(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037092
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20240311BHJP
H10B 43/10 20230101ALI20240311BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11565
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141743
(22)【出願日】2022-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001612
【氏名又は名称】弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】正木 満教
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP76
5F083ER22
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA02
5F083JA04
5F083JA19
5F083JA37
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA40
5F083KA01
5F083KA11
5F083KA18
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA21
5F083MA06
5F083MA20
5F083PR21
5F083ZA28
5F101BA45
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
(57)【要約】
【課題】好適に製造可能な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、積層方向(Z)に積層された複数の配線層(110)と、これらと対向する半導体柱(120)と、複数の配線層と半導体柱との間に設けられたゲート絶縁膜(130)と、積層方向に延伸しゲート絶縁膜に接する絶縁部材(SHE)と、を備える。第1配線層(110(SGD))は、絶縁部材に対して第1方向のゲート絶縁膜側に設けられた第1配線(111)と、その反対側に設けられた第2配線(111)と、第2配線の積層方向の一方側及び他方側の面を覆い絶縁部材との接触面を覆わない金属酸化膜(103)と、を備える。第2配線は、積層方向に離間する第1導電層(161)及び第2導電層(162)と、これらに接続された第1導電部(164)と、を備える。第1導電部は、積層方向に連続する絶縁部材との接触面を含む
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層方向に積層された複数の配線層と、
前記積層方向に延伸し、前記複数の配線層と対向する半導体柱と、
前記複数の配線層と、前記半導体柱と、の間に設けられ、電荷蓄積膜を含むゲート絶縁膜と、
前記複数の配線層の一部に対応する前記積層方向の範囲内で前記積層方向に延伸し、前記積層方向と交差する第1方向の一方側の面が前記ゲート絶縁膜に接し、前記第1方向の他方側の面が前記ゲート絶縁膜から離間する絶縁部材と
を備え、
前記複数の配線層の前記一部に含まれる第1配線層は、
前記絶縁部材に対して前記第1方向の前記ゲート絶縁膜側に設けられ、前記ゲート絶縁膜を介して前記半導体柱と対向する第1配線と、
前記絶縁部材に対して前記第1方向の前記ゲート絶縁膜と反対側に設けられ、前記絶縁部材に接する第2配線と、
前記第1配線の、前記積層方向の一方側の面及び他方側の面、並びに、前記半導体柱との対向面を覆う第1金属酸化膜と、
前記第2配線の、前記積層方向の一方側の面及び他方側の面を覆い、前記絶縁部材との接触面を覆わない第2金属酸化膜と
を備え、
前記第1配線層に含まれる前記第1金属酸化膜の前記第1方向の前記絶縁部材側の端部に対して、前記第1金属酸化膜と対応する前記積層方向の位置での前記電荷蓄積膜の前記第1方向の前記絶縁部材側の端部は、前記絶縁部材との前記第1方向の距離がより大きく、
前記第2配線は、
前記積層方向に離間する第1導電層及び第2導電層と、
前記第1導電層及び前記第2導電層の前記第1方向の前記絶縁部材側の端部に接続され、前記積層方向に連続する前記絶縁部材との前記接触面を含む第1導電部と
を備える
半導体記憶装置。
【請求項2】
前記第1方向、並びに、前記積層方向及び前記第1方向と交差する第2方向に延伸し、前記第1配線層を含む第1断面において、前記電荷蓄積膜は、
前記半導体柱の前記第2方向の中央位置に対して、前記第2方向の一方側に設けられた第1領域と、
前記半導体柱の前記第2方向の前記中央位置に対して、前記第2方向の他方側に設けられた第2領域と
を備え、
前記第1領域の前記第1方向における前記絶縁部材側の第1端部と、前記第2領域の前記第1方向における前記絶縁部材側の第2端部とは、前記第2方向に離間する
請求項1記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記第1金属酸化膜と対応する前記積層方向の前記位置での前記半導体柱の前記第1方向の前記絶縁部材側の端部は、前記第1金属酸化膜の前記第1方向の前記絶縁部材側の前記端部に対して、前記絶縁部材との前記第1方向の距離がより大きい
請求項1記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記第1導電層及び前記第2導電層の間に、第1の空隙が設けられ、
前記第2配線は、
前記第2金属酸化膜の、前記第1の空隙側の面に設けられた第1バリア導電膜と、
前記第1バリア導電膜の、前記第1の空隙側の面に設けられた第1金属膜と、
前記第1金属膜の、前記第1の空隙側の面に設けられた第2バリア導電膜と、
前記第2バリア導電膜の、前記第1の空隙への露出面と異なる面に設けられた第2金属膜と
を備え、
前記第1導電層及び前記第2導電層は、それぞれ、前記第1バリア導電膜、前記第1金属膜、及び、前記第2バリア導電膜の一部を含み、
前記第1導電部は、前記第1バリア導電膜、前記第1金属膜、及び、前記第2バリア導電膜の他の一部と、前記第2金属膜と、を含む
請求項1記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
積層方向に積層された複数の配線層と、
前記積層方向に延伸し、前記複数の配線層と対向する半導体柱と、
前記複数の配線層と、前記半導体柱と、の間に設けられ、電荷蓄積膜を含むゲート絶縁膜と、
前記複数の配線層の一部に対応する前記積層方向の範囲内で前記積層方向に延伸し、前記積層方向と交差する第1方向の一方側の面が前記ゲート絶縁膜に接し、前記第1方向の他方側の面が前記ゲート絶縁膜から離間する絶縁部材と
を備え、
前記複数の配線層の前記一部に含まれる第1配線層は、
前記絶縁部材に対して前記第1方向の前記ゲート絶縁膜側に設けられ、前記ゲート絶縁膜を介して前記半導体柱と対向する第1配線と、
前記絶縁部材に対して前記第1方向の前記ゲート絶縁膜と反対側に設けられ、前記絶縁部材に接する第2配線と
を備え、
前記第1配線の前記半導体柱との対向面に、第1金属酸化膜が設けられ、
前記第1配線層と対応する前記積層方向の位置で、前記電荷蓄積膜の前記第1方向の前記絶縁部材側の端部は、前記第1金属酸化膜の前記第1方向の前記絶縁部材側の端部に対して、前記絶縁部材との前記第1方向の距離がより大きく、
前記第2配線は、
前記積層方向に離間する第1導電層及び第2導電層と、
