(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036453
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】表示制御方法、プログラム及び表示制御装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240308BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240308BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06Q30/0601 340
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024013873
(22)【出願日】2024-02-01
(62)【分割の表示】P 2022049316の分割
【原出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(72)【発明者】
【氏名】諸星 博
(72)【発明者】
【氏名】丸 憲太郎
(57)【要約】
【課題】複数のコンポーネントによって構成される対象物をカスタマイズする画面において、コンポーネントを選択しやすくなるように表示する。
【解決手段】表示制御方法は、コンピュータが、複数のコンポーネントによって構成されコンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、対象物をカスタマイズする画面におけるコンポーネントの表示順を変更する。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、
複数のコンポーネントによって構成され前記コンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、
ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
表示制御方法。
【請求項2】
前記コンポーネントの表示順は、各コンポーネントについて前記バリエーションを選択する画面における前記バリエーションの表示順である、
請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記ユーザの行動履歴は、前記ユーザによる前記バリエーションの選択の履歴である、
請求項1又は2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記コンピュータは、
前記行動履歴に基づいて、選択回数が多い前記バリエーションの表示順位を上げる、
請求項3に記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記コンピュータは、
前記コンポーネントが選択される順番を示す選択シーケンスが前記ユーザの前記選択シーケンスと一致する行動履歴の中で、選択回数が多い前記バリエーションの表示順位を上げる、
請求項4に記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記コンピュータは、
前記ユーザの特性を示す特性データを取得し、
前記特性データに合致する前記ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項7】
前記コンピュータは、
前記バリエーションが色に関するバリエーションの場合、表示順位が最も高い色のバリエーションから色相の値の順番で前記バリエーションを表示する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項8】
前記コンピュータは、
在庫数が少ない前記バリエーションの表示順位を下げる、
請求項1から7のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項9】
前記対象物は時計である、
請求項1から8のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項10】
コンピュータに、
複数のコンポーネントによって構成され前記コンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、
ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
処理を実行させるプログラム。
【請求項11】
複数のコンポーネントによって構成され前記コンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、
ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
制御部を備える、
表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御方法、プログラム及び表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、製品に対する多様な顧客ニーズに応えるため、製品の仕様をユーザがカスタマイズして注文することが可能な製品販売システムが出現してきている。例えば、特許文献1には、ユーザが部品を選んでカスタマイズ製品を構成することができる販売システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている販売システムは、見積り画面上に部品選択リストを表示し、部品選択リストからユーザが希望する部品を選択することでカスタマイズ製品を構成することができる。しかし、特許文献1に開示されているような従来のシステムにおいては、ユーザが希望する部品を選択しやすくするようなUI(User Interface)は提供されていなかった。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、複数のコンポーネントによって構成される対象物をカスタマイズする画面において、コンポーネントを選択しやすくなるように表示することができる表示制御方法、プログラム及び表示制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る表示制御方法の一態様は、
コンピュータが、
複数のコンポーネントによって構成され前記コンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、
ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数のコンポーネントによって構成される対象物をカスタマイズする画面において、コンポーネントを選択しやすくなるように表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る製品カスタマイズシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係る腕時計のコンポーネントの一例を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係るECサイト装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】実施の形態1に係るECサイトにおけるカスタマイズ可能な製品のインターネットショッピング用の画面の一例を示す図である。
【
図5】実施の形態1に係るECサイトにおいて選択された製品の詳細情報を表示する画面の一例を示す図である。
【
図6】実施の形態1に係るECサイトにおいて製品をカスタマイズする画面の一例を示す図である。
【
図7】実施の形態1に係るECサイトにおいて製品をカスタマイズする画面の他の一例を示す図である。
【
図8】実施の形態1に係るECサイトにおいて三連遊環をカスタマイズする画面の一例を示す図である。
【
図9】実施の形態1に係るECサイトにおいて三連遊環をカスタマイズする画面の他の一例を示す図である。
【
図10】実施の形態1に係るコンポーネント画像情報の一例を示す図である。
【
図11】実施の形態1に係る行動履歴情報の一例を示す図である。
【
図12】実施の形態1に係る購入実績情報の一例を示す図である。
【
図13】実施の形態1に係る選択回数情報の一例を示す図である。
【
図14】実施の形態1に係る表示順情報の一例を示す図である。
【
図15】実施の形態1に係るカスタマイズ表示処理のフローチャートである。
【
図16】実施の形態2に係るカスタマイズ表示処理のフローチャートの第1の部分である。
