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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036306
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/00 20060101AFI20240308BHJP
   H04R 1/24 20060101ALI20240308BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20240308BHJP
   H04R 7/04 20060101ALI20240308BHJP
   H04R 17/00 20060101ALI20240308BHJP
   H04R 9/02 20060101ALN20240308BHJP
   H04R 9/04 20060101ALN20240308BHJP
【FI】
H04R1/00 310F
H04R1/24 A
H04R1/02 102Z
H04R7/04
H04R17/00
H04R9/02 101C
H04R9/02 102E
H04R9/02 102A
H04R9/04 105Z
【審査請求】有
【請求項の数】40
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023142858
(22)【出願日】2023-09-04
(31)【優先権主張番号】10-2022-0112326
(32)【優先日】2022-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】李 成 泰
【テーマコード(参考)】
5D004
5D012
5D016
5D017
5D018
【Fターム(参考)】
5D004AA02
5D004BB01
5D004BB03
5D004CD01
5D004DD01
5D012CA04
5D012FA02
5D016AA04
5D016FA02
5D017AE24
5D018AB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】広い音域帯で音響特性および/または音圧特性を向上させる振動装置を含む装置及び表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、振動部材100、振動部材100の後面に備えられた支持部材300、振動部材100の後面に連結された第1振動装置200および振動部材100と支持部材300との間に備えられ、第1振動装置200と重畳する第2振動装置200’を含む。第1振動装置は、交流電圧が印加されると、逆圧電効果によって収縮及び/又は膨張を交互に繰り返すことによって振動し振動部材を振動させる。第2振動装置は、コイル型振動装置によって具現されボイスコイルを有し、中高音域帯よりも低い低音域帯を出力する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動部材と、
前記振動部材の後面に備えられた支持部材と、
前記振動部材の後面に連結された第1振動装置と、
前記振動部材と前記支持部材との間に備えられ、前記第1振動装置と重畳する第2振動装置と、を含む、装置。
【請求項2】
前記第1振動装置は第1音域帯の音響を出力するように構成され、
前記第2振動装置は前記第1音域帯と異なる第2音域帯の音響を出力するように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1音域帯は高音域帯を含み、
前記第2音域帯は前記高音域帯よりも低い低音域帯を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1振動装置は、前記振動部材と前記第2振動装置との間に備えられている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1振動装置は前記振動部材の後面と接している、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記振動部材と前記第1振動装置との間に備えられた連結部材をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第2振動装置は前記振動部材の後面から離隔している、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2振動装置は前記第1振動装置の後面と接している、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1振動装置および前記第2振動装置の振動を制御する制御ボードをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1振動装置は、第1信号経路を介して前記制御ボードに連結され、
前記第2振動装置は、前記第1信号経路と異なる信号経路を介して前記制御ボードに連結された、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1振動装置は、前記制御ボードに連結され、
前記第2振動装置は、前記第1振動装置と同じ信号経路を介して前記制御ボードに連結されている、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
信号連結部材をさらに含み、
前記支持部材は、少なくとも一つの第1コンタクトホールを含み、
前記信号連結部材は、前記制御ボードと前記第1振動装置とを連結し、前記少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された一部分を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記制御ボードは前記支持部材の後面に備えられ、
前記第1振動装置は、前記少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された前記一部分を有する前記信号連結部材を介して前記制御ボードに連結されている、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記支持部材の前記少なくとも一つの第1コンタクトホールは前記第2振動装置と重畳しない、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記制御ボードは前記第2振動装置の後面に備えられ、
前記第2振動装置は、前記少なくとも一つの第1コンタクトホールと重畳する少なくとも一つの第2コンタクトホールを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記第1振動装置は、前記少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された前記一部分および前記少なくとも一つの第2コンタクトホールに配置された他の部分を有する前記信号連結部材を介して前記制御ボードに連結されている、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記制御ボードは、前記第1振動装置および前記第2振動装置に振動信号を印加するように構成された信号コネクタをさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項18】
前記信号コネクタは前記第1振動装置および前記第2振動装置に連結されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記信号連結部材は、信号ケーブル、プローブピン、およびポゴピンのうちの少なくとも一つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項20】
前記第1振動装置は、
振動層と、
前記振動層の第1面に備えられた第1電極層と、
前記振動層の第1面とは反対の第2面に備えられた第2電極層と、を含み、
前記振動層は、前記第1電極層と前記第2電極層との間にある、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記振動層は、
圧電特性を有する複数の無機物質部と、
前記複数の無機物質部の間に備えられた有機物質部と、を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記振動層は圧電物質を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記第1振動装置および前記第2振動装置を制御するように構成された制御ボードと、
前記第1振動装置と前記制御ボードに連結された信号連結部材をさらに含む、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記信号連結部材は前記第1電極層および前記第2電極層に直接接触している、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第1振動装置は、前記第1電極層および前記第2電極層に連結された信号コンタクトパッドをさらに含み、
前記信号連結部材は前記信号コンタクトパッドに接触している、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記支持部材は、前記第1振動装置と重畳する少なくとも一つの第1ホールを含み、
前記第2振動装置は前記支持部材の前記少なくとも一つの第1ホールに収容され、前記支持部材に連結されている、請求項1に記載の装置。
【請求項27】
前記第2振動装置は、
前記支持部材に連結されたフレームと、
前記フレーム上に備えられたマグネットと、
前記マグネットの周りに備えられたボビンと、
前記ボビンの周りに巻かれたコイルと、を含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記フレームは、
第1フレームと、
前記第1フレームの縁端から突出し、前記支持部材に固定される第2フレームと、を含み、
前記マグネット、前記ボビン、および前記コイルは、前記第1フレーム上にある、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記第2振動装置は、前記第1フレームの後面と前記第2フレームの後面を覆うフレームカバーをさらに含む、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記フレームカバーと前記第1フレームの前記後面との間に備えられた放熱部材をさらに含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記第2振動装置は、前記少なくとも一つの第1ホールと重畳する複数の第2ホールをさらに含む、請求項28に記載の装置。
【請求項32】
前記複数の第2ホールは前記第1フレームにあり、前記ボビンおよび前記コイルと重畳する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
信号コネクタを有する制御ボードをさらに含み、
前記信号コネクタは、前記制御ボードにより発生された振動信号を前記第1振動装置および前記第2振動装置に印加し、
前記第2振動装置は前記信号コネクタに電気的に連結されている、請求項28に記載の装置。
【請求項34】
前記制御ボードは前記第2フレームの後面に備えられ、
前記支持部材は、前記信号コネクタと重畳する少なくとも一つの第1コンタクトホールを含み、
前記第2フレームは、前記少なくとも一つの第1コンタクトホールと重畳する少なくとも一つの第2コンタクトホールを含む、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記第1振動装置は、前記少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された一部分および前記少なくとも一つの第2コンタクトホールに配置された他の部分を有する信号連結部材を介して前記信号コネクタに電気的に連結されている、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記振動部材は、金属、プラスチック、繊維、皮、木材、布地、ゴム、カーボン、ガラス、および紙のうちの1種以上の材質を含む、請求項1から35のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
前面と前記前面とは反対の後面を含む表示パネルと、
前記表示パネルの後面にあり、振動するように構成された第1タイプの振動装置と、
前記第1タイプの振動装置と重畳され、振動するように構成された前記第1タイプの振動装置とは異なる第2タイプの振動装置と、を含み、
前記第1タイプの振動装置は、前記表示パネルと前記第2タイプの振動装置との間にあり、
前記表示パネルは、前記第1タイプの振動装置の振動または前記第2タイプの振動装置の振動に応答して音響を放射するように構成された、表示装置。
【請求項38】
前記第1タイプの振動装置は、圧電型の振動装置を含み、
前記第2タイプの振動装置は、コイル型の振動装置を含む、請求項37に記載の表示装置。
【請求項39】
前記表示パネルは、
前記第1タイプの振動装置の振動に応答して第1ピッチを有する音響を放射するように構成され、前記第2タイプの振動装置の振動に応答して前記第1ピッチとは異なる第2ピッチを有する音響を放射するように構成された、請求項37に記載の表示装置。
【請求項40】
前記表示パネルの後面にある支持部材をさらに含み、
前記第1タイプの振動装置は、前記表示パネルと前記支持部材との間にあり、
前記支持部材は、少なくとも一つのホールを含み、
前記第2タイプの振動装置は、前記少なくとも一つのホール内にある、請求項37に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は装置に関する。
【背景技術】
【0002】
装置は音響を提供するために別途のスピーカーまたは音響装置を含む。表示装置にスピーカーを配置する場合、スピーカーが占める空間によって装置のデザインおよび空間配置に制約が伴う問題が発生する。
【0003】
表示装置のスピーカーから出力される音響は表示装置の後方または下方に進行するから、壁または地面で反射される音響間の干渉によって音質が落ちる問題点がある。よって、正確な音響伝達が難しいという問題点があり、視聴者または使用者の沒入感が低下するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本明細書の発明者らは先に言及した問題点を認識し、装置または音響装置の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる多くの実験を実施した。多くの実験によって、音響の音質を向上させることができ、音圧特性を向上させることができる装置を発明した。
【0005】
本明細書の実施例による解決課題は、振動部材を振動させて振動または音響を発生させることができ、音響特性および/または音圧特性を向上させることができる装置を提供することである。
【0006】
本明細書の実施例による解決課題は、振動部材を振動させて振動または音響を発生させることができ、広い帯域の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる装置を提供することである。
【0007】
本明細書の実施例による解決課題は、振動装置によって発生する熱を効率的に放出させることができる装置を提供することである。
【0008】
本明細書の実施例による解決課題は先に言及した課題に限定されず、言及しなかった他の課題は以下の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書の実施例による装置は、振動部材および振動部材の後面に備えられた支持部材を含むことができる。第1振動装置は振動部材の後面に連結され得る。第2振動装置は振動部材と支持部材との間に備えられ、第1振動装置と重畳し得る。
【0010】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、振動部材と、振動部材の後面にある支持部材と、振動部材の後面に連結され、振動部材と支持部材との間にある第1振動装置と、第1振動装置と支持部材との間にあり、第1振動装置と重畳する第2振動装置とを含み、第1振動装置は、振動部材が振動するように振動され、第2振動装置は、振動部材が振動するように振動され得る。
【0011】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、前面と前面とは反対の後面を含む表示パネルと、表示パネルの後面にあり、振動するように構成された第1タイプの振動装置と、第1タイプの振動装置と重畳され、振動するように構成された第1タイプの振動装置とは異なる第2タイプの振動装置とを含み、第1タイプの振動装置は、表示パネルと第2タイプの振動装置との間にあり、表示パネルは、第1タイプの振動装置の振動または第2タイプの振動装置の振動に応答して音響を放射するように構成され得る。
【0012】
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本明細書の実施例による装置は、表示パネルまたは振動部材を振動させる振動装置を構成することにより、音の進行方向が表示パネルまたは振動部材の前面に向かうように音響を発生させることができる。
【0014】
本明細書の実施例による装置は、コイル型および圧電型を含む振動装置で構成することにより、コイル型振動装置および圧電型振動装置が低音域帯および高音域帯の音響特性および/または音圧特性を互いに補うことができ、これにより広い音域帯で音響特性および/または音圧特性が向上した音響を出力することができる。
【0015】
本明細書の実施例による装置は、コイル型振動装置および圧電型振動装置を統合した積層構造に具現することにより、振動部材と支持部材との間の内部空間のギャップ間隔を減らすことができ、振動駆動の際に発生する熱を効率的に放出させることができる。
【0016】
本明細書の実施例による装置は、コイル型振動装置および圧電型振動装置の振動駆動のための振動信号を同時に印加する統合コネクタで構成することにより、構造が単純化した装置を提供することができる。
【0017】
本明細書の効果は先に言及した効果に限定されず、言及しなかった他の効果は以下の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【0018】
以上の解決しようとする課題、課題解決手段、および効果に記載した発明の内容が特許請求の範囲の必須特徴を特定するものではないので、特許請求の範囲の権利範囲は発明の内容に記載した事項によって限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本明細書の実施例による装置を示す図である。
図2】本明細書の実施例による図1に示した線I-I’についての断面図である。
図3】本明細書の実施例による振動装置を示す図である。
図4】本明細書の実施例による図3に示した線II-II’についての断面図である。
図5】本明細書の実施例による図4に示した振動部を示す図である。
図6】本明細書の実施例による図5に示した振動部の他の実施例を示す図である。
図7】本明細書の実施例による図5に示した振動部の他の実施例を示す図である。
図8】本明細書の実施例による図5に示した振動部の他の実施例を示す図である。
図9】本明細書の実施例による振動装置を示す図である。
図10】本明細書の実施例による図9に示した振動装置の他の実施例を示す図である。
図11】本明細書の実施例による図9に示した振動装置の他の実施例を示す図である。
図12】本明細書の他の実施例による振動装置を示す図である。
図13】本明細書の実施例による図12に示した振動装置の他の実施例を示す図である。
図14】本明細書の実施例による図12に示した振動装置の他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書の利点および特徴、並びにそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能であり、本明細書の一例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本明細書の技術思想は請求範囲の範疇によって定義されるだけである。
【0021】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示した形状、サイズ、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書が図示の事項に限定されるものではない。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示す。また、本明細書の説明において、関連した公知の技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0022】
本明細書で言及する「含む」、「有する」、「なる」などを使う場合、「~のみ」を使わない限り、他の部分が付け加わることができる。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0023】
構成要素の解釈において、誤差範囲についての別途の明示的な記載がないと言っても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0024】
