(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037735
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】車両データの取得およびアクセスシステム、および方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20240312BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023198789
(22)【出願日】2023-11-24
(62)【分割の表示】P 2020557145の分割
【原出願日】2019-01-09
(31)【優先権主張番号】62/746,699
(32)【優先日】2018-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/615,095
(32)【優先日】2018-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519004166
【氏名又は名称】アーカイブ オート インク
【氏名又は名称原語表記】Archive Auto, Inc.
【住所又は居所原語表記】1379 San Mateo Ave. South San Francisco, California, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】リチャード エイチ.ハッチンス
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー エフ.レイド
(57)【要約】 (修正有)
【課題】イベント、ステータスおよび履歴データを含む車両データを取得、転送、処理、およびアーカイブするためのシステム、方法およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】システムは、車両データコンピューティングデバイスまたはモジュール、1つまたは複数のクラウドサーバ/サービスを含み、1つまたは複数のリモートユーザコンピューティングデバイスと通信する。車両コンピューティングモジュールは、車両が実行するすべての機能、すべてのエラーコードおよび他の無数の関連データを保存する。データは、アクセス可能なクラウドサーバに通信したり、転送することができる。特定の実施形態においては、システムのユーザは、車両ベンダー、自動車管理局(DMV)、保険会社、消費者、政府機関、車両修理施設/技術者などを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両データへのアクセスを容易にするシステムであって、
車両電子制御ユニット;
車両データを保存するように構成されたクラウドストレージシステム;
該クラウドストレージシステムと作動的に通信する、少なくとも1つのユーザデバイス
;および
該車両電子制御ユニットおよび該クラウドストレージシステムと作動的に通信し、該車
両データを処理し、該クラウドストレージシステムに該車両データを転送するように構成
された車両解析コンピューティングモジュール
を備える、前記システム。
【請求項2】
前記第1のユーザデバイスが、車両修理工場のコンピューティングデバイスである、請
求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のユーザデバイスが、ユーザコンピューティングデバイスである、請求項1に
記載のシステム。
【請求項4】
前記ユーザコンピューティングデバイスが、ベンダーのコンピューティングデバイスで
ある、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ユーザコンピューティングデバイスが、保険会社のコンピューティングデバイスで
ある、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザコンピューティングデバイスが、個人又は消費者のコンピューティングデバ
イスである、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザコンピューティングデバイスが、DMVのコンピューティングデバイスである
、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのユーザデバイスが、第1のユーザデバイスおよび第2のユーザデバ
イスを含み、
前記第1および前記第2のユーザデバイスは、前記クラウドストレージシステムから前記
車両データを取出して処理するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのユーザデバイスが車両技術者デバイスを含む、請求項1に記載の
システム。
【請求項10】
前記車両技術者デバイスが、タブレット、スマートフォン、デスクトップコンピューテ
ィングデバイス、およびハンドヘルドスキャンデバイスからなる群から選択されるデバイ
スを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
少なくとも前記クラウドストレージシステムが、前記車両データを保存するように構成
された車両履歴データベースを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記車両データが、少なくとも車両メンテナンスデータを含む、請求項11に記載のシ
ステム。
【請求項13】
前記車両データが、少なくとも車両位置データを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記車両データが、少なくとも車両損傷データを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記車両データが、少なくとも車両検査データを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記車両解析コンピューティングモジュールが、前記車両データを保存するように構成