【
図17】実施の形態2に係るカスタマイズ表示処理のフローチャートの第2の部分である。
【
図18】実施の形態2に係るカスタマイズ表示処理におけるメモリ内容の第1の例を示す図である。
【
図19】実施の形態2に係るカスタマイズ表示処理におけるメモリ内容の第2の例を示す図である。
【
図20】実施の形態2に係るカスタマイズ表示処理におけるメモリ内容の第3の例を示す図である。
【
図21】実施の形態3に係るECサイトにおいて優先条件を設定する画面の一例を示す図である。
【
図22】実施の形態3に係るユーザ情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態に係る表示制御方法等について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
【0010】
(実施の形態1)
理解を容易にするため、以下、実施の形態1に係る表示制御方法等を、
図1に示す製品カスタマイズシステム1000に適用した場合を例にして説明する。製品カスタマイズシステム1000は、
図1に示すように、ECサイト装置100と在庫管理装置200とを備える。
【0011】
ECサイト装置100は、カスタマイズ可能な製品を販売するECサイトを提供するサーバである。このカスタマイズ可能な製品は、複数のコンポーネントから構成され、各コンポーネントを複数の選択肢(バリエーション)の中から選択することによってカスタマイズが可能になっている。具体的にはユーザは、PC(Personal Computer)やスマートフォン等のユーザ端末300からECサイト装置100にアクセスし、各コンポーネントについて、複数のバリエーションの中から希望するものを選択することによって、製品をカスタマイズして購入することができる。
【0012】
図2に示す腕時計500を例にして、カスタマイズ可能な製品並びにコンポーネント及びバリエーションについて説明する。
【0013】
この腕時計500は、ショートバンドコンポーネント510、ロングバンドコンポーネント520、美錠コンポーネント530、遊環コンポーネント540、ベゼルコンポーネント550、ガラスコンポーネント560等の複数のコンポーネントを組み合わせて構成される。
【0014】
そして、例えばショートバンドコンポーネント510には、色違いのバリエーションとして、ショートバンドコンポーネント510A、ショートバンドコンポーネント510B、ショートバンドコンポーネント510C等が用意されている。また、ショートバンドコンポーネント510は、ショートバンド511とバンドバネ棒512という2つのパーツ(部品)から構成され、色の異なるショートバンド511をバンドバネ棒512と組み合わせることで複数のバリエーションが提供される。
【0015】
つまりバリエーション(選択可能仕様)とは、例えばショートバンドコンポーネント510を構成するパーツ(部品)の色、材質、個数等を変更したものを示す。具体的には、ショートバンドコンポーネント510Aは、バンドの色がオレンジ色で材質は樹脂のものであり、ショートバンドコンポーネント510Bは、バンドの色が黒色で材質はメタルのものであるというように、バリエーションによってパーツの色、材質、個数等のプロパティ(属性)は任意に変更されたものになる。バリエーションの数も任意であり、各コンポーネントで同じである必要はない。
【0016】
図示しないが、他のコンポーネントも同様に、1つ以上のパーツ(部品)から構成され、パーツの色、材質、個数等を変更することで、複数のバリエーションが提供される。
【0017】
図1に戻り、ECサイト装置100は、ユーザ端末300から受け付けたユーザの行動履歴(ECサイトにおけるユーザの製品やコンポーネントの閲覧、選択、注文等の履歴)や購入実績の情報を蓄積し、必要に応じてこれらの情報を在庫管理装置200に送信する。
【0018】
在庫管理装置200は、コンポーネントとパーツ(部品)との対応や、各パーツの在庫状況を把握しており、パーツの在庫からコンポーネントの在庫(提供可能数)を算出し、これらの在庫の情報をECサイト装置100に送信する。
【0019】
以下、ECサイト装置100の機能構成等について説明する。ECサイト装置100は、機能構成として、
図3に示すように、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、を備える。
【0020】
制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される。制御部110は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行し、ECサイト装置100を、ECサイトのウェブサーバとして機能させる。
【0021】
記憶部120は、制御部110が実行するプログラムや、必要なデータを記憶する。記憶部120は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等を含み得るが、これらに限られるものではない。
【0022】
通信部130は、ECサイト装置100が、在庫管理装置200、ユーザ端末300等とデータを送受信するための通信インタフェースである。
【0023】
以上の機能構成を備えることにより、ECサイト装置100は、ユーザ端末300から接続されると、ECサイトの機能を提供し、ユーザ端末300の表示部である画面310に、例えば
図4に示すように、インターネットショッピングが可能な腕時計の一覧を表示させる。
【0024】
図4では、「ウォッチ#1」という型番の腕時計(ベースモデル#1の腕時計)として、カスタマイズが行われていない「デフォルトモデル」とデザイナーA氏がカスタマイズした「デザイナーA氏カスタマイズモデル」が画面310に表示され、「ウォッチ#2」という型番の腕時計(ベースモデル#2の腕時計)として、カスタマイズが行われていない「デフォルトモデル」が画面310に表示されている。なお、これは表示の一例に過ぎない。ECサイト装置100は、例えば型番が同一の腕時計のみを画面310に表示させてもよい。また、ECサイト装置100は、ECサイトの最初のページでは各型番の腕時計のデフォルトモデルのみを表示させ、カスタマイズモデルは別の専用ページに表示させてもよい。
【0025】
図4に示す画面310上で、ユーザが例えば「ウォッチ#1デザイナーA氏カスタマイズモデル」を選択する(例えば選択したい腕時計を画面上でクリックしたり、タップしたりする)と、ECサイト装置100は、ユーザ端末300の画面310に、
図5に示すような、選択された製品の詳細情報を表示するページを表示させる。製品の詳細情報としてどのような情報を表示させるかは任意であるが、
図5では、選択された腕時計を様々な角度(複数の視線方向)から見た画像である複数のアングル画像312が表示されている。
【0026】
図5に示す画面310では3つのアングル画像312しか示されていないが、ユーザが選択可能なコンポーネントのそれぞれについて、そのコンポーネントを効果的に視認可能なアングル画像が用意されていてもよい。また、製品全体のデザインを確認するためのアングル画像(例えば、表からの全体俯瞰、裏からの全体俯瞰、真横からの画像、巻カット画像等)が用意されていてもよい。アングル画像312を何種類用意するか、またどのような角度からの画像をアングル画像312とするかは任意である。
【0027】
図5に示す画面310上で、ユーザが右上のカスタマイズボタン311を押す(例えばクリック、タップ等する)と、ECサイト装置100は、ユーザ端末300の画面310に、
図6に示すような、製品の各コンポーネントをカスタマイズするためのカスタマイズ用画面を表示させて、カスタマイズ処理を受け付ける。
図6はカスタマイズ用画面の一例であるが、この例では、カスタマイズする製品のデフォルトのアングル画像312(例えば正面から見たアングル画像)が画面中央左側に比較的大きく表示され、その下には選択可能なアングル画像312の一覧がサムネイル画像314で表示され、アングル画像312の右には選択可能なコンポーネント313の一覧と、選択されたコンポーネント313についてのカスタマイズ用アイテム(選択可能なバリエーション)315の一覧が表示されている。
【0028】
図6では、コンポーネント選択のところにコンポーネント313として、Bezel、Face、Short Band、Long Band、Buckle、Band Loopが表示されているが、これらは、それぞれベゼルコンポーネント550、ガラスコンポーネント560、ショートバンドコンポーネント510、ロングバンドコンポーネント520、美錠コンポーネント530、遊環コンポーネント540に対応する。
