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特開2024-37167車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリ
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  • 特開-車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリ 図1
  • 特開-車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリ 図2
  • 特開-車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリ 図3
  • 特開-車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリ 図4
  • 特開-車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリ 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037167
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E05B 81/76 20140101AFI20240311BHJP
   E05B 85/10 20140101ALI20240311BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
E05B81/76
E05B85/10
B60J5/04 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023143321
(22)【出願日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】22194179.2
(32)【優先日】2022-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】523333364
【氏名又は名称】ミネベア アクセスソリューションズ イタリア ソチエタ ペル アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】MINEBEA ACCESSSOLUTIONS ITALIA S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003292
【氏名又は名称】弁理士法人三栄国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミリアン アカヌー
(72)【発明者】
【氏名】アントニー ゲラン
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ ラバレストラ
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250PP12
2E250SS05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザの操作を容易にするための、より良く統合された取手内の電子感知ユニットを提供する。
【解決手段】車のドアに取り付けられた取手3用の電子感知ユニット1であって、電子感知ユニット1は、基準面に沿って延びる車のドアの部品の外側面に取り付けられたセンサ7と、このセンサ7の固定機構とを備え、固定機構は、協働するように構成された第1の要素17と第2の要素19を備え、第1の要素17はまた、車のドアの部品及びセンサ7と協働するように構成されている。第2の要素19も取手3と協働するように構成され、取手3に加えられた圧迫が指示の検出のためにセンサ7に送信される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車のドア(5)に取り付けられた取手(3)用の電子感知ユニット(1)であって、
基準面(13)に沿って延びる車のドア(5)の部品(11)の外側面(9)に取り付けられたセンサ(7)と、
前記センサ(7)の固定機構(15)とを含み、
前記固定機構(15)は、協働するように構成された第1の要素(17)と第2の要素(19)とを備え、
前記第1の要素(17)はまた、前記車のドア(5)の前記部品(11)及び前記センサ(7)と協働するように構成されており、
前記第2の要素(19)も前記取手(3)と協働するように構成され、前記取手(3)に加えられた圧迫が指示の検出のために前記センサ(7)に送信されることを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項2】
請求項1において、
前記センサ(7)は少なくとも1つのひずみゲージ(21)を含んでおり、前記少なくとも1つのひずみゲージ(21)は、前記取手(3)に圧迫が加えられると変形するように構成されていることを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項3】
請求項2において、
