(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003764
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】3次元半導体メモリ装置及びこれを含む電子システム
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20240105BHJP
H10B 99/00 20230101ALI20240105BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240105BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20240105BHJP
H01L 27/00 20060101ALI20240105BHJP
G11C 5/04 20060101ALI20240105BHJP
H10B 43/40 20230101ALI20240105BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B99/00 495
H01L29/78 371
H01L27/088 E
H01L27/00 301B
H01L27/00 301C
G11C5/04 210
H10B43/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084503
(22)【出願日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】10-2022-0078345
(32)【優先日】2022-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 智 源
(72)【発明者】
【氏名】金 度 亨
(72)【発明者】
【氏名】金 志 榮
(72)【発明者】
【氏名】成 錫 江
【テーマコード(参考)】
5F048
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F048AA01
5F048AA07
5F048AA09
5F048AB01
5F048AC01
5F048BA01
5F048BA14
5F048BA19
5F048BA20
5F048BB05
5F048BB09
5F048BC03
5F048BC18
5F048BD07
5F048BF02
5F048BF07
5F048BF12
5F048BF15
5F048BF16
5F048BG13
5F048CB01
5F048CB03
5F048CB04
5F083EP18
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP42
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER22
5F083GA10
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR40
5F083ZA01
5F083ZA13
5F083ZA23
5F083ZA29
5F101BA45
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH13
(57)【要約】
【課題】工程を単純化することが可能な3次元半導体メモリ装置及びこれを含む電子システムを提供する。
【解決手段】本発明の3次元半導体メモリ装置は、第1基板上の周辺回路構造体及び周辺回路構造体上のセルアレイ構造体を備え、セルアレイ構造体は、第1方向に沿って延長されるゲート電極を含む積層構造体と、積層構造体上のソース構造体と、ソース構造体に接する第2基板と、を含み、ソース構造体は、第2基板と積層構造体との間の第1ソース導電パターンと、第1ソース導電パターン上の第2ソース導電パターンと、を含み、第2ソース導電パターンは、第1ソース導電パターンと第2基板との間の第1ソース部と、第2基板を貫通して第1方向に沿って延長されるソース連結部と、第2基板上に提供されて、ソース連結部を通じて第1ソース部に連結される第2ソース部と、を含む。
【選択図】
図5D
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板上の周辺回路構造体及び前記周辺回路構造体上のセルアレイ構造体を備え、
前記セルアレイ構造体は、
第1方向に沿って延長されるゲート電極を含む積層構造体と、
前記積層構造体上のソース構造体と、
前記ソース構造体に接する第2基板と、を含み、
前記ソース構造体は、
前記第2基板と前記積層構造体との間の第1ソース導電パターンと、
前記第1ソース導電パターン上の第2ソース導電パターンと、を含み、
前記第2ソース導電パターンは、
前記第1ソース導電パターンと前記第2基板との間の第1ソース部と、
前記第2基板を貫通して前記第1方向に沿って延長されるソース連結部と、
前記第2基板上に提供されて、前記ソース連結部を通じて前記第1ソース部に連結される第2ソース部と、を含むことを特徴とする3次元半導体メモリ装置。
【請求項2】
前記セルアレイ構造体は、前記積層構造体を貫通して前記ソース構造体に連結され、垂直半導体パターンを含む垂直チャンネル構造体を更に含み、
前記垂直チャンネル構造体の上部は、前記第2基板の下部に挿入され、
前記垂直チャンネル構造体の前記垂直半導体パターンは、前記第1ソース部に連結されることを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項3】
前記第2ソース部の厚さは、前記第1ソース部の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項4】
前記第2ソース部の厚さは、前記第2基板の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項5】
前記積層構造体は、第1積層構造体及び第2積層構造体を含み、
前記セルアレイ構造体は、前記第1積層構造体と前記第2積層構造体との間に提供されて、前記第1方向に沿って延長される分離パターンを更に含み、
前記ソース連結部は、前記分離パターンに平行であるライン形状を有することを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項6】
前記ソース連結部は、前記第1積層構造体及び前記第2積層構造体上にそれぞれ提供されることを特徴とする請求項5に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項7】
前記ソース連結部は、前記第1積層構造体上の第1ソース連結部及び前記第2積層構造体上の第2ソース連結部を含み、
前記第1ソース部は、
前記第1ソース連結部と前記第1積層構造体との間の第1積層構造体ソース部と、
前記第2ソース連結部と前記第2積層構造体との間の第2積層構造体ソース部と、を含み、
前記第1積層構造体ソース部と前記第2積層構造体ソース部とは、前記第1方向に交差する第2方向に互いに離隔されることを特徴とする請求項6に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項8】
前記第2ソース部は、前記第1積層構造体ソース部及び前記第2積層構造体ソース部に共通に連結されることを特徴とする請求項7に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項9】
前記セルアレイ構造体は、前記積層構造体を貫通して前記ソース構造体に連結される垂直チャンネル構造体を更に含み、
前記ソース連結部は、前記垂直チャンネル構造体の中の前記分離パターンに最も隣接する垂直チャンネル構造体と前記分離パターンとの間に提供されることを特徴とする請求項5に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項10】
前記ソース連結部は、平面視で、前記分離パターンの少なくとも一部にオーバーラップすることを特徴とする請求項5に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項11】
前記第1ソース部、前記ソース連結部、及び前記第2ソース部は、同一物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項12】
前記セルアレイ構造体は、セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域の一側のセルアレイコンタクト領域を含み、
前記ソース連結部は、前記セルアレイ領域に限定して提供されることを特徴とする請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項13】
第1基板上の周辺回路構造体及び前記周辺回路構造体上のセルアレイ構造体を備え、
前記セルアレイ構造体は、
第1方向に沿って延長される導電パターンを含む積層構造体と、
前記積層構造体上のソース構造体と、
前記積層構造体を貫通して前記ソース構造体に連結される垂直チャンネル構造体と、
前記ソース構造体に接する第2基板と、を含み、
前記ソース構造体は、
前記第2基板と前記積層構造体との間の第1ソース導電パターンと、
前記第1ソース導電パターン上の第2ソース導電パターンと、を含み、
前記第2ソース導電パターンは、
前記第1ソース導電パターンと前記第2基板との間の第1ソース部と、
前記第2基板を貫通するソース連結部と、
前記第2基板上に提供されて、前記ソース連結部を通じて前記第1ソース部に連結される第2ソース部と、を含み、
前記ソース連結部は、前記垂直チャンネル構造体の中の前記分離パターンに最も隣接する垂直チャンネル構造体と前記分離パターンとの間に提供されることを特徴とする3次元半導体メモリ装置。
【請求項14】
前記ソース連結部は、前記第2基板を貫通して前記第1方向に延長されるスリット内に提供されることを特徴とする請求項13に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項15】
前記第2ソース部の厚さは、前記第1ソース部の厚さよりも大きく、
前記第2ソース部の厚さは、前記第2基板の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項16】
前記積層構造体は、第1積層構造体及び第2積層構造体を含み、
前記セルアレイ構造体は、前記第1積層構造体と前記第2積層構造体との間に提供されて、前記第1方向に沿って延長される分離パターンを更に含み、
前記ソース連結部は、前記分離パターンに平行であるライン形状を有することを特徴とする請求項13に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項17】
