(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038257
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20240312BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20240312BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
G06F3/041 490
G06F3/044 124
G06F3/041 422
G09F9/00 313
G09F9/00 366A
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000258
(22)【出願日】2024-01-04
(62)【分割の表示】P 2019156711の分割
【原出願日】2019-08-29
(31)【優先権主張番号】10-2018-0107903
(32)【優先日】2018-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンファ
(72)【発明者】
【氏名】リ ギョンス
(72)【発明者】
【氏名】ハン ジョンユン
(57)【要約】
【課題】配線又は信号ラインの視認現象の減少されたディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】ディスプレイ装置は、ウィンドウ、ディスプレイパネル及び入力検出センサーを備える。入力検出センサーは、第1電極、第2電極、第1電極の一端に接続される第1信号ライン、第2電極の一端に接続される第2信号ライン、及び第2電極の他端に接続される第3信号ラインを含んでもよい。第1信号ラインのうち、第1~n(2以上の自然数)番目の信号ラインは、複数回ベンディングされたベンディング部分を含んでもよい。第1番目の信号ラインから第n番目の信号ラインに行くほどベンディング部分の抵抗は小さくなってもよい。第1~n番目の信号ラインは、第1番目の信号ラインから第n番目の信号ラインに行くほど、ベンディング部分から離れて配置された電極に接続されてもよい。平面上において、ベンディング部分は遮光領域に重畳してもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮光パターン及び前記遮光パターンが配置された遮光領域と前記遮光領域に隣接する透過領域とを含むベース層を有するウィンドウと、
前記ウィンドウの下側に配置されたディスプレイパネルと、
前記ウィンドウと前記ディスプレイパネルとの間に配置され、前記遮光領域に対応する配線領域及び前記透過領域に対応するセンシング領域を含む入力検出センサーと、を備え、前記入力検出センサーは、
第1方向内で前記遮光領域の一側に定義され、前記第1方向と交差する第2方向に配列された複数の第1のパッドと、前記複数の第1のパッドと前記第2方向に離隔すると共に前記第2方向に配列された複数の第2のパッドとを含むパッド領域と、
前記パッド領域から離れるようアレンジ(arrange)され、前記第2方向に延長された第1番目~第i(ここで、iは2以上の自然数)番目の電極を含む第1電極グループと、
前記第1電極グループと交差する第1番目~第j(ここで、jは2以上の自然数)番目の電極を含む第2電極グループと、
前記第1番目~第i番目の電極と前記第1番目~第i番目のそれぞれの電極に対応する前記複数の第1のパッドとの間に電気的に接続された第1番目~第i番目の信号ラインを含む第1信号ライングループと、
前記第1番目~第j番目の電極と、前記第1番目~第j番目のそれぞれの電極に対応する前記複数の第2のパッドとの間に電気的に接続された第1番目~第j番目の信号ラインを含む第2信号ライングループと、を備え、
前記第1番目~第i番目の信号ラインのうち、前記第1番目~第n(ここで、nは、1以上i未満の自然数)番目の信号ラインのそれぞれは、
前記第1のパッドから前記第1方向に延長された第1部分と、
前記第1番目~第i番目の電極のうち、対応する電極に接続された第2部分と、
前記パッド領域と前記センシング領域との間に配置され、複数回ベンディング(bending)された形状を有し、前記第1部分と前記第2部分との間に配置された第3部分と、を備え、
前記第1信号ライングループと前記第2信号ライングループとは、前記複数の第1のパッドと前記複数の第2のパッドとの間に配置されず、
前記第1信号ライングループの前記第1番目の信号ラインの前記第3部分は、前記第1信号ライングループの前記第n番目の信号ラインの前記第3部分よりも長く、かつ、抵抗が大きく、
平面上において、前記第1番目~第n番目の信号ラインの少なくとも一部分は、前記遮光パターンに重畳することを特徴とする、ディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置に関し、より詳細には、入力検出センサーを含むディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ、携帯電話、タブレットコンピュータ、ナビゲーション、ゲーム機などのようなマルチメディア装置に使用される多様なディスプレイ装置が開発されている。ディスプレイ装置の入力装置として、キーボード又はマウスなどを含む。なお、ディスプレイ装置は、入力装置としてタッチパネルを具備する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第9335881号明細書
【特許文献2】米国特許第8717321号明細書
【特許文献3】米国特許第8194223号明細書
【特許文献4】韓国登録特許第10-1868473号公報
【特許文献5】韓国登録特許第10-1287042号公報
【特許文献6】韓国公開特許第10-2014-0016071号公報
【特許文献7】韓国公開特許第10-2008-0022359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、配線又は信号ラインの視認現象の減少されたディスプレイ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置は、ウィンドウと、ディスプレイパネルと、入力検出センサーと、を備える。前記ウィンドウは、遮光パターン及び前記遮光パターンが配置された遮光領域と、前記遮光領域に隣接する透過領域と、を含むベース層を有する。前記ディスプレイパネルは、前記ウィンドウの下側に配置されてもよい。前記入力検出センサーは、前記ウィンドウと前記ディスプレイパネルとの間に配置され、前記遮光領域に対応する配線領域及び前記透過領域に対応するセンシング領域を含んでもよい。
【0006】
前記入力検出センサーは、第1方向内で前記遮光領域の一側に定義されたパッド領域から離れるようアレンジ(arrange)され、前記第1方向と交差する第2方向に延長された第1~i(ここで、iは2以上の自然数)番目の電極を含む第1電極グループ、前記第1電極と交差する第1~j(ここで、jは2以上の自然数)番目の電極を含む第2電極グループ、前記第1~i番目の電極に電気的に接続された第1~i番目の信号ラインを含む第1信号ライングループ、及び前記第1~j番目の電極に電気的に接続された第1~j番目の信号ラインを含む第2信号ライングループを含んでもよい。
【0007】
前記第1~i番目の信号ラインの中の前記第1~n(ここで、nは、1以上i未満の自然数)番目の信号ラインのそれぞれは、前記パッド領域から前記第1方向に延長された第1部分、前記第1~i番目の電極の中の対応する電極に接続された第2部分、及び前記パッド領域と前記センシング領域との間に配置され、複数回ベンディング(bending)された形状を有し、前記第1部分と前記第2部分との間に配置された第3部分を含んでもよい。前記第1信号ライングループの前記第1番目の信号ラインの前記第3部分は、前記
第1信号ライングループの前記第n番目の信号ラインの前記第3部分よりも長く、かつ、抵抗が大きく、平面上において、前記第1~n番目の信号ラインの少なくとも一部は、前記遮光パターンに重畳してもよい。
【0008】
前記第1~i番目の信号ラインの抵抗は、略同一であってもよい。
【0009】
平面上において、前記第1~n番目の信号ラインのそれぞれの前記第3部分は、前記遮光パターンに重畳してもよい。
【0010】
前記第2信号ライングループの前記第1~j番目の信号ラインは、前記第2電極グループの前記第1~j番目の電極の前記パッド領域に隣接する、一端にそれぞれ接続されてもよい。
【0011】
前記第2信号ライングループの前記第1~j番目の信号ラインは、前記第1信号ライングループの前記第1~i番目の信号ラインよりも長くてもよい。
【0012】
前記第2信号ライングループの前記第j番目の信号ラインは、前記第2方向内で前記第2電極グループの前記第1番目の電極から最も遠くに離隔され、前記第2信号ライングループの前記第j番目の信号ラインは、前記第2方向にアレンジされた第1~m(ここで、mは、2以上の自然数)番目の延長部分と前記第1~m番目の延長部分との間の中間部分を含んでもよい。
【0013】
前記第m番目の延長部分は、前記第2電極グループの前記第j番目の電極の前記一端に接続されてもよい。
【0014】
前記第j番目の信号ラインの前記第1~m番目の中間部分は、前記第j番目の信号ラインの前記第1番目の中間部分で前記第j番目の信号ラインの前記第m番目の中間部分に行くほど前記センシング領域に近づいてもよい。
【0015】
平面上において、前記第2信号ライングループの前記第j番目の信号ラインの前記第1番目の中間部分は、前記遮光パターンに重畳してもよい。
【0016】
前記第1信号ライングループの前記第1番目の信号ラインの前記第3部分は、前記第2方向内で前記第1部分から延長された基準部分、前記基準部分と前記第1方向に離隔された第1~k番目(ここで、kは2以上の自然数)の延長部分、並びに前記基準部分と前記第1番目の延長部分との間及び前記第1~k番目(ここでkは2以上の自然数)の延長部分の間の中間部分を含んでもよい。前記第1~k番目の延長部分は、前記第1番目の延長部分から前記k番目の延長部分に行くほど前記基準部分から離れてもよい。
【0017】
前記第2信号ライングループの前記j番目の信号ラインは、前記第2電極グループの前記第j番目の電極に接続され、前記第2信号ライングループの前記第j番目の信号ラインは、前記第2方向にアレンジされた第1~m(ここで、mは、2以上の自然数)番目の延長部分、及び前記第1~m番目の延長部分の間の中間部分を含んでもよい。前記第1~k番目の延長部分は、前記第1~m番目の延長部分の中の一部に、1対1に対応して配置されてもよい。
【0018】