前記第1導電層及び前記第2導電層の前記第1方向の前記絶縁部材側の端部に接続され、前記積層方向に連続する前記絶縁部材との接触面を含む第1導電部と
を備え、
前記第1導電層及び前記第2導電層の間に、第1の空隙が設けられ、
前記第1の空隙から、前記第2配線の前記絶縁部材との前記接触面までの前記第1導電部の前記第1方向の距離は、前記第1導電層の前記積層方向の長さ、及び、前記第2導電層の前記積層方向の長さよりも大きい
半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
積層方向に積層された複数の配線層と、積層方向に延伸し複数の配線層と対向する半導体柱と、複数の配線層と半導体柱との間に設けられたゲート絶縁膜と、を備える半導体記憶装置が知られている。ゲート絶縁層は、例えば、窒化シリコン(SiN)等の電荷蓄積膜を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2020/0251488号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2020/0251489号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
好適に製造可能な半導体記憶装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一の実施形態に係る半導体記憶装置は、積層方向に積層された複数の配線層と、積層方向に延伸し複数の配線層と対向する半導体柱と、複数の配線層と半導体柱との間に設けられたゲート絶縁膜と、複数の配線層の一部に対応する積層方向の範囲内で積層方向に延伸する絶縁部材と、を備える。ゲート絶縁膜は、電荷蓄積膜を含む。絶縁部材は、積層方向と交差する第1方向の一方側の面がゲート絶縁膜に接し、第1方向の他方側の面がゲート絶縁膜から離間する。複数の配線層の一部に含まれる第1配線層は、絶縁部材に対して第1方向のゲート絶縁膜側に設けられゲート絶縁膜を介して半導体柱と対向する第1配線と、絶縁部材に対して第1方向のゲート絶縁膜と反対側に設けられ絶縁部材に接する第2配線と、第1配線の積層方向の一方側の面及び他方側の面、並びに、半導体柱との対向面を覆う第1金属酸化膜と、第2配線の積層方向の一方側の面及び他方側の面を覆い絶縁部材との接触面を覆わない第2金属酸化膜と、を備える。第1配線層に含まれる第1金属酸化膜の第1方向の絶縁部材側の端部に対して、第1金属酸化膜と対応する積層方向の位置での電荷蓄積膜の第1方向の絶縁部材側の端部は、絶縁部材との第1方向の距離がより大きい。第2配線は、積層方向に離間する第1導電層及び第2導電層と、第1導電層及び第2導電層の第1方向の絶縁部材側の端部に接続された第1導電部と、を備える。第1導電部は、積層方向に連続する絶縁部材との接触面を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態に係る半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な平面図である。
【
図2】
図1のAで示した部分の模式的な拡大図である。
【
図3】
図2に示す構造をB-B´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
【
図4】
図3のCで示した部分の模式的な拡大図である。
【
図5】
図2のDで示した部分の模式的な拡大図である。
【
図6】
図3の一部の構成を示す模式的な拡大図である。
【
図7】
図6の一部の構成を示す模式的な拡大図である。
【
図8】第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図9】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図10】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図11】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図12】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図13】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図14】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図15】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図16】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図17】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図18】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図19】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図20】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図21】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図22】同製造方法について説明するための模式的な平面図である。
【
図23】同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
【
図24】同製造方法について説明するための模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、実施形態に係る半導体記憶装置を、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施形態はあくまでも一例であり、本発明を限定する意図で示されるものではない。また、以下の図面は模式的なものであり、説明の都合上、一部の構成等が省略される場合がある。また、複数の実施形態について共通する部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0008】
また、本明細書において「半導体記憶装置」と言った場合には、メモリダイを意味する事もあるし、メモリチップ、メモリカード、SSD(Solid State Drive)等の、コントローラダイを含むメモリシステムを意味する事もある。更に、スマートホン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の、ホストコンピュータを含む構成を意味する事もある。
【0009】
また、本明細書において「制御回路」と言った場合には、メモリダイに設けられたシーケンサ等の周辺回路を意味する事もあるし、メモリダイに接続されたコントローラダイ又はコントローラチップ等を意味する事もあるし、これらの双方を含む構成を意味する事もある。
【0010】
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成に「電気的に接続されている」と言った場合、第1の構成は第2の構成に直接接続されていても良いし、第1の構成が第2の構成に配線、半導体部材又はトランジスタ等を介して接続されていても良い。例えば、3つのトランジスタを直列に接続した場合には、2つ目のトランジスタがOFF状態であったとしても、1つ目のトランジスタは3つ目のトランジスタに「電気的に接続」されている。
【0011】
