(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037422
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/46 20200101AFI20240312BHJP
【FI】
A24F40/46
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142286
(22)【出願日】2022-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】000004606
【氏名又は名称】ニチコン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105980
【弁理士】
【氏名又は名称】梁瀬 右司
(74)【代理人】
【識別番号】100121027
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100178995
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 陽介
(72)【発明者】
【氏名】清田 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】若林 健太
(72)【発明者】
【氏名】松浦 康行
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC22
4B162AC33
(57)【要約】
【課題】安価な構成で耐久性が高く、品質の高いエアロゾル発生装置を提供する。
【解決手段】
エアロゾル発生装置1は、加熱ブレード3と、加熱ブレード3に電流を供給するバッテリ4とを有し、加熱ブレード3は、PTC素子からなる板状の加熱部3aと、加熱部3aの一方面に対向して配置された第1金属板3bと、加熱部3aの他方面に対向して配置され、第1金属板3bとで加熱部3aを挟む第2金属板3cを有する。ここで、第1金属板3bのバッテリ4との接続箇所となる通電部3b2と、第2金属板3cのバッテリ4との接続箇所となる通電部3c2とを除いて、第1金属板3b、第2金属板3c、加熱部3aが被覆層9により被覆されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱ブレードを有するエアロゾル発生装置において、
前記加熱ブレードは、
通電により発熱するPTC素子からなる板状の加熱部と、
前記加熱部の一方面に電気的に接続される第1金属板と、
前記加熱部の他方面に電気的に接続される第2金属板と、
前記加熱部を被覆する被覆部材とを備え、
前記第1金属板は、前記加熱部の前記一方面と対向して配置される第1対向部と、前記第1対向部から延在して電源の正極に接続される第1通電部とを有し、
前記第2金属板は、前記加熱部の前記他方面と対向して配置され、前記第1金属板の前記第1対向部とで前記加熱部を挟む第2対向部と、前記第2対向部から延在して前記電源の負極に接続される第2通電部とを有する
ことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記被覆部材は、前記第1通電部と前記第2通電部とを露出させた状態で、前記加熱部を挟む前記第1対向部および前記第2対向部とともに前記加熱部を被覆する
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記加熱部の前記一方面と前記第1対向部とが金属ボールを介して電気的に接続され、
前記加熱部の前記他方面と前記第2対向部とが金属ボールを介して電気的に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たばこ材料などのエアロゾル生成物を加熱するための加熱部を備えたエアロゾル発生システムがある。例えば、特許文献1に記載のエアロゾル発生システムは、エアロゾルを発生させるための加熱器を備えている。加熱器は、ステンレス鋼などからなる筒状のチューブと、銅などの金属からなる金属線とを有し、金属線がチューブの略中心に挿入される。チューブは、その一端部が金属線に接続可能に加工され、チューブと金属線との接続箇所に抵抗部が形成される。これにより、チューブと金属線との間に電圧が印加されると、抵抗部とチューブとが熱を帯びエアロゾルを発生させる加熱部が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の加熱器では、チューブと金属線との間に電流を流し続けると発生熱が上昇し続けるため、例えば適温である300℃程度を維持するためにチューブと金属線との間の電圧のオンとオフを制御する温度制御用の回路が必要になる。また、チューブと金属線との接続箇所(チューブ長手方向端部)に抵抗部が接続されているため、チューブと抵抗部とで温度が異なり、加熱部の均熱性が低い。