(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037873
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】撮像プローブおよびデリバリデバイスを含む撮像システム
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20240312BHJP
A61B 1/01 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
A61B1/00 526
A61B1/01 511
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023210219
(22)【出願日】2023-12-13
(62)【分割の表示】P 2021117103の分割
【原出願日】2016-08-30
(31)【優先権主張番号】62/212,173
(32)【優先日】2015-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/368,387
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】517359244
【氏名又は名称】ジェンテュイティ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Gentuity, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ペトロフ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ピーターセン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド・ダブリュー・コルスタッド
(57)【要約】 (修正有)
【課題】撮像システム、特に、撮像プローブおよびデリバリデバイスを含む神経系および心臓系の光学的撮像システムを提供する。
【解決手段】撮像プローブ100と少なくとも1つのデリバリカテーテル50とを有して成るシステム10が提供される。撮像プローブは、シャフト110と、回転可能な光学コアと、光学アセンブリ130とを含んで成る。シャフトは、近位端部111と遠位部分118との間で延在するルーメンとを含んで成る。光学コアは、シャフトのルーメン内に配置され、近位端部と遠位端部とを含んで成る。光学コアは、インターフェースユニットと光学的および機械的に接続するように構成されている。光学アセンブリは、シャフトの遠位部分に配置され、光学コアの遠位端部に近接する。光学アセンブリは、組織に光を導き、組織からの反射光を集めるように構成されている。デリバリカテーテルは、画像プローブに摺動可能に係合するように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺シャフトと、回転可能な光学コアと、光学アセンブリとを有して成る撮像プローブと、
光学アセンブリを回転するように構成され、また、配置される回転アセンブリと、
光学アセンブリと長尺シャフトを一緒に引き込むように構成され、また、配置される引き込みアセンブリと、
画像プローブを摺動状態で受容するように構成され、また、配置される第1デリバリカテーテルと
を有して成る撮像システムであって、
長尺シャフトは、
近位端部と、遠位部分と、近位端部と遠位部分との間で延在するルーメンとを有して成り、
回転可能な光学コアは、長尺シャフトのルーメン内に配置され、近位端部および遠位端部を有して成り、インターフェースユニットと光学的および機械的に接続されるように構成され、
光学アセンブリは、長尺シャフトの遠位部分に配置され、また、回転可能な光学コアの遠位端部に近接して配置され、組織に光を供給し、また、組織から反射光を集めるように構成され、
撮像プローブは、患者部位から画像データを集めるように構成され、また、配置される撮像システム。
【請求項2】
第1デリバリカテーテルは、透明セグメントを有する遠位部分を有し、
プローブおよび第1デリバリカテーテルは、画像データを収集する間、少なくとも1つのデリバリカテーテルの透明セグメント内に光学アセンブリが存在するように構成され、また、配置される請求項1に記載の撮像システム。
【請求項3】
透明セグメントは、10cmまでの長さを有する請求項2に記載の撮像システム。
【請求項4】
撮像プローブは、0.014インチ~0.016インチの外径を有し、
システムは 、患者部位にアクセスするように構成され、また、配置されるガイドワイヤを更に有して成り、
患者部位は、神経部位を含み、
第1デリバリカテーテルは、0.021インチ~0.027インチの内径を有し、
第1デリバリカテーテルは、ガイドワイヤ上で神経部位に達するように構成され、また、配置され、
ガイドワイヤを第1デリバリカテーテルから除去した後、撮像プローブは第1デリバリカテーテル内で進めるように構成され、また、配置され、
第1デリバリカテーテルは、撮像プローブを第1デリバリカテーテル内で進めた後、引き込むように構成され、
撮像プローブは、第1デリバリカテーテルの引き込みの後、画像データを集めながら、撮像プローブの引き込みを行うように構成され、また、配置される請求項1~3のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項5】
システムは、神経部位にアクセスするように構成された第1ガイドワイヤを更に有して成り、
第1デリバリカテーテルは、0.021インチ~0.027インチの内径と、透明セグメントを含む遠位部分とを含んで成り、
第1デリバリカテーテルは、神経部位にガイドワイヤ上で進めるように構成され、また、配置され、
光学アセンブリを第1デリバリカテーテルの透明セグメント内に配置した状態で、光学アセンブリを引き込むことによって画像データを集めるように構成されている請求項1~4のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項6】
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、外径が0.014インチ~0.016インチである請求項5に記載の撮像システム。
【請求項7】
撮像プローブを引き込んで画像データを集める際、第1デリバリカテーテルを通って供給されるように構成され、また、フラッシング媒体を更に有して成る請求項1~6のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項8】
フラッシング媒体を第1デリバリカテーテルと撮像プローブとの間に供給するように構成され、また、配置される請求項7に記載の撮像システム。
【請求項9】
撮像プローブが第1デリバリカテーテル内に存在する状態で、第1デリバリカテーテルを介して進むように構成され、また、配置される診断および/または処置デバイスを更に有して成る請求項1~8のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項10】
第1デリバリカテーテルが、0.050インチ~0.085インチの内径を有する、請求項9に記載の撮像システム。
【請求項11】
第1デリバリカテーテルは、0.053インチ~0.072インチの内径を有する請求項10に記載の撮像システム。
【請求項12】
診断および/または処置デバイスは、患者の血管内で第1デリバリカテーテルを進める前に、第1デリバリカテーテル内で進めるように構成され、また、配置される請求項9に記載の撮像システム。
【請求項13】
診断および/または処置デバイスは、第1デリバリカテーテルを患者の血管内で進めた後、第1デリバリカテーテル内で進めるように構成され、また、配置される請求項9に記載の撮像システム。
【請求項14】
診断および/または処置デバイスは、外径が0.035インチ以下である請求項9に記載の撮像システム。
【請求項15】
診断および/または処置デバイス装置が、動脈瘤を処置するために1つまたは複数のコイルを供給するように構成される処置デバイスを有して成る請求項9に記載の撮像システム。
【請求項16】
診断および/または処置デバイスは血栓を除去するように構成される処置デバイスを有して成る請求項9に記載の撮像システム。
【請求項17】
診断および/または処置デバイスは、ステントを供給するように構成される処置デバイスを有して成る請求項9に記載の撮像システム。
【請求項18】
撮像プローブは、機能的要素を更に有して成る請求項1~17のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項19】
機能的要素は、少なくとも2つの機能的要素を有して成る請求項18に記載の撮像システム。
【請求項20】
機能的要素は、センサ、トランスデューサおよびこれらの組み合わせから成る群から選択される要素を有して成る請求項18に記載の撮像システム。
【請求項21】
機能的要素は、信号を生成するように構成されるセンサを有して成る請求項18に記載の撮像システム。
【請求項22】
機能的要素は、生理学的センサ、圧力センサ、ひずみゲージ、位置センサ、GPSセンサ、 加速度計、温度センサ、磁気センサ、化学センサ; 、生化学センサ、タンパク質センサ、超音波流れセンサのような流れセンサ、超音波気泡検出器のようなガス検出センサ、超音波センサのような音響センサおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるセンサを有して成る請求項21に記載の撮像システム。
【請求項23】
センサは、血管経路配置に関する信号を生成するように構成される位置センサを有して成る請求項21に記載の撮像システム。
【請求項24】
第1デリバリカテーテルに注入物を供給するように構成され、また、配置されるインジェクタを更に有して成る請求項1~23のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項25】
インジェクタにより供給される1またはそれ以上の流体を含む注入物を更に有して成る請求項24に記載の撮像システム。
【請求項26】
インジェクタは、第1リザーバと第2リザーバとを有して成り、注入物は、第1リザーバから供給される第1流体と第2リザーバから供給される第2流体とを有して成る請求項25に記載の撮像システム。
【請求項27】
インジェクタは、前記第1流体および第2流体を異なる流量で供給するように構成される、請求項26に記載の画像システム。
【請求項28】
第1デリバリカテーテルは、1またはそれより多くのサイドホールを含む遠位部分を有して成り、1またはそれより多くの側孔に注入物を通過させるフラッシング手順において、注入物を供給するように構成される請求項1~27のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項29】
少なくとも1つのガイドワイヤを更に有して成る請求項1~28のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項30】
少なくとも1つのガイドワイヤが、撮像プローブに摺動的に接合するように構成され、また、配置される請求項29に記載の撮像システム。
【請求項31】
撮像プローブは、長尺シャフトの遠位部分においてラピッドエクスチェンジ・ルーメンを有して成る請求項30に記載の撮像システム。
【請求項32】
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、0.025インチ以下の外径を有する請求項1~31に記載の撮像システム。
【請求項33】
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、0.016インチ以下の外径を有する請求項32に記載の撮像システム。
【請求項34】
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分が、ブレード部分を有して成る請求項1~33のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項35】
撮像プローブは、長尺シャフトと光学アセンブリとの間の相対的な動きを防止するように構成され、また、配置される請求1~34のいずれかに記載の撮像システム。
【請求項36】
回転可能光学コアに回転可能に取り付けられ、また、長尺シャフトに固定的に取り付けられるコネクタを画像プローブは更に有して成り、コネクタは、長尺シャフトと回転可能な光学コアとの間の相対的な動きを防止するように構成され、また、配置される請求項35に記載の撮像システム。
【請求項37】
長尺シャフトは、長さが15mm以下の透明セグメントを有して成る請求項35に記載の撮像システム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
この出願は、2015年8月31日に出願された、発明の名称「撮像プローブおよびデリバリデバイスを含む撮像システム(“Imaging System includes Imaging Probe and Delivery Devices”)」の米国仮出願第62/212,173号および2016年7月29日に出願された、発明の名称「撮像プローブおよびデリバリデバイスを含む撮像システム(“Imaging System includes Imaging Probe and Delivery Devices”)」の米国仮出願第62/368,387号に基づく優先権を主張し、各出願の内容は、全てこの参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願は、2015年8月31日に出願された、発明の名称「撮像プローブおよびデリバリデバイスを含む撮像システム(“Imaging System includes Imaging Probe and Delivery Devices”)」の米国仮出願第62/212,173号、および2016年4月15日に出願された、発明の名称「神経学のためのマイクロ光学プローブ(Micro-Optic Probes for Neurology)」の国際PCT特許出願第PCT/US2016/027764号に関連し、各出願の内容は、全てこの参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0003】
本発明のコンセプトは、一般的には撮像システム、特に、撮像プローブおよびデリバリデバイスを含む神経系および心臓系の光学的撮像システムに関する。
【背景技術】
【0004】
撮像プローブは 、患者の心臓を撮像する血管内プローブのように患者の種々の内部箇所を撮像する用途で市販されている。現在の撮像プローブは、そのサイズおよび固さのためにある種の身体の箇所に達する能力に限界がある。現在の撮像プローブは、ガイドワイヤを用いて挿入するが、ガイドワイヤは、撮像プローブを挿入する1またはそれより多くのデリバリカテーテルの配置に妥協したり、その使用を制限することがある。ガイドワイヤ無しで撮像すべき患者部位まで進む性能、高い柔軟性および小さい径のプローブおよび改善された撮像プローブに適合する1またはそれより多くのデリバリデバイスを含む撮像システムが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコンセプトの1つの要旨に基づくと、撮像システムは、近位端部と、遠位部分と、近位端部と遠位部分との間で延在するルーメン(または管腔)を有する長尺シャフトを含んで成る。撮像プローブは、長尺シャフトのルーメン内に配置され、近位端部および遠位端部を有する回転可能な光学コアと、長尺シャフトの遠位部分内で回転可能な光学コアの遠位端部に近接して配置される光学アセンブリを更に有して成り、回転可能な光学コアは、インターフェースユニットと光学的および機械的に接続されるように構成され、光学アセンブリは、組織に光を導き、また、組織からの反射光を集めるように構成されている。撮像プローブは、患者部位から画像データを集めるように構成され、また、配置される。このシステムは、撮像プローブに摺動的に連動する(例えば滑動的に受容する)ように構成され、また、配置される少なくとも1つのデリバリデバイス(例えば第1デリバリカテーテル)を更に有して成る。撮像システムは、光学アセンブリを回転するように構成され、また、配置される回転アセンブリを更に有してよい。撮像システムは、光学アセンブリおよび長尺シャフトを引き込む(例えば長尺シャフトおよび光学アセンブリを一緒に引き込むように長尺シャフトを引き込む)ように構成され、また、配置される引き込みアセンブリを更に有してよい。
【0006】
ある態様では、撮像プローブは、長尺シャフトと光学アセンブリとの間の相対的な動きを防止するように構成され、また、配置される。これらの態様では、長尺シャフトは、15mm以下、6mm以下、または4mm以下の長さの透明セグメント(例えば、光学アセンブリの周りに配置される透明セグメント)を有してよい。撮像プローブは、回転可能な光学コアに回転可能に取り付けられ、長尺シャフトに固定して取り付けられるコネクタを更に有してよく、このコネクタは、長尺シャフトと回転可能な光学コアとの間の相対的な動きを防止するように構成され、また、配置される。
【0007】
ある態様では、撮像システムは、OCT撮像システムを有して成る。
【0008】
ある態様では、撮像プローブは、外径(OD)が0.025インチ以下の長尺シャフトの遠位部分を有して成る。
【0009】
ある態様では、撮像プローブは、外径が0.022インチ以下の長尺シャフトの遠位部分を有して成る。
【0010】
ある態様では、撮像プローブは、外径が0.018インチ以下の長尺シャフトの遠位部分を有して成る。
【0011】
ある態様では、撮像プローブは、外径が0.016インチ以下の長尺シャフトの遠位部分を有して成る。
【0012】
ある態様では、撮像プローブは、外径が0.015インチ以下の長尺シャフトの遠位部分を有して成る。
【0013】
ある態様では、撮像プローブは、外径が0.014インチ以下の長尺シャフトの遠位部分を有して成る。
【0014】
ある態様では、撮像プローブの長尺シャフトは、PEEK、ポリイミド、ナイロン、FEP、PTFE、ペバックス(Pebax;)およびこれらの組み合わせで構成される。
【0015】
ある態様では、撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、ブレード部分を有する。
【0016】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、撮像プローブを滑動的に受容するように構成され、また、配置される少なくとも1つのデリバリカテーテルを有して成5Fr~7Frのガイドカテーテル、内径(ID)が0.053インチ~0.070インチインチの中間カテーテル、内径が0.0165インチ~0.027インチのマイクロカテーテルおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるカテーテルであってよい。少なくとも1つのデリバリデバイスは、少なくとも第1ガイドワイヤを更に有して成ってよい。少なくとも1つのデリバリデバイスは、第1のガイドワイヤの外径より小さい外径を有する少なくとも1つの第2ガイドワイヤを更に有して成ってよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、約0.021インチの内径または少なくとも0.0165インチの内径を有してよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、約0.027インチの内径を有してよい。少なくとも1つのデリバリデバイスは、その中に光学的に透明な流体を受容するように構成され、また、配置されていてよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、近位部分およびそれに配置されるトゥイー(Touhy)バルブを有してよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、約0.0240インチの外径および約0.0165インチの 内径を有するカテーテルであってよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、遠位端部と、遠位端部に近接するマーカーとを含むことができる。マーカーは、放射線不透過性マーカー、超音的可視マーカー、磁気マーカーおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるマーカーであってよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、透明セグメントを含む遠位部分を有するシャフトを有して成ってよい。透明セグメントは 、約0.022インチの外径および約0.0165インチの内径を有してよい。透明セグメントの長さは50cmまでであってよい。透明セグメントの長さは、10cmまでであってよい。透明セグメントの長さは、5cmまでであってよい。透明セグメントは、配置されたデバイス内で進むように構成でき、光学アセンブリは、透明セグメント内に引き込まれるように構成できる。埋設されるデバイスは、フローダイバータ、パイプライン(Pipeline)・フローダイバータ、コイル、ステント、カバードステント、動脈瘤処置インプラントおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるデバイスを含んで成ってよい。
【0017】
ある態様では、少なくとも1つのガイドワイヤ60つのデリバリデバイスは、長尺シャフトを滑動的に受容するように構成され、また、配置され、少なくとも1つのデリバリデバイスは、透明の遠位部分を含む。
【0018】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、少なくとも1つのガイドワイヤを有して成る。少なくとも1つのガイドワイヤは、撮像プローブに滑動的に係合するように構成され、また、配置されるものであってよい。撮像プローブは、その長尺シャフトの遠位部分に迅速交換ルーメンを有してよい。少なくとも1つのデリバリデバイスは、少なくとも1つのガイドワイヤを滑動的に受容するように構成され、また、配置される少なくとも1つのデリバリカテーテルを更に有して成ってよい。少なくとも1つのガイドワイヤは、0.035インチ~0.038インチの外径を有するガイドワイヤ、0.010インチ~0.018インチの外径を有するガイドワイヤ、約200cmの長さを有するガイドワイヤのようなアクセス長さを有するガイドワイヤ、長さが約300cmのガイドワイヤのようなエクスチェンジ長さを有するガイドワイヤ、175cm~190cmの長さを有するガイドワイヤ、200cm~300cmの長さおよび/または0.014インチ~0.016インチの外径を有するガイドワイヤ、親水性ガイドワイヤ、Stryker Synchro(商標)ガイドワイヤ、Terumo Glidewire(商標)のようなTerumoのガイドワイヤ、Terumo Traxcess(商標)ガイドワイヤ、X-Celerator(商標)ガイドワイヤ、X-Pedion(商標)ガイドワイヤ、X-Pedion(商標)ガイドワイヤ、Agility(商標)ガイドワイヤ、Bentson(商標)ガイドワイヤ、Coon(商標)ガイドワイヤ、Amplatz(商標)ガイドワイヤおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるガイドワイヤであってよい。
【0019】
ある態様では、撮像プローブは、0.014インチ~0.016インチの直径(例えば外径)を有し、少なくとも1つのデリバリデバイスは、患者部位にアクセスするように構成され、また、配置されるガイドワイヤを含み 、患者部位は神経系または心臓系部位を含む。少なくとも1つのデリバリデバイスは、0.021インチ~0.027インチの内径を有してよく、ガイドワイヤ上で患者部位まで進むように構成され、また、配置される第1デリバリカテーテルを更に有して成ってよい。撮像プローブは、ガイドワイヤを第1デリバリカテーテルから除いた後、第1デリバリカテーテル内で進行するように構成され、また、配置され、第1デリバリカテーテルは、その中に撮像プローブを進めた後、引き込むように構成され、また、配置され、撮像プローブは、第1デリバリカテーテルの引き込み後、引き込めるように構成でき、撮像プローブの引き込みは、画像データを集めながら実施できる。このシステムは、撮像プローブを引き込んで画像データを集める場合、第1デリバリデバイスを介して供給するように配置され、また、構成されるフラッシング媒体(例えば、撮像プローブと第1デリバリデバイスとの間を通過するフラッシング媒体)を更に有して成ってよい。撮像プローブは、画像データを集めた後、第1デリバリカテーテルから取り除かれるように構成して、また、配置してよく、ガイドワイヤは、プローブを除いた後、第1デリバリカテーテルに挿入するように配置され、また、構成されるものであってよい。神経または心臓部位は、少なくとも1つの動脈瘤、狭窄部、血栓またはインプラントであってよい。
【0020】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、患者部位(例えば神経部位または心臓部位)にアクセスするように構成された第1ガイドワイヤ、内径が0.021インチ~0.027インチの第1デリバリカテーテルおよび透明セグメントを含んで成り、ガイドワイヤによって患者部位に進むように構成される遠位部分を有して成る。システムは、光学アセンブリを第1デリバリカテーテルの透明部分に配置した状態で、光学アセンブリを引き込むことによって画像データを集めるように構成される。撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、0.014インチ~0.016インチの外径を有してよい。
【0021】
ある態様では、患者部位は、神経部位または心臓部位であり、患者部位は、動脈瘤、狭窄部、 血栓、インプラントおよびこれらの組み合わせから成る群から選択される部位であってよい。
【0022】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、患者部位にアクセルするように構成される第1ガイドワイヤ(例えば患者部位が神経または心臓部位である場合のようなもの)と、約0.27インチの内径を有する第1デリバリカテーテルであって、第1ガイドワイヤによって進むように構成されるものと、約0.025インチの外径と透明セグメントを含む遠位部分とを含む第2デリバリカテーテルとを有して成る。第2デリバリカテーテルは、第1デリバリカテーテルを通って第1ガイドワイヤ上で進み、滑動的に撮像プローブを受容するように構成してよい。撮像プローブは 、約0.016インチの直径(例えば、外径)有してよい。
【0023】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、5Fr~7FrのガイドカテーテルおよびTouhyバルブを有する近位部分を有する第1デリバリカテーテル、ならびに第1デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、また、撮像プローブを滑動的に受容するように構成される第2デリバリカテーテルを有して成る。このシステムは、第2デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、また、撮像プローブを滑動的に受容するように構成される第3デリバリカテーテルを更に有してよい。撮像プローブは、0.014インチ~0.016インチの直径(例えば外径)を有してよい 。
【0024】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、少なくとも1つのデリバリカテーテルおよびプローブを有して成り、少なくとも1つのデリバリカテーテルは、画像データを集める間、少なくとも1つのデリバリカテーテルの遠位端部を越えて光学アセンブリが存在するように構成され、また、配置される。このシステムは、画像データの収集の間に光学アセンブリを後退させるように構成してよい。撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、約0.014インチの外径を有してよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、約0.022インチの外径を有してよい。撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は 、0.014インチ~0.016インチの外径を有してよく、少なくとも1つのデリバリカテーテルは約0.032インチの外径を有してよい。撮像プローブは、200cmまでの長さを有してよく、少なくとも1つのデリバリカテーテルは、撮像プローブの長さより少なくとも2cm短い長さを有してよい。撮像プローブは、その長尺シャフトの遠位端部にスプリング先端部(spring tip、バネ部)を更に有してよい。スプリング先端部は、放射線不透過性部分を有して成ってよい。スプリング先端部の長さは2cm~3cmであってよい。少なくとも1つのデリバリデバイスは、Touhyバルブを含む近位端部を有するガイドカテーテルを更に有して成ってよい。撮像プローブは、少なくとも1つのデリバリカテーテルから取り除けるように構成されていてよい。このシステムは、少なくとも1つのデリバリカテーテルを通って挿入されるように構成される処置デバイスを更に有して成ってよい。