された車両履歴データベースを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
車両データへのアクセスを容易にするシステムであって、
車両データを保存し、アクセスを容易にするように構成され、車両履歴データベースを
含むクラウドストレージシステム;
該クラウドストレージシステムと作動的に通信する、第1のユーザデバイス;
該クラウドストレージシステムと作動的に通信する、第2のユーザデバイス;および
該車両電子制御ユニットおよび該クラウドストレージシステムと作動的に通信し、該車
両データを処理し、該車両履歴データベースで保存するために、該クラウドストレージシ
ステムに該車両データを転送するように構成された車両解析コンピューティングモジュー
ル
を備える、前記システム。
【請求項18】
前記第1のユーザデバイスが、ベンダコンピューティングデバイス、保険会社コンピュ
ーティングデバイス、消費者コンピューティングデバイス、およびDMVコンピューティン
グデバイスからなる群から選択される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2のユーザデバイスが車両技術者のデバイスを含む、請求項17に記載のシステ
ム。
【請求項20】
前記車両技術者のデバイスが、タブレット、スマートフォン、デスクトップコンピュー
ティングデバイス、およびハンドヘルドスキャンデバイスからなる群から選択されるコン
ピューティングデバイスである、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記車両データが、車両位置データ、車両損傷データ、車両検査データ、車両修理デー
タ、および車両整備データからなる群から選択されるデータである、請求項17に記載の
システム。
【請求項22】
前記車両解析コンピューティングモジュールが、前記車両データを保存するように構成
された車両履歴データベースを含む、請求項17に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本願は、2018年1月9日に出願された米国仮特許出願第62/615,095号明細書、および2018
年10月17日に出願された米国仮特許出願第62/746,699号明細書の優先権を主張するもので
あり、各特許出願は、引用により本明細書中に完全に組み込まれている。
【0002】
本発明は、一般に、イベント、ステータス、および履歴データを含む車両データを取得
、転送、処理、およびアーカイブするためのシステム、方法、およびコンピュータプログ
ラムに関する。
【背景技術】
【0003】
米国およびその他の国で提案されている、または予定されている法律は、すべての問題
に対処していることを確認するために、車両の受け入れと引き渡しの両方で「ヘルスチェ
ック」を行うことを車両修理施設(例えば、機械、自動車ボディなど)に要求する可能性
がある。これは、車両修理分野における大きな業務転換である。よって、OEMは、OBD(OB
D-IIなどのボード診断)やシステムによってスキャンイン/スキャンアウトのヘルスチェ
ックを推し進めている。
【0004】
現在の保存方法、関連する車両データへのアクセス方法、およびアクセス可能なデータ
のタイプは、非常に限られており、断片化、分散化されている。これにより、必要な車両
データへのアクセスが制限され、車両データの正確性が損なわれている。
【0005】
よって、多岐にわたる関連する重要な車両データを収集し、処理し、アーカイブし、検
索し、取出すための、新規かつ改良されたシステムおよび方法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のシステムおよび方法は、車両データの取得および伝送において、現在存在する
固有の欠陥の多くを解決するものである。システムの特定の実施形態は、イベント、ステ
ータス、および履歴データなどの車両データを(例えば、クラウドシステムを介して)取
出し、処理し、アーカイブするように構成されている。このシステムは、車両に関する検
証可能で正確な履歴情報を利用促進するために、リアルタイムまたはイベントベースの車
両データ取得を提供する。
【0007】
本発明のシステムは、車両データコンピューティングデバイスまたはモジュール、1つ
または複数のクラウドサーバ/サービスを含むことができ、1つまたは複数のリモートユ
ーザコンピューティングデバイスと通信することができる。例えば、車両コンピューティ
ングモジュールは、車両が実行するすべての機能、すべてのエラーコード、および他の無
数の関連データを保存することができる。そのデータは、アクセス可能なクラウドサーバ
に通信したり、転送することができる。特定の実施形態においては、システムのユーザは
、車両ベンダー、自動車管理局(DMV)、保険会社、消費者、政府機関、車両修理施設/
技術者などを含むことができる。
【0008】
本発明の実施形態では、自動車の修理履歴、売却情報、および自動車の記録を保持する
ための他の文書タイプについて、合理的、合法的に、編集された情報を公衆消費のために
提供するために、不変かつ安全なネットワークを実装することができる。この実施形態は
、ブロックチェーン技術などの特定のデータセキュリティ技術の採用を含むことができる
。
【0009】
以下、添付の図面を参照して、本発明の上記および他の態様および実施形態を説明する
。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を構成する添付図面は、本開示の様々な実施形態
を図示しており、当業者が本明細書に開示された実施形態を製造し、使用できるように、
発明の詳細な説明とともに、本開示の原理をさらに説明する。図面において、同様の参照
番号は、同一または機能的に類似した要素を示している。
