(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037045
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20240311BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20240311BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141681
(22)【出願日】2022-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】吉鷹 伸太朗
(72)【発明者】
【氏名】高橋 一貴
(72)【発明者】
【氏名】狭間 祐至
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】より有用なおすすめ情報をユーザに提供する。
【解決手段】取得部212は、ユーザによって入力される飲食店の検索・予約に関わる様々な操作情報を取得する。タグ決定部213は、取得されるユーザの操作情報に基づいて、ユーザに提示すべきおすすめの飲食店のタグを決定する。抽出部214は、通知されたタグを検索キーとして飲食店情報リストを検索することにより、該当する飲食店の詳細情報を抽出する。表示制御部215は、タグとともに抽出部214から送られる店舗情報を、おすすめ情報として当該ユーザのユーザ端末10に表示する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作情報を取得する取得部と、
取得した操作情報に基づいて、設定されているタグごとに、おすすめ情報を表示装置に表示する表示制御部と、を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記操作情報は、前記ユーザの操作履歴をあらわす情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザの操作履歴をあらわす情報には、前記ユーザが閲覧した飲食店の履歴をあらわす店舗閲覧履歴情報、または前記ユーザが予約した飲食店の履歴をあらわす店舗予約履歴情報の少なくともいずれかを含む、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記おすすめ情報は、前記ユーザにおすすめの飲食店情報である、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記タグは、飲食店の利用シーンをあらわすカテゴリ情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザの操作情報に基づいて、前記おすすめ情報を表示する前記タグを決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータに、
ユーザの操作情報を取得する取得ステップと、
取得した操作情報に基づいて、設定されているタグごとに、おすすめ情報を表示装置に表示する表示ステップと、
を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項8】
コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
ユーザの操作情報を取得する取得ステップと、
取得した操作情報に基づいて、設定されているタグごとに、おすすめ情報を表示装置に表示する表示ステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レストランなどの飲食店を検索対象とするグルメ情報サイトにおいては、エリアや料理のジャンルなどの検索条件が入力されると、検索条件に応じた飲食店の情報を提供する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示されるような周知のグルメ情報サイトにおいては、入力される検索条件に合致する飲食店の情報を提供するにすぎない。この点、検索条件だけでなく、ユーザに関する情報などを考慮して検索することができれば、よりユーザの嗜好に即した有用な飲食店のおすすめ情報を提供できると考えられるが、このような技術は未だ存在しない。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、より有用なおすすめ情報をユーザに提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である情報処理装置は、ユーザの操作情報を取得する取得部と、取得した操作情報に基づいて、設定されているタグごとに、おすすめ情報を表示装置に表示する表示制御部と、を具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、より有用なおすすめ情報をユーザに提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る検索・予約システムの概略構成を示す図である。
【
図3】管理サーバの機能モジュールを示すブロック図である。
【
図4】おすすめ情報を含む検索・予約画面を例示した図である。
【
