(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003710
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】カップ保持具
(51)【国際特許分類】
A47G 23/02 20060101AFI20240105BHJP
B65D 67/02 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
A47G23/02 B
B65D67/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103050
(22)【出願日】2022-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】521333748
【氏名又は名称】高橋 佑太
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】高橋 佑太
【テーマコード(参考)】
3B115
3E067
【Fターム(参考)】
3B115AA07
3B115AA17
3B115AA26
3B115BC03
3B115BC05
3B115EA02
3E067AA03
3E067AB26
3E067BA07A
3E067BB01A
(57)【要約】
【課題】飲み物を注いだカップを保持しつつ指を使うことが可能なカップ保持具を提供すること。
【解決手段】カップ保持具1は、中央部にカップ100を挿入しかつカップ100を保持可能な円形の孔部11を有する板状の本体10と、本体10に取り付けられる把持手段20と、を備え、本体10は、第1本体110と、第1本体110に回転可能に取り付けられた第2本体120と、を有し、把持手段20は、紐状体で形成され、一端が第1本体110に固定され、他端が第2本体120に固定され、把持手段20が本体10に巻き回された収納状態から、第1本体110に対して第2本体120が回転することで、把持手段20の一部が本体から引き出された使用状態に変位可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央部にカップ体を挿入しかつ当該カップ体を保持可能な円形の孔部を有する板状の本体と、
当該本体に取り付けられる把持手段と、を備え、
前記本体は、第1本体と、前記第1本体に回転可能に取り付けられた第2本体と、を有し、
前記把持手段は、紐状体で形成され、一端が前記第1本体に固定され、他端が前記第2本体に固定され、
前記把持手段が前記本体に巻き回された収納状態から、前記第1本体に対して前記第2本体が回転することで、前記把持手段の一部が前記本体から引き出された使用状態に変位可能であることを特徴とするカップ保持具。
【請求項2】
前記本体は、前記収納状態において巻き回された前記把持手段の少なくとも上下方向を覆うカバー部を有し、
前記カバー部の一部には、前記把持手段を把持可能なように前記把持手段が露出する欠き込みが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカップ保持具。
【請求項3】
前記本体と係合し、前記孔部の内側に突出することで、前記孔部の最小内径を小さくする内径調整部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のカップ保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙カップ等を保持するカップ保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱い飲み物が注がれた紙カップは持ちにくく、しかも運びにくいという問題点がある。このような問題点に対して、従来、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1には、台形で横長の用紙の一方の端に爪を設け、他端にこの爪を差し込む切込みを設け、使用する際に用紙を捲回して爪を切込みに差込んで円筒状にしてカップを保持する、というカップホルダについて記載されている。
【0003】
近年、コンビニエンスストア等で淹れ立てのコーヒーをカップに注いで販売するサービスが行われている。このようなコーヒーを持ち運ぶ際に、特許文献1のカップホルダを用いることにより、熱さを感じることなく持ち運ぶことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のカップホルダの場合、一方の手でカップホルダを持つことになるため、一方の手を使うことができなくなる。このため、例えば、リモコンキーを操作して駐車場にある車のロックを解除するとき、一方の手の指を使うことができないことから、他方の手の指でロック解除ボタンを操作することになる。
【0006】
しかし、コンビニエンスストアで他に買い物をして、他方の手で荷物を持っている場合には、両手の指が使えないことがあり得るため、ボタンを押すという簡単な操作でも容易に行えないという問題点がある。
【0007】
本発明は、このような問題点に対して鑑みなされたものであり、飲み物を注いだカップを保持しつつ指を使うことが可能なカップ保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、次の構成を備えている。
【0009】
(1) 中央部にカップ体を挿入しかつ当該カップ体を保持可能な円形の孔部を有する板状の本体と、
当該本体に取り付けられる把持手段と、を備え、
前記本体は、第1本体と、前記第1本体に回転可能に取り付けられた第2本体と、を有し、