【
図1】
図1は、本発明の実施形態にかかる、車両データ取得およびアクセスシステムのハードウェアおよびソフトウェアの態様を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態にかかる、車両データコンピューティングモジュールを介して通信し、車両データを受信するユーザデバイスの図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態にかかる、クラウドサービスまたはサーバを介して通信し、車両データを受信するユーザデバイスの図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態にかかる、車両データ取得およびアクセスソフトウェア統合と車両修理施設での使用を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態にかかる、車両データ取得およびアクセスソフトウェア統合と車両修理施設での使用を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態にかかる、クラウドサービスまたはサーバを介して通信し、車両データを受信する車両メーカーのユーザデバイスの図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態にかかる、クラウドサービスまたはサーバを介して通信し、車両データを受信する機関ユーザデバイスの図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態にかかる、クラウドサービスまたはサーバを介して通信し、車両データを受信する保険会社のユーザデバイスの図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態にかかる、クラウドサービスまたはサーバを介して通信し、車両データを受信する消費者のユーザデバイスの図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態にかかる、車両データコンピューティングモジュールを介して通信し、車両データを受信する車両所有者のユーザデバイスの図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態にかかる、車両データコンピューティングモジュールを介して通信し、車両データを受信する修理技術者のユーザデバイスの図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1-11を一般的に参照すると、例示的なシステム、デバイス、方法、コンピュータプロ
グラム、またはソフトウェアアプリケーションシステムは、車両のイベント、状態、およ
び履歴データを(例えば、クラウドシステムを介して)取出し、処理し、アーカイブする
ように構成されている。システム100は、車両に関する検証可能で正確な履歴情報を利用
促進するために、リアルタイムまたはイベントベースの車両データ取得を提供する。これ
は、産業界の現在の注目が、今度は、自動車修理情報の補間に向けられていることを裏付
けている。
【0012】
本発明のシステム100は、複数の情報またはデータをイベントベースで、または予定さ
れた間隔で収集するように構成されている。このデータは、その車両の「誕生」から「死
亡」まで途切れることなく、編集されることなく、高い信頼性で正確に車両の履歴を提供
する。本明細書で詳述するように、1つ以上の電子車両モジュール(例えば、車両の車両
識別番号(VIN)にリンクされている)が車両に提供され、車両に関するすべての関連情
報を車両と、エントリ化されたアクセスのためにクラウドサーバなどの1つ以上のリモー
トサーバー内に保存することができるように、本発明のソフトウェアおよび分析器または
システム(例えば、OBD-II)と通信することができる。
【0013】
図1を参照すると、様々な実施形態において、システム100は、車両データコンピューテ
ィングデバイスまたはモジュール102(例えば、アーカイブコンピュータ)、1つ以上のク
ラウドサーバ/サービス104(例えば、アーカイブクラウド)、および1つ以上のユーザシ
ステムまたはデバイス106を含むことができる。車両モジュール102は、車両のCAN(Contr
oller Area Network)バス/ネットワーク、そのECU(Electronic Control Unit)デバイ
ス、および他の車載コンピューティングデバイスと作動的に接続され、作動的な通信を行
う。モジュール102は、ECUと通信するために車両に後付けすることもできるし、別個のコ
ンピューティングデバイスとして統合することもできるし、車載コンピュータに含めるこ
ともできる。モジュール102は、1つ以上のネットワークまたは通信要素C(例えば、セル
ラー、衛星、インターネット、トランスポンダ、または他の無線または有線の通信手段ま
たはプロトコル)を介してクラウドサーバ104と通信するように構成されている。要素Cを
介した通信またはデータ転送には、AWSプラットフォーム、SDKツール、リモート管理プロ
トコル(例えば、SSH(secure shell))、および他の無数のツール、プロトコル、およ
びプラットフォームの使用が含まれる。本発明のユーザデバイス、システム、およびサー
バの各々は、システム100の他のデバイス、システム、およびサーバから車両データを受
信すること、およびシステム100の他のデバイス、システム、およびサーバに車両データ
を発信/送信することの両方が可能であり、また、そのデータを処理し、分析することも
可能である。
【0014】
特定のソフトウェアアプリケーションは、データの記述された処理、デバイス通信、デ
ータ保存などを容易にするために、クラウドサービス104およびモジュール102に含まれて
いる。さらに、クラウドサービス104には、VHDB(Vehicle History Database)104aとタ
