(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003676
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】運転制御装置及び運転制御方法
(51)【国際特許分類】
B60W 30/10 20060101AFI20240105BHJP
B60W 40/06 20120101ALI20240105BHJP
B60W 40/04 20060101ALI20240105BHJP
B60W 60/00 20200101ALI20240105BHJP
B60W 50/14 20200101ALI20240105BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
B60W30/10
B60W40/06
B60W40/04
B60W60/00
B60W50/14
G08G1/16 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102988
(22)【出願日】2022-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(71)【出願人】
【識別番号】519373914
【氏名又は名称】株式会社J-QuAD DYNAMICS
(74)【代理人】
【識別番号】100106149
【弁理士】
【氏名又は名称】矢作 和行
(74)【代理人】
【識別番号】100121991
【弁理士】
【氏名又は名称】野々部 泰平
(74)【代理人】
【識別番号】100145595
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 貴則
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 禎洋
(72)【発明者】
【氏名】治田 啓輔
【テーマコード(参考)】
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
3D241BA11
3D241BA49
3D241BA60
3D241BB31
3D241BC01
3D241CC08
3D241CD12
3D241CE02
3D241CE04
3D241CE05
3D241CE08
3D241DC44Z
3D241DC57Z
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC12
5H181CC14
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL09
5H181LL15
(57)【要約】
【課題】他車両の軌道選択幅を確保し易い運転制御装置を提供する。
【解決手段】運転制御装置としての処理装置10は、ホスト車両HVの運転を制御する。処理装置10は、ホスト車両HVが現在走行しているホスト走行道路RHと、ホスト走行道路RHに交差する交差道路RCとの交差点であって、交差点の中心部PICに進入する前にホスト車両HVを停止させるべき交差点PIを検出する交差点検出部12と、交差点PIの形状に応じて、中心部PICに進入する前のホスト車両HVの停止位置を設定する停止位置設定部13と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト車両(HV)の運転を制御する運転制御装置であって、
前記ホスト車両が現在走行しているホスト走行道路(RH)と、前記ホスト走行道路に交差する交差道路(RC)との交差点であって、交差点の中心部(PIC)に進入する前に前記ホスト車両を停止させるべき交差点(PI)を検出する交差点検出部(12)と、
前記交差点の形状に応じて、前記中心部に進入する前の前記ホスト車両の停止位置を設定する停止位置設定部(13)と、を備える、運転制御装置。
【請求項2】
前記交差点の形状は、前記ホスト走行道路と前記交差道路とがなす角度である差路角度(RA)を含む、請求項1に記載の運転制御装置。
【請求項3】
前記停止位置設定部は、前記差路角度が予め設定された閾値以上である場合に、前記閾値より小さい場合よりも前記交差点から離れた位置に前記停止位置を設定する、請求項2に記載の運転制御装置。
【請求項4】
前記停止位置設定部は、
前記交差点における大型車両(LV)の走行頻度の情報を取得し、
前記交差点の形状及び前記大型車両の走行頻度に応じて、前記停止位置を設定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の運転制御装置。
【請求項5】
前記停止位置設定部は、前記交差点が前記走行頻度の高い交差点であると推定された場合に、推定されなかった場合よりも前記交差点から離れた位置に前記停止位置を設定する請求項4に記載の運転制御装置。
【請求項6】
前記停止位置は、前記交差点に設置された又は前記ホスト車両により仮想的に設定された停止線(SL)に対する相対的な停止位置である、請求項1に記載の運転制御装置。
