(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036830
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
F28D 7/08 20060101AFI20240311BHJP
F28D 21/00 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
F28D7/08
F28D21/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141332
(22)【出願日】2022-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】598121341
【氏名又は名称】慶應義塾
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 翔太
(72)【発明者】
【氏名】八木 義隆
(72)【発明者】
【氏名】角 宗司
(72)【発明者】
【氏名】山田 将之
(72)【発明者】
【氏名】田中 浩也
【テーマコード(参考)】
3L103
【Fターム(参考)】
3L103AA01
3L103AA17
3L103BB43
3L103CC02
3L103CC27
3L103DD02
(57)【要約】
【課題】製造プロセスに積層造形法を適用することができ、しかも流体を流通させた際の圧力損失することのできる熱交換器を提供すること。
【解決手段】熱交換器1は、並行する一対の曲面によって外形が規定される伝熱壁10にて形成された立体的形状を単位構造体90とし、この単位構造体90が、XYZ方向の少なくとも一方向において規則的かつ連続的に繰り返し配列された立体構造物9を含む。単位構造体90の各々が占有する単位空間において、伝熱壁10の一方の壁面に接する流路が占有する空間を第1流路空間70とし、伝熱壁10の他方の壁面に接する流路が占有する空間を第2流路空間80としたとき、第1流路空間70は、第2流路空間80よりも体積比率が大きくなるように設定されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
並行する一対の曲面によって外形が規定される伝熱壁にて形成された立体的形状を単位構造体とし、この単位構造体が、XYZ方向の少なくとも一方向において規則的かつ連続的に繰り返し配列された立体構造物を含み、
前記単位構造体の各々が占有する単位空間において、前記伝熱壁の一方の壁面に接する流路が占有する空間を第1流路空間とし、前記伝熱壁の他方の壁面に接する流路が占有する空間を第2流路空間としたとき、
前記第1流路空間は、前記第2流路空間よりも体積比率が大きくなるように設定されている熱交換器。
【請求項2】
前記立体構造物は、三重周期曲面を基準に、この曲面に所要の厚みを付与することにより前記伝熱壁を構成する請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記立体構造物は、ジャイロイド構造を有している請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記第1流路空間の体積をV1とし、前記第2流路空間の体積をV2とした場合に、各体積の比率が1<V1/V2≦15の条件を満たす請求項1~3のいずれか一項に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、エネルギー効率が高く省エネを図ることのできる産業用設備としてガスコージェネレーションシステムが普及している。このシステムは、都市ガス等を燃料として、燃料電池(SOFC)・ガスエンジン・ガスタービンで発電すると共に、発電に伴う廃熱で温水や蒸気を発生させて給湯や加熱などに利用する。
【0003】
ガスコージェネレーションシステムにおける温水製造は、様々なタイプの熱交換器を使用して高温流体である排ガスから低温流体である給水へと熱エネルギーを移動させることにより行われる。従来、熱交換器としては、シェルアンドチューブ式、プレート式(全周接合型、プレートフィン型、シェルアンドプレート型等)、スパイラル式などが知られているが、これらの熱交換器は、組立工数によって製品単価が大きく影響される。そこで、ほぼ無人で熱交換器を製造することを目指して、3Dプリンタを使用した積層造形法の用途展開が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
積層造形法による熱交換器は、従来のタイプと同様に高い熱交換効率(すなわち、流体間の熱移動量が十分に高いこと)が求められるのはもちろんであるが、流体を流通させる際の圧力損失が十分に低いことも重要である。例えば、上記のようなガスコージェネレーションシステムにおける温水製造では、排ガスは500~1300℃と非常に高温であるため低流量で流すことができ、排ガス流路の圧力損失はあまり問題になることはない。
