(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037416
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】車両のスライドドア装置
(51)【国際特許分類】
E05D 15/10 20060101AFI20240312BHJP
E05B 79/02 20140101ALI20240312BHJP
E05B 79/20 20140101ALI20240312BHJP
E05B 83/40 20140101ALI20240312BHJP
E05D 15/32 20060101ALI20240312BHJP
B60J 5/06 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
E05D15/10
E05B79/02
E05B79/20
E05B83/40
E05D15/32
B60J5/06 B
B60J5/06 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142277
(22)【出願日】2022-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】門田 豪郎
(72)【発明者】
【氏名】坂▲崎▼ 圭一
【テーマコード(参考)】
2E034
2E250
【Fターム(参考)】
2E034FA01
2E034GA08
2E034GB15
2E250AA21
2E250HH01
2E250KK01
2E250LL01
2E250MM01
2E250PP04
2E250QQ08
(57)【要約】
【課題】ケーブルの摩耗を抑制できる車両のスライドドア装置を提供する。
【解決手段】車両のスライドドア装置10は、スライドレール11と、四節リンク機構部12と、を備え、四節リンク機構部12は、レール側アーム部20と、ドア側アーム部30と、一対のリンク部材40と、を有しており、四節リンク機構部12は、車幅方向Wにおけるドア側アーム部30とレール側アーム部20との間の距離が変更されるように構成されており、一対のリンク部材40には、スライドドアを全開位置にて車体にロックするロック機能部13が取り付けられており、ドア側アーム部30には、ケーブル80と、ケーブル80の操作に連動してロック機能部13を押圧するとともに車体とのロックを解除する伝達部82と、を備えるケーブル機能部14が取り付けられており、伝達部82は、四節リンク機構部12がスライドレール11を移動する際に、ロック機能部13から離間する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のスライドドア装置であって、
前記車両の前後方向を前後方向とし、前記前後方向の前側及び後側を前側及び後側とするとき、
車体に取り付けられたスライドレールと、
前記スライドレールに対してスライドドアをスライド移動可能に連結する四節リンク機構部と、を備え、
前記スライドレールは、前記前後方向に沿って延在する直線部と、前記直線部の前端部から車幅方向の内側に曲がって延在する曲げ部と、を有し、
前記四節リンク機構部は、前記スライドレールに摺動可能に設けられたレール側アーム部と、前記スライドドアに固定されたドア側アーム部と、前記前後方向に並んで設けられ、前記レール側アーム部と前記ドア側アーム部とを回動可能に連結する一対のリンク部材と、を有しており、
前記レール側アーム部が前記直線部と前記曲げ部との間を移動することに伴って前記四節リンク機構部の姿勢が変化することにより、車幅方向における前記ドア側アーム部と前記レール側アーム部との間の距離が変更されるように構成されており、
前記一対のリンク部材の一方には、前記車体に設けられたストライカに係合可能に構成されたラッチと、前記ストライカに係合されている状態の前記ラッチに係合することで前記ラッチの変位を規制して前記スライドドアを全開位置にて前記車体にロックするロック位置と、前記ラッチの変位を規制しないアンロック位置との間で変位可能に設けられたロック部材と、を備えるロック機能部が取り付けられており、
前記ドア側アーム部には、前記前後方向に延在するとともに後側に向けて引っ張り操作されるケーブルと、前記ケーブルに駆動連結され、前記ケーブルの引っ張り操作に連動して前記ロック部材を押圧することで前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に変位させる伝達部と、を備えるケーブル機能部が取り付けられており、
前記伝達部は、少なくとも前記四節リンク機構部が前記曲げ部に位置するときには、前記ロック部材から離間するように構成されている、
車両のスライドドア装置。
【請求項2】
前記伝達部は、前記ケーブルの一端に連結され、前記ドア側アーム部に対して回動可能に設けられた第1伝達部材と、前記ドア側アーム部に対して回動可能に設けられ、前記ケーブルの引っ張り操作により回動される前記第1伝達部材により押圧されて回動することで前記ロック部材を押圧する第2伝達部材と、を備える、
請求項1に記載の車両のスライドドア装置。
【請求項3】
前記ロック機能部は、前記一対のリンク部材のうち後側に位置する後側リンク部材に取り付けられている、
請求項1または請求項2に記載の車両のスライドドア装置。
【請求項4】
