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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038328
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】枕
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
A47G9/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2024002331
(22)【出願日】2024-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】501095118
【氏名又は名称】上野 昭
(72)【発明者】
【氏名】上野 昭
(57)【要約】      (修正有)
【課題】現在、枕は、機能や形状が細分化され、使用目的に特化している高機能な製品群であふれている。清潔で扱いやすく安価であり、消耗し劣化する日常的な道具として使用出来るシンプル構造の枕を提供する。
【解決手段】本発明の枕1は、公知の中材2を採用し、長尺の第一収納部と、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと、の三体を束ね部分的に結合させて立体構造を構成し、非結合部分である隙間部5が拡がるように構成するものである。つまり、三体の収納部3の間に形成される複数の空間に、首や頭、腕やベルトなどを入れる使用形態が新規の便利性を発現し、各収納部3の中材2の選択、異なる太さや長さ、結合部4の位置や数などを組み合わせことで、幅広い分野で応用できる枕やクッションの基本的な構造を提供するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中材(2)を収納する収納部(3)からなる枕(1)であって、
前記収納部(3)は、前記中材(2)を出し入れが可能な手段を備えており、
前記収納部(3)は、長尺の略円筒形状の袋体に形成されており、
前記枕(1)は、前記収納部(3)である第一収納部(3A)と、第二収納部(3B)と、第三収納部(3C)と、から形成されており、
前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)とは、それぞれが結合する部分である結合部(4)を少なくとも2カ所設けており、
前記結合部(4)は、前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)と、のそれぞれが互いに当接する任意の部分に形成されており、
前記枕(1)は、前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)と、の三体を束ねて重なるように結合させることで立体構造を構成しており、
前記枕(1)は、前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)と、が結合していない部分が複数の隙間部(6)を形成しており、
前記枕(1)は、前記隙間部(5)を拡げることで複数の空間部分を構成する
ことを特徴とする前記枕(1)。
































【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枕やクッションの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、身体に使用される枕やクッションは、身体の各部分に対応する様々な形状や機能を備え、各生活場面において幅広く活用されている。
一方 人体の特徴は、大きく重い頭部を支える骨格の構造へと進化し、立位姿勢が最も安定している姿勢を示している。
しかし、休息の姿勢としては、椅子に座りソファーにもたれる姿勢が一般化している。
一方、座位姿勢は、重い頭部を支える首部のS字構造が不安定な状態になる姿勢であり、身体各部分に多大な負担を与えるので、首や腰などの身体各部分に各種の疾患を招いている。
他方、横臥姿勢は、古来より身体を休息させる姿勢として道具を伴わない姿勢である。しかし、睡眠時の横臥姿勢は、身体の再調整をする長い時間にわたり身体を支持し保す
るためにクッションや寝具が使用されている。
【0003】
次に、首部は、二足歩行に特化する構造に進化した骨筋系の上に載った大きく重い頭部を支えていて、立位姿勢時には身体が常に動揺し身体のバランスを無意識に保っている。
つまり、身体の構造は、椅子に腰掛ける姿勢に対応する骨筋構造を獲得してはいない。
また、現実的な生活場面においては、座位姿勢での休息や仮睡眠に各種の頸用枕や昼寝用クッションなどが使用されている。
一方、移動時における座位姿勢時には、首枕を使用し、重い頭部を支える首部の振り子的な動作を阻害し、首部を固定してしまう構造が身体の各部分に多様な負担を強いている。
【0004】
次に、上肢部は、手指や腕などを使用することに適合する構造に進化し、両肩からぶら下がった構造であり、横臥姿勢時において使用していない場合にはじゃまな部分であるが、寝返りの際には必要とされ、安定させるために抱き枕に両手を巻き付けことで安定させていている。
