(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036640
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】計量装置、風袋質量の管理方法、売価算出方法
(51)【国際特許分類】
G01G 19/414 20060101AFI20240308BHJP
【FI】
G01G19/414 G
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024017785
(22)【出願日】2024-02-08
(62)【分割の表示】P 2020023680の分割
【原出願日】2020-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】寺岡 和治
(57)【要約】
【課題】計量して販売する商品の販売を改善する。
【解決手段】計量装置は、容器の質量である風袋質量を計量する計量手段と、前記計量手段で計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込手段と、前記書込手段による風袋質量の書き込みが完了した旨を出力する出力手段と、を備える。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の質量である風袋質量を計量する計量手段と、
前記計量手段で計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込手段と、
前記書込手段による風袋質量の書き込みが完了した旨を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする計量装置。
【請求項2】
容器の質量である風袋質量を計量する計量手段と、
前記計量手段で計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込手段と、
前記書込手段で風袋質量が書き込まれた非接触ID媒体が付されたラベルを発行する発行手段と、
を備え、
前記非接触ID媒体への書き込みは、前記発行手段によるラベルの発行の過程で実行されることを特徴とする計量装置。
【請求項3】
内容物を含む容器の質量を計量する計量手段と、
ラベルに付された非接触ID媒体から容器の質量である風袋質量を読み取る読取手段と、
操作を受け付ける操作受付手段と、
容器内の内容物の質量を算出する算出手段と、
を備え、
前記算出手段は、
前記読取手段によって風袋質量が読み取られた場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記読取手段で読み取られた風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出し、
前記読取手段によって風袋質量が読み取られなかった場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記操作受付手段で受け付けた操作によって決定される風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出する、
ことを特徴とする計量装置。
【請求項4】
前記操作受付手段は、
風袋質量が異なる複数種類の容器の何れかを選択する操作を受け付け可能であり、
前記算出手段は、前記読取手段によって風袋質量が読み取られなかった場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記操作受付手段で受け付けた操作によって選択された容器の風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出する、
ことを特徴とする請求項3に記載の計量装置。
【請求項5】
前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量に対する所定の割合を風袋質量として決定する風袋質量決定手段
を備え、
前記算出手段は、
前記読取手段によって風袋質量が読み取られなかった場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記風袋質量決定手段によって決定される風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出する、
ことを特徴とする請求項3に記載の計量装置。
【請求項6】
前記読取手段は、
容器が載置部に載置されたことを条件に風袋質量を読み取ることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の計量装置。
【請求項7】
前記読取手段は、
商品が特定されたことを条件に風袋質量を読み取ることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の計量装置。
【請求項8】
前記操作受付手段は、
前記読取手段によって風袋質量を読み取り可能な容器であるか否かを選択する操作を受け付け可能であり、
前記読取手段は、
前記操作受付手段によって風袋質量を読み取り可能な容器であるか否かを選択する操作を受け付けたことを条件に風袋質量を読み取ることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の計量装置。
【請求項9】
計量装置を用いて容器の質量である風袋質量を管理する管理方法であって、
繰り返し使用可能な容器の風袋質量を計量する計量ステップと、
前記計量ステップで計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込ステップと、
前記書込ステップによる風袋質量の書き込みが完了した旨を出力する出力ステップと、
含むことを特徴とする風袋質量の管理方法。
【請求項10】
計量装置を用いて容器の質量である風袋質量を管理する管理方法であって、
繰り返し使用可能な容器の風袋質量を計量する計量ステップと、
前記計量ステップで計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込ステップと、
前記書込ステップにより風袋質量が書き込まれた非接触ID媒体が付されたラベルを発行する発行ステップと、
を含むことを特徴とする風袋質量の管理方法。
【請求項11】
計量装置を用いた売価算出方法であって、
容器の質量である風袋質量を計量する第1の計量ステップと、
前記第1の計量ステップで計量された風袋質量を非接触ID媒体に記録する記録ステップと、
商品投入後の容器の質量を計量する第2の計量ステップと、
商品投入後の容器の質量を計量した場合、該容器に付された非接触ID媒体から該容器の風袋質量を読み出す読出ステップと、
前記第2の計量ステップで計量された商品投入後の容器の質量と、読出ステップで読み出された風袋質量とから、商品の売価を算出する算出ステップと、
前記売価を印刷したラベルを発行する発行ステップと、
を含むことを特徴とする売価算出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量装置、風袋質量の管理方法、売価算出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、計量して商品を販売するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、計量して販売する商品の販売には改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、計量して販売する商品の販売を改善する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である計量装置は、容器の質量である風袋質量を計量する計量手段と、前記計量手段で計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込手段と、前記書込手段による風袋質量の書き込みが完了した旨を出力する出力手段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る計量装置20が適用された店舗の例を示す説明図である。
【
図2】計量装置20の外観の一例を示す説明図である。
【
図3】計量装置20の構成の一例を示す説明図である。
【
図8】マイ容器を使用した商品購入の様子を示す説明図である。
【
図9】計量装置20が印刷、発行するラベルの一例である。
【
図10】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図11】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図12】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図13】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図14】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図15】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図16】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図17】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図18】計量装置20における画面遷移の一例(第1の画面遷移例)である。
【
図19】計量装置20における画面遷移の一例(第1の画面遷移例)である。
【
図20】計量装置20における画面遷移の一例(第2の画面遷移例)である。
【
図21】計量装置20における画面遷移の一例(第2の画面遷移例)である。
【
図22】計量装置20における画面遷移の一例(第3の画面遷移例)である。
【
図23】計量装置20における画面遷移の一例(第3の画面遷移例)である。
【
図24】計量装置20における画面遷移の一例(第4の画面遷移例)である。
【
図25】計量装置20における画面遷移の一例(第4の画面遷移例)である。
【
図26】計量装置20における画面遷移の一例(第5の画面遷移例)である。
【
図27】計量装置20における画面遷移の一例(第5の画面遷移例)である。
【
図28】計量装置20における画面遷移の一例(第6の画面遷移例)である。
【
図29】計量装置20における画面遷移の一例(第6の画面遷移例)である。
【
図30】計量装置20における画面遷移の一例(第7の画面遷移例)である。
【
図31】計量装置20における画面遷移の一例(第7の画面遷移例)である。
【
図32】計量装置20における画面遷移の一例(第8の画面遷移例)である。
【
図33】計量装置20における画面遷移の一例(第8の画面遷移例)である。
【
図34】計量装置20における画面遷移の一例(第9の画面遷移例)である。
【
図35】計量装置20における画面遷移の一例(第9の画面遷移例)である。
【
図36】計量装置20における画面遷移の一例(第10の画面遷移例)である。
【
図37】計量装置20における画面遷移の一例(第11の画面遷移例)である。
【
図38】計量装置20における画面遷移の一例(第11の画面遷移例)である。
【
図39】計量装置20における画面遷移の一例(第12の画面遷移例)である。
【
図40】計量装置20における画面遷移の一例(第12の画面遷移例)である。
【
図41】計量装置20における画面遷移の一例(第13の画面遷移例)である。
【
図42】計量装置20における画面遷移の一例(第14の画面遷移例)である。
【
図43】計量装置20における画面遷移の一例(第15の画面遷移例)である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る計量装置20が適用された店舗の例を示す説明図である。
図1は、店舗内の様子を示している。画面右奥側は、商品(ドライフルーツ(DRIED FRUITS)、ナッツ(NATS)、豆(SEEDS)等の量り売りする商品)の陳列エリアである。画面左手前側は、計量エリアである。
【0009】
陳列エリアには、ドライフルーツの種類毎に陳列容器300が並べられている。陳列容器300は、上蓋部310を有する。客は、陳列容器300の上蓋部310を持ち上げ、所望のドライフルーツ(該陳列容器300内の収容物)を該陳列容器300から購入用の容器(後述する、マイ容器、又は、店舗容器)に入れる。
【0010】
陳列エリアには、また、ナッツの種類や豆の種類毎に陳列容器400が並べられている。陳列容器400は、押下部410を有する。客は、陳列容器400の押下部410を押し下げ、所望のナッツや豆(該陳列容器400内の収容物)を該容器400から購入用の容器に入れる。
【0011】
計量エリアには、計量装置20が設置されている。客は、陳列エリアにて購入用の容器に商品を入れ、商品を入れた購入用の容器を持って計量エリアに移動し、計量装置20を用いて該商品を計量する。つまり、計量装置20は、基本的に、客自ら操作するものである。但し、店員呼出(店員の操作する端末(非図示)に呼出しメッセージを送信等)等に応じた店員が客に代わって操作してもよい。
【0012】
図2は、計量装置20の外観の一例を示す説明図である。
図3は、計量装置20の構成の一例を示す説明図である。
図2、
図3において、同一部分には同一符号を付している。以下、
図2を参照しつつ、
図3に示した計量装置20の構成を説明する。
【0013】
計量装置20は、CPU21(Central Processing Unit)と、ROM22と、RAM23と、スキャナ部24と、計量部25と、タッチディスプレイ26と、音声出力部27と、印刷部28と、無線タグ読書部29とを備える。
【0014】
CPU21は、中央演算処理装置であり、ROM22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、計量装置20の動作を制御する。
【0015】
ROM22は、読み出し専用メモリであり、例えば、プログラムをはじめとしてCPU21が利用する種々の情報を記憶する。
【0016】
RAM23は、読み出し書き込みメモリであり、例えば、ROM22から読み出した情報、無線タグ読書部29を介して取得した情報等、種々の情報を記憶する。
【0017】
