(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037975
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】非接触カードを使用した許可の委任された管理
(51)【国際特許分類】
G06F 21/33 20130101AFI20240312BHJP
G06Q 20/34 20120101ALI20240312BHJP
G06F 21/64 20130101ALN20240312BHJP
G06Q 20/32 20120101ALN20240312BHJP
【FI】
G06F21/33
G06Q20/34
G06F21/64
G06Q20/32
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023214440
(22)【出願日】2023-12-20
(62)【分割の表示】P 2021556893の分割
【原出願日】2020-03-19
(31)【優先権主張番号】16/360,149
(32)【優先日】2019-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519111877
【氏名又は名称】キャピタル・ワン・サービシーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Capital One Services, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】ルール,ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,ウォルター エイ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】非接触カードを使用して許可を委任されて管理する装置及び方法を提供する。
【解決手段】コンピューティングデバイス上で実行される許可モジュールは、第1のアカウントから、第2のアカウントにコンピューティングリソースへのアクセスを付与する要求を受信し、非接触カードから第1のアカウントの許可データおよび非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信し、許可データおよび暗号化されたデータを認証サーバに送信し、秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて暗号化されたデータを検証し、許可データに基づいて、第1のアカウントがコンピューティングリソースへのアクセスを付与する許可を有することを決定し、認証サーバから、暗号化されたデータの検証の指示及び第2のアカウントに関連付けられた許可ベクトルを受信する。許可ベクトルは、第2のアカウントへのコンピューティングリソースへのアクセスの付与を反映する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ回路と、
命令を格納するメモリと、を備えた装置であって、
前記命令は、前記プロセッサ回路によって実行されると、前記プロセッサ回路に、
前記プロセッサ回路で実行される許可モジュールが、コンピューティングリソースへのアクセスを第2のアカウントに付与するための第1のアカウントからの要求を受信することであって、前記コンピューティングリソースは、(i)アプリケーション、(ii)データ、(iii)前記アプリケーションを使用して実行される操作のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの通信インターフェースから、前記第1のアカウントに関連付けられた許可データ、および前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することであって、前記非接触カードのアプレットが、前記非接触カードのメモリに格納された前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを生成する、ことと、
前記許可モジュールが、前記許可データおよび前記暗号化されたデータを認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、
前記認証サーバのメモリに格納された前記第1のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することにより、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データに基づいて、前記第1のアカウントが前記第2のアカウントに前記コンピューティングリソースへのアクセスを付与する許可を有していることを決定することと、
を実行し、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記暗号化されたデータの検証の指示、および前記第2のアカウントに関連付けられた許可ベクトルを受信することであって、前記許可ベクトルは、前記第2のアカウントへの前記コンピューティングリソースへのアクセスの付与を反映する、ことと、
を実行させる、
装置。
【請求項2】
前記メモリは、命令を格納しており、
前記命令は、前記プロセッサ回路によって実行されると、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記コンピューティングリソースへのアクセスを指定する前記第2のアカウントに関連付けられた第1の要求を受信することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルに基づいて、前記第2のアカウントが前記コンピューティングリソースへのアクセスを承認されていることを決定することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに前記コンピューティングリソースへの要求されたアクセスを付与することと、
を実行させる、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コンピューティングリソースは、前記アプリケーションを備え、前記第1の要求は、前記アプリケーションにアクセスすることを指定し、前記メモリは、命令を格納しており、前記命令は、前記プロセッサ回路によって実行されると、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた第2の要求を受信することであって、前記第2の要求は、前記アプリケーションを使用して操作を実行することを指定し、前記操作は、(i)購入の完了、(ii)クレジットの延長、および(iii)資金の移動のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルに基づいて、前記操作に関連付けられた金額が前記許可ベクトルによって指定された最大金額を超えていることに少なくとも部分的に基づいて、前記第2のアカウントが前記操作を実行することを承認されていないことを決定することと、
を実行させる、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記メモリは、命令を格納しており、前記プロセッサ回路によって実行されると、前記第1のアカウントに関連付けられた要求を受信する前に、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記コンピューティングリソースへのアクセスを指定する前記第2のアカウントからの要求を受信することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた非接触カードの通信インターフェースから、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することであって、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのアプレットは、
前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのメモリに格納された秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを生成することと、
前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのメモリに格納された前記秘密鍵を使用して前記暗号化されたデータに署名することと、
を実行し、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードから受信した前記暗号化されたデータを前記認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、前記認証サーバのメモリに格納された前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することによって、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードから受信した前記暗号化されたデータの検証の指示を受信することと、
を実行させる、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記メモリは、命令を格納しており、
前記命令は、前記プロセッサ回路によって実行されると、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントから、前記第2のアカウントに第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する第2の要求を受信することであって、前記第2のコンピューティングリソースは、(i)アプリケーション、(ii)データ、および(iii)前記アプリケーションを使用して実行される操作のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの前記通信インターフェースから、前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データおよび前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することと、
前記許可モジュールが、前記許可データおよび前記暗号化されたデータを前記認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、前記認証サーバの前記メモリに格納された前記第1のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの前記秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することによって、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記第2のアカウントに前記第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する要求が拒否されたという指示を受信することと、
を実行させる、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記メモリは、命令を格納しており、
前記命令は、前記プロセッサ回路によって実行されると、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから受信した指示に基づいて前記第2の要求を拒否することであって、前記認証サーバは、(i)前記暗号化されたデータの検証の失敗、(ii)前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データ、および(iii)前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルのうちの1つまたは複数に基づいて、前記第2のアカウントに前記第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する要求を拒否する、こと、
を実行させる、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記非接触カードの前記通信インターフェースは、近距離無線通信(NFC)、ブルートゥース、およびWi-Fiのうちの少なくとも1つをサポートするように構成され、前記アプリケーションは、前記許可モジュールを備え、前記アプリケーションは、前記第2のアカウントの前記許可ベクトルに基づいて、前記アプリケーションの第1の機能を無効にし、前記アプリケーションは、前記第2のアカウントの前記許可ベクトルに基づいて、前記アプリケーションの第2の機能を有効にする、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
プロセッサ回路で実行される許可モジュールが、コンピューティングリソースへのアクセスを第2のアカウントに付与するための第1のアカウントからの要求を受信することであって、前記コンピューティングリソースは、(i)アプリケーション、(ii)データ、(iii)前記アプリケーションを使用して実行される操作のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの通信インターフェースから、前記第1のアカウントに関連付けられた許可データ、および前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することであって、前記非接触カードのアプレットが、前記非接触カードのメモリに格納された前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを生成する、ことと、
前記許可モジュールが、前記許可データおよび前記暗号化されたデータを認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、
前記認証サーバのメモリに格納された前記第1のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することにより、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データに基づいて、前記第1のアカウントが前記第2のアカウントに前記コンピューティングリソースへのアクセスを付与する許可を有していることを決定することと、
を実行し、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記暗号化されたデータの検証の指示、および前記第2のアカウントに関連付けられた許可ベクトルを受信することであって、前記許可ベクトルは、前記第2のアカウントへの前記コンピューティングリソースへのアクセスの付与を反映する、ことと、