位置関係についての説明の場合、例えば「~上に」、「~の上部に」、「~の下部に」、「~のそばに」などのように二つ部分の位置関係を説明する場合、「直ぐ」又は「直接」を使わない限り、二つ部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0025】
時間関係についての説明の場合、例えば、「~の後に」、「~に引き続き」、「~の次に」、「~の前に」などのように時間的に先後関係を説明する場合、「直ぐ」又は「直接」を使わない限り、連続的ではない場合も含むことができる。
【0026】
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に限定されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。
【0027】
本明細書の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序でまたは個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載する場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結されるかまたは接続され得るが、特に明示的な記載事項がない限り、間接的に連結されるかまたは接続され得る各構成要素の間に他の構成要素が[介在]されることもできると理解されなければならないであろう。
【0028】
「少なくとも一つ」という用語は一つ以上のすべての組合せを含むものと理解しなければならないであろう。例えば、「第1、第2および第3構成要素のうちの少なくとも一つ」の意味は、第1、第2又は第3のそれぞれだけでなく、第1、第2および第3のうちで二つ以上の全ての構成要素の組合せを含むと言える。
【0029】
本明細書で、「装置」は、表示パネルおよび表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶表示装置(LCD)、有機発光表示装置(OLED)のような表示装置を含むことができる。そして、本明細書で、「装置」はLCDまたはOLEDなどを含む完製品(complete productまたはfinal product)であるノートブック型コンピュータ、テレビ、コンピュータモニター、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0030】
したがって、本明細書における装置は、LCDまたはOLEDなどのような表示装置自体、およびLCDまたはOLEDなどを含む応用製品または最終消費者用装置であるセット装置まで含むことができる。
【0031】
そして、いくつかの実施例では、表示パネル、駆動部などからなるLCDまたはOLEDを「表示装置」と表現し、LCDまたはOLEDを含む完製品としての電子装置を「セット装置」と区別して表現することもできる。例えば、表示装置は、液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルの表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBとを含むことができる。セット装置は、ソースPCBに電気的に連結されてセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCBをさらに含むことができる。
【0032】
本明細書の実施例に使われる表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、および電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)などのすべての形態の表示パネルを使うことができ、本明細書の実施例がこれに限定されるものではない。例えば、表示パネルは、本明細書の実施例による振動装置によって振動することによって音響を発生し得る表示パネルであり得る。本明細書の実施例による装置または表示装置に適用される表示パネルは表示パネルの形態やサイズに限定されない。
【0033】
例えば、表示パネルが液晶表示パネルの場合には、多数のゲートラインとデータライン、およびゲートラインとデータラインとの交差領域に形成されるピクセル(Pixel)を含むことができる。そして、各ピクセルにおける光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、カラーフィルターおよび/またはブラックマットリックスなどを備えた上部基板と、アレイ基板と上部基板との間に形成される液晶層とを含んでなり得る。
【0034】
表示パネルが有機発光(OLED)表示パネルの場合は、多数のゲートラインとデータライン、およびゲートラインとデータラインとの交差領域に形成されるピクセル(Pixel)を含むことができる。そして、各ピクセルに選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、アレイ基板上の有機発光素子(OLED)層と、有機発光素子層を覆うようにアレイ基板上に配置される封止基板またはカプセル化(Encapsulation)基板などを含んでなり得る。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が浸透することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される層は、無機発光層(inorganic light emitting layer)、例えばナノサイズの物質層(nano-sized material layer)、および量子ドット(quantum dot)発光層などを含むことができる。他の実施例としては、マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0035】
表示パネルは、表示パネルに付着される金属板(metal plate)のような後面(backing)をさらに含むことができる。他の構造、例えば他の物質からなる他の構造を含むこともできる。
【0036】
本明細書の多くの実施例のそれぞれの特徴が部分的にまたは全体的に互いに結合または組合せ可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施されることもでき、連関関係で一緒に実施されることもできる。
【0037】
以下、添付図面および実施例に基づいて本明細書の実施例を説明する。図面に示す構成要素のスケールは説明の便宜のために実際とは違うスケールを有するので、図面に示すスケールに限定されない。
【0038】
図1は本明細書の実施例による装置を示す図である。図2は本明細書の実施例による図1に示した線I-I’についての断面図である。
【0039】
図1および図2を参照すると、本明細書の実施例による装置(例えば、表示装置)は、振動部材100および振動部材100の後面(または背面)に配置される振動装置200、200’を含むことができる。例えば、振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を含むことができる。例えば、振動部材100は、手動振動部材、振動対象物、表示パネル、振動板、または前面部材であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。以下では振動部材が表示パネルである場合を説明する。
【0040】
本明細書の実施例による振動部材100は映像を表示するように構成された表示パネルであり得る。表示パネルは、映像、例えば、映像(電子映像(electronic image)、デジタル映像(digital image)、静止映像(still image)、またはビデオ映像(video image)など)を表示することができる。例えば、表示パネルは、光を出力して映像を表示することができる。表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ポイント発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、および電気泳動表示パネルなどのようなすべての形態の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。表示パネルはフレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネルは、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ポイント発光表示パネルであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0041】
本明細書の実施例による表示パネルは、複数の画素の駆動によって映像を表示する表示領域を含むことができる。そして、表示パネルは、表示領域を取り囲む非表示領域を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0042】
本明細書の実施例による表示パネルは、アノード電極、カソード電極、および発光素子を含む画素アレイ層の構造によってトップエミッション(Top Emission)方式、ボトムエミッション(Bottom Emission)方式、またはデュアルエミッション(Dual Emission)方式などの形態で画像を表示することができる。トップエミッション方式は、画素アレイ層で発生した可視光をベース基板の前方に放出させて映像を表示することができ、ボトムエミッション方式は、画素アレイ層で発生した可視光をベース基板の後方に放出させて映像を表示することができる。
【0043】
本明細書の実施例による表示パネルは、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に配置される画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部は、信号ラインに供給される信号に応じて映像を表示する複数の画素を含むことができる。信号ラインは、ゲートライン、データラインおよび画素駆動電源ラインなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0044】
複数の画素のそれぞれは、画素領域に備えられた駆動薄膜トランジスタを含む画素回路層、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結されたアノード電極、アノード電極上に形成された発光素子、および発光素子と電気的に連結されたカソード電極を含むことができる。
【0045】
駆動薄膜トランジスタは、基板上に配置された各画素領域のトランジスタ領域に構成され得る。駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極、およびドレイン電極を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、a-Si、poly-Si、または低温poly-Siなどのシリコンを含むかまたはIGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)などの酸化物を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0046】
アノード電極は各画素領域に配置された開口領域に備えられ、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結され得る。
【0047】
本明細書の実施例による発光素子は、アノード電極上に形成された発光素子層を含むことができる。発光素子層は画素別に同じ色、例としてホワイト(white)の光を発光するように具現されるかまたは画素別に異なる色、例として赤色、緑色、または青色の光を発光するように具現されることもできる。カソード電極(または共通電極)は各画素領域に備えられた発光素子層に共通して連結され得る。例えば、発光素子層は、画素別に同じ色を含む単一の構造または2個以上の構造を含むスタック構造であり得る。本明細書の他の実施例では、発光素子層は、画素別に一つ以上の相異なる色を含む2個以上の構造を含むスタック構造であり得る。一つ以上の相異なる色を含む2個以上の構造は、青色、赤色、黄緑色(yellow-green)、および緑色のうちの一つ以上であるかまたはこれらの組合せで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。組合せの例としは、青色および赤色、赤色および黄緑色、赤色および緑色、および赤色/黄緑色/緑色などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。そして、これらの積層順に関係なく適用することができる。同じ色または一つ以上の相異なる色を有する2個以上の構造を含むスタック構造は2個以上の構造の間に電荷生成層をさらに含むことができる。電荷生成層はpn接合構造であり得、N型電荷生成層およびP型電荷生成層を含むことができる。
【0048】
本明細書の他の実施例による発光素子は、アノード電極およびカソード電極のそれぞれに電気的に連結されたマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形態に具現された発光ダイオードであり得る。マイクロ発光ダイオード素子は、アノード電極と電気的に連結された第1端子およびカソード電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に備えられた発光ダイオード素子の第2端子に共通して連結され得る。
【0049】
封止部は画素アレイ部を取り囲むように基板上に形成され、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子に浸透することを防止することができる。本明細書の実施例による封止部は有機物質層と無機物質層とが交互に積層された複層構造に形成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。無機物質層は、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子に浸透することを遮断することができる。有機物質層は、製造工程中に発生し得る異物(particles)を覆うことができるように、無機物質層よりも相対的に厚い厚さに形成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、封止部は、第1無機膜、第1無機膜上の有機膜、および有機膜上の第2無機膜を含むことができる。有機膜は異物カバー層と言えるが、この用語に限定されるものではない。タッチパネルは封止部上に配置されるか、または画素アレイ部の後面に配置され得る。
【0050】
本明細書の実施例による表示パネルは、第1基板、第2基板、および液晶層を含むことができる。第1基板は上部基板または薄膜トランジスタアレイ基板であり得る。例えば、第1基板は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって交差する画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ部(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続された画素電極、および画素電極に隣接して形成され、共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0051】
第1基板は、第1縁部(または非表示部)に備えられたパッド部、および第2縁部(または第2非表示部)に備えられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0052】
パッド部は、外部から供給される信号を画素アレイ部および/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結された複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。例えば、第1基板のサイズは第2基板よりも大きいサイズを有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0053】
ゲート駆動回路(またはスキャン駆動回路)は、複数のゲートラインと連結されるように、第1基板の第2縁部に内蔵(または集積)され得る。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に備えられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスターによって具現され得る。本明細書の他の実施例によるゲート駆動回路は第1基板に内蔵されず、集積回路の形態に構成され、表示パネルのパネル駆動回路に含まれることもできる。
【0054】
第2基板は下部基板またはカラーフィルターアレイ基板であり得る。例えば、第2基板は、第1基板に形成された画素領域に重畳する開口領域を含む画素開口パターン(またはブラックマトリックス)、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。第2基板は第1基板よりも小さいサイズを有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2基板は第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と重畳し得る。第2基板はシーラント(sealant)によって液晶層を間に挟んで第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と合着され得る。
【0055】
液晶層は第1基板および第2基板の間に配置され得る。液晶層は画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧および共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化する液晶でなり得る。
【0056】
第2偏光部材は第2基板の下面に配置され、バックライトから入射して液晶層に進行する光を偏光させることができる。第1偏光部材は第1基板の上面に配置され、第1基板を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0057】
本明細書の実施例による表示パネルは、各画素別に印加されるデータ電圧および共通電圧によって画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することで、液晶層を透過する光によって映像を表示することができる。
【0058】
本明細書の他の実施例による表示パネルは、第1基板がカラーフィルターアレイ基板からなり、第2基板が薄膜トランジスタアレイ基板でなり得る。例えば、本明細書の他の実施例による表示パネルは、本明細書の実施例による表示パネルが上下に反転した形態を有し得る。この場合、本明細書の他の実施例による表示パネルのパッド部は別途の器具物で遮ることができる。
【0059】
本明細書の他の実施例による表示パネルは、曲面形態または一定の曲率半径を有するようにベンディングされるかまたは曲がったベンディング部を含むことができる。
【0060】
表示パネルのベンディング部は表示パネルで互いに平行な一側縁部および他側縁部のうちの少なくとも一つ以上に具現され得る。ベンディング部を具現する表示パネルの一側縁部および/または他側縁部は非表示領域のみを含むか、または表示領域の縁部および非表示領域を含むことができる。非表示領域のベンディングによって具現されたベンディング部を含む表示パネルは一側ベゼルベンディング構造または両側ベゼルベンディング構造を有し得る。そして、表示領域の縁部および非表示領域のベンディングによって具現されたベンディング部を含む表示パネルは一側アクティブベンディング構造または両側アクティブベンディング構造を有し得る。
【0061】
本明細書の他の実施例によれば、振動部材100は、金属、木材、ゴム、プラスチック、カーボン、ガラス、布地、繊維、紙、鏡、および皮のうちの一つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、紙はスピーカー用コーン紙(cone paper)であり得る。例えば、コーン紙はパルプまたは発泡プラスチックなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0062】
本明細書の他の実施例によれば、振動部材100は、映像を表示する複数の画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル、サイニジパネル、運送手段(または自動車または車両)の内装材、運送手段のガラス窓、運送手段の外装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、および鏡のうちの一つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ポイント発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、および電気泳動表示パネルなどのようなすべての形態の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。例えば、表示パネルは、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、フレキシブル表示パネルは、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ポイント発光表示パネルであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、照明パネル(または非表示パネル)は発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)または無機発光照明パネル(または装置)などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0063】
