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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038446
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】眼内シャント挿入器
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/007 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
A61F9/007 160
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024006555
(22)【出願日】2024-01-19
(62)【分割の表示】P 2022097070の分割
【原出願日】2018-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】520342013
【氏名又は名称】アクシス、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロモダ、ラズロ オー.
(72)【発明者】
【氏名】ホルバス、クリストファー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】操作者の労力および手術時間を削減しながら精度を高めることができる眼内シャント挿入器を提供する。
【解決手段】挿入器100は、ハウジング102および摺動器部品106を含む。摺動器部品は、ハウジングに結合され、その外面に沿って位置決めされる。摺動器部品は、ハウジングの細長いスロット110に沿って摺動可能とすることができ、ハウジング本体のガイドチャネル111内に配置されたガイドタブを含む。摺動器は、ハウジング本体に対して押し付けて、ガイドチャネルの壁に対してガイドタブを押し付けるように構成された付勢部材を有する摩擦タブを含む。さらに、挿入器の針を中に受け入れるように構成された針ガイドを含む偏向器部品を提供する。偏向器部品は、針ガイドが針を屈曲させ、針を屈曲構成に維持するために、挿入器に取り外し可能に結合することができる。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
緑内障を治療するための眼内シャント挿入器であって、
遠位部分と、近位部分と、前記遠位部分と前記近位部分との間に延びる長手方向軸とを有するハウジングであって、前記ハウジングは、内部空洞と、ガイドチャネルと、細長いスロットとをさらに備え、前記ガイドチャネルは、長手方向軸に沿って延び、前記ハウジングの外面に沿ってアクセス可能になっており、前記ガイドチャネルは内壁を有し、前記細長いスロットは、前記ハウジングの前記外面に沿って前記長手方向軸に沿って内部空洞内に延びる、前記ハウジングと、
前記ハウジングの前記外面に沿って前記ハウジングに摺動可能に結合された摺動器部品であって、前記摺動器部品は、前記細長いスロットを介して前記挿入器の機能を作動させるために前記細長いスロットに沿って摺動可能になっており、前記摺動器部品は、ガイドタブと摩擦タブとを備え、前記ガイドタブは、前記ハウジングの前記ガイドチャネル内に、前記ガイドチャネルに沿って摺動可能に配置され、前記摩擦タブは、前記ガイドタブに対して運動可能であり、前記摩擦タブを前記ハウジングに押し付け、前記ガイドタブを前記ガイドチャネルの前記内壁に接触させ、前記摺動器部品と前記ハウジングとの間において摺動に対して摩擦抵抗を提供するように構成された付勢部分を備える、前記摺動器部品と
を備える、眼内シャント挿入器。
【請求項2】
前記摺動器部品は、前記ハウジングが嵌合される内部領域を備える、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項3】
前記内部領域は、半円筒形である、請求項2に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項4】
前記摩擦タブは、前記ハウジングの外面に接触するために、前記摺動器部品の前記内部領域に向かって内向きに延びる、請求項2に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項5】
前記摩擦タブは、前記摺動器部品の前記内部領域に向かって内向きに延びる一対の摩擦タブを備える、請求項4に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項6】
前記ガイドタブは、前記摺動器部品の内部領域に向かって内向きに延びる、請求項2に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項7】
前記ガイドタブは、前記摺動器部品の前記内部領域に向かって内向きに延びる一対のガイドタブを備える、請求項2に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項8】
前記摺動器部品は、略円筒形の輪郭を有し、前記ガイドタブは、前記内部領域の内面に沿って互いに約90度~約180度の間で離間される、請求項2に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項9】
前記ハウジングに結合されると、前記摺動器部品は、前記ガイドタブおよび前記摩擦タブを介してのみ前記ハウジングと接触するようになっている、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項10】
前記ガイドタブは、一対のガイドタブを備え、前記一対のガイドタブのそれぞれは、前記ガイドチャネル内に着座するように構成された長手方向に延びるフランジを備える、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項11】
前記ハウジングは、略円筒形の輪郭を有し、一対のガイドチャネルが、前記ハウジングの前記外面に沿って互いに約90度~約180度の間で離間されている、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項12】
前記ガイドチャネルは、互いに約180度で配置される、請求項11に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項13】
前記ガイドタブ、前記摩擦タブ、および前記摺動器部品は、単一の連続した材料片として形成される、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項14】
前記摩擦タブは、前記摺動器部品の本体を通る切り抜きとして形成される、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項15】
前記摩擦タブは、前記摺動器部品の内部領域に向かって延びる突出部を備える、請求項14に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項16】
前記摺動器部品が前記ハウジングに結合されると、前記摩擦タブの前記突出部が前記ハウジングに接触するようになっている、請求項15に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項17】
前記摩擦タブの前記突出部は、前記ハウジングと接触して、前記摩擦タブを前記ガイドタブから離れる方向に屈曲させるようになっている、請求項16に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項18】
前記ハウジングは、略円筒形の輪郭を有する、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項19】
前記ハウジングは、前記摩擦タブが前記ハウジングに接触して操作者に可聴または触覚フィードバックを提供できるインジケータ領域を有する、請求項1記載の眼内シャント挿入器。
【請求項20】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面に少なくとも1つの不連続部を有する、請求項19に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項21】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上の少なくとも1つの隆起部を有する、請求項19に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項22】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上に複数の鋸歯状の構成を有する、請求項19に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項23】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上に複数の先細ピークを有する、請求項19に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項24】
前記挿入器の前記機能は、針内でシャントを前進させることを含み、前記インジケータ領域に沿った前記摺動器部品の位置は、前記針に対する前記シャントの配備位置に対応する、請求項19に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項25】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上の複数の隆起部を有し、前記隆起部のそれぞれは、眼内シャントの配備位置に対応する、請求項19に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項26】
前記摺動器部品は、前記ハウジング内の配備機構に動作可能に結合されるようになっている、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項27】
前記摺動器部品は、前記細長いスロットを通って延びるロッドを介して前記配備機構に結合され、前記ロッドは、前記摺動器部品および前記配備機構に結合される、請求項26に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項28】
約6度~約10度の間の角度の屈曲部を含む中空の針をさらに備え、前記針は、眼内シャントを運ぶように構成されている、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項29】
前記針は、直線部分および角度付き部分を画定する、請求項28に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項30】
前記挿入器の遠位端部分から延びる中空の針をさらに備え、前記挿入器は、前記挿入器の前記遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品をさらに備え、前記偏向器部品が前記挿入器に結合されると、前記中空の針は前記偏向器部品を通って延び、前記偏向器は前記針を屈曲構成に維持するようになっている、請求項1に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項31】
前記屈曲構成において、前記針は、約6度~約10度の間の角度で屈曲される、請求項30に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項32】
前記針は、前記偏向器と結合されると、弾性変形するようになっている、請求項30に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項33】
前記挿入器の前記遠位端部分は割り出し構造を有し、前記偏向器部品は位置合わせ指標を有し、前記偏向器部品の前記位置合わせ指標は、前記割り出し構造と解放可能に係合して、前記挿入器に対する前記偏向器部品の回転配向を画定することができるようになっている、請求項30に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項34】
前記偏向器部品は、カプラーに取り付けられてそこから延びる屈曲した針ガイドを備え、前記位置合わせ指標は、前記カプラーに沿って形成される、請求項33に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項35】
前記位置合わせ指標は、前記カプラーの近位部分に沿って位置決めされる、請求項34に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項36】
前記位置合わせ指標は、前記カプラーの周囲に沿って延びる少なくとも1つの溝を備える、請求項34に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項37】
前記針ガイドは、中空シャフトを備える、請求項34に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項38】
前記割り出し構造は、対応する溝に摺動するように構成された少なくとも1つの突出部を備える、請求項33に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項39】
緑内障を治療するための眼内シャント挿入器であって、
遠位部分と、近位部分と、前記遠位部分と前記近位部分との間に延びる長手方向軸とを有するハウジングであって、前記ハウジングは、内部空洞と、ガイドチャネルと、前記挿入器の機能を作動させるための、前記ハウジングの外面に沿って前記空洞内に延びる細長いスロットとをさらに備える、前記ハウジングと、
前記ハウジングに結合され、その前記外面に沿って位置決めされた摺動器部品であって、前記摺動器部品は、前記細長いスロットに沿って摺動可能になっており、前記摺動器は、前記ガイドチャネル内に配置されたガイドタブを備える、前記摺動器部品と、
付勢されたタブとインジケータ領域とを備える位置フィードバック機構であって、前記付勢されたタブは前記摺動器部品に結合され、前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面に沿って形成され、前記摺動器部品の動きは、前記付勢されたタブを前記インジケータ領域に沿って摺動させ、前記挿入器に対する眼内シャントの位置に関する操作者への触覚または聴覚フィードバックを生成するようになっている、前記位置フィードバック機構と
を含む、眼内シャント挿入器。
【請求項40】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面に少なくとも1つの不連続部を有する、請求項39に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項41】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上に少なくとも1つの隆起部を有する、請求項39に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項42】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上に複数の鋸歯状の外観を有する、請求項39に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項43】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面に複数の先細ピークを有する、請求項39に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項44】
前記挿入器の前記機能は、針内でシャントを前進させることを含み、前記インジケータ領域に沿った前記摺動器部品の位置は、前記針に対する前記シャントの配備位置に対応する、請求項39に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項45】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上に複数の隆起部を有し、前記隆起部のそれぞれは、眼内シャントの配備位置に対応する、請求項39に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項46】
