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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037164
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】殺菌装置およびこれを含む浄水器
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20240311BHJP
   A61L 9/20 20060101ALI20240311BHJP
   C02F 1/32 20230101ALI20240311BHJP
【FI】
A61L2/10
A61L9/20
C02F1/32
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143196
(22)【出願日】2023-09-04
(31)【優先権主張番号】10-2022-0112981
(32)【優先日】2022-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】514170813
【氏名又は名称】コーウェイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】COWAY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ムン,ヒョンスク
(72)【発明者】
【氏名】パク,チョルソン
(72)【発明者】
【氏名】イ,サンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ハナ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヘヨン
【テーマコード(参考)】
4C058
4C180
4D037
【Fターム(参考)】
4C058AA20
4C058BB06
4C058KK02
4C058KK14
4C058KK22
4C058KK28
4C058KK46
4C180AA07
4C180DD03
4C180HH19
4D037AA01
4D037AB03
4D037BA18
4D037CA03
(57)【要約】
【課題】殺菌装置およびこれを含む浄水器が開示される。
【解決手段】本発明の一側面に係る殺菌装置は一側が開放形成され、他側は外部と流体的に連結されるハウジング部と、前記ハウジング部の前記一側を覆い前記ハウジング部と結合され、前記ハウジング部および外部と流体的に連結されるカバー部と、前記カバー部の内部に形成されたカバー空間に収容され、前記ハウジング部に伝達された前記流体を殺菌する殺菌部と、を含み、前記殺菌部は、前記ハウジング部で流動する前記流体を殺菌する光を照射する照射部材と、前記照射部材を囲み、前記カバー空間で流動する前記流体と直接接触する放熱部材と、を含み、前記照射部材が冷却されるように、前記照射部材で発生した熱は前記放熱部材を経て前記流体に伝達され、前記流体は、前記ハウジング部および前記カバー部のうちいずれか一つに流入し、前記ハウジング部および前記カバー部のうち他の一つに流出され得る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側が開放形成され、他側は外部と流体的に連結されるハウジング部と、
前記ハウジング部の前記一側を覆い前記ハウジング部と結合され、前記ハウジング部および外部と流体的に連結されるカバー部と、
前記カバー部の内部に形成されたカバー空間に収容され、前記ハウジング部に伝達された前記流体を殺菌する殺菌部と、を含み、
前記殺菌部は、
前記ハウジング部で流動する前記流体を殺菌する光を照射する照射部材と、
前記照射部材を囲み、前記カバー空間で流動する前記流体と直接接触する放熱部材と、を含み、
前記照射部材が冷却されるように、前記照射部材で発生した熱は前記放熱部材を経て前記流体に伝達され、
前記流体は、
前記ハウジング部および前記カバー部のうちいずれか一つに流入し、前記ハウジング部および前記カバー部のうち他の一つに流出する、
殺菌装置。
【請求項2】
前記ハウジング部は、
その外形を形成し、前記カバー部と結合されるハウジング胴体と、
前記ハウジング胴体の内部に形成され、前記流体が流動するハウジング空間と、
前記ハウジング胴体の前記他側に配置され、外部および前記流体の流入通路を形成するように前記ハウジング空間と流体的に連結される流入部と、を含む、請求項1に記載の殺菌装置。
【請求項3】
前記流入部は、
前記ハウジング胴体の断面の中心に対して偏心(eccentric)するように配置され、
前記カバー部は、
その外形を形成し、前記ハウジング胴体と結合されるカバー胴体と、
前記カバー胴体と結合され、殺菌された前記流体の流出通路を形成するように前記カバー胴体の内部に形成されたカバー空間および外部と流体的に連結される流出部と、を含み、
前記流出部は、
前記ハウジング胴体の前記中心を通る軸を挟んで対向するように前記流入部に反対となるように配置される、請求項2に記載の殺菌装置。
【請求項4】
前記カバー空間は、
前記殺菌部を収容し、前記ハウジング空間および前記流出部を流体的に連結する、請求項3に記載の殺菌装置。
【請求項5】
前記カバー空間は、
放射状最外側に位置し、前記ハウジング胴体が挿入される第1カバー空間と、
前記第1カバー空間の放射状内側に位置し、殺菌された前記流体の流出通路の一部を形成するように前記ハウジング空間および前記流出部とそれぞれ流体的に連結される第2カバー空間と、
前記第2カバー空間の放射状内側に位置して前記殺菌部を収容し、殺菌された前記流体の流出通路の他の一部を形成するように前記第2カバー空間と流体的に連結される第3カバー空間と、を含む、請求項4に記載の殺菌装置。
【請求項6】
前記第3カバー空間で流動する殺菌された前記流体は、前記放熱部材と直接接触して前記殺菌部で発生した熱が伝達される、請求項5に記載の殺菌装置。
【請求項7】
前記照射部材は、
前記放熱部材の面のうち前記ハウジング部に反対となる一面に隣接するように位置し、
前記照射部材で発生した熱は、前記放熱部材を経て前記カバー部の内部で流動する前記流体に伝達される、請求項1に記載の殺菌装置。
【請求項8】
前記殺菌部は、
前記照射部材から照射された光を透過させるように、前記照射部材を挟んで前記放熱部材の前記一面に対向するように配置される拡散部材と、
前記照射部材を放射状外側で囲み、前記放熱部材に少なくとも部分的に収容される支持部材と、を含む、請求項7に記載の殺菌装置。
【請求項9】
前記ハウジング部は、
前記ハウジング胴体の内面のうち前記流入部に向かう一面に位置し、前記流入部を部分的に囲むように形成されて前記流体の流路を切り替える流路切り替え部材を含む、請求項2に記載の殺菌装置。
【請求項10】
前記流入部は一方向に延び、
前記流路切り替え部材は、
前記一面と離隔し、前記流入部と重なるように配置される第1切り替え面と、
前記第1切り替え面および前記一面とそれぞれ連続し、前記流入部の外周方向に延びるものの、その延長方向の各端部が互いに離隔する第2切り替え面と、
前記第1切り替え面および前記第2切り替え面に少なくとも部分的に囲まれ、前記流入部および前記ハウジング空間と流体的に連結される流路切り替え空間と、を含む、請求項9に記載の殺菌装置。
【請求項11】
前記流路切り替え空間は、
前記一方向の一側は前記第1切り替え面に囲まれ、
前記一方向の他側は前記流入部と流体的に連結され、
その放射方向は前記第2切り替え面に部分的に囲まれる、請求項10に記載の殺菌装置。
【請求項12】
前記流入部は、
前記ハウジング胴体の断面の中心に対して一方向に偏心するように配置され、
前記流路切り替え空間は、
前記一方向に向かう一部が開放形成され、前記ハウジング空間と流体的に連結される、請求項11に記載の殺菌装置。
【請求項13】
前記流入部は、
前記ハウジング胴体の断面の中心に隣接するように配置され、
前記流路切り替え部材は、
前記ハウジング胴体の前記一面と離隔し、前記流入部と重なるように配置される第1切り替え面と、
前記第1切り替え面および前記一面とそれぞれ連続し、複数個備えられて前記第1切り替え面の外周に沿って互いに離隔するように配置される第2切り替え面と、
前記第1切り替え面および前記第2切り替え面に囲まれて形成され、前記流入部および前記ハウジング空間と流体的に連結される流路切り替え空間と、を含む、請求項9に記載の殺菌装置。
【請求項14】
前記ハウジング部の内部に収容されて前記照射部材から照射された前記光を反射する反射部を含む、請求項1に記載の殺菌装置。
【請求項15】
前記反射部は、
その外形を形成し、前記ハウジング部と同一の一方向に延びる反射胴体と、
前記反射胴体の内部に前記一方向に貫通形成されて、前記ハウジング部の内部に形成されたハウジング空間および前記カバー空間と流体的に連結される反射中空と、を含む、請求項14に記載の殺菌装置。
【請求項16】
前記反射部は、
前記反射中空と前記カバー空間を流体的に連結するように、前記カバー部に向かう一端部に陥没形成される反射陥没部を含み、
前記ハウジング部は、
その外形を形成し、前記カバー部と結合されるハウジング胴体と、
前記反射陥没部と前記カバー空間を流体的に連結するように、前記ハウジング胴体の外周に陥没形成されるハウジング陥没部と、を含む、請求項15に記載の殺菌装置。
【請求項17】
前記カバー部は、
その外形を形成し、前記ハウジング胴体と結合されるカバー胴体と、
前記カバー胴体と結合され、殺菌された前記流体の流出通路を形成するように前記カバー空間および外部と流体的に連結される流出部と、を含み、
前記流出部は、
前記カバー胴体の中心を通る軸を挟んで対向するように前記反射陥没部および前記ハウジング陥没部と反対となるように配置される、請求項16に記載の殺菌装置。
【請求項18】
外部から流体が伝達されるように外部と流体的に連結される入水部と、
前記入水部と流体的に連結されて前記流体が伝達されて濾過する濾過部と、
前記濾過部と流体的に連結されて濾過された前記流体が伝達されて殺菌する殺菌装置と、
殺菌された前記流体を外部に伝達するように前記殺菌装置と流体的に連結される出水部と、を含み、
前記殺菌装置は、
前記濾過部および前記出水部のうちいずれか一つと流体的に連結されて前記流体が流動するハウジング空間を含むハウジング部と、
前記ハウジング空間を覆い前記ハウジング部と結合され、前記濾過部および前記出水部のうち他の一つおよび前記ハウジング空間と流体的に連結されるカバー空間を含むカバー部と、
前記カバー空間に収容され、前記ハウジング空間で流動する前記流体を殺菌する殺菌部と、を含み、
前記殺菌部は、
前記流体を殺菌する光を照射する照射部材と、
前記照射部材を覆うように配置されて前記カバー空間で流動する前記流体と直接接触する放熱部材と、を含み、
前記照射部材が冷却されるように、前記照射部材で発生した熱は前記放熱部材を経て前記カバー空間で流動する前記流体に伝達され、
前記流体は、
前記ハウジング空間および前記カバー空間のうちいずれか一つに流入し、前記放熱部材と接触して前記照射部材を冷却しながら流動した後、前記ハウジング空間および前記カバー空間のうち他の一つに流出する、浄水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は殺菌装置およびこれを含む浄水器に関し、より詳細には、大きさの小型化を達成しながらも濾過された流体を殺菌できる構造の殺菌装置およびこれを含む浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
飲用のための水の清潔度に対する関心が増加するにつれて、水を濾過(filtering)するための装置を具備する世帯(home)が増加している。特に、浄水器(purifier)と命名される濾過装置は、家庭に供給される水道と連結されて供給された水道水を飲用に適合するように濾過して出水するように構成される。
【0003】
このために、浄水器には原水(raw water)に存在する異物または浮遊物質などを濾過するためのフィルタ(filter)が備えられる。フィルタは物理的または化学的な方法で原水から前記異物または前記浮遊物質などを除去して原水を濾過する。
【0004】
ところが、状況によっては原水に前記異物または前記浮遊物質だけでなく微生物などの微細生命体が存在する場合があり得る。前記微細生命体はフィルタを利用して完全に除去したり原水から分離することが難しい。微生物が除去されなかった浄水が出水されて使用者に飲用される場合、食中毒など細菌によって誘発される疾病などが発生する危険がある。
【0005】
このため、最近では原水を濾過するだけでなく原水を殺菌できる構造の浄水器が要求されている。最も簡単でありながらも効果的な方式として、水に紫外線(Ultra Violet)を照射して殺菌を遂行する方法が広く使われる。ところが、殺菌のために備えられる部材は熱に脆弱であるのが一般的である。
【0006】
また、一度出水時、使用者に十分な量の浄水を殺菌して供給するためには浄水を一時的に収容する容器が要求される。この場合、前記部材は前記容器の内部に紫外線を照射するように構成され得る。
【0007】
ところで、容器の場合、新しく流入する浄水、すなわち殺菌過程を経なかった浄水と予め流入して殺菌過程を経た浄水を分離することが難しい。したがって、殺菌前後の浄水が互いに混合されて使用者に提供されて殺菌効率が低下する恐れがある。
【0008】
これを防止するために、容器の大きさを増加させて殺菌前後の浄水を互いに分離する方案が考慮され得る。ところが、前記のような方案は前記部材およびこれを具備する浄水器全体の大きさの増加を招き得る。