振動装置200、200’は振動部材100を振動させることができる。例えば、振動装置200、200’は振動部材100を直接的に振動させるか、または間接的に振動させることができる。振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を含むことができる。例えば、振動装置200、200’は振動部材100の後面に具現され得る。例えば、振動装置200、200’は振動部材100の後面で振動部材100を振動させることで、振動部材100の振動によって音響Sおよび/またはハプティックフィードバックを使用者に提供することができる。例えば、振動部材100は、振動装置200、200’の振動によって音響Sを出力することができる。振動装置200、200’は、振動部材100を振動板として使用して音響Sを出力することができる。例えば、振動装置200、200’は、振動部材100を振動板として使用して振動部材100の正面(または前面)方向FDに音響Sを出力することができる。例えば、振動装置200、200’は、音の進行方向が表示パネルまたは振動部材100の正面(または前面)方向FDになるように音響Sを発生させることができる。振動装置200、200’は振動部材100を振動させて音響Sを出力することができる。例えば、振動装置200、200’は振動部材100を直接的に振動させることで、音響Sを装置の正面(または前面)方向FDに出力することができる。振動装置200、200’は振動部材100を間接的に振動させて音響Sを出力することができる。
【0064】
本明細書の実施例によれば、振動装置200、200’は、振動部材100である表示パネルに表示される映像と同期する振動駆動信号に応じて振動して表示パネルを振動させることができる。本明細書の他の実施例によれば、振動装置200、200’は、表示パネル上に配置されるかまたは表示パネルに内蔵されたタッチパネル(またはタッチセンサー層)に対する使用者タッチと同期するハプティックフィードバック信号(または触覚フィードバック信号)に応じて振動して表示パネルを振動させることができる。よって、表示パネルは振動装置200、200’の振動によって振動して音響Sおよびハプティックフィードバックのうちの少なくとも一つ以上を使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0065】
本明細書の実施例による振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を含むことができる。例えば、第1振動装置200は振動部材100または表示パネルの後面に連結され得る。第2振動装置200’は振動部材100または表示パネルと支持部材300との間に備えられ、第1振動装置200と重畳し得る。したがって、第1振動装置200は、振動部材100と振動装置200’との間にあり得る。
【0066】
本明細書の実施例による第1振動装置200は、圧電型振動装置(例えば、第1タイプの振動装置)によって具現され得る。例えば、第1振動装置200はフィルム状に具現され得る。第1振動装置200は第1音域帯(例えば、第1ピッチ)の音響を出力するように構成され得る。例えば、第1音域帯は高音域帯を含むことができる。第1音域帯は高音域帯または中高音域帯の音響であり得る。したがって、表示装置または表示パネルは、第1振動装置200の振動に応じて第1ピッチを有する音響を出力することができる。第1振動装置200はフィルム状に具現され、振動部材100または表示パネルよりも薄い厚さを有し得るので、第1振動装置200の配置による振動部材100または表示パネルの厚さ増加が最小化することができる。例えば、第1振動装置200は、振動部材100または表示パネルを音響振動板として使用する第1音響発生モジュール、第1音響発生装置、第1振動発生装置、第1変位装置、第1音響装置、圧電型振動装置、フィルムアクチュエーター、フィルム型圧電複合体アクチュエーター、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどと言えるが、これらの用語に限定されるものではない。
【0067】
第1振動装置200は振動部材100または表示パネルの後面に連結または結合され得る。例えば、第1振動装置200は振動部材100または表示パネルの表示領域と重畳するように振動部材100または表示パネルの後面に配置され得る。例えば、第1振動装置200は、振動部材100または表示パネルの表示領域の半分以上の表示領域と重畳し得る。本明細書の他の実施例によれば、第1振動装置200は振動部材100または表示パネルの表示領域の全体と重畳し得る。
【0068】
本明細書の実施例による第1振動装置200は、交流電圧が印加されると、逆圧電効果によって収縮および/または膨張を交互に繰り返すことによって振動することができ、振動によって振動部材100または表示パネルを振動させることができる。例えば、第1振動装置200は、振動部材100または表示パネルに表示される映像と同期するボイス信号に応じて振動して振動部材100または表示パネルを振動させることができる。本明細書の他の実施例によれば、第1振動装置200は、振動部材100または表示パネル上に配置されるかまたは振動部材100または表示パネルに内蔵されたタッチパネル(またはタッチセンサー層)に対する使用者タッチと同期するハプティックフィードバック信号(または触覚フィードバック信号)に応じて振動して振動部材100または表示パネルを振動させることができる。よって、振動部材100または表示パネルは第1振動装置200の振動によって振動して音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも一つ以上を使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0069】
したがって、本明細書の実施例による装置は、第1振動装置200の振動による振動部材100または表示パネルの振動によって発生する音響を振動部材100または表示パネルの前方に出力することができる。そして、本明細書の実施例による装置は、フィルム状の第1振動装置200によって振動部材100または表示パネルの大部分の領域が振動することができるので、振動部材100または表示パネルの振動による音響の音圧特性および音定位感がより向上することができる。
【0070】
本明細書の実施例による装置は、振動部材100または表示パネルと第1振動装置200との間に連結部材160(または第1連結部材)をさらに含むことができる。
【0071】
例えば、連結部材160は振動部材100または表示パネルの背面と第1振動装置200との間に配置されることにより、第1振動装置200を振動部材100または表示パネルの後面に連結するかまたは結合することができる。例えば、第1振動装置200は連結部材160を介して振動部材100または表示パネルの後面に連結されるかまたは結合されることにより、振動部材100または表示パネルの後面に支持または配置され得る。例えば、第1振動装置200は連結部材160を介して振動部材100または表示パネルの後面に配置され得る。
【0072】
本明細書の実施例による連結部材160は、振動部材100または表示パネルの背面および第1振動装置200のそれぞれに対する密着力または接着力に優れた接着層を含む材質から構成され得る。例えば、連結部材160は、フォームパッド、両面テープ、または接着剤などを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材160の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材160の接着層は、アクリルおよびウレタンのうち相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、第1振動装置200の振動を振動部材100または表示パネルによく伝達することができる。
【0073】
連結部材160の接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などのような添加剤をさらに含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。添加剤は、第1振動装置200の振動による振動部材100または表示パネルからの連結部材160の分離(または剥離)を防止することができる。例えば、粘着付与剤はロジン誘導体などであり得、ワックス成分はパラフィンワックス(paraffin wax)などであり得、酸化防止剤はチオエステル(thioester)などのフェノール系酸化防止剤であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0074】
本明細書の他の実施例による連結部材160は、振動部材100または表示パネルと第1振動装置200との間に備えられる中空部をさらに含むことができる。連結部材160の中空部は振動部材100または表示パネルと第1振動装置200との間にエアギャップを提供することができる。エアギャップは、第1振動装置200の振動による音波(または音圧)が連結部材160によって分散されず、振動部材100または表示パネルに集中するようにすることにより、連結部材160による振動の損失を最小化して、振動部材100または表示パネルの振動によって発生する音響の音圧特性および/または音響特性を向上させることができる。
【0075】
本明細書の実施例による第2振動装置200’はコイル型振動装置(例えば、第1タイプの振動装置とは異なる第2タイプの振動装置)によって具現され得る。例えば、第2振動装置200’はボイスコイル形態に具現され得る。第2振動装置200’は、第1音域帯と異なる第2音域帯(例えば、第2ピッチ)の音響を出力するように構成され得る。例えば、第2音域帯は、中高音域帯よりも低い低音域帯を含むことができる。第2音域帯は低音域帯または中低音域帯の音響であり得る。したがって、表示装置または表示パネルは、第2振動装置200の振動に応じて第2ピッチを有する音響を出力することができる。第2振動装置200’は第1振動装置200と重畳するように構成され得る。第2振動装置200’は振動部材100の後面から離隔し得る。第2振動装置200’は振動部材100の後面から離隔し、振動部材100と第2振動装置200’との間に第1振動装置200が配置され得る。例えば、第2振動装置200’は第1振動装置200と積層するように構成され得る。第2振動装置200’は支持部材300を貫通して第1振動装置200の後面に隣接して配置され得る。第2振動装置200’は支持部材300の厚さを貫通して第1振動装置200の後面に接触することができる。第2振動装置200’は支持部材300を貫通し、第1振動装置200を間に挟んで振動部材100の後面に配置されることにより、振動部材100を直接的にまたは間接的に振動させることができる。例えば、第2振動装置200’の上部は支持部材300に備えられた貫通ホール315、335(または第1ホール)に挿入(または収容)され、第1振動装置200の後面に隣り合うかまたは連結され、第2振動装置200’の下部は支持部材300に固定または結合され得る。例えば、第2振動装置200’は支持部材300を支持台として振動して振動部材100を直接的にまたは間接的に振動させることができ、振動部材100は正面方向FDに音響Sを出力させることができる。例えば、第2振動装置200’は、振動部材100または表示パネルを音響振動板として使用する第2音響発生モジュール、第2音響発生装置、第2振動発生装置、第2変位装置、第2音響装置、コイル型振動装置、ボイスコイル型振動装置、トランスデューサー(transducer)、アクチュエーター(actuator)、またはエキサイター(exiter)などで表現し得るが、この用語に限定されるものではない。
【0076】
本明細書の実施例による装置は、振動部材100と第2振動装置200’との間に第1振動装置200が配置され得る。
【0077】
第1振動装置200は振動部材100の後面に配置され得、第2振動装置200’は第1振動装置200の後面に配置され得る。第1振動装置200は振動部材100と第2振動装置200’との間に備えられ、第2振動装置200’で発生する熱を減らすかまたは減少させることができる。例えば、第1振動装置200は、第2振動装置200’で発生する熱が振動部材100に伝達されることを防止するかまたは最小化することができる。第1振動装置200は、第2振動装置200’で発生する熱による振動部材100の局部的な温度上昇を制限することができる。例えば、第1振動装置200は、振動部材100である表示パネルに第2振動装置200’で発生する熱が伝達されることを防止するかまたは最小化することができる。この場合、第1振動装置200は、表示パネルまたは振動部材100の音響出力の際、第2振動装置200’の動作によって発生する熱による表示パネルまたは振動部材100の温度上昇を制限することにより、第2振動装置200’と重畳する表示パネルまたは振動部材100の局部的な領域での急激な温度差によって発生する振動部材100または表示パネルの画質不良を防止することができる。
【0078】
本明細書の実施例によれば、第1振動装置200は連結部材160を介して表示パネルまたは振動部材100の後面に配置され得る。第1振動装置200は第2振動装置200’のサイズよりも大きいサイズを有するかまたは第2振動装置200’を覆うように構成され得る。例えば、第1振動装置200は一定の厚さを有する多角板状または円盤状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の実施例による装置は振動部材100と第2振動装置200’との間の第1振動装置200が第2振動装置200’で発生した熱が振動部材100に伝達されることを防止するかまたは最小化する役割をもっと果たすことができるので、第2振動装置200’の振動の際に発生する熱によって表示パネルまたは振動部材100に及ぶ影響または表示パネルの画質に及ぶ影響を減少させることができる。
【0079】
本明細書の実施例による装置は、振動部材100の後面(または背面)に配置される支持部材300をさらに含むことができる。
【0080】
支持部材300は振動部材100または表示パネルの後面に配置され得る。例えば、支持部材300は振動部材100または表示パネルの後面を覆うことができる。例えば、支持部材300は、ギャップ空間GS(または内部空間)を間に挟んで振動部材100または表示パネルの後面全体を覆うことができる。支持部材300は、ギャップ空間GSを間に挟んで振動部材100または表示パネルの最後面から離隔するかまたは第1振動装置200から離隔することができる。例えば、ギャップ空間GSは、内部空間、エアギャップ、振動空間、または音響ボックスと言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0081】
例えば、支持部材300は、ガラス材質、金属材質、およびプラスチック材質のうちの少なくとも1種以上の材質を含むことができる。例えば、支持部材300は、後面構造物、セット構造物、支持構造物、支持カバー、後面部材、ケース、またはハウジングと言えるが、この用語に限定されるものではない。支持部材300は、カバーボトム(Cover Bottom)、プレートボトム(Plate Bottom)、バックカバー(Back Cover)、ベースフレーム(Base Frame)、メタルフレーム(Metal Frame)、メタルシャーシ(Metal Chassis)、シャーシベース(Chassis Base)、またはm-シャーシなどの他の用語で表現することができる。例えば、支持部材300は振動部材100の後面に配置されるすべての形態のフレームまたは板状構造物などで具現することができる。
【0082】
支持部材300の縁部または鋭いエッジ部は面取り工程またはコーナーラウンディング工程によって斜面形態または曲面形態を有し得る。例えば、ガラス材質の支持部材300はサファイアガラス(Sapphire Glass)であり得る。本明細書の他の実施例によれば、金属材質の支持部材300は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金、および鉄ニッケル合金のうちの1種以上の材質でなり得る。
【0083】
本明細書の実施例による支持部材300は、第2振動装置200’が挿入(または収容)される貫通ホール315、335(または第1ホール)を含むことができる。例えば、貫通ホール315、335は、第2振動装置200’が挿入(または収容)されるために、支持部材300の厚さ方向Zに沿って支持部材300の設定された一部領域に円形または多角形を有するように穿孔され得る。
【0084】
本明細書の実施例によれば、貫通ホール315、335(または第1ホール)は、振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GS(または内部空間)の空気圧を減少させるように構成され得る。例えば、貫通ホール315、335は、第2振動装置200’が挿入(または収容)できる経路を提供することができ、振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GSが外部と連結されるかまたは連通する経路を提供することができる。この場合、第2振動装置200’は、貫通ホール315、335と重畳する部分に通孔(または第2ホール)が形成され得る。例えば、第2振動装置200’の通孔は貫通ホール315、335と重畳する部分の第2振動装置200’の一部を貫通するかまたは垂直に貫通するように形成され得る。これにより、振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GSまたは第2振動装置200’の内部は支持部材300の貫通ホール315、335と第2振動装置200’の通孔とによって外部と連通することにより、振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GSの空気圧または第2振動装置200’の内部の空気圧が減少することができる。
【0085】
本明細書の実施例による支持部材300は、第1支持部材310および第2支持部材330を含むことができる。
【0086】
第1支持部材310は振動部材100または表示パネルの後面と第2支持部材330との間に配置され得る。例えば、第1支持部材310は振動部材100または表示パネルの後面縁部と第2支持部材330の前面縁部との間に配置され得る。すなわち、第1支持部材310は、振動部材100と第2支持部材330との間にあり得る。第1支持部材310は、振動部材100または表示パネルの縁部および第2支持部材330の縁部のうちの一つ以上を支持することができる。本明細書の他の実施例によれば、第1支持部材310は振動部材100または表示パネルの後面を覆うことができる。例えば、第1支持部材310は第2振動装置200’と重畳され領域を除いて、振動部材100または表示パネルの後面全体を覆うことができる。例えば、第1支持部材310は振動部材100または表示パネルの後面全体を覆う部材であり得る。例えば、第1支持部材310は、ガラス材質、金属材質およびプラスチック材質のうちの少なくとも1種以上の材質を含むことができる。例えば、第1支持部材310は、インナープレート、第1後面構造物、第1支持構造物、第1支持カバー、第1バックカバー、第1後面部材、内面プレート、または内面カバーと言えるが、この用語に限定されるものではない。例えば、第1支持部材310は省略することができる。
【0087】
第1支持部材310はギャップ空間GS(または内部空間)を間に挟んで振動部材100の最後面から離隔し得る。第1支持部材310は第2振動装置200’を支持するかまたは固定することができる。例えば、ギャップ空間GSは、内部空間、エアギャップ、振動空間、または音響ボックスなどと言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0088】
第2支持部材330は第1支持部材310の後面に配置され得る。第2支持部材330は第2振動装置200’と重畳され振動部材100の部分を除いて、振動部材100または表示パネルの後面全体を覆う部材であり得る。例えば、第2支持部材330は、ガラス材質、金属材質およびプラスチック材質のうちの少なくとも1種以上の材質を含むことができる。例えば、第2支持部材330は、アウタープレート、後面プレート、バックプレート、バックカバー、リアカバー、第2後面構造物、第2支持構造物、第2支持カバー、第2バックカバー、第2後面部材、外部プレート、または外部カバーと言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0089】