【請求項7】
前記停止位置設定部は、前記停止線に前記ホスト車両の前端部を合わせた第1停止位置(SP1)と、前記停止線から所定の距離を空けた第2停止位置(SP2)とを、選択する、請求項6に記載の運転制御装置。
【請求項8】
前記停止位置設定部は、
前記交差点を右左折して前記ホスト走行道路のうち前記ホスト車両が走行するホスト走行車線(LH1)とは逆向きのホスト対向車線(LH2)へ進入する仮想車両(AV)を想定し、
前記交差点の形状を用いて、前記仮想車両が右左折時に前記ホスト走行車線側へ膨らむ軌道を想定し、
前記軌道との重なりを避けた位置に前記停止位置を設定する、請求項1に記載の運転制御装置。
【請求項9】
前記停止位置を設定した理由を、前記ホスト車両のドライバに提示することを、HMI装置(24)に対して要求する要求信号を、出力する、HMI出力部(15)を、さらに備える、請求項1に記載の運転制御装置。
【請求項10】
ホスト車両(HV)の運転を制御するための、少なくとも1つのプロセッサ(11b)により実行される運転制御方法であって、
前記ホスト車両が現在走行しているホスト走行道路(RH)と、前記ホスト走行道路に交差する交差道路(RC)との交差点であって、交差点の中心部(PIC)に進入する前に前記ホスト車両を停止させるべき交差点(PI)を検出することと、
前記交差点の形状に応じて、前記中心部に進入する前の前記ホスト車両の停止位置を設定することと、を含む、運転制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書による開示は、交差点への進入を計画する車両を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、交差道路からホスト車両走行道路へ右左折により侵入する他車両が存在する場合に、存在しない場合よりも手前に停止位置を設定することが開示されている。こうした停止位置の設定により、進入車両の軌道選択幅を狭めないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、ホスト車両が停止位置に停止した後である停止中に、他車両が交差点に侵入した場合等に、他車両の軌道選択幅が狭まってしまうことが懸念される。
【0005】
この明細書の開示による目的のひとつは、他車両の軌道選択幅を確保し易い運転制御装置及び運転制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示された態様のひとつは、ホスト車両(HV)の運転を制御する運転制御装置であって、
ホスト車両が現在走行しているホスト走行道路(RH)と、ホスト走行道路に交差する交差道路(RC)との交差点であって、交差点の中心部(PIC)に進入する前にホスト車両を停止させるべき交差点(PI)を検出する交差点検出部(12)と、
交差点の形状に応じて、中心部に進入する前のホスト車両の停止位置を設定する停止位置設定部(13)と、を備える。
【0007】
また、開示された態様の他のひとつは、ホスト車両(HV)の運転を制御するための、少なくとも1つのプロセッサ(11b)により実行される運転制御方法であって、
ホスト車両が現在走行しているホスト走行道路(RH)と、ホスト走行道路に交差する交差道路(RC)との交差点であって、交差点の中心部(PIC)に進入する前にホスト車両を停止させるべき交差点(PI)を検出することと、
交差点の形状に応じて、中心部に進入する前のホスト車両の停止位置を設定することと、を含む。
【0008】
これらの態様によると、交差点の形状に応じて停止位置が設定されるので、ホスト車両が停止する前に交差点に進入する他車両に対しても、ホスト車両が停止した後に交差点に進入する他車両に対しても、適切な停止位置を実現することが可能となる。したがって、他車両の軌道選択幅は、確保され易くなる。
【0009】
なお、特許請求の範囲等に含まれる括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】処理装置の機能を説明するためのブロック図。
【
図5】運転システムによる処理の例を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1実施形態)
図1に示される第1実施形態の運転システム1は、車両の運転に関する機能を実現する。運転システム1の一部又は全部は、ホスト車両HVに搭載される。運転システム1が処理の対象とする車両は、ホスト車両HVである。ホスト車両HVは、自車両に相当する。
【0013】
ホスト車両HVは、自動運転レベル3以上の運転を実現可能であってもよい。運転は、全ての動的運転タスク(dynamic driving task:DDT)のうちドライバが行なう範囲等に応じて、レベル分けされる。自動運転レベルは、例えばSAE J3016に規定される。レベル0~2では、ドライバがDDTの一部又は全部を行なう。レベル0~2は、いわゆる手動運転に分類されてもよい。レベル0は、運転が自動化されていないことを示す。レベル1は、ドライバを運転システム1が支援することを示す。レベル2は、部分的に運転が自動化されたことを示す。