【0009】
したがって、前記部材およびこれを具備する浄水器の大きさを減少させながらも、殺菌効率を向上させ、また前記部材の冷却まで遂行するための技術が要求されている。
【0010】
韓国登録特許第10-2229602号公報は紫外線殺菌モジュールおよびこれを含む浄水器を開示する。具体的には、前記先行文献は内部に空間が形成されて浄水が伝達され、流入した浄水に殺菌のための光を照射する発光ユニットを含む紫外線殺菌モジュールなどを開示する。また、前記先行文献は、光を照射する発光ユニットが回転して照射される光の角度が変更され得る構成を開示する。
【0011】
ところが、前記先行文献は紫外線殺菌モジュールの内部に流入した浄水に多様な角度で光を照射するための方案を提供することに留まる。すなわち、前記先行文献は紫外線殺菌モジュールの大きさを減少させたり、発光ユニットを冷却するための方案を提供できない。
【0012】
韓国登録特許第10-1466634号公報はUV殺菌浄水リアクターを含んだ浄水器を開示する。具体的には、原水が浄水フィルタに流入する前に通過するハウジングの内部にUVランプを具備して、原水を殺菌した後に浄水フィルタに供給できるUV殺菌浄水リアクターを開示する。
【0013】
ところが、前記先行文献は原水に殺菌を遂行する形態である。したがって、前記先行文献は実際に使用者に提供される直前に浄水を殺菌して使用者に提供するための方案を提供できない。
【0014】
ひいては、前記先行文献はUV殺菌ランプが長さ方向に長く延びた構造である。したがって、前記先行文献はUV殺菌ランプを多様な形状の容器に具備しながらも、浄水器の小型化を達成するための方案を提供できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2229602号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1466634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は前記のような問題点を解決するためのもので、本発明の目的は殺菌された流体を使用者に提供できる構造の殺菌装置およびこれを含む浄水器を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、殺菌された流体と殺菌されなかった流体の混合を防止できる構造の殺菌装置およびこれを含む浄水器を提供することである。
【0018】
本発明のさらに他の目的は、流体を均一に殺菌できる構造の殺菌装置およびこれを含む浄水器を提供することである。
【0019】
本発明のさらに他の目的は、使用者に提供される流体を利用して発生した熱を冷却できる構造の殺菌装置およびこれを含む浄水器を提供することである。
【0020】
本発明のさらに他の目的は、発生した熱の冷却効率を向上させることができる構造の殺菌装置およびこれを含む浄水器を提供することである。
【0021】
本発明のさらに他の目的は、大きさの小型化が可能な構造の殺菌装置およびこれを含む浄水器を提供することである。
【0022】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から本発明が属する技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明の一側面によると、一側が開放形成され、他側は外部と流体的に連結されるハウジング部と、前記ハウジング部の前記一側を覆い前記ハウジング部と結合され、前記ハウジング部および外部と流体的に連結されるカバー部と、前記カバー部の内部に形成されたカバー空間に収容され、前記ハウジング部に伝達された前記流体を殺菌する殺菌部と、を含み、前記殺菌部は、前記ハウジング部で流動する前記流体を殺菌する光を照射する照射部材と、前記照射部材を囲み、前記カバー空間で流動する前記流体と直接接触する放熱部材と、を含み、前記照射部材が冷却されるように、前記照射部材で発生した熱は前記放熱部材を経て前記流体に伝達され、前記流体は、前記ハウジング部および前記カバー部のうちいずれか一つに流入し、前記ハウジング部および前記カバー部のうち他の一つに流出する、殺菌装置が提供される。
【0024】
この時、前記ハウジング部は、その外形を形成し、前記カバー部と結合されるハウジング胴体と、前記ハウジング胴体の内部に形成され、前記流体が流動するハウジング空間と、前記ハウジング胴体の前記他側に配置され、外部および前記流体の流入通路を形成するように前記ハウジング空間と流体的に連結される流入部と、を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0025】
また、前記流入部は、前記ハウジング胴体の断面の中心に対して偏心(eccentric)するように配置され、前記カバー部は、その外形を形成し、前記ハウジング胴体と結合されるカバー胴体と、前記カバー胴体と結合され、殺菌された前記流体の流出通路を形成するように前記カバー胴体の内部に形成されたカバー空間および外部と流体的に連結される流出部と、を含み、前記流出部は、前記ハウジング胴体の前記中心を通る軸を挟んで対向するように前記流入部に反対となるように配置される、殺菌装置が提供され得る。
【0026】
この時、前記カバー空間は、前記殺菌部を収容し、前記ハウジング空間および前記流出部を流体的に連結する、殺菌装置が提供され得る。
【0027】
また、前記カバー空間は、放射状最外側に位置し、前記ハウジング胴体が挿入される第1カバー空間と、前記第1カバー空間の放射状内側に位置し、殺菌された前記流体の流出通路の一部を形成するように前記ハウジング空間および前記流出部とそれぞれ流体的に連結される第2カバー空間と、前記第2カバー空間の放射状内側に位置して前記殺菌部を収容し、殺菌された前記流体の流出通路の他の一部を形成するように前記第2カバー空間と流体的に連結される第3カバー空間と、を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0028】
この時、前記第3カバー空間で流動する殺菌された前記流体は、前記放熱部材と直接接触して前記殺菌部で発生した熱が伝達される、殺菌装置が提供され得る。
【0029】
また、前記照射部材は、前記放熱部材の面のうち前記ハウジング部に反対となる一面に隣接するように位置し、前記照射部材で発生した熱は、前記放熱部材を経て前記カバー部の内部で流動する前記流体に伝達される、殺菌装置が提供され得る。
【0030】
この時、前記殺菌部は、前記照射部材から照射された光を透過させるように、前記照射部材を挟んで前記放熱部材の前記一面に対向するように配置される拡散部材と、前記照射部材を放射状外側で囲み、前記放熱部材に少なくとも部分的に収容される支持部材と、を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0031】
また、前記ハウジング部は、前記ハウジング胴体の内面のうち前記流入部に向かう一面に位置し、前記流入部を部分的に囲むように形成されて前記流体の流路を切り替える流路切り替え部材を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0032】
この時、前記流入部は一方向に延び、前記流路切り替え部材は、前記一面と離隔し、前記流入部と重なるように配置される第1切り替え面と、前記第1切り替え面および前記一面とそれぞれ連続し、前記流入部の外周方向に延びるものの、その延長方向の各端部が互いに離隔する第2切り替え面と、前記第1切り替え面および前記第2切り替え面に少なくとも部分的に囲まれ、前記流入部および前記ハウジング空間と流体的に連結される流路切り替え空間と、を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0033】
また、前記流路切り替え空間は、前記一方向の一側は前記第1切り替え面に囲まれ、前記一方向の他側は前記流入部と流体的に連結され、その放射方向は前記第2切り替え面に部分的に囲まれる、殺菌装置が提供され得る。
【0034】
この時、前記流入部は、前記ハウジング胴体の断面の中心に対して一方向に偏心するように配置され、前記流路切り替え空間は、前記一方向に向かう一部が開放形成され、前記ハウジング空間と流体的に連結される、殺菌装置が提供され得る。
【0035】
また、前記流入部は、前記ハウジング胴体の断面の中心に隣接するように配置され、前記流路切り替え部材は、前記ハウジング胴体の前記一面と離隔し、前記流入部と重なるように配置される第1切り替え面と、前記第1切り替え面および前記一面とそれぞれ連続し、複数個備えられて前記第1切り替え面の外周に沿って互いに離隔するように配置される第2切り替え面と、前記第1切り替え面および前記第2切り替え面に囲まれて形成され、前記流入部および前記ハウジング空間と流体的に連結される流路切り替え空間と、を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0036】
この時、前記ハウジング部の内部に収容されて前記照射部材から照射された前記光を反射する反射部を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0037】
また、前記反射部は、その外形を形成し、前記ハウジング部と同一の一方向に延びる反射胴体と、前記反射胴体の内部に前記一方向に貫通形成されて、前記ハウジング部の内部に形成されたハウジング空間および前記カバー空間と流体的に連結される反射中空と、を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0038】
この時、前記反射部は、前記反射中空と前記カバー空間を流体的に連結するように、前記カバー部に向かう一端部に陥没形成される反射陥没部を含み、前記ハウジング部は、その外形を形成し、前記カバー部と結合されるハウジング胴体と、前記反射陥没部と前記カバー空間を流体的に連結するように、前記ハウジング胴体の外周に陥没形成されるハウジング陥没部と、を含む、殺菌装置が提供され得る。
【0039】
また、前記カバー部は、その外形を形成し、前記ハウジング胴体と結合されるカバー胴体と、前記カバー胴体と結合され、殺菌された前記流体の流出通路を形成するように前記カバー空間および外部と流体的に連結される流出部と、を含み、前記流出部は、前記カバー胴体の中心を通る軸を挟んで対向するように前記反射陥没部および前記ハウジング陥没部と反対となるように配置される、殺菌装置が提供され得る。
【0040】
また、本発明の一側面によると、外部から流体が伝達されるように外部と流体的に連結される入水部と、前記入水部と流体的に連結されて前記流体が伝達されて濾過する濾過部と、前記濾過部と流体的に連結されて濾過された前記流体が伝達されて殺菌する殺菌装置と、殺菌された前記流体を外部に伝達するように前記殺菌装置と流体的に連結される出水部と、を含み、前記殺菌装置は、前記濾過部および前記出水部のうちいずれか一つと流体的に連結されて前記流体が流動するハウジング空間を含むハウジング部と、前記ハウジング空間を覆い前記ハウジング部と結合され、前記濾過部および前記出水部のうち他の一つおよび前記ハウジング空間と流体的に連結されるカバー空間を含むカバー部と、前記カバー空間に収容され、前記ハウジング空間で流動する前記流体を殺菌する殺菌部と、を含み、前記殺菌部は、前記流体を殺菌する光を照射する照射部材と、前記照射部材を覆うように配置されて前記カバー空間で流動する前記流体と直接接触する放熱部材と、を含み、前記照射部材が冷却されるように、前記照射部材で発生した熱は前記放熱部材を経て前記カバー空間で流動する前記流体に伝達され、前記流体は、前記ハウジング空間および前記カバー空間のうちいずれか一つに流入し、前記放熱部材と接触して前記照射部材を冷却しながら流動した後、前記ハウジング空間および前記カバー空間のうち他の一つに流出する、浄水器が提供され得る。
【発明の効果】
【0041】
前記の構成により、本発明の実施例に係る殺菌装置およびこれを含む浄水器は殺菌された流体を使用者に提供することができる。
【0042】
殺菌装置は流体を収容できるハウジング部を含む。ハウジング部の内部には外部と流体的に連結されて処理された流体が伝達されて収容するハウジング空間が形成される。流入した流体はハウジング空間の一側に流入して他側に流出することができる。
【0043】
ハウジング部に隣接するように殺菌部が備えられる。殺菌部はハウジング空間の他側に隣接するように位置し、ハウジング空間に向かって光を照射するように構成される。照射される光は流体に残存する微生物を殺菌することができる。
【0044】
一実施例において、殺菌部は前記光を照射する照射部材および照射された光を拡散させる拡散部材を含むことができる。拡散部材はハウジング空間に露出するように配置され、照射部材は拡散部材を挟んでハウジング空間に対向するように配置される。拡散部材は照射部材が収容された空間とハウジング空間を物理的に区画する。
【0045】
すなわち、ハウジング空間に流入した流体は殺菌部から照射された光によって残存する微生物などが殺菌された後、外部に流出されて使用者に提供され得る。これに伴い、使用者は濾過過程および殺菌過程がすべて遂行された流体の提供を受けることができ、使用者の満足感が向上し得る。
【0046】
また、前記の構成により、本発明の実施例に係る殺菌装置およびこれを含む浄水器は殺菌された流体と殺菌されなかった流体の混合を防止することができる。
【0047】
