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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036261
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】電動爪削り器
(51)【国際特許分類】
   A45D 29/05 20060101AFI20240308BHJP
   A45D 29/02 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
A45D29/05
A45D29/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022151933
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】595018020
【氏名又は名称】東都産業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】阿部 猛
(57)【要約】
【課題】従来の電動爪削り器は、手の爪削りを短く削ることが基本構造のものであって、爪の挿入口に対して足の厚い爪に対処できない不便と、ネイルケア時、手の爪の長さが、一定に均等に削れない問題があった。それに、爪の削り粉の除去の方法にも問題があった。これは、爪の挿入口の形状の問題と、削り粉用除去ファンの配置の方法が悪いからである。
【解決手段】ヤスリカバー3内に、爪下皮当て突端部材4を上部と下部とにそれぞれ分離して配置し、これらの上下間を爪の挿入口8として、上部と下部とによって手及び足の爪削りに分けて用いる。爪下皮当て突端部材4の外面を指先の爪下皮に挿入して添え当てがい、回転ヤスリ5に爪を接して削る。爪の削り粉の除去には、ヤスリカバー3の外周にホース接続口19を設け、ホースを連結して外部からの掃除機による吸引方法を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状縦軸向け回転ヤスリ5との連接による電動爪削り器において、前記円柱状縦軸向け回転ヤスリ5を介し、上部と下部とに分離して爪下皮当て突端部材4を取り付け、前記爪下皮当て突端部材4の外周端面36を、半円U状の略半楕円状に形成して、前記上部と下部との爪下皮当て突端部材4の間に、前記略半楕円状に沿って爪の挿入口8を構成し、前記外周端面36に突端状のへりを設けて、前記突端状のへりを爪裏の爪下皮33まで挿入して爪下皮33に添え当てながら爪を回転ヤスリに接触して爪削りを行うことを特徴とした電動爪削り器
【請求項2】
前記爪下皮当て突端部材4を配置して覆い被せたヤスリカバー3の外周面に、前記爪下皮当て突端部材4の外周端面36とする突端状のへりに沿って、指先の誘導経路とする指先移動空間15及び誘導凹壁面18を構成した請求項1に記載の電動爪削り器
【請求項3】
前記爪下皮当て突端部材4の前方7側に面する外周端面36を、前方7の方向に可動させて円柱状縦軸向け回転ヤスリ5から離し、前記爪下皮当て突端部材4の前方出幅17の出入り調整を行うことを特徴とした請求項1乃至請求項2に記載の電動爪削り器
【請求項4】
本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状横軸向け回転ヤスリ5との連接による電動爪削り器において、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5を介し、上部と下部とに分離した爪下皮当て突端部材4を取り付け、前記上部と下部との爪下皮当て突端部材4の間に爪の挿入口8を構成すると共に、前記爪下皮当て突端部材4の外面を、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5の円柱状外周面に沿って、アール状に覆い被せて形成し、前記下部と下部との爪下皮当て突端部材4の前方端面40に突端状のへりを設けて、前記突端状のへりを爪裏の爪下皮33まで挿入して爪下皮33に添え当てながら爪を回転ヤスリに接触して爪削りを行うことを特徴とした電動爪削り器
【請求項5】
前記下部の爪下皮当て突端部材4の前方7側に面する前方端面40を、前方7の方向に可動させて円柱状横軸向け回転ヤスリ5から離し、前記下部の爪下皮当て突端部材4の前方出幅17の出入り調整を行うことを特徴とした請求項4に記載の電動爪削り器
【請求項6】
前記回転ヤスリ5を内蔵したヤスリカバー3の外周に、ホース接続口を設けてホースを連結し、外部からの吸引によって、ヤスリカバー3の内外からの爪の削り紛を吸引除去する請求項1乃至請求項5に記載の電動爪削り器