【0014】
レベル3以上では、エンゲージしている間、運転システム1がDDTの全部を行なう。レベル3~5は、いわゆる自動運転に分類されてもよい。レベル3は、条件付きで運転が自動化されたことを示す。レベル4は、高度に運転が自動化されたことを示す。レベル5は、完全に運転が自動化されたことを示す。
【0015】
運転システム1は、複数のセンサ20、通信装置21、地図データベース(以下、地
図DB)22、複数の運動アクチュエータ23、複数のHMI装置24及び1つ以上の処理装置10等を含む構成である。
【0016】
複数のセンサ20は、ホスト車両HVの周辺に存在する物標を検出する。センサ20は、例えばカメラ、LiDAR(Light Detection and Ranging / Laser imaging Detection and Ranging)、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波ソナー、イメージングレーダ等である。センサ20は、車両の前方、前側方、側方、後側方、後方等のそれぞれに対応する検出領域の物標を検出可能である。
【0017】
通信装置21は、運転システム1において利用可能な通信データを、無線通信により取得する。通信装置21は、ホスト車両HVの外部環境に存在するGNSS(global navigation satellite system)の人工衛星から、測位信号を受信するGNSS受信機であってもよい。通信装置21は、DSRC(dedicated short range communications)通信機、セルラV2X(C-V2X)通信機等であってもよい。通信装置21は、ホスト車両HVの外部環境に存在する他車両OVC又は地図サーバ等の情報センタ90との間において、通信信号を送受信する。
【0018】
地
図DB22は、運転システム1において利用可能な地図データを、記憶しているデータベースである。地
図DB22は、例えば半導体メモリ、磁気媒体、及び光学媒体等のうち、少なくとも1種類の非遷移的実態的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)を含んで構成される。地
図DB22は、ホスト車両HVの目的地までの走行経路をナビゲートするナビゲーションユニットのデータベースを含んでいてもよい。地
図DB22は、主に自動運転の用途で使用される高レベルの精度を有した高精度地図のデータベースを含んでいてもよい。
【0019】
地
図DB22は、通信装置21を介した地図サーバ等の情報センタ90との通信により、最新の地図データを取得して記憶することができる。地図データは、交差点の形状データを含んでいてよい。
【0020】
複数の運動アクチュエータ23は、ドライバの操作に基づく制御信号又は処理装置10からの制御信号に基づき、車両運動を制御可能である。運動アクチュエータ23は、ホスト車両HVを駆動する運動アクチュエータ、ホスト車両HVを制動する運動アクチュエータ及びホスト車両HVを操舵する運動アクチュエータを含む。
【0021】
ホスト車両HVを駆動する運動アクチュエータ23は、例えば内燃機関、駆動モータのうち少なくとも1種類のパワートレインである。ホスト車両HVを制動する運動アクチュエータ23は、例えばブレーキアクチュエータである。ホスト車両HVを操舵する運動アクチュエータ23は、例えばステアリングである。
【0022】
HMI装置24は、ホスト車両HVのドライバを含む乗員へ向けて、視覚情報、聴覚情報、皮膚感覚情報等の情報を提示するユーザインターフェース24bを備える情報提示装置である。視覚情報を提示するHMI装置24は、例えばグラフィックメータ、コンビネーションメータ、ナビゲーションユニット、CID(center information display)、HUD(head-up display)、イルミネーションユニット等である。聴覚情報を提示するHMI装置24は、例えばスピーカ、ブザー等である。皮膚感覚情報を提示するHMI装置24は、例えばステアリングホイールのバイブレーションユニット、運転席のバイブレーションユニット、ステアリングホイールの反力ユニット、アクセルペダルの反力ユニット、ブレーキペダルの反力ユニット、空調ユニット等である。
【0023】
HMI装置24は、さらに通信インターフェース24aを備える。通信インターフェース24aは、車内ネットワークを介して他の装置ないしシステムと無線通信するための回路及び有線通信するための端子のうち少なくとも1種類を含んでいてもよい。
【0024】
処理装置10は、ホスト車両HVの運転を制御する機能を備え、運転制御装置として機能する。処理装置10は、さらにHMIを制御する機能を備え、HMI制御装置として機能してもよい。処理装置10は、少なくとも1つの専用コンピュータ11を含んで構成される。処理装置10は、複数の専用コンピュータ11を組み合わせて、運転制御機能及びHMI機能を実現してもよい。