平面上において、前記第1信号ライングループの前記第1番目の信号ラインの前記第3部分の前記第1番目の延長部分は、前記遮光パターンに重畳し、前記第1番目の信号ラインの前記第3部分の前記第k番目の延長部分は、前記遮光パターンに重畳せず、前記第k番目の延長部分は、前記第1番目の延長部分よりも太い線幅を有してもよい。
【0019】
前記第2信号ライングループの前記第j番目の信号ラインは、絶縁層の下側に配置された第1層及び前記絶縁層の上側に配置され、前記絶縁層を貫通するコンタクトホールを通して前記第1層に接続された第2層を含んでもよい。平面上で、前記コンタクトホールは、前記中間部分又は前記中間部分に隣接する前記延長部分の末端領域に重畳してもよい。
【0020】
前記ディスプレイパネルは、前記遮光領域に対応する非ディスプレイ領域及び前記透過領域に対応するディスプレイ領域を含んでもよい。前記ディスプレイ領域は、発光領域及び発光領域に隣接する非発光領域を含んでもよい。前記第1~i番目の電極のそれぞれは、前記発光領域に対応する開口部が定義されたメッシュ形状を有してもよい。
【0021】
前記ディスプレイパネルは、回路層、前記回路層上のディスプレイ素子層、及び前記ディスプレイ素子層上の上部絶縁層を含んでもよい。
【0022】
前記入力検出センサーは、前記上部絶縁層上に直接配置されてもよい。
【0023】
前記第1信号ライングループの前記第1~i番目の信号ラインのそれぞれは、第1チタン層、前記第1のチタン層上のアルミニウム層、及び前記アルミニウム層上の第2チタン層を含んでもよい。
【0024】
前記第1信号ライングループの前記第1~i番目の信号ラインの前記第3部分の線幅は、略同一であってもよい。
【0025】
ディスプレイパネル及び前記入力検出センサーのそれぞれには、平面上で、内側に凹形のノッチ領域が定義されてもよい。前記第1信号ライングループの前記第1~i番目の信号ラインは、前記第1電極グループの前記第1~i番目の電極の一端にそれぞれ接続されてもよい。前記第1の電極グループの前記第1~i番目の電極の前記一端は、前記第1方向内で一列に整列されてもよい。前記第1電極グループの前記第1~p(ここで、pは、2以上i未満の自然数)番目の電極の前記第2方向の長さは、前記第1電極グループの第(p+1)番目の電極~前記第i番目の電極の前記第2方向の長さよりも長くてもよい。前記第1電極グループの前記第(p+1)番目の電極~前記第i番目の電極の他端は、前記ノッチ領域に隣接してもよい。前記第2信号ライングループの前記第1~j番目の信号ラインは、前記第2電極グループの前記第1~j番目の電極の前記パッド領域に隣接する、一端にそれぞれ接続されてもよい。前記第2電極グループの前記第1~j番目の電極の前記一端は、前記第2方向内で一列に整列され、前記第2電極グループの前記第1~q(ここで、qは、2以上j未満の自然数)番目の電極の前記第1方向の長さは、前記第2電極グループの第(q+1)番目の電極~前記第j番目の電極の前記第1方向の長さよりも短く、前記第1電極グループの前記第1~q番目の電極の他端は、前記ノッチ領域に隣接してもよい。
【0026】
ディスプレイパネルと前記入力検出センサーのそれぞれには、平面上において、ホール領域が定義され、前記ディスプレイパネルの前記ホール領域及び前記入力検出センサーの前記ホール領域は、整列され、前記入力検出センサーの前記ホール領域は、前記センシング領域の内側に定義されてもよい。
【0027】
本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置は、遮光領域及び前記遮光領域に隣接する透過領域を含むウィンドウと、前記ウィンドウの下側に配置されたディスプレイパネルと、前記ウィンドウとディスプレイパネルとの間に配置された入力検出センサーと、を備える。前記入力検出センサーは、第1電極、前記第1電極と絶縁交差する第2電極、前記第1電極の一端に接続される第1信号ライン、前記第2電極の一端に接続される第2信号ライ
ン、及び前記第2電極の他端に接続される第3信号ラインを含む。前記第1信号ラインの中の第1~n(2以上の自然数)番目の信号ラインは、複数回ベンディングされたベンディング部分をそれぞれ含んでもよい。前記第1番目の信号ラインから前記第n番目の信号ラインに行くほど前記ベンディング部分の抵抗は小さくなり、前記第1~n番目の信号ラインは、前記第1信号ラインから前記n番目の信号ラインに行くほど、前記第1電極の中の前記ベンディング部分から離れて配置された電極に接続されてもよい。平面上において、前記ベンディング部分は、前記遮光領域に重畳してもよい。
【0028】
前記第2電極の前記一端は、前記第2電極の前記他端よりも前記ベンディング部分に隣接して配置されてもよい。前記第2信号ラインは、前記第1電極と同じ方向に延長された延長部分を含んでもよい。平面上で、前記第2信号ラインの前記延長部分の中の一部は、前記遮光領域に重畳し、他の一部は、前記遮光領域から露出されてもよい。
【発明の効果】
【0029】
前述したところによると、入力検出センサー(input detection sensor)の第1電極グループに接続される第1信号ラインのグループは、略同一の抵抗を有する。したがって、センシング感度が向上する。
【0030】
第1信号ラインの抵抗を制御する第3部分が、狭い領域に密集して配置されても、3部分に入射される外部の光が遮光パターンによって遮断されるため、第3部分における光漏れ現象を抑制することができる。
【0031】
第3部分のベンディング領域が、第2信号ライングループのベンディン領域に対応することにより、第1信号ライングループと第2信号ライングループの外観検査の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の斜視図である。
【
図2A】
図2Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の断面図である。
【
図2B】
図2Bは、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の断面図である。
【
図2C】
図2Cは、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の断面図である。
【
図2D】
図2Dは、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の断面図である。
【
図3A】
図3Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイパネルの断面図である。
【
図3B】
図3Bは、本発明の一実施形態に係るディスプレイパネルの断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係るディスプレイパネルの平面図である。
【
図5A】
図5Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイパネルの拡大された断面図である。
【
図5B】
図5Bは、本発明の一実施形態に係る上部絶縁層の拡大された断面図である。
【
図6A】
図6Aは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの断面図である。
【
図6B】
図6Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの平面図である。
【
図6E】
図6Eは、本発明の一実施形態に係る信号ラインの断面図である。
【
図7A】
図7Aは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの一部分を拡大した平面図である。
【
図8A】
図8Aは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの一部分を拡大した平面図である。
【
図8C】
図8Cは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの一部分を拡大した平面図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイモジュールの斜視図である。
【
図9B】
図9Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの平面図である。
【
図10A】
図10Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイモジュールの斜視図である。
【
図10B】
図10Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの平面図である。
【
図11A】
図11Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイモジュールの斜視図である。
【
図11B】
図11Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。本明細書では、ある構成要素(又は領域、層、部分など)が、他の構成要素「上にある」、「に接続される」、又は「に結合される」と述べられる場合に、それは、他の構成要素上に直接接続/結合されるか、又はそれらの間に第3構成要素が配置される可能性もあることを意味する。
【0034】
同一の図面符号は同一の構成要素を指す。また、図面において、構成要素の厚さ、比率及び寸法は、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。「及び/又は」は、関連する構成が定義可能な1つ以上の組み合わせをすべて含む。
【0035】
第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するために使用されるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別するために使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範囲において、第1構成要素は、第2構成要素と呼ばれてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素と呼ばれてもよい。単数の表現は、文脈上別異の意味が明らかでない限り、複数の表現を含む。
【0036】
なお、「下に」、「下側に」、「上に」、「上側に」などの用語は、図面に図示された構成要素の結合関係を説明するために使用される。前記用語は、相対的な概念で、図面に示されている方向を基準に説明される。
【0037】
「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするのであって、一つ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものの存在や付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0038】