【0006】
その一方で、給水の側は、伝熱面での過熱や過濃縮を防止し、流路内で発生した気泡(遊離溶存ガス)をスムーズに排出する観点から、相対的に高流量で流す必要がある。そのため、温水製造用の熱交換器において、給水流路の圧力損失の低減は、流路設計上の主要なテーマとなっている。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、製造プロセスに積層造形法を適用することができ、しかも流体を流通させた際の圧力損失することのできる熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、並行する一対の曲面によって外形が規定される伝熱壁にて形成された立体的形状を単位構造体とし、この単位構造体が、XYZ方向の少なくとも一方向において規則的かつ連続的に繰り返し配列された立体構造物を含み、単位構造体の各々が占有する単位空間において、伝熱壁の一方の壁面に接する流路が占有する空間を第1流路空間とし、伝熱壁の他方の壁面に接する流路が占有する空間を第2流路空間としたとき、第1流路空間は、第2流路空間よりも体積比率が大きくなるように設定されている熱交換器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る熱交換器を模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る流路体積比率が1.1の立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る流路体積比率が1.7の立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る流路体積比率が3.5の立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る流路体積比率が4.8の立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る流路体積比率が7.4の立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る流路体積比率が9.8の立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る流路体積比率が15.0の立体構造物の一部を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0011】
実施形態においては、3次元直交座標系を設定し、3次元直交座標系を参照しながら各部の位置関係について説明する。水平面内のX軸に平行な方向をX軸方向とする。水平面内においてX軸と直交するY軸に平行な方向をY軸方向とする。X軸及びY軸のそれぞれと直交するZ軸に平行な方向をZ軸方向とする。X軸方向は、前後方向である。Y軸方向は、左右方向である。Z軸方向は、上下方向である。+X方向は、前方である。-X方向は、後方である。+Y方向は、左方である。-Y方向は、右方である。+Z方向は、上方である。-Z方向は、下方である。
【0012】
図1は、実施形態に係る熱交換器1を模式的に示す図である。熱交換器1は、低温流体Fcと高温流体Fhとを熱交換する。熱交換器1は、例えば燃焼排ガスを熱源流体とする給湯用熱交換器として使用される。
【0013】
図1に示すように、熱交換器1は、熱交換コア2と、上部ヘッダ3と、下部ヘッダ4と、左部ヘッダ5と、右部ヘッダ6とを備える。
【0014】
熱交換コア2は、低温流体Fcが流れる第1流路7と、高温流体Fhが流れる第2流路8とを有する立体構造物9からなる。立体構造物9は、第1流路7と第2流路8とを隔てる伝熱壁10を有する。伝熱壁10は、三重周期曲面(三重周期極小曲面)に沿うように形成される。第1流路7と第2流路8とは、三重周期曲面に沿う伝熱壁10によって隔てられる。第1流路7を流れる低温流体Fcと第2流路8を流れる高温流体Fhとは、伝熱壁10を介して熱交換する。
【0015】
第1流路7の流入口7Aは、立体構造物9の上端部に設けられる。第1流路7の流出口7Bは、立体構造物9の下端部に設けられる。
【0016】
第2流路8の流入口8Aは、立体構造物9の左下端部に設けられる。第2流路8の流出口8Bは、立体構造物9の右上端部に設けられる。
【0017】
上部ヘッダ3は、立体構造物9の上端部よりも上方に配置される。上部ヘッダ3に供給管11が接続される。
【0018】
下部ヘッダ4は、立体構造物9の下端部よりも下方に配置される。下部ヘッダ4に排出管12が接続される。
【0019】
左部ヘッダ5は、立体構造物9の左端部よりも左方に配置される。左部ヘッダ5に供給管13が接続される。
【0020】
