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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036574
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】トイレ装置
(51)【国際特許分類】
   A47K 13/24 20060101AFI20240308BHJP
   E03D 9/00 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
A47K13/24
E03D9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024016773
(22)【出願日】2024-02-07
(62)【分割の表示】P 2022030850の分割
【原出願日】2022-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】島田 光浩
(72)【発明者】
【氏名】倉島 ひな子
(72)【発明者】
【氏名】須澤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】山中 勝美
(57)【要約】
【課題】デザイン性や清掃性が低下することを抑えつつ、画像センサの撮像範囲のずれや破損を防ぐことができる。
【解決手段】トイレ装置が、便器の上方に載置される便座44と、便座44の裏面44cより下方に突出する複数の脚部45と、便座44の内部において、便座44を裏面44c側から見た際に複数の脚部45のうち少なくとも1つの脚部45と重なる位置に設けられ、便器の便鉢内を撮像する画像センサ46と、を備える。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器の上方に載置される便座と、
前記便座の裏面より下方に突出する複数の脚部と、
前記便座の内部において、前記便座を裏面側から見た際に前記複数の脚部のうち少なくとも1つの脚部と重なる位置に設けられ、前記便器の便鉢内を撮像する画像センサと、
を備えることを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
前記便座に着座した使用者から見て前側を前方とし、前記便座に着座した使用者から見て後側を後方としたとき、
前記複数の脚部は、前記便座の前方に位置し前記便座の裏面より下方に突出する2つの前脚部と、前記便座の後方に位置し前記便座の裏面より下方に突出する2つの後脚部と、を含み、
前記画像センサは、前記便座の内部において、前記便座を裏面側から見た際に前記2つの前脚部のうち少なくとも1つの前脚部と重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項3】
前記便器の上面に向かって前記便座を閉じる際において、前記後脚部が前記便器の上面に接触した後に前記前脚部が前記便器の上面に接触するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のトイレ装置。
【請求項4】
前記便座を閉じた状態において、前記前脚部の内側面は、前記便器の上端の内周面と面一又は前記内周面よりも前記便器の内側に位置していることを特徴とする請求項2又は3に記載のトイレ装置。
【請求項5】
前記画像センサは、前記前脚部の後方に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載のトイレ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、便座の裏面に画像センサを備えた便座装置において、着座によって便座が撓んで画像センサが便器の上面に接触することによる画像センサの撮像範囲のずれや破損を防ぐために、便座の裏面に保持構造を設けた便座装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-101783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、便座の裏面に新たな保持構造を設けると便座の裏面に凹凸が増えるため、デザイン性や清掃性が低下する恐れがあった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、デザイン性や清掃性が低下することを抑えつつ、画像センサの撮像範囲のずれや破損を防ぐことができるトイレ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1態様に係るトイレ装置は、便器の上方に載置される便座と、便座の裏面より下方に突出する複数の脚部と、便座の内部において、便座を裏面側から見た際に複数の脚部のうち少なくとも1つの脚部と重なる位置に設けられ、便器の便鉢内を撮像する画像センサと、を備える。
【0007】