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成及び第3の構成の「間に接続されている」と言った場合、第1の構成、第2の構成及び第3の構成が直列に接続され、且つ、第2の構成が第1の構成を介して第3の構成に接続されていることを意味する場合がある。
【0012】
また、本明細書においては、基板の上面に対して平行な所定の方向をX方向、基板の上面に対して平行で、X方向と垂直な方向をY方向、基板の上面に対して垂直な方向をZ方向と呼ぶ。
【0013】
また、本明細書においては、基板の表面と交差する方向を積層方向と呼ぶ場合がある。また、積層方向と交差する所定の面に沿った方向を第1方向、この面に沿って第1方向と交差する方向を第2方向と呼ぶことがある。積層方向は、Z方向と一致していても良いし、一致していなくても良い。また、第1方向及び第2方向は、X方向及びY方向のいずれかと対応していても良いし、対応していなくても良い。
【0014】
また、本明細書において、「上」や「下」等の表現は、基板を基準とする。例えば、上記Z方向に沿って基板から離れる向きを上と、Z方向に沿って基板に近付く向きを下と呼ぶ。また、ある構成について下面や下端と言う場合には、この構成の基板側の面や端部を意味する事とし、上面や上端と言う場合には、この構成の基板と反対側の面や端部を意味する事とする。また、X方向又はY方向と交差する面を側面等と呼ぶ。
【0015】
また、本明細書において、構成、部材等について、所定方向の「幅」、「長さ」又は「厚み」等と言った場合には、SEM(Scanning electron microscopy)やTEM(Transmission electron microscopy)等によって観察された断面等における幅、長さ又は厚み等を意味することがある。
【0016】
[第1実施形態]
次に、
図1~
図7を参照して、第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成例について説明する。
図1は、同半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な平面図である。
図2は、
図1のAで示した部分の模式的な拡大図である。
図3は、
図2に示す構造をB-B´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
図4は、
図3のCで示した部分の模式的な拡大図である。尚、
図4は、YZ断面を示しているが、半導体柱120の中心軸に沿ったYZ断面以外の断面(例えば、XZ断面)を観察した場合にも、
図4と同様の構造が観察される。
図5は、
図2のDで示した部分の模式的な拡大図である。
図6は、
図3の一部の構成を示す模式的な拡大図である。
図7は、
図6の一部の構成を示す模式的な拡大図である。
【0017】
[全体構成]
図1に示す様に、本実施形態に係る半導体記憶装置は、半導体基板100を備える。図示の例において、半導体基板100にはX方向及びY方向に並ぶ4つのメモリセルアレイ領域R
MCAが設けられる。
【0018】
メモリセルアレイ領域R
MCAは、Y方向に並ぶ複数のフィンガー構造FSを備える。フィンガー構造FSは、例えば
図2に示す様に、Y方向に並ぶ5個のストリングユニットSUを備える。Y方向において隣り合う2つのフィンガー構造FSの間には、フィンガー間構造STが設けられる。また、Y方向において隣り合う2つのストリングユニットSUの間には、酸化シリコン(SiO
2)等のストリングユニット間絶縁部材SHEが設けられる。
【0019】
本実施形態では、1つのフィンガー構造FSが、NANDフラッシュメモリのブロック1つとして機能する。ただし、複数のフィンガー構造FSが、ブロック1つとして機能しても良い。また、フィンガー構造FSは、ストリングユニットSUを、2つ~4つ備えていても良いし、6つ以上備えていても良い。
【0020】
フィンガー構造FSは、
図3に示す様に、Z方向に並ぶ複数の配線層110と、これら複数の配線層110の下方に設けられた導電層112と、Z方向に延伸する複数の半導体柱120と、を備える。また、複数の配線層110及び複数の半導体柱120の間には、それぞれ、ゲート絶縁膜130が設けられている。
【0021】
複数の配線層110は、それぞれ、配線111を含む。Z方向に並ぶ複数の配線層110の間には、酸化シリコン(SiO2)等の絶縁層101が設けられている。また、最上層の配線層110の上面には、酸化シリコン(SiO2)等の絶縁層102が設けられている。
【0022】
複数の配線層110中の配線111は、NANDフラッシュメモリのワード線WL及びこれに接続された複数のメモリセル(メモリトランジスタ)のゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な配線層110及び配線111を、それぞれ、配線層110(WL)及び配線111(WL)と呼ぶ場合がある。複数の配線111(WL)は、それぞれ、フィンガー構造FS毎に電気的に独立している。配線111(WL)のY方向正側及びY方向負側の側面は、フィンガー間構造STを介して、他のフィンガー構造FS中の構成から電気的に絶縁されている。
【0023】
複数の配線層110(WL)よりも下方に位置する一又は複数の配線層110中の配線111は、NANDフラッシュメモリのダミーワード線DWS及びこれに接続された複数のダミーセル(ダミートランジスタ)のゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な配線層110及び配線111を、それぞれ、配線層110(DWS)及び配線111(DWS)と呼ぶ場合がある。配線層110(DWS)及び配線111(DWS)は、それぞれ、配線層110(WL)及び配線111(WL)と同様に構成されている。
【0024】
複数の配線層110(DWS)よりも下方に位置する一又は複数の配線層110中の配線111は、NANDフラッシュメモリの選択ゲート線SGS及びこれに接続された複数の選択トランジスタのゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な配線層110及び配線111を、それぞれ、配線層110(SGS)及び配線111(SGS)と呼ぶ場合がある。配線層110(SGS)及び配線111(SGS)は、それぞれ、配線層110(WL)及び配線111(WL)と同様に構成されている。
【0025】
複数の配線層110(WL)よりも上方に位置する一又は複数の配線層110中の配線111は、NANDフラッシュメモリのダミーワード線DWD及びこれに接続された複数のダミーセルのゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な配線層110及び配線111を、それぞれ、配線層110(DWD)及び配線111(DWD)と呼ぶ場合がある。一部の配線層110(DWD)及び配線111(DWD)は、それぞれ、配線層110(WL)と同様に構成され得る。これら一部の配線層110(DWD)及び配線111(DWD)よりも上方に設けられた他の一部の配線層110(DWD)及びこれに対応する配線111(DWD)は、それぞれ、基本的には、後述する配線層110(SGD)及び配線111(SGD)と同様に構成され得る。ただし、この様な他の一部の配線層110(DWD)中においてY方向に並ぶ5つの配線111(DWD)は、お互いに電気的に接続されている。
【0026】
複数の配線層110(DWD)よりも上方に位置する一又は複数の配線層110中の配線111は、NANDフラッシュメモリの選択ゲート線SGD及びこれに接続された複数の選択トランジスタのゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な配線層110及び配線111を、それぞれ、配線層110(SGD)及び配線111(SGD)と呼ぶ場合がある。