【0025】
処理装置10を構成する専用コンピュータ11は、メモリ11a及びプロセッサ11bを少なくとも1つずつ有していてもよい。メモリ11aは、プロセッサ11bにより読み取り可能なプログラム及びデータ等を非一時的に記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体、及び光学媒体等のうち、少なくとも1種類の非遷移的実態的記憶媒体であってよい。さらにメモリ11aとして、例えばRAM(Random Access Memory)等の書き換え可能な揮発性の記憶媒体が設けられていてもよい。プロセッサ11bは、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、及びRISC(Reduced Instruction Set Computer)-CPU等のうち、少なくとも1種類をコアとして含む。
【0026】
さらに、処理装置10を構成する専用コンピュータ11は、メモリ11a、プロセッサ11b及びインターフェースを統合的に1つのチップで実現したSoC(System on a Chip)であってもよい。処理装置10は、専用コンピュータ11の構成要素としてSoCを有していてもよい。
【0027】
図2に示すように、処理装置10は、交差点検出部12、停止位置設定部13、運動制御部14及びHMI出力部15を、プログラムを実行する少なくとも1つのプロセッサ11bにより実現される機能ブロックとして含む構成である。
【0028】
交差点検出部12は、地
図DB22の地図データに基づき、特定の交差点PIを検出する。交差点検出部12は、地図データの他、センサ20が検出した物標情報、V2X通信によって取得した情報を、さらに参照してもよい。ここで、本実施形態において、特定の交差点PIを説明するために、
図3を用いつつ、道路構造を以下のように定義する。
【0029】
ホスト走行道路RHは、ホスト車両HVが現在走行している道路である。ホスト走行道路RHのうち、ホスト車両HVが走行している車線は、ホスト走行車線LH1である。ホスト走行道路RHのうち、ホスト走行車線LH1とは逆向きの走行が義務付けられている車線は、ホスト対向車線LH2である。ホスト走行車線LH1とホスト対向車線LH2との間には、例えば区画線が設けられる。
【0030】
交差道路RCは、ホスト走行道路RHに沿ってホスト車両HVが走行を続けると、交差点PIにてホスト走行道路RHと交差することとなる道路である。交差道路RCのうち、交差点にて右左折によりホスト対向車線LH2に進入可能な車線は、進入可能車線LCである。
【0031】
右左折とは、右折又は左折である。特に左側通行の道路構造を示す
図3のシーンでは、進入可能車線LCから左折してホスト対向車線LH2に進入する大型車両LVへの対応が考慮されるべきである。左側通行の道路構造では、左右が逆になるため、進入可能車線LCから右折してホスト対向車線LH2に進入する大型車両LVへの対応が考慮されるべきである。
【0032】
交差点PIと接続される車線のうち、交差点PIの中心部PICに進入可能となっている車線には、それぞれ停止線SLが設けられている場合がある。道路交通法等の法規によって、交差点PIに進入する車両には停止線SLの手前での一時停止が義務付けられている場合がある。交差点PIにおいて、信号機TSLが設けられている場合がある。道路交通法によって、信号機TSLが停止信号を表示している間、交差点PIに進入する車両には停止線SLの手前での停止が義務付けられている場合がある。以下の説明において、停止は、一時停止も含むものとする。
【0033】
交差点検出部12は、主に地図データから、ホスト車両HVがホスト走行道路RHの走行を継続した場合に進入を予定する交差点PIを検出する。そして、交差点検出部12は、進入を予定する交差点PIにおいて、ホスト車両HVが交差点PIの中心部PICへ進入する前に停止する必要があるか否かを判断する。
【0034】
例えば、センサ情報により、信号機TSLが停止信号を表示していることが判明した場合に、交差点検出部12は、ホスト車両HVが中心部PICへ進入する前に停止する必要があると判断する。また例えば、交差道路RCが優先道路である場合等であって、交差点PIに設けられた停止線SLの手前での一時停止が義務付けられている場合に、交差点検出部12は、ホスト車両HVが停止線SLの手前で停止する必要があると判断する。
【0035】
交差点検出部12は、ホスト車両HVの停止が必要な交差点を検出した場合に、運動制御部14及び停止位置設定部13に対して、交差点PIの存在を通知する。さらに、交差点検出部12は、ホスト車両HVの停止が必要な交差点を検出した場合に、運動制御部14に対して、ホスト車両HVの減速を要求してもよい。さらに、交差点検出部12は、ホスト車両HVの停止が必要な交差点を検出した場合に、停止位置設定部13に対して、ホスト車両HVの停止位置設定を要求してもよい。