本明細書の実施例によれば、第1支持部材310および第2支持部材330は、第2振動装置200’が挿入(または収容)される貫通ホール315、335(または第1ホール)を含むことができる。例えば、貫通ホール315、335は、第2振動装置200’が挿入(または収容)されるために、第1支持部材310および第2支持部材330の厚さ方向Zに沿って第1支持部材310および第2支持部材330の設定された一部領域に円形または多角形を有するように穿孔され得る。例えば、第1支持部材310は第1貫通ホール315を含むことができ、第2支持部材330は第2貫通ホール335を含むことができる。例えば、第1支持部材310の第1貫通ホール315は第2支持部材330の第2貫通ホール335と同じサイズを有するか、または第2支持部材330の第2貫通ホール335よりも小さいサイズを有し得る。例えば、第1支持部材310の第1貫通ホール315は第2支持部材330の第2貫通ホール335よりも小さいサイズを有することができ、第1支持部材310の後面の一部は第2支持部材330の第2貫通ホール335を通して露出することができる。この場合、第2振動装置200’は第2支持部材330の第2貫通ホール335を通して露出した第1支持部材310の後面に固定または結合され得る。例えば、第2振動装置200’の上部(または一側)は第1支持部材310および第2支持部材330の貫通ホール315、335を貫通して第1振動装置200の後面に接触することができ、第2振動装置200’の下部(または他側)は第2支持部材330の第2貫通ホール335を通して露出した第1支持部材310の後面に固定または結合され得る。
【0090】
本明細書の実施例によれば、第1支持部材310と第2支持部材330とは互いに異なる材質でなり得る。例えば、第1支持部材310は熱伝導性に優れたアルミニウム(Al)材質のような金属材質からなり得、第2支持部材330はガラス材質でなり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0091】
本明細書の実施例によれば、第1支持部材310と第2支持部材330とは互いに同じ厚さを有するかまたは互いに異なる厚さを有し得る。例えば、第1支持部材310は第2支持部材330よりも相対的に薄い厚さを有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0092】
本明細書の実施例による支持部材300は連結部材350をさらに含むことができる。
【0093】
連結部材350は第1支持部材310と第2支持部材330との間に配置され得る。例えば、第1支持部材310と第2支持部材330とは連結部材350を介して互いに結合または連結され得る。例えば、連結部材350は、接着レジン、両面テープ、または両面接着フォームパッドであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材350は衝撃吸収のために弾性を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材350は第1支持部材310と第2支持部材330との間の全体領域に配置され得る。例えば、連結部材350は第1支持部材310と第2支持部材330との間にエアギャップを有する網構造に形成され得る。
【0094】
本明細書の実施例による装置はミドルフレーム400をさらに含むことができる。ミドルフレーム400は、振動部材100または表示パネルの後面縁部と支持部材300の前面縁部との間に配置され得る。ミドルフレーム400は、振動部材100または表示パネルの縁部および支持部材300の縁部のうちの一つ以上を支持することができる。ミドルフレーム400は、振動部材100または表示パネルおよび支持部材300のそれぞれの側面のうちの一つ以上を取り囲むことができる。ミドルフレーム400は、振動部材100または表示パネルと支持部材300との間にギャップ空間GSを備えることができる。ミドルフレーム400は、ミドルキャビネット、ミドルカバー、ミドルシャーシ、連結部材、フレーム、フレーム部材、中間部材、または側面カバー部材などと言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0095】
本明細書の実施例によるミドルフレーム400は、第1支持部分410および第2支持部分430を含むことができる。例えば、第1支持部分410は支持部と言えるが、この用語に限定されるものではない。例えば、第2支持部分430は側壁部と言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0096】
第1支持部分410は振動部材100または表示パネルの後面縁部と支持部材300の前面縁部との間に配置されることにより、振動部材100または表示パネルと支持部材300との間にギャップ空間GSを提供することができる。第1支持部分410の前面は第1連結部材401を介して振動部材100または表示パネルの後面縁部と結合または連結され得る。第1支持部分410の後面は第2連結部材403を介して支持部材300の前面縁部と結合または連結され得る。例えば、第1支持部分410は四角形の単一額縁構造を有するかまたは複数の分割バー形を有する額縁構造を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0097】
第2支持部分430は装置の厚さ方向Zに平行に配置され得る。例えば、第2支持部分430は装置の厚さ方向Zに平行になるように第1支持部分410の外側面に垂直に結合され得る。第2支持部分430は振動部材100の外側面および支持部材300の外側面のうちの一つ以上を取り囲むことにより、振動部材100および支持部材300のそれぞれの外側面を保護することができる。第1支持部分410は第2支持部分430の内側面から振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GSに突出し得る。
【0098】
本明細書の実施例による装置は、ミドルフレーム400の代わりにパネル連結部材(または連結部材)を含むことができる。
【0099】
パネル連結部材は振動部材100の後面縁部と支持部材300の前面縁部との間に配置されることにより、振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間GSを提供することができる。パネル連結部材は振動部材100の後面縁部と支持部材300の縁部との間に配置されて振動部材100と支持部材300とを接着させることができる。例えば、パネル連結部材は、両面テープ、片面テープ、または両面接着フォームパッドによって具現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、パネル連結部材の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、パネル連結部材の接着層は、振動部材100の振動が支持部材300に伝達されることを最小化するために、アクリルおよびウレタンのうちアクリルよりも相対的に軟性特性を有するウレタン系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、支持部材300に伝達される振動部材100の振動が最小化することができる。
【0100】
本明細書の実施例による装置で、ミドルフレーム400の代わりにパネル連結部材を含むとき、支持部材300は第2支持部材330の一側(または端部)からベンディングされて第1支持部材310、パネル連結部材および振動部材100のそれぞれの外側面(または外側壁)のうちの一つ以上を取り囲むベンディング側壁を含むことができる。本明細書の実施例によるベンディング側壁は、単一側壁構造またはヘミング(Hemming)構造を有し得る。ヘミング構造はある部材の端部が曲面形に折り曲げられて互いに重なるかまたは互いに平行に離隔している構造であり得る。例えば、デザインの側面での美観向上のために、ベンディング側壁は、第2支持部材330の一側(または端部)からベンディングされた第1ベンディング側壁、および第1ベンディング側壁から第1ベンディング側壁と振動部材100の外側面との間にベンディングされた第2ベンディング側壁を含むことができる。第2ベンディング側壁は第1ベンディング側壁の内側面に接触するかまたは側面方向の外部衝撃が振動部材100の外側面に伝達されることを緩和することができるように、第1ベンディング側壁の内側面から離隔し得る。これにより、第2ベンディング側壁は、振動部材100の外側面が第1ベンディング側壁の内側面に接触するかまたは側面方向の外部衝撃が振動部材100の外側面に伝達されることを緩和することができる。
【0101】
本明細書の他の実施例によれば、本明細書の実施例による装置で、ミドルフレーム400は省略することができる。ミドルフレーム400の代わりにパネル連結部材または接着剤で構成することができる。本明細書の他の実施例によれば、ミドルフレーム400の代わりにパーティションで構成することができる。
【0102】
図3は本明細書の実施例による振動装置を示す図である。図4図3に示した線II-II’についての断面図である。図5図4に示した振動部を示す図である。図3図5図1および図2を参照して説明した第1振動装置を示す図である。
【0103】
図3図5を参照すると、本明細書の実施例による第1振動装置200は、能動振動部材、圧電型振動装置、フレキシブル振動装置、フレキシブル振動構造物、フレキシブル振動器、フレキシブル振動発生素子、フレキシブル振動発生器、フレキシブル音響器、フレキシブル音響素子、フレキシブル音響発生素子、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエーター、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエーター、フィルム型圧電複合体アクチュエーター、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0104】
本明細書の実施例による第1振動装置200は振動部201を含むことができる。例えば、振動部201は圧電振動部または圧電型振動部であり得る。振動部201は、振動層201a、第1電極層201b、および第2電極層201cを含むことができる。
【0105】
振動層201aは圧電効果を有する圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用して、陽(+)イオンと陰(-)イオンの相対的な位置変化による誘電分極によって電位差が発生し、反対に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有し得る。振動層201aは、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。振動層201aは、透明、半透明、または不透明圧電物質でなり得る。例えば、振動層201aは、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0106】
本明細書の実施例による振動部201は、複数の無機物質部、および複数の無機物質部の間に備えられた有機物質部を含むことができる。例えば、複数の無機物質部は圧電特性を有し得る。例えば、複数の無機物質部は第1部分201a1であり得、有機物質部は第2部分201a2であり得る。例えば、振動層201aは、複数の第1部分201a1および複数の第2部分201a2を含むことができる。例えば、複数の第1部分201a1および複数の第2部分201a2は第1方向X(または第2方向Y)に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向Xは振動層201aの横方向であり得、第2方向Yは第1方向Xと交差する振動層201aの縦方向であり得るが、これに限定されず、第1方向Xは振動層201aの縦方向であり得、第2方向Yは振動層201aの横方向であり得る。
【0107】
複数の第1部分201a1のそれぞれは無機物質部で構成され得る。無機物質部は圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0108】
複数の第1部分201a1のそれぞれは相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質からなるかペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックでなり得る。ペロブスカイト結晶構造は圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する構造を有し得る。ペロブスカイト結晶構造はABOの化学式で表現され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素でなり得る。本明細書の実施例として、ABOの化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオン(cations)であることができ、Oはアニオン(anions)であり得る。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、PbTiO、PbZrO、PbZrTiO、BaTiO、およびSrTiOのうちの少なくとも1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0109】
ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって、中央イオン、例えば、PbTiOの場合、Tiイオンの位置が変動して分極(polarizationまたはpoling)が変化して圧電効果を発生させることができる。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって、対称の(symmetric)構造であるキュービック(cubic)形状から非対称の(unsymmetric)構造である四角形(tetragonal)、斜方晶系形(orthorhombic)、およびまたは菱形(rhombohedral)などの形状に変わることによって圧電効果を発生させることができる。非対称の構造を有する四角形(tetragonal)または菱形(rhombohedral)の結晶相境界領域(Morphotropic Phase Boundary:MPB)で分極が高く、分極の再配列が容易であるので、高い圧電特性を有することができる。
【0110】
本明細書の他の実施例による振動層201aまたは第1部分201a1は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオビオム(Nb)のうちの1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0111】
本明細書の他の実施例による振動層201aまたは第1部分201a1は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオビオム(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。もしくは、振動層201aまたは第1部分201a1は、鉛(Pb)を含まないCaTiO、BaTiO、およびSrTiOのうちの少なくとも1種以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0112】
本明細書の実施例による複数の第1部分201a1のそれぞれは複数の第2部分201a2の間に配置され、第1方向X(または第2方向Y)に平行な第1幅W1を有するとともに第2方向Y(または第1方向X)に平行な長さを有し得る。複数の第2部分201a2のそれぞれは第1方向X(または第2方向Y)に平行な第2幅W2を有するとともに第2方向Y(または第1方向X)に平行な長さを有し得る。第1幅W1は第2幅W2と同一であっても異なってもよい。例えば、第1幅W1は第2幅W2よりも大きくなり得る。例えば、第1部分201a1および第2部分201a2は互いに同一であるか異なるサイズを有するライン形状またはストライプ形状を有することができる。したがって、振動層201aは2-2振動モードの圧電特性を有する2-2複合体(composite)構造を有することによって20kHz以下の共振周波数を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層201aの共振周波数は、形態、長さ、および厚さなどのうちの少なくとも一つ以上によって変更され得る。
【0113】
振動層201aで、複数の第1部分201a1および複数の第2部分201a2のそれぞれは同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。複数の第2部分201a2のそれぞれは隣接した2個の第1部分201a1の間のギャップを満たすように構成されることにより、隣接した第1部分201a1と連結または接着され得る。これにより、振動層201aは第1部分201a1と第2部分201a2との側面結合(または側面連結)によって所望のサイズまたは長さに拡張することができる。
【0114】
振動層201aで、複数の第2部分201a2のそれぞれの幅W2は、振動層201aまたは第1振動装置200の中間部分から両端部分(または両端)側に行くほど次第に減少し得る。
【0115】
本明細書の実施例によれば、複数の第2部分201a2のうち最大の幅W2を有する第2部分201a2は、振動層201aまたは第1振動装置200が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最大の応力が集中する部分に位置し得る。複数の第2部分201a2のうち最も小さい幅W2を有する第2部分201a2は、振動層201aまたは第1振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さい応力が発生する部分に位置し得る。例えば、複数の第2部分201a2のうち最大の幅W2を有する第2部分201a2は振動層201aの中間部分に配置され、複数の第2部分201a2のうち最も小さい幅W2を有する第2部分201a2は振動層201aの両端部分に配置され得る。これにより、振動層201aまたは第1振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、最大の応力が集中する部分で発生する音波の干渉または共振周波数の重畳が最小化することができ、これにより低音域帯で発生する音圧低下(dip)現象が改善することができ、低音域帯での音響特性の平坦度を改善することができる。例えば、音響特性の平坦度は最高音圧と最低音圧との間の偏差のサイズであり得る。
【0116】
振動層201aで、複数の第1部分201a1のそれぞれは互いに異なるサイズ(または広さ)を有し得る。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれのサイズ(または広さ)は振動層201aまたは第1振動装置200の中間部分から両端部分(または両端)側に行くほど次第に減少し得るかまたは増加し得る。この場合、振動層201aは互いに異なるサイズを有する複数の第1部分201a1のそれぞれの振動による多様な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上することができ、音響の再生帯域が拡張することができる。
【0117】
複数の第2部分201a2のそれぞれは複数の第1部分201a1の間に配置され得る。よって、振動層201aまたは第1振動装置200は第2部分201a2によって第1部分201a1の単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動特性が増加することができ、圧電特性および柔軟性を確保することができる。例えば、第2部分201a2は、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acrylic)系ポリマー、およびシリコン(silicone)系ポリマーのうちの1種以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0118】
本明細書の実施例による複数の第2部分201a2のそれぞれは有機物質部から構成され得る。例えば、有機物質部は無機物質部の間ごとに配置されることにより、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中するストレス(stress)をリリース(releasing)して振動層201aまたは第1振動装置200の耐久性を向上させることができ、振動層201aまたは第1振動装置200に柔軟性を提供することができる。これにより、第1振動装置200は柔軟性を有するように構成され得る。
【0119】
本明細書の実施例による第2部分201a2は、第1部分201a1に比べて低いモジュラス(modulus)(またはヤング率)および粘弾性を有することができ、よって、第1部分201a1の脆性特性によって衝撃に脆弱な第1部分201a1の信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分201a2は、0.01~1の損失係数および0.1~10Gpa(Gigapascal)のモジュラスを有する物質から構成され得る。
【0120】
第2部分201a2に構成される有機物質部は、第1部分201a1である無機物質部に比べて柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分201a2は、柔軟性を有する接着部、伸縮部、ベンディング部、ダンピング部、または軟性部などと言えるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0121】