前記把持手段は、紐状体で形成され、一端が前記第1本体に固定され、他端が前記第2本体に固定され、
前記把持手段が前記本体に巻き回された収納状態から、前記第1本体に対して前記第2本体が回転することで、前記把持手段の一部が前記本体から引き出された使用状態に変位可能であることを特徴とするカップ保持具。
【0010】
(1)の発明によれば、使用者は、紐状体の把持手段が本体に巻き回された収納状態において、第1本体を保持しながら、把持手段を引っ張る。すると、第1本体に対して第2本体が回転することで、把持手段の一部が本体から引き出された使用状態に変位する。使用者は、この使用状態において、孔部に飲み物を注いだカップ体を挿入し、紐状体の把持手段を、例えば、手首に引っ掛けて持ち上げることで、カップ体を保持しつつ指を使うことが可能になり、指を用いた簡単な操作が可能になる。
【0011】
(2) (1)において、前記本体は、前記収納状態において巻き回された前記把持手段の少なくとも上下方向を覆うカバー部を有し、
前記カバー部の一部には、前記把持手段を把持可能なように前記把持手段が露出する欠き込みが形成されていることを特徴とするカップ保持具。
【0012】
(2)の発明によれば、本体は、収納状態において巻き回された把持手段の少なくとも上下方向を覆うカバー部を有したので、例えば、収納状態のカップ保持具をカバンの中に入れていた場合に、カバンの中のその他の物に把持手段が引っ掛かり、速やかにカップ保持具やその他の物が取り出せなくなったり、カバンの中の物が破損したりすることを防止できる。また、カバー部の一部に、把持手段を把持可能なように把持手段が露出する欠き込みを形成したので、使用時にはこの欠き込みから把持手段を把持することで、速やかに把持手段を引っ張り、使用状態に変位させることができる。
【0013】
(3) (1)又は(2)において、前記本体と係合し、前記孔部の内側に突出することで、前記孔部の最小内径を小さくする内径調整部を更に備えることを特徴とするカップ保持具。
【0014】
(3)の発明によれば、内径調整部を用いることにより孔部の最小内径を小さくすることが可能になるため、小さいサイズのカップでも持ち運ぶことが可能になる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、飲み物を注いだカップを保持しつつ指を使うことが可能なカップ保持具を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態におけるカップ保持具1の使用状態を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態におけるカップ保持具1の収納状態を示す斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態におけるカップ保持具1の内径拡大状態を示す斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態におけるカップ保持具1の第1使用状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態におけるカップ保持具1の本体10及び把持手段20の斜め上から見た分解斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態におけるカップ保持具1の本体10及び把持手段20の斜め下から見た分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明のカップ保持具の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態におけるカップ保持具1の使用状態を示す斜視図である。
カップ保持具1は、中央部にカップ体の一例であるカップ100を挿入しかつカップ100を保持可能な円形の孔部11を有する板状の本体10と、本体10に取り付けられる紐状体で形成された把持手段20と、孔部11の最小内径を小さくする内径調整部30と、を備える。
【0019】
図2は本発明の実施形態におけるカップ保持具1の収納状態を示す斜視図であり、
図3は本発明の実施形態におけるカップ保持具1の内径拡大状態を示す斜視図であり、
図4は本発明の実施形態におけるカップ保持具1の第1使用状態を示す斜視図である。
カップ保持具1は、把持手段20が本体10に巻き回され、内径調整部30が本体10と係合した収納状態(
図2参照)から、内径調整部30と本体10との係合を解除することで、カップ保持具1のカップ100を挿入する孔の最小内径が拡大した内径拡大状態(
図3参照)に変位する。
【0020】
そして、カップ保持具1は、
図3に示す内径拡大状態から、本体10に巻き回された把持手段20の一部を引き出すことで、
図1に示す第2使用状態となる。また、カップ保持具1は、
図2に示す収納状態から、内径調整部30と本体10との係合を解除せずに、本体10に巻き回された把持手段20の一部を引き出すことで、
図4に示す第1使用状態となる。
【0021】
図5は本発明の実施形態におけるカップ保持具1の本体10及び把持手段20の斜め上から見た分解斜視図であり、
図6は本発明の実施形態におけるカップ保持具1の本体10及び把持手段20の斜め下から見た分解斜視図である。
【0022】
本体10は、第1本体110と、第1本体110に回転可能に取り付けられた第2本体120と、を有する。
【0023】
