、複数の講師によりメモの内容を共有できる。そして、複数の講師が、同じメモの内容に基づいて、担当する受講者に対して指導を行うことが可能となる。
【0083】
例えば、或る講師が、独自の経験や知見に基づき、学習プログラムに適した事例を受講者に説明(資料提供を含む)する場合に、当該事例の内容を、事前にメモとして、トレーナーマニュアルのコメント欄68に記入する。メモの記入は、テキストデータの入力や、画像データの貼り付け等により行われる。
【0084】
従来も、講師が、印刷されたテキストに事例や自らのノウハウを手書きで記入し、他の受講者への講義にも利用する、といったことはあった。講師の自らの経験や知見により得られた事例や、それまでの学習指導により得られたノウハウ等は、各講師に蓄積され、属人的な情報となるのが通常であった。また、講師同士の個人的なコミュニケーションにより、有用な情報が偶々口頭で他の講師に伝わる、といったこともないわけではなかった。
【0085】
しかし、各講師の事例やノウハウ等を、確実に共有するための、技術的な仕組みは提供されていなかった。このため、各講師が持つ情報の多くは、他の講師にとって取得し難く、狭い範囲内で利用されるに留まっていた。
【0086】
これに対し、本実施形態の学習支援システム10によれば、トレーナーマニュアルにメモ機能を付加し、且つ、トレーナーマニュアルを複数の講師が当該トレーナーマニュアルを共有できるようにすることにより、デジタル技術を介し、複数の講師同士で事例やノウハウ等を活用できるようになる。そして、各講師が持つ有用な情報を、広い範囲で活用することが可能となり、より多くの受講者に対して学習効果を高め得るようになる。
【0087】
さらに、或る講師が、自らの講義手法のみでは受講者の学習効果をこれ以上向上することができないと考えた場合に、トレーナーマニュアルに記入されたメモを確認することにより、新たな講義手法を活用する、といったことが可能となる。このことによっても、より多くの受講者に対して学習効果を高め得るようになる。
【0088】
<ディスカッションルーム_3-1>
図9は、「ディスカッションルーム_3-1」のサイトの一例を示している。「ディスカッションルーム_3-1」のサイトでは、グループ単位のチャット型ディスカッションルームを用い、講師と、講師が担当する受講者との協議(討論、議論、話し合い、検討等を含む)を行うことが可能である。
【0089】
「ディスカッションルーム_3-1」のサイトには、「ディスカッションテーマ」欄71と、「ディスカッションルーム」欄72が設けられている。講師は、「ディスカッションテーマ」欄71を視認することにより、ディスカッションのテーマを確認できる。
【0090】
「ディスカッションルーム」欄72には、複数のディスカッションルームA~Dの欄が設けられている。ディスカッションルームA~Dの欄には、各ディスカッションへの参加者(メンバーとなっている受講者)の人数や、ディスカッションルームA~Dへの投稿数が表示されている。講師は、「ディスカッションルーム」欄72を視認することにより、ディスカッションルームA~D毎の受講者(メンバー)を確認できる。
【0091】
本実施形態において、ディスカッションルームは、管理者により管理者用端末14(管理用サーバ12であってもよい)を介し設置され、講師や受講者に提供される。ディスカッションルームの参加者は、管理者により設定される。また、ディスカッションルームは、
図6に関して前述したように、「事前準備」欄56における「ディスカッションルーム(自己紹介)」に対応する(同じ行の)「状況」ボタン62にリンクされている。
【0092】
図9の例では、例えば、ディスカッションルームAには、5名の参加者があり、9件の投稿が行われている。ディスカッションルームAの欄に示されている「Demo_ABC06」~「Demo_ABC10」は、デモンストレーション上の仮想の参加者を識別する情報(参加者特定情報)を表している。参加者(受講者)を識別する「Demo_ABC06」~「Demo_ABC10」等の情報は、参加者(受講者)の氏名であってもよい。
【0093】
同様に、
図9の例では、ディスカッションルームB~Dには、それぞれ2名、4名、3名の参加者があり、何れも未だ投稿は行われていない。「ディスカッションルームA」~「ディスカッションルームD」のルーム名の表示は、対応するディスカッションルームのサイトにリンクされている。講師は、ルーム名の表示を選択操作することにより、対応するディスカッションルーム(「ディスカッションルーム詳細_3-2」、
図10)へ移動できる。
【0094】
<ディスカッションルーム詳細_3-2>
図10は、
図9の例で選択操作されたディスカッションルーム(ここでは「ディスカッションルームA」)のサイトの一例を示している。
図10の例では、上から「ルーム概要」欄74、「メンバー」欄75、及び、投稿欄76が設けられている。
【0095】
「ルーム概要」欄74には、「メンバー数」、「公開日」、及び、「テーマ」の項目が設けられている。
図10の例では、「メンバー数」には「5名」の表示が行われ、「公開日」には「無制限」の表示が行われている。「テーマ」には、「ルームの説明:自由にディスカッションしてください。」の表示が行われている。講師は、「ルーム概要」欄74を視認することにより、これらの内容を確認できる。
【0096】
「メンバー」欄75には、5名の参加者を識別する「Demo_ABC06」~「Demo_ABC10」の情報と、各参加者による投稿数が表示されている。講師は、「メンバー」欄75を視認することにより、参加者と、各々の参加者の投稿数(発言数)を確認できる。
【0097】
投稿欄76には、過去の投稿内容が、時系列に、且つ、降順に表示されている。
図10の例では、上から3つの投稿は、講師により行われている。また、上から4つ目の投稿は、参加者の1人である「Demo_ABC06」により行われている。講師による投稿は、受講者とは異なる背景色で表示されている。
【0098】
投稿欄76には、「新規投稿」ボタン77が設けられており、講師又は参加者が「新規投稿」ボタン77を選択操作することにより、新規投稿画面(図示略)が表示(例えばポップアップ表示)される。そして、新規投稿画面において、講師又は参加者が投稿内容を入力し、例えば「投稿」ボタン(図示略)を選択操作することにより、新規の投稿内容が、投稿欄76の上部に表示される。このように講師は、自ら投稿を行ったり、受講者の投稿に返信したりすることができる。
【0099】
<オンライン学習_講座詳細_4-1>
図11は、「オンライン学習_講座詳細_4-1」に係る動画の確認の手順を示している。「オンライン学習_講座詳細_4-1」は、前述した「担当プログラム詳細_2-1」(
図6)の「事前準備」欄56、「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59において、「内容」に表示されたタイトルを選択操作することにより、表示される。
【0100】