前記ソース連結部は、前記第1積層構造体及び前記第2積層構造体上にそれぞれ提供されることを特徴とする請求項16に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項18】
前記ソース連結部は、前記第1積層構造体上の第1ソース連結部及び前記第2積層構造体上の第2ソース連結部を含み、
前記第1ソース部は、
前記第1ソース連結部と前記第1積層構造体との間の第1積層構造体ソース部と、
前記第2ソース連結部と前記第2積層構造体との間の第2積層構造体ソース部と、を含み、
前記第1積層構造体ソース部と前記第2積層構造体ソース部とは、前記第1方向に交差する第2方向に互いに離隔されることを特徴とする請求項17に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項19】
前記第2ソース部は、前記第1積層構造体ソース部及び前記第2積層構造体ソース部に共通に連結されることを特徴とする請求項18に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項20】
第1基板、前記第1基板上の周辺回路構造体、及び前記周辺回路構造体上に提供されてセルアレイ領域及びセルアレイコンタクト領域を含むセルアレイ構造体を含む3次元半導体メモリ装置と、
入出力パッドを通じて前記3次元半導体メモリ装置に電気的に連結されて、前記3次元半導体メモリ装置を制御するコントローラと、を備え、
前記セルアレイ構造体は、
第1方向に沿って延長されるゲート電極を含む積層構造体と、
前記積層構造体上のソース構造体と、
前記ソース構造体に接する第2基板と、を含み、
前記ソース構造体は、
前記第2基板と前記積層構造体との間の第1ソース導電パターンと、
前記第1ソース導電パターン上の第2ソース導電パターンと、を含み、
前記第2ソース導電パターンは、
前記第1ソース導電パターンと前記第2基板との間の第1ソース部と、
前記第2基板を貫通して前記第1方向に沿って延長されるソース連結部と、
前記第2基板上に提供されて、前記ソース連結部を通じて前記第1ソース部に連結される第2ソース部と、を含むことを特徴とする電子システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元半導体メモリ装置及びこれを含む電子システムに関し、より詳細には、ボンディングパッドを通じて互いに結合された周辺回路構造体及びセルアレイ構造体を含む3次元半導体メモリ装置及びこれを含む電子システムに関する。
【背景技術】
【0002】
データ格納を必要とする電子システムで高容量のデータを格納することが可能な半導体装置が要求されている。データ格納容量を増加させつつ、消費者が要求する優れた性能及び低価格を充足させるために半導体装置の集積度を増加させることが要求されている。2次元又は平面的な半導体装置の場合、集積度は単位メモリセルが占有する面積によって主に決定されるため、微細パターン形成技術の水準に大きく影響を受ける。しかし、パターンを微細化するためには超高価な装備を必要とするため、2次元半導体装置の集積度は増加しているが、相変わらず制限的である。従って、3次元的に配列されるメモリセルを具備する3次元半導体メモリ装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、工程を単純化することが可能な3次元半導体メモリ装置及びこれを含む電子システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による3次元半導体メモリ装置は、第1基板上の周辺回路構造体及び前記周辺回路構造体上のセルアレイ構造体を備え、前記セルアレイ構造体は、第1方向に沿って延長されるゲート電極を含む積層構造体と、前記積層構造体上のソース構造体と、前記ソース構造体に接する第2基板と、を含み、前記ソース構造体は、前記第2基板と前記積層構造体との間の第1ソース導電パターンと、前記第1ソース導電パターン上の第2ソース導電パターンと、を含み、前記第2ソース導電パターンは、前記第1ソース導電パターンと前記第2基板との間の第1ソース部と、前記第2基板を貫通して前記第1方向に沿って延長されるソース連結部と、前記第2基板上に提供されて、前記ソース連結部を通じて前記第1ソース部に連結される第2ソース部と、を含む。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による3次元半導体メモリ装置は、第1基板上の周辺回路構造体及び前記周辺回路構造体上のセルアレイ構造体を備え、前記セルアレイ構造体は、第1方向に沿って延長される導電パターンを含む積層構造体と、前記積層構造体上のソース構造体と、前記積層構造体を貫通して前記ソース構造体に連結される垂直チャンネル構造体と、前記ソース構造体に接する第2基板と、を含み、前記ソース構造体は、前記第2基板と前記積層構造体との間の第1ソース導電パターンと、前記第1ソース導電パターン上の第2ソース導電パターンと、を含み、前記第2ソース導電パターンは、前記第1ソース導電パターンと前記第2基板との間の第1ソース部と、前記第2基板を貫通するソース連結部と、前記第2基板上に提供されて、前記ソース連結部を通じて前記第1ソース部に連結される第2ソース部と、を含み、前記ソース連結部は、前記垂直チャンネル構造体の中の前記分離パターンに最も隣接する垂直チャンネル構造体と前記分離パターンとの間に提供される。
【0007】
上記目的を解決するためになされた本発明の一態様による電子システムは、第1基板、前記第1基板上の周辺回路構造体、及び前記周辺回路構造体上に提供されてセルアレイ領域及びセルアレイコンタクト領域を含むセルアレイ構造体を含む3次元半導体メモリ装置と、入出力パッドを通じて前記3次元半導体メモリ装置に電気的に連結されて、前記3次元半導体メモリ装置を制御するコントローラと、を備え、前記セルアレイ構造体は、第1方向に沿って延長されるゲート電極を含む積層構造体と、前記積層構造体上のソース構造体と、前記ソース構造体に接する第2基板と、を含み、前記ソース構造体は、前記第2基板と前記積層構造体との間の第1ソース導電パターンと、前記第1ソース導電パターン上の第2ソース導電パターンと、を含み、前記第2ソース導電パターンは、前記第1ソース導電パターンと前記第2基板との間の第1ソース部と、前記第2基板を貫通して前記第1方向に沿って延長されるソース連結部と、前記第2基板上に提供されて、前記ソース連結部を通じて前記第1ソース部に連結される第2ソース部と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高縦横比の貫通ホールを形成する時に発生するアーキング現象を防止するための背面ビアとエッチング停止膜として使用されるコンタクトパッドとが同時に形成される。従って、半導体メモリ素子の製造工程の単純化が可能になる。また、背面ビア及びコンタクトパッドによってアーキング現象が防止されて半導体メモリ素子の電気的特性及び信頼性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む電子システムを概略的に示す図である。
【
図2A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む電子システムを概略的に示す斜視図である。
【
図2B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む電子システムを概略的に示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む半導体パッケージを説明するための断面図であり、
図2BをI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む半導体パッケージを説明するための断面図であり、
図2BをII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図5A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を説明するための平面図である。
【
図5B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を説明するための断面図であり、
図5AをI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図5C】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を説明するための断面図であり、
図5AをII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図7A】本発明の多様な実施形態によるソース構造体を説明するための平面図である。
【
図7B】本発明の多様な実施形態によるソース構造体を説明するための平面図である。
【
図7C】本発明の多様な実施形態によるソース構造体を説明するための平面図である。
【
図7D】本発明の多様な実施形態によるソース構造体を説明するための平面図である。
【
図7E】本発明の多様な実施形態によるソース構造体を説明するための平面図である。
【
図8A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのI-I’線に沿う断面図である。
【
図8B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのII-II’線に沿う断面図である。
【
図9A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIII-III’線に沿う断面図である。
【
図9B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIV-IV’線に沿う断面図である。
【
図10A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIII-III’線に沿う断面図である。
【
図10B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIV-IV’線に沿う断面図である。
【
図11A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIII-III’線に沿う断面図である。
【
図11B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIV-IV’線に沿う断面図である。
【
図12A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのI-I’線に沿う断面図である。
【
