(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037380
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】クランプ機構,クランプ装置,及び工作機械
(51)【国際特許分類】
B23B 31/117 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
B23B31/117 601C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142200
(22)【出願日】2022-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】514238825
【氏名又は名称】吉徑科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】316000286
【氏名又は名称】町田 昌弘
(71)【出願人】
【識別番号】522155464
【氏名又は名称】町田 善弘
(74)【代理人】
【識別番号】100090413
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 康稔
(72)【発明者】
【氏名】町田 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】町田 善弘
【テーマコード(参考)】
3C032
【Fターム(参考)】
3C032AA02
3C032AA07
(57)【要約】
【課題】 工具交換前に予め工具ホルダーを引き抜き可能な状態とすることで、速やかな工具交換を行う。
【解決手段】 サーボモーター610によってスピンドル200の全体を後退させると、バネ押え320,ドローバー300が固定板210に当接する。このため、バネ押え320は、相対的にドローバー300の前方にスライドし、伸縮バネ310が縮み、コレット400が前方にスライド可能となって、工具ホルダー500をコレット400から引き抜くことができる状態となる。工具ホルダー500を先端側に引き抜くと、コレット400が先端側にスライドし、開閉円筒部420のクランプ爪422が、スピンドル200内側の傾斜面232からアンクランプ溝230に入り込み、更には、コレット400の開閉円筒部420が開いて、工具ホルダー500のプルスタット504が引き抜かれる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランプ対象物のクランプ部分に接触するクランプ面が先端に形成されたスピンドル,
前記スピンドル内で、前記クランプ対象物をクランプするコレット,
前記コレットを駆動するドローバー,
前記クランプと前記ドローバーとの間に設けられた伸縮バネ,
この伸縮バネを、クランプ時は伸びるように、アンクランプ時は縮むように伸縮させる伸縮手段,
を備えており、
前記クランプ対象物の交換の前に、前記伸縮手段で前記伸縮バネを縮ませて、前記ドローバーにより、前記コレットがアンクランプ可能な状態とすることを特徴とするクランプ機構。
【請求項2】
前記クランプ対象物が工具ホルダーであり、
前記コレットは、工具ホルダーのプルスタットを掴むことで、前記工具ホルダーをクランプすることを特徴とする請求項1記載のクランプ機構。
【請求項3】
前記コレットは、前記クランプ対象物を掴むクランプ爪が開閉する開閉手段を備えており、
アンクランプ時に、前記クランプ爪が入り込むアンクランプ溝が前記スピンドルに設けられており、
前記クランプ対象物を取り外す前に、前記クランプ爪が前記アンクランプ溝に入り込んで前記開閉手段が開く状態となる位置となるように、前記ドローバーで前記コレットをスライドさせることを特徴とする請求項1記載のクランプ機構。
【請求項4】
前記伸縮バネを、前記スピンドルの後ろ側で押さえるバネ押えを設けたことを特徴とする請求項3記載のクランプ機構。
【請求項5】
前記ドローバーを主軸方向にスライドさせたときに、前記バネ押えによって前記伸縮バネを伸縮するための固定板を、前記スピンドルの後端側に設けたことを特徴とする請求項4記載のクランプ機構。
【請求項6】
前記コレット及び前記バネ押えを仮保持する仮保持手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のクランプ機構。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のクランプ機構を備えたことを特徴とするクランプ装置。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載のクランプ機構を備えたことを特徴とする工作機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具などを保持するクランプ機構,クランプ装置,及びそれらを使用するマシニングセンターなどの工作機械の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のクランプ装置としては、例えば、下記特許文献1記載の「工具クランプ装置」がある。これは、皿ばね以外に主軸内のドローバーの周囲に付勢用のコイルばねを設け、主軸後部のアンクランプシリンダの後部に仮保持シリンダを設けている。コイルばねは、アンクランプシリンダの動作で皿ばねによるドローバー引込付勢が解除された際にドローバーを弱い力で引込付勢して工具が脱落しないよう動作する。また、仮保持シリンダは、工具を引き抜き操作した際に前方へ移動したドローバーをその位置でロックし、次の工具が挿入されるまでドローバーがコイルばねの作用で後方に移動しないようにしている。