本明細書の実施例による振動層201aは、複数の第1部分201a1および第2部分201a2が同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄フィルム状を有し得る。例えば、振動層201aは、複数の第1部分201a1が一側で連結された構造を有し得る。例えば、複数の第1部分201a1は、振動層201aの全体で連結された構造を有し得る。例えば、振動層201aは、振動特性を有する第1部分201a1によって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分201a2によって曲面形状に撓うことができる。そして、本明細書の実施例による振動層201aで、第1部分201a1のサイズおよび第2部分201a2のサイズは、振動層201aまたは第1振動装置200に要求される圧電特性および柔軟性によって設定され得る。本明細書の実施例によれば、柔軟性よりも圧電特性を要求する振動層201aの場合、第1部分201a1のサイズが第2部分201a2のサイズよりも大きく構成され得る。本明細書の他の実施例によれば、圧電特性よりも柔軟性を要求する振動層201aの場合、第2部分201a2のサイズが第1部分201a1のサイズよりも大きく構成され得る。よって、振動層201aのサイズを要求される特性によって調節することができるので、振動層201aの設計が容易であるという利点がある。
【0122】
第1電極層201bは振動層201aの第1面(または上面)に配置され得る。第1電極層201bは複数の第1部分201a1のそれぞれの第1面および複数の第2部分201a2のそれぞれの第1面に共通して配置または結合(または連結)され得、複数の第1部分201a1のそれぞれの第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極層201bは振動層201aの第1面全体に配置された単一電極(または一つの電極)の形状を有し得る。例えば、第1電極層201bは振動層201aと実質的に同じ形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0123】
第2電極層201cは振動層201aの第1面と異なる(または反対の)第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極層201cは複数の第1部分201a1のそれぞれの第2面および複数の第2部分201a2のそれぞれの第2面に共通して配置または結合され得、複数の第1部分201a1のそれぞれの第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極層201cは、振動層201aの第2面全体に配置された単一電極(または一つの電極)の形状を有し得る。例えば、第2電極層201cは振動層201aと同じ形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0124】
本明細書の実施例による第1電極層201bおよび第2電極層201cのうちの一つ以上は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質でなり得る。例えば、透明または半透明導電性物質はITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むかこれらの合金でなり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0125】
振動層201aは一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で第1電極層201bおよび第2電極層201cに印加される一定の電圧によって分極化し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層201aは、外部から第1電極層201bおよび第2電極層201cに印加される音響信号(またはボイス信号または駆動信号)による逆圧電効果によって収縮および/または膨張を交互に繰り返すことによって振動することができる。例えば、振動層201aは、第1電極層201bおよび第2電極層201cに印加される音響信号に応じる垂直方向の振動および平面方向の振動によって振動することができる。振動層201aは平面方向の収縮および/または膨張によって振動部材の変位を増加させることができ、よって振動部材の振動をさらに向上させることができる。
【0126】
本明細書の実施例による第1振動装置200は、第1カバー部材202および第2カバー部材203をさらに含むことができる。
【0127】
第1カバー部材202は振動部201の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材202は第1電極層201bを覆うように構成され得る。よって、第1カバー部材202は第1電極層201bを保護することができる。
【0128】
第2カバー部材203は振動部201の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材203は第2電極層201cを覆うように構成され得る。よって、第2カバー部材203は第2電極層201cを保護することができる。
【0129】
本明細書の実施例による第1カバー部材202および第2カバー部材203のそれぞれは、プラスチック、繊維、皮、木材、布地、ゴム、カーボン、ガラス、および紙のうちの1種以上の材質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1カバー部材202および第2カバー部材203のそれぞれは同一であるか異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材202および第2カバー部材203のそれぞれは、ポリイミド(polyimide)フィルムまたはポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0130】
本明細書の実施例による第1カバー部材202は、第1接着層204を介して第1電極層201bに連結または結合され得る。例えば、第1カバー部材202は第1接着層204を介して実施されるフィルムラミネーティング工程によって第1電極層201bに連結または結合され得る。
【0131】
本明細書の実施例による第2カバー部材203は、第2接着層205を介して第2電極層201cに連結または結合され得る。例えば、第2カバー部材203は第2接着層205を介して実施されるフィルムラミネーティング工程によって第2電極層201cに連結または結合され得る。例えば、第1カバー部材202および第2カバー部材203によって第1振動装置200は単一のフィルムとして実現可能である。
【0132】
第1接着層204は第1電極層201bと第1カバー部材202との間に配置され得る。第2接着層205は第2電極層201cと第2カバー部材203との間に配置され得る。例えば、第1接着層204および第2接着層205は、振動層201a、第1電極層201bおよび第2電極層201cを包むように第1カバー部材202と第2カバー部材203との間に構成され得る。例えば、第1接着層204および第2接着層205は、振動層201a、第1電極層201bおよび第2電極層201cを完全に包むように、第1カバー部材202と第2カバー部材203との間に構成され得る。例えば、振動層201a、第1電極層201bおよび第2電極層201cは第1接着層204と第2接着層205との間に埋め込まれ得るかまたは内蔵され得る。
【0133】
本明細書の実施例による第1接着層204および第2接着層205のそれぞれは接着性を有するとともに圧縮および復元が可能である電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層204および第2接着層205のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0134】
本明細書の実施例による第1振動装置200は、第1カバー部材202に配置された第1電源供給ラインPL1、第2カバー部材203に配置された第2電源供給ラインPL2、および第1電源供給ラインPL1および第2電源供給ラインPL2に電気的に連結されたパッド部206をさらに含むことができる。
【0135】
第1電源供給ラインPL1は第1電極層201bと第1カバー部材202との間に配置され、第1電極層201bと電気的に連結され得る。第1電源供給ラインPL1は第2方向Yに沿って長く延び、第1電極層201bの中央部分と電気的に連結され得る。本明細書の一実施例によれば、第1電源供給ラインPL1は異方性導電フィルムを介して第1電極層201bと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例によれば、第1電源供給ラインPL1は第1接着層204に含有された導電性物質(または粒子)を介して第1電極層201bと電気的に連結され得る。
【0136】
第2電源供給ラインPL2は第2電極層201cと第2カバー部材203との間に配置され、第2電極層201cと電気的に連結され得る。第2電源供給ラインPL2は第2方向Yに沿って長く延び、第2電極層201cの中央部分と電気的に連結され得る。本明細書の実施例によれば、第2電源供給ラインPL2は異方性導電フィルムを介して第2電極層201cと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例によれば、第2電源供給ラインPL2は第2接着層205に含有された導電性物質(または粒子)を介して第2電極層201cと電気的に連結され得る。
【0137】
本明細書の実施例によれば、第1電源供給ラインPL1は第2電源供給ラインPL2と重畳しないように配置され得る。第1電源供給ラインPL1が第2電源供給ラインPL2と重畳しないように配置される場合、第1電源供給ラインPL1と第2電源供給ラインPL2との間の短絡不良の問題点を改善することができる。
【0138】
パッド部206は、第1電源供給ラインPL1および第2電源供給ラインPL2のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1カバー部材202および第2カバー部材203のうちのいずれか一方の一側縁部に構成され得る。
【0139】
本明細書の実施例によるパッド部206は、第1電源供給ラインPL1の一端と電気的に連結された第1パッド電極、および第2電源供給ラインPL2の一端と電気的に連結された第2パッド電極を含むことができる。
【0140】
第1パッド電極は第1カバー部材202および第2カバー部材203のうちのいずれか一方の一側縁部に配置され、第1電源供給ラインPL1の一端に連結され得る。例えば、第1パッド電極は第1カバー部材202および第2カバー部材203のうちのいずれか一方を貫通して第1電源供給ラインPL1の一端と電気的に連結され得る。
【0141】
第2パッド電極は第1パッド電極に平行に配置され、第2電源供給ラインPL2の一端に連結され得る。例えば、第2パッド電極は第1カバー部材202および第2カバー部材203のうちのいずれか一方を貫通して第2電源供給ラインPL2の一端と電気的に連結され得る。
【0142】
本明細書の実施例によれば、第1電源供給ラインPL1、第2電源供給ラインPL2、およびパッド部206のそれぞれは、透明、半透明、または不透明に構成され得る。
【0143】
本明細書の実施例によるパッド部206は信号ケーブル207(または信号連結部材)と電気的に連結され得る。
【0144】
信号ケーブル207(または信号連結部材)は第1振動装置200に配置されたパッド部206と電気的に連結され、音響処理回路から提供される振動駆動信号(または音響信号またはボイス信号)を第1振動装置200に供給することができる。本明細書の実施例による信号ケーブル207は、パッド部206の第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部206の第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、信号ケーブル207は、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードでなり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0145】
音響処理回路は、外部の音響データ生成回路部から提供される音響データに基づいて第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流型の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のうちのいずれか一つであり、第2振動駆動信号は正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のうちのいずれか一つであり得る。例えば、第1振動駆動信号は信号ケーブル207の第1端子とパッド部206の第1パッド電極および第1電源供給ラインPL1を介して第1電極層201bに供給され得る。第2振動駆動信号は信号ケーブル207の第2端子とパッド部206の第2パッド電極および第2電源供給ラインPL2を介して第2電極層201cに供給され得る。
【0146】
本明細書の一実施例によれば、信号ケーブル207は、透明、半透明、または不透明に構成され得る。
【0147】
本明細書の実施例による第1振動装置200は、圧電特性を有する第1部分201a1と柔軟性を有する第2部分201a2とが交互に繰り返して連結されることによって薄フィルムとして実現可能である。よって、第1振動装置200は、柔軟性を有する第2部分201a2によって振動幅(または変位幅)が増加することができる。よって、振動部材の振動によって発生する低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上することができる。
【0148】
図6図8図5に示した振動部の他の実施例を示す図である。
【0149】
図6を参照すると、本明細書の他の実施例による振動部201の振動層201aは、第1方向Xおよび第2方向Yに沿って互いに離隔した複数の第1部分201a1、および複数の第1部分201a1の間に配置された第2部分201a2を含むことができる。
【0150】
複数の第1部分201a1のそれぞれは第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って互いに離隔するように配置され得る。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは互いに同じサイズを有する六面体形態を有し、格子状に配置され得る。複数の第1部分201a1のそれぞれは図3図5を参照して説明した第1部分201a1と実質的に同じ圧電物質からなるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0151】
第2部分201a2は第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って複数の第1部分201a1の間に配置され得る。第2部分201a2は隣接した2個の第1部分201a1の間のギャップを満たすかまたは複数の第1部分201a1のそれぞれを取り囲むように構成されることにより、隣接した第1部分201a1と連結または接着され得る。本明細書の実施例によれば、第1方向Xに沿って隣接した2個の第1部分201a1の間に配置された第2部分201a2の幅W4は第1部分201a1の幅W3と同一であっても異なってもよく、第2方向Yに沿って隣接した2個の第1部分201a1の間に配置された第2部分201a2の幅W4は第1部分201a1の幅W3と同一であっても異なってもよい。第2部分201a2は図3図5を参照して説明した第2部分201a2と実質的に同じ有機物質からなるので、これに対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0152】
本明細書の他の実施例による振動層201aは1-3振動モードの圧電特性を有する1-3複合体構造を有することによって30MHz以下の共振周波数を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層201aの共振周波数は、形態、長さ、および厚さなどの少なくとも一つ以上によって変更され得る。
【0153】
図7を参照すると、本明細書の他の実施例による振動部201の振動層201aは、第1方向Xおよび第2方向Yに沿って互いに離隔した複数の第1部分201a1、および複数の第1部分201a1の間に配置された第2部分201a2を含むことができる。
【0154】
複数の第1部分201a1のそれぞれは円形の平面構造を有し得る。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは円盤状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、楕円形、多角形、またはドーナツ形などを含む点形態を有し得る。複数の第1部分201a1のそれぞれは図3図5を参照して説明した第1部分201a1と実質的に同じ圧電物質からなるので、これに対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0155】
第2部分201a2は第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って複数の第1部分201a1の間に配置され得る。第2部分201a2は複数の第1部分201a1のそれぞれを取り囲むように構成されることにより、複数の第1部分201a1のそれぞれの側面と連結または接着され得る。複数の第1部分201a1および第2部分201a2のそれぞれは同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。第2部分201a2は図3図5を参照して説明した第2部分201a2と実質的に同じ有機物質からなるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0156】
図8を参照すると、本明細書の他の実施例による振動部201の振動層201aは、第1方向Xおよび第2方向Yに沿って互いに離隔した複数の第1部分201a1、および複数の第1部分201a1の間に配置された第2部分201a2を含むことができる。
【0157】
複数の第1部分201a1のそれぞれは三角形の平面構造を有し得る。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは三角板状を有し得る。複数の第1部分201a1のそれぞれは図3図5を参照して説明した第1部分201a1と実質的に同じ圧電物質からなるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0158】
本明細書の実施例によれば、複数の第1部分201a1のうち隣接した4個の第1部分201a1は四角形(または正方形)を成すように隣接して配置され得る。四角形を成す隣接した4個の第1部分201a1のそれぞれの頂点は四角形の中央部(または真中部)に隣接して配置され得る。
【0159】
第2部分201a2は第1方向Xおよび第2方向Yのそれぞれに沿って複数の第1部分201a1の間に配置され得る。第2部分201a2は複数の第1部分201a1のそれぞれを取り囲むように構成されることにより、複数の第1部分201a1のそれぞれの側面と連結または接着され得る。複数の第1部分201a1および第2部分201a2のそれぞれは同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。第2部分201a2は図3図5を参照して説明した第2部分201a2と実質的に同じ有機物質からなるので、これに対して同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0160】
本明細書の他の実施例によれば、三角形を有する複数の第1部分201a1のうち隣接した2N(Nは2以上の自然数)個の第1部分201a1は2N角形を成すように隣接して配置され得る。例えば、複数の第1部分201a1のうち隣接した6個の第1部分201a1は方形(または正方形)を成すように隣接して配置され得る。方形を成す隣接した6個の第1部分201a1のそれぞれの頂点は方形の中央部(または真中部)に隣接して配置され得る。第2部分201a2は複数の第1部分201a1のそれぞれを取り囲むように構成されることにより、複数の第1部分201a1のそれぞれの側面と連結または接着され得る。複数の第1部分201a1および第2部分201a2のそれぞれは同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。
【0161】
図9は本明細書の実施例による振動装置を示す図である。
【0162】
図9を参照すると、本明細書の実施例による振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を含むことができる。
【0163】
第1振動装置200は振動部材100の後面に配置され得る。第1振動装置200は連結部材160を介して振動部材100の後面に連結または結合され得る。第1振動装置200は連結部材160を介して振動部材100の後面に連結されるかまたは結合されるフィルム状に具現され得る。
【0164】