前記ロック機能部は、前記後側リンク部材に対して回動可能に取り付けられた取付部材と、前記ドア側アーム部及び前記取付部材の双方に対して回動可能に取り付けられた支持部材と、を備え、
前記後側リンク部材、前記取付部材、前記支持部材、及び前記ドア側アーム部により、四節リンクが構成されており、
前記ラッチ及び前記ロック部材は、前記支持部材に対して回動可能に支持されている、
請求項3に記載の車両のスライドドア装置。
【請求項5】
前記ロック機能部は、前記後側リンク部材に固定された固定部材を備え、
前記ラッチ及び前記ロック部材は、前記固定部材に対してそれぞれ回動可能に取り付けられている、
請求項3に記載の車両のスライドドア装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のスライドドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車体に設けられたドア開口部を開閉可能なスライドドアを備える車両のスライドドア装置がある(例えば特許文献1参照)。
また、車両のスライドドア装置としては、車体に取り付けられたスライドレールと、スライドレールに対してスライドドアをスライド移動可能に連結する連結機構とを備えるものがある。スライドレールは、前後方向に沿って延在する直線部と、直線部の前端部から車幅方向の内側に曲がって延在する曲げ部とを有している。連結機構が直線部に位置しているときには、スライドドアは、車体に対して車幅方向の外側に一定距離だけ離れたスライド位置において車両の前後方向に沿ってスライド移動する。また、連結機構が直線部から曲げ部に移動すると、スライドドアは、車幅方向の内側に向かって移動する。そして、連結機構が曲げ部の前端部まで移動すると、スライドドアはドア開口部を全閉にする。
【0003】
こうした連結機構には、ラッチ及びロック部材が回動可能に取り付けられている。ラッチは、車体に設けられたストライカに係合可能に構成されている。ロック部材は、ストライカに係合されている状態のラッチに係合することでラッチの変位を規制してスライドドアを全開位置にて車体にロックするロック位置と、ラッチの変位を許容するアンロック位置との間で回動する。
【0004】
また、ロック部材には、ドアハンドルの操作に連動して引っ張り操作されることでロック部材を回動させるケーブルが連結されている。スライドドアが全開位置にて車体にロックされている状態において、ドアハンドルが操作されると、ケーブルが引っ張り操作されることでロック部材が回動される。これにより、ロック部材がアンロック位置まで回動されることで、ラッチの変位が許容されてラッチとストライカとの係合状態が解除され、車体に対するスライドドアのロックが解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、こうした車両のスライドドア装置においては、車室空間を広く確保するとともに、ケーブルの変動に起因するケーブルの摩耗を抑制することが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための車両のスライドドア装置の各態様を記載する。
[態様1]車両のスライドドア装置であって、前記車両の前後方向を前後方向とし、前記前後方向の前側及び後側を前側及び後側とするとき、車体に取り付けられたスライドレールと、前記スライドレールに対してスライドドアをスライド移動可能に連結する四節リンク機構部と、を備え、前記スライドレールは、前記前後方向に沿って延在する直線部と、前記直線部の前端部から車幅方向の内側に曲がって延在する曲げ部と、を有し、前記四節リンク機構部は、前記スライドレールに摺動可能に設けられたレール側アーム部と、前記スライドドアに固定されたドア側アーム部と、前記前後方向に並んで設けられ、前記レール側アーム部と前記ドア側アーム部とを回動可能に連結する一対のリンク部材と、を有しており、前記レール側アーム部が前記直線部と前記曲げ部との間を移動することに伴って前記四節リンク機構部の姿勢が変化することにより、車幅方向における前記ドア側アーム部と前記レール側アーム部との間の距離が変更されるように構成されており、前記一対のリンク部材の一方には、前記車体に設けられたストライカに係合可能に構成されたラッチと、前記ストライカに係合されている状態の前記ラッチに係合することで前記ラッチの変位を規制して前記スライドドアを全開位置にて前記車体にロックするロック位置と、前記ラッチの変位を許容するアンロック位置との間で変位可能に設けられたロック部材と、を備えるロック機能部が取り付けられており、前記ドア側アーム部には、前記前後方向に延在するとともに後側に向けて引っ張り操作されるケーブルと、前記ケーブルに駆動連結され、前記ケーブルの引っ張り操作に連動して前記ロック部材を押圧することで前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に変位させる伝達部と、を備えるケーブル機能部が取り付けられており、前記伝達部は、少なくとも前記四節リンク機構部が前記曲げ部に位置するときには、前記ロック部材から離間するように構成されている、車両のスライドドア装置。
【0008】
上記構成によれば、スライドドアが全開位置までスライド移動すると、ラッチがストライカに係合するとともに、ロック部材がラッチに係合することで、スライドドアが全開位置にて車体にロックされる。
