(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037508
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】発電装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/35 20060101AFI20240312BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240312BHJP
H02J 50/30 20160101ALI20240312BHJP
【FI】
H02J7/35 A
H02J7/00 V
H02J50/30
H02J7/00 303C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142416
(22)【出願日】2022-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】横山 光一
(72)【発明者】
【氏名】横溝 聡子
(72)【発明者】
【氏名】清水 智之
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA04
5G503AA06
5G503BA02
5G503BB01
5G503BB02
5G503EA07
(57)【要約】
【課題】不可避な電力ロスの範囲内で、発電状況の可視化を実現する。
【解決手段】発電装置1は、室内光により発電する発電部11と、モバイルバッテリ20を接続可能とされた出力端部15と、発電部11と出力端部15の間に設けられ、発電部11から出力される発電電力を蓄積し、蓄積された電力を、出力端部15に接続されたモバイルバッテリ20へ出力する機能を持ち、発電部11による発電電力の電圧よりも低い作動電圧で作動するLiPo13(二次電池)と、発電部11とLiPo13の間に設けられ、発電電力の電圧から作動電圧への降圧分以下の電力で発光するLED12(発光素子)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内光により発電する発電部と、
モバイルバッテリを接続可能とされた出力端部と、
前記発電部と前記出力端部の間に設けられ、前記発電部から出力される発電電力を蓄積し、蓄積された電力を、前記出力端部に接続された前記モバイルバッテリへ出力する二次電池であって、前記発電電力の電圧よりも低い作動電圧で作動する当該二次電池と、
前記発電部と前記二次電池の間に設けられ、前記発電電力の電圧から前記作動電圧への降圧分以下の電力で発光する発光素子と、
を備える発電装置。
【請求項2】
前記二次電池における蓄電量を検知し、検知された蓄電量が予め定められた基準値に達した場合に、前記二次電池に蓄積された電力を前記モバイルバッテリへ出力させる制御部、
をさらに備える請求項1に記載の発電装置。
【請求項3】
前記発光素子は、発光ダイオードである、
請求項1に記載の発電装置。
【請求項4】
前記二次電池は、リチウムイオンポリマー二次電池である、
請求項1に記載の発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、室内に設けられた照明灯の光(以下「室内光」と称する)により発電する発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
窓ガラス又は室内ガラスの任意の位置にセットして、光(室内光も含む)によって発電して蓄電する装置が提案されている(下記の特許文献1)。とりわけ、室内光を用いた発電装置においては、点灯することで発電中の状況を示すといった発電状況の可視化のニーズがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、単に、発電電力を用いて発光素子(例えば、発光ダイオード(light-emitting diode:LED))を点灯させるだけでは、室内光による発電電力は微弱であるため、蓄電量のロスが懸念される。一方で、発電電力を対象機器に出力する際は、その対象機器に応じて、印加する電圧の降圧又は昇圧が必須であり、その際に電力が多少ロスすることは避けられない。そのため、このような不可避な電力ロスの範囲内で、発電状況の可視化を実現することが待望されている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するために成されたものであり、不可避な電力ロスの範囲内で、発電状況の可視化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る発電装置は、室内光により発電する発電部と、モバイルバッテリを接続可能とされた出力端部と、前記発電部と前記出力端部の間に設けられ、前記発電部から出力される発電電力を蓄積し、蓄積された電力を、前記出力端部に接続された前記モバイルバッテリへ出力する二次電池であって、前記発電電力の電圧よりも低い作動電圧で作動する当該二次電池と、前記発電部と前記二次電池の間に設けられ、前記発電電力の電圧から前記作動電圧への降圧分以下の電力で発光する発光素子と、を備える。
【0007】
このような発電装置では、発電部が室内光により発電する。ここでの室内光による発電電力は一般に微弱であるが、二次電池は、発電電力の電圧よりも低い作動電圧で作動する構成とされている。よって、二次電池は、発電部から出力される発電電力を蓄積し、蓄積された電力を、出力端部に接続されたモバイルバッテリへ出力する。このとき、発電電力の電圧から二次電池の作動電圧への降圧が生じ、不可避な電力ロスが生じるものの、発電部と二次電池の間に設けられた発光素子が、発電電力の電圧から上記作動電圧への降圧分以下の電力で発光し、発電状況の可視化が実現される。以上のようにして、不可避な電力ロスの範囲内で、発電状況の可視化を実現することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、不可避な電力ロスの範囲内で、発電状況の可視化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】蓄積された電力の出力制御処理を示す図である。
【
図4】制御部のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る発電装置の一実施形態を説明する。
【0011】