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転ヤスリをモーターで回転させて爪を削る電動爪削り器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電動爪削り器には、下記の特許文献1によると、ケース2内にモーター6を内蔵し、ケースの上端部に円柱状縦軸向け回転ヤスリ7を、ヤスリ収納部3に装着して、略四角状の爪挿入孔31を取り付けたものがある。それに、やすり収納部3の内部に削り粉を吸引するファン8が取り付けられている。これは、円柱状縦軸回転ヤスリ7と支軸面(出力軸)61を縦軸向けにして爪削りを行うものがある。(例えば特許文献1参照)
【0003】
また、上述のような従来の電動爪削り器で、円柱状縦軸向け回転ヤスリの外周に、ヤスリカバーを覆い被せて、これらのヤスリカバーの外面に、略四角状に形成された爪の挿入口の開口部を設け、これも回転ヤスリと支軸面を縦軸向けにして爪削りを行うものである。(例えば非特許文献1参照)
【0004】
さらに、円筒状本体ケースのヤスリカバー内に、円柱状横軸向け回転ヤスリを内蔵して、横軸向け回転ヤスリの横軸面に沿って爪の挿入口が設けられて使用時、回転ヤスリと支軸面を横軸向けにして爪削りを行うものがある。(例えば、非特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10-201525号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】製造元中国製、名称NAILOVE(ネイラブ)、型式番号NL8503、日本国内電子商取引による販売
【非特許文献2】日本国小泉成器(株)製、形式番号KLC-0590 日本国内電子商取引による販売(取扱説明書参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び非特許文献1はモーター入り本体ケースに、円柱状縦軸向け回転ヤスリを内蔵されたもので使用時は、本体ケース及び回転ヤスリの支軸を縦方向に向けて爪削りを行うのが基本であるから円柱状縦軸向け回転ヤスリと本明細書で称する。
【0008】
非特許文献2及び本明細書の図面8では、円柱状横軸向け回転ヤスリを内蔵されて横軸向け回転ヤスリの支軸に沿って爪の挿入口が設けられている。
これらの使用する場合は、回転ヤスリと支軸を横方向に向けて爪削りを行うのが基本であるから円柱状横軸向け回転ヤスリと本明細書で称する。
【0009】
上述のように、円柱状回転ヤスリの回転支軸が、縦軸向け回転ヤスリ式と横軸向け回転ヤスリ式がある。
尚、本発明の下記で述べる実施例1~実施例4の図1図7は、円柱状縦軸向け回転ヤスリを配置し、実施例5の図8は、円柱状横軸向け回転ヤスリが配置されている。
【0010】
特許文献1及び非特許文献1で述べた電動爪削り器は、何れも本体ケースのヤスリカバー内に内蔵した円柱状縦軸向け回転ヤスリを回転させるもので、これらの円柱状縦軸向け回転ヤスリの外周にヤスリカバーを覆い被せてヤスリカバーの外面に、略四角状に形成された爪の挿入口の開口部によって、爪を挿入して短く削るだけのものであった。
【0011】
このような略四角状の爪の挿入口に対して、回転ヤスリの円柱外周面に沿って、U状に爪先及び指先を誘導させて削ることができない問題があった。
これは、爪の挿入口が略四角状の開口で形成されているためで、その開口が回転ヤスリの円柱外周面に沿ってU状に爪の挿入口が形成されていないからである。
【0012】
前記略四角状の爪の挿入口の形状であるから、爪を挿入して短く削るだけで、ネイルケア(爪の美装)等において、爪先を一定の長さに伸ばして削る場合、回転ヤスリに接触すると回転振動で爪先及び指先が手振れのため、それぞれの爪の長さが不揃いになり均等に削れない問題があった。
【0013】
特許文献1及び非特許文献1による略四角状の爪の挿入口とした形状では、下記で述べる本明細書の爪下皮当て突端部材に設けた突端状のへりの形状と違い、爪裏の爪下皮まで挿入させて爪下皮に添え当てることができない爪の挿入口の形状であった。
【0014】
上述の爪下皮に添え当てるとは、爪裏の爪下皮にぴったりとくっつけて微弱に押しあてがうことである。尚、爪の名称である爪下皮とは、爪先の裏側と指先との間のくっついている根元(付け根)に位置するところで、別名ハイポニキウムとも呼ばれている(図2の爪下皮33参照)。下記で述べる左右両端の爪甲側縁26方向も爪の名称で、通称、爪のストレスポイント(負荷点)の位置である。