図6では、ベゼルコンポーネント550が選択された状態になっており、ベゼルコンポーネント550の選択可能なバリエーションとして色が選択できるようになっている。この色は、カスタマイズ用アイテム315の一覧として、過去に選択された色の中から選択回数が多い順に表示される。また、選択されている色にはチェックマーク316が、部品不足のため提供できない(すなわち、在庫切れの)色には売り切れマーク317が表示される。
【0029】
ユーザがベゼルコンポーネント550のカスタマイズ用アイテム315として、現在選択されている色とは異なる色を選択すると、画面310上のアングル画像312(有効アングル画像)における腕時計のベゼルコンポーネント550の色が、選択された色に変更される。
【0030】
また、
図6に示す例では、画面上部に完了ボタン318及びシェアボタン319が表示されている。ユーザは、このカスタマイズ用画面で、カスタマイズしたいコンポーネントについてバリエーションを選択して、腕時計をカスタマイズすることができる。そして、カスタマイズが完了したら、完了ボタン318を押すことにより、カスタマイズを終了することができる。そして、ユーザはカスタマイズ終了後、カスタマイズした商品を注文することができる。また、ユーザはシェアボタン319を押すことにより、カスタマイズしたモデルの画像に関する情報をSNS(Social Networking Service)等に投稿することができる。
【0031】
また、ユーザがコンポーネント313の一覧の中からカスタマイズしたい他のコンポーネント313を選択すると、ECサイト装置100は、
図7に示すように、それまで選択されていたコンポーネント313(この例ではベゼルコンポーネント550)のバリエーションの選択が完了したとみなしてチェックマーク327を表示させ、選択されたコンポーネント313(
図7ではショートバンドコンポーネント510)を効果的に視認できるアングル画像312を選択し、選択したアングル画像312を画面310に大きく表示させる。
【0032】
そして、ECサイト装置100は、選択されたコンポーネント313についてのカスタマイズ用アイテム315の一覧を画面310に表示させる。ここでは、ショートバンドコンポーネント510の選択可能なバリエーションとして色が選択できるようになっている。ECサイト装置100は、後述するカスタマイズ表示処理により、カスタマイズ用アイテム315の一覧として、過去に選択された色の中から選択回数が多い順に画面310に表示させる。
【0033】
また、コンポーネントのうち、遊環コンポーネント540は他のコンポーネントと異なり、色のバリエーションだけでなく、ユーザはシングルタイプ(通常の遊環)とトリプルタイプ(三連遊環)とを選択可能である。そして、トリプルタイプの遊環コンポーネント540は3つの遊環から構成され、ユーザはこの3つの遊環それぞれの色を選択可能である。したがって、ユーザがコンポーネント選択においてコンポーネント313としてBand Loop(遊環コンポーネント540)を選択すると、ECサイト装置100は例えば
図8に示すような遊環コンポーネント540のバリエーションを選択する画面310を表示させる。
【0034】
この画面には、遊環コンポーネント540として、シングルタイプを選択するためのシングルボタン320と、トリプルタイプを選択するためのトリプルボタン321が用意されており、トリプルボタン321が押された場合には、3つの遊環それぞれを選択するために、トップボタン323、ミドルボタン324、ボトムボタン325がさらに表示される。
【0035】
トップボタン323は、3つの遊環のうちの一番上の遊環のバリエーションを選択するためのボタンである。ミドルボタン324は、3つの遊環のうちの真ん中の遊環のバリエーションを選択するためのボタンである。ボトムボタン325は、3つの遊環のうちの一番下の遊環のバリエーションを選択するためのボタンである。
【0036】
このように、トリプルタイプの遊環コンポーネント540に対しては、ユーザは、3つの遊環それぞれのバリエーションを選択する必要があり、操作が煩雑になる。このため、ECサイト装置100は、過去に選択されたトリプルタイプの色の組合せの中から選択回数が多い順に表示させる機能を提供してもよい。
図8及び
図9にこの機能が提供される例を示す。
図8に示す画面でユーザがトリプル履歴ボタン322を押すと、ECサイト装置100は、
図9に示すように選択された回数の多い順にRank1からトリプルタイプの3つの色の組合せを表示させ、ユーザはこの中からトリプルタイプの遊環コンポーネント540のバリエーション選択を行うことができる。
【0037】
ここで
図3に戻り、記憶部120が記憶する各種情報について説明する。コンポーネント画像情報121は、各コンポーネントの各アングルについての各バリエーションの画像素材(バリエーション画像)の情報である。例えば、ベゼルコンポーネントのコンポーネント画像情報121としては、
図10に示すように、ベゼルコンポーネントの各バリエーションについて、各アングル画像用の画像素材が記憶されている。他のコンポーネントについても同様のコンポーネント画像情報121が記憶部120に記憶されている。
【0038】
行動履歴情報122は、ユーザがECサイトにおいて、どの製品やコンポーネント(バリエーション)を閲覧したか(閲覧回数や閲覧時間はどの程度か)、選択したか(選択回数はどの程度か)、また、注文したか等の操作履歴の情報である。具体的には、
図11に示すように、行動履歴情報122は、行動履歴情報を一意に特定するための番号である「行動履歴番号」及びどのユーザの行動履歴なのかを示す「ユーザID(Identification)」とともに、日時と対応付けられた行動(閲覧行動及び選択行動)のリストを含む。
【0039】
また、
図11では、ベースモデルや各コンポーネントが最後に選択された選択行動については、その選択行動によってベースモデルや各コンポーネントが決定されたことを示すために括弧書きで「(ベースモデル決定)」、「(○○コンポーネント決定)」と記載されている。ただし、制御部110は、行動履歴情報122を「完了ボタン押下」の時点から過去に遡って辿ることで、ベースモデルや各コンポーネントの最後の選択を抽出できるので、この括弧書きの情報は行動履歴情報122に含まれていなくてもよい。
【0040】
購入実績情報123は、どのようにカスタマイズされた製品が実際に購入されたかを示す情報である。具体的には、
図12に示すように、購入実績情報123は、購入実績番号(購入実績情報を一意に特定するための番号)、購入された製品のベースモデル及び各コンポーネントにおいて選択されたバリエーションの情報を含む。なお、購入実績情報123は、行動履歴情報122に含められて記憶されていてもよい。
【0041】
選択回数情報124は、各コンポーネントや、各コンポーネントにおける各バリエーションが、カスタマイズ時にユーザに何回選択されたかをカウントした情報である。具体的には、
図13に示すように、ベースモデル毎に、そのベースモデルのカスタマイズ時に各コンポーネントが選択された回数や、各コンポーネントにおいて各バリエーションが選択された回数が記憶される。ECサイト装置100は、カスタマイズ用画面でコンポーネントやバリエーションが選択される度に選択回数情報124を更新してもよいし、選択回数情報124が必要になった時に、行動履歴情報122を参照して各コンポーネントや各バリエーションの選択回数を算出することによって選択回数情報124を取得してもよい。
【0042】
表示順情報125は、カスタマイズ用画面における各コンポーネントのバリエーション選択のところにカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を表示する順番の情報である。具体的には、
図14に示すように、コンポーネント毎に、そのコンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)が、表示される順番に列挙される。当初はデフォルトの表示順で列挙されているが、後述するカスタマイズ表示処理で選択回数情報124に基づいて更新される。
【0043】
図14に示す表示順情報125では、遊環コンポーネント540については、シングルタイプとトリプルタイプが混在し、トリプルタイプについては、さらに3つの組合せ(トリプル)と、位置毎(トップ、ミドル、ボトム)のバリエーションとが混在しているが、これは遊環コンポーネント540のバリエーションが決定した時点でそれぞれの選択回数がカウントされ、選択回数順にソーティングされたものである。