図12B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのII-II’線に沿う断面図である。
【
図13A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのI-I’線に沿う断面図である。
【
図13B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのII-II’線に沿う断面図である。
【
図14A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのI-I’線に沿う断面図である。
【
図14B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのII-II’線に沿う断面図である。
【
図15A】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのI-I’線に沿う断面図である。
【
図15B】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのII-II’線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の3次元半導体メモリ装置、その製造方法、及びこれを含む電子システムを実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む電子システムを概略的に示す図である。
【0012】
図1を参照すると、本実施形態による電子システム1000は、3次元半導体メモリ装置1100、及び3次元半導体メモリ装置1100に電気的に連結されるコントローラ1200を含む。電子システム1000は、一つ又は複数の3次元半導体メモリ装置1100を含むストレージ装置(storage device)、又はストレージ装置を含む電子装置(electronic device)である。例えば、電子システム1000は、一つ又は複数の3次元半導体メモリ装置1100を含むSSD装置(solid state drive device)、USB(Universal Serial Bus)、コンピューティングシステム、医療装置、又は通信装置である。
【0013】
3次元半導体メモリ装置1100は、不揮発性メモリ装置であり、例えば後述するような3次元NANDフラッシュメモリ装置である。3次元半導体メモリ装置1100は、第1領域1100F、及び第1領域1100F上の第2領域1100Sを含む。但し、図示したものとは異なり、第1領域1100Fは第2領域1100Sの横に配置されてもよい。第1領域1100Fは、デコーダー回路1110、ページバッファ1120、及びロジック回路1130を含む周辺回路領域である。第2領域1100Sは、ビットラインBL、共通ソースラインCSL、ワードラインWL、第1ライン(LL1、LL2)、第2ライン(UL1、UL2)、及びビットラインBLと共通ソースラインCSLとの間のメモリセルストリングCSTRを含むメモリセル領域である。
【0014】
第2領域1100Sで、メモリセルストリングCSTRの各々は、共通ソースラインCSLに隣接する第1トランジスタ(LT1、LT2)、ビットラインBLに隣接する第2トランジスタ(UT1、UT2)、及び第1トランジスタ(LT1、LT2)と第2トランジスタ(UT1、UT2)との間に配置される複数のメモリセルトランジスタMCTを含む。第1トランジスタ(LT1、LT2)の数と第2トランジスタ(UT1、UT2)の数は実施形態によって多様に変形される。メモリセルストリングCSTRは共通ソースラインCSLと第1領域1100Fとの間に位置する。
【0015】
例えば、第2トランジスタ(UT1、UT2)はストリング選択トランジスタを含み、第1トランジスタ(LT1、LT2)は接地選択トランジスタを含む。第1ライン(LL1、LL2)は第1トランジスタ(LT1、LT2)のゲート電極である。ワードラインWLはメモリセルトランジスタMCTのゲート電極であり、第2ライン(UL1、UL2)は第2トランジスタ(UT1、UT2)のゲート電極である。
【0016】
例えば、第1トランジスタ(LT1、LT2)は直列連結された第1消去制御トランジスタLT1及び接地選択トランジスタLT2を含む。例えば、第2トランジスタ(UT1、UT2)は直列連結されたストリング選択トランジスタUT1及び第2消去制御トランジスタUT2を含む。第1消去制御トランジスタLT1及び第2消去制御トランジスタUT2の中の少なくとも一つは、ゲート誘導漏洩電流(Gate Induce Drain Leakage:GIDL)現象を利用してメモリセルトランジスタMCTに格納されたデータを削除する消去動作に利用される。
【0017】
共通ソースラインCSL、第1ライン(LL1、LL2)、ワードラインWL、及び第2ライン(UL1、UL2)は、第1領域1100F内で第2領域1100Sまで延長される第1連結配線1115を通じてデコーダー回路1110に電気的に連結される。ビットラインBLは、第1領域1100F内で第2領域1100Sまで延長される第2連結配線1125を通じてページバッファ1120に電気的に連結される。
【0018】
第1領域1100Fで、デコーダー回路1110及びページバッファ1120は、複数のメモリセルトランジスタMCTの中の少なくとも一つの選択メモリセルトランジスタに対する制御動作を実行する。デコーダー回路1110及びページバッファ1120はロジック回路1130によって制御される。3次元半導体メモリ装置1100は、ロジック回路1130に電気的に連結される入出力パッド1101を通じて、コントローラ1200と通信する。入出力パッド1101は、第1領域1100F内から第2領域1100Sまで延長される入出力連結配線1135を通じてロジック回路1130に電気的に連結される。
【0019】
コントローラ1200は、プロセッサ1210、NANDコントローラ1220、及びホストインターフェイス1230を含む。実施形態によって、電子システム1000は複数の3次元半導体メモリ装置1100を含み、この場合、コントローラ1200は複数の3次元半導体メモリ装置1100を制御する。
【0020】
プロセッサ1210は、コントローラ1200を含む電子システム1000の全体の動作を制御する。プロセッサ1210は、所定のファームウェアに応じて動作し、NANDコントローラ1220を制御して3次元半導体メモリ装置1100にアクセスする。NANDコントローラ1220は、3次元半導体メモリ装置1100との通信を処理するNANDインターフェイス1221を含む。NANDインターフェイス1221を通じて、3次元半導体メモリ装置1100を制御するための制御命令、3次元半導体メモリ装置1100のメモリセルトランジスタMCTに記録しようとするデータ、3次元半導体メモリ装置1100のメモリセルトランジスタMCTから読み出そうとするデータ等が伝送される。ホストインターフェイス1230は電子システム1000と外部ホストとの間の通信機能を提供する。ホストインターフェイス1230を通じて外部ホストから制御命令を受信すると、プロセッサ1210は制御命令に応答して3次元半導体メモリ装置1100を制御する。
【0021】
図2A及び
図2Bは、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む電子システムを概略的に示す斜視図である。
【0022】
図2A及び
図2Bを参照すると、本実施形態による電子システム2000は、メイン基板2001、メイン基板2001に実装されるコントローラ2002、一つ以上の半導体パッケージ2003、及びDRAM2004を含む。半導体パッケージ2003及びDRAM2004は、メイン基板2001に提供される配線パターン2005によってコントローラ2002と互いに連結される。
【0023】
メイン基板2001は、外部ホストに結合される複数のピンを含むコネクタ2006を含む。コネクタ2006の複数のピンの数及び配置は、電子システム2000と外部ホストとの間の通信インターフェイスによって変わる。電子システム2000は、例えばUSB(Universal Serial Bus)、PCI-Express(Peripheral Component Interconnect Express)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、UFS(Universal Flash Storage)用M-Phy等のインターフェイスの中のいずれか一つに従って外部ホストと通信する。電子システム2000は、例えばコネクタ2006を通じて外部ホストから供給される電源によって動作する。電子システム2000は、外部ホストから供給される電源をコントローラ2002及び半導体パッケージ2003に分配するPMIC(Power Management Integrated Circuit)を更に含んでもよい。
【0024】
コントローラ2002は、半導体パッケージ2003にデータを書き込むか、又は半導体パッケージ2003からデータを読み出し、電子システム2000の動作速度を改善する。
【0025】
DRAM2004は、データ格納空間である半導体パッケージ2003と外部ホストとの速度の差を緩和するためのバッファメモリである。電子システム2000に含まれるDRAM2004は、一種のキャッシュメモリとして動作し、半導体パッケージ2003に対する制御動作で臨時的にデータを格納するための空間を提供する。電子システム2000にDRAM2004が含まれる場合、コントローラ2002は、半導体パッケージ2003を制御するためのNANDコントローラの外に、DRAM2004を制御するためのDRAMコントローラを更に含む。
【0026】
半導体パッケージ2003は、互いに離隔された第1及び第2半導体パッケージ(2003a、2003b)を含む。第1及び第2半導体パッケージ(2003a、2003b)は、それぞれ複数の半導体チップ2200を含む半導体パッケージである。第1及び第2半導体パッケージ(2003a、2003b)のそれぞれは、パッケージ基板2100、パッケージ基板2100上の半導体チップ2200、半導体チップ2200の各々の下部面に配置される接着層2300、半導体チップ2200とパッケージ基板2100とを電気的に連結する連結構造体2400、及びパッケージ基板2100上で半導体チップ2200及び連結構造体2400を覆うモールディング層2500を含む。
【0027】
パッケージ基板2100は、パッケージ上部パッド2130を含む印刷回路基板である。半導体チップ2200の各々は入出力パッド2210を含む。入出力パッド2210の各々は
図1の入出力パッド1101に該当する。半導体チップ2200の各々はゲート積層構造体3210及びメモリチャンネル構造体3220を含む。半導体チップ2200の各々は後述するように3次元半導体メモリ装置を含む。