【0003】
下記特許文献2記載の「アンクランプ装置」は、アンクランプ時にプランジャピンを押すと、テーパー面とボールによる倍力機構によってドローバーが下方へ移動し、工具ホルダーが押し出されて、テーパー面と工具ホルダーとの密接状態が解除される。仮保持機構では、仮保持バネによってボールが溝に戻るため、ドローバーが上方に移動し、工具ホルダーも上方に戻り、そのテーパー面は、スピンドル側のテーパー面と再び接触して本来の位置に戻る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-231008号公報
【特許文献2】特開2010-214568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、マシニングセンターなどでは、ツールマガジンに装着されたドリル,リーマなどの工具を自動で交換するATC(自動工具交換装置:Automatic Tool Changer)を備えており、そして、ATCに設けられたクランプ機構に対して、ドリルなどを保持する工具ホルダーの交換が行われるが、工具交換に要する時間は短いほうがよい。そのためには、工具ホルダーの引き抜きを行うタイミングの全段階で引き抜き可能な状態にあると好都合である。
【0006】
本発明は、かかる点に着目したもので、工具交換前に予め工具ホルダーを引き抜き可能な状態とすることで、速やかな工具交換を行うことを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のクランプ機構は、クランプ対象物のクランプ部分に接触するクランプ面が先端に形成されたスピンドル,前記スピンドル内で、前記クランプ対象物をクランプするコレット,前記コレットを駆動するドローバー,前記クランプと前記ドローバーとの間に設けられた伸縮バネ,この伸縮バネを、クランプ時は伸びるように、アンクランプ時は縮むように伸縮させる伸縮手段を備えており、前記クランプ対象物の交換の前に、前記伸縮手段で前記伸縮バネを縮ませて、前記ドローバーにより、前記コレットがアンクランプ可能な状態とすることを特徴とする。
【0008】
主要な形態の一つによれば、前記クランプ対象物が工具ホルダーであり、前記コレットは、工具ホルダーのプルスタットを掴むことで、前記工具ホルダーをクランプすることを特徴とする。他の形態によれば、前記コレットは、前記クランプ対象物を掴むクランプ爪が開閉する開閉手段を備えており、アンクランプ時に、前記クランプ爪が入り込むアンクランプ溝が前記スピンドルに設けられており、前記クランプ対象物を取り外す前に、前記クランプ爪が前記アンクランプ溝に入り込んで前記開閉手段が開く状態となる位置となるように、前記ドローバーで前記コレットをスライドさせることを特徴とする。
【0009】
他の形態によれば、前記伸縮バネを、前記スピンドルの後ろ側で押さえるバネ押えを設けたことを特徴とする。あるいは、前記ドローバーを主軸方向にスライドさせたときに、前記バネ押えによって前記伸縮バネを伸縮するための固定板を、前記スピンドルの後端側に設けたことを特徴とする。更には、前記コレット及び前記バネ押えを仮保持する仮保持手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明のクランプ装置は、前記いずれかのクランプ機構を備えたことを特徴とする。本発明の工作機械は、前記いずれかのクランプ機構を備えたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、工具交換の前に、事前に工具ホルダーを交換可能な状態とすることで、工具交換を速やかに行って交換に要する時間を短縮し、作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例1を示す主軸方向の主要断面図である。(A)はクランプ時の様子を示し、(B)は(A)の#1-#1線に沿って矢印方向に見た断面を示し、(C)はバネ押え(終端環)320を示す。
【
図2】(A)は工具ホルダーを引き抜く前の状態を示し、(B)は工具ホルダーを引き抜くときの様子を示す。
【
図3】(A)は工具ホルダーを引き抜いた後の状態を示し、(B)は工具ホルダーを挿入する前の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例0014】
図1(A)は、本実施例のクランプ装置の主軸方向に沿った断面を示す。同図は、クランプ機構100に工具ホルダー500が挿入されている状態を示している。同図において、クランプ機構100は、円柱状のスピンドル200が、図示しない筐体(ハウジング)の内側に設けられた構造となっている。スピンドル200内には、主軸方向にドローバー300が貫通しており、ドローバー300の先端(図の左側)の縮径部302には、工具ホルダー500をクランプするコレット400が設けられている。