前記センサ(7)は、前記少なくとも1つのひずみゲージ(21)が取付けられた支持体(23)を備え、
前記支持体(23)は、前記外側面(9)に取付けられるか、または前記外側面(9)に取り付けられた中間部分に取付けられるように構成され、
前記支持体(23)は前記基準面(13)と平行に延びていることを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項4】
請求項1において、
前記第1の要素(17)は、設置時に前記基準面(13)を横切るように構成される主方向(31)に沿って延びており、
前記車のドア(5)の前記部品(11)及び前記支持体(23)は、各々前記第1の要素(17)を通過させるための開口を提供することを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項5】
請求項4において、
前記第1の要素(17)がねじであることを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項6】
請求項1において、
前記第2の要素(19)は、前記取手(3)の凹部(35)と相補的な形状を呈し、形状の相補性による協働が行われることを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項7】
請求項6において、前記第2の要素(19)がナットであることを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項8】
請求項1において、
2つの別個の前記センサ(7)及び2つの対応する前記固定機構(15)を備えていることを特徴とする取手用の電子感知ユニット。
【請求項9】
車のドア(5)に取り付けられた取手(3)を備えるカーアクセスアセンブリ(37)であって、
前記請求項1~8のいずれか一項に記載の前記取手用の電子感知ユニットを備えていることを特徴とするカーアクセスアセンブリ。
【請求項10】
請求項9において、
前記取手(3)は、前記車のドア(5)の前記部品(11)の内面よりもさらに延びる案内脚(41)を備え、前記案内脚(41)は、前記センサ(7)に接続された前記取手用の電子感知ユニットの信号送信装置(43)をガイドするように構成されていることを特徴とするカーアクセスアセンブリ。
【請求項11】
請求項10において、
前記信号送信装置(43)は、前記センサ(7)から信号を送信するように構成された電線またはフレキシブルプリント回路基板を備えていることを特徴とするカーアクセスアセンブリ。
【請求項12】
請求項10において、
前記電子制御ユニット(49)は、前記信号送信装置(43)と協働するように構成されたコネクタを備え、前記案内脚(41)は、前記電子制御ユニット(49)を受け入れるためのハウジングを提供することを特徴とするカーアクセスアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアに取付けられた取手用の電子感知ユニット及びカーアクセスアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の取手に組み込まれた機械的構成によって解除できる閉鎖システムを備えた自動車のドアが知られている。通常、ユーザは取手にある機械的機構をつかんでトリガーする。ユーザは同じ動作でドアを引いて開けることができる。
【0003】
これにより、取手を握ると機械的機構が反応するので、ユーザが直感的にドアを操作できるという満足感が得られる。
自動車産業では、タスクを実行するために加えるべき力を制限しユーザの指示を容易にするために、電子検出器を使用することも知られている。また、自動車のドアのロックを解除して開くために、感知ユニットを車のドアに追加することも知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、感知ユニットがユーザにとって直観的ではない場所に配置される可能性があるため、感知ユニットを使用すると、ユーザ体験の品質が低下する可能性がある。
取手に感知ユニットを実装すると、ユーザの練習が必要な別の開け方になる可能性もある。たとえば、ボタンを押すか触れて、それからドアを引く必要がある場合、これはドアを開けるために 2つの異なる動作を正確な順序で実現することを意味する。
【0005】
したがって、ユーザの操作を容易にするために、取手内の電子感知ユニットをより良く統合する必要がある。
本発明は、上述の欠点の全てまたは一部を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明は、自動車のドアに取り付けられた取手用の電子感知ユニットに関するものであり、この電子感知ユニットは、
基準面に沿って延びる前記ドアの部品の外側面に取り付けられたセンサと、
前記センサの固定機構であって、該固定機構は、協働するように構成された第1の要素と第2の要素とを備え、
前記第1の要素は、前記ドアの部品及び前記センサと協働するように構成されており、
前記第2の要素も前記取手と協働するように構成されており、前記取手に加えられた圧迫が指示の検出のためにセンサに送信される。
【0007】
