IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オプ-ハイジーン アイピー ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクター・ハフトゥングの特許一覧

特開2024-37699ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム
<>
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図1
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図2
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図3
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図4
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図5
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図6
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図7
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図8
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図9
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図10
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図11
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図12
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図13
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図14
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図15
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図16
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図17
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図18
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図19
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図20
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図21
  • 特開-ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム 図22
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037699
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ロードセルを用いてディスペンサ内の製品量をモニタリングするシステム
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/12 20060101AFI20240312BHJP
   A47K 10/32 20060101ALI20240312BHJP
   G01G 19/52 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
A47K5/12 Z
A47K10/32
G01G19/52 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023143677
(22)【出願日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】63/404,365
(32)【優先日】2022-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523338417
【氏名又は名称】オプ-ハイジーン アイピー ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクター・ハフトゥング
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】オプハルト, ハイナー
(72)【発明者】
【氏名】ハウス, エドワード, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】アラム, ジョード
(72)【発明者】
【氏名】ギャリー, ジョン, ジェラルド
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ディスペンサは分配対象の製品の供給物を含み、定期的に補給又は交換を、保守要員がディスペンサのカバーを取り外してディスペンサ内の製品量を確認するなど、ディスペンサ内の製品量を手動でチェックする必要をなくする。
【解決手段】貯蔵部材及びロードセルを有するシステムであり、上記貯蔵部材は製品を貯蔵するためのものであり、上記ロードセルは、上記ロードセルに印加された力を測定し、上記ロードセルに印加された力の少なくとも一部は、上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものであり、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記製品の分量を決定するよう構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を貯蔵するための貯蔵部材、及び
ロードセルであって、該ロードセルに印加された力を測定するロードセル
を有するシステムであって、
上記ロードセルに印加された力の少なくとも一部は、上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものであり、
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材内に貯蔵された上記製品の分量を決定するよう構成されている、
システム。
【請求項2】
上記システムは、上記製品の分量を経時的にモニタリングするよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
上記システムは、上記製品の分量が閾値量に達した場合に表示を出すよう構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
上記システムは、上記ロードセルで経時的に測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
上記製品は、手洗い用流体、トイレットペーパー、ペーパータオル、ワイプ、手袋、洗浄用品、衛生用品、及び廃棄物のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
上記システムは、上記製品を分配するためのディスペンサを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記製品が上記ディスペンサから分配されるという分配事象を検出するよう構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサが起動するものの上記製品が上記ディスペンサから分配されないという分配失敗事象を検出するよう構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されており、
上記システムは、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方の特定に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの動作パラメータを調整するよう構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
上記システムは、上記製品を分配するためのディスペンサを有しており、
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサ、上記貯蔵部材、及び上記製品のうちの少なくとも1つを特定するよう構成されており、
上記システムは、上記ディスペンサ、上記貯蔵部材、及び上記製品のうちの少なくとも1つの特定に少なくとも部分的に基づいて、動作パラメータを調整するよう構成されており、
上記動作パラメータは、上記ディスペンサの用量設定値及び上記閾値量の少なくとも一方を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項12】
上記製品は流体を含み、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定することは、上記流体の種類を特定すること及び上記貯蔵部材の大きさを特定することの少なくとも一方を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
上記ディスペンサは上記貯蔵部材を有しており、
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサを特定するよう構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項14】
上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項15】
上記システムは、最初の期間中に上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、
上記システムは、上記用量設定値に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
上記貯蔵部材は硬質リザーバ又は折り畳み可能なリザーバを有しており、上記製品は流体であり、
上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバから上記流体が分配されたら折り畳まれ、
上記システムはハウジングを有しており、
上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバが折り畳まれたら上記ハウジングと係合し、
上記折り畳み可能なリザーバと上記ハウジングとの係合は、上記ロードセルで測定した力のパターンの変化として検出可能であり、
上記システムは、上記ロードセルで測定した力のパターンに少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材が上記硬質リザーバを有しているのか、あるいは上記折り畳み可能なリザーバを有しているのかを決定するよう構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項17】
上記システムは、最初の期間中に上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、