を含む方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記許可モジュールが、前記コンピューティングリソースへのアクセスを指定する前記第2のアカウントに関連付けられた第1の要求を受信することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルに基づいて、前記第2のアカウントが前記コンピューティングリソースへのアクセスを承認されていることを決定することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに前記コンピューティングリソースへの要求されたアクセスを付与することと、
をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピューティングリソースは、前記アプリケーションを備え、前記第1の要求は、前記アプリケーションにアクセスすることを指定し、前記方法は、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた第2の要求を受信することであって、前記第2の要求は、前記アプリケーションを使用して操作を実行することを指定し、前記操作は、(i)購入の完了、(ii)クレジットの延長、および(iii)資金の移動のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルに基づいて、前記操作に関連付けられた金額が前記許可ベクトルによって指定された最大金額を超えていることに少なくとも部分的に基づいて、前記第2のアカウントが前記操作を実行することを承認されていないことを決定することと、
をさらに含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、前記第1のアカウントに関連付けられた要求を受信する前に、
前記許可モジュールが、前記コンピューティングリソースへのアクセスを指定する前記第2のアカウントからの要求を受信することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた非接触カードの通信インターフェースから、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することであって、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのアプレットは、
前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのメモリに格納された秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを生成することと、
前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのメモリに格納された前記秘密鍵を使用して前記暗号化されたデータに署名することと、
を実行し、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードから受信した前記暗号化されたデータを前記認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、前記認証サーバのメモリに格納された前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することによって、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードから受信した前記暗号化されたデータの検証の指示を受信することと、
をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントから、前記第2のアカウントに第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する第2の要求を受信することであって、前記第2のコンピューティングリソースは、(i)アプリケーション、(ii)データ、および(iii)前記アプリケーションを使用して実行される操作のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの前記通信インターフェースから、前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データおよび前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することと、
前記許可モジュールが、前記許可データおよび前記暗号化されたデータを前記認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、前記認証サーバの前記メモリに格納された前記第1のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの前記秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することによって、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記第2のアカウントに前記第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する要求が拒否されたという指示を受信することと、
をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから受信した指示に基づいて前記第2の要求を拒否することであって、前記認証サーバは、(i)前記暗号化されたデータの検証の失敗、(ii)前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データ、および(iii)前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルのうちの1つまたは複数に基づいて、前記第2のアカウントに前記第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する要求を拒否する、こと、
をさらに含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記非接触カードの前記通信インターフェースは、近距離無線通信(NFC)、ブルートゥース、およびWi-Fiのうちの少なくとも1つをサポートするように構成され、前記アプリケーションは、前記許可モジュールを備え、前記アプリケーションは、前記第2のアカウントの前記許可ベクトルに基づいて、前記アプリケーションの第1の機能を無効にし、前記アプリケーションは、前記第2のアカウントの前記許可ベクトルに基づいて、前記アプリケーションの第2の機能を有効にする、
請求項8に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータ可読プログラムコードが具体化された非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサ回路によって実行可能な前記コンピュータ可読プログラムコードは、前記プロセッサ回路に、
前記プロセッサ回路で実行される許可モジュールが、コンピューティングリソースへのアクセスを第2のアカウントに付与するための第1のアカウントからの要求を受信することであって、前記コンピューティングリソースは、(i)アプリケーション、(ii)データ、(iii)前記アプリケーションを使用して実行される操作のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの通信インターフェースから、前記第1のアカウントに関連付けられた許可データ、および前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することであって、前記非接触カードのアプレットが、前記非接触カードのメモリに格納された前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを生成する、ことと、
前記許可モジュールが、前記許可データおよび前記暗号化されたデータを認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、
前記認証サーバのメモリに格納された前記第1のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することにより、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データに基づいて、前記第1のアカウントが前記第2のアカウントに前記コンピューティングリソースへのアクセスを付与する許可を有していることを決定することと、
を実行し、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記暗号化されたデータの検証の指示、および前記第2のアカウントに関連付けられた許可ベクトルを受信することであって、前記許可ベクトルは、前記第2のアカウントへの前記コンピューティングリソースへのアクセスの付与を反映する、ことと、
を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記プロセッサ回路によって実行可能なコンピュータ可読プログラムコードであって、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記コンピューティングリソースへのアクセスを指定する前記第2のアカウントに関連付けられた第1の要求を受信することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた許可ベクトルに基づいて、前記第2のアカウントが前記コンピューティングリソースへのアクセスを承認されていることを決定することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに前記コンピューティングリソースへの要求されたアクセスを付与することと、
を実行させるコンピュータ可読プログラムコードをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記コンピューティングリソースは、前記アプリケーションを備え、前記第1の要求は、前記アプリケーションにアクセスすることを指定し、前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記プロセッサ回路によって実行可能なコンピュータ可読プログラムコードであって、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた第2の要求を受信することであって、前記第2の要求は、前記アプリケーションを使用して操作を実行することを指定し、前記操作は、(i)購入の完了、(ii)クレジットの延長、および(iii)資金の移動のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルに基づいて、前記操作に関連付けられた金額が前記許可ベクトルによって指定された最大金額を超えていることに少なくとも部分的に基づいて、前記第2のアカウントが前記操作を実行することを承認されていないことを決定することと、
を実行させるコンピュータ可読プログラムコードをさらに含む、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記プロセッサ回路によって実行可能なコンピュータ可読プログラムコードであって、前記プロセッサ回路に、前記第1のアカウントに関連付けられた要求を受信する前に、
前記許可モジュールが、前記コンピューティングリソースへのアクセスを指定する前記第2のアカウントからの要求を受信することと、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた非接触カードの通信インターフェースから、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することであって、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのアプレットは、
前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのメモリに格納された秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを生成することと、
前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードのメモリに格納された前記秘密鍵を使用して前記暗号化されたデータに署名することと、
を実行し、
前記許可モジュールが、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードから受信した前記暗号化されたデータを前記認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、前記認証サーバのメモリに格納された前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することによって、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記第2のアカウントに関連付けられた前記非接触カードから受信した前記暗号化されたデータの検証の指示を受信することと、
を実行させるコンピュータ可読プログラムコードをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記プロセッサ回路によって実行可能なコンピュータ可読プログラムコードであって、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントから、前記第2のアカウントに第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する第2の要求を受信することであって、前記第2のコンピューティングリソースは、(i)アプリケーション、(ii)データ、および(iii)前記アプリケーションを使用して実行される操作のうちの1つまたは複数を備える、ことと、
前記許可モジュールが、前記第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの前記通信インターフェースから、前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データおよび前記非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信することと、
前記許可モジュールが、前記許可データおよび前記暗号化されたデータを前記認証サーバに送信することであって、前記認証サーバは、前記認証サーバの前記メモリに格納された前記第1のアカウントに関連付けられた前記非接触カードの前記秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて前記暗号化されたデータを復号することによって、前記暗号化されたデータを検証することと、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから、前記第2のアカウントに前記第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する要求が拒否されたという指示を受信することと、