【0027】
配線層110(SGD)は、
図2に示す様に、ストリングユニット間絶縁部材SHEを介してY方向に並ぶ5つの配線111(SGD)を含む。配線111(SGD)のY方向の幅Y
SGDは、配線111(WL)のY方向の幅Y
WLよりも小さい。これら5つの配線111(SGD)は、それぞれ、ストリングユニットSU毎に電気的に独立している。各フィンガー構造FS中において、Y方向の一方側(例えば、Y方向負側)から数えて1番目及び5番目のストリングユニットSUに対応する配線111(SGD)は、フィンガー構造FS間に設けられたフィンガー間構造STを介して、他のフィンガー構造FS中の構成から電気的に絶縁されている。また、各フィンガー構造FS中において、Y方向に隣り合う2つの配線111(SGD)は、ストリングユニット間絶縁部材SHEを介して、電気的に絶縁されている。
【0028】
導電層112(
図3)は、例えば、リン(P)又はホウ素(B)等の不純物を含む多結晶シリコン等を含んでいても良い。また、導電層112の下面には、例えば、タングステン(W)等の金属、タングステンシリサイド等の導電層又はその他の導電層が設けられていても良い。また、導電層112及び配線層110の間には、酸化シリコン(SiO
2)等の絶縁層101が設けられている。
【0029】
導電層112は、NANDフラッシュメモリのソース線として機能する。導電層112は、例えば、メモリセルアレイ領域R
MCA(
図1)に含まれる全てのフィンガー構造FSについて共通に設けられている。
【0030】
半導体柱120は、例えば
図2に示す様に、X方向及びY方向に所定のパターンで並ぶ。例えば、フィンガー構造FSは、Y方向の一方側からY方向の他方側にかけて設けられた20個の半導体柱列SCを備える。これら20個の半導体柱列SCは、それぞれ、X方向に並ぶ複数の半導体柱120を備える。
【0031】
以下、Y方向の一方側から数えて4n(nは1以上4以下の整数)番目及び4n+1番目の半導体柱列SCに対応する半導体柱120を、半導体柱120Oと呼ぶ場合がある。また、Y方向の一方側から数えて1番目、2番目、3番目、4n+2番目、4n+3番目及び20番目の半導体柱列SCに対応する半導体柱120を、半導体柱120Iと呼ぶ場合がある。
【0032】
半導体柱120は、例えば、多結晶シリコン(Si)等を含む。半導体柱120は、例えば
図3に示す様に、略円筒状の形状を有し、中心部分には酸化シリコン(SiO
2)等の絶縁柱127が設けられている。
【0033】
半導体柱120は、最下層の配線層110の下面より下方に設けられた領域121と、領域121より上方に設けられ、ストリングユニット間絶縁部材SHEの下端より下方に設けられた領域122と、領域122より上方に設けられ、絶縁柱127の上端より下方に設けられた領域123と、領域123より上方に設けられた領域124と、を備える。
【0034】
領域121は、リン(P)等のN型の不純物を含む。領域121は、略円筒状の形状を備える。領域121は、導電層112に接続されている。
【0035】
領域122は、複数の配線111(SGS),111(DWS),111(WL)及び配線111(DWD)の一部に対向する。領域122は、NANDフラッシュメモリのメモリセル、ダミーセル、及び、選択トランジスタのチャネル領域として機能する。領域122は、リン(P)等のN型の不純物を含んでいなくても良い。領域122は、略円筒状の形状を備える。
【0036】
領域123は、配線111(DWD)の一部及び複数の配線111(SGD)に対向する。領域123は、ダミーセル及び選択トランジスタのチャネル領域として機能する。領域123は、リン(P)等のN型の不純物を含んでいなくても良い。
【0037】
ここで、半導体柱120
Iの領域123は、略円筒状の形状を備える。一方、半導体柱120
Oの領域123は、例えば
図5に示す様に、円筒の一部が欠けた様な形状(XY断面において円弧状の形状)を備えている。
【0038】
図5には、半導体柱120
Oの、X方向の中央位置X
120OよりもX方向正側に設けられた領域R
120+と、X方向の中央位置X
120OよりもX方向負側に設けられた領域R
120-と、を図示している。尚、半導体柱120
OのX方向の中央位置X
120Oは、例えば、
図5に示す様なXY断面において半導体柱120
Oの外接円を規定し、この外接円の中心のX方向の位置として規定しても良い。また、
図5に示す様なXY断面において半導体柱120
Oの画像上の重心を規定し、この重心のX方向の位置として規定しても良い。
【0039】
領域R120+,R120-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHEと反対側の端部は、半導体柱120Oの外接円に沿って連続する。半導体柱120Oの外周面のうち、半導体柱120Oの外接円に沿って設けられた部分は、配線111(DWD),111(SGD)に対向している。以下、この様な領域を、領域RCHと呼ぶ場合がある。
【0040】
領域R120+,R120-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHE側の端部E120+,E120-は、お互いに、X方向に離間する。また、これらの端部E120+,E120-は、ストリングユニット間絶縁部材SHEから離間している。これらの端部E120+,E120-とストリングユニット間絶縁部材SHEとの間には、酸化シリコン(SiO2)等の絶縁部材128が設けられている。絶縁部材128は、半導体柱120Oの、ストリングユニット間絶縁部材SHEとの対向面に沿って、Z方向に延伸する。
【0041】
領域124(
図3)は、リン(P)等のN型の不純物を含む。領域124は、Z方向に延伸するビアコンタクト電極Ch及びビアコンタクト電極Vy(
図2)を介して、Y方向に延伸するビット線BLに電気的に接続される。ビアコンタクト電極Ch及びビアコンタクト電極Vyは、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。ビット線BLは、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及び銅(Cu)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。
【0042】
半導体柱120
Iの領域124は、略円柱状の形状を備える。一方、半導体柱120
Oの領域124は、円柱の一部が欠けた様な形状を備えている。
図6に示す様に、半導体柱120
Oの領域124と、ストリングユニット間絶縁部材SHEとの間には、
図5を参照して説明した絶縁部材128の一部が設けられている。
【0043】
ゲート絶縁膜130は、例えば
図4に示す様に、半導体柱120及び配線層110の間に積層されたトンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132及びブロック絶縁膜133を備える。トンネル絶縁膜131及びブロック絶縁膜133は、例えば、酸化シリコン(SiO
2)等を含む。電荷蓄積膜132は、例えば、窒化シリコン(SiN)等の電荷を蓄積可能な膜である。
【0044】
ゲート絶縁膜130のうち、半導体柱120の領域121に対応する位置に設けられた部分は、例えば
図3に示す様に、略円筒状の形状を有し、半導体柱120と導電層112との接触部を除く半導体柱120の外周面に沿って、Z方向に延伸する。
【0045】
