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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036784
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】鋼管柱カバー
(51)【国際特許分類】
   E04H 12/00 20060101AFI20240311BHJP
   E04H 12/08 20060101ALI20240311BHJP
   E01F 9/40 20160101ALN20240311BHJP
【FI】
E04H12/00 C
E04H12/08
E01F9/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141250
(22)【出願日】2022-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】安田 英幸
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064CA01
2D064HA12
(57)【要約】
【課題】鋼管柱の地際の腐食を防ぐとともに、鋼管柱の地際の点検作業を容易にすることができる鋼管柱カバーを提供する。
【解決手段】鋼管柱Pを覆う円筒状のカバー材2と、カバー材2と前記鋼管柱1との間に介在され、空間を形成する空間形成体3と、を備え、前記空間形成体3は、多数のピン状部材5で構成され、前記ピン状部材5の先端部が前記鋼管柱1の表面に点接触されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼管柱を覆う円筒状のカバー材と、
前記カバー材と前記鋼管柱との間に介在され、空間を形成する空間形成体と、を備え、
前記空間形成体は、多数のピン状部材で構成され、前記ピン状部材の先端部が前記鋼管柱の表面に点接触されている、
ことを特徴とする鋼管柱カバー。
【請求項2】
前記カバー材が矩形状をしたシート材で、前記シート材を前記鋼管柱に巻き付けて円筒状にした、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱カバー。
【請求項3】
前記カバー材の高さ方向の所定の位置に、下方に行くに従い外方へ延びる庇状の水切りが設けられた、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱カバー。
【請求項4】
円筒状のカバー材の下端部が下方に行くに従い外方に延びる庇状の水切り部に形成されており、このようなカバー材が上下方向に積み重ねられて構成された、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地面に立設される電柱、街路灯、ポールなど、鋼管による柱(鋼管柱)の根元が腐食することを防ぐ鋼管柱カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
鋼管柱はその下端部を地面に埋められた状態で立設されるため、鋼管柱の地際が腐食されると不安定になり、鋼管柱は倒れやすくなり危険である。
【0003】
鋼管柱の根元は、地面に含まれる水分に接触しており、また、犬などの糞尿がかけられたりしてさびやすい環境にある。特に、沿岸部の鋼管柱にあっては潮風に晒され、塩分を含んだ雨水などで更に腐食しやすい環境にある。
【0004】
特許文献1には、ポールの地際に、合成樹脂製の柔軟性のある防御カバーを設けるものが記載され、防御カバーは直円錐台形でポールの下端部を覆うスカート部とスカート部の上端縁に設けられポールに固定される襟部とスカート部の下端縁に設けられ地面に固定される鍔部とを有する。
【0005】
これにより、特許文献1の防御カバーにあっては、ポールに犬の放尿が掛かりにくく、潮風に晒されず、雨水も掛かりにくくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005-264695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に記載の防御カバーにあっては、防御カバーをその上端縁の襟部でポールに、また、下端縁の鍔部で地面に固定しているため、ポールから容易に外すことができず、ポールの地際を点検することができない。
【0008】