図1は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置DDの斜視図である。
図1に図示されたように、ディスプレイ装置DDは、ディスプレイ面DD-ISを介してイメージIMを表示することができる。ディスプレイ面DD-ISは、第1方向軸DR1及び第2方向軸DR2が定義する面と平行である。ディスプレイ面DD-ISの法線方向、すなわちディスプレイ装置DDの厚さ方向は、第3方向軸DR3によって示される。
【0039】
以下で説明される各部材やユニットの前面(又は上面)及び背面(又は底面)は、第3方向軸DR3によって区分される。しかし、本発明の一実施形態に図示した第1~第3方向軸DR1、DR2、DR3は、例示に過ぎない。以下、第1~第3方向は、第1~第3方向軸DR1、DR2、DR3のそれぞれによって示される方向であり、同一の図面符号を参照する。
【0040】
本発明の一実施形態では、平面型ディスプレイ面を具備したディスプレイ装置DDを図示したが、この構成に限定されない。ディスプレイ装置DDは、曲面型ディスプレイ面又は立体型ディスプレイ面を含むこともできる。立体型ディスプレイ面は、互いに異なる方向を示す複数のディスプレイ領域を含み、例えば、多角形の円柱型ディスプレイ面を含むこともできる。
【0041】
本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置DDは、リジッド(rigid)ディスプレイ装置であり得る。しかし、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置DDは、ここで示された構成に限定されず、フレキシブルディスプレイ装置DDであり得る。本発明の一実施形態では、携帯電話端末機に適用可能なディスプレイ装置DDを例として図示した。図示は省略するが、メインボードに実装された電子モジュール、カメラモジュール、電源モジュールなどがディスプレイ装置DDとともにブラケット/ケースなどに配置されることにより、携帯電話端末機を構成することができる。本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置DDは、テレビ、モニターなどのような大型の電子装置をはじめ、タブレット、カーナビゲーション、ゲーム機、スマートウォッチなどの中小型の電子装置などに適用される。
【0042】
図1に図示されたように、ディスプレイ面DD-ISは、イメージIMがディスプレイされるイメージ領域DD-DA及びイメージ領域DD-DAに隣接するベゼル領域DD-NDAを含む。ベゼル領域DD-NDAは、イメージが表示されない領域である。
図1には、イメージIMの一例として、アイコンのイメージを図示した。
【0043】
図1に図示されたように、イメージ領域DD-DAは、長方形の形状であり得る。ベゼル領域DD-NDAは、イメージ領域DD-DAを取り囲むことができる。ただし、イメージ領域DD-DAの形状及びベゼル領域DD-NDAの形状は、
図1に図示された構成に限定されず、相対的にデザインされる。
【0044】
図2A~2Dは、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置DDの断面図である。
図2A~
図2Dは、第2方向軸DR2と第3方向軸DR3が定義する断面を図示した。
図2A~2Dは、ディスプレイ装置DDを構成する機能性パネル及び/又は機能性ユニットの積層関係を説明するために、単純に図示された。
【0045】
本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置DDは、ディスプレイパネル、入力検出センサー、反射防止ユニット、及びウィンドウを含む。ディスプレイパネル、入力検出センサー、反射防止ユニット、及びウィンドウの中の少なくとも一部の構成は、連続工程により形成されるか、又は少なくとも一部の構成は、接着部材を介して互いに結合される。
図2A~
図2Dには、接着部材として光学透明接着部材OCAが例として図示された。以下において、説明される接着部材は、例えば、一般的に利用される接着剤又は粘着剤を含む。本発明の一実施形態では、反射防止ユニット及びウィンドウは、他の構成に代替されてもよく、省略されてもよい。
【0046】
図2A~
図2Dにおいて、入力検出センサー、反射防止ユニット、及びウィンドウの中の他の構成で、連続工程を介して、形成された構成は、「層」と表現される。入力検出センサー、反射防止ユニット、及びウィンドウの中の他の構成に、接着部材を介して、結合さ
れた構成は、「パネル」と表現される。パネルは、ベース面を提供するベース層、例えば合成樹脂フィルム、複合材料フィルム、ガラス基板などを含むが、「層」は、前記ベース層が省略されることができる。言い換えれば、「層」と表現される前記ユニットは、他のユニットが提供されるベース面上に配置される。
【0047】
入力検出センサー、反射防止ユニット及びウィンドウは、ベース層の有/無に基づいて入力検出パネルISP、反射防止パネルRPP及びウィンドウパネルWP、又は入力検出層ISL、反射防止層RPL及びウィンドウ層WLと称される。
【0048】
図2Aに図示されたように、ディスプレイ装置DDは、ディスプレイパネルDP、入力検出層ISL、反射防止パネルRPP、及びウィンドウパネルWPを含む。入力検出層ISLは、ディスプレイパネルDPに直接配置される。本明細書では、「Bの構成がAの構成上に直接配置される」というのは、Aの構成とBの構成との間に、別の接着層/接着部材が配置されていないことを意味する。Bの構成は、Aの構成が形成された後、Aの構成が提供されるベース面上に連続工程を介して形成される。
【0049】
ディスプレイパネルDPとディスプレイパネルDP上に直接配置された入力検出層ISLは、ディスプレイモジュールDMとして定義される。ディスプレイモジュールDMと反射防止パネルRPPの間に、及び反射防止パネルRPPとウィンドウパネルWPの間に、光学透明接着部材OCAが配置される。
【0050】
ディスプレイパネルDPは、イメージを生成し、入力検出層ISLは、外部入力(例えば、タッチイベント)の座標情報を取得する。図示は省略するが、本発明の一実施形態に係るディスプレイモジュールDMは、ディスプレイパネルDPの下面に配置された保護部材をさらに含む。保護部材とディスプレイパネルDPは、接着部材を介して結合される。以下で、説明される
図2B~
図2Dのディスプレイ装置DDも保護部材をさらに含む。
【0051】
本発明の一実施形態によるディスプレイパネルDPは、例えば、発光型ディスプレイパネルであるが、ここで示される構成に限定されない。例えば、ディスプレイパネルDPは、有機発光ディスプレイパネル又は量子ドット発光ディスプレイパネルであってもよい。有機発光ディスプレイパネルの発光層は、有機発光物質を含む。量子ドット発光ディスプレイパネルの発光層は、量子ドット及び量子ロッドなどを含む。以下において、ディスプレイパネルDPは、有機発光ディスプレイパネルとして説明される。
【0052】
反射防止パネルRPPは、ウィンドウパネルWPの上側から入射される外部の光の反射率を減少させる。本発明の一実施形態に係る反射防止パネルRPPは、位相差板(retarder)及び偏光板(polarizer)を含む。位相差板は、フィルムタイプ又は液晶コーティングタイプであり得るし、λ/2位相差板及び/又はλ/4位相差板であってもよい。偏光板も、フィルムタイプ又は液晶コーティングタイプであり得る。フィルムタイプは、延伸型合成樹脂フィルムを含み、液晶コーティングタイプは、所定のフォームでアレンジされた液晶を含む。本発明の一実施形態に係る反射防止パネルRPPは、位相差板及び偏光板の保護フィルムをさらに含むことができる。位相差板(retarder)及び偏光板(polarizer)自体、又は保護フィルムが反射防止パネルRPPのベース層として定義される。
【0053】
本発明の一実施形態に係る反射防止パネルRPPは、カラーフィルタを含む。カラーフィルタは、所定の配列を有する。ディスプレイパネルDPに含まれている画素の発光色を考慮して、カラーフィルタの配列が決定される。反射防止パネルRPPは、カラーフィルタに隣接するブラックマトリックスをさらに含む。
【0054】
本発明の一実施形態に係る反射防止パネルRPPは、弱め合う干渉の構造物を含む。例えば、弱め合う干渉の構造物は、互いに異なる層上に配置された第1反射層及び第2反射層を含む。第1反射層及び第2反射層からそれぞれ反射された第1反射光と第2反射光は、弱め合う干渉となり、それによって外部の光の反射率が減少される。
【0055】
本発明の一実施形態に係るウィンドウパネルWPは、ベース層WP-BS及び遮光パターンWP-BZを含む。ベース層WP-BSは、ガラス基板及び/又は合成樹脂フィルムなどを含む。ベース層WP-BSは、単層に制限されない。ベース層WP-BSは、接着部材で結合された2以上のフィルムを含む。
【0056】
遮光パターンWP-BZは、ベース層WP-BSに部分的に重畳する。遮光パターンWP-BZは、ベース層WP-BSの背面に配置され、ベース層WP-BSの遮光領域WP-NTに配置される。遮光領域WP-NTは、ディスプレイ装置DDのベゼル領域DD-NDAを定義することができる。遮光パターンWP-BZが未配置となった領域は、ウィンドウパネルWPの透過領域WP-Tとして定義される。
【0057】
遮光パターンWP-BZは、有色の有機膜として、例えば、コーティング方式で形成される。図示は省略するが、ウィンドウパネルWPは、ベース層WP-BSの前面に配置された機能性コーティング層をさらに含む。機能性コーティング層は、指紋防止層、反射防止層、及びハードコーティング層などを含む。以下で参照される
図2B~
図2Dにおいて、ウィンドウパネルWP及びウィンドウ層WLは、ベース層WP-BS及び遮光パターンWP-BZを省略し、簡略的に図示された。
【0058】
図2B及び
図2Cに図示されたように、ディスプレイ装置DDは、ディスプレイパネルDP、入力検出パネルISP、反射防止パネルRPP、及びウィンドウパネルWPを含む。入力検出パネルISPと反射防止パネルRPPの積層順序は、変更されることができる。
【0059】
図2Dに図示されたように、ディスプレイ装置DDは、ディスプレイパネルDP、入力検出層ISL、反射防止層RPL、及びウィンドウ層WLを含む。ディスプレイ装置DDから接着部材が省略され、ディスプレイパネルDPに提供されるベース面上に入力検出層ISL、反射防止層RPL、及びウィンドウ層WLが連続工程で形成される。入力検出層ISLと反射防止層RPLの積層順序は、変更されることができる。
【0060】
図3A及び
図3Bは、本発明の一実施形態によるディスプレイパネルDPの断面図である。
【0061】
図3Aに図示されたように、ディスプレイパネルDPは、ベース層BL、ベース層BL上に配置された回路素子層DP-CL、ディスプレイ素子層DP-OLED及び上部絶縁層TFLを含む。