【0009】
一方、例えばドアハンドルが操作されることで、ケーブルが引っ張り操作されると、これに連動して伝達部がロック部材を押圧する。これにより、ロック部材がロック位置からアンロック位置に変位してラッチの変位が許容されるようになることでラッチとストライカとの係合状態が解除される。
【0010】
そして、スライドドアを全閉位置に向けて移動させる際に、レール側アーム部がガイドレールの直線部から曲げ部に移動すると、四節リンク機構部の姿勢が変化することで、車幅方向におけるドア側アーム部とレール側アーム部との距離が小さくなる。このため、曲げ部の車幅方向の内側へ延在する長さを短くしてもスライドドアを全閉位置まで移動させることができる。したがって、車室空間を広くすることができる。
【0011】
ここで、ラッチ及びロック部材をリンク部材に取り付けるとともに、ロック部材にケーブルを連結することが考えられる。
しかしながらこの場合、四節リンク機構部の姿勢の変化に伴ってロック部材の姿勢が変化することでケーブルが引っ張られることとなる。その結果、ケーブルが頻繁に変動することで、ケーブルの変動に起因したケーブルの摩耗が進行しやすい。
【0012】
ここで、上記構成によれば、ロック機能部が一対のリンク部材の一方に取り付けられ、ケーブル機能部がドア側アーム部に取り付けられている。そして、伝達部は、少なくとも四節リンク機構部が曲げ部に位置するときに、ロック部材から離間するように構成されている。このため、四節リンク機構部が曲げ部を移動する際に自身の姿勢の変化に伴って変位するロック部材に対して伝達部が干渉しない。これにより、伝達部に駆動連結されるケーブルの変動が抑制される。したがって、ケーブルの変動に起因するケーブルの摩耗を抑制できる。
【0013】
[態様2]前記伝達部は、前記ケーブルの一端に連結され、前記ドア側アーム部に対して回動可能に設けられた第1伝達部材と、前記ドア側アーム部に対して回動可能に設けられ、前記ケーブルの引っ張り操作により回動される前記第1伝達部材により押圧されて回動することで前記ロック部材を押圧する第2伝達部材と、を備える、[態様1]に記載の車両のスライドドア装置。
【0014】
上記構成によれば、伝達部の部品点数を最小化できる。
[態様3]前記ロック機能部は、前記一対のリンク部材のうち後側に位置する後側リンク部材に取り付けられている、[態様1]または[態様2]に記載の車両のスライドドア装置。
【0015】
上記構成によれば、ロック機能部が前側リンク部材に取り付けられる場合に比べて、ロック機能部の体格を小さくできる。
[態様4]前記ロック機能部は、前記後側リンク部材に対して回動可能に取り付けられた取付部材と、前記ドア側アーム部及び前記取付部材の双方に対して回動可能に取り付けられた支持部材と、を備え、前記後側リンク部材、前記取付部材、前記支持部材、及び前記ドア側アーム部により、四節リンクが構成されており、前記ラッチ及び前記ロック部材は、前記支持部材に対して回動可能に支持されている、[態様1]に記載の車両のスライドドア装置。
【0016】
上記構成によれば、後側リンク部材と、後側リンク部材に対して回動可能に取り付けられた取付部材と、ドア側アーム部及び取付部材の双方に対して回動可能に取り付けられた支持部材と、ドア側アーム部材とにより四節リンクが構成されている。そして、支持部材にラッチ及びロック部材が取り付けられている。このため、後側リンク部材の形状にかかわらずラッチ及びロック部材を配置できる。したがって、ロック機能部の配置の自由度が高められる。
【0017】
[態様5]前記ロック機能部は、前記後側リンク部材に固定された固定部材を備え、
前記ラッチ及び前記ロック部材は、前記固定部材に対してそれぞれ回動可能に取り付けられている、[態様1]に記載の車両のスライドドア装置。
【0018】
上記構成によれば、後側リンク部材に固定された固定部材に、ラッチ及びロック部材が取り付けられているので、固定部材の形状を適宜設定することにより、後側リンク部材の形状にかかわらずラッチ及びロック部材を配置できる。したがって、ロック機能部の配置の自由度が高められる。
【0019】
また、上記構成によれば、ラッチ及びロック部材が取り付けられた固定部材が、後側リンク部材に固定されており、ドア側アーム部には取り付けられていない。したがって、簡単な構成によってロック機能部を具現化できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、車室空間を広くすることができるとともに、ケーブルの変動に起因するケーブルの摩耗を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るスライドドア装置が適用される車両のスライドドアを中心とした側面図である。
【
図2】
図2は、