この構成によれば、使用者が便座に着座して便座が撓んだとき、脚部と重なる位置にある画像センサは、脚部と重なる位置以外に画像センサがある場合に比べて、その撓みの影響を受け難く画像センサの撮像範囲のずれや破損を防ぐことができる。また、画像センサが脚部の内部のみに設けられる場合に比べて、画像センサを設けるために脚部の上下方向の寸法を大きく設けることがない。また、着座により便座にかかる応力を最小限に留めることができるため、画像センサのセンサ素子やレンズのずれや脱離を抑制できる。さらに、この構成によれば、便座の内部に画像センサが設けられ、且つ、便座の裏面には画像センサのための保持構造もないので、便座の裏面に凹凸が増えることを抑制でき、もってデザイン性や清掃性が低下することを抑制できる。
【0008】
本発明の第2態様に係るトイレ装置では、便座に着座した使用者から見て前側を前方とし、便座に着座した使用者から見て後側を後方としたとき、複数の脚部は、便座の前方に位置し便座の裏面より下方に突出する2つの前脚部と、便座の後方に位置し便座の裏面より下方に突出する2つの後脚部と、を含み、画像センサは、便座の内部において、便座を裏面側から見た際に2つの前脚部のうち少なくとも1つの前脚部と重なる位置に設けられている。
【0009】
この構成によれば、後脚部と重なる位置に設けられている場合に比べて、便器の排水路の入口よりも奥方に入り込んだ大便を撮影することができるので、その撮影画像に基づき、大便の性状やサイズを正確に判定することができる。また、この構成によれば、画像センサが、便座の内部において、便座を裏面側から見た際に2つの前脚部のうち1つの前脚部と重なる位置に設けられているので、画像センサが前脚部の内部に設けられている場合に比べて、前脚部の小型化を図ることができ、デザイン性に優れる。
【0010】
本発明の第3態様に係るトイレ装置では、便器の上面に向かって便座を閉じる際において、後脚部が便器の上面に接触した後に前脚部が便器の上面に接触するように構成されている。
【0011】
この構成によれば、便座を便器の上面に向かって閉じる際に勢いがついていたとしても、後脚部と便器の上面とが接触して衝撃を吸収した後に前脚部が便器の上面と接触することになり、前脚部の上方に位置する便座の内部に画像センサを設けたとしても衝撃によって画像センサの撮影範囲がずれることを抑制することができる。
【0012】
本発明の第4態様に係るトイレ装置では、便座を閉じた状態において、前脚部の内側面は、便器の上端の内周面と面一又は内周面よりも便器の内側に位置している。
【0013】
この構成によれば、画像センサの画角に便器が写り込むことを抑制できる。
【0014】
本発明の第5態様に係るトイレ装置では、画像センサは、前脚部の後方に設けられている。
【0015】
この構成によれば、画像センサが前脚部の前方に設けられている場合に比べて、例えば、便鉢の底面形状が凹凸を有していたとしても、画像センサの撮影領域に死角ができることを抑制できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、デザイン性や清掃性が低下することを抑えつつ、画像センサの撮像範囲のずれや破損を防ぐことができるトイレ装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、トイレ装置が設置されたトイレルームを示す斜視図である。
図2図2は、便座を開いた状態においてトイレ装置を見た正面図である。
図3図3は、図2のA-A断面を示す断面図である。
図4図4は、トイレ装置の便器と便座の位置関係を示した断面図である。
図5図5は、図2のB-B断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0019】
図1から図5を参照しながら、本発明の実施形態に係るトイレ装置1について説明する。図1は、トイレ装置1が設置されたトイレルームRを示す斜視図であり、図2は、便座44を開いた状態においてトイレ装置1を見た正面図であり、図3は、図2のA-A断面を示す断面図であり、図4は、トイレ装置1の便器2と便座44の位置関係を示した断面図であり、図5は、図2のB-B断面を示す断面図である。
【0020】
<全体構成>
図1に示すように、トイレルームRの床面F上には便器2が設置されている。便器2は、大便器であり、使用者の便を受ける便鉢21と、便鉢21の周囲で立設するリム22と、を有している。例えば、トイレルームRに設けられた洗浄操作部(不図示)が使用者により操作されると、便鉢21に洗浄水が供給され、便鉢21の洗浄及び便鉢21からの便の排出が行われる。洗浄操作部は、トイレルームRに設けられる操作レバーやスイッチ等、種々の形態を採用し得る。
【0021】
トイレ装置1は、この便器2に適用される。トイレ装置1は、操作装置3と、便座装置4と、を備える。なお、以下の説明では、後述する便座44に着座した使用者から見て前側を「前方」、後方を「後方」、左側を「左方」、右側を「右方」という。また、鉛直方向上側を「上方」、鉛直方向下側を「下方」とする。
【0022】
操作装置3は、例えばトイレルームRの壁面に設置される。操作装置3は、便座装置4の複数の動作(例えば、局部洗浄の開始や停止)にそれぞれ対応する複数のスイッチ(不図示)を有している。
【0023】
便座装置4は、便器2の上部に取り付けられ、便蓋41と、本体42と、ノズル43と、便座44と、を備えている。便座装置4は、便器2に対して着脱可能に取り付けられてもよいし、便器2と一体となるように取り付けられてもよい。
【0024】