を実行させるコンピュータ可読プログラムコードをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記プロセッサ回路によって実行可能なコンピュータ可読プログラムコードであって、前記プロセッサ回路に、
前記許可モジュールが、前記認証サーバから受信した指示に基づいて前記第2の要求を拒否することであって、前記認証サーバは、(i)前記暗号化されたデータの検証の失敗、(ii)前記第1のアカウントに関連付けられた前記許可データ、および(iii)前記第2のアカウントに関連付けられた前記許可ベクトルのうちの1つまたは複数に基づいて、前記第2のアカウントに前記第2のコンピューティングリソースへのアクセスを付与する要求を拒否し、前記非接触カードの前記通信インターフェースは、近距離無線通信(NFC)、ブルートゥース、およびWi-Fiのうちの少なくとも1つをサポートするように構成される、こと、
を実行させるコンピュータ可読プログラムコードをさらに含む、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
この出願は、2019年3月21日に出願された「非接触カードを使用した許可の委任された管理」という名称の米国特許出願第16/360,149号の優先権を主張する。前述の出願の内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本明細書の実施形態は、一般に、コンピューティングプラットフォームに関連し、より具体的には、非接触カードを使用する許可の委任された管理に関連する。
【背景技術】
【0003】
多くの場合、ユーザは、コンピューティングリソースにアクセスしたり、および/またはコンピューティングリソースを使用してアクションを実行したりするための許可を有している必要がある。組織内のユーザ数が増えると、組織内の許可の管理の複雑さと難しさが増す。許可を管理するための従来の解決策は、かなりのユーザの努力を必要とし、多くの場合、堅牢なセキュリティ対策を欠いている。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に開示される実施形態は、非接触カードを使用して許可を委任されて管理するためのシステム、方法、製品、およびコンピュータ可読媒体を提供する。一例では、許可モジュールは、第1のアカウントから第2のアカウントにコンピューティングリソースへのアクセスを許可する要求を受信し得、コンピューティングリソースは、(i)アプリケーション、(ii)データ、および(iii)アプリケーションを使用して実行される操作のうちの1つまたは複数を備える。許可モジュールは、第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの通信インターフェースから、第1のアカウントに関連付けられた許可データおよび非接触カードによって生成された暗号化されたデータを受信し、非接触カードのアプレットが非接触カードのメモリに格納された非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて暗号化されたデータを生成し得る。許可モジュールは、許可データおよび暗号化されたデータを認証サーバに送信し得る。認証サーバは、認証サーバのメモリに格納された第1のアカウントに関連付けられた非接触カードの秘密鍵に少なくとも部分的に基づいて暗号化されたデータを復号することによって暗号化されたデータを検証し、第1のアカウントに関連付けられた許可データに基づいて、第1のアカウントがコンピューティングリソースへのアクセスを第2のアカウントに付与する許可を有していると決定し得る。許可モジュールは、認証サーバから、暗号化されたデータの検証の指示、および第2のアカウントに関連付けられた許可ベクトルを受信し得、許可ベクトルは、第2のアカウントへのコンピューティングリソースへのアクセスの付与を反映し得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】非接触カードを使用して許可の委任された管理を実施するシステムの実施形態を示している。
【
図1B】非接触カードを使用して許可の委任された管理を実施するシステムの実施形態を示している。
【
図2A】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図2B】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図3A】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図3B】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図3C】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図3D】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図3E】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図3F】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図4】非接触カードを使用した許可の委任された管理の実施形態を示している。
【
図9】コンピューティングアーキテクチャの実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書に開示される実施形態は、許可の委任された管理のために非接触カードを使用するための安全な技術を提供する。一般に、非接触カードの製造中に、非接触カードは、関連付けられたユーザのデータを含むようにパーソナライズされる。例えば、非接触カードのメモリは、1つまたは複数のアプレット、秘密鍵、カードデータ(例えば、アカウント番号など)、および許可データを格納し得る。次に、非接触カードに関連付けられたユーザは、許可を委任したり、リソースにアクセスしたり、および/または非接触カードを使用して操作を実行したりし得る。
【0007】
例えば、第1のユーザは、コンピューティングデバイスを介してデータベースに格納されたデータにアクセスしたいと思い得る。許可モジュールは、データベースへのアクセスを制御し、ユーザが非接触カードをコンピューティングデバイスにタップすることを指定する通知を出力し得る。次に、ユーザは、非接触カードをコンピューティングデバイスにタップし得、これにより、非接触カードがコンピューティングデバイスの通信範囲内に入り得る。そうすることで、非接触カードで実行されているアプレットは、秘密鍵を使用して暗号化されたデータを生成し、非接触カードのメモリに格納されている許可データとともにコンピューティングデバイスに送信される。許可モジュールは、非接触カードによって生成された暗号化されたデータと許可データを受信し、受信したデータを検証のために認証サーバに送信し得る。次に、認証サーバは、サーバのメモリ(またはハードウェアセキュリティモジュール(HSM)などの他の安全な要素)に格納されている秘密鍵のコピーを使用して、暗号化されたデータを検証し得る。認証サーバが秘密鍵を使用して暗号化されたデータを復号し得る場合、認証サーバは、暗号化されたデータを検証し、検証の指示を許可モジュールに送信する。いくつかの実施形態では、認証サーバは、ユーザの許可データのインスタンスを許可モジュールに送信する。次に、許可モジュールは、認証サーバによる暗号化されたデータの検証の指示の受信に基づいて、ユーザがデータベースに格納されたデータにアクセスすることを許可し得る。
【0008】
有利には、本明細書に開示される実施形態は、デバイス、アプリケーション、および/またはデータのセキュリティを改善する。例えば、アプリケーションおよび/またはデータにアクセスするために非接触カードによって生成された暗号化されたデータの検証を要求することにより、アプリケーションおよび/またはデータのセキュリティが向上する。他の例として、操作を実行する前に暗号化されたデータの検証を要求することによって(例えば、購入、クレジットの延長など)、そのような操作および関連する資産のセキュリティが向上する。さらに、許可を委任しようとする条件として暗号化されたデータの検証を要求することにより、許可の委任された管理のセキュリティが向上する。
【0009】
本明細書で使用される表記法および命名法を一般的に参照して、以下の詳細な説明の1つまたは複数の部分は、コンピュータまたはコンピュータのネットワーク上で実行されるプログラム手順に関して提示され得る。これらの手順の説明および表現は、当業者によって、それらの作業の実体を当業者に最も効果的に伝えるために使用される。手順は、本明細書に記載されており、一般に、望ましい結果につながる自己矛盾のない一連の演算であると考えられている。これらの演算は、物理量の物理的な操作を必要とする演算である。通常、必ずしもそうとは限らないが、これらの量は、格納、転送、結合、比較、およびその他の方法で操作できる電気信号、磁気信号、または光信号の形をとる。主に一般的な使用法の理由から、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数値などと呼ぶと便利な場合がある。しかしながら、これらおよび類似の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられており、これらの量に適用される便利なラベルにすぎないことに留意すべきである。
【0010】
さらに、これらの操作は、加算または比較などの用語で呼ばれることが多く、これらは、一般に、人間のオペレータによって実行される知的な演算に関連付けられている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態の一部を形成する本明細書に記載の演算のいずれにおいても、人間のオペレータのそのような能力は、必要ではなく、またはほとんどの場合望ましいものではない。むしろ、これらの演算は、機械演算である。様々な実施形態の演算を実行するための有用な機械は、本明細書の教示に従って書かれた、その中に格納されたコンピュータプログラムによって選択的にアクティブ化または構成されたデジタルコンピュータを含み、および/または必要な目的のために特別に構築された装置またはデジタルコンピュータを含む。様々な実施形態はまた、これらの演算を実行するための装置またはシステムに関する。これらの装置は、必要な目的のために特別に構築され得る。これらの様々な機械に必要な構造は、与えられた説明から明らかになる。
【0011】
ここで、図面を参照する。ここで、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を参照するために使用される。以下の説明では、説明の目的で、それらを完全に理解するために、多くの具体的な詳細が示されている。しかしながら、新規の実施形態は、これらの特定の詳細なしで実施できることは明らかであろう。他の例では、その説明を容易にするために、周知の構造およびデバイスがブロック図の形で示されている。意図は、請求の範囲内のすべての修正、均等物、および代替案をカバーすることである。
【0012】
図1Aは、開示された実施形態に対応する、例示的なシステム100の概略図を示している。示されるように、システム100は、1つまたは複数の非接触カード101、1つまたは複数のコンピューティングデバイス110、1つまたは複数の認証サーバ120、および1つまたは複数のホストシステム150を含む。非接触カード101は、クレジットカード、デビットカード、ATMカード、ギフトカードなどのあらゆるタイプの支払いカードを代表するものである。非接触カード101は、NFC、EMV標準、または無線通信における他の短距離プロトコルを介してコンピューティングデバイス110と通信するように構成された、無線周波数識別(RFID)チップなどの1つまたは複数の通信インターフェース107を備え得る。通信プロトコルの例としてNFCが使用されているが、本開示は、ブルートゥース(登録商標)および/またはWi-Fiなどの他のタイプの無線通信にも同様に適用可能である。コンピューティングデバイス110は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、ラップトップ、ポータブルゲームデバイス、モバイルデバイス、ワークステーション、デスクトップコンピュータ、サーバなどのような、あらゆるタイプのネットワーク対応コンピューティングデバイスを代表するものである。認証サーバ120およびホストシステム150は、サーバ、ワークステーション、コンピューティングクラスタ、クラウドコンピューティングプラットフォーム、仮想化コンピューティングシステムなどのような任意のタイプのコンピューティングデバイスを代表するものである。
【0013】
示されるように、コンピューティングデバイス110のメモリ111は、オペレーティングシステム(OS)112のインスタンスを含む。オペレーティングシステム112の例には、アンドロイド(登録商標)OS、iOS(登録商標)、Linux(登録商標)、macOS(登録商標)、およびウィンドウズ(登録商標)オペレーティングシステムが含まれる。示されるように、OS112は、1つまたは複数のアプリケーション113、許可モジュール114-1のインスタンス、およびデータ115を含む。アプリケーション113は、アプリケーション、サービス、スクリプトなどの任意のタイプの実行可能コードを代表するものである。データ115は、コンピュータ可読媒体に格納された任意のデータを表す。メモリ102に格納されるように示されているが、データ115は、コンピューティングデバイス110の不揮発性ストレージに格納され得る(またはコンピューティングデバイス110に通信可能に接続されている)。
【0014】
許可モジュール114(許可モジュール114-1、サーバ120の許可モジュール114-2、およびホストシステム150の許可モジュール114-3を含む)は、一般的に、操作を実行しようとする行為者が、許可データ106(許可データ106-1、106-2、106-3、および106-4のインスタンスを含む)に反映されているような必要な許可を有していることを確認することによって、システム100において委任された許可を実施するように構成されている。許可データ106は、関連するユーザが試行された操作を実行すること、および/または所与のリソースにアクセスすることを許可されるかどうかを反映する任意のデータ構造を表す。例えば、許可データ106は、ベクトルであり得る。ここで、ベクトルの各要素は、ユーザが試行された操作を実行できるか、および/または所与のリソースにアクセスできるかどうかを反映する。試行された操作には、他のユーザに許可を付与、変更、および/または取り消すユーザ(管理者など)など、任意のタイプの操作が含まれ得る。試行された操作の追加の例には、アプリケーション(例えば、コンピューティングデバイス110のアプリケーション113、ホストシステム150のアプリケーション152など)の実行、アプリケーションの特定の機能および/またはインターフェースへのアクセス、データ(例えば、コンピューティングデバイス110のデータ115、ホストシステム150のデータ151など)へのアクセス、およびアプリケーションおよび/またはデータを使用した操作の実行が含まれる。別個のエンティティとして示されているが、本明細書に記載の許可モジュール114および/または関連機能は、OS112、アプリケーション113、アプリケーション152、および/または他の任意の許可管理プラットフォームに統合され得る。したがって、