図1のスライドドア装置の動作を示す平面図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るドア側アーム部、リンク部材、及びロック機能部を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態について、全開位置におけるスライドドア装置の下面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態について、全閉位置におけるスライドドア装置の下面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態について、全閉位置におけるロック機能部を示す平面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態について、ラッチがストライカに押圧されて回動する動作を示す平面図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態について、全開位置におけるロック機能部を示す平面図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態について、ラッチとストライカとの係合を解除する動作を示す平面図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態に係るドア側アーム部、リンク部材、及びロック機能部を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態について、全開位置における四節リンク機構部の下面図である。
【
図12】
図12は、第2実施形態について、全閉位置における四節リンク機構部の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1実施形態>
以下、
図1~
図9を参照して、第1実施形態について説明する。
なお、以降において、車両の前後方向を前後方向Lとし、車両の幅方向を車幅方向Wとし、車両の上下方向を上下方向Zとして説明する。また、前後方向Lの前側及び後側を前側及び後側とし、車幅方向Wにおいて車両の中心に向かう側を内側、車両の中心から離れる側を外側とし、上下方向Zの上側及び下側を上側及び下側として説明する。
【0023】
図1に示すように、車体90の側部には、乗員が乗降する乗降口93が設けられている。乗降口93の外側には、スライドドア91が前後方向Lにスライド移動可能に設けられている。スライドドア91の外面には、ドアハンドル92が取り付けられている。また、スライドドア91の内面には、ドアハンドル(図示略)が取り付けられている。スライドドア91は、前後方向Lにスライド移動することで、乗降口93を全閉する全閉位置と、乗降口93を全開する全開位置とに変位する。
【0024】
車体90には、スライドドア91を前後方向Lにスライド移動可能に案内するアッパスライドレール15と、ロアスライドレール16と、センタスライドレール17とが取り付けられている。
【0025】
アッパスライドレール15は、乗降口93の上側に設けられている。ロアスライドレール16は、乗降口93の下側に設けられている。センタスライドレール17は、乗降口93の後側であり、乗降口93の上下方向Zの中央位置に設けられている。
【0026】
ここで、アッパスライドレール15には、スライドドア91の上端部に設けられたアッパ連結機構15aがアッパスライドレール15に沿って摺動可能に連結されている。センタスライドレール17には、スライドドア91の上下方向Zの中間部に設けられたセンタ連結機構17aがセンタスライドレール17に沿って摺動可能に連結されている。スライドドア91は、スライドドア91の上端部と中間部とがアッパスライドレール15とセンタスライドレール17とによって支持されることで、スライドドア91のスライド移動方向が前後方向Lと一致するように構成されている。また、アッパスライドレール15とセンタスライドレール17とは、これらの前端部側の車幅方向Wの寸法が大きくなるなどして、全閉位置の近傍と全開位置との間におけるスライドドア91の車幅方向Wの移動が許容されている。
【0027】
そして、スライドドア装置10においては、スライドドア91が、ロアスライドレール16に沿って全閉位置と全開位置との間でスライド移動される。なお、以降において、ロアスライドレール16を単にスライドレール11として説明する。
【0028】
図2~
図5に示すように、スライドドア装置10は、スライドレール11と、スライドレール11に対してスライドドア91をスライド移動可能に連結する四節リンク機構部12と、ロック機能部13と、ケーブル機能部14とを備えている。
【0029】
<スライドレール11>
図2に示すように、スライドレール11は、前後方向Lに沿って延在する直線部11aと、直線部11aの前端部から内側に曲がって延在する曲げ部11bとを有する。
【0030】
なお、車体90において、直線部11aよりも後側には、ストライカ94が設けられている。
<四節リンク機構部12>
図2~
図5に示すように、四節リンク機構部12は、レール側アーム部20と、ドア側アーム部30と、一対のリンク部材40とを有する。
【0031】
図4及び
図5に示すように、レール側アーム部20は、ベース部21と、ベース部21に設けられる3つのローラ支持部25と、3つのローラ支持部25によりそれぞれ回動可能に支持される3つのローラ22,23,24とを備えている。3つのローラ22,23,24は、スライドレール11に摺動可能に設けられている。
【0032】
図4に示すように、ベース部21には、上下方向Zに延びる前側回動軸45及び後側回動軸46が設けられている。前側回動軸45及び後側回動軸46は、前後方向Lに並んでいる。前側回動軸45は、後側回動軸46よりも前側に位置している。