上記貯蔵部材が上記折り畳み可能なリザーバを有していると上記システムが決定した場合、上記システムは、上記用量設定値及び分配事象の検出数に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方が取り除かれるとき、交換されるとき、空にされるとき、及び補給されるときのうちの少なくとも1つを決定するよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、保守タスクの生成、修正、及び完了のうちの少なくとも1つを行うよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
上記システムは廃棄物入れを有しており、上記製品は廃棄物を含む、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、米国特許仮出願第63/404,365号明細書(参照により本明細書に援用される)の2022年9月7日の出願日の優先権を主張するものである。
【0002】
(技術分野)
本発明は衛生装置に関し、より詳細には1つ又は複数のロードセルを用いて装置内の製品量(レベル)をモニタリングするシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
手洗い用流体、トイレットペーパー、ペーパータオル、ワイプ、及び手袋等の様々な衛生用品を分配するためのディスペンサとして多種多様なものが知られている。通常、これらのディスペンサは分配対象の製品の供給物を含み、定期的に補給又は交換する必要がある。
【0004】
これまでに知られているシステムの多くでは、保守要員がディスペンサのカバーを取り外してディスペンサ内の製品量を確認するなど、ディスペンサ内の製品量を手動でチェックする必要がある。この方法だと時間がかかり、人手を要する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
これまでに知られているシステム、装置、及び方法の欠点のいくつかを少なくとも部分的に解決するために、本発明は一態様において、貯蔵部材及びロードセルを有するシステムを提供する。上記貯蔵部材は製品を貯蔵するためのものであり、上記ロードセルは上記ロードセルに印加された力を測定する。上記貯蔵部材は、上記ロードセルに印加された力の少なくとも一部が上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものとなるように配置されていることが好ましい。上記システムは更に、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記製品の分量を決定するよう構成されている。
【0006】
本発明者らは、上記システムであれば、製品の粘度、色、又は導電率などの、他の種類の量検出(光学的又は容量性量検出等)に影響を及ぼし得る要因とは関係なく、製品量を決定できるという利点があることを認識した。
【0007】
本発明者らは更に、上記システムの有利な用途を複数開発した。例えば、上記システムは、任意に、製品の分量を経時的にモニタリングし、分配された製品の量を決定し、製品の分量が閾値量に達した場合に表示を出し、貯蔵部材又は製品を特定し、且つ/又はいずれもロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて各分配事象を検出するよう構成されていてもよい。そして、この情報は、使用データ及び衛生順守データを記録すること、衛生プロトコルに従っていない場合は警告を出すこと、及びディスペンサへの補給等の保守タスクを自動的に生成、修正、及び完了させることなど、様々な目的に使用できる。
【0008】
本発明者らは、手洗い用流体ディスペンサ、トイレットペーパーディスペンサ、ペーパータオルディスペンサ、ワイプディスペンサ、手袋ディスペンサ、及び廃棄物入れ等の多種多様な装置とともに本発明を使用できることを認識した。また、本発明は、多種多様な各種のディスペンサ及び装置を取り付けることができるユニバーサルマウントに組み込んでもよい。ユニバーサルマウントにより、ロードセルから得られたデータを使用して多種多様な装置にスマートな機能を提供できることが好ましい。
【0009】
ロードセルからの検出データを装置/ディスペンサ自体においてローカル処理してもよく、且つ/又は未加工又は加工した状態で外部のサーバ/コンピュータに伝達して処理したり順守監視等に使用したりしてもよい。
【0010】
従って、第1の態様において、本発明は、製品を貯蔵するための貯蔵部材、及びロードセルであって、該ロードセルに印加された力を測定するロードセルを有するシステムであって、上記ロードセルに印加された力の少なくとも一部は、上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものであり、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記製品の分量を決定するよう構成されている、システムに属する。
【0011】
第2の態様において、本発明は、第1の態様に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品の分量を経時的にモニタリングするよう構成されている、システムに属する。
【0012】
第3の態様において、本発明は、第1及び第2の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品の分量が閾値量に達した場合に表示を出すよう構成されている、システムに属する。
【0013】
第4の態様において、本発明は、第1~第3の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記表示は、上記製品が補充される対象、補給される対象、交換される対象、及び空にされる対象のうちの少なくとも1つであることを示す、システムに属する。
【0014】
第5の態様において、本発明は、第1~第4の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されている、システムに属する。
【0015】
第6の態様において、本発明は、第1~第5の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで経時的に測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されている、システムに属する。
【0016】
第7の態様において、本発明は、第1~第6の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記製品は、手洗い用流体、トイレットペーパー、ペーパータオル、ワイプ、手袋、洗浄用品、衛生用品、及び廃棄物のうちの少なくとも1つを含む、システムに属する。
【0017】
第8の態様において、本発明は、第1~第7の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品を分配するためのディスペンサを有する、システムに属する。
【0018】
第9の態様において、本発明は、第1~第8の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記製品が上記ディスペンサから分配されるという分配事象を検出するよう構成されている、システムに属する。
【0019】
第10の態様において、本発明は、第1~第9の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサが起動するものの上記製品が上記ディスペンサから分配されないという分配失敗事象を検出するよう構成されている、システムに属する。
【0020】
第11の態様において、本発明は、第1~第10の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記分配失敗事象を検出した場合に表示を出すよう構成されている、システムに属する。
【0021】
第12の態様において、本発明は、第1~第11の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されており、上記システムは、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方の特定に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの動作パラメータを調整するよう構成されている、システムに属する。
【0022】
第13の態様において、本発明は、第1~第12の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記動作パラメータは、上記ディスペンサの用量設定値及び上記閾値量の少なくとも一方を含む、システムに属する。
【0023】
第14の態様において、本発明は、第1~第13の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記製品は流体を含み、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定することは、上記流体の種類を特定すること及び上記貯蔵部材の大きさを特定することの少なくとも一方を含む、システムに属する。
【0024】
第15の態様において、本発明は、第1~第14の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記ディスペンサは上記貯蔵部材を有しており、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサを特定するよう構成されている、システムに属する。
【0025】
第16の態様において、本発明は、第1~第15の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されている、システムに属する。
【0026】
第17の態様において、本発明は、第1~第16の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、最初の期間中に上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、上記システムは、上記用量設定値に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、システムに属する。
【0027】
第18の態様において、本発明は、第1~第17の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記貯蔵部材は硬質リザーバ又は折り畳み可能なリザーバを有しており、上記製品は流体であり、上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバから上記流体が分配されたら折り畳まれ、上記システムはハウジングを有しており、上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバが折り畳まれたら上記ハウジングと係合し、上記折り畳み可能なリザーバと上記ハウジングとの係合は、上記ロードセルで測定した力のパターンの変化として検出可能であり、上記システムは、上記ロードセルで測定した力のパターンに少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材が上記硬質リザーバを有しているのか、あるいは上記折り畳み可能なリザーバを有しているのかを決定するよう構成されている、システムに属する。
【0028】