ハウジング空間には流路切り替え部材が備えられ得る。流路切り替え部材はハウジング空間を一側で囲むハウジング底面に貫通形成された貫通孔を部分的に覆うように配置される。
【0048】
具体的には、流路切り替え部材はハウジング底面と連続する第1切り替え面、第1切り替え面と連続して前記貫通孔と重なるように配置される第2切り替え面および第1切り替え面、第2切り替え面およびハウジング底面に部分的に囲まれて形成される空間である流路切り替え空間を含む。
【0049】
第1切り替え面は外周方向に延びるものの、ハウジング空間を放射方向で囲むハウジング内周に向かう一側に互いに離隔した各端部が位置する。すなわち、流路切り替え部材の前記一側は開放形成されて流路切り替え空間とハウジング空間を連通する。
【0050】
流路切り替え空間は前記貫通孔を通じて外部と流体的に連結されて流体が伝達される。流路切り替え空間に流入した流体は第2切り替え面と衝突しながら流動方向が切り替えられる。流体は流路切り替え空間の前記一側を通じて水平方向に旋回しながらハウジング空間に流入する。
【0051】
したがって、殺菌される前に流体はハウジング空間のうち殺菌部から最も遠い位置から流入して殺菌部に向かう方向に流動され得る。これに伴い、予め殺菌された流体と殺菌されなかった流体の混合が防止され、流体の殺菌効率が向上し得る。
【0052】
また、前記の構成により、本発明の実施例に係る殺菌装置およびこれを含む浄水器は流体を均一に殺菌することができる。
【0053】
一実施例において、ハウジング空間には反射部が備えられ得る。反射部はその胴体を形成する反射胴体および反射胴体の内部に貫通形成されてハウジング空間と連通する反射中空を含む。流体は反射中空で流動した後、外部に流出され得る。
【0054】
反射部は光を反射させる素材で形成され得る。一実施例において、反射部は光を乱反射させる素材で形成され得る。照射された光は、反射中空を放射状外側で囲む反射内周面によって乱反射しながら反射中空の多様な位置に進行され得る。
【0055】
したがって、反射中空の多様な位置で流動する流体に光が照射されて殺菌過程が遂行され得る。これに伴い、殺菌装置に流入した流体が均一に殺菌され、殺菌効率が向上し得る。
【0056】
また、前記の構成により、本発明の実施例に係る殺菌装置およびこれを含む浄水器は、使用者に提供される流体を利用して発生した熱を冷却することができる。
【0057】
ハウジングはカバー部と結合される。カバー部の内部にはハウジング空間または反射空間と流体的に連結されるカバー空間を含む。ハウジング空間または反射空間から流出した流体はカバー空間に流入し得る。
【0058】
カバー空間には殺菌部が収容される。殺菌部はカバー空間に部分的に露出するように配置され、カバー空間で流動する流体と直接接触して熱交換され得る。すなわち、使用者の要求により流体が流出して殺菌部と接触して殺菌部が冷却され得る。
【0059】
したがって、別途の冷却手段がなくても流出する流体を利用して殺菌部を冷却することができる。
【0060】
また、前記の構成により、本発明の実施例に係る殺菌装置およびこれを含む浄水器は発生した熱の冷却効率を向上させることができる。
【0061】
殺菌部は内部に放熱空間が形成された放熱部材を含む。放熱部材はカバー空間に露出して、カバー空間で流動する流体と接触して熱交換され得る。
【0062】
放熱空間には照射部材が収容される。照射部材は放熱部材と接触し、照射部材で発生した熱は放熱部材を経て流動する流体に伝達され得る。また、照射部材は拡散部材と接触することができる。照射部材で発生した熱は拡散部材を経てハウジング空間または反射中空およびこれらで流動する流体に伝達され得る。
【0063】
一方、カバー空間がハウジング空間または反射中空と流体的に連結される一位置と、カバー空間が外部と流体的に連結される他位置は互いに反対となるように配置され得る。換言すると、前記一位置と前記他位置はその離隔距離が最大となるように配置される。したがって、カバー空間に流入した流体が流出するまで最大の距離だけ流動しながら放熱部材と接触して熱交換され得る。
【0064】
これに伴い、殺菌部で発生した熱が効果的に冷却され得る。結果的に、殺菌装置の冷却効率が向上し得る。
【0065】
また、前記の構成により、本発明の実施例に係る殺菌装置およびこれを含む浄水器は大きさの小型化が可能である。
【0066】
前述した通り、本発明の実施例に係る殺菌装置は別途の冷却手段がなくても流出する流体を利用して殺菌部を冷却することができる。また、カバー部に形成される流体の流路の上流側端部と下流側端部が最大限離隔するように形成されて、流体と殺菌部の熱交換時間および効率が増加し得る。すなわち、殺菌部の熱交換効率向上のために別途の追加部材が要求されない。
【0067】
また、本発明の実施例に係る殺菌装置は、容器を複数個具備するか単一の容器を複数個の空間に区画せずとも、流入する流体の流路を切り替えることによって殺菌前後の流体の混合を防止することができる。前述した通り、ハウジング空間に流路切り替え部材が備えられることだけでも殺菌前後の流体の混合が防止され得る。
【0068】
したがって、殺菌装置およびこれを含む浄水器の大きさの小型化が可能となる。
【0069】
本発明の効果は前記した効果で限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0070】
図1】本発明の実施例に係る浄水器の構成を図示するブロック図である。
図2】本発明の実施例に係る殺菌装置を図示する斜視図である。
図3図2の殺菌装置の構成を図示するA-A断面図である。
図4図2の殺菌装置の構成を図示するB-B断面図である。
図5図2の殺菌装置の構成を図示する分解斜視図である。
図6図2の殺菌装置に備えられるハウジング部を図示する斜視図である。
図7図6のハウジング部を図示する正面図である。
図8図6のハウジング部の一実施例(a)および他の実施例(b)を図示する平面図である。
図9図6のハウジング部を図示するC-C断面図である。
図10図2の殺菌装置に備えられる反射部を図示する斜視図である。
図11図10の反射部を図示するD-D断面図である。
図12図2の殺菌装置に備えられるカバー部を図示する斜視図である。
図13図12のカバー部を図示する異なる角度の斜視図である。
図14図12のカバー部を図示するE-E断面図である。
図15図2の殺菌装置に備えられる殺菌部およびパッキング部材を図示する部分切開斜視図である。
図16図15の殺菌部およびパッキング部材の各構成を図示する分解斜視図である。
図17図15の殺菌部およびパッキング部材の各構成を図示する異なる角度の分解斜視図である。
図18図2の殺菌装置の構成を図示する断面図である。
図19図2の殺菌装置の内部で進行される殺菌過程を図示する断面図である。
図20図2の殺菌装置の内部で進行される殺菌過程を図示する断面図である。
図21図2の殺菌装置の内部に形成される流体の流路を図示する部分切開斜視図である。
図22図2の殺菌装置の内部に形成される流体の流路を図示する部分切開斜視図である。
図23図2の殺菌装置の内部に形成される流体の流路を図示する部分切開斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0071】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例に対して、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は様々な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。本発明を明確に説明するために、図面で説明にかかわらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素に対しては同じ参照符号を付した。
【0072】
本明細書および請求の範囲に使われた単語と用語は通常的または辞書的な意味で限定解釈されず、自身の発明を最善の方法で説明するために発明者が用語と概念を定義できる原則に則って本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0073】
したがって、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は本発明の好ましい一実施例に該当し、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので該当構成は本発明の出願時点でこれを代替する多様な均等物と変形例があり得る。
【0074】
以下の説明では本発明の特徴を明確にするために、一部の構成要素に対する説明が省略され得る。
【0075】
以下の説明で使われる「連通」という用語は、一つ以上の部材が互いに流体疎通可能に連結されることを意味する。一実施例において、連通は管路、パイプ、配管などの部材によって形成され得る。以下の説明で、連通は一つ以上の部材が互いに「流体的に連結」されることと同じ意味で使われ得る。
【0076】
以下の説明で使われる「通電」という用語は、一つ以上の部材が互いに電流または電気的信号を伝達可能に連結されることを意味する。一実施例において、通電は導線部材などによる有線の形態またはブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi、RFIDなどの無線の形態で形成され得る。一実施例において、通電は「通信」の意味を含むことができる。
【0077】
以下の説明で使われる「流体」という用語は、外力によって流動され、形状または体積などが変形され得る任意の形態の物質を意味する。一実施例において、流体は水などの液体または空気などの気体であり得る。
【0078】
以下の説明で使われる「上側」、「下側」、「左側」、「右側」、「前方側」および「後方側」という用語は、図2に図示された座標系を参照して理解されるであろう。
【0079】
図1を参照すると、本発明の実施例に係る浄水器1の構成が概略的に図示される。図示された実施例において、浄水器1は殺菌装置10、入水部20、濾過部30および出水部40を含む。このうち、殺菌装置10に対する説明は後述することにする。
【0080】
入水部20は外部と流体的に連結される。外部の流体は入水部20を通じて浄水器1の内部に流入し得る。一実施例において、入水部20を通じて流入する流体は濾過される前の流体、すなわち原水(raw water)であり得る。前記実施例において、入水部20を通じて流入する流体は生活用水として使われるには適合するものの、飲用として使われるには適合しない状態であり得る。
【0081】
入水部20は濾過部30と流体的に連結される。入水部20を通じて流入した流体は濾過部30に伝達され得る。
【0082】
濾過部30は入水部20から流体が伝達されてこれを濾過する。流体は濾過部30を通過して浄水器1の出水目的、例えば飲用に適合な状態に濾過され得る。
【0083】
濾過部30は流体を飲用などの目的に適合な形態に処理できる任意の形態で備えられ得る。一実施例において、濾過部30はカーボンフィルタ(carbon filter)、逆浸透圧フィルタ(RO filter)等を含んで構成され得る。
【0084】
濾過部30は出水部40と流体的に連結される。具体的には、濾過部30は殺菌装置10を通じて出水部40と流体的に連結される。濾過部30を通過した流体は殺菌装置10を経て出水部40を通じて使用者に提供され得る。
【0085】
出水部40は濾過部30と流体的に連結される。濾過部30を通過しながら濾過された流体は出水部40を通じて使用者に提供され得る。出水部40は殺菌装置10と流体的に連結される。濾過部30を通過しながら濾過された流体は殺菌装置10を通過しながら殺菌された後、出水部40を通じて使用者に提供され得る。出水部40は外部と流体的に連結される。
【0086】
この時、殺菌効果が最大化されるために、出水部40は殺菌装置10に隣接するように配置され得る。また、出水部40はその延長長さが最小化され得る。すなわち、殺菌装置10を通過した流体は最小限の長さだけ流動した後、使用者に伝達され得る。
【0087】
出水部40は濾過および殺菌された流体を使用者に提供できる任意の形態で備えられ得る。一実施例において、出水部40はコック(cock)の形態で備えられ得る。
【0088】
図2図5を参照すると、本発明の実施例に係る殺菌装置10が図示される。
【0089】
殺菌装置10は濾過部30を通過しながら濾過された流体が伝達される。殺菌装置10は濾過部30と流体的に連結される。殺菌装置10は伝達された流体を殺菌して出水部40に伝達することができる。殺菌装置10は出水部40と流体的に連結される。
【0090】
殺菌装置10は出水部40に隣接するように位置し得る。殺菌装置10から流出した流体は最小限の長さだけ流動した後、出水部40に流入し得る。これに伴い、流出する流体の殺菌状態が維持されて殺菌効率が最大化され得る。
【0091】
殺菌装置10は濾過部30と流体的に連結されて濾過された流体が伝達されて殺菌し、出水部40と流体的に連結されて殺菌された流体を提供できる任意の形状であり得る。図示された実施例において、殺菌装置10は上下方向の延長長さが水平方向の延長長さより長く形成される。
【0092】
図示された実施例において、殺菌装置10はハウジング部100、反射部200、カバー部300、殺菌部400およびパッキング部材500を含む。
【0093】
ハウジング部100は殺菌装置10の外形の一部を形成する。ハウジング部100の内部には空間が形成されて濾過部30を通過した流体を収容することができる。ハウジング部100の前記空間は外部と流体的に連結される。濾過部30を通過した流体は前記空間に流入し得る。前記空間で流動しながら殺菌された流体は出水部40に流出され得る。
