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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036376
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】撮影システム及びトイレ装置
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/00 20060101AFI20240308BHJP
   A47K 17/00 20060101ALI20240308BHJP
   A47K 13/24 20060101ALI20240308BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20240308BHJP
   H04N 23/611 20230101ALI20240308BHJP
   G06T 1/00 20060101ALN20240308BHJP
【FI】
E03D9/00 Z
A47K17/00
A47K13/24
H04N7/18 E
H04N23/611
G06T1/00 500A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024005308
(22)【出願日】2024-01-17
(62)【分割の表示】P 2022155148の分割
【原出願日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】P 2022012436
(32)【優先日】2022-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】島田 光浩
(72)【発明者】
【氏名】倉島 ひな子
(72)【発明者】
【氏名】須澤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】山中 勝美
(72)【発明者】
【氏名】福永 哲也
(57)【要約】
【課題】便鉢内の自動的な撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを防止する。
【解決手段】便器を使用する使用者の個人認証を実行する認証部312と、画像センサ44を制御して、便器の便鉢内を自動的に撮影する制御部312と、を備え、制御部312は、個人認証が成功した場合には便鉢内を自動的に撮影し、個人認証が失敗した場合には便鉢内を自動的に撮影しない。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器を使用する使用者の個人認証を実行する認証部と、
画像センサを制御して、前記便器の便鉢内を自動的に撮影する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記個人認証が成功した場合には前記便鉢内を自動的に撮影し、前記個人認証が失敗した場合には前記便鉢内を自動的に撮影しないことを特徴とする、撮影システム。
【請求項2】
一以上の使用者について、前記撮影を許可していること又は前記撮影を拒否していることを示す設定情報を記憶する記憶部、
を備え、
前記制御部は、前記個人認証が成功した場合には、前記個人認証された使用者の設定情報に基づいて前記便鉢内を自動的に撮影することを特徴とする、請求項1に記載の撮影システム。
【請求項3】
前記記憶部には、前記設定情報として、前記撮影を許可している使用者が記述されたリストが記憶され、
前記制御部は、前記個人認証が成功した場合に、前記個人認証された使用者が前記リストに記述された使用者と一致するか否かを判定し、一致したと判定したときには前記便鉢内を自動的に撮影し、前記個人認証された使用者が前記リストに記述された使用者と一致しないと判定したときには前記便鉢内を自動的に撮影しないことを特徴とする、請求項2に記載の撮影システム。
【請求項4】
前記使用者による撮影指示を受け付ける撮影指示部を備え、
前記制御部は、前記使用者の撮影指示を前記撮影指示部が受け付けた場合には、前記設定情報に係らず、前記便鉢内を自動的に撮影することを特徴とする、請求項2又は3に記載の撮影システム。
【請求項5】
前記使用者による停止指示を受け付ける停止指示部を備え、
前記制御部は、前記停止指示を前記停止指示部が受け付けた場合には、前記個人認証が成功した場合でも、前記便鉢内を自動的に撮影しない又は撮影を停止することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮影システム。
【請求項6】
便器の上方に配置される便座と、
前記便器の便鉢内を撮影する画像センサと、