【0025】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、透明セグメントを有する遠位部分を有して成る少なくとも1つのデリバリカテーテルを有して成り、プローブおよび少なくとも1つのデリバリカテーテルは、データ収集の間、少なくとも1つのデリバリカテーテルの透明セグメント内に光学アセンブリが存在するように構成され、また、配置される。撮像プローブの長尺シャフトは 、約0.014インチの外径を有してよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、約0.0165インチの内径を有してよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、約0.022インチの外径を有してよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルの遠位部分は、マーカーを有して成ってよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、スプリング先端部を有して成ってよい。少なくとも1つのデリバリカテーテルは、ラピッドエクスチェンジ・チップ(rapid exchange tip)を有して成ってよい。
【0026】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、血管用イントロデューサのようなイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテルならびに大動脈弓の近傍に配置するための遠位端部を含む6Frガイドカテーテルのようなガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル、および内径が0.021インチ~0.027インチであり、中大脳動脈(MCA)のような遠位部に進めるように構成され、また、配置される遠位端部を有する第3デリバリカテーテルを有して成る。第3デリバリカテーテルの遠位端部は、内頸動脈(internal ceratoid artery)、(頚部ICAからの)頭蓋内内頸動脈、錐体ICA(petrous ICA)、近位海綿状ICA(proximal cavernous ICA)、遠位海綿状/突起状ICA(distal cavernous/clinoidal ICA)、スプラクリノイドICA(supraclinoid ICA)、脊椎動脈のM1セグメントV3-4ジャンクション(M1 segment V3-4 junction)、遠位V4、脳底近位部(proximal basilar)、脳底近位-中位部(proximal-mid basilar)および脳底中位部(mid-basilar)およびこれらの組み合わせから成る群から選択される箇所の近位箇所であるように構成され、また、配置されるものであってよい。
【0027】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリカテーテルは、7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル;第1カテーテル内に滑動的に収容されるように構成され、5Fr~7Frの内径、Touhyバルブおよび/または約90cmの長さを有する第1デリバリカテーテルに滑動的に受容されるように構成されたガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル;第2カテーテルにより滑動的に受容されるように構成され、7Frより小さい外径および/または約115cmの長さを有する中間カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル;第3カテーテルにより滑動的に受容されるように構成され、0.027インチより小さい内径を有するマイクロカテーテルを有して成る第4デリバリカテーテル;第1デリバリカテーテル、第2デリバリカテーテル、第3デリバリカテーテルおよび/または第4デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、175cm~190cmの長さを有する第1ガイドワイヤ;第1デリバリカテーテル、第2デリバリカテーテル、第3デリバリカテーテルおよび/または第4デリバリカテーテルに滑動的によって収容されるように構成され、175cm~190cmの長さを有する第2ガイドワイヤ;ならびにこれらの組み合わせから成る群から選択される要素を有して成る。このシステムは、自動注入器(power injector)を更に有して成ってよい。このシステムは、フローダイバータ(flow diverter、分流器)を有するインプラントを更に有して成ってよい。このフローダイバータは、パイプライン(Pipeline、商標)フローダイバータまたはパイプライン・フレックス(Pipeline Flex、商標)フローダイバータの少なくとも1つを有して成ってよい。
【0028】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリカテーテルは、7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル;第1デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、5Fr~7Frの内径、Touhyバルブおよび/または約90cmの長さを有するガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル;第2デリバリカテーテルにより滑動的に受容されるように構成され、7Frより小さい外径および/または約115cmの長さを有する中間カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル;第3デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、サーパス(Surpass、商標)デリバリカテーテル、3.3Frより小さいもしくは3.7Frより小さい外径および/または約135cmの長さを有する第4デリバリカテーテル;第1デリバリカテーテル、第2デリバリカテーテル、第3デリバリカテーテルおよび/または第4デリバリカテーテルに滑動的によって受容されるように構成され、エクスチェンジ長さを有する第1ガイドワイヤならびにこれらの組み合わせから成る群から選択される要素を有して成る。このシステムは、フローダイバータ(flow diverter、分流器)を有するインプラントを更に有して成ってよい。このフローダイバータは、サーパス(Surpass、商標)フローダイバータまたはサーパス・フューチャ(Surpass Future、商標)フローダイバータの少なくとも1つを有して成ってよい。
【0029】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリカテーテルは、7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル;第1デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、5Fr~7Frの内径、約0.088インチの内径、80cm~90cmの長さおよび/または大動脈弓の近傍に配置されるように構成される遠位端部を有するガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル;第2デリバリカテーテルにより滑動的に受容されるように構成され、3.8Fr~5.4Frの外径および/または132cm~153cmの長さを有する再潅流カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル;第3デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、約2.6Frの外径および/または約160cmの長さを有する第4ガイドカテーテル;ならびにこれらの組み合わせから成る群から選択される要素を有して成る。
【0030】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリカテーテルは、7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル;第1デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、5Fr~7Frの内径、Touhyバルブおよび/または約90cmの長さを有するガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル;第2デリバリカテーテルにより滑動的に受容されるように構成され、7Frより小さい外径および/または約115cmの長さを有する中間カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル;第3デリバリカテーテルによって滑動的に受容されるように構成され、約0.0165インチの内径および/または約150cmの長さを有するマイクロカテーテルを有して成る第4デリバリカテーテル;第1デリバリカテーテル、第2デリバリカテーテル、第3デリバリカテーテルならびに/または第4デリバリカテーテルに滑動的によって収容されるように構成され、約0.014インチの外径および/または175cm~190cmの長さを有する第1ガイドワイヤならびにこれらの組み合わせから成る群から選択される要素を有して成る。システムは、自動注入器を更に有して成ってよい。システムは、コイル展開カテーテルを有して成る処置デバイスを更に有して成ってよい。システムは、少なくとも1つのコイルを更に有して成ってよい。
【0031】
ある態様では、システムは、処置デバイスを更に有して成る。収集されるデータは、処置デバイスのデータを含み得る。処置デバイスには、血管の狭窄または他の狭小部、薬物溶出バルーン、吸引カテーテル;音波分解デバイス(sonolysis device)、アテレクトロミーデバイス、ステントリトリーバのような血栓除去デバイス、トレボ(Trevo、商標)ステントリーバ(stentriever)、ソリテア(Solitaire、商標)ステントリーバ、リバイブ(Revive、商標)ステントリーバ、エリック(Eric、商標)ステントリーバ、ラザラス(Lazarus、商標)ステントリーバ、ステント・デリバリカテーテル、マイクロブレード・インプラント、塞栓形成システム、ウェブ(WEB、商標)塞栓システム、ルナ(Luna、商標)塞栓システム、メディナ(Medina、商標)塞栓システムおよびこれらの組み合わせから成る群から選択され得る。処置デバイスは、血栓除去デバイスを有して成ってよい。血栓除去デバイスは、ステント・リトリーバデバイスを有して成ってよい。
【0032】
ある態様では、システムは、システムはインプラントを更に有して成ってよい。収集される画像データは、処置デバイスのデータを含んでよい。インプラントは、フローダイバータ、パイプライン(Pipeline、商標)フローダイバータ、サーパス(Surpass、商標)フローダイバータ、塞栓形成コイル、ステント、ウイングスパン(Wingspan、商標)ステント、カバードステント、動脈瘤処置インプラントおよびこれらの組み合わせを含む群から選択されるデバイスを有して成ってよい。インプラントは、動脈瘤処置インプラントを有して成ってよい。インプラントは、フローダイバータを有して成ってよい。インプラントは、カバードステントを有して成ってよい。インプラントは、ステントを有して成ってよい。インプラントは、コイルを有して成ってよい。
【0033】
ある態様では、システムは、回転アセンブリ、引き込みアセンブリ、撮像アセンブリ、光源、アルゴリズム、ディスプレイおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるアセンブリを含むコンソールを有して成ってよい。
【0034】
ある態様では、システムは、光学アセンブリに光を供給し、また、光学アセンブリから光を集めるように構成される撮像アセンブリを更に有して成る。撮像アセンブリは、光源を有して成ってよい。光源は、少なくとも2つの光源を有して成ってよい。光源は、800nm~1700nmの中心波長を有する光を供給するように構成されていてよい。光源は、約1300nmまたは約1380nmの中心波長を有する光を供給するように構成されていてよい。光源は、中心波長の5%~15%のバンド幅を有する光を供給するように構成されていてよい。光源は、1.3μmのバンドの光を供給するように構成することができる。光源は、約20mWの出力レベルで光を供給するように構成することができる。
【0035】
ある態様では、システムは光学アセンブリを回転させるように構成され、また、配置される回転アセンブリを更に有する。回転アセンブリは、40rps~1000rpsの速度で光学アセンブリを回転するように構成され、また、配置されてよい。回転アセンブリは50rps~2500rpsまたは150rps~2500rpsの速度で光学アセンブリを回転するように構成され、また、配置され得る。回転アセンブリは、約250rpsの速度で光学アセンブリを回転するように構成して、また、配置できる。回転アセンブリは、約250rpsの速度で光学アセンブリを回転するように構成し、また、配置してよい。システムは、撮像モードおよびプレビューモードで操作するように構成することができ、回転アセンブリは、撮像モードの間、第1速度で光学アセンブリを回転し、第1速度より遅くてよい第2速度で、プレビューモードの間、回転するように構成され、また、配置され得る。回転アセンブリは、撮像モードの間、40rps~1000rpsの速度で、また、プレビューモードの間、30rps~140rpsの速度で光学アセンブリを回転するように構成し、また、配置してよい。このシステムは、プレビューモードの間に光学アセンブリを直線的に位置決めするように構成することができる。
【0036】
ある態様では、システムは、少なくとも光学アセンブリを引き戻すように構成され、また、配置される引き込みアセンブリを更に有して成る。引き込みアセンブリは、撮像プローブの長尺シャフトを引き戻す(例えば、長尺シャフトと光学アセンブリを一緒に引き戻す)ように構成され、また、配置できる。引き込みアセンブリは、画像データを収集する間、5mm/秒~60mm/秒の速度で光学アセンブリを引き戻すように配置され、また、構成されてよい。引き込みアセンブリは、画像データを収集する間、約40mm/秒の速度で光学アセンブリを引き戻すように配置され、また、構成されてよい。引き込みアセンブリは、画像データの収集中に10mm~150mmの距離で光学アセンブリを引き戻すように構築され、配置されることができる。引き込みアセンブリは、画像データの収集中に約40mmの距離で光学アセンブリを引き戻すように構築され、また、配置され得る。引き込みアセンブリは、画像データの収集中に2秒~15秒の時間で光学アセンブリを引き戻すように構成され、また、配置され得る。
【0037】
ある態様では、システムは、操作パラメータを調節するように構成されるアルゴリズムを更に有して成る。操作パラメータは、回転可能光学コアおよび/または光学アセンブリの回転速度のような回転関連パラメータ;引き戻しの速度、距離、スタート位置、終了位置、および/または引き戻し開始タイミングのような撮像プローブの長尺シャフトおよび/または光学アセンブリの引き戻しパラメータ;光学アセンブリの位置のような位置パラメータ;フレーム当たりのライン数のようなライン間隔パラメータ;血管直径に対する表示サイズの拡大縮小のような画像表示パラメータ;撮像プローブの構造パラメータ;適切な屈折率を決めるように構成される、生理食塩水対造影剤比のような注入物(injectate)のパラメータ;供給パワー(出力)および/または供給する光の周波数のような光源関連パラメータ;ならびにこれらの組み合わせを含んで成ってよい。アルゴリズムは、引き戻しパラメータ:撮像プローブの長尺シャフトの引き戻しを開始するトリガーに関するパラメータ;ルーメンの清浄状態に基づいて調整する引き戻しパラメータ;インジェクタからの信号に基づいて調整する引き戻しパラメータ;収集した画像データに基づいて調整するプルバックパラメータ;アームのパス長さのような撮像プローブパラメータ;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択されるパラメータを含んで成ってよい。
【0038】
ある態様では、システムは、収集された画像データに基づいて1またはそれより多くの画像を表示するように構成されるディスプレイを更に有して成る。ディスプレイは、収集された画像データに基づいてビデオを表示することができる。ディスプレイは、250フレーム/秒またはそれより少ないフレーム速度で画像を表示するように構成されていてよい。
【0039】
ある態様では、システム(例えば撮像プローブまたは他のシステム要素)は、機能的要素を更に有して成る。機能的要素は、少なくとも2つの機能的要素であってよい。機能的要素は、センサ、トランスデューサおよびこれらの組み合わせから成る群から選択される要素を含むことができる。機能的要素は、信号を生成するように構成されるセンサを有して成ってよい。機能的要素は、生理学的センサ;圧力センサ;ひずみゲージ;位置センサ;GPSセンサ;加速度計;; 温度センサ;磁気センサ;化学センサ;生化学センサ;タンパク質センサ;流れセンサ(例えば超音波流れセンサ);ガス検出センサ(例えば超音波気泡検出器);音響センサ(例えば超音波センサ);ならびにこれらの組み合わせから成る群から選択されるセンサを有して成ってよい。センサは、圧力センサ(例えば血圧センサ);血液ガスセンサ;流れセンサ(例えば血流センサ);温度センサ(例えば血液または他の組織の温度センサ);ならびにこれらの組み合わせから成る群から選択される生理学的センサを含んでよい。センサは、血管経路状況(例えば2Dまたは3Dの血管経路構造) に関する信号を発生するように構成される位置センサを有して成ってよい 。センサは、磁気センサを有して成ってよい。センサは流れセンサを有して成ってよい。システムは、センサによって生成する信号を処理するように構成されるアルゴリズムを更に有して成ってよい。機能的要素は、トランスデューサを有して成ってよい。機能的要素は、組織を除去するのに十分な熱を供給するように構成される加熱要素のような加熱要素;組織を除去するために低温エネルギを供給するように構成される要素のような冷却要素;超音波トランスデューサのような音響トランスデューサ;振動トランスデューサ;およびこれらの組み合わせから成る群から選択されるトランスデューサを有して成ってよい。機能的要素は、圧力リリーフバルブを有して成ってよい。機能的要素は、少なくとも1つのサイドホール(側方の孔)を有して成ってよい。機能的要素は、可視化可能なマーカーを含むことができる。機能的要素は、展開可能な機能的要素を含むことができる。機能的要素は、配置可能な機能的要素を含むことができる。撮像プローブは機能的要素を含むことができる。機能アセンブリは光学アセンブリに近接していてよい。システムは、コンソールを更に有して成ってよく、コンソールは機能的要素を有して成ってよい。システムは、インジェクタ(注入器)を更に有して成ってよく、インジェクタは、機能的要素を有して成ってよい。
【0040】
ある態様では、システムは、少なくとも1つのデリバリデバイスに注入物を供給するように構成され、また、配置されるインジェクタを更に有して成る。インジェクタは、フラッシング手順を実施するために流体を供給するように構成されていてよい。フラッシング手順は、供給すべき注入物の所定の体積;注入物を供給する間の所定の時間;撮像プローブの長尺シャフトを引き戻す前の時間から画像データの収集が完了するまでの所定の時間;ならびにこれらの組み合わせから成る群から選択されるパラメータに基づいて実施してよい。システムは、インジェクタによって供給される1またはそれより多くの流体を有して成ってよい。注入物は、以下からなる群から選択された流体を含むことができる:光学的に透明な材料;生理食塩水;可視化可能な材料;造影剤;デキストラン(Dextran);超音波反射材料、磁性材料;およびこれらの組み合わせ。注入物は、生理食塩水および造影剤を含んで成ってよい。注入物は、少なくとも20%の造影剤を含んで成ってよい。インジェクタは第1リザーバと第2リザーバとを備え、注入物は第1リザーバからの第1流体および第2リザーバからの第2流体を有して成ってよい。インジェクタは、種々の割合で第1流体および第2流体を供給するように構成してよい。
【0041】
本発明のコンセプトのもう1つの要旨に基づいて、画像形成方法は、次の事項を有して成る:
(a)本願のいずれかの請求項に記載に基づいて撮像プローブを選択すること、
(b)少なくとも1つのデリバリデバイスを選択すること、
(c)患者の血管内で第1デリバリデバイスを進めることであって、第1デリバリデバイスは、第1遠位端部を有して成る第1デリバリカテーテルを有して成ること、
(d)撮像プローブの光学アセンブリが患者部位に近接して位置するように第1デリバリカテーテル内で撮像プローブを進めること、
(e)撮像プローブの長尺シャフトを引き戻し引き戻しの間、患者部位の画像データを収集すること、および
(f)収集した画像データに基づいて1またはそれより多くの画像を形成すること。
光学アセンブリは、画像データの収集中に第1デリバリカテーテル内に配置されてよい。第1デリバカテーテルは、透明セグメントを有して成ってよく、光学アセンブリは、画像データの収集中に透明セグメント内に存在することができる。光学アセンブリは、画像データの収集の間、第1デリバリカテーテルの遠位端部に対して遠位に配置してよい。
【0042】
ある態様では、患者部位は、患者の首の動脈、患者の首の静脈;患者の頭の動脈;患者の頭の静脈;患者の脳の動脈;患者の脳の静脈;およびこれらの組み合わせから成る群から選択される血管を有して成る。
【0043】
ある態様では、患者部位は、患者の脊椎の近傍の1またはそれより多くの箇所である。
【0044】
ある態様では、画像データは、患者部位の血管の壁組織;患者部位の近傍の血栓;患者部位の近傍の閉塞性物質;光学アセンブリが配置される血管の血管外部;光学アセンブリが配置される血管の外側の組織;光学アセンブリが配置される血管のルーメンの外側に位置する細胞外付着物;およびこれらの組み合わせからなる群から選択される組織を表すデータを含む。
【0045】
ある態様では、工程(e)は、患者部位に近接して配置されるデバイスの画像データを収集することを更に含み、工程(f)において形成される画像は、配置されたデバイスの1またはそれより多くの画像を含んで成る。配置されるデバイスには、フローダイバータ;動脈瘤修復インプラント;ステント;カバードステント;コイルおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるデバイスを有して成る。工程(e)は、インプラント配置手順の画像データを収集することを含んでよく、工程(f)で形成される画像はインプラント配置手順の1またはそれより多くの画像を更に含んで成ってよい。工程(e)は、処置デバイスの画像データを収集することを更に含んで成ってよく、工程(f)で形成される画像は、処置デバイスの1またはそれより多くの画像を更に含んで成ってよい。工程(f)は、処置手順の1またはそれより多くの画像を形成することを更に有して成ってよい。
【0046】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、撮像プローブを滑動的に受容するように構成され、また、配置される少なくとも1つのデリバリカテーテルを有して成る。この少なくとも1つのデリバリカテーテルは、6Fr~8Frのガイドカテーテル、5Fr~6Frの中間カテーテル、0.0165インチ~0.027インチ(例えば0.021インチ~0.027インチ)の内径を有するマイクロカテーテル、およびこれらの組み合わせから成る群から選択されるカテーテルを有して成ってよい。少なくとも1つのデリバリデバイスは、少なくとも第1ガイドワイヤを更に有して成ってよい。少なくとも1つのデリバリデバイスは、第1ガイドワイヤの外径より小さい外径を有する少なくとも第2ガイドワイヤを更に有して成ってよい。
【0047】
ある態様では、第1デリバリカテーテルは、近位端部、遠位端部およびこれらの間のルーメンを有して成り、撮像プローブは、第1デリバリカテーテル内で進むことができる。工程(b)の間、第1デリバリカテーテルの遠位端部は、患者部位内に少なくとも部分的に位置する箇所まで進めることができ、工程(d)の間、第1デリバリカテーテルは、引き戻し工程(e)を実施する前に光学アセンブリを露出させるように引き戻すことができる。工程(e)において、光学アセンブリは、画像データを収集する間、第1デリバリカテーテルの遠位端部に対して遠位側にとどまることができる。工程(b)において、第1デリバリカテーテルの遠位端部は、患者部位に対して近位の位置まで進めることができ、工程(e)において画像データを収集する間、光学アセンブリは、第1デリバリカテーテルの遠位端部に対して遠位にとどまることができる。工程(b)の間、第1デリバリカテーテルの遠位端部は、患者部位内に少なくとも部分的に位置する箇所まで進めることができ、工程(e)において画像データを収集する間、光学アセンブリは、第1デリバリカテーテル内にとどまることができる。第1デリバリカテーテルは、透明セグメントを有して成ってよく、光学アセンブリは、工程(e)において画像データを収集する間、透明セグメント内にとどまることができる。
【0048】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、第1ガイドワイヤおよび0.0165インチ~0.027インチ(例えば0.021インチ~0.027インチ)の内径を有するマイクロカテーテルを有して成り、方法は、患者部位内またはその遠位の箇所まで第1ガイドワイヤを進める工程、患者部位内またはその遠位の箇所まで第1ガイドワイヤ上でマイクロカテーテルを進める工程、第1ガイドワイヤを除いて、患者部位内またはその遠位の箇所までマイクロカテーテルを介して撮像プローブを挿入する工程、マイクロカテーテルを引き戻して光学アセンブリを露出させる工程、および工程(e)の画像データ収集の間、光学センブリを引き戻しながら、マイクロカテーテルまたはもう1つのデリバリカテーテルの少なくとも1つを通じてフラッシングする工程を含んで成る。この方法は、マイクロカテーテルから撮像プローブを除去すること、および第1デリバリカテーテルを介して第2ガイドワイヤを挿入することを更に含んでよい。第1ガイドワイヤは、第2ガイドワイヤであってよい。第2ガイドワイヤは、第1ガイドワイヤと異なるガイドワイヤを有して成ってよい。患者部位は、動脈瘤、狭窄部、血栓部、インプラントおよびこれらの組み合わせから成る群からの選択される部位を含んで成ってよく、撮像プローブは、少なくとも患者部位内で進むことができる。
【0049】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、第1ガイドワイヤおよび0.0165インチ~0.027インチ(例えば0.021インチ~0.027インチ)の内径および透明セグメントを有して成る遠位部分を有するマイクロカテーテルを有して成り、方法は、患者部位内またはその遠位の箇所まで第1ガイドワイヤを進める工程、患者部位内またはその遠位の箇所まで第1ガイドワイヤによってマイクロカテーテルを進める工程、第1ガイドワイヤを除いて、患者部位内またはその遠位の箇所までマイクロカテーテルを介して撮像プローブを挿入する工程、工程(e)の画像データ収集の間、光学センブリを引き戻しながら、マイクロカテーテルまたはもう1つのデリバリカテーテルの少なくとも1つを介してフラッシングする工程を含んで成り、光学アセンブリは、マイクロカテーテルの透明セグメント内にとどまる。この方法は、マイクロカテーテルから撮像プローブを除去すること、および第1デリバリカテーテルを介して第2ガイドワイヤを挿入することを更に含んでよい。第1ガイドワイヤは、第2ガイドワイヤであってよい。第2ガイドワイヤは、第1ガイドワイヤと異なるガイドワイヤであってよい。患者部位は、動脈瘤、狭窄部、血栓部、インプラントおよびこれらの組み合わせから成る群からの選択される部位を含んで成ってよく、撮像プローブは、少なくとも患者部位内で進むことができる。
【0050】
