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特開2024-37023情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037023
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240311BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
G06Q30/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141640
(22)【出願日】2022-09-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松井 翔悟
(72)【発明者】
【氏名】▲会▼田 弘臣
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB47
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を高めることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、特定部と、提供部とを備える。特定部は、電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する。提供部は、特定した同一商品毎の商品コンテンツであって、同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する特定部と、
特定した前記同一商品毎の商品コンテンツであって、前記同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する提供部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
ユーザから受け付けた商品に関する検索クエリと対応する前記商品を抽出する抽出部、 を備え、
前記特定部は、
前記抽出部によって抽出された前記商品の中から、前記同一商品を特定し、
前記提供部は、
前記検索クエリに対する検索結果として前記商品コンテンツを提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、
前記抽出部によって抽出された前記商品の中から、前記ユーザに関するユーザ情報に応じたスコアに基づいて所定数の前記商品を選択し、選択した前記商品の中から前記同一商品を特定する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記出品者に関する出品者情報に応じたスコアに基づいて選択した出品者が設定した前記商品情報を集約した前記商品コンテンツを提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記商品情報は、
前記商品に関する価格と、前記出品者に関する出品者情報とを含み、
前記商品コンテンツは、
前記商品に関する価格と、前記出品者に関する出品者情報とを並べた前記商品コンテンツを提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記商品情報に基づいて前記商品コンテンツにおける並び順を決定する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記電子商店街での取引における評価が高い出品者程、前記商品コンテンツにおける前記商品情報の情報量を多くする
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する特定工程と、
特定した前記同一商品毎の商品コンテンツであって、前記同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する提供工程と
を含む情報処理方法。
【請求項9】
電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する特定手順と、
特定した前記同一商品毎の商品コンテンツであって、前記同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する提供手順と
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オンラインショッピングサービスにおいてユーザが入力した検索クエリの結果として、販売者がオンラインショッピングサービスを介して販売する商品に関する情報と、販売者がリアル店舗で販売する商品に関する情報とを含むコンテンツを提供する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7003212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、同一の製品であったとしても、販売する店舗(出品者)が異なる場合には、別々の商品として検索結果に含まれることとなる。このように、検索結果に同じ製品の商品が別々に表示されることで、例えば、商品の名称(タイトル)が異なる場合に、それが同じ製品であるか異なる製品であるかを見分けることがユーザにとって容易ではないことから、ユーザの利便性を高める点で改善の余地があった。この課題は、検索サービスに限らず、多数の商品を一覧で表示するサービス全般に起こりうる。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの利便性を高めることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、特定部と、提供部とを備える。前記特定部は、電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する。前記提供部は、特定した前記同一商品毎の商品コンテンツであって、前記同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザの利便性を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、商品DBの一例を示す図である。
図5図5は、商品ユーザDBの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末100と、複数の出品者端末201,202とを含む。なお、出品者端末201,202は、特に区別しない場合には、出品者端末200と総称する。
【0012】
実施形態に係る情報処理システムSでは、電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定し、特定した同一商品毎の商品コンテンツであって、同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する。
【0013】
具体的には、情報処理装置1は、まず、各出品者から各出品者端末200を介して、電子商店街において出品する商品の登録を受け付ける(ステップS1)。情報処理装置1は、商品の登録受付時において、出品者が設定した商品情報を受け付ける。商品情報は、例えば、商品の名称、商品の画像、商品に関する価格(商品本体の価格、送料)、JAN(Japanese Article Number)コードの情報を含む。図1では、「店舗#1」および「店舗#2」それぞれから同一の製品である商品「ヘアドライヤー#A」の登録を受け付けた例を示している。