前記画像センサを制御して、前記便器の便鉢内を自動的に撮影する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記便器を使用する使用者の個人認証の認証結果を取得し、取得した認証結果が成功を示す場合には前記便鉢内を自動的に撮影し、取得した認証結果が失敗を示す場合には前記便鉢内を自動的に撮影しないことを特徴とする、トイレ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影システム及びトイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、便器の便鉢内を自動的に撮影する画像センサを備えた便座装置を開示している。この便座装置は、便座が開いた状態と判定したときに画像センサによる便鉢内の撮影を停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-55523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、便器は複数の使用者により使用され、その中には、便鉢内の撮影を望まない使用者も存在する場合がある。このような場合に、便器の便鉢内を自動的に撮影すると、撮影を望まない使用者に対しても撮影してしまうため、使用者に不快感を与えるおそれがあった。また、特許文献1に記載の便座装置のように便座が開いた状態と判定したときに画像センサによる便鉢内の撮影を停止する場合でも、使用者が便座に着座したときには便座が閉じた状態であるため、自動的に便鉢内が撮影されてしまい、結局、使用者に不快感を与えるおそれがあった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、便鉢内の自動的な撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1態様に係る撮影システムは、便器を使用する使用者の個人認証を実行する認証部と、画像センサを制御して、便器の便鉢内を自動的に撮影する制御部と、を備え、制御部は、個人認証が成功した場合には便鉢内を自動的に撮影し、個人認証が失敗した場合には便鉢内を自動的に撮影しない。
【0007】
この構成によれば、撮影を望まない使用者は、便器を使用する際に個人認証が失敗するようにすれば自動的に撮影されないので、撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを防止することができる。ここで、便器を初めて使用する使用者の中には撮影を望まない者や自動的に撮影されることを知らない使用者が多いと想定される。そこで、初めて便器を使用する使用者は、認証情報がまだ設定されていないために個人認証で失敗することを利用して自動的に撮影しないようにし、初めて便器を使用する使用者に対して不快感を与えることを防止することができる。
【0008】
本発明の第2態様に係る撮影システムでは、一以上の使用者について、撮影を許可していること又は撮影を拒否していることを示す設定情報を記憶する記憶部、を備え、制御部は、個人認証が成功した場合には、個人認証された使用者の設定情報に基づいて便鉢内を自動的に撮影する。
【0009】
この構成によれば、撮影を望まない使用者は、設定情報を記憶部に記憶しない又は撮影を拒否していることを示す設定情報を記憶部に記憶しておくことで、自動的な撮影をしないようにすることができ、もって、撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを一層防止することができる。
【0010】
本発明の第3態様に係る撮影システムでは、制御部は、個人認証が成功した場合に、個人認証された使用者がリストに記述された使用者と一致するか否かを判定し、一致したと判定したときには便鉢内を自動的に撮影し、個人認証された使用者がリストに記述された使用者と一致しないと判定したときには便鉢内を自動的に撮影しない。
【0011】
この構成によれば、撮影を望まない使用者は、使用者の記述をリストに入れないようにすることで、自動的な撮影をしないようにすることができ、もって、撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを一層防止することができる。
【0012】
本発明の第4態様に係る撮影システムでは、使用者による撮影指示を受け付ける撮影指示部を備え、制御部は、使用者の撮影指示を撮影指示部が受け付けた場合には、設定情報に係らず、便鉢内を自動的に撮影する。
【0013】
この構成によれば、記憶部に設定情報が記憶されていない使用者が便器を使用する場合であっても、撮影指示をすることにより便鉢内を自動的に撮影することができるので、撮影システムの使い勝手を向上することができる。
【0014】
本発明の第5態様に係る撮影システムでは、使用者による停止指示を受け付ける停止指示部を備え、制御部は、停止指示を停止指示部が受け付けた場合には、個人認証が成功した場合でも、便鉢内を自動的に撮影しない又は撮影を停止する。
【0015】
この構成によれば、体調不良等の理由で一時的に撮影を望まない使用者は、停止指示をすることにより、便鉢内を自動的に撮影しない又は撮影を停止することができるので、撮影システムの使い勝手を向上することができる。
【0016】
本発明の第6態様に係る撮影システムでは、便器の上方に配置される便座と、便器の便鉢内を撮影する画像センサと、画像センサを制御して、便器の便鉢内を自動的に撮影する制御部と、を備え、制御部は、便器を使用する使用者の個人認証の認証結果を取得し、取得した認証結果が成功を示す場合には便鉢内を自動的に撮影し、取得した認証結果が失敗を示す場合には便鉢内を自動的に撮影しない。
【0017】