第19の態様において、本発明は、第1~第18の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、最初の期間中に上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、上記貯蔵部材が上記折り畳み可能なリザーバを有していると上記システムが決定した場合、上記システムは、上記用量設定値及び分配事象の検出数に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、システムに属する。
【0029】
第20の態様において、本発明は、第1~第19の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方が取り除かれるとき、交換されるとき、空にされるとき、及び補給されるときのうちの少なくとも1つを決定するよう構成されている、システムに属する。
【0030】
第21の態様において、本発明は、第1~第20の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、保守タスクの生成、修正、及び完了のうちの少なくとも1つを行うよう構成されている、システムに属する。
【0031】
第22の態様において、本発明は、第1~第21の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよい方法であって、貯蔵部材に製品を貯蔵する工程、ロードセルに力を印加する工程であって、上記力の少なくとも一部は、上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものである、工程、上記ロードセルで上記力を測定する工程、及び上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記製品の分量を決定する工程を有する方法に属する。
【0032】
第23の態様において、本発明は、第1~第22の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいディスペンサであって、製品を貯蔵するための貯蔵部材、及びロードセルであって、該ロードセルに印加された力を測定するロードセルを有しており、上記ロードセルに印加された力の少なくとも一部は、上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものであり、上記ディスペンサは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記製品の分量を決定するよう構成されている、ディスペンサに属する。
【0033】
第24の態様において、本発明は、第1~第23の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいディスペンサであって、ハウジング、及び上記ハウジングに回動可能に取り付けられたポンプ取付け本体を更に有しており、上記貯蔵部材は流体カートリッジを含み、上記製品は手洗い用流体を含み、上記ポンプ取付け本体は上記流体カートリッジを保持し、上記ポンプ取付け本体は、上記流体カートリッジを起動させて上記流体カートリッジから上記流体を分配させるための機構を有し、上記ポンプ取付け本体は上記ロードセルを有し、上記製品の重量によって上記ポンプ取付け本体にバイアスがかかることで上記ハウジングの表面と係合し、上記ロードセルは、上記ポンプ取付け本体と上記ハウジングの表面との係合で生じた力を測定する、ディスペンサに属する。
【0034】
第25の態様において、本発明は、第1~第24の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、ハウジング、上記ハウジングに移動可能に接続されたアタッチメント部材、及び上記ハウジングと上記アタッチメント部材との間に印加された力を測定するロードセルを有しており、上記アタッチメント部材は、デバイスに連結するよう構成されており、上記ロードセルで測定した力の少なくとも一部は、上記デバイスの重量によって直接的に又は間接的に与えられたものである、マウントに属する。
【0035】
第26の態様において、本発明は、第1~第25の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記マウントは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記デバイス内に含まれる製品の分量を決定するよう構成されている、マウントに属する。
【0036】
第27の態様において、本発明は、第1~第26の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記マウントは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記デバイスを特定するよう構成されている、マウントに属する。
【0037】
第28の態様において、本発明は、第1~第27の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記マウントは、上記ロードセルで経時的に測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記デバイスを特定するよう構成されている、マウントに属する。
【0038】
第29の態様において、本発明は、第1~第28の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記アタッチメント部材は、上記ハウジングに回動可能に接続されており、上記デバイスの重量によって上記アタッチメント部材にバイアスがかかることで上記ハウジングに対して回動軸を中心にして回動する、マウントに属する。
【0039】
第30の態様において、本発明は、第1~第29の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記アタッチメント部材は、上記デバイスに連結するよう構成されたアタッチメント表面を有している、マウントに属する。
【0040】
第31の態様において、本発明は、第1~第30の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記マウントは、上記アタッチメント表面が略垂直になる垂直取付け位置を有している、マウントに属する。
【0041】
第32の態様において、本発明は、第1~第31の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記マウントは、上記アタッチメント表面が略水平になる水平取付け位置を有している、マウントに属する。
【0042】
第33の態様において、本発明は、第1~第32の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいマウントであって、上記マウントは、上記アタッチメント表面が略垂直になる垂直取付け位置を有しており、上記マウントは、上記アタッチメント表面が略水平になる水平取付け位置を有しており、上記マウントは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記マウントが上記垂直取付け位置にあるのか、あるいは上記水平取付け位置にあるのかを決定するよう構成されている、マウントに属する。
【0043】
第34の態様において、本発明は、第1~第33の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、第25~第33の態様のうちいずれか1つに係るマウントを有するシステムに属する。
【0044】
第35の態様において、本発明は、第1~第34の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記デバイス内に含まれる製品の分量を決定するよう構成されている、システムに属する。
【0045】
第36の態様において、本発明は、第1~第35の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品の分量を経時的にモニタリングするよう構成されている、システムに属する。
【0046】
第37の態様において、本発明は、第1~第36の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品の分量が閾値量に達した場合に表示を出すよう構成されている、システムに属する。
【0047】
第38の態様において、本発明は、第1~第37の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記表示は、上記製品が補充される対象、補給される対象、交換される対象、及び空にされる対象のうちの少なくとも1つであることを示す、システムに属する。
【0048】
第39の態様において、本発明は、第1~第38の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記デバイスを特定するよう構成されている、システムに属する。
【0049】
第40の態様において、本発明は、第1~第39の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで経時的に測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記デバイスを特定するよう構成されている、システムに属する。
【0050】
第41の態様において、本発明は、第1~第40の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記デバイスがディスペンサを有する場合、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記製品が上記ディスペンサから分配されるという分配事象を検出するよう構成されている、システムに属する。
【0051】
第42の態様において、本発明は、第1~第41の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサが起動するものの上記製品が上記ディスペンサから分配されないという分配失敗事象を検出するよう構成されている、システムに属する。
【0052】
第43の態様において、本発明は、第1~第42の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記分配失敗事象を検出した場合に表示を出すよう構成されている、システムに属する。
【0053】
第44の態様において、本発明は、第1~第43の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されている、システムに属する。
【0054】
第45の態様において、本発明は、第1~第44の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記製品が分配されるとき、取り除かれるとき、交換されるとき、空にされるとき、及び補給されるときのうちの少なくとも1つを決定するよう構成されている、システムに属する。
【0055】
第46の態様において、本発明は、第1~第45の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、保守タスクの生成、修正、及び完了のうちの少なくとも1つを行うよう構成されている、システムに属する。
【0056】
第47の態様において、本発明は、第1~第46の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、第25~第33の態様のうちいずれか1つに係るマウントを有する、システムに属する。
【0057】
