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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037389
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】荷受け設備
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/00 20060101AFI20240312BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
B65G1/00 501F
B65G61/00 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142224
(22)【出願日】2022-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】福田 博之
(72)【発明者】
【氏名】山内 涼平
(72)【発明者】
【氏名】菅野 寿威
(72)【発明者】
【氏名】神戸 希美子
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022HH02
3F022LL32
3F022LL33
3F022MM01
3F022MM03
3F022MM11
(57)【要約】
【課題】 ドローンによって運搬された荷物をステージに載せて収容庫内に搬入することがより容易になる荷受け設備を提供する。
【解決手段】 本発明の荷受け設備10は、ドローンによって運搬された荷物が載置されるステージ20と、ステージ20と並ぶ位置に建てられ、荷物が内部に収容される収容庫40と、を備える。収容庫40が有する側壁41に、荷物を収容庫内に搬入する際に荷物が通過する搬入口45と、収容庫内の荷物を収容庫の外に取り出す際に荷物が通過する取出し口46と、が設けられており、搬入口45は、取出し口46よりも上方に位置する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドローンによって運搬された荷物が載置されるステージと、
前記ステージと並ぶ位置に建てられ、前記荷物が内部に収容される収容庫と、を備え、
前記収容庫が有する側壁に、前記荷物を前記収容庫内に搬入する際に前記荷物が通過する搬入口と、前記収容庫内の前記荷物を前記収容庫の外に取り出す際に前記荷物が通過する取出し口と、が設けられ、
前記搬入口が、前記取出し口よりも上方に位置する、荷受け設備。
【請求項2】
前記ステージの上端に前記荷物が載置され、
鉛直方向において、前記搬入口が設けられた範囲内に、前記ステージの上端が存在する、請求項1に記載の荷受け設備。
【請求項3】
前記収容庫が有する側壁のうち、前記ステージと対向する側に位置する部分に、前記搬入口が設けられ、
前記収容庫が有する側壁のうち、前記ステージとは反対側に位置する部分に、前記取出し口が設けられている、請求項1又は2に記載の荷受け設備。
【請求項4】
前記ステージは、前記収容庫とは分離しており、
前記ステージの下方位置に配置され、前記ステージを支える支柱をさらに備える、請求項1又は2に記載の荷受け設備。
【請求項5】
前記収容庫の内部を平面視した場合に、前記搬入口と前記取出し口とが直線上に配置されている、請求項1又は2に記載の荷受け設備。
【請求項6】
前記ステージの上端は、前記ドローンの離発着場を構成している、請求項1又は2に記載の荷受け設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷受け設備に係り、特に、ドローンによって運搬された荷物を受け取る荷受け設備に関する。
【背景技術】
【0002】
ドローンを利用した荷物の無人配送技術については、現在、開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。ドローンによって荷物を運搬する場合、ドローンが荷物を保持した状態で目的地に向かって飛行し、目的地にて荷物がドローンから離れる。ドローンから離れた荷物は、例えば荷物保管用の建屋内に搬入されて建屋内にて保管される。荷物の受取人は、建屋に赴き、建屋に設けられた取出し口を通じて、荷物を受け取る。
【0003】
ドローンによる荷物の配送先、つまり荷物の荷下ろし場所は、屋外に設定される場合が考えられる。具体的には、屋外にステージを設置し、ドローンによって運搬された荷物をステージ上に載置させる構成が考えられる。この構成では、ステージ上に載置された荷物が、荷物保管用の建屋(以下、収容庫)に設けられた搬入口を通じて、収容庫内に搬入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-056696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の構成を採用する場合、ドローンによって運搬された荷物をステージ上に載せ易くなっていることが望ましい。換言すると、ステージと収容庫とを備える荷受け設備において、ステージ上の荷物を収容庫内に容易に取り込むことが求められる。