図11の上段は、前述した<担当プログラム詳細_2-1>(
図6)に係る「本研修の構成」欄55における「事前準備」欄56を示している。講師が、「事前準備」欄56における「事前学習」の項目の「参照」ボタン61を選択操作すると、
図11の下段左側に示す「講座画面」への移動が行われる。
【0101】
「講座画面」には、各種の動画のサムネイル81~84が見本として表示されている。
図11の例では、左から、「営業のバリューとは」、「営業のレベル」、「商談成功の三原則」、「事例で見るHPC」のサムネイル81~84が表示されている。講師は、各種の動画のサムネイル81~84、又は、サムネイル81~84の下方に表示された動画のタイトルを選択操作することにより、対応した動画を視聴できる。これらの動画は、受講者が視聴すべき動画である。このため、講師は、受講者が視聴する動画の内容を、受講者と同じように確認できる。
【0102】
例えば、
図11における下段の右側には、「営業のバリューとは」のサムネイル81(又はタイトル)が選択操作された場合の表示例が示されている。当該ページ中には「受講開始」ボタン85が設けられている。講師は、「受講開始」ボタン85を選択操作することにより、プレイヤー(動画プレイヤー)を起動して、対応する動画を確認できる。
【0103】
このように講師は、受講者が視聴するのと共通の動画を視聴できるが、視聴した主体が区別される。そして、受講者が視聴した場合は、受講履歴に視聴中や視聴済の情報が残されるが、講師が動画を視聴した場合には、学習履歴は取得されず、視聴中や視聴済の記録は残らないようになっている。
【0104】
<オンライン学習状況_4-2>
図12は、「オンライン学習状況_4-2」に係る学習状況の確認の手順を示している。
図12の左側上段は、上述した<担当プログラム詳細_2-1>に係る「本研修の構成」欄55(
図6)における「事前準備」欄56を示している。
【0105】
講師が、「事前準備」欄56における「事前学習」の項目の「状況」ボタン62を選択操作すると、
図12の右側に示すように、対応する学習内容(ここでは「[即学]営業力強化のための三原則」)に関し、受講者に係る学習の総合的な進捗状況の情報(総合進捗情報)として、「受講者」、「未受講」、「受講中」、及び、「修了」の情報が表示される。
【0106】
「受講者」は、指導対象の受講者の人数(ここでは7人であること)を示している。「未受講」は、「受講者」のうち、受講を開始していない者の人数(ここでは6人であること)を示している。「受講中」は、「受講者」のうち、受講を開始した者の人数(ここでは1人であること)を示している。「修了」は、「受講者」のうち、受講を終えた者(修了した者)の人数(ここでは0人であること)を示している。
【0107】
図12の例では、受講者の総合情報の下方に、受講者毎の学習の個人的な進捗状況の情報(個人進捗情報)として、「進捗」、「氏名<ユーザID>」、「最終学習日」、「修了日」、「進捗率」、「学習時間」、「最終得点」、及び、「最高得点」が表示されている。
【0108】
「進捗」の列には、受講中であるか否か(受講中又は未受講)の情報が表示され、「氏名<ユーザID>」には、各受講生の識別情報(ここでは「Demo_ABC06」等)が表示されている。講師は、
図12の「オンライン学習状況_4-2」を視認することにより、当該講座における受講者の学習の進捗状況や、動画及びテスト単位の進捗状況を確認できる。
【0109】
図12の例では、受講生のリストの上下に「選択した人にメッセージを送信する」ボタン88が設けられている。講師は、何れかの「選択した人にメッセージを送信する」ボタン88を選択操作することにより、
図13に基づき後述するように受講者にメッセージを送ることができる。
【0110】
講師が、受講生の識別情報を選択操作することにより、
図12の左下に示すように、個別の受講生の、より詳細な進捗状況がポップアップ表示される。
図12の左下の例では、識別情報が「Demo_ABC06」である受講者の進捗状況が表示されている。当該受講生の進捗状況として、「営業のバリューとは」や「営業のレベル」等の進捗度が100%であることと、学習に要した時間(ここでは動画視聴した時間)が表示されている。
【0111】
<メッセージ送信_4-3>
図13は、「メッセージ送信_4-3」のサイトにおいて、講師が受講者にメッセージを送信する場合の手順を示している。
図13は、
図12に示す前述の「選択した人にメッセージを送信する」ボタン88が選択操作された場合のポップアップ画面90の一例を示している。
【0112】
ポップアップ画面90には、メッセージ入力欄92と、受講者リスト欄93が表示されている。受講者リスト欄93には、メッセージの送信対象となる全ての受講者の識別情報が、リスト表示されている。講師は、受講者のリストを視認することで、送信先を確認できる。
【0113】
講師が、メッセージ入力欄92にメッセージを入力し、受講者リスト欄93の下方に設けられた「送信」ボタン94を選択操作することにより、入力されたメッセージが、受講者リスト欄93の全ての受講者宛に送信される。この際の確認画面は表示されないようになっている。
【0114】
受講者が、eラーニングサイトにアクセスしてログインすると、受講者用サイトのホーム画面の上部に、講師から送信されたメッセージが自動的に表示される。送信された(送信後の)メッセージを取り消すことはできないようになっている。
図20に示す「メッセージ送信履歴_10-1」に基づき後述するように、講師は、メッセージの送信履歴を確認できる。
【0115】
<ワークショップ_5-1>
図14は、開催が予定されているワークショップの状況の確認を可能とする「ワークショップ_5-1」のサイトの一例を示している。ワークショップでは、複数の受講者が共同作業を行われ、講師は、「ワークショップ_5-1」により、ワークショップの状況を確認できる。前述したように、
図14に示す「ワークショップ_5-1」は、
図6の 「STAGE1」欄57における、「ワークショップ(Stage3)」に対応する「状況」ボタン62にリンクされている。
【0116】
図14の例では、「ワークショップ詳細」欄96と、「ワークショップ参加者」欄97が表示されている。「ワークショップ詳細」欄96には、「実施日時」としてワークショップが開催される予定の日時(ここでは「2022/06/15_10:00-17:00」)が表示されている。さらに、「講師」としてログインした講師の氏名(ここでは「サイコム_一郎」)が表示され、「会場」として開催場所や開催形態(ここでは開催形態として「オンライン開催」)、及び、開場時間(ここでは「09:45」)が表示されている。
【0117】
「URL」には、オンライン開催がされる場合のURLが、リンクが張られた態様で表示され、「場所」にはオンライン開催に用いられるアプリケーションの名称が表示されている。「持ち物」には、「・PC」、「・筆記用具」が表示され、「事前課題」には、事前に視聴しておくべき動画のタイトルや、各動画の再生時間が表示されている。講師は、「ワークショップ詳細」欄96を視認することにより、ワークショップの詳細を確認できる。