【0015】
それに、特許文献1で示すやすり収納部3内に、爪の削り粉を吸引するための吸引ファン8が内蔵され、爪の削り紛が内部に溜まると掃除が大変であった。
【0016】
本発明は、上述のような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、本発明の本体ケースに取り付けたヤスリカバー内に、回転ヤスリを介して爪下皮当て突端部材を上下にそれぞれ分離配置し、上下何れか一方の爪下皮当て突端部材で、爪裏の爪下皮に添え当てながら回転ヤスリに接触して削り、且つヤスリカバーの外周及び爪の挿入口付近に指先を導くための誘導経路とする指先移動空間や誘導凹壁面を構成することである。
【0017】
さらに、爪下皮当て突端部材を前後の出し入れし、前方出幅調整を行い、爪の美装として、爪の長さを自在に調整して削れて爪の長さや形を整えるようにすることである。
それに、ヤスリカバー内に溜まる爪の削り粉を外部の掃除機等にホースを連結して除去することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状縦軸向け回転ヤスリ式との連接による電動爪削り器において、本明細書の図1図7で示せば、前記円柱状縦軸向け回転ヤスリ5を介して上部と下部とに分離して配置した爪下皮当て突端部材4の外周端面36を、半円U状の略半楕円状に形成すると共に、爪の挿入口8を構成し、前記外周端面36に突端状のへりを構成して、前記突端状のへりを、爪裏の爪下皮33まで挿入して爪下皮に添え当てながら爪を回転ヤスリ5に接触して爪削りを行う。
【0019】
それに、前記爪下皮当て突端部材4を配置したヤスリカバー3の外周面に対して、前記半円U状の略半楕円状に形成された爪下皮当て突端部材4の外周端面36とする突端状のへりに沿って、指先の誘導経路とする指先移動空間15及び誘導凹壁面18を構成する。
指先及び爪先を前記半円U状の略半楕円状に沿って導くようにすることである。
【0020】
また、前記爪下皮当て突端部材4の前方7側に面する外周端面36を前方7の方向に可動させて回転ヤスリ5から離し離間させて、前記爪下皮当て突端部材4の前方出幅17の出入り調整を行えるようにする。
そのようにすることで、ネイルケア(爪の美装)等による手指の爪先を削るための長さ調整による前方出幅17の出入り調整を行い、U状形の爪下皮当て突端部材4の形状に沿って指先を導き爪の長さや形を整えるようにする。
【0021】
上述のほかの手段として、本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状横軸向け回転ヤスリ式との連接による電動爪削り器において、本明細書の図8で示せば、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5を介して、回転ヤスリの横軸向け方向に沿って、上部と下部とに分離して配置した爪下皮当て突端部材4による爪の挿入口8側の前方端面40に、突端状のへりを構成する。
【0022】
それに、前記爪下皮当て突端部材4の外面を、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5の円柱状外周面に沿って、アール状に覆い被せて形成し、前記アール状に覆い被せた外側に指先の誘導経路とする指先移動空間15を設けることである。
前記突端状のへりを爪裏の爪下皮まで挿入して爪下皮に添え当てながら爪を回転ヤスリ5に接触して、指先を前記指先移動空間15に沿って誘導しながら爪削りを行う。
【0023】
前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5に対しても、前記下部の爪下皮当て突端部材4の前方7側に面する前方端面40を、前方7側の方向に可動させて円柱状横軸向け回転ヤスリ5から離し、前記下部とする爪下皮当て突端部材4の前方出幅17の出入り調整を行う。
【0024】
そして、本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の回転ヤスリとの連接による電動爪削り器において、前記ヤスリカバーの外周に、ホース接続口を設けてホースを連結し、外部から掃除機等の吸引方法によって、ヤスリカバー内外の爪の削り紛を吸引除去する。
【0025】
上述で上下部の爪下皮当て突端部材をそれぞれ分離し、配置して用いられるように説明されているが、上下の配置方法は使用の扱いを便利で容易にするためであり、その旨を本特許請求の範囲の請求項1及び請求項4にも記載している。