この構成によれば、撮影を望まない使用者は、便器を使用する際に個人認証が失敗するようにすれば自動的に撮影されないので、撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、便鉢内の自動的な撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、トイレ装置が設置されたトイレルームを示す斜視図である。
図2図2は、図1のII-II断面を示す断面図である。
図3図3は、トイレ装置のブロック図である。
図4図4は、図1に示す操作装置の一例を示す正面図である。
図5図5は、トイレ装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6図6は、図3に示す記憶部に記憶されている設定情報としての許可リストの一例を示す図である。
図7図7は、トイレ装置の処理の流れの変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0021】
[第1実施形態]
まず、図1から図5を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る撮影システムS及びトイレ装置1について説明する。図1は、トイレ装置1が設置されたトイレルームRを示す斜視図であり、図2は、図1のII-II断面を示す断面図であり、図3は、トイレ装置1のブロック図であり、図4は、図1に示す操作装置の一例を示す正面図であり、図5は、トイレ装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0022】
<全体構成>
図1に示すように、第1実施形態に係る撮影システムSは、例えば、トイレ装置1と、操作装置7と、携帯情報端末C1と、を備える。トイレ装置1は、トイレルームRの床面F上に設置されている便器9に適用される。便器9は、大便器であり、使用者の便を受ける便鉢91と、便鉢91の周囲で立設するリム92と、を有している。例えば、トイレルームRに設けられた洗浄操作部(不図示)が使用者により操作されると、便鉢91に洗浄水が供給され、便鉢91の洗浄及び便鉢91からの便の排出が行われる。洗浄操作部は、トイレルームRに設けられる操作レバーや、後述する操作装置7に設けられたスイッチ70等、種々の形態を採用し得る。
【0023】
トイレ装置1は、便座装置2と、操作装置7とを備える。なお、以下の説明では、後述する便座41に着座した使用者から見て前方を「前」、後方を「後」、左方を「左」、右方を「右」という。また、鉛直方向上方を「上」、鉛直方向下方を「下」という。
【0024】
便座装置2は、便器9の上部に取り付けられ、本体3と、便座41と、ノズル42と、便蓋43とを備えている。便座装置2は、便器9に対して着脱可能に取り付けられてもよいし、便器9と一体となるように取り付けられてもよい。
【0025】
便座41は、使用者が排便の際に着座する要素であり、その着座面41cにより使用者の臀部を支持する。便座41は環状を呈し、その中央部には開口41aが形成されている。開口41aは、便座41がリム92上に載置されているとき、便鉢91を開放する。便座41の後端部は軸支されており、これにより、便座41は、リム92上に載置される姿勢と、リム92から離れて便鉢91を大きく開放する姿勢との間で回動可能とされている。
【0026】
図2に示すように、便座41は、底板5と、天板6とを有している。底板5及び天板6はいずれも樹脂材料で形成されている。底板5の内周縁5aと天板6の内周縁6aとが溶着され、底板5の外周縁5bと天板6の外周縁6bとが溶着されることにより、底板5及び天板6は接合されて便座41を構成している。底板5及び天板6の中央部は互いに間隔を空けて配置されており、これにより、便座41の内部に空隙41bが形成されている。便座41は、この他にも、底板5の上面に立設されたリブと天板6の下面に立設されたリブとを溶着して接合するもの等、種々の形態を採用し得る。
【0027】
便座41が便器9のリム92上に載置されているとき、図2に示すように、底板5は、その一部がリム92と上下方向に対向するとともに、他部が便鉢91の上方に位置するように配置される。底板5のこの他部には、開口5cが開設されている。便座41の裏側の例えば空隙41bには、この開口5cを介して便鉢91内を撮影する撮影部としての画像センサ44が設けられている。画像センサ44は、図2に示すような側面視で、画角θ1の範囲に存在する物体を撮影し得る。画像センサ44の周辺の構成については後述する。
【0028】
天板6は、曲面である着座面41cを上方に向けるように配置される。天板6の下面には、ヒータ411が取り付けられている。ヒータ411は、電力の供給を受けてジュール熱を発生させる電熱線である。
【0029】
図1に示すノズル42は、使用者の局部の洗浄に用いられる。ノズル42は、電動モータ(不図示)により本体3から便鉢91内に進退可能に構成されている。ノズル42が便鉢91内に位置しているときに電磁バルブ(不図示)が開かれることにより、ノズル42は、使用者の局部に向けて水を吐出する。
【0030】
便蓋43は、その後端部が軸支され、便座41を覆う姿勢と、便座41を開放する姿勢との間で回動可能に構成されている。
【0031】