第1振動装置200は、圧電特性を有する圧電素子を用いた第1音響発生モジュール、第1音響発生装置、第1振動発生装置、第1変位装置、第1音響装置、圧電型振動装置、フィルムアクチュエーター、フィルム型圧電複合体アクチュエーター、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどと言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0165】
連結部材160は第1振動装置200と振動部材100との間に配置され、第1振動装置200を振動部材100に連結するかまたは結合することができる。例えば、第1振動装置200は連結部材160を介して振動部材100の後面に連結されるかまたは結合されることによって振動部材100の後面に支持または配置され得る。
【0166】
第2振動装置200’は振動部材100と支持部材300との間に配置され得る。第2振動装置200’は第1振動装置200の後面に隣り合うかまたは接触することができる。第2振動装置200’は、フレーム210、マグネット220、センターポール230、ボビン240、およびコイル250などを含むことができる。
【0167】
フレーム210は支持部材300の貫通ホール315、335(または第1ホール)と重畳するように支持部材300に固定され、マグネット220を支持することができる。フレーム210は、マグネット220、センターポール230、ボビン240、およびコイル250を収容することができる。
【0168】
例えば、マグネット220はフレーム210上に配置され得る。例えば、センターポール230はフレーム210上に配置され得る。例えば、フレーム210は、マグネット220、センターポール230、ボビン240、およびコイル250を収容する第1フレーム211、および第1フレーム211の縁端から突出した第2フレーム212を含むことができる。第1フレーム211と第2フレーム212とは一体に形成され得る。例えば、第1フレーム211および第2フレーム212は鉄(Fe)のような物質でなり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1フレーム211および第2フレーム212はヨークなどの他の用語で表現することができるが、この用語に限定されるものではない。
【0169】
第1フレーム211は、マグネット220、センターポール230、ボビン240、およびコイル250を収容することができる。例えば、第1フレーム211の内部は、円筒状、楕円筒状またはシリンダー状を有し得る。第1フレーム211上にはマグネット220が配置され、マグネット220上にはセンターポール230が配置され得る。第1フレーム211はマグネット220およびセンターポール230を支持することができる。第1フレーム211は、第1フレーム211上のマグネット220およびセンターポール230とセンターポール230の周りに配置されたボビン240およびコイル250とを取り囲むように構成され得る。例えば、コイル250はボビン240の外郭に巻き取られ得る。
【0170】
第2フレーム212は第1フレーム211の縁端から突出するように形成され得る。第2フレーム212は第1フレーム211と一体に形成され得る。例えば、第2フレーム212は第1フレーム211を取り囲む環状の形態を有し得る。第2フレーム212の一部には、支持部材300に固定されるための結合部213が形成され得る。第2フレーム212は結合部213に締結された連結部材270によって支持部材300に結合され得る。例えば、連結部材270は、ネジ271およびナット272を含むことができる。連結部材270のナット272は支持部材300に固定され得る。例えば、ナット272は第1支持部材310に固定され得る。第1支持部材310の後面の一部は第2支持部材330の貫通ホール335を通して露出することができ、ナット272は第2支持部材330の第2貫通ホール335を通して露出した第1支持部材310の後面に固定され得る。連結部材270のネジ271は結合部213によって第1支持部材310に固定されたナット272に締結されることにより、第2フレーム212を第1支持部材310に結合することができる。例えば、ナット272はセルフクリンチングナット(self-clinching nut)であり得る。よって、振動装置200は支持部材300に固定され得る。セルフクリンチングナットの一例はペムナット(PEM(登録商標) nut)であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0171】
本明細書の実施例による第2振動装置200’は、フレーム210の後面を覆うフレームカバー280をさらに含むことができる。
【0172】
フレームカバー280はフレーム210の後面を取り囲むように構成され得る。例えば、フレームカバー280はフレーム210の後面を取り囲むように構成され、第2振動装置200’の振動の際に発生する熱を放出することができる。フレームカバー280はフレーム210の第1フレーム211の後面および第2フレーム212の後面を取り囲むように構成され得る。例えば、フレームカバー280は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)およびこれらの合金などのように熱伝導率の高い金属材質から構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0173】
フレームカバー280の内面には放熱部材285が配置され得る。放熱部材285はフレームカバー280とフレーム210の後面との間に配置され得る。放熱部材285はフレームカバー280と第1フレーム211の後面との間に配置され得る。例えば、放熱部材285は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)およびこれらの合金などのように熱伝導率の高い金属材質から構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0174】
マグネット220はフレーム210上に配置され得る。例えば、マグネット220はフレーム210の第1フレーム211上に配置され得る。マグネット220は第1フレーム211によって下端が支持され、マグネット220の周辺が取り囲まれ得る。例えば、マグネット220は、リング形、円筒形または楕円形を有する永久磁石であり得る。マグネット220は、バリウムフェライト(barium ferrite)などの焼結磁石を用いることができ、三酸化二鉄(Fe)、炭酸バリウム(witherite)(BaCO)、ネオジム(Nd)、磁力成分が改善されたストロンチウムフェライト(Fe1219Sr)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、またはコバルト(Co)のような合金鋳造磁石などを使用することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、ネオジム磁石はネオジム-鉄-ホウ素(Nd-Fe-B)であり得る。
【0175】
マグネット220上にはセンターポール230が配置され得る。センターポール230はポールピース(pole pieces)とも言える。他の実施例によれば、ポールピースがセンターポール230上にさらに配置され得る。
【0176】
ボビン240はマグネット220の周りを取り囲むことができる。例えば、ボビン240はマグネット220およびセンターポール230を取り囲むことができる。ボビン240はフレーム210上に配置され得る。例えば、ボビン240はフレーム210の第1フレーム211上に配置され得る。ボビン240は第1フレーム211内に収容され得る。ボビン240は第1フレーム211によって取り囲まれ得る。例えば、ボビン240はマグネット220と第1フレーム211との間に配置され得る。
【0177】
ボビン240は第1振動装置200の後面に隣り合うかまたは接触することができる。ボビン240は第1振動装置200の後面に付着され得る。ボビン240はボビンリング245を介して第1振動装置200の後面に付着され得る。例えば、ボビン240の外周面に巻き取られたコイル250に音響発生のための電流またはボイス信号が印加されると、コイル250の周りに形成される印加磁場およびマグネット220の周りに形成される磁場によるフレミングの左手の法則によってボビン240全体が上下に移動(または振動)することができる。ボビン240の上下移動(または振動)によって振動部材100を直接的にまたは間接的に振動させることができる。例えば、ボビン240はボビンリング245を介して第1振動装置200または振動部材100を振動させることができる。ボビン240は第1振動装置200および振動部材100を直接振動させることができる。もしくは、ボビン240の振動が第1振動装置200を介して振動部材100に伝達され得る。そして、振動部材100はボビン240またはボビンリング245から振動を直接的にまたは間接的に受けて音響または音波を発生させ、音響または音波は振動部材100の前方に出力され得る。
【0178】
ダンパー260はボビン240と第1フレーム211との間に配置され、ボビン240の振動をガイドすることができる。例えば、ダンパー260の一端(または一側)は第1フレーム211と連結され、ダンパー260の他端(または他側)はボビン240と連結され得る。ダンパー260はダンパー260の一端と他端との間がしわ構造になることにより、ボビン240の直線往復運動によって収縮および弛緩しながらボビン240の振動を調節およびガイドすることができる。よって、ダンパー260は第1フレーム211とボビン240との間に連結されることにより、復元力によってボビン240の振動距離を制限することができる。例えば、ボビン240が一定の距離以上に振動するかまたは一定の距離以下に振動する場合、ダンパー260の復元力によってボビン240は元の位置に復帰することができる。例えば、ダンパー260は、エッジ(edge)、スパイダー(spider)、またはサスペンション(suspension)などの他の用語で表現することができると言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0179】
ボビンリング245はボビン240と第1振動装置200との間に介在されることにより、ボビン240の振動を第1振動装置200または振動部材100に伝達することができる。ボビンリング245はボビン240の全体に配置され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、ボビン240がある位置にボビンリング245が配置され得る。ボビンリング245は接着部材によって第1振動装置200の後面に付着され得る。例えば、接着部材は、両面テープ(double-sided tape)、片面テープ(single-sided tape)、接着剤、およびボンド(bond)であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、ボビンリング245はボビン240で発生する熱が第1振動装置200または振動部材100に伝達されないように遮断するとともに、ボビン240の振動を第1振動装置200または振動部材100に効率的に伝達することができる。
【0180】
本明細書の実施例による装置は、第2振動装置200’が振動するときに発生する熱を振動部材100と第2振動装置200’との間に備えられた第1振動装置200によって減らすかまたは減少させることができる。例えば、第1振動装置200は、第2振動装置200’で発生する熱が振動部材100に伝達されることを防止するかまたは最小化することができる。第1振動装置200は第2振動装置200’のサイズよりも大きいサイズを有するかまたは第2振動装置200’を覆うように構成され得る。例えば、第1振動装置200は第2振動装置200’のボビン240と接触することができる。第1振動装置200は第2振動装置200’のボビンリング245と接触することができる。第1振動装置200は、接触する第2振動装置200’のボビン240またはボビンリング245のサイズよりも大きいサイズを有し得る。よって、本明細書の実施例による装置は振動部材100と第2振動装置200’との間の第1振動装置200が第2振動装置200’で発生した熱が振動部材100に伝達されることを防止するかまたは最小化する役割をさらに果たすことができるので、第2振動装置200’の振動の際に発生する熱によって表示パネルまたは振動部材100に及ぶ影響または表示パネルの画質に及ぶ影響を減少させることができる。例えば、第1振動装置200は接着部材によって第2振動装置200’に付着され得る。接着部材は、両面テープ(double-sided tape)、片面テープ(single-sided tape)、接着剤、およびボンド(bond)であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着部材は第1振動装置200とボビン240またはボビンリング245との間に配置され得る。
【0181】
振動部材100と支持部材300との間にはギャップ空間GSを含むことができる。振動部材100と支持部材300との間にはギャップ空間GSを備えるかまたは制限するパーティション部材600をさらに含むことができる。
【0182】
パーティション部材600は、振動装置200、200’によって振動部材100が振動するとき、音響が発生するギャップ空間GSを備えるかまたは定義することができる。パーティション部材600は振動部材100で発生する音響を分離するかまたはチャネルを分離することができ、音響の干渉を防止するかまたは減らすことができる。パーティション部材600はエンクロージャー(enclosure)またはバッフル(baffle)と言えるが、この用語に限定されない。
【0183】
パーティション部材600は、振動装置200、200’に対応するギャップ空間GS(または内部空間)を備えるかまたは区画することができる。例えば、パーティション部材600は振動装置200、200’の周辺を取り囲むように構成され得る。パーティション部材600は、振動装置200、200’を取り囲む四つの辺で構成され得る。一例として、パーティション部材600は四つの辺が一体になった構造に形成されることにより、振動装置200、200’の周辺の振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GSを密封する構造に形成され得る。他の例として、パーティション部材600は、四つの辺のうちの一つ以上の辺に開放部が形成されることにより、振動装置200、200’の周辺の振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GSを密封しない構造に形成され得る。
【0184】
本明細書の実施例によれば、パーティション部材600は振動を吸収するかまたは振動を調節することができる材質で構成され得る。パーティション部材600は、片面テープ、片面フォームテープ、片面フォームパッド、両面テープ、両面フォームパッド、両面テープなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、パーティション部材600は、シリコン系ポリマー、パラフィンワックス、ウレタン系ポリマー、およびアクリル系ポリマーのうちの1種以上を含むことができる。例えば、パーティション部材600は、振動部材100の振動が支持部材300に伝達されることを最小化するために、アクリルおよびウレタンのうちアクリルよりも相対的に軟性特性を有するウレタン系物質(または材質)を含むことができる。
【0185】
本明細書の実施例による装置は、第1振動装置200および第2振動装置200’を制御する制御ボード501をさらに含むことができる。
【0186】
制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’の駆動または振動駆動を制御するための振動駆動信号(または振動信号または音響信号またはボイス信号)を生成する音響処理回路を含むことができる。例えば、音響処理回路は、外部の音響データ生成回路部から提供される音響データに基づいて第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流形態の振動駆動信号を生成することができる。例えば、音響処理回路は、オーディオ回路、オーディオアンプ回路、オーディオアンプ、またはオーディオアンプ部などと言えるが、この用語に限定されるものではない。
【0187】
制御ボード501は音響処理回路が実装されたプリント基板(printed circuit board)によって具現され得る。制御ボード501は支持部材300の後面に配置され得る。例えば、制御ボード501は支持部材300の後面に付着され得る。
【0188】
本明細書の実施例によれば、制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’に他の信号経路を介して連結され得る。制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’のそれぞれに互いに異なる信号経路を介して連結され得る。例えば、第1振動装置200は第1信号経路を介して制御ボード501に連結され、第2振動装置200’は第1信号経路とは異なる第2信号経路を介して制御ボードに連結され得る。制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’のそれぞれに互いに異なる信号経路を介して相異なる振動駆動信号を印加することにより、第1振動装置200および第2振動装置200’が個別的に駆動するかまたは振動駆動するように構成され得る。例えば、第1振動装置200および第2振動装置200’は、相異なる振動駆動信号に応じて個別的に駆動するかまたは振動駆動することができる。例えば、制御ボード501は、所望の音響が第1音域帯(または高音域帯または中高音域帯)の場合、第1振動装置200に振動駆動信号を印加し、第2振動装置200’に振動駆動信号を印加しなくてもよい。他の例によれば、制御ボード501は、所望の音響が第2音域帯(または低音域帯または中低音域帯)の場合、第2振動装置200’に振動駆動信号を印加し、第1振動装置200に振動駆動信号を印加しなくてもよい。他の例によれば、制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’のそれぞれに個別的に構成され得る。例えば、制御ボード501は、第1振動装置200の制御のための第1制御ボードと第2振動装置200’の制御のための第2制御ボードとを含むことができる。制御ボード501の第1制御ボードおよび第2制御ボードは個別的に第1振動装置200および第2振動装置200’を制御するように構成され得る。
【0189】
制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’に振動駆動信号を印加する信号コネクタ510を含むことができる。信号コネクタ510は第1振動装置200および第2振動装置200’に共通して連結され得る。もしくは、信号コネクタ510は第1振動装置200および第2振動装置200’のそれぞれに個別的に構成され得る。例えば、信号コネクタ510は、第1振動装置200に連結される第1信号コネクタおよび第2振動装置200’に連結される第2信号コネクタを含むことができる。
【0190】
制御ボード501は、信号コネクタ510に連結された信号連結部材207を介して第1振動装置200および第2振動装置200’に電気的に連結され得る。例えば、信号連結部材207は、信号ケーブル、プローブピン、およびポゴピンのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0191】
本明細書の実施例による支持部材300は、図9に示したように、第1振動装置200と制御ボード501の信号コネクタ510との間を連結する信号連結部材207が通過する第1コンタクトホール340を含むことができる。例えば、第1コンタクトホール340は、信号連結部材207が支持部材300の外側と内側との間を通過するために、支持部材300の厚さ方向Zに沿って支持部材300の設定された一部領域に穿孔され得る。すなわち、信号連結部材207の一部は、第1コンタクトホール340内に配置され得る。第1コンタクトホール340は第2振動装置200’と重畳しない支持部材300に構成され得る。第1振動装置200は支持部材300の第1コンタクトホール340を通過する信号連結部材207を介して制御ボード501の信号コネクタ510に電気的に連結され得る。例えば、信号連結部材207は図3を参照して説明した信号ケーブル207と同一または類似の構成を有し得る。
【0192】
信号連結部材207の一端(または一側)は第1振動装置200と連結され得、信号連結部材207の他端(または他側)は制御ボード501の信号コネクタ510に連結され得る。例えば、信号連結部材207は第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2または第1電極層201bおよび第2電極層201cのそれぞれと連結され得る。
【0193】
信号連結部材207は、図9に示したように、第1振動装置200に挿入または収容されることにより、第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに連結され得る。信号連結部材207は第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の間に配置され得る。例えば、信号連結部材207の一面(または上面)は第1電極層201bに連結された第1電源供給ラインPL1と接触することができ、信号連結部材207の他面(または下面)は第2電極層201cに連結された第2電源供給ラインPL2と接触することができる。