図1A~
図1Bに示されている特定の構成は、本開示を限定するものと見なされるべきではない。
【0015】
許可モジュール114は、試行された操作を付与および/または拒否するかどうかを決定するときに、非接触カード101によって生成されたデータをさらに考慮し得る。例えば、システム管理者は、許可アプリケーション113を使用して、新しい従業員に、ホストシステム150のアカウンティングアプリケーション113および対応するアカウンティングデータ151へのアクセスを付与し得る。許可モジュール114-1は、許可アプリケーション113および/またはOS112から許可の委任の試みの指示を受信する。許可モジュール114-1は、試行された許可の委任を完了するために、管理者のコンピューティングデバイス110に通知を出力し得る。通知は、非接触カード101をコンピューティングデバイス110にタップするようにユーザに指示し得、それにより、非接触カード101をコンピューティングデバイス110のカードリーダ119に十分に近づけて、非接触カード101の通信インターフェース107とコンピューティングデバイス110のカードリーダ119との間でデータ転送(例えば、NFCデータ転送、ブルートゥース(登録商標)データ転送など)を可能にし得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス110は、アプリケーションプログラムインターフェース(API)呼び出しを介してカードリーダ119をトリガし得る。一例では、コンピューティングデバイス110は、試行された操作の指示(例えば、OS112、アプリケーション113、データ115などから)の受信に応答するAPI呼び出しを介してカードリーダをトリガする。さらに、および/または代替的に、コンピューティングデバイス110は、カードリーダ119を定期的にポーリングすることに基づいて、カードリーダ119をトリガし得る。より一般的には、コンピューティングデバイス110は、カードリーダ119をトリガして、任意の実行可能な方法を使用して通信を行い得る。
【0016】
コンピューティングデバイス110と非接触カード101との間で通信が確立された後、非接触カード101のプロセッサ(図示せず)上で実行されるアプレット103は、暗号化されたデータ105を生成し、通信インターフェース107を介してコンピューティングデバイス110に送信する。例えば、非接触カード101のアプレット103は、暗号化アルゴリズムを使用して、非接触カード101のメモリ102に格納された秘密鍵104に少なくとも部分的に基づいて、暗号化されたデータ105の暗号化ペイロードを生成し得る。そのような実施形態では、秘密鍵104および他のいくつかのデータ(例えば、ユーザ識別子、アカウント識別子など)は、暗号化されたデータ105を出力する暗号化アルゴリズムへの入力として提供され得る。一般に、アプレット103は、任意のタイプの暗号化アルゴリズムおよび/またはシステムを使用して、暗号化されたデータ105を生成し得、本明細書の例としての特定の暗号化アルゴリズムの使用は、開示を限定すると見なされるべきではない。いくつかの実施形態では、アプレット103は、暗号化されたデータ105を生成するために、鍵多様化技術を使用して暗号化を実行し得る。鍵多様化技術の例は、2018年11月29日に出願された米国特許出願第16/205,119号に記載されている。前述の特許出願は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0017】
生成されると、アプレット103は、暗号化されたデータ105を、例えば、NFCを介して、コンピューティングデバイス110の許可モジュール114-1に送信し得る。いくつかの実施形態では、アプレット103は、許可データ106-1を許可モジュール114-1に送信し得る。次に、許可モジュール114-1は、暗号化されたデータ105を含む要求117の一部として、要求された操作の指示を生成し(またはOS112および/またはアプリケーション113から受信した指示を提供し)得る。要求117は、一般に、試行された操作の指示(例えば、新しい従業員のアカウント識別子、データ151内のアカウンティングデータの指示、およびアカウンティングアプリケーション113の指示など)および暗号化されたデータ105を含む。次に、許可モジュール114-1は、要求117(暗号化されたデータ105を含む)を認証サーバ120の認証アプリケーション123に送信し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、暗号化されたデータ105は、要求117とは別に送信される。
【0018】
次に、認証アプリケーション123は、受信されると、要求117で受信された暗号化されたデータ105の認証を試み得る。例えば、認証アプリケーション123は、認証サーバ120のメモリ122に格納された秘密鍵104のコピーを使用して、暗号化されたデータ105を復号しようと試み得る。秘密鍵104は、非接触カード101のメモリ102に格納された秘密鍵104と同一であり得る。ここで、各非接触カード101は、一意の秘密鍵104を含むように製造される(そして認証サーバ120は、各一意の秘密鍵104の対応するコピーを格納する)。したがって、認証アプリケーション123は、暗号化されたデータ105を正常に復号し得、それにより、暗号化されたデータ105を検証し得る。秘密鍵104は、メモリ122に格納されているように示されているが、秘密鍵104は、安全な要素および/またはハードウェアセキュリティモジュール(HSM)などの他の場所に格納し得る。そのような実施形態では、安全な要素および/またはHSMは、秘密鍵104および暗号化機能を使用して、暗号化されたデータ105を復号し得る。
【0019】
例えば、述べたように、操作を実行することを要求するユーザのユーザ識別子は、暗号化されたデータ105を生成するために使用され得る。そのような例では、認証アプリケーション123は、認証サーバ120の秘密鍵104を使用して、暗号化されたデータ105を復号し得る。復号の結果が、アカウントデータ124内の要求しているユーザのアカウントに関連付けられたユーザ識別子をもたらす場合、認証アプリケーション123は、暗号化されたデータ105を検証する。認証アプリケーション123が暗号化されたデータを復号して期待される結果(例えば、非接触カード101に関連付けられたアカウントのユーザ識別子)をもたらすことができない場合、認証アプリケーション123は、暗号化されたデータ105を検証しない。検証が失敗したため、認証アプリケーション123は、検証が失敗したことを示す指示を許可モジュール114-1に送信し、これは、要求された操作(例えば、新しい従業員にアカウンティングアプリケーション113および/またはアカウンティングデータ151へのアクセスを付与する要求)を拒否する。
【0020】
認証アプリケーション123が暗号化されたデータ105を検証する場合、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、要求しているユーザが、識別されたリソースへの新しい従業員アクセスを付与する許可を有しているかどうかを決定し得る。例えば、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、アカウントデータ124内の要求しているユーザの許可データ106-3(および/またはコンピューティングデバイス110から受信した許可データ106-1、106-2)が、管理者が新しい従業員にアクセスを付与する許可を有しているかどうかを示しているかどうかを決定し得る。
【0021】
図1Bは、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2が、許可データ106が、管理者が新しい従業員にアクセスを付与する許可を有することを反映していると決定した実施形態を示している。それに応答して、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、承認118をコンピューティングデバイス110の許可モジュール114-1に送信し得る。さらに、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、新しい従業員がアカウンティングアプリケーション113およびデータ151内のアカウンティングデータにアクセスし得ることを反映するために、新しい従業員の許可データ106-3を更新し得る。したがって、承認118は、更新された許可データ106を含み得る。次に、許可モジュール114-1および/または許可アプリケーション113は、承認の指示を管理者に出力し得る。許可モジュール114-1は、例えば、非接触カード101がその後デバイス110にタップされたときに、非接触カード101内の許可データ106-1をさらに更新し得る。
【0022】
しかしながら、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2が、許可データ106が、管理者が新しい従業員へのアクセスを付与する許可を有していないことを反映していると決定した場合、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、要求された操作を拒否し得る。そのような実施形態では、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、拒否の指示を許可モジュール114-1に送信し、次に、拒否の指示を管理者に出力し得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス110上で実行される許可モジュール114-1は、許可データ106-2(および/または非接触カード101の許可データ106-1)が、管理者が新しい従業員にアクセスを付与する許可を有するかどうかを反映するかどうかを決定し得る。したがって、そのような実施形態では、許可モジュール114-1は、認証アプリケーション123が暗号化されたデータ105を検証したという指示を受信したことに応答して、許可データ106-2(および/または非接触カード101の許可データ106-1)が、管理者が新しい従業員にアクセスを付与する許可を有するかどうかを反映するかどうかを決定する。同様に、要求がホストシステム150のリソースにアクセスすることである場合、許可モジュール114-3は、認証アプリケーション123が暗号化されたデータ105を検証したという指示の受信に応答して、許可データ106-4(および/または要求しているコンピューティングデバイス110から受信した許可データ106-1、106-2)が、管理者が新しい従業員にアクセスを付与する許可を有するかどうかを反映するかどうかを決定し得る。
【0024】
上記の技術は、システム100において試みられた任意のタイプの操作に使用し得る。例えば、新しい従業員がその後、コンピューティングデバイス110を使用してアカウンティングアプリケーション113を開こうとすると、許可モジュール114-1は、新しい従業員に、非接触カード101をコンピューティングデバイス110にタップすることを要求する。応答として、アプレット103は、秘密鍵104および新しい従業員のアカウント識別子を使用して暗号化されたデータ105を生成する。次に、許可モジュール114-1は、暗号化されたデータ105を受信し、アカウンティングアプリケーション113にアクセスするための要求の一部として暗号化されたデータ105を送信する。次に、認証アプリケーション123は、上記のように暗号化されたデータ105を検証しようと試み得る。暗号化されたデータ105の検証が成功した場合、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、新しい従業員のためのアカウントデータ124内の許可データ106に基づいて、アカウンティングアプリケーション113への要求されたアクセスを許可および/または拒否し得る。
【0025】
図1A~
図1Bは、例示的な事業組織を参照して説明されているが、本開示は、家族、教育機関などの他のグループにも同様に適用可能である。例えば、親は、子供に当座預金アカウントへの制限付きアクセスを提供し得る。そのような例では、親は、アカウント管理アプリケーション113を使用して、1つまたは複数の規則に従って当座預金アカウントへのアクセスを委任し得る。規則は、支出制限、業者制限、時間制限、および/または地理的制限を含み得る。次に、許可モジュール114-1は、非接触カード101をコンピューティングデバイス110にタップして暗号化されたデータ105を生成するように親に指示し得、これは、認証アプリケーション123によって検証され得る。検証されると、親のアカウント(および/または子のために生成されたサブアカウント)の許可データ106は、子が親によって指定された規則に従って当座預金アカウントの資金を使用できることを反映するように更新され得る。一実施形態では、仮想アカウント番号は、子のアカウントに対して生成され得る。仮想アカウント番号は、親の当座預金アカウントに関連付けられ、親によって指定された規則に基づいて制限され得る。
【0026】
図2Aは、許可の委任された管理のために非接触カード101をタップする例示的な実施形態を示す概略
図200である。示されるように、コンピューティングデバイス110-1上で実行される許可モジュール114-1は、許可を委任するためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を表示する。許可モジュール114-1の一部として示されているが、GUIは、異なるアプリケーション113の一部であり得る。示されているように、GUIは、フォームフィールド201~203を含む。より具体的には、ユーザフィールド201は、許可が委任されているユーザに対応し、リソースフィールド202は、許可が委任されているリソースに対応し、期間フィールド203は、許可が委任されている時間量に対応する。したがって、示されるように、ユーザは、フィールド201に例示的なユーザ「ユーザABC」、フィールド202に例示的なリソース「データベース1」(例えば、データ151に対応する)、およびフィールド203に無期限の期間を入力した。次に、ユーザは、送信ボタン204を選択し得る。
【0027】
図2Bは、ユーザが
図2Aの送信ボタン204を選択した実施形態を示す概略
図210である。示されるように、許可モジュール114-1は、ユーザABCへの許可の委任を完了するために、非接触カード101をコンピューティングデバイス110-1にタップするようにユーザに指示する。前述のように、ユーザが非接触カード101をコンピューティングデバイス110-1にタップすると、非接触カード101は、暗号化されたデータ105を生成し、暗号化されたデータ105を許可モジュール114-1に送信する。いくつかの実施形態では、非接触カード101は、許可データ106-1を許可モジュール114-1に送信する。許可モジュール114-1は、要求された許可を指定する要求パッケージを生成し得る(例えば、ユーザABCのためのデータベース1への無期限のアクセス)。次に、許可モジュール114-1は、要求および暗号化されたデータ105を認証サーバ120に送信する。いくつかの実施形態では、許可モジュール114-1は、許可データ106-1および/または106-2を認証アプリケーション123に送信し得る。