操作装置7は、便座装置2を操作するものであり、例えばトイレルームRの壁面に設置される。操作装置7は、便座装置2の複数の動作にそれぞれ対応する複数のスイッチ70を有している。図3に示すように、操作装置7は、さらに、通信部71と、表示部72とを有している。通信部71は、後述する便座装置2の通信部314と無線で信号の送受信を行う。表示部72は、操作装置7の外側面に設けられた液晶パネルであり、種々の情報を表示する。
【0032】
また、操作装置7と同様に、携帯情報端末C1を用いて、便座装置2と無線通信を行うことにより、便座装置2を遠隔操作してもよい。この携帯情報端末C1は、例えば、使用者の所有するスマートフォンやタブレット端末などである。ただし、携帯情報端末C1は、これらに限ることなく、使用者が携帯可能な任意の端末でよい。
【0033】
図3に示すように、便座装置2の本体3内には、制御装置31が配置されている。制御装置31は、その一部又は全部が、アナログ回路で構成されるか、デジタルプロセッサ又はメモリで構成され、機能ブロックとして認証部311、制御部312、記憶部313及び通信部314を有している。認証部311は、便器9を使用する使用者の個人認証を実行する。なお、この認証部311は、操作装置7や携帯情報端末C1に設けられてもよい。制御部312は、制御装置31が外部から受信した信号等に基づいて種々の制御を行う。記憶部313は、各種設定情報やパラメータ、個人認証のための認証情報(識別情報やパスワード)等を記憶する。通信部314は、例えば使用者の携帯情報端末C1やクラウドサービスC2等、便座装置2の外部との信号の送受信を行う。
【0034】
なお、制御装置31に組み込まれるソフトウェアのモジュールは、必ずしも図3に示される機能ブロックのように分割されている必要はない。すなわち、実際のアナログ回路やモジュールは、図3に示す複数の機能ブロックの働きをするものとして構成されていてもよいし、更に細分化されていてもよい。制御装置31の構成は、後述する処理を実行できるように構成されていれば、当業者が適宜変更できる。
【0035】
制御装置31は、ヒータ411、ノズル42、人体検知部としての人体検知センサ412、着座検知部としての着座検知センサ413及び画像センサ44に、制御信号を送信可能に接続されている。人体検知センサ412は、トイレルームRに入ってくる使用者(人体)を検知するものである。着座検知センサ413は、使用者の便座41への着座を検知するものである。制御装置31は、これら人体検知センサ412や着座検知センサ413から検知信号を受信したり、画像センサ44から画像信号を受信したりすることができる。
【0036】
<動作例>
制御装置31の制御部312は、着座検知センサ413から受信した信号に基づいて、使用者が便座41に着座したと判定すると、ヒータ411に制御信号を送信する(つまり、ヒータ411に電力を供給する)。これにより、ヒータ411が発生させるジュール熱を受けて天板6の温度が上昇し、便座41の暖房が行われる。
【0037】
また、使用者が、局部洗浄の開始に対応する操作装置7のスイッチ70を押下操作すると、操作装置7の通信部71がこのスイッチ70に対応する信号を生成し、無線で便座装置2に送信する。便座装置2は、この信号を制御装置31の通信部314で受信し、制御装置31は、例えば、ノズル42に制御信号を送信する。制御信号を受信したノズル42は、本体3から便鉢91内に進出するとともに、開かれた電磁バルブから供給される水を、使用者の局部に向けて吐出する。
【0038】
また、制御装置31の制御部312は、使用者の排便後又は排便中に、画像センサ44を制御して、使用者の操作なしに、便鉢91内を自動的に撮影(以下、適宜、「自動撮影」という。)する自動撮影モードを実行する。この自動撮影では、所定時間の間に、便鉢91内を複数回撮影する。画像センサ44は、撮影した便鉢91内の画像に対応する画像信号を制御装置31に送信する。画像信号を受信した制御装置31は、画像信号に基づく画像を記憶部313に保存するとともに、制御部312において、予め定められたプログラムに基づいて、画像信号に基づく画像から、使用者の便の有無、便の色、形、及び量のうち少なくとも1つを判定する。制御装置31の通信部314は、この判定結果に対応する信号を生成し、外部のクラウドサービスC2に送信する。医療従事者等は、このクラウドサービスC2にアクセスして上記判定結果を取得することにより、使用者の健康状態を把握し、それに基づく助言をすることが可能になる。
【0039】
<不快感の防止>
トイレ装置1は、便鉢91内の自動的な撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを防止するための工夫が施されている。以下、この点について説明する。
【0040】
制御装置31の制御部312は、認証部311の個人認証の成否に基づき、便鉢91内を自動的に撮影する。具体的には、制御部312は、個人認証が成功した場合には便鉢91内を自動的に撮影し、個人認証が失敗した場合には便鉢91内を自動的に撮影しない。
【0041】
また、記憶部313は、一以上の使用者について、撮影を許可していること又は撮影を拒否していることを示す設定情報を記憶する。第1実施形態では、記憶部313は、使用者の識別情報毎に、撮影を許可していること又は撮影を拒否していることを示す設定情報を対応付けて記憶している。そして、制御部312は、個人認証が成功した場合には、個人認証された使用者の設定情報に基づいて便鉢91内を自動的に撮影する。具体的には、制御部312は、個人認証された使用者の設定情報が撮影を許可していることを示す場合には便鉢91内を自動的に撮影し、個人認証された使用者の設定情報が撮影を拒否していることを示す場合には便鉢91内を自動的に撮影しない。