第1本体110は、中央に孔部11となる第1孔部111が形成され、第1孔部111を囲って、環状に形成された第1ベース部112と、第1ベース部112に接続され、環状に形成された第1カバー部113と、把持手段20の端部が接続される接続部114と、内径調整部30が接続される取付部115と、を有する。
【0024】
第1孔部111は、カップ100(
図1参照)の下部が挿入されてカップ100上部を保持する円形の貫通孔である。本実施形態において、第1孔部111の直径は、6.0cm程度に設定されている。このため、5オンス用の紙カップ(高さ7.3cm×口径6.6cm)までは保持可能であるが、7オンス用の紙カップ(高さ8.0cm×口径7.3cm)程度のものを保持させることが望ましい。
【0025】
第1ベース部112は、例えば、第1孔部111を囲って、例えば、上下方向に側壁が延びる円筒形状に形成されている。
【0026】
第1カバー部113は、第1ベース部112の上端から水平方向(第1孔部111の半径方向外側)に延び、中央に第1孔部111が形成された円板形状に形成されている。第1カバー部113は、収納状態において、把持手段20の上方向を覆う。なお、第1カバー部113は、第1孔部111の半径方向外側に延び、外端から下方に延びる断面略L字形状に形成してもよい。この場合、第1カバー部113は、把持手段20の上方向及び側方を覆うことができる。
【0027】
また、第1カバー部113の一部には、把持手段20を使用者が把持可能なように把持手段20が露出する欠き込み113aが形成されている。欠き込み113aは、例えば、後述する接続部114と、第1孔部111の中心を挟んで対面する位置に設けられている。
【0028】
また、第1カバー部113には、第1孔部111の半径方向外側に延び、この外端から下方に延びる断面略L字形状に形成された指掛け部113bが形成されている。指掛け部113bは、例えば、2ヶ所設けられ、1つ(指掛け部113b1)は欠き込み113aの端部に設けられ、もつ1つ(指掛け部113b2)は後述する接続部114近傍に設けるのが望ましい。第1カバー部113には、指掛け部113b2に向かって、水平方向の幅が徐々に小さくなる補助欠き込み113cを形成するのが望ましい。このような構成によれば、指掛け部113b1及び指掛け部113b2に指を掛けやすくなる。
【0029】
接続部114は、例えば、指掛け部113b2に設けられ、第1孔部111の半径方向外側に延び部分の下面から下方に延びる軸部材で形成され、把持手段20の一端に設けられた一端側固定部21と係合する。
【0030】
取付部115は、第1ベース部112に固定され、第1孔部111の半径方向外側に延び、先端側に内径調整部30が回転自在に接続され、例えば、内径調整部30が有する円筒形状を形成する部分と回転自在に接続する軸部材を有する。
【0031】
第2本体120は、中央に第2孔部121が形成され、第2孔部121を囲って、環状に形成された第2ベース部122と、第2ベース部121に接続され、環状に形成された第2カバー部123と、把持手段20の端部が接続される接続部124と、を有する。
【0032】
第2孔部121は、カップ100(
図1参照)の下部が挿入されてカップ100上部を保持する円形の貫通孔である。本実施形態において、第2孔部121の直径は、第1ベース部112の外径より僅かに大きい寸法で形成されている。
【0033】
第2ベース部122は、例えば、第2孔部121を囲って、例えば、上下方向に側壁が延びる円筒形状に形成されている。第2ベース部122は、第1ベース部112の外面側に配置され、第1ベース部112に回転自在に係合する。このような構成により、第2本体120は、第1本体110に回転可能に取り付けられる。
【0034】
第2カバー部123は、第2ベース部122の下端から水平方向(第2孔部121の半径方向外側)に延び、中央に第2孔部121が形成された円板形状に形成されている。第2カバー部123は、収納状態において、把持手段20の下方向を覆う。なお、第2カバー部123は、第2孔部121の半径方向外側に延び、外端から上方に延びる断面略L字形状に形成してもよい。この場合、第2カバー部123は、把持手段20の下方向及び側方を覆うことができる。
【0035】
また、第2カバー部123の一部には、把持手段20を使用者が把持可能なように把持手段20が露出する欠き込み123aが形成されている。欠き込み123aは、例えば、後述する接続部124と、第2孔部121の中心を挟んで対面する位置に設けられている。欠き込み123aは、カップ保持具1の収納状態において、第1本体110の欠き込み113aと重なる位置に形成されている。
【0036】
接続部124は、第2カバー部123の上面に設けられ、第2カバー部123の上面から上方に延びる軸部材で形成され、把持手段20の他端に設けられた他端側固定部22と係合する。接続部124は、カップ保持具1の収納状態(
図2参照)において、第1本体110の接続部114に近接した位置に配置されており、第1本体110が第2本体120に対して回転することで、接続部114と離間する。
【0037】
把持手段20は、紐状体で形成され、一端側に一端側固定部21が設けられ、他端側に他端側固定部22が設けられている。一端側固定部21は、第1本体110の接続部114の軸部を差し込むことができる円筒形状の孔が形成されている。他端側固定部22は、第2本体120の接続部124の軸部を差し込むことができる円筒形状の孔が形成されている。把持手段20は、カップ保持具1の収納状態(
図2参照)において、接続部114から、接続部124が配置された方向と反対方向に、第2ベース部122に沿って、接続部124に至る寸法と略同じ寸法の長さで形成されている。
【0038】