【0118】
「ワークショップ参加者」欄97の上段には、「対象者」、「出席」、「欠席」、「未入力」の人数が表示されている。
図14の例では、「対象者」が7人、「出席」が4人、「欠席」が2人、「未入力」が1人と表示されている。
【0119】
「ワークショップ参加者」欄97には、さらに、「氏名<ユーザID>」や「出欠」の表示が行われている。
図14の例では、4人の受講者に「出席」の表示が行われ、1人の受講者に「・」の表示が行われ、2人の受講者に「欠席」の表示が行われている。講師は、「ワークショップ参加者」欄97を視認することにより、各受講者の出欠状況を確認できる。
【0120】
<テスト_6-1>
図15の左側は、「テスト_6-1」のサイトの一例を示している。「テスト_6-1」では、講師は、実施されたテストの状況を確認することが可能である。
図15の例では、「実力テスト『営業力強化のための三原則』」のタイトルに続いて、「受講期間」が表示されている。この、「受講期間」として、「2022/01/××~2022/××/××」が表示されている。前述したように、「テスト_6-1」は、
図6に示す「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59における、「5分間テスト」に対応した「参照」ボタン61リンクされている。
【0121】
また、
図15の例では、テストを受けた受講者に係る総合的な情報(総合進捗情報)として、「対象者」、「合格」、「不合格」、「未受験」の表示が行われている。「対象者」は7人、「合格」は0人、「不合格」は1人、「未受験」は6人と表示されている。
【0122】
図15の例では、受講者の総合進捗情報の下方に、受講者毎の個人的な進捗状況の情報(個人進捗情報)として、「氏名<ユーザID>」、「合否」、「総実施回数」、「最高点(実施回)」、及び、「最高点の取得日」が表示されている。
【0123】
図15の例では、最上段の「Demo_ABC06」の受講者について、「合否」が「不合格」、「総実施回数」が「4回」、「最高点(実施回)」が「50点(2回)」、「最高点の取得日」が「2021/12/16」と表示されている。講師が、「最高点(実施回)」の「50点(2回)」を選択操作すると、
図15の右側に示す「テスト結果詳細」への移動が行われる。
【0124】
「テスト結果詳細」には、「Demo_ABC06」の受講者についての「実施概要」として、「合否」、「実施回」、「実施日時」、「所要時間」、及び、「特点(得点率)」が表示されている。
図15の例では、「合否」が「不合格」、「実施回」が「2回」、「実施日時」が「2021/12/16_10:17:58」、「所要時間」が「00:00:19」、「特典(得点率)」が「50点/100点(50%)」と表示されている。「合否」の「不合格」は、赤の背景(グレーで示す)と白抜き文字の組み合わせにより表示されている。
【0125】
「実施概要」の下方には、「2回目の結果」として、各「設問」に対する「解答」、「結果」、及び、「得点」が表示されている。
図15の例では、設問数が10問であり、例えば「問1」については、「解答」が「1」、「結果」が「〇正解」、「得点」が「10」と表示されている。図示は省略するが、講師が、「問1」や「問2」等の文字を選択操作することにより、対応する問題の内容が1問毎に表示される。このときに表示される内容は、受講者に対し表示されるのと共通な態様で画面に表示される。このようにすることで、受講者がどのような画面を見て問題を解いているかを、講師が把握できる。
【0126】
図15の左側に示すように、その他の受講者(「Demo_ABC06」以外の受講者)については、「総実施回数」が「0回」と表示されており、「合否」、「最高点(実施回)」、及び、「最高点の取得日」には、何れも「-」が表示されている。
【0127】
このように、講師は、テストの合否、総実施回数、最高点と実施回、最高点の取得日、最高点を取得した実施回の詳細などを確認できる。講師は、受講者が受験したテスト結果を1問毎に確認できる。
【0128】
図15の左側の例では、受講生のリストの上下に「選択した人にメッセージを送信する」ボタン98が設けられている。講師は、何れかの「選択した人にメッセージを送信する」ボタン98を選択操作することにより、受講者にメッセージを送ることができる。メッセージの送信は、<メッセージ送信_4-3>の項(
図13)で説明したのと同様に行うことが可能である。
【0129】
<セルフチェック_7-1>
図16は、「セルフチェック_7-1」のサイトの一例を示している。「セルフチェック_7-1」では、講師は、受講生が自身のチェックを行った結果(セルフチェックの結果)を確認することが可能である。前述したように、「セルフチェック_7-1」は、
図6に示す「STAGE1」欄57~「STAGE3」欄59における、「セルフチェック」に対応した「参照」ボタン61にリンクされている。
【0130】
図16の左側の例では、画面の左上の部位に、「営業力強化_実践トレーニングプログラム」のタイトルが表示されている。本実施形態においては、セルフチェックの機能が含まれる学習プログラムと、含まれない学習プログラムがある。「営業力強化_実践トレーニングプログラム」には、セルフチェックの機能が含まれている。
【0131】
図16の左側の例では、受講者毎のセルフチェックの情報(個人進捗情報)として、「氏名<ユーザID>」、「1回目」~「7回目」が表示されており、
図16の例では、「氏名<ユーザID>」の情報として、個人名とユーザIDが表示されている。
【0132】
図16の左側の例では、「氏名<ユーザID>」が「経営一郎」である受講者は、「1回目」~「6回目」までのセルフチェックを行っていることが表示されている。セルフチェックが行われたことは、チェックマーク(レ点)により表示されている。また、「氏名<ユーザID>」が「経営二郎」である受講者は、「1回目」~「5回目」までのセルフチェックを行っていることが表示されている。
【0133】
講師は、受講者の氏名を選択操作することにより、
図16の右側に示すような「セルフチェック詳細」(個人別詳細)のサイトを確認できる。
図16の右側の例では、「経営一郎」である受講者のセルフチェックシートが表示されている。セルフチェックシートの上段には、「行動チェック項目」として、「01」~「14」のチェック項目が、マトリクス状に表示されている。セルフチェックシートの下段には、「成果チェック項目」として、「01」~「10」のチェック項目が、マトリクス状に表示されている。
【0134】