【0042】
また、図4に示すように、操作装置7の複数のスイッチ70の中には、使用者による停止指示を受け付ける停止指示部としての停止指示スイッチ701と、使用者による撮影指示を受け付ける撮影指示部としての撮影指示スイッチ702と、が含まれている。制御部312は、停止指示を停止指示スイッチ701が受け付けた場合、すなわち停止指示スイッチ701が押下操作された場合、個人認証が成功した場合でも、便鉢91内を自動的に撮影しない又は撮影を停止する。自動撮影が開始されているときに撮影を停止した場合、制御部312は、停止前に撮影で得られた画像を制御装置31の記憶部313から削除する。また、制御部312は、使用者の撮影指示を撮影指示スイッチ702が受け付けた場合、すなわち撮影指示スイッチ702が押下操作された場合、設定情報に係らず(設定情報が撮影を拒否していることを示している場合でも)、便鉢91内を自動的に撮影する。
【0043】
以下、図5を用いて使用者に対して不快感を与えることを防止するための一連の処理の流れの一例を説明する。なお、図5に示す一連の処理は、例えば数秒毎に繰り返される。
【0044】
(ステップSP10)
制御装置31の制御部312は、人体検知センサ412の検知信号に基づき、人体検知センサ412が人体を検知したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP11の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には図5に示す一連の処理が終了する。
【0045】
(ステップSP11)
認証部311は、トイレルームRに入った使用者の携帯情報端末C1と通信して、使用者の個人認証を実行する。具体的には、認証部311は、携帯情報端末C1から使用者の識別情報とパスワードを受信し、識別情報とパスワードが記憶部313に記憶されている認証情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合には個人認証が成功したと判定し、一致しないと判定した場合には個人認証が失敗したと判定する。また、認証部311は、トイレルームRに入った使用者の携帯情報端末C1と通信できない場合も、個人認証が失敗したと判定する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0046】
(ステップSP12)
制御部312は、認証部311による個人認証が成功したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP14の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP13の処理に移行する。
【0047】
(ステップSP13)
制御部312は、撮影指示スイッチ702が押下操作を受け付けたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP20の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には図5に示す一連の処理を終了する。
【0048】
(ステップSP14)
ステップSP12で肯定判定された場合、個人認証された使用者に対応付けられている各種設定情報を記憶部313から取得する。この各種設定情報の中には、撮影を許可していること又は撮影を拒否していることを示す設定情報も含まれている。そして、処理は、ステップSP15の処理に移行する。
【0049】
(ステップSP15)
制御部312は、取得した各種設定情報に基づき、トイレ装置1の個人設定を実行する。この際、制御部312は、撮影を許可していること又は撮影を拒否していることを示す設定情報に基づき、自動撮影モードを実行(オン)又は停止(オフ)に切り替える。具体的には、制御部312は、設定情報が撮影を許可していることを示す場合には自動撮影モードを実行に切り替え、設定情報が撮影を拒否していることを示す場合には自動撮影モードを停止に切り替える。この際、制御部312は、操作装置7を制御して、図4に示す表示部72の自動撮影モードのオン・オフ表示も切り替える。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0050】
(ステップSP16)
制御部312は、着座検知センサ413からの検知信号に基づき、着座検知センサ413が着座を検知したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP19の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP17の処理に移行する。
【0051】
(ステップSP17)
制御部312は、着座検知センサ413が人体検知から所定期間着座を検知していないか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP18の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP16の処理に戻る。