右部ヘッダ6は、立体構造物9の右端部よりも右方に配置される。右部ヘッダ6に排出管14が接続される。
【0021】
低温流体Fcは、供給管11及び上部ヘッダ3を介して第1流路7の流入口7Aに供給される。流入口7Aに流入した低温流体Fcは、第1流路7を流れる。
【0022】
高温流体Fhは、供給管13及び左部ヘッダ5を介して第2流路8の流入口8Aに供給される。流入口8Aに流入した高温流体Fhは、第2流路8を流れる。
【0023】
低温流体Fcは、高温流体Fhと熱交換することにより温度上昇し、昇温流体Fmとして第1流路7の流出口7Bから流出する。第1流路7の流出口7Bから流出した昇温流体Fmは、下部ヘッダ4及び排出管12を介して熱交換コア2の外部に排出される。
【0024】
高温流体Fhは、低温流体Fcと熱交換することにより温度低下し、降温流体Fnとして第2流路8の流出口8Bから流出する。第2流路8の流出口8Bから流出した降温流体Fnは、右部ヘッダ6及び排出管14を介して熱交換コア2の外部に排出される。
【0025】
図2は、実施形態に係る立体構造物9の一部を模式的に示す図である。立体構造物9は、XYZ方向の少なくとも一方向において規則的かつ連続的に繰り返し配列された複数の単位構造体90を含む。単位構造体90は、並行する一対の曲面によって外形が規定される伝熱壁10にて形成された立体的形状である。単位構造体90の各々が占有する単位空間において、第1流路空間70及び第2流路空間80が規定される。第1流路空間70は、単位空間において伝熱壁10の一方の壁面に接する第1流路7が占有する空間である。第2流路空間80は、単位空間において伝熱壁10の他方の壁面に接する第2流路8が占有する空間である。
【0026】
立体構造物9は、三重周期曲面を基準に、この三重周期曲面に所要の厚みを付与することにより伝熱壁10を構成する。伝熱壁10の厚みは、例えば0.4mmである。伝熱壁10は、三重周期曲面に沿うように形成される。三重周期曲面(三重周期極小曲面)とは、3次元空間に与えられた閉曲線を境界に持つ曲面のなかで面積が極小である曲面をいう。三重周期曲面として、シェーンのジャイロイド曲面(G曲面)、シュワルツのD曲面、又はシェーンのI-WP曲面が例示される。実施形態において、立体構造物9は、ジャイロイド構造を有している。伝熱壁10は、ジャイロイド曲面に沿うように形成される。
【0027】
ジャイロイド曲面は、異なる3つの方向に無限に連結可能であり、空間を二つの領域に分ける極小曲面である。実施形態において、ジャイロイド曲面は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれに無限に連結可能である。
【0028】
ジャイロイド曲面は、与えられた境界条件下で面積が最小となり、積分されることで曲率がゼロとなる曲面である。ジャイロイド曲面は、以下の(1)式に示す三角関数を用いた近似式により表される。
【0029】
sinx・cosy+siny・cosz+sinz・cosx=0 …(1)
【0030】
伝熱壁10は、(1)式により表される仮想的な曲面を中心とし、その曲面の法線方向における厚さが実質的に均一な壁である。
【0031】
第1流路7が占有する第1流路空間70と第2流路8が占有する第2流路空間80とは、伝熱壁10によって隔てられる。第1流路7の流入口7Aは、第1流路7の第1の開口端により構成される。第1流路7の流出口7Bは、第1流路7の第2の開口端により構成される。第2流路8の流入口8Aは、第2流路8の第1の開口端により構成される。第2流路8の流出口8Bは、第2流路8の第2の開口端により構成される。
【0032】
実施形態において、第1流路空間70は、第2流路空間80よりも体積比率が大きくなるように設定されている。第1流路空間70の体積をV1とし、第2流路空間80の体積をV2とした場合に、各体積の比率が、以下の(2)式に示す条件を満たす。
【0033】
1<V1/V2≦15 …(2)
【0034】
以下の説明において、体積V1と体積V2との比率[V1/V2]を適宜「流路体積比率」と称する。
【0035】
図3は、実施形態に係る流路体積比率が1.1の立体構造物9の一部を模式的に示す図である。
図4は、実施形態に係る流路体積比率が1.7の立体構造物9の一部を模式的に示す図である。
図5は、実施形態に係る流路体積比率が3.5の立体構造物9の一部を模式的に示す図である。
図6は、実施形態に係る流路体積比率が4.8の立体構造物9の一部を模式的に示す図である。
図7は、実施形態に係る流路体積比率が7.4の立体構造物9の一部を模式的に示す図である。
図8は、実施形態に係る流路体積比率が9.8の立体構造物9の一部を模式的に示す図である。
図9は、実施形態に係る流路体積比率が15.0の立体構造物9の一部を模式的に示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る流路体積比率の下限値は、1.1でもよい。