【0028】
連結構造体2400は、例えば入出力パッド2210とパッケージ上部パッド2130とを電気的に連結するボンディングワイヤである。従って、第1及び第2半導体パッケージ(2003a、2003b)のそれぞれで、半導体チップ2200は、ボンディングワイヤ方式で互いに電気的に連結され、パッケージ基板2100のパッケージ上部パッド2130に電気的に連結される。実施形態によって、第1及び第2半導体パッケージ(2003a、2003b)のそれぞれで、半導体チップ2200は、ボンディングワイヤ方式の連結構造体2400の代わりに、貫通電極(Through Silicon Via)によって互いに電気的に連結される。
【0029】
図示したものとは異なり、コントローラ2002及び半導体チップ2200は一つのパッケージに含めてもよい。メイン基板2001とは異なる別のインターポーザ基板にコントローラ2002及び半導体チップ2200が実装され、インターポーザ基板に提供される配線によってコントローラ2002と半導体チップ2200とが互いに連結される。
【0030】
図3及び
図4は、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を含む半導体パッケージを説明するための断面図であり、
図2BをI-I’線及びII-II’線に沿って切断したそれぞれの断面図である。
【0031】
図3及び
図4を参照すると、半導体パッケージ2003は、パッケージ基板2100、及びパッケージ基板2100上の複数の半導体チップ2200、並びにパッケージ基板2100及び半導体チップ2200を覆うモールディング層2500を含む。
【0032】
パッケージ基板2100は、パッケージ基板ボディー部2120、パッケージ基板ボディー部2120の上面上に配置されるか又は上面を通じて露出する上部パッド2130、パッケージ基板ボディー部2120の下面上に配置されるか又は下面を通じて露出する下部パッド2125、及びパッケージ基板ボディー部2120の内部で上部パッド2130と下部パッド2125とを電気的に連結する内部配線2135を含む。上部パッド2130は連結構造体2400に電気的に連結される。下部パッド2125は、導電性連結部2800を通じて
図2に示した電子システム2000のメイン基板2001の配線パターン2005に連結される。
【0033】
図2A、
図2B、及び
図3を参照すると、半導体チップ2200の一側壁は、互いに整列されず、半導体チップ2200の他の側壁は互いに整列される。半導体チップ2200は、ボンディングワイヤ形状の連結構造体2400によって互いに電気的に連結される。半導体チップ2200の各々は実質的に同一の構成を含む。
【0034】
半導体チップ2200の各々は、半導体基板4010、半導体基板4010上の第1構造体4100、及び第1構造体4100上の第2構造体4200を含む。第2構造体4200は、ウエハボンディング方式で第1構造体4100に結合される。
【0035】
第1構造体4100は周辺回路配線4110及び第1ボンディングパッド4150を含む。第2構造体4200は、共通ソースライン4205、共通ソースライン4205と第1構造体4100との間のゲート積層構造体4210、ゲート積層構造体4210を貫通するメモリチャンネル構造体4220及び分離構造体4230、並びにメモリチャンネル構造体4220及びゲート積層構造体4210のワードライン(
図1のWL)にそれぞれ電気的に連結される第2ボンディングパッド4250を含む。例えば、第2ボンディングパッド4250は、メモリチャンネル構造体4220に電気的に連結されるビットライン4240、及びワードライン(
図1のWL)に電気的に連結されるゲート連結配線4235を通じて、それぞれメモリチャンネル構造体4220及びワードライン(
図1のWL)に電気的に連結される。第1構造体4100の第1ボンディングパッド4150及び第2構造体4200の第2ボンディングパッド4250は、互いに接触しながら結合される。第1ボンディングパッド4150及び第2ボンディングパッド4250の結合される部分は、例えば銅(Cu)を含む。
【0036】
半導体チップ2200の各々は、入出力パッド2210及び入出力パッド2210下部の入出力連結配線4265を更に含む。入出力連結配線4265は、第2ボンディングパッド4250の中の一部及び周辺回路配線4110の中の一部に電気的に連結される。
【0037】
図5Aは、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を説明するための平面図である。
図5B及び
図5Cは、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置を説明するための断面図であり、
図5AをI-I’線及びII-II’線に沿って切断したそれぞれの断面図である。
図5Dは、
図5CのQ部分の拡大図である。
図5Eは、
図5DのA部分の拡大図である。
【0038】
図5A~
図5Eを参照すると、本実施形態による3次元半導体メモリ装置は、第1基板10、第1基板10上の周辺回路構造体PS、及び周辺回路構造体PS上のセルアレイ構造体CSを含む。第1基板10、周辺回路構造体PS、及びセルアレイ構造体CSは、それぞれ
図3及び
図4の半導体基板4010、半導体基板4010上の第1構造体4100、及び第1構造体4100上の第2構造体4200に該当する。
【0039】
周辺回路構造体PS上にセルアレイ構造体CSを結合させることによって、本発明による3次元半導体メモリ装置の単位面積当たりのセル容量が大きくなる。また、周辺回路構造体PS及びセルアレイ構造体CSをそれぞれ製造して互いに結合させる方法を通じて各種熱処理工程に伴う周辺トランジスタPTRの損傷を防止することができるため、本発明による3次元半導体メモリ装置の電気的特性及び信頼性が改善される。
【0040】
第1基板10は、例えばシリコン基板、シリコン-ゲルマニウム基板、ゲルマニウム基板、又は単結晶(monocrystalline)シリコン基板に成長させた単結晶エピタキシャル層(epitaxial layer)である。第1基板10は、第1方向D1及び第1方向D1に交差する第2方向D2に延び、第3方向D3に垂直な上面を有する。第1~第3方向(D1、D2、D3)は、例えば互いに直交する方向である。素子分離膜11が第1基板10内に提供される。素子分離膜11は第1基板10の活性領域を定義する。
【0041】
第1基板10上に、周辺トランジスタPTR、周辺コンタクトプラグ31、周辺コンタクトプラグ31を通じて周辺トランジスタPTRに電気的に連結される周辺回路配線33、周辺回路配線33に電気的に連結される第1ボンディングパッド35、及びこれらを囲む第1層間絶縁膜30を含む周辺回路構造体PSが提供される。周辺トランジスタPTRは第1基板10の活性領域上に提供される。周辺回路配線33は
図3及び
図4の周辺回路配線4110に該当し、第1ボンディングパッド35は
図3及び
図4の第1ボンディングパッド4150に該当する。
【0042】
周辺コンタクトプラグ31は、例えば第3方向D3に行くほど、第1方向D1又は第2方向D2への幅が増加する。周辺コンタクトプラグ31及び周辺回路配線33は金属等の導電物質を含む。
【0043】
周辺トランジスタPTRは、例えばデコーダー回路(
図1の1110)、ページバッファ(
図1の1120)、ロジック回路(
図1の1130)等を構成する。より具体的に、周辺トランジスタPTRの各々は、周辺ゲート絶縁膜21、周辺ゲート電極23、周辺キャッピングパターン25、周辺ゲートスペーサー27、及び周辺ソース/ドレーン領域29を含む。周辺ゲート絶縁膜21は周辺ゲート電極23と第1基板10との間に提供される。周辺キャッピングパターン25は周辺ゲート電極23上に提供される。周辺ゲートスペーサー27は、周辺ゲート絶縁膜21、周辺ゲート電極23、及び周辺キャッピングパターン25の側壁を覆う。周辺ソース/ドレーン領域29は、周辺ゲート電極23の両側に隣接する第1基板10の内部に提供される。周辺回路配線33及び第1ボンディングパッド35が周辺コンタクトプラグ31を通じて周辺トランジスタPTRに電気的に連結される。周辺トランジスタPTRの各々は、例えばNMOSトランジスタ又はPMOSトランジスタである。
【0044】
第1層間絶縁膜30が第1基板10上に提供される。第1層間絶縁膜30は、第1基板10上で、周辺トランジスタPTR、周辺コンタクトプラグ31、及び周辺回路配線33を覆う。第1層間絶縁膜30は多層構造を有する複数の絶縁膜を含む。例えば、第1層間絶縁膜30は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及び/又は低誘電物質を含む。第1層間絶縁膜30は第1ボンディングパッド35の上面を覆わない。第1層間絶縁膜30の上面は第1ボンディングパッド35の上面と実質的に共面をなす。
【0045】
周辺回路構造体PS上に、第2ボンディングパッド45、ビットラインBL、積層構造体ST、及び第2基板100を含むセルアレイ構造体CSが提供される。セルアレイ構造体CSはセルアレイ領域CAR及びセルアレイコンタクト領域EXRを含む。セルアレイコンタクト領域EXRはセルアレイ領域CARから第1方向D1(又は第1方向D1の反対方向)に延長される。
【0046】
第2ボンディングパッド45、ビットラインBL、積層構造体ST、及び第2基板100は、それぞれ
図3及び
図4の第2ボンディングパッド4250、ビットライン4240、ゲート積層構造体4210、及び共通ソースライン4205に該当する。
【0047】
第1層間絶縁膜30上に、周辺回路構造体PSの第1ボンディングパッド35に接触する第2ボンディングパッド45、連結コンタクトプラグ41、連結コンタクトプラグ41を通じて第2ボンディングパッド45に電気的に連結される連結回路配線43、及びこれらを囲む第2層間絶縁膜40が提供される。第2層間絶縁膜40は多層構造を有する複数の絶縁膜を含む。例えば、第2層間絶縁膜40は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及び/又は低誘電物質を含む。
【0048】
連結コンタクトプラグ41は、例えば第3方向D3に行くほど、第1方向D1又は第2方向D2への幅が減少する。連結コンタクトプラグ41及び連結回路配線43は金属等の導電物質を含む。
【0049】