図1に図示されたイメージ領域DD-DA及びベゼル領域DD-NDAに対応するディスプレイ領域DP-DAと非ディスプレイ領域DP-NDAが、ディスプレイパネルDPで定義される。本発明の一実施形態では、領域と領域が対応するということは、互いに重畳することを意味し、同じ面積を有するものに限定されない。
【0062】
ベース層BLは、少なくとも一つのプラスチックフィルムを含む。ベース層BLは、プラスチック基板、ガラス基板、メタル(metal)基板、又は有機/無機複合材料基板などを含む。
【0063】
回路素子層DP-CLは、少なくとも一つの中間絶縁層及び回路素子を含む。中間絶縁層は、少なくとも一つの中間無機膜及び少なくとも一つの中間有機膜を含む。前記回路素子は、信号ライン、画素の駆動回路などを含む。これに対する詳細な説明は後述する。
【0064】
ディスプレイ素子層DP-OLEDは、少なくとも有機発光ダイオードを含む。ディスプレイ素子層DP-OLEDは、画素定義膜のような有機膜をさらに含む。
【0065】
上部絶縁層TFLは、複数の薄膜を含む。いくつかの薄膜は、光学効率を向上させるために配置され、いくつかの薄膜は、有機発光ダイオードを保護するために配置される。上部絶縁層TFLに対する詳細な説明は、後述する。
【0066】
図3Bに図示されたように、ディスプレイパネルDPは、ベース層BL、ベース層BL上に配置された回路素子層DP-CL、ディスプレイ素子層DP-OLED、封止基板ES及びベース層BLと封止基板ESとを結合するシーラントSMを含む。封止基板ESは、ディスプレイ素子層DP-OLEDから所定のギャップGPを置いて離隔される。ベース層BL及び封止基板ESは、プラスチック基板、ガラス基板、メタル基板、又は有機/無機複合材料基板などを含む。シーラントSMは、有機接着部材又はフリット(frit)などを含む。
【0067】
図4は、本発明の一実施形態によるディスプレイパネルDPの平面図である。
図5Aは、本発明の一実施形態によるディスプレイパネルDPの拡大された断面図である。
図5Bは、本発明の一実施形態に係る上部絶縁層TFLの拡大された断面図である。
図5AのディスプレイパネルDPは、
図3AのディスプレイパネルDPを基準に図示した。
【0068】
図4に図示されたように、ディスプレイパネルDPは、駆動回路GDC、複数の信号ラインSGL(以下、信号ライン)、複数の信号パッドDP-PD(以下、信号パッド)及び複数の画素PX(以下、画素)を含む。
【0069】
ディスプレイ領域DP-DAは、画素PXが配置された領域として定義される。画素PXのそれぞれは、有機発光ダイオードと、それに接続された画素駆動回路と、を含む。駆動回路GDC、信号ラインSGL、信号パッドDP-PD及び画素駆動回路は、
図3A及び
図3Bに図示された回路素子層DP-CLに包含される。
【0070】
駆動回路GDCは、走査駆動回路を含む。走査駆動回路は、複数の走査信号(以下、走査信号)を生成し、走査信号を後述する複数の走査ラインGL(以下、走査ライン)に順次出力する。走査駆動回路は、画素PXの駆動回路に別の制御信号を、さらに出力できる。
【0071】
走査駆動回路は、画素PXの駆動回路と同じ工程、例えば、LTPS(Low Temperature Polycrystaline Silicon)工程又はLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)工程を通して形成された複数の薄膜トランジスタを含む。
【0072】
信号ラインSGLは、走査ラインGL、データラインDLは、電源ラインPL、及び制御信号ラインCSLを含む。走査ラインGLは、画素PXの中の対応する画素PXにそれぞれ接続され、データラインDLは、画素PXの中の対応する画素PXにそれぞれ接続される。電源ラインPLは、画素PXに接続される。制御信号ラインCSLは、走査駆動回路に制御信号を提供する。
【0073】
信号ラインSGLは、ディスプレイ領域DP-DA及び非ディスプレイ領域DP-NDAに重畳する。信号ラインSGLは、パッド部及びライン部を含む。ライン部は、ディスプレイ領域DP-DA及び非ディスプレイ領域DP-NDAに重畳する。パッド部は、ライン部の末端に接続される。パッド部は、非ディスプレイ領域DP-NDAに配置され、信号パッドDP-PDの中の対応する信号パッドに重畳する。非ディスプレイ領域DP-N
DAの中で信号パッドDP-PDが配置された領域は、パッド領域DP-PAとして定義される。回路基板(図示は省略)がパッド領域DP-PAに接続されることができる。
【0074】
画素PXに接続されたライン部が、信号ラインSGLの大部分を構成する。ライン部は、画素PXのトランジスタT1、T2(
図5Aを参照)に接続される。ライン部は、単層/多層構造を有することができ、一体の形状(single body)であるか、又は2以上の部分を含む。2以上の部分は、互いに異なる層上に配置され、2以上の部分との間に配置された絶縁層を貫通するコンタクトホールを通して、互いに接続される。
【0075】
図5Aは、トランジスタT1、T2及び発光ダイオードOLEDに対応するディスプレイパネルDPの部分断面を示した。ベース層BL上に配置された回路素子層DP-CLは、少なくとも一つの絶縁層及び回路素子を含む。回路素子は、信号ライン、画素の駆動回路などを含む。コーティング、蒸着又はそのようなものによる絶縁層、半導体層及び導電層の形成工程、並びにフォトリソグラフィ工程による絶縁層、半導体層及び導電層のパターニング工程を通して回路素子層DP-CLが形成される。
【0076】
本発明の一実施形態において、回路素子層DP-CLは、無機膜であるバッファ膜BFL、第1中間無機膜10及び第2中間無機膜20を含み、有機膜である中間有機膜30を含む。バッファ膜BFLは、積層された複数の無機膜を含む。
図5Aには、スイッチングトランジスタT1と駆動トランジスタT2を構成する第1半導体パターンOSP1、第2半導体パターンOSP2、第1制御電極GE1、第2制御電極GE2、第1入力電極DE1、第1出力電極SE1、第2入力電極DE2、及び第2出力電極SE2の配置関係が一例として図示された。第1~第4貫通ホールCH1~CH4も、一例として図示された。
【0077】
ディスプレイ素子層DP-OLEDは、有機発光ダイオードOLEDを含む。ディスプレイ素子層DP-OLEDは、画素定義膜PDLを含む。例えば、画素定義膜PDLは有機層であり得る。
【0078】
中間有機膜30上に第1電極AEが配置される。第1電極AEは、中間有機膜30を貫通する第5貫通ホールCH5を介して第2出力電極SE2に接続される。画素定義膜PDLは、開口部OPが定義される。画素定義膜PDLの開口部OPは、第1電極AEの少なくとも一部分を露出させる。画素定義膜PDLの開口部OPは、他の開口部と区別するため、発光開口部と呼ばれる。
【0079】
図5Aに図示されたように、ディスプレイ領域DP-DAは、発光領域PXA及び発光領域PXAに隣接する非発光領域NPXAを含む。非発光領域NPXAは、発光領域PXAを取り囲むことができる。本発明の一実施形態では、発光領域PXAは、発光開口部OPによって露出された第1電極AEの一部の領域に対応して定義された。
【0080】
正孔制御層HCLは、発光領域PXAと非発光領域NPXAに共通して配置することができる。正孔制御層HCLは、正孔輸送層を含み、正孔注入層をさらに含むことができる。正孔制御層HCL上に発光層EMLが配置される。発光層EMLは、発光開口部OPに対応する領域に配置される。つまり、発光層EMLは画素のそれぞれに分離して形成される。発光層EMLは、有機物質及び/又は無機物質を含む。発光層EMLは、所定の色光を生成できる。
【0081】
発光層EML上に電子制御層ECLが配置される。電子制御層ECLは、電子輸送層を含み、電子注入層をさらに含む。正孔制御層HCLと電子制御層ECLは、オープンマスクを利用して、複数の画素に共通に形成されることができる。電子制御層ECL上に第2電極CEが配置される。第2電極CEは、一体の形状を有して複数の画素に共通して配置さ
れる。
【0082】
図5A及び
図5Bに図示されたように、第2電極CE上に上部絶縁層TFLが配置される。上部絶縁層TFLは、複数の薄膜を含む。本発明の一実施形態のように、上部絶縁層TFLは、キャッピング(capping)層CPLと薄膜封止層TFEを含む。薄膜封止層TFEは、第1無機層IOL1、有機層OL、及び第2無機層IOL2を含むことができる。
【0083】
キャッピング層CPLは、第2電極CE上に配置され、第2電極CEに接触する。キャッピング層CPLは、有機物質を含む。第1無機層IOL1は、キャッピング層CPL上に配置され、キャッピング層CPLに接触する。有機層OLは、第1無機層IOL1上に配置され、第1無機層IOL1に接触する。第2無機層IOL2は、有機層OL上に配置され、有機層OLに接触する。
【0084】
キャッピング層CPLは、後続の工程、例えばスパッタリング工程から第2電極CEを保護し、有機発光ダイオードOLEDの発光効率を向上させる。キャッピング層CPLは、第1無機層IOL1よりも大きい屈折率を有し得る。
【0085】
第1無機層IOL1及び第2無機層IOL2は、水分/酸素からディスプレイ素子層DP-OLEDを保護し、有機層OLは、ダスト(dust)粒子のような異物質からディスプレイ素子層DP-OLEDを保護する。第1無機層IOL1及び第2無機層IOL2は、シリコンナイトライド層、シリコンオキシナイトライド層、シリコンオキサイド層のいずれか一つである。本発明の一実施形態では、第1無機層IOL1及び第2無機層IOL2は、酸化チタン層、酸化アルミニウム層などを含む。有機層OLは、アクリル系有機層を含むことができるが、この構成に限定されない。
【0086】
本発明の一実施形態では、キャッピング層CPLと第1無機層IOL1との間に無機層、例えばLiF(フッ化リチウム)層が、さらに配置される。LiF層は、発光素子OLEDの発光効率を向上させる。
【0087】
図6Aは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーISLの断面図である。
図6Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーISLの平面図である。
図6Cは、
図6BのI-I’に対応する断面図である。
図6Dは、
図6BのII-II’に対応する断面図である。
図6Eは、本発明の一実施形態に係る信号ラインの断面図である。
図6Fは、
図6BのAA領域についての拡大された平面図である。本発明の一実施形態では、「層」タイプの入力検出センサーISLを例として図示した。
図6C及び
図6DでディスプレイパネルDPは、簡略的に図示された。
【0088】