第48の態様において、本発明は、第1~第47の態様のうち1つ以上に係る1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは廃棄物入れを有しており、上記製品は廃棄物を含む、システムに属する。
【0058】
本発明の別の態様としては、以下のものが含まれる。
【0059】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、製品を貯蔵するための貯蔵部材、及びロードセルであって、該ロードセルに印加された力を測定するロードセルを有しており、上記ロードセルに印加された力の少なくとも一部は、上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものであり、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材内に貯蔵された上記製品の分量を決定するよう構成されている、システム。
【0060】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品の分量を経時的にモニタリングするよう構成されており、上記システムは、上記製品の分量が閾値量に達した場合に表示を出すよう構成されている、システム。
【0061】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されている、システム。
【0062】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記製品は、手洗い用流体、トイレットペーパー、ペーパータオル、ワイプ、手袋、洗浄用品、衛生用品、及び廃棄物のうちの少なくとも1つを含む、システム。
【0063】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品を分配するためのディスペンサを有する、システム。
【0064】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記製品が上記ディスペンサから分配されるという分配事象を検出するよう構成されている、システム。
【0065】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサが起動するものの上記製品が上記ディスペンサから分配されないという分配失敗事象を検出するよう構成されている、システム。
【0066】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されており、上記システムは、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方の特定に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの動作パラメータを調整するよう構成されている、システム。
【0067】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品を分配するためのディスペンサを有しており、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサ、上記貯蔵部材、及び上記製品のうちの少なくとも1つを特定するよう構成されており、上記システムは、上記ディスペンサ、上記貯蔵部材、及び上記製品のうちの少なくとも1つの特定に少なくとも部分的に基づいて、動作パラメータを調整するよう構成されており、上記動作パラメータは、上記ディスペンサの用量設定値及び上記閾値量の少なくとも一方を含み、上記製品は流体を含み、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定することは、上記流体の種類を特定すること及び上記貯蔵部材の大きさを特定することの少なくとも一方を含む、システム。
【0068】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記ディスペンサは上記貯蔵部材を有しており、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサを特定するよう構成されている、システム。
【0069】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、上記システムは、最初の期間中に上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、上記システムは、上記用量設定値に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、システム。
【0070】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記貯蔵部材は硬質リザーバ又は折り畳み可能なリザーバを有しており、上記製品は流体であり、上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバから上記流体が分配されたら折り畳まれ、上記システムはハウジングを有しており、上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバが折り畳まれたら上記ハウジングと係合し、上記折り畳み可能なリザーバと上記ハウジングとの係合は、上記ロードセルで測定した力のパターンの変化として検出可能であり、上記システムは、上記ロードセルで測定した力のパターンに少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材が上記硬質リザーバを有しているのか、あるいは上記折り畳み可能なリザーバを有しているのかを決定するよう構成されている、システム。
【0071】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、最初の期間中に上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、上記貯蔵部材が上記折り畳み可能なリザーバを有していると上記システムが決定した場合、上記システムは、上記用量設定値及び分配事象の検出数に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、システム。
【0072】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方が取り除かれるとき、交換されるとき、空にされるとき、及び補給されるときのうちの少なくとも1つを決定するよう構成されている、システム。
【0073】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、保守タスクの生成、修正、及び完了のうちの少なくとも1つを行うよう構成されている、システム。
【0074】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、製品を貯蔵するための貯蔵部材、及びロードセルであって、該ロードセルに印加された力を測定するロードセルを有しており、上記ロードセルに印加された力の少なくとも一部は、上記製品の重量によって直接的に又は間接的に与えられたものであり、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材内に貯蔵された上記製品の分量を決定するよう構成されている、システム。
【0075】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品の分量を経時的にモニタリングするよう構成されている、システム。
【0076】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品の分量が閾値量に達した場合に表示を出すよう構成されている、システム。
【0077】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されている、システム。
【0078】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで経時的に測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されている、システム。
【0079】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記製品は、手洗い用流体、トイレットペーパー、ペーパータオル、ワイプ、手袋、洗浄用品、衛生用品、及び廃棄物のうちの少なくとも1つを含む、システム。
【0080】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品を分配するためのディスペンサを有する、システム。
【0081】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記製品が上記ディスペンサから分配されるという分配事象を検出するよう構成されている、システム。
【0082】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサが起動するものの上記製品が上記ディスペンサから分配されないという分配失敗事象を検出するよう構成されている、システム。
【0083】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定するよう構成されており、上記システムは、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方の特定に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの動作パラメータを調整するよう構成されている、システム。
【0084】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記製品を分配するためのディスペンサを有しており、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサ、上記貯蔵部材、及び上記製品のうちの少なくとも1つを特定するよう構成されており、上記システムは、上記ディスペンサ、上記貯蔵部材、及び上記製品のうちの少なくとも1つの特定に少なくとも部分的に基づいて、動作パラメータを調整するよう構成されており、上記動作パラメータは、上記ディスペンサの用量設定値及び上記閾値量の少なくとも一方を含む、システム。
【0085】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記製品は流体を含み、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方を特定することは、上記流体の種類を特定すること及び上記貯蔵部材の大きさを特定することの少なくとも一方を含む、システム。
【0086】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記ディスペンサは上記貯蔵部材を有しており、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサを特定するよう構成されている、システム。
【0087】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されている、システム。
【0088】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、最初の期間中に上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、上記システムは、上記用量設定値に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、システム。
