(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036926
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】吸気構造
(51)【国際特許分類】
F02M 35/10 20060101AFI20240311BHJP
F02M 35/104 20060101ALI20240311BHJP
F02M 26/17 20160101ALI20240311BHJP
【FI】
F02M35/10 101F
F02M35/10 311E
F02M35/104 D
F02M26/17
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141487
(22)【出願日】2022-09-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(74)【代理人】
【識別番号】100167793
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 学
(72)【発明者】
【氏名】真 彰宏
(72)【発明者】
【氏名】白土 清
(72)【発明者】
【氏名】本間 祐治
【テーマコード(参考)】
3G062
【Fターム(参考)】
3G062ED03
(57)【要約】
【課題】吸気構造において、吸気を複数の気筒に均等に流入させ易くする。
【解決手段】吸気構造Sは、所定の方向において並べて配置されている複数の気筒に向けて吸気を通す吸気ダクト1と、複数の気筒のうち所定の方向における一方側の最も端部側の気筒と他方側の最も端部側の気筒との間の中心に対して一方側にオフセットした位置に設けられており、吸気ダクトから流出した吸気が流入する流入口21、及び、吸気が複数の気筒に向かって流出する複数の流出口を有する吸気マニホールド2と、を備え、吸気ダクトは、第1領域11と、第1領域と流入口とを接続し、吸気を一方側から中心の方へ向かうように流す流路部分を含む第2領域12と、を有し、第2領域が流入口に接続される接続部における一方側の位置において、吸気マニホールドに流れる吸気の障壁となる壁部3が設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の方向において並べて配置されている複数の気筒に向けて吸気を通す吸気ダクトと、
前記複数の気筒のうち前記所定の方向における一方側の最も端部側の前記気筒と他方側の最も端部側の前記気筒との間の中心に対して前記一方側にオフセットした位置に設けられており、前記吸気ダクトから流出した前記吸気が流入する流入口、及び、前記流入口から流入した前記吸気が前記複数の気筒に向かって流出する複数の流出口を有する吸気マニホールドと、
を備え、
前記吸気ダクトは、
前記吸気が流れる流路を有する第1領域と、
前記第1領域と前記流入口とを接続し、前記吸気を前記一方側から前記中心の方へ向かうように流す流路部分を含む第2領域と、
を有し、
前記第2領域が前記流入口に接続される接続部における前記一方側の位置において、前記吸気マニホールドに流れる前記吸気の障壁となる壁部が設けられている吸気構造。
【請求項2】
前記吸気ダクトと前記吸気マニホールドとは別体であり、
前記吸気マニホールドが、前記壁部を有する、
請求項1に記載の吸気構造。
【請求項3】
前記吸気ダクトに接続されており、前記複数の気筒から流出した排気ガスを前記吸気ダクト内に供給するEGRダクトをさらに有し、
前記EGRダクトは、前記吸気ダクトの側面のうち、前記所定の方向における前記一方側の位置に接続されている、
請求項1に記載の吸気構造。
【請求項4】
前記EGRダクトは、前記吸気の流れ方向とは逆向きに傾斜した方向に前記排気ガスを供給する排気ガス流路を有する、
請求項3に記載の吸気構造。
【請求項5】
前記吸気ダクトは、前記第1領域の前記第2領域側とは反対側の端部に接続された第3領域をさらに有し、
前記第3領域の流路の延在方向は、前記第1領域の流路の延在方向と交差している、