図6Aに図示されたように、入力検出センサーISLは、第1絶縁層IS-IL1、第1導電層IS-CL1、第2絶縁層IS-IL2、第2導電層IS-CL2、及び第3絶縁層IS-IL3を含む。第1絶縁層IS-IL1は、上部絶縁層TFL上に直接配置される。本発明の一実施形態において、第1絶縁層IS-IL1は、省略されることができる。
【0089】
第1導電層IS-CL1及び第2導電層IS-CL2のそれぞれは、単層構造を有してもよく、第3方向軸DR3に沿って積層された多層構造を有してもよい。多層構造の導電層は、透明導電層と金属層の中から少なくとも2以上を含む。多層構造の導電層は、異なる金属を含む金属層を含んでもよい。透明導電層は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、ZnO(zinc oxide)、ITZO(indium tin zinc oxide)、PEDOT、金属
ナノワイヤー、及びグラフェンを含む。金属層は、モリブデン、銀、チタン、銅、アルミニウム、及びこれらの合金を含む。例えば、第1導電層IS-CL1及び第2導電層IS-CL2のそれぞれは、3層の金属層の構造、例えば、チタン/アルミニウム/チタンの3層構造を有し得る。
【0090】
第1導電層IS-CL1及び第2導電層IS-CL2のそれぞれは、複数の導電パターンを含む。以下、第1導電層IS-CL1は、第1導電パターンを含み、第2導電層IS-CL2は、第2導電パターンを含むものと説明される。第1導電パターンと第2導電パターンのそれぞれは、検出電極及びこれに接続された信号ラインを含むことができる。
【0091】
第1絶縁層IS-IL1~第3絶縁層IS-IL3のそれぞれは、無機物又は有機物を含む。本発明の一実施形態では、第1絶縁層IS-IL1及び第2絶縁層IS-IL2は、無機物を含む無機膜である。無機膜は、アルミニウムオキサイド、チタニウムオキサイド、シリコンオキサイド、シリコンオキシナイトライド、ジルコニウムオキサイド、及びハフニウムオキサイドの中の少なくとも一つを含む。第3絶縁層IS-IL3は、有機膜を含むことができる。有機膜は、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリイソプレン、ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、シロキサン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びフェリルレン系樹脂の中の少なくともいずれか一つを含む。
【0092】
図6Bに図示されたように、入力検出センサーISLは、ディスプレイパネルDP(
図4参照)のディスプレイ領域DP-DA(
図4参照)及び非ディスプレイ領域DP-NDA(
図4参照)に対応するセンシング領域IS-DA及び配線領域IS-NDAを含む。センシング領域IS-DAは、後述する第1電極グループEG1及び第2電極グループEG2が配置された領域として定義される。
【0093】
入力検出センサーISLは、第1電極グループEG1、第2電極グループEG2、第1電極グループEG1に接続された第1信号ライングループSG1、及び第2電極グループEG2に接続された第2信号ライングループSG2を含む。配線領域IS-NDAには、信号パッドが配置されるパッド領域IS-PAが定義される。パッド領域IS-PAは、回路基板(図示せず)が接続されることができる。本発明の一実施形態では、単一の回路基板を介してディスプレイパネルDPのパッド領域DP-PA(
図4を参照)及び入力検出センサーISLのパッド領域IS-PAが、接続されることができる。
【0094】
パッド領域IS-PAは、第1パッド領域IS-PA1及び第2パッド領域IS-PA2を含む。第1パッド領域IS-PA1及び第2パッド領域IS-PA2には、第1パッドIS-PD1及び第2パッドIS-PD2が、それぞれ配置される。第1パッドIS-PD1及び第2パッドIS-PD2は、第1信号ライングループSG1及び第2信号ライングループSG2の信号ラインの末端部であるか、又は第1信号ライングループSG1及び第2信号ライングループSG2の信号ラインの末端部に接続された他の電極であり得る。
【0095】
第1電極グループEG1は、第1~i(ここで、iは、2以上の自然数)番目の電極を含む。本発明の一実施形態では、iは10である。第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10は、第2方向DR2に延長された形状を有する。第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10は、第1方向DR1内でパッド領域IS-PAから離れるようにアレンジされる。
【0096】
第2電極グループEG2は、第1~j(ここで、jは、2以上の自然数)番目の電極を含む。本発明の一実施形態では、jは8である。第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8は、第1方向DR1に延長された形状を有する。第1~8番目の電極IE2-1~IE
2-8は、第2方向DR1内で順次アレンジされる。本発明の一実施形態では、第1番目の電極IE2-1は、最も左側に配置されたものと説明される。
【0097】
第1信号ライングループSG1は、第1~i番目の信号ラインを含む。本発明の一実施形態では、iは10である。第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10は、第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10の一端にそれぞれ接続される。
図6Bに図示されたように、第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10は、第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10の右端にそれぞれ接続される。第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10と接続された第1パッドIS-PD1は、第1パッド領域IS-PA1に整列される。
【0098】
第2信号ライングループSG2は、第1~j番目の信号ラインを含む。本発明の一実施形態では、jは8である。第1~8番目の信号ラインSL2-1~SL2-8は、第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8の一端にそれぞれ接続される。
図6Bに図示されたように、第1~8番目の信号ラインSL2-1~SL2-8は、第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8の下側端にそれぞれ接続される。第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8と接続された第2パッドIS-PD2は、第2パッド領域IS-PA2に整列される。
【0099】
本発明の一実施形態では、入力検出センサーISLは、第1~j番目の信号ラインを含む第3信号ライングループSG3をさらに含むことができる。本発明の一実施形態では、jは8である。第1~8番目の信号ラインSL3-1~SL3-8は、第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8の上側端にそれぞれ接続される。第1~8番目の信号ラインSL3-1~SL3-8と接続された第3パッドIS-PD3は、第2パッドIS-PD2の左側に整列される。
【0100】
第2信号ライングループSG2と第3信号ライングループSG3との互いに対応する信号ラインは、一つの電極の両端に同期化された検出信号を提供する。検出信号の電圧降下を防止してセンシング感度を向上させる。本発明の一実施形態では、第2信号ライングループSG2、第3信号ライングループSG3のいずれか一つは省略されることもできる。
【0101】
第1電極グループEG1の電極は、複数の第1センサ部SP1と複数の第1接続部CP1を含む。第1センサ部SP1は、第2方向DR2に沿ってアレンジされる。第1接続部CP1のそれぞれは、第1センサ部SP1の中の隣接する2つの第1センサ部SP1を接続する。
【0102】
第2電極グループEG2の電極は、複数の第2センサ部SP2と複数の第2接続部CP2を含む。第2センサ部SP2は、第1方向DR1に沿ってアレンジされる。第2接続部CP2のそれぞれは、第2センサ部SP2の中の隣接する2つの第2センサ部SP2を接続する。
【0103】
第1電極グループEG1の電極及び第2電極グループEG2の電極は、互いに絶縁される。
図6Bには、第1接続部CP1及び第2接続部CP2で交差の発生する形態を図示した。複数の第1センサ部SP1、複数の第1接続部にCP1、複数の第2センサ部SP2、及び複数の第2接続部CP2の中の一部は、
図6Aに図示された第1導電層IS-CL1をパターニングして形成し、他の一部は、
図6Aに図示された第2導電層IS-CL2をパターニングして形成する。
【0104】
図6Cを参照すると、本発明の一実施形態では、複数の第1接続部にCP1は、第1導電層IS-CL1から形成され、複数の第1センサ部SP1、複数の第2センサ部SP2、
及び複数の第2接続部CP2は、第2導電層IS-CL2から形成されたことが分かる。第2絶縁層IS-IL2を貫通する第1接続コンタクトホールCNT-Iを介して第1センサ部SP1と第1接続部CP1とが接続されることができる。
【0105】
本発明の一実施形態では、複数の第1接続部CP1と複数の第2接続部CP2とが互いに交差することを示したが、この構成に限定されない。例えば、第2接続部CP2のそれぞれは、第1接続部CP1に重畳しないように「<」及び/又は「>」の形態に変形される。「<」又は「>」の形態の第2接続部CP2は、第1センサ部SP1に重畳することができる。
【0106】
本発明の一実施形態において、第1信号ライングループSG1及び第2信号ライングループSG2の信号ラインは、2層構造を有する。1層は、
図6Aに図示された第1導電層IS-CL1をパターニングして形成し、2層は、
図6Aに図示された第2導電層IS-CL2をパターニングして形成する。
【0107】
図6Dを参照すると、第8~10番目の信号ラインSL1-8~SL1-10は、第1層SL-L1と第2層SL-L2を含む。第1層SL-L1及び第2層SL-L2は、第2絶縁層IS-IL2を貫通する第2接続コンタクトホールCNT-Sを介して電気的に接続される。
【0108】
図6Eに図示されたように、第1層SL-L1は、多層の金属(メタル)層を含む。図示は省略するが、第2層SL-L2も、また多層の金属(メタル)層を含む。
図6Eには、第1金属(メタル)層ML1、第2金属層ML2、第3金属層ML3の3層構造を有する第1層SL-L1を例として示した。第1金属(メタル)層ML1、第2金属層ML2、第3金属層ML3は、第1チタン層ML1、アルミニウム層ML2、第2チタン層ML3であり得る。第2層SL-L2も、また第1層SL-L1と同じ積層構造を有し得る。