図16の右側に示す「セルフチェック詳細」は、受講者本人が、受講者用のサイトで自ら入力した結果を示している。例えば、氏名が「経営一郎」である受講者は、合計で6回のセルフチェックを行っている。セルフチェックは、受講期間中に繰り返し行われる。当該受講者に係る「行動チェック項目」の「01」についてのセルフチェック結果は、「1回目」は「1」、「2回目」は「2」、「3回目」は「3」、「4回目」~「6回目」は、何れも「4」となっている。セルフチェックは、各段階(各「STAGE」)における最後の単元において行われる。このため、各「STAGE」毎に、受講生の学習の成果が登録され、講師による登録内容の確認が可能である。
【0135】
本実施形態では、数値が大きくなるにつれて評価が高くなっている。このため、当該受講者に係る「行動チェック項目」の「01」について自己評価(評価値)は、受講が進み、セルフチェックが行われる度に向上している。そして、当該「01」の項目に係る「4回目」~「6回目」の自己評価は、相対的に高評価である「4」を維持している。
【0136】
講師は、このような評価値の変化を視認することにより、当該受講者について、「行動チェック項目」に挙げられた内容の達成度を確認できる。「行動チェック項目」に挙げられた内容(設問)は、受講者の、業務中に関する行動を問うものとなっている。このため、講師は、受講者の行動のレベルを、受講者のセルフチェックの結果を通して確認できる。また、「行動チェック項目」の設問としては、毎回のセルフチェックにおいて同じものが用いられる。
【0137】
図16の右側の例では、評価値毎に、表示欄(表示セル)の背景色が異なっている。さらに、背景色として同系色(例えば緑色など)が用いられており、評価値が大きくなるにつれて、濃度が高くなっている。そして、各項目毎に、色の濃度の違いにより数値の分布を表したヒートマップが表示されている。講師は、これらのヒートマップにおける色の濃度の違いを視認することにより、容易に、当該項目についての受講の成果を認識することができる。
【0138】
また、「行動チェック項目」に含まれる各項目についてヒートマップ表示が行われることから、「行動チェック項目」のマトリクス全体としても、ヒートマップ表示が行われる。講師は、「行動チェック項目」のマトリクス全体についても、ヒートマップ表示により、受講の成果を認識することができる。
【0139】
ここで、評価値の色による視覚的な認識にあたっては、上述のように同系色の濃度により評価値の相違を区別することのほか、例えば、評価値が大きくなるにつれて、色が寒色系の色から暖色系の色に変化するようにすることも可能である。
【0140】
図16の右側の例では、「成果チェック項目」として、「チェック項目数」が表示されている。「成果チェック項目」の「01」~「10」の各項目について、各回毎に、チェックがあった項目にはチェックマーク(レ点)が表示されている。
図16の右側の例では、例えば、「1回目」の「チェック項目数」が「2」となっており、「2回目」の「チェック項目数」が「5」となっている。また、「成果チェック項目」の設問としては、毎回のセルフチェックにおいて同じものが用いられる。
【0141】
このように、講師は、セルフチェック(行動チェック、成果チェック)の実施状況を一覧により確認できる。さらに、講師は、受講者毎の詳細も確認できる。
【0142】
図16の左側の例では、受講生のリストの上下に「選択した人にメッセージを送信する」ボタン99が設けられている。講師は、何れかの「選択した人にメッセージを送信する」ボタン99を選択操作することにより、受講者にメッセージを送ることができる。メッセージの送信は、<メッセージ送信_4-3>の項(
図13)で説明したのと同様に行うことが可能である。
【0143】
前述したように、講師は、
図16の右側に示すような「セルフチェック詳細」のサイトを確認できる。
図16の右側に示すセルフチェックシートには、「行動チェック項目」や「成果チェック項目」といった多数のチェック項目と、これらに対する受講者の自己評価の結果が表れている。さらに、セルフチェックは、複数(
図16の例では7回)繰り返すことが可能である。このため、講師は、「セルフチェック詳細」に現れた受講者の行動を通して、受講の成果を認識することができる。
【0144】
「セルフチェック詳細」において、複数回のセルフチェックにおける評価が変化していない場合や、変化があっても十分な評価に達していないような場合、講師は、外要する受講者を、フォローアップ(追加サポート)の対象と決めることができる。講師は、フォローアップの対象となった受講者に対し、例えば、普段の状況を質問したり、学習内容の理解度を確認したりする内容のメッセージを送信し、メッセージのやり取りによって、行動の改善を促すといったことが可能である。
【0145】
このように、講師がセルフチェックの結果を確認し、結果に応じたフォローアップを行うことで、受講者に一層寄り添った形態での学習指導が可能となる。また、講師は、対面やメッセージのやり取りにより得られた情報と、セルフチェックの結果とが大きく乖離していると判断した場合に、当該受講者をフォローアップ対象とすることも可能である。
【0146】
従来より、個々の受講者の学習に係る進捗状況を確認して、進捗が遅れている受講者には、対面や電話、又は、メール(メッセージを含む)を介して、必要なサポートを行うといったことは行われている。しかし、本実施形態の学習支援システム10は、デジタル技術により、講師用サイトにおいて、受講者のセルフチェックの結果から受講者の行動履歴を推認できるようにしている。
【0147】
さらに、学習支援システム10は、講師用サイトにおいて、講師が、十分な行動の結果が確認できない受講者を選択し、メッセージを通じたサポートを可能としている。また、学習支援システム10は、サポートを受けた受講者のその後の行動履歴を、更なるセルフチェックの結果に基づいて、講師が確認できるようにしている。
【0148】
この結果、講師は、学習の進捗状況に応じて、フォローアップを繰り返したり、フォローアップの内容を変化させたりすることができる。そして、受講者の学習効果を、より一層高め得るようになる。このような、セルフチェックの結果を介した行動履歴の確認は、例えば、動画を視聴したか否かの履歴から行動確認するようなものに比べて、より詳細な、受講者の状況把握を可能とする。
【0149】
また、「行動チェック項目」の設問としては、毎回のセルフチェックにおいて同じものが用いられる。このため、セルフチェックの基準を固定でき、講師は、一定の基準に基づいて、複数回のセルフチェックの関係を把握し得る。このようなセルフチェック結果の観察は、例えば、「定点観察方式によるセルフチェックの監視」と呼ぶことが可能である。
【0150】
なお、例えば、「セルフチェック_7-1」にチャット機能を持たせることにより、講師と受講者との間の通信を、より簡便に、且つ、効率的に行うことが可能となる。
【0151】
また、講師が、「ディスカッションルーム_3-1」や「ワークショップ_5-1」の記録から、フォローアップ対象の受講者の記録を確認し、記録の内容から、フォローアップ対象の受講者の理解度を把握したり、有効なフォローアップ内容を策定したり、といったことも可能である。そして、講師が、「セルフチェック_7-1」から得られる情報と、「ディスカッションルーム_3-1」や「ワークショップ_5-1」から得られる情報とを総合的に利用することにより、受講者の学習効果を、より一層高め得るようになる。