しかしながら、爪下皮当て突端部材を上下部に必ずしも分離して用いるとは限らず用途によっては、上下部の爪下皮当て突端部材の何れか一方のみを単独配置して用いても用を成すもので、下記の段落番号0070でこの方法を例で述べている。
【発明の効果】
【0026】
上下部に分離した爪下皮当て突端部材4の突端状のへりによって、手及び足の爪の爪下皮に微弱に添え当てることで動かないように押さえて、爪先及び指先の手振れ防止を行い容易に削ることができる。それに、爪下皮に添え当てる突端状のへりが、ストッパー代わりになって深爪切りの防止となり安全である。
【0027】
縦軸向け回転ヤスリ5に配置した上下の爪下皮当て突端部材4の外周を、半円U状の略半楕円状に形成すると共に、ヤスリカバー3の外周面においても前記半円U状の略半楕円状に沿って指先移動空間15や誘導凹面18を設けることで、指先の誘導経路が容易となって左右両端の爪甲側縁26方向を短く削ることができて爪の形を整えることができる。
【0028】
図8による横軸向け回転ヤスリの略アール状外面に形成されて配置された爪下皮当て突端部材4の外面外側の指先移動空間15においても、指先の誘導経路が容易となる。
【0029】
爪下皮当て突端部材4を前方7方向に可動させて回転ヤスリ5から離し、離間させて前方出幅17の調整により、自在に爪の長さを一定の長さで均等に削れ、爪の美装時に形を整えることができる。
【0030】
ヤスリカバー3の外周辺に設けたホース接続口19に細い蛇腹ホース27を接続して、外部から掃除機に連結し、ヤスリカバー3に設けた離間口30及び吸気孔35からヤスリカバー内外の削り紛の吸引除去で掃除が容易となり、常時清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】 本発明の第一実施形態を示す縦軸向け回転ヤスリ式時の側面部分断面図
図2】 同上、一部指の想像線で使用状態を示す図1における側面図
図3】 同上、図1及び図2の左側面から見た正面図
図4】 同上、図3のA―A線切断による指の想像線で使用状態を示す平断面図
図5】 本発明の第二実施形態を示す縦軸向け回転ヤスリ式時の側面部分断面図
図6】 本発明の第三実施形態を示す縦軸向け回転ヤスリ式時の側面部分断面図
図7】 本発明の第四実施形態を示す単体品の爪下皮当て突端部材で、(a)は平面図、(b)は(a)のB-B線切断による側面断面図
図8】 本発明の第五実施形態を示す横軸向け回転ヤスリ式時の側面部分断面図
【発明を実施するための形態】
【0032】
【実施例0033】
以下、本発明の実施例1の形態を図1図4に基づいて説明する。尚、本発明の爪下皮当て突端部材4とは、名称の如く、爪下皮(付け根)に添え当てるための突端部材である。
【0034】
図1図4による実施例1に基づいて説明すると、モーター1を内蔵した本体ケース2の上面に、ヤスリカバー3を接続し、そのヤスリカバー3内に上部と下部とに、爪下皮当て突端部材4をそれぞれ分離して配置する。
【0035】
前記上下部の爪下皮当て突端部材4の側面形状は、日本国片仮名のコの字状に形成してこれらを一体化にし、平面外周を半円U状の略半楕円状(図4及び図7参照)に形成して、外周端面36に斜面取り9を、前記略半楕円状に沿って設け、上下共、互い違いの斜面取り9の傾斜面に形成して前記外周端面36に突端状のへりを構成する。
【0036】
これらの上部の爪下皮当て突端部材4と下部の爪下皮当て突端部材4との間に縦長方向に伸びた円柱状の縦軸向け回転ヤスリ5をサンドイッチ状に挟んで装着し、回転ヤスリ5及びヤスリ支軸6を連結出力軸24(図1参照)によって連結し、モーター1で回転する。
【0037】
それに、下記で述べる前方7及び後方11とは、図1による側面図に対して左右方向で示しており、図3の正面図は前方7側から見たところで、その裏側を後方11と称する。図1図4で示すように、上下部の爪下皮当て突端部材4の前方7側に面する先端の外周端面36を円柱状のヤスリ表面10のアール形状に合わせて沿うように半円形状に形成する。そして、平行幅12(図4参照)を保ちながら後方11の方向に連ねて伸ばして、上下部の爪下皮当て突端部材4による平面状の外周端面36を半円U状の略半楕円状(図4参照)に一体化形成する。
【0038】
前記上下部の爪下皮当て突端部材4のそれぞれの厚みを約2mm前後の薄い平板で、半円U状の外周に沿って、外周端面36に斜面取り9を設けて突端状のへりを構成し、これらの上部の爪下皮当て突端部材4と下部の爪下皮当て突端部材4との隙間を約3mm開口部の爪の挿入口8(図1~2参照)を設けて足の厚い爪が挿入できるようにしている。
【0039】
このように形成された上下部の爪下皮当て突端部材4に、ヤスリ支軸6(図1及び図4参照)を通過させるための楕円状孔の通行孔20(図1及び図4参照)を上下部の爪下皮当て突端部材4に貫通して設けている。