【0006】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドローンによって運搬された荷物をステージに載せて収容庫内に搬入することがより容易になる荷受け設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題は、本発明の荷受け設備によれば、ドローンによって運搬された荷物が載置されるステージと、ステージと並ぶ位置に建てられ、荷物が内部に収容される収容庫と、を備え、収容庫が有する側壁に、荷物を収容庫内に搬入する際に荷物が通過する搬入口と、収容庫内の荷物を収容庫の外に取り出す際に荷物が通過する取出し口と、が設けられ、搬入口が、取出し口よりも上方に位置することにより解決される。
上記のように構成された荷受け設備によれば、ドローンによって運搬された荷物の搬入口が、荷物の取出し口よりも上方に設けられることで、より高い位置にて荷物を収容庫内に搬入する(取り込む)ことができる。これにより、ドローンによって運搬された荷物をステージに載せて収容庫内に搬入することがより容易になる。
【0008】
また、本発明の荷受け設備において、ステージの上端に荷物が載置され、鉛直方向において、搬入口が設けられた範囲内に、ステージの上端が存在してもよい。
上記の構成であれば、ドローンによって運搬された荷物をステージ上に載せることが、より容易になる。
【0009】
また、本発明の荷受け設備において、収容庫が有する側壁のうち、ステージと対向する側に位置する部分に、搬入口が設けられ、収容庫が有する側壁のうち、ステージとは反対側に位置する部分に、取出し口が設けられてもよい。
上記の構成であれば、ドローンによって運搬された荷物の収容庫内への搬入、及び、収容庫内の荷物の取出しを効率よく行うことができる。
【0010】
また、本発明の荷受け設備において、ステージは、収容庫とは分離しており、ステージの下方位置に配置され、ステージを支える支柱をさらに備えてもよい。
上記の構成であれば、収容庫をコンパクト化するとともに、ステージを適切に設置することができる。
【0011】
また、本発明の荷受け設備において、収容庫の内部を平面視した場合に、搬入口と取出し口とが直線上に配置されてもよい。
上記の構成であれば、収容庫をよりコンパクト化することができる。
【0012】
また、本発明の荷受け設備において、ステージの上端は、ドローンの離発着場を構成してもよい。
上記の構成であれば、ドローンの離発着がより容易になる。また、ステージの設置位置を高く設定すれば、ステージ上に置かれる荷物及びドローンに対するセキュリティ性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の荷受け設備によれば、ドローンによって運搬された荷物をステージに載せて収容庫内に搬入することがより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一つの実施形態に係る荷受け設備の全体斜視図である。
図2】本発明の一つの実施形態に係る荷受け設備の側方断面図である。
図3】本発明の一つの実施形態に係る荷受け設備の平面図である。
図4】収容庫内部を上方から見た図である。
図5】収容庫の側面図であり、収容庫の短手方向一端側から収容庫を見た図である。
図6】収容庫の側面図であり、収容庫の長手方向一端側から収容庫を見た図である。
図7】収容庫内部を収容庫の長手方向一端側から見た図である。
図8】移送装置の概略図である。
図9】上側のコンベア群によって荷物を搬送する際の経路を示す図である。
図10】下側のコンベア群によって荷物を搬送する際の経路を示す図である。
図11】参考例の荷受け設備の全体斜視図であり、図1と対応する図である。
図12】参考例の荷受け設備の側方断面図であり、図2と対応する図である。
図13】参考例の荷受け設備の側面図であり、図5と対応する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<<本発明の一つの実施形態に係る荷受け設備について>>
以下、本発明の一つの実施形態(以下、本実施形態)に係る荷受け設備の構成について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、添付の図面では、説明を分かり易くするために、図中の各機器を幾分簡略化及び模式化して示している。また、図中に示す各機器のサイズ(寸法)、機器間のサイズの比率、及び機器間の間隔等についても、実際のものとは異なっている。
【0016】
また、本明細書において、「直交」、「垂直」、「平行」及び「水平」は、本発明の技術分野において一般的に許容される誤差の範囲を含み、厳密な直交、垂直、平行及び水平に対して数度(例えば2~3°)未満の範囲内でずれている状態も含むものとする。
【0017】
また、以下では、互いに直交する3つの方向をX、Y、Z方向とする。X方向及びY方向は、それぞれ水平方向であり、互いに直交する2つの方向であり、X方向は、第1方向に相当し、Y方向は、第2方向に相当する。Z方向は、鉛直方向に相当する。
【0018】
本実施形態に係る荷受け設備(以下、荷受け設備10)は、ドローンDによる荷物の配送に利用され、例えば、人又は店舗が少ない地域(いわゆる過疎地域)に設置される。荷受け設備10は、上記の地域において物流インフラとして機能し、当該地域の住民は、荷受け設備10によって、より簡便に物資等を調達することができる。