【0015】
これら、筐体,スピンドル200,ドローバー300,コレット400,工具ホルダー500は、主軸モーター600により、矢印FA(もしくはその逆方向)で示すように、全体が一体となって回転するようになっている。また、スピンドル200に対して、ドローバー300及びコレット400は、サーボモーター610によって、矢印FBで示すように、、スライド可能となっている。主軸モーター600による回転が行われているときは、サーボモーター610によるスライドは行われず、逆に、サーボモーター610によるスライドが行われるときは、主軸モーター600による回転は行われない。主軸モーター600やサーボモーター610の回転力は、図示しないギア手段やベルト手段によって適宜の回転速度に調整された後、それぞれ伝達されるようになっている。
【0016】
以上のうち、スピンドル200の後端側(図の右側)には、矢印FB方向のスライド動作を規制する固定板210が設けられている。一方、スピンドル200の先端(図の左側)には、テーパー面220が形成されており、これが工具ホルダー500のテーパー面502に当接するようになっている。また、スピンドル200のテーパー面220のコレット側には、アンクランプ溝230が設けられており、後述するようにコレット400の開閉円筒部420が開いたときに引っ掛かるようになっている。このスピンドル200のアンクランプ溝230は、傾斜面232を経て内周面に至っている。更に、コレット400の中央後ろ側には、ボール242,バネ244,バネ抑え246による仮保持機構240が設けられており、これによってコレット400の仮保持が行われるようになっている。仮保持機構240は、主軸の周りに適宜の間隔で複数設けられている。
【0017】
スピンドル200の中央付近から後ろ側には、内側にバネ収容部250が設けられており、ドローバー300との間に伸縮バネ310が設けられている。この伸縮バネ310の先端側は、バネ収容部250の壁面252に当接している。一方、伸縮バネ310の後端側は、ドローバー300の後端側に設けたバネ押え320に当接している。バネ押え320は、ドローバー300の後端側の拡径部304に対して主軸方向にスライド可能となっており、その先端が前記伸縮バネ310に当接している。また、
図1(C)に拡大して示すように、バネ押え320の外周には、球状の仮保持体330が主軸の周りに適宜の間隔で設けられている。これら仮保持体330は、スピンドル200の内側に設けられた凹部260,262のいずれかに嵌まり込むようになっている。
【0018】
次に、コレット400は、円柱状のスライド体410を中心に構成されており、その先端側には、工具ホルダー500のプルスタット504が嵌まり込む開閉円筒部420が設けられており、反対の後端側には、ドローバー300の先端の縮径部302が嵌まり込む凹穴430が設けられている。
図1(B)には、同図(A)の#1-#1線に沿って矢印方向に見た様子の概略が示されており、前記開閉円筒部420は、主軸方向に沿って複数のスリット426が設けられており、主軸と直交する径方向に開閉可能となっている。また、開閉円筒部420には、前記プルスタット504を掴むクランプ爪422が設けられている。
【0019】
次に、スライド体410の外周には、仮保持機構240のボール242が嵌まり込む凹部440,442が設けられている。また、スライド体410の後ろ側の外周面には、キー溝450が設けられており、スピンドル200側にピン452が設けられている。キー溝450及びピン452は、主軸の周りに適宜の間隔で複数設けられており、キー溝450にピン452がに係合することで、コレット400がスピンドル200内で回転しないようになっている。
【0020】
次に、工具ホルダー500は、その先端(
図1(A)の左側)に適宜の工具(図示せず)が取り付けられるようになっており、反対側は、テーパー面502とプルスタット504が設けられている。これらの構成は公知である。
【0021】
上述した伸縮バネ310は、
図1(A)や
図3の状態では、伸びた状態にある。このため、固定板210と、バネ押え320との間に隙間が生じている。これに対し、
図2に示す状態では、前記隙間が無くなっており、伸縮バネ310は、バネ押え320によって押されており、縮んだ状態となっている。
【0022】
コレット400による工具ホルダー500のクランプ・アンクランプの基本的な作用を説明すると、クランプ時は、
図1(A)に示すように、コレット400のクランプ爪422によって工具ホルダー500のプルスタット504の先端拡径部が掴まれており、かつ、クランプ爪422が、スピンドル200側の傾斜面232に当たっている。一方、アンクランプ時は、後述する
図2(B)に示すように、コレット400のクランプ爪422が、スピンドル200のアンクランプ溝230に入り込むようになり、コレット400の開閉円筒部420が開いて、工具ホルダー500のプルスタット504を引き抜くことができる状態となる。引き抜いた後は、後述する