【0028】
次に、認証アプリケーション123は、暗号化されたデータ105をサーバ120の秘密鍵104で復号することによって、暗号化されたデータ105を検証し得る。検証されると、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、要求しているユーザがデータベースへのユーザABCアクセスを与える許可を有しているかどうかを決定する。前述のように、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、許可データ106-1、106-2、106-3および/または106-4を含み得る許可データ106に基づいて、要求しているユーザが許可を有するかどうかを決定し得る。要求しているユーザが許可を有している場合、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、データベース1への無期限のアクセスを反映するために、ターゲットユーザ(この例では、ユーザABC)の許可データ106を更新し得る。許可データ106-1、106-2、106-3、および/または106-4は、それぞれ、ユーザABCがデータベース1に無期限にアクセスできることを反映するように更新され得る。
【0029】
図3Aは、ユーザが他のユーザに許可の付与を要求し得る実施形態を示す概略
図300である。示されるように、コンピューティングデバイス110-1上で実行される例示的なアプリケーション113は、フォームフィールド301~303を有するGUIを含み得る。アプリケーション113によって出力されるように描かれているが、フォームフィールド301~303は、コンピューティングデバイス110-1の許可モジュール114-1によって出力され得る。より具体的には、ユーザフィールド301は、許可を要求しているユーザに対応し、リソースフィールド302は、許可が要求されているリソースに対応し、期間フィールド303は、許可が要求されている時間量に対応する。したがって、示されているように、ユーザは、フィールド301に例のユーザ「ユーザABC」、フィールド302に例のリソース「支出制限20,000ドル」、フィールド303に1か月の期間を入力した。いくつかの実施形態では、支出制限は、アプリケーション113、アカウントなどに関連付けられ得る。次に、ユーザは、送信ボタン304を選択し得る。
【0030】
図3Bは、ユーザが
図3Aの送信ボタン304を選択した実施形態を示す概略
図310である。示されるように、コンピューティングデバイス110-1上の許可モジュール114-1は、ユーザABCが20,000ドルの支出制限を有するための許可の要求を処理するために、コンピューティングデバイス110-1に対して非接触カード101をタップするようにユーザに指示する。前述のように、ユーザが非接触カード101をコンピューティングデバイス110にタップすると、非接触カード101は、暗号化されたデータ105を生成し、暗号化されたデータ105を許可モジュール114-1に送信する。いくつかの実施形態では、非接触カード101は、許可データ106-1を許可モジュール114-1に送信する。少なくとも1つの実施形態では、非接触カード101のアプレット103は、秘密鍵104を使用してデジタル署名を生成する。デジタル署名は、暗号化されたデータ105および/または許可データ106-1に署名し得る。次に、非接触カード101は、暗号化されたデータ105および/または許可データ106-1を用いてデジタル署名を送信し得る。
【0031】
次に、許可モジュール114-1は、要求された許可を指定する要求パッケージを生成し得る(例えば、ユーザABCは、1か月間20,000ドルの支出制限を有する)。要求はさらに、要求された支出制限に関連付けられたアカウント、要求しているユーザのアカウント(例えば、ユーザABCの非接触カード101のアカウント番号)、要求された支出制限に関連付けられたアプリケーション113などを指定し得る。次に、許可モジュール114-1は、要求、デジタル署名、および暗号化されたデータ105を認証サーバ120に送信する。いくつかの実施形態では、許可モジュール114-1は、許可データ106-1および/または106-2を認証アプリケーション123に送信し得る。
【0032】
次に、認証アプリケーション123は、暗号化されたデータ105をサーバ120の秘密鍵104で復号することによって、暗号化されたデータ105を検証し得る。認証アプリケーション123はまた、非接触カード101に関連付けられ、サーバ120によって格納された公開鍵を使用してデジタル署名を復号することによって、デジタル署名を検証し得る。認証アプリケーション123が暗号化されたデータ105およびデジタル署名を検証すると、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、要求を承認するのに十分な許可を有する管理者(または他のユーザ)に通知(または他の指示)を送信し得る。
【0033】
図3Cは、管理者のコンピューティングデバイス110-2上で実行される許可モジュール114-1が、
図3Bを参照して上記のように認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2から通知を受信した実施形態を示す概略
図320である。示されるように、許可モジュール114-1は、要求されたユーザ、要求された許可、および期間をそれぞれ反映するフィールド305~307を有するGUIを出力する。管理者は、承認ボタン308を選択して、要求された支出制限の承認を開始し得る。
【0034】
図3Dは、管理者が
図3Cの承認ボタン308を選択した実施形態を示す概略
図330である。示されるように、許可モジュール114-1は、ユーザABCへの許可の委任を完了するために、非接触カード101をコンピューティングデバイス110-2にタップするようにユーザに指示する。前述のように、ユーザが非接触カード101をコンピューティングデバイス110-2にタップすると、非接触カード101は、暗号化されたデータ105を生成し、暗号化されたデータ105を許可モジュール114-1に送信する。いくつかの実施形態では、非接触カード101は、管理者の許可データ106-1を許可モジュール114-1に送信する。許可モジュール114-1は、要求された許可を指定する要求パッケージを生成し得る(例えば、1か月間のユーザABCのための20,000ドルの支出制限)。要求は、要求された支出制限に関連付けられたアカウント(例えば、ユーザABCの非接触カード101のアカウント番号)、要求するユーザのアカウント、要求された支出制限に関連付けられたアプリケーション113などをさらに指定し得る。次に、許可モジュール114-1は、要求および暗号化されたデータ105を認証サーバ120に送信する。いくつかの実施形態では、許可モジュール114-1は、管理者のための許可データ106-1および/または106-2を認証アプリケーション123に送信し得る。
【0035】
次に、認証アプリケーション123は、暗号化されたデータ105をサーバ120の秘密鍵104で復号することによって、暗号化されたデータ105を検証し得る。検証されると、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、要求しているユーザが、要求された支出制限へのユーザABCアクセスを与える許可を有しているかどうかを決定する。前述のように、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、許可データ106-1、106-2、106-3および/または106-4を含み得る許可データ106に基づいて、管理者が許可を有するかどうかを決定し得る。管理者が許可を有している場合、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、ターゲットユーザ(この例では、ユーザABC)の許可データ106を更新して、1か月間の20,000ドルの支出制限を反映し得る。許可データ106-1、106-2、106-3、および/または106-4は、それぞれ、ユーザABCが1か月間の20,000ドルの支出制限を有していることを反映するように更新され得る。いくつかの実施形態で述べられているように、仮想アカウント番号は、述べられた支出制限および期間の間、ユーザABCのために生成され得る。仮想アカウント番号は、業者、地理的位置、および/またはその他のパラメータに基づいてさらに制限され得る。いくつかの実施形態では、ユーザ(この例では、ユーザABC)の非接触カード101のアカウント番号は、1か月間20,000ドルの支出制限を与えられ得る。
【0036】
図3Eは、ユーザABCがアプリケーション113を使用して購入を試みる一実施形態を示す概略
図340である。アプリケーション113は、業者アプリケーション、ウェブブラウザ、または支払いを処理する、および/または資金を転送するように構成された任意の他のアプリケーションであり得る。示されるように、アプリケーション113は、アカウント番号フィールド、有効期限フィールド、およびカード検証値(CVV)フィールドにそれぞれ対応するフォーム支払いフィールド311~313を含む。示されるように、ユーザは、アカウント番号、有効期限、およびCVVの例をそれぞれフィールド311~313に入力した。アカウント番号は、期間限定の仮想アカウント番号および/またはユーザ(この例では、ユーザABC)の非接触カード101のアカウント番号であり得る。
【0037】
図3Fは、ユーザが
図3Eの送信ボタン314を選択した実施形態を示す概略
図350である。示されるように、許可モジュール114-1は、要求された購入を完了するために、非接触カード101をコンピューティングデバイス110-1にタップするようにユーザに指示する。前述のように、ユーザが非接触カード101をコンピューティングデバイス110-1にタップすると、非接触カード101は、暗号化されたデータ105を生成し、暗号化されたデータ105を許可モジュール114-1に送信する。いくつかの実施形態では、非接触カード101は、許可データ106-1を許可モジュール114-1に送信する。許可モジュール114-1は、要求された許可を指定する要求パッケージを生成し得る(例えば、合計19,999ドルの購入)。次に、許可モジュール114-1は、要求および暗号化されたデータ105を認証サーバ120に送信する。いくつかの実施形態では、許可モジュール114-1は、許可データ106-1および/または106-2を認証アプリケーション123に送信し得る。
【0038】
次に、認証アプリケーション123は、暗号化されたデータ105をサーバ120の秘密鍵104で復号することによって、暗号化されたデータ105を検証し得る。検証されると、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、要求しているユーザが19,999ドルを費やす許可を有しているかどうかを決定する。前述のように、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、許可データ106-1、106-2、106-3および/または106-4を含み得る許可データ106に基づいて、要求しているユーザが許可を有するかどうかを決定し得る。許可データ106は、要求しているユーザの利用可能な支出制限および支出制限の1か月の期間を反映し得る。要求しているユーザが、許可データ106に反映されるように、十分な支出制限を有し、支出制限の1か月の期間内である場合、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、要求された購入を承認し得る。それ以外の場合、要求された購入は、拒否される。
【0039】
承認された場合、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、ターゲットユーザ(この例では、ユーザABC)の許可データ106を更新して、ユーザABCによって19,999ドルが費やされたことを反映し得る。一般に、許可データ106-1、106-2、106-3、および/または106-4は、それぞれ、ユーザABCによって19,999ドルが費やされたことを反映するように更新され得る。次に、認証アプリケーション123および/または許可モジュール114-2は、承認の指示を、コンピューティングデバイス110-1上の許可モジュール114-1に送信し得る。次に、許可モジュール114-1は、承認の指示を、購入を処理するアプリケーション113に送信し得る。
【0040】
図4は、第1のコンピューティングデバイス110-1および第2のコンピューティングデバイス110-2の許可のために非接触カードを使用する実施形態を示す概略
図400である。示されるように、コンピューティングデバイス110-1、110-2はそれぞれ、例示的なアプリケーション113-1を実行する。しかしながら、デバイス110-1、110-2でアプリケーション113-1によって提供される機能は異なる。述べたように、非接触カード101の許可データ106-1は、アプリケーションの機能、外観、および/または他の属性を制御するために使用され得る。
【0041】
例えば、デバイス110-1上でアプリケーション113-1を実行する場合、許可モジュール114-1は、非接触カード101-1をデバイス110-1にタップすることを指定する指示を出力し得る。そうすることにより、非接触カード101-1は、上記のように、認証アプリケーション123による検証のために暗号化されたデータ105を生成および送信し得る。さらに、述べたように、非接触カード101-1は、許可データ106-1をデバイス110-1の許可モジュール114-1に送信し得る。次に、許可モジュール114-1は、アプリケーション113-1に、許可データ106-1および/またはアプリケーション113-1のどの機能を公開するかの指示を送信し得る。これに応じて、アプリケーション113-1は、デバイス110-1のリンク401~403に関連付けられた3つの機能を公開する。例えば、示されているように、リンク401は、非接触カード101-1に関連付けられたユーザがアクセスし得るアカウント残高を表示するためのインターフェースに関連付けられ、リンク402は、非接触カード101-1に関連付けられたユーザがアクセスし得る支払いインターフェースに関連付けられ、リンク403は、非接触カード101-1に関連付けられたユーザがクレジットを要求するためにアクセスし得るインターフェースに関連付けられている。
【0042】
しかしながら、示されるように、非接触カード101-2に関連付けられたユーザが非接触カード101-2をコンピューティングデバイス110-2にタップすると、許可データ106-1は、アプリケーション113-1のより限定された機能の公開を許可する。例えば、示されるように、コンピューティングデバイス110-2上のアプリケーション113-1は、非接触カード101-2から受信された許可データ106-2に基づいて、リンク404に関連付けられたインターフェース、すなわち、アカウント残高を表示するためのインターフェースを公開する。しかしながら、コンピューティングデバイス110-2上のアプリケーション113-1は、他のインターフェース(例えば、支払いインターフェース、クレジット要求インターフェースなど)を公開しない。