【0152】
<アンケート_8-1>
図17は、「アンケート_8-1」のサイトの一例を示している。「アンケート_8-1」では、受講生に対してアンケートを行うことが可能である。
【0153】
図17の左側の例では、回答が必須である質問事項と、回答が任意である質問事項とが表示されている。回答が必須である質問事項には、先頭(左端)に「必須」のマークが表示され、回答が任意である質問事項には、先頭(左端)に「任意」のマークが表示されている。各質問の右側には、質問毎に複数の選択肢が、縦に並べて表示されている。質問には、記述式の質問も含まれており、記述式の質問には、受講者がテキスト入力を行うことが要求されている。
【0154】
講師が、質問を選択操作すると、
図17の右側に示す「アンケート詳細」のサイトに移動する。
図17の右側の例では、当該質問の各選択肢に対する「回答数」が表示されている。また、
図17の右側の例では、下段に、受講者毎に、選択された内容が表示されている。受講者は、複数の選択肢を選択できるようになっており、複数の選択が行われた場合には、選択されたそれぞれの選択肢が表示される。
【0155】
このように、講師は、アンケートの質問に対する回答状況を確認できる。また、講師は、質問を選択操作することにより、アンケートの詳細を確認できる。
【0156】
<合否判定_9-1>
図18は、「合否判定_9-1」のサイトの一例を示している。「合否判定_9-1」では、合格、不合格の登録を行うことが可能である。
【0157】
図18の左側の例では、画面の左上の部位に、「営業力強化_実践トレーニングプログラム_合否判定」のタイトルが表示されている。さらに、受講者に係る総合的な情報(総合進捗情報)として、「対象者」、「合格」、「不合格」、「未設定」の表示が行われている。「対象者」は7人、「合格」は4人、「不合格」は2人、「未受験」は1人と表示されている。
【0158】
受講者の総合進捗情報の下方には、「全員「合格」にチェックする」ボタン65が表示されている。講師が、この「全員「合格」にチェックする」ボタン65を選択操作することにより、下方に表示された受講者リスト(後述する)において、受講者全員に対して「合格」のチェックマークが表示される。
【0159】
「全員「合格」にチェックする」ボタン65の下方には受講者リストが表示されている。受講者リストには、受講者毎の個人的な進捗状況の情報(個人進捗情報)として、「氏名<ユーザID>」、「結果」、「合否判定」、及び、「判定日」が表示されている。
【0160】
図18の例では、最上段の「Demo_ABC06」の受講者について、「結果」が「合格」と表示されている。「合否判定」には、「合格」と「不合格」のチェック欄が表示されており、「合格」のチェック欄にチェックマーク(ここでは青色(グレーで示す)の丸印)が表示されている。
【0161】
「不合格」の表示の右側には「クリア」ボタン100が表示されている。講師が、「クリア」ボタン100を選択操作することにより、「合格」又は「不合格」のチェックマークがクリア(消去)される。「判定日」には「2022/01/29」の表示が行われている。講師が、受講者名を選択操作することにより、当該受講者の個人別詳細(
図19、後述する)を確認できる。
【0162】
受講者リストの下方には、「登録する」ボタン101が表示されている。講師が、「登録する」ボタン101を選択操作することにより、合否判定の内容が登録される。
【0163】
図18の右側に示すのは「受講者画面」の一例である。「受講者画面」のページの、
図18の右側に示された範囲には、「本研修の狙いと達成目標」、「学習ツール」、及び、「本研修の構成」が表示されている。「学習ツール」には、ダウンロードが可能な学習ツールとダウンロードボタン102が表示されている。
【0164】
図19は、受講者名を選択操作することにより表示される個人別詳細の一例を示している。個人別詳細のページでは、左上に受講者の氏名(ここでは「Demo_ABC06<Demo_ABC06>」)が表示され、その下に、合否登録欄104A、「事前準備」欄105、「STAGE1」欄106~「STAGE3」欄108、「研修後アンケート」欄109、及び、合否登録欄104Bが設けられている。
【0165】
合否登録欄104A、104Bには、「判定日」として「2022/01/29」が表示されている。また、合否登録欄104A、104Bには、「合格」、「不合格」、及び「クリア」のチェック欄が表示されている。
図19の例では、「合格」のチェック欄にチェックマーク(ここでは青色(グレーで示す)の丸印)が表示されている。
【0166】
「事前準備」欄105、「STAGE1」欄106~「STAGE3」欄108には、「項目」、「内容」、及び、「進捗状況」の列が設けられている。これらは、各「項目」に係る「内容」についての「進捗状況」を示している。
【0167】
<合否判定(個人別詳細)_9-2>
図19は、「合否判定(個人別詳細)_9-2」のサイトの一例を示している。「合否判定(個人別詳細)_9-2」では、個人別の合否の登録や、状況の確認を行うことが可能である。
【0168】
図19の例では、例えば、「事前準備」欄69における「事前学習」の「項目」に関し、「[即学]営業力強化のための三原則」の「内容」についての「進捗状況」は、「15%」と表示されている。また、「STAGE1」欄106における「カリキュラム」の「項目」に関し、「5分間テスト」の「内容」についての「進捗状況」は、「33%」と表示されている。
【0169】
講師は、個人別詳細のページを利用することにより、個人別の状況を確認し、1人ずつ合否を登録することができる。合否を登録すると、登録内容は、受講者画面に即座に反映される。「合格」の登録が行われた場合には、受講者画面において、「修了」のマークが表示される。
【0170】
講師が、間違えて合否を登録した場合は、「クリア」のチェック欄をチェックして登録することにより、再び合否を登録し直すことができる。しかし、受講者画面において合否の反映が即座に行われることから、講師は、合否の登録を慎重に行う必要がある。
【0171】
<メッセージ送信履歴_10-1>
図20は、「メッセージ送信履歴_10-1」のサイトの一例を示している。「メッセージ送信履歴_10-1」では、講師と受講生との間におけるメッセージのやり取りの履歴を表示することが可能である。
【0172】
図20の例では、左上に「営業力強化_実践トレーニングプログラム」の表示が行われ、その下方に、検索条件入力欄111と、送信履歴欄112が表示されている。検索条件入力欄111においては、「氏名」及び「配信期間」を入力することができるようになっている。講師は、検索条件入力欄111に、氏名、及び/又は、配信期間を検索キーとして入力し、「検索」ボタン113を選択操作することによって、送信履歴欄112に、送信履歴を表示させることができる。