便蓋41は、その後端部が軸支され、便座44を覆う姿勢と、便座44を開放する姿勢との間で回動可能に構成されている。
【0025】
本体42は、便器2の後方且つ上方に載置され、便蓋41と便座を軸支している。この本体42の内部には、便座装置4の各種構成を制御する制御装置42aが設けられている。この制御装置42aは、使用者の排便後又は排便中に、後述する画像センサ46(図3参照)に制御信号を送信し、便鉢21内を撮影させる。画像センサ46は、撮影した便鉢21内の画像に対応する画像信号を制御装置42aに送信する。画像信号を受信した制御装置42aは、予め定められたプログラムに基づいて、使用者の便の性状、すなわち便の有無、便の色、形、サイズ及び量のうち少なくとも1つを判定する。制御装置42aは、この判定結果に対応する信号を生成し、外部のクラウドサービス(不図示)に送信する。医療従事者等は、このクラウドサービスにアクセスして上記判定結果を取得することにより、使用者の健康状態を把握し、それに基づく助言をすることが可能になる。
【0026】
ノズル43は、使用者の局部の洗浄に用いられる。ノズル43は、電動モータ(不図示)により本体42から便鉢21内に進退可能に構成されている。ノズル43が便鉢21内に位置しているときに電磁バルブ(不図示)が開かれることにより、ノズル43は、使用者の局部に向けて水を吐出する。
【0027】
便座44は、便器2の前方且つ上方に載置される。この便座44は、使用者が排便の際に着座する要素であり、その着座面44aにより使用者の臀部を支持する。便座44は環状を呈し、その中央部には開口44bが形成されている。開口44bは、便座44がリム22上に載置されているとき、便鉢21を開放する。便座44の後端部は軸支されており、これにより、便座44は、リム22上に載置される姿勢と、リム22から離れて便鉢21を大きく開放する姿勢との間で回動可能とされている。
【0028】
図2に示すように、便座44の裏面44cには、便座44を閉じた状態において、当該裏面44cより下方に突出する複数の脚部45が設けられている。複数の脚部45は、便座44の前方に位置し便座44の裏面44cより下方に突出する2つの前脚部45a、及び、便座44の後方に位置し便座44の裏面44cより下方に突出する2つの後脚部45bを含む。
【0029】
ここで、トイレ装置1は、便器2の上面に向かって便座44を閉じる際において、後脚部45bが便器2の上面に接触した後に前脚部45aが便器2の上面に接触するように構成されている。例えば、便器2の上面に向かって便座44を閉じる際において、後脚部45bが便器2の上面に接触した後に前脚部45aが便器2の上面に接触するように複数の脚部45が配置されている。具体的には、2つの前脚部45aは、便座44を閉じた状態において、開口44bの中心点O1よりも前方に配置されている。一方で、2つの後脚部45bは、便座44を閉じた状態において、開口44bの中心点O1よりも後方に配置されている。また、後脚部45bが前脚部45aよりも先に便器2の上面に接触するように、2つの後脚部45bの突出方向の長さを、2つの前脚部45aの突出方向の長さよりも長くしてもよい。
【0030】
また、前脚部45a又は/及び後脚部45bの突出方向の先端部には、便座44を閉じる際の衝撃を吸収する衝撃吸収材として、弾性部材やクッション部材が設けられてもよい。なお、最初の衝撃を吸収するという観点から、後脚部45bの突出方向の先端部に衝撃吸収材を設けることが好ましい。また、後述する画像センサ46への影響を抑えるという観点から、画像センサ46に最も近い脚部45の突出方向の先端部に衝撃吸収材を設けることが好ましい。
【0031】
また、便座44の内部には、便座44を裏面44c側から見た際に複数の脚部45のうち少なくとも1つの脚部と重なる位置に設けられ、便器2の便鉢21内を撮像する画像センサ46が設けられている。本実施形態では、画像センサ46は、2つの前脚部45aのうち少なくとも1つの前脚部45aと重なる位置に設けられている。すなわち、画像センサ46は、便座44の内部において1つ設けられても複数設けられてもよい。便座44の内部において1つのみ設けられる場合は、2つの前脚部45aのうち1つの前脚部45aと重なる位置に設けられていることが好ましい。
【0032】
図3に示すように、便座44には内部空間V1が形成され、前脚部45aには内部空間V2が形成されている。画像センサ46は、これらの内部空間V1と内部空間V2とに跨って傾斜した状態で便座44に固定して設けられている。画像センサ46は、画角θの範囲に存在する物体を撮影する。このため、画角θを遮らないように、前脚部45aの内側壁451又は/及び便座44の裏面44cには開口452が形成されている。なお、画角θを遮らないように、開口452の代わりに、透明なガラスやプラスチック等の透過部材を設けてもよい。この透過部材を設けることで、使用者の排尿の飛散等で、画像センサ46やヒータ(不図示)等の便座44の内部の機械要素が汚れたり破損したりすることを抑制することができる。
【0033】
また、図4に示すように、便座44を閉じた状態において、前脚部45aの内側面451aは、便器2の上端の内周面22aと面一又は内周面22aよりも便器2の内側に位置していることが好ましい。言い換えれば、前脚部45aの内側面451aを通る仮想線L2が、便器2の上端の内周面22aを通る仮想線L1と一致するか、或いは、便器2の内側に位置していることが好ましい。