【0043】
したがって、述べたように、許可モジュール114-1は、所与の非接触カード101-1に関連付けられたユーザに関連付けられた許可データ106に基づいて、アプリケーション113-1の異なる機能、ページ、および/または他の属性へのユーザアクセスを制限および/または許可する。いくつかの実施形態では、非接触カードに格納された許可データ106-1は、コンピューティングデバイス110によって直接読み取り得る平文である。そのような実施形態では、暗号化されたデータ105の生成は、認証サーバ120によって生成および/または検証され得ない。そのような実施形態は、例えば、所与のデバイス110がインターネットにアクセスできない場合に有用である。しかしながら、いくつかのそのような実施形態では、ユーザは、セキュリティを改善するために、コンピューティングデバイス110上でローカルログイン資格情報を提供することを要求され得る。
【0044】
図5は、一実施形態による、許可データ106の例示的な部分を示している。示されるように、許可データ106は、バイナリ値のベクトルである。許可データ106の各要素は、関連するユーザが関連するリソースへのアクセスを許可されるか、および/または操作を実行することを許可されるかどうかを指定し得る。例えば、示されるように、許可データ106の要素501の「1」の値は、ユーザがリソースへのアクセスおよび/または操作を実行することを許可されていることを示し得る。同様に、許可データ106の要素502の「0」の値は、ユーザがリソースへのアクセスおよび/または操作を実行することを許可されていないことを示し得る。述べたように、許可データ106の要素(要素501、502を含む)は、他のユーザへの許可の付与、変更、および/または取り消し、アプリケーション(例えば、コンピューティングデバイス110のアプリケーション113、ホストシステム150のアプリケーション152など)の実行、アプリケーションの特定の機能および/またはインターフェースへのアクセス、データ(例えば、コンピューティングデバイス110のデータ115、ホストシステム150のデータ151など)へのアクセス、およびアプリケーションおよび/またはデータを使用した操作の実行に関連付けられ得る。
【0045】
図6は、論理フロー600の実施形態を示している。論理フロー600は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態によって実行される動作のいくつかまたはすべてを表し得る。例えば、論理フロー600は、非接触カード101を使用して許可の委任された管理のために実行される動作のいくつかまたはすべてを含み得る。この文脈において、実施形態は、限定されない。
【0046】
示されるように、論理フロー600は、ブロック605で始まり、ここで、1つまたは複数の非接触カード101は、製造時に一意の秘密鍵104および許可データ106-1を含むようにプログラムされる。例えば、関連するユーザのアカウントデータ124内の許可データ106-3は、製造時にユーザのために非接触カード101のメモリ102にプログラムされ得る。ブロック610で、コンピューティングデバイス110上で実行される許可モジュール114-1は、第1のアカウントから、第2のアカウントに、コンピューティングリソースへの許可を付与する、および/または操作を実行する要求を受信し得る。例えば、第1のアカウントのユーザは、第2のアカウントのユーザに、ホストシステム150のデータ151および/またはアプリケーション152へのアクセスを付与し得る。ブロック615で、第1のアカウントに関連付けられたユーザは、非接触カード101をコンピューティングデバイス110にタップして、非接触カード101に暗号化されたデータ105を生成および送信させる。次に、ブロック620で、非接触カード101のアプレット103は、秘密鍵104、入力データ(例えば、ユーザ識別子)、および暗号化アルゴリズムを使用して、暗号化されたデータ105を生成し得る。ブロック625で、アプレット103は、暗号化されたデータ105および許可データ106-1を、コンピューティングデバイス110の許可モジュール114-1に送信し得る。
【0047】
ブロック630で、コンピューティングデバイス110の許可モジュール114-1は、暗号化されたデータ105および第2のアカウントに指定された許可を付与する要求を認証サーバ120に送信する。例えば、要求は、第1のアカウントによって、ホストシステム150の指定されたデータ151および/またはアプリケーション152にアクセスするための第2のアカウントへの許可を付与することを指定し得る。いくつかの実施形態では、許可モジュール114-1は、許可データ106-1および/または許可データ106-2を認証サーバ120に送信し得る。他の実施形態では、許可モジュール114は、許可データをサーバ120に送信することを控え得る。ブロック635で、認証アプリケーション123は、認証サーバ120の秘密鍵104を使用して暗号化されたデータ105を復号して、暗号化されたデータ105を検証する。
【0048】
ブロック640で、認証アプリケーション123は、第1のアカウントが、第2のアカウントへの要求されたアクセスを付与するための許可を有すると決定する。例えば、認証アプリケーション123は、アカウントデータ124に格納された第1のアカウントの許可データ106-3を参照して、第1のアカウントが必要な許可を有するかどうかを決定し得る。他の例として、認証アプリケーション123は、受信した許可データ106-1および/または許可データ106-2を使用できる。ブロック645で、認証アプリケーション123は、指定されたリソースへのアクセスの付与を反映するために、第2のアカウントの許可データ106を更新する。例えば、認証アプリケーション123は、アカウントデータ124に格納された第2のアカウントの許可データ106-3を更新して、第2のアカウントがホストシステム150の指定されたデータ151および/またはアプリケーション152へのアクセスを許可されることを反映し得る。同様に、更新は、第2のアカウントの許可データ106の他のインスタンスにプッシュされ得る(例えば、第2のアカウントのユーザの非接触カード101上の許可データ106-1、第2のアカウントのユーザのコンピューティングデバイス上の許可データ106-2、ホストシステム150の許可データ106-4など)。
【0049】
ブロック650で、認証アプリケーション123は、許可モジュール114-1に、暗号化されたデータ105の検証および第2のアカウントへの許可の付与の指示を送信し得る。いくつかの実施形態では、認証アプリケーション123は、許可モジュール114-1に、第2のアカウントの許可データ106-3を送信し得る。ブロック655で、第2のアカウントのユーザは、彼らの非接触カード101をコンピューティングデバイス110にタップして、非接触カード101に格納された許可データ106-1を更新して、許可の付与を反映し得る。
【0050】
図7は、論理フロー700の実施形態を示している。論理フロー700は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態によって実行される動作のいくつかまたはすべてを表し得る。例えば、論理フロー700は、許可データに基づいてアプリケーション機能を変更するための動作のいくつかまたはすべてを含み得る。この文脈において、実施形態は、限定されない。
【0051】
示されるように、論理フロー700は、ブロック705で始まり、コンピューティングデバイス110上で実行される許可モジュール114-1は、例えば、アプリケーション113および/またはOS112から、操作を実行するための要求を受信する。操作には、コンピューティングリソースへのアクセス、許可の付与、許可の変更、許可の取り消し、および/またはコンピューティングリソースを使用した操作の実行が含まれ得るが、これらに限定されない。ブロック710で、要求に関連付けられたユーザは、非接触カード101をコンピューティングデバイス110にタップして、非接触カード101に暗号化されたデータ105を生成および送信させる。次に、非接触カード101のアプレット103は、秘密鍵104、入力データ(例えば、ユーザ識別子)、および暗号化アルゴリズムを使用して、暗号化されたデータ105を生成し得る。アプレット103は、暗号化されたデータ105および許可データ106-1を、コンピューティングデバイス110の許可モジュール114-1に送信し得る。
【0052】
ブロック715で、コンピューティングデバイス110の許可モジュール114-1は、暗号化されたデータ105および要求された操作の指示を認証サーバ120に送信する。いくつかの実施形態では、許可モジュール114-1は、許可データ106-1および/または許可データ106-2を認証サーバ120に送信し得る。次に、認証アプリケーション123は、認証サーバ120の秘密鍵104を使用して暗号化されたデータ105を復号して、暗号化されたデータ105を検証し得る。ブロック720で、許可モジュール114-1は、認証サーバ120から、暗号化されたデータ105の検証の指示を受信する。許可モジュール114-1はさらに、認証サーバ120から要求しているアカウントの許可データ106-3を受信し得る。
【0053】
ブロック725で、許可モジュール114-1は、要求しているアカウントの許可データ106-1、106-2、106-3、および/または106-4に基づいて、要求された操作が許可されるかどうかを決定する。ブロック730で、許可モジュール114-1は、許可データ106が操作が許可されることを指定することを決定すると、要求された操作を許可する(例えば、要求された操作に関連付けられた許可データ106のエントリのルックアップに基づいて)。しかしながら、許可データ106が要求された操作を許可しない場合、ブロック735で、許可モジュール114-1は、要求された操作の実行を制限する。例えば、要求された操作がアプリケーションを開くことである場合、許可モジュール114-1は、アプリケーションが開かれることを制限するであろう。さらに、要求された操作がアプリケーションおよび/またはアプリケーションの特定の部分を開くことである場合、ブロック740で、許可モジュール114-1および/またはアプリケーションは、アプリケーションのGUIを変更して、許可データ106によって許可される機能を公開し、許可データ106によって許可されていない機能を無効にし得る。
【0054】
図8は、論理フロー800の実施形態を示している。論理フロー800は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態によって実行される動作のいくつかまたはすべてを表し得る。例えば、論理フロー800は、非接触カード101のアプレット103によって実行される動作のいくつかまたはすべてを含み得る。この文脈において、実施形態は、限定されない。
【0055】
示されるように、論理フロー800は、ブロック805で始まり、非接触カード101のアプレット103は、要求しているデバイス110の識別子を受信する。識別子は、メディアアクセス制御(MAC)アドレス、ソフトウェアフィンガープリント、デバイス識別子などであり得る。要求しているデバイス110は、非接触カード101の通信範囲内にもたらされる許可モジュール114-1のインスタンスを含む任意のデバイスであり得る。ブロック810で、アプレット103は、受信された識別子が非接触カードのメモリ102において承認された識別子として指定されていることを決定する。ブロック815で、アプレット103は、秘密鍵、入力データ、および暗号化機能に基づいて暗号化されたデータ105を生成する。ブロック820で、非接触カード101は、非接触カード101の暗号化されたデータ105および許可データ106-1を要求しているデバイス110に送信する。
【0056】
図9は、前述の様々な実施形態を実施するのに適したコンピューティングシステム902を備える例示的なコンピューティングアーキテクチャ900の実施形態を示している。様々な実施形態では、コンピューティングアーキテクチャ900は、電子デバイスの一部として構成され、または実施され得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングアーキテクチャ900は、例えば、システム100の1つまたは複数のコンポーネントを実施するシステムを表し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム902は、例えば、非接触カード101、コンピューティングデバイス110、認証サーバ120、および/またはシステム100のホストシステム150を表し得る。実施形態は、この文脈に限定されない。より一般的には、コンピューティングアーキテクチャ900は、
図1~
図8を参照して本明細書で説明されるすべての論理、アプリケーション、システム、方法、装置、および機能を実施するように構成される。
【0057】
このアプリケーションで使用される用語「システム」、「コンポーネント」および「モジュール」は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかのコンピュータ関連エンティティを指すことを意図しており、その例は、例示的なコンピューティングアーキテクチャ900によって提供される。例えば、コンポーネントは、コンピュータプロセッサ上で実行されるプロセス、コンピュータプロセッサ、ハードディスクドライブ、(光学および/または磁気記憶媒体の)複数のストレージドライブ、オブジェクト、実行可能なもの、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。例として、サーバ上で実行されているアプリケーションとサーバの両方は、コンポーネントであり得る。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッド内に常駐し得、コンポーネントは、1台のコンピュータにローカライズされ、および/または2台以上のコンピュータ間で分散され得る。さらに、コンポーネントは、様々なタイプの通信媒体によって互いに通信可能に結合され、動作を調整し得る。調整には、情報の一方向または双方向の交換が含まれ得る。例えば、コンポーネントは、通信媒体を介して通信される信号の形で情報を通信し得る。情報は、様々な信号線に割り当てられた信号として実施され得る。このような割り当てでは、各メッセージは、信号である。しかしながら、さらなる実施形態は、代替としてデータメッセージを使用し得る。このようなデータメッセージは、様々な接続を介して送信され得る。接続例は、パラレルインターフェース、シリアルインターフェース、およびバスインターフェースを含む。
【0058】