また、長時間の立位姿勢での生活は、下肢部の疲労に対応する公知の各種の足枕を使用して回復を図っている。
しかし、下肢部の疲労の解消は、各人各様の求める高さや寝返りに対応する各種多様な構造で対応しているが、使用目的に特化した足枕であり、汎用的に使用出来る足の枕は見当たらない。
【0005】
次に、クッション類や縫いぐるみなどは、身体を楽な姿勢に保持する目的の基に数多くの形状や大きさなど様々な商品が提供され幅広く使用されている。
しかし、これらのクッション類や縫いぐるみなどは、一つの塊である形状が用途を制限している。
【0006】
そもそも、横臥姿勢時においては、頭部が大きく、首部が肩部や腰部などの各部位との高さの違いや複雑なS次構造を保持する必要から若干の高さが求められ、対策として古来より頭部を若干高くする枕的なものが使用されてきた。
現在、各種寝具が使用され、室内環境も改善され、睡眠環境の改善は著しい。
しかし、今日、睡眠障害が問題視され、睡眠に対する各方面からの取り組みが成されている。
そこで、枕の重要性が指摘されているが、多種多様の枕の氾濫が示すように未だに解決には至らず、各種の改良が日々繰り返されている。
【0007】
特許文献1では、後頭下筋群を弛緩させる枕であり、脊柱起立筋を弛緩させる枕及び寝具が提案されている。
この提案は、幅方向に長尺な棒状の枕材を三本以上連結させ、枕材の中央部分にスリットを形成し、多数の枕材が弾性を有する連結部材で連結させ束ねることで枕を構成するものである。
つまり、枕に頭部を乗せると枕材がつぶれることで変形し、枕材の中央部分の複数のスリットが頭部の荷重を分散させ、頭頂部に向かって延びるように変形し、頸椎が伸長することで後頭下筋群を適度の弛緩させることが出来るようにしているものである。
しかしながら、この提案は、長尺な棒状の枕材を三本以上連結させ束ねることで枕を構成するものであり、多種類の部材を組み合わせる複雑な構造であり、消費者の支持が懸念されるものである。
【0008】
特許文献2では、仮眠の際に首部を対象とするU字形状の枕の難点である、首の左右が蒸れてしまう問題を抑制しようとすると、左右の部分が変形する問題を解決する提案がされている。
この提案は、一対の側面に貫通口を設け、貫通口の部分の支持力を向上させる部材を設けた際の側部の変形を抑制することを目的とする提案である。
しかしながら、この提案は、仮眠の際に首部を対象とするU字形状の枕の構造に変化はなく構造をより複雑にし、構成部材を増やすものであり、製造コスト及び衛生上や取扱いの煩雑化を招いてしまうことが危惧されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第7357855号公報
【特許文献2】特開第2019-63170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
今日まで、人体に使用される枕は、頭部、首部、腰部、足部などに対してそれぞれ個別に対応し、それぞれに求められる形状と性能を基に数多くの製品が提供されている。
しかし、各種枕は、余りにも細分化され機能別に特化しており、変化する寝姿勢に対応して変形する構造の枕は現存するが、部分的に内容物が移動する仕様であり面状の構造自体を変形はなく、基本的な視点からの改良は見かけない。
また、使用者は、場当たり的でイメージが先行する限定された選択の世界に迷い混乱しているのである。
されに、各種枕は、人体の各部分に特化したそれぞれの構造を持ち、それぞれ固有の製品群で対応しており、経済性と共に清潔性などの問題を抱えている。
つまり、枕は、基本的な思想の基に集約された一つの構造を持ち得てはいないのである。
また、クッション類や縫いぐるみなどは、多様な形状やサイズで構成されているが、一つの塊である形状が用途を単純化させ、機能的な構造を持ち得てはいないのである。
【0011】
本発明は、使用者の各人特有の姿勢に対して柔軟に対応する枕やクッションの基本的な構造を課題とするものである。
つまり、毎日の使用で消耗し劣化し変形する中材を交換できる清潔で簡易な仕様であり、安価であり、道具としてシンプルであり、基本的な機能を集約し統一された構造で形成される枕やクッションを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、中材(2)を収納する収納部(3)からなる枕(1)であって、
前記収納部(3)は、前記中材(2)を出し入れが可能な手段を備えており、
前記収納部(3)は、長尺の略円筒形状の袋体に形成されており、
前記枕(1)は、前記収納部(3)である第一収納部(3A)と、第二収納部(3B)と、第三収納部(3C)と、から形成されており、
前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)とは、それぞれが結合する部分である結合部(4)を少なくとも2カ所設けており、
前記結合部(4)は、前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)と、のそれぞれが互いに当接する任意の部分に形成されており、
前記枕(1)は、前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)と、の三体を束ねて重なるように結合させることで立体構造を構成しており、