スキャナ部24は、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部24は、各種コード(バーコード、2次元コード等)を読み取る。なお、
図1、
図19(C)等においては、スキャナ部24の記載を省略している。
【0018】
計量部25は、載台25aに載せられたもの(商品、容器等)を、例えばロードセルによる重量検出方式で計量する。
【0019】
タッチディスプレイ26は、客に各種情報を表示するとともに、タッチパネルも備え、操作部としての機能を有する。
【0020】
音声出力部27は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
【0021】
印刷部28は、媒体を発行するプリンタ装置である。例えば、印刷部28は、販売される商品に関する情報(当該商品の価格情報をコード化したバーコード等)が印刷された印刷物(以下、「ラベル」ともいう)を生成(印刷)し、ラベル排出口28aから排出(発行)する。
【0022】
無線タグ読書部29は、非接触型のICタグに対して情報の読み書きを実行する。非接触型の一例は、RFID(radio frequency identifier)タグ)である。以下の説明において、非接触型のICタグを無線タグ、無線ICタグなどと称する場合がある。無線タグ読書部29は、無線タグ(ICタグ)との間で、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって情報の読み書きを実行する。例えば、詳細は
図7及び
図8にて説明するが、本実施形態では、無線タグが付されたラベル(無線タグが組み込まれたラベル)が用意されており、無線タグ読書部29は、当該ラベルに付されている無線タグとの間で、当該ラベルを貼付した容器の重量情報の読み書きを実行する。なお、ICタグの種類としては、パッシブタグ(受動タグ)とアクティブタグ(能動タグ)、双方を組み合わせたセミアクティブタグ(起動型能動タグ)の何れであってもよいが、容器に貼付するラベル内に組み込まれるものであるため、電池を内在する必要がないパッシブタグが好ましい。無線タグ読書部29は、ICタグ(パッシブタグ)のエネルギー源となる電波を照射する。
【0023】
なお、計量装置20は、時計機能(計時機能)を備えていてもよい。時計機能を備える計量装置20は、例えば、現在時刻や、ある時間までの残時間や、ある状態となってからの経過時間を管理可能である。
【0024】
また、計量装置20は、無線(例えば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等)、又は、有線によって、他の装置との間で情報を送受信する通信部を備えていてもよい。
【0025】
また、
図3では、計量装置20がCPU21と、ROM22と、RAM22とを備える構成を説明したが、計量装置20は、それらに代えて、MCU(Micro Controller Unit)を備える構成であってもよい。
【0026】
図4、
図5は、計量装置20が記憶する情報の一例である。計量装置20は、商品の基本情報(商品名、価格等)を保持する、商品ファイル(商品マスタとも称する)を記憶する。例えば、計量装置20は、
図4に示したような商品ファイル(商品マスタとも称する)を記憶する。
【0027】
なお、計量装置20が通信部を備える場合、外部の装置(非図示の店舗内に設置される管理装置、店舗外に存在するクラウドサーバ等)から商品ファイルを受信し、記憶してもよい。商品ボタン設定ファイル(後述)等の他のファイルについても同様である。
【0028】
図4に示した商品ファイルは、データ項目として、商品識別情報、商品名、計量区分、単価、単位重量を含む。商品識別情報は、個々の商品を識別する識別情報である。商品名は、商品の名称である。
【0029】
計量区分は、計量に関する区分である。計量区分は「0」は、「不定貫」に対応する計量区分である。不定貫とは、予め設定した単位重量(本実施形態では「100g」)当りの単価と、販売する重量(計量値)とに基づいて販売価格が決定される販売方法である。計量区分「0(不定貫)」の商品については、販売価格の決定に際し、販売する重量が必要になるため、計量装置20による計量が必要である。
【0030】
計量区分「0(不定貫)」であるときは、単価欄には、単位重量当りの単価が記憶され、単位重量欄には、単位重量が記憶されている。例えば、商品識別情報「SH001」の商品(商品名「AAA」)の場合、100g当りの単価が250円である旨が記憶されている。従って、商品名「AAA」の商品は、例えば、計量値が50gであれば販売価格は125円となり、計量値が200gであれば販売価格は500円となる。
【0031】
計量区分は「1」は、「定貫」に対応する計量区分である。定貫とは、予め設定した単位数量(本実施形態では「1個」)当りの単価と、単位重量から換算される販売数量とに基づいて販売価格が決定される販売方法である。計量区分「1(定貫)」の商品については、当該商品の単位重量(単位数量である1個の重量。既に記憶)と、計量値とから、当該商品の数量を算出(推定)し、算出した当該商品の数量と、単位数量当りの単価とから、販売価格が決定されるため、計量装置20による計量は必要である。なお、個体の重量誤差はカウンティングスケール等に備えている精度補正機能を用いてもよい。
【0032】
計量区分「1(定貫)」であるときは、単価欄には、単位重量(すなわち数量1)当りの単価が記憶され、単位重量欄には、数量1に相当する単位重量が記憶されている。例えば、商品識別情報「SH103」の商品(商品名「ABC」)の場合、1個(重量80g)当りの単価が90である旨が記憶されている。従って、商品名「ABC」の商品は、例えば、計量値が85g程度であれば販売価格は1個分の90円となり、計量値が150g程度であれば販売価格は2個分の180円となる。
【0033】
計量区分は「2」は、「定額」に対応する計量区分である。定額とは、予め設定した単位数量(本実施形態では「1個」)当りの単価と、置数入力される販売数量とに基づいて販売価格が決定される販売方法である。計量区分「2(定額)」の商品については、重量とは無関係に置数により販売数量が決定されるため、計量装置20による計量は不要である。
【0034】
計量区分「2(定額)」であるときは、単価欄には、数量1当りの単価が記憶される(単位重量欄には何も記憶されない)。例えば、商品識別情報「SH150」の商品(商品名「AAAA」)の場合、1個当りの単価が120である旨が記憶されている。従って、商品名「AAAA」の商品は、例えば、置数入力値が1であれば販売価格は1個分の120円となり、置数入力値が2であれば販売価格は2個分の240円となる。
【0035】
また、計量装置20は、店舗容器の基本情報(重量等)を保持する、店舗容器ファイル(容器マスタとも称する。非図示)を記憶する。
【0036】
非図示の店舗容器ファイルは、データ項目として、店舗容器識別情報、店舗容器重量情報、店舗容器価格情報を含む。店舗容器識別情報は、店舗容器に係る容器識別情報である。容器識別情報は、容器を識別する識別情報である。容器識別情報は、例えば、マイ容器、容器S(店舗容器の1つ)、容器M(店舗容器の1つ)、容器L(店舗容器の1つ)の夫々を識別可能な識別情報である。例えば、容器識別情報「10」はマイ容器、容器識別情報「21」は容器S、容器識別情報「22」は容器M、容器識別情報「23」は容器Lなどである。店舗容器識別情報は、上述したように、店舗容器に係る容器識別情報であるため、店舗容器識別情報「21」は容器S、店舗容器識別情報「22」は容器M、店舗容器識別情報「23」は容器Lである。店舗容器重量情報は、店舗容器の夫々の重量情報である。店舗容器価格情報は、店舗容器の夫々の価格情報である。
【0037】
また、計量装置20は、タッチディスプレイ26に操作可能に表示するボタンに関するボタン設定ファイルをRAM22に記憶する。例えば、計量装置20は、商品ボタンに関する商品ボタン設定ファイル(
図5)や、容器ボタンに関する容器ボタン設定ファイル(非図示)をRAM22に記憶する。
【0038】
図5に示した商品ボタン設定ファイルは、データ項目として、商品識別情報、商品ボタン識別情報、ボタン画像を含む。商品識別情報は、個々の商品を識別する識別情報である。商品ボタン識別情報は、商品ボタンを識別する識別情報である。ボタン画像は、商品ボタンの画像データである。つまり、商品ボタン設定ファイルは、商品と、商品ボタンとの関係を記憶するものである。
【0039】
非図示の容器ボタン設定ファイル(非図示)は、データ項目として、容器識別情報、容器ボタン識別情報、ボタン画像を含む。容器識別情報は、容器を識別する識別情報である。容器ボタン識別情報は、容器ボタンを識別する識別情報である。容器ボタン識別情報は、例えば、マイ容器ボタン、店舗容器ボタン、容器Sボタン(店舗容器種類ボタンの1つ)、容器Mボタン(店舗容器種類ボタンの1つ)、容器Lボタン(店舗容器種類ボタンの1つ)の夫々を識別可能な識別情報である。ボタン画像は、容器ボタンの画像データである。つまり、容器ボタン設定ファイルは、容器と、容器ボタンとの関係を記憶するものである。
【0040】
なお、上述したファイルは計量装置20が記憶するファイルの一例であって、計量装置20は、上述したファイル以外のファイルを記憶してもよい。
【0041】
また、計量装置20は、例示した上記のようなファイルを参照できればよく、必ずしも、当該計量装置20自身が上記のようなファイルを記憶していなくてもよい。つまり、外部の装置(非図示の店舗内に設置される管理装置、店舗外に存在するクラウドサーバ等)に、上記のようなファイルが記憶され、計量装置20は、適宜、外部の装置にアクセスし、ファイル内の情報を取得してもよい。
【0042】
図6は、計量装置20における画面例である。計量装置20は、タッチディスプレイ26に、例えば、計量操作開始前に、初期画面として、
図6に示すような画面(計量操作画面)を表示する。
【0043】
図6に示した計量操作画面には、商品名表示欄1200、単価表示欄1201、風袋表示欄1202、正味量・計量値表示欄1203、販売価格表示欄1204、各種商品ボタン(商品Aの商品ボタン1210a、商品Bの商品ボタン1210b、商品Cの商品ボタン1210c、商品Dの商品ボタン1210d、商品Eの商品ボタン1210e)、商品検索ボタン1211、各種容器ボタン(マイ容器ボタン1220、店舗容器ボタン1230)が配置されている。
【0044】
商品名表示欄1200は、商品名を表示する表示欄である。計量装置20は、商品が特定された場合に、該商品の商品名を商品名表示欄1200に表示する。例えば、計量装置20は、商品ボタンの操作によって商品が特定された場合、該商品の商品名を商品名表示欄1200に表示する。
【0045】
単価表示欄1201は、当該商品の単位重量当りの単価等を表示する表示欄である。計量装置20は、商品が特定された場合に、該商品の単価を単価表示欄1201に表示する。例えば、計量装置20は、商品ボタンの操作によって商品が特定された場合、該商品の単価を単価表示欄1201に表示する。
【0046】
風袋表示欄1202は、風袋の重量を表示する表示欄である。計量装置20は、風袋の重量が特定された場合に、該重量を風袋表示欄1202に表示する。例えば、計量装置20は、無線タグ読書部によってマイ容器の重量が読み取られた場合、該重量を風袋表示欄1202に表示する。また、計量装置20は、店舗容器種類ボタンの操作によって店舗容器の種類が特定された場合、該種類の店舗容器の重量を風袋表示欄1202に表示する。
【0047】
風袋表示欄1202には、風袋の重量以外の情報も表示可能である。例えば、風袋表示欄1202には、容器の種類、マイ容器の認識結果も表示可能である。
図19(A)では、風袋表示欄1202に容器の種類として「マイ容器」なる文言が表示されている。
図19(B)では、風袋表示欄1202にマイ容器の認識結果として認識した旨のマーク「◎」が表示されている。
図19(C)では、風袋表示欄1202にマイ容器の認識結果として認識しない旨のマーク「×」が表示されている。
図21(A)では、風袋表示欄1202に容器の種類として「店舗容器」なる文言が表示されている。
図21(C)では、風袋表示欄1202に容器の種類として「容器M」なる文言が表示されている。
【0048】
正味量・計量値表示欄1203は、正味量(正味重量、ネット値)、及び、計量値(風袋分を含む総重量。グロス値)を表示する表示欄である。計量装置20は、載台25aに容器(商品含む)が載置された場合、該容器(商品含む)の計量値を正味量・計量値表示欄1203に表示する。例えば、計量装置20は、
図19(B)に示すように、該容器(商品含む)の計量値を正味量・計量値表示欄1203(同欄内の下部領域)に括弧を付して小さく表示する。また、計量装置20は、計量値、風袋の重量の両方を認識(取得)した場合、正味量を算出(計量値から風袋の重量を減算して算出)し、算出した正味量を正味量・計量値表示欄1203に表示する。例えば、計量装置20は、
図19(C)に示すように、算出した正味量を正味量・計量値表示欄1203(同欄内の中央領域)に表示する。
【0049】
販売価格表示欄1204は、当該商品の販売価格を表示する表示欄である。計量装置20は、商品の単価、正味量の両方を認識(取得)した場合、販売価格を算出(単価に正味量を乗じて算出)し、算出した販売価格を販売価格表示欄1204に表示する。
【0050】
商品Aの商品ボタン1210aは、商品Aを指定(選択)するためのボタンである。商品Bの商品ボタン1210b、商品Cの商品ボタン1210c、商品Dの商品ボタン1210d、商品Eの商品ボタン1210eについても同様である。商品検索ボタン1211は、商品ボタンによる指定には別に、商品を検索して指定するためのボタンである。商品検索ボタン1211を操作した場合、例えば、商品名から商品を検索して商品を指定する画面や、分類に基づいて絞り込み商品を指定する画面を表示する。
【0051】
マイ容器ボタン1220は、マイ容器、店舗容器の何れかの選択において、マイ容器を選択するためのボタンである。店舗容器ボタン1230は、マイ容器、店舗容器の何れかの選択において、店舗容器を選択するためのボタンである。
【0052】
なお、店舗容器には複数種類が存在するため、マイ容器、店舗容器の何れかの選択において店舗容器が選択された場合、計量装置20は、複数種類の店舗容器の何れかを選択するための店舗容器種類ボタンを表示する。例えば、計量装置20は、店舗容器ボタン1230の操作があった場合、