【0094】
ハウジング部100は反射部200を収容する。反射部200はハウジング部100の前記空間に収容されて後述される殺菌部400から照射された光(light)を反射させることができる。これに伴い、照射された前記光はハウジング部100の前記空間に均一に伝達されて前記空間で流動する流体を均一に殺菌することができる。
【0095】
ハウジング部100はカバー部300と結合される。ハウジング部100の前記空間はカバー部300の内部に形成される空間と流体的に連結されて、ハウジング部100で流動する流体はカバー部300の内部空間に流出され得る。
【0096】
図示された実施例では、濾過部30を通過した流体はハウジング部100の下側を通じて前記空間に流入し、ハウジング部100の上側を通じてカバー部300に流出する。代案として、濾過部30を通過した流体はカバー部300の内部空間に流入し、ハウジング部100の上側を通じて前記空間に流出され得る。
【0097】
ハウジング部100は軽量でありながらも高剛性の素材で形成され得る。一実施例において、ハウジング部100はプラスチックなどの合成樹脂素材で形成され得る。
【0098】
図6図9に図示された実施例において、ハウジング部100はハウジング胴体110、ハウジング空間120、流入部130および流路切り替え部材140を含む。
【0099】
ハウジング胴体110はハウジング部100の胴体を形成する。ハウジング胴体110の内部には空間が形成されて濾過部30から伝達された流体が収容され得る。前記空間には殺菌部400から照射された光が進行されて収容された流体を殺菌することができる。
【0100】
ハウジング胴体110は反射部200を収容する。ハウジング胴体110に収容された反射部200はハウジング胴体110の内周面に密着接触され得る。
【0101】
ハウジング胴体110はカバー部300と結合される。図示された実施例において、ハウジング胴体110はその上側がカバー部300と結合される。
【0102】
ハウジング胴体110は反射部200を収容し、カバー部300と結合されて流体の流入、収容および流出が可能な任意の形状で形成され得る。図示された実施例において、ハウジング胴体110は円形の断面を有し、上下方向の高さを有する円筒状である。
【0103】
図示された実施例において、ハウジング胴体110はハウジング内周111、ハウジング底面112、結合アーム113およびハウジング陥没部114を含む。
【0104】
ハウジング内周111はハウジング胴体110の内側の一面を形成する。ハウジング内周111はハウジング胴体110の内部に形成されたハウジング空間120を放射状外側で囲む。ハウジング内周111は内周方向に延びる。
【0105】
ハウジング内周111はハウジング胴体110およびハウジング空間120の形状に相応するように形成され得る。図示された実施例において、ハウジング胴体110およびハウジング空間120は上下方向の高さを有し、水平方向に円形の断面を有する円筒状である。これに伴い、ハウジング内周111は円筒状の横面形状で形成され得る。
【0106】
ハウジング内周111はハウジング空間120に収容された反射部200を支持する。ハウジング内周111は反射胴体210の反射外周面211と接触する。一実施例において、ハウジング内周111は反射外周面211と密着され得る。前記実施例において、ハウジング内周111と反射外周面211の間には別途の空間が形成されないため、ハウジング部100に伝達された流体はハウジング空間120およびこれに収容された反射中空220にのみ流入し得る。
【0107】
ハウジング底面112はハウジング胴体110の内側の他面を形成する。ハウジング底面112はハウジング胴体110の内部に形成されたハウジング空間120をその長さ方向の一端部で囲む。図示された実施例において、ハウジング底面112はハウジング空間120を下側で囲む。
【0108】
ハウジング底面112はハウジング胴体110およびハウジング空間120の形状に相応するように形成され得る。図示された実施例において、ハウジング底面112はハウジング胴体110またはハウジング空間120の水平方向の断面の形状に相応するように、円形の断面を有するように形成される。
【0109】
前記実施例において、ハウジング底面112の中心はハウジング胴体110の高さ方向、すなわち上下方向に沿ってハウジング胴体110またはハウジング空間120の中心と同一軸上に位置し得る。以下で、ハウジング胴体110、ハウジング空間120およびハウジング底面112の中心と同一軸上に位置する中心点は「ハウジング中心C」と指称する。
【0110】
ハウジング底面112の内部には貫通孔が形成される。前記貫通孔はハウジング底面112の厚さ方向に貫通形成されて流入部130の流入中空132と連通する。前記連通によって、ハウジング空間120とハウジング流入部130が流体的に連結され得る。
【0111】
一実施例において、前記貫通孔はハウジング中心Cに対して偏心(eccentric)するように位置し得る。前記実施例において、流入部130もハウジング中心Cに対して偏心するように位置し得る。
【0112】
他の実施例において、前記貫通孔はハウジング中心Cに隣接するように位置し得る。前記実施例において、流入部130もハウジング中心Cに隣接するように位置し得る。
【0113】
これに伴い、濾過部30を通過した流体はハウジング中心Cに対して多様な位置からハウジング空間120に流入し得る。これに対する詳細な説明は後述することにする。
【0114】
結合アーム113はハウジング部100がカバー部300と結合される部分である。結合アーム113の内部には貫通孔が貫通形成されてカバー部300とハウジング部100を締結する締結部材(図示されず)が貫通され得る。
【0115】
結合アーム113はハウジング胴体110の長さ方向の他端部、図示された実施例で上側端部に隣接するように位置する。換言すると、結合アーム113はハウジング胴体110の延長方向の各端部のうち、カバー部300に向かう一端部に隣接するように位置する。結合アーム113はハウジング胴体110の外周方向に突出形成される。
【0116】
結合アーム113は複数個形成され得る。複数個の結合アーム113はハウジング胴体110の外周に沿って所定の角度だけ離隔して位置し得る。図示された実施例において、結合アーム113は4個備えられてハウジング中心Cに対して互いに直角をなすように配置される。
【0117】
結合アーム113の個数および配置方式はカバー部300に備えられる結合突起311の個数および配置方式により変更され得る。
【0118】
ハウジング陥没部114はハウジング空間120とカバー空間320を連通する。ハウジング空間120に収容された流体はハウジング陥没部114を通過してカバー空間320に流出され得る。
【0119】
ハウジング陥没部114はハウジング胴体110の延長方向の前記他端部、図示された実施例で上側端部面で陥没形成される。これに伴い、ハウジング胴体110の延長方向の前記他端部、すなわち上側端部面のうちハウジング陥没部114が形成された部分はカバー部300の下側面と離隔され得る。前記離隔によって、ハウジング陥没部114がカバー空間320と連通され得る。
【0120】
この時、ハウジング陥没部114は反射部200に備えられる反射陥没部230の位置に相応する位置に形成され得る。図示された実施例において、ハウジング陥没部114は右側に偏るように位置する。
【0121】
ハウジング陥没部114はハウジング空間120および反射陥没部230とそれぞれ連通する。ハウジング陥没部114はハウジング空間120および反射陥没部230を流体的に連結する。ハウジング空間120に収容された流体はハウジング陥没部114および反射陥没部230を順に通過して、カバー空間320に流出され得る。
【0122】
ハウジング陥没部114はハウジング空間120、反射陥没部230およびカバー空間320とそれぞれ連通され得る任意の形状であり得る。図示された実施例において、ハウジング陥没部114はその中心がハウジング胴体110の内部に位置する弧(arc)の形状である。前記実施例において、ハウジング陥没部114の中心はハウジング中心Cと同一軸上に位置し得る。
【0123】
ハウジング陥没部114を通じてハウジング空間120に収容された流体が流出する過程に対する詳細な説明は後述することにする。
【0124】
ハウジング空間120はハウジング部100の内部に形成された空間である。ハウジング空間120は外部、具体的には濾過部30と流体的に連結されて濾過された流体が伝達されて収容することができる。ハウジング空間120は他の外部、具体的には出水部40と流体的に連結されて収容された流体を外部に流出することができる。
【0125】
ハウジング空間120はハウジング胴体110の内部に形成される。ハウジング空間120はハウジング胴体110の形状に相応する形状で形成され得る。図示された実施例において、ハウジング空間120は上下方向の高さを有し、円形の断面を有する円筒状の空間で形成される。
【0126】
ハウジング空間120の長さ方向の一端部、図示された実施例で上側端部は開放形成される。ハウジング空間120の前記一端部はカバー部300により覆われる。ハウジング空間120の前記一端部を通じて殺菌部400から照射された光が進行され得る。
【0127】
ハウジング空間120の長さ方向の他端部、図示された実施例で下側端部はハウジング底面112に囲まれる。前述した通り、ハウジング底面112の内部には貫通孔が形成される。ハウジング空間120は前記貫通孔によって流入部130および濾過部30とそれぞれ流体的に連結され得る。
【0128】
ハウジング空間120はハウジング内周111に部分的に囲まれる。図示された実施例において、ハウジング空間120はその放射方向がハウジング内周111に囲まれる。
【0129】
ハウジング空間120はハウジング底面112に部分的に囲まれる。前述した通り、ハウジング空間120はその長さ方向の他端部、すなわち下側がハウジング底面112に囲まれる。
【0130】
ハウジング空間120はハウジング陥没部114と連通する。ハウジング空間120に収容された流体はハウジング陥没部114を通じてカバー空間320に流出され得る。
【0131】
ハウジング空間120は流入部130と連通する。流入部130により、ハウジング空間120は濾過部30と流体的に連結され得る。濾過部30を通過した流体は流入部130を通じてハウジング空間120に流入し得る。
【0132】
ハウジング空間120は反射部200を収容する。ハウジング空間120は反射部200の反射中空220と連通する。これに伴い、流入部130を通じて流入する流体は反射中空220に流入し得る。
【0133】
流入部130はハウジング空間120と濾過部30を流体的に連結する。流入部130の内部に形成された中空(すなわち、後述される流入中空132)はハウジング空間120と濾過部30を連通する。
【0134】
流入部130はハウジング胴体110の延長方向の一端部、図示された実施例で下側端部と結合される。換言すると、流入部130はハウジング胴体110の延長方向の各端部のうちカバー部300に反対となる一端部に結合される。図示された実施例において、流入部130はハウジング底面112に結合される。
【0135】
流入部130は任意の位置でハウジング底面112と結合され得る。前述した通り、一実施例において、流入部130はハウジング中心Cに対して偏心するように位置し得る(図8の(a))。他の実施例において、流入部130はハウジング中心Cに隣接するように位置し得る(図8の(b))。いずれの場合であれ、流入部130を通じて流入した流体がハウジング空間120に直接流入せず、少なくとも一回方向が切り替えられて流動すればよい。
【0136】
流入部130はハウジング胴体110の延長方向、図示された実施例で上下方向に延びる。流入部130の延長方向の各端部のうちハウジング胴体110に向かう一端部、図示された実施例で上側端部はハウジング底面112と結合される。流入部130の延長方向の各端部のうちハウジング胴体110に反対となる他端部、図示された実施例で下側端部は濾過部30と結合される。
【0137】
前述した通り、他の実施例において、濾過部30を通過した流体はカバー部300に流入してハウジング部100を通じて流出され得る。前記実施例において、流入部130の前記他端部、図示された実施例で下側端部は出水部40と結合され得る。
【0138】
図示された実施例において、流入部130は流入胴体131および流入中空132を含む。
【0139】
流入胴体131は流入部130の胴体を形成する。流入胴体131は流入部130がハウジング胴体110および濾過部30(または出水部40)と結合される部分である。
【0140】
流入胴体131はハウジング胴体110と結合され、ハウジング空間120を外部と流体的に連結できる任意の形態で形成され得る。図示された実施例において、流入胴体131は円形の断面を有して上下方向に延長形成された円筒状である。
【0141】
流入胴体131の内部には流入中空132が形成される。
【0142】
流入中空132はハウジング空間120と外部を連通する。濾過部30を通過した流体は流入中空132を通じてハウジング空間120に流入し得る。流入中空132は流入胴体131の内部に貫通形成される。流入中空132はハウジング底面112に形成された貫通孔と同一軸上に配置される。したがって、ハウジング底面112に形成される貫通孔は流入中空132の上側端部と定義されてもよい。
【0143】