第2層間絶縁膜40は第2ボンディングパッド45の下面を覆わない。第2層間絶縁膜40の下面は第2ボンディングパッド45の下面と実質的に共面をなす。第2ボンディングパッド45の各々の下面は第1ボンディングパッド35の各々の上面に直接接触する。第1及び第2ボンディングパッド(35、45)は、銅(Cu)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、又はスズ(Sn)等の金属を含む。一例として、第1及び第2ボンディングパッド(35、45)は銅(Cu)を含む。第1及び第2ボンディングパッド(35、45)はその間の境界面なしで一体の形状をなす。第1及び第2ボンディングパッド(35、45)の側壁は並んで整列されるものとして図示したが、本発明はこれに制限されず、平面視で、第1及び第2ボンディングパッド(35、45)の側壁は互いに離隔されてもよい。
【0050】
第2層間絶縁膜40の上部に連結コンタクトプラグ41に接触するビットラインBL、及び第1~第3導電ライン(CL1、CL2、CL3)が提供される。ビットラインBL、及び第1~第3導電ライン(CL1、CL2、CL3)のそれぞれは、例えば第2方向D2に延長されて、第1方向D1に互いに離隔される。ビットラインBL、及び第1~第3導電ライン(CL1、CL2、CL3)は金属等の導電物質を含む。
【0051】
第2層間絶縁膜40上に第3層間絶縁膜50が提供される。第3層間絶縁膜50上に、第4層間絶縁膜60、及び第4層間絶縁膜60で囲まれた積層構造体STが提供される。第3及び第4層間絶縁膜(50、60)は多層構造を有する複数の絶縁膜を含む。例えば、第3及び第4層間絶縁膜(50、60)は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及び/又は低誘電物質を含む。
【0052】
第3層間絶縁膜50内にビットラインコンタクトプラグBLCPが提供される。ビットラインコンタクトプラグBLCPは、第3方向D3に延長され、ビットラインBLと後述する第1垂直チャンネル構造体VS1との間を連結する。
【0053】
第3層間絶縁膜50及び第4層間絶縁膜60を貫通するセルコンタクトプラグCCP、ソースコンタクトプラグDCP、及び貫通コンタクトプラグTCPが提供される。セルコンタクトプラグCCPは、第3方向D3に延長され、第1導電ラインCL1と後述する積層構造体STのゲート電極(ELa、ELb)との間を連結する。セルコンタクトプラグCCPの各々は後述する積層構造体STの層間絶縁膜(ILDa、ILDb)の中のいずれか一つを貫通する。貫通コンタクトプラグTCPは、第3方向D3に延長され、第2導電ラインCL2と後述する背面導電パターン197との間を連結する。ソースコンタクトプラグDCPは、第3方向D3に延長され、第2基板100と第3導電ラインCL3との間を連結する。
【0054】
ビットラインコンタクトプラグBLCP、セルコンタクトプラグCCP、及び貫通コンタクトプラグTCPは第1方向D1に互いに離隔される。ビットラインコンタクトプラグBLCP、セルコンタクトプラグCCP、ソースコンタクトプラグDCP、及び貫通コンタクトプラグTCPは、第3方向D3に行くほど、第1方向D1及び/又は第2方向D2への幅が減少する。ビットラインコンタクトプラグBLCP、セルコンタクトプラグCCP、ソースコンタクトプラグDCP、及び貫通コンタクトプラグTCPはタングステンのような金属物質を含む。
【0055】
第3層間絶縁膜50上に積層構造体STが提供される。積層構造体STは第4層間絶縁膜60で囲まれる。積層構造体STの下面(即ち、第3層間絶縁膜50に接触する一面)は第4層間絶縁膜60の下面と実質的に共面をなす。
【0056】
積層構造体STは複数で提供される。複数の積層構造体STは、
図5Aの平面視で、第1方向D1に延長され、第2方向D2に互いに離隔される。以下では、説明の簡易化のために単数の積層構造体STに対して説明するが、以下の説明は他の積層構造体STに対して同様に適用される。
【0057】
積層構造体STは上部積層構造体ST1及び下部積層構造体ST2を含む。上部積層構造体ST1は交互に積層された第1層間絶縁膜ILDa及び第1ゲート電極ELaを含み、下部積層構造体ST2は交互に積層された第2層間絶縁膜ILDb及び第2ゲート電極ELbを含む。
【0058】
下部積層構造体ST2は上部積層構造体ST1と第1基板10との間に提供される。より具体的に、下部積層構造体ST2は上部積層構造体ST1の第1層間絶縁膜ILDaの中の最下部の第1層間絶縁膜ILDa(bottommost one)の下面上に提供される。下部積層構造体ST2の第2層間絶縁膜ILDbの中の最上部の第2層間絶縁膜ILDb(topmost one)と上部積層構造体ST1の第1層間絶縁膜ILDaの中の最下部の第1層間絶縁膜ILDaとは互いに接触するが、本発明はこれに制限されず、下部積層構造体ST2の第2ゲート電極ELbの中の最上部の第2ゲート電極ELbと上部積層構造体ST1の第1ゲート電極ELaとの間には単一層の絶縁膜が提供されてもよい。
【0059】
第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)は、例えばドーピングされた半導体(ex、ドーピングされたシリコン等)、金属(例えば、タングステン、銅、アルミニウム等)、導電性金属窒化物(例えば、窒化チタン、窒化タンタルニウム等)、遷移金属(例えば、チタニウム、タンタルニウム等)等から選択される少なくとも一つを含む。第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及び/又は低誘電物質を含む。例えば、第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)は高密度プラズマ酸化物(HDP oxide)又はTEOS(TetraEthylOrthoSilicate)を含む。
【0060】
セルアレイコンタクト領域EXR上で、上部及び下部積層構造体(ST1、ST2)のそれぞれは、後述する第1垂直チャンネル構造体VS1の中の最外側の第1垂直チャンネル構造体VS1(outer-most one)から遠くなるほど、第3方向D3への厚さが減少する。換言すると、上部及び下部積層構造体(ST1、ST2)のそれぞれは第1方向D1に沿って階段構造を有する。
【0061】
より具体的に、上部積層構造体ST1の第1ゲート電極ELa及び下部積層構造体ST2の第2ゲート電極ELbは、第1基板10から遠くなるほど第1方向D1への長さが増加する。第1及び第2ゲート電極E(La、ELb)の側壁は、
図5の平面視で、第1方向D1に沿って一定間隔で離隔される。下部積層構造体ST2の第2ゲート電極ELbの中の最下部の第2ゲート電極ELbは第1方向D1への長さが最も小さく、上部積層構造体ST1の第1ゲート電極ELaの中の最上部の第1ゲート電極ELaは第1方向D1への長さが最も大きい。
【0062】
第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)はセルアレイコンタクト領域EXRでパッド部ELpを含む。パッド部ELpは水平にそして垂直に互いに異なる位置に配置される。パッド部ELpは第1方向D1に沿って階段構造をなす。上述したセルコンタクトプラグCCPは第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)の中のいずれか一つを貫通して第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)のパッド部ELpに接触する。
【0063】
第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)は第1ゲート電極ELaと第2ゲート電極ELbとの間に提供され、それぞれの上部に接する第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)の中の一つと側壁が整列される。即ち、第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)と同様に、第1基板10から遠くなるほど第1方向D1への長さが増加する。第2層間絶縁膜ILDbの中の最下部の第2層間絶縁膜ILDbは他の層間絶縁膜よりも第3方向D3への厚さが大きく、第1層間絶縁膜ILDaの中の最上部の第1層間絶縁膜ILDaは他の層間絶縁膜よりも第3方向D3への厚さが小さいが、本発明はこれに制限されない。
【0064】
セルアレイ領域CARで、積層構造体STを第3方向D3に貫通する垂直チャンネルホールCH内に第1垂直チャンネル構造体VS1及び第2垂直チャンネル構造体VS2が提供される。第1垂直チャンネル構造体VS1は
図3及び
図4のメモリチャンネル構造体4220に該当する。
【0065】
セルアレイコンタクト領域EXRで、積層構造体STの少なくとも一部及び第4層間絶縁膜60を第3方向D3に貫通する垂直チャンネルホールCH内に第3垂直チャンネル構造体VS3が提供される。
【0066】
垂直チャンネルホールCHは第1垂直チャンネルホールCH1及び第1垂直チャンネルホールCH1に連結される第2垂直チャンネルホールCH2を含む。第1及び第2垂直チャンネルホール(CH1、CH2)のそれぞれは、第1基板10から遠くなるほど、第1方向D1又は第2方向D2への幅が減少する。第1及び第2垂直チャンネルホール(CH1、CH2)は互いに連結される境界で互いに異なる直径を有する。具体的に、第2垂直チャンネルホールCH2の各々の上部直径は第1垂直チャンネルホールCH1の各々の下部直径よりも小さい。第1及び第2垂直チャンネルホール(CH1、CH2)のそれぞれはその境界で段差を有する。但し、本発明はこれに制限されず、図示したものとは異なり、二つ以上の境界でそれぞれ段差を有する三つ以上の垂直チャンネルホールCH内に第1~第3垂直チャンネル構造体(VS1、VS2、VS3)が提供されてもよく、段差を有せずに平坦な側壁を有する垂直チャンネルホールCH内に第1~第3垂直チャンネル構造体(VS1、VS2、VS3)が提供されてもよい。
【0067】
図5C、
図5D、及び
図5Eに図示したように、第1~第3垂直チャンネル構造体(VS1、VS2、VS3)のそれぞれは、第3層間絶縁膜50に隣接する導電パッドPAD、第1及び第2垂直チャンネルホール(CH1、CH2)のそれぞれの内部側壁をコンフォーマルに覆うデータ格納パターンDSP、データ格納パターンDSPの側壁をコンフォーマルに覆う垂直半導体パターンVSP、並びに垂直半導体パターンVSP及び導電パッドPADで囲まれた第1及び第2垂直チャンネルホール(CH1、CH2)のそれぞれの内部空間を満たす埋め込み絶縁パターンVIを含む。垂直半導体パターンVSPはデータ格納パターンDSPで囲まれる。第1~第3垂直チャンネル構造体(VS1、VS2、VS3)のそれぞれの下面は、例えば円形、楕円形、又はバー(bar)形状を有する。
【0068】