前記複数の隆起部のそれぞれは、前記挿入器の配備機構の駆動部品の回転位置に対応する位置で前記ハウジングに沿って配置される、請求項45に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項47】
前記挿入器の遠位端部分から延びる中空の針をさらに備え、前記挿入器は、前記挿入器の前記遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品をさらに備え、前記偏向器部品が前記挿入器に結合されると、前記中空の針は前記偏向器部品を通って延び、前記偏向器は前記針を屈曲構成に維持する、請求項39に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項48】
前記屈曲構成では、前記針は、約6度~約10度の間の角度で屈曲される、請求項47に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項49】
前記針は、前記偏向器と結合されると、弾性変形する、請求項47に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項50】
前記針ガイドは、中空シャフトを備える、請求項52に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項51】
前記挿入器の前記遠位端部分は割り出し構造を有し、前記偏向器部品は位置合わせ指標を有し、前記偏向器部品の前記位置合わせ指標は、前記割り出し構造と解放可能に係合して、前記挿入器に対する前記偏向器部品の回転配向を画定することができるようになっている、請求項47に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項52】
前記偏向器部品は、カプラーに取り付けられてそこから延びる屈曲した針ガイドを備え、前記位置合わせ指標は、前記カプラーに沿って形成される、請求項51に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項53】
前記位置合わせ指標は、前記カプラーの近位部分に沿って位置決めされる、請求項52に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項54】
前記位置合わせ指標は、前記カプラーの周囲に沿って延びる少なくとも1つの溝を有する、請求項52に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項55】
前記割り出し構造は、前記少なくとも1つの溝内に摺動するように構成された少なくとも1つの突出部を有する、請求項54に記載の眼内シャント挿入器。
【請求項56】
前記針は弾性変形可能である、請求項47記載の眼内シャント挿入器。
【請求項57】
眼内シャント挿入器を操作する方法であって、
摺動器部品の摩擦タブとハウジングの間の摩擦抵抗を克服することにより、眼内シャント挿入器の前記ハウジングに沿って前記摺動器部品を遠位方向に前進させることであって、前記摺動器部品は、前記挿入器の機能を作動させるために摺動可能であり、前記摺動器部品はガイドタブと摩擦タブとを含み、前記ガイドタブは、前記ハウジングのガイドチャネル内に、前記ガイドチャネルに沿って摺動可能に配置され、前記摩擦タブは、前記ガイドタブに対して運動可能であり、前記摩擦タブを前記ハウジングに押し付け、前記ガイドタブを前記ガイドチャネルの内壁に接触させ、前記摺動器部品と前記ハウジングとの間において前記摩擦抵抗を提供するように構成された付勢部分を含むことと、
前記挿入器の針内に配置されたシャントに対して、前記摺動器と係合したプランジャーを接触させて、前記針内で前記シャントを遠位に前進させることとを含む、方法。
【請求項58】
前記摩擦タブを介して前記ハウジングの不連続部を係合させることをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記不連続部を係合させることにより聴覚信号を生成することをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記不連続部の位置は、前記針の内腔内の前記シャントの位置に対応する、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記不連続部は隆起部を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記不連続部は鋸歯状の外観を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記不連続部は先細ピークを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
偏向器部品を前記挿入器の遠位端部分に結合することによって前記挿入器の前記針を屈曲させることをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項65】
前記屈曲は、前記偏向器部品を通して前記針を挿入して、前記針を屈曲させることを含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記屈曲は、約6度~約10度の間の角度で前記針を屈曲させることを含む、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記偏向器部品は、直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを画定する、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
割り出し機構を介して、前記偏向器部品を前記挿入器の前記遠位端部分と位置合わせすることをさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項69】
前記割り出し機構は、前記挿入器の前記遠位端部分に少なくとも1つの突出部を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記針を弾性変形させることをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項71】
眼内シャントを配備するためのシステムであって、
遠位端部分と、前記遠位端部分から延びる針とを有するハウジングを含む眼内シャント挿入器と、
前記挿入器の前記遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品であって、前記偏向器部品は、前記挿入器の前記針を中に受け入れるように構成された針ガイドを有し、前記針ガイドは、前記針を屈曲構成に維持する、前記偏向器部品とを含む、システム。
【請求項72】
前記針ガイドは中空シャフトを含む、請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記屈曲構成では、前記針は、約6度~約10度の間の角度で屈曲される、請求項71に記載のシステム。
【請求項74】
前記針は、前記偏向器部品と結合されると、弾性変形する、請求項71に記載の挿入器。
【請求項75】
前記挿入器の前記遠位端部分は割り出し構造を含み、前記偏向器部品は位置合わせ指標を含み、前記偏向器部品の前記位置合わせ指標は、前記割り出し構造と解放可能に係合して、前記挿入器に対する前記偏向器部品の回転配向を画定することができる、請求項71に記載の挿入器。
【請求項76】
前記偏向器部品は、カプラーを含み、前記針ガイドは、前記カプラーに取り付けられ、前記位置合わせ指標は、前記カプラーに沿って形成される、請求項75に記載のシステム。
【請求項77】
前記位置合わせ指標は、前記カプラーの近位部分に沿って位置決めされる、請求項76に記載のシステム。
【請求項78】
前記位置合わせ指標は、前記カプラーの周囲に沿って延びる少なくとも1つの溝を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項79】
前記割り出し構造は、対応する溝内に摺動するように構成された少なくとも1つの突出部を含む、請求項76に記載のシステム。
【請求項80】
眼内シャント送入装置であって、
円筒状ハウジングであって、前記ハウジングに沿って長手方向に延びるガイドチャネルを含み、各ガイドチャネルは、上面を有する内壁を画定する、前記円筒状ハウジングと、
前記ハウジングの周りに配置された半円筒形の摺動器であって、前記摺動器は、前記ハウジングに対して軸方向に運動可能であり、前記摺動器は、
前記摺動器を前記ハウジングに固定するために、前記ハウジングの前記ガイドチャネルのそれぞれの内部に配置された一対のガイドタブと、
前記摺動器上の前記ガイドタブの中間に配置された摩擦タブであって、前記摩擦タブを前記ハウジングに押し付け、前記ガイドタブを前記ガイドチャネルの前記内壁に接触させるように構成された付勢部分と、
前記ハウジング内のシャント配備機構に動作可能に結合された摺動器突出部とを含む、前記摺動器とを含む、眼内シャント送入装置。
【請求項81】
前記ガイドチャネルは、互いに約180度で配置される、請求項80に記載の送入装置。
【請求項82】
前記摺動器突出部は、前記ハウジングを通過して前記配備機構に達する、請求項80に記載の送入装置。
【請求項83】
前記ハウジングは、操作者に可聴または触覚フィードバックを提供するために前記摩擦タブが前記ハウジングに接触することができる前記ハウジングの外面に沿って配置されたインジケータ領域を含む、請求項80記載の送入装置。
【請求項84】
前記インジケータ領域は、溝、くぼみ、または突出部を含む、請求項83記載の送入装置。
【請求項85】
前記インジケータ領域は、前記付勢部分を受け入れるための少なくとも1つの不連続部を含む、請求項83に記載の送入装置。
【請求項86】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上の少なくとも1つの隆起部を含む、請求項83に記載の送入装置。
【請求項87】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上に複数の鋸歯状の構成を含む、請求項83に記載の送入装置。
【請求項88】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの前記外面上に複数の先細ピークを含む、請求項83に記載の送入装置。
【請求項89】
約6度~約10度の角度の屈曲部を含み、眼内シャントを保持するように構成された中空の針をさらに含む、請求項80に記載の送入装置。
【請求項90】
前記屈曲部は、前記針の直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを画定する、請求項89に記載の送入装置。
【請求項91】
前記送入装置の前記遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品をさらに含み、前記偏向器部品が前記送入装置に結合されると、前記中空の針が前記偏向器部品を通って延び、前記偏向器は、前記針を屈曲構成に維持する、請求項89に記載の送入装置。
【請求項92】
前記針は弾性変形される、請求項91に記載の送入装置。
【請求項93】
前記送入装置の前記遠位端部分は割り出し構造を含み、前記偏向器部品は位置合わせ指標を含み、前記偏向器部品の前記位置合わせ指標は、前記割り出し構造と解放可能に係合して、前記送入装置に対する前記偏向器部品の回転配向を画定することができる、請求項91に記載の送入装置。
【請求項94】
眼内シャントを配備するための挿入器装置であって、前記装置は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されたシャント配備機構と、
眼内シャントを送入するための前記ハウジングおよび前記配備機構に結合された変形可能な中空の針と、
前記ハウジングの遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品であって、前記偏向器部品は、結合本体と、前記針の一部に対して位置決め可能な針ガイドとを含み、前記針を屈曲構成に位置決めさせる、前記偏向器部品とを含む、挿入器装置。
【請求項95】
前記針ガイドは、約0度~約15度の間の角度の屈曲部を含む、請求項94に記載の装置。
【請求項96】
前記針ガイドは、約2度~約10度の間の角度の屈曲部を含む、請求項94に記載の装置。
【請求項97】
前記針ガイドは、約3度~約8度の間の角度の屈曲部を含む、請求項94に記載の装置。
【請求項98】
前記針ガイドは、約4度~約6度の間の角度の屈曲部を含む、請求項94に記載の装置。
【請求項99】
前記針ガイドは、直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを含む、請求項94に記載の装置。
【請求項100】
前記針は弾性変形可能である、請求項94に記載の装置。
【請求項101】
前記ハウジングは割り出し構造を含み、前記偏向器部品は位置合わせ指標を含み、前記偏向器部品の前記位置合わせ指標は、前記割り出し構造と解放可能に係合して、前記挿入器装置に対する前記偏向器部品の回転配向を画定することができる、請求項94に記載の装置。
【請求項102】
前記割り出し構造は、複数の割り出し溝を含む、請求項101に記載の装置。
【請求項103】
前記複数の割り出し溝は、前記偏向器部品の複数の割り出し突出部を受け入れるように構成される、請求項102に記載の装置。
【請求項104】
前記割り出し構造は、前記偏向器部品が前記ハウジングと係合することができる複数の配向を画定する、請求項101に記載の装置。
【請求項105】
請求項1~104のいずれか一項に記載される摺動器部品をさらに含む、請求項94に記載の装置。
【請求項106】
眼内シャント挿入器を操作する方法であって、前記方法は、
眼内シャントを配備するための挿入装置を提供することであって、前記装置は、遠位端部分を有するハウジングと、前記ハウジング内に配置されたシャント配備機構と、眼内シャントを送入するために前記ハウジングおよび前記配備機構に結合された変形可能な中空の針とを含むことと、
前記針を偏向器部品の針ガイドに挿入して、前記針を屈曲構成に位置決めさせることと、
前記偏向器部品の結合本体を前記遠位端部分に対して位置決めされた状態で、前記偏向器部品を前記ハウジングの前記遠位端部分に結合することとを含む、方法。
【請求項107】
前記挿入することは、前記屈曲構成において、前記針を約0度~約15度の間の角度で屈曲させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記挿入することは、前記屈曲構成において、前記針を約6度~約10度の間の角度で屈曲させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
前記挿入することは、前記屈曲構成において、前記針を約2度~約10度の間の角度で屈曲させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項110】
前記挿入することは、前記屈曲構成において、前記針を約3度~約8度の間の角度で屈曲させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項111】
前記挿入することは、前記屈曲構成において、前記針を約4度~約6度の間の角度で屈曲させることを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項112】
前記針ガイドは、直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項113】
割り出し機構を介して、前記偏向器部品を前記挿入器の前記遠位端部分と位置合わせすることをさらに含む、請求項106に記載の方法。
【請求項114】
前記割り出し機構は、前記挿入器の前記遠位端部分にある少なくとも1つの突出部を含む、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記位置合わせすることは、前記ハウジングに対して前記偏向器部品を回転させて位置合わせすることを含む、請求項113に記載の方法。
【請求項116】
前記回転させて位置合わせすることは、複数の回転位置から割り出しされた回転位置を選択することを含む、請求項115に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