図5】検索・予約システムのメイン動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、飲食店の検索・予約システムに適用した場合を例に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る検索・予約システム1の概略構成を示す図である。
検索・予約システム1は、飲食店を検索・予約するユーザが操作するユーザ端末10と、飲食店の検索・予約を管理するとともに、ユーザにお勧めの飲食店に関する情報などを提供する管理サーバ20とを備えて構成される。
【0011】
ユーザ端末10と管理サーバ20とは、通信ネットワークNを介して接続される。なお、ユーザ端末10の数は、本システム1を利用するユーザの数などに応じて任意に設定することが可能である。
【0012】
通信ネットワークNは、ユーザ端末10と管理サーバ20との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0013】
ユーザ端末10は、ユーザが飲食店を検索・予約するために利用する端末であり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、タブレット端末、ハンドヘルドコンピュータデバイス、ウェアラブル端末、携帯電話、スマートフォンなどによって構成されている。また、ユーザ端末10は、本システム1を利用するために必要なソフトウェアやブラウザ等を備えている。ユーザは、ソフトウェアやブラウザ等を動作させることで、本システム1が提供する各種サービスを享受する。ソフトウェアは、ユーザ端末10にインストールする構成であってもよいが、管理サーバ20等から通信ネットワークNを介してソフトウェアの一部または全部の機能が提供される構成(いわゆるSaaS(Software as a Service)など)であってもよい。
【0014】
管理サーバ(情報処理装置)20は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。管理サーバ20は、制御装置21と記憶装置22を備えている。制御装置21は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。
【0015】
制御装置21は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより、後述する各種の機能を実現する。記憶装置22は、ハードディスクドライブ等であり、制御装置21に実行させる各種プログラムのほか、ユーザデータベース(DB)221や飲食店データベース(DB)222などを記憶する。
【0016】
ユーザDB221には、本システム1を利用する各ユーザに関わる様々な情報が登録されている。例えば、ユーザDB221には、ユーザが本システム1にログインするための認証情報(例えば、ユーザIDやパスワードなど)や連絡先、住所などを含むユーザの基本情報、本システム1の利用に関わるユーザの操作情報などが登録されている。操作情報には、例えばユーザが閲覧した飲食店の履歴をあらわす店舗閲覧履歴情報や、ユーザが予約した飲食店の履歴をあらわす店舗予約履歴情報が含まれる。その他にも、例えばユーザが飲食店を評価(レビュー)したときの履歴をあらわすレビュー履歴情報など、ユーザの様々な操作履歴をあらわす情報が含まれる。
【0017】
飲食店DB222には、各飲食店に関わる様々な情報を記載した飲食店情報リストが登録されている。
図2は、飲食店情報リストL1を例示した図である。
飲食店情報リストL1には、各飲食店の詳細情報が登録されている。飲食店の詳細情報には、識別ID、店名、所在エリア、住所、電話番号、飲食店に関わる画像データ、メニュー情報、営業時間、ウェブサイトのURLなどの情報が含まれる。また、各飲食店の詳細情報には、飲食店の利用シーンなどを分類したカテゴリ情報(タグ)が付与されている。
図2では、タグとして「過去見たお店より低価格」、「2人での食事におすすめ」、「5人以上の宴会におすすめ」、「接待におすすめ」「評価ランクが4以上」などを例示しているが、どのようなタグを設定し、付与するかは任意である。また、カテゴリ情報は、例えば管理サーバ20が独自のアルゴリズムで飲食店ごとに設定・付与してもよいが、飲食店関係者が任意に設定・付与してもよい。また、カテゴリ情報は、飲食店に対して一つのタグに限らず、飲食店に対して複数のタグを設定し、表示するユーザ情報(例えば、ユーザの年齢、性別、嗜好など)に基づいて可変のタグとしてもよい。もちろん、タグの設定方法については上記に限らず、様々な方法を採用することができる。
【0018】
図3は、制御装置21のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することによって実現される機能モジュールを示すブロック図である。
図3に示すように、機能モジュールには、アカウント管理部211、取得部212、タグ決定部213、抽出部214、表示制御部215が含まれる。
【0019】
アカウント管理部211は、ユーザが利用するアカウント(例えば、ID、パスワードを含む個人情報など)を管理するとともに、各アカウントでのログインを受け付ける。
【0020】
取得部212は、ユーザによって入力される飲食店の検索・予約に関わる様々な操作情報を取得する。