【0173】
送信履歴欄112には、「氏名<ユーザID>」、「配信日時」、及び、「メッセージ」の表示が行われる。
図20の例では、複数の受講者に係る送信履歴がリスト表示されている。また、
図20の例では、「氏名<ユーザID>」が「Demo_ABC06」の受講者に対して、「2022/02/02」の「11:06」の時刻に、「がんばって!」の内容の「メッセージ」が、講師から受講者に送信されたことが表示されている。
【0174】
図20の例では、受講者によって未だ開封されていない未読のメッセージと、既に開封された既読のメッセージとが、背景色の違いによって区別されて表示されている。
図20の例では、未読のメッセージの背景は赤色(グレーで示す)で表示されており、既読のメッセージの背景は白色で表示されている。受講者が、eラーニングサイトにログインし、講師からのメッセージを開くと、「メッセージ送信履歴_10-1」では、対応するメッセージの背景が赤色から白色に変化する。
【0175】
図20の例では、左下に送信履歴に係るページ数の表示が「-1-」として行われている。
図20の例では、送信履歴の全ページ数は1ページのみであるが、複数ページ存在する場合には、講師は、「前のページに戻る」ボタン114を選択操作することにより、前のページを確認できる。
【0176】
<プロフィール確認_11-1>
図21は、「プロフィール確認_11-1」のサイトの一例を示している。「プロフィール確認_11-1」では、「会員ID」、「氏名」、「メールアドレス」、及び、「パスワード」の表示が行われる。講師は、「編集」ボタン80を選択操作することにより、「メールアドレス」と「パスワード」を変更できる。
図21の例では、「会員ID」と「メールアドレス」は、視覚により識別できないよう、ぼかして記載され、「パスワード」は「********」の伏せ字により表示されている。
【0177】
<学習支援システム10によるメリット>
以上説明したような学習支援システム10によれば、管理者用機能や受講者用機能だけでなく、講師用機能を提供することが可能である。講師用の機能の提供は、講師用サイトを介して行うことが可能である。
【0178】
講師用サイトは、講師のための機能の提供に特化されたものであり、講師が受講者の学習効果を高めるために必要な機能を多く盛り込んだものである。さらに、講師用サイトは、講師にとって必要であったり有用であったりする機能が集約されるよう、作成されたものである。したがって、講師の利便性を可及的に高めることが可能になり、講師が指導の能力を発揮し易くなる。
【0179】
学習の費用を負担する者(受講者の雇用主、受講者自身など)にとって、学習効果を高めることは、投資の早期回収に重要な要素である。また、講師を置かず、受講者が動画を視聴したり、テストを受けたりするだけのカリキュラムを採用することで、講師のためのコストが不要になり、eラーニングシステムの運営費や、受講料を低減できるようになる。
【0180】
しかし、講師が受講者に指導を行えるようにすることで、より深いレベルで受講者に学習を行わせることができる。そして、受講者が、習得した知識や技能を用いて営業活動等を行うことにより、受講者が属する組織にとっての経済効果は高まる。したがって、講師用サイトを設け、講師用サイトに講師用機能を集約させ、講師の利便性を向上することは、学習効果の向上を可能とし、受講者が属する組織にとっての利益の最大化に貢献する。
【0181】
本実施形態に係る学習支援システム10によれば、受講者の行動状況をリアルタイムで確認して即座にメッセージを送り、受講者に行動修正を促すことができる。具体的には、講師は、「担当プログラム一覧(ホーム)_1-1」から「担当プログラム詳細_2-1」へ移動し、さらに他のサイトに移動することにより、各研修の状況から受講者の学習履歴を確認できる。
【0182】
また、講師は、「オンライン学習_講座詳細_4-1」により、受講者の各単元(各プログラム)に係る学習履歴を確認し、「メッセージ送信_4-3」により、受講者に個別にメッセージ送信を行うことができる。さらに、受講者は、講師からのメッセージを受講者用サイトのトップ画面で閲覧することができる。
【0183】
また、「セルフチェック_7-1」においては、受講者の行動履歴(行動状況)がヒートマップにより可視化されており、講師が受講者の状況を視覚的に即座に把握できる。さらに、受講者のセルフチェック機能により、受講者が各プログラムの一定の単位において成果及び行動チェックを行うことができる。そして、受講者個人の単位で、受講者の成果及び行動をチェックできる。
【0184】
また、「トレーナーマニュアル_2-2」では、汎用のトレーナーマニュアルに手書きメモや注釈を追加して自分専用のマニュアルを制作することができる。講師は、自身のノウハウをトレーナーマニュアルに蓄積することができる。追加されたメモ等は、データ化され、データベースに保存することができる。データベースに情報を保存することにより、トレーナーマニュアルには、講師が記録した情報を、常に表示することが可能となる。さらに、追加された情報をデータベースに保存することにより、講師同士でメモ等を共有する機能を容易に設けることが可能である。
【0185】
また、「ディスカッションルーム_3-1」において、講師は、グループ単位のチャット型ディスカッションルームにトレーナー権限で参加することができる。そして、講師は、議論の方向性を正しく導いたり、集団指導を行ったりすることができる。受講者用サイトにおいて、グループ単位でのディスカッション機能が備えられているが、講師用サイトからも、受講者同士のディスカッションに参加し発言することができる。
【0186】
また、「テスト_6-1」では、講師は、受講者が受験したテストの結果を1問毎に確認できる。さらに、講師は、受講者毎の理解度を把握したうえで、より適切な指導を行うことができる。また、受講者が受験したテストの問題を1問毎に表示される。このため、受講者が見た問題をそのまま講師側にも表示できる。そして、講師は、受講者がどのような問題を見ているかを容易に把握できる。
【0187】
本実施形態の学習支援システム10は、複数の受講者が共通のカリキュラムで受講するオンライン研修において、個別指導を効率的に行うことを可能としている。そして、本実施形態の学習支援システム10によれば、従来のオンライン研修では行い得なかった個別指導を行うことが可能となる。
【0188】
<実施形態から抽出される発明>
以上説明したような実施形態から、以下に掲げるような発明を抽出できる。
(1)学習サイト(eラーニングサイトなど)を管理する管理手段(管理用サーバ12など)と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報(学習の履歴を示す各種の情報(メッセージの情報、ワークショップの情報、セルフチェックの情報、合否の情報等を含む)など)が入力される学習記録情報入力手段(受講者用端末装置16など)と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段(講師用端末装置18など)と、を備え、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可する学習支援システム。