緑内障は、何百万人もの人々に影響を与える眼の病気である。緑内障は、眼の前房から房水を適度に除去する眼の排液系の障害、または眼の毛様体による房水の過剰産生のいずれかに起因する眼圧の上昇に関連している。房水の蓄積とその結果生じる眼圧は、視神経と網膜に不可逆的な損傷をもたらす可能性があり、これは不可逆的な網膜の損傷と失明につながる可能性がある。
【0002】
緑内障は、多くの異なる方法で治療することができる。治療の一方法は、房水産生を減少させるか、または眼の前房からの房水流を増加させるために、ベータ遮断薬またはプロスタグランジンなどの薬物を眼に送入することを含む。緑内障濾過手術は、緑内障の治療に一般的に使用される外科的処置である。この処置では、眼の前房から房水を排出するための経路を作成することにより、眼内にシャントを配置して眼圧を緩和することを含む。シャントは通常、眼の前房と低圧の領域との間に排液経路を作成するように眼に位置決めされる。そのような流体流路は、房水が前房を出るのを可能にする。
【0003】
緑内障の進行の遅延における眼圧(IOP)を低下させることの重要性は、十分に立証されている。薬物療法が失敗した場合、または許容されない場合は、外科的介入が必要とされる。前房と結膜下組織との間に流体流路を作成することにより、眼圧を下げるための様々な外科的濾過方法がある。1つの特定の方法では、眼内シャントは、シャントを保持する針を、角膜を通して、前房を横切って、そして小柱網および強膜を通して、結膜下腔に向けることによって、挿入器を用いて埋め込まれる。例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3を参照のこと。それらの全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0004】
既存の挿入器は、気付かずに運動する部品を有する場合があり、処置中に常に所望のレベルの精度およびフィードバックを提供するわけではない可能性がある。処置中、操作者は、シャント挿入および針後退などの挿入プロセスの異なる段階の間を区別できない可能性がある。これにより、操作者は治療の工程を手動または視覚で確認する必要がある場合があり、注意深く油断のない操作者が処置の各工程に専念しなければならない時間が増加する。そのため、これにより手術時間が増加し、潜在的に患者に大きな心的外傷を与え、それにもかかわらず、特定のマイルストーンまたは位置が達成されていることを確信することなく、部品の触覚または視覚的認識に依存している可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,544,249号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2008/0108933号明細書
【特許文献3】米国特許第6,007,511号明細書
【特許文献4】米国特許第9,585,790号明細書
【特許文献5】米国特許第8,721,792号明細書
【特許文献6】米国特許第8,852,136号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2012/0123434号明細書
【特許文献8】米国特許出願公開第2012/0197175号明細書
【特許文献9】米国特許出願公開第2015/0011926号明細書
【特許文献10】米国特許出願公開第2016/0354244号明細書
【特許文献11】米国特許出願第15/613,018号明細書
【特許文献12】米国特許出願第13/336,803号明細書
【特許文献13】米国特許出願第12/946,645号明細書
【特許文献14】米国特許出願第12/620,564号明細書
【特許文献15】米国特許出願第12/946、653号明細書
【特許文献16】米国特許出願第12/946、565号明細書
【特許文献17】米国特許出願第11/771、805号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本開示は、これらの問題を検討し、これらの問題に対する解決策を提供し、いくつかの実施形態では、シャント挿入器に特定の有利な機構を実装して、操作者の労力および手術時間を削減しながら精度を高めることができるという実現に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、操作者が眼内シャントを送入および/または解放することを可能にするアクチュエータを有する眼内シャント挿入器を提供する。挿入器は、摺動または回転に関わらず、摩擦トラックまたは抵抗であって、操作者がこれらに抗してアクチュエータを運動させることができる摩擦トラックまたは抵抗を提供するように構成することができる。この運動に対する抵抗により、操作者の意図した場合にのみ、挿入器がシャントを露出または解放することが保証される。さらに、この抵抗によって、操作者が、より高い精度と制御を使用して挿入器を操作するのに役立つことができる。
【0008】
任意選択で、いくつかの実施形態は、処置における動作または工程の完了のインジケータとして機能することができる1つ以上のフィードバック部品を含むことができる。例えば、挿入器は、摺動または回転に関わらず、処置の特定の位置または工程が完了したことを操作者に知らせる信号として役立てることができる1つ以上の可聴クリックおよび/または抵抗が増加したバリアを提供することができるアクチュエータを含むことができる。いくつかの実施形態では、摺動器部品は、挿入器の第1の係合構造体またはインジケータに接触して、増加した抵抗の可聴クリックまたはバリアを作成することができる。クリックまたは抵抗が増加したバリアを超えて継続的に運動することによって、可聴クリックおよび/または抵抗が増加したバリアを作成することができる第2の、第3の、第4の、または他の係合構造体またはインジケータに向けて、操作者は摺動器部品を運動させることができ、摺動器部品が所定の位置まで進められている、および/または処置の追加の位置または工程が完了していることを操作者に知らせることができる。したがって、挿入器は、改善された精度および操作者へのフィードバックを有利に提供することができる。
【0009】
さらに、本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、処置中における挿入器のより大きな触覚制御および改善されたクリアランスを提供できる屈曲したシャフトまたは針を備えた挿入器を任意選択で提供できる。針は、挿入器の遠位端部分から延びることができ、針の長手方向軸が異なる軸に沿って方向を変える屈曲部を含むことができる。屈曲部は、操作者が処置中に針の先端面取り部の位置をより容易に操作および/または知覚することを可能にすることができる。こうして、いくつかの実施形態は、有利には、特定の結果が達成されたことを操作者がより容易に視覚的に確認することを可能にすることができる。例えば、針の先端面取り部を回転させることにより、操作者は眼の結膜に「テンティング」することができ、それによって結膜下標的位置への眼内シャントの配置および送入を容易にする。さらに、屈曲部は、挿入器のハウジングの長手方向軸が、ストレート針タイプの挿入器と比較して、処置の間、患者の顔からより大きな距離で離間させることができる。
【0010】
例えば、挿入器は、ハウジングおよび摺動器部品を含むことができる。ハウジングは、遠位部分、近位部分、遠位部分と近位部分との間に延びる長手方向軸、内部空洞、およびハウジングの外面に沿って空洞内に延びる細長いスロットを含む。摺動器部品は、ハウジングに結合され、ハウジングの外面に沿って位置決めすることができる。摺動器部品は、挿入器を操作するために、細長いスロットに沿って摺動可能にすることができる。摺動器部品は、ハウジング本体のガイドチャネル内に配置されたガイドタブを含むことができる。摺動器部品はまた、ガイドタブをガイドチャネルのチャネル壁に押し付けるためにハウジング本体に押し付けるように構成された付勢部材を備えた摩擦タブを含むことができる。
【0011】
操作者は、挿入器の軸に沿って摺動器部品を押し付けることによって挿入器を操作することができる。摺動器部品は、挿入器の配備機構を作動させて、眼内シャントを送入および解放することができる。そうするために、操作者は、摺動器部品の摩擦タブによって提供されるハウジングに対する初期摩擦力を克服しなければならない。操作者は、摺動器部品を使用して、挿入器のプランジャーを前進させて、シャントを針の管腔内に押し込むことができる。
【0012】
挿入器の操作中、操作者は、例えば、摩擦タブが係合構造体を横切って運動するときに、ハウジングの係合構造体から触覚的または恐ろしいフィードバックを受け取ることができる。フィードバックは、挿入器内の針に対するシャントの位置に対応することができる。フィードバックは、ハウジングの不連続部によって提供することができる。
【0013】
例えば、いくつかの実施形態では、挿入器は、ハウジング本体の不連続部に係合するように構成された付勢部材を使用して可聴信号を生成することができる。可聴信号または触覚信号は、挿入器に対する摺動器部品の位置を示すことができる、および/またはシャントまたはシャント送出のステージの位置を示すことができる。
【0014】
主題技術のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の態様を示し、説明とともに、主題技術の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A】いくつかの実施形態に係る、挿入器を使用して眼内シャントを眼に埋め込むための処置の概略図である。
図1B】いくつかの実施形態に係る、眼内シャントを眼に埋め込むための挿入器の斜視図である。
図2】いくつかの実施形態に係る、図1Bに示される挿入器の斜視分解図である。
図3】いくつかの実施形態に係る、図1Bに示される挿入器の駆動アセンブリの斜視分解図である。
図4A】いくつかの実施形態に係る、図1Bに示される挿入器の摺動器部品を示す。
図4B】いくつかの実施形態に係る、図1Bに示される挿入器の摺動器部品を示す。
図4C】いくつかの実施形態に係る、図1Bに示される挿入器の摺動器部品を示す。
図5】いくつかの実施形態に係る、眼内シャントを眼に埋め込むための挿入器の断面図である。
図6A】いくつかの実施形態に係る、挿入器の係合構造体の断面図である
図6B】いくつかの実施形態に係る、挿入器の係合構造体の断面図である
図6C】いくつかの実施形態に係る、挿入器の係合構造体の断面図である。
図7A】いくつかの実施形態に係る、直線シャフトを有する、図3に示される駆動アセンブリのスリーブマウントの斜視図である。
図7B】いくつかの実施形態に係る、屈曲されたシャフトを有する、図3に示される駆動アセンブリのスリーブマウントの斜視図である。
図8A】いくつかの実施形態に係る、挿入器のシャフトに屈曲部を提供するための位置合わせガイドを有する挿入器の斜視図である。
図8B】いくつかの実施形態に係る、スリーブに結合された位置合わせガイドの斜視図である。
図8C】いくつかの実施形態に係る、スリーブに結合された位置合わせガイドの側面図である。
図9A】いくつかの実施形態に係る、別の位置合わせガイドの正面斜視図である。
図9B】いくつかの実施形態に係る、図9Aの位置合わせガイドの背面斜視図である。
図10A】いくつかの実施形態に係る、保護キャップでスリーブに結合された位置合わせガイドの斜視図である。
図10B】いくつかの実施形態に係る、挿入器の針管腔内に受け入れられた斜角保護装置の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の発明を実施するための形態では、主題技術の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が説明される。主題技術は、これらの特定の詳細の一部がなくても実施できることを理解すべきである。他の例では、主題技術を不明瞭にしないように、周知の構造および技術は詳細には示されていない。
【0017】
緑内障は、視神経が損傷し、進行性の不可逆的な失明につながる疾患である。それは通常、眼内の液体(すなわち房水)の圧力上昇に関連している。緑内障を治療しないと、視神経が永久的に損傷し、結果的に視野が失われ、失明に進展する可能性がある。一旦失われると、この損傷した視野は回復できない。
【0018】
緑内障の状態では、眼(前房)内の房水の圧力が増加し、この結果として生じる圧力の増加は、眼の後部の血管系、特に視神経に損傷を引き起こす可能性がある。緑内障および前房内の圧力上昇につながる他の疾患の治療には、前房内の圧力を正常なレベルに緩和することが含まれる。
【0019】
緑内障濾過手術は、緑内障を治療するために典型的に使用される外科的処置である。この処置は、眼の前房から房水を排出するための経路を作成することにより、眼球内にシャントを配置して眼圧を緩和させることを含む。シャントは通常、眼の前房と低圧の領域との間に排液経路を作成するように眼に配置される。房水排液の対象となっている、圧力が低い眼の様々な構造および/または領域には、シュレム管、結膜下腔、強膜上静脈、脈絡膜上腔、テノン内癒着腔、およびくも膜下腔を含む。シャントは、ab externoアプローチ(例えば、結膜を通り、強膜を通って内側に入る)またはab internoアプローチ(例えば、角膜を通り、前房を横切って、小柱網および強膜を通って入る)を使用して埋め込むことができる。例えば、結膜下腔に眼内シャントを埋め込むためのab internoアプローチは、例えばYuら(特許文献1および特許文献2)およびPrywes(特許文献3)に示されており、これらのそれぞれの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0020】
いくつかの方法は、眼内シャントを保持するように構成された中空シャフトを眼に挿入することを含むことができる。いくつかの実施形態では、中空シャフトは、眼内シャントを配備することができる配備装置の部品とすることができる。中空シャフトは、配備装置に結合することができるか、または配備装置自体の一部とすることができる。配備装置は、共同所有の特許文献4、特許文献5、特許文献6、および2010年11月15日に出願された特許文献7に記載されている装置などの装置を含むことができ、これらのそれぞれの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0021】
上記のように、従来の配備装置または挿入器は、所望のレベルの精度およびフィードバックを提供しない場合があり、追加の操作者の労力および手術時間を必要とする。本開示は、手術時間を短縮しながら、快適性、フィードバック、および精度を改善した挿入器を使用して、操作者がシャントを埋め込むことを可能にすることができる方法および装置の様々な実施形態を提供する。本明細書で使用する場合、「シャント」という用語は、特許文献1に概して記載されているタイプと同様の中空微小瘻管ならびにそれを通る1つ以上の管腔または他の流路を含む他の構造を含む。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、挿入器は、ab internoまたはab externoアプローチを介して眼内に前進させることができる。その後、シャントをシャフトから眼内に配備し、シャントが前房からシュレム管、結膜下腔、強膜上静脈、脈絡膜上腔、テノン内癒着腔、くも膜下腔、または眼の他の領域などの低圧領域内への通路を形成するようにすることができる。その後、中空シャフトを目から引き抜く。生体吸収性または永久的なチューブまたはシャントを送入および埋め込むための方法、ならびにそのような方法を実行するための埋め込み装置は、概して、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、ならびに特許文献3、特許文献1、特許文献6、および特許文献4を含む出願人の出願に開示されており、これらのそれぞれは、その全体が参照により組み込まれる。
【0023】
いくつかの方法は、配備装置の挿入前に眼に切開を行うことによって行うことができる。しかしながら、いくつかの例では、この方法は、配備装置の挿入前に眼に切開を行うことなく行うことができる。いくつかの実施形態では、配備装置に接続されるシャフトは、鋭利な先または先端部を有する。いくつかの実施形態では、中空シャフトは針である。使用することができる例示的な針は、テルモ・メディカル・コーポレーション(メリーランド州エルキントン)から市販されている。いくつかの実施形態では、針は、中空の内部および先端面取り部の付いた先端部を有することができ、眼内シャントは、針の中空の内部に保持することができる。いくつかの実施形態では、針は、中空の内部およびトリプルグラウンドポイントまたは先端部を有することができる。
