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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036898
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】対象液浄化装置および対象液浄化方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/16 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
A61M1/16 190
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141440
(22)【出願日】2022-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】522336720
【氏名又は名称】フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 一嘉
(72)【発明者】
【氏名】小久保 謙一
(72)【発明者】
【氏名】青木 弘之
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA05
4C077BB01
4C077CC08
4C077DD16
4C077EE03
4C077GG14
4C077JJ02
4C077JJ18
4C077KK23
(57)【要約】
【課題】透析方法で使用される透析液の総量を減少させる観点から、補充液を再生回路の適当な箇所に供給するような対象液浄化装置および対象液浄化方法を提供する。
【解決手段】未浄化対象液通路11は、未浄化対象液F11を分離装置100の第1部分110に導入する。浄化対象液通路12は、浄化対象液F12を分離装置100の第1部分110から導出させる。濾過透析液通路21は、濾過透析液F21を分離装置100の第2部分120から導出させ、その一部を再生回路200に導入する。再生液通路22は、再生液F22を再生回路200から分離装置100の第2部分120に導入する。第1補充液通路412は、第1補充液F41を浄化対象液通路12に直接的に導入する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
未浄化対象液から少なくとも1つの対象物質を除去するための対象液浄化装置であって、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質が通過することができる孔径を有する多--れ、前記対象物質を含む前記未浄化対象液を、前記第1部分から前記多孔質膜を通過させて前記第2部分に導入することで濾過透析液を生成し、前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質を当該通過によって除去することで浄化対象液を生成する分離装置と、
前記未浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分に導入するための未浄化対象液通路と、
前記浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分から導出させるための浄化対象液通路と、
前記濾過透析液を前記分離装置の前記第2部分から導出させるための濾過透析液通路と、
前記濾過透析液通路から分岐し、前記濾過透析液が分離された結果としての第1の液と第2の液とのうち、前記第1の液を排液として廃棄するための排液通路と、
前記対象物質を吸着する吸着材を有し、前記濾過透析液通路から導入された前記第2の液を前記吸着材と接触させることにより、前記対象物質の少なくとも一部を前記第2の液から除去し、前記対象物質の濃度が減少した再生液を生成する再生回路と、
前記再生液を前記再生回路から前記分離装置の前記第2部分に導入するための再生液通路と、
補充液を前記未浄化対象液通路および前記浄化対象液通路のうち少なくとも一方に直接的に導入する第1補充液通路と、を備えている
対象液浄化装置。
【請求項2】
請求項1に記載の対象液浄化装置において、
前記補充液を前記再生液通路に直接的に導入する第2補充液通路を備えている
対象液浄化装置。
【請求項3】
請求項1に記載の対象液浄化装置において、
前記再生液通路から前記未浄化対象液通路および前記浄化対象液通路のうち少なくとも一方に前記再生液を導入する再生液分岐通路を備えている
対象液浄化装置。
【請求項4】
未浄化対象液から少なくとも1つの対象物質を除去するための対象液浄化方法であって、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質が通過することができる孔径を有する多孔質膜によって第1部分と第2部分とに分離されている前記分離装置の前記第1部分に対して前記未浄化対象液を導入する工程と、
前記対象物質を含む前記未浄化対象液を、前記第1部分から前記多孔質膜を通過させて前記第2部分に導入することで濾過透析液を生成する工程と、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質を当該通過によって除去することで浄化対象液を生成する工程と、