【0044】
この場合、例えば、
図8に示すカスタマイズ用画面でシングルボタン320が押されたら、表示順情報125でシングルタイプのみが抜き出されてカスタマイズ用アイテム315として順に表示され、トリプルボタン321が押されたら、表示順情報125で選択された位置に対応するもの(トップ、ミドル、ボトム)のみが抜き出されてカスタマイズ用アイテム315として順に表示され、トリプル履歴ボタン322が押されたら、
図9に示すように、表示順情報125でトリプルタイプのみが抜き出されてカスタマイズ用アイテム315として順に表示される。
【0045】
もっとも、
図14に示した表示順情報125は一例に過ぎず、シンブルタイプとトリプルタイプとに分けて記憶されるようになっていてもよい。またトリプルタイプについてはさらに、トップ、ミドル、ボトムに分けて記憶されるようになっていてもよい。
【0046】
次に、
図15を参照して、ECサイト装置100の制御部110が実行するカスタマイズ表示処理について説明する。この処理は、ECサイト装置100が提供するECサイトにアクセスしたユーザ端末300においてカスタマイズ用画面が表示される際に実行される。例えば
図5に示す画面においてカスタマイズボタン311が押されると、カスタマイズ表示処理が実行され、
図6に示すカスタマイズ用画面が表示される。カスタマイズ用画面において各コンポーネントのバリエーションを選択させるためのカスタマイズ用アイテム315の表示順(表示順情報125)は、このカスタマイズ表示処理によって決定(更新)される。
【0047】
まず、制御部110は、カスタマイズボタン311が押された時に画面310に表示されていた(選択された)ベースモデルについての各コンポーネントの各バリエーションの選択回数を取得する(ステップS101)。具体的には、制御部110は、選択されたベースモデルについての行動履歴情報122から、各バリエーションの選択回数を取得する。例えば、ベースモデル#2が選択された状態でカスタマイズボタン311が押された場合、制御部110は、ベースモデルをベースモデル#2に決定している行動履歴情報122を抽出し、抽出した行動履歴情報122に含まれる各コンポーネントのバリエーションの選択行動をカウントすることにより選択回数を取得する。ただし、選択回数情報124に常に更新された値が記憶されているなら、制御部110は、ステップS101で記憶部120から直接選択回数情報124を取得してもよい。
【0048】
次に制御部110は、ステップS101で取得した選択回数に基づいて、表示順情報125を更新する(ステップS102)。例えば、制御部110は、各コンポーネントについて、選択回数が多いバリエーションから順番に並べたものを記憶部120に表示順情報125として記憶させる。
【0049】
そして、制御部110は、例えば
図6に示すようなカスタマイズ用画面をユーザ端末300の画面310に表示させる(ステップS103)。次に、制御部110は、ユーザにより何らかのコンポーネントが選択されたか否かを判定する(ステップS104)。ただし、カスタマイズ用画面において、
図6に示すように最初から初期コンポーネント(
図6ではベゼルコンポーネント550)のカスタマイズ用アイテム315を表示させる場合には、ステップS103でカスタマイズ用画面を表示させた後に、制御部110は、初期コンポーネント(例えばベゼルコンポーネント550)が選択された(ステップS104の判定をYes)とみなす。
【0050】
いずれのコンポーネントも選択されていないなら(ステップS104;No)、制御部110はステップS104に戻る。コンポーネントが選択されたなら(ステップS104;Yes)、制御部110は、選択されたコンポーネントのバリエーション(カスタマイズ用アイテム315)を、ステップS102で更新した表示順情報125に記憶されている順番でユーザ端末300の画面310に表示させる(ステップS105)。
【0051】
次に、制御部110は、ユーザにより何らかのバリエーション(カスタマイズ用アイテム315)が選択されたか否かを判定する(ステップS106)。いずれのバリエーションも選択されていないなら(ステップS106;No)、制御部110はステップS106に戻る。バリエーションが選択されたなら(ステップS106;Yes)、制御部110は選択されたバリエーションによるアングル画像312等を表示する(ステップS107)。
【0052】
そして、制御部110は、ユーザによりカスタマイズの完了が指示されたか否か(すなわち完了ボタン318が押されたか否か)を判定する(ステップS108)。完了が指示されたなら(ステップS108;Yes)、制御部110は、カスタマイズ表示処理を終了する。完了が指示されていないなら(ステップS108;No)、制御部110はステップS104に戻る。
【0053】
以上のカスタマイズ表示処理により、カスタマイズ用画面に表示される各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)は、それまでに選択された回数が多い順に表示されるので、ユーザが選択する可能性が高いものから表示されることになる。したがって、ECサイト装置100は、各コンポーネントのバリエーションをユーザが選択しやすいように表示させることができる。
【0054】
なお、カスタマイズ用画面において、遊環コンポーネント540が選択されている場合には、
図8に示すように、シングルボタン320やトリプルボタン321が表示されるが、制御部110は、遊環コンポーネント540を選択する初期画面としては、最初にシングルボタン320が押されたものとみなしてシングルタイプの遊環のカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を選択回数の多い順に表示させてもよい。また、シングルタイプよりもトリプルタイプの方が選択された回数が多い場合(例えば
図14に示す表示順情報125において、遊環コンポーネント540の表示順としてシングルタイプよりもトリプルタイプの方が上位である場合)については、
図8に示すように、当初からトリプルタイプの選択画面が表示されるようにしてもよい。
【0055】
また、上述のカスタマイズ表示処理では、制御部110は、行動履歴情報122の選択行動をカウントすることにより選択回数情報124を取得し、選択回数の多い順にカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を表示させたが、これは表示順の決め方の一例に過ぎない。制御部110は、例えば、全ての選択回数をカウントするのではなく、各コンポーネントにおいて最初に選択されたカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)についてのみ選択された回数をカウントして、その多い順にカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を表示させてもよい。
【0056】
また、制御部110は、例えば、購入実績情報123で各コンポーネントについて各カスタマイズ用アイテム315(バリエーション)が選択されている回数をカウントすることにより、購入された時点での各コンポーネントで選択されている回数の多い順にカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を表示させてもよい。
【0057】
(実施の形態2)
上述の実施の形態では、選択されたベースモデルに基づいて各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の表示順が決定されたが、選択されたベースモデルだけでなく、その後のコンポーネントの選択まで考慮して各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の表示順が決定される実施の形態2について説明する。
【0058】
実施の形態2に係るECサイト装置101は、実施の形態1に係るECサイト装置100と同様の機能構成であるが、実施の形態2に係るカスタマイズ表示処理は、実施の形態1と異なるため、以下、実施の形態2に係るカスタマイズ表示処理について、
図16及び
図17を参照して説明する。この処理も、ECサイト装置100が提供するECサイトにアクセスしたユーザ端末300においてカスタマイズ用画面が表示される際に実行される。すなわち、実施の形態2においても、例えば
図5に示す画面においてカスタマイズボタン311が押されると、以下に説明するカスタマイズ表示処理が実行され、