【0019】
荷受け設備10は、図1及び2に示すように、ドローンDの離発着場をなすステージ20と、ドローンDによって運搬された荷物を収容する収容庫40と、を有する。収容庫40は、その内部に設置された機器とともに収容設備40Aを構成する。
【0020】
荷物を運搬するドローンDは、ステージ20に向かって飛行し、ステージ20の上端に着陸する。その後、ドローンDによって運搬された荷物は、ドローンDから離れ、ステージ20上に載置される。ドローンDは、荷物を下ろした後、ステージ20から離陸し、所定の場所(例えば、荷物の出荷場)に帰還する。ステージ20上の荷物は、収容庫40内に搬入されて収容庫40内にて一時的に保管され、その後、荷物の受取人が収容庫40を訪れると、その時点で収容庫40から払い出されて受取人に渡される。以上のように、荷受け設備10では、ドローンDによって運搬された荷物を無人で受け付ける。そして、受け付けた荷物を収容庫40内に保管することで、受取人は、好きな時間に荷物を受け取ることができる。
【0021】
ステージ20及び収容設備40Aのそれぞれの構成例について説明する。
(ステージ)
ステージ20は、ドローンDによって運搬された荷物が載置される台であり、前述したように、ステージ20の上端は、図1に示すようにドローンDの離発着場を構成している。ステージ20は、図3に示すように平面視で略矩形又は略方形状をなしている。ステージ20のサイズは、特に限定されず、荷物運搬用のドローンDを載置するのに十分な面積を有していればよいが、通常の荷物運搬用のドローンDのサイズに応じて、一辺が2~4m程度であるとよい。
【0022】
また、本実施形態において、ステージ20は、収容庫40とは分離しており、図2及び5に示すように収容庫40の外に配置されている。換言すると、収容庫40は、図1及び2に示すように、ステージ20と並ぶ位置に建てられている。このように本実施形態では荷物の受け取り場所、すなわちドローンDの離発着場が収容庫40の外に設けられていることで、その分、収容庫40をコンパクト化することができる。つまり、ステージ20を収容庫40の外に設けることで、ドローンDの離発着を可能にしつつ、収容庫40の高さ及び設置面積をより小さくすることができる。
【0023】
これまでのドローンによる荷物の配送技術では、ドローンDの離発着場を収容庫40の屋上に設ける場合があった。その場合には、収容庫40に屋上に屋根を取り付ける等して収容庫40の階数が増える。これに対して、本実施形態では、収容庫40の外にドローンDの離発着場であるステージ20を設けることで、平屋での計画となり、建設地の条件によっては、収容庫40の設置に係る上記の申請手続が簡素化する。
【0024】
ステージ20と収容庫40との間には、両者を連絡する連絡通路ILが設けられ、連絡通路ILは、図5に示す通路カバー30によって覆われている。また、連絡通路IL内には、図2に示すように、ステージ20から収容庫40へ荷物を搬送する搬送機構32が設けられている。搬送機構32は、例えば、ベルトコンベア又はローラ等によって構成され、その一端部(厳密には、搬送方向上流側の端部34)は、ステージ20の一部をなし、ステージ20の上端で露出している。また、搬送機構32のうち、搬送下流側の端部36は、図2に示すように収容庫40内に入り込んでいる。
【0025】
ステージ20の上端は、平坦面をなしており、その平坦面上には、ドローンDの着陸地点を示す着陸用マーク(不図示)が形成されている。ドローンDは、着陸時に、このマークを検出することでステージ20上の着陸地点を認識し、その地点に向かって降下する。
なお、ステージ20を構成する材料は、特に限定されないが、板材であってもよく、例えば、孔付きファインフロア(登録商標)を用いてもよい。また、ステージ20上には、荷物落下防止用のワイヤがステージ20の外縁に沿って架設されてもよい。また、赤外線又はGPS(Global Positioning System)を利用してドローンDをステージ20上の着陸地点に誘導してもよい。
【0026】
また、ステージ20には、不図示の荷物誘導機構が設けられている。荷物誘導機構は、板材又はロッド等によって、ステージ20に載せられた荷物の側方を押し、ステージ20上の所定位置、具体的には上記の連絡通路ILと隣り合う位置まで誘導する。その後、荷物誘導機構は、連絡通路IL内に設けられた搬送機構32の端部(厳密には、ステージ20の上端で露出した、搬送方向上流側の端部34)に荷物が載るように、当該荷物をさらに押し込む。これにより、ステージ20に載せられた荷物は、上述の搬送機構32によって、ステージ20から連絡通路ILを経由して収容庫40内に搬入される。
なお、荷物誘導機構は、上述の構成に限定されるものではなく、例えば、ステージ20の各部にローラを配置し、各ローラの回転駆動によってステージ20上の荷物を上記の位置まで誘導する構成であってもよい。
【0027】
また、ステージ20は、ステージ20の下方位置に配置された支柱22によって支持されている。支柱22は、鋼材からなり、地面上に設置された支柱基礎24に固定されたベースプレートと、ベースプレートから上方に真っ直ぐ延出した支柱本体とによって構成される。また、支柱22は、ステージ20の下方に複数配置されてもよく、例えば、ステージ20の四角のそれぞれの直下に支柱22が一本ずつ配置されてもよい。また、補強の観点から、支柱22同士の間にはブレス(不図示)が取り付けられてもよい。