【0052】
(ステップSP18)
制御部312は、トイレ装置1に設定した個人設定を解除する。そして、図5に示す一連の処理が終了する。
【0053】
(ステップSP19)
ステップSP16で肯定判定された場合、制御部312は、自動撮影モードが実行されているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP20の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には図5に示す一連の処理が終了する。
【0054】
(ステップSP20)
制御部312は、便鉢91内の自動撮影を開始する。そして、処理は、ステップSP21の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP21)
制御部312は、停止指示スイッチ701が押下操作を受け付けたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP23の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP22の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP22)
制御部312は、自動撮影で得られた画像から、使用者の便の有無や便の色、形、量等、便の性状を判定する。通信部314は、この判定結果に対応する信号を生成し、外部のクラウドサービスC2又は携帯情報端末C1に送信する。そして、図5に示す一連の処理が終了する。
【0057】
(ステップSP23)
ステップSP21で肯定判定された場合、制御部312は、自動撮影を停止するとともに、停止前に自動撮影で得られた画像を制御装置31の記憶部313から削除する。
【0058】
<作用効果>
以上の構成によれば、撮影を望まない使用者は、便器9を使用する際に個人認証が失敗するようにすれば自動的に撮影されないので、撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを防止することができる。ここで、便器9を初めて使用する使用者の中には撮影を望まない者や自動的に撮影されることを知らない使用者が多いと想定される。そこで、初めて便器9を使用する使用者は、認証情報がトイレ装置1にまだ設定されていないために個人認証で失敗することを利用して自動的に撮影しないようにし、初めて便器9を使用する使用者に対して不快感を与えることを防止することができる。
【0059】
また、制御部312は、個人認証が成功した場合には、個人認証された使用者の設定情報に基づいて便鉢91内を自動的に撮影する。
【0060】
この構成によれば、撮影を望まない使用者は、設定情報を記憶部313に記憶しない又は撮影を拒否していることを示す設定情報を記憶部313に記憶しておくことで、自動的な撮影をしないようにすることができ、もって、撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを一層防止することができる。
【0061】
また、制御部312は、使用者の撮影指示を撮影指示スイッチ702が受け付けた場合には、使用者の設定情報に係らず、便鉢91内を自動的に撮影する。
【0062】
この構成によれば、記憶部313に設定情報が記憶されていない使用者が便器9を使用する場合であっても、撮影指示をすることにより便鉢91内を自動的に撮影することができるので、撮影システムSの使い勝手を向上することができる。
【0063】
また、制御部312は、停止指示を停止指示スイッチ701が受け付けた場合には、個人認証が成功した場合でも、便鉢91内を自動的に撮影しない又は撮影を停止する。
【0064】
この構成によれば、体調不良等の理由で一時的に撮影を望まない使用者は、停止指示をすることにより、便鉢91内を自動的に撮影しない又は撮影を停止することができるので、撮影システムSの使い勝手を向上することができる。
【0065】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るトイレ装置1Aについて、図3図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、記憶部313に記憶されている設定情報としての許可リスト8の一例を示す図であり、図7は、トイレ装置1Aの処理の流れの変形例を示すフローチャートである。第2実施形態に係るトイレ装置1Aでは、当該トイレ装置1Aにおける処理の流れが第1実施形態と異なる。第2実施形態に係るトイレ装置1Aのうち、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
【0066】
図6に示すように、許可リスト8には、撮影を許可している使用者の使用者名81と、当該使用者の識別情報82とが対応付けられて記述されている。
【0067】
制御部312は、個人認証が成功した場合に、個人認証された使用者が許可リスト8に記述された使用者の識別情報と一致するか否かを判定し、一致したと判定したときには便鉢91内を自動的に撮影し、個人認証された使用者が許可リスト8に記述された使用者と一致しないと判定したときには便鉢91内を自動的に撮影しない。
【0068】