ある態様では、第1デリバリカテーテルは、1またはそれより多くのサイドホールを含む遠位部分を含み、方法は、フラッシング手順で注入物を供給することを更に含んで成り、注入物に1またはそれより多くの再度ホールを通過させる(例えば、注入物は1またはそれより多くのサイドホールを介して第1デリバリカテーテルのルーメンを出る)。第1デリバリカテーテルは、0.027インチまたはそれより小さい内径を有するマイクロカテーテルであってよい。
【0051】
ある態様では、患者部位の近医の箇所まで第1デリバリカテーテルを進め、方法は、第1デリバリカテーテルの遠位端部を越えて撮像プローブの光学アセンブリを進めることを含んで成る。
【0052】
ある態様では、方法は、配置可能なデバイスを配置することを更に含んで成る。配置可能なデバイスは、フローダイバータ;パイプライン・フローダイバータ;サーパス・フローダイバータ;塞栓コイル;ステント; ウイングスパン(Wingspan、商標)ステント;カバードステント; 動脈瘤処置治療インプラント;およびこれらの組み合わせから成る群から選択されるデバイスであってよい。患者部位は、配置されたデバイスを有して成ってよく、あるいは配置するデバイスを配置する部位であってよく、方法は、患者部位に撮像プローブの光学アセンブリを進めること、患者部位の画像データを収集すること、収集した画像データを解析すること、および解析に基づいて配置可能デバイスを配置することを含んで成ってよい。解析によって、配置可能なデバイスの選択、配置可能なデバイスの多孔性の選択、配置可能なデバイスの被覆度(例えば、配置可能なデバイスの金属または他の材料によって覆われる血管部の表面積のパーセンテージ)の選択、配置可能なデバイスの孔密度の選択、配置可能なデバイスの直径の選択、配置可能なデバイスの長さの選択、配置可能なデバイスを配置する箇所の選択、一旦配置した配置可能なデバイスを拡張する場合の膨張パラメータ、一旦配置した配置可能なデバイスの再配置、配置すべき配置可能な第2デバイスの選択、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される配置パラメータを修正できる。
【0053】
ある態様では、この方法は、光学アセンブリを用いて患者部位にアクセスすること、配置されたデバイスの画像データを収集すること、画像データを解析し、少なくとも1つの配置問題を確認すること、および配置されたデバイスの配置状態を調節することを含む。確認される配置問題は、配置されたデバイスの位置が間違っていること、配置されたデバイスの不適切な拡張、気泡の存在およびこれらの組み合わせから成る群から選択される問題を含んで成ってよい。
【0054】
ある態様では、この方法は、第1デリバリカテーテル内に撮像プローブがとどまりながら、第1デリバリカテーテルを通って診断および/または処置デバイスを進めることを更に含んで成る。第1デリバリカテーテルは、0.050インチ~0.085インチの内径を有してよい。第1デリバリカテーテルは、0.053インチ~0.072インチの内径を有してよい。第1デリバリカテーテルは、0.070インチ~0.072インチの内径を有してよい。診断および/または処置デバイスを工程(c)の前に第1デリバリカテーテル内で進めることができる。診断および/または処置デバイスを工程(c)の後で第1デリバリカテーテル内で進めることができる。診断および/または処置デバイスは、外径が0.035インチまたはそれより小さくてよい。診断および/または処置デバイスは、外径が0.030インチまたはそれより小さくてよい。診断および/または処置デバイスは、外径が0.025インチまたはそれより小さくてよい。診断および/または処置デバイスは、外径が0.020インチまたはそれより小さくてよい。この方法は、フラッシング材料の供給を自動的に検知することを更に含んでよい。診断および/または処置デバイスは、動脈瘤を処置する1またはそれより多くのコイルを供給するように構成された処置デバイスを有して成ってよい。診断および/または処置デバイスは、血栓を除去するように構成された処置デバイスを有して成ってよい。診断および/または処置デバイスは、ステントを供給するように構成された処置デバイスを有して成ってよい。処置デバイスは、カバードステントを供給するように構成されていてよい。この方法は、診断および/または処置デバイスを用いた医療的手順を実施すること、画像データの評価を実施すること、画像データに基づいて追加の医療的手順が望ましいか否かを判断することを更に含んでよい。画像データの評価は、医療手順の前、間および/または後に、患者部位SPの2Dおよび/または3D画像をレビューすることを含んでよい。画像データの評価は、手順の間、患者に配置したインプラントの2Dおよび/または3D画像を評価することを含んでよい。評価によって、十分な閉塞、コイルまたはカバードステントの配置による動脈瘤の十分な閉塞、組織に対するインプラントの適切な配置、本来の血管における適切な流れ、およびこれらの組み合わせの少なくとも1つまたはそれより多くを判断できる。この方法は、追加の医療的手順を実施すること、および追加の医療的手順に関して追加の画像データを集めることを更に含んでよい。追加の医療的手順は、1またはそれより多くのインプラントの埋め込み(または配置)、インプラントの追加の拡張およびこれらの組み合わせから成る群から選択される手順であってよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
本発明のコンセプトに基づく態様の上述および他の目的、特徴ならびに利点は、添付図面に示すような好ましい態様のより詳細な説明から明かであろう。図面において、同様の参照符号は、同じまたは類似の要素を表す。図面は、必ずしも原寸通りではなく、その代わりに、好ましい態様の原理を説明するに際して強調して示している。
【0056】
【
図1】
図1は、本発明のコンセプトに基づく、撮像プローブおよび1またはそれより多くのデリバリデバイスを有して成る撮像システムの模式図である。
【0057】
【
図1A】
図1Aは、本発明のコンセプトに基づく、
図1の撮像プローブのシャフトの遠位部分の拡大図である。
【0058】
【
図2】
図2は、本発明のコンセプトに基づく、画像を形成する方法のフローチャートである。
【0059】
【
図3】
図3は、本発明のコンセプトに基づく、撮像プローブおよびデリバリカテーテルを有して成るシステムの部分側面図であり、撮像プローブは、デリバリカテーテルの外側に配置された状態で、画像データを収集するように構成された光学アセンブリを有して成る。
【0060】
【
図4A-B】
図4Aおよび
図4Bは、本発明のコンセプトに基づく、画像プローブおよびデリバリカテーテルを有して成るシステムの2つの構造を示す部分的に断面を示す側面図であり、撮像プローブは、デリバリカテーテルの遠位部分内に配置された状態で、画像データを収集ルするように構成された光学アセンブリを有して成る。
【0061】
【
図5】
図5は、本発明のコンセプトに基づく、経皮的に患者に挿入されたシステムの解剖図である。
【0062】
【
図6A-E】
図6A-Eは、本発明のコンセプトに基づく、画像を形成する一連の工程を内部が分かるように模式的に示す図であり、画像データを収集する前に、デリバリカテーテルの遠位端部を越えて撮像プローブを進めることを含む。
【0063】
【
図7A-E】
図7A-Eは、本発明のコンセプトに基づく、画像を形成する一連の工程を内部が分かるように模式的に示す図であり、画像データを収集する前に、撮像プローブの光学アセンブリを露出させるようにデリバリカテーテルを引き戻すことを含む。
【0064】
【
図8A-D】
図8A-Dは、本発明のコンセプトに基づく、画像を形成する一連の工程を内部が分かるように模式的に示す図であり、撮像プローブの光学アセンブリがデリバリカテーテル内に位置する状態で、画像データを収集することを含む。
【0065】
【
図9A-C】
図9A-Cは、本発明のコンセプトに基づく、画像を形成する一連の工程を内部が分かるように模式的に示す図であり、撮像プローブ上で撮像すべき患者部位にデリバリカテーテルを進めることを含む。
【0066】
【
図10A-E】
図10A-Eは、本発明のコンセプトに基づく、画像を形成する一連の工程を内部が分かるように模式的に示す図であり、撮像プローブを挿入する前に、より大きいデリバリカテーテルからより小さいデリバリカテーテルを除去することを含む。
【0067】
【
図11】
図11は、本発明のコンセプトに基づくシステムの模式図であり、システムは、撮像プローブおよび透明セグメントを有するシャフトを有して成るデリバリカテーテルを有して成る。
【0068】
【
図12】
図12は、本発明のコンセプトに基づくシステムの内部が分かるように模式的に示す図であり、システムは、撮像プローブおよびフラッシング流体を供給するサイドホールを含むデリバリカテーテルを有して成る。
【0069】
【
図13】
図13は、本発明のコンセプトに基づくシステムを模式的に示す図であり、システムは、撮像プローブ、回転アセンブリおよび引き戻しアセンブリを有して成る。
【0070】
【
図14】
図14は、本発明のコンセプトに基づく撮像プローブを第2デバイスと横並び状態で内部が分かるように模式的に示す図である。
【0071】
【
図15】
図15は、本発明のコンセプトに基づく、第2デバイスと横並び状態で撮像プローブを使用して画像を形成する方法のフローチャートである。
【図面に示す態様の詳細な説明】
【0072】
本明細書にて用いる用語は、特定の態様を説明するためのものであって、本発明のコンセプトを限定することを意図するものではない。更に、本発明のコンセプトの態様は、複数の新規な特徴を含むことがあり、そのような特徴のひとつだけが本発明のコンセプトの望ましい特性に寄与するものではないし、また、本明細書にて説明するコンセプトを実施するために不可欠であるものではない。本明細書で用いる単数であると理解できる用語は、文脈において明らかに断らない限り、複数の場合も同様に含む。
【0073】
更に、用語「有して成る、または含んで成る(comprising)」(もしくはこれに類する用語)、用語「有する(having)」(もしくはこれに類する用語)、用語「含む(including)」(もしくはこれに類する用語)、あるいは「含有する(contain)」(もしくはこれに類する用語)は、本明細書にて使用する場合、説明する特徴、数、工程、操作、構成および/または要素が存在することを意味し、1またはそれより多くの他の特徴、数、工程、操作、要因、要素および/またはグループが存在することを除外するものではないと理解されよう。
【0074】
更に、第1、第2、第3などの用語は、本明細書で使用する場合、種々の限定(または特徴)、構成、要素、領域、層および/またはセクションを説明するために用いる場合があるが、これらの制約、構成、要素、領域、層および/またはセクションは、そのような用語によって限定されるものではないことが理解されよう。これらの用語は、ひとつの限定事項、構成、要素、領域、層またはセクションを他のそのようなものから区別するために使用するに過ぎない。従って、後述の第1の限定、構成、要素、領域、層またはセクションは、本出願の教示を逸脱することなく、第2の限定事項、構成、要素、領域、層および/またはセクションと称することができるであろう。
【0075】
要素が、もう1つの要素「の上に」、「に取り付けられ」、「に接続され」または「に結合され」等と説明する場合、直接その他の要素の「上に」または「に接続され」または「に結合され」ていてよく、あるいは1またはそれより多くの介在要素が存在してよいことが更に理解されよう。逆に、要素が「直接上に」、「直接取り付けられ」、「直接接続され」または「直接結合され」と説明する場合、介在要素は存在しない。要素間の関係を説明するための他の用語(例えば「間に」vs.「直接的に間に」、「隣接して」vs.「直接隣接して」等)は、同様に解釈すべきである。
【0076】
第1要素が第2要素の「中に」、「上に」および/または「内に」と説明する場合、第1要素は、第2要素の内部空間内に位置する、第2要素の一部分内に(例えば第2要素の壁内に)位置する、第2要素の外側および/または内側表面に位置する;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせであってよいと更に理解されよう。
【0077】
空間的に相対的な用語、例えば「下に」、「下方に」、「低く」、「上方に」、「高く」およびこれらに類似する用語は、例えば図示するように、要素および/または特徴の別の要素および/または特徴に対する関係を説明するために使用する場合がある。この空間的に相対的な用語は、図示するような向きに加えて、使用および/または操作におけるデバイスの種々の向きを包含することを意図していることが理解されよう。「例えば」、図面においてデバイスを反転する場合、他の要素または特徴の「下方に」および/または「下に」と説明されている要素は、他の要素または特徴の「上方」の向きになる。この要素は、他の向き(例えば90°または他の角度で回転した向き)であってもよく、本明細書で使用する空間的に相対的な表現は適切に解釈されよう。
【0078】
用語「および/または」は、本明細書で使用する場合、2つの特定される特徴または要素のそれぞれの特徴が他のものと一緒に、あるいは他のものとは別であると解釈すべきである。例えば、「Aおよび/またはB」は、(i)A、(ii)B、ならびに(iii)AおよびBのそれぞれの開示であり、本明細書ではそれぞれが個々に開示されていると理解すべきである。
【0079】
「室内圧力」は、本明細書で説明する場合、本発明のコンセプトのシステムおよびデバイスの周囲の環境における圧力を意味する。正圧は、室内圧力より大きい圧力またはもう一つの他の圧力より大きい圧力、例えばバルブのような流体パスの要素を横切る正の差圧を含む。陰圧は、室内圧力より小さい圧力、またはもう一つの他の圧力より小さい圧力、例えばバルブのような流体パスの要素を横切る負の差圧を含む。陰圧は、真空を含み得るが、真空より低い圧力を意味するものではない。本明細書において、「真空」なる用語は、完全または部分的な真空、あるいは本明細書で説明するいずれかの負の圧力を意味するものとして使用する。
【0080】
用語「直径」は、本明細書において非円形の形状のものを説明するために使用する場合、説明する形状を近似する仮想的な円の直径と解釈すべきである。例えば、断面、例えば要素の断面を説明する場合、「直径」は、説明する要素の断面積と同じ断面積を有する仮想的な円の直径を意味すると解釈すべきである。
【0081】
要素の「メジャー軸」および「マイナー軸」なる用語は、本明細書において使用する場合、その要素を完全に包囲できる、最も体積が小さい仮想的な円筒の長さおよび直径をそれぞれ意味する。
【0082】
用語「トランスデューサ」は、本明細書では、エネルギまたはいずれかの入力を受け入れ、出力を提供するいずれかの要素または要素の組み合わせを意味すると解釈すべきである。例えば、トランスデューサは、電気エネルギを受け取り、(例えば、電極のサイズに基づいて)電気エネルギを組織に分配することができる。ある構成では、トランスデューサは、電気信号をいずれかの出力、例えば光(例えば、トランスデューサは発光ダイオードまたは電球を有して成る)、音(トランスデューサは超音波エネルギを供給するように構成された圧電結晶を有して成る)、圧力、熱エネルギ、低温エネルギ、化学エネルギ、機械的エネルギ(例えばトランスデューサはモータまたはソレノイドを有して成る)、磁気エネルギ、および/または種々の電気信号(例えば、Bluetoothまたは他の無線通信素子)に変換する。代替的にまたは付加的に、トランスデューサは、物理量(例えば物理量の変動)を電気信号に変換できる。トランスデューサは、エネルギおよび/または薬剤を組織に供給するいずれかの要素を含み得、例えば、電気エネルギを組織に供給するように構成されたもの(例えば1またはそれより多くの電極を有して成るトランスデューサ)、組織に光エネルギを供給するように構成されたもの(例えばレーザー、発光ダイオードおよび/またはレンズまたはプリズムのような光学要素を有して成るトランスデューサ)、組織に機械的エネルギを供給するように構成されたもの(例えば組織動作要素を有して成るトランスデューサ)、音響エネルギを組織に供給するように構成されたもの(例えば圧電結晶を有して成るトランスデューサ)、化学エネルギを供給するように構成されたもの、電磁エネルギを供給するように構成されたもの、磁気エネルギを供給するように構成されたもの、およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせが挙げられる。
【0083】
用語「患者部位」は、本明細書で使用する場合、患者内の箇所を意味し、例えば血管(例えば心臓の動脈または静脈のような動脈または静脈)のような身体導管内の箇所、または消化管(例えば、食道、胃または腸)のセグメント、あるいは器官内の箇所を意味する。「患者部位」は、脊椎内の、例えば硬膜外腔内または髄腔内などの箇所を意味する場合もある。患者部位は、動脈瘤、狭窄、血栓および/またはインプラントの1つまたはそれより多くのものを含む箇所を含み得る。
【0084】
用語「神経部位」は、本明細書で使用する場合、患者の頸部、頭部または脳内の箇所のように:脳に対して近位の患者部位を意味する。神経部位は、脳に対して近位の箇所、例えば動脈瘤、狭窄、血栓および/またはインプラントの1またはそれより多くのものを含み得る。
【0085】
用語「近位」は、本明細書で使用する場合、引用する要素または他の箇所に相対的に近接する、要素上の、要素中の、および/または要素内の箇所を含む。
【0086】
用語「透明」および「光学的に透明」は、本明細書で使用する場合、本発明のコンセプトに基づく撮像システムまたはプローブの1またはそれより多くの要素によって(例えば患者部位の画像データを収集するために)供給される、および/または集められる光に対して相対的に透明である(例えば不透明でない)材料の性質を意味する。
【0087】
本発明のコンセプトのある特徴を、明確にするために独立した態様の内容で説明するが、これらは、単一の態様において組み合わせて用いてもうよいことが理解されよう。逆に、本発明のコンセプトの種々の特徴は、簡単のために、単一の態様の説明で記載するが、これらは、独立して、あるいはいずれかの適切なサブコンビネーションで用いることもできる。例えば、(独立項であろうと、従属項であろうと、)特許請求の範囲において記載の全ての特徴は、何れの所定のように組み合わせてもよいことが理解されよう。
【0088】
本発明のコンセプトは、撮像プローブ(例えば光学的撮像プローブ)および/または1もしくはそれより多くのデリバリデバイス(例えばデリバリカテーテルおよび/またはガイドワイヤ)を有して成る撮像システムを含む。撮像プローブは、患者部位に対して近傍に配置して、(先に規定したように)患者部位(例えば神経部位、脊椎部位、心臓部位および/または他の患者部位)から画像データを収集するように構成できる。撮像プローブは、ルーメンを含む長尺シャフトを有して成る。ある態様では、回転可能光学コアおよび遠位に配置される光学アセンブリをプローブシャフトのルーメン内に配置する。本発明のコンセプトは、デリバリカテーテルおよび/またはガイドワイヤのようなデリバリデバイスの1またはそれより多くを用いて、患者部位、例えば神経部位または心臓部位に撮像プローブを導入する方法を更に含む。ある態様では、撮像プローブを、ガイドワイヤを用いて進めることなく、患者部位にデリバリカテーテル中を通して撮像プローブを進める。
【0089】
図1を参照すると、本発明のコンセプトに基づく、撮像プローブおよび1またはそれより多くのデリバリデバイスを有して成る撮像システムの模式図が示されている。システム10がオプティカル・コヒーレンス・トモグラフィ(Optical Coherence Tomography、OCT)撮像システムを有して成る場合のように、画像データを収集して、記録データに基づいて画像を形成するように、システム10が構築され、また、配置されている。システム10は、撮像プローブ100と、少なくとも1つのデリバリカテーテル、例えば少なくとも1つのデリバリカテーテル50および/または少なくとも1つのガイドワイヤ60を有して成る。システム10は、撮像プローブに操作可能に取り付けられるように構成されるコンソール200を有して成ってよい。システム10は、1またはそれより多くの流体、例えば、フラッシング流体、撮像造影剤(例えば放射線不透過性造影剤、以下、「造影剤」と呼ぶ)および/または他の流体(例えば示すような注入物305)を注入するように構成できるインジェクタ300のような流体インジェクタを更に有して成ってよい。システム10は、インプラント・デリバリデバイス80を介して患者に配置することができるインプラント85のようなインプラントを更に有して成ってよい。システム10は、患者を処置するように構成されたデバイス、処置デバイス91を更に有して成ってよく、これは、狭窄部位を拡張する、狭窄物質(例えば血栓)を除去する、および/または患者の病気もしくは障害を処置するように構成することができるデバイスを更に有して成ってよい。システム10は、図示する撮像デバイス92のような第2撮像デバイスを更に有して成ってよい。
【0090】
撮像プローブ100は、近位端部111、遠位端部119、中間部分110、および遠位部分118を有して成る長尺シャフト、シャフト110を有して成る。シャフト110の近位端部111にコネクタ、コネクタ102、例えばプローブ100をコンソール200に操作可能に取り付けられるように構成されたコネクタが配置されている。撮像プローブ100は、患者の画像(例えば、撮像プローブ100のシャフト110を引き戻す時に形成される3次元画像)を提供するように構成されている。ある態様では、撮像プローブ100および/またはシステム10の要素は、本願と同時継続している、本出願人の米国仮出願第62/148355号(2015年4月29日出願、発明の名称「神経学用マイクロ-光学プローブ(Micro-Optic Probes for Neurology)」)において説明されている同様の要素と構成および配置が同様であり、ここで、この出願を引用することによって、この出願の内容は、全て本明細書に組み込まれる。
【0091】
撮像プローブ100は、
図5、
図6A-E、
図7A-E、
図8A-D、
図9A-C、
図10A-Eまたは
図12に示す患者部位PSのような患者部位から画像データを収集するように構成され、また、配置される。これらの態様では、遠位部分118は、血栓のような閉塞物質を含む患者部位またはインプラントを含む患者部位のような患者部位を通過するように構成できる。ある態様では、プローブ100は、患者の首の動脈;患者の首の静脈;患者の頭の動脈;患者の頭の静脈;患者の脳の動脈;患者の脳の静脈;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される神経部位のような神経部位から画像データを収集するように構成され、また、配置される。ある態様では、プローブ100は、心臓の動脈、心臓の静脈、心臓の心房; 心臓の心室; およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される心臓の部位のような心臓部位から画像データを収集するように構成され、また、配置される。ある態様では、プローブ100は、患者の脊椎に沿って、あるいはその近傍から画像データを収集するように構成され、また、配置される。ある態様では、プローブ100は、患者部位の血管の壁組織、患者部位の近傍の血栓、患者部位の閉塞物質、光学アセンブリ130を配置する血管の外側の血管、光学アセンブリ130を配置する血管の外側の組織、光学アセンブリ130を配置する血管のルーメンの外側の(例えば血管壁の内部および/または外部の)細胞外沈着物、および1またはそれより多くのこれらの組み合わせから成る群から選択される組織から画像データを収集するように構成され、また、配置される。これに代えて、または加えて、光学アセンブリ130は、配置された(またはインプラントされた)デバイス(例えば一時的または長期的に配置されたデバイス)、例えば後述のインプラント85または患者に予め配置されたデバイスから画像データを収集するように構成され、また、配置できる。ある態様では、光学アセンブリ130は、インプラントを患者に配置する配置手順に関して画像データ(例えば配置の間に収集されるリアルタイムのデータ)を収集するように構成して、また、配置する。光学アセンブリ130は、ステントリトリーバ(また、「ステントリーバ(stentriever)として知られる」)、塞栓コイルのような塞栓デバイス、閉鎖デバイス、フローダイバータ、およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択されるデバイスのようなインプラントまたは他の処置デバイスの配置に関する位置および/または展開データを含むインプラントデータを収集するように構成され、また、配置できる。ある態様では、光学アセンブリ130は、インプラント85の配置、あるいは刺激素子、例えば脳の近傍に配置する電極または他の刺激素子(例えば脳深部または他の脳の箇所に配置する電極)もしくは脊椎の近傍に配置する刺激素子(例えば脊椎組織を刺激することにより脊椎を処置するように構成される刺激素子)を有して成る他のデバイスの位置に関するデータを収集するように構成され、また、配置される。インプラント85の配置(implantation)は、収集したデータの解析(例えば、収集したデータのアルゴリズムによる解析)に基づいて実施できる。この解析は、配置可能なデバイスの選択(例えばインプラント85の選択)、配置可能なデバイスの多孔度の選択、配置可能なデバイスの被覆率(例えば配置可能なデバイスの金属または他の材料によって覆われている血管の表面積のパーセンテージ)の選択、配置可能なデバイスの孔密度の選択、配置可能なデバイスの直径の選択、配置可能なデバイスの長さの選択、配置可能なデバイスを配置する箇所の選択、一旦配置した配置可能なデバイスの拡張パラメータ、一旦配置した配置可能デバイスの再配置、配置すべき第2インプラントの選択およびこれらの組み合わせから成る群から選択される配置パラメータの修正に使用できる。配置の調節は、解析によって確認される1またはそれより多くの事項、例えばインプラントデバイスの配置間違い、インプラントデバイスの不適切な展開、気泡の存在およびこれらの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くの事項に基づいて実施できる。
【0092】
ある態様では、光学アセンブリ130は、処置デバイス、例えば患者の処置手順の間における、後述の処置デバイス91の位置に関するデータを収集するように構成され、また、配置される。
【0093】
デリバリカテーテル50は、1またはそれより多くのデリバリカテーテル、例えば図示するデリバリカテーテル50a、50b、50c~50nを有して成ってよい。デリバリカテーテル50は、
図1に示すデリバリカテーテル50aが血管イントロデューサ、デリバリカテーテル50
INTROを有して成る場合のように、血管イントロデューサを含んでよい。他のデリバリカテーテル50は、血管イントロデューサを患者の皮膚を介して配置した後、デリバリカテーテル50
INTROを通して患者に挿入できる。2またはそれより多くのデリバリカテーテル50は、第1デリバリカテーテル50が第2デリバリカテーテルを滑動的に受容し(例えば第2デリバリカテーテルの外径は第1デリバリカテーテルの内径より小さいまたはそれに等しい)、また、第2デリバリカテーテル50が第3デリバリカテーテルを滑動的に受容し(例えば第3デリバリカテーテルの外径は第2デリバリカテーテルの内径より小さいまたはそれに等しい)、等々のように内径(ID)と外径(OD)の組を集合的に有してよい。これらの態様では、段階的により小さい直径のデリバリカテーテル50を用いて、第1デリバリカテーテル50を第1解剖学的位置に進めることができ、第2デリバリカテーテル50を、第1デリバリカテーテルを通って第2解剖学的位置または第1解剖学的位置に対して遠位の、または離れた第2解剖的位置に進めることができる等々、適切に進めることができる。
【0094】
各デリバリカテーテル50は、シャフト51(例えば図示するシャフト51a、51b、51cおよび51n)を有して成り、各シャフトは、遠位端部59(例えば図示する遠位端部59a、59b、59cおよび59n)を有する。コネクタ55(例えば図示するコネクタ55a、55b、55cおよび55n)が、各シャフト51nの近位端部に配置されている。各コネクタ55は、Touhyまたは他のバルブ付きコネクタ、例えば(コネクタ55内に配置された別のシャフトを有するおよび/または有さない)関連するカテーテル50から流体が出るのを防止するように構成されたバルブ付きコネクタを有して成ってよい。各コネクタ55は、関連するカテーテル50から流体を導入するように、および/または関連するカテーテル50から流体を除去するように構成されたポート54(例えばデリバリカテーテル50b、50cおよび50nに図示するように配置されたポート54b、54cおよび54n)のようなポート54を有して成ってよい。ある態様では、後述するように、光学アセンブリ130に近接した箇所から血液または他の望ましくない物質を除くためのように、フラッシング流体を1またはそれより多くのポート54を介して導入する。ポート54は、コネクタ55の側方に配置してよく、ルアーフィッティング(luer fitting)ならびにキャップおよび/またはバルブを有してよい。シャフト51、コネクタ55およびポート54は、それぞれ標準的な材料で構成してよく、介入手順において使用される、市販のイントロデューサ、ガイドカテーテル、診断カテーテル、中間カテーテル、マイクロカテーテルと同様の構造であってよい。