図6に示すカスタマイズ用画面が表示される。
【0059】
まず、制御部110は、変数nに1をセットする(ステップS201)。この変数nは、ユーザが選択した内容を記憶させるアドレス(記憶部120のメモリのアドレス)を指定する変数である。ただし、このアドレスは説明のための仮想的なものであり、物理アドレスと対応している必要はなく、ベースモデルやコンポーネントやカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の名称を記憶する配列変数の添字的なものと考えてもよい。
【0060】
そして、制御部110は、カスタマイズボタン311が押された時に画面310に表示されていた(選択された)ベースモデルの名称をメモリのn番地に記憶させる(ステップS202)。次に、制御部110は、変数nの値に1を加算する(ステップS203)。
【0061】
ステップS204~ステップS207の処理は、実施の形態1のカスタマイズ表示処理(
図15)のステップS101~ステップS104と同様なので、説明を省略する。
【0062】
ステップS207で、コンポーネントが選択されたなら(ステップS207;Yes)、制御部110は、選択されたコンポーネントの名称をメモリのn番地に記憶させる(ステップS208)。そして、制御部110は、変数nの値に1を加算する(ステップS209)。例えば、ベースモデル#1が選択されてカスタマイズ表示処理が実行され、その後ベゼルコンポーネントが選択された場合、ステップS202でアドレス1に「ベースモデル#1」が書き込まれ、ステップS208でアドレス2に「ベゼルコンポーネント」が書き込まれた結果、
図18に示すようなメモリ内容になる。
【0063】
そして、制御部110は、選択されたコンポーネントのバリエーション(カスタマイズ用アイテム315)を、ステップS205で更新した表示順情報125に記憶されている順番で表示する(ステップS210)。
【0064】
次に、制御部110は、ユーザにより何らかのバリエーション(カスタマイズ用アイテム315)が選択されたか否かを判定する(ステップS211)。いずれのバリエーションも選択されていないなら(ステップS211;No)、制御部110はステップS218(
図17)に進む。バリエーションが選択されたなら(ステップS211;Yes)、制御部110は選択されたバリエーションをメモリのn番地に記憶させる(ステップS212)。例えば、
図18のメモリ内容になっている場合に、バリエーションとしてオレンジ色のベゼルコンポーネント550が選択されたなら、ステップS212でアドレス3に「オレンジ色」が書き込まれ、
図19に示すようなメモリ内容になる。
【0065】
そして、制御部110は、メモリの1番地からn番地までの内容に合致する行動履歴情報122から、各カスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の選択回数を取得する(ステップS213)。例えば、
図19に示すメモリ内容だった場合、制御部110は、行動履歴情報122から、ベースモデルをベースモデル#1に決定しており、かつ、ベゼルコンポーネント550をオレンジ色のバリエーションに決定している行動履歴情報122を抽出し、抽出した行動履歴情報122に含まれる選択行動において、各コンポーネントの各カスタマイズ用アイテム315(バリエーション)が選択された回数をカウントすることにより選択回数を取得する。
【0066】
次に、制御部110は、ステップS213で取得した選択回数に基づいて、表示順情報125を更新し(ステップS214)、変数nの値に1を加算する(ステップS215)。そして、制御部110は、選択されたバリエーションによるアングル画像312等を表示する(ステップS216)。
【0067】
そして、制御部110は、ユーザによりカスタマイズの完了が指示されたか否かを判定する(ステップS217)。完了が指示されたなら(ステップS217;Yes)、制御部110は、カスタマイズ表示処理を終了する。完了が指示されていないなら(ステップS217;No)、制御部110はステップS207に戻る。
【0068】
また、ステップS218(
図17)では、制御部110は、ユーザにより他のコンポーネントが選択されたか否かを判定する。他のコンポーネントが選択されていなければ(ステップS218;No)、制御部110は、ステップS211(
図16)に戻る。
【0069】
他のコンポーネントが選択されたなら(ステップS218;Yes)、制御部110は変数nが3であるいか否かを判定する(ステップS219)。変数nが3なら(ステップS219;Yes)、制御部110は、メモリのn-1番地に記憶されていたコンポーネントの名称を今回選択されたコンポーネントの名称に書き換え(ステップS220)、ステップS210(
図16)に戻る。例えば、
図19に示すメモリ内容になっている場合に、他のコンポーネントとしてショートバンドコンポーネント510が選択されたなら、ステップS220でアドレス2の内容が「ベゼルコンポーネント」から「ショートバンドコンポーネント」に書き換えられ、
図20に示すようなメモリ内容になる。
【0070】
一方、変数nが3でないなら(ステップS219;No)、制御部110は、メモリのn-1番地に記憶されていたコンポーネントの名称を今回選択されたコンポーネントの名称に書き換える(ステップS221)。そして、制御部110は、メモリの1番地からn-2番地までの内容に合致する行動履歴情報122から、各バリエーションの選択回数を取得する(ステップS222)。
【0071】
なお、変数nの値が3か否かで処理を分けているのは、変数が3以外(5以上の奇数)の時は、今回(ステップS218で)選択されたコンポーネントのバリエーションの表示順情報を変更する必要があるのに対し、変数nが3の時は、ベースモデルが選択された直後のコンポーネント選択になるので、表示順情報を変更する必要がない(ステップS205で更新した表示順情報をそのまま用いることができる)からである。変数nが3以外の時は、それまでに1つ以上のコンポーネントについてバリエーションの選択が行われており、それがメモリのn-2番地までに格納されている。したがって、その情報(選択シーケンス)に基づいて今回選択されたコンポーネントのバリエーションの表示順情報を更新するための処理がステップS222及びステップS223である。
【0072】
そして、制御部110は、ステップS222で取得した選択回数に基づいて、表示順情報125を更新し(ステップS223)、ステップS210(
図16)に戻る。
【0073】
以上のカスタマイズ表示処理により、アドレス1番地~n番地(又はn-2番地)のメモリには、各コンポーネントが選択される順番を示す選択シーケンスが記録され、選択シーケンスが一致する行動履歴情報122に基づいて表示順情報125が更新される。すなわち、カスタマイズ用画面に表示される各コンポーネントのバリエーションは、ベースモデルだけでなくその後のバリエーション選択も考慮した上で、それまでに選択された回数が多い順に表示されるので、ユーザが選択する可能性が高いものから表示されることになる。したがって、ECサイト装置101は、各コンポーネントのバリエーションをユーザが選択しやすいように表示させることができる。
【0074】
なお、上述のカスタマイズ表示処理では、制御部110は、メモリ内容に合致した行動履歴情報122を抽出して、選択行動をカウントすることにより選択回数を取得し、選択回数の多い順にカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を表示させたが、これは表示順の決め方の一例に過ぎない。制御部110は、例えば、メモリ内容に合致した行動履歴情報122の全ての選択回数をカウントするのではなく、各コンポーネントにおいて最初に選択されたカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)についてのみ選択された回数をカウントして、その多い順にカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を表示させてもよい。
【0075】
(実施の形態3)
上述の実施の形態では、ECサイト装置100,101にアクセスした全てのユーザの行動履歴や購入実績に基づいて、各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の表示順が決定された。しかし、ユーザの特性(性別、年齢、職業、趣味、購入したい製品の特徴等)によってカスタマイズの仕方が異なることも考えられる。そこで、ユーザの特性に合致した行動履歴を用いて表示順が決定される実施の形態3について説明する。