ゲート絶縁膜130のうち、半導体柱120の領域122に対応する位置に設けられた部分は、略円筒状の形状を有し、半導体柱120の外周面に沿って、Z方向に延伸する。
【0046】
ゲート絶縁膜130のうち、半導体柱120Iの領域123に対応する位置に設けられた部分は、略円筒状の形状を有し、半導体柱120Iの外周面に沿って、Z方向に延伸する。
【0047】
ゲート絶縁膜130のうち、半導体柱120
Oの領域123に対応する位置に設けられた部分は、例えば
図5に示す様に、円筒の一部が欠けた様な形状(XY断面において円弧状の形状)を備えている。
【0048】
図5には、半導体柱120
Oの領域123に対応する位置に設けられたトンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132、及び、ブロック絶縁膜133の、半導体柱120
OのX方向の中央位置X
120OよりもX方向正側に設けられた領域R
131+,R
132+,R
133+と、中央位置X
120OよりもX方向負側に設けられた領域R
131-,R
132-,R
133-と、を図示している。
【0049】
領域R131+,R131-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHEと反対側の端部は、トンネル絶縁膜131の外接円に沿って連続する。同様に、領域R132+,R132-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHEと反対側の端部も、電荷蓄積膜132の外接円に沿って連続する。また、領域R133+,R133-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHEと反対側の端部も、ブロック絶縁膜133の外接円に沿って連続する。
【0050】
領域R131+,R131-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHE側の端部E131+,E131-は、お互いに、X方向に離間する。同様に、領域R132+,R132-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHE側の端部E132+,E132-も、お互いに、X方向に離間する。また、領域R133+,R133-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHE側の端部E133+,E133-も、お互いに、X方向に離間する。
【0051】
端部E131+,E131-、及び、端部E133+,E133-は、ストリングユニット間絶縁部材SHEに接している。一方、端部E132+,E132-は、ストリングユニット間絶縁部材SHEから離間している。これらの端部E132+,E132-とストリングユニット間絶縁部材SHEとの間には、酸化シリコン(SiO2)等の絶縁部材134が設けられている。
【0052】
尚、
図5には、配線111(SGD)とストリングユニット間絶縁部材SHEとの接触面S1,S2を図示している。接触面S1,S2は、X方向に一つの半導体柱120
Oを介して隣り合って位置し、配線111(SGD)の、この一つの半導体柱120
Oとの対向面に接続されている。接触面S1は、接触面S2に対して、X方向正側に設けられている。接触面S2は、接触面S1に対して、X方向負側に設けられている。
【0053】
また、
図5には、接触面S1,S2の間に位置する一つの半導体柱120
Oの外接円の中心と、接触面S1のX方向負側の端部と、を結ぶ仮想線L1を図示している。また、この一つの半導体柱120
Oの外接円の中心と、接触面S2のX方向正側の端部と、を結ぶ仮想線L2を図示している。図示の例において、上記端部E
132+,E
132-は、仮想線L1,L2に対して、ストリングユニット間絶縁部材SHEの反対側に設けられている。
【0054】
フィンガー間構造STは、例えば
図2及び
図3に示す様に、X方向及びZ方向に延伸するフィンガー間電極141と、フィンガー間電極141のY方向の側面に設けられた酸化シリコン(SiO
2)等のフィンガー間絶縁部材142と、を備える。フィンガー間電極141の下端は、導電層112に接続されている。また、フィンガー間電極141の上端は、最上層に位置する配線層110の上面よりも上方に位置する。フィンガー間電極141は、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。また、フィンガー間電極141は、例えば、リン(P)又はホウ素(B)等の不純物を含む多結晶シリコン等を含んでいても良い。フィンガー間電極141は、例えば、NANDフラッシュメモリのソース線の一部として機能する。
【0055】
ストリングユニット間絶縁部材SHEは、例えば、酸化シリコン(SiO
2)等を含む。ストリングユニット間絶縁部材SHEは、例えば
図2に示す様に、Y方向の一方側から数えて4n番目の半導体柱列SC及び4n+1番目の半導体柱列SCの間にそれぞれ設けられ、X方向に延伸する。ストリングユニット間絶縁部材SHEのY方向の側面は、それぞれ、Y方向の一方側から数えて4n番目の半導体柱列SCに対応するゲート絶縁膜130、及び、4n+1番目の半導体柱列SCに対応するゲート絶縁膜130の一方に接し、他方からは離間する。
【0056】
尚、
図5に示す様な断面において、トンネル絶縁膜131、絶縁部材134、ブロック絶縁膜133及びストリングユニット間絶縁部材SHEが全て酸化シリコン(SiO
2)等を含む構造では、ゲート絶縁膜130と、ストリングユニット間絶縁部材SHEと、の境界面が観察出来ない場合がある。しかしながら、例えば、接触面S1のX方向負側の端部と、接触面S2のX方向正側の端部と、を結ぶ直線が、ゲート絶縁膜130の外接円と交差する場合には、ストリングユニット間絶縁部材SHEが、ゲート絶縁膜130に接していると考えられる。
【0057】
ストリングユニット間絶縁部材SHEは、
図3に示す様に、絶縁層102、複数の配線層110(SGD)及び一部の配線層110(DWD)、並びに、これらの配線層110の上下面に設けられた絶縁層101に対応する高さ範囲内でZ方向に延伸し、これらの構成をY方向に分断する。ストリングユニット間絶縁部材SHEの下端は、最上層の配線層110(DWD)の上面と、最下層の配線層110(DWD)の下面と、の間に位置する。
【0058】
図6の例では、ストリングユニット間絶縁部材SHEのY方向の側面が、半導体柱120
OのY方向の中央位置Y
120Oに達していない。即ち、一つの半導体柱120
Oに着目した場合、この半導体柱120
Oに最も近いストリングユニット間絶縁部材SHEは、この半導体柱120
Oの中央位置Y
120Oに対して、Y方向の一方側(
図6の例では、Y方向負側)に設けられる。尚、半導体柱120
Oの中央位置Y
120Oは、例えば、
図6に示す様な断面において、ストリングユニット間絶縁部材SHEの下端よりも下方の高さ位置で規定することが可能である。
【0059】
図示の例において、ストリングユニット間絶縁部材SHEは、Z方向から見て、半導体柱120Oの一部、並びに、ゲート絶縁膜130を構成するトンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132及びブロック絶縁膜133の一部と重なる位置に設けられている。
【0060】
[配線層110(WL)の構成]
配線層110(WL)は、例えば
図4に示す様に、配線111(WL)と、配線111(WL)の上下面、及び、配線111(WL)の半導体柱120との対向面を覆う金属酸化膜103と、を備える。
【0061】