この仕組みにより、センサを自動車の外側面に固定し、同時に、取手に加わる圧迫によってバイアスをかけることが可能になる。センサが自動車のドアの部品と取手と同時に協働することにより、前記センサは圧迫を測定できるため、ユーザが取手を押したり引いたりする指示を測定できる。
本発明において、外側面とは、自動車のドアの部品の自動車の外側に面する部分の側をいう。この部品は、好ましくは、自動車の内部に面する内側面を備えている。
本発明の一態様によれば、取手は、例えば運転席側にある自動車の外側の取手である。「自動車」とは、バス、トラック、自家用車など、自動車業界のあらゆる種類の車両を指す。
【0008】
本発明の一態様によれば、センサは少なくとも1つのひずみゲージを含み、前記少なくとも1つのひずみゲージは、取手に圧迫が加えられると変形するように構成されている。
固定機構の第2の要素は、取手に加えられた圧迫を伝達して、少なくとも1つのひずみゲージを変形させることを可能にする。
したがって、ユーザが自動車の取手を押したり引いたりすると、少なくとも1つのひずみゲージが変形することを示唆している。
【0009】
本発明の一態様によれば、少なくとも1つのセンサは、自動車のドアのロック機構を閉じたり、ロック機構を解除したりするように構成されている。
好ましくは、基準面に対して横方向に圧縮圧力がセンサに加えられるとき、すなわち自動車のドアを閉位置に向かって押すとき、ロックの指示が得られる。
好ましくは、基準面に対して横方向に拡張力がセンサに加えられるとき、すなわち自動車のドアを開位置に向かって引くとき、解放の指示が得られる。
つまり、ユーザは1回の動作で、自動車のドアのロックを解除して開けたり、ドアを閉めてロックしたりすることができる。
【0010】
本発明の一態様によれば、少なくとも1つのひずみゲージは、フルブリッジひずみゲージまたはハーフブリッジひずみゲージである。
本発明の一態様によれば、取手は、例えば運転席側にある、自動車の外側の取手である。「自動車」とは、バス、トラック、自家用車など、自動車業界のあらゆる種類の車両を指す。
【0011】
本発明の一態様によれば、センサは、少なくとも1つのひずみゲージが取付けられた支持体を備えている。この支持体は、外側面に取付けられるか、または外側面に取付けられた中間部品に取付けられるように構成され、支持体は基準面と平行に延びている。
支持体が実質的に平面であり、基準面に対して平行に延びているため、取手と外側面との間へのセンサの挿入が容易になる。
【0012】
本発明の一態様によれば、各センサは、支持体上に取り付けられた2つのひずみゲージを備えている。好ましくは、支持体は金属材料から構成されている。
本発明の一態様によれば、支持体は、固定機構の対応する第3の要素により、自動車の部品に固定されるように構成された少なくとも1つの取り付け部を含んでいる。
本発明の一態様によれば、少なくとも1つの取り付部は、例えばネジであり、場合によっては取り付けリングを備えた、対応する第3の要素を受けるように構成されたオリフィスまたはスロットである。
好ましくは、支持体は2つの取り付部を有し、ひずみゲージは支持体の長手方向に沿って2つの取り付部の間に位置している。
【0013】
本発明の一態様によれば、第1の要素は、取り付けられたときに前記基準面を横切る主方向に沿って伸び、自動車のドアの部品及び支持体には、各々、この第1の要素が通過するための開口が設けられている。
両方の開口は、第1の要素が通過できるように位置合わせされている。
本発明の一態様によれば、第1の要素は、自動車のドアの外側面に対向する部品の内面と協働するように構成されたヘッドを備えている。
本発明の一態様によれば、支持体の開口は、支持体の長手方向に沿って2つのひずみゲージの間に位置している。
【0014】
本発明の一態様によれば、第1の要素はネジである。
ネジは、支持体を外側面、またはこの外側面に取り付けられた中間部品に固定する効果的な方法である。
本発明の一態様によれば、第2の要素は取手の凹部と相補的な形状を呈し、形状の相補性による協働がなされる。
この形状の相補性は、ユーザが取手を押したり引いたりするときに第1の要素が取手と一緒に動くことを可能にするために重要である。
本発明の一態様によれば、第2要素はナットである。
本発明の一態様によれば、前記ナットはねじと協働して外側の支持を固定するように構成されている。
【0015】
本発明の一態様によれば、電子感知ユニットは、2つの別個のセンサと、2つの対応する固定機構とを備える。
これにより、より正確な信号を取得することが可能となる。
本発明は、自動車のドアに取り付けられた取手を備えるカーアクセスアセンブリにも関係し、カーアクセスアセンブリはまた、上述の電子感知ユニットを備えている。
好ましくは、カーアクセスアセンブリは自動車のドアも備えている。
【0016】
本発明は、上述の少なくとも1つのカーアクセスアセンブリを備える自動車にも関する。
本発明の一態様によれば、カーアクセスアセンブリは、取手を車の部品に固定するための追加の固定要素を備えている。
好ましくは、追加の固定要素は、取手及び自動車の部品と協働するように構成されたネジであり、前記ネジは、基準面を横切る主方向に対してずれた軸を有している。特に、前記ずれの角度は45°±10°、または90°±10°である。