垂直半導体パターンVSPは、データ格納パターンDSPと埋め込み絶縁パターンVIとの間及びデータ格納パターンDSPと導電パッドPADとの間に提供される。垂直半導体パターンVSPは上端が閉じたパイプ形状又はマカロニ形状を有する。データ格納パターンDSPは上端がオープンされた(opened)パイプ形状又はマカロニ形状を有する。垂直半導体パターンVSPは、例えば不純物がドーピングされた半導体物質、不純物がドーピングされない状態の真性半導体(intrinsic semiconductor)物質、又は多結晶(polycrystalline)半導体物質を含む。導電パッドPADは、例えば不純物がドーピングされた半導体物質又は導電物質を含む。
【0069】
図5Aの平面視で、第1方向D1に延長されて積層構造体STを横切る第1トレンチTR1及び第2トレンチTR2が提供される。第1トレンチTR1はセルアレイ領域CAR内に提供され、第2トレンチTR2はセルアレイ領域CARからセルアレイコンタクト領域EXRに向かって延長される。第1及び第2トレンチ(TR1、TR2)は、第1基板10から遠くなるほど、第1方向D1又は第2方向D2への幅が減少する。
【0070】
第1及び第2トレンチ(TR1、TR2)のそれぞれの内部を満たす第1分離パターンSP1及び第2分離パターンSP2が提供される。第1及び第2分離パターン(SP1、SP2)は
図3及び
図4の分離構造体4230に該当する。第2分離パターンSP2の第1方向D1への長さは第1分離パターンSP1の第1方向D1への長さよりも大きい。第1及び第2分離パターン(SP1、SP2)の側壁は、積層構造体STの第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)、並びに第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)の中の少なくとも一部に接触する。第1及び第2分離パターン(SP1、SP2)は、例えばシリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0071】
第2分離パターンSP2の下面は、第3層間絶縁膜50の下面(即ち、第2層間絶縁膜40の上面)及びビットラインBL、並びに第1及び第2導電ライン(CL1、CL2)の上面と実質的に共面をなす。
【0072】
積層構造体STが複数で提供される場合、第2方向D2に沿って配列される積層構造体STの間に第2分離パターンSP2が提供される。換言すると、積層構造体STは第2分離パターンSP2を介して第2方向D2に互いに離隔される。
【0073】
積層構造体ST上に第2基板100が提供される。即ち、第2基板100の第1面上に積層構造体STが提供される。第2基板100は第1垂直チャンネル構造体VS1及び第2垂直チャンネル構造体VS2のそれぞれの下部に連結される。第2基板100は、単結晶(monocrystalline)半導体物質、例えば単結晶シリコン層を含むが、これとは異なり、多結晶シリコン層を含み得る。第2基板100と積層構造体STとの間にソース構造体SCが提供される。第2基板100及びソース構造体SCは第1基板10の上面(又は、積層構造体STの上面)に平行な第1方向D1及び第2方向D2に延長される。第2基板100は第1基板10の上面に平行に延長される平板形状を有する。
【0074】
ソース構造体SCは、積層構造体STと第2基板100との間の第1ソース導電パターンSCP1、及び第1ソース導電パターンSCP1上の第2ソース導電パターンSCP2を含む。第1ソース導電パターンSCP1は、第2ソース導電パターンSCP2と上部積層構造体ST1の第1層間絶縁膜ILDaの中の最上部の第1層間絶縁膜ILDaとの間に提供される。第2ソース導電パターンSCP2は第1ソース導電パターンSCP1に直接接触する。第2ソース導電パターンSCP2の第3方向D3への厚さは第1ソース導電パターンSCP1の第3方向D3への厚さよりも大きい。ソース構造体SCは不純物がドーピングされた半導体物質を含む。ソース構造体SCは、例えば第2基板100と同一の導電形の不純物がドーピングされた半導体物質を含む。例えば、第2ソース導電パターンSCP2の不純物濃度は第1ソース導電パターンSCP1の不純物濃度及び第2基板100の不純物濃度よりも大きい。
【0075】
図5D及び
図7Aを参照すると、第2ソース導電パターンSCP2は、第1ソース導電パターンSCP1と第2基板100との間の第1ソース部SCP2a、第2基板100を貫通して第1方向D1に沿って延長されるソース連結部SCP2c、及び第2基板100上に提供されてソース連結部SCP2cを通じて第1ソース部SCP2aに連結される第2ソース部SCP2bを含む。ソース連結部SCP2cは第2基板100を貫通するスリットSL内に提供される。スリットSLは上部幅が下部幅より大きい。第1ソース部SCP2aはスリットSLに連結される空間であるボイド領域VLを満たす。スリットSLは
図5Aに示したように第1トレンチTR1及び/又は第2トレンチTR2に沿って第1方向D1に延長されるバー(bar)又はライン形状である。スリットSLの平面形状はソース連結部SCP2cの形状に相応し、以下
図7A~
図7Eを通じてより詳細に説明する。第1ソース部SCP2aは第2基板100の方向に延長されて第2分離パターンSP2の側壁に接する。第1垂直チャンネル構造体VS1の垂直半導体パターンVSPは第1ソース部SCP2aに連結される。
【0076】
第2ソース部SCP2bの厚さt2は第1ソース部SCP2aの厚さt1よりも大きい。第1ソース部SCP2aの厚さt1は、第2基板100の厚さt3よりも小さく、第2ソース部SCP2bの厚さt2よりも小さい。他の実施形態において、第2ソース部SCP2bの厚さt2は第2基板100の厚さt3よりも小さい。
【0077】
図5Eは、データ格納パターンDSP、垂直半導体パターンVSP、埋め込み絶縁パターンVI、及び下部データ格納パターンDSPrを含む第1垂直チャンネル構造体VS1の中の一つを図示する。以下では、説明の便宜のために単数の垂直チャンネルホールCH及び第1垂直チャンネル構造体VS1に対して説明するが、以下の説明は他の垂直チャンネルホールCH及び第1垂直チャンネル構造体VS1に対しても同様に適用される。
【0078】
第1垂直チャンネル構造体VS1の上面VS1tは第2基板100に接触する。第1垂直チャンネル構造体VS1の上面VS1tは下部データ格納パターンDSPrの上面に該当する。データ格納パターンDSPは、垂直チャンネルホールCHの側壁上に順に積層されたブロッキング絶縁膜BLK、電荷格納膜CIL、及びトンネリング絶縁膜TILを含む。ブロッキング絶縁膜BLKは積層構造体ST又はソース構造体SCに隣接し、トンネリング絶縁膜TILは垂直半導体パターンVSPに隣接する。電荷格納膜CILはブロッキング絶縁膜BLKとトンネリング絶縁膜TILとの間に介在する。ブロッキング絶縁膜BLK、電荷格納膜CIL、及びトンネリング絶縁膜TILは、積層構造体STと垂直半導体パターンVSPとの間で第3方向D3に延長される。垂直半導体パターンVSPと第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)との間の電圧差によって誘導されるファウラー・ノルドハイム・トンネリング(Fowler-Nordheim tunneling)現象によって、データ格納パターンDSPはデータを格納及び/又は変更することができる。例えば、ブロッキング絶縁膜BLK及びトンネリング絶縁膜TILはシリコン酸化物を含み、電荷格納膜CILはシリコン窒化物又はシリコン酸化窒化物を含む。
【0079】
ソース構造体SCの中の第2ソース導電パターンSCP2は垂直半導体パターンVSPに接触し、第1ソース導電パターンSCP1はデータ格納パターンDSPを介して垂直半導体パターンVSPから離隔される。第1ソース導電パターンSCP1は垂直半導体パターンVSPを介して埋め込み絶縁パターンVIから離隔される。
【0080】
より具体的に、第2ソース導電パターンSCP2は第3方向D3及び第3方向D3の反対方向に突出する突出部SCP2pを含む。データ格納パターンDSP又は下部データ格納パターンDSPrに接する突出部SCP2pのそれぞれの一面は曲面形状を有する。
【0081】
再び
図5A及び
図5Bを参照すると、第4層間絶縁膜60上に第5層間絶縁膜61、第6層間絶縁膜181、及び第7層間絶縁膜187が順に提供される。第5層間絶縁膜61及び第6層間絶縁膜181はソース構造体SC及び第2基板100と同一なレベルである。より詳細に、第1ソース部SCP2a及び第1ソース導電パターンSCP1は第5層間絶縁膜61と同一なレベルであり、第2ソース部SCP2b及び第2基板100は第6層間絶縁膜181と同一なレベルである。第6層間絶縁膜181内には貫通コンタクトプラグTCPに連結される貫通ビア196が提供される。第7層間絶縁膜187内には貫通ビア196に連結される背面導電パターン197が提供される。
【0082】
背面導電パターン197はその下面の幅が上面の幅よりも小さい。背面導電パターン197は、貫通ビア196及び貫通コンタクトプラグTCPを通じて第2導電ラインCL2に電気的に連結され、更に周辺回路構造体PSの周辺トランジスタPTRの中の少なくともいずれか一つに電気的に連結される。背面導電パターン197は、
図1の入出力パッド1101、又は
図3及び
図4の入出力パッド2210の中の一つに該当する。これとは異なり、背面導電パターン197は背面金属配線の一部であり得る。背面導電パターン197は貫通ビア196及び貫通コンタクトプラグTCPとは異なる物質を含む。一例として、背面導電パターン197はアルミニウムを含み、貫通ビア196及び貫通コンタクトプラグTCPは、タングステン、チタニウム、又はタンタルの中の少なくとも一つを含む。
【0083】
図6Aは、他の実施形態による
図5DのA部分の拡大図である。説明の簡易化のために重複する構成に対する説明は省略する。
図6Aを参照すると、
図5Eとは異なり、第1垂直チャンネル構造体VS1は下部データ格納パターンDSPrを含まず、突出部SCP2pは垂直半導体パターンVSPの上面VSPtを覆う。
【0084】
図6B及び
図6Cは、他の実施形態による
図5CのQ部分の拡大図である。
図6Bを参照すると、スリットSLは第2分離パターンSP2を露出し、その結果、ソース連結部SCP2cは第2分離パターンSP2にオーバーラップして連結される。
図6Cを参照すると、スリットSLは第2分離パターンSP2の上面を完全に露出する。その結果、第2分離パターンSP2を介して分離された隣接積層構造体ST上の第1ソース部SCP2aは一つのソース連結部SCP2cと共通的に連結される。
【0085】
図7A~
図7Eは、本発明の多様な実施形態によるソース構造体SCを説明するための平面図である。
【0086】
図7Aを参照すると、複数の積層構造体及びこれらの間の第2分離パターンSP2が提供される。本実施形態の平面図は