なお、支柱基礎24は、例えばプレキャストコンクリートからなり、工場等によって事前に成形されたものが用いられる。
【0028】
支柱22は、Z方向においてステージ20を好適な位置に配置するのに適した長さを有しており、その長さは、地面からステージ20の上端までの距離が0.9m以上、より好ましくは1.7m程度となるように設計されるとよい。この場合には、ステージ20上に置かれたドローンD及び荷物が、地上にいる人にとって届き難い位置(高さ)にあるため、セキュリティ性(盗難回避性)を向上させることができる。
【0029】
また、ステージ20、支柱22、支柱基礎24、連絡通路IL、通路カバー30、搬送機構32、及び荷物誘導機構は、ユニットとして一体化されたものであってもよく、その場合には、荷受け設備10の設置現場に一ユニットとして搬送されてもよい。あるいは、上記の各機器を工場にて製作し、荷受け設備10の設置現場にて搬送し、その場所で組み立ててもよい。
【0030】
(収容設備)
収容設備40Aは、収容庫40と、収容庫40の内部に設置された機器とによって構成される。収容庫40内の機器は、図4に示すコンベアユニット50及び移送装置60を含む。以下では、収容庫40の構成と、収容庫40内の各機器の構成及び配置位置等について説明する。
【0031】
[収容庫]
収容庫40は、ドローンDによって運搬されてステージ20上に載せられた荷物が収容される建物(構造物)である。本実施形態に係る収容庫40は、一階建ての平屋であり、図3に示すように、平面視で矩形状をなしている。ただし、収容庫40の階数、及び、収容庫40を平面視した際の外形形状については、特に限定されるものではない。
収容庫40の長手方向は、X方向であり、短手方向は、Y方向である。収容庫40のX方向一端側の面(以下、道路側小口面ともいう)は、図1に示すように道路に面している。収容庫40のX方向他端側の面、すなわち、道路側小口面とは反対側の面(以下、ステージ側小口面)は、図2及び4から分かるように、ステージ20と隣り合い、ステージ20と対向している。
【0032】
収容庫40の平面サイズ、すなわち、X方向の長さ(全長)及びY方向の長さ(幅)については、特に限定されないが、全長については、3m~6mであるとよく、幅については、1m~3mであるとよい。
【0033】
本実施形態において、収容庫40は、工場にて予め製作され、荷受け設備10の設置現場に搬送されて設置され、詳しくは、図2に示すように、現場の地面上に構築された基礎41に載せられる。収容庫40用の基礎41は、フーチング41aの上に立上り部41bを設けて構成され、フーチング41aは、例えばプレキャストコンクリートからなり、立上り部41bは、例えば梯子状に組まれたH型鋼からなる。
【0034】
収容庫40は、図2~5に示すように、屋根42と、床43と、屋根42と床43との間に配置されて収容庫40の内部を側方から取り囲む側壁44とを有する。屋根42は、例えば鋼板を材料として折板葺方式で施工され、屋根42をなす鋼板としては、ガルバリウム(登録商標)鋼板等が用いられる。また、本実施形態に係る屋根42は、若干の勾配を有する傾斜屋根であり、Y方向の一端から他端に向かうに連れて徐々に下がっている。床43は、例えば、ファインフロア(登録商標)によって構成され、基礎41の立上り部41bに固定されている。
【0035】
側壁44は、収容庫40のX方向両端面、及びY方向両端面の四面をなしており、例えば、サイディング(より具体的には、角波サイディング)によって構成されている。側壁44のうち、Y方向における各端面をなす部分には、ガラリ等のような給排気用の機器が備えられてもよい。また、側壁44の下端と基礎41との間に隙間が形成される場合には、その隙間への雨水等の進入を防ぐための水切部材が設置されてもよい。
【0036】
側壁44のうち、X方向における一端面、詳しくはステージ側小口面をなす部分には、図2に示すように搬入口45が設けられている。搬入口45は、ドローンDによって運搬されてステージ20上に載置された荷物を収容庫40内に搬入する際に荷物が通過する開口である。詳しく説明すると、搬入口45は、連絡通路ILと連通しており、ステージ20上から連絡通路IL内を移動した荷物は、搬入口45を通過することで収容庫40内に取り込まれる。
【0037】
なお、搬入口45のサイズ及び形状については、特に限定されないが、例えば、正面視で矩形又は方形状であり、搬入対象の荷物がスムーズに通過できるサイズであればよい。また、搬入口45には、開閉自在なシャッタが設けられ、荷物が収容庫40内に搬入されるとき以外は、シャッタにより搬入口45が閉じられてもよい。
【0038】
以上のように本実施形態では、側壁44に設けられた搬入口45を通じて収容庫40の側方から荷物が収容庫40内に取り込まれる。また、本実施形態では、搬入口45が、側壁44においてステージ20と対向する側に位置する部分に設けられているため、ステージ20上に置かれた荷物をスムーズに効率よく収容庫40内に搬入することができる。
【0039】