図3(B)に示すようになる。
【0023】
次に、
図2~
図3も参照しながら、本実施例の動作を説明する。
<工具ホルダークランプ時>
図1(A)に、工具ホルダー500のクランプ時の様子を示す。この状態では、伸縮バネ310が伸びた状態となっており、このため、ドローバー300及びコレット400は、これ以上の伸びることができない。よって、工具ホルダー500を引き抜こうとしても、引き抜くことはできず、クランプ状態を維持する。そして、主軸モーター600を駆動すると、スピンドル200,ドローバー300,コレット400,工具ホルダー500が全体として、矢印FA方向に回転し、工具ホルダー500に保持されている工具(図示せず)によって加工が行われる。
【0024】
<工具ホルダー引き抜き前の状態> 主軸モーター600を停止した状態で、サーボモーター610によってスピンドル200及びドローバー300の全体を後退させると、
図2(A)に示すように、バネ押え320が固定板210に当接するようになる。更に、後退させると、バネ押え320が停止した状態で、ドローバー300後端がスライドし、固定板210に当接するようになる。このため、バネ押え320は、相対的にドローバー300の前方にスライドし、その仮保持体330が、後ろ側の凹部260から前側の凹部262に嵌まり込むようになり、伸縮バネ310が縮むようになる。また、コレット400の仮保持機構240は、ボール242が前側の凹部440に嵌まり込んでおり、コレット400が前方にスライド可能となっている。これにより、工具ホルダー500をコレット400から引き抜くことができる状態となる。
【0025】
<工具ホルダー引き抜き時> 次に、前記
図2(A)の状態から、工具ホルダー500を先端側に引き抜くと、コレット400が先端側にスライドし、開閉円筒部420のクランプ爪422が、スピンドル200内側の傾斜面232からアンクランプ溝230に入り込み、更には、コレット400の開閉円筒部420が開いて、
図2(B)に示すように、工具ホルダー500のプルスタット504が引き抜かれる。このとき、仮保持機構240は、ボール242が前側の凹部440から後ろ側の凹部442に嵌まり込むようになる。
【0026】
<工具ホルダーなしの状態> 工具ホルダー500をコレット400から引き抜くと、
図3(A)に示すようになる。そして、この状態で、サーボモーター610によって、スピンドル200を全体として前方向にスライドさせると、
図3(B)に示すように、バネ押え320及びドローバー300の後端が、固定板210から離れるようになる。すると、伸縮バネ310が伸び、ドローバー300が前方に押される。この際に、ドローバー300の縮径部302がコレット400の凹穴430に入り込むようになり、コレット400はわずかに前方に押される。これにより、工具ホルダー500をコレット400に挿入できる状態となる。
【0027】
<工具挿入時>
図3(B)の状態において、工具ホルダー500を挿入すると、工具ホルダー500のプルスタット504がコレット400の開閉円筒部420に入り込み、コレット400は、後端側にスライドする。このため、開閉円筒部420のクランプ爪422が、スピンドル200のアンクランプ溝230から、傾斜面232に沿って移動し、開閉円筒部420はプルスタット504を噛んで閉じるようになる。コレット400のスライドに伴い、仮保持機構240は、ボール242が凹部442から凹部440に嵌まり込む。更に、コレット400の後端方向へのスライドに伴って、ドローバー300も後端方向にスライドする。これにより、バネ押え320の外周の仮保持体330が、凹部262から凹部260に嵌まり込むようになる。このようにして、
図1(A)に示したクランプ状態となる。
【0028】
以上のように、本実施例によれば、工具ホルダー500の交換の前に、事前に前記コレット400がアンクランプ可能な状態となるので、工具交換を速やかに行うことができ、交換に要する時間を短縮し、作業効率の向上を図ることができる。
【0029】
<他の実施例> なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例に示した各部の形状・寸法は一例であり、同様の機能を奏するように設計変更可能である。例えば、仮保持機構・ピン・キーなどの機械要素は、必要に応じて設けてよい。
(2)前記実施例では、固定板210に対してスピンドル200,ドローバー300,コレット400の全体が主軸方向にスライドする構成としたが、逆にドローバー300等を固定し、固定板210を主軸方向にスライドするようにしてもよい。
(2)本発明のクランプ機構100の適用対象としては、例えば、マシニングセンターのATC(オートマチック・ツール・チャンジャー:自動工具交換装置)における工具ホルダーの交換に好適であるが、各種のクランプ機構に適用することができる。従って、クランプする対象も、工具ホルダーに限定されない。
以上のように、本実施例によれば、工具交換の前に、事前に工具ホルダーを交換可能な状態とすることで、工具交換を速やかに行って交換に要する時間を短縮し、作業効率の向上を図ることができるので、ATCなどに好適である。