【0014】
つづいて、情報処理装置1は、商品登録時に出品者によって設定された商品情報を商品DB41(図3参照)に登録する(ステップS2)。具体的には、情報処理装置1は、商品の登録を受け付けると、商品IDを新たに発行し、かかる商品IDに出品者ID(ユーザID)とともに商品情報を紐付けて商品DB41に登録する。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、電子商店街を利用するユーザから商品を検索する検索クエリを受け付ける(ステップS3)。図1では、検索クエリ「ドライヤー」および「A社」の単語を受け付けた例を示している。なお、検索クエリは、ユーザが入力した単語に限らず、一覧表示された商品のカテゴリの中から特定のカテゴリの選択を検索クエリとしてもよい。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、商品DB41の中から、検索クエリと対応する商品を抽出する(ステップS4)。例えば、情報処理装置1は、検索クエリとして入力された単語と合致(全体一致または部分一致)する商品情報を有する商品を抽出する。
【0017】
つづいて、情報処理装置1は、抽出した商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する(ステップS5)。具体的には、情報処理装置1は、各商品の商品情報の類似度に基づいて同一商品を特定する。例えば、情報処理装置1は、同じJANコードの商品を同一商品として特定する。また、情報処理装置1は、商品の商品名や、型番、サイズ、性能、価格、販売開始時期等に基づいて同一商品の特定(推定)を行ってもよい。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、特定した同一商品毎の商品コンテンツであって、同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを生成する(ステップS6)。例えば、情報処理装置1は、同一商品毎に各出品者が出品する商品の価格を並べた商品コンテンツを生成する。
【0019】
つづいて、情報処理装置1は、生成した商品コンテンツを検索クエリに対応する検索結果としてユーザ端末100を介してユーザへ提供する(ステップS7)。例えば、図1では、A社が製造したヘアドライヤー#Aおよびヘアドライヤー#Bを含む商品コンテンツC100を示している。具体的には、図1に示す商品コンテンツC100では、ヘアドライヤー#Aについて、「AA ECモール店」、「BB ECモール店」、「CC ECモール店」および「DD ECモール店」が出品している同一商品「ヘアドライヤー#A」の商品情報を集約して表示した検索結果の画面を示している。
【0020】
より具体的には、商品コンテンツC100では、ヘアドライヤー#Aについて、「AA ECモール店」で出品しているヘアドライヤー#Aの名称や画像、価格を表示し、「BB ECモール店」、「CC ECモール店」および「DD ECモール店」それぞれで出品しているヘアドライヤー#Aの価格を表示する。つまり、「AA ECモール店」で出品しているヘアドライヤー#Aの商品情報の情報量を、「BB ECモール店」、「CC ECモール店」および「DD ECモール店」の情報量よりも多く表示する。なお、どの出品者の情報量を多くするかの判断は、例えば、出品者に関連するスコア等に基づいて行うことができるが、かかる点の詳細については後述する。
【0021】
このように、実施形態に係る情報処理装置1によれば、同一商品毎に商品情報を集約した商品コンテンツを提供することで、同じ製品の商品情報をまとめて表示できるため、同じ製品または異なる製品の商品をユーザが容易に見分けることができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザの利便性を高めることができる。
【0022】
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末100と、複数の出品者端末200とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0023】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定し、特定した同一商品毎の商品コンテンツであって、同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する。
【0024】
また、情報処理装置1は、複数のユーザ端末100および複数の出品者端末200と連携し、複数のユーザ端末100および複数の出品者端末200に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0025】
また、情報処理装置1は、複数のユーザ端末100および複数の出品者端末200に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0026】
ユーザ端末100は、電子商店街において商品の検索や購買を行うユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。ユーザ端末100は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0027】
出品者端末200は、電子商店街に商品を出品する出品者が所持する端末装置である。出品者端末200は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。出品者端末200は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0028】
次に、図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0029】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、受付部31と、抽出部32と、特定部33と、生成部34と、提供部35とを備える。記憶部4は、商品DB41と、ユーザDB42とを記憶する。
【0030】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0031】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0032】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0033】
商品DB41は、電子商店街に出品されている商品に関する情報を含んだデータベースである。商品DB41は、商品を出品した出品者によって設定された商品情報を商品毎に含む。
【0034】
図4は、商品DB41の一例を示す図である。図4に示すように、商品DB41は、「商品ID」、「出品者ID」、「登録情報」等の項目を含む。
【0035】
「商品ID」は、商品を識別する識別情報である。「出品者ID」は、出品者を識別する識別情報であり、例えば、後述するユーザDB42のユーザIDが入力される。「登録情報」は、出品者が設定した商品に関する情報であり、例えば、商品の名称や、商品画像、商品の説明、価格(本体価格、送料等)等の情報を含む。