図21(A)に示すように、容器Sボタン(「容器S5円」と表示されたボタン)、容器Mボタン(「容器M7円」と表示されたボタン)、容器Lボタン(「容器S5円」と表示されたボタン)を表示する。
【0053】
また、計量装置20は、マイ容器、店舗容器の何れかが選択される前に、容器(商品含む)の計量が可能である。計量装置20は、載台25aに載置された容器について回答(選択)させるボタンを表示する。例えば、計量装置20は、マイ容器、店舗容器の何れかが選択される前に、載台25aに容器(商品含む)が載置され、該容器をマイ容器であると認識しなかった場合、
図27(A)に示すように、該容器について店舗容器であるかを回答させる、はい(店舗容器)ボタン、いいえ(マイ容器)ボタンを表示する。
【0054】
図7は、マイ容器の登録の様子を示す説明図である。マイ容器の登録とは、風袋の重量として、当該マイ容器の重量を、当該マイ容器(当該マイ容器に貼付されたラベルに付されている無線タグに記憶することである。マイ容器の登録に際し、まずは、客が持参した容器(マイ容器として登録しようとする容器)70にラベル80を貼付する。ラベル80には無線タグ81が付されている。無線タグ81が付されているラベル80をRFIDラベルなどと称する場合がある。
図7の中央部は、ラベル80の貼付後の未登録(登録前)のマイ容器71を示している。また、ラベル80は、耐水性の素材であることが好ましい。
【0055】
続いて、未登録のマイ容器71を計量装置20に載置する。計量装置20は、載置された未登録のマイ容器71を計量する。当該計量値は、風袋(マイ容器71)の重量である。計量装置20は、マイ容器71の計量後、当該計量値を、該マイ容器71に貼付されているラベル80に付されている無線タグ81に書き込む。これにより、未登録のマイ容器71は、登録済のマイ容器71となる。なお、
図7では、マイ容器について、無線タグ81に計量値(重量)が記憶される前後を説明しているため、便宜上、未登録のマイ容器71と、登録済のマイ容器71といった具合に両者を区別して説明したが、他図(他の場面)におけるマイ容器は、無線タグに計量値(重量)が記憶されたマイ容器であるため、他図において、単にマイ容器と述べた場合、登録済のマイ容器を指している。
【0056】
なお、計量装置20は、マイ容器登録用の画面(マイ容器登録モード)にて、マイ容器71を登録する。計量装置20は、操作に応じて、マイ容器登録用の画面(マイ容器登録モード)に遷移するようにしてもよい。マイ容器登録用の画面として、計量装置20は、例えば、未登録のマイ容器71の載置前(載置検出前)は、該計量装置20に載置するようメッセージを表示し(
図7の上部の左側、中央、右側の3画面のうちの左側の画面参照)、計量中には計量中である旨を表示し(同3画面のうちの中央の画面参照)、計量値の無線タグ81への書き込みの完了後には完了した旨を表示する(同3画面のうちの右側の画面参照)。
【0057】
なお、容器70にラベル80を貼付する作業は、客自身が行ってもよいし、店員が行ってもよい。また、未登録のマイ容器71を計量装置20に載置する作業は、客自身が行ってもよいし、店員が行ってもよい。
【0058】
図8は、マイ容器を使用した商品購入の様子を示す説明図である。客は、持参した登録済のマイ容器71に所望の商品90を入れる。
図8の中央部は、商品90が入れられたマイ容器71を示している。
【0059】
続いて、商品90が入れられたマイ容器71(つまり、マイ容器71に入れられている商品90)を計量装置20に載置する。計量装置20は、マイ容器71に入れられている商品90を計量する。また、計量装置20は、該マイ容器71に貼付されているラベル80に付されている無線タグ81に記憶されている該マイ容器71の重量(風袋の重量)を読み取る(読み出す)。計量装置20は、上記計量値と、該マイ容器71の重量とに基づいて商品90の正味量を算出(計量値から風袋の重量を減算して算出)する。また、計量装置20は、客の操作等に基づいて載置された商品(マイ容器71に入れられている商品)が商品90であることを特定する。計量装置20は、商品90の単価と、商品90の正味量とに基づいて販売価格を算出(単価に正味量を乗じて算出)する。計量装置20は、販売価格を表示するなどした後に、
図9(A)に示したようなラベルを印刷、発行する。客は、計量装置20から発行されるラベルを、例えば、該マイ容器71に貼付し、少なくとも商品を登録する登録処理を実行可能な装置(非図示)の設置場所に移動する。なお、少なくとも商品を登録する登録処理とは、登録処理と精算処理とを実行可能な登録精算装置(従来型のPOS端末等)であってもよいし、専ら登録処理を実行する登録専用装置であってもよい。なお、登録専用装置における登録処理後は、少なくとも精算処理を実行可能な装置(非図示)の設置場所に移動して精算処理を実行する。少なくとも精算処理を実行可能な装置とは、上記登録精算装置であってもよいし、専ら精算処理を実行する精算専用装置であってもよい。
【0060】
なお、マイ容器71を登録する際に利用する計量装置20(未登録のマイ容器71を載置する計量装置20)と、商品購入の際に利用する計量装置20(登録済のマイ容器71を載置する計量装置20)とは、同一の計量装置20であってもよいし、異なる計量装置20であってもよい。後者の運用における一態様として、例えば、サービスカウンターに計量装置20を設置し、サービスカウンターに設置された計量装置20を用いて店員がマイ容器71を登録し、計量エリアに設置された計量装置20を用いて客がマイ容器71を利用して商品を購入してもよい。
【0061】
図9は、計量装置20が印刷、発行するラベルの一例である。計量装置20は、各商品の計量後(販売価格の算出後)に、印刷部28により、例えば、
図9に示すようなラベルを印刷、発行する。
図9(A)は、マイ容器を利用した場合のラベルである。
図9(A)のラベルには、マイ容器を利用した旨の表記としてマイボトルと印刷されている。つまり、店舗毎にマイ容器についてマイボトルなどと称する場合がある。
図9(A)のラベル上の827円は、単価(円/100g)700円の(オリジナルナッツミックス)の正味量(121g)分の金額(847円)からマイボトルを利用した場合のマイボトル割引金額(20円)を割り引いたマイボトル特別価格である。なお、
図9(A)の例では印刷していないが、マイボトル割引金額(20円)も印刷してもよい。
図9(A)のラベル上のバーコードは、例えば、上記金額(847円)をコード化したものである。なお、後述するように容器Aの価格は30円であるのに対し、個人の所有物であるマイボトル(マイ容器)は0円であるため、マイボトル(マイ容器)について0円と明示的に印刷してもよい。
【0062】
なお、マイボトルを利用した場合の割引として合計金額から所定金額(上記の場合は20円)を値引きしているが、他の値引きであってもよい。例えば、単価を値引くようにしてもよい(つまり、合計金額から所定割合を値引くようにしてもよい)。なお、マイボトルを利用した場合の割引は必須ではない。
【0063】
図9(B)は、店舗容器を利用した場合のラベルである。
図9(B)のラベルには、店舗容器を利用した旨の表記として容器Aと印刷されている。本例では、容器Aの価格は、30円であるため、30円と印刷されている。
図9(B)のラベル上の877円は、
図9(A)にて説明した847円に容器A分の価格30円を加算した金額である。
図9(B)のラベル上のバーコードは、例えば、上記金額(877円)をコード化したものである。
【0064】
ラベル上のバーコードは、例えば、少なくとも登録処理を実行可能な装置(非図示)において読み取られる。つまり、客は、陳列エリアにて購入用の容器に商品を入れ、商品を入れた購入用の容器を持って計量エリアに移動し、計量装置20を用いて該商品を計量し、上述のようなラベルを発行させた後、少なくとも登録処理を実行可能な装置の設置場所に移動する。なお、計量装置20から発行されるラベルは容器(マイ容器、店舗容器)に貼付することが好ましい。また、少なくとも登録処理を実行可能な装置において、ラベル上のバーコードを読み取るのは、店員であってもよいし、客自身であってもよい。つまり、少なくとも登録処理を実行可能な装置における、登録処理は、店員の操作によってなされてもよいし、客自身の操作によってなされてもよい。
【0065】
図10は、計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。具体的には、
図10は、マイ容器の登録時における計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。なお、
図10のフローチャートの開始時において、計量装置20は、マイ容器登録用の画面(例えば、
図7の上部の左側の画面参照)を表示しているものとする。
【0066】
ステップS10:計量装置20は、載置を検出したか否かを判断する。載置を検出したと判断した場合(ステップS10:YES)にはステップS11に進む。載置を検出していないと判断した場合(ステップS10:NO)にはステップS10戻る(つまり、未登録のマイ容器が載置される迄待機する)。
【0067】
ステップS11:計量装置20は、計量値(風袋であるマイ容器の重量)を取得する。なお、計量装置20は、載置後の安定した数値を計量値として取得するが、載置後であって計量値の取得前(数値が安定する迄の間)は、計量中である旨を表示(例えば、
図7の上部の中央の画面参照)する。
【0068】
ステップS12:計量装置20は、計量値を風袋量としてRFIDラベル(無線タグが付されているラベル)に書き込む。より詳細には、計量装置20は、ステップS11で取得した計量値(該マイ容器の重量)を、該マイ容器に貼付されているラベルに付されている無線タグに書き込む。
【0069】
ステップS13:計量装置20は、書き込みが完了した旨を表示(例えば、
図7の上部の右側の画面参照)する。そして、
図10のフローチャートは終了する。なお、計量装置20は、書き込みが完了した旨に加えて、書き込まれた情報(該マイ容器の重量)を表示してもよい。
【0070】
図11~
図17は、計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。具体的には、
図11~
図17は、商品の購入時における計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
図12の各処理は、
図11のステップS100(NO)に続く処理である。
図13及び
図14の各処理は、
図11のステップS200(NO)に続く処理である。
図15~
図17の各処理は、
図11のステップS300(NO)に続く処理である。なお、
図11~
図17の説明において、マイボトルを利用した場合の割引はないものとする。
【0071】
(
図11のフローチャートの説明)
図11のステップS100:計量装置20は、計量対象商品を特定済であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、計量対象商品の商品識別情報が記憶(例えば、RAM23に一時記憶。以下、他の情報も同様)されているか否かを判断する。計量対象商品を特定済であると判断した場合(ステップS100:YES)にはステップS200に進む。計量対象商品を特定済でないと判断した場合(ステップS100:NO)には
図12のステップS101に進む。
【0072】
ステップS200:計量装置20は、風袋の重量を取得済であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、風袋の重量情報が記憶されているか否かを判断する。風袋の重量を取得済であると判断した場合(ステップS200:YES)にはステップS300に進む。風袋の重量を取得済でないと判断した場合(ステップS200:NO)には
図13のステップS201に進む。
【0073】
ステップS300:計量装置20は、計量値(風袋分を含む総重量)を取得済であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、計量情報が記憶されているか否かを判断する。計量値を取得済であると判断した場合(ステップS300:YES)にはステップS400に進む。計量値を取得済でないと判断した場合(ステップS300:NO)には
図15のステップS301に進む。
【0074】
ステップS400:計量装置20は、特定・取得は全て完了したか否かを判断する。つまり、計量対象商品を特定済であり、かつ、風袋の重量を取得済であり、かつ、計量値を取得済であるか否かを判断する。全て完了したと判断した場合(ステップS400:YES)にはステップS410に進む。1つ以上が完了していないと判断した場合(ステップS400:NO)にはステップS100に戻る。
【0075】
ステップS410:計量装置20は、計量対象商品の正味量、計量対象商品の販売価格を算出する。具体的には、計量装置20は、計量情報(計量値)と風袋の重量情報とに基づいて計量対象商品の正味量を算出する。また、計量装置20は、容器(風袋)がマイ容器である場合には、計量対象商品の重量単価と、計量対象商品の正味量とに基づいて計量対象商品の販売価格を算出し、容器(風袋)が店舗容器である場合には、計量対象商品の重量単価と、計量対象商品の正味量と、店舗容器(風袋)の価格情報とに基づいて計量対象商品の販売価格を算出する。そしてステップS420に進む。
【0076】
ステップS420:計量装置20は、計量対象商品の正味量、計量対象商品の販売価格を表示する。つまり、計量装置20は、ステップS410にて算出した計量対象商品の正味量、計量対象商品の販売価格を表示する。そしてステップS430に進む。
【0077】
ステップS430:計量装置20は、ラベルを発行する。具体的には、計量装置20は、ステップS410にて算出した計量対象商品の販売価格等を表示したラベルを発行する。そして本フローチャートは終了する。
【0078】
(
図12のフローチャートの説明)
図12のステップS101:計量装置20は、商品の指定があったか否かを判断する。つまり、計量装置20は、タッチディスプレイ26において商品ボタンがタッチされたか否かを判断する。商品の指定があったと判断した場合(ステップS101:YES)にはステップS102に進む。商品の指定がなかったと判断した場合(ステップS101:NO)には