図1に示すように、本実施形態における発電装置1は、発電部11、発光ダイオード(light-emitting diode(以下「LED」と称する)12、リチウムイオンポリマー二次電池(Lithium-ion polymer battery(以下「LiPo」と称する))13、昇圧部14、出力端部15、および、制御部10を備える。以下、各部の機能等につき説明する。
【0012】
発電部11は、室内光により発電する機能部であり、出力端部15は、モバイルバッテリ20を接続可能とされた出力端子である。モバイルバッテリ20は、例えば、電圧5V、電流10Aの電力を受け付ける仕様とされており、出力端部15からは、後述する昇圧部14により昇圧された電圧5V、電流10Aの電力が出力される。
【0013】
LiPo13は、発電部11と出力端部15の間に設けられ、発電部11から出力される発電電力を蓄積し、蓄積された電力を、出力端部15に接続されたモバイルバッテリ20へ出力する二次電池として機能する電池である。発電部11による発電電力(即ち、室内光による発電電力)は一般に微弱であるが、LiPo13は、上記発電電力の電圧(ここでは例えば6.7V)よりも低い作動電圧(ここでは例えば3.7V)で作動する構成とされている。
【0014】
LED12は、発電部11とLiPo13の間に設けられ、上記発電電力の電圧からLiPo13の作動電圧への降圧分以下の電力で発光する発光素子である。ここでは、LED12は、一例として、発電電力の電圧6.7VからLiPo13の作動電圧3.7Vへの降圧分(3V)に等しい電圧に係る電力で発光する。なお、このように上記降圧分(3V)に等しい電圧に係る電力で発光することは必須ではなく、例えば、上記降圧分(3V)よりも低い電圧に係る電力で発光する構成としてもよく、このような構成は
図3を用いて、後述する。
【0015】
昇圧部14は、LiPo13の作動電圧(ここでは例えば3.7V)を、出力端部から出力すべき所定の出力電圧(ここでは例えば5V)へ昇圧する機能部であり、例えば、昇圧トランス(昇圧型DC/DCコンバータ)により構成される。
【0016】
制御部10は、LiPo13における蓄電量を検知し、検知された蓄電量が予め定められた基準値に達した場合に、LiPo13に蓄積された電力を出力させる制御を行う機能部である。
【0017】
以上のような構成とされた発電装置1では、発電部11が室内光により発電する。ここでの室内光により発電電力は一般に微弱であるが、LiPo13は、発電電力の電圧よりも低い作動電圧で作動する。そのため、LiPo13は、発電部11から出力される発電電力を蓄積し、後述する制御部10による制御により、蓄積された電力を、出力端部15に接続されたモバイルバッテリ20へ出力する。このとき、発電電力の電圧からLiPo13の作動電圧への降圧が生じ、不可避な電力ロスが生じる。
【0018】
このような状況で、発電部11とLiPo13の間に設けられたLED12が、発電電力の電圧から上記作動電圧への降圧分以下の電力(ここでは一例として降圧分に等しい電圧に係る電力)で発光する。これにより、発電状況の可視化が実現される。
【0019】
また、制御部10は、LiPo13に蓄積された電力の出力制御処理として、
図2に示す処理を実行する。その実行タイミングとしては、所定時間間隔で定期的に実行し、さらに、発電装置1のオペレータによる実行開始指示により随時実行してもよい。
【0020】
図2に示すように、制御部10は、LiPo13における蓄積された電力量(蓄電量)を検知し(ステップS1)、検知された蓄電量が予め定められた基準値に達したか否かを判断する(ステップS2)。ここで、蓄電量が基準値に達していなければ、蓄積された電力の出力は回避され、
図2の処理は終了する。
【0021】
一方、ステップS2で蓄電量が基準値に達していれば、制御部10は、LiPo13に蓄積された電力をLiPo13から出力するように制御する(ステップS3)。これにより、LiPo13に蓄積された電力が、LiPo13から出力され、出力端部15に接続されたモバイルバッテリ20に供給される。
【0022】
以上説明したように、発電装置1では、発電電力の電圧から二次電池の作動電圧への降圧が生じ、不可避な電力ロスが生じるものの、発電部と二次電池の間に設けられた発光素子が、発電電力の電圧から上記作動電圧への降圧分以下の電力(ここでは一例として降圧分に等しい電圧に係る電力)で発光し、発電状況の可視化が実現される。即ち、不可避な電力ロスの範囲内で、発電状況の可視化を実現することができる。
【0023】
また、
図2に示す制御処理により、室内光による微弱な発電電力をモバイルバッテリに適切に供給できるという効果も得られる。
【0024】
また、「発光素子」として、供給される電力が微弱な電力であっても発光する発光ダイオード(LED)12を用いることで、微弱な電力環境であっても有効に機能するという効果が得られる。同様に、「二次電池」として、供給される電力が微弱な電力であっても蓄電可能なリチウムイオンポリマー二次電池(LiPo)13を用いることで、微弱な電力環境であっても有効に機能するという効果が得られる。
【0025】
なお、
図3には、発電装置1の別の構成例として、発電装置1が、発電部11による発電電力の電圧を降圧する降圧部16をさらに備えた構成を示す。この
図3の構成では、LED12は、発電電力の電圧6.7VからLiPo13の作動電圧3.7Vへの降圧分(3V)に等しい電圧に係る電力ではなく、上記降圧分(3V)よりも低い電圧(即ち、降圧部16による降圧後の電圧(6.7Vよりも低い電圧)からLiPo13の作動電圧(3.7V)への降圧分)に係る電力で発光する。発電装置1は、このような
図3の構成であってもよい。
【0026】
なお、本開示の要旨は以下の[1]~[4]に存する。
[1] 室内光により発電する発電部と、
モバイルバッテリを接続可能とされた出力端部と、
前記発電部と前記出力端部の間に設けられ、前記発電部から出力される発電電力を蓄積し、蓄積された電力を、前記出力端部に接続された前記モバイルバッテリへ出力する二次電池であって、前記発電電力の電圧よりも低い作動電圧で作動する当該二次電池と、
前記発電部と前記二次電池の間に設けられ、前記発電電力の電圧から前記作動電圧への降圧分以下の電力で発光する発光素子と、
を備える発電装置。
[2] 前記二次電池における蓄電量を検知し、検知された蓄電量が予め定められた基準値に達した場合に、前記二次電池に蓄積された電力を前記モバイルバッテリへ出力させる制御部、をさらに備える[1]に記載の発電装置。
[3] 前記発光素子は、発光ダイオードである[1]又は[2]に記載の発電装置。
[4] 前記二次電池は、リチウムイオンポリマー二次電池である[1]~[3]の何れか一項に記載の発電装置。
【0027】
(用語の説明、ハードウェア構成(
図4)の説明など)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0028】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0029】
例えば、本実施形態における発電装置1が備える制御部10は、本開示の処理を実行するコンピュータとして機能してもよい。
図4は、制御部10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の制御部10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0030】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。制御部10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0031】
制御部10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0032】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。
【0033】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0034】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0035】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0036】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0037】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0038】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0039】
また、制御部10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0040】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0041】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、6th generation mobile communication system(6G)、xth generation mobile communication system(xG)(xG(xは、例えば整数、小数))、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、New radio access(NX)、Future generation radio access(FX)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張、修正、作成、規定された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0042】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0043】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0044】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0045】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0046】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0047】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0048】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0049】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0050】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、通信チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0051】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0052】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0053】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々な通信チャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々な通信チャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0054】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0055】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0056】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0057】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0058】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0059】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…発電装置、10…制御部、11…発電部、12…LED(発光素子)、13…LiPo(二次電池)、14…昇圧部、15…出力端部、16…降圧部、20…モバイルバッテリ、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。