側壁44のうち、X方向においてステージ20とは反対側に位置する部分、詳しくは、道路側小口面をなす部分には、図2に示すように取出し口46が設けられている。取出し口46は、収容庫40内に保管された荷物を収容庫40の外に取り出す際に荷物が通過する開口である。詳しく説明すると、収容庫40内に保管された荷物は、コンベアユニット50の駆動(より詳しくは、後述の第1下側コンベア54の駆動)により、取出し口46に向けて搬送され、取出し口46を通過することで収容庫40の外に払い出される。荷物の受取人は、取出し口46を通じて収容庫40から払い出された荷物を受け取ることができる。
なお、取出し口46のサイズ及び形状については、特に限定されないが、例えば、正面視で矩形又は方形状であり、収容庫40に保管された荷物がスムーズに通過できるサイズであればよい。
【0040】
また、本実施形態では、取出し口46が、側壁44において道路に面した側に位置する部分に設けられているため、荷物の受取人は、道路から取出し口46へアクセスし易く、取出し口46から払い出された荷物をスムーズに効率よく受け取ることができる。また、取出し口46が仮に側壁44においてY方向端面、詳しくは、傾斜した屋根42の下端側により近い方の端面をなす部分に設けられた場合、例えば屋根42に積もった雪が落下した際に、取出し口46が雪に埋もれたり、取出し口46の前方に雪が堆積したりする虞がある。このような状況では、雪により、取出し口46での荷物の受け取りが難しくなる。
【0041】
これに対して、本実施形態では、取出し口46が、側壁44においてX方向端面(小口面)をなす部分に設けられているため、上記の不具合を回避することができる。また、取出し口46が小口面に設けられた構成では、取出し口46の奥側に位置する空間の長さ(奥行)を、より確保し易くなる。
【0042】
なお、防犯上の観点から、取出し口46を開閉するシャッタと、シャッタのロックを解除する電子錠とを設け、荷物の受取人が電子錠のロックを解除しない限り、シャッタが常時閉状態となっているとよい。
【0043】
次に、Z方向における搬入口45及び取出し口46の位置、及び両者の位置関係について説明する。取出し口46は、図6に示すように、荷物の受取人が取出し口46から払い出された荷物を容易に受け取れる高さに設定されるのが望ましく、取出し口46の下端が地面から0.6m~1m程度の位置に設定されているとよい。
【0044】
搬入口45は、図2に示すように、Z方向において取出し口46よりも上方に位置している。特に、本実施形態では、搬入口45は、Z方向において、ステージ20の上端と同じ位置に設けられており、詳しくは、Z方向において、搬入口45が設けられた範囲内に、ステージ20の上端が存在している。これにより、ドローンDによって運搬された荷物をステージ20に載せて収容庫40内に搬入することがより容易になる。
【0045】
分かり易く説明すると、搬入口45がより高い位置に設けられていれば、飛行するドローンDの荷を下しやすく、収容庫40内へ搬入し易くなる。また、ステージ20が搬入口45と同じ高さに設けられている構成において、搬入口45がより高い位置にあれば、ドローンDの離発着がより容易になる。さらに、搬入口45がより高い位置にあれば、ステージ20上に置かれた荷物及びドローンDにアクセスしにくくなり、セキュリティ性(盗難回避性)を向上させることができる。さらにまた、搬入口45及びステージ20が比較的高い位置にあれば、多雪地域等に荷受け設備10を設置する場合であっても、ステージ20及び搬入口45が雪に埋もれてしまう事態を回避することが容易になる。
【0046】
また、本実施形態では、前述のように、収容庫40の側壁44のうち、ステージ側小口面をなす部分に、搬入口45が設けられており、その反対側に位置する道路側小口面をなす部分に、取出し口46が設けられている。かかる構成であれば、ドローンDによって運搬された荷物は、X方向において収容庫40の一端側から搬入され、収容庫40内での収容庫40の一端から他端に向かって搬送され、X方向における収容庫40の他端側から取り出されることになる。このような構成によれば、荷物の収容庫40内への搬入、収容庫40内での荷物の移動(搬送)、及び、収容庫40内の荷物の取出しを効率よくスムーズに行うことができる。
【0047】
また、本実施形態では、収容庫40の内部を平面視した場合に、図4から分かるように、Y方向において搬入口45と取出し口46とが同じ位置に設けられており、換言すると、搬入口45と取出し口46とが直線上に配置されている。この場合には、収容庫40における搬入口45から取出し口46への荷物の搬入経路が、単純化され、具体的には直線状の経路となる。この結果、収容庫40内において上記の搬入経路を確保するために必要なスペースを小さくすることができ、収容庫40をよりコンパクトにすることができる。なお、搬入口45と取出し口46とが直線上に配置されているとは、搬入口45が設けられた範囲と、取出し口46が設けられた範囲とが、XY平面において一致しており、且つ、X方向に列をなして並んでいることを意味する。
【0048】
[コンベアユニット]
コンベアユニット50は、収容庫40内に搬入された荷物を搬送し、また、一時的に荷物を保管する装置である。本実施形態のコンベアユニット50は、図4及び7に示すように、Y方向に間隔を空けて並ぶ第1コンベア51及び第2コンベア52と、2つのコンベアの間を連絡する第1受渡し部57及び第2受渡し部58とを有する。