【0076】
実施の形態3に係るECサイト装置102でのカスタマイズ用画面には、
図21に示すように優先条件設定ボタン328が表示される。そして、優先条件設定ボタン328を押すと、優先条件設定窓329が表示され、ユーザはカスタマイズ時の優先条件を入力することができる。
【0077】
図21に示す優先条件設定窓329の例では、ユーザはカスタマイズを行っている人の特性として性別、年齢、職業、趣味を設定可能であり、またカスタマイズしたい製品の特性として、メイン時刻表示形式(デジタルかアナログか)やオプションサービスの設定が可能になっている。
【0078】
オプションサービスとして、
図21では裏蓋刻印が表示されているが、これは時計の裏蓋にメッセージや記号等を刻印するサービスである。他にもオプションサービスとして、ECサイト装置102は、ユーザに任意のサービス(例えば、バンド印刷(時計のショートバンド又はロングバンドに文字やマークを印刷するサービス)、時計置台(ユーザがカスタマイズしたデザインやカラーをモチーフにして印刷された置台を時計と同梱で発送するサービス)、パッケージデザイン(ユーザがカスタマイズしたデザインやカラーをモチーフにして印刷された外装箱を時計と同梱で発送するサービス)等)を提供することが可能である。
【0079】
実施の形態3に係るECサイト装置102は、実施の形態1又は実施の形態2に係るECサイト装置100,101の機能構成に加え、記憶部120に、
図22に示すようなユーザ情報126も記憶される。すなわち、実施の形態3に係るECサイト装置102にアクセスしたユーザは、使用開始時に自分の特性データ(性別、年齢、職業、趣味、購入したい製品の特徴等のデータ)を登録する。そして、制御部110は、各ユーザの特性データをユーザ情報126として記憶部120に記憶し、その後は行動履歴情報122や購入実績情報123もユーザ情報126と紐付けて記憶していく。
【0080】
そして、実施の形態3に係るカスタマイズ表示処理においては、制御部110は、ユーザが優先条件設定窓329で入力した条件に合致するユーザ、すなわち特性データが合致するユーザの行動履歴や購入実績に基づいて、表示順情報125を更新する。また、制御部110は、ユーザが優先条件設定窓329で入力した製品優先条件に合致する製品やバリエーションを優先的に(表示順位を上げて)表示させる。
【0081】
具体的には、制御部110は、優先条件設定窓329で入力した条件に合致するユーザの行動履歴番号及び購入実績番号をユーザ情報126から抽出し、抽出した行動履歴番号で示される行動履歴情報122及び抽出した購入実績番号で示される購入実績情報123に基づいてカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の選択回数を算出して、選択回数が多い順になるように表示順情報125を更新する。そして、制御部110は、表示順情報125にリストされているカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)のうち、ユーザが優先条件設定窓329で入力した製品優先条件に合致する製品用のカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)については、合致しないものよりも表示順を上げるように表示順情報125を更新する。
【0082】
以上説明したように表示順情報125が更新されることにより、ユーザが優先条件設定窓329で設定した条件に合致するカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)が優先的に(表示順位を上げて)表示されるようになる。
【0083】
このように、実施の形態3に係るカスタマイズ表示処理では、ユーザが設定した優先条件も考慮して各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)が表示されるので、ユーザが選択する可能性がより高いものから表示されることになる。したがって、ECサイト装置102は、各コンポーネントのバリエーションをユーザが選択しやすいように表示させることができる。
【0084】
(実施の形態4)
各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の候補の表示の仕方として、類似する色が近くに並ぶようにした方が、ユーザは微妙な色の違いを比較しながらカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の選択を行うことができる。このような、カスタマイズ用アイテム315を近似色同士で並べて表示する実施の形態4について説明する。
【0085】
実施の形態4に係るECサイト装置103は、上述の実施の形態に係るECサイト装置100,101,102と同様の機能構成である。ただし、実施の形態4に係るカスタマイズ表示処理においては、制御部110は、表示順情報125に記憶されている各コンポーネントの最初(表示順が1位)のバリエーションを最初のカスタマイズ用アイテム315として表示し、その後は、そのバリエーションから色相の順番に並べて表示する。
【0086】
より具体的には、制御部110は、選択されているコンポーネントにおいて選択可能なカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)のそれぞれの色の色相(Hue)の値を算出し、色相の値でソーティングする(ただし、色相の値は、最大値(例えば1)の次に最小値(例えば0)が続くものと考える)。そして、最も選択回数の多い色のカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を最初に表示し、その後は色相の値が近い順番(ソーティングされた順番)でカスタマイズ用アイテム315を表示する。
【0087】
このように表示することにより、類似する色のカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)が近くに表示されるため、ユーザは微妙な色の違いを比較しやすくなり、カスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の選択を行いやすくなる。
【0088】
(実施の形態5)
ECサイト装置100でカスタマイズ可能な製品を販売する業者にとっては、各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)が極力在庫切れを起こさないようにすることが望ましい。そこで、バリエーションの在庫数を考慮した順番でカスタマイズ用アイテム315を表示する実施の形態5について説明する。
【0089】
実施の形態5に係るECサイト装置104は、上述の実施の形態に係るECサイト装置100,101,102,103と同様の機能構成である。ただし、実施の形態5に係るカスタマイズ表示処理においては、制御部110は、各バリエーションの在庫数を在庫管理装置200から取得し、在庫数の多い順になるように表示順情報125を更新する。ただし、在庫数が同じバリエーションが存在した場合には、制御部110は、在庫数が同じバリエーションの中では選択回数が多い順になるように表示順情報125を更新する。
【0090】
なお、制御部110は、在庫数の多い順になるように表示順情報125を更新する代わりに、基本的には(上述の実施の形態と同様に)選択回数の多い順になるように表示順情報125を更新するが、在庫数が0又は僅少閾値(例えば3)以下のカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)については表示順を最下位の方へ移動するようにしてもよい。
【0091】
このようにカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を在庫数も考慮して表示することにより、実施の形態5に係るECサイト装置100は、バリエーションの在庫切れを極力防ぎつつ、ユーザがバリエーションを選択しやすいようにカスタマイズ用アイテム315を表示させることができる。
【0092】
(実施の形態6)
上述の実施の形態では、基本的には、カスタマイズ用画面において、各コンポーネントのカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の表示順を変更することで、ユーザがカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)を選択しやすくした。しかし、表示順を変更する対象をカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)に限定する必要はない。ここでは、カスタマイズ用画面において、選択可能なコンポーネント313の表示順も変更する実施の形態6について説明する。