図11のステップS200に進む。
【0079】
ステップS102:計量装置20は、指定された商品を計量対象商品として特定する。また、計量装置20は、計量対象商品の商品識別情報を記憶(例えば、RAM23に一時記憶。以下、他の情報も同様)する。例えば、計量装置20は、計量対象商品の商品識別情報として、タッチされた商品ボタンに対応する商品識別情報(
図5参照)を記憶する。そしてステップS103に進む。
【0080】
ステップS103:計量装置20は、計量対象商品の商品名等を表示する。つまり、計量装置20は、タッチされた商品ボタンに対応する商品名(
図4、
図5参照)をタッチディスプレイ26に表示する。そしてステップS104に進む。
【0081】
ステップS104:計量装置20は、載置を待つのみの場合には、載置をするようメッセージを表示する。そして
図11のステップS200に進む。なお、載置を待つのみの場合とは、例えば、計量対象商品を特定済であり、かつ、店舗容器の重量(風袋の重量)を取得済であるが、計量値を取得済でない場合や、計量対象商品を特定済であり、かつ、マイ容器を選択済であるが、マイ容器の重量(風袋の重量)や計量値を取得済でない場合などである。
【0082】
(
図13及び
図14のフローチャートの説明)
図13のステップS201:計量装置20は、マイ容器を選択済であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、マイ容器を使用する旨の情報が記憶されているか否かを判断する。マイ容器を選択済であると判断した場合(ステップS201:YES)には
図11のステップS300に進む。マイ容器を選択済でないと判断した場合(ステップS201:NO)にはステップS202に進む。
【0083】
ステップS202:計量装置20は、マイ容器の選択があったか否かを判断する。つまり、計量装置20は、タッチディスプレイ26においてマイ容器ボタンがタッチされたか否かを判断する。マイ容器の選択があったと判断した場合(ステップS202:YES)にはステップS203に進む。マイ容器の選択がなかったと判断した場合(ステップS202:NO)には
図14のステップS211に進む。
【0084】
ステップS203:計量装置20は、マイ容器を使用する旨の情報を記憶する。例えば、計量装置20は、使用容器に関する使用容器情報として、タッチされたマイ容器ボタンに対応する容器識別情報を記憶する。そしてステップS204に進む。
【0085】
ステップS204:計量装置20は、マイ容器を使用する旨を表示する。そしてステップS205に進む。
【0086】
ステップS205:計量装置20は、載置を待つのみの場合には、載置をするようメッセージを表示する。そして
図11のステップS300に進む。
【0087】
図14のステップS211:計量装置20は、店舗容器を選択済であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、店舗容器を使用する旨の情報が記憶されているか否かを判断する。店舗容器を選択済であると判断した場合(ステップS211:YES)にはステップS250に進む。店舗容器を選択済でないと判断した場合(ステップS211:NO)にはステップS230に進む。
【0088】
ステップS230:計量装置20は、店舗容器の選択があったか否かを判断する。つまり、計量装置20は、タッチディスプレイ26において店舗容器ボタンがタッチされたか否かを判断する。店舗容器の選択があったと判断した場合(ステップS230:YES)にはステップS231に進む。店舗容器の選択がなかったと判断した場合(ステップS230:NO)には
図11のステップS300に進む。
【0089】
ステップS231:計量装置20は、店舗容器を使用する旨の情報を記憶する。例えば、計量装置20は、使用容器に関する使用容器情報として、タッチされた店舗容器ボタンに対応する容器識別情報(店舗容器識別情報)を記憶する。そしてステップS232に進む。
【0090】
ステップS232:計量装置20は、店舗容器を使用する旨を表示する。そしてステップS233に進む。
【0091】
ステップS233:計量装置20は、店舗容器の種類を選択するようメッセージを表示する。そしてステップS250に進む。
【0092】
ステップS250:計量装置20は、店舗容器の種類の選択があったか否かを判断する。つまり、計量装置20は、タッチディスプレイ26において店舗容器の種類毎の店舗容器種類ボタン(例えば、容器Sボタン、容器Mボタン、容器Lボタン)の何れかがタッチされたか否かを判断する。店舗容器の種類の選択があったと判断した場合(ステップS250:YES)にはステップS251に進む。店舗容器の種類の選択がなかったと判断した場合(ステップS250:NO)には
図11のステップS300に進む。
【0093】
ステップS251:計量装置20は、当該種類の店舗容器の重量情報を風袋の重量情報として取得する。具体的には、計量装置20は、風袋の重量情報として、タッチされた店舗容器種類ボタンに対応する店舗容器重量情報を記憶する。そしてステップS252に進む。
【0094】
ステップS252:計量装置20は、当該種類の店舗容器を使用する旨を表示する。そしてステップS253に進む。
【0095】
ステップS253:計量装置20は、風袋(当該種類の店舗容器)の重量を表示する。つまり、計量装置20は、ステップS251にて取得した当該種類の店舗容器の重量情報を表示する。そしてステップS254に進む。
【0096】
ステップS254:計量装置20は、載置を待つのみの場合には、載置をするようメッセージを表示する。そして
図11のステップS300に進む。
【0097】
(
図15~
図17のフローチャートの説明)
図15のステップS301:計量装置20は、載置を検出したか否かを判断する。載置を検出したと判断した場合(ステップS301:YES)にはステップS302に進む。載置を検出していないと判断した場合(ステップS301:NO)には
図11のステップS400に進む。
【0098】
ステップS302:計量装置20は、計量値(風袋分を含む総重量)を取得する。計量装置20は、計量情報として計量値を記憶する。そしてステップS303に進む。
【0099】
ステップS303:計量装置20は、計量値を表示する。つまり、計量装置20は、ステップS301にて取得した風袋分を含む総重量を表示する。そしてステップS310に進む。
【0100】
ステップS310:計量装置20は、風袋の重量を取得済であるか否かを判断する。風袋の重量を取得済であると判断した場合(ステップS310:YES)には
図11のステップS400に進む。風袋の重量を取得済でないと判断した場合(ステップS310:NO)には
図16のステップS311に進む。
【0101】
図16のステップS311:計量装置20は、マイ容器を認識したか否かを判断する。マイ容器を認識したと判断した場合(ステップS311:YES)にはステップS312に進む。マイ容器を認識していないと判断した場合(ステップS311:NO)には
図17のステップS320に進む。
【0102】
ステップS312:計量装置20は、マイ容器を認識した旨のメッセージを表示する。そしてステップS313に進む。
【0103】
ステップS313:計量装置20は、当該マイ容器の重量情報を風袋の重量として取得する。具体的には、計量装置20は、当該マイ容器のRFIDラベル(当該マイ容器に貼付されているラベル)から(より詳細には、該ラベルに付されている無線タグから)、当該マイ容器の重量情報を読み取り、風袋の重量情報として記憶する。そしてステップS314に進む。
【0104】
ステップS314:計量装置20は、風袋(当該マイ容器)の重量を表示する。つまり、計量装置20は、ステップS313にて取得した当該マイ容器の重量情報を表示する。そして
図11のステップS400に進む。
【0105】
図17のステップS320:計量装置20は、マイ容器を選択済であるか否かを判断する。マイ容器を選択済であると判断した場合(ステップS320:YES)にはステップS321に進む。マイ容器を選択済でないと判断した場合(ステップS320:NO)にはステップS322に進む。
【0106】
ステップS321:計量装置20は、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、マイ容器を載せ直すようメッセージを表示する。そして
図15のステップS301に戻る。なお、ステップS301に戻った後に、いつまでたっても状況が変わらない場合(マイ容器を認識しない状況が続く場合)には、ステップS301~S321の処理を繰り返し実行することとなるが、所定時間が経過した場合には、客の操作がなくても、店員呼出の処理が実行されるようにしてもよい。
【0107】
なお、マイ容器をマイ容器であると認識しない理由は、例えば、無線タグの破損、リーダー(無線タグ読書部29)の故障、情報の誤読などである。また、管理対象外である場合(他店の仕様であるなどデータ構造が本来のものとは異なる場合)にも、少なくとも、マイ容器をマイ容器であるとは認識しない。
【0108】
店員呼出となった場合には、更に何度か試した後に、店舗容器に詰め替えて販売してもよいし(0円としてもよい)、マイ容器を改めて登録してもよい。また、計量値の所定割合をマイ容器の重量として入力してもよい。つまり、グロス値からネット値を算出する際の風袋重量として、グロス値の所定割合(パーセント)を風袋重量として取り扱うようにしてもよい。計量装置20は、店員の操作に基づいて、グロス値の所定割合を風袋重量とする処理(以下、パーセント風袋処理という)を実行する。例えば、計量装置20は、パーセント風袋処理を実行させるボタンを表示し、当該ボタンの操作に応じてパーセント風袋処理を実行してもよい。
【0109】
ステップS322:計量装置20は、店舗容器を選択済であるか否かを判断する。店舗容器を選択済であると判断した場合(ステップS322:YES)にはステップS350に進む。店舗容器を選択済でないと判断した場合(ステップS322:NO)にはステップS323に進む。
【0110】
ステップS323:計量装置20は、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、載置した容器を確認するメッセージを表示する。つまり、計量装置20は、容器の載置は検出したが(ステップS301(YES))、マイ容器を認識することなく(ステップS311(NO))、かつ、マイ容器も店舗容器も選択済でないため(ステップS320(NO)、ステップS322(NO))、載置した容器が店舗容器であるか否かを確認する。そしてステップS330に進む。
【0111】
ステップS330:計量装置20は、載置した容器が店舗容器である旨の回答(店舗容器を載置した旨の選択)があったか否かを判断する。載置した容器が店舗容器である旨の回答(店舗容器を載置した旨の選択)があったと判断した場合(ステップS330:YES)にはステップS331に進む。載置した容器が店舗容器である旨の回答(店舗容器を載置した旨の選択)がなかったと判断した場合(ステップS330:NO)にはステップS340に進む。
【0112】
ステップS331:計量装置20は、店舗容器を使用する旨の情報を記憶する。そしてステップS332に進む。
【0113】
ステップS332:計量装置20は、店舗容器を使用する旨を表示する。そしてステップS333に進む。
【0114】
ステップS333:計量装置20は、店舗容器の種類を選択するようメッセージを表示する。そしてステップS350に進む。
【0115】
ステップS340:計量装置20は、載置した容器が店舗容器ではない旨の回答(マイ容器を載置した旨の選択)があったか否かを判断する。載置した容器が店舗容器ではない旨の回答(マイ容器を載置した旨の選択)があったと判断した場合(ステップS340:YES)にはステップS341に進む。載置した容器が店舗容器でない旨の回答(マイ容器を載置した旨の選択)がなかったと判断した場合(ステップS340:NO)にはステップS330に戻る。
【0116】
ステップS341:計量装置20は、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、マイ容器を載せ直すようメッセージを表示する。そして
図15のステップS301に戻る。なお、ステップS301に戻った後に、いつまでたっても状況が変わらない場合には、ステップS301~S321の処理を繰り返し実行する(ステップS340にてマイ容器であると回答しているため、ステップS301に戻った後は、ステップS320(YES)となり、ステップS301~S321の処理を繰り返し実行する)ことになるが、所定時間が経過した場合には、客の操作がなくても、店員呼出の処理が実行されるようにしてもよい。
【0117】
ステップS350:計量装置20は、店舗容器の種類の選択があったか否かを判断する。店舗容器の種類の選択があったと判断した場合(ステップS350:YES)にはステップS351に進む。店舗容器の種類の選択がなかったと判断した場合(ステップS350:NO)にはステップS350に戻る(つまり、店舗容器の種類の選択がなされる迄待機する)。
【0118】
ステップS351:計量装置20は、当該種類の店舗容器の重量情報を風袋の重量情報として取得する。そしてステップS352に進む。
【0119】
ステップS352:計量装置20は、当該種類の店舗容器を使用する旨を表示する。そしてステップS353に進む。
【0120】
ステップS353:計量装置20は、風袋(当該種類の店舗容器)の重量を表示する。そして
図11のステップS400に進む。
【0121】
図18~
図43は、計量装置20における計量操作画面の画面遷移例である。なお、
図18~
図43では、図面上の煩雑化を避けるため、欄・ボタンの符号を省略した。
【0122】
(第1の画面遷移例)
図18及び
図19は、計量装置20における第1の画面遷移例である。具体的には、
図18及び
図19は、商品Aの選択→マイ容器の選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識した場合における、幾つかの場面における画面を表している。なお、
図18(A)→
図18(B)→
図18(C)→
図18(D)→
図19(A)→
図19(B)→
図19(C)の順に遷移する。第2~第15の画面遷移例についても同様である。
【0123】
(動作例)