前記枕(1)は、前記第一収納部(3A)と、前記第二収納部(3B)と、前記第三収納部(3C)と、が結合していない部分が複数の隙間部(6)を形成しており、
前記枕(1)は、前記隙間部(5)を拡げることで複数の空間部分を構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果は、本発明が構造の改良であり、使用される枕の中材は公知の素材から選択できるので、使用者が求める価格に対応する製品群を提供するものである。
さらに、人体各部に対応する太さや長さ、結合部の数や位置などを選択することが出来る構造なので、頭、首、背中、腰、足、手、などの人体各部に対応する基本的な枕の構造を提供するものである。
つまり、本発明は、三体の収納部を束ね部分的に結合させることで枕を立体構造にしたので、使用者が求めるサイズと中材を選択することで、使用者が求める多様な枕の構造を提供するものである。
しかも、簡易で合理的な構造は、使用者が求める使用感の獲得を安価に実現するものである。
【0014】
本発明の効果は、三体の収納部の立体構造が創り出す複数の隙間部分を拡げることで空間を作りだすので変形する枕としての形状を特徴とするものである。
つまり、使用者は、複数の空間部分に首や腕や足などを差し入れて使用することができる新規の枕の構造を獲得するものである。
【0015】
本発明の効果は、本発明の枕が寝具としての使用に留まらずにあらゆる生活場面に対応するクッションとしての構造を提供するものである。
さらに、使用者が操作し変形させて使用するシンプルなクッションとして提供するものである。
また、三体の収納部の立体構造は、結合していない部分が創り出す空間部分にシートベルトを通し車内で使用するクッションであり、子供用の体を挟むクッションであり、椅子の補助クッションとして使用するなど幅広い分野での活用を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の枕1を頭枕7に応用する例を示し説明する略斜視図である。
図2図2は、図1の結合部4の例を示し説明する略部分斜視図である。
図3図3-1は、図1のX-X線上の例を示す略断面図である。 図3-2は、図1のY-Y線上の例を示す略断面図である。
図4図4-1は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略斜視図である。 図4-2は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略断面図である。
図5図5-1は、本発明の枕1を首枕8に応用する例である、首枕8が使用される際の例を示し説明する略斜視図である。 図5-2は、本発明の枕1を首枕8に応用する例である、首枕8が使用される際の例を示し説明する略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、本発明の枕1は、公知の中材2を採用し、長尺の収納部3である第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと、の三体を束ねて部分的に結合部4で結合させることで立体構造を形成することを特徴とするものである。
また、結合していない部分が隙間部6を形成し、隙間部7が拡がるように構成することを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明は、三体の収納部3のそれぞれの長さや太さを選択し組み合わせて形成することが出来るので、幅広い分野での応用を可能とするシンプルな枕やクッションの構造を特徴とするものである。
また、本発明は、結合部4の数や位置、幅や長さを組み合わせることが出来るので、幅広い分野での応用を可能とするシンプルな枕やクッションの構造を特徴とするものである。
また、本発明は、三体の収納部3の間に形成される複数の隙間部6である複数の空間に、首や頭、腕やベルトなどを入れることが出来るので、幅広い分野での応用を可能とするシンプルな枕やクッションの構造を特徴とするものである。
【0019】
以下に、本発明の枕1の実施の例を図1図2図4図5を基に詳細に説明する。
図1は、本発明の枕1を頭枕7に応用する例を示し説明する略斜視図である。
図2は、図1の結合部4の例を示し説明する略部分斜視図である。
図3-1は、図1のX-X線上の例を示す略断面図である。
図3-2は、図1のY-Y線上の例を示す略断面図である。
図4-1は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略斜視図である。
図4-2は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略断面図である。
図5-1は、本発明の枕1を首枕8に応用する例である、首枕8が使用される際の
例を示し説明する略斜視図である。
図5-2は、本発明の枕1を首枕8に応用する例である、首枕8が使用される際の例を示し説明する略断面図である。
【実施例0020】
まず、図1図2図3図4を用いて本発明の枕1を頭枕7に応用する例を示し説明するものである。
図1は、本発明の枕1を頭枕7に応用する例を示し説明する略斜視図である。