【0040】
それに図1及び図4で示すように、上下部の爪下皮当て突端部材4の後面には、上下部の爪下皮当て突端部材4を前方7の方向に可動させるための、ねじ付ボルト38(図1及び図4参照)を設けた可動操作つまみ21を馬鹿穴22(図1及び図4参照)から、ねじ付ボルト38を貫通させ、ストッパーリング41(図1及び図4参照)を貫通させて爪下皮当て突端部材4の後面に設けたねじ切り孔23(図1及び図4参照)に、ねじ付ボルト38をかみ合わせて装着する。
【0041】
ストッパーリング41内はリング形状で、ヤスリカバー3の後面の肉厚面に可動操作つまみ21とサンドイッチ状に挟み、ストッパーリング41をねじ付ボルト38に、止めネジ34(図1参照)等で前後の移動及び空回りしないように固定する。
【0042】
使用操作時、可動操作つまみ21を左右の回動によって、ねじ切り孔23にかみ合ったねじ付ボルト38が一体化の上下部の爪下皮当て突端部材4を前方7及び後方11に伸縮自在に可動させて、前方7側に面するアール状の先端外周端面36の前方出幅17(図1参照)の出入り調整を行う。
図2では、爪下皮33に、下部の爪下皮当て突端部材4の外周端面36とする突端状のへりを挿入して添え当てて、爪先16を回転ヤスリ5に接触して削る状態を示している。
【0043】
図1図4で示す誘導凹壁面18は、下部の爪下皮当て突端部材4の前方7側から後方11側へ、奥行方向に連れて凹壁面を形成して指先を導くための誘導経路を構成する。
そして、前記誘導凹壁面18と同時に爪削り時、指先を導くための誘導経路とする指先移動空間15(図1図3参照)を設けている。
それに、上部の爪下皮当て突端部材4の上面にも、足の爪削り時に足指先を導くための誘導経路とする指先移動空間15を設ける。
【0044】
爪下皮当て突端部材4は、前方7側に面する外周端面36を最短伸縮時、前方出幅17(図1参照)を回転ヤスリ5のヤスリ表面10から約1mm前後突出させてギャップを設け、外周端面36からヤスリ表面10が露出しないようにして深爪切りの防止としている。
【0045】
前記上下部の爪下皮当て突端部材4を前方可動操作時、前方7側に面するアール状の先端面とする外周端面36による前方出幅17の寸法が長く伸びて変化しても、回転ヤスリ5は固定されて動かないため平行幅12(図4参照)の両側面の左右側面出幅31(図4参照)の出幅寸法は変わらず、常時一定の約1mm前後の突出ギャップで保ち、深爪切りの防止と左右両端の爪甲側縁26方向(図4参照)を短く削れるようにしている。
半円U状に形成された上下部の爪下皮当て突端部材4の外周端面36の突端状のへりにそって爪の爪下皮33(図2参照)まで挿入し、爪下皮に添え当てできるようにしている。
【0046】
突端状のへりに形成した外周端面36の斜面取り9は、片斜面形状にすることで、爪下皮当て突端部材4が若干厚い部材であっても爪下皮33にフィットしやすい形状ができる。
尚、必ずしも斜面取り9の面は片斜面状とは限らず、例えば薄い平板形状部材を用いてアール面状やくさび面状等、微小の研磨を施した突端状のへりに形成して爪下皮33にフィットしやすいようにすることは言うまででもない。
【0047】
それに、ヤスリカバー3にホース接続口19(図1参照)を設けて蛇腹ホース27を接続し、外部からハンディクリーナー小型掃除機等に連結して空洞化のヤスリカバー3の内部と、離間口30(図3参照)及び吸気孔35(図1図4参照)から削り粉を吸引し除去する。
【0048】
左右両脇の爪甲側縁26(図4参照)方向の爪を削る場合、指先14及び爪先16を後方11方向の左右の誘導凹壁面18に沿って回転ヤスリ軸6の中心側面方向まで導き移動させることで、爪先16を長く伸ばしても両側面の側面出幅31(図4参照)の出幅寸法は一定であるため、左右両端の爪甲側縁26方向の爪を短く削れて爪の形を整えることができる。以上、実施例1による説明である。
【0049】
【実施例0050】
図5による実施例2に基づいて説明すると、実施例1の図1図4と同一に示すものは省略し、相違部分のみ説明する。
【0051】
図5においては、ヤスリカバー3内に、上下部にそれぞれ分離した爪下皮当て突端部材4を配置し、これらの上部の爪下皮当て突端部材4と下部の爪下皮当て突端部材4との間には、円柱状の縦軸向け回転ヤスリ5をサンドイッチ状に挟んで装着し、ヤスリ支軸6にモーター1によって回転可能にし、爪の挿入口8を構成する。
上下部の爪下皮当て突端部材4の形状は、実施例1の形状と略同様に平面外周を半円U状の略半楕円状に形成されている。
【0052】