流入中空132は流入胴体131と同じ方向、図示された実施例で上下方向に延長形成される。流入中空132の延長方向の一端部、図示された実施例で上側端部は開放形成されてハウジング空間120および流路切り替え空間143とそれぞれ連通する。流入中空132の延長方向の他端部、図示された実施例で下側端部は開放形成されて濾過部30と連通する。
【0144】
流入中空132はハウジング空間120および流路切り替え空間143を濾過部30と連通できる任意の形態で形成され得る。図示された実施例において、流入中空132は円形の断面を有して流入胴体131と同じ方向、図示された実施例で上下方向に延びた円筒状の空間で形成される。
【0145】
流路切り替え部材140は流入部130を通じて流入した流体の流路を切り替える。流入中空132に沿って流動した流体は流路切り替え部材140により少なくとも一回流動方向が切り替えられた後、ハウジング空間120に流入する。
【0146】
これに伴い、ハウジング空間120に予め収容されて殺菌された流体と、流入部130を通じて新しく流入した流体の混合が防止され得る。結果的に、流体の殺菌効率が向上し得る。
【0147】
流路切り替え部材140はハウジング空間120に収容される。流路切り替え部材140はハウジング空間120の延長方向の各端部のうち流入部130に向かう一端部、図示された実施例で下側端部に隣接するように位置する。
【0148】
流路切り替え部材140はハウジング底面112と結合される。流路切り替え部材140はハウジング底面112に形成された貫通孔、すなわち流入中空132の上側端部を覆うように配置される。
【0149】
すなわち、流路切り替え部材140は流入部130の位置に相応する位置に配置され得る。一実施例において、流路切り替え部材140はハウジング中心Cに対して偏心するように位置し得る(図8の(a))。他の実施例において、流路切り替え部材140はハウジング中心Cに隣接するように位置し得る(図8の(b))。
【0150】
いずれの場合であれ、流路切り替え部材140は流入部130を覆うように配置され、流入中空132を通過した流体の流動方向を少なくとも一回変更できるように位置すればよい。
【0151】
この時、流路切り替え部材140は多様な形態で構造が変更され得る。以下では、図8の(a)に図示された実施例に係る流路切り替え部材140の構造を先に説明した後、図8の(b)に図示された実施例に係る流路切り替え部材140の構造を説明する。
【0152】
図8の(a)を参照すると、本発明の一実施例に係る流路切り替え部材140が図示される。図示された実施例において、流路切り替え部材140は第1切り替え面141、第2切り替え面142および流路切り替え空間143を含む。
【0153】
第1切り替え面141は流路切り替え部材140がハウジング胴体110と連結される部分である。第1切り替え面141はハウジング底面112と連続する。第1切り替え面141はカバー部300に向かう方向、図示された実施例で上側に突出形成される。一実施例において、第1切り替え面141はハウジング底面112に対して垂直に突出され得る。
【0154】
第1切り替え面141は流路切り替え空間143を部分的に囲むように延長され得る。図示された実施例において、第1切り替え面141は流路切り替え空間143を放射状外側で部分的に囲むように配置される。換言すると、第1切り替え面141の水平方向の断面はその中心が流路切り替え空間143上に位置する弧の形状である。
【0155】
前記実施例において、第1切り替え面141の中心は流入中空132の中心と同一軸上に位置し得る。換言すると、第1切り替え面141と流入中空132は同軸で配置され得る。
【0156】
この時、第1切り替え面141の延長方向の各端部が離隔する地点、換言すると流路切り替え空間143が放射方向にハウジング空間120と連通する地点はハウジング中心Cに対して反対となるように位置し得る。すなわち、図9に図示された通り、第1切り替え面141の延長方向の各端部が離隔する地点はハウジング内周111の外側に向かうように位置する。
【0157】
したがって、流路切り替え空間143に流入した流体はハウジング中心Cにすぐに流動できず、ハウジング内周111に向かう方向に流路切り替え空間143から流出され得る。したがって、流路切り替え空間143に流入した流体がハウジング空間120に進入するまで進行する流路の長さが増加し得る。さらに、ハウジング空間120に進入された流体がカバー空間320に流出するまで進行する流路の長さも増加し得る。
【0158】
したがって、流体がハウジング空間120(およびこれと連通する反射中空220)に滞留する時間が増加して、照射された光による殺菌過程が進行される時間も増加し得る。したがって、殺菌装置10またはハウジング胴体110の大きさを増加させずとも、流体が十分に殺菌された後に使用者に提供され得る。
【0159】
一実施例において、第1切り替え面141は流入部130の延長方向、図示された実施例で上下方向に流入胴体131と重なるように配置され得る。すなわち、図9に図示された実施例において、第1切り替え面141は流入胴体131の右側外周と上下方向に重なるように配置される。
【0160】
第1切り替え面141は第2切り替え面142と連続する。
【0161】
第2切り替え面142は流入中空132をその延長方向、図示された実施例で上側で覆うように配置される。第2切り替え面142はハウジング底面112と離隔するように配置される。これに伴い、第2切り替え面142とハウジング底面112の間には空間が形成される。後述されるように、前記空間は流路切り替え空間143と定義され得る。
【0162】
第2切り替え面142は第1切り替え面141と連続する。第2切り替え面142は第1切り替え面141と所定の角度をなして連続され得る。一実施例において、第2切り替え面142は第1切り替え面141に対して垂直に延長され得る。
【0163】
第2切り替え面142はハウジング底面112に形成された貫通孔または流入中空132を覆うように配置される。前述した通り、第2切り替え面142はハウジング底面112と離隔するところ、第2切り替え面142は流入中空132の長さ方向に沿って流入中空132と重なるように配置されると言えるであろう。図示された実施例において、第2切り替え面142は上下方向に流入中空132と重なるように配置される。
【0164】
流入中空132から流出した流体は第2切り替え面142によりハウジング空間120にすぐに進入されなくなる。したがって、第2切り替え面142は流入中空132から流出した流体の流動方向を少なくとも一回切り替える機能を実質的に遂行すると言えるであろう。
【0165】
第2切り替え面142は第1切り替え面141と連続し流入中空132を覆うように配置されて、流入中空132から流出する流体の流路を切り替えられる任意の形状であり得る。図示された実施例において、第2切り替え面142はその内部に中心が位置する扇形(sector)の形状である。この時、第2切り替え面142は流入中空132の断面より大きい面積を有するように形成され、流入中空132の上側を覆うことができる。
【0166】
第1切り替え面141、第2切り替え面142およびハウジング底面112に囲まれた空間は流路切り替え空間143と定義される。
【0167】
流路切り替え空間143は流入中空132を通過した流体が流動する空間である。流路切り替え空間143は流入中空132と連通する。
【0168】
流路切り替え空間143に流入した流体はハウジング空間120およびハウジング空間120と連通する反射中空220に流出され得る。流路切り替え空間143はハウジング空間120および反射中空220とそれぞれ連通する。
【0169】
流路切り替え空間143は第1切り替え面141、第2切り替え面142およびハウジング底面112に部分的に囲まれる。流路切り替え空間143の各側のうち一部は開放形成されて、それぞれ流入中空132、ハウジング空間120および反射中空220と連通され得る。
【0170】
図示された実施例において、流路切り替え空間143の各側のうち流入部130に向かう一側、すなわち下側は開放形成されて流入中空132と連通する。流入中空132で流動する流体は流路切り替え空間143の前記一側、すなわち下側を通じて流路切り替え空間143に流入し得る。
【0171】
また、図示された実施例において、流路切り替え空間143の放射方向のうち第1切り替え面141に囲まれていない他側、すなわち左側部分は開放形成されてハウジング空間120および反射中空220と連通する。流路切り替え空間143に流入した流体は前記他側を通じてハウジング空間120および反射中空220に流出され得る。
【0172】
前述した通り、流路切り替え空間143の前記他側はハウジング中心Cに反対となる方向に形成され得る。図示された実施例において、流路切り替え空間143の前記他側はハウジング内周111の左側に向かって開放形成される。流路切り替え空間143の前記他側は第1切り替え面141の延長方向の各端部が離隔して形成される開口部と定義され得る。
【0173】
以上で説明した本実施例に係る流路切り替え部材140は、ハウジング中心Cに対して偏心するように配置され得る。図示された実施例において、流路切り替え部材140はハウジング中心Cに対して左側に偏るように配置される。代案として、流路切り替え部材140はハウジング中心Cに隣接するように配置され得る。
【0174】
図8の(b)を参照すると、本発明の一実施例に係る流路切り替え部材140が図示される。図示された実施例において、流路切り替え部材140は第1切り替え面141、第2切り替え面142および流路切り替え空間143を含む。
【0175】
本実施例で、第1切り替え面141、第2切り替え面142および流路切り替え空間143は、その機能が前述した実施例に係る第1切り替え面141、第2切り替え面142および流路切り替え空間143と同一である。ただし、本実施例に係る流路切り替え部材140の各構成の構造は前述した実施例に係る流路切り替え部材140の各構成の構造と差がある。
【0176】
本実施例で、第1切り替え面141はハウジング底面112からカバー部300に向かう方向、すなわち上側に延びるリブ(rib)の形状で形成される。
【0177】
第1切り替え面141はハウジング底面112および第2切り替え面142とそれぞれ連続する。第1切り替え面141はハウジング底面112および第2切り替え面142とそれぞれ所定の角度をなして延長され得る。一実施例において、第1切り替え面141はハウジング底面112と鋭角をなし、第2切り替え面142と鈍角をなして連続され得る。
【0178】
前記実施例において、第1切り替え面141はハウジング底面112から第2切り替え面142に向かう方向に放射状内側に向かって延びることが理解され得るであろう。
【0179】
第1切り替え面141は複数個備えられ得る。複数個の第1切り替え面141はハウジング底面112および第2切り替え面142とそれぞれ連続され得る。
【0180】
図示された実施例において、第1切り替え面141は4個備えられて、第2切り替え面142の内部に形成される中心に対して互いに所定の角度をなして離隔配置される。一実施例において、前記所定の角度は直角であり得る。
【0181】
第2切り替え面142は流入中空132をその延長方向、図示された実施例で上側で覆うように配置される。この時、第2切り替え面142はハウジング底面112と離隔配置され、その間に流路切り替え空間143が形成され得る。
【0182】
図示された実施例において、第2切り替え面142は円形の断面を有して上下方向の高さを有する円板状である。前記実施例において、第2切り替え面142の断面の直径は流入中空132の断面の直径以上で形成され得る。前記実施例において、第2切り替え面142の中心は流入中空132の断面の中心と同一軸上に配置され得る。
【0183】
流路切り替え空間143はハウジング底面112と第2切り替え面142の間に位置する。流路切り替え空間143の下側は流入中空132と連通して、流体が伝達され得る。流路切り替え空間143の上側は第2切り替え面142に覆われるように形成される。
【0184】
したがって、流入中空132を通じて流路切り替え空間143に流入した流体は第2切り替え面142と衝突してその流動方向が切り替えられ得る。
【0185】
流路切り替え空間143の放射方向は第1切り替え面141に部分的に囲まれる。前述した通り、第1切り替え面141は複数個備えられて離隔配置され得る。この時、複数個の第1切り替え面141が互いに離隔して形成される空間を通じて流路切り替え空間143の放射方向がハウジング空間120または反射中空220と連通され得る。
【0186】
以上で説明した本実施例に係る流路切り替え部材140はハウジング中心Cに隣接するように配置され得る。代案として、流路切り替え部材140はハウジング中心Cに対して偏心するように配置され得る。
【0187】
図10図11を参照すると、本発明の実施例に係る殺菌装置10は反射部200を含む。
【0188】
反射部200は殺菌部400から照射された光を反射させるように構成される。反射部200により、照射された光はハウジング空間120で均一に進行して収容された流体を均一に殺菌することができる。
【0189】
反射部200はハウジング部100と結合される。具体的には、反射部200はハウジング空間120に収容される。反射部200はハウジング空間120を放射方向で囲むハウジング内周111に接触され得る。一実施例において、反射部200はハウジング内周111と密着して、反射部200とハウジング内周111の間への流体の流入が遮断され得る。
【0190】