また、加熱部である抵抗部およびチューブと、エアロゾル生成基体とが直接触れるため、加熱部が破損するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記した課題を鑑みてなされたものであり、安価な構成で耐久性が高く、品質の高いエアロゾル発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するため、本発明にかかるエアロゾル発生装置は、加熱ブレードを有するエアロゾル発生装置において、前記加熱ブレードは、通電により発熱するPTC素子からなる板状の加熱部と、前記加熱部の一方面に電気的に接続される第1金属板と、前記加熱部の他方面に電気的に接続される第2金属板と、前記加熱部を被覆する被覆部材とを備え、前記第1金属板は、前記加熱部の前記一方面と対向して配置される第1対向部と、前記第1対向部から延在して電源の正極に接続される第1通電部とを有し、前記第2金属板は、前記加熱部の前記他方面と対向して配置され、前記第1金属板の前記第1対向部とで前記加熱部を挟む第2対向部と、前記第2対向部から延在して前記電源の負極に接続される第2通電部とを有することを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、加熱部がPTC素子で形成されているため、従来のエアロゾル発生装置のように、加熱部の温度を所定の温度で維持するための温度制御回路が必要なく、安価なエアロゾル発生装置を提供できる。加熱部が第1金属板の第1対向部と、第2金属板の第2対向部とで挟まれることにより保護されるため、加熱部の耐久性が向上する。また、加熱部は被覆部材に被覆されているため、加熱部がエアロゾル生成基体に直接触れることがなく、加熱部が破損しにくい。また、加熱部がPTC素子で形成されているため、加熱部の均熱性が向上する。
【0008】
また、前記被覆部材は、前記第1通電部と前記第2通電部とを露出させた状態で、前記加熱部を挟む前記第1対向部および前記第2対向部とともに前記加熱部を被覆するようにしてもよい。
【0009】
この構成によれば、被覆部材が第1対向部および第2対向部とともに加熱部を被覆するため、加熱部の耐久性がさらに向上する。
【0010】
また、前記加熱部の前記一方面と前記第1対向部とが金属ボールを介して電気的に接続され、前記加熱部の前記他方面と前記第2対向部とが金属ボールを介して電気的に接続されていてもよい。
【0011】
この構成によれば、第1金属板(第1対向部)と加熱部の一方面との隙間、第2金属板(第2対向部)と加熱部の他方面との隙間を、金属ボールの径により制御することができる。この場合、例えば、第1、第2金属板と加熱部とを接着剤で固定する際、接着剤の厚みを十分な接着強度が得られる値に容易に制御することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、加熱部がPTC素子で形成されているため、従来のエアロゾル発生装置のように、加熱部の温度を所定の温度で維持するための温度制御回路が必要なく、安価なエアロゾル発生装置を提供できる。加熱部が第1金属板の第1対向部と、第2金属板の第2対向部とで挟まれることにより保護されるため、加熱部の耐久性が向上する。また、加熱部は被覆部材に被覆されているため、加熱部がエアロゾル生成基体に直接触れることがなく、加熱部が破損しにくい。また、加熱部がPTC素子で形成されているため、加熱部の均熱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係るエアロゾル発生装置の概略構成図およその使用方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態>
本発明の一実施形態にかかるエアロゾル発生装置1について、
図1および
図2を参照して説明する。なお、
図1は本発明の一実施形態に係る加熱器の概略構成図およその使用方法を説明するための図、
図2は
図1の加熱ブレードの断面図である。
【0015】
エアロゾル発生装置1は、例えば、電気加熱式たばこなどに用いられるたばこカートリッジ2を加熱してたばこ成分を含むエアロゾルを生成するものである。
図1に示すように、エアロゾル発生装置1は、電流が流れることにより加熱する加熱部3aを含む加熱ブレード3と、加熱ブレード3に電流を供給するための電源をなすバッテリ4と、加熱ブレード3に流れる電流のオンとオフとを切り換えるスイッチ5とを含む。
【0016】
加熱ブレード3は、加熱部3aと、第1金属板3bと、第2金属板3cとを含む。加熱部3aは、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子が五角形板状に成形されたものであり、例えば、チタン酸バリウムをベースとして、Baの一部がCaやPbで置換されたセラミック半導体で構成される。当該材料は、キュリー温度以上になると、結晶構造が正方晶系から立方晶系に変化する相転移が発生し、これに伴って電気抵抗値が急激に上昇する。したがって、キュリー温度以上に上昇しにくく、結果として当該材料の温度がキュリー温度で維持される熱制御が可能な材料である。この実施形態では、加熱部3aのキュリー温度が約260℃に設定された材料を用いている。したがって、バッテリ4からの電源が供給されている状態では、加熱部3aが約260℃に維持される。なお、キュリー温度の設定は、CaやPbの置換量を調整することで可能である。