以下、図7を用いて使用者に対して不快感を与えることを防止するための一連の処理の流れの一例を説明する。なお、図7に示す一連の処理は、例えば数秒毎に繰り返される。
【0069】
(ステップSP50)
制御装置31の制御部312は、人体検知センサ412の検知信号に基づき、人体検知センサ412が人体を検知したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP51の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には図7に示す一連の処理が終了する。
【0070】
(ステップSP51)
認証部311は、トイレルームRに入った使用者の識別カードを読み取ることで、使用者の個人認証を実行する。具体的には、認証部311は、使用者の識別カードから識別情報を取得し、識別情報が記憶部313に記憶されている認証情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合には個人認証が成功したと判定し、一致しないと判定した場合には個人認証が失敗したと判定する。また、認証部311は、トイレルームRに入った使用者の識別カードが読み取れない場合や識別カードがない場合も、個人認証が失敗したと判定する。そして、処理は、ステップSP52の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP52)
制御部312は、認証部311による個人認証が成功したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP53の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には図7に示す一連の処理が終了する。
【0072】
(ステップSP53)
制御部312は、許可リスト8を記憶部313から取得する。そして、処理は、ステップSP54の処理に移行する。
【0073】
(ステップSP54)
制御部312は、個人認証された使用者の識別情報が許可リスト8に記述された使用者の識別情報と一致するか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP55の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には図7に示す一連の処理が終了する。
【0074】
(ステップSP55)
制御部312は、自動撮影モードを実行する。そして、処理はステップSP56の処理に移行する。
【0075】
(ステップSP56)
制御部312は、着座検知センサ413からの検知信号に基づき、着座検知センサ413が着座を検知したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP58の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP57の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP57)
制御部312は、着座検知センサ413が人体検知から所定期間着座を検知していないか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には図7に示す一連の処理が終了し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP56の処理に戻る。
【0077】
(ステップSP58)
ステップSP56で肯定判定された場合、制御部312は、自動撮影モードが実行されているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP59の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には図7に示す一連の処理が終了する。
【0078】
(ステップSP59)
制御部312は、便鉢91内の自動撮影を開始する。そして、処理は、ステップSP60の処理に移行する。
【0079】
(ステップSP60)
通信部314は、自動撮影により得られた画像を携帯情報端末C1やクラウドサービスC2に送信する。携帯情報端末C1やクラウドサービスC2は、受信した画像から、使用者の便の有無や便の色、形、量等、便の性状を判定し、判定結果を使用者に通知する。
【0080】
<作用効果>
第2実施形態では、制御部312は、個人認証が成功した場合に、個人認証された使用者が許可リスト8に記述された使用者の識別情報と一致するか否かを判定し、一致したと判定したときには便鉢91内を自動的に撮影し、個人認証された使用者が許可リスト8に記述された使用者と一致しないと判定したときには便鉢91内を自動的に撮影しない。
【0081】
この構成によれば、撮影を望まない使用者は、使用者の記述を許可リスト8に入れないようにすることで、自動的な撮影をしないようにすることができ、もって、撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを一層防止することができる。
【0082】
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
【0083】