図2は、図1の結合部4の例を示し説明する略部分斜視図である。
図3-1は、図1のX-X線上の例を示す略断面図である。
図3-2は、図1のY-Y線上の例を示す略断面図である。
図4-1は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略斜視図である。
図4-2は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略断面図である。
【0021】
次に、図1に示すある頭枕7は、中材2を収納する収納部3である、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと、から形成されている例を示すものである。
また、図1に示す頭枕7は、予め収納部3に中材2を収納している状態の形状を示し説明するものである。
【0022】
次に、図1に示す収納部3は、長尺の形状に形成されている例を示すものであるが、本実施例に特定も限定もするものではなく、本発明の首枕1は長尺の三体の収納部3を結合させて立体構造を形成する例を示すものである。
また、図1に示す収納部3は、略円筒形状を採用し、中材2を収納することで略円柱形状の例を示しているが、本実施例に特定も限定もするものではなく、好適な形状が採用されることは当然であり、中材2の形状が収納部3の形状を示すものである。
また、図1に示す収納部3は、同じ長さの収納部3の例を示すものであるが、異なる長さを採用してもよく本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図1に示す収納部3は、中材2に起伏が少ないなだらかな形状の例を示しているが、凸凹形状などの形状を採用しても良く、一定の太さの形状を示す本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図1に示す収納部3の素材は、綿素材を採用している例を示しているが、本実施例に特定も限定もするものではない。
【0023】
次に、本実施例の図1に示す収納部3は、中材2の容積において大きい第一収納部3Aと、中である第二収納部3Bと、小である第三収納部3Cとで構成されている例を示すものである。
また、図1に示す収納部3は、第一収納部3Aの容積と、第二収納部3Bの容積と、第三収納部3Cの容積とがそれぞれ異なる例を示しているが、略同一でも良く本実施例に特定も限定もするものではなく、三体が同じ容積であっても良く、二体が同じ容積であっても良い。
また、本実施例の図1に示す収納部3は、均一な太さの例を示しているが、波状などの均一でない面が採用されても良く特定も限定もするものではなく、中材2に採用される素材により多様な形状を利用することができることも本発明の特徴である。
【0024】
次に、図1に示す中材2は、公知の枕に使用されている素材から好適な素材が選択され使用されるものであり、本実施例では化学繊維を使用している例を示しているが、本実施例に特定も限定もするものではなく、公知の枕やクッションなどに使用されている素材の中から好適な素材が採用されることは当然である。
また、図1に示す中材2は、同一の素材を使用している例を示すものであるが、各収納部3がそれぞれ異なる素材を採用しても良く、さらに、各収納部3が複数の素材で構成されても良く、素材について本実施例に特定も限定もするものではない。
【0025】
次に、図1に示す収納部3は、中材2を出し入れ自在に収納する出し入れ部6を収納部3の端部分に形成している例を示しているが、公知の手段から好適な出しれする手段が選択され使用されることはと当然であり、本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図1に示す収納部3は、形成される位置や数など特定も限定もするものではない。
また、本実施例では開閉部分に面テープを採用している例を示しているが、本実施例に特定も限定もするものではない。
【0026】
次に、図1に示す結合部4は、第一収納部3Aの一方の側面部分に二か所形成し、他の一方の側面部分に二か所形成している例を示しているが、結合部4の数や位置など本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図1に示す結合部4は、第一収納部3Bの一方の側面部分に二か所形成し、他の一方の側面部分に二か所形成している例を示しているが、結合部4の数や位置など本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図1に示す結合部4は、第一収納部3Cの一方の側面部分に二か所形成し、他の一方の側面部分に二か所形成している例を示しているが、結合部4の数や位置など本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図1に示す結合部4の長さは、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと、のそれぞれの端部分から略30%の長さに形成されている例を示しているが、特定も限定もするものではない。
また、図1に示す結合部4の部分は、使用者が横向きの姿勢時の際に結合部4の部分が好適な高さになるように構成されている例を示すものである。
