(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037616
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】皮膚外用剤及びそれを用いた日焼け止め化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/9789 20170101AFI20240312BHJP
A61Q 17/04 20060101ALI20240312BHJP
A61K 8/29 20060101ALI20240312BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20240312BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20240312BHJP
A61K 8/19 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q17/04
A61K8/29
A61K8/37
A61K8/49
A61K8/19
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142566
(22)【出願日】2022-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】520061767
【氏名又は名称】紅道科研センター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫
(74)【代理人】
【識別番号】100142077
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 真之
(72)【発明者】
【氏名】川野 大地
(72)【発明者】
【氏名】安本 陵太
(72)【発明者】
【氏名】何 雨▲旋▼
(72)【発明者】
【氏名】蘇 詩韻
(72)【発明者】
【氏名】付 子華
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AB212
4C083AB241
4C083AB242
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC262
4C083AC302
4C083AC342
4C083AC352
4C083AD072
4C083AD572
4C083BB46
4C083CC05
4C083CC19
4C083DD27
4C083DD41
4C083EE07
4C083EE17
4C083FF01
(57)【要約】
【課題】紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤の双方に対するSPFブースト効果が期待でき、且つ天然由来成分に由来するSPFブースター剤を使用した皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】本発明の皮膚外用剤は、紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤の少なくとも一方と、SPFブースター剤と、を含有し、SPFブースター剤が、ブドウ種子エキス由来粉末である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤の少なくとも一方と、SPFブースター剤と、を含有し、
前記SPFブースター剤が、ブドウ種子エキス由来粉末であることを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項2】
前記SPFブースター剤の含有量が、0.1質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
前記SPFブースター剤の含有量が、1質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
【請求項4】
前記紫外線吸収剤及び前記紫外線散乱剤の総含有量が、20質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の皮膚外用剤を用いた日焼け止め化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SPFブースター剤を含有する皮膚外用剤及びそれを用いた日焼け止め化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、紫外線による肌のダメージを抑制するため、様々な日焼け止め化粧料が開発されている。日焼け止め化粧料は、一般的に、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤等を配合することにより、太陽光線中の紫外線を防御し、紫外線の悪影響から皮膚を守るものである。近年では、マリンスポーツ、ゴルフ、スキー等、太陽光に長時間曝される屋外レジャーシーンに限らず、日常生活における紫外線対策が重視されており、日焼け止め化粧料の需要が高まっている。
【0003】
しかしながら、紫外線吸収剤には、その配合量が多くなると、皮膚に対する刺激が強いといった悪影響を及ぼすものがある。そこで、紫外線吸収剤の吸収効果を増大させるSPFブースター剤を添加することで、紫外線吸収剤の配合量を削減した日焼け止め化粧料が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。上記特許文献1、2においては、SPFブースター剤として、中空シリカ球粒子又はスチレン/アクリレートコポリマーを用いており、これらは、組成物中に放射される紫外線を屈折、散乱させることにより、紫外線吸収剤の吸収効果を増大させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-102557号公報
【特許文献2】特開2021-522230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1、2で用いられる中空シリカ球粒子やスチレン/アクリレートコポリマーは、紫外線を屈折、散乱させるので、紫外線吸収剤に対するSPFブースト効果があるものの、紫外線散乱剤に対するSPFブースト効果はあまり期待できない。また、上記のSPFブースター剤は人工物であるが、近年では、日焼け止め化粧料のような皮膚に直接的に使用される皮膚外用剤には、天然成分に由来するものを多く使用することが望まれている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤の双方に対するSPFブースト効果が期待でき、且つ天然成分に由来するSPFブースター剤を使用した皮膚外用剤及びそれを用いた日焼け止め化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤の少なくとも一方と、SPFブースター剤と、を含有し、前記SPFブースター剤が、ブドウ種子エキス由来粉末であることを特徴とする。