配線111(WL)は、Z方向に離間する導電層151,152と、半導体柱120に対応して設けられた導電部153と、を備える。図示の例において、導電層151,152の間には、空隙Vが設けられている。
【0062】
また、配線111(WL)は、金属酸化膜103の空隙V側の面に設けられたバリア導電膜113と、バリア導電膜113の空隙V側の面に設けられた金属膜114と、を備える。バリア導電膜113は、例えば、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、又は、これらの少なくとも一つを含む積層膜を含んでいても良い。金属膜114は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、又は、これらの少なくとも一つを含む積層膜を含んでいても良い。
【0063】
導電層151は、X方向及びY方向に延伸する略板状に形成されている。導電層151の下面は、配線111(WL)の下面と一致する。導電層151は、バリア導電膜113の一部と、その上面に設けられた金属膜114の一部と、を含む。
【0064】
導電層152は、X方向及びY方向に延伸する略板状に形成されている。導電層152の上面は、配線111(WL)の上面と一致する。導電層152は、バリア導電膜113の一部と、その下面に設けられた金属膜114の一部と、を含む。
【0065】
導電部153は、半導体柱120の外周面に沿った略円筒状に形成されている。導電部153の内周面は、配線111(WL)の、半導体柱120との対向面と一致する。この対向面は、配線111(WL)の上面から下面にかけてZ方向に連続する。導電部153の下端部は、導電層151と連続する。導電部153の上端部は、導電層152と連続する。導電部153は、バリア導電膜113の略円筒状に形成された部分と、その外周面に設けられた金属膜114の一部と、を含む。
【0066】
金属酸化膜103は、高誘電率絶縁膜として機能する。金属酸化膜103は、例えば、酸化アルミニウム(AlO)、酸化ハフニウム(HfO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、又は、これらの少なくとも一つを含む積層膜を含んでいても良い。
【0067】
金属酸化膜103の、配線111(WL)の上下面を覆う部分は、X方向及びY方向に延伸する略板状に形成されている。金属酸化膜103の、配線111(WL)の半導体柱120との対向面を覆う部分は、略円筒状に形成されている。
【0068】
[配線層110(SGD)の構成]
例えば
図7に示す様に、配線層110(SGD)は、配線111(SGD)と、配線111(SGD)の上下面、及び、配線111(SGD)の半導体柱120との対向面を覆う金属酸化膜103と、を備える。配線層110(SGD)中の金属酸化膜103は、配線111(SGD)の、ストリングユニット間絶縁部材SHEとの接触面を覆っていない。
【0069】
配線111(SGD)は、Z方向に離間する導電層161,162と、半導体柱120に対応して設けられた導電部163と、ストリングユニット間絶縁部材SHEに対応して設けられた導電部164と、を備える。図示の例において、導電層161,162の間には、空隙Vが設けられている。
【0070】
また、配線111(SGD)は、金属酸化膜103の空隙V側の面に設けられたバリア導電膜115と、バリア導電膜115の空隙V側の面に設けられた金属膜116と、金属膜116の空隙V側の面に設けられたバリア導電膜117と、バリア導電膜117の空隙Vへの露出面と異なる面に設けられた金属膜118と、を備える。バリア導電膜115,117は、例えば、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、又は、これらの少なくとも一つを含む積層膜を含んでいても良い。金属膜116,118は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、又は、これらの少なくとも一つを含む積層膜を含んでいても良い。
【0071】
導電層161は、X方向及びY方向に延伸する略板状に形成されている。導電層161の下面は、配線111(SGD)の下面と一致する。導電層161は、バリア導電膜115の一部と、その上面に設けられた金属膜116の一部と、その上面に設けられたバリア導電膜117の一部と、を含む。
【0072】
導電層162は、X方向及びY方向に延伸する略板状に形成されている。導電層162の上面は、配線111(SGD)の上面と一致する。導電層162は、バリア導電膜115の一部と、その下面に設けられた金属膜116の一部と、その下面に設けられたバリア導電膜117の一部と、を含む。
【0073】
導電部163のうち、半導体柱120Iに対応するものは、半導体柱120Iの外周面に沿った略円筒状に形成されている。導電部163の内周面は、配線111(SGD)の、半導体柱120Iとの対向面と一致する。この対向面は、配線111(SGD)の上面から下面にかけてZ方向に連続する。導電部163の下端部は、導電層161と連続する。導電部163の上端部は、導電層162と連続する。導電部163は、バリア導電膜115の略円筒状に形成された部分と、その外周面に設けられた金属膜116の一部と、その外周面に設けられたバリア導電膜117の一部と、を含む。
【0074】
導電部163のうち、半導体柱120
Oに対応するものと、導電部164とは、
図5に示す様に、ストリングユニット間絶縁部材SHEのY方向の側面に沿って、X方向に交互に並ぶ。
【0075】
半導体柱120Oに対応する導電部163は、基本的には、半導体柱120Iに対応する導電部163と同様に構成されている。ただし、半導体柱120Oに対応する導電部163は、半導体柱120Oの外周面に沿って、一部が欠けた略円筒状(XY断面において、弧状の形状)に形成されている。また、導電部163は、ストリングユニット間絶縁部材SHEと接する。導電部163の、ストリングユニット間絶縁部材SHEとの接触面は、配線111(SGD)の、ストリングユニット間絶縁部材SHEとの接触面と対応する。
【0076】
導電部164は、
図7に示す様に、導電層161,162のY方向の端部に接続され、ストリングユニット間絶縁部材SHEと接する。導電部164の、ストリングユニット間絶縁部材SHEとの接触面は、配線111(SGD)の、ストリングユニット間絶縁部材SHEとの接触面と対応する。この接触面は、配線111(SGD)の上面から下面にかけてZ方向に連続する。導電部164は、
図7に示す様に、バリア導電膜115の一部と、その上面に設けられた金属膜116の一部と、その上面に設けられたバリア導電膜117の一部と、その上面に設けられた金属膜118と、その上面に設けられたバリア導電膜117の一部と、その上面に設けられた金属膜116の一部と、その上面に設けられたバリア導電膜115の一部と、を備える。図示の例では、これらの膜が、全てストリングユニット間絶縁部材SHEに接している。
【0077】
尚、バリア導電膜115(
図7)の厚みは、バリア導電膜113(
図4)の厚みと略一致する。また、金属膜116(
図7)の厚みは、金属膜114(
図4)の厚みと略一致する。従って、導電層161,162(
図7)の厚み(Z方向の長さ)、及び、導電部163(
図7)の厚み(内周面から外周面までの、径方向の長さ)は、バリア導電膜117の厚みの分だけ、導電層151,152(
図4)の厚み(Z方向の長さ)、及び、導電部153(
図4)の厚み(内周面から外周面までの、径方向の長さ)よりも大きい。また、
図7の例では、導電部164のY方向の長さ(導電部164のストリングユニット間絶縁部材SHEとの接触面から、空隙Vまでの、Y方向の長さ)が、導電層161,162の厚み、及び、導電部163の厚みよりも大きい。