イムフレームまたは時間的データベース104bが提供され、モジュール102には、VHDB102a
とタイムフレームデータベース102bが含まれていてもよい。
【0015】
システム100は、クラウドサービス104およびモジュール102とそれぞれ作動的な通信を
可能にするために、コンピューティングデバイスまたはシステムを介して相互作用してい
る様々なユーザ112、114との相互作用を提供する。特定の実施形態では、ユーザ112には
、ベンダー、DMV、保険会社、消費者、機関などが含まれ得る。これらのユーザ112は、VI
NまたはVINのバッチでクラウドデータベースにアクセスすることができる。ユーザ114に
は、個人、車両所有者、サービス技術者、修理工場等が含まれ得る。ユーザ114は、車両
内のローカルデータベース内の全てのデータにアクセスすることができる。様々な実施形
態において、ローカル車両データベースは、対象車両自体のための1つのVINのみを含むで
あろう。ユーザ112とクラウドサービス104との間の通信は、インターネットを介した通信
を含むことができる、1つ以上のリンク要素108における様々なインターフェース、ウェブ
ページ、プロトコル、モバイルまたはデスクトップアプリケーション、ログイン要件、お
よびAPIによって容易となり得る。これらのインターフェース構成は、ユーザ114とモジュ
ール102および/またはクラウドサービス104との間の作動的な通信を容易にするために、
1つ以上のリンク要素110を介して提供することもできる。この場合も、様々なインターフ
ェース、ウェブページ、プロトコル、モバイルまたはデスクトップアプリケーション、ロ
グイン要件、およびAPIを採用することができる。要素110を介したインターフェースは、
ハードウェアデバイス(例えば、キーフォブ)、情報システム(例えば、インフォテイメ
ント)等により同様に容易にすることができる。
【0016】
デバイス106は、参照された例示的な車両データを送受信するためにサーバ104と作動的
な通信を行うことができ、タブレット、デスクトップまたはモバイルコンピューティング
デバイス、OBD-IIスキャナなどの様々なコンピューティングハードウェア上でソフトウェ
ア(例えば、CCC One(商標)、Mitchell(商標)、システム100のソフトウェアなど)を
実行することができる。
【0017】
取出し、処理し、アーカイブすることができる例示的なデータには、現在および真のオ
ドメーター読み取り値、ゲージまたは車両システム、システム警告、現在および過去のGP
S位置、メンテナンス情報、事故または損傷情報、今までに行われた車両の修理および公
的検査、車両性能データ、車両の動作および機能性データなどが含まれ得るが、これらに
限定されない。このデータは、本発明の様々な実施形態において、複数の場所に保存する
ことができる。まず、モジュール102で対象車両にデータを保存することができる。その
ため、車両の所有者/運転者、技術者、法執行機関または他の機関は、過去の作業/修理
、性能履歴、およびその他の関連する車両データの真正の情報に直接アクセスすることが
できる。第2に、このデータは、クラウドサーバ104にアップロードすることができ、クラ
イアントユーザ(例えば、サービス加入者)が様々な方法で情報にアクセスすることを可
能にし、これは、本明細書でさらに詳細に説明するように、複数の潜在的な収益の流れを
生み出す。
【0018】
図2-11は、車両モジュール102、ユーザデバイス112、114、およびクラウドサーバ104間
を含む、システム100のデータ処理、ハードウェアアーキテクチャ、ソフトウェアアプリ
ケーション、インターフェース、並びにアップロードおよびダウンロード方法を図示、説
明している。
【0019】
図2に示すように、ユーザデバイス114は、車両モジュール102が車両データを処理、保
存、および/または提示するように、1つ以上のインターフェース要素110を介して車両モ
ジュール102と作動的に通信している。モジュール102は、1つ以上の通信リンクCを介して
クラウドサービス104と通信する。
【0020】
この処理やデータ送信を容易にするために、Crontab Scheduler(商標)、Python(商
標)やPHPスクリプト、Webサーバープロトコルなど、様々なスクリプト、スケジューリン
グツール、およびその他の通信と処理言語/プロトコルを採用することができる。さらに
、個人または修理施設/技術者などのユーザデバイス114は、かわりに以下の情報または
データ(項目メニュー、OEM文書、OEM修理マニュアル、関連する車両データなど)を得る
ことができる。
【0021】
図3を参照すると、ユーザデバイス112は、1つ以上のリンク要素108を介してクラウドサ
ービス104と作動的に通信しており、クラウドサーバ104は、1つ以上の通信要素Cを介して
車両モジュール102と作動的に通信している。さらに、車両モジュール102は、処理および
データ送信を容易にするために、公開されている様々なスクリプト、スケジューリングツ
ール、および他の通信と処理言語/プロトコルを使用して、1つ以上の通信リンクCを介し
てクラウドサービス104と通信する。また、ユーザデバイス114は、修理設備ソフトウェア
を実行または実行して、関連する車両データをかわりに取得したり、車両の出し入れをス
キャンしたり、最終的な請求書を作成したりすることができる。
【0022】
図4に示すように、システム100のソフトウェア処理と車両修理施設の相互作用は、例示
的な実施形態で提供される。システム100のソフトウェアアプリケーション/アプリ(例
えば、アーカイブアプリ)120は、デスクトップコンピュータ、タブレット、スマートフ
ォン、技術者のハンドヘルドコンピューティングデバイス、クラウドサーバなどを含む、
本明細書に記載されたコンピューティングデバイスのいずれかで実行または動作すること
ができる。ソフトウェア120は、プロファイルの取出し、顧客および保険会社によるジョ