【0109】
図6C~
図6Eを参照すると、第1層SL-L1と第1接続部CP1は、同じ工程を通して形成され、同じ積層構造を有することができ、第2層SL-L2と第2接続部CP2は、同じ工程を通して形成され、同じ積層構造を有し得る。
【0110】
図6Fでは、
図6BのAA領域が図示された。本発明の一実施形態では、第1電極グループEG1の電極及び第2電極グループEG2の電極は、メッシュ形状を有する。
図6Fはメッシュ状の第2電極IE2-8の一部分が図示された。3種の発光領域PXA-R、PXA-G、PXA-Bに対応する開口部OP-MR、OP-MG、OP-MBが定義された第2電極IE2-8の一部分が図示された。
【0111】
本発明の一実施形態では、入力検出センサーISLは、相互容量方式で外部入力を検出する静電容量式タッチパネルである。第1電極グループEG1、第2電極グループEG2のいずれか一つは、検出信号(detection signal)を受信し、他の一つは、第1電極グループEG1と第2電極グループEG2との間の静電容量の変化量を出力信号として出力する。
【0112】
本発明の一実施形態では、第2電極グループEG2の電極は、検出信号を順次受信できる。入力検出回路は、第1電極グループEG1から出力信号を読み取る。特定のポジションに入力手段が入力された場合、出力信号は、そうでない場合と異なる静電容量の変化量を表す。例えば、入力手段が特定のポジションに入力されると、等価回路的に特定のポジションにおいて、第1電極グループEG1の電極と第2電極グループEG2の電極とが定義するキャパシタに追加のキャパシタが並列接続される。
【0113】
第1信号ライングループSG1を介して、第1電極グループEG1から出力信号を読み取る過程のうち、第1信号ライングループSG1によるノイズを減少させるための第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10の抵抗は、実質的に同一である。「実質的に同一」とは、同じ抵抗を有するように設計したにもかかわらず、工程上の誤差によって発生した抵抗偏差を含む。第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10の抵抗が同じでなくても、それらの偏差を減少させるために第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10のうち、少なくとも一部の信号ラインは、後述する特徴を有し得る。
【0114】
図7Aは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーISLの一部分を拡大した平面図である。
図7Bは、
図7AのIII-III’に対応するディスプレイ装置DDの断面図である。
図7Cは、
図7AのBB領域の拡大した平面図である。以下、
図6Bの入力検出センサーISLの全体平面図と
図7A~
図7Cを参照して説明する。
【0115】
図7Bは、透過領域WP-T、ディスプレイ領域DP-DA、センシング領域IS-DAの相対的な配置関係を示した。
図7Aを参照して説明する平面上の領域は、
図7Bに図示された領域を参照する。
図7Bで、透過領域WP-Tとセンシング領域IS-DAとの間の間隔は、数百μm、例えば300μm~500μmである。
【0116】
図7A及び
図7Bに図示されたように、第2信号ライングループSG2の第1~j番目の信号ラインのうち、いくつかの信号ラインは、第1部分P10(又は接続部分)、第2部分P20(又は延長部分)、及び第3部分P30(又は中間部分)を含む。本発明の一実施形態では、第2~8番目の信号ラインSL2-2~SL2-8は、第1部分P10、第2部分P20、及び第3部分P30を含む。第2~8番目の信号ラインSL2-2~SL2-8において、順序が増加するほど、より多くの数の第2部分P20、及び第3部分P30を含む。
【0117】
第1部分P10は、対応する第2パッドIS-PD2に接続され、第1方向DR1に延長される。第2部P20は、信号ラインを第2方向DR2に延長させる。信号ラインは、第3部分P30でベンディングされる。
【0118】
第j番目の信号ラインである第8番目の信号ラインSL2-8は、第1方向DR1内で、第2の電極グループEG2の第1番目の電極IE2-1から最も遠くに離隔される。第8番目の信号ラインSL2-8は、m個の第2部分P20及び(m-1)個の第3部分P30を含む。mは、2以上の自然数である。mはj以下である。本発明の一実施形態では、mは7である。第8番目の信号ラインSL2-8は、7つの第2部分P20のうち、一部分は、遮光領域WP-NTに重畳する。7つの第2部分P20のうち、2つの部分は、遮光領域WP-NTに重畳する。
【0119】
順序が増加するにつれて、m個の第2部分P20は、センシング領域IS-DAに近くなる。七つの第二部分P20は、第8番目の第2電極IE2-8に接続される。
【0120】
その結果、第2~8番目の信号ラインSL2-2~SL2-8が配置された領域の第1方向DR1の幅は、第2方向DR2内で第1信号ライングループSG1に近くなるほど、次第に減少する。
【0121】
図7A及び
図7Cを参照すると、第2信号ライングループSG2の信号ラインは、領域に応じて、異なる線幅を有する。対応する電極に隣接する領域は、小さな線幅を有する。第8番目の信号ラインSL2-8を参照すれば、7つの第2部分P20の第8番目の第2電極IE2-8に隣接したいくつかの第2部分P20は、第1部分P10に隣接した他の第2部分P20よりも細い線幅を有する。
【0122】
図7Aを参照すると、本発明の一実施形態では、第8番目の信号ラインSL2-8は、7つの第3部分P30を含むものと図示されたが、第1部分P10に接続された第1番目の第3部分P30は、省略される。このとき、第2部分P20が第1部分P10に直接接続される。本発明の一実施形態では、第3部分P30は、第1方向DR1と第2方向DR2に交差する斜線方向に延長されたが、第1方向DR1に延長されることもできる。
【0123】
図7A及び
図7Bに図示されたように、第1信号ライングループSG1の第1~i番目の信号ラインのうち、第1~n(ここで、nは、1以上i未満の自然数)番目の信号ラインのそれぞれは、第1部分P1、第2部分P2、及び第3部分P3を含む。本発明の一実施形態では、nは8である。
【0124】
第1~8番目の信号ラインSL1-1~SL1-8の第1部分P1は、第1パッド領域IS-PA1から第1方向DR1に延長される。第1部分P1が、必ず直線で延長される必要はない。第1~8番目の信号ラインSL1-1~SL1-8の第2の部分P2は、第1~8番目の電極IE1-1~IE1-8(
図6Bを参照)にそれぞれ接続される。第2部分P2は、第1方向DR1に延長されるが、必ずしも直線的に延長される必要はない。第2部分P2は、第2信号ライングループSG2の第2~8番目の信号ラインSL2-2~SL2-8の形状に類似する。
【0125】
本発明の一実施形態において、長さが長い第2部分P2は、長さが短い第2部分P2に比べ太い線幅を有する。第1番目の信号ラインSL1-1の第2部分P2の線幅は、第8番目の信号ラインSL1-8の第2部分P2の線幅よりも細い。
図7Cは、最外側の2つの信号ラインSL1-1の第2部分P2を、他の第2部分P2よりも太く図示した。
【0126】
第1~8番目の信号ラインSL1-1~SL1-8の第3部分P3は、第1部分P1と第2部分P2との間に配置される。第3部分P3は、オープンループ(open loop)の形状を有する。
【0127】
第3部分P3は、狭い領域で長さを増加させるために、複数回ベンディングした形状を有し得る。第3部分P3は、長さにより抵抗値を制御するために、互いに同じ線幅を有する。第2信号ライングループSG2の一部の信号ライン、例えば、第8番目の信号ラインSL2-8が、第3部分P3とセンシング領域IS-DAとの間に配置される。
【0128】
第1~8番目の信号ラインSL1-1~SL1-8は、長さが異なる第3部分P3を含む。第3部分P3の長さは、信号ラインSL1-1~SL1-8の順序が増加するにつれて減少する。
【0129】
第3部分P3の抵抗は、信号ラインSL1-1~SL1-8の順序が増加するにつれて減少する。このとき、第3部分P3から延長された第2部分P2の抵抗は、信号ラインSL1-1~SL1-8の順序が増加するにつれて増加する。
【0130】
配線領域IS-NDAの面積を減らすために、第3部分P3は、狭い領域に集中して配置される。第3部分P3の線幅は、数マイクロメートルであり、第3部分P3の間隔も、また数マイクロメートルである。本発明の一実施形態では、第3部分P3の線幅及び隣接する第3部分の間の間隔は、3μm~7μmである。
【0131】
狭い面積に高密度の配線がアレンジされることで、第3部分P3で入射光の散乱現象が増加する。第3部分P3も、
図6Eに図示されたように、3層の金属(メタル)層を含むことができるが、第3部分P3がアレンジされた領域は、金属(メタル)層の側面の密度が
高いためである。
【0132】
図6Eを参照すると、第3金属(メタル)層ML3は、第2金属層ML2より反射率が低く、第2金属層ML2をほとんどカバーするが、第2金属層ML2の傾斜した側面は、露出される。外部の光は、第2金属層ML2の傾斜した側面で散乱される。
【0133】
散乱光により第3部分P3が、ユーザーに視認されることを防止するために、第3部分P3の少なくとも一部分は、遮光パターンWP-BZに重畳する。遮光パターンWP-BZは、散乱光が外部に放出されないように遮断することができる。
【0134】
第3部分P3が遮光パターンWP-BZに完全に重畳することもできるが、この構成に限定されない。第3部分P3の一部分は、遮光パターンWP-BZに重畳しない可能性もある。
【0135】
図7Cを参照すると、第3部分P3は、第1及び第2部分P1、P2より線幅が細い可能性がある。第3部分P3は、第1及び第2部分P1、P2より、同じ面積で密集して配置される。
【0136】
図7A及び
図7Cを参照すると、第3部分P3のそれぞれは、基準部分P100、延長部分P200、及び中間部分P300を含む。基準部分P100は、対応する第1部分P1の一端から第2信号ライングループSG2の第1部分P10に向かって第2方向DR2内で延長される。
【0137】
第3部分P3は、互いに異なる個数の延長部分P200を含む。延長部分P200は、基準部分P100から第1方向DR1に離隔される。第1番目の信号ラインSL1-1の第3部分P3は、第1~k番目(ここで、kは2以上の自然数)の延長部分P200を含む。k個の延長部分P200は、第2方向DR2にアレンジされることができる。第1~k番目の延長部分P200は、順序が増加するほど基準部分P100から離隔される。本発明の一実施形態では、kは5である。
【0138】