コンピューティングシステム902は、1つまたは複数のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、コントローラ、周辺機器、インターフェース、発振器、タイミングデバイス、ビデオカード、オーディオカード、マルチメディア入力/出力(I/O)コンポーネント、電源などの様々な一般的なコンピューティング要素を含む。しかしながら、実施形態は、コンピューティングシステム902による実施に限定されない。
【0059】
図9に示されるように、コンピューティングシステム902は、プロセッサ904、システムメモリ906、およびシステムバス908を含む。プロセッサ904は、AMD(登録商標)Athlon(登録商標)、Duron(登録商標)およびOpteron(登録商標)プロセッサ、ARM(登録商標)アプリケーション、組み込みおよびセキュアプロセッサ、IBM(登録商標)およびMotorola(登録商標)DragonBall(登録商標)およびPowerPC(登録商標)プロセッサ、IBMおよびSony(登録商標)Cellプロセッサ、Intel(登録商標)Celeron(登録商標)、Core(登録商標)、Core(2)Duo(登録商標)、Itanium(登録商標)、Pentium(登録商標)、Xeon(登録商標)、およびXScale(登録商標)プロセッサおよび類似のプロセッサを含むがこれらに限定されない、様々な市販のコンピュータプロセッサのいずれかであり得る。デュアルマイクロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、およびその他のマルチプロセッサアーキテクチャも、プロセッサ904として使用し得る。
【0060】
システムバス908は、システムメモリ906からプロセッサ904を含むがこれらに限定されないシステムコンポーネントにインターフェースを提供する。システムバス908は、様々な市販のバスアーキテクチャのいずれかを使用して、メモリバス(メモリコントローラの有無にかかわらず)、周辺バス、およびローカルバスにさらに相互接続し得るいくつかのタイプのバス構造のいずれかであり得る。インターフェースアダプタは、スロットアーキテクチャを介してシステムバス908に接続し得る。スロットアーキテクチャの例は、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)、カードバス、(拡張)業界標準アーキテクチャ((E)ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)、NuBus、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(拡張)(PCI(X))、PCI Express、Personal Computer Memory Card International Association(PCMCIA)などを含むがこれらに限定されない。
【0061】
システムメモリ906は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ(例えば、1つまたはより多くのフラッシュアレイ)、強誘電性ポリマーメモリ、オボニックメモリ、相変化または強誘電性メモリなどのポリマーメモリ、シリコン酸化物窒化物酸化物シリコン(SONOS)メモリ、磁気または光カード、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)ドライブなどのデバイスのアレイ、ソリッドステートメモリデバイス(例えば、USBメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD))、および情報の格納に適したその他のタイプの記憶媒体などの1つまたは複数の高速メモリユニットの形式の様々なタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
図9に示される図示の実施形態では、システムメモリ906は、不揮発性メモリ910および/または揮発性メモリ912を含み得る。不揮発性メモリ910には、基本入出力システム(BIOS)が格納され得る。
【0062】
コンピューティングシステム902は、内部(または外部)ハードディスクドライブ(HDD)914、リムーバブル磁気ディスク918からの読み取りまたはリムーバブル磁気ディスク918への書き込みを行う磁気フロッピディスクドライブ(FDD)916、およびリムーバブル光ディスク922(例えば、CD-ROMまたはDVD)からの読み取りまたはリムーバブル光ディスク922への書き込みを行う光ディスクドライブ920を含む、1つまたは複数の低速メモリユニットの形式の様々なタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。HDD914、FDD916、および光ディスクドライブ920は、それぞれ、HDDインターフェース924、FDDインターフェース926、および光学ドライブインターフェース928によってシステムバス908に接続され得る。外部ドライブ実施用のHDDインターフェース924は、ユニバーサルシリアルバス(USB)およびIEEE1394インターフェース技術の少なくとも一方または両方を含み得る。コンピューティングシステム902は、一般に、
図1~
図8を参照して本明細書で説明されるすべての論理、システム、方法、装置、および機能を実施するように構成される。
【0063】
ドライブおよび関連するコンピュータ可読媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの揮発性および/または不揮発性ストレージを提供する。例えば、多数のプログラムモジュールは、オペレーティングシステム930、1つまたは複数のアプリケーションプログラム932、他のプログラムモジュール934、およびプログラムデータ936を含む、ドライブおよびメモリユニット910、912に格納され得る。一実施形態では、1つまたは複数のアプリケーションプログラム932、他のプログラムモジュール934、およびプログラムデータ936は、例えば、システム100の様々なアプリケーションおよび/またはコンポーネント、例えば、アプレット103、秘密鍵104、暗号化されたデータ105、許可データ106、オペレーティングシステム112、アプリケーション113、許可モジュール114、認証アプリケーション123、ホストシステム150、データ151、および/またはアプリケーション152を含み得る。
【0064】
ユーザは、1つまたは複数の有線/無線入力デバイス、例えば、キーボード938およびマウス940などのポインティングデバイスを介して、コンピューティングシステム902にコマンドと情報を入力し得る。その他の入力デバイスには、マイク、赤外線(IR)リモートコントロール、無線周波数(RF)リモートコントロール、ゲームパッド、スタイラスペン、カードリーダ、ドングル、指紋リーダ、グラブ、グラフィックタブレット、ジョイスティック、キーボード、網膜リーダ、タッチスクリーン(例えば、容量性、抵抗性など)、トラックボール、トラックパッド、センサ、スタイラスなどを含み得る。これらおよび他の入力デバイスは、システムバス908に結合された入力デバイスインターフェース942を介してプロセッサ904に接続されることがよくあるが、パラレルポート、IEEE1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェースなどの他のインターフェースによって接続され得る。
【0065】
モニタ944または他のタイプの表示デバイスも、ビデオアダプタ946などのインターフェースを介してシステムバス908に接続されている。モニタ944は、コンピューティングシステム902の内部または外部にあり得る。モニタ944に加えて、コンピュータは通常、スピーカ、プリンタなどの他の周辺出力デバイスを含む。
【0066】
コンピューティングシステム902は、リモートコンピュータ948などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの有線および/または無線通信を介した論理接続を使用して、ネットワーク環境で動作し得る。リモートコンピュータ948は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースの娯楽機器、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードであり得、通常、コンピューティングシステム902に関連して記載された要素の多くまたはすべてを含むが、簡潔にするために、メモリ/ストレージデバイス950のみが示されている。示されている論理接続には、ローカルエリアネットワーク(LAN)952および/またはより大きなネットワーク、例えば、ワイドエリアネットワーク(WAN)954への有線/無線接続が含まれる。このようなLANおよびWANネットワーク環境は、オフィスや企業では一般的であり、イントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを容易にする。これらはすべて、例えば、インターネットなどのグローバル通信ネットワークに接続し得る。実施形態では、
図1のネットワーク130は、LAN952およびWAN954のうちの1つまたは複数である。
【0067】
LANネットワーキング環境で使用される場合、コンピューティングシステム902は、有線および/または無線通信ネットワークインターフェースまたはアダプタ956を介してLAN952に接続される。アダプタ956は、アダプタ956の無線機能と通信するためにその上に配置された無線アクセスポイントを含み得るLAN952への有線および/または無線通信を容易にし得る。
【0068】
WANネットワーキング環境で使用される場合、コンピューティングシステム902は、モデム958を含み得るか、またはWAN954上の通信サーバに接続されるか、またはインターネットを経由するなど、WAN954上で通信を確立するための他の手段を有する。モデム958は、内部または外部であり、有線および/または無線デバイスであり、入力デバイスインターフェース942を介してシステムバス908に接続する。ネットワーク環境では、コンピューティングシステム902に関して示されたプログラムモジュール、またはその一部は、リモートメモリ/ストレージデバイス950に格納され得る。示されたネットワーク接続は例示であり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段を使用できることが理解されるであろう。
【0069】
コンピューティングシステム902は、無線通信(例えば、IEEE802.16無線変調技術)で動作可能に配置された無線デバイスなど、IEEE802規格ファミリを使用して有線および無線デバイスまたはエンティティと通信するように動作可能である。これには、少なくともWi-Fi(または無線フィデリティ)、WiMax、ブルートゥース(登録商標)ワイヤレステクノロジなどが含まれる。したがって、通信は、従来のネットワークと同様に事前定義された構造、または少なくとも2つのデバイス間での単なるアドホック通信であり得る。Wi-Fiネットワークは、IEEE802.11x(a、b、g、nなど)と呼ばれる無線技術を用いて、安全で信頼性の高い高速な無線接続を提供する。Wi-Fiネットワークは、コンピュータを相互に接続したり、インターネットに接続したり、有線ネットワーク(IEEE802.3関連のメディアと機能を使用)に接続したりするために使用し得る。
【0070】
図10Aは、クレジットカード、デビットカード、および/またはギフトカードなどの支払いカードを備え得る非接触カード101を示している。示されるように、非接触カード101は、カード101の前面または背面に表示されるサービスプロバイダ1002によって発行され得る。いくつかの例では、非接触カード500は、支払いカードとは関係がなく、識別カードを備えることができるが、これに限定されない。いくつかの例では、支払いカードは、デュアルインターフェースの非接触支払いカードを備え得る。非接触カード101は、プラスチック、金属、および他の材料から構成される単層または1つまたは複数の積層層を含み得る基板1010を備え得る。例示的な基板材料には、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルアセテート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、陽極酸化チタン、パラジウム、金、カーボン、紙、および生分解性材料が含まれる。いくつかの例では、非接触カード101は、ISO/IEC 7810規格のID-1フォーマットに準拠する物理的特性を有し得、そうでなければ、非接触カードは、ISO/IEC 14443規格に準拠し得る。しかしながら、本開示に係る非接触カード101は、異なる特性を有し得ることが理解され、本開示は、非接触カードが支払いカードに実施されることを必要としない。
【0071】
非接触カード101はまた、カードの前面および/または背面に表示される識別情報1015、および接触パッド1020を含み得る。接触パッド1020は、モバイルデバイス110、ユーザデバイス、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ、またはタブレットコンピュータなどの他の通信デバイスとの接触を確立するように構成され得る。非接触カード101はまた、
図10Aに示されていない処理回路、アンテナおよび他のコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、接触パッド1020の後ろまたは基板1010上の他の場所に配置し得る。非接触カード101はまた、カードの背面に配置され得る磁気ストリップまたはテープを含み得る(
図10Aには示されていない)。
【0072】
図10Bに示されるように、非接触カード101の接触パッド1020は、マイクロプロセッサ1030およびメモリ102を含む、情報を格納および処理するための処理回路1025を含み得る。処理回路1025は、本明細書に記載の機能を実行するために必要に応じて、プロセッサ、メモリ、エラーおよびパリティ/CRCチェッカー、データエンコーダ、衝突防止アルゴリズム、コントローラ、コマンドデコーダ、セキュリティプリミティブおよび改ざん防止ハードウェアを含む追加のコンポーネントを含み得ることが理解される。
【0073】
メモリ102は、読み取り専用メモリ、ライトワンスリードマルチプルメモリ、または読み取り/書き込みメモリ、例えば、RAM、ROM、およびEEPROMであり得、非接触カード101は、これらのメモリのうちの1つまたは複数を含み得る。読み取り専用メモリは、工場で読み取り専用または1回限りのプログラム可能としてプログラム可能である。1回限りのプログラム可能性により、1回書き込みを行ってから、何度も読み取る機会を提供する。ライトワンス/リードマルチプルメモリは、メモリチップが工場から出荷された後のある時点でプログラムできる。一度メモリをプログラムすると、書き換えはできないが、何度も読み取ることができる。読み取り/書き込みメモリは、工場出荷後に何度もプログラムおよび再プログラムされ得る。読み取り/書き込みメモリは、工場出荷後に何度も読み取られ得る。
【0074】