下部の爪下皮当て突端部材4には、ヤスリ支軸6が通過するための通行孔20を形成し、後部をL状に立ち上げて馬鹿穴22を設け、その部分にねじ付ボルト38の先端部を挿入して外れないようにピン止めし、ねじ付ボルト38を馬鹿穴22によって、空回り回転させて連結する。
【0053】
前記、ねじ付ボルト38に設けた可動操作つまみ21は、ヤスリカバー3の、ねじ切り孔23から、ねじ付ボルト38をかみ合わせ貫通させて連接している。
【0054】
後部のL状に立ち上げて連結した、ねじ付ボルト38の先端部は、馬鹿穴22によって左右回転空回りして下部の爪下皮当て突端部材4に連結され、ヤスリカバー3のねじ切り孔23とかみ合ったねじ付ボルト38の可動操作つまみ21の左右回動によって、下部の爪下皮当て突端部材4を前後方向に可動させて前方出幅17の調整を行い、手の爪先の長さを自在に調整して削れるようにする。
【0055】
図5の上部の爪下皮当て突端部材4は、ヤスリカバー3内に単体で製作して配置するか又はヤスリカバー3と一体化として成形することもできるため何れかを選択すればよい。
これらの上下部の爪下皮当て突端部材4の上下部を逆に入れ替えることも可能である。
以上実施例2による説明である。
【0056】
【実施例0057】
図6による実施例3に基づいて説明する。
これらも図1図5と同一に示すものは省略し相違部分のみ説明する。
【0058】
上下部の爪下皮当て突端部材4をヤスリカバー3と共に一体化に形成して配置する方法で、この場合は樹脂成形等でヤスリカバー3と一体化形成により、コストが安く上がり製作が容易になる特徴がある。図6で示すU状の着脱リング42は、前方7側から回転ヤスリ5に嵌め込み爪削り時の安全防護リングである。
【0059】
上部の爪下皮当て突端部材4は、頭部側のヤスリカバー3と一体で、下部の爪下皮当て突端部材4は、ヤスリカバー3に設けた誘導凹壁面18とで一体形成されている。
これらのヤスリカバー3との一体化の上下部の爪下皮当て突端部材4を、前方7方向に可動操作して円柱状の縦軸向け回転ヤスリ5から離し離間させる方法を下記で述べる。
【0060】
ヤスリカバー3の内部に、縦軸向け回転ヤスリ5をヤスリ固定支持材28によって固定ビス32で動かないように本体ケース2の上面に固着する。
ヤスリカバー3の後方外面に、ねじ付ボルト38の可動操作つまみ21を馬鹿穴22から貫通して、ヤスリカバー3内のヤスリ固定支持材28に設けたねじ切り孔23にかみ合わせる。
【0061】
可動操作つまみ21を回動することで、ねじ付ボルト38はヤスリ固定支持材28に設けたねじ切り孔23とかみ合うと同時にヤスリカバー3が、カバー内空間13の空間範囲で可動操作つまみ21に締め付けられてヤスリカバー3及び爪下皮当て突端部材4とが、前方7方向にカバー可動範囲29内の位置で可動させることができる。
【0062】
元の位置に戻す場合は、可動操作つまみ21を逆に回動することによって、ストッパーリング41に支持されながら後方11方向にヤスリカバー3が可動する。
上下の爪下皮当て突端部材4の形状は、実施例1と同様にU状の略半楕円状に形成して、ヤスリ支軸6を通行させるための通行孔20を設けている。
【0063】
上述のように、上下部の爪下皮当て突端部材4を回転ヤスリ5から離して離間させるためには、図3で示すような離間口30を設けて、回転ヤスリ5はヤスリ固定支持材28で固定化されているため、ヤスリカバー3と共に上下部の爪下皮当て突端部材4が回転ヤスリ5から離れて離間する。
【0064】
それに上述の離間口30は、爪削り時の爪削り粉の吸引用口として、また下記で説明する図7の後付けによる着脱式の爪下皮当て突端部材4の挿入口として利用される。
以上実施例3による説明である。
【0065】
【実施例0066】
図7による実施例4に基づいて説明する。
図7で示す、単体品で製作した着脱出し入れ式の下部用の爪下皮当て突端部材4を用いて、ヤスリカバーの内部に前方7側から挿入して配置する方法である。
図7で示す着脱出し入れ式の下部用の爪下皮当て突端部材4は、図6による実施例3で示したようなヤスリカバー3の移動式ではなく、上述の実施例1~実施例2によるヤスリカバー3が固定式に用いて、且つ下部の爪下皮当て突端部材4を取り除き、代わりに図7で示す着脱出し入れ式の下部用の爪下皮当て突端部材4を用いて装着する方法である。
【0067】
これらを図7に基づいて説明すると、(a)、(b)は下部用の爪下皮当て突端部材4で、(b)は、(a)によるB-B線の側面断面図である。
下部用の爪下皮当て突端部材4を半円U状の略半楕円状に形成して外周端面36を突端状のへりとして構成する。