商品Aの選択→マイ容器の選択→載置の順に操作(正確には一瞬に操作。他の画面遷移例も同様)し、マイ容器を認識した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。なお、「ステップSx」、単に「Sx」と省略する。
【0124】
S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(NO)→S202(YES)→S203→S204→S205→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(YES)→S312→S313→S314→S400(YES)→S410→S420→S430
【0125】
図18(A)は、操作開始前を表している。
図18(B)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図18(C)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた後の場面を表している。
図18(C)では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示されている(S103)。
図18(D)は、マイ容器ボタンがタッチされた場面を表している。
図19(A)は、マイ容器ボタンがタッチされた後の場面を表している。
図19(A)では、マイ容器を使用する旨が表示され(S204)、載置をするようメッセージが表示されている(S205)。
図19(B)は、商品A入りのマイ容器が載置された後の場面を表している。
図19(B)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識した旨(つまり単に載置するだけで動作的に認識した旨。
図24(D)等も同様。)のメッセージが表示され(S312)、風袋(当該マイ容器)の重量が表示されている(S314)。
図19(C)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図19(C)では、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0126】
なお、商品Aの選択→マイ容器の選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識しなかった場合には、
図18(A)→
図18(B)→
図18(C)→
図18(D)→
図19(A)→
図19(D)の順に遷移する。
【0127】
(動作例)
商品Aの選択→マイ容器の選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識しなかった場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0128】
S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(NO)→S202(YES)→S203→S204→S205→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(YES)→S321→以下略
【0129】
図19(D)では、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、マイ容器を載せ直すようメッセージが表示されている(S321)。
【0130】
(第2の画面遷移例)
図20及び
図21は、計量装置20における第2の画面遷移例である。具体的には、
図20及び
図21は、商品Aの選択→店舗容器の選択→容器Mの選択→載置の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0131】
(動作例)
商品Aの選択→店舗容器の選択→容器Mの選択→載置の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0132】
S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(YES)→S231→S232→S233→S250(YES)→S251→S252→S253→S254→300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(YES)→S400(YES)→S410→S420→S430
【0133】
図20(A)~
図20(C)は、
図18(A)~
図18(C)と同様である。
図20(D)は、店舗容器ボタンがタッチされた場面を表している。
図21(A)は、店舗容器ボタンがタッチされた後の場面を表している。
図21(A)では、店舗容器を使用する旨が表示され(S232)、店舗容器の種類を選択するようメッセージが表示されている(S233)。
図21(B)は、容器Mボタンがタッチされた場面を表している。
図21(C)は、容器Mボタンがタッチされた後の場面を表している。
図21(C)では、容器Mを使用する旨が表示され(S252)、風袋(容器M)の重量が表示され(S253)、載置をするようメッセージが表示されている(S254)。
図21(D)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図21(D)では、計量値が表示され(S303)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0134】
(第3の画面遷移例)
図22及び
図23は、計量装置20における第3の画面遷移例である。具体的には、
図22及び
図23は、商品Aの選択→店舗容器の選択→載置→容器Mの選択の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0135】
(動作例)
商品Aの選択→店舗容器の選択→載置→容器Mの選択の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0136】
S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(YES)→S231→S232→S233→S250(NO)→300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(NO)→S322(YES)→S350(YES)→S351→S352→S353→S400(YES)→S410→S420→S430
【0137】
図22(A)~
図23(A)は、
図21(A)~
図22(A)と同様である。
図23(B)は、商品A入りの容器Mが載置された後の場面を表している。
図23(B)では、計量値が表示されている(S303)。
図23(C)は、容器Mボタンがタッチされた場面を表している。
図23(D)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図23(D)では、容器Mを使用する旨が表示され(S352)、風袋(容器M)の重量が表示され(S353)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0138】
(第4の画面遷移例)
図24及び
図25は、計量装置20における第4の画面遷移例である。具体的には、
図24及び
図25は、商品Aの選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0139】
(動作例)
商品Aの選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0140】
S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(NO)→300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(YES)→S312→S313→S314→S400(YES)→S410→S420→S430
【0141】
図24(A)~
図24(C)は、
図18(A)~
図18(C)と同様である。
図24(D)は、商品A入りのマイ容器が載置された後の場面を表している。
図24(D)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識した旨のメッセージが表示され(S312)、風袋(当該マイ容器)の重量が表示されている(S314)。
図25は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図25では、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0142】
(第5の画面遷移例)
図26及び
図27は、計量装置20における第5の画面遷移例である。具体的には、
図26及び
図27は、商品Aの選択→載置(マイ容器非認識)→店舗容器を載置した旨の回答の順に操作した場合おける、幾つかの場面における画面を表している。
【0143】
(動作例)
商品Aの選択→載置(マイ容器非認識)→店舗容器を載置した旨の回答の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0144】
S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(NO)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(NO)→S322(NO)→S323→S330(YES)→S331→S332→S333→S350(YES)→S351→S352→S353→S400(YES)→S410→S420→S430
【0145】
図26(A)~
図26(C)は、
図18(A)~
図18(C)と同様である。
図26(D)は、商品A入りの容器Mが載置された後の場面を表している。
図26(D)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、載置した容器を確認するメッセージが表示されている(S323)。
図27(A)は、載置した容器が店舗容器であると回答された場面を表している。
図27(B)は、載置した容器が店舗容器であると回答された後の場面を表している。
図27(B)では、店舗容器を使用する旨が表示され(S332)、店舗容器の種類を選択するようメッセージが表示されている(S333)。
図27(C)は、容器Mボタンがタッチされた場面を表している。
図27(D)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図27(D)では、容器Mを使用する旨が表示され(S352)、風袋(容器M)の重量が表示され(S353)、計量対象商品の正味量販売価格が表示されている(S420)。
【0146】
(第6の画面遷移例)
図28及び
図29は、計量装置20における第6の画面遷移例である。具体的には、
図28及び
図29は、商品Aの選択→載置(マイ容器非認識)→マイ容器を載置した旨の回答の順に操作した場合おける、幾つかの場面における画面を表している。
【0147】
(動作例)
商品Aの選択→載置(マイ容器非認識)→マイ容器を載置した旨の回答の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0148】
S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(NO)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(NO)→S322(NO)→S323→S330(NO)→S340(YES)→S341→以下略
【0149】
図28(A)~
図28(D)は、
図26(A)~
図26(D)と同様である。
図29(A)は、載置した容器がマイ容器であると回答された場面を表している。
図29(B)は、載置した容器がマイ容器であると回答された後の場面を表している。
図29(B)では、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、マイ容器を載せ直すようメッセージが表示されている(S341)。
【0150】
(第7の画面遷移例)
図30及び
図31は、計量装置20における第7の画面遷移例である。具体的には、
図30及び
図31は、マイ容器の選択→商品Aの選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0151】
(動作例)
マイ容器の選択→商品Aの選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0152】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(YES)→S203→S204→S205→S300(NO)→S301(NO)→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(YES)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(YES)→S312→S313→S314→S400(YES)→S410→S420→S430
【0153】
図30(A)は、操作開始前を表している。
図30(B)は、マイ容器ボタンがタッチされた場面を表している。
図30(C)は、マイ容器ボタンがタッチされた後の場面を表している。
図30(C)では、マイ容器を使用する旨が表示されている(S204)。
図30(D)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図31(A)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた後の場面を表している。
図31(A)では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示されている(S103)。
図31(B)は、商品A入りのマイ容器が載置された後の場面を表している。
図31(B)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識した旨のメッセージが表示され(S312)、風袋(当該マイ容器)の重量が表示されている(S314)。