図4から
図8に示すように、実施形態に係る流路体積比率は、1.7以上9.8以下でもよい。
図9に示すように、実施形態に係る流路体積比率の上限値は、15.0でもよい。
【0036】
なお、実施形態において、第1流路7を流通する低温流体Fc及び第2流路8を流通する高温流体Fhのそれぞれは、任意に選択される。低温流体Fc及び高温流体Fhのそれぞれの種類、流路、及び粘度は、任意に選択される。高温流体Fhが第1流路7を流通し、低温流体Fcが第2流路8を流通してもよい。流体の種類、流量、及び粘度等に基づいて、流路(第1流路7又は第2流路8)を流通させる低温流体Fc及び高温流体Fhが選択されてもよい。
【0037】
以上説明したように、実施形態によれば、熱交換器1は、並行する一対の曲面によって外形が規定される伝熱壁10にて形成された立体的形状を単位構造体90とし、この単位構造体90が、XYZ方向の少なくとも一方向において規則的かつ連続的に繰り返し配列された立体構造物9を含む。単位構造体90の各々が占有する単位空間において、伝熱壁10の一方の壁面に接する第1流路7が占有する空間を第1流路空間70とし、伝熱壁10の他方の壁面に接する第2流路8が占有する空間を第2流路空間80としたとき、第1流路空間70は、第2流路空間80よりも体積比率が大きくなるように設定されている。
【0038】
実施形態によれば、熱交換器1を構成する立体構造物9(熱交換コア2)は、曲面により外形が規定される伝熱壁10を含む単位構造体90が、XYZ方向の少なくとも一方向において規則的かつ連続的に繰り返し配列された構造を有している。そのため、3Dプリンタを使用した積層造形法による製造技術の適用が容易なものとなっている。また、単位構造体90が占有する単位空間において、第1流路空間70の体積が第2流路空間80の体積よりも大きくなるように、両者の比率が設定されている。そのため、立体構造物9に流通させる流体種の粘度や流量等の差異に応じた流路空間を選択することにより、流体を流通させた際の圧力損失を低減することができる。
【0039】
実施形態において、立体構造物9は、三重周期曲面を基準に、この曲面に所要の厚みを付与することにより伝熱壁10を構成する。
【0040】
立体構造物9は、三重周期曲面を基準とする伝熱壁10の構造を有していることが好ましく、ジャイロイド構造、シュワルツP構造、シュワルツD構造などを含む。立体構造物9は、伝熱壁10のXYZ方向への周期的な繰り返しにより形成されるため、3Dプリンタを使用した積層造形法において、ソフトウェアのプログラミングが容易である。
【0041】
実施形態において、立体構造物9は、ジャイロイド構造を有している。
【0042】
ジャイロイド構造を有する立体構造物9は、連続的な曲面を基準にして伝熱壁10が形成されているので、壁表面からの流れの剥離を抑止しながら、流体の乱流を促進することができる。また、流れの分岐箇所では、前縁効果も生まれる。これにより、高い熱交換効率を有する熱交換器を実現することができる。更に、ジャイロイド構造を有する立体構造物9は、連続的な曲面を基準にして伝熱壁10が形成されているので、特定の部位に応力集中しにくく、XYZ方向の異方性も少ない。これにより、内部圧力の変化に対して強度に優れた熱交換器1を実現することができる。
【0043】
実施形態において、第1流路空間70の体積をV1とし、第2流路空間80の体積をV2とした場合に、各体積の比率が1<V1/V2≦15の条件を満たす。
【0044】
各流路空間の体積比率を1<V1/V2≦15の範囲に設定することにより、単位構造体90の大型化を抑制し、合理的なサイズの熱交換器1を実現することができる。ここで、V1/V2が実質的に1である場合、従来タイプの熱交換器と同様、流路内における流体の線速度を所要範囲に調節するのが困難であるため、圧力損失の低減効果を十分に得ることができない。V1/V2が1を超えるよう設定することで、圧力損失の低減効果が得られやすくなる。
図3から
図9を参照して説明したように、圧力損失の低減効果を確実に発揮するには、V1/V2を1.1以上に設定するのが望ましい。また、V1/V2が15を超える場合には、積層造形時に第2流路空間80の対向する壁面どうしが密着し、流路を閉塞する造形不良を引き起こすおそれがある。V1/V2を15以下に設定することにより、流路の閉塞が抑制される。
【符号の説明】
【0045】
1…熱交換器、2…熱交換コア、3…上部ヘッダ、4…下部ヘッダ、5…左部ヘッダ、6…右部ヘッダ、7…第1流路、7A…流入口、7B…流出口、8…第2流路、8A…流入口、8B…流出口、9…立体構造物、10…伝熱壁、11…供給管、12…排出管、13…供給管、14…排出管、70…第1流路空間、80…第2流路空間、90…単位構造体、Fc…低温流体、Fh…高温流体、Fm…昇温流体、Fn…降温流体。