反射部200は照射された光を反射させることができる任意の素材で形成され得る。一実施例において、反射部200は照射された光を乱反射(diffused reflection)させるように構成され得る。
【0191】
また、反射部200は熱安定性が高く、耐化学性の素材で形成され得る。一実施例において、反射部200はPTFE(Polytetrafluoroethylene)素材で形成され得る。
【0192】
図示された実施例において、反射部200は反射胴体210、反射中空220および反射陥没部230を含む。
【0193】
反射胴体210は反射部200の胴体を形成する。反射胴体210はハウジング空間120と同一の形状で形成されてハウジング空間120に収容される。図示された実施例において、反射胴体210はハウジング空間120と同様に円形の断面を有し、上下方向の高さを有する円筒状である。
【0194】
反射胴体210の内部には反射中空220が貫通形成される。また、反射胴体210の延長方向の端部のうちカバー部300に向かう一端部、図示された実施例で上側端部には反射陥没部230が形成される。
【0195】
図示された実施例において、反射胴体210は反射外周面211、反射内周面212および反射底面213を含む。
【0196】
反射外周面211は反射胴体210の外側一面を形成する。反射胴体210が円筒状である実施例で、反射外周面211は反射胴体210の外側横面と定義され得る。
【0197】
反射部200がハウジング空間120に収容されると、反射外周面211はハウジング内周111と接触され得る。一実施例において、反射外周面211はハウジング内周111と密着して、その間への流体の流動が遮断され得る。
【0198】
反射内周面212は反射胴体210の内側面を形成する。反射胴体210の内部に反射中空220が貫通形成される実施例で、反射内周面212は反射中空220を放射状外側で囲むように形成される。換言すると、反射内周面212は反射中空220を部分的に囲む。
【0199】
反射底面213は反射胴体210の外側他面を形成する。反射底面213は反射胴体210の外側面のうちハウジング底面112に向かう一側、図示された実施例で下側面を形成する。反射胴体210が円筒状である実施例で、反射底面213は反射胴体210の下面と定義され得る。
【0200】
反射部200がハウジング空間120に収容されると、反射底面213はハウジング底面112により支持される。一実施例において、反射底面213はハウジング底面112と密着され得る。前記実施例において、反射底面213はハウジング底面112と密着して、その間への流体の流動が遮断され得る。
【0201】
反射中空220はハウジング部100に流入した流体が流動する空間である。反射中空220には殺菌部400から照射された光が進行することができる。反射中空220に収容された流体は照射された光によって殺菌されて流動することができる。
【0202】
反射中空220は反射内周面212に部分的に囲まれる。前述した通り、反射中空220の放射状外側は反射内周面212に囲まれる。殺菌部400から照射された光は反射内周面212により反射して反射中空220で均一に進行することができる。これに伴い、反射中空220に収容された流体の殺菌効率が向上し得る。
【0203】
反射中空220はハウジング空間120と連通して、ハウジング部100に流入した流体が伝達され得る。反射中空220はカバー空間320と連通する。反射中空220に流入した流体はカバー空間320に流出され得る。
【0204】
反射中空220は反射胴体210の内部に貫通形成される。反射中空220は反射胴体210と同じ方向、図示された実施例で上下方向に延びる。反射中空220の延長方向の各端部、図示された実施例で上側端部および下側端部はそれぞれ開放形成される。
【0205】
反射中空220は流入中空132と連通する。流入中空132に沿って流入する流体は流路切り替え空間143を経て反射中空220に流入し得る。この時、流入する流体は第1切り替え面141および第2切り替え面142によりその流動方向が切り替えられ得るが、これに対する詳細な説明は後述することにする。
【0206】
反射中空220はカバー空間320と連通する。具体的には、反射中空220は反射陥没部230およびハウジング陥没部114によりカバー空間320と連通する。反射中空220に流入した流体は殺菌部400により殺菌された後、カバー空間320に流出され得る。
【0207】
反射中空220は内部で流体が流動することができ、殺菌部400から照射された光が反射され得る任意の形状であり得る。図示された実施例において、反射中空220は円形の断面を有して上下方向の高さを有する円筒状の空間である。
【0208】
反射中空220の延長方向の一端部、図示された実施例で上側端部は開放形成される。殺菌部400から照射された光は前記一端部、すなわち上側端部を通じて反射中空220に進行することができる。
【0209】
反射中空220の延長方向の他端部、図示された実施例で下側端部は開放形成される。流入中空132を経て流路切り替え空間143に流入した流体は前記他端部、すなわち下側端部を通じて反射中空220に流動することができる。
【0210】
反射中空220に流入した流体は反射陥没部230を通じてカバー空間320に流出され得る。
【0211】
反射陥没部230は反射胴体210の延長方向の端部のうちカバー部300に向かう一端部に陥没形成される。反射陥没部230は反射中空220およびカバー空間320を連通する。図示された実施例において、反射陥没部230は反射胴体210の上側端部に陥没形成されて、反射外周面211および反射内周面212の間に位置する。
【0212】
反射陥没部230は反射中空220とカバー空間320を連通できる任意の位置に配置され得る。この時、反射陥没部230はハウジング陥没部114に対応する位置に配置され得る。図示された実施例において、反射陥没部230は右側に偏るように位置して、同様に右側に偏るように位置するハウジング陥没部114と連通する。
【0213】
反射中空220に収容されて殺菌された流体は反射陥没部230およびハウジング陥没部114を順に通過してカバー空間320に流出され得る。これに対する詳細な説明は後述することにする。
【0214】
図12図14を参照すると、本発明の実施例に係る殺菌装置10はカバー部300を含む。
【0215】
カバー部300は殺菌装置10の外形の他の一部を形成する。カバー部300はハウジング部100と結合される。カバー部300の内部にはハウジング空間120と連通する空間(すなわち、後述されるカバー空間320)が形成されて、ハウジング部100で殺菌された流体が伝達され得る。
【0216】
カバー部300はハウジング空間120およびハウジング空間120に収容された反射部200を覆ってハウジング胴体110と結合される。図示された実施例において、カバー部300はハウジング空間120を上側で覆ってハウジング胴体110と結合される。
【0217】
カバー部300は殺菌部400を収容する。殺菌部400はカバー部300により覆われるハウジング空間120およびこれに収容された反射部200に向かって光を照射することができる。
【0218】
カバー部300はハウジング部100および反射部200と連通する。ハウジング空間120(または反射中空220)で流動しながら殺菌された流体はカバー部300の内部に流出され得る。
【0219】
カバー部300は外部と流体的に連結される。カバー部300に流入した流体は殺菌部400を冷却しながら流動して出水部40に向かって流出され得る。すなわち、図示された実施例において、カバー部300は殺菌された流体が外部に流出される通路を形成する。前記実施例において、カバー部300は出水部40と流体的に連結される。
【0220】
代案として、カバー部300は外部の濾過部30と流体的に連結されて、濾過された流体が伝達され得る。前記実施例において、流入した流体(すなわち、濾過された流体)はハウジング部100を通過して流入部130を通じて出水部40に流出され得る。
【0221】
図示された実施例において、カバー部300はカバー胴体310、カバー空間320、流出部330、支持突起340および支持リブ350を含む。
【0222】
カバー胴体310はカバー部300の胴体を形成する。カバー胴体310にはカバー部300の他の構成が結合または形成される。図示された実施例において、カバー胴体310の内部にはカバー空間320が形成される。カバー胴体310には流出部330、支持突起340および支持リブ350が結合される。
【0223】
カバー胴体310はハウジング部100と結合される。具体的には、カバー胴体310はハウジング空間120およびこれに収容された反射部200を覆ってハウジング胴体110と結合される。
【0224】
カバー胴体310はハウジング部100に対応する形状で形成され得る。図示された実施例において、カバー胴体310は円形の断面を有して上下方向の高さを有するように形成される。この時、カバー胴体310の断面の直径はハウジング部100に反対となる方向、すなわち上側に向かうほど減少するように形成される。すなわち、図示された実施例において、カバー胴体310は上側に膨らんでいるように丸くされたドーム(dome)状である。
【0225】
カバー胴体310の内部には殺菌された流体が流出する流路が形成される。殺菌された流体はカバー胴体310の内部空間(すなわち、カバー空間320)に収容された殺菌部400を冷却しながら殺菌装置10の外部に流出され得る。
【0226】
図示された実施例において、カバー胴体310は結合突起311、カバー開口部312およびカバー隔壁313を含む。
【0227】
結合突起311はカバー胴体310がハウジング胴体110と結合される部分である。結合突起311はハウジング部100の結合アーム113と結合される。結合突起311の内部には貫通孔がカバー胴体310の高さ方向、図示された実施例で上下方向に貫通形成され得る。前記結合のために、別途の締結部材(図示されず)が備えられて結合突起311および結合アーム113にそれぞれ結合され得る。
【0228】
結合突起311はカバー胴体310の外周から放射状外側に向かって突出形成される。結合突起311はその高さ方向、図示された実施例で上下方向に結合アーム113と重なるように配置され得る。
【0229】
結合突起311は複数個形成され得る。複数個の結合突起311は互いに離隔配置され、複数個の結合アーム113とそれぞれ結合され得る。図示された実施例において、結合突起311は4個備えられて、カバー胴体310の中心に対して互いに所定の角度をなして離隔配置される。4個の結合突起311は4個の結合アーム113とそれぞれ結合され得る。
【0230】
結合突起311の個数および配置方式は結合アーム113の個数および配置方式に相応するように変更され得る。
【0231】
カバー開口部312はカバー胴体310の内部に貫通形成される。カバー開口部312はカバー胴体310の内部に形成されるカバー空間320と外部を連通する。カバー空間320に収容された殺菌部400はカバー開口部312を通じて冷却され得る。
【0232】
カバー開口部312はカバー胴体310の各側のうちハウジング部100に反対となる一側、図示された実施例で上側に形成される。カバー開口部312はカバー胴体310の高さ方向、図示された実施例で上下方向に殺菌部400と重なるように配置される。
【0233】
カバー開口部312はカバー空間320および外部を連通できる任意の形状であり得る。図示された実施例において、カバー開口部312は円形の断面を有し、上下方向の高さを有する円筒状の空間である。前記実施例において、カバー開口部312の放射状外側は第2カバー隔壁313bに囲まれる。
【0234】
カバー隔壁313はカバー空間320を複数個の小空間に区画する。また、カバー隔壁313はカバー開口部312を放射状外側で囲むように形成されて、カバー開口部312を定義する。さらに、カバー隔壁313はカバー空間320に収容された殺菌部400を加圧支持する。
【0235】
カバー隔壁313はカバー空間320に、カバー胴体310の外周の放射状内側に位置する。カバー隔壁313はカバー胴体310の上側の内面からハウジング部100に向かう方向、図示された実施例で下側に延長形成される。
【0236】
カバー隔壁313はカバー空間320を複数個の小空間に区画できる任意の形状であり得る。図示された実施例において、カバー隔壁313はカバー胴体310の外周方向に沿って延びる環状(ring shape)の断面を有するように形成される。
【0237】
カバー隔壁313は複数個備えられ得る。複数個のカバー隔壁313は放射方向に互いに離隔配置され、カバー空間320を放射方向に区画する複数個の小空間に区画することができる。
【0238】
図示された実施例において、カバー隔壁313は第1カバー隔壁313aおよび第2カバー隔壁313bを含む。
【0239】
第1カバー隔壁313aはカバー空間320を第1カバー空間321および第2カバー空間322に区画する。第1カバー隔壁313aはカバー胴体310の外周の放射状内側に、そして第2カバー隔壁313bの放射状外側に位置する。
【0240】
第1カバー隔壁313aの放射状内側には第2カバー隔壁313bが位置する。
【0241】
第2カバー隔壁313bはカバー空間320をカバー開口部312および第3カバー空間323に区画する。第2カバー隔壁313bはカバー開口部312を放射状外側で囲む。第2カバー隔壁313bは第1カバー隔壁313aおよび支持リブ350の放射状内側に位置する。
【0242】