【0008】
また、上記皮膚外用剤において、前記SPFブースター剤の含有量が、0.1質量%以上であることが好ましい。
【0009】
また、上記皮膚外用剤において、前記SPFブースター剤の含有量が、1質量%以下であることが好ましい。
【0010】
また、上記皮膚外用剤において、前記紫外線吸収剤及び前記紫外線散乱剤の総含有量が、20質量%以上であることが好ましい。
【0011】
また、上記皮膚外用剤は、日焼け止め化粧料として使用されることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、SPFブースター剤として天然由来成分であるブドウ種子エキス由来粉末を用いたので、紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤の双方に対してSPFブースト効果を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係る皮膚外用剤及びそれを用いた日焼け止め化粧料について説明する。
本発明の実施形態に係る皮膚外用剤は、
成分(A)紫外線散乱剤及び成分(B)紫外線吸収剤の少なくとも一方と、
成分(C)SPFブースター剤と、
成分(D)水と、を含有し、
上記成分(C)のSPFブースター剤が、ブドウ種子エキス由来粉末である。
【0014】
本実施形態の成分(A)の紫外線吸収剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、2,4-ビス-{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)1,3,5-トリアジン、オクトクリレン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、ポリシリコン-15、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、オキシベンゾン-3、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ホモサレート、サリチル酸エチルへキシル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン等の紫外線吸収剤が挙げられる。市販品の例としては、チノソーブ(登録商標)S、チノソーブ(登録商標)M、ユビナール(登録商標)A Plus Glanular、ユビナール(登録商標)MC-80N、ユビナール(登録商標)T-150(以上、BASFジャパン(株))、Eusolex 9020(メルク(株))、Eusolex OCR(メルク(株))、パルソールSLX(DSMニュートリションジャパン(株))等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0015】
本実施形態の成分(B)の紫外線散乱剤としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等の金属酸化物微粒子の分散体が用いられる。市販品の例としては、IOPP50TIJ(KOBOディスパテック(株))、「IOPP50XZ4J(KOBOディスパテック(株))、DIF-3ST2(堺化学工業(株)、DIS-11A(堺化学工業(株))等が挙げられる。例えば、上記IOPP50TIJは、酸化チタンの他に、パルミチン酸エチルヘキシル、水酸化アルミニウム、イソステアリン酸、ポリヒドロキシステアリン酸の成分から成る。
【0016】
本実施形態の成分(B)のSPFブースター剤は、ブドウ種子エキス由来粉末である。ブドウ種子エキス由来粉末は、下記製法により生成される。まず、不純物が無いように振り分けされたブドウ種子を、70%エタノールで攪拌しながらブドウ種子エキスを抽出し、エバポレーターを用いて減圧しながら濃縮し、濃縮されたブドウ種子エキスを乾燥させて得られた粉末を回収する。
【0017】
本実施形態の皮膚外用剤は、乳液、ジェル、クリーム等の種々の剤型により日焼け止め化粧料として使用され得るが、剤型に応じて、増粘剤、保湿剤、防腐剤、乳化剤、安定剤等の適宜に添加剤が付加される。なお、後述する実施例では、剤型として乳液を想定して各種の添加剤を付加するものとし、以下に使用され得る添加剤の例を示すが、本実施形態の皮膚外用剤の成分は、下記に示す材料に限られるものではない。
【0018】
増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボマー、ポリアクリル酸アミド等が挙げられる。市販品の例としては、HECダイセル SE400(ダイセルミライズ(株))、カーボポール910(Lubrizol Advanced Materials社)、SEPIGEL 305(SEPPIC社)等が挙げられる。
【0019】
保湿剤としては、例えば、ブチレングリコールやプロパンジオール等の多価アルコールが用いられる。多価アルコールの例としては、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,8-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等が挙げられる。
【0020】
防腐剤としては、例えば、フェノキシエタノール、安息香酸及びその塩類、サリチル酸及びその塩類、フェノール、ソルビン酸及びその塩類、デヒドロ酢酸及びその塩類、パラオキシ安息香酸エステル類(例えばメチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベンなど)、クロルクレゾール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、臭化アルキルイソキノリウム、トリクロロカルバニリド、ハロカルバン、感光素201号、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液、ビサボロール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、トリクロロ・サリチルアニリド(TCSA)、トリブロモ・サリチルアニリド(TBS)等が挙げられる。
【0021】
乳化剤は、紫外線散乱剤やSPFブースター剤を液剤中に安定的に分散させるためのものであり、例えば、汎用の非イオン界面活性剤、イソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸ソルビタン、水添ヒマシ油、水添レシチン等が用いられる。また、エステル油(例えば、イソノナン酸イソノニル)等、適宜の油剤が、液剤の安定のために添加され得る。