【0089】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記貯蔵部材は硬質リザーバ又は折り畳み可能なリザーバを有しており、上記製品は流体であり、上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバから上記流体が分配されたら折り畳まれ、上記システムはハウジングを有しており、上記折り畳み可能なリザーバは、上記折り畳み可能なリザーバが折り畳まれたら上記ハウジングと係合し、上記折り畳み可能なリザーバと上記ハウジングとの係合は、上記ロードセルで測定した力のパターンの変化として検出可能であり、上記システムは、上記ロードセルで測定した力のパターンに少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材が上記硬質リザーバを有しているのか、あるいは上記折り畳み可能なリザーバを有しているのかを決定するよう構成されている、システム。
【0090】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、最初の期間中に上記ロードセルで測定した力の変化に少なくとも部分的に基づいて、上記ディスペンサの用量設定値を決定するよう構成されており、上記貯蔵部材が上記折り畳み可能なリザーバを有していると上記システムが決定した場合、上記システムは、上記用量設定値及び分配事象の検出数に少なくとも部分的に基づいて、その後の期間中に上記製品の分量を決定するよう構成されている、システム。
【0091】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、上記貯蔵部材及び上記製品の少なくとも一方が取り除かれるとき、交換されるとき、空にされるとき、及び補給されるときのうちの少なくとも1つを決定するよう構成されている、システム。
【0092】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは、上記ロードセルで測定した力に少なくとも部分的に基づいて、保守タスクの生成、修正、及び完了のうちの少なくとも1つを行うよう構成されている、システム。
【0093】
下記及び/又は上記態様のうちいずれか1つ以上の1つ以上の特徴を組み入れてもよいシステムであって、上記システムは廃棄物入れを有しており、上記製品は廃棄物を含む、システム。
【0094】
添付した図面とともに以下の説明を参照すれば、本発明の別の態様及び利点が明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0095】
図1】本発明の第1の実施形態に係る手洗い用流体ディスペンサの斜視図である。
図2図1に示した手洗い用流体ディスペンサの斜視図であり、流体ディスペンサのカバーを省略している。
図3図1に示した手洗い用流体ディスペンサの背面プレートの左側斜視図である。
図4図3に示した背面プレートの右側斜視図である。
図5図1に示した手洗い用流体ディスペンサのポンプ取付け本体の前面斜視図である。
図6図5に示したポンプ取付け本体の後面斜視図である。
図7図6に示したポンプ取付け本体の部分分解後面斜視図である。
図8図1に示した手洗い用流体ディスペンサの側面図であり、カバーを省略している。
図9図8に示した手洗い用流体ディスペンサの側面図であり、流体ディスペンサのリザーバが部分的に折り畳まれた状態であり、カバーの前面部のみを示している。
図10】硬質リザーバを使用した場合の図1に示した流体ディスペンサについて停止力の測定値と分配された流体体積との関係を例示する線グラフである。
図11】折り畳み可能なリザーバを使用した場合の図1に示した流体ディスペンサについて停止力の測定値と分配された流体体積との関係を例示する線グラフである。
図12】本発明の第2の実施形態に係る手洗い用流体ディスペンサの斜視図である。
図13図12に示した流体ディスペンサの背面プレートの斜視図である。
図14図12に示した流体ディスペンサのポンプ取付け本体の後面斜視図である。
図15図12に示した流体ディスペンサの側面図であり、流体ディスペンサのカバーを省略している。
図16】本発明の第3の実施形態に係る手洗い用流体ディスペンサの斜視図である。
図17】本発明の第4の実施形態に係るトイレットペーパーディスペンサの側面模式図である。
図18】本発明の第5の実施形態に係るペーパータオルディスペンサの側面模式図である。
図19】本発明の第6の実施形態に係るワイプディスペンサの側面模式図である。
図20】本発明の第7の実施形態に係る廃棄物入れの側面模式図である。
図21】本発明の第8の実施形態に係るユニバーサルマウントの側面模式図である。
図22】本発明の第9の実施形態に係るスマートマウント及びワイプディスペンサの側面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0096】
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る手洗い用流体ディスペンサ10を示す。流体ディスペンサ10はハウジング12及び交換可能な流体カートリッジ14を有する。ハウジング12は、背面プレート16、ポンプ取付け本体18、液滴トレイ20、バッテリパック22、及び取り外し可能なカバー24を有する。
【0097】
図3及び図4から分かる通り、背面プレート16は、後壁26と、後壁26の周囲から前方に延在するリップ部28とを有する。後壁26はいくつかの開口部30を有しており、そこから固定具を延在させて背面プレート16を壁又は柱等の垂直支持構造に固定することができる。また、背面プレート16は、バッテリパック22を受けるための2つのバッテリ受けアーム118を有する。
【0098】
図3から分かる通り、リップ部28の右側には取付けチャンネル32がある。取付けチャンネル32は、チャンネル32の前面開口端36から後方に延在する水平部34と、水平部34から下方に向かって上向き対向停止面40へ延在する垂直部38とを有する。図4から分かる通り、リップ部28の左側にも取付けチャンネル32がある。
【0099】
取付けチャンネル32は、ポンプ取付け本体18を背面プレート16に取り付けるためのものである。図2から分かる通り、ポンプ取付け本体18は、交換可能な流体カートリッジ14と係合するポンプ起動部42を有する。ポンプ起動部42は、タッチレスで起動させて、当該分野で知られているように流体カートリッジ14から手洗い用流体を分配することができる。
【0100】
図5及び図6から分かる通り、ポンプ取付け本体18は、ポンプ取付け本体18左側の上後方コーナーから横方向外側に延在する取付けフィンガー44と、ポンプ取付け本体18右側の上後方コーナーから横方向外側に延在する別の取付けフィンガー44とを有する。取付けフィンガー44は、背面プレート16の取付けチャンネル32に受けられるよう構成されており、取付けフィンガー44は取付けチャンネル32の停止面40に載っている。取付けチャンネル32が取付けフィンガー44を受けると、ポンプ取付け本体18は、取付けフィンガー44を通って延在する回動軸60を中心にして背面プレート16に対して回動可能となる。あるいは、背面プレート16に取付けフィンガー44を設けることができるだろうし、ポンプ取付け本体18に取付けチャンネル32を設けることができるだろう。ポンプ取付け本体18が背面プレート16に対して回動可能な配置であれば、使用できる配置は特に限定されない。
【0101】
図7から分かる通り、ポンプ取付け本体18は、2つのひずみゲージ48が接続された回路基板46を有する。各ひずみゲージ48は、ひずみゲージ48から後方に延在する円形バンパー50を有する。図6から分かる通り、円形バンパー50は、ポンプ取付け本体18の背面壁54にある円形開口部52から後方に延在する。ひずみゲージ48は、バンパー50に印加された力を検出及び測定するよう構成されている。
【0102】
図示されていないが、回路基板46には、コントローラ、プロセッサ、メモリ、及び/又は通信機器等の他の電子部品も接続されていることが好ましい。ディスペンサ10に所望の機能を与えるための任意の好適な電子部品を回路基板46に取り付けたり、ディスペンサ10の他の箇所に設けたりすることができるだろう。電子部品を動作させるための電力は、バッテリパック22で供給することが好ましい。
【0103】
図2から分かる通り、交換可能な流体カートリッジ14は流体リザーバ56及び流体ポンプ58を有する。流体リザーバ56は、ディスペンサ10から分配される手洗い用流体の供給物を含むボトルである。流体ポンプ58は、リザーバ56から流体を分配するために流体リザーバ56に接続されている。流体ポンプ58は、当該分野で知られているようにポンプ取付け本体18のポンプ起動部42に係合して起動される。
【0104】
図1から分かる通り、カバー24は、背面プレート16のリップ部28と取り外し可能に係合することで、バッテリパック22、流体カートリッジ14、及びポンプ取付け本体18を覆う。カバー24は、リザーバ56内の流体量が少なくなってきた場合に流体カートリッジ14を交換する目的などで、取り外し可能である。以下でより詳細に説明する通り、流体ディスペンサ10は、ひずみゲージ48又はロードセル48を用いてカートリッジ14内の流体量を決定できる点で有利である。
【0105】
図8から分かる通り、流体カートリッジ14がポンプ取付け本体18に受けられると、流体リザーバ56はポンプ取付け本体18より上に位置する。重力により、流体リザーバ56はポンプ取付け本体18に対して下向きの力を印加し、これとポンプ取付け本体18そのものの重量とが合わさることで、ポンプ取付け本体18が回動軸60を中心にして矢印62の方向に回動することになる。ポンプ取付け本体18が回動すると、バンパー50が背面プレート16の後壁26と係合することになる。後壁26はバンパー50に対して前向きの停止力を印加し、回動軸60を中心としたポンプ取付け本体18の回転を停止させる。停止力は、ひずみゲージ48によって検出及び測定する。ポンプ取付け本体18の回転を停止させるのに必要な停止力の大きさは流体リザーバ56の重量に比例するため、ひずみゲージ48で測定した力を用いて、流体リザーバ56内に含まれる流体の量を算出又は推定できる。
【0106】
例えば、流体ディスペンサ10の一任意構成において、ディスペンサ10は、閾値が保存されたメモリを有しており、該閾値は、流体リザーバ56が含む流体の量が少ない場合にステインゲージ48で測定した力の大きさに対応する。量が少ないとは、例えば、全量の25%、15%、又は5%、又は他の所望の流体量として定義してもよい。ディスペンサ10は更にプロセッサを有しており、該プロセッサは、ひずみゲージ48で測定した停止力の大きさと閾値とを比較し、測定した停止力が閾値以下である場合に流体リザーバ56の流体量が少ないと決定する。
【0107】
ディスペンサ10は更に、流体リザーバ56内の流体量が少ない場合に通知を出すよう構成されていることが好ましい。通知は、例えば、リザーバ56内の流体量が少ないことをプロセッサが決定すると起動される、流体ディスペンサ10上のライト又はLED等の表示器の形態であってもよい。通知はまた、Wi-Fi等を用いてディスペンサ10から送信される通信であって、流体量が少ないことを保守要員に警告する通信の形態であってもよい。通信は、例えば、保守要員が使用する電話機又はコンピュータに電子メール又はテキストメッセージを介して送信されてもよい。従って、通知によって保守要員は補給又は交換が必要なリザーバ56を特定することができ、カバー24を取り外してリザーバ56を手動で検査するなど、保守要員がディスペンサ10内の流体量を積極的にモニタリングする必要がないことが好ましい。通知はディスペンサ10の位置を特定することが好ましい。