請求項4に記載の吸気構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられている吸気構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には吸気構造が設けられている。特許文献1には、上流端が、吸気マニホールドの四つのシリンダの列設方向における端部に設けられている吸気マニホールドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示す吸気マニホールドの場合、吸気マニホールドの吸気の流入口が複数の気筒の列設方向における端部に設けられているため、吸気が流入口に近い一方側の気筒に流入し易く、流入口から遠い他方側の気筒に流入しづらくなることで、吸気が各気筒に均等に流入しづらいという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、吸気を複数の気筒に均等に流入させ易い吸気構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、所定の方向において並べて配置されている複数の気筒に向けて吸気を通す吸気ダクトと、前記複数の気筒のうち前記所定の方向における一方側の最も端部側の前記気筒と他方側の最も端部側の前記気筒との間の中心に対して前記一方側にオフセットした位置に設けられており、前記吸気ダクトから流出した前記吸気が流入する流入口、及び、前記流入口から流入した前記吸気が前記複数の気筒に向かって流出する複数の流出口を有する吸気マニホールドと、を備え、前記吸気ダクトは、前記吸気が流れる流路を有する第1領域と、前記第1領域と前記流入口とを接続し、前記吸気を前記一方側から前記中心の方へ向かうように流す流路部分を含む第2領域と、を有し、前記第2領域が前記流入口に接続される接続部における前記一方側の位置において、前記吸気マニホールドに流れる前記吸気の障壁となる壁部が設けられている吸気構造を提供する。
【0007】
また、前記吸気ダクトと前記吸気マニホールドとは別体であり、前記吸気マニホールドが、前記壁部を有していてもよい。
【0008】
また、前記吸気ダクトに接続されており、前記複数の気筒から流出した排気ガスを前記吸気ダクト内に供給するEGRダクトをさらに有し、前記EGRダクトは、前記吸気ダクトの側面のうち、前記所定の方向における前記一方側の位置に接続されていてもよい。
【0009】
また、前記EGRダクトは、前記吸気の流れ方向とは逆向きに傾斜した方向に前記排気ガスを供給する排気ガス流路を有していてもよい。
【0010】
また、前記吸気ダクトは、前記第1領域の前記第2領域側とは反対側の端部に接続された第3領域をさらに有し、前記第3領域の流路の延在方向は、前記第1領域の流路の延在方向と交差していてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、吸気構造において、吸気を複数の気筒に均等に流入させ易くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1の実施形態に係る吸気構造の構造を示す。
【
図2】第2の実施形態に係る吸気構造の構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1の実施形態>
[吸気構造Sの構造]
図1は、第1の実施形態に係る吸気構造Sの構造を示す図である。
図1は、エンジンE及び吸気構造Sを上方から見た模式図である。
【0014】
吸気構造Sは、吸気ダクト1、吸気マニホールド2、及び壁部3を有する。吸気ダクト1は、複数の気筒C1~C4に向けて吸気を通す部品である。複数の気筒C1~C4は、エンジンEに設けられている。エンジンEは、例えばガソリンエンジン又はディーゼルエンジンである。複数の気筒C1~C4は、所定の方向において並べて配置されている。所定の方向において、気筒C4側を一方側、気筒C1側を他方側とする。エンジンEには、例えば4つの気筒C1~C4が配置されているが、気筒の数は任意である。吸気ダクト1の詳細については後述する。
【0015】