図31(C)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図31(C)では、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0154】
なお、マイ容器の選択→商品Aの選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識しなかった場合には、
図30(A)→
図30(B)→
図30(C)→
図30(D)→
図31(A)→
図31(D)の順に遷移する。
【0155】
(動作例)
マイ容器の選択→商品Aの選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識しなかった場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0156】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(YES)→S203→S204→S205→S300(NO)→S301(NO)→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(NO)→S201(YES)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(YES)→S321→以下略
【0157】
図31(D)では、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、マイ容器を載せ直すようメッセージが表示されている(S321)。
【0158】
(第8の画面遷移例)
図32及び
図33は、計量装置20における第8の画面遷移例である。具体的には、
図32及び
図33は、マイ容器の選択→載置→商品Aの選択の順に操作し、マイ容器を認識した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0159】
(動作例)
マイ容器の選択→載置→商品Aの選択の順に操作し、マイ容器を認識した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0160】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(YES)→S203→S204→S205→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(YES)→S312→S313→S314→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(YES)→S300(YES)→S400(YES)→S410→S420→S430
【0161】
図32(A)~
図32(C)は、
図30(A)~
図30(C)と同様である。
図32(D)は、商品A入りのマイ容器が載置された後の場面を表している。
図32(D)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識した旨のメッセージが表示され(S312)、風袋(当該マイ容器)の重量が表示されている(S314)。
図33(A)は、
図32(D)に続く場面を表している。
図33(B)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図33(C)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図33(C)では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示され(S103)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0162】
【0163】
(動作例)
マイ容器の選択→商品Aの選択→載置の順に操作し、マイ容器を認識しなかった場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0164】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)⇒S201(NO)⇒S202(YES)→S203→S204→S205→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(YES)→S321→以下略
【0165】
図33(D)では、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、マイ容器を載せ直すようメッセージが表示されている(S321)。
【0166】
(第9の画面遷移例)
図34及び
図35は、計量装置20における第9の画面遷移例である。具体的には、
図34及び
図35は、店舗容器の選択→容器Mの選択→商品Aの選択→載置の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0167】
(動作例)
店舗容器の選択→容器Mの選択→商品Aの選択→載置の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0168】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(YES)→S231→S232→S233→S250(YES)→S251→S252→S253→S254→S300(NO)→S301(NO)→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(YES)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(YES)→S400(YES)→S410→S420→S430
【0169】
図34(A)は、操作開始前を表している。
図34(B)は、店舗容器ボタンがタッチされた場面を表している。
図34(C)は、店舗容器ボタンがタッチされた後の場面を表している。
図34(C)では、店舗容器を使用する旨が表示され(S232)、店舗容器の種類を選択するようメッセージが表示されている(S233)。
図34(D)は、容器Mボタンがタッチされた場面を表している。
図35(A)は、容器Mボタンがタッチされた後の場面を表している。
図35(A)では、容器Mを使用する旨が表示され(S252)、風袋(容器M)の重量が表示されている(S253)。
図35(B)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図35(C)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた後の場面を表している。
図35(C)では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示され(S103)、載置をするようメッセージが表示されている(S104)。
図35(D)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図35(D)では、計量値が表示され(S303)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0170】
(第10の画面遷移例)
図36は、計量装置20における第10の画面遷移例である。具体的には、
図36は、店舗容器の選択→容器Mの選択→載置→商品Aの選択の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0171】
(動作例)
店舗容器の選択→容器Mの選択→載置→商品Aの選択の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0172】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(YES)→S231→S232→S233→S250(YES)→S251→S252→S253→S254→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(YES)→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(YES)→S300(YES)→S400(YES)→S410→S420→S430
【0173】
第10の画面遷移例では、第10の画面遷移例における、
図34(A)~
図34(D)に相当する場面の図示を省略している。
図36(A)は、
図35(A)と同様である。
図36(B)は、商品A入りの容器Mが載置された後の場面を表している。
図36(B)では、計量値が表示されている(S303)。
図36(C)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図36(D)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図36(D)では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示され(S103)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0174】
(第11の画面遷移例)
図37及び
図38は、計量装置20における第11の画面遷移例である。具体的には、
図37及び
図38は、店舗容器の選択→載置→容器Mの選択→商品Aの選択の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0175】
(動作例)
店舗容器の選択→載置→容器Mの選択→商品Aの選択の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0176】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(YES)→S231→S232→S233→S250(NO)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(NO)→S322(YES)→S350(YES)→S351→S352→S353→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(YES)→S300(YES)→S400(YES)→S410→S420→S430
【0177】
図37(A)~
図37(C)は、
図34(A)~
図34(C)と同様である。
図37(D)は、商品A入りの容器Mが載置された後の場面を表している。
図37(D)では、計量値が表示されている(S303)。
図38(A)は、容器Mボタンがタッチされた場面を表している。
図38(B)は、容器Mボタンがタッチされた後の場面を表している。
図35(B)では、容器Mを使用する旨が表示され(S352)、風袋(容器M)の重量が表示されている(S353)。
図38(C)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図38(D)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図38(D)では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示され(S103)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0178】
(第12の画面遷移例)
図39及び
図40は、計量装置20における第12の画面遷移例である。具体的には、
図39及び
図40は、載置(マイ容器認識)→商品Aの選択の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0179】
(動作例)
載置(マイ容器認識)→商品Aの選択の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0180】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(NO)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(YES)→S312→S313→S314→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(YES)→S300(YES)→S400(YES)→S410→S420→
図430
【0181】
図39(A)は、操作開始前を表している。
図39(B)は、商品A入りのマイ容器が載置された後の場面を表している。
図39(B)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識した旨のメッセージが表示され(S312)、風袋(当該マイ容器)の重量が表示されている(S314)。
図39(C)は、
図39(B)に続く場面を表している。
図39(D)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図40は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図40では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示され(S103)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0182】
(第13の画面遷移例)
図41及び
図42は、計量装置20における第14の画面遷移例である。具体的には、
図41及び
図42は、載置(マイ容器非認識)→店舗容器を載置した旨の回答→店舗容器の選択→容器Mの選択→商品Aの選択の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0183】
(動作例)
載置(マイ容器非認識)→店舗容器を載置した旨の回答→店舗容器の選択→容器Mの選択→商品Aの選択の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0184】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(NO)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(NO)→S322(NO)→S323→S330(YES)→S331→S332→S333→S350(YES)→S351→S352→S353→S400(NO)→S100(NO)→S101(YES)→S102→S103→S104→S200(YES)→S300(YES)→S400(YES)→S410→S420→S430