【0108】
ディスペンサ10、及び/又はディスペンサ10からデータを受信する外部コンピュータは、ひずみゲージ48からのデータのみに基づいて又は他のデータと組み合わせて、ディスペンサ10に関する各種パラメータを決定できることが好ましい。例えば、ひずみゲージ48を用いて、交換可能なカートリッジ14をいつ取り除くか又は交換するかを決定してもよい。これは、ゲージ48で検出した力の特定のパターンの変化を認識するようプロセッサをプログラムすることで実施できる。例えば、ゲージ48で検出した力が継続的に大きく増加している場合、新しい又は補給済みのカートリッジ14がハウジング12に設置されたことを示す表示として使用できる。本発明のいくつかの実施形態では、ディスペンサ10が設置された施設での保守活動をオーガナイズするのにソフトウェアを使用し、ひずみゲージ48からのデータを用いて、割り当てられた保守タスクを自動的に生成、修正、及び完了させることもできるだろう。例えば、流体量が少ないことを認識すると、ソフトウェアは、カートリッジ14を交換するという保守タスクを生成することができるだろう。ひずみゲージ48からのデータによりカートリッジ14が補給又は交換されたことが分かったら、ソフトウェアがこれを用いて、例えば保守要員による手動での入力の必要なく、タスクを完了させてもよい。
【0109】
ひずみゲージ48はまた、リザーバ56内に含まれる流体の種類を決定するのに用いてもよい。例えば、ディスペンサ10は、石鹸及び手指消毒剤等の2種以上の異なる流体を分配できるものであってもよく、その場合、例えば該流体の密度が異なることから、それぞれのカートリッジ14は重量が異なる。新しいカートリッジ14が設置された際にひずみゲージ48で測定した力を一連の参照値と比較することで、分配される流体の種類をプロセッサが決定できることが好ましい。この情報を用いて、例えば、ディスペンサ10に関する使用情報を記録してもよい。また、情報を用いて、分配される流体の種類に基づき、起動毎に分配される流体の量を調整するなど、ディスペンサ10の動作を自動的に調整することもできるだろう。
【0110】
本発明のいくつかの実施形態において、ハウジング12は、異なる大きさ及び異なる重量を有する各種のカートリッジ14を受けることができるものであってもよい。プロセッサは、新しいカートリッジ14が設置された際にひずみゲージ48で測定した力を一連の参照値と比較して、どのカートリッジ14が設置されたのかを特定できることが好ましい。この情報を用いて、ディスペンサ10の各種の動作パラメータを変更してもよい。例えば、流体量が少ないかどうかを決定するのに使用する閾値は、設置されたカートリッジ14の特定に基づいて異なり得る。
【0111】
本発明のいくつかの実施形態では、流体ポンプ58及び/又はポンプ取付け本体18は、ディスペンサ10の起動毎に分配される流体の用量を選択するように調整可能である。ひずみゲージ48を用いて、ひずみゲージ48で検出した力の大きさをディスペンサ10の起動前後で比較することにより、力の差は分配された流体の量に比例することから、ディスペンサ10の用量設定値を検出できることが好ましい。決定した用量設定値を記録及び/又は使用して、ディスペンサ10の各種の動作パラメータを調整してもよい。例えば、流体量が少ないかどうかを決定するのに使用する閾値を用量設定値に基づいて調整することができるが、例えば、用量設定値が大きい場合、リザーバ56内に残っている流体の体積が大きくても流体量が少ないと考えられる。
【0112】
プロセッサは、ひずみゲージ48で測定した力と、ディスペンサ10の起動時に生じる既知のパターンの力の変化とを比較して、ディスペンサ10の起動を検出できるものであってもよい。また、起動により分配される流体の重量が失われることから、ひずみゲージ48で測定した力の減少のみに基づいて起動を検出してもよい。
【0113】
必要に応じて、ひずみゲージ48から受信した情報を解釈及び/又は使用する方法を制御するソフトウェア及び/又はファームウェア及び/又はデータにより、プロセッサ及び/又はメモリを事前にプログラムする。また、プロセッサ及び/又はメモリを経時的にアップデートして、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、又は近距離無線通信を介してプロセッサ/メモリに伝達した命令等でひずみゲージ48の使用方法を修正及び/又は改善してもよい。本発明のいくつかの実施形態では、機械学習を採用して、ひずみゲージ48のデータを使用する方法を修正及び/又は改善してもよく、例えば、保守要員からのフィードバックを用いて、流体量が少ないこと、カートリッジ14の交換、カートリッジ14の種類、及び用量設定値等をより良好に特定できるようにソフトウェアを訓練してもよい。
【0114】
本発明のいくつかの実施形態において、ハウジング12は、当該分野で知られているように、流体が分配されたらリザーバ56が折り畳まれるカートリッジ14を受けることができる。図9から分かる通り、リザーバ56は折り畳まれたら、ハウジング12のカバー24又は他の部分と接触してもよい。リザーバ56が折り畳まれたらリザーバ56とハウジング12との接点が変化することで、リザーバ56の一部の重量がポンプ取付け本体18ではなくカバー24によって支持されること、又はポンプ取付け本体18に対して他の力が印加されることなどにより、ディスペンサ10内の力の分布が変化し得る。これにより、図11から分かる通り、ひずみゲージ48で測定される停止力とカートリッジ14から分配される流体の体積との関係に影響が生じ得る。
【0115】
ひずみゲージ48で測定される停止力と硬質カートリッジ14から分配される流体の体積との関係を図10に例示する。図10から分かる通り、硬質カートリッジ14の場合、ひずみゲージ48で測定される停止力とカートリッジ14から分配される流体の体積との関係は本質的に線形であり、分配される流体の体積は、ひずみゲージ48で測定される力に基づいて比較的容易に算出又は推定できる。一方、図11から分かる通り、ひずみゲージ48で測定される停止力と折り畳み可能なカートリッジ14から分配される流体の体積との関係はもっと複雑であり、予測しにくいことがある。
【0116】
折り畳み可能なリザーバ56内の流体量をより正確に追跡するために、プロセッサは、カートリッジ56が設置された後、且つ好ましくはリザーバ56がカバー24と接触する点まで折り畳まれる前に、最初の一連の分配事象中にディスペンサ10の用量設定値を決定するよう構成されていることが好ましい。用量設定値は、上述の方法で、ディスペンサ10が1回以上起動する前後で測定した停止力の変化を比較することにより決定できる。用量設定値が決定されれば、プロセッサは、ディスペンサ10が起動する度に既知の用量を減算することで、リザーバ56内に残っている流体の体積を決定するよう構成されていることが好ましい。これにより、リザーバ56の折り畳みがひずみゲージ48による力の測定に干渉する場合でも、ディスペンサ10がリザーバ56内に残っている流体の量を正確に追跡できることが好ましい。
【0117】
プロセッサはまた、ひずみゲージ48で測定した力に基づいて、リザーバ56が折り畳み可能であるのか、あるいは硬質であるのかを決定できることが好ましい。例えば、流体が分配されるとともに力が線形に一定して低下する場合、プロセッサはリザーバ56が硬質であると決定でき、力が急激に変化するか、あるいは非線形に変化する場合、プロセッサはリザーバ56が折り畳み可能であると決定できる。続いて、この情報を使用して、ひずみゲージ48で測定した力に直接的に基づいて硬質リザーバ56の流体量が少ないことをプロセッサに特定させ、リザーバ56内の流体の初期体積の既定値又は推定値、決定した用量設定値、及びディスペンサの起動回数に基づいて折り畳み可能なリザーバ56について流体量が少ないことを特定するなどして、ディスペンサ10の動作パラメータを選択又は調整できる。
【0118】
上で記載した本発明の第1の実施形態はタッチレスで動作するディスペンサ10であるが、本発明は、手動で起動するディスペンサ10で使用することもできるだろう。本発明を組み込んだ手動で動作するディスペンサ10の一例を図12図15に示すが、図中、同様の部材を表すのに同様の数字を使用している。図12図15に示すディスペンサ10は、図1図11に示すディスペンサ10と非常に類似している。不必要な繰り返しを避けるために、図12図15に示すディスペンサ10については、図1図11で示すディスペンサ10の特徴とは実質的に異なる特徴のみを以下で詳細に説明する。
【0119】
図12図15に示すディスペンサ10はアクチュエータレバー64を有しており、これを手動で押し下げることで、当該分野で知られているように流体ポンプ58を起動させる。図13に見られる通り、背面プレート16の取付けチャンネル32は、背面プレート16の底部付近に位置している。背面プレート16はまた、後壁26から前方に延在する2つのアタッチメントバンド66を有している。
【0120】
図14に見られる通り、取付けフィンガー44は、図1図11に示した実施形態のようなポンプ取付け本体18の上後方コーナーではなく、下後方コーナーに位置している。上述の実施形態と同様に、ポンプ取付け本体18は、ポンプ取付け本体18に印加された力を検出及び測定するためのステインゲージ48を2つ有する。図14に見られる通り、ひずみゲージ48は、第1の実施形態のバンパー50の代わりとして、ポンプ取付け本体18の背面壁54にある後方開口部70から後方に延在するアタッチメントフック68を有している。アタッチメントフック68は、背面プレート16のアタッチメントバンド66に取り付けられるよう構成されている。
【0121】
上述の実施形態と同様に、取付けフィンガー44は、アタッチメントフック68をアタッチメントバンド66に取り付けることを別にすれば、ポンプ取付け本体18が回動軸60を中心にして背面プレート16に対して回動することができるように取付けチャンネル32に受けられるよう構成されている。図8図15とを比較すれば分かる通り、図12図15に示された実施形態において回動軸60は図1図11に示された実施形態のものより低い。回動軸60は、アクチュエーションレバー64とほぼ同じ高さに位置していることが好ましく、これにより、レバー64が手動で起動された際にディスペンサ10に印加され得るいかなる過剰な力からもひずみゲージ48を保護しやすくなる。
【0122】
上述の実施形態と同様に、流体カートリッジ14の重量及びポンプ取付け本体18の自重でポンプ取付け本体18にバイアスがかかることで、回動軸60を中心にして下向きに回動する。アタッチメントフック68をアタッチメントバンド66に取り付けることで、ポンプ取付け本体18が背面プレート16から離れて回動することがなくなり、アタッチメントバンド66によりアタッチメントフック68に印加される力の大きさは、流体カートリッジ14の重量に比例する。上述の実施形態と同様に、ポンプ取付け本体18が回動軸60を中心にして回動しないようにする停止力はひずみゲージ48で検出及び測定され、この停止力を用いて、流体リザーバ56内に残っている流体の量を算出及び/又は推定できる。
【0123】
ひずみゲージ48から受信したデータは、上述した本発明の第1の実施形態と同じ全てのやり方で使用してもよい。更に、回動軸60をアクチュエーションレバー64とほぼ同じ高さに配置すれば、手動で起動した際に過剰な力が印加されて生じ得る損傷からひずみゲージ48を保護する点で有利であるが、これは厳密には必要でなく、手動で起動するディスペンサ10の場合も、図1図11で示した回動軸60の配置を使用することができるだろう。
【0124】