(2)前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示(「セルフチェック詳細」の表示、受講の有無の表示、セルフチェックの有無の表示、ディスカッション内容の表示、メッセージ内容の表示など)と、講師による受講者へのメッセージ(選択した受講者へのメッセージなど)の入力が可能である上記(1)に記載の学習支援システム。
(3)前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリスト(「行動チェック項目」に係るセルフチェックの結果のリストなど)の情報である上記(2)に記載の学習支援システム。
(4)前記講師用サイトでは、講師用マニュアル(トレーナーマニュアルなど)の表示が可能であり、
前記講師用マニュアルは、認証された複数の講師(同一グループに属する複数の講師など)で共有可能である上記(1)~(3)に記載の学習支援システム。
(5)前記講師用マニュアルに、コメントを記入することが可能なコメント欄(コメント欄68など)が設けられている上記(4)に記載の学習支援システム。
(6)学習サイト(eラーニングサイトなど)を管理する管理手段(管理用サーバ12など)と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報(学習の履歴を示す各種の情報(メッセージの情報、ワークショップの情報、セルフチェックの情報、合否の情報等を含む)など)が入力される学習記録情報入力手段(受講者用端末装置16など)と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段(講師用端末装置18など)と、を備えた学習支援システムにより行われる学習支援方法であって、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可する学習支援方法。
(7)学習サイト(eラーニングサイトなど)を管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報(学習の履歴を示す各種の情報(メッセージの情報、ワークショップの情報、セルフチェックの情報、合否の情報等を含む)など)が入力される学習記録情報入力手段(受講者用端末装置16など)と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段(講師用端末装置18など)と、を備えた学習支援システムに用いられ、
前記管理手段を構成し、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可する学習支援装置。
(8)学習サイト(eラーニングサイトなど)を管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報(学習の履歴を示す各種の情報(メッセージの情報、ワークショップの情報、セルフチェックの情報、合否の情報等を含む)など)が入力される学習記録情報入力手段(受講者用端末装置16など)と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段(講師用端末装置18など)と、を備えた学習支援システムにより実行される学習支援プログラムであって、
前記管理手段に、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可させる学習支援プログラム。
【0189】
また、実施形態に係る学習支援システム10は、例えば、以下のようにも表すことが可能である。
(1)本実施形態に係る発明は、以下の構成を備えた学習支援システム(eラーニングシステムなど)である。
受講者がログインしたときに表示される受講者用サイト、講師がログインしたときに表示される講師用サイト、管理者がログインしたときに表示される管理者用サイトを、それぞれ別個に備え、
或る講師Aがログインしたときに表示される講師用サイトAには、講師Aが担当として割り当てられた教育用のプログラムに関する情報が表示されるが、講師Aが担当として割り当てられていない教育用のプログラムに関する情報は表示されず、
管理者がログインしたときに表示される管理者用サイトには、講師Aが担当として割り当てられた教育用のプログラムに関する情報も、講師Aが担当として割り当てられていない(他の講師Bが担当として割り当てられた)教育用のプログラムに関する情報も表示可能である。
(2)講師Aが担当として割り当てられた教育用のプログラムに関する情報には、該教育用のプログラムの受講者の行動履歴(「セルフチェック詳細」の表示、受講の有無の表示、セルフチェックの有無の表示、ディスカッション内容の表示、メッセージ内容の表示など)に関する情報が含まれ、
或る受講者の行動履歴に関する情報を講師Aが講師用サイトにて閲覧し、当該受講者に対して講師Aが講師用サイトからメッセージ送信することが可能である上記(1)に記載の学習支援システム。
(3)講師Aが担当として割り当てられた教育用のプログラムに関する情報には、該教育用のプログラムのトレーニング情報(メモ、注釈など)が含まれ、
講師Aが講師用サイトから、教育用のプログラムのトレーニング情報を閲覧及び更新可能であり、教育用のプログラムの担当として割り当てられた講師Bが、更新された教育用のプログラムのトレーニング情報を少なくとも閲覧可能である(追記が出来てもよい)上記(1)又は(2)に記載の学習支援システム。
(4)これらの機能を行う学習支援方法、これらの機能を実行する学習支援装置、又は、このような学習支援システムの管理を行う学習支援装置。
【0190】
<その他>
なお、本発明は、以下のような様々な分野(部門、ジャンル)の学習に適用が可能である。ジャンルとしては、例えば、時事、会計、ファイナンス、人事・労務、法務、英語等がある。この他にもジャンルとして、戦略、イノベーション、マーケティング、営業力強化、人と組織のマネジメント、セルフマネジメント、仕事力、思考法、グローバル・異文化、データリテラシー、テクノロジー、実務英語、教養等がある。
【0191】
また、上述したように、本発明は、本実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきでない。このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことはもちろんである。
【符号の説明】
【0192】
10 :学習支援システム
12 :管理用サーバ
14 :管理者用端末装置
16 :受講者用端末装置
18 :講師用端末装置
31 :制御部
32 :記憶部
33 :通信部
34 :操作部
35 :表示部
【手続補正書】