【0078】
金属酸化膜103の、配線111(SGD)の上下面を覆う部分は、X方向及びY方向に延伸する略板状に形成されている。金属酸化膜103の、配線111(SGD)の半導体柱120
Iとの対向面を覆う部分は、略円筒状に形成されている。金属酸化膜103の、配線111(SGD)の半導体柱120
Oとの対向面を覆う部分は、例えば
図5に示す様に、円筒の一部が欠けた様な形状(XY断面において円弧状の形状)を備えている。
【0079】
図5には、金属酸化膜103の、配線111(SGD)の半導体柱120
Oとの対向面を覆う部分の、半導体柱120
OのX方向の中央位置X
120OよりもX方向正側に設けられた領域R
103+と、中央位置X
120OよりもX方向負側に設けられた領域R
103-と、を図示している。
【0080】
領域R103+,R103-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHEと反対側の端部は、金属酸化膜103の外接円に沿って連続する。領域R103+,R103-の、Y方向におけるストリングユニット間絶縁部材SHE側の端部E103+,E103-は、お互いに、X方向に離間する。端部E103+,E103-は、ストリングユニット間絶縁部材SHEに接している。
【0081】
[製造方法]
次に、
図8~
図24を参照して、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図8~
図14、
図16及び
図17は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、
図3に対応する断面を示している。
図15及び
図18~
図21は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、
図7に対応する断面を示している。
図22及び
図24は、同製造方法について説明するための模式的な平面図であり、
図5に対応する平面を示している。
図23は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、
図6に対応する断面を示している。
【0082】
本実施形態に係る半導体記憶装置の製造に際しては、例えば
図8に示す様に、図示しない半導体基板の上方に、絶縁層101を形成する。次に、絶縁層101上に、シリコン等の半導体層112A、酸化シリコン等の犠牲層112B、シリコン等の犠牲層112C、酸化シリコン等の犠牲層112D及びシリコン等の半導体層112Eを形成する。また、複数の絶縁層101及び複数の犠牲層110Aを交互に形成する。また、絶縁層102の一部を形成する。この工程は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の方法によって行われる。
【0083】
次に、例えば
図9に示す様に、半導体柱120に対応する位置に、メモリホールMHを形成する。メモリホールMHは、Z方向に延伸し、絶縁層102、絶縁層101及び犠牲層110A、半導体層112E、犠牲層112D、犠牲層112C及び犠牲層112Bを貫通し、半導体層112Aの上面を露出させる。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行う。
【0084】
次に、例えば
図10に示す様に、メモリホールMHの内部に、ゲート絶縁膜130、半導体柱120及び絶縁柱127を形成する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。
【0085】
次に、例えば
図11に示す様に、CVD等の方法によって、絶縁層102の一部を形成する。また、フィンガー間構造STに対応する位置に、溝STAを形成する。溝STAは、Z方向及びX方向に延伸し、絶縁層102、絶縁層101及び犠牲層110A、半導体層112E及び犠牲層112DをY方向に分断し、犠牲層112Cの上面を露出させる。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行う。
【0086】
次に、例えば
図12に示す様に、犠牲層112B、犠牲層112C、犠牲層112D、及び、ゲート絶縁膜130の一部を除去し、導電層112を形成する。犠牲層112B、犠牲層112C、犠牲層112D、及び、ゲート絶縁膜130の一部の除去は、例えば、ウェットエッチング等の方法によって行う。導電層112の形成は、例えば、エピタキシャル成長等の方法によって行う。
【0087】
次に、例えば
図13に示す様に、溝STAを介して犠牲層110Aを除去する。これにより、Z方向に並ぶ複数の絶縁層101及び絶縁層102と、これらを支持するメモリホールMH内の構造(半導体柱120、ゲート絶縁膜130及び絶縁柱127)を含む中空構造が形成される。この工程は、例えば、ウェットエッチング等の方法によって行う。
【0088】
次に、例えば
図14に示す様に、犠牲層110Aが除去されて生じた空間に配線層110を形成する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。
【0089】
尚、この工程では、
図4に示す様に、配線層110(WL)等の内部に、金属酸化膜103、バリア導電膜113、金属膜114、及び、空隙Vが形成される。また、
図15に示す様に、配線層110(SGD)等の内部に、金属酸化膜103、バリア導電膜115、金属膜116、及び、空隙Vが形成される。
【0090】
次に、例えば
図16に示す様に、溝STA内にフィンガー間構造STを形成する。この工程は、例えば、CVD及びRIE等の方法によって行う。
【0091】
次に、例えば
図17に示す様に、ストリングユニット間絶縁部材SHEに対応する位置に、溝SHEAを形成する。溝SHEAは、Z方向及びX方向に延伸し、絶縁層102、配線層110(SGD)、配線層110(DWD)の一部、及び、これらの間に設けられた絶縁層101をY方向に分断する。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行う。
【0092】
尚、この工程では、例えば
図18に示す様に、配線層110(SGD)等の空隙Vが、溝SHEAと連通する。また、この工程では、半導体柱120
Oの領域123、及び、半導体柱120
Oの外周面の領域R
CHに形成された各構成(ゲート絶縁膜130中のトンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132及びブロック絶縁膜133、金属酸化膜103、バリア導電膜115、並びに、金属膜116)の一部が除去される。これにより、半導体柱120
Oの領域123、及び、半導体柱120
Oの外周面の領域R
CHに形成された各構成は、
図5を参照して説明した様な、円筒の一部が欠けた様な形状(XY断面において円弧状の形状)となる。
【0093】
次に、例えば
図19に示す様に、溝SHEAのY方向の両側面、及び、空隙Vの内部に、バリア導電膜117及び金属膜118を形成する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。図示の例では、バリア導電膜117の埋込性が比較的優れている。このため、バリア導電膜117は、空隙Vの底面、上面及び側面に形成されている。一方、金属膜118の埋込性は、バリア導電膜117ほどは優れていない。このため、金属膜118は、空隙Vのうち、溝SHEAの近傍の領域にのみ、形成されている。即ち、この工程により、空隙Vの溝SHEAと連通する部分が金属膜118で閉塞され、空隙Vと溝SHEAとは、空間的に分断される。