図3に戻って、内径調整部30は、孔部11の最小内径を小さくする部材であり、中央に孔部11となる第3孔部31が形成され、第3孔部31を囲う環形状に形成された内径調整ベース部32と、内径調整ベース部32に接続されたつば部33と、内径調整ベース部32から延びる内径調整部取付部34と、つば部33から延びる係合部35と、を備える。
【0039】
第3孔部31は、
図1に示すカップ100より小さいサイズのカップの下部が挿入されて当該カップ上部を保持する円形の貫通孔である。本実施形態において、第3孔部31の直径は、第1孔部111の内径より小さい寸法に設定されている。
【0040】
内径調整ベース部32は、第3孔部31を囲って、例えば、側壁が延びる円筒形状に形成されている。
【0041】
つば部33は、内径調整ベース部32の端部から、内径調整ベース部32が延びる方向と直交する方向に延び、中央に第3孔部31が形成された円板形状に形成されている。つば部33は、カップ保持具1の収納状態において、第1本体110の第1ベース部112の上面に当接する。
【0042】
内径調整部取付部34は、内径調整ベース部32から、つば部33の面方向に延び、先端に、第1本体110の取付部115と回転自在に接続する円筒形状を形成する部分が設けられている。内径調整部30は、内径調整部取付部34と取付部115との接続部分を中心に回転可能である。
【0043】
係合部35は、つば部33から、内径調整ベース部32が延びる方向に延び、カップ保持具1の収納状態において、第1本体110の第1ベース部112の下端に着脱自在に係合する爪部が設けられている。
【0044】
次に、カップ保持具1の使用方法について説明する。
使用者は、
図2に示す収納状態から、一方の手で、第1本体110の指掛け部113b1及び指掛け部113b2を把持し、他方の手で、第1本体110の欠き込み113a及び第2本体120の欠き込み123aが形成された部分において、把持手段20を摘まみ、本体10から離間する方向に引っ張る。すると、把持手段20は、本体10から引き出される。このとき、第2本体120は、把持手段20の他端が接続部124に係合しているので、第1本体110に対して、把持手段20が引っ張られた方向(
図2に示すF方向)に回転する。これにより、カップ保持具1は、
図4に示す第1使用状態となる。
【0045】
また、使用者は、内径調整部30を、係合部35における第1本体110との係合を解除し、内径調整部取付部34と取付部115との接続部分を中心に回転させる。これにより、カップ保持具1は、第2使用状態となる。そして、カップ保持具1は、使用者が、第1孔部111にカップ100を挿入し、把持手段20を引き上げることで、
図1に示す状態となる。
【0046】
また、使用者は、
図4に示す第1使用状態から、
図2に示す収納状態に戻す場合、一方の手で、第1本体110の指掛け部113b1及び指掛け部113b2を把持し、他方の手で、第2本体120(
図2参照)を掴み、収納状態から使用状態にする際に把持手段20が引っ張られた方向と逆方向(
図2に示すB方向)に回す。すると、把持手段20は、本体10に巻き回される。これにより、カップ保持具1は、
図2に示す収納状態に戻る。
【0047】
このように構成された本実施形態のカップ保持具1によれば、使用者は、紐状体の把持手段20が本体10に巻き回された収納状態において、第1本体110を保持しながら、把持手段20を引っ張る。すると、第1本体110に対して第2本体120が回転することで、把持手段20の一部が本体10から引き出された使用状態に変位する。使用者は、この使用状態において、孔部11に飲み物を注いだカップ100を挿入し、紐状体の把持手段20を、例えば、手首に引っ掛けて持ち上げることで、カップ100を保持しつつ指を使うことが可能になり、指を用いた簡単な操作が可能になる。
【0048】
また、カップ保持具1によれば、本体は、収納状態において巻き回された把持手段20の少なくとも上下方向を覆う第1カバー部113及び第2カバー部123を有したので、例えば、収納状態のカップ保持具1をカバンの中に入れていた場合に、カバンの中のその他の物に把持手段20が引っ掛かり、速やかにカップ保持具1やその他の物が取り出せなくなったり、カバンの中の物が破損したりすることを防止できる。また、第1カバー部113及び第2カバー部123の一部に、把持手段20を把持可能なように把持手段20が露出する欠き込み113a及び欠き込み123aを形成したので、使用時にはこの欠き込み113a及び欠き込み123aから把持手段20を把持することで、速やかに把持手段20を引っ張り、使用状態に変位させることができる。
【0049】
また、カップ保持具1によれば、内径調整部30を用いることにより孔部の最小内径を小さくすることが可能になるため、小さいサイズのカップでも持ち運ぶことが可能になる。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限るものではない。
【符号の説明】
【0051】
1 カップ保持具
10 本体
11 孔部
20 把持手段
21 一端側固定部
22 他端側固定部
30 内径調整部
31 第3孔部
32 内径調整ベース部
33 つば部
34 内径調整部取付部
35 係合部
100 カップ
110 第1本体
111 第1孔部
112 第1ベース部
113 第1カバー部
113a 欠き込み
113b 指掛け部
113b1 指掛け部
113b2 指掛け部
113c 補助欠き込み
114 接続部
115 取付部
120 第2本体
121 第2ベース部
121 第2孔部
122 第2ベース部
123 第2カバー部
123a 欠き込み
124 接続部