吸気マニホールド2は、流入口21及び複数の流出口22a~22dを有する。流入口21は、吸気ダクト1から流出した吸気が流入する開口である。流入口21は、複数の気筒C1~C4のうち所定の方向における一方側の最も端部側の気筒C4と他方側の最も端部側の気筒C1との間の中心に対して一方側にオフセットした位置に設けられている。なお、本実施形態では、流入口21が中心よりも図の右側にずれた位置に設けられているが、図の左側にずれた位置に設けられていてもよい。
【0016】
複数の流出口22a~22dは、流入口21から流入した吸気が複数の気筒C1~C4に向かって流出する開口である。複数の流出口22a~22dは、吸気マニホールド2に所定の方向において並べて配置されている。吸気マニホールド2には、例えば4つの流出口22a~22dが所定の方向において並べて配置されているが、流出口の数は任意である。流入口21から流入した吸気は、複数の流出口22a~22dから複数の気筒C1~C4に向かって流出する。
【0017】
吸気ダクト1は、吸気マニホールド2へ吸気を供給するための中空の部材であり、第1領域11及び第2領域12を有する。第1領域11は、吸気が流れる流路を有する領域である。第1領域11の流路の延在方向は、例えば、気筒C1~C4の配列方向である上記所定の方向と直交している。第1領域11の流路の流路断面の面積は、例えば、流入口21に向かって一定である。
【0018】
第2領域12は、第1領域11と流入口21とを接続する領域である。第2領域12は、吸気を所定の方向における一方側から複数の気筒C1~C4のうち所定の方向における一方側の最も端部側の気筒C4と他方側の最も端部側の気筒C1との間の中心の方(図中の矢印Aを参照)へ向かうように流す流路部分を含む。第2領域12の他方側(図の左側)の内側面は、例えば、第2領域12の流路の流路断面の面積が流入口21に向かって徐々に大きくなるように傾斜している。
【0019】
第2領域12の流路部分を流れる吸気は、例えば第2領域12の他方側の内側面に沿って流れることで、所定の方向における一方側から複数の気筒C1~C4のうち所定の方向における一方側の最も端部側の気筒C4と他方側の最も端部側の気筒C1との間の中心の方へ向かうように流れ、流入口21から吸気マニホールド2内に流入する。本実施形態では、上記のように、吸気が中心側に向かって斜めに流れるような流路が形成されているので、流入口21から離れた側の気筒(例えば気筒C2、C1)に対しても比較的均一に吸気を供給することが可能となる。
【0020】
壁部3は、吸気マニホールド2に流れる吸気の障壁となる部位である。壁部3は、第2領域12が流入口21に接続される接続部における一方側の位置において、吸気ダクト1内の空間と吸気マニホールド2内の空間とを部分的に仕切るように形成されている。換言すれば、壁部3は、吸気が吸気マニホールド2内に流れ込む箇所において、吸気が流れる方向と交差する方向に突出するように形成されている。
【0021】
本実施形態においては、壁部3は、一例として吸気マニホールド2に設けられている。壁部3は、吸気マニホールド2の流入口21よりも一方側に位置する。第2領域12内の一方側において、吸気マニホールド2側に向かって流れる吸気は、壁部3に衝突したり、壁部3を回り込んで流入口21から吸気マニホールド2内に流入したりする。
【0022】
吸気構造Sは、上述したように、第2領域12を有する吸気ダクト1、及び壁部3を有する。その結果、吸気構造Sにおいては、吸気構造S内における一方側の流路抵抗を増大させ、他方側の流路抵抗を減らすことができる。したがって、吸気構造Sにおいては、一方側と他方側の流路抵抗のバランスを調整することで、吸気を複数の気筒C1~C4に均等に流入させ易くすることができる。すなわち、本実施形態のような壁部3が存在しない場合、吸気ダクト1からの吸気は気筒C3及び気筒C4に多く供給され、各気筒C1~C4への供給量が不均等となるが、本実施形態のように壁部3が設けられていることで、供給量の均等化を図ることができる。
【0023】
また、吸気構造Sは、一例として、単純な平壁面を連結するのみで各気筒C1~C4への供給量の均一化を実現できるため、生産性及びコスト面でも有利である。また、吸気構造Sにおいては、吸気マニホールド2の所定の方向(各気筒C1~C4が並ぶ方向)と直交する向きにおける流路幅が小さくても、複数の気筒C1~C4に対する吸気の分配性を向上させることができるため、吸気マニホールド2をコンパクトにすることができる。これはエンジンの省スペース化や軽量化に有利である。