【0185】
図41(A)は、操作開始前を表している。
図41(B)は、商品A入りの容器Mが載置された後の場面を表している。
図41(B)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、載置した容器を確認するメッセージが表示されている(S323)。
図41(C)は、載置した容器が店舗容器であると回答された場面を表している。
図41(D)は、載置した容器が店舗容器であると回答された後の場面を表している。
図41(D)では、店舗容器を使用する旨が表示され(S332)、店舗容器の種類を選択するようメッセージが表示されている(S333)。
図42(A)は、容器Mボタンがタッチされた場面を表している。
図42(B)は、容器Mボタンがタッチされた後の場面を表している。
図42(B)では、容器Mを使用する旨が表示され(S352)、風袋(容器M)の重量が表示されている(S353)。
図42(C)は、商品Aの商品ボタンがタッチされた場面を表している。
図42(D)は、計量対象商品の正味量、販売価格の算出後の場面を表している。
図42(D)では、計量対象商品として商品Aの商品名、単価が表示され(S103)、計量対象商品の正味量、販売価格が表示されている(S420)。
【0186】
(第14の画面遷移例)
図43は、計量装置20における第14の画面遷移例である。具体的には、
図43は、載置(マイ容器非認識)→マイ容器を載置した旨の回答の順に操作した場合における、幾つかの場面における画面を表している。
【0187】
(動作例)
載置(マイ容器非認識)→マイ容器を載置した旨の回答の順に操作した場合、計量装置20は、
図11~
図17のフローチャートで説明すると、例えば、以下のように動作する。
【0188】
S100(NO)→S101(NO)→S200(NO)→S201(NO)→S202(NO)→S211(NO)→S230(NO)→S300(NO)→S301(YES)→S302→S303→S310(NO)→S311(NO)→S320(NO)→S322(NO)→S323→S330(NO)→S340(YES)→S341→以下略
【0189】
図43(A)は、操作開始前を表している。
図43(B)は、商品A入りのマイ容器が載置された後の場面を表している。
図43(B)では、計量値が表示され(S303)、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、載置した容器を確認するメッセージが表示されている(S323)。
図43(C)は、載置した容器がマイ容器であると回答された場面を表している。
図43(D)は、載置した容器がマイ容器であると回答された後の場面を表している。
図43(D)では、マイ容器を認識しなかった旨のメッセージ、マイ容器を載せ直すようメッセージが表示されている(S341)。
【0190】
計量装置20が無線タグを読み取るタイミングについて補足する。計量装置20が無線タグを読み取るタイミングとしては、例えば、計量値の変動中(安定前)であってもよいし、計量値の安定後(例えば安定直後)であってもよい。画像認識等の計量以外の技術を用いて容器が載置されたことを認識した後であってもよい。なお、無線タグを読み取るタイミングと、マイ容器を認識したかを判断するタイミング(
図16のステップS311)は必ずしも同じタイミングでなくてもよい。つまり、無線タグの読み取り後に直ちにマイ容器を認識したかを判断せずに、無線タグの読み取り後に他の1以上の処理を実行し、他の1以上の処理の実行後にマイ容器を認識したかを判断してもよい。換言すれば、マイ容器を認識したかを判断するタイミングになって初めて無線タグを読み取るのではなく、マイ容器を認識したかを判断するのに先立って無線タグを読み取っておいてもよい。
【0191】
また、商品の指定という条件、容器(マイ容器)の選択という条件の一方又は両方が成立した場合に無線タグを読み取るようにしてもよい。なお、
図11~
図17のフローチャートの例は、上記両条件が共に成立していなくても、マイ容器であるかを判断可能(つまり、無線タグを読み取り可能)である(
図39等)。
【0192】
なお、無線タグ読書部29は、制御の簡略化のため、常時電波を発信し続けてもよい。常時電波を発信し続ける場合、無線タグを読み取るタイミングに係る上記条件の成立前は、無線タグの読み取り動作をOFFとし、上記条件の成立後にONとしてもよい。これにより、常時電波を発信し続けたとしても、不必要な情報(周辺に存在する他のマイ容器の無線タグの情報)を誤って取得しないようにすることができる。
【0193】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0194】
例えば、上記では、店舗容器ボタンの操作後に別の画面に遷移して店舗容器種類ボタンが表示される例を説明したが、店舗容器ボタンの操作後に当該画面(別の画面に遷移せずに同一画面)にて店舗容器種類ボタンを表示してもよい。また、店舗容器ボタンを表示せずに店舗容器種類ボタンを表示してもよい。つまり、同一画面に、例えば、マイ容器ボタン、店舗容器(容器S)ボタン、店舗容器(容器M)ボタン、店舗容器(容器L)ボタンを選択可能に表示してもよい。
【0195】
また、上記では、計量装置20は、商品の特定、風袋の重量の取得、計量値の取得の3つの順序にかかわらず、全てが完了した後に正味量を算出、表示する例を説明したが(
図11のステップS400、S410、S420)、商品の特定前であっても、風袋の重量の取得、計量値の取得の2つが完了した場合には、特定前の商品について正味量を算出、表示してもよい。例えば、
図32(D)、
図36(B)等において、正味量が表示されるようにしてもよい。
【0196】
また、上記では、計量装置20が、無線タグとの間の通信(情報の読み書き)を実行する構成を説明したが、計量装置20とは異なる他の装置が無線タグとの間の通信を実行し、計量装置20は、当該他の装置を介して、無線タグとの間の通信を実行してもよい。換言すれば、上記では、計量装置20が無線タグ読書部29を備える構成(計量機能を備える計量装置が無線タグ読書機能も兼ね備える一体的な構成)を説明したが、無線タグ読書部29を備えない計量装置と無線タグ読書部29を備える他の装置とから構成(別体である、計量機能を備える計量装置と無線タグ読書機能も備える装置からなる構成)してもよい。つまり、例えば、操作表示部と計量部と無線タグ読書部とで計量システムを構成してもよい(複数の装置によって計量装置20の各機能(
図3)を実現する計量システムとして構成してもよい)。
【0197】
また、上記では、マイ容器を登録する際に利用する計量装置20と、商品購入の際に利用する計量装置20とは、同一の計量装置20であってもよいし、異なる計量装置20であってもよいと説明したが、マイ容器を登録する際には必ずしも計量装置20を用いなくてもよい。例えば、マイ容器を登録する装置は、少なくとも、計量機能と、無線タグ読書機能と、風袋質量の書き込みが完了した旨を出力する出力機能とを備えるものであればよい。
【0198】
また、上記では、計量装置20がラベル(
図9)を印字、発行したが、ラベルを印字、発行する装置は別体であってもよい。
【0199】
また、上記では、RFIDラベルには重量情報を書き込まれる例を説明したが、RFIDラベルに書き込まれる情報は重量情報に限定されない。例えば、重量情報に加えて、登録日(登録日時)、登録の有効期限(例えば、登録時から1年)を書き込むようにしてもよい。登録内容を確認(後述)した場合には、確認日(確認日時)を書き込むようにしてもよい。また、登録した装置に関する情報(登録した装置を識別可能な識別情報)、登録した店舗に関する情報(登録した店舗を識別可能な識別情報等)を書き込むようにしてもよい。また、マイ容器の特徴に関する情報(材質、形状、色等)を書き込むようにしてもよい。マイ容器の特徴に関する情報は、例えば、マイ容器の登録時に、選択欄(選択肢)を設けた画面を表示し、登録者(店員、客)に選択させることによって取得してもよい。また、マイ容器の登録時に、管理番号として例えばシリアル番号を書き込むようにしてもよい。上記シリアル番号は、顧客情報(会員番号)と対応付けされているものであってもよい。また、会員番号を管理番号として書き込むようにしてもよい。
【0200】
また、上記では、計量装置20が実行するマイ容器に関係する処理として、未登録のマイ容器を登録する処理(
図7、
図9参照)、及び、登録済のマイ容器を利用した商品購入の処理(
図8、
図11~
図17等参照)について説明したが、計量装置20が実行するマイ容器に関係する処理は、上記2つの処理に限定されない。例えば、計量装置20は、登録済のマイ容器の登録内容を確認する処理を実行してもよい。下記は、登録済のマイ容器の登録内容を確認する処理の概略である。
【0201】
(マイ容器の登録内容を確認する処理の概略)
(1)計量装置20は、載台に載置された登録済のマイ容器(商品は入れていない状態)を計量するとともに、当該マイ容器のRFIDラベルから当該マイ容器の重量情報を読み取る。
(2)計量装置20は、計量値(つまり当該マイ容器の現在の重量)と、RFIDラベルから読み取った重量情報(つまり当該マイ容器の過去(登録時)の重量)とを比較する。なお、両者(計量値、RFIDラベルから読み取った重量情報)は基本的には一致する筈であるが、例えば、マイ容器に破損、変質があった場合や、何らかの不正(例えば、登録時にマイ容器を故意に重くする不正、他のマイ容器のRFIDラベルに付け替える不正等)があった場合には、両者は一致しなくなる。
(3)計量装置20は、両者の比較結果を出力する。例えば、計量装置20は、両者が一致する場合(又は、両者の差が予め定めた許容誤差の範囲内の場合)には、登録内容(RFIDラベルから読み取った重量情報)は正常である旨を表示する。計量装置20は、両者が一致しない場合(又は、両者の差が予め定めた許容誤差の範囲外の場合)には、登録内容は異常である旨を表示する。また、計量装置20は、両者が一致しない場合には、例えば操作に基づいて、登録内容を計量値に書き変えるようにしてもよい。
【0202】
なお、上述したように、RFIDラベルに日時に関する情報(登録日、登録の有効期限、確認日)を書き込む態様の場合、計量装置20は、当該日時に関する情報に基づいて、マイ容器の登録内容を確認する処理を実行するようメッセージを表示してもよい。
【0203】
上記でも関連する内容を述べたが、計量装置20は、登録時にRFIDラベルに書き込まれた情報の一部又は全部を出力してもよいし、RFIDラベルに書き込まれた情報に基づく情報を出力してもよい。一例として、計量装置20は、マイ容器を認識した際に、管理番号を風袋表示欄1202に表示してもよいし、管理番号を印刷したラベルを発行してもよい。また、上述したように、計量装置20は、マイ容器を認識した際に、登録の有効期限の日時に関する情報に基づいて、マイ容器の登録内容を確認する処理を実行するようメッセージを表示してもよいし、当該メッセージを印刷したラベルを発行してもよい。
【0204】
(販売時における無線タグへの書き込み)
上記では、マイ容器を使用した商品購入時にはRFIDラベル(より詳細には無線タグ)から情報を読み取るが、RFIDラベルへ情報を書き込まない態様を説明した。つまり、マイ容器の登録時にはRFIDラベルへ情報を書き込むが、マイ容器を使用した商品購入時にはRFIDラベルへ情報を書き込まない態様を説明した。しかしながら、マイ容器を使用した商品購入時にもRFIDラベルへ情報を書き込むようにしてもよい。
【0205】
例えば、マイ容器を使用した商品購入時に、RFIDラベルへ販売価格を書き込むようにしてもよい。少なくとも登録処理を実行可能な装置(不図示)においてRFIDラベルの読み取りが可能であれば、計量装置20がRFIDラベルへ販売価格を書き込むことにより、少なくとも登録処理を実行可能な装置においてRFIDラベルを介して販売価格を取得できるため、計量装置20においてラベル(
図9)を印刷、発行せずとも、当該商品の登録(及び登録後の精算)が可能になる。また、計量装置20は、当該商品の商品名、当該商品を識別可能な情報、当該商品の単価、正味量などを書き込むようにしてもよい。
【0206】
また、計量装置20は、利用回数、利用金額等の購買履歴となる情報をRFIDラベルへ書き込むようにしてもよい。つまり、マイ容器を利用する毎に、当該マイ容器による購買情報が記憶され、マイ容器自身が、当該マイ容器を利用した購買の購買履歴を管理(保持)するようにしてもよい。購買履歴に応じた柔軟な(段階的な)割引が実行可能になる。なお、管理番号(シリアル番号、会員番号)に対応付けてマイ容器の外部(例えば、計量装置20、不図示の管理装置、クラウドサーバ等)に購買履歴を記憶してもよい。
【0207】
(商品ボタンの表示)
また、上記では、計量装置20が、商品ボタンを特に制限なく表示する例を説明したが、計量装置20は、操作(指定)される可能性が高い商品(つまり、陳列エリアにて客が容器(マイ容器、店舗容器)に取り出した商品(容器に取り出したとみなせる商品))の商品ボタンを表示し、操作される可能性が高い商品以外の商品の商品ボタンを表示しないようにしてもよい。これにより、商品の指定が容易になる。
【0208】
例えば、夫々の陳列容器(例えば、陳列容器300、400)における商品の取り出し動作を検出可能とし、ある陳列容器における商品の取り出し動作を検出した場合には、当該商品の取り出し動作があった旨を計量装置20に通知してもよい。具体的には、自機器の動き(傾斜、回転等)を検出可能なセンサ部と、外部(例えば、計量装置20)に情報を出力可能な通信部とを備える小型機器を、陳列容器300の上蓋部310に設置し、計量装置20は、ある陳列容器300の上蓋部310が持ち上げられた場合には、当該陳列容器300内の商品に対応するボタンを取り出し動作があった商品のボタンとして表示してもよい。同様に、上記小型機器を陳列容器400の押下部410に設置し、計量装置20は、ある陳列容器400の押下部410が押し下げられた場合には、当該陳列容器400内の商品に対応するボタンを取り出し動作があった商品のボタンとして表示してもよい。
【0209】