また、図1に示す結合部4の部分は、使用者が横向きの姿勢時の際に結合部4の部分が好適な高さになるように構成され、結合部4の部分から結合していない部分である隙間部5へ向かう寝返りの際に隙間部5が拡がることが出来るように構成しているので、上向きの姿勢時においても好適な高さを提供できるものである。
また、図1に示す結合部4の具体的な結合の例は、図2に示し詳しく説明する。
【0027】
次に、図1に示す頭枕7は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cとが結合部4で結合して形成され、立体構造を形成することを特徴とする例を示すものである。
つまり、図1に示す頭枕7は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cとの両側部分を束ねた状態で結合させることで立体構造を形成することを特徴とするものである。
一方、既存の枕は、袋体を結合させ、連結させて面形状に形成されている。
本発明の頭枕7は、三体の収納部3を束ねて立体的に結合させることを特徴とするものであり、さらに、三体の収納部3は、結合していない部分が隙間部5を形成し、隙間部5を拡げることで変形させて使用することを特徴とする使用形態であり、使用者が頭枕7を変形させる構成を特徴とするものある
また、図1に示す収納部3は、個々の収納部3の長さや太さ、容積など本実施例に特定も限定もするものではない。
【0028】
次に、図1に示す隙間部5は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと、の三体で形成され、結合部4で結合していない部分が隙間部5を形成することを特徴とするものである。
また、図1に示す隙間部5は、使用者が収納部3を自由に拡げることで変形し、隙間部5と隙間部5との間に空間を創り出すので、収納部3と空間とが高さを調整しフィット性を向上させるものであり、使用者が自由に操作することで好適な高さを可能にする本発明の特徴を示すものである。
また、図1に示す隙間部5は、三体の収納部3の略中央部分に略40%を目安に形成されている例を示すものであるが、特定も限定もするものではない。
また、図1に示す隙間部5は、使用者が上向きの姿勢時の際の高さを調整することを可能にする本発明の特徴であり、三体の収納部3に使用者の首部10や頭部9を乗せ使用者自ら隙間部5を広げることで好適なフィット感を創り出すことを可能にするものである。
【0029】
次に、図1に示す頭枕7は、第一収納部3Aが使用者の首部10分に位置し、第二収納部3Bが使用者の頭長部分に位置し、第三収納部3Cが使用者の後頭部分に位置するように隙間部が自由に拡がることが出来るように構成されている例を示すものであるが、本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図1に示す頭枕7は、第一収納部3A及び第二収納部3B及び第三収納部3Cが当接する身体部分について、本実施例に特定も限定もするものではない。
【0030】
次に、図1に示す頭枕7は、第一収納部3A及び第二収納部3B及び第三収納部3Cが異なる容積である異なる太さを示しているが、それぞれが同じ容積でも良く、第一収納部3A及び第二収納部3Bが同じ容積でも良く、収納部3の容積を特定も限定もするものではない。
【0031】
次に、図2を用いて、結合部4の結合の例を示し説明する。
また、結合部4は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと、のそれぞれの両端部分からの略中央に向けて形成されている例を示すものである。
また、本発明の収納部3に形成される結合部4は、それぞれの収納部3に少なくとも四か所が形成されている例を示して説明するものである。
また、図2に示す結合部4は、一体の収納部3に四か所の結合部4を形成している例を示し説明するものであるが、結合部の数や位置、長さや幅など本実施例に特定も限定ともするものではない。
【0032】
次に、図2に示す第一収納部3Aは、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと結合する例を示すものである。
また、図2に示す第二収納部3Bは、第一収納部3Aと、第三収納部3Cと結合する例を示すものである。
また、図2に示す第三収納部3Cは、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと結合する例を示すものである。
【0033】
次に、図2に示す第一収納部3Aは、一方の側面部分に第一結合部4aと、第二結合部4bとを形成し、他の一方の側面部分に第三結合部4cと、第四結合部4dとを形成する例を示している。
また、図2に示す第二収納部3Bは、一方の側面部分に第五結合部4eと、第六結合部4fとを形成し、他の一方の側面部分に第七結合部4gと、第八結合部4hとを形成する例を示している。
また、図2に示す第三収納部3Cは、一方の側面部分に第九結合部4iと、第十結合部4jとを形成し、他の一方の側面部分に第十一結合部4kと、第十二結合部4lとを形成する例を示している。
【0034】
次に、図2に示す第一結合部4aは、第六結合部4fと結合する例を示している。