【0033】
前側のローラ22及び後側のローラ24の回転軸線は、上下方向Zに延びている。中央のローラ23の回転軸線は、上下方向Z及びスライドレール11の延在方向の双方に直交して延びている。
【0034】
図3及び
図4に示すように、ドア側アーム部30は、スライドドア91に固定されたブラケット31と、ブラケット31の下面に固定された支持プレート32と、支持プレート32の下面に固定された取付プレート35とを備えている。
【0035】
ブラケット31は、前後方向L及び上下方向Zに延びるとともにスライドドア91に固定される縦壁部31aと、縦壁部31aの下端から内側に延びる横壁部31bとを備えている。
【0036】
支持プレート32は、ボルト33及びナット(図示略)によって横壁部31bに固定されている。
取付プレート35は、ボルト36及びナット37によって支持プレート32及びブラケット31に固定されている。
【0037】
支持プレート32の前部には、上下方向Zに延びる前側回動軸43及び後側回動軸44が設けられている。前側回動軸43及び後側回動軸44は、前後方向Lに並んでいる。前側回動軸43は、後側回動軸44よりも前側に位置している。
【0038】
一対のリンク部材40は、前後方向Lに並んで設けられ、レール側アーム部20とドア側アーム部30とを回動可能に連結している。
一対のリンク部材40は、前側リンク部材41と、前側リンク部材41よりも後側に位置する後側リンク部材42とを備えている。
【0039】
前側リンク部材41の外側の端部は、前側回動軸43により回動可能に支持されている。後側リンク部材42の外側の端部は、後側回動軸44により回動可能に支持されている。前側リンク部材41の内側の端部は、前側回動軸45により回動可能に支持されている。後側リンク部材42の内側の端部は、後側回動軸46により回動可能に支持されている。
【0040】
図4に示すように、スライドドア91が全開位置にあるとき、前側リンク部材41及び後側リンク部材42は、いずれも車幅方向Wに延びている。
図5に示すように、スライドドア91が全閉位置にあるとき、前側リンク部材41及び後側リンク部材42は、いずれも前後方向Lに延びている。
【0041】
図4及び
図5に示すように、レール側アーム部20が曲げ部11bに位置しているときは、レール側アーム部20が直線部11aに位置しているときに比べて、車幅方向Wにおけるドア側アーム部30とレール側アーム部20との間の距離が小さくなる。
【0042】
すなわち、四節リンク機構部12は、レール側アーム部20が直線部11aと曲げ部11bとの間を移動することに伴って四節リンク機構部12の姿勢が変化する。このことにより、車幅方向Wにおけるドア側アーム部30とレール側アーム部20との間の距離が変更されるように構成されている。
【0043】
<ロック機能部13>
図4及び
図5に示すように、後側リンク部材42には、スライドドア91を全開位置にて車体90にロックするロック機能部13が取り付けられている。
【0044】
ロック機能部13は、取付部材50と、支持部材53と、受け部材55と、ラッチ60と、ロック部材70とを備えている。
取付部材50は、平板状であり、後側リンク部材42に対して上下方向Zに延びる回動軸51を中心に回動可能に取り付けられている。
【0045】
図4に示すように、取付部材50は、スライドドア91が全開位置にあるとき、回動軸51から後側に延びるとともに湾曲して外側に延びる形状を有している。取付部材50は、後側リンク部材42の下側に位置している。
【0046】
図4及び
図5に示すように、支持部材53は、ドア側アーム部30及び取付部材50の双方に対して回動可能に取り付けられている。支持部材53の一方の端部は、取付プレート35に対して上下方向Zに延びる回動軸54を中心に回動可能に連結されている。回動軸54は、取付プレート35のうち後側回動軸44よりも後側の部分に設けられている。
【0047】
支持部材53には、取付部材50の外側の端部が上下方向Zに延びる回動軸52を中心に回動可能に連結されている。支持部材53は、取付プレート35及び取付部材50の下側に位置している。
【0048】
後側リンク部材42、取付部材50、支持部材53、及びドア側アーム部30により、四節リンクが構成されている。
支持部材53の下側には、受け部材55が固定されている。
【0049】
支持部材53と受け部材55との間には、上下方向Zに延びる回動軸66を中心にラッチ60が回動可能に支持されている。また、支持部材53と受け部材55との間には、回動軸66を中心とした一方向にラッチ60を付勢する第1付勢部材(図示略)が設けられている。第1付勢部材は、例えば回動軸66に取り付けられたねじりコイルばねである。
【0050】
図6~
図9に示すように、ラッチ60は、回動軸66が挿通される略円板状のベース部61と、ベース部61から外周側に延びる2つのアーム部62と、ベース部61から外周側に突出する爪部64とを有している。アーム部62同士の間には、ストライカ94に係合可能な係合凹部63が形成されている。
【0051】
図8及び
図9にそれぞれ矢印Aにて示すように、ラッチ60は、第1付勢部材によって、回動軸66を中心としてラッチ60とストライカ94との係合が解除される方向(
図8及び
図9における反時計回り方向)へ向けて付勢されている。
【0052】