【0034】
また、図5に示すように、画像センサ46は、前脚部45aの中心線O2よりも、前脚部45aの後方に設けられていることが好ましい。また、画像センサ46とともに、当該画像センサ46の画角θの範囲を照明するための照明装置47を設ける場合、影となる部分を作らず便鉢21を綺麗に照らすという観点と便鉢21の奥まで光を照らすという観点等から、画像センサ46は照明装置47よりも後方に設けられていることがより好ましい。
【0035】
<作用効果>
以上の構成によれば、画像センサ46を格納するために脚部の上下方向の寸法を大きく設けることなく、使用者が便座44に着座して便座44が撓んだとき、脚部45と重なる位置にある画像センサ46は、脚部45と重なる位置以外に画像センサ46がある場合に比べて、その撓みの影響を受け難く画像センサ46の撮像範囲のずれや破損を防ぐことができる。また、画像センサ46が脚部45の内部のみに設けられる場合に比べて、画像センサ46を設けるために脚部45の上下方向の寸法を大きく設けることがない。また、着座により便座44にかかる応力を最小限に留めることができるため、画像センサ46のセンサ素子やレンズのずれや脱離を抑制できる。さらに、便座44の内部に画像センサ46が設けられ、且つ、便座44の裏面44cには画像センサ46のための保持構造もないので、便座44の裏面44cに凹凸が増えることを抑制でき、もってデザイン性や清掃性が低下することを抑制できる。また、本実施形態のように、画像センサ46を便座44の内部空間V1と脚部45の内部空間V2に跨って設けるようにすれば、画像センサ46のために内部空間V1を大きくする必要がなくなり、便座44を小型化することができる。
【0036】
また、複数の脚部45は、便座44の前方に位置し便座44の裏面44cより下方に突出する2つの前脚部45aと、便座44の後方に位置し便座44の裏面44cより下方に突出する2つの後脚部45bと、を含み、画像センサ46は、便座44の内部において、便座44を裏面44c側から見た際に2つの前脚部45aのうち1つの前脚部45aと重なる位置に設けられている。
【0037】
この構成によれば、後脚部45bと重なる位置に設けられている場合に比べて、便器2の排水路の入口よりも奥方に入り込んだ大便を撮影することができるので、その撮影画像に基づき、大便の性状やサイズを正確に判定することができる。また、画像センサ46が、便座44の内部において前脚部45aと重なる位置に設けられているので、画像センサ46が前脚部45aの内部に設けられている場合に比べて、前脚部45aの小型化を図ることができ、デザイン性に優れる。
【0038】
また、便器2の上面に向かって便座44を閉じる際において、後脚部45bが便器2の上面に接触した後に前脚部45aが便器2の上面に接触するように構成されている。
【0039】
この構成によれば、便座44を便器2の上面に向かって閉じる際に勢いがついていたとしても、後脚部45bと便器2の上面とが接触して衝撃を吸収した後に前脚部45aが便器2の上面と接触することになり、前脚部45aの上方に位置する便座44の内部に画像センサ46を設けたとしても衝撃によって画像センサ46の撮影範囲がずれることを抑制することができる。
【0040】
また、便座44を閉じた状態において、前脚部45aの内側面451aは、便器2の上端の内周面22aと面一又は内周面22aよりも便器2の内側に位置している。
【0041】
この構成によれば、画像センサ46の画角θに便器2が写り込むことを抑制できる。
【0042】
また、画像センサ46は、前脚部45aの後方に設けられている。
【0043】
この構成によれば、画像センサ46が前脚部45aの前方に設けられている場合に比べて、例えば、便鉢21の底面形状が凹凸を有していたとしても、画像センサ46の撮影領域に死角ができることを抑制できる。
【0044】
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
【0045】
例えば、上記実施形態では、画像センサ46が便座44の内部において前脚部45aと重なる位置に設けられている場合を説明したが、便座44の内部において後脚部45bと重なる位置に設けられてもよい。この場合、便器2の排水路の入口よりも奥方に入り込んだ大便を撮影するという観点から、後脚部45bを開口44bの中心点O1よりも前方に配置することが好ましい。
【0046】
また、画像センサ46が便座44の内部において前脚部45aと重なる位置に設けられている場合を説明したが、画像センサ46が便座44の内部のみにおいて前脚部45aと重なる位置に設けられていてもよい。
【0047】
また、複数の脚部45は、2つの前脚部45aと2つの後脚部45bとを含む場合を説明したが、前脚部45aと後脚部45bとの間に新たに設けた脚部も含んでもよい。ただし、新たに脚部を設けるとデザイン性が低下し得るため、複数の脚部45は、2つの前脚部45aと2つの後脚部45bのみを含むことが好ましい。
【符号の説明】
【0048】
1:トイレ装置、2:便器、21:便鉢、22a:内周面、44:便座、44c:裏面、45:脚部、45a:前脚部、45b:後脚部、46:画像センサ、451a:内側面

図1
図2
図3
図4
図5