図5Dの実施形態に相応する。一例として、複数の積層構造体は第1積層構造体STa及び第2積層構造体STbを含む。ソース連結部SCP2cが提供されるスリットSLは積層構造体の各々に一つずつ提供される。ソース連結部SCP2cは第2分離パターンSP2と実質的に平行であるライン形状又はバー(bar)形状を有する。ソース連結部SCP2cは、第2分離パターンSP2とは異なり、セルアレイ領域CARに限定され、セルアレイコンタクト領域EXRに延長されない。
【0087】
ソース連結部SCP2cは一つの積層構造体STを貫通する第1垂直チャンネル構造体VS1の一側に配置される。一例として、ソース連結部SCP2cは、第2分離パターンSPの各々の一側に配置され、他側には配置されない。第1ソース部SCP2aは積層構造体の各々に一つずつ提供される。一例として、複数の第1ソース部SCP2aが第2分離パターンSP2を介して互いに離隔される。ソース連結部SCP2cは第1ソース部SCP2aと同様に積層構造体の各々に一つずつ提供される。
【0088】
ソース連結部SCP2cは第1垂直チャンネル構造体VS1にオーバーラップしない。ソース連結部SCP2cは、一つの積層構造体STを貫通する第1垂直チャンネル構造体VS1の中の第2分離パターンSP2に最も隣接する第1垂直チャンネル構造体VS1と第2分離パターンSP2との間に提供される。複数の第1ソース部SCP2aは、ソース連結部SCP2cを通じて一つの第2ソース部SCP2bに連結される。一例として、第1積層構造体STa上の第1ソース部SCP2a(第1積層構造体ソース部)と第2積層構造体STb上の第1ソース部SCP2a(第2積層構造体ソース部)とは互いに離隔されるが、ソース連結部SCP2cを通じて一つの第2ソース部SCP2bに連結される。即ち、第2ソース部SCP2bは複数の積層構造体を覆う。
【0089】
図7Bを参照すると、ソース連結部SCP2cの各々の一部は第2分離パターンSP2にオーバーラップする。本実施形態の平面図は
図6Bの実施形態に相応する。
【0090】
図7Cを参照すると、本実施形態で、各積層構造体に一対のソース連結部SCP2cが提供される。即ち、第2分離パターンSPの各々の両側にソース連結部SCP2cが提供される。
【0091】
図7Dを参照すると、互いに隣接する積層構造体上の第1ソース部SCP2aが一つのソース連結部SCP2cを通じて第2ソース部SCP2bに連結される。即ち、一対の第1ソース部SCP2aが一つのソース連結部SCP2cに連結される。本実施形態の平面図は
図6Cの実施形態に相応する。第2方向D2に沿って配列された第2分離パターンSPの中の偶数番目の第2分離パターンSP2上にはソース連結部SCP2cが配置され、奇数番目の第2分離パターンSP2上にはソース連結部SCP2cが配置されない。
【0092】
図7Eを参照すると、第2分離パターンSPの各々の上にソース連結部SCP2cが提供される。
【0093】
本実施形態によると、第2基板100を貫通するスリットSL内にソース連結部SCP2cが提供され、ソース連結部SCP2cを通じて連結される第2基板100の上面及び下面上にそれぞれ第2ソース部SCP2b及び第1ソース部SCP2aが提供される。従って、第2基板100の厚さ及び/又は第2ソース部SCP2bの厚さを調節してソース構造体SCの抵抗を調節することができる。
【0094】
図8A、
図12A~
図15Aは、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのI-I’線に沿う断面図である。
図8B、
図12B~
図15Bは、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのII-II’線に沿う断面図である。
【0095】
図9A~
図11Aは、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIII-III’線に沿う断面図である。
図9B~
図11Bは、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図であり、
図5AのIV-IV’線に沿う断面図である。
【0096】
図5A、
図8A、及び
図8Bを参照すると、第1基板10上に周辺回路構造体PSが形成される。周辺回路構造体PSを形成することは、第1基板10の内部に素子分離膜11を形成すること、素子分離膜11によって定義される第1基板10の活性領域上に周辺トランジスタPTRを形成すること、周辺トランジスタPTRに電気的に連結される周辺コンタクトプラグ31、周辺回路配線33、第1ボンディングパッド35、及びこれらを覆う第1層間絶縁膜30を形成することを含む。
【0097】
第1ボンディングパッド35の上面は第1層間絶縁膜30の上面と実質的に共面をなす。以下では、実質的に共面をなすことは平坦化工程が遂行されることを意味する。平坦化工程は、例えば化学的機械的研磨(chemical mechanical polishing:CMP)工程又はエッチバック(etch back)工程を通じて遂行される。
【0098】
図5A、
図9A、及び
図9Bを参照すると、第2基板100上に第1~第3下部犠牲膜(101、102、103)及び第1ソース導電パターンSCP1が形成される。第1~第3下部犠牲膜(101、102、103)は絶縁膜である。一例として、第1及び第3下部犠牲膜(101、103)はシリコン酸化物を含み、第2下部犠牲膜102はシリコン窒化物を含む。第1ソース導電パターンSCP1の形成の前に、第1~第3下部犠牲膜(101、102、103)を貫通して第2基板100を露出する下部トレンチOPが形成される。下部トレンチOPは第1方向D1に延長される。第1ソース導電パターンSCP1は下部トレンチOP内に延長されて第2基板100の上面に接する。第1ソース導電パターンSCP1は、例えば不純物がドーピングされた半導体物質で形成される。一例として、第1ソース導電パターンSCP1は多結晶シリコン層である。第1~第3下部犠牲膜(101、102、103)及び第1ソース導電パターンSCP1がパターニングされた後、第2基板100上に第5層間絶縁膜61が形成される。第5層間絶縁膜61はシリコン酸化物を含む。第5層間絶縁膜61の形成は平坦化工程を含む。
【0099】
図5A、
図10A、及び
図10Bを参照すると、第1ソース導電パターンSCP1上に第1層間絶縁膜111及び第1犠牲膜121を交互に積層する。その後、第1層間絶縁膜111及び第1犠牲膜121を貫通する第1垂直チャンネルホールCH1が形成され、第1垂直チャンネルホールCH1内に犠牲膜が満たされる。第1垂直チャンネルホールCH1上に第2層間絶縁膜112及び第2犠牲膜122を交互に積層する。第1及び第2犠牲膜(121、122)は第1及び第2層間絶縁膜(111、112)とは異なる絶縁物質で形成される。第1及び第2犠牲膜(121、122)は、第1及び第2層間絶縁膜(111、112)に対してエッチング選択性を有し、エッチングされる物質で形成される。例えば、第1及び第2犠牲膜(121、122)はシリコン窒化物で形成され、第1及び第2層間絶縁膜(111、112)はシリコン酸化物で形成される。第1及び第2犠牲膜(121、122)のそれぞれは実質的に同一な厚さを有し、第1及び第2層間絶縁膜(111、112)は一部領域で厚さが変わる。
【0100】
その後、第2層間絶縁膜112及び第2犠牲膜122を貫通して第1垂直チャンネルホールCH1内の犠牲膜を露出する第2垂直チャンネルホールCH2が形成される。第2垂直チャンネルホールCH2は、第1垂直チャンネルホールCH1に第3方向D3に重畳し、第1垂直チャンネルホールCH1に連結されて垂直チャンネルホールCHを構成する。第2垂直チャンネルホールCH2によって露出した犠牲膜を除去した後、垂直チャンネルホールCH内に垂直チャンネル構造体(VS1、VS2、VS3)が形成される。従って、交互に積層された第1及び第2層間絶縁膜(111、112)及び第1及び第2犠牲膜(121、122)を含む予備積層構造体STpが形成される。第1~第3垂直チャンネル構造体(VS1、VS2、VS3)のそれぞれは、垂直チャンネルホールCHのそれぞれの内部側壁をコンフォーマルに覆うデータ格納パターンDSP及び垂直半導体パターンVSPを形成すること、垂直半導体パターンVSPで囲まれた空間に埋め込み絶縁パターンVIを形成すること、並びに埋め込み絶縁パターンVI及びデータ格納パターンDSPで囲まれた空間に導電パッドPADを形成することを通じて形成される。第1~第3垂直チャンネル構造体(VS1、VS2、VS3)の上面は、第2層間絶縁膜112の中の最上部の第2層間絶縁膜112の上面及び第4層間絶縁膜60の上面と実質的に共面をなす。
【0101】
交互に積層された第1及び第2層間絶縁膜(111、112)及び第1及び第2犠牲膜(121、122)を含む予備積層構造体STpに対するトリミング(trimming)工程が遂行される。トリミング工程は、セルアレイ領域CAR及びセルアレイコンタクト領域EXRで予備積層構造体STpの上面の一部を覆うマスクパターンを形成すること、マスクパターンを通じて予備積層構造体STpをパターニングすること、マスクパターンの面積を縮小させること、及び縮小した面積を有するマスクパターンを通じて予備積層構造体STpをパターニングすることを含む。マスクパターンの面積を縮小し、マスクパターンを通じて予備積層構造体STpをパターニングすることは交互に反復される。トリミング工程によって、第1及び第2層間絶縁膜(111、112)のそれぞれの少なくとも一部が外部に露出し、セルアレイコンタクト領域EXRで予備積層構造体STpの階段構造が形成される。予備積層構造体STpの階段構造は第2基板100の一部及びコンタクトパッド193を露出する。その後、予備積層構造体STpの階段構造を覆う第4層間絶縁膜60が形成される。一例として、第4層間絶縁膜60はシリコン酸化物を含む。
【0102】
図5A、
図11A、及び
図11Bを参照すると、第4層間絶縁膜60の上面を覆う第3層間絶縁膜50が形成される。第3層間絶縁膜50、予備積層構造体STp、下部半導体膜103、下部犠牲膜101、及び第2基板100の少なくとも一部を貫通する第2トレンチTR2が形成される。第2トレンチTR2によって露出する第1及び第2犠牲膜(121、122)が除去される。第1及び第2犠牲膜(121、122)及び下部犠牲膜101を除去することは、例えばフッ酸(HF)及び/又はリン酸(H3PO4)溶液を使用する湿式エッチング工程を通じて遂行される。
【0103】
第1及び第2犠牲膜(121、122)が除去された空間を満たす第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)が形成される。第1及び第2層間絶縁膜(111、112)は上部及び下部積層構造体(ST1、ST2)の第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)と指称され、結果的に第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)及び第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)を含む積層構造体STが形成される。