ブ/作業データへの制御されたアクセス、より良い修理体験のために当事者を一堂に会さ
せるためのソーシャルメディアスタイルプラットフォームへの直接アクセス、およびダイ
レクトチャットまたはコミュニケーション(ビデオ、テキスト、または音声)を可能にす
るための顧客プロファイルの追跡を提供する。チャット機能は、ソフトウェア120を介し
て、モバイルデバイス、デスクトップコンピューティングデバイス、タブレットなどの他
のコンピューティングデバイスとの通信を可能にする。双方向通信は、技術者と修理施設
のオフィス(例えば、フロントオフィス)との間で促進され、技術者、または他の任意の
ユーザがハンズフリーメモ取り、音声メモ取り、インテリジェント音声認識および自然言
語理解サービス(例えば、Alexa(商標)、Siri(商標)など)などを採用するための機
能をさらに含むことができる。
【0023】
デジタルジョブ「ポッド」を有する、デジタルワークスペース122を含むことができる
。これらのポッドは、クラウド(クラウドサーバ104のような)内の共通または集中ワー
クスペース、または本明細書に開示されたユーザデバイスおよびコンピューティングシス
テムおよびデバイスのいずれかでの車両データの処理および保存を可能にする。例えば、
これらのデジタルジョブポッドに関連するタスクは、修理オーダーの文書化、顧客/ベン
ダーとのコミュニケーション、バック/フロントオフィス施設とのやりとり、補足的な修
理承認、および車両の修理、追跡、および車両データと車両サービスの全体的な利用に関
連する他の多くのタスクとコミュニケーションを容易にすることができる。ポッドは、更
新、見積もり、承認、調査、部品発注などのための共通のコミュニケーションプラットフ
ォームを提供する。これにより、修理や車両施設の従業員、保険会社、部品サプライヤー
、OEM、顧客などとのシームレスなコミュニケーションが可能となる。チャット(ビデオ
、音声、テキスト)と通知(モバイル通知など)により、常時コミュニケーションをとる
ことができ、貴重な時間を節約することができる。例えば、修理や他の車両工場は、即時
承認のために見積もり担当者と協力するため、これらのチャット/ポッド機能を使用する
ことができ、それによって修理とターンアラウンドタイムを短縮することができる。最終
的には、より良い成果(例えば、より多い/より高い売上げ)、キャンセルされる予約の
減少、効率の向上、高い顧客満足度、および品質管理の向上がもたらされる。
【0024】
特定の実施形態では、車両が修理施設に到着したときに第1のデジタルポッドを作成し
て、車両で実行されている作業またはジョブのあらゆる態様を追跡することができる。ジ
ョブデータは通信状態であってもよく、各種会計ソフトに統合されもよい。車両の文書ま
たはデータは、車両モジュール102からアクセスすることができ、修理手順、部品リスト
、コストなどの概要を説明するために使用することができる。これにより、パーツオーダ
ーと手順の追跡を可能にし、日付と時間のスタンプで監査証跡を作成することで、車両の
より良いジョブステータスの追跡を容易にする。デジタルワークスペース122は、未知の
部品やタスク状態に起因する混乱や遅延を是正する。
【0025】
車両修理施設Fは、様々なユーザデバイス、システム、および会計アクセスまたは統合
(例えば、QuickBooks(商標))を提供し、車両部品の見積もりを提供するサーバを介し
、修理およびサービスプロセス中の様々なタスクおよびステーションイベント(例えば、
ティアダウンステーション、組立ステーション、洗車ステーション、塗装ブースなど)を
追跡、更新、および処理することによって、システム100およびソフトウェア120と相互作
用することができる。
【0026】
図5は、フロントオフィス115aと、ソフトウェア120のための様々な例示的なステーショ
ンプロジェクト/タスク115b-115dとの間の統合、追跡、および手続き上のステップ(例
えば、デジタルジョブポッド)を示す図である。無数の車両サービスおよび修理プロジェ
クトが、本発明のソフトウェア120との統合のために想定されており、特定の実施形態で
は、ティアダウンステーション115b、機械/車体修理ステーション115c、および塗装工場
ステーション115dとの統合を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0027】
図6-9は、ユーザデバイス112とクラウドサービスまたはサーバ104との間の通信および
相互作用を説明する図である。例えば、
図6の実施形態では、サーバ104から次のもの(「
ジェネシスブロック」(暗号化されたブロックチェーンデータの最初のブロック)、車両
のVIN、車両の製造元およびモデル、日付および時刻、記録タイプ、OBD-II応答、および
説明)を受信する、本発明100の車両メーカーデバイス112を示している。
【0028】
図7の実施形態では、DMVなどの政府機関デバイス112は、ジェネシスブロック、トラン
ザクションカウント、現在の車両所有者プロファイルID、車両VIN、車両の製造元および
モデル、日付および時刻、記録タイプ、および説明を受信することができることが示され
ている。
【0029】
図8は、例示的な実施形態において保険会社デバイス112が受信することができる、次の
データ(ジェネシスブロック、現在の所有者プロファイルID、ジョブID、車両VIN、車両
の製造元およびモデル、日付および時刻、記録タイプ、および説明)の図を提供する。
【0030】
図9の実施形態では、消費者デバイス112によってクラウドサーバ104から受信すること
ができる次の情報(ジェネシスブロック、車両のVIN、車両の製造元およびモデル、日付
および時刻、記録タイプ、および説明)を示している。コンピューティングデバイス112
、114とクラウドサーバ104との間の通信のための他の開示されている方法および手段と同
様に、
図9の実施形態は、ウェブログインまたはモバイルアプリを介して、インターネッ