前記浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分から導出させる工程と、
前記濾過透析液を前記分離装置の前記第2部分から導出させる工程と、
前記濾過透析液が分離された結果としての第1の液と第2の液とのうち、前記第1の液を排液として廃棄する工程と、
前記第2の液を吸着材と接触させることにより、前記対象物質の少なくとも一部を前記第2の液から除去し、前記対象物質の濃度が減少した再生液を生成する工程と、
前記再生液を前記分離装置の前記第2部分に導入する工程と、
補充液を前記未浄化対象液および前記浄化対象液のうち少なくとも一方に直接的に混合する工程と、を含んでいる
対象液浄化方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象液を浄化する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、透析方法で使用される透析液の総量を減少させる観点から、吸着材を用いた部分再生を伴う血液浄化方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第9302038号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、透析方法で使用される透析液の総量を減少させる観点から、補充液を再生回路に供給する方法には改善余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、透析方法で使用される透析液の総量を減少させる観点から、補充液を再生回路の適当な箇所に供給するような対象液浄化装置および対象液浄化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の対象液浄化装置は、
未浄化対象液から少なくとも1つの対象物質を除去するための対象液浄化装置であって、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質が通過することができる孔径を有する多--れ、前記対象物質を含む前記未浄化対象液を、前記第1部分から前記多孔質膜を通過させて前記第2部分に導入することで濾過透析液を生成し、前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質を当該通過によって除去することで浄化対象液を生成する分離装置と、
前記未浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分に導入するための未浄化対象液通路と、
前記浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分から導出させるための浄化対象液通路と、
前記濾過透析液を前記分離装置の前記第2部分から導出させるための濾過透析液通路と、
前記濾過透析液通路から分岐し、前記濾過透析液が分離された結果としての第1の液と第2の液とのうち、前記第1の液を排液として廃棄するための排液通路と、
前記対象物質を吸着する吸着材を有し、前記濾過透析液通路から導入された前記第2の液を前記吸着材と接触させることにより、前記対象物質の少なくとも一部を前記第2の液から除去し、前記対象物質の濃度が減少した再生液を生成する再生回路と、
前記再生液を前記再生回路から前記分離装置の前記第2部分に導入するための再生液通路と、
補充液を前記未浄化対象液通路および前記浄化対象液通路のうち少なくとも一方に直接的に導入する第1補充液通路と、を備えている。
【0007】
前記構成の対象液浄化装置において、
前記補充液を前記再生液通路に直接的に導入する第2補充液通路を備えている
ことが好ましい。
【0008】
前記構成の対象液浄化装置において、
前記再生液通路から前記未浄化対象液通路および前記浄化対象液通路のうち少なくとも一方に前記再生液を導入する再生液分岐通路を備えている
ことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態としての対象液浄化装置の構成説明図。
図2】本発明の第2実施形態としての対象液浄化装置の構成説明図。
図3】本発明の第3実施形態としての対象液浄化装置の構成説明図。
図4】本発明の第4実施形態としての対象液浄化装置の構成説明図。
図5】本発明の第5実施形態としての対象液浄化装置の構成説明図。
図6】本発明の第6実施形態としての対象液浄化装置の構成説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
図1に示されている本発明の第1実施形態としての対象液浄化装置は、分離装置100と、未浄化対象液通路11と、浄化対象液通路12と、再生回路200と、濾過透析液通路21と、再生液通路22と、排液通路24と、第1補充液通路412と、を備えている。
【0011】
分離装置100は、多孔質膜102によって第1部分110と第2部分120とに分離されている。多孔質膜102は、未浄化対象液F11(例えば、血液、血漿、透析排液、血液濾過液)に含まれる対象物質が通過することができる孔径を有する。「対象物質」は、例えば、カリウムイオン、アンモニウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、リン酸イオン、炭酸水素イオンおよび有機酸イオンのうち少なくとも1つのイオン、尿素、クレアチニン、尿酸、ペプチド、タンパク質などの病気になった時に体内に蓄積する病因物質である。分離装置100は、対象物質を含む未浄化対象液F11を、第1部分110から多孔質膜102を通過させて第2部分120に導入することで濾過透析液F21を生成し、未浄化対象液F11に含まれる対象物質を当該通過によって除去することで浄化対象液F12を生成するように構成されている。