また、図2に示す第二結合部4bは、第九結合部4iと結合する例を示している。
また、図2に示す第五結合部4eは、第十結合部4jと結合する例を示している。
また、図2に示す第三結合部4cは、第八結合部4hと結合する例を示している。
また、図2に示す第四結合部4dは、第十一結合部4kと結合する例を示している。
また、図2に示す第七結合部4gは、第十二結合部4lと結合する例を示している。
【0035】
次に、図3を用いて本発明の結合部4と隙間部5の例を示し説明する。
また、図3-1は、図1のX-X線上の略断面図であり結合部4の例を示すものである。
また、図3-1は、図1のY-Y線上の略断面図であり隙間部5の例を示すものである。
【0036】
次に、図3に示す結合部4は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cとを結合している例を示すものであり、本発明の特徴である三体を束ね重なるようにけつごうさせることで立体構造を形成することを特徴とする例を示すものである。
また、図3に示す結合部4は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cとのそれぞれ任意の部分に形成されるものであり、本実施例に示す三か所の結合部5が長手方向に重なる例を示しているが特定も限定もするものではない。
また、図3に示す隙間部5は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cと、の三体で形成され、結合部4で結合していない部分が隙間部5を形成することを特徴とするものである。
また、図3に示す隙間部5は、使用者が収納部3を自由に拡げることで変形し、隙間部5と隙間部5との間に空間を創り出すので、収納部3と空間とが高さを調整しフィット性を向上させるものであり、使用者が自由に操作し拡げることで複数の空間を創り出することで好適な使用感を創造するものである。
さらに、隙間部5形成する複数空間は、使用者が腕を通ししたりシートベルを通したりなど多様な使用を可能とする本発明の特徴を示している。
【0037】
次に図4を基に本発明の枕1を頭枕7に応用し、使用される際の例を示し説明する。
図4-1は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略斜視図である。
図4-2は、図1の頭枕7が使用される際の例を示し説明する略断面図である。
【0038】
次に、図4に示す頭枕7は、公知の中材2を採用し、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cとの三体を束ね部分的に結合させることで立体構造を形成し、結合していない部分である隙間部5の部分に上向きの姿勢の使用者の頭を乗せると隙間部5が拡がり、使用者の頸や頭を三体の収納部3それぞれ自然に支持し保持する形状に変形することを特徴とする例を示すものである。
また、図4に示す隙間部5の部分は、収納部3の長さの略40%の長さに構成されているが特定も限定もするものではない。
さらに、横向きの姿勢の使用者は、三体の収納部3の両端の側面部分からそれぞれ略30%の長さを目安で形成されている結合部4の部分に頭部9を乗せる使用形態である。
また、三体の収納部3の両端の側面部分は、内部に形成される空隙部5があり、収納部3が持つクッション性と共に空隙部5がもつクッション性とが相まし、使用者が横向きの姿勢時の際に好適で快適な高さを提供する本発明の特徴を示す部分である。
【0039】
次に、図4に示す頭枕7は、第一収納部3Aが使用者の首部10分に位置し、第二収納部3Bが使用者の頭長部分に位置し、第三収納部3Cが使用者の後頭部分に位置するように隙間部5が自由に拡がることが出来るように構成されている本発明の特徴の例を示すものである。
また、図4に示す頭枕7は、第一収納部3A及び第二収納部3B及び第三収納部3Cが同じ容積のものを示しているが特定も限定もするものではなく、第一収納部3A及び第二収納部3Bが同じ容積でも良く、収納部3の容積を特定も限定もするものではない。
【実施例0040】
まず、図5は、本発明の枕1を首枕8に応用する例であり、首枕8が使用される際の例を示し説明する。
また、図5-1は、本発明の枕1を首枕8に応用する例であり、首枕8が使用される際
の例を示し説明する略斜視図である。
また、図5-2は、枕1を首枕8に応用する例であり、首枕8が使用される際の例を示
し説明する略断面図である。
【0041】
次に、図5に示す首枕8は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3C
と、が結合していない部分である隙間部5を拡げ、使用者の頭部9から入れて首部10及
び頭部9を支持し保持する使用形態の例を示すものである。
【0042】
次に、図5に示す首枕8は、中材2を収納する収納部3である、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cとから構成されている。
また、図5に示す本発明の収納部3は、長尺の形状に形成されていることを特徴とするものであるが、特定も限定もするものではない。
また、図5に示す収納部3は、略円筒形状を採用している例を示しているが、特定も限定もするものではない。
