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  • 特開-浮力と重力を用いた発電装置 図1
  • 特開-浮力と重力を用いた発電装置 図2
  • 特開-浮力と重力を用いた発電装置 図3
  • 特開-浮力と重力を用いた発電装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037643
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】浮力と重力を用いた発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03B 17/02 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
F03B17/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022155547
(22)【出願日】2022-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】516274966
【氏名又は名称】森 君夫
(72)【発明者】
【氏名】森 君夫
【テーマコード(参考)】
3H074
【Fターム(参考)】
3H074AA10
3H074AA12
3H074BB11
3H074CC03
(57)【要約】
【課題】重力発電において、左右のプーリにぶら下がっている錘の一方の重力(重さ)を無くし、もう一方の錘の重力で発電する発電装置を提供する。
【解決手段】滑車2にぶら下がっている錘2の水槽2にタンクより水を注入し錘を浮かせることで重力を無くし、滑車1にぶら下がっている錘1の重力で発電用プーリを回して水槽の下部に達するまで発電を行う。ただし、錘が重力で下がる速度より錘を浮かせる速度の方が早くなければならない。錘2が下部に達したら水槽2の水を排出し、次に水槽1に水を注入すすることで、今度は、錘2の重力で発電用プーリを回して水槽の下部に達するまで発電を行う。この時、プーリの回転は逆転する。水槽に入れる水を交互に行うことで発電が継続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に水タンクを設け、ホース1,2でそれぞれの水槽に接続されている。また、錘は左右同じ重量で、さらに、水に浮く錘が滑車1,2を通しワイヤーでぶら下げ、水槽1,2へ入るようにできている。滑車1,2の間に発電用プーリが設けてあり、左右の錘の移動でプーリが回転し発電する。また、左右の水槽上部にはそれぞれ水入れバルブと、左右の水槽下部には排水バルブが取り付けられていることを特徴とする浮力と重力を用いた発電装置。
【請求項2】
水槽1,水槽2が底部でバルブ付きの連通管で接続されたことを特徴とする請求項1に記載の浮力と重力を用いた発電装置。
【請求項3】
水槽1の排出管から水槽2の水入れ管を電動ポンプで接続し、また、水槽2の排出管から水槽2の水入れ管を電動ポンプで接続されたことを特徴とする請求項1記載の浮力と重力を用いた発電装置。
【請求項4】
水槽1,2と連結管をプールの水の中に沈め、請求項1記載の水槽1,2の上部取り付けの水入れパイプを下部に移動し、水槽のそれぞれの排水パイプに逆止弁と電動ポンプを設置したことを特徴とする請求項1記載の浮力と重力を用いた発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は重力発電に関し、滑車に吊り下げた錘の一方を水の浮力で浮かせ重さ(重力)をなくし、もう一方の錘の重さ(重力)で発電する発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、錘の重力を用いた発電装置は多く提案されているが、錘を船やブイのように水に浮かせ重さ(重力)を相殺しながら発電するものはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-92142号公報
【特許文献2】特開2013-2439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
滑車に吊り下げた錘の重力によって発電するシステムで、下部に下がった錘を上に持ち上げるのが課題であった。特開2013-92142号公報では錘の片方を水タンクとし、もう一方の錘の重量以上の水を入れないと錘は持ち上がらない。また、水タンクに水を入れたり出したりする間は発電できない問題がある。
特開2013-2439号公報では、錘を水中に沈め錘の中に空気を注入して錘を上に持ち上げる方法であるが、外部にコンプレッサーが必要であり、錘の中に空気を注入したり排出したりと構造が複雑になるのが欠点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的達成のため本願発明による浮力と重力を用いた発電装置は錘1、錘2は海に浮かぶ船やブイと同じように水に浮かぶ構造となっていて、さらに、錘1、錘2は同じ重さである事。また、水タンクからの水の注入はトイレの水を流すように勢いよく大量に入れる必要がある。図1の状態から水入れバルブ2と排水バルブ1を開くと水槽1の水は排出されると同時に水槽2にタンクより水が注入されると、錘2が浮力で浮き錘1の重力でプーリに接続された発電機が回転して発電される。その後、錘1が水槽1の下部になった時、水入れバルブ2と排水バルブ1を閉じ、つぎに、水入れバル1と排水バルブ2を開くことで錘1が浮力で浮き今度は錘2の重力でプーリに接続された発電モーターが逆回転して発電が継続される。
【0008】
上記のようにタンクの水を水槽1,2に交互入れることで発電が継続される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の浮力と重力を用いた発電装置によれば、簡単な構造にもかかわらず錘の重さを増やすことで大容量の発電が可能になる。また、水槽1,2を図4のように水中に沈めることで、外部よりの水の補給が基本必要無くなる。
【図面の簡単な説明】
【00010】
図1】本発明の実施例の構造を示す斜視図である。
図2】連通管を示す構造を示す斜視図である。
図3】排水部に電動ポンプを付けた構造を示す平面図である。
図4】水槽1,2と連通管を水中に沈めた構造を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は構造を示す斜視図である、水入れバルブ2と排水バルブ1を開くと水槽2にタンクより水が注入されると、錘2が浮力で浮き錘1の重力でプーリに接続された発電機が回転して発電される。
【0012】
錘1が水槽1の下部になった時、水入れバルブ2と排水バルブ1を閉じ、つぎに、水入れバル1と排水バルブ2を開くことで錘1が浮力で浮き今度は錘2の重力でプーリに接続された発電機が逆回転して発電が継続される。
【0013】
上記のようにタンクの水を水槽1,2に交互入れることで発電が継続される。
【0014】
図2は連通管を示す構造を示す斜視図である、水槽1水槽2の底部にバルブ付きの連通管で接続したものです。錘が水槽1水槽2でそれぞれ水槽の上部に達したとき、連通管のゲート(バルブ)を開くことでアルキメデスの原理により水槽1水槽2の水面の高さが同じになるよう水槽の水が連通管を通して移動する。この現象で何もしなくても水槽1水槽2の水面の高さが同じになる所まで発電を継続する。
【0015】
図3は排水部に電動ポンプを付けた構造を示す平面図である、タンクより水槽1水槽2へ入れる水を、それぞれの排水管の水を電動ポンプにより互いの水槽へ入れることで本装置に補給する水をほぼなくすことができる。
【0016】
図4はプールの中に水槽1,2と連通管を沈めた装置です。水中に沈めることで水槽内の水の排水は逆止弁を備えた電動ポンプで行い、プールに内に排出することでプールの水を再使用できる、また、水槽1水槽2への水の挿入は水槽下部の排水管のバルブを開きプールの水を注入することでアルキメデスの原理によりプールの水の水面の高さまでそれぞいれの水槽に水が自動的に注入され、それぞれの水槽の上部まで錘が浮くことになる。これは、本装置の水槽の高さが高くなればなるほど効果的に働く。
【符号の説明】
【0017】
1 水タンク
2,3 錘
3,4 滑車
6 発電用プーリ
7 発電機
8 ワイヤー
9、10 水入れ管
11、12 水入れバルブ
13、14 水槽
15、16 排水管
17、18 排水バルブ
19 連通管
20 連通管ゲート(バルブ)
21、22 排水用電動ポンプ
23、24 プール水入れバルブ
25、26 逆止弁
図1
図2
図3
図4