【0022】
本実施形態の成分(D)の水としては、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、精製水又は天然水が挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。
【0023】
以下に、紫外線吸収剤(成分(A))、紫外線散乱剤(成分(B))、SPFブースター剤(成分(C))の各成分の含有量を変化させることで、得られた皮膚外用剤のSPF値がどのように変化するかを試験した。なお、各実施例及び比較例のサンプルについて、SPFアナライザー(UV-2000S、Labsphere社)を用いてSPF値を測定した。また、以下に示す全ての試験において、SPF値は同じ条件の4サンプルの平均値から導き出した。
【0024】
<試験1>
試験1では、成分(A)紫外線散乱剤(IOPP50TIJ、IOPP50XZ4J)のみを添加し、成分(B)紫外線吸収剤を添加せず、成分(C)SPFブースター剤(ブドウ種子エキス由来粉末)の含有量(質量%)を変化させることで、得られた皮膚外用剤のSPF値がどのように変化するかを試験し、その結果を下記の表1に示す。なお、成分(C)SPFブースター剤の添加量に対して相補的にプロパンジオールを添加した。また、上記4成分に、更に、増粘剤(SEPIGEL 305)、保湿剤(エチレングリコール)、フェノンキシエタノール(防腐剤)、水添レシチン(乳化剤)、イソノナン酸イソノニル(安定剤)を表1に示した含有量で添加し、残余に水(成分(D))を加えた。
【0025】
【0026】
表1に示した通り、実施例1A~1Cでは、いずれも比較例1Dに比べてSPF値が増加した。すなわち、本実施形態の成分(C)SPFブースター剤として用いたブドウ種子エキス由来粉末は、紫外線散乱剤を用いた場合でも、SPFブースト効果があることが示された。また、ブドウ種子エキス由来粉末は、0.1質量%の含有量でSPFブースト効果があることが示された。ただし、試験1B、1Cの結果より、ブドウ種子エキス由来粉末の含有量が多ければ多いほどSPF値が増加するとは限らないことが示された。
【0027】
<試験2>
試験2では、成分(A)紫外線散乱剤を添加せずに、成分(B)紫外線吸収剤(チノソーブ(登録商標)S,メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)のみを添加し、成分(C)SPFブースター剤(ブドウ種子エキス由来粉末)の含有量(質量%)を変化させることで、得られた皮膚外用剤のSPF値がどのように変化するかを試験し、その結果を下記の表2に示す。他の添加剤は、試験1と同様とした。
【0028】
【0029】
表2に示した通り、実施例2A~2Cでは、いずれも比較例2Dに比べてSPF値が増加し、試験1よりも増加率が高いことが示された。すなわち、本実施形態の成分(C)SPFブースター剤として用いたブドウ種子エキス由来粉末は、紫外線吸収剤を用いた場合には、より高いSPFブースト効果があることが示された。また、ここでも、ブドウ種子エキス由来粉末は、0.1質量%の含有量でSPFブースト効果があることが示された。また、ブドウ種子エキス由来粉末の含有量が多くなる程、SPF値が増加した。
【0030】
<試験3>
試験3では、成分(A)紫外線散乱剤及び成分(B)紫外線吸収剤の両方を添加し、成分(C)SPFブースター剤(ブドウ種子エキス由来粉末)の含有量(質量%)を変化させることで、得られた皮膚外用剤のSPF値がどのように変化するかを試験し、その結果を下記の表3に示す。他の添加剤は、試験1と同様とした。
【0031】
【0032】
表3に示した通り、実施例3A~3Cでは、いずれも比較例3Dに比べてSPF値が増加した。すなわち、本実施形態の成分(C)SPFブースター剤として用いたブドウ種子エキス由来粉末は、紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤の両方が存在する場合にも、高いSPFブースト効果があることが示された。また、ブドウ種子エキス由来粉末の含有量が多くなる程、SPF値が増加し、その増加率も高くなることが示された。
【0033】
<試験4>
試験4では、成分(A)紫外線散乱剤及び成分(B)紫外線吸収剤の配合量を試験3よりも多くした状態で、成分(C)SPFブースター剤(ブドウ種子エキス由来粉末)の含有量(質量%)を変化させることで、得られた皮膚外用剤のSPF値がどのように変化するかを試験し、その結果を下記の表4に示す。他の添加剤は、試験1と同様とした。
【0034】
【0035】
表4に示した通り、実施例4A~4Cでは、いずれも比較例4Dに比べてSPF値が増加し、その増加率は、試験3と同等かそれ以上であった。すなわち、本実施形態の成分(C)SPFブースター剤として用いたブドウ種子エキス由来粉末は、紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤の配合量が多い場合に、ブドウ種子エキス由来粉末自体の配合量を増やさなくても、高いSPFブースト効果があることが示された。
【0036】
以上の結果より、成分(C)SPFブースター剤の含有量が、0.1質量%以上であれば、成分(A)紫外線吸収剤及び成分(B)紫外線散乱剤の両方に対して、SPFブースト効果が見られ、0.5質量%以上であることが、より好ましいことが示された。また、成分(C)SPFブースター剤の含有量は、1質量%以下で十分であることが示された。また、成分(A)紫外線吸収剤及び成分(B)紫外線散乱剤の総含有量が20質量%以上であっても、成分(C)SPFブースター剤の含有量を増やすことなく、高いSPFブースト効果が確認された。
【0037】
ブドウ種子エキス由来粉末は、粉末としての紫外線散乱効果を有しており、紫外線吸収剤による吸収効果を増大させると共に、フラボノイド等のポリフェノールによる紫外線吸収効果があり、紫外線散乱剤との相乗効果により、高いSPFブースト効果を発現しているものと考えられる。このように、本実施形態では、SPFブースター剤として天然由来成分であるブドウ種子エキス由来粉末を用いたので、紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤の双方に対してSPFブースト効果を得ることができる。
【0038】
本実施形態の皮膚外用剤は、発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、適宜に任意の成分を含有することができる。任意の成分としては、例えば、生薬類、pH調整剤、キレート剤、酸化防止剤、清涼剤、ビタミン類、タンパク質、ポリマー、香料、抗菌剤又は色素が挙げられる。具体的には、ポリマーとして、カルボマー、また、キレート剤として、EDTA-2ナトリウム等が挙げられる。