【0095】
各デリバリカテーテルは、コネクタ55からシャフト51の遠位端部59まで延在するルーメン52(デリバリカテーテル50aに示す参照番号52であるが、簡単のため、残りのデリバリカテーテルから除いた)を有して成る。各ルーメン52の直径は、関連するデリバリカテーテル50の内径を規定する。各デリバリカテーテル50は、ルーメン52を経由してガイドワイヤ(例えばガイドワイヤ60)上で進むことができる。ある態様では、デリバリカテーテル50は、
図4Bを参照して後述するようにサイドカーのようにガイドワイヤによるラピッドエクスチェンジ進行(rapid exchange advancement)および引き戻しのために構成されている。ある態様では、プローブ100および少なくとも1つのデリバリカテーテル50は、デリバリカテーテル50が血管のような管を通って進行するように、協力的に構成され、また、配置され、プローブ100は、デリバリカテーテル50によって摺動的に受容され、デリバリカテーテル50を通過して撮像すべき患者部位PSの近傍の箇所(例えば、撮像すべき患者部位PSに対して丁度遠位、その内部および/または丁度近位の箇所)まで進行する。ある態様では、第2デリバリカテーテル50は、第1デリバリカテーテル50によって摺動的に受容され、プローブ100を第2デリバリカテーテル50を通って撮像すべき患者部位PSに対して近接する箇所まで進める。更に他の態様では、3またはそれより多くのデリバリカテーテル50を同軸で相互に挿入し、プローブ100を撮像すべき患者部位PSまで最も内側のデリバリカテーテル50を通って進める。ある態様では、プローブ100は、ガイドワイヤを使用すること無く、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を通って(例えばその中を通ってその先に)進める。
【0096】
デリバリカテーテル50は、イントロデューサ、バスキュラ・イントロデューサ、7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサ、5Fr~7Frの内径または約6.5Frの内径を有するデリバリカテーテルのような(例えば大動脈弓の丁度遠位または近位に遠位端部が位置するように)大動脈弓を通って配置するための(ガイドカテーテルとも呼ばれる)デリバリカテーテル、0.053インチ~0.070インチの内径を有する中間デリバリカテーテルのような、より大きい、先に配置されたデリバリカテーテルを通って挿入するための(中間カテーテルとも呼ばれる)デリバリカテーテル、0.0165インチ~0.027インチの内径を有する(マイクロカテーテルとも呼ばれる)デリバリカテーテル、およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くのデリバリカテーテルを有して成ってよい。ある態様では、デリバリカテーテル50は、7Fr~9Frの内径または約8Frの内径を有するイントロデューサのようなイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル50
INTROを有して成る。デリバリカテーテル50は、5Fr~7Frの内径または約6.5Frの内径を有する大動脈弓を通って配置するように構成され、また、配置できる第2デリバリカテーテル50
GUIDEのような、第1デリバリカテーテル内に挿入されるように構成され、また、配置される第2デリバリカテーテルを更に有して成ってよい。デリバリカテーテル50は、0.053インチ~0.070インチの内径を有する第3デリバリカテーテル50
INTERのように、第1デリバリカテーテル50
INTROおよび/または第2デリバリカテーテル50
GUIDEを通って挿入できるように構成され、また、配置される第3デリバリカテーテル50を有して成ってよい。デリバリカテーテル50は、0.0165インチ~0.027インチの内径を有する第4デリバリカテーテル50
MICROのように、第1デリバリカテーテル、第2デリバリカテーテル、および/または第3デリバリカテーテル50を通って挿入できるように構成され、また、配置される第4デリバリカテーテル50
MICROを有して成ってよい。撮像プローブ100は、それが0.070インチより小さい外径を有する場合、例えば撮像プローブ100の少なくとも遠位部分が0.025インチ、0.022インチ、0.018インチ、0.016インチ、0.015インチ、0.014インチに等しいか、それより小さい外径を有する場合のように、第1、第2、第3および/または第4デリバリカテーテル50を通って挿入できるように構成され、また、配置されていてよい。ある態様では、撮像プローブ100の少なくとも遠位部分は、約0.014インチの内径(例えば0.012インチ~0.016インチの内径)を有する。ある態様では、
図2または
図5を参照して後述するように、システム10はプローブ100および1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を有して成る。
【0097】
各デリバリカテーテル50は、光学的に透明なセグメント、例えば光学アセンブリ130により伝達および/または受容される光に対して相対的に透明なセグメント、例えばデリバリカテーテル55nに示し、本明細書で説明する透明セグメント57を有して成ってよい。透明セグメント57は、50cm迄の長さ、例えば1cm~15cmの長さ、または2cmまで、もしくは5cmまでの長さを有してよい。
【0098】
各デリバリカテーテル50は、図示していないスプリング先端部を有して成ってよく、例えばプローブ100のシャフト110に取り付けられると本明細書で説明しているスプリング先端部104を有して成ってよい。
【0099】
ガイドワイヤ60は、例えばガイドワイヤ60a、60b~60nのような1またはそれより多くのガイドワイヤを有して成ってよい。ガイドワイヤ60は、(例えばシャフト110の遠位部分118におけるラピッドエクスチャンジ・ルーメンを介する)プローブ100および/または患者部位PS、例えば神経部位もしくは心臓部位へのデリバリカテーテルの進行(例えば血管内進行)をサポートするように構成され、また、配置される1またはそれより多くのガイドワイヤを有して成ってよい。ガイドワイヤ60は、0.035インチ~0.038インチの外径を有するガイドワイヤ、0.010インチ~0.018インチの外径を有するガイドワイヤ、約200cmの長さを有する長さを有するガイドワイヤのようなアクセス長さを有するガイドワイヤ、約300cmの長さを有するガイドワイヤのようなエクスチェンジ長さを有するガイドワイヤ、175cm~190cmの長さを有するガイドワイヤ、200cm~300cmの長さおよび/または0.014インチ~0.016インチの外径を有するガイドワイヤ、親水性ガイドワイヤ、Stryker Synchro(商標)ガイドワイヤ、Terumoガイドワイヤ(例えばTerumo Glidewire(商標)ガイドワイヤ)、Terumo Traxcess(商標)ガイドワイヤ、X-Celerator(商標)ガイドワイヤ、X-Pedion(商標)ガイドワイヤ、Agility(商標)ガイドワイヤ、Bentson(商標)ガイドワイヤ、Coon(商標)ガイドワイヤ、Amplatz(商標)ガイドワイヤ、およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くのガイドワイヤを有して成ってよい。ある態様では、システム10は、プローブ100および
図2または
図5を参照して後述するような1またはそれより多くのガイドワイヤ60を有して成る。ガイドワイヤ60は、1またはそれより多くの可視化可能部分、例えば放射線不透過性または超音波反射性部分を有して成ってよい。
【0100】
システム10は、デリバリカテーテル50およびガイドワイヤ60の種々の組み合わせおよび構成を有して成ってよい。ある態様では、デリバリカテーテル50は、イントロデューサ(例えば血管用イントロデューサ)を有して成る第1デリバリカテーテル50
INRTOおよびデリバリカテーテル50
INTROを通って挿入される少なくとも2つのデリバリカテーテル50を有して成り、これらのカテーテルは、種々の組み合わせの内径および外径を有し、例えば本明細書にて詳細に説明するように、予め配置したデリバリカテーテル50のルーメン52を通って各デリバリカテーテルを順に挿入することができる。ある態様では、第1デリバリカテーテル50を第1ガイドワイヤ60上で進め、引き続いて、(例えば、第1ガイドワイヤ60を第1デリバリカテーテル50から除いて第2ガイドワイヤ60と置換した後)より小さい外径のデリバリカテーテル50をより小さい外径のガイドワイヤ60上で進める。ある態様では、デリバリカテーテル内に配置した撮像プローブ100により画像データを収集した後(例えば画像データを収集する引き戻しの後)、撮像プローブ100を除去し、ガイドワイヤ60と置換する。このガイドワイヤ60上で追加のデバイス(例えばもう1つのデリバリカテーテル50、処置デバイス91、インプラント・デリバリデバイス80または他のデバイス)を配置できる。ある態様では、プローブ100、1もしくはそれより多くのデリバリカテーテル50および/または1もしくはそれより多くのガイドワイヤ60を、
図2、
図5、
図6A-E、
図7A-E、
図8A-D、
図9A-Cまたは
図10A-Eを参照して後述するように、挿入し、進行させ、および/または引き戻す。
【0101】
1もしくはそれより多くの血管を通って、プローブ100、1もしくはそれより多くのデリバリカテーテル50および/または1もしくはそれより多くのガイドワイヤ60を進めること(例えば、1またはそれより多くの動脈もしくは静脈を通ってガイドワイヤ60上で1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を進めること)に代えて、1またはそれより多くのこれらのデバイスを、(例えばガイドワイヤ60上でも実施できるように)血管以外の管腔、例えば硬膜上腔および/または脊椎の髄腔内の空間を介して、あるいはもう1つの身体の管腔もしくは体腔を介して患者部位PSに進めることができる。
【0102】
ある態様では、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50は、機能的要素53(例えば、図示するような機能的要素53a、53b、53cおよび53n)を有して成る。各機能的要素53は、1またはそれより多くの機能的要素、後で詳細に説明するように、例えば1またはそれより多くのセンサ、トランスデューサおよび/または他の機能的要素を有して成ってよい。
【0103】
図1Aを更に参照すると、本発明のコンセプトに基づいて遠位部分118の拡大図を示している。ルーメン112は、シャフト110の近位端部111から遠位部分118まで延在し、遠位端部119の近位の箇所で終端している。ルーメン112の内部に回転する光学コア、コア120が位置する。光学アセンブリ、光学アセンブリ130は、コア120の遠位端部に位置する。光学アセンブリ130は、シャフト110の光学的に半透明および/または有効に透明な部分、観察部分117内に位置する表面131を含む。光学アセンブリ130は、シャフト110の少なくとも一部分(例えば観察部分117)を介して画像データを収集するように構成され、また、配置される。ある態様では、光学アセンブリ130は、追加のデバイスの少なくとも一部分を介して、例えばデリバリカテーテル50のシャフトの少なくとも一部分(例えば、本明細書にて説明するように透明セグメント57のようなデリバリカテーテル50の光学的に透明な部分)を介して画像データを収集するように更に構成され、また、配置される。コネクタ102は、(例えば、コネクタ102に対するコア120の長手方向の移動を防止しながら、コネクタ102の1またはそれより多い部分に対してコア120を回転できるように)コア120に回転可能に取り付けることができる。ある態様では、(例えば、本明細書にて説明するように画像データを収集する間、シャフト110および光学アセンブリ130を一緒に引き戻す場合のように)シャフト110とコア120との間の長手方向の移動を防止する場合のように、これらの間の全ての相対的な動きを防止するためのように、コネクタ102をシャフト110に固定して取り付ける。
【0104】
ある態様では、ルーメン112内に(例えば、コア120および光学アセンブリ130が占めていない空間に)流体190、例えば
図1Aにて示す流体190aおよび190bを含ませる。流体190(例えば流体190b)は、光学的に透明な流体であってよい。ある態様では、流体190aおよび流体190bは類似の物質である。これに代えてまたは加えて、流体190aおよび流体190bは類似していない物質であってよい。ある態様では、流体190aは、流体190bより粘性の大きい流体である。流体190は、コア120および/または光学アセンブリの回転速度の望ましくない変動を制限するように構成され、また、配置されるものであってよい。ある態様では、流体190は、非ニュートン流体または剪断力によって粘度が変化する他の流体である。ある態様では、ルーメン112にシールが含まれ、シール要素116が光学コア120とシャフト110の壁との間でシールを提供するように構成され、また、配置されている。シール要素116は、流体190aおよび190bの混合および/または移動を防止しながら、光学コア120の回転を可能にする。
【0105】
シャフト110は、1またはそれより多くの材料でできていてよく、少なくとも一部分がブレードを有してよい。ある態様では、シャフト110の少なくとも遠位部分118は、0.025インチより小さいまたはそれに等しい外径を有し、そのよう外径は、例えば0.022インチ、0.018インチ、0.016インチ、0.015インチまたは0.014インチより小さいか、あるいはそれに等しい外径である。ある態様では、シャフト110は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド、ナイロン、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルブロックアミド(Pebax)、およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される材料でできている。ある態様では、シャフト110は、ステンレススチールおよび/またはニッケル-チタン合金を含むブレードを含む少なくとも一部分を有して成り、例えばシャフト110は、FEPまたはPTFの薄い壁上に配置されたブレードを含む。ブレード部分は、Pebaxまたは他の可撓性材料で被覆されていてよい。
【0106】
シャフト110の観察部分117は、1またはそれより多くの材料でできていてよく、シャフト110の異なる部分に関しては類似または非類似の材料でできていてよい。観察部分117は、シャフトの1またはそれより多くの他の部分と類似の内径および/または外径を有してよい。ある態様では、観察部分117は、シャフトの中間部分115におけるシャフト110の内径および/または外径より大きい内径および/または外径を有する。観察部分117は、Pebax、アモルファスPEEK、ポリイミド、ガラス、サファイア、およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くの光学的に透明な材料でできていてよい。
【0107】
ある態様では、可撓性先端部分、例えば図示するようなスプリング先端部104がシャフト110の遠位端部に配置される。スプリング先端部104は、0.5cm~5cm、例えば約1cm、2cmまたは3cmのような長さを有してよい。スプリング先端部104の少なくとも一部分は、例えば放射線不透過性材料、例えばX線撮像デバイスに対して可視的な白金を含むことによって、撮像装置に対して可視化にできる。
【0108】
コンソール200は、アセンブリ、少なくとも回転可能な光学コア120を回転するように構成され、また、配置される回転アセンブリ210を有して成る。コンソール200は、アセンブリ、シャフト110および/または光学アセンブリ130を引き戻すように構成され、また、配置される引き戻しアセンブリ220を有して成ってよい。ある場合では、引き戻しアセンブリ220およびプローブ100は、画像データ収集の間、引き戻しアセンブリ220が光学アセンブリ130およびシャフト110を一緒に引き戻すように構成できる。これらの態様では、光学アセンブリ130はシャフト110内で移動しないので、シャフト110は、相対的に短い観察ウインドウ、光学アセンブリ130を囲む観察部分117を有して成ってよい。例えば、これらの態様では、観察部分117は、20mmより小さいまたはそれに等しい、15mmより小さいまたはそれに等しい、6mmより小さいまたはそれに等しい、4mmより小さいまたはそれに等しい長さを有し、例えば観察部分117が約3mmの長さを有する場合である。観察部分117が比較的短い長さを有するこれらの態様では、観察部分117は、(例えば、プローブ100のコラム強度および/または捻れ強度に大きく影響を与えることなく)シャフト110の他の部分より柔らかいおよび/または可撓性を有する材料でできていてよい。ある態様では、観察部分117は、約10mmまたは約12mmの長さのような5mm~50mmの長さを有してよい。光学アセンブリ130がシャフト110内で移動しないこれらの態様では、シャフト110の直径(内径および/または外径)は、例えば(光学アセンブリを包囲し、また、それに近接するシャフト110の少なくともそのような部分が)0.025インチより小さいもしくはそれに等しい、0.016インチより小さいもしくはそれに等しいまたは0.014インチより小さいもしくはそれに等しい場合のように、観察部分117の近傍の箇所にて減少してよい。これに代えてまたは加えて、光学アセンブリ130がシャフト110内で移動しないこれらの態様では、光学アセンブリ130に近い(例えば観察部分117に近い)シャフトの部分は、不透明構造、例えばブレード構造または金属チューブ(例えばニチノールまたはステンレススチール製ハイポチューブ)のような材料を用いた構造を有してよく、例えばプローブ100の押し込み性を改善できる。回転アセンブリ210および/または引き戻しアセンブリ220は、
図13を参照して後述する構成および配置と同様であってよい。コンソール200は、光学アセンブリ130に(例えばコア120を介して)光を供給し、また、(例えばコア120を介して)光学アセンブリ130から光を収集するように構成される撮像アセンブリ230を有して成ってよい。光源231は、1またはそれより多くの光源、例えばコア120を介して光学アセンブリ130に1またはそれより多くの波長の光を供給するように構成されている1またはそれより多くの光源を有して成ってよい。光源231は、撮像すべき患者部位PSまたは配置されたデバイスに関する断面、長手方向および/または3次元的情報を含む画像データを収集できるように、(コア120を介して)光学アセンブリ130に光を供給するように構成されている。光源231は、例えば撮像すべき患者部位PS内に存在する患者の病気または疾患に関する情報を定量化、定性化、あるいは供給するように、例えば収集する画像データが撮像すべき患者部位PS内の組織の特徴を含むように光を供給するように構成できる。光源231は、800nm~1700nmの範囲、1280nm~1310nmの範囲、あるいは約1300nmに中心波長を有するブロードバンド光(例えば1250nm~1350nmの掃引レンジを有する伝搬光)を伝送するように構成できる。光源231のバンド幅は、システム10の意図する用途の要請に応じて変わり得る所望の解像度を達成するように選択できる。ある態様では、バンド幅は中心波長の約5%~15%であり、それによって、5ミクロン~20ミクロンの解像度が可能となる。光源231は、ANSIのクラス1(目に安全なクラス)に適合するレベルのパワーを伝送するように構成できるが、より大きいパワーレベルを用いることもできる。ある態様では、光源231は、約20mAのパワーレベルにて1.3マイクロメートルのバンドの光を伝送する。伝送する光の中心波長が増加すると、組織による光の散乱が減るが、水分吸収が増える。光源231は、約1300nmの波長にて光を伝送でき、これらの2つの影響をバランスさせることができる。光源231は、より短い波長の光(例えば約800nmの光)を伝送するように構成でき、それによって多量の流体を含む撮像すべき患者部位をトラバースできる。これに代えてまたは加えて、光源231は、より長い波長の光(例えば約1700nmの波長の光)を伝送する構成にすることができ、例えば撮像すべき患者部位内における高レベルの散乱を減らすことができる。
【0109】
回転アセンブリ210は、約250rpsの回転速度で、または40rps~1000rpsの回転速度でコア120(および引き続いて光学アセンブリ130の1またはそれより多くの要素)を回転するように構成され、また、配置できる。ある態様では、回転アセンブリ210は、画像データ収集(即ち、「撮像モード」)の間、ある速度で(例えば少なくとも50rpsまたは約250rpsで)、また、「プレビューモード」の間、異なる速度で(例えばより遅い速度、例えば30rps~150rpsの速度で)コア120を回転するように構成され、また、配置される。プレビューモードの間、光学アセンブリ130を直線的に配置する「位置決め操作」を実施できる、および/またはフラッシュ手順を開始できる。位置決め操作は、(例えば1またはそれより多くのインプラント、例えば配置されたステント、フローディレクタおよび/またはコイル)を介するギラツキ反射を可視化するように構成できる。これに代えて、または加えて、プレビューモードは、光学アセンブリ130が周囲にあるデリバリカテーテル50の遠位端部59から出たことをオペレータ(例えば医師)が確認するのを可能にする。プレビューモードは、画像データの収集に適合する速度(例えば少なくとも150rpsまたは約250rpsの回転速度)でコア120を回転することに関連する時間および加速力を減らすように構成できる。
【0110】
引き戻しアセンブリ220は、約40mm/秒の引き戻し速度、例えば5mm/秒~60mm/秒の引き戻し速度で(例えばシャフト100を引き戻すことによって)光学アセンブリ130を引き戻すように構成され、また、配置されるようにできる。引き戻しアセンブリ220は、1.0秒~15.0秒の時間で実施する引き戻しのように、20mm~100mmの引き戻しを実施するように構成して、また、配置できる。
【0111】
コンソール200は、ディスプレイ250、例えば収集した画像データに基づいて1またはそれより多くの画像(例えばビデオ)を提供するように構成されたディスプレイを有して成ってよい。撮像アセンブリ230は、(例えばコア120の回転速度と同様に)1秒あたり約250フレームまでのアップデートされたフレーム数でディスプレイ250に画像を提供するように構成できる。ディスプレイ250は2次元または3次元データの2次元または3次元画像を提供できる。
【0112】
コンソール200は、
図1の機能的要素203のような1またはそれより多くの機能的要素を有して成ってよい。機能的要素203は、後で詳細に説明するように、1もしくはそれより多くのセンサ、トランスデューサおよび/または他の機能的要素のような1またはそれより多くの機能的要素を有して成ってよい。
【0113】
コンソール200は、図示するアルゴリズム240のようにアルゴリズムを有して成ってよく、例えばコンソール200、プローブ100および/またはデリバリカテーテル50の操作パラメータのような、システム10の1またはそれより多くの操作パラメータを(例えば自動的におよび/または半自動的に)調節するように構成することができる。これに代えてまたは加えて、アルゴリズム240は、例えば後述するインジェクタ300もしくはインプラント・デリバリデバイス80のような別のデバイスの操作パラメータを調節するように構成してよい。ある態様では、アルゴリズム240は、例えば後述する本発明のコンセプトのセンサ系の機能的要素により提供されるセンサ信号(例えば1またはそれより多くの機能的要素53、83、93、103、203、303によって供給される信号)のように、1またはそれより多くのセンサ信号に基づいて操作パラメータを調節するように構成される。アルゴリズム240は、回転パラメータ、例えばコア120および/または光学アセンブリ130の回転速度;シャフト110および/または光学アセンブリ130の引き戻しパラメータ、例えば引き戻し速度、距離、スタート箇所、エンド箇所、および/または引き戻し開始タイミング(例えば引き戻しの開始時期);位置パラメータ、例えば光学アセンブリ130の位置;ライン間隔パラメータ、例えばフレーム当たりのライン数;画像表示パラメータ、例えば血管直径に対する表示サイズの拡大縮小;プローブ100の構造パラメータ;注入物305のパラメータ、例えば適切な屈折率を決めるように構成される対生理食塩水コントラスト比;光源231パラメータ、例えば伝送される光のパワーおよび/または伝送される光の周波数;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される操作パラメータを調節するように構成できる。ある態様では、アルゴリズム240は、引き戻しパラメータ、例えば引き戻し開始をトリガーするパラメータを調節するように構成され、そのような引き戻しは、例えばルーメンの清浄状態;インジェクタ300の信号;収集する画像データの変更(例えば光学アセンブリ130の周囲からの血液の適切な除去に相関する、収集した画像データに基づく画像の変更);およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択されるパラメータに基づいて開始する。ある態様では、アルゴリズム240は、プローブ100の構造パラメータを調節し、例えばアルゴリズム240が取り付けられたプローブ110を(RFまたは他の埋設されたIDによって自動的に)確認してアームのパス長および/または上述の他のパラメータを調節するような場合が相当する。
【0114】
インジェクタ300は、パワーインジェクタ、自動注入器、蠕動ポンプ(ペリスタポンプ)または造影剤、例えばX線不透過性造影剤および/または他の流体(例えば造影剤、生理食塩水および/またはデキストラン)を注入するように構成された他の流体供給デバイスを有して成ってよい。ある態様では、インジェクタ300は、後述するようにフラッシング手順において流体を送る。ある態様では、インジェクタ300は、5Fr~9Frの内径を有するデリバリカテーテル50、0.053インチ~0.070インチの内径を有するデリバリカテーテル50または0.0165インチ~0.027インチの内径を有するデリバリカテーテル50を通して造影剤または他の流体を送る。ある態様では、造影剤または他の流体を(例えば遠位注入の場合のように)4Frのように小さいデリバリカテーテルを通って送る。ある態様では、インジェクタ300は、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50がルーメンに存在する状態で、1またはそれより多くのより大きいデリバリカテーテルのルーメンを通して造影剤および/または他の流体を供給する。ある態様では、第1濃度を有する造影剤を含む第1流体を第1リザーバから送り、造影剤をより小さい濃度で含むか、または含まない第2流体を第2リザーバから送る場合のように、インジェクタ300は、類似しない2種類の流体を同時におよび/または順に送るように構成される。インジェクタ300は、1またはそれより多くの機能的要素、例えば
図1に示す機能的要素303を有して成ってよい。機能的要素303は、1またはそれより多くのセンサ、トランスデューサおよび/または後で詳細に説明する他の機能的要素のような1またはそれより多くの機能的要素を有して成ってよい。
【0115】
インプラント85は、1またはそれより多くの血管閉塞部または動脈瘤の1またはそれより多くを処置するインプラント(例えば一時的または長期配置インプラント)のようなインプラントであってよい。ある場合では、インプラント85は、フローダイバータ;Pipeline(商標)フローダイバータ;Surpass(商標)フローダイバータ;塞栓コイル;ステント;Wingspan(商標)ステント;カバードステント;動脈瘤処置インプラント;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くのインプラントである。デリバリデバイス80は、インプラント85を供給するために使用するカテーテルまたは他の治具を有して成ってよく、例えばインプラント85が自己膨張またはバルーン拡張部分を有して成る場合である。インプラント・デリバリデバイス80は、