地際を点検するためには、ポールへの襟部の固定箇所及び地面への鍔部の固定箇所を取り外す必要があり、点検後はまたこれらを固定し直す必要があり、手間がかかる。
【0009】
また、引込用鋼管柱にあっては、引込線の敷設工事をするたびに、電柱の地際の状況を点検確認して昇柱する必要があり、工事のたびに防御カバーの固定を取り外さなければならず、手間と時間が掛かるという問題があった。
【0010】
そこでこの発明は、鋼管柱の地際の腐食を防止すべく根元を保護するとともに、鋼管柱に対して移動可能にすることで、鋼管柱の地際の点検作業の効率化を図ることができる鋼管柱カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、鋼管柱を覆う円筒状のカバー材と、前記カバー材と前記鋼管柱との間に介在され、空間を形成する空間形成体と、を備え、前記空間形成体は、多数のピン状部材で構成され、前記ピン状部材の先端部が前記鋼管柱の表面に点接触されている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の鋼管柱カバーおいて、前記カバー材が横長な矩形状をしたシート材で、前記シート材を前記鋼管柱に巻き付けて円筒状にした、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1に記載の鋼管柱カバーおいて、前記カバー材の高さ方向の所定の位置に、下方に行くに従い外方へ延びる庇状の水切りが設けられた、ことを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1に記載の鋼管柱カバーおいて、円筒状のカバー材の下端部が下方に行くに従い外方に延びる庇状の水切り部に形成されており、このようなカバー材が上下方向に積み重ねられて構成された、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、カバー材と鋼管柱との間に空間を形成したので、カバー材と鋼管柱とが面接触することがなく、接触部に水分が残りにくく、鋼管柱の腐食を防止することができる。
【0016】
また、ピン状部材の先端部が鋼管柱に点接触するようにしたので、鋼管柱カバーを鋼管柱に対して容易に移動させることができ、例えば、鋼管柱Pの地際の状態を確認することができる。
【0017】
請求項2の発明によれば、シート材を丸めることで円筒状にしたので、既設の鋼管柱に巻き付けることが可能で、また、その取外しも容易にすることができる。
【0018】
請求項3の発明によれば、鋼管柱カバーの上下方向の所定の位置に、庇状の水切りを形成したので、雨水や犬の放尿を、できるだけ鋼管柱から遠ざけた位置に流すことができ、鋼管柱の腐食をより防止することができる。
【0019】
請求項4の発明によれば、水切り部をカバー材に一体に形成したので、水切りを鋼管柱カバーとは別体に形成する必要はなく、また、このような鋼管柱カバーを複数積み重ねることで、鋼管柱が建柱された環境に適合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】この発明の実施の形態1に係る鋼管柱カバーを鋼管柱に巻き付ける直前の状態の斜視図である。
図2図1の鋼管柱カバーを鋼管柱に巻き付けた状態の斜視図である。
図3図1の鋼管柱カバーを鋼管柱に巻き付けた状態の平面図である。
図4図1の鋼管柱カバーを鋼管柱に巻き付けた状態の縦断面図である。
図5】実施の形態2に係る鋼管柱カバーを示す縦断面図である。
図6】実施の形態3に係る鋼管柱カバーを示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明を図示の各実施の形態に基づいて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1図4は、この実施の形態1に係る鋼管柱カバー1を示し、図1は鋼管柱Pに鋼管柱カバー1を巻き付ける直前の状態を示す斜視図、図2は鋼管柱Pに鋼管柱カバー1を巻き付けた状態を示す斜視図、図3は鋼管柱カバー1を鋼管柱Pに巻き付けた状態の平面図、図4は鋼管柱カバー1を鋼管柱Pに巻き付けた状態の縦断面図である。
【0023】
鋼管柱カバー1は、合成樹脂製で矩形状をしたシート材2と、シート材2を円筒状に巻いて鋼管柱Pを覆ったときにシート材2と鋼管柱Pとの間に介在され空間を形成するように設けられた空間形成体3と、から成る。
【0024】
空間形成体3は、シート材2に貼着された帯体4に一体に形成された多数のピン状部材5から成り、ピン状部材5の帯体4からの突出量がほぼ同じなるように形成されている。