【0049】
2つのコンベアのうち、Y方向一端側に位置する第1コンベア51は、収容庫40内にてX方向に延出した状態で配置されている。Y方向他端側に位置する第2コンベア52は、図7に示すように、Z方向において第1コンベア51と同じ位置にあり、且つY方向において第1コンベア51と並ぶ位置にてX方向に延出した状態で配置されている。各コンベアは、ローラコンベア又はベルトコンベア等によって構成され、荷物を載せて荷物をX方向に搬送する。また、各コンベアは、保管用の棚(パレット)としても機能し、コンベア上に荷物を載せることで、その荷物を一時的に保管することができる。
【0050】
また、本実施形態において、第1コンベア51は、図7に示すように、上下に並んだ第1上側コンベア53及び第1下側コンベア54を有する。第1上側コンベア53及び第1下側コンベア54は、X方向及びY方向の各々において互いに同じ位置に配置されている。同様に、第2コンベア52は、図7に示すように、上下に並んだ第2上側コンベア55及び第2下側コンベア56を有する。第2上側コンベア55及び第2下側コンベア56は、X方向及びY方向の各々において互いに同じ位置に配置されている。また、図7に示すように、第1上側コンベア53と第2上側コンベア55とは、Z方向において同じ位置に配置され、第1下側コンベア54と第2下側コンベア56とは、Z方向において同じ位置に配置されている。
【0051】
第1受渡し部57は、図4に示すように、X方向において、第1コンベア51の一端部(取出し口46側の端部)、及び第2コンベア52の一端部(取出し口46側の端部)と隣り合う位置に配置され、Y方向に沿って延出している。そして、第1受渡し部57は、X方向において、第1コンベア51の一端部から荷物を受け取り、その荷物を第2コンベア52の一端部に渡す。
【0052】
詳しく説明すると、第1受渡し部57は、ローラコンベア又はベルトコンベア等によって構成されており、荷物を載せてY方向に搬送する。また、Y方向における第1受渡し部57の両端部は、トランサであり、搬送方向を90度切り替えられるように構成されている。これにより、第1コンベア51においてX方向の一端部まで搬送された荷物は、第1受渡し部57のY方向一端部上に載置され、その場所で搬送方向が90度切り替えられて、Y方向に第2コンベア52側に向かって搬送される。そして、荷物が第1受渡し部57のY方向他端部上に配置されると、その場所で再び搬送方向が90度切り替えられて、第2コンベア52のX方向の一端部に上記の荷物が渡される。
【0053】
なお、本実施形態において、第1受渡し部57は、上下に並べて2つ配置されており、上側の第1受渡し部57は、X方向において、第1上側コンベア53の一端部から荷物を受け取り、その荷物を第2上側コンベア55の一端部に渡す。下側の第1受渡し部57は、X方向において、第1下側コンベア54の一端部から荷物を受け取り、その荷物を第2下側コンベア56の一端部に渡す。
【0054】
第2受渡し部58は、図4に示すように、X方向において、第1コンベア51の他端部(搬入口45側の端部)、及び第2コンベア52の他端部(搬入口45側の端部)と隣り合う位置に配置されている。そして、第2受渡し部58は、X方向において、第2コンベア52の他端部から荷物を受け取り、その荷物を第1コンベア51の他端部に渡す。第2受渡し部58の詳細構成については、第1受渡し部57と同様であるため、説明を省略することとする。
【0055】
なお、本実施形態において、第2受渡し部58は、上下に並べて2つ配置されており、上側の第2受渡し部58は、X方向において、第2上側コンベア55の他端部から荷物を受け取り、その荷物を第1上側コンベア53の他端部に渡す。下側の第2受渡し部58は、X方向において、第2下側コンベア56の他端部から荷物を受け取り、その荷物を第1下側コンベア54の他端部に渡す。
【0056】
以上のコンベアユニット50によれば、収容庫40内に搬入された荷物を、第1コンベア51、第1受渡し部57、第2コンベア52、及び第2受渡し部58によって構成された搬送経路にて搬送することができ、詳しくは、平面的に循環させることができる(図9参照)。これにより、収容庫40内に搬入された荷物を、各コンベア上又は各受渡し部上に載せておくことができ、この結果、複数の荷物を収容庫40内で一時的に保管することができる。
【0057】
また、本実施形態では、第1コンベア51、第1受渡し部57、第2コンベア52、及び第2受渡し部58の組み合わせ(以下、コンベア群)が、上下に並べて2組設けられていることで、収容庫40内により多くの荷物を保管することができる。つまり、それぞれのコンベア群にて複数の荷物が載置され、各荷物は、コンベア群内で平面的に循環することができる。なお、それぞれのコンベア群に載置できる荷物の数については、特に限定されず、コンベア群を構成する各コンベアや各受渡し部のサイズに応じて任意の数に設定してもよい。
【0058】
[移送装置]