【0024】
いくつかの方法は、小柱網、虹彩、角膜、または房水を含むがこれらに限定されない、眼の解剖学的部分または機構を除去する必要なしに行うことができる。いくつかの方法は、結膜下水疱形成または眼内炎など、実質的な眼の炎症を誘発することなく実施できる。いくつかの方法は、眼内シャントを、角膜を通して、前房を横切って、小柱網を通して、強膜内またはテノン内癒着腔内に保持するように構成された中空シャフトを挿入することにより、ab internoアプローチを使用して達成できる。しかしながら、いくつかの方法はab externoアプローチを使用して実行できる。
【0025】
ab internoアプローチを使用して実行されるいくつかの方法では、角膜を通る進入角度を変更して、テノン内癒着腔内におけるシャントの最適な配置に影響を与えることができる。中空シャフトは、角膜縁を通って入るのとは対照的に、角膜縁の上方または下方である角度で眼に挿入することができる。例えば、中空シャフトは、角膜縁の約0.25mm~約3.0mm上方に挿入することができる。シャフトは、角膜縁の約0.5mm~約2.5mm上方に挿入することができる。シャフトは、角膜縁の約1.0mm~約2.0mm上方、またはこれらの範囲のいずれかの中の任意の特定の値に挿入することもできる。例えば、中空シャフトは、角膜縁の上方に約:1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、または2.0mmの距離で挿入することができる。
【0026】
さらに、いくつかの実施形態では、縁の上方の入口の角度によって提供されるように、出口部位で縁からさらに遠くにシャントを配置すると、結膜リンパ系に加えて、強膜上リンパ系ネットワークなどの房水の排液のためのより多くのリンパ管へのアクセスを提供することができる。入射角が大きいほど、テノン内癒着腔内での配置がより平坦となり、シャントの屈曲が少なくなる。
【0027】
その全体が参照により本明細書に組み込まれる特許文献6で論じられているように、いくつかの実施形態では、眼内シャントの適切な位置決めおよび機能化を確実にするために、テノン内癒着腔内への貫入の深さは、いくつかの方法を実行する場合、重要となる場合がある。
【0028】
いくつかの方法では、中空シャフトの遠位先端部は、周囲の眼組織のコアリング、除去、または主要な組織歪みを引き起こすことなく、強膜およびテノン内癒着腔を突き刺すことができる。その後、シャントがシャフトから配備される。好ましくは、シャントが中空シャフトから配備される前に、(遠位先端部ではなく)中空シャフトの遠位部分が、テノン内癒着腔に完全に入る。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、中空シャフトは、トリプルグラウンドポイントを有する針などの平坦な先端面取り針を含むことができる。先端部の先端面取り部は、水平のスリットを作ることによって、最初に強膜を貫通してテノン内癒着腔内に突き刺すことができる。いくつかの方法では、平らな先端面取り部全体がテノン内癒着腔内に貫入し、組織を広げて完全な円形の直径に開くように、針をさらに進めることができる。
【0030】
さらに、いくつかの方法の態様によれば、テノン内のチャネルは、開口部の周りの材料が十分に引き伸ばされて、そのゾーンでのシャントの狭窄が回避されるように、針の平坦な先端面取り部分によって開くように促すことができ、こうして、狭窄または収縮によってシャントが機能しなくなることを防止する。テノン内癒着腔に平坦な先端面取り部が完全に入ると、局所的な領域に小さな歪みと外傷が生じる。しかしながら、一旦シャントが眼内に配置されると、この領域は最終的にシャントを囲み、シャントに適合する。
【0031】
いくつかの実施形態では、挿入器は、片手で操作できる装置として機能し、操作者が、フックなどの眼を保持する固定装置にもう片方の手を置くことができるようにすることができる。これにより、手術の制御と配置の精度が向上し、手術を容易にすることができる。
【0032】
眼12を治療するための処置の図が図1Aに示されている。図1Aは、眼12を保持するためのフック14と、眼内シャントを眼内に導入するための挿入器100との使用を示している。
【0033】
図1B図9は、図1Aに示される挿入器100のさらなる詳細を示す。挿入器100は、片手を使用して作動させることができ、こうして、操作者による挿入器の使用を容易にする。挿入器100は、ハウジング102、針アセンブリ104、および摺動器部品106を含むことができる。図1Bに示されるように、挿入器100は、摺動器部品106がガイドチャネル111を介してハウジング102に結合され、ハウジング102の細長いスロット110に沿って摺動可能となるように構成することができる。摺動器部品106は、針アセンブリ104の部品の運動を作動させるために、操作者によって選択的に運動可能とすることができる。
【0034】
例えば、摺動器部品106がスロット110に沿って遠位に(すなわち、針アセンブリ104に向かう方向に)運動するとき、摺動器部品106は、シャント(図示せず)を針アセンブリ104内で前進させ、いくつかの実施形態では、針アセンブリ104から解放させることをもたらすか、または引き起こすことができる。本明細書でさらに論じられるいくつかの実施形態によれば、摺動器部品106の運動は、針アセンブリ104の部品の並進および/または回転運動をもたらすことができる。摺動器部品106の摺動運動は回転運動に変換することができ、これはその後、挿入器100の長手方向軸に沿った運動に変換することができる。この革新的で複雑な運動変換機構の利点の1つは、挿入器の実施形態がコンパクトなアセンブリ内でその部品の正確な測定された運動を提供可能にすることである。
【0035】
図2に示すように、針アセンブリ104は、針部品120、プランジャー122、およびスリーブ部品124を含むことができる。針部品120は、25GAまたは27GAの針を含むことができる。プランジャー122は、挿入器100の長手方向軸178に沿って針部品120の管腔内を摺動可能に運動可能とすることができる。さらに、針部品120は、長手方向軸178に沿ってスリーブ部品124の管腔内を摺動可能に運動可能とすることができる。針部品120およびプランジャー122のそれぞれは、ハウジング102内に配置された駆動アセンブリ130のそれぞれの駆動部品に結合することができる。挿入器100は、組み立てられた状態にあるとき、針部品120、プランジャー122、およびスリーブ部品124が、長手方向軸178に沿ってまたは同軸に位置合わせされるように構成することができる。プランジャーを作動させ、挿入器の針を引き抜くためのいくつかの駆動アセンブリは、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、および特許文献4に開示されており、これらの全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0036】
図2および図3を参照すると、針部品120、プランジャー122、およびスリーブ部品124は、駆動アセンブリ130および/またはハウジング102に動作可能に結合することができる。例えば、針部品120は、針マウント140に結合することができる。針マウント140は、針部品120と針マウント140との間の回転および長手方向の運動が制限または防止されるように、針部品120の近位端部分に固定して結合することができる。針マウント140は、挿入器100が組み立てられたときに、ハウジング102の遠位端部分内に封入することができる。さらに、図3に示され、以下でさらに説明されるように、針マウント140は、駆動アセンブリ130の針ドライバ164に(および図示の実施形態では、回転調整部品300を介して)結合することができる。
【0037】
さらに、図3に示されるように、プランジャー122は、プランジャーマウント142に結合することができる。プランジャーマウント142は、プランジャー122の近位端部分または中央部分に固定的に結合され、プランジャーマウント142に対するプランジャー122の回転および長手方向の運動を制限または防止することができる。さらに、図3に示され、以下でさらに説明されるように、プランジャーマウント142は、駆動アセンブリ130のプランジャードライバ162に結合することができる。
【0038】
さらに、スリーブ部品124は、スリーブマウント144に結合することができる。スリーブマウント144は、スリーブ部品124とスリーブマウント144との間の回転および長手方向の運動を防止するように、スリーブ部品124の近位端部分に結合することができる。以下で論じるように、スリーブマウント144は、ハウジング102の一部分148に結合することができる。
【0039】
上記のように、針部品120、プランジャー122、およびスリーブ部品124は、駆動アセンブリ130および/またはハウジング102に動作可能に結合することができる。そのような結合は、針マウント140、プランジャーマウント142、およびスリーブマウント144を介して起こり得る。次に、針マウント140、プランジャーマウント142、およびスリーブマウント144は、駆動アセンブリ134に係合する1つ以上の駆動部品に、そしてハウジング102に結合することができる。
【0040】
いくつかの実施形態によれば、駆動アセンブリ130は、針部品120およびプランジャー122に結合されて、ハウジング102に対する針部品120およびプランジャー122の長手方向軸178に沿った運動を作動させることができる。例えば、駆動アセンブリ130は、ハウジング102内で回転または摺動するように構成することができる。駆動アセンブリ130は、長手方向軸178に沿って長手方向または軸方向の力を、独立して、または同時に、針部品120および/またはプランジャー122に伝達することができ、その結果、長手方向軸178に沿ってハウジング102に対する針部品120およびプランジャー122の運動をもたらす。
【0041】
本明細書で論じられるように、摺動器部品106の動作は、駆動アセンブリ130の動作をもたらすことができ、それにより、ハウジング102に対する駆動アセンブリ130の部品の動作をもたらすことができる。いくつかの実施形態は、針部品120およびプランジャー122、したがってシャントを駆動または直線運動させるために、スライダー部品106がハウジング102に対して長手方向軸178に沿って長手方向に運動可能または摺動可能であり得るように構成することができる。
【0042】
図3に示されるように、駆動アセンブリ130は、駆動部品160、プランジャードライバ162、および針ドライバ164を含むことができる。いくつかの実施形態では、長手方向軸178に沿った摺動器部品106の長手方向または直線動作は、駆動アセンブリ130の駆動部品160の回転をもたらすように変換することができ、これは次いで、ハウジングに対して長手方向軸178に沿った針部品120およびプランジャー122の長手方向または直線動作をもたらすように変換することができる。いくつかの実施形態によれば、長手方向軸178に沿った部品の動作は、長手方向軸178に対して平行とすることができる。
【0043】
図3はまた、駆動部品160の一実施形態を示す。駆動部品160は、摺動器部品106の対応する突出部(図示せず)と係合するように構成することができる溝170を含むことができる。さらに、駆動部品160はまた、プランジャードライバ162および針ドライバ164の対応する突出部に摺動式に係合するように構成され得る第1および第2の駆動溝172、174を含むことができる。こうして、摺動器部品106は、(図4Bに示される)突出部430を含むことができ、プランジャードライバ162は、突出部182を含むことができ、針ドライバ164は、突出部184を含むことができる。スロットおよび突出部のこの配置は、摺動器部品106から針部品120およびプランジャー122のそれぞれの1つへの動作の伝達を容易にすることができる。さらに、プランジャードライバ162および針ドライバ164は、駆動部品160内に着座したときに、駆動部品160の内側ガイド面198に接触して摺動する丸い本体を含むことができる。
【0044】
図4A図4Cは、いくつかの実施形態に係る、図1Bに示される挿入器100の摺動器部品106を示す。図4Aは、摺動器部品106の斜視図を示す。摺動器部品106は、近位端部分406および遠位端部分404を有する摺動器本体402を含むことができる。摺動器本体402は、略半円筒形状を有することができる。近位端部分406および遠位端部分404は、使用中に操作者の親指または指による安全で人間工学的なグリップを提供するために、摺動器部品106から半径方向に突出する隆起した遠位境界または縁部405および隆起した近位境界または縁部407を含むことができる。
【0045】
摺動器部品106は、1つ以上のガイドタブ410を含むことができる。ガイドタブ410は、遠位端部分404および近位端部分406に配置することができる。例えば、ガイドタブ410は、摺動器部品106の内部領域412に向かって内向きに延びることができる。摺動器部品106の内部領域412は、例えば、挿入器100の一部を中に受け入れることによって、挿入器100に結合されるように構成することができる略半円筒形状または空洞を含むことができる。挿入器100に結合されるとき、ガイドタブ410は、ハウジング102のガイドチャネル111内に配置されて、摺動器部品106をハウジング102に結合することができる。こうして、本明細書に記載されているように、摺動器部品106のガイドタブ410は、ガイドチャネル111内に保持することができ、それにより、ハウジング102に対するスライダー部品106の半径方向の運動を抑制し、同時にハウジング102に沿ったスライダー部品106の軸方向または長手方向の運動を可能にする。
【0046】
任意選択で、摺動器部品106は、摺動器部品106の対向する面または縁部から内部領域412内に半径方向内向きに延びる複数のガイドタブ410を含むように構成することができる。例えば、図4Bに示されるように、摺動器部品106は、摺動器部品106の内側縁部414から半径方向内向きに延びる一対のガイドタブ410を含むことができる。ガイドタブ410は、内側縁部414または内部領域412の内面に沿って互いに約90度~約180度の間で離間することができる。
【0047】
さらに、いくつかの実施形態では、ガイドタブ410は、摺動器部品106がハウジング102上およびガイドチャネル111内に押し込まれるかまたはスナップされることを可能にするように先端面取り部を付けることができる。例えば、1つ以上のガイドタブ410は、内部領域412から見て外方を向く先端面取り部分を含むことができる。こうして、摺動器部品106がハウジング102に押し付けられると、ガイド部品410がガイドチャネル111内の所定の位置にスナップするまで、摺動器部品106はわずかに撓んで、内部領域412を開くことができる。
【0048】
図4Bは、摺動器部品106の底面図を示す。図4Bを参照すると、突出部430は、摺動器部品106の本体402と一体的に形成することができる。しかしながら、いくつかの実施形態によれば、突出部430はまた、後で摺動器部品106の本体402に取り付けられる別個の部品として形成することもできる。本明細書で説明するように、摺動器部品106の動作は、突出部430を介して駆動アセンブリ130に伝達され、それにより、ハウジング102に対して駆動アセンブリ130の部品の動作をもたらすことができる。いくつかの実施形態では、突出部430は、摺動器部品106の近位端部分406に配置することができる。いくつかの実施形態では、突出部430は、摺動器部品の遠位端部分404に配置することができる。いくつかの実施形態では、突出部430は、近位端部分406と遠位端部分404との間に配置することができる。
【0049】