支持部材53と受け部材55との間には、上下方向Zに延びる回動軸75を中心にロック部材70が回動可能に支持されている。また、支持部材53と受け部材55との間には、回動軸75を中心とした一方向にロック部材70を付勢する第2付勢部材(図示略)が設けられている。第2付勢部材は、例えば回動軸75に取り付けられたねじりコイルばねである。
【0053】
図6~
図9に示すように、ロック部材70は、回動軸75が挿通されるベース部71と、ベース部71から外周側に突出するとともにラッチ60の爪部64に係合可能に構成された爪部72とを有している。また、ロック部材70は、ベース部71から外周側に延在する延在部73を有している。
【0054】
図7及び
図8に矢印Bにて示すように、ロック部材70は、第2付勢部材によって、回動軸75を中心として爪部72が爪部64に係合する方向(
図7及び
図8の反時計回り方向)へ向けて付勢されている。
【0055】
ロック部材70は、
図8に示すロック位置と、
図9に示すアンロック位置との間で回動可能に設けられている。
図8に示すように、ロック部材70は、ロック位置においては、ストライカ94に係合している状態のラッチ60に係合することでラッチ60の回動を規制する。これにより、スライドドア91が全開位置にて車体90にロックされる。
【0056】
図9に示すように、ロック部材70は、アンロック位置においては、ラッチ60の回動を許容する。
なお、
図5に示すように、レール側アーム部20が曲げ部11bに位置するときには、ロック機能部13は、上下方向Zにおいてドア側アーム部30及び後側リンク部材42と重なり合うように構成されている。
【0057】
<ケーブル機能部14>
図4に示すように、取付プレート35には、ケーブル機能部14が取り付けられている。ケーブル機能部14は、ケーブル80と、収納部81と、伝達部82とを備えている。
【0058】
ケーブル80は、前後方向Lに延在するとともに後側に向けて引っ張り操作される。
収納部81は、前後方向Lに延びる筒状であり、ケーブル80を収納するとともに取付プレート35から外側に延びるステー35aに固定されている。
【0059】
ケーブル80の一端80aは、収納部81の前端から突出している。
伝達部82は、ケーブル80に駆動連結され、ケーブル80の引っ張り操作に連動してロック部材70を押圧することでロック部材70をロック位置からアンロック位置に回動させるように構成されている。
【0060】
伝達部82は、第1伝達部材83と第2伝達部材85とを備えている。
第1伝達部材83は、ケーブル80の一端80aに連結され、ドア側アーム部30に対して回動可能に設けられている。
【0061】
第1伝達部材83は、上下方向Zに延びる回動軸84を中心に取付プレート35に対して回動可能に設けられている。第1伝達部材83は、回動軸84が挿通されるコア部83aと、コア部83aから外側へ延びるとともにケーブル80の一端80aに連結される外側アーム部83bと、コア部83aから内側へ延びる内側アーム部83cとを有している。
【0062】
第2伝達部材85は、ドア側アーム部30に対して回動可能に設けられ、ケーブル80の引っ張り操作により回動される第1伝達部材83により押圧されて回動することでロック部材70を押圧するように構成されている。第2伝達部材85は、第1伝達部材83よりも内側に位置している。
【0063】
第2伝達部材85は、上下方向Zに延びる回動軸86を中心に取付プレート35に対して回動可能に設けられている。第2伝達部材85は、回動軸86が挿通されるコア部85aと、コア部85aから外側へ延びる外側アーム部85bと、コア部85aから内側へ延びる内側アーム部85cとを有する。
【0064】
図4及び
図5に示すように、第2伝達部材85の内側アーム部85cは、レール側アーム部20が曲げ部11bに位置するときには、ロック部材70から離間するように構成されている。
【0065】
すなわち、伝達部82は、レール側アーム部20が直線部11aと曲げ部11bとの間を移動する際に、ロック部材70から離間するように構成されている。
本実施形態の作用について説明する。
【0066】
スライドドア91が全閉位置から全開位置に向かってスライド移動するとき、レール側アーム部20は、スライドレール11の曲げ部11bの前端部から直線部11aの後端部まで移動する。このとき、前側リンク部材41は前側回動軸43,45を中心に回動され、後側リンク部材42は後側回動軸44,46を中心に回動される。これにより、ドア側アーム部30とレール側アーム部20との車幅方向Wにおける距離が大きくなる(
図4参照)。
【0067】
またこのとき、
図6の矢印Cに示すように、支持部材53は、後側リンク部材42の回動に伴って回動軸54を中心に回動する。なお、
図6は、ロック機能部13の平面図を示している。
【0068】
その後、
図4に示すように、レール側アーム部20が直線部11aの後端部に近づくにつれて、ラッチ60、ロック部材70、及び受け部材55は、車幅方向Wにおいてドア側アーム部30とレール側アーム部20との間に移動する。
【0069】
またこのとき、
図7に示すように、レール側アーム部20が直線部11aの後端部に近づくにつれて、ストライカ94がラッチ60の係合凹部63に進入する。そして、係合凹部63がストライカ94に押圧されることで、ラッチ60は、回動軸66を中心にして矢印D方向(