【0025】
シート材2の横方向の長さは鋼管柱Pを一回りするのに十分な長さに、また、縦方向の長さは、鋼管柱1に取付けられたときに、犬の放尿から鋼管柱1をカバーできる長さ(例えば、1000mm)に形成されている。
【0026】
帯体4は、シート材2の横方向の長さとほぼ同じかやや短く形成され、シート材2を垂直にした状態における上側縁寄り位置と側縁寄り位置とに帯体4がそれぞれ貼着されている。 帯体4を貼着したシート材2を、丸めて鋼管柱Pに巻き付け、重なり合せた周方向の両端縁を結合することで、円筒状の鋼管柱カバー1が形成される。
【0027】
鋼管柱カバー1を鋼管柱Pに巻き付けたとき、すべてのピン状部材5の先端が鋼管柱Pの表面に接触した状態となり、シート材2と鋼管柱Pとの間に空間が形成される。
【0028】
シート材2の重なった部分の結合は、接着、ステープラ、結束バンドなどでも良い。さらに、シート材2の両端縁を重ね合わせなくとも良く、例えば、多少間隙があった状態で結束バンドなどで接合してもよく、間隙ができた側は、鋼管柱Pの道路側でない側、すなわち、犬などが放尿を掛けにくい側に向けるようにしてもよい。
【0029】
鋼管柱カバー1の鋼管柱Pへの取り付けは、上述のような周方向の両端縁同士を結合するものに限らず、巻き付けた鋼管柱カバー1の全周をバンドなどで縛ようにしてもよい。
【0030】
上述のように、鋼管柱Pに巻き付けた鋼管柱カバー1は、シート材2が鋼管柱Pを覆うカバー材として機能し、雨水や犬の放尿から鋼管柱Pを保護する。
【0031】
帯体4に設けられたピン状部材5は鋼管柱カバー1のシート材2と鋼管柱Pとの間に介在されるため、両者間に空間を形成する空間形成体3として機能し、また、鋼管柱Pに対して多数のピン状部材5の先端で点接触しているため、安定した状態で鋼管柱カバー1が鋼管柱Pに取り付けられ、雨水などが掛かってもいつまでも水分が残っていることはない。
【0032】
鋼管柱カバー1は、鋼管柱Pに対してピン状部材5が点接触しているため、移動可能であり、下方まで移動することで鋼管柱Pの地際をカバーでき、鋼管柱カバー1の高さは約1000mmなので鋼管柱Pの地際に大型犬などの放尿が掛からないようにすることができる。
【0033】
このように本発明によれば、鋼管柱Pの地際を鋼管柱カバー1で覆うことで、犬などの放尿が掛かることがなく、鋼管柱の地際の腐食を防ぐことができる。
【0034】
また、鋼管柱Pを覆うシート材2は直接鋼管柱Pに面接触することなく、鋼管柱Pとの接触はピン状部材5の先端で点接触するため、雨水が鋼管柱Pに掛かってもいつまでも水分が付着していることはなく、鋼管柱Pの腐食を防止することができる。
【0035】
また、鋼管柱カバー1を鋼管柱Pに対して移動可能であるため、鋼管柱Pへの昇柱時に、鋼管柱カバー1を上方へ移動させることが容易であり、鋼管柱Pの地際の状態を確認することができる。
【0036】
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る鋼管柱カバー1Aを示すもので、鋼管柱Pに鋼管柱カバー1Aを取り付けた状態の縦断面図である。
【0037】
この実施の形態2に係る鋼管柱カバー1Aが上記した実施の形態1で示した鋼管柱カバー1と相違するところは、カバー材としてのシート材2に水切り6を設けた点であり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することで説明を省略する。
【0038】
水切り6は、鋼管柱カバー1Aの外周面に取付けられたリング状の基体部7と、基体部7の下端縁から斜め外方に延びる庇状の水切り部8と、からなる。
【0039】
なお、図5は縦断面図なので、水切り6の基体部7及び水切り部8が環状のようにも見えるが、実際には、鋼管柱カバー1Aと同様に横長に形成したものを鋼管柱カバー1Aに巻き付けてその両端縁同士を結合するようにしたものである。
【0040】
水切り6の基端部7は、円筒状に巻かれたシート材2の外周面であって、上下方向の所定の位置に巻き付けられ、基端部7の下端縁から斜め外方に向かって水切り部8が庇状に位置される。
【0041】
基端部7のシート材2への結合は、接着でもステープラでも良く、このような水切り6はシート材2を鋼管柱Pに巻き付ける前にシート材2に結合しても良いし、シート材2を鋼管柱Pに巻き付けた後に、シート材2に結合するようにしても良い。
【0042】