また、図5に示す収納部3は、同じ長さの収納部3で構成されている例を示すものであるが、特定も限定もするものではない。
【0043】
次に、図5に示す中材2は、本実施例では空気を使用している例を示しているが、特定も限定もするものではない。
また、図5に示す首枕8は、携帯され使用されることを前提とするものであり、空気を出し入れ自在にする出し入れ部6に弁構造を備えている例を示しているが特定も限定もするものではない。
また、図5に示す収納部3の素材は、空気を密閉出来る弾性素材を採用することは当然であるが、素材について特定も限定もするものではない。
また、図5に示す収納部3は、弾性素材を採用し、両端部分から中央部分に向かって徐々に太くなるように形成されている例を示しているが、本実施例に特定も限定もするものではない。
【0044】
次に、図5に示す結合部4は、第一収納部3Aに四か所、第二収納部3Bに四か所、第三収納部3Cに四か所の結合部4を形成している例を示しているが、特定も限定もするものではない。
また、図5に示す結合部4は、三体の収納部3の端部分に形成され、三体の収納部3の隙間部5が拡がりやすくする仕様を示しているが、特定も限定もするものではない。
また、図5に示す結合部4は、中材2に空気を採用し、収納部3が弾性素材で形成されている例を示しているが本実施例に特定も限定もするものではなく、公知の素材や結合手段が採用されることは当然である。
【0045】
まず、既存の首枕は、U字形状に形成され、使用者の首を囲む使用形態であり、首回りを固定してしまい、体の柔軟性をも奪ってしまい余りに硬直的に保持する仕様が余りに窮屈な使用感であり、体の柔軟性をも奪ってしまう構造である。
次に、図5に示す首枕8は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cとが結合部4で結合して形成され、立体構造を構成することを特徴とする例を示している。
つまり、図5に示す首枕8は、使用時において使用者の首を前後から挟む使用形態首の左右の傾きに柔軟に対応すると共に、使用者の首の側面部分を圧迫しない構造であることを特徴とするものである。
さらに、図5に示す首枕8は、使用者の首を前後から挟む使用形態であり、既存のU字形状の首枕が使用者の頭部9が前に倒れ込むことに対して、顎部分を収納部3が支える構成であり頭部9が前に倒れ込むことを防止する構造を特徴とするものである。
また、図5に示す収納部3は、個々の収納部3の容積を使用者自ら増減することが出来るので、好適な使用感を実現するものである。
また、図5に示す収納部3は、個々の収納部3の長さや容積の数値など、ここで特定も限定もするものではない。
【0046】
次に、図5に示す首枕8は、第一収納部3Aの結合していない部分と、第二収納部3Bの結合していない部分と、第三収納部3Cの結合していない部分とが隙間部5を構成していることする例を示している。
また、図5に示す首枕8は、使用者が自由に操作し隙間部5を自ら拡げ使用者の頭部9から入れて首部10を囲むことで首枕8として使用する例を示すものである。
また、図5に示す首枕8は、第一収納部3Aと、第二収納部3Bと、第三収納部3Cの三体で構成され、結合部4で結合していない部分が隙間部5を構成し、隙間部5が自由に拡がるので首部10分を柔軟に保持し頭部9を支持するように構成するものである。
また、図5に示す隙間部5は、首枕8が使用される際に三体の収納部3の隙間部5がそれぞれ拡がることで、使用者の首や肩、腕などに好適にフィットするように働くことを特徴とする例を示すものである。
また、図5に示す首枕8は、第一収納部3Aが使用者の首部10の後側部分に位置し、第二収納部3Bが使用者の首部10の前側部分及び顎部分に位置し、第三収納部3Cが使用者の頭部9の後頭部分に位置するように使用している例を示しているが、特定も限定もするものではなく、例えば腰や背中や足などの使用者が求める部分に使用出来ることを特徴とするものである。
【0047】
次に、図5に示す首枕8は、第一収納部3Aの容積と、第二収納部3Bの容積結合部4と、第三収納部3Cの容積とが略同一であるように形成されていることを特徴とする例を示している。
また、図5に示す収納部3は、弾性素材を採用し、両端部分から中央部分に向かって徐々に太くなるように形成されている例を示しているが、本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図5に示す収納部3は、その容積において略同一あるように構成されている例を示すものであるが、各収納部3の容積である空気を使用者が自ら増減することが出来る出し入れ部6を採用している例を示すものであるが、特定も限定もするものではない。
【符号の説明】
【0048】
1・・枕
2・・中材
3・・収納部
3A・第一収納部
3B・第二収納部
3C・第三収納部
4・・結合部
4a・第一結合部
4b・第二結合部
4c・第三結合部
4d・第四結合部
4e・第五結合部
4f・第六結合部
4g・第七結合部
4h・第八結合部
4i・第九結合部
4j・第十結合部
4k・第十一結合部
4l・第十に結合部
5・・隙間部
6・・出し入れ部
7・・頭枕
8・・首枕
9・・頭部
10・首部


















図1
図2
図3
図4
図5