【0017】
なお、この実施形態では、PTC素子をチタン酸バリウム系セラミックで形成したが、セラミック系に限らず、ポリマー系を用いることもできる。
【0018】
図1に示すように、第1金属板3bは、一端部が尖頭で五角形板状の対向部3b1と、対向部3b1の他端から延在してバッテリ4の正極に接続される矩形板状の通電部3b2とを有する。対向部3b1は、加熱部3aと略同形状に成形されており、加熱部3aの一方面と略平行に対向して配置される。対向部3b1と通電部3b2とは、いずれも金属で一体的に形成される。なお、
図1では後述する被覆層9を省略している。
【0019】
第1金属板3bを形成する金属は、第1金属板3bの設計される厚み、必要な強度、必要な導電率等を考慮し、例えば、SUS304、SUS430などの各種SUS、Cu、Alなど種々の金属を採用することができる。なお、対向部3b1は、加熱部3aよりも大きい五角形板状に形成されていてもよい。
【0020】
第2金属板3cは、一端部が尖頭で五角形板状の対向部3c1と、対向部3c1の他端から延在してバッテリ4の負極に接続される矩形板状の通電部3c2とを有する。対向部3c1は、加熱部3aと略同形状に成形されており、加熱部3aの他方面と略平行に対向して配置される。つまり、加熱部3aは、第1金属板3bの対向部3b1と、第2金属板3cの対向部3c1とで挟まれた状態になる。対向部3c1と通電部3c2とは、いずれも金属で一体的に形成される。
【0021】
第2金属板3cを形成する金属は、第1金属板3bと同様、第2金属板3cの設計される厚み、必要な強度、必要な熱伝導率等を考慮し、例えば、SUS304、SUS430などの各種SUS、Cu、Alなど種々の金属を採用することができる。なお、対向部3c1は、加熱部3aよりも大きい五角形板状に形成されていてもよい。
【0022】
図2に示すように、加熱部3aの一方面および他方面のそれぞれには電極層7が形成される。電極層7は、例えば、Agペーストを用いて形成される。なお、電極層7を形成する材料は、Agペーストに限らず、例えば、Auペースト、Cuペースト、Alペーストなど、種々の金属ペーストを用いることができる。
【0023】
第1金属板3bと加熱部3aの一方面(電極層7)、第2金属板3cと加熱部3aの他方面(電極層7)とは、いずれも金属ボール6を介して電気的に接続される。金属ボール6を形成する金属は、例えばAl、Agなどの配線電極に用いられる種々の金属を採用することができるが、この実施形態では、金属ボール6を構成する材料としてAlが用いられている。
【0024】
接着層8は、第1金属板3bの対向部3b1と加熱部3aの一方面とを接着するとともに、第2金属板3cの対向部3c1と加熱部3aの他方面とを接着するものであり、例えば、Si系の絶縁性接着剤で形成される。なお、接着層8を接着する材料は、Si系の絶縁性接着剤に限らず、他の無機系接着剤等の種々の接着剤を用いることができる。
【0025】
被覆層9は、加熱部3a、第1金属板3bの対向部3b1、第2金属板3cの対向部3c1、電極層7、接着層8を被覆するものであり、例えば、ガラス系の絶縁材料で形成される。なお、被覆層9を形成する材料は、ガラス系の絶縁材料に限らず、セラミック系等の他の絶縁材料を用いることができる。
【0026】
バッテリ4は、充電式のバッテリであり、例えば、リチウムイオン電池など種々の充電式バッテリを使用することができる。
【0027】
たばこカートリッジ2は、加熱ブレード3が挿入される箇所には、たばこ成分を含むエアロゾルを生成するエアロゾル生成物(葉たばこ)が配置され、その隣に中空管が配置され、吸い口箇所となる中空管の隣にはフィルタが配置される。
【0028】
(加熱ブレードの製造方法)
次に、
図2を参照して、本実施形態の加熱ブレード3の製造方法について説明する。
【0029】
種々の製法により作製された加熱部3a(例えば平面方向の寸法として16.0mm×3.0mm、厚み方向の寸法として1.2mm以下のPTC素子が好適に用いられる)の両面にAgペーストを塗布し、所定の温度で乾燥させ、加熱部3aの一方面および他方面のそれぞれに電極層7を形成する。このとき、Agペーストには、金属ボール6が混合されており、電極層7により加熱部3aの両面に金属ボール6が固定される。金属ボール6の径(直径)は、Agペーストに含まれるAg粒子の粒径よりも大きく、例えば、直径30μm~50μmの金属ボール6がAgペーストに混合される。Agペーストの乾燥温度は、含有する有機溶剤の揮発温度等に応じて設定されるが、金属ボール6(Alボール)が溶けない温度に設定される。
【0030】
続いて、加熱部3aおよび電極層7に液状の接着剤を塗布する。接着剤は、例えばシリコン系等の無機系絶縁性接着剤を使用する。なお、金属ボール6は電極層7を形成するAgペーストに混合させる場合に限らず、接着層8を形成する絶縁性接着剤に混合させてもよい。
【0031】