図4Cは、摺動器部品106の上面図を示す。図4Bおよび4Cを参照すると、摩擦タブ420は、摺動器部品106の本体402と一体的に形成することができる。本明細書で使用されるとき、「一体的に形成される」は、単一の連続した部品またはピースとして形成されることと定義できる。そのような部品は、単一の連続した部品として射出成形するか、後で機械加工またはその他の方法で処理して単一の連続した材料から共に結合される様々な機構を作成する単一パーツとして開始できる。例えば、射出成形またはレーザービーム加工などのプロセスを通じて、摩擦タブ420は、スロット422を作成することにより、形成することができ、スロット442は、それにより摩擦タブ420の形状を画定し、摩擦タブ420が本体402に対して運動することを可能にする。摩擦タブ420は、例えば、カンチレバー接続によって、またはピボットまたは取り付け点424を介して、本体402に取り付けることができる。取り付け点424は、サイクル疲労強度を改善するために強化されるか、または追加の本体材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、摩擦タブ420は、後で摺動器部品106の本体402に取り付けられる別個の部品として形成することができる。
【0050】
図4Bに示すように、摩擦タブ420は、本体402の隣接部分を超えて半径方向に延びる付勢部材または摩擦突出部426を含むことができる。突出部426は、内部領域412に向かって、または内部領域412内に半径方向内向きに延びることができる。突出部426は、先細または先端面取りされた形状とすることができ、摺動器部品106が、ハウジング102のノッチ、鋸歯状の縁、スロット、突出部、または隆起部などの1つ以上の係合構造体を一方向に運動し、反対方向の方向に抵抗することを可能にする。
【0051】
例えば、突出部426は、摺動器部品106の内面に対して鈍角で延び、遠位境界または縁部405に面する、偏向を促進する遠位面を含むことができる。そのため、いくつかの実施形態では、摩擦タブ420は、摺動器部品106の本体に対して運動可能または偏向可能とすることができ、突出部426の遠位面は、それが、ハウジング102上に形成された係合構造体の上を軸方向に摺動するときに、半径方向の偏向を開始可能にすることができる。このような構成は、図6Aの側面図に示されている。したがって、突出部426の遠位面は、ハウジング102に沿った摺動器部品106の遠位動作を可能にするか、または容易にするように構成することができる。
【0052】
さらに、突出部426は、摺動器部品106の内面から垂直に、または摺動器部品106の内面に対してある角度で(例えば、突出部の場合は鋭角で、またはノッチの場合は鈍角で)延びる逆転防止近位面を含むことができる。したがって、突出部426の近位面は、ハウジング102に沿った摺動器部品106の近位動作を捕獲または制限するように構成することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、ハウジング102の係合構造体は、摺動器部品106がハウジング102に沿って遠位方向に前進するときに突出部426と最初に接触する係合構造体の近位対向部分に沿って、丸みを帯びた形状または角度の付いた(例えば、ハウジング102の外面440から鈍角を延ばす)形状などの偏向を促進する断面輪郭を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、係合構造体の近位対向部分と遠位対向部分の両方は、偏向を促進する断面輪郭を含むことができる。
【0054】
任意選択で、ハウジングの係合構造体は、逆転防止断面輪郭を含むことができる。例えば、係合構造体は、ハウジング102の外面440から垂直に、またはある角度で(例えば、突出部の場合は鈍角で、またはノッチの場合は鋭角で)延びる縁部を含むことができる。いくつかの実施形態では、係合構造体の遠位対向部分は、逆転防止断面輪郭を含むことができる。こうして、係合構造体の遠位対向部分は、突出部426の近位面に引っ掛かるか、または係合して、ハウジング102に沿った摺動器部品106の近位の動作を制限することができる。また、いくつかの実施形態では、係合構造体の近位対向部分は、偏向を促進する断面輪郭を含むことができ、係合構造体の遠位対向部分は、逆転防止断面輪郭を含むことができる。
【0055】
任意選択で、本明細書でさらに説明するように、突出部426および/または係合構造体は、操作者に可聴および/または触覚フィードバックを提供するように成形することができる。当業者によって理解されるように、スナップまたはクリックは、摩擦タブ420を偏向させ、摩擦タブ420の解放を迅速に可能にし、ハウジング102の外面440と接触させることによって作成することができる。これは、摩擦タブ420の突出部426が迅速に半径方向に運動してハウジング102の外面440と接触することを可能にする垂直部分を係合構造体が含む場合を含む多様な方法で達成することができる。例えば、係合構造体の遠位対向部分は、ハウジング102の外面440に対して垂直に延びることができ、それによって、係合構造体上の摺動器部品106の遠位前進は、突出部426がハウジング102の外面440に対して半径方向内側にスナップし、それにより、可聴および/または触覚フィードバックをオペレータに提供することを可能にする。
【0056】
図5を参照すると、挿入器100の一実施形態が、ガイドチャネル111内のガイドタブ410に係合することにより、ハウジング102に取り付けられた摺動器部品106と共に示されている。いくつかの実施形態では、ガイドチャネル111は、ハウジング102の反対側に配置されている。例えば、ガイドタブ410および/またはガイドチャネル111は、摺動器部品106および/またはハウジング102に沿って、互いに約180度離れる、互いに180度未満離れる、互いに170度未満離れる、互いに160度未満離れる、または互いに150度未満離れるような異なる角度位置に配向させることができる。
【0057】
摺動器部品106がガイドチャネル111に係合すると、突出部426は、ハウジング102の一部と接触することができる。例えば、突出部426は、スロット110に隣接するハウジング102と接触することができる。いくつかの実施形態では、突出部426は、スロット110の反対側でハウジング102に接触するように位置決めすることができる。
【0058】
突出部426は、ハウジング102と接触するように付勢することができる。いくつかの実施形態では、突出部426は、ハウジング102と接触し、例えば、摩擦タブ420の長さに沿ってまたは取り付け点424で変形することによって、摩擦タブ420をハウジング102から半径方向に離れるように押し付けるまたは偏向させることができる。いくつかの実施形態では、摩擦タブ420の本体および/または取り付け点424は、この撓みまたは変形に抵抗し、摩擦タブ420および突出部426を介してハウジング102に対して反力を提供することができる。いくつかの実施形態では、取り付け点424および摩擦タブ420を付勢して、付勢力を提供することができる。この付勢力は、摺動器部品106をハウジング102から半径方向に遠ざけることができ、それにより、摺動器部品106のガイドタブ410がガイドチャネル111の内側に押し付けられるようにする。こうして、ガイドタブ410は、ハウジング102に対する摺動器部品106の半径方向の外向きの動作を制限するが、摩擦タブ420を介して加えられる付勢力は、摺動器部品106とハウジング102との間の摩擦を増加させることができる。したがって、いくつかの実施形態では、 摺動器部品106は、ハウジング102上における摺動器部品106との間の摩擦を克服するのに十分な軸方向の力が摺動器部品106に対して加えられない限り、ハウジング102に沿って静止したままである傾向があり得る。
【0059】
例えば、図5に示されるように、摺動器部品106がハウジング102から半径方向に押し離されると、ガイドタブ410は、ガイドチャネル111のチャネル壁111aに向かって運動する。したがって、静止状態では、摺動器部品106は、ガイドタブ410とチャネル壁111aとの間で摩擦的に保持され、摩擦タブ420の突出部426は、ハウジング102の外面に対して摩擦的に保持される。有利には、この配置はまた、ハウジング102に対する摺動器部品106内の半径方向の遊びを最小限に抑える。
【0060】
また、摩擦タブ420およびガイドタブ410をハウジング102に対して係合させることにより、摺動器部品106とハウジング102との間の摩擦力が高められる。これにより、摺動器部品106を所望の位置または初期位置に保持可能とすることができ、挿入器100の運送および取り扱い中に摺動器部品106が不注意に運動するのを防ぐことができる。したがって、摺動器部品106を運動させて、これにより挿入器100を操作するために、ハウジング102に対する摺動器部品106の摩擦力は、操作者によって加えられる計画的で意図的な軸力に打ち克たなければならない。
【0061】
図6Aを参照すると、摩擦タブ420は、挿入器100の操作中に、触覚および可聴フィードバックを操作者にさらに提供することができる。操作中に、摺動器部品106がハウジング102に対して前進すると、摩擦タブ420、より具体的には、摩擦突出部426は、ハウジング102上に形成された係合構造体103の上を通過することができる。各係合構造体103は、ノッチ、鋸歯状の縁、スロット、突出部、または隆起部などのハウジング102の外面440に不連続部を含むことができる。係合構造体103は、挿入器100の操作の異なる段階、またはハウジング102またはスロット110に沿った摺動器部品106の位置を反映するように割り出しすることができる。ハウジング102は、1つまたは多くの係合構造体103を含むように構成することができる。さらに、係合構造体は、(単一のグループまたは複数のグループとして)共にグループ化されるか、またはハウジング102に沿って離間させることができる。
【0062】
例えば、図6A図6Cに示されるように、係合構造体103は、摺動器部品106がその初期位置から離れるように運動するために、摩擦タブ420がハウジング102内で(3つの係合構造体103のグループとして示されているが、第1の係合構造体103aは、単に単一の係合構造体103または2つの係合構造体103を含むこともできる)第1の係合構造体103aに対して接触するように構成することができる。同様に、摺動器部品106がその全移動経路に沿った特定の位置に達する直前(例えば、移動経路に沿った途中、またはシャント挿入器が眼内でシャントを露出した後、および摺動器の継続的な前進が挿入器の針をハウジング内に引き戻し始める直前)、摩擦タブ420は、(3つの係合構造体103のグループとして示されるが、第2の係合構造体103bは、単に単一の係合構造体103または2つの係合構造体103を含むこともできる)第2の係合構造体103bに対して接触することができる。最後に、摩擦タブ420は、摺動器部品106がシャントを解放するのに十分に前進すると、(3つの係合構造体103のグループとして示されているが、第3の係合構造体103cは、単に単一の係合構造体103または2つの係合構造体103を含むこともできる)第3の係合構造体103cに対してクリックすることができる。フィードバックは、挿入器100が異なる操作を実行していること、挿入器100のシャントまたは一部が特定の位置に到達したこと、および/または異なる操作が異なる作動力を必要とし得ることを知らせるために使用することができる。
【0063】
こうして、摺動器部品106は、ハウジング102に沿って運動し、ハウジング102に対する摺動器部品106の位置および/またはシャントの位置またはシャント送入の段階に関して、触覚および/または可聴フィードバックを操作者に提供することができる。いくつかの実施形態では、シャントが最初に挿入器の針から露出されたときに、操作者にフィードバックを提供することが有利な場合がある。さらに、挿入器が(針の外側にまだ完全に露出していない可能性のある)シャントを解放したときに、操作者にフィードバックを提供することも有利な場合がある。
【0064】
触覚信号および/または可聴信号のタイプ、周波数、および/または強度は、摺動器部品106の位置、シャント、および/またはシャント送入の状態に応じて変化する可能性がある。
【0065】
触覚信号または可聴信号は、摺動器部品の最初の運動、シャントの最初のシャント露出、シャントの完全な解放前(例えば、スリーブがその完全に伸びた位置から途中まで引っ込んでいる場合)の位置、および/またはシャントが完全に解放されて針が完全に引っ込んだときに摺動器部品の最終位置に到達する前の位置(または、その全体が参照により本明細書に組み込まれる特許文献4で説明されているような他の位置)などの特定のマイルストーンが達成された場合にのみ提供することができる。さらに、触覚フィードバックが特定のマイルストーンでのみ提供され、一方、可聴フィードバックが他のマイルストーンで提供されるいくつかの実施形態を提供することができる。例えば、触覚または可聴フィードバックのいずれか一方は、最初の段階で提供することができ、一方、触覚または可聴フィードバックの他方は、処置の後の段階で提供することができる。さらに、触覚または可聴フィードバックのいずれか一方は、最初と最後の摺動器部品の運動をマークするために、初めと終わりで提供することができ、一方、触覚または可聴フィードバックの他方は、シャントが最初に露出したとき、およびシャントの完全な解放の直前に提供される。上記の様々なオプションと変形を提供することができる。
【0066】
任意選択で、ハウジング102は、操作者に連続的で適度な触覚または可聴フィードバックを提供して、摺動器部品106が前進していることを示す複数の係合構造体103を含むことができる。
【0067】
したがって、いくつかの実施形態によれば、係合構造体103の形状をハウジング102の長さに沿って変化させて、触覚または可聴フィードバックのタイプ、周波数、および/または強度を変化させることを提供する、および/または摺動器部品を運動させるために加えられるのに必要な操作者の力に対する抵抗の程度を高めることができる。
【0068】
例えば、係合構造体103によって提供される抵抗の程度に関して、いくつかの実施形態では、係合構造体103は、シャントが露出され、最終的に挿入器から解放されるにつれて、操作者が連続的により高い程度の抵抗に打ち克つことを要求するように構成することができる。こうして、係合構造体103のサイズ(例えば、高さまたは軸方向の長さ)は、遠位方向に増大させることができ、それにより、摺動器部品の遠位前進に対して増大する程度の抵抗を作成することができる。
【0069】
係合構造体103は、少なくとも1つのノッチ、鋸歯状の縁、スロット、突出部、隆起部、または他の変質された表面を画定して、触覚および/または可聴信号またはフィードバックを操作者に提供することができる。図6A図6Cを参照すると、係合構造体103の様々な機構が示されている。図6Aに示すように、係合構造体103は、偏向を促進する表面および/または逆転防止表面を含むことができる外側または断面輪郭502を有する1つ以上のノッチ、鋸歯状の縁、スロット、突出部、または隆起部を含むことができる。係合構造体103の半径504および間隔506は変更することができる。特に、係合構造体103の半径504は、より強いフィードバックを提供するか、または摺動器部品106の動作に抵抗するように変更することができる。
【0070】
図6Bに示されるように、係合構造体103は、係合構造体103の先端部または高さからの実質的な降下を提供する垂直な遠位対向表面505を含むことができる。いくつかの実施形態では、摩擦タブ420が前側または近位側で輪郭502に乗り上げることが許可され、その後、摩擦タブ420が、ハウジング102に対して下向きまたは半径方向内向きに跳ね、スナップし、またはクリックして、可聴および/または触覚信号を提供するので、表面505は、聴覚機能を提供することができる。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、輪郭502の半径または角度または係合構造体103の高さを変更して、摺動器部品106が係合構造体103を横切るときに、異なる音、触覚信号を提供するか、または摺動器部品106に対する摺動抵抗を増加させることができる。
【0072】
任意選択で、係合構造体103が共にグループ化されるとき、係合構造体103間の間隔は、摩擦タブ420の聴覚機構からの可聴信号の発生頻度を変化させるために変更することができる。
【0073】
図6Cに示されるように、係合構造体103は、先細ピークを有する断面輪郭502を含むことができる。先細ピークは、図6Aおよび図6Bに示される隆起部または鋸歯状構造の機構と比較して、異なる可聴および/または触覚フィードバックを提供することができる。図6Aおよび図6Bに示されている構造と同様に、先細ピークの高さおよび間隔を変更して、所望の可聴信号または触覚信号を提供することができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、異なる係合構造体103は、異なる機構を利用して、操作者に異なる信号を提供することができる。いくつかの実施形態では、単一の係合構造体103は、図6A図6Cに記載されている機構の組み合わせを利用することができる。