メモリ102は、1つまたは複数のアプレット103、秘密鍵104、暗号化されたデータ105、許可データ106-1、および1つまたは複数のユーザ識別子(ID)1007に対して構成され得る。1つまたは複数のアプレット103は、Java(登録商標)カードアプレットなどの1つまたは複数の非接触カード上で実行するように構成された1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを含み得る。しかしながら、アプレット103は、Javaカードアプレットに限定されず、代わりに、非接触カードまたは限られたメモリを有する他のデバイス上で動作可能な任意のソフトウェアアプリケーションであり得ることが理解される。ユーザID1007は、非接触カード101のユーザに割り当てられた一意の英数字の識別子を備え得、識別子は、非接触カードのユーザを他の非接触カードのユーザから区別し得る。いくつかの例では、ユーザID1007は、顧客とその顧客に割り当てられたアカウントの両方を識別し得、さらに、顧客のアカウントに関連付けられた非接触カードを識別し得る。いくつかの実施形態では、アプレット103は、暗号化されたデータ105を生成するために、秘密鍵104を用いた暗号化アルゴリズムへの入力として顧客ID1007を使用し得る。
【0075】
前述の例示的な実施形態のプロセッサおよびメモリ要素は、接触パッドを参照して説明されているが、本開示はそれに限定されない。これらの要素は、パッド1020の外側に実施されるか、パッド1020から完全に分離されて、または接触パッド1020内に配置されるプロセッサ1030およびメモリ102要素に加えてさらなる要素として実施され得ることが理解される。
【0076】
いくつかの例では、非接触カード101は、1つまたは複数のアンテナ1055を備え得る。1つまたは複数のアンテナ1055は、非接触カード101内で、接触パッド1020の処理回路1025の周りに配置し得る。例えば、1つまたは複数のアンテナ1055は、処理回路1025と一体であり得、1つまたは複数のアンテナ1055は、外部ブースターコイルと共に使用され得る。他の例として、1つまたは複数のアンテナ1055は、接触パッド1020および処理回路1025の外部にあり得る。
【0077】
一実施形態では、非接触カード101のコイルは、空芯変圧器の二次側として機能し得る。端子は、電力または振幅変調を遮断することによって非接触カード101と通信し得る。非接触カード101は、非接触カードの電源接続のギャップを使用して端子から送信されたデータを推測でき、これは、1つまたは複数のコンデンサを介して機能的に維持できる。非接触カード101は、非接触カードのコイルの負荷を切り替えるか、または負荷変調することによって、通信を戻すことができる。負荷変調は、干渉によって端子のコイルで検出され得る。より一般的には、アンテナ1055、処理回路1025、および/またはメモリ102を使用して、非接触カード101は、NFC、ブルートゥース(登録商標)、および/またはWi-Fi通信を介して通信するための通信インターフェースを提供する。
【0078】
上で説明したように、非接触カード101は、スマートカードまたはJavaカードなどの限られたメモリを有する他のデバイス上で動作可能なソフトウェアプラットフォーム上に構築され得、1つまたは複数のアプリケーションまたはアプレットが安全に実行され得る。アプレットを非接触カードに追加して、様々なモバイルアプリケーションベースのユースケースで多要素認証(MFA)用のワンタイムパスワード(OTP)を提供できる。アプレットは、モバイルNFCリーダ(例えば、デバイス110)などのリーダからの近距離無線データ交換要求などの1つまたは複数の要求に応答し、NDEFテキストタグとしてエンコードされた暗号的に安全なOTPを備えるNDEFメッセージを生成するように構成され得る。
【0079】
様々な実施形態は、ハードウェア要素、ソフトウェア要素、または両方の組み合わせを使用して実施され得る。ハードウェア要素の例には、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路要素(例えば、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、インダクタなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどが含まれ得る。ソフトウェアの例には、ソフトウェアコンポーネント、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、機械プログラム、オペレーティングシステムソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、機能、方法、手順、ソフトウェアインターフェース、アプリケーションプログラムインターフェース(API)、命令セット、計算コード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、単語、値、記号、またはそれらの任意の組み合わせが含まれ得る。ハードウェア要素および/またはソフトウェア要素を使用して実施形態が実施されているかどうかの決定は、必要な計算速度、電力レベル、熱耐性、処理サイクルバジェット、入力データ速度、出力データ速度、メモリリソース、データバス速度、およびその他の設計または性能の制約などの任意の数の要因に従って変化し得る。
【0080】
少なくとも1つの実施形態の1つまたは複数の態様は、プロセッサ内の様々な論理を表す機械可読媒体に格納された代表的な命令によって実施でき、機械によって読み取られると、機械は、本明細書で説明する技術を実行する論理を製造する。「IPコア」として知られるこのような表現は、有形の機械可読媒体に格納され、論理またはプロセッサを作成する製造機械にロードするために、様々な顧客または製造施設に提供される。いくつかの実施形態は、例えば、機械によって実行された場合に、実施形態に従った方法および/または動作を機械に実行させることができる命令または命令セットを格納することができる機械可読媒体または物品を使用して実施され得る。そのような機械は、例えば、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、処理デバイス、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサなどを含むことができ、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを使用して実施し得る。機械可読媒体または物品は、例えば、任意の適切なタイプのメモリユニット、メモリデバイス、メモリ物品、メモリ媒体、ストレージデバイス、ストレージ物品、ストレージ媒体および/またはストレージユニット、例えば、メモリ、リムーバブルまたは非リムーバブルな媒体、消去可能または消去不可能な媒体、書き込み可能または再書き込み可能な媒体、デジタルまたはアナログ媒体、ハードディスク、フロッピディスク、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、コンパクトディスクレコーダブル(CD-R)、コンパクトディスクリライタブル(CD-RW)、光ディスク、磁気メディア、光磁気メディア、リムーバブルメモリカードまたはディスク、各種デジタルバーサタイルディスク(DVD)、テープ、カセットなどを含み得る。命令は、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、暗号化コードなどの適切なタイプのコードを含むことができ、任意の適切な高レベル、低レベル、オブジェクト指向、視覚的、コンパイル型および/または解釈型のプログラミング言語を使用して実施され得る。
【0081】
例示的な実施形態の前述の説明は、例示および説明を目的として提示された。網羅的であること、または本開示を開示された正確な形式に限定することを意図していない。この開示に照らして、多くの修正および変更が可能である。本開示の範囲は、この詳細な説明ではなく、添付の請求の範囲によって限定されることが意図されている。本出願の優先権を主張する将来の出願は、開示された主題を異なる方法で主張し得、一般に、本明細書で様々に開示または実証されるように、1つまたは複数の限定の任意のセットを含み得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ回路と、
命令を格納するメモリと、を備えるシステムであって、
前記命令は、前記プロセッサ回路によって実行されると、前記プロセッサ回路に、
リソースにアクセスする要求を受信させ、
非接触カードから暗号化されたデータを受信させ、
前記暗号化されたデータを認証サーバに送信させ、
前記認証サーバが前記暗号化されたデータを復号した結果を前記認証サーバから受信させ、
前記結果に基づいて、前記非接触カードが検証されたこと、および、前記リソースへのアクセスすることを決定させ、
前記非接触カードが検証されたことに基づいて前記リソースへのアクセスを許可させる、
システム。
【請求項2】
前記暗号化されたデータは、前記非接触カードの鍵を用いて前記非接触カードが暗号化操作を行うことによって暗号化された許可データを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記結果は、前記許可データが前記認証サーバによって検証されたという指示を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記結果は、複数のエントリを有する許可ベクトルを含み、
前記複数のエントリの一つは前記非接触カードに関連付けられており、前記非接触カードが検証されたという指示を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記命令は、前記プロセッサ回路に、
前記非接触カードと近距離無線通信(NFC)によるデータ交換を開始させ、
前記NFCのデータ交換によって前記暗号化されたデータを受信させる
ようさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
NFCプロトコル、ブルートゥースプロトコル、Wi-Fiプロトコル、またはそれらの組み合わせに従って動作するよう構成された、1または複数のワイヤレスインターフェースを備え、
前記プロセッサ回路は、1または複数の前記ワイヤレスインターフェースを介して前記暗号化されたデータを受信するよう構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記リソースはコンピューティングデバイスである、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記命令は、前記プロセッサ回路に、
前記コンピューティングデバイスのディスプレイ装置のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)上で前記アクセスが許可されたことの指示を提供する
ようさらに構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
コンピュータによって実行される方法であって、
処理回路が、リソースにアクセスする要求、または支払いを処理する要求を受信し、
前記要求に基づいて、ワイヤレスインターフェースを介して、非接触カードから暗号化されたデータを受信し、
前記暗号化されたデータを認証サーバに送信し、
前記認証サーバからの結果を、前記認証サーバから受信し、ここで、前記結果は、前記暗号化されたデータに基づいて認証が行われ、前記非接触カードが認証されたか否かを示しており、
前記結果に基づいて、前記リソースへのアクセスまたは前記支払いの処理を行うかを決定する、
コンピュータによって実行される方法。
【請求項10】
前記暗号化されたデータは、前記非接触カードの鍵を用いて前記非接触カードが暗号化操作を行うことによって暗号化された許可データを含む、請求項9に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項11】
前記結果が、前記非接触カードが認証されていることを指示する場合は、前記リソースへの前記アクセスを許可し、
前記結果が、前記非接触カードが認証されていないことを指示する場合は、前記リソースへの前記アクセスを制限する
ことを包含する、請求項10に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項12】
前記暗号化されたデータは、前記非接触カードの鍵を用いて前記非接触カードが暗号化操作を行うことによって暗号化された支払いデータを含む、請求項9に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項13】
前記結果が、前記非接触カードが認証されていることを指示していれば前記支払いを可能にし、
前記結果が、前記非接触カードが認証されていないことを指示していれば前記支払いを制限する、
請求項12に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項14】
前記非接触カードと近距離無線通信(NFC)によるデータ交換を開始し、
前記NFCのデータ交換によって前記暗号化されたデータを受信する
ことを包含する、請求項9に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項15】
ディスプレイ装置のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)上で前記結果の指示を提示することをさらに包含する、請求項9に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項16】
支払いおよびアクセスの機能を提供するよう構成された、非接触カードに関する認証サービスを提供するよう構成されたシステムであって、
1または複数のサーバであって、
命令を格納するメモリと、
前記命令を実行する処理回路と
を備え、前記命令は実行されると、前記処理回路に、
暗号化されたデータをコンピューティングデバイスから受信させて、リソースにアクセスする非接触カードのユーザを認証させ、ここで、前記暗号化されたデータは、前記非接触カードの鍵を用いて前記非接触カードによって生成されており、
前記暗号化されたデータに復号アルゴリズムおよび第2の鍵を適用することによって復号されたデータを生成させ、
前記復号されたデータに基づいて前記ユーザを認証させ、
前記ユーザが認証されたことの指示を含む結果を、前記コンピューティングデバイスに送信させる、
システム。
【請求項17】
前記暗号化されたデータは、前記非接触カードの鍵を用いて前記非接触カードが暗号化操作を行うことによって暗号化された許可データを含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記結果は、前記許可データが前記1または複数のサーバによって検証されたことの指示を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記結果は、複数のエントリを有する許可ベクトルを含み、
前記複数のエントリの一つは前記非接触カードに関連付けられており、前記非接触カードが検証されたという指示を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記リソースはデバイスである、請求項16に記載のシステム。
【外国語明細書】