【0194】
図10および図11図9に示した振動装置の他の実施例を示す図である。図10および図11図9に示した制御ボードおよび信号連結部材の構成を変更したものである。したがって、制御ボードおよび信号連結部材の変更された構成およびこれに関連した構成を除いた残りの同じ構成に対しては重複説明を省略するかまたは手短に記述する。
【0195】
図10を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を制御する制御ボード501が第2振動装置200’の後面に配置され得る。そして、制御ボード501の信号コネクタ510および第1振動装置200に連結される信号連結部材520をさらに含むことができる。
【0196】
制御ボード501は音響処理回路が実装されたプリント基板(printed circuit board)によって具現され得る。制御ボード501は第2振動装置200’の後面に配置され得る。例えば、制御ボード501は第2振動装置200’の後面に付着され得る。制御ボード501は第2振動装置200’のフレーム210の後面に付着され得る。制御ボード501はフレーム210の第2フレーム212の後面に付着され得る。
【0197】
本明細書の他の実施例によれば、制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’に同じ信号経路を介して連結され得る。制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’に同じ信号経路を介して同じ振動駆動信号を印加して第1振動装置200および第2振動装置200’が同時に駆動するかまたは振動駆動するように構成され得る。例えば、第1振動装置200および第2振動装置200’は同じ振動駆動信号に応じて同時に駆動するかまたは振動駆動することができる。例えば、制御ボード501は、所望の音響が第1音域帯(または高音域帯または中高音域帯)の場合、第1振動装置200の駆動または振動駆動に適合したまたは最適化した振動駆動信号を生成して第1振動装置200および第2振動装置200’に印加することができる。他の例によれば、制御ボード501は、所望の音響が第2音域帯(または低音域帯または中高音域帯)の場合、第2振動装置200’の駆動または振動駆動に適合したまたはか最適化した振動駆動信号を生成して第1振動装置200および第2振動装置200’に印加することができる。
【0198】
制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’に振動駆動信号を印加する信号コネクタ510を含むことができる。信号コネクタ510は第1振動装置200および第2振動装置200’に共通して連結され得る。
【0199】
制御ボード501は信号コネクタ510に連結された信号連結部材520を介して第1振動装置200および第2振動装置200’に電気的に連結され得る。例えば、信号連結部材520は、信号ケーブル、プローブピン、およびポゴピンのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0200】
本明細書の他の実施例による支持部材300は、図10に示したように、第1振動装置200と制御ボード501の信号コネクタ510との間を連結する信号連結部材520が通過する第1コンタクトホール340を含むことができる。例えば、第1コンタクトホール340は、信号連結部材520が支持部材300の外側と内側との間を通過するために、支持部材300の厚さ方向Zに沿って支持部材300の設定された一部領域に穿孔され得る。第1コンタクトホール340は第2振動装置200’と重畳する支持部材300に構成され得る。例えば、第1コンタクトホール340は支持部材300の第1支持部材310に構成され得る。第1コンタクトホール340は第2支持部材330の第2貫通ホール335を通して露出した第1支持部材310に構成され得る。
【0201】
第2振動装置200’は、支持部材300の第1コンタクトホール340と重畳する第2コンタクトホール217を含むことができる。第2コンタクトホール217は第2振動装置200’のフレーム210に構成され得る。第2コンタクトホール217はフレーム210の第2フレーム212に構成され得る。支持部材300の第1コンタクトホール340と第2振動装置200’の第2コンタクトホール217とは重畳するように構成されることにより、信号連結部材520が通過する経路を提供することができる。第1振動装置200は、支持部材300の第1コンタクトホール340および第2振動装置200’の第2コンタクトホール217を通過する信号連結部材520を介して制御ボード501の信号コネクタ510に電気的に連結され得る。すなわち、信号連結部材520の一部分は第1コンタクトホール340に配置され、信号連結部材520の他の部分は第2コンタクトホール217に配置され得る。
【0202】
信号連結部材520は、本体部521および接触部522を含むことができる。信号連結部材520の本体部521は信号コネクタ510に連結され得、信号連結部材520の接触部522は第1振動装置200に連結され得る。例えば、信号連結部材520はプローブピンで構成され得る。例えば、第1振動装置200は、第1および第2電源供給ラインPL1、PL2または第1電極層201bおよび第2電極層201cのそれぞれに連結された信号コンタクトパッド208を含むことができる。そして、信号連結部材520は第1振動装置200の信号コンタクトパッド208に連結され得る。
【0203】
信号コンタクトパッド208は、図10に示したように、第1振動装置200に挿入または収容され、第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに連結され得る。信号コンタクトパッド208は第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の間に配置され得る。例えば、信号コンタクトパッド208の一面(または上面)は第1電極層201bに連結された第1電源供給ラインPL1と接触することができ、信号コンタクトパッド208の他面(または下面)は第2電極層201cに連結された第2電源供給ラインPL2と接触することができる。
【0204】
図10に示したように、信号連結部材520の接触部522は、第1接触部522aおよび第2接触部522bを含むことができる。信号連結部材520は第1振動装置200に連結された信号コンタクトパッド208と接触して電気的に連結され得る。例えば、第1接触部522aは第1電極層201bに連結された信号コンタクトパッド208の一面(または上面)と接触することができ、第2接触部522bは第2電極層201cに連結された信号コンタクトパッド208の他面(または下面)と接触することができる。
【0205】
図11を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を制御する制御ボード501が第2振動装置200’の後面に配置され得る。そして、制御ボード501の信号コネクタ510および第1振動装置200に連結される信号連結部材520をさらに含むことができる。
【0206】
制御ボード501は音響処理回路が実装されたプリント基板(printed circuit board)によって具現され得る。制御ボード501は第2振動装置200’の後面に配置され得る。例えば、制御ボード501は第2振動装置200’の後面に付着され得る。制御ボード501は第2振動装置200’のフレーム210の後面に付着され得る。制御ボード501はフレーム210の第2フレーム212の後面に付着され得る。
【0207】
本明細書の他の実施例によれば、制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’に同じ信号経路を介して連結され得る。
【0208】
制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’に振動駆動信号を印加する信号コネクタ510を含むことができる。信号コネクタ510は第1振動装置200および第2振動装置200’に共通して連結され得る。
【0209】
制御ボード501は信号コネクタ510に連結された信号連結部材520を介して第1振動装置200および第2振動装置200’に電気的に連結され得る。例えば、信号連結部材520は、信号ケーブル、プローブピン、およびポゴピンのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0210】
本明細書の他の実施例による支持部材300は、図10に示したように、第1振動装置200と制御ボード501の信号コネクタ510との間を連結する信号連結部材520が通過する第1コンタクトホール340を含むことができる。そして、第2振動装置200’は、支持部材300の第1コンタクトホール340と重畳する第2コンタクトホール217を含むことができる。支持部材300の第1コンタクトホール340および第2振動装置200’の第2コンタクトホール217は第1振動装置200の少なくとも一部と重畳するように構成され得る。第1振動装置200は支持部材300の第1コンタクトホール340および第2振動装置200’の第2コンタクトホール217を通過する信号連結部材520を介して制御ボード501の信号コネクタ510に電気的に連結され得る。
【0211】
信号連結部材520は、本体部521、接触部522、および弾性部523を含むことができる。例えば、弾性部523は本体部521の内部に収容され、弾性部523の一端に接触部522が配置され得る。信号連結部材520の接触部522は弾性部523の伸長および/または収縮によって一定の程度に遊動することができるように構成され得る。信号連結部材520の本体部521は信号コネクタ510に連結され得、弾性部523によって一定の程度に遊動し得る信号連結部材520の接触部522は第1振動装置200に連結され得る。例えば、信号連結部材520はポゴピンで構成され得る。例えば、信号連結部材520は第1振動装置200の第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2または第1電極層201bおよび第2電極層201cのそれぞれに直接接触することができる。すなわち、信号連結部材520は第1コンタクトホール340に配置された一部分および第2コンタクトホール217に配置された他の部分を含むことができる。
【0212】
第1振動装置200は、図11に示したように、第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の一部が外部に露出するように構成され得る。信号連結部材520は第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の露出部分を通して第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに連結され得る。例えば、第1振動装置200は、第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の下面の一部が露出するように構成され得る。
【0213】
図11に示したように、信号連結部材520の接触部522は、第1接触部522aおよび第2接触部522bを含むことができる。信号連結部材520は第1振動装置200から一部が露出した第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに接触して電気的に連結され得る。例えば、第1接触部522aは第1電極層201bに連結された第1電源供給ラインPL1の露出した下面に接触することができ、第2接触部522bは第2電極層201cに連結された第2電源供給ラインPL2の露出した下面に接触することができる。
【0214】
図12は本明細書の他の実施例による振動装置を示す図である。これは図9図11を参照して説明した振動装置の構造を変更したものである。したがって、振動装置の変更された構成およびこれに関連した構成を除いた残りの同じ構成についての重複する説明は省略するかまたは手短に記述する。
【0215】
図12を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を含むことができる。
【0216】
第1振動装置200は振動部材100の後面に配置され得る。第1振動装置200は連結部材160を介して振動部材100の後面に連結または結合され得る。
【0217】
第2振動装置200’は振動部材100と支持部材300との間に配置され得る。第2振動装置200’は第1振動装置200の後面に隣り合うかまたは接触することができる。第2振動装置200’は、フレーム210、マグネット220、センターポール230、ボビン240、およびコイル250などを含むことができる。
【0218】
フレーム210は支持部材300の貫通ホール315、335(または第1ホール)と重畳するように支持部材300に固定され、マグネット220を支持することができる。フレーム210は、マグネット220、センターポール230、ボビン240、およびコイル250を収容することができる。フレーム210は熱伝導性材質で構成され得る。フレーム210は、マグネット220、センターポール230、ボビン240およびコイル250を収容する第1フレーム211、および第1フレーム211の縁端から突出した第2フレーム212を含むことができる。第1フレーム211と第2フレーム212とは一体に形成され得る。第1フレーム211および第2フレーム212は熱伝導性を有する同じ材質で一体に形成され得る。例えば、第1フレーム211および第2フレーム212は鉄(Fe)のような物質でなり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1フレーム211および第2フレーム212はヨークなどの他の用語で表現することができるが、この用語に限定されるものではない。
【0219】
本明細書の他の実施例によれば、第1フレーム211は、複数の通孔215(または第2ホール)をさらに含むことができる。
【0220】
複数の通孔215(または第2ホール)は、ボビン240およびコイル250が収容された第1フレーム211の内部が外部と連結されるかまたは連通することができる経路を提供することができる。例えば、複数の通孔215は第1フレーム211を貫通するかまたは垂直に貫通するように形成され得る。複数の通孔215(または第2ホール)は支持部材300の貫通ホール315、335(または第1ホール)と重畳する部分に構成され得る。例えば、複数の通孔215は、支持部材300の貫通ホール315、335と重畳する第1フレーム211を貫通するかまたは垂直に貫通するように形成され得る。したがって、振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GS(または内部空間)または第1フレーム211の内部は支持部材300の貫通ホール315、335および複数の通孔215によって外部と連通することができる。例えば、複数の通孔215は支持部材300の貫通ホール315、335を通して振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間GSを外部と連結するかまたは連通させることができる。複数の通孔215は、円形、楕円形、およびスリット形のうちのいずれか一つの形状に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0221】
複数の通孔215(または第2ホール)は、第1フレーム211内に収容されたボビン240およびコイル250で発生した熱を外部に排出させるように構成され得る。複数の通孔215は、第1フレーム211内に収容されたボビン240およびコイル250と重畳する部分に構成され得る。例えば、複数の通孔215はボビン240およびコイル250と重畳する第1フレーム211を貫通するかまたは垂直に貫通するように形成され得る。複数の通孔215は互いに一定の間隔を有するように構成され得る。例えば、複数の通孔215は、第1フレーム211内に収容されたボビン240およびコイル250の円周方向に沿って一定の間隔を有するように構成され得る。複数の通孔215のそれぞれの中心部はボビン240およびコイル250と重畳し得る。複数の通孔215のそれぞれのサイズ(または直径)はボビン240およびコイル250の厚さと同一であってもよくそれよりも大きくてもよい。しかし、本明細書の実施例は複数の通孔215の形状および配置によって限定されない。
【0222】
マグネット220はフレーム210上に配置され得る。例えば、マグネット220はフレーム210の第1フレーム211上に配置され得る。第1フレーム211によってマグネット220の下端が支持され、マグネット220の周辺が取り囲まれ得る。第1フレーム211の内部中心にはマグネット220が配置され、マグネット220から離隔した複数の通孔215が形成され得る。複数の通孔215はマグネット220の周辺に沿って一定の間隔で離隔するように形成され得る。複数の通孔215はマグネット220と重畳しないように形成され得る。
【0223】
本明細書の他の実施例による装置は、第1振動装置200および第2振動装置200’を制御する制御ボード501をさらに含むことができる。
【0224】
制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’の駆動または振動駆動を制御するための振動駆動信号(または振動信号または音響信号またはボイス信号)を生成する音響処理回路を含むことができる。
【0225】
制御ボード501は音響処理回路が実装されたプリント基板(printed circuit board)によって具現され得る。制御ボード501は支持部材300の後面に配置され得る。例えば、制御ボード501は支持部材300の後面に付着され得る。
【0226】
本明細書の他の実施例によれば、制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’に他の信号経路を介して連結され得る。制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’のそれぞれに互いに異なる信号経路を介して相異なる振動駆動信号を印加して第1振動装置200および第2振動装置200’が個別的に駆動するかまたは振動駆動するように構成され得る。
【0227】
制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’に振動駆動信号を印加する信号コネクタ510を含むことができる。
【0228】
制御ボード501は、信号コネクタ510に連結された信号連結部材207を介して第1振動装置200および第2振動装置200’に電気的に連結され得る。例えば、信号連結部材207は、信号ケーブル、プローブピン、およびポゴピンのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0229】
本明細書の他の実施例による支持部材300は、図12に示したように、第1振動装置200と制御ボード501の信号コネクタ510との間を連結する信号連結部材207が通過する第1コンタクトホール340を含むことができる。例えば、第1コンタクトホール340は信号連結部材207が支持部材300の外側と内側との間を通過するために、支持部材300の厚さ方向Zに沿って支持部材300の設定された一部領域に穿孔され得る。第1コンタクトホール340は第2振動装置200’と重畳しない支持部材300に形成され得る。第1振動装置200は、支持部材300の第1コンタクトホール340を通過する信号連結部材207を介して制御ボード501の信号コネクタ510に電気的に連結され得る。例えば、信号連結部材207は、図3を参照して説明した信号ケーブル207と同一または類似の構成を有し得る。信号連結部材207の一端(または一側)は第1振動装置200と連結され得、信号連結部材207の他端(または他側)は制御ボード501の信号コネクタ510に連結され得る。例えば、信号連結部材207は第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2または第1電極層201bおよび第2電極層201cのそれぞれと連結され得る。
【0230】
信号連結部材207は、図12に示したように、第1振動装置200に挿入または収容され、第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに連結され得る。信号連結部材207は第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の間に配置され得る。例えば、信号連結部材207の一面(または上面)は第1電極層201bに連結された第1電源供給ラインPL1と接触することができ、信号連結部材207の他面(または下面)は第2電極層201cに連結された第2電源供給ラインPL2と接触することができる。
【0231】
図13および図14図12に示した振動装置の他の実施例を示す図である。図13および図14図12に示した制御ボードおよび信号連結部材の構成を変更したものである。したがって、制御ボードおよび信号連結部材の変更された構成およびこれに関連した構成を除いた残りの同じ構成について重複説明は省略するかまたは手短に記述する。
【0232】
図13を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を制御する制御ボード501が第2振動装置200’の後面に配置され得る。そして、制御ボード501の信号コネクタ510および第1振動装置200に連結される信号連結部材520をさらに含むことができる。