【0036】
停止位置設定部13は、詳細な道路情報を取得し、当該情報に基づいて、ホスト車両HVが交差点PIの中心部PICに進入する前の、ホスト車両HVの停止位置を設定する。詳細な道路情報は、地図データ、センサ20が検出した物標情報、V2X通信によって取得した情報から取得されてよい。詳細な道路情報は、交差点PIの情報及び交差点PIの周辺の道路情報を含んでいてよい。
【0037】
交差点PIの情報は、交差点PIの形状を含んでいてよい。交差点PIの形状は、差路角度RAを含んでいてよい。差路角度RAは、
図3に示すように、ホスト走行道路RHと交差道路RCとが交差点PIにおいてなす角度である。より詳細に、停止位置の判断に用いられる差路角度RAは、ホスト対向車線LH2と、交差道路RCからホスト対向車線LH2に右左折して侵入しようとするとホスト走行車線LH1がカーブの外側となるような進入可能車線LCとが、ホスト走行車線LH1側につくる角度であってよい。ここでカーブの外側とは、交差道路RCから右左折してホスト対向車線LH2に進入する車両のカーブ軌道において、曲率中心が存在する側をカーブの内側とした場合の、内側の反対側を意味する。
【0038】
また、交差点PIの形状は、交差点PIと接続する道路の本数や、T字路、5差路、立体交差等の形状を含んでいてもよい。さらに交差点PIの形状は、導流帯等のラインパターン形状を含んでいてもよい。
【0039】
詳細な道路情報は、ホスト走行道路RH及び交差道路RCの車線数、方向標識等の情報を含んでいてよい。詳細な道路情報は、
図4に示されるような、ホスト走行道路RHの道路幅WRを含んでよい。ホスト走行道路RHの道路幅WRの情報は、ホスト走行車線LH1の道路幅の情報と、ホスト対向車線LH2の道路幅の情報とを、含んでいてよい。ホスト走行道路RHの道路幅WRは、特に、交差点PIとの接続部又は停止線SL部分の幅であってよい。
【0040】
詳細な道路情報は、センサ20の検出結果等により、交差点PIに進入した又は進入予定の大型車両LVの存在有無に関する情報を含んでいてよい。大型車両LVは、トラック等の車長が閾値TL以上の車両、すなわち車長が長い車両を意味していてよい。ここで、トレーラー等の牽引車及び動力車を組み合わせた車両における車長は、牽引車及び動力車を含む全体の長さを示すものとする。閾値TLは、右左折が容易であるか困難であるかという観点に基づいて、予め設定された値であってよい。
【0041】
詳細な道路情報は、交差点PIにおける大型車両LVの走行頻度を含んでいてよい。走行頻度は、ホスト車両HVの過去の走行履歴から学習して得られてもよい。走行頻度は、交差点PIの地域の特色から推定されてもよい。例えば、工場、倉庫等の大型車両LVが出入りする施設が多い地域では、走行頻度が高いと推定され得る。走行頻度は、ビッグデータとして解析された情報を、情報センタ90から取得して得られてもよい。
【0042】
停止位置設定部13は、交差点PIの形状に応じて、ホスト車両HVの停止位置を設定する。停止位置設定部13は、さらに交差点PIにおける大型車両LVの走行頻度に応じて、ホスト車両HVの停止位置を設定する。停止位置設定部13は、交差点PIに進入した又は進入予定の大型車両LVが実際に存在するか否かに応じて、ホスト車両HVの停止位置を設定する。
【0043】
ここで、停止位置は、交差点PIの手前に停止線SLが存在する場合は、停止線SLに対する相対位置として設定される。停止位置設定部13は、第1停止位置SP1及び第2停止位置SP2から停止位置を選択的に設定してもよい。ここで、第1停止位置SP1は、停止線SLにホスト車両HVの前端部を合わせた停止位置である(
図3参照)。第2停止位置SP2は、停止線SLの手前であって、停止線SLから距離Dを空けた停止位置である(
図4参照)。距離Dは、予め設定された固定値であってもよく、交差点PIの形状等から都度算出された値であってもよい。
【0044】
距離Dは、例えば仮想車両AVが、右左折時にホスト走行車線LH1側にどの程度膨らむ可能性があるかを計算し、当該仮想車両AVの軌道との重なりを避けた停止位置となるような距離に設定されればよい。仮想車両AVとして、進入可能車線LCから左折してホスト対向車線LH2に進入する大型車両LVが想定される。
【0045】
具体的に、距離Dの設定は、交差点PIの形状、ホスト走行道路RHの道路幅WR、仮想車両AVの車長、仮想車両AVの最小回転半径等を用いた幾何学的な計算方法により実行されてもよい。具体的に、この距離Dの設定は、地図データを使用したシミュレーション等により実行されてもよい。
【0046】
また、距離Dの設定に、仮想車両AVについての計算が用いられなくてもよい。道路幅WR及び差路角度RAに対して設定すべき距離が関連付けられたテーブルを予め用意しておき、当該テーブルを参照することで、距離Dが設定されてもよい。テーブルは、例えばメモリ11aに記憶されている。
【0047】