下部用の爪下皮当て突端部材4の中央に、ヤスリ支軸6の通行孔20を設けて、前方7側から後方11側に向けて、ヤスリ支軸6を介して挿入する。
【0068】
前方7側から挿入された下部用の爪下皮当て突端部材4は、前方7側に面する外周端面36を最短伸縮時、ヤスリ支軸6でストッパーの役目を行うと共に通行孔20で、前方出幅17の調整を可能にし、動かないように固定して爪の長さや形を整えることができる。
【0069】
これらの装着方法を図6で例えて説明すると、図6の下部用の爪下皮当て突端部材4を取り除いた部分に、単体の爪下皮当て突端部材4とする(b)を用いてヤスリカバー3内に挿入して配置する方法である。その配置方法は、図3で示すヤスリカバー3に設けた四方開口の離間口30から挿入すればよい。
尚、(a)、(b)の下部用の爪下皮当て突端部材4は、逆に上部側の爪下皮当て突端部材と入れ替え挿入して用いてもよい。以上実施例4の説明である。
【0070】
上述の実施例において、使用方法を上下部の爪下皮当て突端部材4を各々設けて説明されているが、これは使用扱いを便利よく容易にするためで、例えば上部の爪下皮当て突端部材4のみを用いても手と足の爪削りを容易に削ることができて、必ずしも下部の爪下皮当て突端部材4とを組み合わせなくともよい。
例えば上部での爪下皮当て突端部材4を用いて、手の爪削り時には、本体ケース2を上下逆さまにして用いれば下部の爪下皮当て突端部材4の役目が果たせるため、上部の爪下皮当て突端部材4の一方のみを単独配置しても用を成すものである。
【0071】
上述の実施例1~実施例3による、上部の爪下皮当て突端部材4での足の爪削り時は、本体ケース2を斜めにして足指方向に向け、上部の爪下皮当て突端部材4を足の爪裏の爪下皮に添え当てながら削る。そのために、上下に設けた突端状のへりとする斜面取り9の斜面傾斜を手足の爪下皮にフィットできるように上下互い違いに形成されている。
【0072】
【実施例0073】
図8による実施例5に基づいて説明する。
平たい本体ケース2内のモーター1とヤスリカバー3内の円柱状横軸向け回転ヤスリ5との連接による電動爪削り器において、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5を介して、上部と下部とに分離して配置した爪下皮当て突端部材4の爪の挿入口8側の前方端面40に、突端状のへりを設けると共に、前記爪下皮当て突端部材4の外面を、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5の円柱状アール外周面に沿って覆い被せて、前記爪下皮当て突端部材4の外面に指先の誘導経路とする指先移動空間15を設ける。
【0074】
前記前方端面40に設けた突端状のへりを爪下皮に挿入して添え当てながら横軸向け回転ヤスリ5に接触させて削るときに、指先が指先移動空間15内をスムーズに誘導できるように爪下皮当て突端部材4の外面をアール形状にする。
尚、上述の前方端面40に設けた突端状のへりの形状は、爪下皮に挿入しやすい形状態にしているものの、突端状のへりの形状は多種多様に形成されるため任意で何れでもよい。
また、爪下皮当て突端部材4の外面を、円柱状横軸向け回転ヤスリ5の円柱状アール外周面に沿って、アール状に覆い被せて形成するほかに、回転ヤスリ5の外面に対してL形状、Z形状等、何れの形状でも用を成すものである。
【0075】
図8の上下部の爪下皮当て突端部材4は、円柱状横軸向け回転ヤスリ5の横軸方向に沿って、爪の挿入口8と共に奥行方向に連ねて伸ばしている。
【0076】
下部の爪下皮当て突端部材4の後端部には、ヤスリカバー3に形成されているつまみ移動孔25から、ねじ付ボルト38の可動操作つまみ21を貫通して連接している。
可動操作つまみ21の回動により緩めて、つまみ移動孔25に沿って前方7方向に可動操作することで、下部の爪下皮当て突端部材4が前方7側に突出させ、前方出幅17の出入り調整によって、手の爪先の長さが自在に調整して削ることができるようにする。
短く削る爪甲側縁26方向は、上部の爪下皮当て突端部材4を裏返し反転にして削る。
【0077】
上述の横軸向け回転ヤスリ5を内蔵したヤスリカバー3及び本体ケース2の形状形態は、平たい形状体又は丸筒形状体(例えば上述の非特許文献2参照)等、何れにでも用いることができるため、何れかの本体ケースの形状形態を選択すれば用を成すものである。
これらのヤスリカバー3にホース接続口19を設けて、ケース内の削り粉を外部からの吸引方法によって除去を行う。以上実施例5による説明である。
【符号の説明】
【0078】
1 モーター
2 本体ケース
3 ヤスリカバー
4 爪下皮当て突端部材
5 回転ヤスリ