なお、計量装置20は、商品の取り出し動作毎に通知を受け付ける。計量装置20は、ある商品について複数回の通知があった場合には、当該商品の商品ボタンを通知回数分表示する(なお、1通知分の商品ボタンを表示は1回の操作により消滅する)。例えば、商品Aについて連続して3回の通知があった場合(商品Aの取り出し動作が連続して3回あった場合)、計量装置20は、商品Aの商品ボタンの表示回数として3回を記憶し、商品Aの商品ボタンの1回目の操作後、2回目の操作後には、商品Aの商品ボタンを消去せずに、3回目の操作後には商品Aの商品ボタンを消去する。これより、比較的短期間に、複数の客が、ある商品を取り出した場合であっても、当該客数分、当該商品の商品ボタンを表示し続けることができる。なお、ある商品について取り出し動作の間隔が短い場合(例えば、予め定めた時間内に再度取り出し動作を検出した場合)、当該商品について1回の取り出し動作であると判断してもよい。
【0210】
なお、上述のような方法の他、例えば、各商品の近傍に電子的な商品札(振動を検出する検出機能、計量装置20に対する通信機能を備える商品札)を配置し、該商品札が、ある商品の購入宣言としての当該商品の近傍の商品札をタッチした場合、当該商品について購入宣言があった旨を計量装置20に通知する方法であってもよい。
【0211】
なお、操作される可能性が高い商品以外の商品の商品ボタンも表示するが、操作される可能性が高い商品の商品ボタンを操作される可能性が高い商品以外の商品の商品ボタンよりも優先して表示(操作し易い位置に表示、大きく表示、目立つ色にて表示等)してもよい。
【0212】
また、上記では、マイ容器にRFIDラベル(無線タグ81が付されているラベル80)を貼付した後に、RFIDラベルを貼付したマイ容器を計量し、RFIDラベルに計量値を書き込むようにしているが(
図7)、計量値を書き込まれたRFIDラベルが貼付されたマイ容器(登録済のマイ容器)を作る手順はこれに限定されない。例えば、計量値を書き込んだ状態のRFIDラベルを発行し、その後、マイ容器に貼付してもよい。
【0213】
(構成1)例えば、無線タグ読書部と、RFIDラベルを印刷、発行するRFIDラベル発行部とを備えるラベル発行装置を、計量装置20とは別に用意する(計量装置20とラベル発行装置とは通信可能である)。計量装置20は、マイ容器を計量し、計量値をラベル発行装置に出力(送信)する。ラベル発行装置は、内部に例えばロール状のRFIDラベルが収納さており、計量装置20から入力(受信)した計量値を1つのRFIDラベル(先頭のRFIDラベル)に書き込む。ラベル発行装置は、計量値を書き込んだRFIDラベルを例えばオートカット機能でカットし、発行する(発行後にミシン線部でカットするようにしてもよい)。ラベル発行装置は、風袋質量情報(計量値)を無線タグ81への書き込むことのほかに、RFIDラベルに風袋質量情報を印字して発行してもよい。そして、上記のようにして発行されたRFIDラベルを、計量装置20にて計量したマイ容器に貼付する。
【0214】
(構成2)計量装置20がRFIDラベル発行部を備えるようにしてもよい。つまり、上記(構成1)の構成は、計量装置20とラベル発行装置とが別体として存在しているが、一体であってもよい。計量装置20は、印刷部28とは別に、RFIDラベル発行部を備えていてもよいし、印刷部28がRFIDラベル発行部の機能を兼ね備えていてもよい。また、印刷部28が、無線タグ読書部の機能を兼ね備えていてもよい。計量装置20は、マイ容器登録用の無線タグ読書部と、商品購入時用の無線タグ読書部とを別々に備えていてもよいし、両方に利用される1つの無線タグ読書部を備えていてもよい。
【0215】
なお、書き込む情報と印字する情報はフォーマット設定などで適宜、設定すればよい。具体的には、無線タグ81には風袋質量と登録日、店舗名などを書込み、ラベル80には、風袋質量と、店舗名のみ印字するなど、様々な利用方法がある(構成1、2共通)。
【0216】
なお、上記では、
図1に示すように、客自身が陳列エリアにて所望の商品を容器に入れる販売態様を例示したが、店員が容器に商品を入れる販売態様であってもよい。例えば、店員が、客の注文に応じて、ショーケースに陳列される商品(惣菜等)を、客の持参したマイ容器に入れるようにしてもよい。
【0217】
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、計量装置、風袋質量の管理方法、売価算出方法に関する。
[背景技術]
例えば、計量して商品を販売するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]実公平6-50740号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、計量して販売する商品の販売には改善の余地があった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、計量して販売する商品の販売を改善する技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、容器(例えば、
図7の未登録のマイ容器71)の質量(重量)である風袋質量を計量する計量手段と、前記計量手段で計量された風袋質量をラベル(例えば、
図7のラベル80)に付された非接触ID媒体(例えば、無線タグ81)へ書き込む書込手段(例えば、
図10のステップS12の手段)と、前記書込手段による風袋質量の書き込みが完了した旨を出力する出力手段(例えば、
図10のステップS13の手段)と、を備えることを特徴とする計量装置である。
上記(1)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。
昨今、環境問題に積極的が話題となり、リユースが注目されている。計量販売の場面では、客自身が用意した容器(マイ容器)を用いる販売も増加している。顧客が用意する容器は多種多様であるため、顧客が用意する容器の風袋引きが問題となる。上記(1)の計量装置によれば、例えば、顧客が用意する容器の重量(風袋重量)を非接触ID媒体に書き込むことができる。従って、計量販売時には、非接触ID媒体の書き込まれている風袋重量を読み取れるなどすれば、好適に(例えば、簡便かつ正確に)風袋引きを行うことができる。また、風袋質量の書き込みが完了した旨が出力されるため、安心である。
(2)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様は、容器の質量である風袋質量を計量する計量手段と、前記計量手段で計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込手段と、前記書込手段で風袋質量が書き込まれた非接触ID媒体が付されたラベルを発行する発行手段と、を備え、前記非接触ID媒体への書き込みは、前記発行手段によるラベルの発行の過程で実行されることを特徴とする計量装置である。
上記(2)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。また、上記(2)の計量装置によれば、ラベルの発行の過程で非接触ID媒体への書き込み行われるなど流れに無駄がなく分かり易い。
(3)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様は、内容物を含む容器の質量を計量する計量手段と、ラベルに付された非接触ID媒体から容器の質量である風袋質量を読み取る読取手段と、操作を受け付ける操作受付手段と、容器内の内容物の質量を算出する算出手段と、を備え、前記算出手段は、前記読取手段によって風袋質量が読み取られた場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記読取手段で読み取られた風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出し、前記読取手段によって風袋質量が読み取られなかった場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記操作受付手段で受け付けた操作によって決定される風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出する、ことを特徴とする計量装置である。
上記(3)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。例えば、風袋質量が読み取られた場合、自動的に内容物の質量を算出されるため、効率的であり、例えばセルフ形式の計量販売であっても分かり易い。また、風袋質量が読み取られない場合であっても操作により内容物の質量を算出することができる。
(4)前記操作受付手段は、風袋質量が異なる複数種類の容器(例えば、容器S、容器M、容器L)の何れかを選択する操作を受け付け可能であり、前記算出手段は、前記読取手段によって風袋質量が読み取られなかった場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記操作受付手段で受け付けた操作によって選択された容器の風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出する、ことを特徴とする上記(3)に記載の計量装置である。
上記(4)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。
(5)前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量に対する所定の割合を風袋質量として決定する風袋質量決定手段を備え、前記算出手段は、前記読取手段によって風袋質量が読み取られなかった場合、前記計量手段で計量された内容物を含む容器の質量と、前記風袋質量決定手段によって決定される風袋質量とに基づいて、内容物の質量を算出する、ことを特徴とする上記(3)に記載の計量装置である。
上記(5)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。
(6)前記読取手段は、容器が載置部に載置されたことを条件に風袋質量を読み取ることを特徴とする上記(3)乃至上記(5)のいずれかに記載の計量装置である。
上記(6)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。例えば、載置された容器について読み取るため、誤認を防止することができる。
(7)前記読取手段は、商品が特定されたことを条件に風袋質量を読み取ることを特徴とする上記(3)乃至上記(5)のいずれかに記載の計量装置である。
上記(7)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。例えば、計量の意思の確認後に計量するため、誤認を防止することができる。また、直感的な順序と合致しているため、例えば異なる商品の容器と間違えるなどの誤認を防止することができる。
(8)前記操作受付手段は、前記読取手段によって風袋質量を読み取り可能な容器であるか否かを選択する操作を受け付け可能であり、前記読取手段は、前記操作受付手段によって風袋質量を読み取り可能な容器であるか否かを選択する操作を受け付けたことを条件に風袋質量を読み取ることを特徴とする上記(3)乃至上記(5)のいずれかに記載の計量装置である。
上記(8)の計量装置によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。例えば、計量の意思の確認後に計量するため、誤認を防止することができる。
(9)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様は、計量装置を用いて容器の質量である風袋質量を管理する管理方法であって、繰り返し使用可能な容器の風袋質量を計量する計量ステップと、前記計量ステップで計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込ステップと、前記書込ステップによる風袋質量の書き込みが完了した旨を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする風袋質量の管理方法である。
上記(9)の管理方法によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。
(10)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様は、計量装置を用いて容器の質量である風袋質量を管理する管理方法であって、繰り返し使用可能な容器の風袋質量を計量する計量ステップと、前記計量ステップで計量された風袋質量をラベルに付された非接触ID媒体へ書き込む書込ステップと、前記書込ステップにより風袋質量が書き込まれた非接触ID媒体が付されたラベルを発行する発行ステップと、を含むことを特徴とする風袋質量の管理方法である。
上記(10)の管理方法によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。
(11)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様は、計量装置を用いた売価算出方法であって、容器の質量である風袋質量を計量する第1の計量ステップと、前記第1の計量ステップで計量された風袋質量を非接触ID媒体に記録する記録ステップと、商品投入後の容器の質量を計量する第2の計量ステップと、商品投入後の容器の質量を計量した場合、該容器に付された非接触ID媒体から該容器の風袋質量を読み出す読出ステップと、前記第2の計量ステップで計量された商品投入後の容器の質量と、読出ステップで読み出された風袋質量とから、商品の売価を算出する算出ステップと、前記売価を印刷したラベルを発行する発行ステップと、を含むことを特徴とする売価算出方法である。
上記(11)の売価算出方法によれば、計量して販売する商品の販売が改善される。
【0218】
なお、以上に説明した計量装置20等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0219】
20…計量装置
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…スキャナ部
25…計量部
26…タッチディスプレイ
27…音声出力部
28…印刷部
29…無線タグ読書部
300…陳列容器
310…上蓋部
400…陳列容器
410…押下部