一方で、停止位置は、停止線SLが存在しない場合、又は停止線SLが降雪等によって検出不能である場合には、交差点PIの中心部PICとの相対位置として、又は緯度経度等に基づく絶対位置として、設定されてよい。この場合にも、停止位置は、仮想車両AVが右左折時にホスト走行車線LH1側にどの程度膨らむ可能性があるかを計算し、当該仮想車両AVの軌道と重ならないような位置に設定されればよい。停止線SLが存在しない又は検出不能である場合の停止位置は、ホスト車両HVの前端部が交差道路RCとの交差部分に対する外部となる位置であるとよい。また、実体の停止線SLが存在しない又は検出不能である場合、停止位置設定部13は、仮想的な停止線SLをホスト走行車線LH1と交差点PIの接続部に設定し、仮想的な停止線SLとの相対位置として、停止位置を設定してもよい。
【0048】
さらに、停止位置設定部13は、ホスト車両HVの停止位置の設定結果を、運動制御部14及びHMI出力部15に提供する。
【0049】
運動制御部14は、交差点検出部12及び停止位置設定部13から提供された情報ないし要求に基づき、ホスト車両HVを減速させ、停止させるように、運動アクチュエータ23を制御する。
【0050】
HMI出力部15は、停止位置が第2停止位置SP2に設定された場合に、HMI装置24に情報提示を要求する信号を出力する。HMI出力部15の要求に基づき、HMI装置24は、ホスト車両HVの停止位置に関する情報を、ドライバ又はドライバを含む乗員に提示する。例えば、ホスト車両HVの停止位置に関する情報は、HUDの虚像によって表示されてもよく、スピーカが発声する音声によって提示されてもよい。
【0051】
ホスト車両HVの停止位置に関する情報とは、例えば第2停止位置SP2を設定した事実を含んでいてよい。例えば、第2実施形態を設定した事実を、ホスト車両HVが停止する前に提示することで、ホスト車両HVが第2停止位置SP2に停止する際の違和感を低減することができる。
【0052】
ホスト車両HVの停止位置に関する情報とは、例えば第2停止位置SP2を設定した理由を含んでいてよい。理由を提示することで、ドライバの運転制御に対する理解度及び納得感を高めることができる。
【0053】
次に、処理装置10による車両制御方法の例を、
図5のフローチャートを用いて説明する。ステップS1~S12の一連の処理は、処理装置10の機能が実現されるように、処理装置10が備える少なくとも1つのプロセッサ11bを主体として実行されてよい。
【0054】
S1では、交差点検出部12は、ホスト車両HVの停止が必要な交差点PIを検出する。S1の処理後、S2へ進む。
【0055】
S2では、運動制御部14は、交差点検出部12からの入力に応じて、停止線SLの手前での停止に向けたホスト車両HVの減速を開始する。S2の処理後、S3へ進む。
【0056】
S3では、停止位置設定部13は、詳細な道路情報を取得する。S3の処理後、S4へ進む。
【0057】
S4では、停止位置設定部13は、ホスト走行道路RHの道路幅WRが閾値TW以下であるか否かを判定する。閾値TWは、大型車両LVの右左折が容易であるか困難であるかという観点に基づいて、予め設定された値であってよい。S4にて肯定判定が下されると、S5へ進む。S4にて否定判定が下されると、S9へ進む。すなわち、道路幅WRが十分に大きい場合には、大型車両LVであっても、ホスト走行車線LH1にはみ出す可能性は低いので、大型車両LVを考慮せずに停止位置が設定される。
【0058】
S5では、停止位置設定部13は、差路角度RAが閾値A以上であるか否かを判定する。S5にて肯定判定が下されると、S6へ進む。S5にて否定判定が下されると、S9へ進む。
【0059】
S6では、停止位置設定部13は、差路角度RAが閾値B以上であるか否かを判定する。S6にて肯定判定が下されると、S10へ進む。S6にて否定判定が下されると、S7へ進む。
【0060】
ここで、閾値A,Bについて説明する。閾値A,Bは、大型車両LVの右左折が容易であるか困難であるかという観点に基づいて、予め設定された値であってよい。閾値Aは、例えば270度以下の値に設定され、好適には260~270度の範囲に設定される。閾値Bは、閾値Aよりも大きな値に設定される。閾値Bは、290以上の値に設定される。閾値B以上の差路角度RAとなる交差点PIは、例えば
図5に示されるような、進入可能車線LCからホスト対向車線LH2に旋回しようとすると、大型車両LVにとっては極端に小さな旋回半径を要求されるような交差点であってよい。
【0061】
S7では、停止位置設定部13は、車長が閾値TL以上の車両が交差点PIに進入したこと又は進入予定であることが検出されたか否かを判断する。S7にて肯定判定が下された場合、S10へ進む。S7にて否定判定が下された場合、S8へ進む。
【0062】
S8では、停止位置設定部13は、ホスト車両HVが進入する交差点PIが、車長閾値TL以上の車両の走行頻度の高い交差点であるか否かを判断する。S8にて肯定判定が下された場合、S10へ進む。S8にて否定判定が下された場合、S9へ進む。