第3部分P3は、互いに異なる個数の中間部分P300を含む。中間部分P300は、延長部分P200に対して斜線方向に延長されてもよく、直交する方向に延長されてもよい。第1番目の信号ラインSL1-1の第3部分P3は、第1~番目の中間部P300を含む。第1番目の中間部分P300は、基準部分P100の一端と第3部分P3の第1番目の延長部分P200との間に配置される。第2~k番目の中間部分P300は、第1~k番目の延長部分P200を接続する。第1番目の中間部分P300は、他の中間部分P300より長い。
【0139】
基準部分P100は、第1~k番目の中間部分P300に対応する。基準部分P100とセンシング領域IS-DAとの間の距離は、一定である。
【0140】
第1番目の信号ラインSL1-1の基準部分P100、延長部分P200及び中間部分P300が定義する内側領域に他の信号ラインの第3部分P3が配置される。その結果、第3部分P3が配置された領域の第1方向DR1の幅は、第2方向DR2内で第2信号ライングループSG2の第1部分P10に近くなるほど、次第に減少される。第3部分P3が第2信号ライングループSG2が未配置された領域に配置されることによって、配線領域IS-NDAの面積を減少させることができる。第3部分P3が第2方向DR2に延長されることでセンシング領域IS-DAから第3部分P3を遠くに離隔させることができる。遮光領域WP-NTに重畳する第3部分P3の面積を増加させることができる。
【0141】
図8Aは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの一部分を拡大した平面図である。
図8Bは、
図8Aの一部分を拡大した平面図である。
図8Cは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーの一部分を拡大した平面図である。以下、
図1~
図7Cを参照して説明した構成と同一の構成についての詳細な説明は、省略する。
【0142】
図8A及び
図8Bに図示されたように、第3部分P3の中間部分P300は、第2信号ライングループSG2の第3部分P30に対応して配置され、第3部分P3の延長部分P200は、第2信号ライングループSG2の第2部分P20に対応して配置される。第3部分P3の平面上の形状と第2信号ライングループSG2の一部分の信号ラインの平面上の形状が互いにかみ合うように、第3部分P3と第2信号ライングループSG2が配置される。第3部分P3と第2の信号ライングループSG2の信号ラインがかみ合うように配置されることによって、配線領域IS-NDAの面積を減少させることができる。
【0143】
第3部分P3と第2信号ライングループSG2の信号ラインがかみ合うように配置されることによって外観検査が容易になる。
図8Bは、1つの中間部分P300に対応する領域を拡大図示したが、その領域で第3部分P3と中間部分P300がベンディングされず、直線で構成されて外観検査を同時に行える。言い換えれば、
図8A及び
図8Bに図示された第3部分P3と中間部分P300は、外観検査を行うことのできる十分な面積を提供する。外観検査は、
図8Bに対応する領域を撮影した後に、撮影したイメージからノイズを検出する。ノイズは、信号ラインの不良として判定される。
【0144】
図8Bには、
図6Dを参照して説明した第2接続コンタクトホールCNT-Sが図示された。第2接続コンタクトホールCNT-Sが、第2部分P20の末端領域に配置される。末端領域は、一つの第2部分P20の第2方向DR2の長さの0%~10%の範囲及び90%~100%の範囲に該当する領域であり得る。第2接続コンタクトホールCNT-Sは、外観検査時、ノイズと判定されることがあるが、第2接続コンタクトホールCNT-Sが第2部分P20の中心領域に未配置されることで、第2部分P20の中心領域を外観検査領域に利用することができる。
【0145】
図8Cを参照すると、第3部分P3の一部分は、遮光領域WP-NTに重畳しない可能性がある。平面上で、第1番目の信号ラインSL1-1の第3部分P3の(k-1)番目及びk番目の延長部分P200は、遮光領域WP-NTに重畳しない可能性がある。
図8Cを参照すると、kは5である。第1番目の信号ラインSL1-1の第3部分P3の第1~2番目の延長部分P200は、遮光領域WP-NTに重畳することができる。
【0146】
第3部分P3の遮光領域WP-NTに重畳しない部分は、遮光領域WP-NTに重畳する部分に比べて太い線幅を有し得る。太い線幅を有する第3部分P3が配置された領域は、相対的に
図6Eを参照して説明した金属(メタル)層の側面の密度が低いため、外部の光の散乱率が低い。
【0147】
図9Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイモジュールDMの斜視図である。
図9Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーISLの平面図である。
図10Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイモジュールDMの斜視図である。
図10Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーISLの平面図である。
図11Aは、本発明の一実施形態に係るディスプレイモジュールDMの斜視図である。
図11Bは、本発明の一実施形態に係る入力検出センサーISLの平面図である。以下、
図1~
図8Cを参照して説明した構成と同一の構成についての詳細な説明は省略する。
図9B、
図10B、及び
図11Bは、
図6Bに基づいて図示された。遮光パターンWP-BZ(
図7B参照)が配置された領域は、暗く図示された。
【0148】
図9A~
図11Bにおいて、「層」タイプの入力検出センサーISLが例として図示された。図示は省略するが、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置は、「パネル」タイプの入力検出センサーを含むこともできる。
【0149】
図9Aに図示されたように、ディスプレイモジュールDMは、平面上で内側に凹形のノッチ領域NTAが定義される。ディスプレイパネルDPと入力検出センサーISLのそれぞれにノッチ領域NTAが定義されるが、それぞれのノッチ領域NTAは同一でなくてもよい。
【0150】
図9Bに図示されたように、ノッチ領域NTAによって、第1電極グループEG1、第2電極グループEG2、第1信号ライングループSG1、及び第2信号ライングループSG2の配置及び配列は、
図6Bの入力検出センサーISLの第1電極グループEG1、第2電極グループEG2、第1信号ライングループSG1、及び第2信号ライングループSG2の配置及び配列とは異なるように設けられる。
【0151】
図9Bに図示されたように、第1信号ライングループSG1の第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10は、第1電極グループEG1の第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10の一端にそれぞれ接続される。第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10は、ノッチ領域NTAが形成されていない第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10の一端、すなわち
図9Aでの左端に接続される。第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10の一端は、第1方向DR1内で一列に整列される。
【0152】
ノッチ領域NTAが形成されているため、第1~10番目の電極IE1-1~IE1-10のうち、一部分は、他の一部分に比べて、電極の長さが短い。第1~p(pは、2以上i未満の自然数)番目の電極は、第(p+1)~i番目の電極よりも、電極の長さが短い。
【0153】
第(p+1)~i番目の電極の他端、すなわち本発明の一実施形態での右端は、ノッチ領域NTAに隣接する。第(p+1)~i番目の電極の長さは、同一であり得るが、ここで示された構成に限定されない。ノッチ領域NTAの形状に応じて、第(p+1)~i番目の電極の長さは、互いに異なるように調節されることができる。
図9Bでは、pは9である例が図示された。
【0154】
図9Bに図示されたように、第2信号ライングループSG2の第1~8番目の信号ラインSL2-1~SL2-8は、第2電極グループEG2の第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8の一端にそれぞれ接続される。本発明の一実施形態では、前記一端は、パッド領域IS-PA1、IS-PA2に隣接した下側端に該当する。
【0155】
第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8の一端は、第2方向DR2内で一列に整列される。ノッチ領域NTAが形成されているため、第1~8番目の電極IE2-1~IE2-8の一部分は、他の一部分に比べて、電極の長さが短い。第1~q(ここで、qは1以上j未満の自然数)番目の電極は、第(q+1)~j番目の電極よりも、電極の長さが短い。第1~q番目の電極の他端、本発明の一実施形態での上側端は、ノッチ領域NTAに隣接する。
【0156】
本発明の一実施形態では、第(q+1)~j番目の電極の長さは同一であり得るが、ここで示される構成に限定されない。ノッチ領域NTAの形状に応じて、第(q+1)~j番目の電極の長さは調節されることができる。
図9Bでは、qは2である例が示された。
【0157】
本発明の一実施形態で、第1信号ライングループSG1の第1~10番目の信号ラインS
L1-1~SL1-10は、
図6Bに図示された第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10について左右対称の形状を有する。第2信号ライングループSG2の第1~10番目の信号ラインSL2-1~SL2-8は、
図6Bに図示された第1~10番目の信号ラインSL2-1~SL2-8について左右対称の形状を有する。
【0158】
本発明の一実施形態では、ノッチ領域NTAが右上端に配置された構成を図示したが、ノッチ領域NTAの位置は、他のコーナー領域に変更されることができる。例えば、ノッチ領域NTAが左上端に配置される場合には、第1信号ライングループSG1の第1~10番目の信号ラインSL1-1~SL1-10は、
図6Bに図示された第1~10の信号ラインSL1-1~SL1-10と同じ配置及び配列を有する。
【0159】
図10Aに図示されたように、ノッチ領域NTAは、第2方向DR2内で中心領域に定義されることができる。ただし、ノッチ領域NTAが中央に配置されることに限定されない。
【0160】