図7の時計回り方向)に回動する。
【0070】
図8に示すように、ラッチ60は、爪部64がロック部材70の爪部72よりも後側に位置するまで回動する。そして、レール側アーム部20が直線部11aの後端に到達すると、ラッチ60はストライカ94に係合する。
【0071】
ここで、ラッチ60は、第1付勢部材によって回動軸66を中心にして矢印A方向(
図8の反時計回り方向)に付勢されている。一方、ロック部材70は、第2付勢部材によって回動軸75を中心にして矢印B方向(
図8の反時計回り方向)に付勢されている。これらのことから、ロック部材70の爪部72とラッチ60の爪部64とが互いに押圧し合うことで、ロック部材70がラッチ60の変位を規制してスライドドア91を全開位置にて車体90にロックするロック位置に保持される。
【0072】
ここで、
図9に示すように、ドアハンドル92が操作されることで、ケーブル80が矢印Eにて示すように後側へ引っ張られると、これに連動して、回動軸84を中心にして矢印F方向(
図9の時計回り方向)に第1伝達部材83が回動する。これに伴って、第1伝達部材83の内側アーム部83cが第2伝達部材85の外側アーム部85bを前側に押圧することで、回動軸86を中心にして矢印G方向(
図9の反時計回り方向)に第2伝達部材85が回動する。これに伴って、第2伝達部材85の内側アーム部85cがロック部材70の延在部73を押圧する。これにより、回動軸75を中心にして矢印H方向(
図9の時計回り方向)にロック部材70が回動することで、ロック部材70がロック位置からアンロック位置に回動する。その結果、ロック部材70の爪部72とラッチ60の爪部64との係合が解除される。そして、ラッチ60の回動が許容されるようになることで、第1付勢部材によって回動軸66を中心にして矢印A方向(
図9の反時計回り方向)にラッチ60が回動し、ラッチ60とストライカ94との係合状態が解除される。
【0073】
そして、
図4及び
図5に示すように、レール側アーム部20がスライドレール11の直線部11aから曲げ部11bに移動すると、四節リンク機構部12の姿勢は以下のように変化する。すなわち、前側回動軸43及び後側回動軸44が前側回動軸45及び後側回動軸46よりも前側に移動するように前側リンク部材41及び後側リンク部材42が回動して四節リンク機構部12の姿勢が変化する。これにより、車幅方向Wにおけるドア側アーム部30とレール側アーム部20との距離が小さくなる。
【0074】
本実施形態の効果について説明する。
(1-1)スライドドア装置10は、四節リンク機構部12によって、車幅方向Wにおけるドア側アーム部30とレール側アーム部20との間の距離が変更されるように構成されている。
【0075】
同構成によれば、曲げ部11bの内側へ延在する長さを短くしてもスライドドア91を全閉位置まで移動させることができる。したがって、車室空間を広くすることができる。
ここで、ラッチ60及びロック部材70をリンク部材40に取り付けるとともに、ロック部材70にケーブル80を連結することが考えられる。
【0076】
しかしながらこの場合、四節リンク機構部12の姿勢の変化に伴ってロック部材70の姿勢が変化することでケーブル80が引っ張られることとなる。その結果、ケーブル80が頻繁に変動することで、ケーブル80の変動に起因したケーブル80の摩耗が進行しやすい。
【0077】
これに対して、本実施形態の伝達部82は、四節リンク機構部12が曲げ部11bに位置するときには、ロック部材70から離間するように構成されている。
同構成によれば、四節リンク機構部12の姿勢の変化に伴って変位するロック部材70に対して伝達部82が干渉しない。これにより、伝達部82に駆動連結されるケーブル80の変動が抑制される。したがって、ケーブル80の変動に起因するケーブル80の摩耗を抑制できる。
【0078】
(1-2)伝達部82は、第1伝達部材83と第2伝達部材85とを備える。
同構成によれば、伝達部82の部品点数を最小化できる。
(1-3)ロック機能部13は、後側リンク部材42に取り付けられている。
【0079】
同構成によれば、ロック機能部13が前側リンク部材41に取り付けられる場合に比べて、ロック機能部13の体格を小さくできる。
(1-4)ロック機能部13は、取付部材50と支持部材53とを備え、後側リンク部材42、取付部材50、支持部材53、及びドア側アーム部30により四節リンクが構成されている。また、ラッチ60及びロック部材70は、支持部材53に支持されている。
【0080】
同構成によれば、後側リンク部材42の形状にかかわらずラッチ60及びロック部材70を配置できる。したがって、ロック機能部13の配置の自由度が高められる。
<第2実施形態>
以下、
図10~
図12を参照して、第2実施形態について説明する。
【0081】
本実施形態では、ロック機能部の構成が第1実施形態と相違している。
以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付すとともに、対応する構成については、第1実施形態の構成「**」に対して「100」を加算した符号「1**」を付すことにより、重複した説明を省略する。
【0082】
図10~
図12に示すように、ロック機能部113は、固定部材100と、受け部材155と、ラッチ160と、ロック部材170とを備えている。なお、ロック機能部113は、取付部材50及び支持部材53を有していない。