第2カバー隔壁313bの高さ方向の端部、図示された実施例で下側端部は殺菌部400の放熱部材410を部分的に支持するように構成される(図3図4参照)。これに伴い、殺菌部400の揺動が防止され得る。
【0243】
一実施例において、第2カバー隔壁313bの前記下側端部は放熱部材410に密着され得る。これに伴い、カバー開口部312と第3カバー空間323の連通が遮断されて、流体が殺菌部400に任意に流入しなくなる。
【0244】
カバー空間320はカバー胴体310の内部に形成された空間である。カバー空間320は殺菌部400を収容する。
【0245】
カバー空間320はハウジング空間120およびこれに収容された反射中空220とそれぞれ連通されて、殺菌された流体が流入することができる。カバー空間320はハウジング空間120および反射中空220とそれぞれ連通する。
【0246】
カバー空間320は流出部330を通じて外部と連通して、流入した流体が外部に流出され得る。この時、カバー空間320に流入した流体は殺菌部400を冷却しながら流出部330に向かって流動され得る。カバー空間320は流出部330の流出中空332と連通する。
【0247】
カバー空間320はカバー胴体310に部分的に囲まれる。図示された実施例において、カバー空間320の上側部分はカバー胴体310に囲まれるように構成される。カバー空間320の下側部分は開放形成され、殺菌部400を収容することができる。殺菌部400が照射する光はカバー空間320の下側部分を通じてハウジング空間120および反射中空220に進行され得る。
【0248】
カバー空間320はカバー隔壁313および支持リブ350により複数個の小空間に区画する。図示された実施例において、カバー空間320は第1カバー空間321、第2カバー空間322および第3カバー空間323を含む。
【0249】
第1カバー空間321はカバー空間320が区画されて形成される複数個の小空間のうち放射状最も外側に位置する。第1カバー空間321は第1カバー隔壁313aとカバー胴体310の外周の間に位置する。
【0250】
第1カバー空間321にはハウジング胴体110の上側端部が収容される。第1カバー空間321には第1パッキング部材510が収容され、ハウジング部100とカバー部300が気密性を有するように結合され得る。
【0251】
第1カバー空間321の放射状内側には第1カバー隔壁313aおよび第2カバー空間322が位置する。
【0252】
第2カバー空間322はカバー空間320が区画されて形成される複数個の小空間のうち放射方向に沿って中間に位置する。第2カバー空間322は第1カバー空間321および第1カバー隔壁313aの放射状内側に、支持リブ350の放射状外側に位置する。
【0253】
第2カバー空間322はハウジング空間120および反射中空220と連通する。反射中空220から流出した流体は第2カバー空間322に沿って流動して流出部330を通じて外部に流出され得る。第2カバー空間322は殺菌された流体の流路の一部を形成する。
【0254】
第2カバー空間322の放射状内側には支持リブ350および第3カバー空間323が位置する。
【0255】
第3カバー空間323はカバー空間320が区画されて形成される複数個の小空間のうち放射状最も内側に位置する。第3カバー空間323は第2カバー隔壁313bと支持リブ350の間に位置する。
【0256】
第3カバー空間323は第2カバー空間322と連通する。第2カバー空間322に流入した流体の一部は第3カバー空間323に沿って流動して流出部330を通じて外部に流出され得る。第3カバー空間323は殺菌された流体の他の一部を形成する。
【0257】
第3カバー空間323は第2カバー隔壁313bによりカバー開口部312と連通が遮断される。第3カバー空間323に流入した流体はカバー開口部312に流出しない。
【0258】
この時、第1~第3カバー空間321、322、323に亘って殺菌部400の放熱部材410が位置する。したがって、放熱部材410はカバー空間320で流動する各流体によって冷却され得る。これに対する詳細な説明は後述することにする。
【0259】
カバー空間320は流出部330と連通する。
【0260】
流出部330はカバー空間320で流動した流体が外部に流出される通路である。流出部330はカバー空間320と連通して、流体が流入することができる。流出部330は外部の出水部40と流体的に連結され、流入した流体が出水部40に流出され得る。
【0261】
流出部330はカバー胴体310に結合される。流出部330はカバー空間320および外部と流体的に連結され得る任意の位置に配置され得る。
【0262】
この時、流出部330はハウジング陥没部114または反射陥没部230に反対となるように位置することが好ましい。前記実施例において、ハウジング陥没部114および反射陥没部230を経てカバー空間320に流入した流体はカバー空間320について十分に流動された後,流出部330を通じて外部に流出され得る。したがって、流体と放熱部材410の接触時間が増加して、殺菌部400の放熱効率が向上し得る。
【0263】
図示された実施例において、流出部330はカバー胴体310の左側に位置し、左側に向かって延びる。前述した通り、ハウジング陥没部114および反射陥没部230は流出部330の位置に反対となるようにそれぞれハウジング胴体110の右側および反射胴体210の右側に形成される。
【0264】
図示された実施例において、流出部330は流出胴体331および流出中空332を含む。
【0265】
流出胴体331は流出部330の胴体を形成する。流出胴体331はカバー胴体310および外部の濾過部30または出水部40と結合される。流出胴体331の内部には流出中空332が貫通形成される。
【0266】
流出胴体331はカバー胴体310および外部とそれぞれ結合され得る任意の形状であり得る。図示された実施例において、流出胴体331は左右方向の長さを有する円筒状である。
【0267】
流出胴体331の内部には流出中空332が貫通形成される。
【0268】
流出中空332はカバー空間320および外部とそれぞれ連通する。殺菌部400を冷却しながらカバー空間320で流動した流体は流出中空332を通じて外部に流出され得る。
【0269】
流出中空332は流出胴体331の内部に貫通形成される。流出中空332の延長方向の一端部、図示された実施例で左側端部は開放形成されて外部と流体的に連結される。流出中空332の延長方向の他端部、図示された実施例で右側端部は開放形成されてカバー空間320と流体的に連結される。
【0270】
支持突起340はカバー空間320に収容された殺菌部400を支持する。支持突起340は殺菌部400を一側、図示された実施例で下側で支持して、殺菌部400の任意の揺動または任意の離脱を防止する。したがって、殺菌部400はその他側、すなわち上側は第2カバー隔壁313bおよび支持リブ350により、その下側は支持突起340により支持され得る。
【0271】
支持突起340は第1カバー隔壁313aと連続する。支持突起340は第1カバー隔壁313aからハウジング部100に向かう方向、図示された実施例で下側に延長形成される。支持突起340の端部は内側に突出形成されて、支持突起340と殺菌部400は互いにフック結合(hook fit)され得る。
【0272】
支持突起340は複数個形成され得る。複数個の支持突起340は第1カバー隔壁313aの延長方向、すなわちカバー胴体310の外周方向に沿って互いに離隔して配置され得る。図示された実施例において、支持突起340は3個備えられて、3個の支持突起340はカバー胴体310の中心に対して所定の角度をなして互いに離隔して配置される。
【0273】
支持リブ350はカバー空間320に収容された殺菌部400を他側、すなわち上側で支持する。支持リブ350はカバー胴体310の上側の内面から殺菌部400に向かう方向、図示された実施例で下側に向かって延長形成される。
【0274】
支持リブ350は複数個のカバー隔壁313の間に位置する。図示された実施例において、支持リブ350は第1カバー隔壁313aおよび第2カバー隔壁313bの間に位置する。
【0275】
支持リブ350はカバー空間320をその放射方向に沿って複数個の小空間に区画することができる。図示された実施例において、支持リブ350は第2カバー空間322および第3カバー空間323の間に位置する。
【0276】
支持リブ350は第2カバー空間322および第3カバー空間323を区画できる任意の形態で備えられ得る。図示された実施例において、支持リブ350はカバー胴体310の内部に中心を有する弧の形状で形成される。
【0277】
支持リブ350は複数個形成され得る。複数個の支持リブ350はカバー胴体310の中心に対して互いに所定の角度をなして離隔配置され得る。図示された実施例において、支持リブ350は3個形成され、互いに鈍角をなして離隔配置される。
【0278】
この時、支持リブ350がホ方向に沿って延びる長さの和は、支持リブ350を外周とする円周の長さより小さく形成され得る。換言すると、複数個の支持リブ350の間には所定の空間が形成される。前記空間を通じて、第2カバー空間322および第3カバー空間323が互いに連通され得る。
【0279】
再び図15図18を参照すると、本発明の実施例に係る殺菌装置10は殺菌部400およびパッキング部材500を含む。
【0280】
殺菌部400はハウジング部100または反射部200の内部で流動する流体を殺菌するように構成される。殺菌部400はハウジング空間120または反射中空220で流動する流体を殺菌するための任意の光を照射することができる。一実施例において、殺菌部400はUVなどの光を照射して流体内に残存する微生物などを除去することができる。
【0281】
殺菌部400はカバー部300と結合される。殺菌部400はカバー部300の内部に形成されるカバー空間320に収容される。殺菌部400はその一側、図示された実施例で上側が第2カバー隔壁313bおよび支持リブ350により支持される。殺菌部400はその他側、図示された実施例で下側が支持突起340により支持される。さらに、殺菌部400の放射方向は支持リブ350により支持される。
【0282】
殺菌部400はハウジング部100または反射部200に隣接するように位置する。カバー部300がハウジング部100と結合されると、殺菌部400はハウジング空間120または反射中空220と対向するように配置される。前述した通り、ハウジング空間120または反射中空220はカバー部300に向かう一側、図示された実施例で上側が開放形成される。
【0283】
殺菌部400から照射された光は前記上側を通じてハウジング空間120または反射中空220に進行され得る。これに伴い、ハウジング空間120または反射中空220で流動する流体が照射された光によって殺菌され得る。
【0284】
殺菌部400は外部の電源(図示されず)および制御部(図示されず)と通信、通電される。殺菌部400が作動するために必要な電力は前記外部の電源(図示されず)から伝達され得る。殺菌部400が作動するために必要な制御信号は前記制御部(図示されず)から伝達され得る。
【0285】
図示された実施例において、殺菌部400は放熱部材410、支持部材420、照射部材430および拡散部材440を含む。
【0286】
放熱部材410は殺菌部400の外形の一部を形成する。図示された実施例において、放熱部材410は殺菌部400の放射状外側および上側を形成する。
【0287】
放熱部材410は支持部材420、照射部材430および拡散部材440を収容する。このために、放熱部材410の内部には放熱空間411が形成される。
【0288】
放熱部材410は照射部材430と接触され得る。すなわち、図示された実施例において、放熱部材410の上側の内面は照射部材430の上側面と接触され得る。この時、放熱部材410の上側外面はカバー開口部312を覆うように配置される。放熱部材410はカバー開口部312で流動する外気と熱交換され得る。
【0289】
また、放熱部材410の放射方向の内面は照射部材430の放射方向の外面と接触され得る。前記接触によって、放熱部材410は照射部材430で発生した熱が伝達され得る。
【0290】
放熱部材410はカバー空間320で流動する流体と接触され得る。前記接触によって、放熱部材410に伝達された熱は流体に伝達され得る。これに伴い、照射部材430が冷却されて熱損傷または誤作動が防止され得る。
【0291】
放熱部材410は熱伝導性が高く、耐化学性および耐水性の素材で形成され得る。一実施例において、放熱部材410はステンレススチール(SUS)等の金属素材で形成され得る。
【0292】
放熱部材410はカバー部300と結合される。具体的には、放熱部材410は第2カバー空間322および第3カバー空間323に亘って収容され得る。放熱部材410の上側は第2カバー隔壁313bおよび支持リブ350により支持され得る。放熱部材410の下側は支持突起340により支持され得る。さらに、放熱部材410の放射状外側は支持リブ350により支持され得る。
【0293】
放熱部材410はカバー部300と結合され、殺菌部400の他の構成を収容し、カバー空間320で流動する流体と熱交換され得る任意の形状であり得る。図示された実施例において、放熱部材410は円形の断面を有して上下方向の高さを有するものの、上側に行くほどその直径が減少するように形成される。
【0294】
放熱部材410の内部には放熱空間411が形成される。
【0295】
放熱空間411は殺菌部400の他の構成を収容する空間である。放熱空間411は支持部材420、照射部材430および拡散部材440を収容する。
【0296】