図10Bに図示されたように、ノッチ領域NTAによって、第1電極グループEG1、第2電極グループEG2の形状が変形されることができる。第1信号ライングループSG1、及び第2信号ライングループSG2の配置及び配列は、
図6Bの入力検出センサーISLと略同一である。
【0161】
図10Bに図示されたように、ノッチ領域NTAが形成されたため、第10番目の電極IE1-10は、2つの部分に分割されることができる。2つの部分は、ダミー信号ラインDSLによって接続される。第2電極グループEG2の第4~6番目の電極IE2-4~IE2-6は、他の電極に比べて、電極の長さが短い。
【0162】
ダミー信号ラインDSLは、第3信号ライングループSG3と異なる層上に配置される。ダミー信号ラインDSLは、第1層SL-L1及び第2層SL-L2のいずれか1つから形成され、第3信号ライングループSG3は、他の1つで形成されることができる。
【0163】
図11Aに図示されたように、ディスプレイモジュールDMは、平面上で、ホール領域HAが定義される。ディスプレイパネルDPと入力検出センサーISLのそれぞれの一部の領域が除去されてホール領域HAが定義される。ディスプレイパネルDPのホール領域HAと入力検出センサーISLのホール領域HAは同一でなくてもよい。ホール領域HAは、光信号の移動通路であり得る。ディスプレイモジュールDMには、複数のホール領域HAが定義されることもできる。
【0164】
ディスプレイパネルDPのホール領域HAは、複数の発光領域PXA-R、PXA-G、PXA-B(
図6F参照)に対応する領域である。入力検出センサーISLのホール領域HAは、センサ部SP1、SP2が除去された領域であり得る。
【0165】
図11Bに図示されたように、ホール領域HAによって、第1電極グループEG1、第2電極グループEG2の形状が変形されることができる。第1信号ライングループSG1、及び第2信号ライングループSG2の配置及び配列は、
図6Bの入力検出センサーISLと略同一である。
【0166】
入力検出センサーISLのホール領域HAは、第1電極グループEG1及び第2電極グループEG2の交差領域に配置されることができる。このとき、入力検出センサーISLのホール領域HAの周辺には、ダミーの信号ラインが配置されることもできる。例えば、ダミー信号ラインは、ホール領域HAを迂回して断絶された第1電極グループEG1、第2電極グループEG2の電極を接続することができる。
【0167】
以上示されたように、本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の当業者又は当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、後述される特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることが理解できる。
【0168】
したがって、本発明の技術的範囲は、明細書の詳細な説明に記載された内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ定められるべきであろう。
【符号の説明】
【0169】
DD:ディスプレイ装置
DM:ディスプレイモジュール
DP-DA:ディスプレイ領域
DP-NDA:非ディスプレイ領域
DP:ディスプレイパネル
EG1:第1電極グループ
EG2:第2電極グループ
IS-CL1:第1導電層
IS-CL2:第2導電層
IS-DA:センシング領域
IS-NDA:配線領域
IS-PA:パッド領域
ISL:入力検出センサー
P1:第1部分
P2:第2部分
P3:第2部分
P10:接続部分
P20、P200:延長部分
P30、P300:中間部分
P100:基準部分
SG1:第1信号ライングループ
SG2:第2信号ライングループ
【手続補正書】
【提出日】2024-01-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィンドウと、
前記ウィンドウの下側に配置されたディスプレイパネルと、
前記ウィンドウと前記ディスプレイパネルとの間に配置される入力検出センサーと、を備え、
前記入力検出センサーは、
第1方向に延びる第1電極と、
前記第1方向に延びる第2電極と、
前記第1電極および前記第2電極と交差し、前記第1電極および前記第2電極と絶縁された第3電極と、
前記第1電極の一端に電気的に接続された第1信号線と、
前記第2電極の一端に電気的に接続された第2信号線と、
前記第3電極の第1端に電気的に接続された第3信号線と、を含み、
前記第1信号線および前記第2信号線のそれぞれは、前記第1方向に延びる第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に配置され、前記第1方向と交差する第2方向に延びる第3部分と、を含み、
前記第2信号線の第1部分と前記第2信号線の第2部分とは、前記第2方向内の前記第1信号線の第1部分と前記第1信号線の第2部分との間に配置され、
前記第1信号線と前記第2信号線のそれぞれの前記第2部分は、少なくとも2つのライン部分と、前記少なくとも2つのライン部分のうちの隣接する2つのライン部分の間に配置された中間部分を含み、
前記少なくとも2つのライン部分は前記第1方向に延び、前記中間部分は前記第1方向および前記第2方向とは異なる第3方向に延び、
前記第1電極は、前記第2電極よりも前記第1信号線の前記第1部分に近い、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記ウィンドウは遮光パターンとベース層とを含み、
前記ベース層は、前記遮光パターンが配置された遮光領域と、前記遮光領域に隣接する透過領域とを含み、
前記第1信号線および前記第2信号線のそれぞれの少なくとも一部は、平面上で前記遮光パターンに重畳する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1信号線及び前記第2信号線のそれぞれは、絶縁層の下側に配置された第1層と、前記絶縁層の上側に配置され、前記絶縁層を貫通するコンタクトホールを介して前記第1層と接続される第2層と、を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1信号線及び前記第2信号線のそれぞれは、第1チタン層と、前記第1チタン層の上側のアルミニウム層と、前記アルミニウム層の上側の第2チタン層と、を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第3電極の前記第1端は、前記第3電極の第2端よりも前記第1信号線の前記第1部分に近い、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記入力検出センサーは、前記第3電極の前記第2端と電気的に接続された第4信号線をさらに含み、
前記第3信号線は前記第4信号線より短い、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第3信号線は、
少なくとも2つのライン部分と、
前記第3信号線の前記少なくとも2つのライン部分のうちの隣接する2つのライン部分の間に配置された中間部分と、を含み、
前記第3信号線の前記少なくとも2つのライン部分は前記第1方向に延び、前記第3信号線の前記中間部分は前記第3方向に延びる、請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記入力検出センサーは、
前記第2方向に延びる第4電極と、
前記第4電極の第1端に電気的に接続された第5信号線と、
前記第4電極の第2端と電気的に接続された第6信号線と、を含み、
前記第4電極は、前記第3電極の右側に配置された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第5信号線は前記第6信号線より短く、
前記第5信号線は前記第3信号線より長い、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記第5信号線は、
少なくとも2つのライン部分と、
前記第5信号線の前記少なくとも2つのライン部分のうち隣接する2つのライン部分の間に配置された中間部分と、を含み、
前記第5信号線の前記少なくとも2つのライン部分は前記第1方向に延び、
前記第5信号線の前記中間部分は前記第3方向に延びる、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記第1信号線および前記第2信号線のそれぞれは、前記第1部分から前記第2方向に延びる第4部分をさらに含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記ウィンドウは遮光パターンとベース層とを含み、
前記ベース層は前記遮光パターンが配置された遮光領域と前記遮光領域に隣接する透過領域とを含み、
前記ディスプレイパネルは、前記遮光領域に対応する非ディスプレイ領域と、前記透過領域に対応するディスプレイ領域とを含み、
前記ディスプレイ領域は、発光領域と、前記発光領域に隣接する非発光領域とを含み、
前記第1電極、前記第2電極、及び前記第3電極のそれぞれは、前記発光領域に対応する開口部を含むメッシュ形状を有する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記ディスプレイパネルは、回路層、前記回路層上側のディスプレイ素子層、及び前記ディスプレイ素子層の上側の上部絶縁層を含む、
前記入力検出センサーは、前記上部絶縁層上に直接配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第1部分、前記第2部分、および前記第3部分の線幅は実質的に同じである、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記ディスプレイパネルと前記入力検出センサーのそれぞれは、平面上内側に陥没したノッチ領域を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記ディスプレイパネルと前記入力検出センサーのそれぞれはホール領域を含み、平面上で、前記ディスプレイパネルのホール領域と前記入力検出センサーのホール領域とが整列された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記入力検出センサーは、
前記第1方向に延びる第4電極と、
前記第4電極の一端と電気的に接続された第5信号線と、をさらに含み、
前記第4電極は、前記第2電極よりも前記第1信号線の前記第1部分から離れて配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記第5信号線は、前記第1信号線よりベンディングされた部分の数が少ない、請求項17に記載のディスプレイ装置。