【0036】
ユーザDB42は、電子商店街を利用するユーザ(購買利用するユーザや、出品利用するユーザ)に関する情報を含んだデータベースである。
【0037】
図5は、ユーザDB42の一例を示す図である。ユーザDB42は、電子商店街を利用するユーザに関するユーザ情報をユーザ毎に含む。ユーザ情報は、例えば、電子商店街の利用登録時にユーザから取得してもよく、ユーザの行動履歴から推定してもよい。図5に示すように、ユーザDB42は、「ユーザID」、「属性情報」、「行動履歴」等の項目を含む。
【0038】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性に関する情報である。属性情報は、例えば、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。「行動履歴」は、電子商店街におけるユーザの行動の履歴の情報であり、検索行動や、購買行動、評価行動、出品行動等の各種行動の履歴である。
【0039】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(受付部31、抽出部32、特定部33、生成部34および提供部35)について説明する。
【0040】
受付部31は、ユーザから各種情報を受け付ける。例えば、受付部31は、出品者から出品者端末200を介して、電子商店街において出品する商品の登録を受け付ける。受付部31は、商品の登録受付時において、出品者が設定した商品情報を受け付ける。商品情報は、例えば、商品の名称、商品の画像、商品に関する価格(商品本体の価格、送料)、JANコードの情報を含む。
【0041】
また、受付部31は、電子商店街を利用するユーザからユーザ端末100を介して商品を検索する検索クエリを受け付ける。検索クエリは、ユーザが入力した単語や、ユーザが一覧表示された商品のカテゴリの中から選択した特定にカテゴリを含む。
【0042】
抽出部32は、受付部31が受け付けた検索クエリと対応する商品を抽出する。具体的には、抽出部32は、商品DB41の商品情報を参照して、受け付けた検索クエリと合致する商品情報の商品を商品DB41の中から抽出する。
【0043】
特定部33は、電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する。具体的には、特定部33は、抽出部32によって抽出された商品、すなわち、検索クエリと合致する商品の中から、同一商品を特定する。
【0044】
例えば、特定部33は、商品の商品情報の類似度に基づいて、同一商品を特定する。具体的には、特定部33は、同じJANコードの商品を同一商品として特定する。また、特定部33は、商品の商品名や、型番、サイズ、性能、価格、販売開始時期等に基づいて同一商品の特定(推定)を行ってもよい。なお、特定部33は、例えば、色違い製品(商品名や、サイズ、性能等は同じ)である場合には、同一商品としてもよく、異なる製品の商商品(非同一商品)としてもよい。
【0045】
特定部33は、抽出部32が抽出した商品の中から所定の条件を満たす商品を選択し、選択した商品の中から、同一商品を特定してもよい。例えば、特定部33は、商品コンテンツの提供先となるユーザに関するユーザ情報に応じたスコアに基づいて所定数の商品を選択する。具体的には、特定部33は、ユーザの属性情報や行動履歴と商品との関連度に応じたスコアが高い順に所定数の商品を選択する。例えば、特定部33は、ユーザの性別や、年齢、年収、家族構成等の属性情報と、商品を過去に購入したユーザの属性情報との関連度が高い程スコアを高くする。また、特定部33は、ユーザの検索履歴において検索した内容や、購買履歴において購買した商品と、商品D41の商品との関連度が高い程スコアを高くする。
【0046】
また、特定部33は、出品者情報に関するスコアに基づいて所定数の商品を選択してもよい。例えば、かかるスコアは、出品者の電子商店街での取引におけるユーザの評価や、出品者が取り扱う商品の評価、商品の配送に関する評価、即日配送や翌日配送を行っているか否か、商品の在庫数、商品の価格、出品者が出資している広告料等に基づいて算出する。
【0047】
生成部34は、特定部33によって特定された同一商品毎の商品コンテンツであって、同一商品に対して各出品者が設定した商品を集約した商品コンテンツを生成する。具体的には、生成部34は、所定の条件に従って、同一商品の並び順や、同一商品に含まれる各商品の並び順を決定し、決定した並び順で並べた商品コンテンツを生成する。ここで、同一商品に含まれる各商品の並び順について説明する。なお、商品コンテンツにおける同一商品の並び順については後述する。
【0048】
例えば、生成部34は、同一商品毎に各出品者が出品した商品を並べた商品コンテンツを生成する。具体的には、生成部34は、同一商品に含まれる各商品について、商品に関する価格(本体価格、送料)と、出品者に関する出品者情報(店舗名等)とを並べた商品コンテンツを生成する。
【0049】
また、生成部34は、商品情報に基づいて商品コンテンツにおける並び順を決定する。具体的には、生成部34は、商品の価格が安い順(あるいは高い順)や、商品を出品している出品者の電子商店街での取引における評価(商品を購入したユーザが行った出品者に対する評価)が高い順、ユーザが過去に購入したことがある店舗順で、同一商品に含まれる各商品を並べる。
【0050】
また、生成部34は、並び順が最上位の商品については、他の商品に比べて、商品コンテンツにおける商品情報の情報量を多くする。具体的には、生成部34は、並び順が最上位の商品については、商品の名称や画像、価格、出品者情報を提供し、他の商品については、価格および出品者情報(つまり、名称および画像を除く)を提供する。
【0051】
なお、生成部34は、在庫を有する出品者の商品のみを商品コンテンツの生成対象としてもよい。また、生成部34は、同一商品に含まれる各商品の価格の幅(最大価格と最低価格との差)が所定値以上である場合には、最大価格および最小価格の商品を商品コンテンツの生成対象として必ず含ませるようにしてもよい。あるいは、生成部34は、各商品の価格の幅(最大価格と最低価格との差)が所定値以上である場合に、中央値に近い価格順に所定数の商品を商品コンテンツの生成対象としてもよい。また、生成部34は、出品者の電子商店街での取引における評価が所定値未満の評価が悪いユーザを生成対象から除いてもよく、かかる評価が高い順に所定数の出品者の商品を商品コンテンツの生成対象としてもよい。
【0052】
次に、商品コンテンツにおける同一商品の並び順について説明する。例えば、生成部34は、商品情報に基づいて、商品コンテンツにおける同一商品の並び順を決定する。具体的には、生成部34は、価格が安い順(あるいは高い順)や、性能が良い(機能が多い)順(あるいは機能が少ない順)、販売実績(販売数量、販売額)が高い順(あるいは販売実績が低い順)、発売が新しい順(あるいは発売が古い順)で同一商品を並べる。
【0053】
また、生成部34は、検索クエリとの一致度合いや、ユーザ情報との関連度に基づいて並び順を決定してもよい。また、生成部34は、同一商品に含まれる各商品を出品する出品者の電子商店街での取引における評価の統計値(合計値、平均値、中央値、最頻値)を同一商品毎に算出し、統計値に基づいて同一商品の並び順を決定する。