本発明の一態様によれば、取手は、自動車のドアの部品の内面よりもさらに延びる案内脚を備え、この案内脚は、センサに接続された電子感知ユニットの信号送信装置を案内するように構成されている。案内脚は、センサに接続された信号送信装置の保護手段として機能する。
【0017】
本発明の一態様によれば、自動車の部品には、外側面から自動車の部品の内面よりも遠い位置まで案内脚が通過するための窪みが設けられている。
本発明の一態様によれば、案内脚は、信号送信装置をガイドするためのチャネルを提供する。
本発明の一態様によれば、信号送信装置は、センサから信号を送信するように構成された電線またはフレキシブルプリント回路基板を備えている。
電線はシールドすることもシールドしないこともできる。
本発明の一態様によれば、車両アクセスシステムは電子制御ユニットも備えており、前記電子制御ユニットは信号送信装置と協働するように構成されたコネクタを備え、案内脚は前記電子制御ユニットを受け入れるためのハウジングを備えている。
【0018】
本発明の一態様によれば、電子制御ユニットは、センサからの測定値を追跡するように構成された剛性のプリント回路箱を備えている。
好ましくは、電子制御ユニットは、車両情報管理システムに接続されるコンセントケーブルを備えている。
あるいは、電子制御ユニットは、例えば電子制御ユニットのハウジングの外側面からアクセス可能なコンセントコネクタを備えることもできる。
電子制御ユニットは、内部構成要素を保護するためのポッティングによって実現されるハウジングを備えていてもよい。コンセントコネクタはポッティングの外側面にあってもよい。
上記で定義された、互換性のないさまざまな側面は組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例になる、自動車の取手及び電子感知ユニットの分解斜視図である。
図2】本発明の実施例になる取手及び電子感知ユニットを備えた自動車ドアの一部を示す斜視図である。
図3】本発明の実施例の第1の変形例による、電子感知ユニット及び案内脚を備えた取手の斜視図である。
図4】本発明の実施例の第2の変形例による、電子感知ユニット及び案内脚を備えた取手の斜視図である。
図5】本発明の実施例の第3の変形例による、電子感知ユニット及び案内脚を備えた取手の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、添付の図面を参照して以下に述べる詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるであろう。
以下の詳細な説明では、本発明の理解を容易にするために、図面の同じ要素または同じ機能を果たす要素には、同じ参照符号を付している。
【0021】
図1及び図2には、本発明の実施例に基づく、車のドア5に取り付けられた取手3用の電子感知ユニット1が示されている。
電子感知ユニット1は、基準面13に沿って延び、自動車のドア5の部品11の外側面9に取り付けられた、2つのセンサ7を備えている。
電子感知ユニット1は、各センサ7のための固定機構15を備えており、この固定機構15は、協働するように構成された第1の要素17及び第2の要素19を備えており、第1の要素17は、車のドア5の部品11及びセンサ7と協働するように構成されている。
【0022】
第2の要素19は、取手3に加えられた圧迫が指示の検出のためにセンサ7に送信されるように、取手3と協働するように構成されている。
外側面9とは、自動車のドア5の部品11のうち、車の外側に面する側をいう。部品11は、自動車の内部に面する内側面を備えている。
取手3は、自動車の例えば運転席側の外側面の取手である。「自動車」とは、バス、トラック、自家用車など、自動車業界のあらゆる種類の車両を指す。
各センサ7は、少なくとも1つのひずみゲージ21を含み、前記少なくとも1つのひずみゲージ21は、取手3に圧迫が加えられたときに変形するように構成されている。
固定機構15の第2の要素19は、少なくとも1つのひずみゲージ21を変形させるために、取手に加えられた圧迫を伝達することを可能にしている。したがって、ユーザが自動車の取手3を押したり引いたりすると、少なくとも1つのひずみゲージ21の変形が示唆されているように見える。
【0023】
各センサ7は、自動車のドア5のロック機構を開閉するように構成されている。
センサ7に、基準面13に対して横方向の圧縮圧力が加えられるとき、すなわち車のドア5を閉位置に向かって押すとき、ロックの指示が取得される。
センサ7に、基準面13に対して横方向の伸長圧力が加えられるとき、すなわち車のドアを開位置に向かって引くとき、解放の指示が取得される。
つまり、ユーザは、たった1回の動作で、車のドア5の解錠及び開放、または車のドア5の閉じ及び施錠を行うことができる。
少なくとも1つのひずみゲージ21は、フルブリッジひずみゲージ、またはハーフブリッジひずみゲージであってもよい。
取手3は、自動車の例えば運転席側の外側面の取手である。「自動車」とは、バス、トラック、自家用車など、自動車業界のあらゆる種類の車両を指す。
【0024】
各センサ7は、少なくとも1つのひずみゲージ21が取付けられた支持体23を備えており、この支持体23は、外側面9に取付けられ、または外側面9に取付けられた中間部分に取付けられるように構成されており、支持体23は基準面13と平行に延びている。