【0063】
S9では、停止位置設定部13は、ホスト車両HVの停止位置を停止線SLに近い第1停止位置SP1に設定する。S9の処理後、S12へ進む。
【0064】
S10では、停止位置設定部13は、ホスト車両HVの停止位置を停止線SLから離れた第2停止位置SP2に設定する。S10の処理後、S11に進む。
【0065】
S11では、HMI装置24は、停止位置設定部13から通信インターフェース24aへの入力に応じて、ユーザインターフェース24bを通じ、ホスト車両HVの停止位置に関する情報を提示する。ここでの情報提示は、例えば表示である。S11の処理後、S12へ進む。
【0066】
S12では、運動制御部14は、停止位置設定部13からの入力に応じて、ホスト車両HVを停止位置設定部13が設定した停止位置に停止させる。S12の処理を以って一連の処理を終了する。
【0067】
このように、差路角度RAが閾値A以下である場合、大型車両LVであっても、ホスト車両HVが走行するホスト走行車線LH1にはみ出す軌道を選択する必要性は低い。このため、他の条件を判断せずに停止位置が第1停止位置SP1に設定される(S5からS9参照)。差路角度RAが閾値B以上である場合、大型車両LVでは、ホスト車両HVが走行するホスト走行車線LH1にはみ出す軌道を選択する必要性が極めて大きい。このため、他の条件を判断せずに停止位置が第2停止位置SP2に設定される(S6からS10参照)。差路角度RAが閾値Aよりも大きく、かつ、閾値Bよりも小さな場合、S7,8のように、他の条件も含めて総合的に停止位置が判断される。
【0068】
このように、交差点を右左折する他車両の軌道との干渉が想定される場合は、第2停止位置SP2が設定される。一方で、干渉が想定されない場合には、第1停止位置SP1が設定されるべきである。第1停止位置SP1にホスト車両HVを停止させるメリットとして、ホスト車両HVからの交差点PIの見通しが良くなるからである。また、第2停止位置SP2にホスト車両HVを停止させるデメリットとして、ホスト走行車線LH1においてホスト車両HVの後続車が停止するスペースが少なくなり、交通流に悪影響をもたらすことがあるからである。
【0069】
以上説明した第1実施形態を以下にまとめる。第1実施形態によると、交差点PIの形状に応じて停止位置が設定されるので、ホスト車両HVが停止する前に交差点PIに進入する他車両に対しても、ホスト車両HVが停止した後に交差点PIに進入する他車両に対しても、適切な停止位置を実現することが可能となる。したがって、他車両の軌道選択幅は、確保され易くなる。
【0070】
また、差路角度RAに応じて停止位置を設定することで、交差道路RCから交差点PIを右左折してホスト走行道路RHに進入する他車両と干渉し難い位置に、ホスト車両HVを停止させることが容易に実現できる。また、大型車両LVの走行頻度も考慮して停止位置を設定することで、設定された停止位置の妥当性を高めることができる。
【0071】
また、停止線SLに対する相対位置としての第1停止位置SP1と第2停止位置SP2とを選択するようにすることで、停止位置の設定処理が簡略化され、処理負荷を低減することができる。
【0072】
また、仮想車両AV及び仮想車両AVの軌道を想定し、当該軌道との重なりを避けた位置に停止位置が設定されることで、ホスト車両HVと他車両との干渉を高精度に回避できる。
【0073】
(他の実施形態)
以上、一実施形態について説明したが、本開示は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
【0074】
具体的に、詳細な道路情報は、交差点検出部12が交差点PIを検出するための情報と同時に取得してもよい。
【0075】
停止位置設定部13は、大型車両LVの検出結果ないし大型車両LVの走行頻度は考慮せず、差路角度RA及び道路幅WR等の道路形状のみで、停止位置を決定してもよい。
【0076】
また、停止位置設定部13は、ホスト車両HVが交差点PIに到達する前に、交差点の形状だけで停止位置を暫定的に設定してもよい。その後、ホスト車両HVが交差点PIに接近し、センサ20により交差点PIを検知可能となった段階で、停止位置設定部13は、現地のセンサ情報に応じて、暫定的に設定された停止位置を修正してもよい。
【0077】
停止位置設定部13は、停止線SLに対する縦方向の停止位置に加えて、横方向の停止位置を設定してもよい。例えば、停止位置設定部13は、大型車両LVの軌道との重なりを避けるために、停止位置をホスト対向車線LH2とは反対側の歩道寄りに設定してもよい。
【0078】
また、交差点検出部12の機能及び停止位置設定部13の機能は、学習済みのニューラルネットワークを備えた運転制御モデルによって実現されてもよい。
【0079】
また、停止位置設定部13は、片側複数車線の道路と接続される交差点、右折専用車線又は左折専用車線を含む道路と接続される交差点、T字路、多差路、立体交差を一部に含む交差点等の、各種交差点PIを処理の対象としてよい。