トを介した通信およびデータアクセスをさらに示している。
【0031】
図10-11は、車両所有者および修理技術者デバイスなどのユーザデバイス114と車両コン
ピューティングモジュール102との間の作動的な通信および相互作用を示しているデバイ
ス114とモジュール102との間のアクセスおよび通信は、キーフォブアクセス、技術者のス
キャナまたはデバイス106などを介して容易にすることができる。車両修理施設の技術者
、または車両の所有者にリターンされるデータまたは情報は、次のもの(ジェネシスブロ
ック、車両のためのすべてのデータ、車両のVIN、所有者情報(例えば、訂正された)、
車両の製造元およびモデル、データおよび時間、記録タイプ、OBD-IIコード、説明など)
を含むことができる。
【0032】
以下は、本発明のシステム100で提供されるデータおよび情報へのアクセスから利益を
得られるであろう、様々なユーザ、企業、機関、および他のエンティティの例示的なリス
ト/表である。これは、システムの使用方法、および有料のサブスクリプションまたはイ
ベントアクセスを介したシステム100の使用に結びついた収益の流れを詳述している。こ
のリストは、網羅的なものではなく、他のエンティティアクセスおよび関連データの使用
法がシステム100に想定されている。
【表1】
【0033】
本発明のシステム100は、車両データソフトウェアを無数のエンティティに販売し、こ
のサービスの定期的な支払金または会費(例えば、毎月、毎四半期、毎年など)を集める
ことができる。システム100は、取得及び保存したデータを、トランザクションごとに顧
客に販売することもできる。このように、車両の現在および過去のデータをレビューする
すべての人/エンティティから手数料を得ることができる。
【0034】
システム100の特定の実施形態では、自動車の修理履歴、売却情報、および自動車の記
録を保持するための他の文書タイプについて、合理的、合法的に、編集された情報を公衆
消費のために提供するために、不変かつ安全なネットワークを実装することができる。1
つ以上の制御点をシステム100および/またはソフトウェア120に含めることができる。制
御点は、柔軟なスマートコントラクト(例えば、ブロックチェーン技術で使用されている
ような)を開発したり、利用することができる。1つ以上の帳票機能(例えば、ブロック
チェーンでも使用されている)も同様に含めることができる。このシステム100の構成は
、本明細書に開示されたセキュリティの向上、プライバシー、およびアクセス制御の特徴
と方法を提供する。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、セキュリティの向上
および自動化を促進するために、他のシステム構成および技術を採用することができる。
【0035】
システム100のそのような実施形態は、(1)交通機関の様々なセクターからの別個のエン
ティティを、記録保持パラダイムと一致するようにまとめ、それらに利害関係を与えてプ
ロセスに対して責任を与え、(2)データの作成や保存の際の不変性やセキュリティオプシ
ョンで注目されているレベルまでセキュリティを高める。
【0036】
中央のデータリポジトリは、分散ノードの共有方式で分散、分割され、機能の異なるス
マートコントラクトタイプを作成して、トランザクションの処理、保存、提示、収益化を
行う。これにより、ハッキングされない、より拡張性の高いセキュアな環境への次世代プ
ラットフォームシフトを提供する。
【0037】
安全な接続性とバックエンド暗号化信頼性(ブロックチェーンなど)のこのエコシステ
ムによって、車両情報は、車両の所有者には見えないように自動化された方法で生成され
、保存されるであろう。保存データは、現在のシステム100の情報が車両の履歴に関する
情報であることを保証するために、一般消費のための所有者情報を削除したものとなって
いる。PAI、PII、または類似の規制に関連して収集された機密扱いのデータは、相対的な
調査を支援するために、必要に応じて法的手続きのために適切に保護、保持され、一般公
開されることはない。
【0038】
保険会社、州および連邦政府機関、NTSB、OEM、その他が、様々なタイプの車両記録に
関する、正確で自動化されたデータを利用できるようになることで、恩恵を受けることに
なる。保険会社は、システム技術によって、これまで利用できなかったリスク要因の視認
性を大幅に高めることができるため、最も得をするかもしれない。
【0039】
本発明のこのセキュリティベースの実施形態は、車両の所有権のキータッチポイントに
関して、一貫した情報を収集するために、データ収集ルーチンのより大きな自動化を提供
する。自動車業界のOEMや修理業界は、システム100に直接採用される新しい手続き基準を
採用して、実装を透明化し、エラーに強く、実装が簡単になるようにしている。システム
100の開発による修理設備スキャナメーカー(例えば、Matco(商標)、Snap-on(商標)
など)と修理請求書ソフトウェア会社(例えば、CCC Information Services(商標)、Mi
tchell(商標)など)との業界パートナーシップにより、自動更新を採用した統合ソフト
ウェアソリューションが提供され、より厳格なデータ保護およびプライバシーポリシーの
準拠を可能にする。
【0040】
上述したように、様々なデバイスまたはコンピューティングシステム102、106、112、1
14が含まれ、システム100のアスペクト、計算、記憶イベント、およびアルゴリズム処理
を処理し、実行するように構成されている。本発明のコンピューティングシステムおよび
デバイスは、プロセッサを含んでもよく、このプロセッサは、1つ以上のマイクロプロセ
ッサおよび/または1つ以上の回路、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィール
ドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを含んでもよい。さらに、デバイスは、ネッ