【0012】
未浄化対象液通路11は、患者の体内から導出された未浄化対象液F11を分離装置100の第1部分110に導入するように構成されている。浄化対象液通路12は、浄化対象液F12を分離装置100の第1部分110から導出させ、患者の体内に導入するように構成されている。分離装置100は、例えば、ダイアライザにより構成され、第1部分110は透析膜により構成されている中空糸の内部空間であり、第2部分120は当該中空糸の周囲における透析液および/または再生液が流れる空間である。
【0013】
本実施形態では、分離装置100は第1部分110における未浄化対象液F1の流れ方向と、第2部分110における再生液F22の流れ方向とが対向しているまたは反対向きである「向流式分離装置」として構成されているが、他の実施形態では、分離装置100は第1部分110における未浄化対象液F11の流れ方向と、第2部分110における再生液F22の流れ方向とが並行しているまたは同じ向きである「並流式分離装置」として構成されていてもよい。
【0014】
再生回路200は、対象物質を吸着する吸着材を有している。吸着材として、活性炭や活性炭を基材とする吸着材、多孔質吸着材、陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂、ジルコニア系セラミックス、ゼオライトからなる吸着材、およびその混合物が採用されてもよい。再生回路200は、濾過透析液の一部(第2の液F212)を吸着材と接触させることにより、対象物質の少なくとも一部を除去し、対象物質の濃度が減少した再生液F22を生成するように構成されている。
【0015】
濾過透析液通路21は、濾過透析液F21を分離装置100の第2部分120から導出させ、その一部である第2の液F212を再生回路200に導入するように構成されている。排液通路24は、濾過透析液通路21から分岐し、濾過透析液F21が分離された結果としての第1の液F211と第2の液F212とのうち、第1の液F211を排液として廃棄するように構成されている。排液通路24における排液の流量(濾過透析液F21の廃棄量)は、再生液通路22に対する補充液(新鮮な透析液)の流入量および/または再生液通路からの再生液F22の流出量にも基づき、分離装置100の第2部分120における再生液F22の流量に鑑みて適当に制御されてもよい。再生液通路22は、再生液F22を再生回路200から分離装置100の第2部分120に導入するように構成されている。
【0016】
第1補充液通路412は、第1補充液F41を浄化対象液通路12に直接的に導入するように構成されている。「補充液」は、例えば新鮮な透析液を意味する。
【0017】
(対象液浄化方法)
前記構成の第1実施形態の対象液浄化装置によれば、次の手順で対象液浄化方法が実施される。各手順または各工程は、並行して実行されうる。分離装置100の第1部分110に対して未浄化対象液F11が導入される(S1)。対象物質を含む未浄化対象液F11が、分離装置100において第1部分110から多孔質膜102を通過させて第2部分120に導入されることで濾過透析液F21が生成される(S2)。未浄化対象液F11に含まれる対象物質が当該多孔質膜102を通過することによって除去されることで浄化対象液F12が生成される(S3)。浄化対象液F12が分離装置100の第1部分110から導出される(S4)。濾過透析液F21が分離装置100の第2部分120から導出される(S5)。濾過透析液F21が分離された結果としての第1の液F211と第2の液F212とのうち、第1の液F211が排液として廃棄される(S6)。第2の液F212が再生回路200において吸着材と接触することにより、対象物質の少なくとも一部が第2の液F212から除去され、対象物質の濃度が減少した再生液F22が生成される(S7)。再生液F22が分離装置100の第2部分120に導入される(S8)。そして、第1補充液F41が浄化対象液F12に直接的に混合される(S9)。
【0018】
(第2実施形態)
図2に示されている本発明の第2実施形態としての対象液浄化装置は、第1実施形態の対象液浄化装置(図1参照)に第2補充液通路422が追加された構成を有している。第2補充液通路422は、第2補充液F42を再生液通路22に直接的に導入するように構成されている。第2補充液F42および第1補充液F41の供給源は共通の供給源であってもよく、別個の供給源であってもよい。
【0019】
第2実施形態の対象液浄化装置のその他の構成は、第1実施形態の対象液浄化装置の構成とほぼ同様であるため、同様の構成については同一の符号を付すとともに説明を省略する。
【0020】
(第3実施形態)
図3に示されている本発明の第3実施形態としての対象液浄化装置は、第1実施形態の対象液浄化装置(図1参照)に再生液分岐通路221が追加された構成を有している。再生液分岐通路221は、再生液F22の一部を未浄化対象液通路11に直接的に導入するように構成されている。