【0233】
本明細書の他の実施例によれば、制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’に同じ信号経路を介して連結され得る。制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’に同じ信号経路を介して同じ振動駆動信号を印加することで、第1振動装置200および第2振動装置200’が同時に駆動するかまたは振動駆動するように構成され得る。
【0234】
制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’に振動駆動信号を印加する信号コネクタ510を含むことができる。信号コネクタ510は第1振動装置200および第2振動装置200’に共通して連結され得る。
【0235】
本明細書の他の実施例による支持部材300は、図13に示したように、第1振動装置200と制御ボード501の信号コネクタ510との間を連結する信号連結部材520が通過する第1コンタクトホール340を含むことができる。第2振動装置200’は、支持部材300の第1コンタクトホール340と重畳する第2コンタクトホール217を含むことができる。第1振動装置200は、支持部材300の第1コンタクトホール340および第2振動装置200’の第2コンタクトホール217を通過する信号連結部材520を介して制御ボード501の信号コネクタ510に電気的に連結され得る。すなわち、信号連結部材520は第1コンタクトホール340に配置された一部分および第2コンタクトホール217に配置された他の部分を含むことができる。
【0236】
信号連結部材520は、本体部521および接触部522を含むことができる。信号連結部材520の本体部521は信号コネクタ510に連結され得、信号連結部材520の接触部522は第1振動装置200に連結され得る。例えば、信号連結部材520はプローブピンで構成され得る。例えば、第1振動装置200は、第1および第2電源供給ラインPL1、PL2または第1電極層201bおよび第2電極層201cのそれぞれに連結された信号コンタクトパッド208を含むことができる。そして、信号連結部材520は第1振動装置200の信号コンタクトパッド208に連結され得る。
【0237】
信号コンタクトパッド208は、図13に示したように、第1振動装置200に挿入または収容され、第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに連結され得る。信号コンタクトパッド208は第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の間に配置され得る。例えば、信号コンタクトパッド208の一面(または上面)は第1電極層201bに連結された第1電源供給ラインPL1と接触することができ、信号コンタクトパッド208の他面(または下面)は第2電極層201cに連結された第2電源供給ラインPL2と接触することができる。
【0238】
図13に示したように、信号連結部材520の接触部522は、第1接触部522aおよび第2接触部522bを含むことができる。信号連結部材520は第1振動装置200に連結された信号コンタクトパッド208と接触して電気的に連結され得る。例えば、第1接触部522aは第1電極層201bに連結された信号コンタクトパッド208の一面(または上面)と接触することができ、第2接触部522bは第2電極層201cに連結された信号コンタクトパッド208の他面(または下面)と接触することができる。
【0239】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例による振動装置200、200’は、第1振動装置200および第2振動装置200’を制御する制御ボード501が第2振動装置200’の後面に配置され得る。そして、制御ボード501の信号コネクタ510および第1振動装置200に連結される信号連結部材520をさらに含むことができる。
【0240】
本明細書の他の実施例によれば、制御ボード501は第1振動装置200および第2振動装置200’に同じ信号経路を介して連結され得る。制御ボード501は、第1振動装置200および第2振動装置200’に振動駆動信号を印加する信号コネクタ510を含むことができる。信号コネクタ510は第1振動装置200および第2振動装置200’に共通して連結され得る。制御ボード501は信号コネクタ510に連結された信号連結部材520を介して第1振動装置200および第2振動装置200’に電気的に連結され得る。例えば、信号連結部材520は、信号ケーブル、プローブピン、およびポゴピンのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0241】
本明細書の他の実施例による支持部材300は、図14に示したように、第1振動装置200と制御ボード501の信号コネクタ510との間を連結する信号連結部材520が通過する第1コンタクトホール340を含むことができる。そして、第2振動装置200’は、支持部材300の第1コンタクトホール340と重畳する第2コンタクトホール217を含むことができる。支持部材300の第1コンタクトホール340および第2振動装置200’の第2コンタクトホール217は第1振動装置200の少なくとも一部と重畳するように構成され得る。第1振動装置200は、支持部材300の第1コンタクトホール340および第2振動装置200’の第2コンタクトホール217を通過する信号連結部材520を介して制御ボード501の信号コネクタ510に電気的に連結され得る。すなわち、信号連結部材520は第1コンタクトホール340に配置された一部分および第2コンタクトホール217に配置された他の部分を含むことができる。
【0242】
信号連結部材520は、本体部521、接触部522、および弾性部523を含むことができる。例えば、弾性部523は本体部521の内部に収容され、弾性部523の一端に接触部522が配置され得る。信号連結部材520の接触部522は弾性部523の伸長および/または収縮によって一定の程度に遊動するように構成され得る。信号連結部材520の本体部521は信号コネクタ510に連結され得、弾性部523によって一定の程度に遊動し得る信号連結部材520の接触部522は第1振動装置200に連結され得る。例えば、信号連結部材520はポゴピンで構成され得る。例えば、信号連結部材520は第1振動装置200の第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2または第1電極層201bおよび第2電極層201cのそれぞれに直接接触することができる。
【0243】
第1振動装置200は、図14に示したように、第1振動装置200の第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の一部が外部に露出するように構成され得る。信号連結部材520は、第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の露出部分を介して第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに連結され得る。例えば、第1振動装置200は、第1および第2電源供給ラインPL1、PL2の下面の一部が露出するように構成され得る。
【0244】
図14に示したように、信号連結部材520の接触部522は、第1接触部522aおよび第2接触部522bを含むことができる。信号連結部材520は、第1振動装置200から一部が露出した第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれに接触して電気的に連結され得る。例えば、第1接触部522aは第1電極層201bに連結された第1電源供給ラインPL1の露出した下面に接触することができ、第2接触部522bは第2電極層201cに連結された第2電源供給ラインPL2の露出した下面に接触することができる。
【0245】
本明細書の実施例による装置は振動発生装置および/または音響発生装置に適用することができる。本明細書の実施例による装置は、モバイルデバイス、映像電話機、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォールダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブル機器(flexible apparatus)、カーブド機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変型機器(variable apparatus)、電子手帳、電子本、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wallpaper)機器、サイニジ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブックPC、モニター、カメラ、カムコーダー、および家電機器などに適用可能である。
【0246】
本明細書の実施例による装置は下記のように説明することができる。
【0247】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、振動部材と、振動部材の後面に備えられた支持部材と、振動部材の後面に連結された第1振動装置と、振動部材と支持部材との間に備えられ、第1振動装置と重畳する第2振動装置とを含むことができる。
【0248】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、振動部材と、振動部材の後面にある支持部材と、振動部材の後面に連結され、振動部材と支持部材との間にある第1振動装置と、第1振動装置と支持部材との間にあり、第1振動装置と重畳する第2振動装置とを含み、第1振動装置は、振動部材が振動するように振動され、第2振動装置は、振動部材が振動するように振動され得る。
【0249】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は第1音域帯の音響を出力するように構成され、第2振動装置は第1音域帯と異なる第2音域帯の音響を出力するように構成され得る。
【0250】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1音域帯は高音域帯を含み、第2音域帯は高音域帯よりも低い低音域帯を含むことができる。
【0251】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は、振動部材と第2振動装置との間に備えられることができる。
【0252】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は振動部材の後面と接することができる。
【0253】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動部材と第1振動装置との間に備えられた連結部材をさらに含むことができる。連結部材は、振動部材と第1振動装置を一緒に連結することができる。
【0254】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第2振動装置は振動部材の後面から離隔することができる。
【0255】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第2振動装置は第1振動装置の後面と接することができる。
【0256】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置および第2振動装置の振動を制御する制御ボードをさらに含むことができる。
【0257】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は、第2振動装置と異なる信号経路を介して制御ボードに連結され得る。例えば、第1振動装置は第1信号経路を介して制御ボードに連結され、第2振動装置は第1信号経路とは異なる第2信号経路を介して制御ボードに連結され得る。
【0258】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は、第1信号経路を介して制御ボードに連結され、第2振動装置は、第1振動装置と同じ信号経路を介して制御ボードに連結され得る。
【0259】
本明細書のいくつかの実施例によれば、装置は、信号連結部材をさらに含み、支持部材は、少なくとも一つの第1コンタクトホールを含み、信号連結部材は、制御ボードと第1振動装置とを連結し、少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された部分を含むことができる。
【0260】
本明細書のいくつかの実施例によれば、制御ボードは支持部材の後面に備えられ、第1振動装置は、少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された前記一部分を有する信号連結部材を介して制御ボードに連結され得る。
【0261】
本明細書のいくつかの実施例によれば、支持部材の少なくとも一つの第1コンタクトホールは第2振動装置と重畳しなくてもよい。
【0262】
本明細書のいくつかの実施例によれば、制御ボードは第2振動装置の後面に備えられ、第2振動装置は、少なくとも一つの第1コンタクトホールと重畳する少なくとも一つの第2コンタクトホールを含むことができる。
【0263】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は、少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された前記一部分および少なくとも一つの第2コンタクトホールに配置された他の部分を有する信号連結部材を介して制御ボードに連結され得る。
【0264】
本明細書のいくつかの実施例によれば、制御ボードは、第1振動装置および第2振動装置に振動信号を印加するように構成された信号コネクタをさらに含むことができる。
【0265】
本明細書のいくつかの実施例によれば、信号コネクタは第1振動装置および第2振動装置に連結され得る。例えば、信号コネクタは第1振動装置および第2振動装置に共通して連結され得る。
【0266】
本明細書のいくつかの実施例によれば、信号連結部材は、信号ケーブル、プローブピン、およびポゴピンのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0267】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は、振動層と、振動層の第1面に備えられた第1電極層と、振動層の第1面とは反対の第2面に備えられた第2電極層とを含み、振動層は、第1電極層と第2電極層との間にあり得る。
【0268】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動層は、圧電特性を有する複数の無機物質部と、複数の無機物質部の間に備えられた有機物質部とを含むことができる。
【0269】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動層は圧電物質を含むことができる。
【0270】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置および第2振動装置を制御するように構成された制御ボードと、第1振動装置と制御ボードに連結された信号連結部材をさらに含むことができる。例えば、第1振動装置は、制御ボードに連結された信号連結部材と電気的に連結され得る。
【0271】
本明細書のいくつかの実施例によれば、信号連結部材は第1電極層および第2電極層に直接接触することができる。
【0272】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は、第1電極層および第2電極層に連結された信号コンタクトパッドをさらに含み、信号連結部材は信号コンタクトパッドに接触することができる。
【0273】
本明細書のいくつかの実施例によれば、支持部材は、第1振動装置と重畳する少なくとも一つの第1ホールを含み、第2振動装置は支持部材の少なくとも一つの第1ホールに収容され、支持部材に連結され得る。
【0274】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第2振動装置は、支持部材に連結されたフレームと、フレーム上に備えられたマグネットと、マグネットの周りに備えられたボビンと、ボビンの周りに巻かれたコイルとを含むことができる。例えば、コイルはボビン240の周りに巻き取られ得る。
【0275】
本明細書のいくつかの実施例によれば、フレームは、第1フレームと、第1フレームの縁端から突出し、支持部材に連結される第2フレームとを含み、マグネット、ボビン、およびコイルは、第1フレーム上にあり得る。例えば、第1フレームは、マグネット、ボビン、およびコイルを収容することができる。
【0276】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第2振動装置は、第1フレームの後面と第2フレームの後面を覆うフレームカバーをさらに含むことができる。
【0277】
本明細書のいくつかの実施例によれば、フレームカバーと第1フレームの後面との間に備えられた放熱部材をさらに含むことができる。
【0278】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第2振動装置は、少なくとも一つの第1ホールと重畳する複数の第2ホールをさらに含むことができる。
【0279】
本明細書のいくつかの実施例によれば、複数の第2ホールは第1フレームにあり、ボビンおよびコイルと重畳することができる。
【0280】
本明細書のいくつかの実施例によれば、装置は、信号コネクタを有する制御ボードをさらに含み、信号コネクタは、制御ボードにより発生された振動信号を第1振動装置および第2振動装置に印加し、第2振動装置は信号コネクタに電気的に連結され得る。
【0281】
本明細書のいくつかの実施例によれば、制御ボードは第2フレームの後面に備えられ、支持部材は、信号コネクタと重畳する少なくとも一つの第1コンタクトホールを含み、第2フレームは、少なくとも一つの第1コンタクトホールと重畳する少なくとも一つの第2コンタクトホールを含むことができる。
【0282】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置は、少なくとも一つの第1コンタクトホールに配置された一部分および少なくとも一つの第2コンタクトホールに配置された他の部分を有する信号連結部材を介して信号コネクタに電気的に連結され得る。
【0283】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動部材は、金属、プラスチック、繊維、皮、木材、布地、ゴム、カーボン、ガラス、および紙のうちの1種以上の材質を含むことができる。
【0284】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、前面と前面とは反対の後面を含む表示パネルと、表示パネルの後面にあり、振動するように構成された第1タイプの振動装置と、第1タイプの振動装置と重畳され、振動するように構成された第1タイプの振動装置とは異なる第2タイプの振動装置とを含み、第1タイプの振動装置は、表示パネルと第2タイプの振動装置との間にあり、表示パネルは、第1タイプの振動装置の振動または第2タイプの振動装置の振動に応答して音響を放射するように構成され得る。
【0285】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1タイプの振動装置は、圧電型の振動装置を含み、第2タイプの振動装置は、コイル型の振動装置を含むことができる。
【0286】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示パネルは、第1タイプの振動装置の振動に応答して第1ピッチを有する音響を放射するように構成され、第2タイプの振動装置の振動に応答して第1ピッチとは異なる第2ピッチを有する音響を放射するように構成され得る。
【0287】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示装置は、表示パネルの後面にある支持部材をさらに含み、第1タイプの振動装置は、表示パネルと支持部材との間にあり、支持部材は、少なくとも一つのホールを含み、第2タイプの振動装置は、少なくとも一つのホール内にあり得る。
【0288】
以上添付図面に基づいて本明細書の実施例をより詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施可能である。よって、本明細書に開示した実施例は本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならない。本明細書の保護範囲は特許請求の範囲によって解釈されなければならなく、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0289】
100 振動部材
200、200 振動装置
300 支持部材
207、520 信号連結部材
501 制御ボード
510 信号コネクタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14