【0024】
吸気ダクト1と吸気マニホールド2とは一例として別体である。吸気ダクト1と吸気マニホールド2とは例えばボルト及びナットで結合されている。吸気構造Sにおいては、このように吸気ダクト1と吸気マニホールド2とが別体であることで、例えば、吸気量を増加させたい場合に、吸気マニホールド2をそのまま残し吸気ダクト1のみを流路幅の広い別物に交換することで対応することができる。つまり、本実施形態の構成によれば、エンジン出力(吸気量)を増やす設計変更や、各気筒C1~C4への供給量の均一化のための寸法パラメータの調整を容易にし、開発コストを低減できる。また、吸気ダクト1と吸気マニホールド2とが別体であることで、吸気マニホールド2を共通化することもでき、部品管理コストの低減効果もある。また、吸気構造Sは、吸気ダクト1と吸気マニホールド2とを別体にすることで、例えば鋳造型の製造がし易くなるため、設計コスト面でも有利である。
【0025】
吸気構造Sは、本実施形態では、EGR(Exhaust Gas Recirculation)ダクト4を有する。EGRダクト4は、必ずしも本発明に必須の構成ではないが、複数の気筒C1~C4から流出した排気ガスを吸気ダクト1内に供給する部品である。EGRダクト4は、吸気ダクト1に接続されている。EGRダクト4は、吸気ダクト1の側面のうち、所定の方向における一方側の位置に接続されている。EGRダクト4の流路の延在方向は、この例では、第1領域11の流路の延在方向と直交している。EGRダクト4から流出する排気ガスは、第1領域11の流路を流れる吸気の向きに対して直交して吸気ダクト1内に合流する。
【0026】
吸気構造Sにおいては、このようにEGRダクト4が設けられていることで、吸気ダクト1内の一方側を流れる流速の比較的速い吸気の流れに対して、排気ガスが合流することとなる。このように、流速の比較的速い吸気側から排気ガスが合流するため、排気ガスのミキシング性を向上させることができる。
【0027】
また、吸気構造Sにおいては、排気ガスを吸気に合流させることで、吸気ダクト1内の一方側の流路抵抗がさらに増大する。壁部3の形状を変更することによる吸気の供給バランスの調整が難しい場合、例えば、EGRダクト4の形状や排気ガスの供給量を変更して吸気の供給バランスを調整してもよい。
【0028】
[変形例]
第1の実施形態においては、吸気マニホールド2が、壁部3を有する例を示したが、これに限定されない。壁部3は、例えば吸気ダクト1に設けられていてもよい。この場合、壁部3は、例えば吸気ダクト1の内側面における一方側の領域に設けられていてもよい。
【0029】
[第1の実施形態に係る吸気構造Sによる効果]
第1の実施形態に係る吸気構造Sは、上述したように、第2領域12を有する吸気ダクト1、及び壁部3を有する。その結果、吸気構造Sにおいては、吸気構造S内における一方側の流路抵抗を増大させ、他方側の流路抵抗を減らすことができる。したがって、吸気構造Sにおいては、一方側と他方側の流路抵抗のバランスを調整することで、吸気を複数の気筒C1~C4に均等に流入させ易くすることができる。このような構造は、特に、例えばエンジンE周辺の配置構造の都合で、吸気ダクト1を吸気マニホールド2に対して直交するような向きで接続できない場合に有効である。
【0030】
<第2の実施形態>
第1の実施形態の吸気構造Sにおいては、EGRダクト4から流出する排気ガスを第1領域11の流路を流れる吸気の向きに対して直交して吸気ダクト1内に流入させた。しかしながら、本発明の一形態の吸気構造Saにおいては、例えば、排気ガスを第1領域11の流路を流れる吸気の向きに対して傾斜する向きで吸気ダクト1a内に流入させてもよい。以下、
図2を参照しながら第2の実施形態について説明する。
【0031】
図2は、第2の実施形態に係る吸気構造Saの構造を示す図である。吸気構造Saは、吸気ダクト1a、吸気マニホールド2、壁部3、及びEGRダクト4aを有する。吸気ダクト1aは、第1領域11、第2領域12、及び第3領域13aを有する。第3領域13aについては後述する。
【0032】