図1に示す機能的要素83のような機能的要素を有して成ってよい。機能的要素83は、1またはそれより多くのセンサ、トランスデューサおよび/または後で詳細に説明する他の機能的要素のような1またはそれより多くの機能的要素を有して成ってよい。ある態様では、システム10は、プローブ100、1またはそれより多くのインプラントおよび/または
図5を参照して後で詳細に説明する1またはそれより多くのインプラント・デリバリデバイス80を有して成る。ある態様では、プローブ100は、インプラント・デリバリデバイス80を患者に挿入した後、インプラント85および/またはインプラント・デリバリデバイス80に関するデータ(例えばインプラント85および/またはインプラント・デリバリデバイス80の解剖学的位置、向きおよび/または構造的データ)を収集するように構成される。
【0116】
処置デバイス91は、血管の狭窄部または他の狭い部位を広げるように構成され、また、配置されるバルーンカテーテル;薬剤溶出バルーン;吸引カテーテル;超音波分解デバイス(sonolysis device);アテレクトミーデバイス(atherectomy device);血栓除去デバイス、例えばステント・リトリーバデバイス;Trevo(商標)ステントリーバ;Solitaire(商標)ステントリーバ;Revive(商標)ステントリーバ;Eric(商標);Lazarus(商標)ステントリーバ;ステント・デリバリカテーテル;マイクロブレード・インプラント;塞栓形成システム;WEB(商標)塞栓形成システム;Luna(商標)塞栓形成システム;Medina(商標)塞栓形成システム;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される閉塞部処置デバイスまたは他の処置デバイスであってよい。ある態様では、プローブ100は、処置デバイス91患者に挿入した後、処置デバイス91に関するデータ(例えば処置デバイス91の位置、向きおよび/または他の構造的データ)を収集するように構成されている。処置デバイス91は、
図1に示す機能的要素93のような機能的要素を有して成ってよい。
【0117】
第2撮像デバイス92は、X線;フルオロスコープ、例えば単一方向または2方向フルオロスコープ;CTスキャナ;MRI:PETスキャナ;超音波撮像装置;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くの撮像デバイスを有して成ってよい。
【0118】
機能的要素53、83、93、103、113、203および/または303は、それぞれ1またはそれより多くのセンサ、トランスデューサおよび/または後で詳細に説明する他の機能的要素を有して成ってよい。
【0119】
ある態様では、機能的要素113は、光学アセンブリ130に近接して(例えば
図1Aに示すように光学アセンブリ130に対して遠位に、光学アセンブリ130と同軸の箇所に、および/または光学アセンブリ130に対して近位に)配置する。ある態様では、撮像プローブ100は、
図1に示す機能的要素103を有する。機能的要素103は、シャフト110の近位部分に位置するように図示しているが、もう1つのプローブ100の位置、例えばコネクタ102の上に、中におよび/または内に位置してよい。機能的要素103および/または113は、それぞれ1またはそれより多くの機能的要素、例えばセンサ、トランスデューサおよび/または後で詳細に説明する他の機能的要素であってよい。
【0120】
ある態様では、機能的要素53、83、93、103、113、203および/または303は、システム10の要素のパラメータに関する信号を提供するように構成されているセンサならびに/または患者のパラメータに関する信号を供給するように構成されたセンサのようなセンサを有して成る。機能的要素53、83、93、103、113、203および/または303は、生理的センサ;圧力センサ;ひずみゲージ;位置センサ;GPSセンサ;加速度計;温度センサ;磁気センサ;化学センサ;生化学センサ;タンパク質センサ;流れセンサ、例えば超音波流量センサ;ガス検知センサ、例えば超音波気泡検出器;音響センサ、例えば超音波センサ;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くのセンサを有して成ってよい。ある態様では、機能的要素53、83、93、103、113、203および/または303は、圧力センサ、例えば血圧センサ;血液ガスセンサ;流れセンサ、例えば血流センサ;温度センサ、例えば血液または他の組織の温度センサ;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くの生理学的センサを有して成ってよい。ある態様では、アルゴリズム240は、センサが受け取る信号、例えば本明細書にて説明するセンサにより提供される信号を処理するように構成される。ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、3次元で血管パス(例えば血管腔パス)に関する信号を提供するように構成された位置センサを有して成る。ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、1またはそれより多くの配置したデバイス(例えば本明細書にて説明する鉄または他の磁気⊃を有する1またはそれより多くのインプラント85)に対して光学アセンブリ130を配置するために信号を提供するように構成されている磁気センサを有して成る。ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、流れセンサ、例えば患者部位PSの血管内を流れる血流(例えば血管の狭窄部または他の部分的に閉塞しているセグメントを通過する血流)に関する信号を提供するように構成されたフローセンサを有して成る。これらの態様では、アルゴリズム240は、例えば狭窄部に関して用いる可能性のある処置に関して医師に情報を提供するためのように、血流を評価する(例えば閉塞の程度を評価する)ように構成できる。ある態様では、光学アセンブリ130は、例えば光学要素130が血流に関する信号を供給するセンサとして構成され、また、配置される場合のように、機能的要素113を有して成る。ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、流れデータに血管の解剖学的データを共に登録するように使用される信号を供給するように構成された流れセンサを有して成り、これは、治療の前・後の流れ(動脈瘤の流れ)のモデル化、破裂のリスク評価し、および/または治療の他の適正の評価を提供するのに使用できる。ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、光学センサ130により提供される近接場光学由来の情報と共に登録できる信号(例えば画像または周波数データ)を提供するように構成された超音波センサを有して成る。ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、患者に機能的要素(例えばセンサ系機能的要素)を配置する場合のように、関連するデバイスによって展開するように構成される。この配置可能な機能的要素53、83、93、103および/または113は、マイクロチップおよび/またはMEMS要素を有して成ってよい。配置可能な機能的要素53は、少なくとも一部分が(例えば、プローブ100および/または別の撮像デバイス、例えば第2撮像デバイス92によって収集される画像データによって)可視化されるように構成されていてよい。
【0121】
ある態様では、機能的要素53、83、93、103、113、203および/または303は、加熱要素、例えば組織を除去するために十分な熱を供給するように構成された加熱要素:冷却要素、例えば組織を除去するために低温エネルギを供給するように構成された冷却要素;音響トランスデューサ、例えば超音波トランスデューサ;振動トランスデューサ;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くのトランスデューサを有して成ってよい。
【0122】
ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、関連するデバイスにおいて圧力が過度に増加するのを防止するように構成された圧力解放バルブを有して成る。ある態様では、機能的要素53、83、93、103および/または113は、本明細書にて説明するようにフラッシング手順で流体を供給するために用いる1またはそれより多くのサイドホールのような1またはそれより多くのサイドホールを有する。
【0123】
ある態様では、機能的要素53、83、93、103、113、203および/または303は、機能的要素53、83、93、103および/または113が放射線不透過性マーカー;超音波反射性マーカー;磁気マーカー;鉄系材料;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択されるマーカーを有して成る場合のように、可視化マーカーを有して成る。
【0124】
プローブ100は、画像データを収集するように構成され、例えば光学アセンブリ130の回転および/または引き戻しの間に収集される画像データを収集する。光学アセンブリ130は、回転コア120によって回転することができる。光学アセンブリ130は、引き戻しシャフト110によって引き戻すことができる。光学アセンブリ130は、デリバリカテーテル50のシャフトの一部分によって包囲された状態で(例えばデリバリカテーテルの透明セグメント57内の場合のように)、および/または光学アセンブリ130を包囲するセグメントがカテーテルに存在しない状態で(例えばプローブ100を挿入する全てのデリバリカテーテル50の遠位端部59を過ぎて光学アセンブリ100を進めた場合のように)、画像データを収集できる。
【0125】
画像データの収集の間、例えば1またはそれより多くの流体、注入物305を(例えばインジェクタ300または他の流体供給デバイスによって押し出すように)供給してフラッシング手順を実施して、光学アセンブリ130の近傍に位置する血液または他の何らかの不透明な物質を除去する(例えば光学アセンブリ130とデリバリカテーテルとの間の不透明物質、および/または光学アセンブリ130と血管壁との間の不透明物質を除去する)ことができ、光学アセンブリから供給される光が撮像すべき全ての組織または他の対象物に届き、反射して戻ってくるようにできる。これらのフラッシングの態様において、注入物305は、光学的に透明な材料、例えば生理食塩水を含んで成ってよい。注入物305は、後述するように1またはそれより多くの可視化可能物質であってよい。注入物305は、先に説明したようにインジェクタ300によって供給できる。
【0126】
フラッシング手順において使用することに代えてまたは加えて、注入物305は、例えば、フルオロスコープまたは他のX線デバイスを有して成る第2デバイスにより観察するように構成された造影剤物質、超音波撮像装置を有して成る第2撮像デバイス92によって観察するように構成された超音波反射物質、および/またはMRIを有して成る第2撮像デバイス92によって観察するように構成された磁性物質を含んで成る場合のように、第2撮像デバイスによって観察される物質を含んで成ってよい。
【0127】
注入物305は、(例えば第1デリバリカテーテルと挿入されるデリバリカテーテルとの間の空間、またはデリバリカテーテル50と挿入されるプローブ100との間の空間において)1またはそれより多くのデリバリカテーテル50によって供給できる。フラッシング手順(または他の注入物供給手順)で供給される注入物305は、
図5、
図6A-E、
図7A-E、
図8A-D、
図9A-Cまたは
図10A-Eを参照して後述するように、デリバリカテーテル50の遠位端部59(例えば光学アセンブリ130に対して近位に位置する遠位端部59)から外に供給できる。これに代えてまたは加えて、いずれのデリバリカテーテル50も、関連するシャフト51の一部分を通過する1またはそれより多くのサイドホールを有して成ってよく、例えばデリバリカテーテル50の遠位部分に位置するように図示しているサイドホール58である。ある態様では、デリバリカテーテル50は、例えば0.027インチより小さい内径を有するマイクロカテーテル(例えば0.016インチ~0.027インチの内径、または0.021インチ~0.027インチの内径を有するマイクロカテーテル)のように、遠位部分にサイドホール58を有するマイクロカテーテルを有して成る。ある態様では、フラッシング流体は、
図12を参照して後述するように、双方のサイドホール58から、また、デリバリカテーテル50の遠位端部59から光学アセンブリ130に向かって供給される。サイドホール58は、例えば別のシャフト(例えばプローブ100のシャフト110または追加のデリバリカテーテル50のシャフト51)をデリバリカテーテル50内に挿入する場合のように、サイドホール58を通過してシャフト51内からフラッシング流体が通ることができるように構成され、また、配置することができる。サイドホール58および/またはデリバリカテーテル50の遠位端部からのフラッシング流体の供給は、例えば画像データの収集の間に光学アセンブリ130を包囲する内腔セグメントのある領域から血液を除去するように実施できる。
【0128】
ある態様では、フラッシング手順の間の注入物305の供給は、供給すべき注入物の所定の体積;注入物を供給する所定の時間;画像データの収集の完了(例えば、シャフトの引き戻しの完了)まで継続する、シャフト110の引き戻し前の時点からの時間を含む供給する時間;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択されるパラメータに基づく。ある態様では、インジェクタ300は、(4秒の画像データ収集を含む、頸動脈の撮像の場合)6秒間、5ml/秒の造影剤(例えば生理食塩水と混合できる20%~100%の造影剤)の供給;(例えば4秒の画像データ収集を含む、脊椎動脈の撮像の場合)6秒間、4ml/秒の造影剤(例えば生理食塩水と混合できる20%~100%の造影剤)の供給;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択されるおおよその流れプロファイルでフラッシング流体を供給する。ある態様では、フラッシング手順は、2秒~8秒間の(例えば1またはそれより多くのデリバリカテーテルを介する)注入物305の供給、例えばおおよそ4秒間の注入物の供給する(例えば、患者部位PSから画像データを収集する間、光学プローブを囲む血管または他の領域の管腔セグメントから血液または他の不透明流体を除去するために供給する)ことを含む。同様のフラッシング手順において、注入物305を3ml/秒~6ml/秒の割合で(例えば1またはそれより多くのデリバリカテーテルを介して)供給し、不透明物質をパージする。
【0129】
これらのフラッシング手順において、注入物305は、生理食塩水;造影剤;Dextran;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される透明な流体であってよい。ある態様では、フラッシング手順の間、供給する注入物305の体積および/または注入物305の供給時間は、実施する手順の種類;光学アセンブリ130を配置する管腔の直径;引き戻しの長さ;引き戻しの時間;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択されるパラメータにより決定する。ある態様では、注入物305は、フラッシング手順の間、0.027インチより大きい内径を有するデリバリカテーテル(例えば第1デリバリカテーテル50の遠位端部59がそれに挿入される第2デリバリカテーテル50より近位に位置する第1デリバリカテーテル)によって供給する。ある態様では、注入物305は、関連する複数のデリバリカテーテル50の複数のルーメン52を介して(例えば同軸に配置された2またはそれより多くのデリバリカテーテル50の2またはそれより多くの対の間の空間を介して)供給する。
【0130】
ある態様では、注入物305は、例えばフラッシング手順の間、患者に供給される造影剤の量を制限するために、フラッシング手順の第1部分で供給される第1流体(例えば生理食塩水および/または造影剤を含まないか、最小限で含む流体)、および造影剤を含む第2流体(例えば生理食塩水および造影剤を含んで成る第2流体)を含んで成る。これらの態様では、インジェクタ300は、(上述のように)2つのリザーバを有してよく、例えば第1流体を供給する第1リザーバおよび第2流体を供給する第2リザーバである。2つのリザーバを有する場合、インジェクタ300は、各リザーバの流体を異なる流量で供給するように構成してよく、例えば異なる内径を有する異なるカテーテルを通じてフラッシングを提供する、および/または異なる圧力を達成できる。
【0131】
本明細書にて説明するように、光学アセンブリ130は、画像データの収集の間、患者部位PSの3D画像を形成するために、引き戻しと組み合わせた回転のように、(例えばコア120の回転によって)回転でき、また、(例えば引き戻しアセンブリ220によるシャフト110の引き戻しを通じて)引き戻すことができる。ある態様では、光学アセンブリ130を40rps~1000rps(例えば約250rps)の速度で回転させる。ある態様では、撮像モードの間は第1速度で、また、プレビューモードの間は第2速度で光学アセンブリ130を回転する(撮像モードおよびプレビューモードは先に説明した)。ある態様では、光学アセンブリ130の引き戻しは、1cm~15cm、例えば約4cmの距離にわたる。ある態様では、光学アセンブリ130を1mm/秒~60mm/秒の速度で引き戻す。ある態様では、光学アセンブリ130の引き戻しは、4秒間で約7.5cmおよび/または約20mm/秒の引き戻し速度である。ある場合では、光学アセンブリ130の引き戻しは、軸方向で5μm~20μmの解像度および/または長手方向で20μm~100μmの解像度である。長手方向解像度は、2つのファクタ:引き戻しの間、光学アセンブリの続いて起こる回転の間隔および撮像する組織表面におけるスポットサイズ(光ビームの断面)により支配される。100rpsの回転速度および22mm/秒の引き戻し速度の場合、回転間で220μmのピッチとなる。これらの場合において、20μm~40μmのスポットサイズによって撮像する対象をアンダーサンプリングする画像データを収集することになる。システム10は、例えばスポットサイズを回転速度および/または引き戻し速度と相関することによって、ピッチとスポットザイズをより厳密に適合させるように構成できる。
【0132】
ある態様では、
図14および/または
図15を参照して後述するように、撮像プローブ100および第2デバイス(例えば診断および/または処置デバイス)、例えばインプラント・デリバリデバイス80または処置デバイス91を、単一のデリバリカテーテル50内において横並び配置で位置させる。
【0133】
図2を参照すると、本発明のコンセプトに基づいて画像を形成する方法のフローチャートを示している。
図1を参照して上述したシステム10の要素およびデバイスを用いて、
図2の方法を説明する。ステップ2010において、撮像プローブ100を使用するために選択する。ある態様では、撮像プローブは、本願と同時係属している、本出願人の米国特許仮出願第62/148,355号(発明の名称「Mirco-Optic Probes for Neurology」、2015年4月29日出願)にて説明している同様の要素と同様の構成および配置であり、ここで引用することによって、この出願の内容は全て本明細書に組み込まれる。ステップ2020において、本明細書で説明する1またはそれより多くのガイドワイヤ60および/またはデリバリカテーテル50の選択のように、少なくとも1つのデリバリデバイスを選択する。
【0134】
ステップ2030において、デリバリカテーテル50を、神経系部位または心臓部位のような患者部位PSの近傍の箇所まで進める。ステップ2030は、複数のガイドワイヤおよび/またはデリバリカテーテル50を進めることを含んでよく、それぞれは、シーケンス的に進めるおよび/または引き戻され、例えば、最も遠位のガイドワイヤ60および/またはデリバリカテーテル50は、離れたまたは別の箇所から、例えば患者の脚から(例えば大腿動脈を経由して)、腕から(例えば上腕動脈または橈骨動脈を経由して)、または首から(例えば頸動脈を経由して)のように、最終的に撮像すべき患者部位PS(例えば患者の脳に近位の頭蓋内の箇所)へのアクセスを提供するようになっている。ある態様では、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を挿入する前に、抗凝固手続(例えばヘパリンのような抗凝固剤の全身供給、systemic delivery)を実施する。ある態様では、1またはそれより多くのガイドワイヤ60、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50および/またはプローブ100を患者の1またはそれより多くの静脈で進める。ある態様では、1またはそれより多くのガイドワイヤ60,1またはそれより多くのデリバリカテーテル50および/またはプローブ100を患者の脊椎(例えば硬膜外腔または脊椎の髄腔内空間)で進める。ある態様では、
図5、
図6A-E、
図7A-E、
図8A-D、
図9A-C、
図10A-Eまたは
図12を参照して後述するように、1またはそれより多くのデリバリデバイス(例えば1またはそれより多くのガイドワイヤ60および/または1またはそれより多くのデリバリカテーテル50)を患者部位PS内の箇所まで進める。
【0135】
ステップ2040において、プローブ100を患者部位PSまでガイドワイヤ60上でおよび/またはデリバリカテーテル50中で(例えば本明細書で説明するように患者部位PSを越えてアクセスするように一連のデリバリカテーテル50の最も小さい直径のデリバリカテーテル50の中を通って)で進める。
【0136】
ステップ2050において、プローブ100のシャフト110を引き戻し、引き戻しの間、画像データ(例えば患者部位PSに近接する組織の3次元画像を形成するために使用する画像データ)を集める。ある態様では、(例えば
図3を参照して後述するように)光学アセンブリ130がデリバリカテーテル50の遠位端部に対して遠位に位置する状態で、光学アセンブリ130を(ステップ2040において)デリバリカテーテル50の遠位端部に対して遠位に配置し、画像データを収集する。他の態様では、(ステップ2040において)光学アセンブリ130をデリバリカテーテル50の遠位端部に対して近位に配置し、(
図4Aまたは4Bを参照して後述するように)光学アセンブリ130によってデリバリカテーテル50のシャフト51を介して画像データを収集する。ある態様では、プローブ100をデリバリカテーテル50から除去した後(例えば撮像プローブ100の光学アセンブリ130の引き戻しの間、システム10によって画像データを収集した後)、デリバリカテーテル50にガイドワイヤ60を挿入する(例えば再挿入する)。これらの態様では、引き続いてプローブ100を(例えばガイドワイヤ60を除去した後および/または追加の画像データを収集するために)デリバリカテーテル50内に再挿入してよい。
【0137】
ある態様では、第1デリバリカテーテル50INTROは、標準的な経皮的技術を用いて、患者の皮膚を介して血管(例えば本明細書で説明するように脚、腕または首の動脈または静脈)内にまたは他の身体箇所に配置できるバスキュラ・イントロデューサ(例えば7Fr~9Frのイントロデューサ)を有して成ってよい。第2デリバリカテーテル50GUIDE(例えば外径が5Fr~7Frのガイドカテーテルまたはカテーテル)を、デリバリカテーテル50INTROを介して挿入し、第1解剖学的箇所、例えば大動脈弓の箇所まで進めることができる。デリバリカテーテル50GUIDEは、ガイドワイヤ60L、例えば0.035インチ~0.038インチの外径を有する親水ガイドワイヤによって第1身体箇所まで進めることができる。デリバリカテーテル50GUIDEは、真っ直ぐな先端部または曲がった先端部を有するガイドワイヤを有して成ってよい。ある態様では、(例えばデリバリカテーテル50GUIDEが真っ直ぐな先端部を有するガイドカテーテルである場合のように、)デリバリカテーテル50GUIDEを進める前に、別のデリバリカテーテル50DIAGをデリバリカテーテル50INTROを、例えば有効にガイドワイヤ60Lを導くように、1またはそれより多くの血管に挿入する。これらの態様では、ガイドワイヤ60Lを所望の血管内に進めた後、デリバリカテーテル50DIAGを除去してデリバリカテーテル50GUIDEと置換してよい。
【0138】
デリバリカテーテル50GUIDEを所定状態とした後、プローブ100を、ガイドカテーテル50GUIDEを介して挿入し、撮像すべき患者部位PSまで進めてよい(例えばガイドワイヤ60Lによって進める、ガイドワイヤ60Lを除いた後、より小さいまたは他の異なるガイドワイヤ60によって進める、あるいはガイドワイヤ60Lを除いた後、ガイドワイヤを用いずに進める)。引き続いて、本明細書にて説明するように、光学アセンブリ130を回転する、および/または引き戻すことによって、画像データを収集できる。この場合において、プローブ100を挿入することに代えて、より小さいデリバリカテーテル50を、デリバリカテーテル50GUIDE(例えば中間カテーテルおよび/または0.053インチ~0.070インチの内径を有するカテーテルを有してなるようなデリバリカテーテル50INTER)内に、そして、それを通って挿入してよい。デリバリカテーテル50INTERは、デリバリカテーテル50GUIDEの遠位端部59より更に遠位の箇所まで進めることができる。ある態様では、ガイドワイヤ60Lを別のガイドワイヤ、例えばより小さい(例えば、0.010インチ~0.014インチの外径を有する)ガイドワイヤ60Sと置換する。
【0139】
デリバリカテーテル50INTERを所定状態とした後、プローブ100を、デリバリカテーテル50INTERを介して挿入し、撮像すべき患者部位PSまで進めてよい(例えばガイドワイヤ60Lによって進める、ガイドワイヤ60Lを除いた後、より小さいまたは他の異なるガイドワイヤ60によって進める、あるいはガイドワイヤ60Lを除いた後、ガイドワイヤを用いずに進める)。引き続いて、本明細書にて説明するように、光学アセンブリ130を回転する、および/または引き戻すことによって、画像データを収集できる。この場合において、プローブ100を挿入することに代えて、より小さいデリバリカテーテル50を、デリバリカテーテル50INTER(例えばマイクロカテーテルおよび/または0.0165インチ~0.027インチの内径を有するカテーテルを有して成るデリバリカテーテル50MICRO)内に、そして、それを通って挿入してよい。デリバリカテーテル50MICROは、デリバリカテーテル50INTERの遠位端部59より更に遠位の箇所まで進めることができる。ある態様では、ガイドワイヤ60Lをデリバリカテーテル50INTERから取り出して、より小さいガイドワイヤ60Sと置換し、その上でデリバリカテーテル50MICRO進める。ガイドワイヤ60Sは、0.010インチ~0.014インチの外径を有するガイドワイヤを有して成ってよい。
【0140】
デリバリカテーテル50
MICROを所定状態とした後、プローブ100を、デリバリカテーテル50
MICROを介して挿入し、撮像すべき患者部位PSまで進めてよい(例えばガイドワイヤ60
Lまたは60
Sによって進める、ガイドワイヤ60
Lまたは60
Sを除いた後、より小さいまたは他の異なるガイドワイヤ60によって進める、あるいはガイドワイヤ60
Lまたは60
Sを除いた後、ガイドワイヤを用いずに進める)。引き続いて、本明細書にて説明するように、光学アセンブリ130を回転する、および/または引き戻すことによって、画像データを収集できる。この場合において、プローブ100を挿入することに代えて、(
図10を参照して後述するように)デリバリカテーテル50
INTERを、デリバリカテーテル50
MICRO(例えばガイドワイヤ60がデリバリカテーテル50
MICRO内に存在する状態で)上で進め、デリバリカテーテル50
MICROおよび挿入されたいずれかのガイドワイヤ60を取り除き、そして、プローブ100をデリバリカテーテル
INTER内に挿入してよい。引き続いて、本明細書にて説明するように、光学アセンブリ130を回転する、および/または引き戻すことによって、画像データを収集できる。
【0141】
図3を参照すると、撮像プローブおよびデリバリカテーテルを有して成るシステムの部分断面側面図を示し、撮像プローブは、デリバリカテーテルの外側に位置した状態で画像データを収集するように構成された光学アセンブリを有して成る。システム10は、プローブ100および少なくとも1つのデリバリカテーテル50(それぞれは