【0021】
タグ決定部213は、取得されるユーザの操作情報に基づいて、ユーザに提示すべきおすすめ情報(すなわち、おすすめの飲食店情報)のタグを決定する。詳細は後述するが、タグ決定部213は、ユーザの店舗閲覧履歴情報や店舗予約履歴情報などから、少人数で高級な飲食店を予約することが多いと判断すると、「少人数での食事におすすめ」、「接待におすすめ」などのタグを決定し、これを抽出部214に通知する。
【0022】
抽出部214は、通知されたタグを検索キーとして飲食店情報リストL1を検索することにより、該当する飲食店の詳細情報を抽出する。例えば、通知されたタグdが、「少人数での食事におすすめ」や「接待におすすめ」である場合、抽出部214は、飲食店情報リストL1から、通知されたタグが設定されている飲食店の詳細情報を抽出し、タグとともに表示制御部215に送る。
【0023】
なお、タグが設定されている飲食店が多数ある場合には、ユーザの基本情報や操作情報などを考慮し、数店舗に絞ってもよい。一例として、タグが設定されている店舗が多数存在する場合には、ユーザの居住エリアや、年齢、性別などの基本情報を考慮し、基本情報が類似しているユーザに好まれる飲食店を数店舗だけ抽出してもよい。また、ユーザの操作情報から、特定エリア(例えば、東京都〇×区など)の店舗を頻繁に閲覧・予約している場合には、タグが設定されている多数の飲食店の中から、特定エリアに存在する飲食店を数店舗だけ抽出してもよい。
【0024】
表示制御部215は、タグとともに抽出部214から送られる飲食店の情報(飲食店情報)を、おすすめ情報として当該ユーザのユーザ端末(表示装置)10に表示する。
【0025】
図4は、ユーザ端末10に表示される、おすすめ情報If1を含む検索・予約画面P1を例示した図である。
図4に示す例では、各タグ(例えば「過去見たお店より低価格」)Tgと、このタグTgが付与された飲食店情報(例えば、店名、所在地、おおよその費用など)If2が、おすすめ情報If1として複数表示されている。
【0026】
すでに説明したように、おすすめ情報If1として表示される複数の飲食店情報If2は、ユーザの閲覧履歴や予約履歴に基づいて抽出されるため、ユーザは、自分の嗜好に沿った飲食店情報を速やかに把握することができる。
【0027】
なお、
図4では、横スクロールすることで多数のおすすめ情報If1を閲覧できる構成を例示しているが、どのような形でおすすめ情報If1を提示するかは、任意に設定可能である。また、
図4では、表示スペースなどを考慮し、タグTgが付与された各飲食店の一部の情報のみ(店名や所在地、おおよその費用など)を表示しているが、他の情報(例えば、評価や、おすすめメニューなど)をあわせて表示してもよい。
【0028】
(2)実施形態の動作
<メイン処理フロー>
図5は、検索・予約システム1のメイン動作を示すシーケンス図である。
ユーザは、ユーザ端末10を操作して管理サーバ20に飲食店の検索トップ画面をリクエストする。かかるリクエストに応じて、管理サーバ20は、
図6に示すような、希望の飲食店を検索するための検索トップ画面P2をユーザ端末10に送る。ユーザ端末10は、管理サーバ20から送信される検索トップ画面P2をディスプレイに表示する(ステップS1)。
【0029】
ユーザは、ユーザ端末10を操作することで、希望する飲食店の検索条件を入力する(ステップS2)。入力された検索条件は、ユーザ端末10から管理サーバ20へ送信される。なお、検索条件としては、例えばエリア、店名、キーワードや、料理のジャンル、日付、人数などが挙げられるが、どのような検索条件を入力可能とするかは任意に設定可能である。
【0030】
管理サーバ20は、検索条件を受け取ると、飲食店情報リストL1を検索することで、検索条件に合致する飲食店を特定する。そして、管理サーバ20は、特定した複数の飲食店を一覧表示するための一覧画面をユーザ端末10に送る。ユーザ端末10は、管理サーバ20から送信される飲食店の一覧画面をディスプレイに表示する(ステップS3)。
【0031】
ユーザは、飲食店の一覧画面を確認し、気になる店舗(以下、候補店舗)を見つけると、候補店舗の画像をタップする。かかる操作に応じて、ユーザ端末10は、管理サーバ20に対して候補店舗のトップ画面の表示リクエストを行う。管理サーバ20は、ユーザ端末10から表示リクエストを受け取ると、
図7に示すような、候補店舗のトップ画面P3をユーザ端末10に送る。ユーザ端末10は、候補店舗のトップ画面P3をディスプレイに表示する(ステップS4)。
【0032】
一方、管理サーバ20は、ユーザによる候補店舗の選択や、候補店舗のトップ画面P3の表示要求などを店舗閲覧履歴情報として取得し、これをユーザDB221に登録する(ステップS5)。
【0033】
ユーザは、候補店舗の詳細(例えば、料理メニューや空席状況など)を確認し、予約を決定すると、候補店舗のトップ画面P3の[ネット予約する]をタップする。かかる操作が行われると、管理サーバ20は、
図8に示すような、ネット予約するための予約画面P4をユーザ端末10に送る。ユーザ端末10は、管理サーバ20から送信される予約画面P4をディスプレイに表示する(ステップS6)。
【0034】