【0104】
第2ゲート電極ELbの中の少なくとも一部を貫通する第1トレンチTR1を形成した後、第1トレンチTR1を満たす第1分離パターンSP1及び第2トレンチTR2を満たす第2分離パターンSP2が形成される。第1及び第2分離パターン(SP1、SP2)の上面は第3層間絶縁膜50の上面と実質的に共面をなす。
【0105】
セルアレイ領域CARで第3層間絶縁膜50を貫通して第1及び第2垂直チャンネル構造体(VS1、VS2)の上面に接触するビットラインコンタクトプラグBLCPが形成される。セルアレイコンタクト領域EXRで第3及び第4絶縁膜(50、60)を貫通して第1及び第2ゲート電極(ELa、ELb)のパッド部ELpに接触するセルコンタクトプラグCCPが形成される。セルコンタクトプラグCCPは第1及び第2層間絶縁膜(ILDa、ILDb)の少なくとも一部を貫通する。セルアレイコンタクト領域EXRで第3及び第4絶縁膜(50、60)を貫通して第1ソース導電パターンSCP1に連結されるソースコンタクトプラグDCPが形成される。セルアレイコンタクト領域EXRで第3、第4、及び第5絶縁膜(50、60、61)を貫通して第2基板100に連結される貫通コンタクトプラグTCPが形成される。
【0106】
セルコンタクトプラグCCP、ソースコンタクトプラグDCP、及び貫通コンタクトプラグTCPの中の少なくとも一部は共に形成される。セルコンタクトプラグCCP、ソースコンタクトプラグDCP、及び貫通コンタクトプラグTCPを形成することは、第3及び第4絶縁膜(50、60)を貫通する高い縦横比のホールを形成するためのエッチング工程を含む。
【0107】
セルアレイ領域CARで第3層間絶縁膜50上にビットラインコンタクトプラグBLCPに接触するビットラインBLが形成される。セルアレイコンタクト領域EXRで第3層間絶縁膜50上に第1~第3導電ライン(CL1、CL2、CL3)が形成される。
【0108】
第3層間絶縁膜50上にビットラインBL、第1及び第2導電ライン(CL1、CL2)に電気的に連結される連結コンタクトプラグ41、連結回路配線43、第2ボンディングパッド45、及びこれらを覆う第2層間絶縁膜40が形成される。第2ボンディングパッド45の上面は第2層間絶縁膜40の上面と実質的に共面をなす。従って、第2基板100上にセルアレイ構造体CSが形成される。
【0109】
図5A、
図12A、及び
図12Bを参照すると、第2基板100上に形成されたセルアレイ構造体CSと
図8A及び
図8Bを参照して説明した方法によって第1基板10上に形成された周辺回路構造体PSとが互いに結合される。より詳細には、周辺回路構造体PSが形成された第1基板10の第1面とセルアレイ構造体CSが形成された第2基板100の第1面とが対向するように、セルアレイ構造体CSを周辺回路構造体PS上に付着する。
【0110】
第2基板100はセルアレイ構造体CSと周辺回路構造体PSとが互いに対向するように第1基板10上に提供される。周辺回路構造体PSの第1ボンディングパッド35はセルアレイ構造体CSの第2ボンディングパッド45と互いに接触しながら融合される。
【0111】
図5A、
図13A、及び
図13Bを参照すると、第1及び第2ボンディングパッド(35、45)が互いに結合された後、第2基板100の上部が除去される。第2基板100の上部の除去は化学的機械的研磨を含む。一例として、上部が除去された第2基板100は約500nm~約1500nmの厚さを有する。
【0112】
第2基板100を貫通するスリットSLが形成される。スリットSLの下面は第2下部犠牲膜102を露出する。スリットSLの形成は乾式エッチング工程を含む。
【0113】
図5A、
図14A、及び
図14Bを参照すると、第1~第3下部犠牲膜(101、102、103)が除去されてボイド領域VLが形成される。ボイド領域VLの形成は、第2下部犠牲膜102を除去する第1段階、及び第1及び第3下部犠牲膜(101、103)を除去する第2段階を含む。ボイド領域VLの形成はスリットSLを通じた選択的エッチング工程を含む。
【0114】
ボイド領域VLが形成される時、露出した第1及び第2垂直チャンネル構造体(VS1、VS2)のそれぞれのデータ格納パターンDSPの一部が共に除去されて垂直半導体パターンVSPの側壁が露出する。
【0115】
図5A、
図15A、及び
図15Bを参照すると、ボイド領域VLを満たして第2基板100の上面を覆う第2ソース導電パターンSCP2が形成される。第2ソース導電パターンSCP2を形成することは、化学気相蒸着方法及び/又は選択的エピタキシャル成長方法を含む。スリットSLを通じて供給されるソースガスによって、ボイド領域VLを満たす第1ソース部SCP2aが形成され、その後スリットSLを満たすソース連結部SCP2cが形成され、その後第2基板100の上面を覆ってソース連結部SCP2cに連結される第2ソース部SCP2bが形成される(
図5D参照)。第2ソース導電パターンSCP2は多結晶シリコン層又は単結晶シリコン層である。
【0116】
図5A~
図5Cを参照して、第2ソース部SCP2b及び第2基板100をパターニングして第5層間絶縁膜61上に第6層間絶縁膜181を形成する。その後、第6層間絶縁膜181内に貫通ビア196を形成する。一例として、貫通ビア196は、タングステン、チタニウム、タンタル、及びこれらの導電性金属窒化物の中の少なくとも一つで形成される。第6層間絶縁膜181上に貫通ビア196に連結される背面導電パターン197を形成する。背面導電パターン197は、貫通ビア196を覆う金属層及び金属層を覆うマスクパターンを形成した後、マスクパターンをエッチングマスクとして金属層をパターニングして形成される。その結果、背面導電パターン197の下面は上面よりも幅が大きい。一例として、背面導電パターン197はアルミニウムで形成される。その後、背面導電パターン197を覆う第7層間絶縁膜187が形成される。
【0117】
本発明の実施形態によると、第2ソース部SCP2bを形成するための工程は第2基板100を貫通するスリットSLを通じて遂行される。従って、予備積層構造体STpを貫通して下部犠牲膜を露出する高縦横比の貫通ホールの形成なしに第2ソース部SCP2bを形成することができる。従って、半導体メモリ素子製造の工程の単純化が可能になる。また、高縦横比の貫通ホールを形成する時に発生するアーキング現象を防止することができるため、半導体メモリ素子の電気的特性及び信頼性を改善することができる。
【0118】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0119】
10、100 第1、第2基板
11 素子分離膜
21 周辺ゲート絶縁膜
23 周辺ゲート電極
25 周辺キャッピングパターン
27 周辺ゲートスペーサー
29 周辺ソース/ドレーン領域
30、40、50、60、61、181、187 第1~第7層間絶縁膜
31 周辺コンタクトプラグ
33 周辺回路配線
35、45 第1、第2ボンディングパッド
41 連結コンタクトプラグ
43 連結回路配線
101、102、103 第1~第3下部犠牲膜
111、112 第1、第2層間絶縁膜
122 第1、第2犠牲膜
196 貫通ビア
197 背面導電パターン
1000 電子システム
1100 3次元半導体メモリ装置
1100F、1100S 第1、第2領域
1101 入出力パッド
1110 デコーダー回路
1115、1125 第1、第2連結配線
1120 ページバッファ
1130 ロジック回路
1135 入出力連結配線
1200 コントローラ
1210 プロセッサ
1220 NANDコントローラ
1221 NANDインターフェイス
1230 ホストインターフェイス
2000 電子システム
2001 メイン基板
2002 コントローラ
2003 半導体パッケージ
2003a、2003b 第1、第2半導体パッケージ
2004 DRAM
2005 配線パターン
2006 コネクタ
2100 パッケージ基板
2120 パッケージ基板ボディー部
2125 下部パッド
2130 パッケージ上部パッド
2135 内部配線
2200 半導体チップ
2210 入出力パッド
2300 接着層
2400 連結構造体
2500 モールディング層
2800 導電性連結部
3210 ゲート積層構造体
3220 メモリチャンネル構造体
4010 半導体基板
4100、4200 第1、第2構造体
4110 周辺回路配線
4150、4250 第1、第2ボンディングパッド
4205 共通ソースライン
4210 ゲート積層構造体
4220 メモリチャンネル構造体
4230 分離構造体
4235 ゲート連結配線
4240 ビットライン
4265 入出力連結配線
BL ビットライン
BLCP ビットラインコンタクトプラグ
BLK ブロッキング絶縁膜
CAR セルアレイ領域
CCP セルコンタクトプラグ
CH 垂直チャンネルホール
CH1、CH2 第1、第2垂直チャンネルホール
CIL 電荷格納膜
CL1~CL3 第1~第3導電ライン
CS セルアレイ構造体
CSL 共通ソースライン
CSTR メモリセルストリング
DCP ソースコンタクトプラグ
DSP データ格納パターン
DSPr 下部データ格納パターン
ELa、ELb 第1、第2ゲート電極
ELp パッド部
EXR セルアレイコンタクト領域
ILDa、ILDb 第1、第2層間絶縁膜
LL1、LL2 第1ライン
LT1 第1消去制御トランジスタ(第1トランジスタ)
LT2 接地選択トランジスタ(第1トランジスタ)
MCT メモリセルトランジス
OP 下部トレンチ
PAD 導電パッド
PS 周辺回路構造体
PTR 周辺トランジスタ
SC ソース構造体
SCP1、SCP2 第1、第2ソース導電パターン
SCP2a、SCP2b 第1、第2ソース部
SCP2c ソース連結部
SCP2p 突出部
SP1、SP2 第1、第2分離パターン
SL スリット
ST 積層構造体
ST1、ST2 上部、下部積層構造体
STa、STb 第1、第2積層構造体
STp 予備積層構造体
TCP 貫通コンタクトプラグ
TIL トンネリング絶縁膜
TR1、TR2 第1、第2トレンチ
UL1、UL2 第2ライン
UT1 ストリング選択トランジスタ(第2トランジスタ)
UT2 第2消去制御トランジスタ(第2トランジスタ)
VI 埋め込み絶縁パターン
VL ボイド領域
VS1、VS2、VS3 第1~第3垂直チャンネル構造体
VS1t 第1垂直チャンネル構造体の上面
VSP 垂直半導体パターン
VSPt 垂直半導体パターンの上面
WL ワードライン