次に、本発明の第3の実施形態に係る流体ディスペンサ10を示す図16を参照する。同様の数字を用いて同様の部材を表す。
【0125】
図16に示す流体ディスペンサ10は、流体リザーバ56、流体ポンプ58、及びスマート基部72を有する。流体リザーバ56は分配される流体の供給物を含み、流体ポンプ58を受けるための上開口端74を有する。当該分野で知られているように流体ポンプ58を手動で下方に押し込むことで、流体をディスペンサ10から分配できる。
【0126】
リザーバ56は、スマート基部72に載っている底部端76を有する。図16に見られる通り、リザーバ56は右側の底部端76付近にへこみ部78を有する。図では見えないが、リザーバ56は左側にもへこみ部78を有する。へこみ部78は、スマート基部72から上方に延在する一対の固定アーム80を受けるよう構成されている。なお、図16では一方の固定アーム80しか見えない。固定アーム80とへこみ部78とが係合することで、流体ディスペンサ10を天板等の水平支持構造から持ち上げた際などに、リザーバ56及びスマート基部72が一緒に保持される。
【0127】
スマート基部78は、1つ以上のひずみゲージ48、プロセッサ、メモリ、通信装置、及び電源等、様々な電子機器を有していることが好ましい。ひずみゲージ48は、流体リザーバ56及び流体ポンプ58を下向きに引っ張る重力によってスマート基部78に印加される下向きの力を検出するよう構成されている。固定アーム80は、へこみ部78とやや緩く嵌合し、リザーバ56がスマート基部78に載っている際にリザーバ56及びスマート基部72を一緒に引っ張るような力は印加しないことが好ましい。あるいは、ひずみゲージ48をスマート基部78の脚部に取り付け、支持面より上にある脚部でスマート基部48を支持することができるだろう。この場合、スマート基部78とリザーバ56との接続は強固となるだろう。上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48で検出及び測定される力の大きさはリザーバ56内に含まれる流体の量に比例し、これを用いてリザーバ56内の流体量を算出及び/又は推定できる。
【0128】
スマート基部72は、例えば、リザーバ56内の流体量が少なくなってきたことを検出でき、流体量が少ないことを示す通知を出すものであってもよい。表示は、例えば、スマート基部72上で点灯した光の形態であってもよく、且つ/又は、流体リザーバ56の補給又は交換が必要であることを示す、保守要員に電子メール又はテキストメッセージを介して送信されるメッセージの形態であってもよい。
【0129】
スマート基部72は、既に説明した上述の実施形態と同じ機能を全て実施するよう構成することができるだろう。スマート基部72は、固定アーム80に外向きにバイアスをかけてへこみ部78との係合を外し、リザーバ56をスマート基部72から持ち上げることで、リザーバ56から取り外し可能であることが好ましい。次いで、へこみ部78で固定アーム80を受ける、好ましくはスナップフィットさせるまで新しいリザーバ56を固定アーム80間にスライドさせることで、スマート基部72を新しいリザーバ56及びポンプ58に取り付けることができる。
【0130】
流体ポンプ58が手動で押し下げられた際にスマート基部72に印加される下向きの力が増大したことを検出することで、スマート基部72はディスペンサ10の起動を検出及び記録することができる。スマート基部72からのデータは、プロセッサ及びメモリで処理及びローカル保存してもよく、且つ/又はWiFi、Bluetooth(登録商標)、及び/又はNFC等で外部コンピュータ/サーバへ伝達してもよい。
【0131】
スマート基部72は、例えば、スマート基部72に印加される力が急減したことを検出することで、流体ディスペンサ10が支持面から持ち上げられたことを検出できるものであってもよい。更に、スマート基部72は、ディスペンサ10が持ち上げられてから再びセットされる度に、リザーバ56内の流体量を確認して、例えば、ディスペンサ10が支持面から持ち上げられている間にディスペンサ10から分配された流体を検出するよう構成されていてもよい。
【0132】
必要に応じて、スマート基部72はタイマーを有しており、続けざまに起こるディスペンサ10の各起動を、サーバに記録及び/又は送信される単一の使用事象としてグループ化できる。必要に応じて、スマート基部72は、スマートフォン、スマートウォッチ、又は電子ID(例えばBLE(Bluetooth Low Energy)IDバッジ)等の個人が携帯している通信機器と通信するなどして、ディスペンサ10を使用した個人のIDを検出できる。そして、この情報をサーバに保存及び/又は伝達して、例えば、手洗いプロトコルに従っているかをモニタリングできる。また、これらの機能は全て、本明細書中に記載した本発明の他のいずれの実施形態にも組み入れることができるだろう。
【0133】
スマート基部72は、各種の異なるリザーバ56の種類及び大きさを受けることができ、その重量に基づいてリザーバ56の種類を特定できることが好ましい。
【0134】
本発明は流体ディスペンサ10に限定されず、充填量を測定することが望ましいと考えられる他の種類のディスペンサ又は製品にも使用することができるだろう。例えば、トイレットペーパーディスペンサ82の形態である本発明の実施形態を図17に模式的に示す。同様の数字を用いて同様の部材を表す。
【0135】
トイレットペーパーディスペンサ82は、ハウジング12、内部フレーム84、トイレットペーパーロール86、及びひずみゲージ48を有する。内部フレーム84は略L字型であり、ハウジング12への回動アタッチメント88がフレーム84の上部に位置しており、これによりフレーム84が回動軸60を中心にしてハウジング12に対して回動できる。内部フレーム84はまた、トイレットペーパーロール86を保持する水平アーム90を有しており、これによりトイレットペーパーロール86を回転させてトイレットペーパーを分配できる。
【0136】
ひずみゲージ48は、フレーム84の下方コーナー部に隣接してハウジング12に取り付けられ、その結果、フレーム84及びトイレットペーパーロール86の重量によってフレーム84が回動してひずみゲージ48と係合する。上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48で検出及び測定した力は製品、この場合はトイレットペーパーロール86の重量に比例する。従って、力の測定値を用いて、ロール86に残っているトイレットペーパーの分量を算出及び/又は推定できる。上述の実施形態と同様に、この情報を用いてディスペンサ82の使用を追跡したり、トイレットペーパーの量が少なくなってきて補給が必要である場合に表示/通知を出したりすることができる。
【0137】
ひずみゲージ48からのデータは、ひずみゲージ48で測定した力の特徴的な変化に基づいて製品量が少ないことを決定し、分配事象を検出することを含め、上述の実施形態と同じ全てのやり方で使用してもよい。データはプロセッサでローカル処理してもよく、且つ/又は外部コンピュータ/サーバへ伝達してもよい。
【0138】
必要に応じて、フレーム84は、2つ以上のトイレットペーパーロール86を同時に保持するよう構成され、ひずみゲージ48で検出した力により、ディスペンサ82に残っているトイレットペーパーの総量の表示を出すことができるだろう。必要に応じて、ひずみゲージ48からのデータは、ディスペンサ82に貯蔵されたロール86の分量に関する情報を与える他のセンサ(光学センサ等)からのデータと一緒に使用することができるだろう。
【0139】
必要に応じて、マルチロールディスペンサ82では、プロセッサは、力が急上昇する特有のパターンをひずみゲージ48が検出した場合に、空のロール86が次の満杯のロール86に自動で取り換えられたことを認識するよう構成することができるだろう。ロール86が取り換えられたことに検出するための2次センサも使用できるだろう。
【0140】
ペーパータオルディスペンサ92の形態である本発明の更なる実施形態を図18に示す。同様の数字を用いて同様の部材を表す。
【0141】
ペーパータオルディスペンサ92は、ハウジング12、内部フレーム84、ひずみゲージ48、及びペーパータオル94の束を有する。内部フレーム84は略L字型であり、ハウジング12への回動アタッチメント88がフレーム84の上部に位置しており、これによりフレーム84が回動軸60を中心にしてハウジング12に対して回動できる。内部フレーム84はまた、ペーパータオル94の束を保持する水平部96を有する。
【0142】
上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48は、フレーム84の下方コーナー部に隣接してハウジング12に取り付けられ、その結果、フレーム84及びペーパータオル94の重量によってフレーム84が回動してひずみゲージ48と係合する。上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48で検出及び測定した力は製品、この場合はペーパータオル94の束の重量に比例する。従って、力の測定値を用いて、ディスペンサ92に残っているペーパータオル94の分量を算出及び/又は推定できる。ひずみゲージ48からのデータは、上述した実施形態と同じ全てのやり方で使用してもよい。ペーパータオルディスペンサ92は、当該分野で知られているように手動で又は自動的にペーパータオルを分配できるだろう。
【0143】
ワイプディスペンサ98の形態である本発明の更なる実施形態を図19に示す。同様の数字を用いて同様の部材を表す。
【0144】
ワイプディスペンサ98は、ハウジング12、フレーム84、ひずみゲージ48、及びワイプ100のパックを有する。フレーム84には、ハウジング12への回動アタッチメント88がフレーム84の上部に位置しており、これによりフレーム84が回動軸60を中心にしてハウジング12に対して回動できる。フレーム84はまた、ワイプ100のパックを保持する水平方向に延在したワイプ保持部102を有する。
【0145】
上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48は、フレーム84の下コーナー部に隣接してハウジング12に取り付けられ、その結果、フレーム84及びワイプ100のパックの重量によってフレーム84が回動してひずみゲージ48と係合する。上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48で検出及び測定した力は製品、この場合はワイプ100のパックの重量に比例する。従って、力の測定値を用いて、ディスペンサ98に残っているワイプの分量を算出及び/又は推定できる。ひずみゲージ48からのデータは、上述した実施形態と同じ全てのやり方で使用してもよい。
【0146】
次に、本発明の更なる実施形態に係る廃棄物入れ104を模式的に示す図20を参照する。同様の数字を用いて同様の部材を表す。
【0147】
廃棄物入れ104は、容器106、内部フレーム84、ひずみゲージ48、及びバッグ108を有する。容器106は上開口部を有しており、これにより利用者は、フレーム84に吊り下げられているバッグ108に廃棄物を入れることができる。フレーム84は、上開口部の近くに容器106への回動アタッチメント88を有しており、これによりフレーム84が回動軸60を中心にして容器106に対して回動できる。フレーム84はまた、アタッチメント88から容器106の底部端へ下向きに延在する垂直延在部110を有している。
【0148】