【0080】
処理装置10は、運転制御機能を有さず、HMI制御機能のみを有していてもよい。この場合に、停止位置設定部13は、ホスト車両HVのドライバに推奨する推奨停止位置を設定する構成であってよい。HMI出力部15は、停止位置設定部13の設定結果に応じて、推奨停止位置をHMI装置24に提示させることを要求する。そして、HMI装置24は、HMI出力部15の要求に応じて、ドライバに推奨する停止位置を提示する。この場合、処理装置10は、自動運転レベルが2以下のホスト車両HVに適用されてよい。
【0081】
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウエア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウエア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
【0082】
(技術的思想の開示)
この明細書は、以下に列挙する複数の項に記載された複数の技術的思想を開示している。いくつかの項は、後続の項において先行する項を択一的に引用する多項従属形式(a multiple dependent form)により記載されている場合がある。これらの多項従属形式で記載された項は、複数の技術的思想を定義している。
【0083】
<技術的思想1>
ホスト車両(HV)の運転を制御する運転制御装置であって、
前記ホスト車両が現在走行しているホスト走行道路(RH)と、前記ホスト走行道路に交差する交差道路(RC)との交差点であって、交差点の中心部(PIC)に進入する前に前記ホスト車両を停止させるべき交差点(PI)を検出する交差点検出部(12)と、
前記交差点の形状に応じて、前記中心部に進入する前の前記ホスト車両の停止位置を設定する停止位置設定部(13)と、を備える、運転制御装置。
【0084】
<技術的思想2>
前記交差点の形状は、前記ホスト走行道路と前記交差道路とがなす角度である差路角度(RA)を含む、技術的思想1に記載の運転制御装置。
【0085】
<技術的思想3>
前記停止位置設定部は、前記差路角度が予め設定された閾値以上である場合に、前記閾値より小さい場合よりも前記交差点から離れた位置に前記停止位置を設定する、技術的思想2に記載の運転制御装置。
【0086】
<技術的思想4>
前記停止位置設定部は、
前記交差点における大型車両(LV)の走行頻度の情報を取得し、
前記交差点の形状及び前記大型車両の走行頻度に応じて、前記停止位置を設定する、技術的思想1から3のいずれか1項に記載の運転制御装置。
【0087】
<技術的思想5>
前記停止位置設定部は、前記交差点が前記走行頻度の高い交差点であると推定された場合に、推定されなかった場合よりも前記交差点から離れた位置に前記停止位置を設定する技術的思想4に記載の運転制御装置。
【0088】
<技術的思想6>
前記停止位置は、前記交差点に設置された又は前記ホスト車両により仮想的に設定された停止線(SL)に対する相対的な停止位置である、技術的思想1から5のいずれか1項に記載の運転制御装置。
【0089】
<技術的思想7>
前記停止位置設定部は、前記停止線に前記ホスト車両の前端部を合わせた第1停止位置(SP1)と、前記停止線から所定の距離を空けた第2停止位置(SP2)とを、選択する、技術的思想6に記載の運転制御装置。
【0090】
<技術的思想8>
前記停止位置設定部は、
前記交差点を右左折して前記ホスト走行道路のうち前記ホスト車両が走行するホスト走行車線(LH1)とは逆向きのホスト対向車線(LH2)へ進入する仮想車両(AV)を想定し、
前記交差点の形状を用いて、前記仮想車両が右左折時に前記ホスト走行車線側へ膨らむ軌道を想定し、
前記軌道との重なりを避けた位置に前記停止位置を設定する、技術的思想1から7のいずれか1項に記載の運転制御装置。
【0091】
<技術的思想9>
前記停止位置を設定した理由を、前記ホスト車両のドライバに提示することを、HMI装置(24)に対して要求する要求信号を、出力する、HMI出力部(15)を、さらに備える、技術的思想1から8のいずれか1項に記載の運転制御装置。
【0092】
<技術的思想10>
ホスト車両(HV)の運転を制御するための、少なくとも1つのプロセッサ(11b)により実行される運転制御方法であって、
前記ホスト車両が現在走行しているホスト走行道路(RH)と、前記ホスト走行道路に交差する交差道路(RC)との交差点であって、交差点の中心部(PIC)に進入する前に前記ホスト車両を停止させるべき交差点(PI)を検出することと、
前記交差点の形状に応じて、前記中心部に進入する前の前記ホスト車両の停止位置を設定することと、を含む、運転制御方法。
【符号の説明】
【0093】
10:処理装置(運転制御装置)、12:交差点検出部、13:停止位置設定部、HV:ホスト車両、RH:ホスト走行道路、RC:交差道路、PI:交差点、PIC:交差点の中心部