図1を参照して上述した要素と同様の構成および配置であってよい)を有して成る。プローブ100は、本明細書で説明するように、近位コネクタ102およびスプリング先端部104を有して成る。撮像プローブ100およびデリバリカテーテル50は、光学アセンブリ130をデリバリカテーテル50のシャフト51の遠位端部に対して遠位に配置できるように、構成され、また、配置される。例えば、プローブ100は、デリバリカテーテル50の長さより長い長さ(例えばより長い長さのシャフト110)であってよく、例えばプローブ100は、デリバリカテーテル50の長さより少なくとも1cm長い長さ(例えば少なくとも2cm、3cm、4cmまたは5cm長い長さ)を有してよい。ある態様では、プローブ100のシャフト110は、200cmまでの挿入可能長さおよび約7cmの挿入不可長さ(即ち、シャフト110の近位部分)を有する。ある態様では、シャフト110の少なくとも遠位部分118は、約0.014インチの外径を有する(例えばデリバリカテーテル50が約0.0165インチの内径を有する場合(例えば約0.022インチの外径を有する))。ある態様では、シャフト110の少なくとも遠位部分118は、約0.014インチ~0.016インチの外径(例えばデリバリカテーテル50が0.032インチ以下の外径を有する場合)を有する。ある態様では、(例えばデリバリカテーテル50がプローブ100の長さより少なくとも2cm短い長さを有す場合のように)プローブ100は、200cmまでの長さを有する。プローブ100は、画像データの収集の間、引き戻すことができ、例えば、少なくとも1cmのプローブ100のシャフト110の引き戻しの場合がそうであり、例えば少なくとも2cm、3cm、4cm、5cm、8cmまたは10cm引き戻す。システム10は、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を有して成ってよく、図示するデリバリカテーテル50は、患者に配置された状態のデリバリカテーテル50の組の最も小さい直径のものであり、その中にプローブ100が挿入されている。
【0142】
図4Aおよび4Bを参照すると、撮像プローブおよびデリバリカテーテルを有して成るシステムの2つの構成の部分断面側面図を示し、撮像プローブは、本発明のコンセプトに基づいてデリバリカテーテルの遠位部分内に位置した状態で画像データを収集するように構成された光学アセンブリを有して成る。システム10は、プローブ100およびデリバリカテーテル50(それぞれは
図1を参照して上述した要素と同様の構成および配置であってよい)を有して成る。撮像プローブ100およびデリバリカテーテル50は、光学アセンブリ130をデリバリカテーテル50のシャフト51の遠位部分内に配置できるように、構成され、また、配置される。例えば、デリバリカテーテル50は(
図4Bに示すように)閉鎖端部を有して成ってよく、および/または画像データの収集のための引き戻しの間、光学アセンブリ130はデリバリカテーテル50の遠位部分内に配置できる。ある態様では、最初にデリバリカテーテル50をガイドワイヤ60の上で(そして、例えば、図示していないが、本明細書にて説明するように、1またはそれより多くの別のより大きい直径のデリバリカテーテル50を通して)患者に挿入し、その後、撮像プローブ100を
図4Aまたは4Bに示す位置までデリバリカテーテル内に挿入する。他の態様では、デリバリカテーテル50および撮像プローブ100を同時に(例えばガイドワイヤ60を取り除いた、直径がより大きい第2デリバリカテーテル50を通って一緒に)患者に挿入する。これらの態様では、画像プローブ100およびデリバリカテーテル50は摩擦によって相互に係合でき、例えばこれらの2つのデバイスのシャフト間で相対的な位置関係を維持する。撮像プローブ100は、デリバリカテーテル50から離れて解放され、それから摺動状態で取り除けるように構成し、また、配置してよい。システム10は、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を有して成ってよく、図示するデリバリカテーテル50は、患者内に配置された状態にあるデリバリカテーテル50の組の最も小さい直径のものであり、これにプローブ100が挿入されている。
【0143】
ある態様では、デリバリカテーテル50は、(ブラインド・ルーメンとしても知られる)閉じた端部を有するルーメンを有して成り、例えば
図4Bに示すルーメン52のようなものである。ある態様では、デリバリカテーテル50は、
図4Bに示すラピッド・エクスチャンジルーメンサイドカー56を用いて、ラピッド・エクスチャンジ法でガイドワイヤ(例えば本明細書で説明するガイドワイヤ60)上で進めるように構成され、また、配置されている。デリバリカテーテル50は、図示していないが、上述のような透明部分57を有して成ってよい。
【0144】
図5を参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、患者に経皮的に挿入された複数のデバイスを有して成る撮像システムの解剖学的図を示す。システム10は、プローブ100、複数のデリバリカテーテル50および1またはそれより多くのガイドワイヤ60を含むデリバリデバイスのキットを有する。ある態様では、システム10は、
図1を参照して上述するように、システム10に類似する1またはそれより多くの要素を有して成る。デリバリカテーテル50は、それぞれを
図5に示すように、1またはそれより多くのデリバリカテーテル、例えばイントロデューサ50a、第1デリバリカテーテル50b(例えば本明細書で説明するガイドカテーテル)、第2デリバリカテーテル50c(例えば本明細書で説明する中間カテーテル)および/または第3デリバリカテーテル(例えば補明細書にて説明するμカテーテル)を有して成る。デリバリカテーテル50aは、例えば標準的な経皮的手法を用いて患者の皮膚を介して患者の血管内に長尺デバイスを配置するために、例えば患者の大腿動脈、上腕動脈、橈骨動脈、頸動脈または静脈のような患者の血管に挿入されている。1またはそれより多くの血管を通ってワイヤの上で進め0.035インチ~0.038インチの外径を有するガイドワイヤ)を配置する。デリバリカテーテル50bは、(例えばガイドワイヤ60上で)デリバリカテーテル50a内にそれを通って挿入されており、例えばその遠位端部が大動脈弓の直ぐ遠位または近位の箇所に、例えば頭蓋内動脈(ICA)または椎骨動脈の近傍に位置するようにする。引き続いて、デリバリカテーテル50cを(例えばガイドワイヤ60上で)デリバリカテーテル50b内にその中を通って挿入して、その遠位端部を中大脳動脈(MCA)のようにはるか遠い血管内の箇所まで進める。ある態様では、内頸動脈;(頸部ICAからの)頭蓋内の内頸動脈;錐体ICA;近位海綿洞部ICA;遠位海綿洞部/床突起ICA;床突起上ICA;椎骨動脈のM1セグメントV3-4ジャンクション;遠位V4;近位脳底;近位-中位脳底;中位脳底;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される箇所内に、または少なくともその近傍にデリバリカテーテル50cの遠位端部を配置する。ある態様では、ガイドワイヤ60をより小さいガイドワイヤ60(例えば本明細書で説明するような0.010インチ~0.014インチの外径を有するガイドワイヤ)と置換する。引き続いて、デリバリカテーテル50dを第2デリバリカテーテル50c内にそれを通して(例えばガイドワイヤ60上で)挿入し、その遠位端部が上述の神経部位または心臓部位である患者部位の近傍箇所(例えば患者部位に対して直ぐ遠位、患者部位内および/または患者部位に対して直ぐ近位の箇所)に位置するようにする。
【0145】
本明細書で説明するように、例えば先のデリバリカテーテル50より可撓性を有するガイドワイヤ60上で引き続くデリバリカテール50を進める場合(例えばより可撓性を有するガイドワイヤ60を使用してより小さいデリバリカテーテルをより遠位の箇所まで進める場合)のように、ガイドワイヤ60は複数のガイドワイヤ、例えば異なる長さ、直径、および/または剛性を有する複数のガイドワイヤを有して成ってよい。ある態様では、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50a-dは、それぞれがその近位端部にてコネクタ55a-dのTouhyバルブを有して成り、例えば関連するデリバリカテーテル50の近位端部からの血液の漏れを減らす。ある態様では、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50は、ポート54(例えばデリバリカテーテル50bの近位端部に図示するポート54b)を有して成り、例えば関連するデリバリカテーテル50のルーメン52(図示せず)を介して供給すべき造影剤、フラッシングおよび/または他の流体のソースに接続する。
【0146】
シャフト110の遠位端部119をデリバリカテーテル50dの遠位端部の近傍まで進める。ある態様では、(
図8A~8Eを参照して後述するように)デリバリカテーテル50dのシャフト内に光学アセンブリ130が存在する状態で、シャフト110を引き戻しながら、画像データを収集する。これらの態様では、デリバリカテーテル50dの遠位部分は、透明セグメント、例えば本明細書にて説明するような透明セグメント(図示せず)を有して成ってよく、例えば、画像データを収集しながら、透明セグメント57内に光学アセンブリ130が存在するようにする。他の態様では、デリバリカテーテル50dを引き戻し、光学アセンブリ130は、(例えば、
図7A-Eを参照して後述するように、シャフト110の引き戻しの間)画像データを収集しながら、デリバリカテーテル50dのシャフトの外側に存在する。更に他の態様では、(例えば
図6A-Dを参照して後述するようにシャフト110の引き戻しの間)画像データを収集しながら、光学アセンブリ130がデリバリカテーテル50dの遠位端部に対して遠位に位置するように、そして、同様に光学アセンブリ130がデリバリカテーテル50dのシャフトの外側に存在するように、プローブ100を進める。
【0147】
光学アセンブリ130によって画像データを収集する前および/または間、(例えば本明細書で説明するような)フラッシング手順をいずれのデリバリカテーテル50を介して実施してもよい。ある態様では、例えば光学アセンブリ130により収集した画像データの解析(例えば画像のオペレータによる解析またはアルゴリズム240によって実施する自動解析)によって、適切な除去を確認すると、シャフト110の引き戻しを始める。
【0148】
ある態様では、システム10は、プローブ100および1もしくはそれより多くのデリバリカテーテル、ならびに/または脳卒中のような病気または障害を処置する、あるいは血管から血栓を除去するように構成されたデバイスおよび/もしくはインプラントを有して成る。これらの態様では、システム10は、プローブ100、ならびに約8Fr~9Frのバルーンガイドカテーテルを含んで成るデリバリカテーテル50;血栓摘出デバイス、例えばPenumbra 5 MaxAce(もしくは同様のもの)を含んで成る(
図1を参照して先に説明した)処置デバイス91;約5Frの外径、約0.054インチの内径および/もしくは約132cmの長さを有する遠位部分を有して成るデリバリカテーテル50ならびに/またはCovidien Solitaire FR Retriever(もしくは同様のもの);血栓摘出デバイス、例えば約0.021インチ~0.027インチの内径を有するカテーテルを有して成る処置デバイス91を供給するように構成されたデリバリカテーテル50;Stryker Synchroガイドワイヤのようなガイドワイヤ;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成ってよい。ある発作の処置または他の血栓除去の用途では、システム10は、プローブ100、ならびに約8Fr~9Frのバルーンガイドカテーテルを有して成るデリバリカテーテル50(例えば椎骨動脈テイクオフ部に対して直ぐ近位の鎖骨下動脈または近接内頸動脈のような近接血管内に進めるデリバリカテーテル50、膨張して順行流を防ぐ);約9FrのStryker Merci Balloon Guide Catheterのようなデリバリカテーテル50;約8FrのStryker Flowgateバルーンガイドカテーテル;Penumbra ACE 64または同様のものを有して成る処置デバイス91;約0.027インチの直径(例えば外径)を有するCovidien Marksmanマイクロカテーテルまたは同様のものを有して成るデリバリカテーテル50;Covidien Solitaire FRリトリーバデバイスまたは同様のものを有して成る処置デバイス91;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成る。ある態様では、システム10は、血栓除去デバイス(例えばPenumbra ACE 64デバイスまたは同様の血栓除去デバイス)を有して成る処置デバイス91および血栓を除去するように構成されたデリバリカテーテル50の双方を含む。これらの態様では、血栓除去デバイスを有して成る処置デバイス91を最初に使用し、処置デバイス91が十分に血栓を除去できない場合には、デリバリカテーテル50を使用して血栓を取り除く。ある脳卒中の処置または血栓除去デバイスの展開を含む他の血栓除去デバイス(例えばPenumbra ACE(商標)または他のステントリトリーバ)の用途において、システム10は、プローブ100および1またはそれより多くの要素を有して成り、この要素は、7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル50;第1デリバリカテーテル50により摺動的に受容されるように構成され、5Fr~7Frの内径、約0.088インチの内径、80cm~90cmの長さおよび/もしくは大動脈弓の近位に位置するように構成される遠位端部を有するガイドカテーテルを有してなる第2デリバリカテーテル50;第2デリバリカテーテルにより摺動的に受容さるように構成され、3.8Fr~5.4Frの外径および/または132cm~153cmの長さを有する再潅流カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル50;第3デリバリカテーテル50により摺動的に受容さるように構成され、約2.6Frの外径および/または約160cmの長さを有するマイクロカテーテルを有して成る第4デリバリカテーテル50;自動注入器を有して成るインジェクタ300;ステントリトリーバおよび/または他の血栓除去デバイスを含んで成る処置デバイス;Penumbra ACE(商標)ステントリトリーバ;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される。
【0149】
ある態様では、システム10は、プローブ100および1もしくはそれより多くのデリバリデバイスならびに/または病気もしくは疾患、例えば動脈瘤を処置するように構成されたインプラントを有して成る。これらの態様では、システム10は、コイル供給によって動脈瘤を処置するように構成でき、例えば、システム10がプローブ100、ならびに約6Frのガイドカテーテル(例えば6FrCordis Envoyカテーテル(または同様のもの)および/または6FrPenumbra Neuronカテーテル(または同様のもの))を有して成るガイドカテーテル50;Stryker SL-10カテーテル(または同様のもの)を有して成るデリバリカテーテル50;1またはそれより多くの塞栓コイル(例えば1またはそれより多くのTarget塞栓コイル(または同様のもの))を有して成るインプラント85;インプラント・デリバリデバイス(例えば1またはそれより多くの塞栓コイルを供給するように構成されたカテーテル);およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される1またはそれより多くの要素を含む場合である。コイルの供給を含む、ある動脈瘤処置用途では、システム10は、プローブ100および次の群から選択される1またはそれより多くの要素を含んで成る:約6Frのカテーテル(例えば6FrのCordis Envoy(商標)カテーテルおよび/または6Frの Penumbra Benchmark(商標)カテーテル)を有して成るデリバリカテーテル50;Stryker SL-10(商標)カテーテル(または同様のもの)を有して成るデリバリカテーテル50;Covidien Echelon(商標)Catheter(例えばEchelon14、Echelon10または同様のもの)、例えば約150cmの長さ、0°、45°または90°の先端部角度を有するカテーテルを有して成るデリバリカテーテル50;Covidien X-Celerator(商標)親水性ガイドワイヤ、Covidien X-pedion(商標)ガイドワイヤおよび/またはStryker Synchro(商標)ガイドワイヤを有して成るガイドワイヤ60;1またはそれより多くの閉塞コイル;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせ。コイルを供給することを含む、ある動脈瘤処置の用途では、システム10は、プローブ100および次の群から選択される1またはそれより多くの要素を含んで成る:7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル50;5Fr~7Frの内径、Touhyバルブおよび/または約90cmの長さを有し、第1デリバリカテーテルによって摺動的に受容されるように構成されているガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル50;第2デリバリカテーテル50によって摺動的に受容され、7Frより小さい外径および/または約115cmの長さを有するように構成されている中間カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル;第3デリバリカテーテル50によって摺動的に受容され、約0.0165インチの内径および/または約150cmの長さを有するように構成されているマイクロカテーテルを有して成る第4デリバリカテーテル50;第1デリバリカテーテル50、第2デリバリカテーテル50、第3デリバリカテーテル50および/または第4デリバリカテーテル50によって摺動的に受容され、約0.014インチの直径(例えば外径)、および/または175cm~190cmの長さを有するように構成されている第1ガイドワイヤ60;自動注入器を有して成るインジェクタ300;コイル展開カテーテルを有して成る処置デバイス;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせ。
【0150】
別法では、あるいは加えて、システム10は、フローダイバータを配置することによって動脈瘤を処置するように構成されていてよく、例えばシステム10がプローブ100および次の群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成る場合である:(例えば大動脈弓を越えた箇所まで供給するように構成されている)約6Frの内径および/または約110cmの長さを有するガイドカテーテルのようなガイドカテーテルを有して成るデリバリカテーテル50;ガイドワイヤ60(例えば約0.035インチの外径を有するガイドワイヤ);Cook Guidewire(または同様のもの);約0.058インチの内径、7Frより小さい外径および/または約115cmの長さを有するカテーテルを有して成るデリバリカテーテル50;約2.7Frの外径、約0.027インチの内径、および/または約135cm~150cmの長さを有するデリバリカテーテル50;フローダイバータ、例えばCovidien EV3 Pipeline(商標)フローダイバータ(または同様のもの);フローダイバータを供給するように構成されたデリバリカテーテル50、例えばCovidien Excelsio(商標)XT-27カテーテル(または同様のもの)を有して成るデリバリカテーテル50;これらの1またはそれより多くの組み合わせ。フローダイバータを配置することを含む動脈瘤処置のある用途では、システム10は、プローブ100および次の群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成る:約5Frまたは6Frのシース、例えば6FrCool Flexor Shuttle(商標)ガイドカテーテル(例えば大動脈弓を越えて供給できるもの)を有して成るデリバリカテーテル50;約115cmの長さおよび/または0.058インチの内径のデリバリカテーテル50、例えばCovidien EV3(商標)5Frのカテーテル;Covidien EV3(商標)5Frカテーテル;Covidien Marksman(商標)0.027インチカテーテルを有して成るデリバリカテーテル50;Covidien EV3 Pipeline(商標)Flow Diverter(例えばCovidien Marksman(商標)0.027インチカテーテルによって供給されるもの)を有して成るインプラント85;Cook0.035インチガイドワイヤ、Covidien X-Celerator(商標)親水性ガイドワイヤ、Covidien X-pedion(商標)ガイドワイヤおよび/またはStryker Synchro(商標)ガイドワイヤを有して成るガイドワイヤ60;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせ。フローダイバータ(例えばPipeline(商標)またはPipeline Flex(商標)フローダイバータ)を配置することを含む動脈瘤処置のある用途では、システム10は、プローブ100および次の群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成る:7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル50;第1デリバリカテーテル50によって摺動的に受容されるように構成され、また、5Fr~7Frの内径、Touhyバルブおよび/または約90cmの長さを有するガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル;第2デリバリカテーテル50によって摺動的に受容されるように構成され、また、7Frより小さい内径、および/または約115cmの長さを有する中間カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル50;第3デリバリカテーテル50によって摺動的に受容されるように構成され、また、0.027インチより小さい内径を有するマイクロカテーテルを有して成る第4デリバリカテーテル50;第1デリバリカテーテル50、第2デリバリカテーテル50、第3デリバリカテーテル50および/または第4デリバリカテーテルによって摺動的に受容されるように構成され、175cm~190cmの長さを有する第1ガイドワイヤ60;インジェクタ300、例えば自動インジェクタ;フローダイバータ、例えばPipeline(商標)フローダイバータまたはPipeline Flex(商標)フローダイバータ;これらの1またはそれより多くの組み合わせ。フローダイバータ(例えばSurpass(商標)またはSurpass Future(商標)フローダイバータ)を配置することを含む動脈瘤処置のある用途では、システム10は、プローブ100および次の群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成る:7Fr~9Frの内径を有するイントロデューサを有して成る第1デリバリカテーテル50;第1デリバリカテーテル50によって摺動的に受容されるように構成され、また、5Fr~7Frのn内径、Touhyバルブおよび/または約90cmの長さを有するガイドカテーテルを有して成る第2デリバリカテーテル50;第2デリバリカテーテル50によって摺動的に受容されるように構成され、また、7Frより小さい外径、および/または約115cmの長さを有する中間カテーテルを有して成る第3デリバリカテーテル50;第3デリバリカテーテルによって摺動的に受容されるように構成され、また、Surpass(商標)デリバリカテーテル、3.3Frより小さい、もしくは3.7Frより小さい外径および/または約135cmの長さを有するマイクロカテーテルを有して成る第4デリバリカテーテル50;第1デリバリカテーテル50、第2デリバリカテーテル50,第3デリバリカテーテル50および/または第4デリバリカテーテルによって摺動的に受容されるように構成され、エクスチェンジ長さのガイドワイヤを有して成る第1ガイドワイヤ60;インジェクタ、例えば自動注入器;フローダイバータ、例えばSurpassフローダイバータおよび/またはSurpass(商標)フローダイバータおよび/またはSurpass Futureフローダイバータ;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせ。第3デリバリカテーテル50および/または第4デリバリカテーテルによって摺動的に受容されるように構成され、175cm~190cmの長さを有する第2ガイドワイヤ;インジェクタ300、例えば自動インジェクタ;フローダイバータ、例えばPipeline(商標)フローダイバータおよび/またはPipeline Flex(商標)フローダイバータ;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせ。
【0151】
別法では、あるいは加えて、システム10は、ステント補助コイルを供給することによって動脈瘤を処置するように構成されていてよく、例えばシステム10がプローブ100および次の群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成る場合である:約6Frのガイドカテーテル、例えば6FrCordis Envoy(商標)カテーテル(または同様のもの)および/または6FrのPenumbra Neuron(商標)カテーテル(または同様のもの)を有して成るデリバリカテーテル50;Cordis Prowler Select Plus(商標)カテーテルを有して成るデリバリカテーテル50;インプラント・デリバリデバイス80および/またはCordis Enterprise(商標)血管再生デバイスを有して成るインプラント85;Stryker XT27(商標)カテーテルを有して成るデリバリカテーテル50;インプラント・デリバリデバイス80および/またはStryker Neuroform EZステントシステムを有して成るインプラント85;1またはそれより多くのステントを有して成るインプラント85;1またはそれより多くの塞栓コイルを有して成るインプラント85;ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせ。ステント補助コイルの供給を含む、ある動脈瘤処置の用途では、システム10は、プローブ100および以下の群から選択される1またはそれより多くの要素を有して成る:約6Frのガイドカテーテル、例えば6FrCordis Envoy(商標)カテーテルおよび/または6FrPenumbra Neuron(商標)カテーテルを有して成るデリバリカテーテル50;Enterprise用Cordis Prowler Select(商標)および/またはNeuroform用Covidien Marksman(商標)を有して成るデリバリカテーテル50;インプラント85および/またはStryker Neuroform(商標)ステントシステムを有して成るデリバリデバイス80;1またはそれより多くのステントを有して成るインプラント85;1またはそれより多くにの塞栓コイルを有して成るインプラント85;Covidien X-Celerator(商標)親水性ガイドワイヤ、Covidien X-pedion(商標)ガイドワイヤおよび/またはStryker Synchroガイドワイヤを有して成るガイドワイヤ60;ならびにこれらの1またはそれより多くに組み合わせ。
【0152】
図6A-Eを参照すると、本発明のコンセプトに基づいて画像を形成する一連の工程(画像データを収集する前にデリバリカテーテルの遠位端部を越えて撮像プローブを進めることを含む)の解剖的様子を模式的に示す。システム10は、撮像プローブ100および1またはそれより多くのデリバリデバイス、例えば少なくとも1つのデリバリカテーテル50ならびに少なくとも1つのガイドワイヤ60を有して成る。ある態様では、システム10は、
図1を参照して先に説明したシステム10と類似の1またはそれより多くの要素10を有して成る。ある態様では、システム10は、
図1、2または5を参照して先に説明したように患者に導入されている。例えば
図6Aのデリバリカテーテル50が1またはそれより多くのデリバリカテーテル50、例えば
図1または
図5の少なくともデリバリカテーテル50dを含む1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を有して成る場合がそうである。