ひずみゲージ48は、容器106の底部端付近に、フレーム84の垂直延在部110に隣接して容器106に取り付けられている。上述の実施形態と同様に、バッグ108及びフレーム84の重量によって垂直延在部110が回動軸60を中心にして回動してひずみゲージ48と係合するが、ここで、ひずみゲージ48が検出及び測定した力の大きさはバッグ108の重量に比例する。従って、ひずみゲージ48からの測定値を用いて、バッグ108内に蓄積した廃棄物の分量を算出又は推定でき、廃棄物の分量が増えると力も大きくなる。この情報を用いて、廃棄物入れ104の使用を追跡し、且つ/又は廃棄物入れ104がほぼいっぱいになって空にする必要がある場合に通知を出すことができる。ひずみゲージ48からの情報は、上述した全ての実施形態と同じやり方で使用してもよい。
【0149】
必要に応じて、廃棄物入れ104には、廃棄物が容器106の上開口部を通過したことを検出するセンサ等の他のセンサを組み込むことができるだろう。ひずみゲージ48は、例えば、バッグ108の重量を連続的に、定期的に、且つ/又は廃棄物が上開口部を通過したことを検出した際はいつでも測定するよう構成することができるだろう。容器106は、必要に応じて、廃棄物入れ104の充填量の表示するずらりと並んだライト又はスクリーン等の表示器を有している。
【0150】
次に、本発明の更なる実施形態に係るユニバーサルマウント112を示す図21を参照する。同様の数字を用いて同様の部材を表す。
【0151】
ユニバーサルマウント112は、ハウジング12、アタッチメントプレート114、及びひずみゲージ48を有する。ハウジング12は、壁又は柱等の垂直支持構造に取り付けられるよう構成された後壁26を有する。アタッチメントプレート114は、アタッチメントプレート114の底部付近にある回動アタッチメント88によってハウジング12の前面に接続されており、これによってアタッチメントプレート114が回動軸60を中心にしてハウジング12に対して回動できる。アタッチメントプレート114の前面には、デバイス116をアタッチメントプレート114に接続するための1つ以上のコネクタがある。コネクタは、例えば、ネジ等の固定具を受けるための開口部の形態であってもよく、フックを受けるためのループの形態であってもよい。アタッチメントプレート114は、これらに限定されないが、流体ディスペンサ、トイレットペーパーディスペンサ、ペーパータオルディスペンサ、ワイプディスペンサ、廃棄物入れ、及び手袋ディスペンサ等の多種多様なデバイス116と接続し且つこれらを支持することができることが好ましい。
【0152】
ひずみゲージ48は、ハウジング12に取り付けられており、ひずみゲージ48から離れるようにアタッチメントプレート114の上部を引っ張る力をひずみゲージ48が検出及び測定できるようにアタッチメントプレート114の上部に接続されている。上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48で検出及び測定した力は、アタッチメントプレート114に接続されたデバイス116の重量に比例する。
【0153】
ユニバーサルマウント112は、ひずみゲージ48から受信したデータを処理、保存、及び伝達できるバッテリ、プロセッサ、メモリ、及び通信機器等の様々な電子部品を有していることが好ましい。プロセッサ及び/又は外部コンピュータ/サーバは、ひずみゲージ48から受信したデータを分析することで、アタッチメントプレート114に取り付けられているデバイス116の種類を決定するよう構成されていることが好ましい。例えば、アタッチメントプレート114に最初に取り付けられた際のデバイス116の初期重量によって、接続されているデバイス116の種類に関する情報を提供してもよい。使用パターン、使用中の力の変化の特徴的なパターン、使用毎に分配される製品の重量、及び空の際のデバイス116の重量等の情報によって、接続されているデバイス116の種類に関する更なる情報を提供してもよい。情報は、必要に応じて機械学習アルゴリズム等のコンピュータアルゴリズムで処理して、接続されているデバイス116の種類を決定してもよい。あるいは、保守要員が、WiFi、Bluetooth(登録商標)、又はNFC等を用いて、デバイス116を特定する情報をプロセッサ及び/又は外部サーバに入力することができるだろう。
【0154】
ひずみゲージ48からの情報を用いて、製品量が少ないことを検出し、補給が必要な場合に通知を出すこと、使用事象を検出すること、及び用量設定値を検出することなど、上述した実施形態と同じ全ての機能を提供してもよい。ユニバーサルマウント112は、デバイス116が使用される場合、例えばデバイス116内で製品が取り除かれる及び/又は蓄積される場合等に重量の変化又は力の変化を受ける事実上どのような種類のデバイス116も保持できることが好ましい。ユニバーサルマウント112は、ひずみゲージ48からのデータを用いて、その事実上どのようなデバイス116に対してもスマート機能を与えることができることが好ましい。
【0155】
ユニバーサルマウント112を水平方向に配置し、デバイス116の重量でひずみゲージ48を下向きに押すこともできるだろう。プロセッサは、アタッチメントプレート114がひずみゲージ48へと押し込まれている(水平)のか、あるいはひずみゲージ48から離れるように引っ張られている(垂直)のかに基づいて、ユニバーサルマウント112が水平に取り付けられているのか又は垂直に取り付けられているのかを決定できることが好ましい。
【0156】
次に、本発明の第9の実施形態に係るスマートマウント112及びワイプディスペンサ98を示す図22を参照する。同様の数字を用いて同様の部材を表す。
【0157】
図22に示すスマートマウント112は、回動アタッチメント88がアタッチメントプレート114の上部に位置しており、ひずみゲージ48がアタッチメントプレート114の底部に位置していることを除いて、図21に示すユニバーサルマウント112と同じである。上述の実施形態と同様に、ひずみゲージ48に印加される力は、アタッチメントプレート114に取り付けられた製品/デバイスの重量に比例する。マウント112は、上で説明した実施形態と同じ機能を全て実施することができる。
【0158】
ワイプディスペンサ98は、ネジ等の固定具を用いるなどして、アタッチメントプレート114に取り付けられている。ワイプがディスペンサ98から取り除かれたらワイプディスペンサ98の重量が低下し、これをひずみゲージ48が検出する。上述の実施形態と同様に、この情報を用いて、例えば、ワイプの量が少なくなってきたことを検出したり、ワイプの補給が必要な場合に通知を出したりすることができる。また、ワイプがディスペンサ98から取り除かれる際にひずみゲージ48に印加される力のパターンを検出及び認識することができ、その結果、分配事象を特定及び記録できることが好ましい。
【0159】
必要に応じて、マウント112をワイプディスペンサ98と一緒に1単位としてパッケージ化及び販売してもよい。また、マウント112を他の種類のディスペンサと一緒にパッケージ化及び販売することもできるだろう。あるいは、マウント112は、様々な異なるデバイスに取り付けることができるユニバーサルマウント112として個別に販売してもよい。いくつかの場合では、タッチレスディスペンサ、ワイプディスペンサ98、手袋ディスペンサ、又はヘアネットディスペンサ等のために、図22に示す通り、アタッチメントプレート114の底部にひずみゲージ48を配置することが好ましい場合もある。他の場合では、手動ディスペンサ等のために、図21に示す通り、アタッチメントプレート114の上部にひずみゲージ48を配置することで、ディスペンサを手動で起動している間に遭遇し得る過剰な力からひずみゲージ48を保護することが好ましい場合もある。
【0160】
本発明の様々な特徴は、本発明の実施形態のうち一つ又は他の一つに関して説明したが、本発明の様々な特徴及び実施形態は、本明細書中で記載及び図示される本発明の他の特徴及び実施形態と組み合わせても併用してもよいことを理解されたい。
【0161】
本発明は、図面に示した好ましい実施形態の具体的な構造に限定されない。むしろ、ひずみゲージ48が製品/デバイスの重量を検出及び測定できる構造であれば、任意の好適なものを使用できるだろう。
【0162】
いくつかの好ましい実施形態において、本発明は、2つのロードセルに接続されたひずみゲージ増幅器を用いる。本発明は、ひずみゲージ48を使用するものに限定されない。むしろ、力を検出及び測定するためのロードセル又はセンサであれば、任意の好適なものを使用できるだろう。いくつかの好ましい実施形態では、1つのディスペンサ10当たり2つのひずみゲージ48がハーフ・ホイートストン・ブリッジ構成で設けられている。これにより、温度補償が提供される他、単純でより堅牢な機械的固定オプションや2つのセンサ間の平均が可能となることが好ましい。
【0163】
力/重量を測定するセンサを用いると、製品の粘度、色、又は導電率などの、光学的又は容量性量検出に影響を及ぼし得る要因とは関係なく、製品量を決定できる点で有利である。
【0164】
本発明のいくつかの実施形態において、プロセッサは、ディスペンサ10を手動で起動することで印加される力を検出するなど、使用し得る任意の好適なセンサ配置等によって、ディスペンサ10から製品を分配しようとする試みを検出できる。プロセッサは更に、起動前と起動後との製品重量を比較して、製品が実際に分配されたかどうかを決定するよう構成されている。分配事象後に製品の重量が変化しなければ、ディスペンサ10が故障しており、点検が必要であることを表示してもよい。プロセッサは、故障が検出された場合に、ディスペンサ10自体にエラーランプを点灯させたり、保守要員又は設備管理ソフトウェアにメッセージを送信したりなど、表示を出すよう構成されていることが好ましい。
【0165】
本発明の実施形態のうち手動で起動するものにおいて、起動及び用量の推定値は、起動の力及び時間を介してロードセルで検出できる。この情報は、例えばサーバに保存及び送信できる。必要に応じて、レバー64の位置に対するセンサを更に追加して、レバー64の移動量をより正確に測定し、それにより送達される用量を推定することができる。
【0166】
いくつかの好ましい実施形態では、同じエリアにある種類が異なる各ディスペンサからなる群を一緒にネットワーク化して、マルチデバイスの衛生事象を追跡することもできるだろう。例えば、手袋ディスペンサ及び手指消毒剤ディスペンサの一連の使用を検出することで、適切な手指衛生プロトコルに従ったどうかを決定することもできるだろう。この情報を用いて手指衛生順守を追跡し、例えば順守していないことが検出されたら警告又は注意を出すこともできるだろう。トイレットペーパーディスペンサの後のソープディスペンサの使用について、ひずみゲージ48からのデータを用いて同様に追跡できるだろう。
【0167】
本明細書中、「ロードセルで測定した力」といった場合いずれも、一時点での力の測定と経時的な力の測定(経時的に測定した力の変化を含む)との両方を含むことを意図している。
【0168】
本開示では本発明の特定の好ましい実施形態を記載及び図示したが、本発明はこれらの具体的な実施形態に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、本発明は、本明細書中で記載及び図示した特定の実施形態及び特徴と機能的、電気的、又は機械的に同等なあらゆる実施形態を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【外国語明細書】
Title of Invention
Figure 1
Figure 2
Figure 3
Figure 4
Figure 5
Figure 6
Figure 7
Figure 8
Figure 9
Figure 10
Figure 11
Figure 12
Figure 13
Figure 14
Figure 15
Figure 16
Figure 17
Figure 18
Figure 19
Figure 20
Figure 21
Figure 22