【0021】
第3実施形態の対象液浄化装置のその他の構成は、第1実施形態の対象液浄化装置の構成とほぼ同様であるため、同様の構成については同一の符号を付すとともに説明を省略する。
【0022】
(第4実施形態)
図4に示されている本発明の第4実施形態としての対象液浄化装置は、第1実施形態の対象液浄化装置(図1参照)における第1補充液通路412に代えて、第1補充液通路411を備えている。第1補充液通路411は、第1補充液F41を浄化対象液通路12ではなく未浄化対象液通路11に直接的に導入するように構成されている。
【0023】
第4実施形態の対象液浄化装置のその他の構成は、第1実施形態の対象液浄化装置の構成とほぼ同様であるため、同様の構成については同一の符号を付すとともに説明を省略する。
【0024】
(対象液浄化方法)
前記構成の第4実施形態の対象液浄化装置によれば、次の手順で対象液浄化方法が実施される。各手順または各工程は、並行して実行されうる。分離装置100の第1部分110に対して未浄化対象液F11が導入される(S1)。対象物質を含む未浄化対象液F11が、分離装置100において第1部分110から多孔質膜102を通過させて第2部分120に導入されることで濾過透析液F21が生成される(S2)。未浄化対象液F11に含まれる対象物質が当該多孔質膜102を通過することによって除去されることで浄化対象液F12が生成される(S3)。浄化対象液F12が分離装置100の第1部分110から導出される(S4)。濾過透析液F21が分離装置100の第2部分120から導出される(S5)。濾過透析液F21が分離された結果としての第1の液F211と第2の液F212とのうち、第1の液F211が排液として廃棄される(S6)。第2の液F212が再生回路200において吸着材と接触することにより、対象物質の少なくとも一部が第2の液F212から除去され、対象物質の濃度が減少した再生液F22が生成される(S7)。再生液F22が分離装置100の第2部分120に導入される(S8)。そして、第1補充液F41が未浄化対象液F11に直接的に混合される(S9’)。
【0025】
(第5実施形態)
図5に示されている本発明の第5実施形態としての対象液浄化装置は、第4実施形態の対象液浄化装置(図4参照)に第2補充液通路422が追加された構成を有している。第2補充液通路422は、第2補充液F42を再生液通路22に直接的に導入するように構成されている。第2補充液F42および第1補充液F41の供給源は共通の供給源であってもよく、別個の供給源であってもよい。
【0026】
第5実施形態の対象液浄化装置のその他の構成は、第4実施形態の対象液浄化装置の構成とほぼ同様であるため、同様の構成については同一の符号を付すとともに説明を省略する。
【0027】
(第6実施形態)
図6に示されている本発明の第6実施形態としての対象液浄化装置は、第4実施形態の対象液浄化装置(図4参照)に再生液分岐通路222が追加された構成を有している。再生液分岐通路222は、再生液F22の一部を浄化対象液通路12に直接的に導入するように構成されている。
【0028】
第6実施形態の対象液浄化装置のその他の構成は、第4実施形態の対象液浄化装置の構成とほぼ同様であるため、同様の構成については同一の符号を付すとともに説明を省略する。
【0029】
(効果)
本発明の対象液浄化装置および対象液浄化方法によれば、透析方法で使用される透析液の総量を減少させる観点から、補充液が再生回路の適当な箇所に供給される。透析液の輸送量の低減により、装置の小型化が図られ、家庭環境でも使用するのに適した構成とすることができる。
【0030】
(本発明の他の実施形態)
本発明の第1~第3実施形態の対象液浄化装置(図1図3参照)に、本発明の第4~第6実施形態の対象液浄化装置(図4図6参照)における第1補充液通路411が追加されてもよい。この場合、一対の第1補充液通路411および412のそれぞれから、未浄化対象液通路11および浄化対象液通路12のそれぞれに直接的に第1補充液が供給または導入される。一対の第1補充液通路411および412のそれぞれは、共通の補充液供給源に連通していてもよく、別個の補充液供給源に連通していてもよい。
【0031】
本発明の第1~第5実施形態の対象液浄化装置(図1図5参照)に、本発明の第6実施形態(図6参照)の再生液分岐通路222が追加されてもよい。本発明の第2および第4~第6実施形態の対象液浄化装置(図2および図4図6参照)に、本発明の第3実施形態(図3参照)の再生液分岐通路221が追加されてもよい。
【符号の説明】
【0032】
11‥未浄化対象液通路
12‥浄化対象液通路
21‥濾過透析液通路
22‥再生液通路
24‥排液通路
100‥分離装置
102‥多孔質膜
110‥第1部分
120‥第2部分
200‥再生回路
221‥再生液分岐通路
222‥再生液分岐通路
411‥第1補充液通路
412‥第1補充液通路
422‥第2補充液通路
F11‥未浄化対象液
F12‥浄化対象液
F21‥濾過透析液
F211‥第1の液(排液)
F212‥第2の液
F22‥再生液
F41‥第1補充液
F42‥第2補充液。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