支持体23は実質的に平面であり、基準面13に対して平行に延びているため、取手3と外側面9との間へのセンサ7の挿入が容易である。
【0025】
各センサ7は、支持体23上に取り付けられた2つのひずみゲージ21を備えている。この支持体23は、金属材料で構成されることが好ましい。
支持体23は、少なくとも1つの取り付部25を備えており、固定機構15の対応する第3の要素27により、自動車の部品11に固定されるように構成されている。
少なくとも1つの取り付部25は、対応する第3の要素27を受け入れるオリフィスまたはスロットである。これは、例えばネジであり、場合によっては取り付けリングを備えている。
なお、支持体23は2つの取り付部25を有しており、ひずみゲージ21は支持体23の長手方向29に沿って、これら2つの取り付部25の間に位置している。
【0026】
第1の要素17は、設置時に基準面13を横切る主方向31に沿って延びている。車のドア5の部品11及び支持体23には、各々、第1の要素17が通過するための開口が設けられている。
両方の開口は、第1の要素17が通過できるように位置合わせされている。
第1の要素17は、外側面9に対向する車のドア5の部品11の内面と協働するように構成されたヘッド33を備える。
支持体23の開口は、この支持体23の長手方向29に沿って、2つのひずみゲージ21の間に位置している。ここで、第1の要素17はネジである。
ネジは、支持体23を外側面9に、または外側面9に取り付けられた中間部品に固定する効率的な方法である。
【0027】
第2の要素19は、取手3の凹部35と相補的な形状を呈し、この形状の相補性による協働が行われる。
この形状の相補性は、ユーザが取手3を押したり引いたりするときに、第1の要素17が取手3と一緒に動くことを可能にするので重要である。
ここで、第2の要素19はナットであり、このナットはネジと協働して支持体23を外側面9に固定するように構成されている。
各図に示すように、電子感知ユニット1は、2つの別個のセンサ7と、対応する2つの固定機構15とを備えている。
【0028】
カーアクセスアセンブリ37は、車のドア5に取り付けられた取手3を備え、このカーアクセスアセンブリ37はまた、上述の電子感知ユニット1を備えている。
取手は、この取手3と外側面9との間に挿入されるガスケット38を含むことができる。
カーアクセスアセンブリ37は、車のドア5も備えている。上述のように、少なくとも1つのカーアクセスアセンブリ37を備える車もある。
カーアクセスアセンブリは、取手3を車の部品11に固定するための追加の固定要素39を備えている。好ましくは、追加の固定要素39は、取手3及び自動車の部品11と協働するように構成されたネジであり、前記ネジは、基準面13に対して横方向に主方向31からずれた軸を呈する。
【0029】
特に、前記ずれの角度は、図1のように45°±10°、または図2のように90°±10°である。
図3図5に示すように、取手3は、自動車の部品11の内面よりもさらに延びる案内脚41を備え、この案内脚41は、センサ7に接続された信号送信装置43を案内するように構成されている。
案内脚41は、センサ7に接続された信号送信装置43の保護手段として機能する。
自動車の部品11は、図2では、外側面9から自動車の部品11の内面よりも遠い位置まで案内脚41を通過させるための窪み45を示している。
案内脚41は、信号送信装置43を案内するためのチャネル47を提供する。
【0030】
信号送信装置43は、図5の変形例のような電線、または、図3及び図4のような、センサ7からの信号を送信するように構成されたフレキシブルプリント回路基板を備えている。ワイヤはシールドされていてもいなくてもよい。
カーアクセスシステム1は、図3及び図4の変形例のように、電子制御ユニット49を備えることもできる。
前記電子制御ユニット49は、信号送信装置43と協働するように構成されたコネクタを備え、案内脚41は、前記電子制御ユニット49を受け入れるためのハウジングを提供する。
【0031】
電子制御ユニット49は、センサ7からの測定値を追跡するように構成された剛性のプリント回路箱を備えている。
図3に示すように、電子制御ユニット49は、車両情報管理システムに接続されるコンセントケーブル51を備えることができる。
あるいは、図4の変形例のように、電子制御ユニット49は、この電子制御ユニット49のハウジングの外側面からアクセス可能なコンセントコネクタ53を備えることができる。
電子制御ユニット49は、内部構成要素を保護するためにポッティングによって実現されるハウジングを備えていてもよい。 コンセントコネクタ53はポッティングの外側面にあってもよい。
言うまでもなく、本発明は、例として上述した唯一の実施形態に限定されるものではなく、全ての変形例を包含する。
【符号の説明】
【0032】
1 電子感知ユニット
3 取手
5 車のドア
7 センサ
9 外側面
11 部品
13 基準面
15 固定機構
17 第1の要素
19 第2の要素
21 ひずみゲージ
23 支持体
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】