トワークインターフェースを含むことができる。ネットワークインターフェースは、有線
および/または無線接続を使用して、ネットワーク(インターネットなど)、他のデバイ
スやシステム、サーバとの通信が可能となるように構成されている。
【0041】
デバイスまたはコンピューティングシステムは、非推移型メモリのようなメモリを含ん
でもよく、これは、1つ以上の不揮発性記憶デバイスおよび/または1つ以上の揮発性記憶
デバイス(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))を含んでもよい。デバイスがマイ
クロプロセッサを含む例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードは、記憶媒
体(例えば、ハードディスクまたはソリッドステートドライブ)、メモリデバイス(例え
ば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ)などのコンピュータ読み取り可能な媒
体またはメモリに保存されていてもよいが、これらに限定されるものではない。コンピュ
ータプログラムまたはソフトウェアコードは、有形の、または非推移的な、機械読み取り
可能な媒体またはメモリに保存することができる。いくつかの実施形態では、コンピュー
タ読み取り可能なプログラムコードは、プロセッサによって実行されると、コードは、コ
ンピューティングデバイスに、上記および本明細書に記載、描写されたステップを実行さ
せるように構成されている。他の実施形態では、デバイスは、コードを必要とせずに本明
細書に記載されたステップを実行するように構成されている。
【0042】
これらの操作、アルゴリズム、ロジック、方法ステップ、ルーチン、サブルーチン、お
よびモジュールは、添付の特許請求の範囲に記載されているように、本発明の精神および
範囲から逸脱することなく、ソフトウェア、ファームウェア、特殊用途デジタルロジック
、およびそれらの任意の組み合わせで実装することができることが、当業者であれば理解
されるであろう。
【0043】
本明細書に開示される特定のコンピューティングデバイスは、入力デバイスを含んでも
よい。入力デバイスは、様々なユーザインターフェースまたはデータ入力に関連して本明
細書に開示されているように、ユーザまたはハードウェアまたはソフトウェアコンポーネ
ントのいずれかからの入力を受信するように構成されている。入力デバイスの例としては
、キーボード、マウス、マイク、タッチスクリーン、およびタッチスクリーンとの相互作
用を可能にするソフトウェアなどが挙げられる。また、デバイスは、出力デバイスを含む
ことができる。出力デバイスの例としては、ディスプレイ、テレビ、モバイルデバイスの
画面、タブレットの画面、スピーカ、リモートスクリーンなどが挙げられる。出力デバイ
スは、画像、メディアファイル、テキスト、またはビデオを表示したり、スピーカ出力を
通してユーザに音声を再生したりするように構成することができる。
【0044】
本発明の開示されたサーバシステム104は、1つ以上のマイクロプロセッサ、および/ま
たは1つ以上の回路、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブ
ルゲートアレイ(FPGA)などを含んでもよい。ネットワークインターフェースは、有線お
よび/または無線接続を使用して、本明細書に開示されたデバイスまたはコンピューティ
ングデバイスとの通信を含むネットワークとの通信を可能にするように構成することがで
きる。メモリは、1つ以上の不揮発性記憶デバイスおよび/または1つ以上の揮発性記憶デ
バイス(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))を含むことができる。サーバシステ
ムがマイクロプロセッサを含む例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードは
、記憶媒体(例えば、ハードディスクまたはソリッドステートドライブ)、メモリデバイ
スなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に保存されていてもよいが、これらに限定され
るものではない。
【0045】
本発明の態様は、サーバ104または他のコンピューティングデバイス102、105、112、11
4(例えば、車両モジュール、デスクトップ、タブレット、スマートフォン、専門技術者
デバイスなど)に駐在するソフトウェアコードとして具現化することができる。本発明の
データは、ストレージエリアネットワーク(SAN)、データクラウドまたはデータベース
、またはファイルを保存するための任意のコンピューティングデバイスまたはアップロー
ド、ダウンロード、または処理されたファイルに含まれ、それらとの間で転送することが
できる。
【0046】
本発明のソフトウェアコードの態様は、プラグインまたはアプリの形態をとることがで
き、APIまたはコンピューティングソフトウェアおよびシステムと相互作用する他の手段
を使用する様々なプロトコルまたはソフトウェアとインターフェースすることができる。
【0047】
様々な実施形態について上述したが、それらは例示のためだけに提示されたものであり
、限定的なものではないことが理解されるべきである。したがって、本開示の幅および範
囲は、上述した例示的な実施形態のいずれかによって制限されるべきではない。さらに、
本明細書に別段の記載がない限り、または文脈から明らかに矛盾する場合を除き、あらゆ
る可能なバリエーションにおける上述の要素の任意の組み合わせが、本開示によって包含
される。
【0048】
ステップシーケンスとして図面に図示し、方法、ステップ、および処理を上述したが、
これは、図解のためだけに行われたものである。従って、いくつかのステップが追加され
てもよく、いくつかのステップが省略されてもよく、ステップの順序が再配置されてもよ