図6Aにおいて、ガイドワイヤ60を、管腔、例えば血管を通ってその遠位端部が患者部位PSに、あるいはそれを越えて位置するように進める。デリバリカテーテル50は、ガイドワイヤ60上で部分的に進められている。
図6A-Eの患者部位PSは動脈瘤を含むように図示しているが、これに代えてまたは加えて、患者部位PSは、別の患者の病気または疾患部位、インプラント85のようなインプラントを含む部位、患者の処置デバイス、例えば処置デバイス91を含む部位および/または本明細書で説明するような患者のいずれかの体内の箇所であってよい。
【0153】
図6Bにおいて、デリバリカテーテル50の遠位端部は患者部位PSの近傍に(例えば図示するように直ぐ近位の箇所に)進んでいる。
図6Cにおいて、ガイドワイヤ60は、取り除かれており、プローブ100がデリバリカテーテル50を通って挿入されて、スプリング先端部104を有するその遠位端部がデリバリカテーテル50の遠位端部に近接している。
図6Dにおいて、光学アセンブリ130がデリバリカテーテル50の外部で患者部位PSの遠位におよび/またはその中に位置するように、プローブ100を進める。引き続いて、プローブ100のシャフト110を
図6Eに示す位置まで引き戻しながら、画像データを収集する。収集した画像データは、患者部位PSにおける血液、血管壁および他の組織の画像データ、ならびに/または閉塞物(例えば血栓またはプラーク)の画像データを含む。ある態様では、画像データは、インプラント(例えば本明細書で説明するインプラント85)の画像データを更に含み、例えば
図9A-Cを参照して説明するような画像データ、および/または処置デバイス91のような処置デバイスの画像データを含む。
【0154】
フラッシング手順(例えば本明細書にて説明するようなもの)を工程6A-Eの1またはそれより多くの工程の間、いずれのデリバリカテーテル50を介して実施してもよい。ある態様では、フラッシング手順は、工程6Dの間に少なくとも実施し、例えば図示するデリバリカテーテル50を介して、またはより近くのデリバリカテーテル50(図示せず)を介して実施する。ある態様では、光学アセンブリ130により収集した画像データの解析(例えば画像のオペレータによる解析またはアルゴリズム240によって実施する自動解析)によって適切な清浄状態を確認して、シャフト110の引き戻しを開始する。
【0155】
図7A-Eを参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、画像データを収集する前に、画像プローブを含む光学アセンブリを露出させるようにデリバリカテーテルを引き戻すことを含む、画像を形成する一連の工程の解剖的様子を模式的に示す。システム10は、撮像プローブ100および1またはそれより多くのデリバリデバイス、例えば少なくとも1つのデリバリカテーテル50および少なくとも1つのガイドワイヤ60を含む。ある態様では、システム10は、
図1を参照して先に説明したようなシステム10に類似する1またはそれより多くの要素を有して成る。ある態様では、例えば
図7Aのデリバリカテーテル50が、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50、例えば
図5の少なくともデリバリカテーテル50dを含む1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を有して成る場合のように、システム10は、
図5を参照して先に説明したように、患者内に挿入されている。
図7Aにおいて、ガイドワイヤ60を、管腔、例えば血管を通ってその遠位端部が患者部位PSに、あるいはそれを越えて位置するように進める。デリバリカテーテル50は、ガイドワイヤ60上で部分的に進められている。
図7A-Eの患者部位PSは動脈瘤を含むように図示しているが、これに代えてまたは加えて、患者部位PSは、別の患者の病気または疾患部位、インプラント85のようなインプラントを含む部位、患者の処置デバイス、例えば処置デバイス91を含む部位および/または患者のいずれかの体内の箇所であってよい。
【0156】
図7Bにおいて、デリバリカテーテル50の遠位端部は患者部位PSに対して遠位におよび/またはその内部に進んでいる。
図7Cにおいて、ガイドワイヤ60は取り除かれており、プローブ100がデリバリカテーテル50を通って挿入されて、スプリング先端部104を有するその遠位端部がデリバリカテーテル50の遠位端部に近接している。
図7Dにおいて、光学アセンブリ130がデリバリカテーテル50の外部で患者部位PSの遠位におよび/またはその中に位置するように、デリバリカテーテル50を引き戻す。引き続いて、プローブ100のシャフト110を
図7Eに示す位置まで引き戻しながら、画像データを収集する。収集した画像データは、患者部位PSにおける血液、血管壁および他の組織の画像データ、ならびに/または患者部位PSにおける閉塞物(例えば血栓またはプラーク)の画像データを含む。ある態様では、画像データは、インプラント(例えば本明細書で説明するインプラント85)の画像データを更に含み、例えば
図9A-Cを参照して後述するような画像データ、および/または処置デバイス91のような処置デバイスの画像データを含む。
【0157】
フラッシング手順(例えば本明細書にて説明するようなもの)を工程7A-Eの1またはそれより多くの工程の間、いずれのデリバリカテーテル50を介して実施してもよい。ある態様では、フラッシング手順は、工程7Dの間に少なくとも実施し、例えば図示するデリバリカテーテル50を介して、またはより近くのデリバリカテーテル50(図示せず)を介して実施する。ある態様では、光学アセンブリ130により収集した画像データの解析(例えば画像のオペレータによる解析またはアルゴリズム240によって実施する自動解析)によって適切な清浄状態を確認して、シャフト110の引き戻しを開始する。
【0158】
図8A-Dを参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、撮像プローブの光学アセンブリをデリバリカテーテル内に位置させた状態で、画像データを収集することを含む画像形成の一連の工程の解剖的様子を模式的に示す。システム10は、撮像プローブ100および1またはそれより多くのデリバリデバイス、例えば少なくとも1つのデリバリカテーテル50および少なくとも1つのガイドワイヤ60を含む。ある態様では、システム10は、
図1を参照して先に説明したようなシステム10に類似する1またはそれより多くの要素を有して成る。ある態様では、例えば
図8Aのデリバリカテーテル50が、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50、例えば
図5の少なくともデリバリカテーテル50dを含む1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を有して成る場合のように、システム10は、
図5を参照して先に説明したように、患者内に挿入されている。
図8Aにおいて、ガイドワイヤ60は、ガイドワイヤ60を、管腔、例えば血管を通ってその遠位端部が患者部位PSに、あるいはそれを越えて位置するように進められている。デリバリカテーテル50は、ガイドワイヤ60上で部分的に進められている。
図8A-Dの患者部位PSは動脈瘤を含むように図示しているが、これに代えてまたは加えて、患者部位PSは、別の患者の病気または疾患部位、インプラント85のようなインプラントを含む部位、患者の処置デバイス、例えば処置デバイス91を含む部位および/または患者のいずれかの体内の箇所であってよい。
【0159】
図8Bにおいて、デリバリカテーテル50の遠位端部は患者部位PSに対して遠位におよび/またはその内部に進んでいる。
図8Cにおいて、ガイドワイヤ60は、取り除かれており、プローブ100がデリバリカテーテル50を通って挿入されて、その遠位端部119がデリバリカテーテル50の遠位端部に近接している。ある態様では、プローブ100は、先に説明したようにスプリング先端部104を更に有する。引き続いて、
図8Dに示す位置まで、プローブ100のシャフトを引き戻しながら、画像データを収集する。これらの態様において、デリバリカテーテル50のシャフトの遠位部分は、
図9を参照して後述するように、透明セグメントを有して成ってよい。収集した画像データは、患者部位PSにおける血液、血管壁および他の組織の画像データ、ならびに/または患者部位PSにおける閉塞物(例えば血栓またはプラーク)の画像データを含む。ある態様では、画像データは、インプラント(例えば本明細書で説明するインプラント85)の画像データを更に含み、例えば
図9A-Cを参照して後述するような画像データ、および/または処置デバイス91のような処置デバイスの画像データを更に含む。
【0160】
フラッシング手順(例えば本明細書にて説明するようなもの)を工程8A-Eの1またはそれより多くの工程の間、いずれのデリバリカテーテル50を介して実施してもよい。ある態様では、フラッシング手順は、工程8Cの間に少なくとも実施し、例えば図示するデリバリカテーテル50を介して、またはより近くのデリバリカテーテル50(図示せず)を介して実施する。ある態様では、光学アセンブリ130により収集した画像データの解析(例えば画像のオペレータによる解析またはアルゴリズム240によって実施する自動解析)によって適切な清浄状態を確認して、シャフト110の引き戻しを開始する。
【0161】
図9A-Cを参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、撮像すべき患者部位に撮像プローブ上でデリバリカテーテルを進めることを含む画像形成の一連の工程の解剖的様子を模式的に示す。システム10は、撮像プローブ100および1またはそれより多くのデリバリデバイス、例えば少なくとも1つのデリバリカテーテル50および(図示していないが、
図1を参照して先に説明したように)少なくとも1つのガイドワイヤ60ならびにインプラント85を含む。ある態様では、システム10は、
図1を参照して先に説明したようなシステム10に類似する1またはそれより多くの要素を有して成る。ある態様では、システム10は、
図5を参照して先に説明したように患者内に挿入されている。
図9Aのデリバリカテーテル50が1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を有して成る場合、例えば1またはそれより多くのデリバリカテーテル50が
図5の少なくとも1つのデリバリカテーテル50dを有して成る場合がそうである。ある態様では、デリバリカテーテル50は、
図11を参照して後述するように、シャフト51の遠位部分における透明セグメント57および/または機能的要素53(例えば放射線不透過性マーカー)を有して成る。透明セグメント57は、15cmまでの長さ、例えば10cmまで、5cmまで、2cmまで、または1cmまでの長さを有してよい。
【0162】
図9Aにおいて、プローブ100は、デリバリカテーテル50を通って挿入され、デリバリカテーテル50の遠位端部を越えて、インプラント85(例えば動脈瘤および/もしくは狭窄部を処置するインプラント、ならびに/または
図1を参照して先に説明したように1またはそれより多くの他のインプラント)内に、および/またはそれに対して遠位に位置するようになっている。
図9Bにおいて、デリバリカテーテル50は、透明セグメント57が光学アセンブリ130の周囲に位置する(例えば光学アセンブリ130は透明セグメント57の遠位端部の近位に位置する)ように進めることができる。引き続いて、
図9Cに示す位置までプローブ100のシャフト110を引き戻しながら、画像データを収集する。収集した画像データは、患者部位PSにおける血液、血管壁および他の組織の画像データ、患者部位PS(例えば動脈瘤、狭窄箇所、インプラントの箇所、処置デバイスの箇所および/または本明細書にて説明する他の患者部位)における閉塞物(例えば血栓またはプラーク)ならびに/またはインプラント85の画像データを含む。ある態様では、
図9Bに示すようにデリバリカテーテル50を進めることなく、プローブ100を引き戻す。
【0163】
フラッシング手順(例えば本明細書にて説明するようなもの)を工程9A-Eの1またはそれより多くの工程の間、いずれのデリバリカテーテル50を介して実施してもよい。ある態様では、フラッシング手順は、工程9Cの間に少なくとも実施し、例えば図示するデリバリカテーテル50またはより多く近くのデリバリカテーテル50(図示せず)を介して実施する。ある態様では、光学アセンブリ130により収集した画像データの解析(例えば画像のオペレータによる解析またはアルゴリズム240によって実施する自動解析)によって適切な清浄状態を確認して、シャフト110の引き戻しを開始する。
【0164】
図10A-Eを参照すると、デリバリカテーテル50をより小さいデリバリカテーテル50上で進め、その後、より小さいデリバリカテーテル50をより大きいデリバリカテーテル50のルーメンから取り除き、プローブ100を所定のように挿入する。システム10は、撮像プローブ100、1またはそれより多くのデリバリデバイス、例えば少なくとも1つのデリバリカテーテル50および少なくとも1つのガイドワイヤ60を含む。
図10Aに示すように、デリバリカテーテル50
MICROは、(例えば、0.010インチ~0.014インチの外径を有するガイドワイヤ60上で)より大きいデリバリカテーテル50
INTER内に挿入されている。デリバリカテーテル50
MICROは、その遠位端部59
MICROがデリバリカテーテル50
INTERを通ってその遠位端部59
INTERを越えて位置するように(例えば遠位端部59
MICROが患者部位PS内におよび/またはそれを越えて位置するように)進められている。
図10A-Eの患者部位PSは、動脈瘤を含むように図示しているが、これに代えてまたは加えて、患者部位PSは、別の患者の病気または疾患部位、インプラント85のようなインプラントを含む部位、患者の処置デバイス、例えば処置デバイス91を含む部位および/または本明細書で説明するように患者のいずれかの体内の箇所であってよい。
【0165】
デリバリカテーテル50
INTERは、例えば(イントロデューサ(例えばバスキュラ-・イントロデューサ)を有するデリバリカテーテル50
INTROを通って挿入されている、より大きいデリバリカテーテル50
GUIDEを通ってデリバリカテーテル50
INTERが挿入される場合のように、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を通って(例えば
図10Aに示すように)既に挿入されている。ある態様では、デリバリカテーテル
INTERを引き続いて、
図10Bに示すようにより小さいデリバリカテーテル、デリバリカテーテル50
S(例えばデリバリカテーテル50
Sをガイドワイヤ60上に配置する場合のように)上で進める。(デリバリカテーテル50s上における)より大きいデリバリカテーテル50
Lの引き続く進行によって、(デリバリカテーテル50
Sにより提供されるサポートの効果無しで)ガイドワイヤ60のみの上でデリバリカテーテル50
Lを進めることにより達成されるよりも、デリバリカテーテル50
Lのより安全および/またはより効果的な進行をもたらすことができる。デリバリカテーテル50
INTERの遠位端部59
INTERを、患者部位PSに対して(図示するように)近位の、患者部位PS内の、および/または患者PSに対して遠位の箇所に位置させることができる。デリバリカテーテル50
MICRO上でデリバリカテーテル50
INTERを進めた後、より小さいデリバリカテーテル50
Sおよび適当な場合には包囲されているガイドワイヤ60を
図10Cに示すように取り除くことができる。引き続いて、
図10Dに示すように、プローブ100を、デリバリカテーテル
INTERを通して、例えば患者部位PS内および/またはPSの直ぐ遠位の箇所まで進めることができる(例えば、光学アセンブリ130は患者部位PSの内部におよび/またはPSに対して直ぐ遠位に位置する)。デリバリカテーテル50
MICROの除去を実施することによって、より大きい直径のプローブ100を収容でき、および/または(例えば本明細書で説明するフラッシング手順の間に遭遇する抵抗を減らすために)プローブ100と包囲するデリバリカテーテル50
INTERとの間により大きい空間を提供できる。ある態様では、プローブ100は、0.014インチ~0.025インチの外径を有し、包囲するデリバリカテーテル50
Lは0.053インチ~0.070インチの内径を有する。プローブ100のシャフト110は、(例えばフラッシング手順を開始した後に)引き戻すことができ、
図10Eに示すように、患者部位PSの近位端部まで移動しながら、画像データを収集する。フラッシング流体(例えばインジェクタ300を介する注入物305)をプローブ100とデリバリカテーテル50
INTERとの間の空間に供給できる。これに代えてまたは加えて、いずれかの2つのデリバリカテーテルの間の空間(例えばデリバリカテーテル50
GUIDEとデリバリカテーテル50
INTERとの間の空間および/またはデリバリカテーテル50
INTROと50
GUIDEとの間の空間)に、本明細書にて上述するように、1またはそれより多くのポート54を介してフラッシング流体を供給できる。
【0166】
図11を参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、撮像プローブおよび透明セグメントを有するシャフトを有して成るデリバリカテーテルを有するシステムを模式的に示す。システム10は、
図1を参照して説明した撮像プローブ100と同様の構成および配置であってよい撮像プローブ100を有して成る。システム10は、1またはそれより多くのデリバリデバイス、例えば図示するデリバリカテーテル50を更に有して成る。プローブ100およびデリバリカテーテル50は、本明細書で説明するように、デリバリカテーテル50が摺動的にプローブ100を受容できるように構成され、また、配置される。システム10は、他のデリバリデバイス、例えば1またはそれより多くの追加のデリバリカテーテルおおび/または1もしくはそれより多くのガイドワイヤ(例えばデリバリカテーテル50および/またはプローブ100のワイヤ上での進行を支持するように構成され、また、配置される1またはそれより多くのガイドワイヤ)を更に有して成ってよい。
【0167】
デリバリカテーテル50は、長尺シャフト、近位部分51aおよび遠位部分51bを有して成るシャフト51を有して成る。ある態様では、遠位部分51bは、近位部分51aより小さい直径を有する。ある態様では、近位部分51aは、約0.024インチの外径および/または0.165インチの内径を有する。ある態様では、遠位端部51bは、約0.022インチの外径および/または約0.165インチの内径を有する。ある態様では、遠位部分51bは、近位部分51aより可撓性を有する。遠位部分51bは、光学的に透明な部分、透明セグメント57を有して成る。遠位部分51bおよび/または透明セグメント57は、少なくとも1cmの長さ、例えば少なくとも2cm、3cm、4cm、5cm、7cmまたは10cmの長さを有してよい。デリバリカテーテル50は、1またはそれより多くの機能的要素、例えば遠位部分51bに配置されるように図示した機能的要素53を有して成ってよい。ある態様では、機能的要素53は、可視化マーカー、例えば放射線不透過性マーカー、超音波反射性マーカー、磁性マーカー、鉄マーカーおよびこれらの1またはそれより多くの組み合わせを有して成る群から選択されるマーカーを含んで成る。
【0168】
ある態様では、デリバリカテーテル50は、その近位端部にポート(例えば先に説明したポート54)を有するコネクタ55、例えばTouhyまたは他のコネクタを有して成り、これを本明細書で説明するように流体源(シリンジ、自動注入器等)に取り付けることができる。
【0169】
図12を参照すると、本発明のコンセプトに基づく、フラッシング流体を供給するサイドホールを含むデリバリカテーテルおよび撮像プローブを有して成るシステムの解剖的様子を模式的に示す。システム10は、プローブ100および少なくとも1つのデリバリカテーテル50を有し、これらは、
図1を参照して説明した要素と同様の構成および配置であってもよい。デリバリカテーテル50およびプローブ100の遠位端部を(図面の右に)拡大図にて示す。デリバリカテーテル50およびプローブ100は、(1またはそれより多くのデリバリカテーテル50を含むインターベンション手順の場合のように、
図2、
図5、
図6A-E、
図7A-E、
図8A-D、
図9A-Cまたは
図10A-Eを参照して先に説明したように)患者に挿入されている。プローブ100のシャフト110は、患者部位PS内にまたはその直ぐ遠位に位置させる。患者部位PSは、動脈瘤、狭窄箇所、インプラントの箇所、処置デバイスの箇所、および/または本明細書で説明するような他の患者部位PSであってよい。ある態様では、光学アセンブリ130を、(例えば、光学アセンブリ130がシャフト51の外側に存在する状態で画像データ収集をする引き戻しを実施するために)
図12に示すようにデリバリカテーテル50の遠位端部59に対して遠位に配置する。
【0170】
システム10は、インジェクタ300を更に有して成り、これは、1またはそれより多くのデリバリカテーテル50またはシステム10の他の要素に1またはそれより多くの流体を供給できるように構成できる。プローブ100のシャフト110を囲むルーメン52の空間(例えばシャフト110の外壁とシャフト51の内壁との間の空間)に流体を供給できるように、デリバリカテーテル50のポート54をチューブ301を介して流体が流れるようにインジェクタ300に取り付ける。
【0171】
画像データを収集する直前に、(例えば光学アセンブリ130の回りの箇所から望ましくない物質(例えば光学アセンブリ130による画像データの収集を阻害するか、あるいは少なくとも制限する)血液または他の物質)を除去するためにフラッシング手順を開始するための場合のように)シャフト51のルーメン52に(例えばチューブ301を介して)流体を押し込むインジェクタ300によって注入物305の供給を開始してよい。シャフト51の遠位端部59(ルーメン52の遠位端部)および/またはサイドホール58を介してこれらの箇所に注入物305を供給する。画像データ収集の間(例えば光学アセンブリ130の回転および引き戻しの間)、インジェクタ300による注入物305の供給を継続する。ある態様では、フラッシング手順は、シャフト51の遠位端部およびサイドホール58の双方を介して注入物305を供給することを含む。
【0172】
ある態様では、デリバリカテーテル50は、複数のデリバリカテーテル50を有して成り、これらの1またはそれより多くはサイドホール58を有してよく、また、フラッシング手順または他の流体供給手順において注入物305を供給するために使用できる。注入物305は、造影剤(例えばある比率の放射線不透過性造影剤および生理食塩水)を含んで成り、例えば、患者部位およびその近傍を領域を撮像できる。
【0173】
図13を参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、撮像プローブ、回転アセンブリおよび引き戻しアセンブリを有して成るシステムを模式的に示している。システム10は、プローブ100、ならびに複数のデリバリカテーテル50および1またはそれより多くのガイドワイヤを含むデリバリデバイスのキットを有して成る。ある態様では、システム10は、
図1を参照して先に説明したシステム10と同じまたは同様の要素を、例えば
図13に示すものを有して成る。撮像プローブ100は、引き戻しアセンブリ220に操作可能に接続される。引き戻しアセンブリ220は、プローブ100のシャフト110の移動(例えば引き戻しおよび/または前進)をもたらすように構成され、また、配置される線形駆動アセンブリを有して成ってよい。ある態様では、クランプ221を取り外し可能にシャフト110に取り付け、引き戻しアセンブリ220がクランプ221を押してプローブ100を引き戻すようになっている。クランプ221は、オペレータによっても操作でき、(例えば患者部位までプローブ100を進める場合にユーザーを助けるために)例えばプローブ100のシャフト110の前進、引き戻しおよび/または捻りを行う。クランプ221は、シャフトの周囲で緩めるおよび/または締め付けることができ、クランプ221をシャフト220の長さに沿って再配置できる。
【0174】
ある態様では、シャフト110の引き戻しの間、引き戻しアセンブリ220がクランプ221を押し、シャフト110が後退するように、クランプ221および引き戻しアセンブリ220が構成され、また、配置される。引き戻しが完了した後、引き戻しアセンブリ220は、(クランプ221は引き戻し機構220に固定されていないので)シャフト110を前進させることなく元の開始位置に戻ることができる。
【0175】
撮像プローブ100は、回転アセンブリ210にも操作可能に接続されている。回転アセンブリ210は、モータおよび/またはコア120(および例えば光学アセンブリ130)を回転するために用いる他の回転機構を有して成る。回転アセンブリ210および引き戻しアセンブリ220は、市販のカテーテルを用いるOCTシステムに用いるアセンブリと同様の構造および配列であってよい。システム10の1またはそれより多くの要素は、ディスポーザブルである、および/または再使用可能であってよい。システム10の再使用可能な要素は、再滅菌できるように構成されている。
【0176】
図14を参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、第2デバイスと横並びの構成にある撮像プローブを解剖的模式図で示している。システム10は、プローブ100、1またはそれより多くのデリバリデバイス、(図示しないが、
図1を参照して先に説明したように)例えば少なくとも1つのデリバリカテーテル50および少なくとも1つのガイドワイヤ、ならびに患者を処置および/または診断するデバイス、例えば先に説明したようなインプラント供給デバイス80または処置デバイス91を含む。デバイス80/91は、インプラント85(例えば図示するようなコイル、ステントおよび/またはアンカバードステント)を供給するように構成できる。ある態様では、撮像プローブ100、デバイス80/91および/またはシステム10の他の要素は、(例えば撮像プローブ100がシャフト110、光学アセンブリ130および/または図示するスプリング先端部104を有する場合のように)
図1を参照して先に説明したシステム10の要素と同様の構成および配置である。ある態様では、システム10は、
図14のデリバリカテーテル50が1またはそれより多くのデリバリカテーテル50(例えば
図5の少なくともデリバリカテーテル50dを含む1またはそれより多くのデリバリカテーテル50)を有する場合のように、
図5を参照して先に説明したように患者に導入されている。デリバリカテーテル50は、シャフト51およびルーメン52を有して成る。ある場合では、システム10は、
図14に示すようにルーメン52内で撮像デバイス100およびデバイス80/91が横並び構成である場合のように、
図15を参照して後述するように患者に挿入されている。光学アセンブリ130およびデバイス80/91の遠位端部は、それぞれ患者部位PSに近接して配置され、デバイス80/91による診断および/または処置の前に、その間におよび/またはその後に撮像プローブ100により画像データを収集すると共に、診断手順(例えば生検)および/または処置手順(例えばコイルまたは他のインプラントの配置)をデバイス80/91を用いて実施できるようになっている。
【0177】
更に
図15を参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、第2デバイスと横並びの構成にある撮像プローブを用いて画像を形成する方法のフローチャートを示している。先に説明したようにシステム10およびその構成要素を用いて
図15の方法1500を説明する。ステップ1505において、デリバリカテーテル50
MICRO、例えば0.0165インチ~0.027インチの内径を有するマイクロカテーテルをガイドワイヤ60上で患者部位PS(例えば上述のような神経部位または心臓部位)の近傍の箇所まで進める。ある態様では、ガイドワイヤ60を患者部位PS(例えば神経学部位または心臓部位)の箇所まで進める。ある態様では、ガイドワイヤ60を患者部位PSに対して遠位に、例えば動脈瘤の狭窄部位に対して直ぐ遠位に、または血栓または他の閉塞物に対して直ぐ遠位に供給する。デリバリカテーテル50
MICROおよびガイドワイヤ60は、先に説明したカテーテル50
INTROのようなイントロデューサカテーテルを通しての供給のように、1またはそれより多くのより大きいデリバリカテーテルを通して挿入してよい。
【0178】
ステップ1510において、デリバリカテーテル50MICROを取り除き、(例えばガイドワイヤ60がエクスチェンジ長さを有するガイドワイヤである場合のように)ガイドワイヤ60を所定の状態で残す。
【0179】