【提出日】2023-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備え、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可し、
前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能であり、
前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリストの情報であり、
前記チェックリストは、
受講者が前記指導を受けた後の行動を自ら評価するよう設けられたセルフチェックの結果を、受講期間中に繰り返し入力でき、入力された自己の評価の変化により講師が受講の成果を確認し得る内容のものである学習支援システム。
【請求項2】
前記講師用サイトでは、講師が担当する講座に固有な講師用マニュアルの表示が可能であり、
前記講師用マニュアルは、認証されてグループを構成する複数の講師で共有可能であり、
前記講師用マニュアルに、コメントを記入することが可能なコメント欄が設けられており、
前記講師用マニュアルを共有する講師のグループを示す情報と、共有される前記講師用マニュアルとが紐付けられ、
前記講師用マニュアルを共有する講師のグループ内にて、前記コメント欄に記入された内容の共有を可能とした請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより行われる学習支援方法であって、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可し、
前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能であり、
前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリストの情報であり、
前記チェックリストは、
受講者が前記指導を受けた後の行動を自ら評価するよう設けられたセルフチェックの結果を、受講期間中に繰り返し入力でき、入力された自己の評価の変化により講師が受講の成果を確認し得る内容のものである学習支援方法。
【請求項4】
前記講師用サイトでは、講師が担当する講座に固有な講師用マニュアルの表示が可能であり、
前記講師用マニュアルは、認証されてグループを構成する複数の講師で共有可能であり、
前記講師用マニュアルに、コメントを記入することが可能なコメント欄が設けられており、
前記講師用マニュアルを共有する講師のグループを示す情報と、共有される前記講師用マニュアルとが紐付けられ、
前記講師用マニュアルを共有する講師のグループ内にて、前記コメント欄に記入された内容の共有を可能とした請求項3に記載の学習支援方法。
【請求項5】
学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより用いられ、
前記管理手段を構成し、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可し、
前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能であり、
前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリストの情報であり、
前記チェックリストは、
受講者が前記指導を受けた後の行動を自ら評価するよう設けられたセルフチェックの結果を、受講期間中に繰り返し入力でき、入力された自己の評価の変化により講師が受講の成果を確認し得る内容のものである学習支援装置。
【請求項6】
前記講師用サイトでは、講師が担当する講座に固有な講師用マニュアルの表示が可能であり、
前記講師用マニュアルは、認証されてグループを構成する複数の講師で共有可能であり、
前記講師用マニュアルに、コメントを記入することが可能なコメント欄が設けられており、
前記講師用マニュアルを共有する講師のグループを示す情報と、共有される前記講師用マニュアルとが紐付けられ、
前記講師用マニュアルを共有する講師のグループ内にて、前記コメント欄に記入された内容の共有を可能とした請求項5に記載の学習支援装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
(1)本発明による学習支援システムの特徴は、学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備え、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可し、
前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能であり、
前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリストの情報であり、
前記チェックリストは、
受講者が前記指導を受けた後の行動を自ら評価するよう設けられたセルフチェックの結果を、受講期間中に繰り返し入力でき、入力された自己の評価の変化により講師が受講の成果を確認し得る内容のものであることにある。
(2)本発明による学習支援方法の特徴は、学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより行われる学習支援方法であって、
前記管理手段は、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可し、
前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能であり、
前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリストの情報であり、
前記チェックリストは、
受講者が前記指導を受けた後の行動を自ら評価するよう設けられたセルフチェックの結果を、受講期間中に繰り返し入力でき、入力された自己の評価の変化により講師が受講の成果を確認し得る内容のものであることにある。
(3)本発明による学習支援装置の特徴は、学習サイトを管理する管理手段と、
前記学習サイトを利用して学習する受講者の学習記録情報が入力される学習記録情報入力手段と、
前記受講者に指導を行う講師のための講師用情報入出力手段と、を備えた学習支援システムにより用いられ、
前記管理手段を構成し、認証された講師の講師用情報入出力手段に対して、講師のための講師用サイトの使用を許可し、
前記講師用サイトでは、受講者の行動履歴の表示と、講師による受講者へのメッセージの入力が可能であり、
前記行動履歴は、前記学習サイトにおいて前記受講者が入力したチェックリストの情報であり、
前記チェックリストは、
受講者が前記指導を受けた後の行動を自ら評価するよう設けられたセルフチェックの結果を、受講期間中に繰り返し入力でき、入力された自己の評価の変化により講師が受講の成果を確認し得る内容のものであることにある。