【0094】
次に、例えば
図20に示す様に、バリア導電膜117及び金属膜118のうち、溝SHEAのY方向の両側面に形成された部分を除去する。この工程は、例えば、ウェットエッチング等の方法によって行う。
【0095】
次に、例えば
図21及び
図22に示す様に、溝SHEAのY方向の両側面に、酸化シリコン(SiO
2)等の絶縁部材143を形成する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。
【0096】
次に、例えば
図23及び
図24に示す様に、溝SHEAを介して、半導体柱120
Oの領域123に対応する位置に設けられた電荷蓄積膜132に酸化処理を行う。これにより、電荷蓄積膜132の絶縁部材143との接触面に、絶縁部材134(
図24)が形成される。また、半導体柱120
Oの絶縁部材143との接触面に、絶縁部材128が形成される。
【0097】
その後、溝SHEAの内部にストリングユニット間絶縁部材SHEを形成し、ビアコンタクト電極Ch,Vy及びビット線BLを形成することにより、
図3を参照して説明した様な構造が形成される。
【0098】
[効果]
図2等を参照して説明した様に、第1実施形態に係る半導体記憶装置では、ストリングユニット間絶縁部材SHEによって、Y方向に隣り合う2つの配線111(SGD)を電気的に絶縁している。ここで、第1実施形態に係る半導体記憶装置では、Y方向の一方側から数えて4n番目の半導体柱列SC及び4n+1番目の半導体柱列SCの間にストリングユニット間絶縁部材SHEを設けている。
【0099】
この様な構成によれば、全ての半導体柱列SC中の半導体柱120を、メモリセル等(メモリセル、ダミーセル、及び選択トランジスタが直列接続されたメモリストリング)として利用可能である。従って、例えば、ストリングユニット間絶縁部材SHEと重なる位置に設けられた一部の半導体柱120をダミーとし、メモリセル等として利用しない様な構造と比較して、半導体記憶装置の高集積化を図ることが可能である。
【0100】
ここで、第1実施形態では、基本的には、半導体柱120、及び、その外周面に形成された各構成が、略円筒状に形成されている。しかしながら、
図5等を参照して説明した様に、半導体柱120
Oの領域123、及び、半導体柱120
Oの外周面の領域R
CHに形成された各構成は、円筒の一部が欠けた様な形状となる。これにより、半導体柱120
Iに対応する選択トランジスタと、半導体柱120
Oに対応する選択トランジスタとでは、しきい値電圧が異なってしまう恐れがある。従って、この様な構成では、予め、電荷蓄積膜132中の電荷量を調整し、これによって、選択トランジスタ等のしきい値電圧の調整を行うことが望ましい。
【0101】
具体的には、選択トランジスタ等のしきい値電圧の調整を好適に行うために、電荷蓄積膜132の、ストリングユニット間絶縁部材SHEの近傍の領域に対して、酸化処理を行うことが望ましい。これは、電荷蓄積膜132の一部の酸化によって電子の移動範囲が狭まるため、配線111(SGD)からの電界が届きにくい範囲(例えば、
図5の、仮想線L1,L2よりもストリングユニット間絶縁部材SHE側の範囲)に電子が移動してしまうことが防止されると考えられるからである。
【0102】
ここで、例えば、
図17及び
図18を参照して説明した工程では、溝SHEAが形成され、これによって電荷蓄積膜132の一部が溝SHEAに露出する。従って、この工程の実行後に、電荷蓄積膜132の一部に対して、酸化処理を行うことも考えられる。しかしながら、溝SHEAの内部に金属膜116(
図18)が露出した状態で酸化処理を行うと、異常酸化が生じてしまい、製造中の構造が破壊されてしまう恐れがある。
【0103】
異常酸化を抑制しつつ、電荷蓄積膜132の一部に対して酸化処理を行うためには、例えば、
図17及び
図18を参照して説明した工程の実行後、溝SHEAの側面に、
図21及び
図22を参照して説明した絶縁部材143を形成し、絶縁部材143を介して電荷蓄積膜132を酸化することが想定される。しかしながら、
図18に示す様な構造では、溝SHEAと、配線層110(SGD)内部の空隙Vとが連通しているため、絶縁部材143(
図21)の埋込性によっては、空隙Vの上面及び底面を絶縁部材143によって覆うことが出来ず、異常酸化を抑制することが出来ない可能性がある。
【0104】
そこで、第1実施形態においては、
図19及び
図20を参照して説明した工程において、配線層110(SGD)の、溝SHEAの近傍の領域にバリア導電膜117及び金属膜118を形成し、これによって空隙Vを閉塞させている。また、
図21及び
図22を参照して説明した工程において、溝SHEAの両側面に絶縁部材143を形成し、
図23及び
図24を参照して説明した工程において酸化処理を行っている。
【0105】
この様な方法によれば、
図19及び
図20を参照して説明した工程において空隙Vを閉塞させ、配線111(SGD)の溝SHEAへの露出面を、Z方向に連続する面とすることにより、
図21を参照して説明した工程において、配線111(SGD)の側面を絶縁部材143によって好適に覆うことが可能となる。これにより、金属膜116等の異常酸化を抑制しつつ、電荷蓄積膜132の一部に対して酸化処理を行うことが可能となる。
【0106】
また、第1実施形態においては、
図19及び
図20を参照して説明した工程において、金属膜118を製膜する前に、バリア導電膜117を製膜している。ここで、金属膜118がタングステン(W)を含む場合、金属膜118の成膜には、6フッ化タングステン(WF
6)等のガスを使用することが可能である。この様なガスを使用して酸化シリコン(SiO
2)等の絶縁層101上にタングステンを製膜すると、タングステン中に残存するフッ素(F)の影響によって絶縁層101の一部が除去されてしまい、Z方向に並ぶ2つの配線111の間の短絡の原因となってしまう懸念がある。本実施形態では、バリア導電膜117の成膜により、この様な短絡の発生を抑制可能である。
【0107】
[その他の実施形態]
以上、第1実施形態に係る半導体記憶装置について説明した。しかしながら、この様な構成はあくまでも例示に過ぎず、具体的な構成は適宜調整可能である。
【0108】
例えば、第1実施形態においては、
図14及び
図15を参照して説明した工程において、各配線層110中に、金属酸化膜103を形成する。しかしながら、金属酸化膜103は、
図10を参照して説明した工程において、メモリホールMH中に形成しても良い。従って、金属酸化膜103は、ゲート絶縁膜130の外周面に沿って形成されても良い。また、金属酸化膜103は、配線111の上下面に形成されなくても良い。
【0109】
また、
図4を参照して説明した様に、配線111(WL)等は、バリア導電膜113を備える。また、
図7を参照して説明した様に、配線111(SGD)等は、バリア導電膜115,117を備える。しかしながら、配線111(WL)等は、バリア導電膜113を備えていなくても良い。同様に、配線111(SGD)等は、バリア導電膜115,117を備えていなくても良い。
【0110】
[その他]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0111】
101…絶縁層、103…金属酸化膜、110…配線層、111…配線、115,117…バリア導電膜、116,118…金属膜、161,162…導電層、163,164…導電部、120…半導体柱、127…絶縁柱、130…ゲート絶縁膜、131…トンネル絶縁膜、132…電荷蓄積膜、133…ブロック絶縁膜、SHE…ストリングユニット間絶縁部材、V…空隙。