【0093】
実施の形態6に係るECサイト装置105は、上述の実施の形態に係るECサイト装置100,101,102,103,104と同様の機能構成であるが、表示順情報125には、各コンポーネントにおけるカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の表示順だけでなく、コンポーネントの表示順も記憶される。
【0094】
そして、実施の形態6に係るカスタマイズ表示処理において、制御部110は、表示順情報125の更新時に、行動履歴情報122に含まれるコンポーネントの選択行動をカウントすることにより各コンポーネントの選択回数を取得し、コンポーネントの選択回数に基づいて、コンポーネントの表示順も更新する。そして、カスタマイズ用画面において、選択可能なコンポーネント313を表示する際には、更新した表示順情報125にしたがって、その表示順でコンポーネントの名称を表示する。
【0095】
なお、コンポーネントについては選択回数ではなく、選択の順番(例えば最初にベゼルコンポーネント550のバリエーションを決定し、その次にロングバンドコンポーネント520のバリエーションを決定する等)を重視して表示順を決定してもよい。この場合には、制御部110は、行動履歴情報122に基づき、各コンポーネントの選択順の情報をカウントし、n番目に選択された回数が最多のコンポーネントをn番目に表示するように表示順情報125のコンポーネントについての情報を更新する。
【0096】
また、バリエーションが決定したコンポーネントについては例えば、
図7や
図8に示すようにチェックマーク327が付くので、制御部110は、コンポーネントにチェックマーク327を付ける際に、そのコンポーネントの表示順が最後になるように移動させてもよい。例えば、最初「Bezel,Face,Short Band,Long Band,Buckle,Band Loop」という順番であったなら、「Bezel」にチェックマーク327を付ける場合には、順番を「Face,Short Band,Long Band,Buckle,Band Loop,Bezel」に変更する。
【0097】
このように選択可能なコンポーネント313を表示する際の順番も変更することで、ユーザはカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の選択だけでなく、コンポーネントの選択も行いやすくなる。
【0098】
(変形例)
なお、上述の実施の形態では、ECサイト装置100,101,102,103,104,105が提供するECサイトにユーザがユーザ端末300からウェブブラウザでアクセスして、カスタマイズ処理が行われることを想定しているが、カスタマイズ処理はこのような形態に限定されない。例えば、ユーザ端末300に、ウェブブラウザを使わずにECサイトにアクセスする専用のアプリケーションプログラムをインストールし、この専用アプリケーションプログラムでECサイトにアクセスすることでカスタマイズ処理が実行されるようにしてもよい。
【0099】
また、上述の実施の形態では、ECサイトにおいてユーザがカスタマイズ可能な製品モデルとしてデジタル時計を例として説明したが、カスタマイズの対象となる対象物は、デジタル時計に限定されない。例えば、デジタル時計に替えて又は加えて、アナログ時計やアナログとデジタルのコンビネーション時計(時計の盤面で時針や分針等によるアナログ表示で大きく時刻表示するとともに、時計の盤面の任意の位置に任意の大きさの開口部を設け、その開口部から液晶等によるデジタル表示で時刻等を表示する時計)を、カスタマイズ可能な製品モデルとしてもよい。また、ECサイトでは、時計に限らず、複数の任意のコンポーネントを有する任意の対象物をカスタマイズすることができるようにしてもよい。
【0100】
また、カスタマイズ処理の対象物は有体物に限定されない。例えば、NFT(Non-Fungible Token)で識別される絵画データ、音楽データ、動画データ等のデジタルファイルでもよい。また、NFTで識別されるデータに限らず、カスタマイズ可能な任意のコンポーネントを有する任意のデータをカスタマイズ処理の対象物としてもよい。
【0101】
(効果等)
制御部110は、ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、カスタマイズ用画面におけるコンポーネント313やカスタマイズ用アイテム315の表示順を変更して画面310に表示させるので、ユーザはコンポーネントを選択しやすくなる。
【0102】
また、制御部110は、ユーザの特性を示す特性データを取得し、特性データに合致するユーザの行動履歴又は購入実績に基づいてカスタマイズ用画面におけるコンポーネント313やカスタマイズ用アイテム315の表示順を変更して画面310に表示させるので、ユーザはコンポーネントをさらに選択しやすくなる。
【0103】
また、制御部110は、カスタマイズ用アイテム315を色相の値の順番で画面310に表示させるので、ユーザはカスタマイズ用アイテム315(バリエーション)の色の違いを比較しやすくなる。
【0104】
また、制御部110は、在庫数の少ないカスタマイズ用アイテム315の表示順を下げて画面310に表示させるので、ユーザが在庫の豊富なカスタマイズ用アイテム315を選択する確率を向上させることができる。
【0105】
なお、ECサイト装置100,101,102,103,104,105は、通常のPC等のコンピュータによっても実現することができる。具体的には、上記実施の形態では、ECサイト装置100,101,102,103,104,105の制御部110が実行するプログラムが記憶部120に予め記憶されているものとして説明した。しかし、プログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical disc)、メモリカード、USBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、上述の各処理を実行することができるコンピュータを構成してもよい。
【0106】
したがって、ユーザ端末300にECサイト装置100,101,102,103,104,105と同様のプログラムやデータを記憶させることにより、ユーザ端末300をECサイト装置100,101,102,103,104,105(表示制御装置)として機能させてもよい。また、ユーザ端末300とECサイト装置100,101,102,103,104,105とで、必要なデータを分担して記憶し、上述のカスタマイズ表示処理がユーザ端末300の制御部とECサイト装置100,101,102,103,104,105の制御部110とで協働して実行されるようにしてもよい。
【0107】
さらに、プログラムを搬送波に重畳し、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にプログラムを掲示して配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OS(Operating System)の制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の各処理を実行できるように構成してもよい。
【0108】
また、制御部110は、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ、マルチコアプロセッサ等の任意のプロセッサ単体で構成されるものの他、これら任意のプロセッサと、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられて構成されてもよい。
【0109】
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とが含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0110】
(付記1)
コンピュータが、
複数のコンポーネントによって構成され前記コンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、
ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
表示制御方法。