放熱空間411は放熱部材410の形状に相応する形状で形成され得る。図示された実施例において、放熱空間411は円形の断面を有して上下方向の高さを有するものの、上側に行くほどその直径が減少する立体図型の形状の空間で形成される。
【0297】
放熱空間411の各側のうちハウジング空間120または反射中空220に向かう一側、図示された実施例で下側は開放形成される。放熱空間411の前記一側を通じて、照射部材430から照射された光が拡散部材440を通過してハウジング空間120または反射中空220に進行され得る。
【0298】
放熱空間411はカバー空間320と連通しない。すなわち、放熱空間411は放熱部材410によりカバー空間320と物理的に分離される。したがって、カバー空間320で流動する流体が放熱空間411に進入されなくなって照射部材430の損傷が防止され得る。
【0299】
支持部材420は拡散部材440と結合され、拡散部材440を支持する。支持部材420は放熱空間411に収容される。支持部材420は照射部材430の下側に位置する。
【0300】
支持部材420は拡散部材440を支持できる任意の形状であり得る。図示された実施例において、支持部材420は内部に中空が形成された環状で形成される。支持部材420の前記中空には拡散部材440が嵌合され得る。支持部材420は結合された拡散部材440を放射状外側で囲む。
【0301】
支持部材420はフレキシブル(flexible)な素材で形成され得る。形状の変形を通じて復原力を貯蔵し、貯蔵した復原力を利用して拡散部材440を安定的に支持するためである。一実施例において、支持部材420はゴムまたはシリコン素材で形成され得る。
【0302】
支持部材420の放射状外側は放熱部材410の外周によって囲まれ得る。一実施例において、支持部材420は放熱部材410の外周と弾性結合され得る。すなわち、前記実施例において、支持部材420の外径は放熱部材410の内周以上で形成され、支持部材420と放熱部材410が強制嵌合され得る。
【0303】
これに伴い、放熱空間411とカバー空間320の物理的な分離が信頼性あるように形成され得る。
【0304】
照射部材430はハウジング空間120または反射中空220で流動する流体を殺菌するための光を照射する。照射部材430は光を照射するための部材および前記部材を制御するための部材を含んで構成され得る。
【0305】
照射部材430は放熱空間411に収容される。照射部材430は放熱部材410によりカバー空間320と物理的に分離される。照射部材430は支持部材420および支持部材420に結合された拡散部材440によりハウジング空間120または反射中空220と物理的に分離される。
【0306】
したがって、照射部材430と流体の接触が遮断され、流体による照射部材430の損傷が防止され得る。
【0307】
照射部材430は放熱部材410および拡散部材440とそれぞれ接触され得る。照射部材430で発生した熱は放熱部材410または拡散部材440に伝達され得る。これに伴い、照射部材430が冷却され得る。
【0308】
図示された実施例において、照射部材430はPCB431およびLED432を含む。
【0309】
PCB431はLED432を制御するための電力および制御信号が伝達されてLED432を制御する。PCB431はLED432と結合、通電される。図示された実施例において、PCB431はLED432の上側に位置する。換言すると、PCB431はLED432を挟んで拡散部材440に対向するように配置される。
【0310】
LED432はハウジング空間120または反射中空220で流動する流体を殺菌するための光を照射する。LED432はPCB431と結合、通電されて作動することができる。LED432はPCB431の下側に位置する。換言すると、LED432はPCB431を挟んで放熱部材410に対向するように配置される。
【0311】
拡散部材440はLED432から照射された光を拡散させるように構成される。拡散部材440はハウジング空間120または反射中空220とLED432の間に配置される。LED432から照射された光は拡散部材440を通過してハウジング空間120または反射中空220に進行され得る。
【0312】
拡散部材440はハウジング空間120または反射中空220を対向するように配置される。拡散部材440はハウジング空間120または反射中空220に露出する。ハウジング空間120または反射中空220で流動する流体は拡散部材440または拡散部材440と結合されて部材420と接触され得る。
【0313】
拡散部材440は支持部材420により支持される。一実施例において、拡散部材440は支持部材420と密閉結合され得る。すなわち、前記実施例において、拡散部材440の外径は支持部材420の内径以上で形成され、拡散部材440と支持部材420が強制嵌合され得る。
【0314】
これに伴い、放熱空間411、すなわち照射部材430が収容された空間がハウジング空間120または反射中空220と信頼性あるように物理的に分離され得る。
【0315】
拡散部材440は通過する光を拡散させることができる任意の形態で備えられ得る。一実施例において、拡散部材440は石英(quartz)素材のレンズ形態で備えられ得る。
【0316】
拡散部材440は照射部材430と接触され得る。照射部材430で発生した熱は拡散部材440を経てハウジング空間120または反射中空220で流動する流体に伝達され得る。
【0317】
パッキング部材500は殺菌部400の内部またはカバー部300がハウジング部100または殺菌部400と結合される位置に配置される。パッキング部材500は殺菌装置10の各構成間の結合部位の気密性を維持するように構成される。
【0318】
パッキング部材500は気密性を維持できる任意の形態で備えられ得る。図示された実施例において、パッキング部材500はオーリング(O ring)の形態で備えられる。パッキング部材500はゴムまたはシリコンなどの弾性素材で形成され得る。
【0319】
パッキング部材500は複数個備えられ得る。複数個のパッキング部材500は互いに異なる位置で殺菌装置10の各構成間の結合部位の気密性を維持するように構成され得る。図示された実施例において、パッキング部材500は第1パッキング部材510、第2パッキング部材520および第3パッキング部材530を含む。
【0320】
第1パッキング部材510はハウジング部100とカバー部300が結合される部位に備えられる。第1パッキング部材510はカバー部300の外部とカバー空間320の気密性を維持するように構成される。第1パッキング部材510は第1カバー空間321に収容される。
【0321】
第2パッキング部材520はカバー部300が殺菌部400と結合される部位に備えられる。具体的には、第2パッキング部材520は第2カバー隔壁313bを放射状外側で囲むように配置され、カバー開口部312と放熱空間411の連通を遮断する。
【0322】
第3パッキング部材530は照射部材430と拡散部材440の間に備えられる。第3パッキング部材530はLED432の外周を囲むように配置され、殺菌部400の各構成間の結合および外部との気密性を維持するように構成される。
【0323】
以下、図18図20を参照して本発明の実施例に係る殺菌装置10の内部に形成される光、すなわち殺菌のために照射される光の進行経路を説明する。
【0324】
図18を参照すると、殺菌装置10の各構成が配置された状態が断面図で図示される。この時、反射部200はハウジング空間120に収容され、反射中空220はハウジング空間120と流体的に連結される。これに伴い、反射中空220は流入部130の流入中空132とも流体的に連結され、流体が反射中空220に流入し得る。
【0325】
殺菌部400は反射中空220の上側端部に隣接するように位置し、反射中空220に部分的に露出する。具体的には、拡散部材440および拡散部材440を支持する支持部材420が反射中空220に露出する。この時、拡散部材440と支持部材420の結合によって、照射部材430が収容された放熱空間411は反射中空220の連通が遮断される。
【0326】
図19図20を参照すると、殺菌部400の照射部材430から照射された光が拡散部材440を通過して反射中空220に進行される。この時、反射中空220を囲む反射胴体210は光反射率が高い素材で形成される。これに伴い、拡散部材440を通過した光は反射内周面212により反射して反射中空220で均一に進行され得る。
【0327】
したがって、反射中空220で流動する流体が照射された光によって均一に殺菌され得るため、流体の殺菌効率が向上し得る。
【0328】
以下、図21図23を参照して本発明の実施例に係る殺菌装置10の内部に形成される流体の流路、すなわち殺菌部400を冷却しながら流体が流出する流路を説明する。
【0329】
図21図22を参照すると、濾過部30を通過した流体が流入部130を通じてハウジング空間120に流入する。
【0330】
この時、ハウジング空間120には流路切り替え部材140が備えられる。流路切り替え部材140はハウジング底面112と離隔配置されて流入中空132と上下方向に重なるように配置される第2切り替え面142を含む。流入中空132を通過した流体は第2切り替え面142と衝突しながら流動方向が切り替えられる。
【0331】
また、流路切り替え部材140はハウジング底面112および第2切り替え面142の間で延びる第1切り替え面141を含む。第1切り替え面141は流路切り替え空間143を部分的に囲んで延びる。流路切り替え空間143は第1切り替え面141により囲まれていない部分、図示された実施例で左側部分に開口部が形成されて反射中空220と連通する。
【0332】
したがって、流入した流体は反射内周面212に沿って水平方向に大きく旋回しながら反射中空220で流動する。これに伴い、反射中空220の内部に形成される流体の流路の長さが増加し得る。また、流入中空132を通過した流体が反射中空220の内部に直接流入しないので、予め殺菌された流体と殺菌されなかった流体の混合が防止され得る。
【0333】
流入した流体が反射中空220に沿って流動することにより、予め殺菌された流体はカバー部300に向かう方向、すなわち上側に向かって押されることになる。前述した通り、ハウジング胴体110および反射胴体210の上側端部の一側、図示された実施例で右側にはハウジング陥没部114および反射陥没部230が陥没形成されて反射中空220とカバー空間320を連通する。
【0334】
図23を参照すると、上側まで流動した流体は反射陥没部230およびハウジング陥没部114を順に通過してカバー空間320に流入する。
【0335】
この時、反射陥没部230およびハウジング陥没部114を通過した流体はカバー空間320のうち放射方向に沿って中間部分に位置する第2カバー空間322および第3カバー空間323に沿って流動する。第2カバー空間322および第3カバー空間323には照射部材430と接触する放熱部材410が露出する。
【0336】
第2カバー空間322および第3カバー空間323に沿って流動する流体は放熱部材410と接触して熱交換される。したがって、照射部材430で発生した熱は放熱部材410を経て、カバー空間320で流動する流体に伝達される。これに伴い、照射部材430が効果的に冷却され得る。
【0337】
一方、カバー空間320を外部と連通する流出部330はハウジング陥没部114または反射中空220に反対となるように位置する。前述した通り、ハウジング陥没部114および反射中空220は右側に偏るように位置することに反して、流出部330はカバー部300の左側に偏るように位置する。
【0338】
したがって、カバー空間320に流入した流体は少なくとも放熱部材410の半分だけの面積と接触した後、流出され得る。これに伴い、流体と放熱部材410の接触時間が増加して、殺菌部400の放熱効率が向上し得る。
【0339】
本発明の実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例によって制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これもまた本発明の思想範囲入ると言える。
【符号の説明】
【0340】
1:浄水器
10:殺菌装置
20:入水部
30:濾過部
40:出水部
100:ハウジング部
110:ハウジング胴体
111:ハウジング内周
112:ハウジング底面
113:結合アーム(arm)
114:ハウジング陥没部
120:ハウジング空間
130:流入部
131:流入胴体
132:流入中空
140:流路切り替え部材
141:第1切り替え面
142:第2切り替え面
143:流路切り替え空間
200:反射部
210:反射胴体
211:反射外周面
212:反射内周面
213:反射底面
220:反射中空
230:反射陥没部
300:カバー部
310:カバー胴体
311:結合突起
312:カバー開口部
313:カバー隔壁
313a:第1カバー隔壁
313b:第2カバー隔壁
320:カバー空間
321:第1カバー空間
322:第2カバー空間
323:第3カバー空間
330:流出部
331:流出胴体
332:流出中空
340:支持突起
350:支持リブ
400:殺菌部
410:放熱部材
411:放熱空間
420:支持部材
430:照射部材
431:PCB
432:LED
440:拡散部材
500:パッキング(packing)部材
510:第1パッキング部材
520:第2パッキング部材
530:第3パッキング部材
C:ハウジング中心
S1:流動空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23