未浄化対象液から少なくとも1つの対象物質を除去するための対象液浄化装置であって、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質が通過することができる孔径を有する多孔質膜によって第1部分と第2部分とに分離され、前記対象物質を含む前記未浄化対象液を、前記第1部分から前記多孔質膜を通過させて前記第2部分に導入することで濾過透析液を生成し、前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質を当該通過によって除去することで浄化対象液を生成する分離装置と、
前記未浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分に導入するための未浄化対象液通路と、
前記浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分から導出させるための浄化対象液通路と、
前記濾過透析液を前記分離装置の前記第2部分から導出させるための濾過透析液通路と、
前記濾過透析液通路から分岐し、前記濾過透析液が分離された結果としての第1の液と第2の液とのうち、前記第1の液を排液として廃棄するための排液通路と、
前記対象物質を吸着する吸着材を有し、前記濾過透析液通路から導入された前記第2の液を前記吸着材と接触させることにより、前記対象物質の少なくとも一部を前記第2の液から除去し、前記対象物質の濃度が減少した再生液を生成する再生回路と、
前記再生液を前記再生回路から前記分離装置の前記第2部分に導入するための再生液通路と、
新鮮な補充液を前記浄化対象液通路に直接的に導入する第1補充液通路と、を備えている
対象液浄化装置。
【請求項2】
請求項1に記載の対象液浄化装置において、
前記補充液を前記再生液通路に直接的に導入する第2補充液通路を備えている
対象液浄化装置。
【請求項3】
請求項1に記載の対象液浄化装置において、
前記再生液通路から前記未浄化対象液通路に前記再生液を導入する再生液分岐通路を備えている
対象液浄化装置。
【請求項4】
未浄化対象液から少なくとも1つの対象物質を除去するための対象液浄化方法であって、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質が通過することができる孔径を有する多孔質膜によって第1部分と第2部分とに分離されている前記分離装置の前記第1部分に対して前記未浄化対象液を導入する工程と、
前記対象物質を含む前記未浄化対象液を、前記第1部分から前記多孔質膜を通過させて前記第2部分に導入することで濾過透析液を生成する工程と、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質を当該通過によって除去することで浄化対象液を生成する工程と、
前記浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分から導出させる工程と、
前記濾過透析液を前記分離装置の前記第2部分から導出させる工程と、
前記濾過透析液が分離された結果としての第1の液と第2の液とのうち、前記第1の液を排液として廃棄する工程と、
前記第2の液を吸着材と接触させることにより、前記対象物質の少なくとも一部を前記第2の液から除去し、前記対象物質の濃度が減少した再生液を生成する工程と、
前記再生液を前記分離装置の前記第2部分に導入する工程と、
新鮮な補充液を前記浄化対象液通路に直接的に混合する工程と、を含んでいる
対象液浄化方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の対象液浄化装置は、
未浄化対象液から少なくとも1つの対象物質を除去するための対象液浄化装置であって、
前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質が通過することができる孔径を有する多孔質膜によって第1部分と第2部分とに分離され、前記対象物質を含む前記未浄化対象液を、前記第1部分から前記多孔質膜を通過させて前記第2部分に導入することで濾過透析液を生成し、前記未浄化対象液に含まれる前記対象物質を当該通過によって除去することで浄化対象液を生成する分離装置と、
前記未浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分に導入するための未浄化対象液通路と、
前記浄化対象液を前記分離装置の前記第1部分から導出させるための浄化対象液通路と、
前記濾過透析液を前記分離装置の前記第2部分から導出させるための濾過透析液通路と、
前記濾過透析液通路から分岐し、前記濾過透析液が分離された結果としての第1の液と第2の液とのうち、前記第1の液を排液として廃棄するための排液通路と、
前記対象物質を吸着する吸着材を有し、前記濾過透析液通路から導入された前記第2の液を前記吸着材と接触させることにより、前記対象物質の少なくとも一部を前記第2の液から除去し、前記対象物質の濃度が減少した再生液を生成する再生回路と、
前記再生液を前記再生回路から前記分離装置の前記第2部分に導入するための再生液通路と、
新鮮な補充液を前記浄化対象液通路に直接的に導入する第1補充液通路と、を備えている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記構成の対象液浄化装置において、
前記再生液通路から前記未浄化対象液通路に前記再生液を導入する再生液分岐通路を備えている
ことが好ましい。