【0075】
図示されるように、図7Aは、図2の実施形態において同様に図示され論じられたように、直線状のスリーブ部品124に結合されたスリーブマウント144の斜視図である。しかしながら、スリーブ部品はまた、図7Bに示すように、屈曲部を含むように構成することができる。図7Bは、わずかな湾曲部または屈曲部290を有するスリーブ部品124aを示す。屈曲部290は、スリーブマウント144に隣接し、挿入器100の長手方向軸に対して約3度~約30度の間、約4度~約15度の間、約5度~約13度の間、または約8度の範囲内で長手方向軸178からのスリーブ部品124aの軸293の角度偏差292を提供することができる。
【0076】
スリーブ部品124aの屈曲部は、挿入器が頬骨の上方に位置決めされている位置から挿入器が眼に近づく場合などに、眼の領域への接近性を改善することができる。
【0077】
また、図示されるように、スリーブ部品124aの挿入部または遠位端部分294は、実質的に直線状とすることができ、一方、スリーブ部品124aの配備部または近位端部分296は、湾曲部または屈曲部を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、遠位端部分294および近位端部分296は両方とも、屈曲部を含むか、または間に屈曲部が配置された直線状とすることができる。近位端部分296は、スリーブ部品124aの全長の約4分の1~約半分とすることができる。いくつかの実施形態では、近位端部分296の長さは、スリーブ部品124aの長さの約3分の1とすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、遠位端部分294は、スリーブ部品124aの長さの約半分~約4分の3とすることができ、いくつかの実施形態では、スリーブ部品124aの長さの約3分の2とすることができる。そして有利なことに、スリーブ部品124aの遠位端部分294は、眼に入るスリーブ部品124aの全体が実質的に直線状となるように十分な長さとすることができる。
【0078】
スリーブ部品124aは、本明細書に開示される処置の実施形態を実行する際の典型的な曲げ応力に耐えることができる剛性構造を含むことができるが、針部品120は、針部品120のスリーブ部品124a内への近位引き込み中に偏向可能な可撓性シャフトから作製することができる。
【0079】
こうして、スリーブ部品124aの屈曲部290に沿って延びる針部品120の近位部分は、スリーブマウント144の近位のまたは隣接するスリーブ部品124a内に近位に引き込むことができる。そのような動作の後、針部品120の近位部分は屈曲されるが、針部品120が針部品120の直線部分または挿入器内の他の部品内に近位に引っ張られると、針部品120の同じ部分は、撓み直線状になることができる。また、スリーブ部品124aの遠位端部分にある(したがって、直線構成にある)針部品120の部分は、針部品120がスリーブ部品124aの屈曲部290を通して近位に引き込められると、湾曲または屈曲構成に撓むまたは偏向することができる。
【0080】
したがって、可撓性または順応性のある針部品120と組み合わせて弓形または屈曲スリーブ部品124aを使用することにより、挿入器のいくつかの実施形態は、眼の領域への改善された接近性を提供可能にすることができる。
【0081】
いくつかの実施形態は、本出願人の特許文献7に開示されるスリーブ構造および使用方法の態様を実施することができ、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0082】
図8A図10Aを参照すると、いくつかの実施形態では、シャフトまたは針部品120は、本明細書で論じられるいくつかの理由のために屈曲部を含むことが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、屈曲部は、約1度~約20度、約2度~約18度、約3度~約16度、約4度~約14度、約3度~約16度、約5度~約12度、約6度~約10度の間、または約1度、約2度、約3度、約4度、約5度、約6度、約7度、約8度、約9度、約10度、約11度、約12度、約13度、約14度、約15度、約16度、約17度、約18度、約19度、または約20度とすることができる。
【0083】
任意選択で、いくつかの実施形態では、針部品120は、屈曲構成で保持することができる。いくつかの実施形態によれば、スリーブ部品124は、取り外し可能または後付け可能な端部部品、偏向器部品、または位置合わせガイド602を使用して、直線状におよび/または選択的に角度付けまたは屈曲させることができる。いくつかの実施形態では、挿入器100は、挿入器100に結合された、またはスリーブ部品124上に配置された位置合わせガイド602と共に送入することができる。
【0084】
図8Aを参照すると、位置合わせガイド602は、取り付け部分604に結合された中空ガイドシャフト603を含むことができる。取り付け部分604は、挿入器100のハウジング102に対して位置合わせガイド602を回転的に配向させるために、キー止めまたは割り出すことができる。例えば、取り付け部分604は、屈曲方向を、および/または挿入器100のハウジング102の長手方向軸に対して針の屈曲方向を設定するために、所望の角度または回転配向で位置合わせガイド602をハウジング102に結合するように機能することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、中空ガイドシャフト603は、スリーブ部品124および針部品120の一部の上に配置することができる。ガイドシャフト603は、本明細書で説明した角度の付いたスリーブ部品の角度と同様の角度を有するか、または角度を決定することができる。例えば、位置合わせガイド602は、スリーブ部品124および針部品120を屈曲部690で屈曲させ、挿入器100の長手方向軸178からのガイドシャフト603の軸693の角度偏差692を、挿入器の長手方向軸に対して約0度~約30度の間、約0度~約20度の間、約0度~約15度の間の範囲内で、または約8度で提供することができる。
【0086】
こうして、いくつかの実施形態では、操作者は、挿入器に位置合わせガイドを適用することによって挿入器の針を修正し、それにより針を所望の角度配向に屈曲させることができる。位置合わせガイドは、角度配向が異なる一組の位置合わせガイドの一部として提供できる。位置合わせガイドは、任意の既存の挿入器に後付け可能とすることができる。さらに、位置合わせガイドは、挿入器に対して回転方向および長手方向に位置合わせガイドにしっかりと係合するために、挿入器の遠位端部分と嵌合するように構成することができる。
【0087】
例えば、いくつかの実施形態では、その全体が参照により本明細書に組み込まれる特許文献4で論じられ示されているように、面取り部が強膜から結膜を押し出し始めるまで、操作者は針を回転させることができる。結膜の「テンティング」と呼ぶことができるこの処置では、結膜と針の面取り部に隣接する強膜との間に小さな腔または間隙を作成できる。結合因子をテンティングすることによって腔が作成されると、針から腔にシャントを進めることができる。その結果、結膜が押し出され、結膜下腔へのシャントの前進をすぐに妨げないため、シャントを腔内に押し込むのが実質的に容易になる。
【0088】
また、いくつかの実施形態では、ガイドシャフト603の挿入または遠位端部分694は、実質的に直線とすることができ、一方で、ガイドシャフト603の配備または近位端部分696は、湾曲部または屈曲部を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、遠位端部分694および近位端部分696は両方とも、屈曲部を含むか、または間に屈曲部が配置された直線状とすることができる。近位端部分696は、ガイドシャフト603の全長の約4分の1~約半分とすることができる。いくつかの実施形態では、近位端部分696の長さは、ガイドシャフト603の長さの約3分の1とすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、遠位端部分694は、ガイドシャフト603の長さの約半分~約4分の3とすることができ、いくつかの実施形態では、ガイドシャフト603の長さの約3分の2とすることができる。
【0089】
位置合わせガイド602は、挿入器100の針部品120を交換する必要なしに(例えば、操作者が多様な異なる角度配向と近位端部分および遠位端部分の相対的な長さの構成とから選択することを可能にすることによって)操作者が処置の前にスリーブ部品124および針部品120の角度を修正することを可能にすることができる。さらに、ガイドシャフト603は、スリーブ部品124および針部品120の剛性を高めることができる。いくつかの実施形態では、位置合わせガイド602は、28ゲージまたはより細いサイズの針を含むが、これに限定されない針部品120のためのより細いゲージの針の使用を容易にすることができる。こうして、本開示の実装形態は、有利には、送入プロセス中に針が十分な強度および剛性を示すことを保証しながら、眼内シャントの送入中に非常に小さくて繊細な針が使用されることを可能にすることができる。
【0090】
スリーブ部品124および針部品120は、可撓性または弾性であり、位置合わせガイド602が設置されるときに偏向可能にすることができる。位置合わせガイド602を取り外して、スリーブ部品124および下にある針部品120をデフォルトの直線構成に運動させることができる。例えば、位置合わせガイド602は、スリーブ部品124を弾性変形させるように構成することができる。こうして、位置合わせガイド602を取り外すと、スリーブ部品124および針部品120は、直線構成に戻る。さらに、位置合わせガイド602は、必要に応じて、ハウジング102に再度設置することができる。
【0091】
図8A図8Cに示されるように、いくつかの実施形態では、位置合わせガイド602の適切な回転位置合わせは、キー止めまたは割り出すことができ、位置合わせガイド602をハウジング102に対して配向する取り付け部分604によって容易にすることができる。取り付け部分604の割り出し溝605は、ハウジング102の割り出し突出部105と位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、割り出し溝605は、割り出し突出部105にキー止めされて、位置合わせガイド602がハウジング102に所望の配向で取り付け可能にすることができる。こうして、位置合わせガイド602および挿入器100は、1つ以上の事前設定された相対配向を有するように構成することができる。割り出し溝605は、取り付け部分604に形成された長手方向に延びるくぼみまたはスロットの形状であり得る。
【0092】
さらに、割り出し溝605は、等しい円周距離で互いに(例えば、円周方向に)離間することができ、割り出し突出部105は、等しい円周間隔で(例えば、円周方向に)互いに離間することができ、その結果、位置合わせガイド602は、1つ以上の事前設定された回転配向に回転させることができる。しかしながら、割り出し溝605および/または割り出し突出部105の間の円周方向距離は変化することができる。図8A図8Cに示される実施形態では、4つの事前設定された回転配向がある。いくつかの実施形態では、位置合わせガイド602は、位置合わせガイド602が挿入器100に対して単一の回転配向を有するように、ハウジング102の単一の割り出し突出部105と嵌合できる単一の割り出し溝605を含むことができる。
【0093】
取り付け部分604は、割り出し突出部105と同じ数の割り出し溝605を有することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、位置合わせガイド602は、割り出し突出部105よりも多い割り出し溝605を含むことができる。例えば、4つの割り出し突出部105および4つの割り出し溝605があり得るが、4つの割り出し突出部105および8つの割り出し溝605、4つの割り出し突出部105および12個の割り出し溝605、または割り出し突出部105の割り出し溝605に対する比率が1:4、1:5、1:6、またはそれ以上とすることができる。
【0094】
図9Aは、いくつかの実施形態に係る、別の組み込み可能な端部部品、偏向器部品、または位置合わせガイド700の正面斜視図である。図8A図8Cに示される位置合わせガイド602と同様に、位置合わせガイド700を使用して、スリーブ部品124を直線状および/または選択的に角度付き構成または屈曲構成に屈曲させるまたは維持することができる。本明細書で説明するように、位置合わせガイド602の特定の詳細または使用法は、位置合わせガイド700でも実施することができ、簡潔にするためにここでは繰り返さない。
【0095】
図9Aおよび図9Bに示されるように、位置合わせガイド700は、取り付け部分704に結合されるガイドシャフト702を含むことができる。位置合わせガイド602と同様に、取り付け部分704は、挿入器100のハウジング102に対する位置合わせガイド700の位置合わせおよび/または結合を容易にする1つ以上の割り出し溝706を含むことができる。
【0096】
上述の位置合わせガイド602と同様に、挿入器100は、位置合わせガイド700が挿入器100に結合されるか、またはスリーブ部品124の上に配置されて送入することができる。いくつかの実施形態では、中空ガイドシャフト702は、スリーブ部品124および針部品120の部分の上に配置することができる。ガイドシャフト702は、本明細書で説明される角度の付いたスリーブ部品と同様の角度を有するか、またはその角度を決定することができる。位置合わせガイド700は、スリーブ部品124および針部品120を屈曲させ、挿入器の長手方向軸に対して約0度~約30度の間、約0度~約20度の間、約0度~約15度の間の範囲内で、または約8度で挿入器100の長手方向軸178からガイドシャフト702の軸712の角度偏差710を提供することができる。
【0097】
また、位置合わせガイド602と同様に、ガイドシャフト702の挿入または遠位端部分720は、実質的に直線状とすることができ、一方、ガイドシャフト702の配備または近位端部分722は、湾曲部または屈曲部を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、遠位端部分720および近位端部分722は両方とも、屈曲部を含むか、またはそれらの間に屈曲部が配置された直線とすることができる。近位端部分722は、ガイドシャフト702の全長の約4分の1~約2分の1とすることができる。いくつかの実施形態では、近位端部分722の長さは、ガイドシャフト702の長さの約3分の1とすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、遠位端部分720は、ガイドシャフト702の長さの約半分~約4分の3とすることができ、いくつかの実施形態では、ガイドシャフト702の長さの約3分の2とすることができる。
【0098】
位置合わせガイド602と同様に、位置合わせガイド700は、操作者が手技の前に挿入器100の針部品120を交換する必要なしに、(例えば、操作者が、近位端部分と遠位端部分の相対的な長さの異なる角度配向および構成を有する様々な異なる位置合わせガイドから選択することを可能にすることによって)スリーブ部品124および針部品120の角度を修正することを可能にし得る。さらに、ガイドシャフト702は、スリーブ部品124および針部品120の剛性を高めることができる。いくつかの実施形態では、位置合わせガイド700は、28ゲージ以下のサイズの針を含むがこれに限定されない、針部品120用のより細いゲージの針の使用を容易にすることができる。したがって、本開示の実装形態は、有利には、送入プロセス中に針が十分な強度および剛性を示すことを保証しながら、眼内シャントの送入に非常に小さくて繊細な針の使用を可能にすることができる。
【0099】