移送装置60は、図4に示すように、収容庫40内において、搬入口45と第1コンベア51との間に配置され、第1上側コンベア53及び第1下側コンベア54のうち、一方から他方に荷物を移送する。具体的に説明すると、移送装置60は、図8に示すように荷物を載せた状態で昇降する昇降部61(リフタ)を備えている。昇降部61は、搬送ローラ又は搬送コンベアによって構成され、Z方向において、第1上側コンベア53と第1下側コンベア54との間を往復移動することができる。また、昇降部61は、図8に示すように、X方向において、第1コンベア51(詳しくは、第1上側コンベア53及び第1下側コンベア54)と隣り合う位置に配置されている。
【0059】
そして、第1上側コンベア53及び第1下側コンベア54のうち、いずれか一方のコンベアに載置された荷物が昇降部61に載せられた後に、昇降部61が昇降動作を行い、もう一方のコンベアと同じ高さまで移動する。その後、昇降部61を構成する搬送ローラ又は搬送ベルトが駆動することで、昇降部61上の荷物が、もう一方のコンベア(その時点で昇降部61と同じ高さにあるコンベア)に渡される。以上の要領にて、移送装置60は、昇降部61の昇降動作により、第1上側コンベア53及び第1下側コンベア54の一方から他方に荷物を移動することができる。これにより、収容庫40内の荷物を、上下のコンベア群の間で自由に移送することができる。
【0060】
次に、収容庫40内における各機器の配置位置と、機器間の位置関係について説明する。
本実施形態では、図2に示すように、上下に並べて2組設けられたコンベア群のうち、上側のコンベア群が、Z方向において搬入口45と同じ位置に配置されている。つまり、第1上側コンベア53及び第2上側コンベア55のそれぞれに荷物が載置される位置は、Z方向において、搬入口45が設けられた範囲に存在する。これにより、図9に示すように、搬入口45を通じて収容庫40内に搬入された荷物を、スムーズに上側のコンベア群に載せることができる。この結果、ステージ20上に置かれた荷物を収容庫40内に搬入し易くする目的で搬入口45の位置をより高く設定した構成において、搬入された荷物を、適切に且つスムーズに上側のコンベア群へ搬送し、その場所にて保管することができる。
【0061】
また、本実施形態では、図2に示すように、下側のコンベア群が、Z方向において取出し口46と同じ位置に配置されている。つまり、第1下側コンベア54及び第2下側コンベア56のそれぞれにて荷物が載置される位置は、Z方向において、取出し口46が設けられた範囲に存在する。これにより、図10に示すように、収容庫40内の荷物を、下側のコンベア群、詳しくは第1下側コンベア54によってスムーズに取出し口46まで搬送することができる。この結果、収容庫40内の荷物を取出し口46から収容庫40の外に適切に且つスムーズに払い出すことができる。
【0062】
なお、本実施形態では、上記の通り、下側のコンベア群の上に載せられた荷物が、取出し口46から収容庫40の外に払い出される。そのため、上側のコンベア群に載せられた荷物を収容庫40内から取り出す場合には、その荷物を昇降部61に載せてから昇降部61を下降させ、第1下側コンベア54に引き渡す。その後、第1下側コンベア54の駆動により、上記の荷物を取出し口46に向けて搬送し、その荷物が取出し口46に到達して取出し口46を通過する。以上の手順により、上側のコンベア群の上に載せられていた荷物を適切に収容庫40の外に払い出しすることができる。
【0063】
また、本実施形態では、第1コンベア51及び搬入口45を平面視した場合に、図4に示すように、第1コンベア51及び搬入口45が、X方向において直線上に並んで配置されている。より詳しく説明すると、第1コンベア51(厳密には、第1上側コンベア53及び第1下側コンベア54)、搬入口45、及び取出し口46を平面視した場合、第1コンベア51、搬入口45、及び取出し口46が、X方向において直線上に並んで配置されている。
【0064】
上記の位置関係によれば、搬入口45から搬入された荷物を第1コンベア51にスムーズに載せることができ、また、第1コンベア51によってX方向に搬送された荷物を取出し口46から収容庫40の外にスムーズに取り出すことができる。また、第1コンベア51、搬入口45、及び取出し口46が直線上に並んでいない構成、すなわち、これらの各々がY方向において互いにずれた位置に配置されている場合には、搬入口45と第1コンベア51との間、及び、第1コンベア51と取出し口46との間に、これらの間を連絡する別の搬送機構を設置する必要がある。これに対して、本実施形態のように、第1コンベア51、搬入口45、及び取出し口46が直線上に並んでいれば、上記のように別途の搬送機構を設置する必要がなく、その分、収容庫40をコンパクトにすることができる。
【0065】
さらに、本実施形態では、第1コンベア51、搬入口45、取出し口46及び昇降部61を平面視した場合、第1コンベア51、搬入口45、取出し口46及び昇降部61が、X方向において直線上に並んで配置されている。このような配置によれば、収容庫40をより一層コンパクトにすることができる。
【0066】
また、本実施形態では、図4から分かるように、取出し口46が、Y方向において収容庫40の一端側(例えば、傾斜した屋根43の上端により近い側)に寄った位置に設けられている。これにより、第1コンベア51、搬入口45、及び取出し口46が直線上に並べて配置することで収容庫40をコンパクト化する効果を、より有効に発揮することができる。つまり、取出し口46がY方向において道路側小口面の中央部に設けられている場合と比較して、収容庫40をよりコンパクト化することができる。