【0083】
図11及び
図12に示すように、固定部材100は、平板状であり、2つのボルト100a及び2つのナット(図示略)によって後側リンク部材42に固定されている。固定部材100は、後側リンク部材42の下側に位置している。固定部材100は、スライドドア91が全開位置にあるとき、後側リンク部材42から後側へ延びている。
【0084】
固定部材100の下側には、受け部材155が固定されている。
固定部材100と受け部材155との間には、回動軸166を中心にラッチ160が回動可能に支持されている。また、固定部材100と受け部材155との間には、回動軸166を中心とした一方向にラッチ160を付勢する第1付勢部材(図示略)が設けられている。
【0085】
ラッチ160及び第1付勢部材は、第1実施形態のラッチ60及び第1付勢部材と同様な構成を有している。
固定部材100と受け部材155との間には、回動軸175を中心にロック部材170が回動可能に支持されている。また、固定部材100と受け部材155との間には、回動軸175を中心とした一方向にロック部材170を付勢する第2付勢部材(図示略)が設けられている。
【0086】
ロック部材170及び第2付勢部材は、第1実施形態のロック部材70及び第2付勢部材と同様な構成を有している。
図11に示すように、レール側アーム部20が直線部11aに位置するときには、ロック機能部13は、車幅方向Wにおいてレール側アーム部20とドア側アーム部30との間に位置する。
【0087】
図12に示すように、レール側アーム部20が曲げ部11bに位置するときには、ロック機能部13は、ドア側アーム部30及び後側リンク部材42と上下方向Zにおいて重なり合う。
【0088】
本実施形態の作用について説明する。
図11及び
図12に示すように、レール側アーム部20がスライドレール11の曲げ部11bから直線部11aに移動すると、ロック機能部13は、後側リンク部材42とともに回動してレール側アーム部20とドア側アーム部30との間に位置するようになる。
【0089】
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-3)に加えて、新たに以下の効果を奏することができる。
(2-1)ロック機能部113は、後側リンク部材42に固定された固定部材100を備え、ラッチ160及びロック部材170は、固定部材100に対してそれぞれ回動可能に取り付けられている。
【0090】
同構成によれば、固定部材100の形状を適宜設定することにより、後側リンク部材42の形状にかかわらずラッチ160及びロック部材170を配置できる。したがって、ロック機能部113の配置の自由度が高められる。
【0091】
また、上記構成によれば、ラッチ160及びロック部材170が取り付けられた固定部材100が、後側リンク部材42に固定されており、ドア側アーム部30には取り付けられていない。したがって、簡単な構成によってロック機能部113を具現化できる。
【0092】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0093】
・第1実施形態及び第2実施形態において、ロック機能部13,113は、前側リンク部材41に設けられていてもよい。
・第1実施形態及び第2実施形態において、例えばアッパスライドレール15を[課題を解決するための手段]のスライドレールとして具体化することもできる。
【0094】
・第1実施形態及び第2実施形態において、ドアハンドル92が引っ張り操作されていないときに、スライドレール11の延在方向の全体にわたって伝達部82とロック部材70とが離間していても良い。
【符号の説明】
【0095】
10…スライドドア装置
11…スライドレール
11a…直線部
11b…曲げ部
12…四節リンク機構部
13…ロック機能部
14…ケーブル機能部
15…アッパスライドレール
15a…アッパ連結機構
16…ロアスライドレール
17…センタスライドレール
17a…センタ連結機構
20…レール側アーム部
21…ベース部
22,23,24…ローラ
25…ローラ支持部
30…ドア側アーム部
31…ブラケット
31a…縦壁部
31b…横壁部
32…支持プレート
33…ボルト
35…取付プレート
35a…ステー
36…ボルト
37…ナット
40…リンク部材
41…前側リンク部材
42…後側リンク部材
43…前側回動軸
44…後側回動軸
45…前側回動軸
46…後側回軸
50…取付部材
51…回動軸
52…回動軸
53…支持部材
54…回動軸
55…受け板
60…ラッチ
61…ベース部
62…アーム部
63…係合凹部
64…爪部
66…回動軸
70…ロック部材
71…ベース部
72…爪部
73…延在部
75…回動軸
80…ケーブル
80a…一端
81…収納部
82…伝達部
83…第1伝達部材
83a…コア部
83b…外側アーム部
83c…内側アーム部
84…回動軸
85…第2伝達部材
85a…コア部
85b…外側アーム部
85c…内側アーム部
86…回動軸
90…車体
91…スライドドア
92…ドアハンドル
93…乗降口
94…ストライカ
100…固定部材
100a…ボルト
113…ロック機能部
155…受け部材
160…ラッチ
166…回動軸
170…ロック部材
175…回動軸