ステップ1515において、より大きい直径のカテーテル、デリバリカテーテル50INTERを患者部位PSまでガイドワイヤ60上で進める。カテーテル50INTERは、0.050インチ~0.085インチの内径、0.053インチ~0,072インチの内径または0,070インチ~0.072インチの内径を有するデリバリカテーテルを有して成ってよい。
【0180】
ステップ1520において、カテーテル50INTERからガイドワイヤ60を取り除く(例えば、デリバリカテーテル50INTERのルーメンから取り除く)。
【0181】
ステップ1525において、第1デバイス(例えば0.035インチより小さい外径を有するデバイス)をデリバリカテーテル50INTERのルーメンを通して進め、ステップ1530において、第2デバイス(例えば0.035インチより小さい外径を有するデバイス)をデリバリカテーテル50INTERのルーメン(例えば同じルーメン)を通して進める。ある態様では、第1デバイスは、診断および/または処置デバイス(例えば先に説明したデバイス80および/または91、デバイス80/91)を有して成り、第2デバイスは、撮像プローブ100を有して成る(即ち、撮像プローブ100をデバイス80/91の後で進める)。これに代えて、第1デバイスは撮像プローブ100を有して成り、第2デバイスは診断および/または処置デバイス(例えばデバイス80および/または91)を有して成る。ある態様では、撮像プローブ100は、0.020インチより小さい外径、例えば0.0165インチより小さいが、それに等しい外径を有する。これらの態様では、デバイス80/91は、撮像プローブ100がデリバリデバイス50INTERの同じルーメン内に位置した状態で(例えばプローブ100がデリバリデバイス50INTERのルーメン内で同様に移動する状態で)、デリバリデバイス50INTER内で摺動的に移動するように構成された外径(例えば0.035インチより小さいかそれに等しい外径、0.030インチより小さいかそれに等しい外径、0.025インチより小さいかそれに等しい外径または0.020インチより小さいかそれに等しい外径)を有する。
【0182】
ステップ1535において、撮像プローブ100の光学アセンブリ130を所望の箇所、例えば閉塞部または動脈瘤内の位置またはその近傍に配置する。インプラント(例えばインプラント85)および/またはデバイス80/91の診断もしくは処置部分を、
図14に示すように、所望の箇所に近接して配置してよい。
【0183】
ステップ1540において、透視手順を実施して、光学アセンブリ130の所望の配置を確認する、または(例えば再配置によって)達成する。デバイス80/91の診断または処置部分の所望の配置を同様に確認できる。ある態様では、例えば患者部位PS、デバイス80/91および/または撮像プローブ100の透視の可視化を増強するために、造影剤を含む流体の小さいボーラス(bolus)(例えば10mlまたはそれより少ない量)を(例えばデリバリカテーテル50INTERを介して)導入する。
【0184】
ステップ1545において、(例えば本明細書で説明するような)1またはそれより多くのシステム10の撮像パラメータを、撮像手順を実施する医師により設定する。ある態様では、本明細書で説明するように、システム10のコンソール200をプレビューモードに設定する。コンソール200は、自動、半自動および/またはマニュアルのモード(例えば1またはそれより多くの撮像パラメータを自動的に、半自動的におよび/またはマニュアルで調節するモード)で設定できるように構成されている。コンソール200は、画像データを相対的に連続的または間欠的に捕捉するように構成できる。
【0185】
システム10は、画像データを収集する間、フラッシング材料を供給する構成としてよく、例えば
図1を参照して先に説明したようにインジェクタ300により注入物305を供給する。ある態様では、コンソール200を画像データの連続収集モードに設定し、2ml/秒~3ml/秒の流量で約30秒間注入物305を供給してよい。ある態様では、コンソール200を画像データの間欠収集モードに設定し、例えば3ml/秒~4ml/秒で注入物305を供給する場合のように、10秒毎に2秒間のフラッシングを近似する供給プロファイルで注入物305を供給してよい。ある態様では、コンソール200を注入物305の供給を自動的に検知して、収集した画像データにタイムスタンプを印す(例えば注入物305の供給のタイミングに対してタイムスタンプを印す)ように構成する。ある態様では、コンソール200は、インジェクタ300による注入物305の供給をコントロール(先に説明したように自動、半自動および/またはマニュアルコントロール)するように構成する。
【0186】
ある態様では、コンソール200は、マニュアルモードで画像データを収集するように構成する。これらの態様では、注入物305は、少量のボーラスで供給してよく、(例えばインジェクタ300による)注入物305の供給は、例えば先に説明したように収集した画像データにタイムスタンプを印すように、コンソールによって検知され、および/またはコントロールされる。
【0187】
ステップ1550において、デバイス80/91を用いて、臨床的手順(例えば診断的および/または治療的手順)を実施する。診療的手順の実施の前、間および/または後に、システム10は、(例えば先に説明したように光学アセンブリ130を引き戻すことによって)画像データを収集する。ある態様では、デバイス80/91は、1またはそれより多くのコイル(例えば動脈瘤を処置するように構成した閉塞コイル)を供給するように構成する。ある態様では、デバイス80/91は、ステントリーバ(stentriever)または他の血栓除去デバイスを有して成る。ある態様では、デバイス80/91は、ステント・デリバリデバイス、例えばカバードステント・デリバリデバイスを有して成る。
【0188】
ステップ1555において、例えば臨床および/または撮像手順を実施する医師によって、システム10によって収集した画像データをレビューする。
【0189】
ステップ1560において、画像データの評価を実施して、追加の診断および/または処置が必要であるか否か、あるいは少なくとも望ましいか否かについて判断する。この評価は、臨床的手順の前、間および/または後に患者部位PSの2Dおよび/または3D画像をレビューすることを含んで成る。これに代えてまたは加えて、例えば十分な閉塞(例えばコイルまたはカバードステントの配置による動脈瘤の十分な閉塞)、組織とのインプラントの適切な配置および/または並置、本来の血管を流れる適切な流量、ならびにこれらの1またはそれより多くの組み合わせを判断する場合のように、評価は、手順の間、患者に配置されたインプラント(例えば1またはそれより多くのインプラント85)のいずれかの2Dおよび/または3D画像をレビューすることを含んでよい。
【0190】
追加の診断および/または処置が不要な場合、ステップ1570を実施し、患者からデバイスを取り出して手順を完了する。
【0191】
追加の診断および/または処置が望ましい場合、ステップ1565を実施し、追加の診断および/または処置を実施する。例えば所望の結果に達するまでステップ1555、1560および1565を繰り返す。追加の処置には、1またはそれより多くの追加のインプラント(例えば配置すべき追加のコイル)の配置、インプラントの追加の展開(例えば組織に対する並置状態を改善するためのステントの展開)および本明細書で説明するような他の処置が含まれ得る。
【0192】
ある態様では、ステップ1550に加えて、ステップ1535~1550のいずれかの1またはそれより多くのステップにおいて画像データをシステム10によって収集する。ある態様では光学アセンブリ130を約20mm引き戻しながら、画像データを収集し、その後、開始箇所または患者部位PSの遠位部分に近接する他の箇所までアセンブリ130を自動的にまたは手動で進めてよい。
【0193】
図15の方法1500の1またはそれより多くのステップの間、いずれのデリバリカテーテル50を用いてフラッシング手順(例えば本明細書で説明するようなもの)を実施してもよい。ある態様では、フラッシング手順を少なくとも画像データを収集する間(例えば、アセンブリ130の回転および/または引き戻しの間)、例えばデリバリカテーテル50
INTERまたはよりの近位のデリバリカテーテル50によって実施する。ある態様では、光学アセンブリ130により収集した画像データの解析(例えば画像のオペレータによる解析またはコンソール200のアルゴリズム240によって実施する自動解析)によって適切な清浄状態が確認された場合、光学アセンブリ130の引き戻し(例えばシャフト110の引き戻し)を開始する。
【0194】
デバイスおよび方法の好ましい態様を、それを開発した状況を参照して説明してきたが、これらは、本発明のコンセプトの本質の単なる例示である。本発明のコンセプトを実施する上述のアセンブリ、他の態様、構成および方法の変更および組み合わせ、ならびに本発明のコンセプトの要旨のバリエーションは当業者に自明であり、特許請求の範囲内のものである。更に、本願が特定の順序で方法または手順のステップを列挙する場合、あるステップを実施する順序を変更することは可能であるか、あるいはある状況では好都合であり、特許請求の範囲において特定の順序であると明確に言及しない限り、特許請求の範囲にて記載する方法または手順の特定のステップは特定の順序であると解釈すべきではないことを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺シャフトと、回転可能な光学コアと、光学アセンブリとを有して成る撮像プローブと、
光学アセンブリを回転するように構成され、また、配置される回転アセンブリと、
光学アセンブリと長尺シャフトを一緒に引き込むように構成され、また、配置される引き込みアセンブリと、
画像プローブを摺動状態で受容するように構成され、また、配置される第1デリバリカテーテルと
を有して成る撮像システムであって、
長尺シャフトは、
近位端部と、遠位部分と、近位端部と遠位部分との間で延在するルーメンとを有して成り、
回転可能な光学コアは、長尺シャフトのルーメン内に配置され、近位端部および遠位端部を有して成り、インターフェースユニットと光学的および機械的に接続されるように構成され、
光学アセンブリは、長尺シャフトの遠位部分に配置され、また、回転可能な光学コアの遠位端部に近接して配置され、組織に光を供給し、また、組織から反射光を集めるように構成され、
撮像プローブは、患者部位から画像データを集めるように構成され、また、配置される撮像システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0194
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0194】
デバイスおよび方法の好ましい態様を、それを開発した状況を参照して説明してきたが、これらは、本発明のコンセプトの本質の単なる例示である。本発明のコンセプトを実施する上述のアセンブリ、他の態様、構成および方法の変更および組み合わせ、ならびに本発明のコンセプトの要旨のバリエーションは当業者に自明であり、特許請求の範囲内のものである。更に、本願が特定の順序で方法または手順のステップを列挙する場合、あるステップを実施する順序を変更することは可能であるか、あるいはある状況では好都合であり、特許請求の範囲において特定の順序であると明確に言及しない限り、特許請求の範囲にて記載する方法または手順の特定のステップは特定の順序であると解釈すべきではないことを意図している。
尚、本明細書の開示内容は、以下の態様を含み得る。
(態様1)
長尺シャフトと、回転可能な光学コアと、光学アセンブリとを有して成る撮像プローブと、
光学アセンブリを回転するように構成され、また、配置される回転アセンブリと、
光学アセンブリと長尺シャフトを一緒に引き込むように構成され、また、配置される引き込みアセンブリと、
画像プローブを摺動状態で受容するように構成され、また、配置される第1デリバリカテーテルと
を有して成る撮像システムであって、
長尺シャフトは、
近位端部と、遠位部分と、近位端部と遠位部分との間で延在するルーメンとを有して成り、
回転可能な光学コアは、長尺シャフトのルーメン内に配置され、近位端部および遠位端部を有して成り、インターフェースユニットと光学的および機械的に接続されるように構成され、
光学アセンブリは、長尺シャフトの遠位部分に配置され、また、回転可能な光学コアの遠位端部に近接して配置され、組織に光を供給し、また、組織から反射光を集めるように構成され、
撮像プローブは、患者部位から画像データを集めるように構成され、また、配置される撮像システム。
(態様2)
第1デリバリカテーテルは、透明セグメントを有する遠位部分を有し、
プローブおよび第1デリバリカテーテルは、画像データを収集する間、少なくとも1つのデリバリカテーテルの透明セグメント内に光学アセンブリが存在するように構成され、また、配置される態様1に記載の撮像システム。
(態様3)
透明セグメントは、10cmまでの長さを有する態様2に記載の撮像システム。
(態様4)
撮像プローブは、0.014インチ~0.016インチの外径を有し、
システムは 、患者部位にアクセスするように構成され、また、配置されるガイドワイヤを更に有して成り、
患者部位は、神経部位を含み、
第1デリバリカテーテルは、0.021インチ~0.027インチの内径を有し、
第1デリバリカテーテルは、ガイドワイヤ上で神経部位に達するように構成され、また、配置され、
ガイドワイヤを第1デリバリカテーテルから除去した後、撮像プローブは第1デリバリカテーテル内で進めるように構成され、また、配置され、
第1デリバリカテーテルは、撮像プローブを第1デリバリカテーテル内で進めた後、引き込むように構成され、
撮像プローブは、第1デリバリカテーテルの引き込みの後、画像データを集めながら、撮像プローブの引き込みを行うように構成され、また、配置される態様1~3のいずれかに記載の撮像システム。
(態様5)
システムは、神経部位にアクセスするように構成された第1ガイドワイヤを更に有して成り、
第1デリバリカテーテルは、0.021インチ~0.027インチの内径と、透明セグメントを含む遠位部分とを含んで成り、
第1デリバリカテーテルは、神経部位にガイドワイヤ上で進めるように構成され、また、配置され、
光学アセンブリを第1デリバリカテーテルの透明セグメント内に配置した状態で、光学アセンブリを引き込むことによって画像データを集めるように構成されている態様1~4のいずれかに記載の撮像システム。
(態様6)
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、外径が0.014インチ~0.016インチである態様5に記載の撮像システム。
(態様7)
撮像プローブを引き込んで画像データを集める際、第1デリバリカテーテルを通って供給されるように構成され、また、フラッシング媒体を更に有して成る態様1~6のいずれかに記載の撮像システム。
(態様8)
フラッシング媒体を第1デリバリカテーテルと撮像プローブとの間に供給するように構成され、また、配置される態様7に記載の撮像システム。
(態様9)
撮像プローブが第1デリバリカテーテル内に存在する状態で、第1デリバリカテーテルを介して進むように構成され、また、配置される診断および/または処置デバイスを更に有して成る態様1~8のいずれかに記載の撮像装置。
(態様10)
第1デリバリカテーテルが、0.050インチ~0.085インチの内径を有する、態様9に記載の撮像システム。
(態様11)
第1デリバリカテーテルは、0.053インチ~0.072インチの内径を有する態様10に記載の撮像システム。
(態様12)
診断および/または処置デバイスは、患者の血管内で第1デリバリカテーテルを進める前に、第1デリバリカテーテル内で進めるように構成され、また、配置される態様9に記載の撮像システム。
(態様13)
診断および/または処置デバイスは、第1デリバリカテーテルを患者の血管内で進めた後、第1デリバリカテーテル内で進めるように構成され、また、配置される態様9に記載の撮像システム。
(態様14)
診断および/または処置デバイスは、外径が0.035インチ以下である態様9に記載の撮像システム。
(態様15)
診断および/または処置デバイス装置が、動脈瘤を処置するために1つまたは複数のコイルを供給するように構成される処置デバイスを有して成る態様9に記載の撮像システム。
(態様16)
診断および/または処置デバイスは血栓を除去するように構成される処置デバイスを有して成る態様9に記載の撮像システム。
(態様17)
診断および/または処置デバイスは、ステントを供給するように構成される処置デバイスを有して成る態様9に記載の撮像システム。
(態様18)
撮像プローブは、機能的要素を更に有して成る態様1~17のいずれかに記載の撮像システム。
(態様19)
機能的要素は、少なくとも2つの機能的要素を有して成る態様18に記載の撮像システム。
(態様20)
機能的要素は、センサ、トランスデューサおよびこれらの組み合わせから成る群から選択される要素を有して成る態様18に記載の撮像システム。
(態様21)
機能的要素は、信号を生成するように構成されるセンサを有して成る態様18に記載の撮像システム。
(態様22)
機能的要素は、生理学的センサ、圧力センサ、ひずみゲージ、位置センサ、GPSセンサ、 加速度計、温度センサ、磁気センサ、化学センサ; 、生化学センサ、タンパク質センサ、超音波流れセンサのような流れセンサ、超音波気泡検出器のようなガス検出センサ、超音波センサのような音響センサおよびこれらの組み合わせから成る群から選択されるセンサを有して成る態様21に記載の撮像システム。
(態様23)
センサは、血管経路配置に関する信号を生成するように構成される位置センサを有して成る態様21に記載の撮像システム。
(態様24)
第1デリバリカテーテルに注入物を供給するように構成され、また、配置されるインジェクタを更に有して成る態様1~23のいずれかに記載の撮像システム。
(態様25)
インジェクタにより供給される1またはそれ以上の流体を含む注入物を更に有して成る態様24に記載の撮像システム。
(態様26)
インジェクタは、第1リザーバと第2リザーバとを有して成り、注入物は、第1リザーバから供給される第1流体と第2リザーバから供給される第2流体とを有して成る態様25に記載の撮像システム。
(態様27)
インジェクタは、前記第1流体および第2流体を異なる流量で供給するように構成される、態様26に記載の画像システム。
(態様28)
第1デリバリカテーテルは、1またはそれより多くのサイドホールを含む遠位部分を有して成り、1またはそれより多くの側孔に注入物を通過させるフラッシング手順において、注入物を供給するように構成される態様1~27のいずれかに記載の撮像システム。
(態様29)
少なくとも1つのガイドワイヤを更に有して成る態様1~28のいずれかに記載の撮像システム。
(態様30)
少なくとも1つのガイドワイヤが、撮像プローブに摺動的に接合するように構成され、また、配置される態様29に記載の撮像システム。
(態様31)
撮像プローブは、長尺シャフトの遠位部分においてラピッドエクスチェンジ・ルーメンを有して成る態様30に記載の撮像システム。
(態様32)
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、0.025インチ以下の外径を有する態様1~31に記載の撮像システム。
(態様33)
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分は、0.016インチ以下の外径を有する態様32に記載の撮像システム。
(態様34)
撮像プローブの長尺シャフトの遠位部分が、ブレード部分を有して成る態様1~33のいずれかに記載の撮像システム。
(態様35)
撮像プローブは、長尺シャフトと光学アセンブリとの間の相対的な動きを防止するように構成され、また、配置される態様1~34のいずれかに記載の撮像システム。
(態様36)
回転可能光学コアに回転可能に取り付けられ、また、長尺シャフトに固定的に取り付けられるコネクタを画像プローブは更に有して成り、コネクタは、長尺シャフトと回転可能な光学コアとの間の相対的な動きを防止するように構成され、また、配置される態様35に記載の撮像システム。
(態様37)
長尺シャフトは、長さが15mm以下の透明セグメントを有して成る態様35に記載の撮像システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1デリバリデバイス、撮像プローブ、回転アセンブリ及び引き込みアセンブリを有して成る撮像システムであって、
第1デリバリデバイスは、第1近位端部、第1遠位端部及び第1近位端部と第1遠位端部との間で延在する第1ルーメンを有して成る第1長尺シャフトを有して成り、
撮像プローブは、第2長尺シャフト、回転可能光学コア及び光学アセンブリを有して成り、
第2長尺シャフトは、第2近位端部、遠位部分及び第2近位端部と遠位部分との間で延在する第2ルーメンを有して成り、
回転可能光学コアは、第2長尺シャフトの第2ルーメン内に位置し、第3近位端部及び第2遠位端部を有して成り、
光学アセンブリは、第2長尺シャフトの遠位部分内に位置し、回転可能光学コアの第2遠位端部に近接し、組織に光を供給し、また、組織から反射される光を収集するように構成され、
回転アッセンブリは、光学アセンブリを回転するように構成され、また、配置され、
引き込みアセンブリは、光学アセンブリ及び第2長尺シャフトを一緒に引き戻すように構成され、また、配置され、
第1デリバリデバイスの第1長尺シャフト及び撮像プローブの第2長尺シャフトは一緒に移動するように構成され、また、配置される、撮像システム。
【請求項2】
第1長尺シャフト及び第2長尺シャフトの移動は、第1長尺シャフト及び第2長尺シャフトを患者に同時に挿入することを含む、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項3】
第3長尺シャフトを有して成る第2デリバリデバイスを更に有して成り、
第3長尺シャフトは、第4近位端部、第3遠位端部及び第4近位端部と第3遠位端部との間で延在する第3ルーメンを有して成り、第1長尺シャフト及び第2長尺シャフトは、第3ルーメン内で移動するように、構成され、また、配置される、請求項2に記載の撮像システム。
【請求項4】
第1長尺シャフトは、第1外径を有して成り、第3長尺シャフトは第1内径を有して成り、第1内径は、第1外径より大きい、請求項3に記載の撮像システム。
【請求項5】
第1デリバリデバイス及び撮像プローブは、摩擦によって係合するように構成されている、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項6】
摩擦による係合は、第1長尺シャフトと第2長尺シャフトとの間における相対的な位置関係を維持するように構成されている、請求項5に記載の撮像システム。
【請求項7】
第1デリバリデバイスの第1ルーメンは、閉鎖遠位端部を有して成る、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項8】
第1長尺シャフトは、透明セグメントを更に有して成る、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項9】
透明セグメントは、1cmまでの長さを有する、請求項8に記載の撮像システム。
【請求項10】
引き込みアセンブリは、5mm/秒~60mm/秒の引き戻し速度で光学アセンブリを引き戻す、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項11】
引き戻し速度は、約40mm/秒である、請求項10に記載の撮像システム。
【請求項12】
引き込みアセンブリは、光学アセンブリ及び第2長尺シャフトの引き戻しを含む引き戻し手順を実施する、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項13】
引き戻し手順は、第2長尺シャフトと一緒に第1長尺シャフトを移動することを含んで成る、請求項12に記載の撮像システム。
【請求項14】
引き戻し手順は、20mm~100mmの引き戻し長さを含んで成る、請求項12に記載の撮像システム。
【請求項15】
引き戻し手順は、1秒~15秒の時間で実施する、請求項12に記載の撮像システム。
【請求項16】
引き込みアセンブリは、第2長尺シャフトを進めることなく、開始位置に戻るように構成される、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項17】
システムの1またはそれより多くの要素は、ディスポーザブル要素又は再使用可能要素の少なくとも1つである、請求項1に記載の撮像システム。
【請求項18】
1またはそれより多くの要素は、滅菌できる再使用可能な要素である、請求項17に記載の撮像システム。
【請求項19】
光学アセンブリにより集めた反射光に基づいて1またはそれより多くの画像を提供するように構成され、また、配置されるディスプレイを更に有して成る、請求項1に記載の撮像システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
ある態様では、少なくとも1つのデリバリデバイスは、長尺シャフトを滑動的に受容するように構成され、また、配置され、少なくとも1つのデリバリデバイスは、透明の遠位部分を含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0144
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0144】
図5を参照すると、本発明のコンセプトに基づいて、患者に経皮的に挿入された複数のデバイスを有して成る撮像システムの解剖学的図を示す。システム10は、プローブ100、複数のデリバリカテーテル50および1またはそれより多くのガイドワイヤ60を含むデリバリデバイスのキットを有する。ある態様では、システム10は、
図1を参照して上述するように、システム10に類似する1またはそれより多くの要素を有して成る。デリバリカテーテル50は、それぞれを
図5に示すように、1またはそれより多くのデリバリカテーテル、例えばイントロデューサ50a、第1デリバリカテーテル50b(例えば本明細書で説明するガイドカテーテル)、第2デリバリカテーテル50c(例えば本明細書で説明する中間カテーテル)および/または第3デリバリカテーテル
50d(例えば
本明細書にて説明する
マイクロカテーテル)を有して成る。デリバリカテーテル50aは、例えば標準的な経皮的手法を用いて患者の皮膚を介して患者の血管内に長尺デバイスを配置するために、例えば患者の大腿動脈、上腕動脈、橈骨動脈、頸動脈または静脈のような患者の血管に挿入されている。1またはそれより多くの血管を通ってワイヤの上で
進める手法により追加のデリバリカテーテルを配置できるようにガイドワイヤ60(例えば0.035インチ~0.038インチの外径を有するガイドワイヤ)を配置する。デリバリカテーテル50bは、(例えばガイドワイヤ60上で)デリバリカテーテル50a内にそれを通って挿入されており、例えばその遠位端部が大動脈弓の直ぐ遠位または近位の箇所に、例えば頭蓋内動脈(ICA)または椎骨動脈の近傍に位置するようにする。引き続いて、デリバリカテーテル50cを(例えばガイドワイヤ60上で)デリバリカテーテル50b内にその中を通って挿入して、その遠位端部を中大脳動脈(MCA)のようにはるか遠い血管内の箇所まで進める。ある態様では、内頸動脈;(頸部ICAからの)頭蓋内の内頸動脈;錐体ICA;近位海綿洞部ICA;遠位海綿洞部/床突起ICA;床突起上ICA;椎骨動脈のM1セグメントV3-4ジャンクション;遠位V4;近位脳底;近位-中位脳底;中位脳底;およびこれらの1またはそれより多くの組み合わせから成る群から選択される箇所内に、または少なくともその近傍にデリバリカテーテル50cの遠位端部を配置する。ある態様では、ガイドワイヤ60をより小さいガイドワイヤ60(例えば本明細書で説明するような0.010インチ~0.014インチの外径を有するガイドワイヤ)と置換する。引き続いて、デリバリカテーテル50dを第2デリバリカテーテル50c内にそれを通して(例えばガイドワイヤ60上で)挿入し、その遠位端部が上述の神経部位または心臓部位である患者部位の近傍箇所(例えば患者部位に対して直ぐ遠位、患者部位内および/または患者部位に対して直ぐ近位の箇所)に位置するようにする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0172
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0172】
ある態様では、デリバリカテーテル50は、複数のデリバリカテーテル50を有して成り、これらの1またはそれより多くはサイドホール58を有してよく、また、フラッシング手順または他の流体供給手順において注入物305を供給するために使用できる。注入物305は、造影剤(例えばある比率の放射線不透過性造影剤および生理食塩水)を含んで成り、例えば、患者部位およびその近傍領域を撮像できる。
【外国語明細書】