【0067】
さらに、本実施形態では、図4に示すように、移送装置60が、Y方向において、コンベアユニット50が備える2列の第1コンベア51及び第2コンベア52が配置されている範囲内に収まった状態で配置されている。換言すると、Y方向において、第1コンベア51の第2コンベア52とは反対側の端から、第2コンベア52の第1コンベア51とは反対側の端までの範囲内に、移送装置60が配置されている。このような位置関係によれば、Y方向においてコンベアユニット50の設置範囲内に移送装置60を設置することで、その範囲の外に移送装置60が設置される場合に比べて、収容庫40を一段とコンパクトにすることができる。
【0068】
<<その他の実施形態について>>
以上までに、本発明の荷受け設備に関する一つの実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれることは勿論である。
【0069】
上記の実施形態では、第1コンベア51及び第2コンベア52の各々が、上下に並べて2つ設けられていることとした。ただし、これに限定されず、第1コンベア51及び第2コンベア52の各々が1つずつ設けられてもよい。あるいは、第1コンベア51及び第2コンベア52の各々が、上下に並べて3つ以上設けられてもよい。
【0070】
上記の実施形態では、第1コンベア51及び第2コンベア52がY方向に並び、且つZ方向において同じ位置に設けられており、これらのコンベアによって構築される搬送経路において荷物を平面的に循環可能な方式で搬送することとした。ただし、これに限定されるものではなく、設置されるコンベアの列の数が1列のみでもよく、すなわち、第2コンベア52が設けられず第1コンベア51のみが設けられてもよい。あるいは、第1コンベア51及び第2コンベア52を含む3列以上のコンベアがY方向に並んで設けられてもよい。しかし、収容庫40をよりコンパクトにする観点では、上記の実施形態の方がより好ましい。
【0071】
上記の実施形態では、収容庫40の側壁44のうち、X方向の端面(収容庫40の長手方向における端面)に搬入口45及び取出し口46が設けられていることとした。ただし、これに限定されず、搬入口及び取出し口のうちの少なくとも一方が、Y方向の端面(収容庫40の短手方向における端面)に設けられてもよい。
【0072】
上記の実施形態では、収容庫40の側壁44において、X方向の一端側に搬入口45が設けられ、X方向において搬入口45とは反対側の面(収容庫40の長手方向における端面)に取出し口46が設けられていることとした。ただし、これに限定されず、搬入口45及び取出し口46が、X方向において同じ側、つまり、側壁44において同じ端部に設けられてもよい。しかし、収容庫40内への荷物の搬入、及び収容庫40内の荷物の取出しを効率よく行う観点では、上記の実施形態の方がより好ましい。
【0073】
上記の実施形態では、第1コンベア51、搬入口45、及び取出し口46を平面視した場合、第1コンベア51、搬入口45、及び取出し口46が、X方向において直線上に並んで配置されていることとしたが、これに限定されるものではない。少なくとも、第1コンベア51及び搬入口45がX方向において直線上に並んで配置されればよく、取出し口46は、上記の直線から若干ずれた位置に配置されてもよい。しかし、収容庫40をよりコンパクトにする観点では、第1コンベア51、搬入口45、及び取出し口46のすべてが直線上に並んで配置されていることが好ましい。
【0074】
上記の実施形態では、荷物を運搬したドローンDがステージ20に着陸して荷物を離すことで、荷物がステージ20上に下されることとした。ただし、これに限定されず、ステージ20の上空を飛行しているドローンが、ステージ20の直上位置から荷を落下させることで、ステージ20上に荷物を下してもよい。
【0075】
また、本発明の荷受け設備とは構成が異なるが、図11~13に示すようにステージ20の高さを下げ、搬入口45がZ方向において取出し口46と同じ位置又は略同一位置にある荷受け設備も考えられる。この構成によれば、収容庫40の床とステージ20とが近づくことで、収容庫40を単一階の建物とみなすことができる。このことは、収容庫40の設置に係る上記の申請手続を簡素化する上で有利に寄与する。なお、図11~13において、上記の実施形態と同じ機器又は同様の用途に用いられる機器については、上記の実施形態と同じ符号が付けられている。
【符号の説明】
【0076】
10 荷受け設備
20 ステージ
22 支柱
24 支柱基礎
30 通路カバー
32 搬送機構
34,36 端部
40 収容庫
40A 収容設備
41 基礎
41a フーチング
41b 立上り部
42 屋根
43 床
44 側壁
45 搬入口
46 取出し口
50 コンベアユニット
51 第1コンベア
52 第2コンベア
53 第1上側コンベア
54 第1下側コンベア
55 第2上側コンベア
56 第2下側コンベア
57 第1受渡し部
58 第2受渡し部
60 移送装置
61 昇降部
D ドローン
IL 連絡通路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13