また上記と同様に述べたように、スリーブ部品124および針部品120は、位置合わせガイド700が設置されるときの撓みを可能にするように可撓性または弾性的とすることができる。位置合わせガイド700は、スリーブ部品124および下にある針部品120をデフォルトの直線構成に運動させることを可能にするために取り外すことができる。例えば、位置合わせガイド700は、スリーブ部品124を弾性変形させるように構成することができる。したがって、位置合わせガイド700を取り外すと、スリーブ部品124および針部品120は、直線構成に戻る。さらに、位置合わせガイド700は、必要に応じて、ハウジング102に再度設置することができる。
【0100】
図8A図8Cに関して上記と同様に述べたように、図9Aおよび図9Bの位置合わせガイド700は、ハウジング102に対して位置合わせガイド700を配向する、キー止めまたは割り出しが可能な取り付け部分704によって、挿入器100に対して適切に回転して位置合わせすることができる。取り付け部分704の割り出し溝706は、ハウジング102の割り出し突出部105と位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、割り出し溝706は、割り出し突出部105に合わせて、位置合わせガイド700を所望の配向でハウジング102に取り付け可能にすることができる。したがって、位置合わせガイド700および挿入器100は、1つ以上の事前に設定された相対配向を有するように構成することができる。割り出し溝706は、取り付け部分704に形成された長手方向に延びるくぼみまたはスロットの形状とすることができる。
【0101】
さらに、割り出し溝706は、等しい円周距離で互いに(例えば、円周方向に)離間することができ、割り出し突出部105は、等しい円周間隔で互いに(例えば、円周方向に)離間することができるので、位置合わせガイド700を1つ以上の事前に設定された回転配向に回転させることができる。しかしながら、割り出し溝706および/または割り出し突出部105の間の円周距離は変化することができる。図9Aおよび図9Bに示されている実施形態では、4つの事前に設定された回転配向がある。いくつかの実施形態では、位置合わせガイド700は、位置合わせガイド700が挿入器100に対して単一の回転配向を有するように、ハウジング102の単一の割り出し突出部105と嵌合できる単一の割り出し溝706を含むことができる。
【0102】
取り付け部分704は、割り出し突出部105と同じ数の割り出し溝706を有することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、位置合わせガイド700は、割り出し突出部105があるよりも多くの割り出し溝706を含むことができる。例えば、4つの割り出し突出部105および4つの割り出し溝706があることができるが、4つの割り出し突出部105および8つの割り出し溝706、4つの割り出し突出部105および12個の割り出し溝706、または割り出し突出部105と割り出し溝706の比率が1:4、1:5、1:6、またはそれ以上とすることができる。
【0103】
いくつかの実施形態によると、位置合わせガイド700の取り付け部分704は、位置合わせガイドが挿入器100の遠位端部分の対応する係合機構にスナップするか、さもなければ係合することを可能にする1つ以上の保持または係合機構を含むことができる。そのような機構はまた、位置合わせガイド602の取り付け部分604と併せて使用することができる。
【0104】
いくつかの実施形態によれば、挿入器の針部品を保護するために様々な部品を使用することができる。これらの部品は、個別に、または相互に組み合わせて使用して、針部品の先端面取り部などの針部品の再度の位置決め、および/または挿入器または針アセンブリの輸送または配送中に損傷を受けることから保護することができる。この目的に使用できるそのような部品には、位置合わせガイド602または700、保護キャップ、および先端面取り部保護装置が含まれる。これらの部品およびそれらの組み合わせ使用の例については、図10Aおよび図10Bに関して以下で説明する。
【0105】
図10Aおよび図10Bに示されるように、いくつかの実施形態では、先端面取り部保護装置820は、針部品120の先端面取り部領域または先端面取り部800を保護するために、針部品120に挿入することができる。図10Aに示されるように、いくつかの実施形態では、位置合わせガイド602(位置合わせガイド700でもあり得る)は、挿入器100に結合され、先端面取り部保護装置820が針部品120に挿入されている間、スリーブ部品124を保護キャップ610に向けて角度を付けたままにすることにより、スリーブ部品124および/または針部品120を保護するために、スリーブ部品124および/または針部品120に角度を付けて使用することができる。こうして、図示のように、先端面取り部保護装置820は、針部品120から遠位に延び、保護キャップ610の内側側壁に接触することができる。したがって、位置合わせガイド602が、保護キャップ610の中心軸から離れる方向に(または保護キャップ610の側壁に向かって)針部品120を屈曲させることにより、先端面取り部保護装置820は、保護キャップ610の側壁に接触するように構成することができ、こうして、針部品120の先端面取り部800を保護キャップ610の側壁から離間させ、保護キャップ610の側壁との接触を回避する。
【0106】
また、スリーブ部品124および針部品120を覆って保護するために、保護キャップ610をハウジング102の遠位部分に固定するために、保護キャップ610は、ハウジング102の一部と係合するように構成される。
【0107】
上記のように、いくつかの実施形態によれば、先端面取り部保護装置820はまた、挿入器または針アセンブリの輸送および配送中に、針部品の先端面取り部800と保護キャップ610などの他の構造との偶発的な接触を低減または防止するために使用することができる。位置合わせガイド602または700と組み合わせて使用される場合、位置合わせガイド602または700は、先端面取り部保護装置820と保護キャップ610との間の所望の接触を引き起こさせ、針部品120を保護された位置に位置決めすることができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、先端面取り部保護装置820は、それ自体で、または保護キャップ610または位置合わせガイド602または700のいずれかまたは両方と共に使用することができる。
【0108】
挿入器100は、針部品120の先端面取り部800への偶発的な損傷を防止するために、挿入器100の針部品120と係合する先端面取り部保護装置と組み合わせて使用することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の先端面取り部保護装置は、角度付けされたスリーブ部品124および/または位置合わせガイド602または700と共に使用して、保護装置の端部を保護キャップ610に対して配置することができる。
【0109】
例えば、図10Bは、挿入器の針部品120の遠位端部分を示す。先端面取り部保護装置820は、針部品120の遠位端部分822と係合することができる。先端面取り部保護装置820は、第1の部分826および第2の部分828を含む細長い本体824を含むことができる。第1の部分826は、より大きな直径の断面からより小さな直径の断面へ先細とすることができる。より小さな直径の断面は、針部品120の遠位端部分822の内径よりも小さくすることができる。こうして、第1の部分826は、針部品120の管腔830に挿入することができる。
【0110】
細長い本体824は、第1の部分826の先細りが可変直径断面を有する細長い本体824を提供するように構成することができる。直径は徐々にまたは段階的に先細りになることができる。
【0111】
図10Bに示される実施形態に示されるように、第2の部分828に隣接する細長い本体824の断面輪郭または直径は、第1の部分826の近くの細長い本体824の断面輪郭または直径よりも大きくすることができる。例えば、第1の部分826から第2の部分828に向かって、細長い本体824の断面直径は、針部品の管腔830の内径よりも小さい直径から管腔830の内径よりも大きい直径へと増加することができる。こうして、細長い本体824は、針部品120の管腔830に挿入され、細長い本体の断面が管腔830の内径にほぼ等しい位置まで前進することができ、こうして、先端面取り部保護装置820の管腔830内へのさらなる前進を制限する。
【0112】
いくつかの実施形態では、細長い本体824は、針部品120の遠位端部分822と摩擦係合することができる。例えば、保持装置820は、針部品120に圧入して、細長い本体824の外面と管腔830の内面との間で摩擦係合を作成することができる。この摩擦係合は、保持装置820の第2の部分828に引き抜き力を加えることによって克服され、それによって先端面取り部保護装置820を管腔830から外へ引っ張り出すことができる。
【0113】
先端面取り部保護装置820は、円形または直径方向の断面を有するものとして示されているが、三角形、正方形、長方形、多角形、星形、または他の同様の輪郭などの他の断面を使用することもできる。さらに、先端面取り部保護装置820は、鋼で作ることができる。いくつかの実施形態によれば、先端面取り部保護装置820は、針の先端面取り部800の内側にのみ接触することができ、したがって、針の外縁部によって機能させる針の鋭さに影響を及ぼさないことが有利である。
【0114】
したがって、先端面取り部保護装置820は、針の先端面取り部800の縁部が他の表面と接触しないようにして、運送中または挿入器または針アセンブリの初期の取り扱い中の損傷を防止することを保証できる。操作者は挿入器で使用する準備ができると、先端面取り部保護装置820を針部品120から引き抜くことができ、治療を実行することができる。
【0115】
さらに、いくつかの実施形態では、挿入器100は、ハウジング102に対する一貫したまたは持続的な摩擦係合を必要としないかまたは生成しない触覚または可聴フィードバック機構を含むことができる。したがって、本明細書で論じる挿入器の構成は、本明細書で論じられる他の構成を除外しながら、いくつかの実施形態に組み込むことができる。
【0116】
発明を実施するための形態は多くの詳細を含むが、これらは、主題技術の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、単に主題技術の異なる例および態様を説明するものとして解釈されるべきである。主題技術の範囲には、上で詳細に説明されていない他の実施形態が含まれることを理解すべきである。本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される主題技術の方法および装置の構成、操作、および詳細において、他の様々な修正、変更および変形を行うことができる。特に明記しない限り、単数形の要素への言及は、明示的に述べられていない限り、「1つだけ」を意味するように意図されるのではなく、「1つ以上」を意味するように意図される。また、本開示の範囲内に包含されるために、装置または方法が、本開示の異なる実施形態によって解決可能なすべての問題に対処する必要はない。
条項としての主題技術の説明
【0117】
本開示の態様の様々な例を、便宜上、条項として以下に説明する。これらは例として提供されており、主題技術を限定するものではありません。
【0118】
条項1:緑内障を治療するための眼内シャント挿入器であって、
遠位部分と、近位部分と、遠位部分と近位部分との間に延びる長手方向軸とを有するハウジングであって、ハウジングは、内部空洞と、ガイドチャネルと、細長いスロットとをさらに含み、ガイドチャネルは、長手方向軸に沿って延び、ハウジングの外面にそってアクセス可能であり、ガイドチャネルは内壁を有し、細長いスロットは、ハウジングの外面に沿って長手方向軸に沿って内部空洞内に延びる、ハウジングと、
ハウジングにその外面に沿って摺動可能に結合された摺動器部品であって、摺動器部品は、細長いスロットを介して挿入器の機能を作動させるために細長いスロットに沿って摺動可能であり、摺動器部品は、ガイドタブと、摩擦タブとを含み、ガイドタブは、ハウジングのガイドチャネル内に、ガイドチャネルに沿って摺動可能に配置され、摩擦タブは、ガイドタブに対して運動可能であり、摩擦タブをハウジングに押し付け、ガイドタブをガイドチャネルの内壁に接触させ、摺動器部品とハウジングとの間において摺動に対して摩擦抵抗を提供するように構成された付勢部分を含む、摺動器部品とを含む、眼内シャント挿入器。
【0119】
条項2:動器部品は、ハウジングが嵌合される内部領域を含む、条項1に記載の挿入器。
【0120】
条項3:内部領域は、半円筒形である、条項2に記載の挿入器。
【0121】
条項4:摩擦タブは、ハウジングの外面に接触するために、摺動器部品の内部領域に向かって内向きに延びる、条項2または3に記載の挿入器。
【0122】
条項5:摩擦タブは、摺動器部品の内部領域に向かって内向きに延びる一対の摩擦タブを含む、条項4に記載の挿入器。
【0123】
条項6:ガイドタブは、摺動器部品の内部領域に向かって内向きに延びる、条項2~5のいずれか一項に記載の挿入器。
【0124】
条項7:ガイドタブは、摺動器部品の内部領域に向かって内向きに延びる一対のガイドタブを含む、条項2~6のいずれか一項に記載の挿入器。
【0125】
条項8:摺動器部品は、略円筒形の輪郭を含み、ガイドタブは、内部領域の内面に沿って互いに約90度~約180度の間で離間される、条項2に記載の挿入器。
【0126】
条項9:ハウジングに結合されると、摺動器部品は、ガイドタブおよび摩擦タブを介してのみハウジングと接触する、条項1~8のいずれか一項に記載の挿入器。
【0127】
条項10:ガイドタブは、一対のガイドタブを含み、一対のガイドタブのそれぞれは、ガイドチャネル内に着座するように構成された長手方向に延びるフランジを含む、条項1~9のいずれか一項に記載の挿入器。
【0128】
条項11:ハウジングは、略円筒形の輪郭を含み、一対のガイドチャネルが、ハウジングの外面に沿って互いに約90度~約180度の間で離間されている、条項1~10のいずれか一項に記載の挿入器。
【0129】
条項12:ガイドチャネルは、互いに約180度で配置される、条項11に記載の挿入器。
【0130】
条項13:ガイドタブ、摩擦タブ、および摺動器部品は、単一の連続した材料片として形成される、条項1~12のいずれか一項に記載の挿入器。
【0131】
条項14:摩擦タブは、摺動器部品の本体を通る切り抜きとして形成される、条項1~13のいずれか一項に記載の挿入器。
【0132】
条項15:摩擦タブは、摺動器部品の内部領域に向かって延びる突出部を含む、条項14に記載の挿入器。
【0133】
条項16:摺動器部品がハウジングに結合されると、摩擦タブの突出部がハウジングに接触する、条項15に記載の挿入器。
【0134】
条項17:摩擦タブの突出部は、ハウジングと接触して、摩擦タブをガイドタブから離れる方向に屈曲させる、条項16に記載の挿入器。
【0135】
条項18:ハウジングは、略円筒形の輪郭を含む、条項1~17のいずれか一項に記載の挿入器。
【0136】
条項19:ハウジングは、摩擦タブがハウジングに接触して操作者に可聴または触覚フィードバックを提供できる係合構造体を含む、条項1~18のいずれか一項記載の挿入器。
【0137】
条項20:係合構造体は、ハウジングの外面に少なくとも1つの不連続部を含む、条項19に記載の挿入器。
【0138】
条項21:係合構造体は、ハウジングの外面上の少なくとも1つの隆起部を含む、条項19に記載の挿入器。
【0139】
条項22:係合構造体は、ハウジングの外面上に複数の鋸歯状の構成を含む、条項19に記載の挿入器。
【0140】
条項23:係合構造体は、ハウジングの外面上に複数の先細ピークを含む、条項19に記載の挿入器。
【0141】
条項24:挿入器の機能は、針内でシャントを前進させることを含み、係合構造体に沿った摺動器部品の位置は、針に対するシャントの配備位置に対応する、条項19に記載の挿入器。
【0142】
条項25:係合構造体は、ハウジングの外面上の複数の隆起部を含み、隆起部のそれぞれは、眼内シャントの配備位置に対応する、条項19に記載の挿入器。
【0143】
条項26:摺動器部品は、ハウジング内の配備機構に動作可能に結合される、条項1~25のいずれか一項に記載の挿入器。
【0144】
条項27:摺動器部品は、細長いスロットを通って延びるロッドを介して配備機構に結合され、ロッドは、摺動器部品および配備機構に結合される、条項26に記載の挿入器。
【0145】
条項28:約6度~約10度の間の角度の屈曲部を含む中空の針をさらに含み、針は、眼内シャントを運ぶように構成されている、条項1~27のいずれか一項に記載の挿入器。