接着剤を塗布した後は、第1金属板3bの対向部3b1と、加熱部3aの一方面とが対向し、第2金属板3cの対向部3c1と、加熱部3aの他方面とが対向するように、加熱部3aに第1金属板3bと第2金属板3cとを配置し、両金属板3b,3cに対して加熱部3a側に圧力を加えた状態で所定温度(例えば、150℃)下で加熱する。これにより、接着剤が固化して接着層8が形成される。このとき、接着層8は、第1金属板3bの対向部3b1と加熱部3aの一方面とが金属ボール6を介して電気的に接続された状態で、加熱部3aと第1金属板3bとを接着するとともに、第2金属板3cの対向部3c1と加熱部3aの他方面とが金属ボール6を介して電気的に接続された状態で、加熱部3aと第2金属板3cとを接着する。
【0032】
なお、接着層8を形成する材料として、絶縁性接着剤に限らず、導電性接着剤を用いることもできる。この場合、接着層により、第1金属板3bと加熱部3aの一方面との導通ならびに第2金属板3cと加熱部3aの他方面との導通が可能になるため、金属ボール6および電極層7は必ずしも必要でない。
【0033】
次に、第1金属板3bの対向部3b1と、第2金属板3cの対向部3c1とともに、加熱部3aを被覆部材で被覆し、被覆層9を形成する。つまり、被覆層9は、第1金属板3bの通電部3b2と、第2金属板3cの通電部3c2を除く、対向部3b1、3c1および加熱部3a並びにそれらを接着する接着層8を被覆する。被覆部材は、ガラス系の絶縁材料、セラミック系の絶縁材料を使用することができる。
【0034】
(効果)
上記した実施形態によれば、加熱部3aがPTC素子で形成されているため、従来のエアロゾル発生システムの加熱器のように、加熱部3aの温度を所定の温度で維持するための温度制御回路が必要なく、安価な電気加熱式たばこ用の加熱器等のエアロゾル発生装置を提供できる。
【0035】
また、加熱部3aは、第1金属板3bの対向部3b1と、第2金属板3cの対向部3c1とで挟まれているため、加熱部3aの外部応力からの耐久性が向上する。さらに、加熱部3aは、被覆層9に被覆されているため直接たばこカートリッジ2に触れることがなく、加熱部3aが破損しにくい。また、加熱部3aがPTC素子で形成されているため、加熱部3aの均熱性が向上する。また、加熱部3a(PTC素子)の一方面と他方面とに、熱伝導率の高い金属板(第1金属板3b、第2金属板3c)が対向して配置されるため、加熱部3aから発生した熱を金属板(第1金属板3b、第2金属板3c)を介してたばこカートリッジ2のエアロゾル生成物(葉たばこ)に効率よく伝熱することができる。
【0036】
また、被覆層9は、第1金属板3bの対向部3b1と、第2金属板3cの対向部3c1とともに加熱部3aを被覆するため、加熱部3aの耐久性がさらに向上する。
【0037】
また、第1金属板3bの対向部3b1と加熱部3aの一方面、第2金属板3cの対向部3c1と加熱部3aの他方面のそれぞれが、金属ボール6を介して電気的に接続される。このようにすると、第1金属板3bと加熱部3aとの隙間、および、第2金属板3cと加熱部3aとの隙間を、金属ボール6の径により制御することができる。例えば、第1金属板3b、第2金属板3cと加熱部3aとを接着層8で接着する際、金属ボール6の径を調整することにより、十分な接着強度が得られる厚み(接着層8の厚み)を得ることができ、第1金属板3b、第2金属板3cと加熱部3aとの接着信頼性ならびに電気接続の信頼性が向上する。
【0038】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であり、例えば、上記した実施形態では、第1金属板3bの対向部3b1および第2金属板3cの対向部3c1は、いずれも尖頭の五角形板状に形成されていたが、例えば、先端部が半円状や、先端部に複数の尖頭部を有するいわゆるギザギザ形状であってもよく、たばこカートリッジ2の葉たばこ箇所に挿せる形状であれば、適宜変更することができる。また、加熱部3aの形状も、対向部3b1,3c1と同じ形状でなくてもよく、例えば、矩形状などに形成してもよい。
【0039】
また、上記した実施形態にかかるエアロゾル発生装置1は、電気加熱式たばこに使用される場合について説明したが、例えば、一部にたばこ成分を含むものや、非たばこであって揮発性香味成分を含むものをエアロゾル生成物として、これらのエアロゾルを発生させるエアロゾル発生装置に用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
また、本発明は、エアロゾル生成物からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置として広く適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
1:エアロゾル発生装置
3:加熱ブレード
3a:加熱部
3b:第1金属板
3b1:対向部(第1対向部)
3b2:通電部(第1通電部)
3c:第2金属板
3c1:対向部(第2対向部)
3c2:通電部(第2通電部)
6:金属ボール
9:被覆層(被覆部材)