6 ヤスリ支軸
7 前方
8 爪の挿入口
9 斜面取り
11 後方
15 指先移動空間
17 前方出幅
18 誘導凹壁面
19 ホース接続口
26 爪甲側縁
27 蛇腹ホース
31 側面出幅
33 爪下皮
36 外周端面
40 前方端面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状縦軸向け回転ヤスリ5との連接による電動爪削り器において、前記円柱状縦軸向け回転ヤスリ5を介し、ヤスリカバー3内に上部と下部とに分離して爪下皮当て突端部材4を取り付け、前記爪下皮当て突端部材4の外周端面36を、半円U状の略半楕円状に形成して、前記上部と下部との爪下皮当て突端部材4の間に、前記略半楕円状に沿って爪の挿入口8を構成し、前記外周端面36に突端状のへりを設けて、前記突端状のへりを爪裏の爪下皮33まで挿入して爪下皮33に添え当てながら爪を回転ヤスリに接触して爪削りを行うことを特徴とした電動爪削り器。
【請求項2】
前記爪下皮当て突端部材4の前方7側に面する外周端面36を、前方7の方向に可動させて円柱状縦軸向け回転ヤスリ5から離し、前記爪下皮当て突端部材4の前方出幅17の出入り調整を行うことを特徴とした請求項1に記載の電動爪削り器。
【請求項3】
前記回転ヤスリ5を内蔵したヤスリカバー3の外周に、ホース接続口を設けてホースを連結し、外部からの吸引によって、ヤスリカバー3内から爪の削り紛を吸引除去する請求項1乃至請求項2に記載の電動爪削り器。
【請求項4】
本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状横軸向け回転ヤスリ5との連接による電動爪削り器において、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5を介し、上部と下部とに分離した爪下皮当て突端部材4を取り付け、前記上部と下部との爪下皮当て突端部材4の間に爪の挿入口8を構成すると共に、前記爪下皮当て突端部材4の外面を、前記円柱状横軸向け回転ヤスリ5の円柱状外周面に沿って、アール状に覆い被せて形成し、前記上部と下部の爪下皮当て突端部材4の前方端面40に突端状のへりを設けて、前記突端状のへりを爪裏の爪下皮まで挿入して爪下皮に添え当てながら爪を回転ヤスリに接触して爪削りを行うことを特徴とした電動爪削り器。
【請求項5】
前記下部の爪下皮当て突端部材4の前方7側に面する前方端面40を、前方7の方向に可動させて円柱状横軸向け回転ヤスリ5から離し、前記下部の爪下皮当て突端部材4の前方出幅17の出入り調整を行うことを特徴とした請求項4に記載の電動爪削り器。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状縦軸向け回転ヤスリとの連接による電動爪削り器において、前記円柱状縦軸向け回転ヤスリを介し、ヤスリカバー内に上部と下部とに分離して爪下皮当て突端部材を取り付け、前記爪下皮当て突端部材の外周端面を、半円U状の略半楕円状に形成して、前記上部と下部との爪下皮当て突端部材の間に、前記略半楕円状に沿って爪の挿入口を構成すると共に、前記爪下皮当て突端部材の前方側に面する外周端面を、前方の方向に可動させて円柱状縦軸向け回転ヤスリから離し、前記爪下皮当て突端部材の前方出幅の出入り調整を行い、前記外周端面に突端状のへりを設けて、前記突端状のへりを爪裏の爪下皮まで挿入して爪下皮に添え当てながら爪を回転ヤスリに接触して爪削りを行うことを特徴とした電動爪削り器。
【請求項2】
前記回転ヤスリを内蔵したヤスリカバーの外周に、ホース接続口を設けてホースを連結し、外部からの吸引によって、ヤスリカバー内から爪の削り紛を吸引除去する請求項1に記載の電動爪削り器。
【請求項3】
本体ケース内のモーターと、ヤスリカバー内の円柱状横軸向け回転ヤスリとの連接による電動爪削り器において、前記円柱状横軸向け回転ヤスリを介し、上部と下部とに分離した爪下皮当て突端部材を取り付け、前記上部と下部との爪下皮当て突端部材の間に爪の挿入口を構成すると共に、前記爪下皮当て突端部材の外面を、前記円柱状横軸向け回転ヤスリの円柱状外周面に沿って、アール状に覆い被せて形成し、前記上部と下部の爪下皮当て突端部材の前方端面に突端状のへりを設けて、前記突端状のへりを爪裏の爪下皮まで挿入して爪下皮に添え当てながら爪を回転ヤスリに接触して爪削りを行うことを特徴とした電動爪削り器。
【請求項4】
前記下部の爪下皮当て突端部材の前方側に面する前方端面を、前方の方向に可動させて円柱状横軸向け回転ヤスリから離し、前記下部の爪下皮当て突端部材の前方出幅の出入り調整を行うことを特徴とした請求項3に記載の電動爪削り器。