ユーザは、予約画面P4を確認し、予約の日付、人数、時間、コースの有無など、予約に関する詳細情報を入力し、予約画面P4の[次に進む]をタップする。かかる操作がなされると、ユーザ端末10は、ユーザに対して予約の種別選択を促す(ステップS7)。
【0035】
本実施形態では、予約を即時に確定する即予約と、予約時に何らかのリクエスト(例えば、アレルギーの有無、サプライズ演出など)を行うリクエスト予約の2種類が存在する。
【0036】
<即予約が選択された場合>
ユーザ端末10は、即予約が選択されると、ログイン済みであるか否かを判断する(ステップS8)。ユーザ端末10は、ユーザの操作履歴に基づき、ログイン済みでないと判断すると(ステップS8;NO)、ログイン操作画面をディスプレイに表示し、ログイン操作の入力を促す。ユーザ端末10は、ユーザによってログイン操作が行われたことを検知すると(ステップS9)、即予約を確定するための最終確認画面をディスプレイに表示する(ステップS10)。
【0037】
一方、ユーザ端末10は、ユーザの操作履歴に基づき、ログイン済みであると判断すると(ステップS8;YES)、即予約を確定するための最終確認画面をディスプレイに表示する(ステップS10)。
【0038】
その後、ユーザによって即予約の確定指示が入力されると、ユーザ端末10は、予約の完了画面をディスプレイに表示する(ステップS11)。
【0039】
一方、管理サーバ20は、ユーザによって入力される予約に関する詳細情報などを店舗予約履歴情報として取得し、これをユーザ情報DB221に登録する(ステップS12)。
【0040】
管理サーバ20は、ユーザDB221に登録されている当該ユーザの操作情報(すなわち、店舗閲覧履歴情報や店舗予約履歴情報など)に基づいて、ユーザに提示すべきおすすめ情報のタグを決定する(ステップS13)。
【0041】
ユーザによって検索トップ画面を表示すべき指示が行われると、管理サーバ20は、決定したタグ(例えば「過去見たお店より低価格」)を検索キーとして飲食店情報リストL1を検索することにより、該当する飲食店の詳細情報を抽出する(ステップS14)。そして、管理サーバ20は、決定したタグTgが付与された飲食店情報If2を、おすすめ情報If1としてユーザ端末10に送る(
図4参照)。ユーザ端末10は、タグTgが付与された飲食店情報If2を、おすすめ情報If1としてディスプレイに表示し(ステップS15)、処理を終了する。
【0042】
<リクエスト予約が選択された場合>
ユーザ端末10は、リクエスト予約が選択されると、リクエスト予約に必要な情報入力を促す。ユーザによって、リクエスト予約に必要な情報(例えば、アレルギーの有無、サプライズ演出など)の入力が行われると(ステップS16)、ユーザ端末10は、リクエスト予約を確定するための最終確認画面をディスプレイに表示する(ステップS17)。
【0043】
その後、ユーザによってリクエスト予約の確定指示が入力されると、ユーザ端末10は、予約の完了画面をディスプレイに表示する(ステップS11)。なお、この後の動作については、即予約が選択された場合と同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0044】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの閲覧履歴情報や予約履歴情報に基づいて、おすすめ情報のカテゴリ(タグ)が決定されるとともに、当該タグを付与したおすすめの飲食店の情報がユーザに提供される。このため、ユーザは、何ら煩雑な操作を行うことなく、自身の嗜好に沿った飲食店の情報を得ることが可能となる。
【0045】
B.変形例
<変形例1>
上述した本実施形態では、ユーザの閲覧履歴情報及び予約履歴情報の両方を利用して、タグを決定するとともに、タグが付与されたおすすめの飲食店の情報をユーザに提供したが、いずれか一方の情報のみを利用してもよい。
【0046】
例えば、ユーザの閲覧履歴情報を利用する場合であれば、予約が完了する前であっても、ユーザが検索トップ画面に戻ったタイミングで、タグが付与されたされたおすすめの飲食店の情報を提供することが可能となる。
【0047】
<変形例2>
また、ユーザの閲覧履歴情報や予約履歴情報については、例えば直近3年分など、一定期間にユーザDB221に登録された情報を利用するようにしてもよい。また、直近に登録されたものほど、重みが高くなるようにアルゴリズムを設定してもよい。
【0048】
C.その他
本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態及び変形例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。また、本発明は、飲食店の検索・予約システムに限る趣旨ではなく、あらゆる商品、サービスの検索・予約システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0049】
1…検索・予約システム、10…ユーザ端末、20…管理サーバ、21…制御装置、22…記憶装置、211…アカウント管理部、212…取得部、213…タグ決定部、214…抽出部、215…表示制御部、221…ユーザデータベース、222…飲食店データベース、L1…飲食店情報リスト、P1…検索・予約画面、P2…検索トップ画面、P3…候補店舗のトップ画面、P4…予約画面