【0111】
(付記2)
前記コンポーネントの表示順は、各コンポーネントについて前記バリエーションを選択する画面における前記バリエーションの表示順である、
付記1に記載の表示制御方法。
【0112】
(付記3)
前記ユーザの行動履歴は、前記ユーザによる前記バリエーションの選択の履歴である、
付記1又は2に記載の表示制御方法。
【0113】
(付記4)
前記コンピュータは、
前記行動履歴に基づいて、選択回数が多い前記バリエーションの表示順位を上げる、
付記3に記載の表示制御方法。
【0114】
(付記5)
前記コンピュータは、
前記コンポーネントが選択される順番を示す選択シーケンスが前記ユーザの前記選択シーケンスと一致する行動履歴の中で、選択回数が多い前記バリエーションの表示順位を上げる、
付記4に記載の表示制御方法。
【0115】
(付記6)
前記コンピュータは、
前記ユーザの特性を示す特性データを取得し、
前記特性データに合致する前記ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
付記1から5のいずれか1つに記載の表示制御方法。
【0116】
(付記7)
前記コンピュータは、
前記バリエーションが色に関するバリエーションの場合、表示順位が最も高い色のバリエーションから色相の値の順番で前記バリエーションを表示する、
付記1から6のいずれか1つに記載の表示制御方法。
【0117】
(付記8)
前記コンピュータは、
在庫数が少ない前記バリエーションの表示順位を下げる、
付記1から7のいずれか1つに記載の表示制御方法。
【0118】
(付記9)
前記対象物は時計である、
付記1から8のいずれか1つに記載の表示制御方法。
【0119】
(付記10)
コンピュータに、
複数のコンポーネントによって構成され前記コンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、
ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
処理を実行させるプログラム。
【0120】
(付記11)
複数のコンポーネントによって構成され前記コンポーネントの各々が複数のバリエーションを有する対象物のカスタマイズ処理を受け付け、
ユーザの行動履歴又は購入実績に基づいて、前記対象物をカスタマイズする画面における前記コンポーネントの表示順を変更する、
制御部を備える、
表示制御装置。
【符号の説明】
【0121】
100,101,102,103,104,105…ECサイト装置、110…制御部、120…記憶部、121…コンポーネント画像情報、122…行動履歴情報、123…購入実績情報、124…選択回数情報、125…表示順情報、126…ユーザ情報、130…通信部、200…在庫管理装置、300…ユーザ端末、310…画面、311…カスタマイズボタン、312…アングル画像、313…コンポーネント、314…サムネイル画像、315…カスタマイズ用アイテム、316,327…チェックマーク、317…売り切れマーク、318…完了ボタン、319…シェアボタン、320…シングルボタン、321…トリプルボタン、322…トリプル履歴ボタン、323…トップボタン、324…ミドルボタン、325…ボトムボタン、328…優先条件設定ボタン、329…優先条件設定窓、500…腕時計、510,510A,510B,510C…ショートバンドコンポーネント、511…ショートバンド、512…バンドバネ棒、520…ロングバンドコンポーネント、530…美錠コンポーネント、540…遊環コンポーネント、550…ベゼルコンポーネント、560…ガラスコンポーネント、1000…製品カスタマイズシステム
【手続補正書】
【提出日】2024-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータは、
対象物を構成する複数のコンポーネントそれぞれをカスタマイズするための画面において、前記カスタマイズが可能な前記コンポーネントの一覧と、当該コンポーネントの一覧のうち選択された前記コンポーネントに対する選択可能な複数のバリエーションを前記画面に表示させ、
前記コンポーネントの一覧において、ユーザに選択された前記コンポーネントに対する前記複数のバリエーションのうち何れかのバリエーションが選択された場合、選択されている前記コンポーネントに対応付けて、前記バリエーションの選択が完了したことを示す識別表示を前記画面に表示させる、
表示制御方法。
【請求項2】
前記コンピュータは、
前記ユーザにより前記複数のバリエーションのうち何れかのバリエーションが選択された場合、前記コンポーネントの一覧の表示順を変えて表示させる、
請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記コンピュータは、
前記一覧のうち選択された前記コンポーネントの表示順を、前記一覧の最後の位置になるように表示させる、
請求項2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記コンピュータは、
前記ユーザにより前記複数のバリエーションのうち何れかのバリエーションが選択された後、前記一覧のうち選択されている前記コンポーネントとは異なる他のコンポーネントを選択した場合、前記識別表示を前記画面に表示させる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記コンピュータは、
ユーザの行動履歴における前記バリエーションの選択回数が多いほど、前記バリエーションの表示順位を上げて表示させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記コンピュータは、
前記識別表示としてチェックマークを表示させる、
請求項1から5のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項7】
前記コンピュータは、
前記チェックマークとして、前記一覧のうち選択されている前記コンポーネントの隣り合う位置に第1のチェックマークを表示させる、
請求項6に記載の表示制御方法。
【請求項8】
前記コンピュータは、
前記チェックマークとして、前記複数のバリエーションのうち選択されている前記バリエーションの隣り合う位置に第2のチェックマークを表示させる、
請求項6又は7に記載の表示制御方法。
【請求項9】
前記対象物は時計である、
請求項1から8のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項10】
コンピュータに、
対象物を構成する複数のコンポーネントそれぞれをカスタマイズするための画面において、前記カスタマイズが可能な前記コンポーネントの一覧と、当該コンポーネントの一覧のうち選択された前記コンポーネントに対する選択可能な複数のバリエーションを前記画面に表示させ、
前記コンポーネントの一覧において、ユーザに選択された前記コンポーネントに対する前記複数のバリエーションのうち何れかのバリエーションが選択された場合、選択されている前記コンポーネントに対応付けて、前記バリエーションの選択が完了したことを示す識別表示を前記画面に表示させる、
処理を実行させるプログラム。
【請求項11】
対象物を構成する複数のコンポーネントそれぞれをカスタマイズするための画面において、前記カスタマイズが可能な前記コンポーネントの一覧と、当該コンポーネントの一覧のうち選択された前記コンポーネントに対する選択可能な複数のバリエーションを前記画面に表示させ、
前記コンポーネントの一覧において、ユーザに選択された前記コンポーネントに対する前記複数のバリエーションのうち何れかのバリエーションが選択された場合、選択されている前記コンポーネントに対応付けて、前記バリエーションの選択が完了したことを示す識別表示を前記画面に表示させる、
制御部を備える、
表示制御装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る表示制御方法の一態様は、
コンピュータは、
対象物を構成する複数のコンポーネントそれぞれをカスタマイズするための画面において、前記カスタマイズが可能な前記コンポーネントの一覧と、当該コンポーネントの一覧のうち選択された前記コンポーネントに対する選択可能な複数のバリエーションを前記画面に表示させ、
前記コンポーネントの一覧において、ユーザに選択された前記コンポーネントに対する前記複数のバリエーションのうち何れかのバリエーションが選択された場合、選択されている前記コンポーネントに対応付けて、前記バリエーションの選択が完了したことを示す識別表示を前記画面に表示させる。