EGRダクト4aは、吸気の流れ方向とは逆向きに傾斜した方向に排気ガスを供給する排気ガス流路を有する。「吸気の流れ方向とは逆向きに傾斜した方向」とは、排気ガスの流れが吸気の流れ方向とは逆向きの成分を有するような方向のことをいう。第1領域11の延在方向とEGRダクト4aの延在方向との間の角度Bは、例えば45°~90°(45°以上90°未満)である。なお、
図2の例では、EGRダクト4aが吸気ダクト1aに対して傾斜しているが、EGRダクト自体は吸気ダクト1aに垂直に結合され、EGRダクトの内部の排気ガスが通る流路のみが傾斜していてもよい。
【0033】
吸気構造Saにおいては、このようにEGRダクト4aが設けられていることで、EGRダクト4aから流出した排気ガスが、吸気ダクト1a内を吸気が流れる向きにおける下流側から上流側に向かって吸気と衝突するため、さらに排気ガスのミキシング性を向上させることができる。また、吸気構造Saにおいては、このように排気ガスが吸気と衝突するため、吸気ダクト1a内の一方側の流路抵抗をさらに増大させることができ、一方側と他方側の流路抵抗のバランス調整の助けとなる。
【0034】
第3領域13aは、第1領域11の第2領域12側とは反対側の端部に接続された領域である。第3領域13aの流路の延在方向は、第1領域11の流路の延在方向と交差している。第3領域13aの流路の延在方向は、例えば第1領域11の流路の延在方向と直交している。吸気構造Saにおいては、このように第3領域13aを有する吸気ダクト1aが設けられていることで、EGRダクト4aから流出した排気ガスの逆流を防止することができる。
【0035】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0036】
S、Sa・・・吸気構造
1、1a・・・吸気ダクト
11・・・第1領域
12・・・第2領域
13a・・・第3領域
2・・・吸気マニホールド
21・・・流入口
22a、22b、22c、22d・・・流出口
3・・・壁部
4、4a・・・EGRダクト
E・・・エンジン
C1、C2、C3、C4・・・気筒
【手続補正書】
【提出日】2023-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の方向において並べて配置されている複数の気筒に向けて吸気を通す吸気ダクトと、
前記複数の気筒のうち前記所定の方向における一方側の最も端部側の前記気筒と他方側の最も端部側の前記気筒との間の中心に対して前記一方側にオフセットした位置に設けられており、前記吸気ダクトから流出した前記吸気が流入する流入口、及び、前記流入口から流入した前記吸気が前記複数の気筒に向かって流出する複数の流出口を有する吸気マニホールドと、
を備え、
前記流入口は、前記一方側の最も端部側の前記気筒と前記他方側の最も端部側の前記気筒との間に設けられ、かつ、前記吸気マニホールドの内部の空間のうち前記複数の流出口が形成された領域に対向する領域に設けられており、
前記吸気ダクトは、
前記吸気が流れる流路を有する第1領域と、
前記第1領域と前記流入口とを接続し、前記吸気を前記一方側から前記中心の方へ向かうように流す流路部分を含む第2領域と、
を有し、
前記第2領域が前記流入口に接続される接続部における前記一方側の位置において、前記一方側から前記他方側に向かって延在し、前記吸気マニホールドに流れる前記吸気の障壁となる壁部が設けられている吸気構造。
【請求項2】
前記吸気ダクトと前記吸気マニホールドとは別体であり、
前記吸気マニホールドが、前記壁部を有する、
請求項1に記載の吸気構造。
【請求項3】
前記吸気ダクトに接続されており、前記複数の気筒から流出した排気ガスを前記吸気ダクト内に供給するEGRダクトをさらに有し、
前記EGRダクトは、前記吸気ダクトの側面のうち、前記所定の方向における前記一方側の位置に接続されている、
請求項1に記載の吸気構造。
【請求項4】
前記EGRダクトは、前記吸気の流れ方向とは逆向きに傾斜した方向に前記排気ガスを供給する排気ガス流路を有する、
請求項3に記載の吸気構造。
【請求項5】
前記吸気ダクトは、前記第1領域の前記第2領域側とは反対側の端部に接続された第3領域をさらに有し、
前記第3領域の流路の延在方向は、前記第1領域の流路の延在方向と交差している、
請求項4に記載の吸気構造。