上述のように、鋼管柱Pに巻き付けた鋼管柱カバー1Aは、上下方向の所定の位置に庇状の水切り6が設けたので、鋼管柱カバー1Aに雨水、犬の放尿などが掛かっても、水切り6により、鋼管柱カバー1Aから遠ざかる方向に流すことができるため、鋼管柱Pの地際からさらに外側に導くことができ、鋼管柱Pの腐食を防ぐことができる。
【0043】
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に係る鋼管柱カバー1Bを示すもので、鋼管柱Pに鋼管柱カバー1Bを取り付けた状態の縦断面図である。
【0044】
この実施の形態3に係る鋼管柱カバー1Bが上記した実施の形態2で示した鋼管柱カバー1Aと相違するところは、カバー材としてのシート材9に水切りを一体に形成した点であり、実施の形態2と同等の構成については、同一符号を付することで説明を省略する。
【0045】
シート材9は、上下方向の長さ(高さ)が上記実施の形態1Aのシート材2より短く、1/3くらい、例えば、350mmに形成されており、下側部がシート材9の面に対して斜めに延びる水切り部10が一体に形成されている。
【0046】
なお、図6は縦断面図なので、シート材9及び水切り部10が環状のようにも見えるが、実際には、鋼管柱カバー1Bと同様に横長に形成したものを鋼管柱Pに巻き付けてその両端縁同士を結合するようにしたものである。
【0047】
また、帯体4及びピン状部材5がシート材9の内側面に設けられており、これにより、鋼管柱Pと鋼管柱カバー1Bとの間に空間が形成され、かつ、ピン状部材5の点接触により、鋼管柱Pの腐食を防止することができるとともに鋼管柱Pに対する移動が容易にできるようになっている。
【0048】
シート材9を鋼管柱Pに巻き付けて円筒状にして、周方向の両端縁を重ねて結合することで、下側縁が斜め外方に延びる庇状の水切り部10が一体に形成された鋼管柱カバー1Bを構成することができる。
【0049】
このように形成された鋼管柱カバー1Bは高さが350mmであるため、例えば3つを上下方向に配置することで、実施の形態1で示した鋼管柱カバー1とほぼ同じ高さの鋼管柱カバー1にすることができ、大型犬の放尿にも対応することができる。
【0050】
特に、最下段の鋼管柱カバー1Bにあっては、地面に接する部分に水切り部10が位置するため、雨水や糞尿をさらに鋼管柱Pから遠ざけることができ、鋼管柱Pの腐食を防ぐことができる。
【0051】
上述のように、鋼管柱Pに巻き付けた鋼管柱カバー1Bは、水切り部10をシート材9に一体に形成したので、実施の形態2に係る鋼管柱カバー1Aのように、別体に水切りをわざわざ形成して鋼管柱カバー1Aに取り付ける必要がない。
【0052】
また、1つの鋼管柱カバー1Bの大きさ(高さ)を小さいもので構成し、複数個を積み重ねるなどすることができ、鋼管柱Pが建柱された環境、例えば、背の高い草むらなどがあっても、積み重ねる個数を増やすなどして、適宜対応することができる。
【0053】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
【0054】
例えば、上記実施の形態では、鋼管柱カバー1、1A、1Bを、シート材2、9の周方向の両端縁を重ねて結合することで、円筒状のカバー材として機能するようにしたが、これに限らず、新たに鋼管柱を建柱する場合には、ピン状部材を多数形成した円筒体を作成し、これを鋼管柱Pに外嵌してから建柱するようにしても良い。
【0055】
また、帯体4にピン状部材5を一体に形成し、帯体4をシート材2、9に貼着するようにしたが、これに限らず、ピン状部材5をシート材2、9に一体に形成し、シート材2、9を鋼管柱Pに巻き付けるようにしても良い。
【0056】
さらに、上記各実施の形態において、空間形成体3としてのピン状部材5を帯体4に形成したが、これに限らず、例えば、ネット形状でその交点にネット面に直交するようにピン体を一体に形成したものを空間形成体3とし、このような空間形成体を、鋼管柱Pにシート材2、9を巻き付けるときに両者間に介在させるようにしても良い。
【0057】
さらにまた、上記実施の形態において、空間形成体としてピン状部材として表現したが、これに限らず、針状の突起、ブラシなどでも良く、要は、鋼管柱Pとの鋼管柱カバーとの間で空間を形成し、鋼管柱Pに対して点接触するようなものであればよい。
【符号の説明】
【0058】
P 鋼管柱
1 鋼管柱カバー
2 シート材(カバー材)
3 空間形成体
5 ピン状部材
1A 鋼管柱カバー
6 水切り
8 水切り部
1B 鋼管柱カバー
9 シート材(カバー材)
10 水切り部
図1
図2
図3
図4
図5
図6