例えば、第1実施形態では、操作装置7が、停止指示スイッチ701と、撮影指示スイッチ702と、を備える場合を説明したが、これらのスイッチの全部又は一部を省略してもよい。また、停止指示スイッチ701と、撮影指示スイッチ702とを第2実施形態のトイレ装置1Aに適用してもよい。また、停止指示部は、停止指示スイッチ701である場合を説明したが、表示部72や携帯情報端末C1、クラウドサービスC2であってもよい。同様に、撮影指示部は、撮影指示スイッチ702である場合を説明したが、表示部72や携帯情報端末C1、クラウドサービスC2であってもよい。
【0084】
また、第1実施形態では認証部311が携帯情報端末C1と通信して個人認証する場合を説明し、第2実施形態では認証部311が識別カードを読み取ることで個人認証する場合を説明した。この他にも、操作装置7のスイッチ70の中に使用者毎のスイッチを設けることで、これらのスイッチの押下操作により認証部311は使用者を個人認証してもよい。また、認証部311は、操作装置7に対する使用者の操作方法や操作内容により個人認証してもよい。また、認証部311は、使用者の指紋や静脈、体重、目の虹彩、声帯、顔、肛門等の生体情報に基づいて個人認証(生体認証)してもよい。
例えば、指紋で認証する場合、使用者の指紋データを読み取りする不図示の指紋センサと制御装置31が通信可能に接続され、記憶部313には一又は複数の使用者の指紋データが記憶されている。そして、認証部311は、指紋センサから使用者の指紋データを受信すると、当該指紋データと記憶部313に記憶されている各指紋データと一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合には個人認証が成功したと判定し、一致しないと判定した場合には個人認証が失敗したと判定する。なお、生体情報に基づく個人認証の精度を高めるという観点から、認証部311は、使用者の指紋と声帯や、使用者の顔と肛門等、2つ以上の生体情報に基づいて個人認証してもよい。同様の観点から、認証部311は、生体情報とパスコードに基づいて個人認証してもよい。具体的には、認証部311は、指紋センサから使用者の指紋データを受信すると、当該指紋データと記憶部313に記憶されている各指紋データと一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合には更にパスコードの入力を求め、一致しないと判定した場合には個人認証が失敗したと判定する。入力の求めに応じて使用者によるパスコードの入力があると、入力されたパスコードと記憶部313に記憶されているパスコードとが一致しているかを判定し、一致すると判定した場合には個人認証が成功したと判定し、一致しないと判定した場合には個人認証が失敗したと判定する。
また、認証部311が識別カードの識別情報を電波で読み取って個人認証する場合や携帯情報端末C1と通信して個人認証する場合、トイレ装置1を通り過ぎる使用者の誤認識を防ぐため、トイレ装置1に設けられる不図示の距離センサから出力された距離データが示す使用者とトイレ装置1との間の距離が一定距離以下か否かを判定する。そして、認証部311は、一定距離以下と判定した場合には個人認証を開始し、一定距離超と判定した場合には個人認証を開始しない。
なお、トイレ構造は施設によって違いがあることから、上記一定距離は可変であることが好ましい。この場合、制御部312が、管理者の距離情報の入力操作を受け付け、上記一定距離を、受け付けた距離情報が示す距離に設定(変更)してもよく、クラウドサービスC2から距離情報を受信して、上記一定距離を、受信した距離情報が示す距離に設定(変更)してもよい。このように距離センサを設ける場合は、人体検知センサ412を省略してもよいが、人体検知センサ412と距離センサを組み合わせる場合には人体検知センサ412が人体を検知した場合であって距離センサが一定距離以下か否かを判定する前に、制御部312は、個人認証を行う旨を不図示のスピーカ又は携帯情報端末C1を介して使用者に通知してもよい。
【0085】
また、第1実施形態では、自動撮影しない場合には制御部312が何ら処理を行わない場合を説明したが、自動撮影しない場合には制御部312は便座41に設けられる遮蔽部材(不図示)を制御して、画像センサ44のレンズ部分を隠し、自動撮影する場合には制御部312は便座41に設けられる遮蔽部材(不図示)を制御して、画像センサ44のレンズ部分を露出させるようにしてもよい。これにより、便鉢91内の自動的な撮影を望まない使用者に対して不快感を与えることを一層防止することができる。
【0086】
また、第1実施形態では、画像センサ44は、便座41の裏側に設けられる場合を説明したが、便座41の側面等、便座41の裏側以外の位置に設けられてもよく、また便器9や操作装置7、トイレルームR等に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0087】
1、1A…トイレ装置、8…許可リスト(リスト)、9…便器、41…便座、44 …画像センサ、91…便鉢、311…認証部、312…制御部、313…記憶部、413…着座検知センサ(着座検知部)、701…停止指示スイッチ(停止指示部)、702…撮影指示スイッチ(撮影指示部)、S…撮影システム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7