く、いくつかのステップが並行して実行されてもよいことが企図される。
【0049】
本開示の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更および等価なアレンジを行
うことができることは、当技術分野の通常の技術者には容易に明らかであろうが、そのよ
うな範囲は、すべての等価な構造および製品を包含するように、添付の特許請求の範囲の
最も広い解釈が与えられるべきである。
【0050】
本発明の特許請求の範囲を解釈する目的のために、「手段のための」または「ステップ
のための」という特定の用語が特許請求の範囲内で引用されていない限り、米国法第35条
第112(f)項の規定が発動されないことが明示的に意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に実質的に記載された、新規な物、方法及び製造方法。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
本発明の特許請求の範囲を解釈する目的のために、「手段のための」または「ステップ
のための」という特定の用語が特許請求の範囲内で引用されていない限り、米国法第35条
第112(f)項の規定が発動されないことが明示的に意図されている。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
車両データへのアクセスを容易にするシステムであって、
車両電子制御ユニット;
車両データを保存するように構成されたクラウドストレージシステム;
該クラウドストレージシステムと作動的に通信する、少なくとも1つのユーザデバイス
;および
該車両電子制御ユニットおよび該クラウドストレージシステムと作動的に通信し、該車
両データを処理し、該クラウドストレージシステムに該車両データを転送するように構成
された車両解析コンピューティングモジュール
を備える、前記システム。
(態様2)
前記第1のユーザデバイスが、車両修理工場のコンピューティングデバイスである、態
様1に記載のシステム。
(態様3)
前記第1のユーザデバイスが、ユーザコンピューティングデバイスである、態様1に記
載のシステム。
(態様4)
前記ユーザコンピューティングデバイスが、ベンダーのコンピューティングデバイスで
ある、態様3に記載のシステム。
(態様5)
前記ユーザコンピューティングデバイスが、保険会社のコンピューティングデバイスで
ある、態様3に記載のシステム。
(態様6)
前記ユーザコンピューティングデバイスが、個人又は消費者のコンピューティングデバ
イスである、態様3に記載のシステム。
(態様7)
前記ユーザコンピューティングデバイスが、DMVのコンピューティングデバイスである
、態様3に記載のシステム。
(態様8)
前記少なくとも1つのユーザデバイスが、第1のユーザデバイスおよび第2のユーザデバ
イスを含み、
前記第1および前記第2のユーザデバイスは、前記クラウドストレージシステムから前記
車両データを取出して処理するように構成されている、
態様1に記載のシステム。
(態様9)
前記少なくとも1つのユーザデバイスが車両技術者デバイスを含む、態様1に記載のシ
ステム。
(態様10)
前記車両技術者デバイスが、タブレット、スマートフォン、デスクトップコンピューテ
ィングデバイス、およびハンドヘルドスキャンデバイスからなる群から選択されるデバイ
スを含む、態様9に記載のシステム。
(態様11)
少なくとも前記クラウドストレージシステムが、前記車両データを保存するように構成
された車両履歴データベースを含む、態様1に記載のシステム。
(態様12)
前記車両データが、少なくとも車両メンテナンスデータを含む、態様11に記載のシス
テム。
(態様13)
前記車両データが、少なくとも車両位置データを含む、態様11に記載のシステム。
(態様14)
前記車両データが、少なくとも車両損傷データを含む、態様11に記載のシステム。
(態様15)
前記車両データが、少なくとも車両検査データを含む、態様11に記載のシステム。
(態様16)
前記車両解析コンピューティングモジュールが、前記車両データを保存するように構成
された車両履歴データベースを含む、態様1に記載のシステム。
(態様17)
車両データへのアクセスを容易にするシステムであって、
車両データを保存し、アクセスを容易にするように構成され、車両履歴データベースを
含むクラウドストレージシステム;
該クラウドストレージシステムと作動的に通信する、第1のユーザデバイス;
該クラウドストレージシステムと作動的に通信する、第2のユーザデバイス;および
該車両電子制御ユニットおよび該クラウドストレージシステムと作動的に通信し、該車
両データを処理し、該車両履歴データベースで保存するために、該クラウドストレージシ
ステムに該車両データを転送するように構成された車両解析コンピューティングモジュー
ル
を備える、前記システム。
(態様18)
前記第1のユーザデバイスが、ベンダコンピューティングデバイス、保険会社コンピュ
ーティングデバイス、消費者コンピューティングデバイス、およびDMVコンピューティン
グデバイスからなる群から選択される、態様17に記載のシステム。
(態様19)
前記第2のユーザデバイスが車両技術者のデバイスを含む、態様17に記載のシステム
。
(態様20)
前記車両技術者のデバイスが、タブレット、スマートフォン、デスクトップコンピュー
ティングデバイス、およびハンドヘルドスキャンデバイスからなる群から選択されるコン
ピューティングデバイスである、態様19に記載のシステム。
(態様21)
前記車両データが、車両位置データ、車両損傷データ、車両検査データ、車両修理デー
タ、および車両整備データからなる群から選択されるデータである、態様17に記載のシ
ステム。
(態様22)
前記車両解析コンピューティングモジュールが、前記車両データを保存するように構成
された車両履歴データベースを含む、態様17に記載のシステム。
【外国語明細書】