【0054】
提供部35は、生成部34によって生成された商品コンテンツを、電子商店街を利用するユーザに対して提供する。例えば、提供部35は、受け付けた検索クエリに対する検索結果として商品コンテンツを提供する。また、提供部35は、検索結果に限らず、電子商店街の初期画面において商品を一覧で並べて表示する場合に、生成した商品コンテンツを提供(表示)してもよい。
【0055】
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0056】
図6に示すように、制御部3は、まず、ユーザから検索クエリを受け付ける(ステップS101)。
【0057】
つづいて、制御部3は、受け付けた検索クエリと対応する商品を商品DB41から抽出する(ステップS102)。
【0058】
つづいて、制御部3は、抽出した商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する(ステップS103)。
【0059】
つづいて、制御部3は、特定した同一商品毎の商品コンテンツを生成する(ステップS104)。
【0060】
つづいて、制御部3は、生成した商品コンテンツを検索結果として提供し(ステップS105)、処理を終了する。
【0061】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0062】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0063】
例えば、図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0064】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0065】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0066】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0067】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0068】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0069】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0070】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0071】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、特定部33と、提供部35とを備える。特定部33は、電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、同一の製品である同一商品を特定する。提供部35は、特定した同一商品毎の商品コンテンツであって、同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する。
【0072】
上述した各実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザの利便性を高めることができる。
【0073】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0074】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0075】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0076】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0077】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0078】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 受付部
32 抽出部
33 特定部
34 生成部
35 提供部
41 商品DB
42 ユーザDB
100 ユーザ端末
200 出品者端末
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、商品情報の類似度に基づいて、同一の製品である同一商品を特定する特定部と、
特定した前記同一商品毎の商品コンテンツであって、前記同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する提供部と
を備え
前記特定部は、
前記商品コンテンツの提供先となるユーザに関するユーザ情報に応じたスコアに基づいて選択した商品の中から前記同一商品を特定する
情報処理装置。
【請求項2】
ユーザから受け付けた商品に関する検索クエリと対応する前記商品を抽出する抽出部、 を備え、
前記特定部は、
前記抽出部によって抽出された前記商品の中から、前記同一商品を特定し、
前記提供部は、
前記検索クエリに対する検索結果として前記商品コンテンツを提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記出品者に関する出品者情報に応じたスコアに基づいて選択した出品者が設定した前記商品情報を集約した前記商品コンテンツを提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記商品情報は、
前記商品に関する価格と、前記出品者に関する出品者情報とを含み、
前記商品コンテンツは、
前記商品に関する価格と、前記出品者に関する出品者情報とを並べた前記商品コンテンツを提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記商品情報に基づいて前記商品コンテンツにおける並び順を決定する
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記電子商店街での取引における評価が高い出品者程、前記商品コンテンツにおける前記商品情報の情報量を多くする
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、商品情報の類似度に基づいて、同一の製品である同一商品を特定する特定工程と、
特定した前記同一商品毎の商品コンテンツであって、前記同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する提供工程と
を含み、
前記特定工程は、
前記商品コンテンツの提供先となるユーザに関するユーザ情報に応じたスコアに基づいて選択した商品の中から前記同一商品を特定する
情報処理方法。
【請求項8】
電子商店街において各出品者が出品している各商品の中から、商品情報の類似度に基づいて、同一の製品である同一商品を特定する特定手順と、
特定した前記同一商品毎の商品コンテンツであって、前記同一商品に対して各出品者が設定した商品情報を集約した商品コンテンツを提供する提供手順と
をコンピュータに実行させ
前記特定手順は、
前記商品コンテンツの提供先となるユーザに関するユーザ情報に応じたスコアに基づいて選択した商品の中から前記同一商品を特定する
情報処理プログラム。