【0146】
条項29:針は、直線部分および角度付き部分を画定する、条項28に記載の挿入器。
【0147】
条項30:挿入器の遠位端部分から延びる中空の針をさらに含み、挿入器は、挿入器の遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品をさらに含み、偏向器部品が挿入器に結合されると、中空の針は偏向器部品を通って延び、偏向器は針を屈曲構成に維持する、条項1~29のいずれか一項に記載の挿入器。
【0148】
条項31:屈曲構成において、針は、約6度~約10度の間の角度で屈曲される、条項30に記載の挿入器。
【0149】
条項32:針は、偏向器と結合されると、弾性変形する、条項30に記載の挿入器。
【0150】
条項33:挿入器の遠位端部分は割り出し構造を含み、偏向器部品は位置合わせ指標を含み、偏向器部品の位置合わせ指標は、割り出し構造と解放可能に係合して、挿入器に対する偏向器部品の回転配向を画定することができる、条項30に記載の挿入器。
【0151】
条項34:偏向器部品は、カプラーに取り付けられてそこから延びる屈曲した針ガイドを含み、位置合わせ指標は、カプラーに沿って形成される、条項33に記載の挿入器。
【0152】
条項35:位置合わせ指標は、カプラーの近位部分に沿って位置決めされる、条項34に記載の挿入器。
【0153】
条項36:位置合わせ指標は、カプラーの周囲に沿って延びる少なくとも1つの溝を含む、条項34に記載の挿入器。
【0154】
条項37:針ガイドは、中空シャフトを含む、条項34に記載の挿入器。
【0155】
条項38:割り出し構造は、対応する溝に摺動するように構成された少なくとも1つの突出部を含む、条項33に記載の挿入器。
【0156】
条項39:緑内障を治療するための眼内シャント挿入器であって、
遠位部分と、近位部分と、遠位部分と近位部分との間に延びる長手方向軸とを有するハウジングであって、ハウジングは、内部空洞と、ガイドチャネルと、挿入器の機能を作動させるための、ハウジングの外面に沿って空洞内に延びる細長いスロットとをさらに含む、ハウジングと、
ハウジングに結合され、その外面に沿って位置決めされた摺動器部品であって、摺動器部品は、細長いスロットに沿って摺動可能であり、摺動器は、ガイドチャネル内に配置されたガイドタブを含む、摺動器部品と、
付勢されたタブと係合構造体とを含む位置フィードバック機構であって、付勢されたタブは摺動器部品に結合され、係合構造体は、ハウジングの外面に沿って形成され、摺動器部品の動きは、付勢されたタブを係合構造体に沿って摺動させ、挿入器に対する眼内シャントの位置に関する操作者への触覚または聴覚フィードバックを生成する、位置フィードバック機構とを含む、眼内シャント挿入器。
【0157】
条項40:係合構造体は、ハウジングの外面に少なくとも1つの不連続部を含む、条項39に記載の挿入器。
【0158】
条項41:係合構造体は、ハウジングの外面上に少なくとも1つの隆起部を含む、条項39または40に記載の挿入器。
【0159】
条項42:係合構造体は、ハウジングの外面上に複数の鋸歯状の外観を含む、条項39~41のいずれか一項に記載の挿入器。
【0160】
条項43:係合構造体は、ハウジングの外面に複数の先細ピークを含む、条項39~42のいずれか一項に記載の挿入器。
【0161】
条項44:挿入器の機能は、針内でシャントを前進させることを含み、係合構造体に沿った摺動器部品の位置は、針に対するシャントの配備位置に対応する、条項39~43のいずれか一項に記載の挿入器。
【0162】
条項45:係合構造体は、ハウジングの外面上に複数の隆起部を含み、隆起部のそれぞれは、眼内シャントの配備位置に対応する、条項39~44のいずれか一項に記載の挿入器。
【0163】
条項46:複数の隆起部のそれぞれは、挿入器の配備機構の駆動部品の回転位置に対応する位置でハウジングに沿って配置される、条項45に記載の挿入器。
【0164】
条項47:挿入器の遠位端部分から延びる中空の針をさらに含み、挿入器は、挿入器の遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品をさらに含み、偏向器部品が挿入器に結合されると、中空の針は偏向器部品を通って延び、偏向器は針を屈曲構成に維持する、条項39~46のいずれか一項に記載の挿入器。
【0165】
条項48:屈曲構成では、針は、約6度~約10度の間の角度で屈曲される、条項47に記載の挿入器。
【0166】
条項49:針は、偏向器と結合されると、弾性変形する、条項47に記載の挿入器。
【0167】
条項50:針ガイドは、中空シャフトを含む、条項52に記載の挿入器。
【0168】
条項51:挿入器の遠位端部分は割り出し構造を含み、偏向器部品は位置合わせ指標を含み、偏向器部品の位置合わせ指標は、割り出し構造と解放可能に係合して、挿入器に対する偏向器部品の回転配向を画定することができる、条項47に記載の挿入器。
【0169】
条項52:偏向器部品は、カプラーに取り付けられてそこから延びる屈曲した針ガイドを含み、位置合わせ指標は、カプラーに沿って形成される、条項51に記載の挿入器。
【0170】
条項53:位置合わせ指標は、カプラーの近位部分に沿って位置決めされる、条項52に記載の挿入器。
【0171】
条項54:位置合わせ指標は、カプラーの周囲に沿って延びる少なくとも1つの溝を含む、条項52に記載の挿入器。
【0172】
条項55:割り出し構造は、少なくとも1つの溝内に摺動するように構成された少なくとも1つの突出部を含む、条項54に記載の挿入器。
【0173】
条項56:針は弾性変形可能である、条項47記載の挿入器。
【0174】
条項57:眼内シャント挿入器を操作する方法であって、
摺動器部品の摩擦タブとハウジングの間の摩擦抵抗を克服することにより、眼内シャント挿入器のハウジングに沿って摺動器部品を遠位方向に前進させることであって、摺動器部品は、挿入器の機能を作動させるために摺動可能であり、摺動器部品はガイドタブと摩擦タブとを含み、ガイドタブは、ハウジングのガイドチャネル内に、ガイドチャネルに沿って摺動可能に配置され、摩擦タブは、ガイドタブに対して運動可能であり、摩擦タブをハウジングに押し付け、ガイドタブをガイドチャネルの内壁に接触させ、摺動器部品とハウジングとの間において摩擦抵抗を提供するように構成された付勢部分を含むことと、
挿入器の針内に配置されたシャントに対して、摺動器と係合したプランジャーを接触させて、針内でシャントを遠位に前進させることとを含む、方法。
【0175】
条項58:摩擦タブを介してハウジングの不連続部を係合させることをさらに含む、条項57に記載の方法。
【0176】
条項59:不連続部を係合させることにより可聴信号を生成することをさらに含む、条項58に記載の方法。
【0177】
条項60:不連続部の位置は、針の内腔内のシャントの位置に対応する、条項58または59に記載の方法。
【0178】
条項61:不連続部は隆起部を含む、条項60に記載の方法。
【0179】
条項62:不連続部は鋸歯状の外観を含む、条項60に記載の方法。
【0180】
条項63:不連続部は先細ピークを含む、条項60に記載の方法。
【0181】
条項64:偏向器部品を挿入器の遠位端部分に結合することによって挿入器の針を屈曲させることをさらに含む、条項57~63のいずれか一項に記載の方法。
【0182】
条項65:屈曲は、偏向器部品を通して針を挿入して、針を屈曲させることを含む、条項64に記載の方法。
【0183】
条項66:屈曲は、約6度~約10度の間の角度で針を屈曲させることを含む、条項64に記載の方法。
【0184】
条項67:偏向器部品は、直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを画定する、条項64に記載の方法。
【0185】
条項68:割り出し機構を介して、偏向器部品を挿入器の遠位端部分と位置合わせすることをさらに含む、条項64に記載の方法。
【0186】
条項69:割り出し機構は、挿入器の遠位端部分に少なくとも1つの突出部を含む、条項68に記載の方法。
【0187】
条項70:針を弾性変形させることをさらに含む、条項57~69のいずれか一項に記載の方法。
【0188】
条項71:眼内シャントを配備するためのシステムであって、
遠位端部分と、遠位端部分から延びる針とを有するハウジングを含む眼内シャント挿入器と、
挿入器の遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品であって、偏向器部品は、挿入器の針を中に受け入れるように構成された針ガイドを有し、針ガイドは、針を屈曲構成に維持する、偏向器部品とを含む、システム。
【0189】
条項72:針ガイドは中空シャフトを含む、条項71に記載のシステム。
【0190】
条項73:屈曲構成では、針は、約6度~約10度の間の角度で屈曲される、条項71または72に記載のシステム。
【0191】
条項74:針は、偏向器部品と結合されると、弾性変形する、条項71~73のいずれか一項に記載の挿入器。
【0192】
条項75:挿入器の遠位端部分は割り出し構造を含み、偏向器部品は位置合わせ指標を含み、偏向器部品の位置合わせ指標は、割り出し構造と解放可能に係合して、挿入器に対する偏向器部品の回転配向を画定することができる、条項71~74のいずれか一項に記載の挿入器。
【0193】
条項76:偏向器部品は、カプラーを含み、針ガイドは、カプラーに取り付けられ、位置合わせ指標は、カプラーに沿って形成される、条項75に記載のシステム。
【0194】
条項77:位置合わせ指標は、カプラーの近位部分に沿って位置決めされる、条項76に記載のシステム。
【0195】
条項78:位置合わせ指標は、カプラーの周囲に沿って延びる少なくとも1つの溝を含む、条項76に記載のシステム。
【0196】
条項79:割り出し構造は、対応する溝内に摺動するように構成された少なくとも1つの突出部を含む、条項76に記載のシステム。
【0197】
条項80:眼内シャント送入装置であって、
円筒状ハウジングであって、ハウジングに沿って長手方向に延びるガイドチャネルを含み、各ガイドチャネルは、上面を有する内壁を画定する、円筒状ハウジングと、
ハウジングの周りに配置された半円筒形の摺動器であって、摺動器は、ハウジングに対して軸方向に運動可能であり、摺動器は、
摺動器をハウジングに固定するために、ハウジングのガイドチャネルのそれぞれの内部に配置された一対のガイドタブと、
摺動器上のガイドタブの中間に配置された摩擦タブであって、摩擦タブをハウジングに押し付け、ガイドタブをガイドチャネルの内壁に接触させるように構成された付勢部分と、
ハウジング内のシャント配備機構に動作可能に結合された摺動器突出部とを含む、摺動器とを含む、眼内シャント送入装置。
【0198】
条項81:ガイドチャネルは、互いに約180度で配置される、条項80に記載の送入装置。
【0199】
条項82:摺動器突出部は、ハウジングを通過して配備機構に達する、条項80または81に記載の送入装置。
【0200】
条項83:ハウジングは、操作者に可聴または触覚フィードバックを提供するために摩擦タブがハウジングに接触することができるハウジングの外面に沿って配置された係合構造体を含む、条項80~82のいずれか一項記載の送入装置。
【0201】
条項84:係合構造体は、溝、くぼみ、または突出部を含む、条項83記載の送入装置。
【0202】
条項85:係合構造体は、付勢部分を受け入れるための少なくとも1つの不連続部を含む、条項83に記載の送入装置。
【0203】
条項86:係合構造体は、ハウジングの外面上の少なくとも1つの隆起部を含む、条項83に記載の送入装置。
【0204】
条項87:係合構造体は、ハウジングの外面上に複数の鋸歯状の構成を含む、条項83に記載の送入装置。
【0205】
条項88:係合構造体は、ハウジングの外面上に複数の先細ピークを含む、条項83に記載の送入装置。
【0206】
条項89:約6度~約10度の角度の屈曲部を含み、眼内シャントを保持するように構成された中空の針をさらに含む、条項80~88のいずれか一項に記載の送入装置。
【0207】
条項90:屈曲部は、針の直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを画定する、条項89に記載の送入装置。
【0208】
送入装置の遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品をさらに含み、偏向器部品が送入装置に結合されると、中空の針が偏向器部品を通って延び、偏向器は、針を屈曲構成に維持する、条項89に記載の送入装置。
【0209】
条項92:針は弾性変形される、条項91に記載の送入装置。
【0210】
条項93:送入装置の遠位端部分は割り出し構造を含み、偏向器部品は位置合わせ指標を含み、偏向器部品の位置合わせ指標は、割り出し構造と解放可能に係合して、送入装置に対する偏向器部品の回転配向を画定することができる、条項91に記載の送入装置。
【0211】
条項94:眼内シャントを配備するための挿入器装置であって、装置は、
ハウジングと、
ハウジング内に配置されたシャント配備機構と、
眼内シャントを送入するためのハウジングおよび配備機構に結合された変形可能な中空の針と、
ハウジングの遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品であって、偏向器部品は、結合本体と、針の一部に対して位置決め可能な針ガイドとを含み、針を屈曲構成に位置決めさせる、偏向器部品とを含む、挿入器装置。
【0212】
条項95:針ガイドは、約0度~約15度の間の角度の屈曲部を含む、条項94に記載の装置。
【0213】
条項96:針ガイドは、約2度~約10度の間の角度の屈曲部を含む、条項94または95に記載の装置。
【0214】
条項97:針ガイドは、約3度~約8度の間の角度の屈曲部を含む、条項94~96のいずれか一項に記載の装置。
【0215】
条項98:針ガイドは、約4度~約6度の間の角度の屈曲部を含む、条項94~97のいずれか一項に記載の装置。
【0216】
条項99:針ガイドは、直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを含む、条項94~98のいずれか一項に記載の装置。
【0217】
条項100:針は弾性変形可能である、条項94~99のいずれか一項に記載の装置。
【0218】
条項101:ハウジングは割り出し構造を含み、偏向器部品は位置合わせ指標を含み、偏向器部品の位置合わせ指標は、割り出し構造と解放可能に係合して、挿入器装置に対する偏向器部品の回転配向を画定することができる、条項94~100のいずれか一項に記載の装置。
【0219】
条項102:割り出し構造は、複数の割り出し溝を含む、条項101に記載の装置。
【0220】
条項103:複数の割り出し溝は、偏向器部品の複数の割り出し突出部を受け入れるように構成される、条項102に記載の装置。
【0221】
条項104:割り出し構造は、偏向器部品がハウジングと係合することができる複数の配向を画定する、条項101に記載の装置。
【0222】
条項105:条項1~104のいずれか一項に記載される摺動器部品をさらに含む、条項94~104のいずれか一項に記載の装置。
【0223】
条項106:眼内シャント挿入器を操作する方法であって、方法は、
眼内シャントを配備するための挿入装置を提供することであって、装置は、遠位端部分を有するハウジングと、ハウジング内に配置されたシャント配備機構と、眼内シャントを送入するためにハウジングおよび配備機構に結合された変形可能な中空の針とを含むことと、
針を偏向器部品の針ガイドに挿入して、針を屈曲構成に位置決めさせることと、
偏向器部品の結合本体を遠位端部分に対して位置決めされた状態で、偏向器部品をハウジングの遠位端部分に結合することとを含む、方法。
【0224】
条項107:挿入することは、屈曲構成において、針を約0度~約15度の間の角度で屈曲させることを含む、条項106に記載の方法。
【0225】
条項108:挿入することは、屈曲構成において、針を約6度~約10度の間の角度で屈曲させることを含む、条項106または107に記載の方法。
【0226】
条項109:挿入することは、屈曲構成において、針を約2度~約10度の間の角度で屈曲させることを含む、条項106~108のいずれか一項に記載の方法。
【0227】
条項110:挿入することは、屈曲構成において、針を約3度~約8度の間の角度で屈曲させることを含む、条項106~109のいずれか一項に記載の方法。
【0228】
条項111:挿入することは、屈曲構成において、針を約4度~約6度の間の角度で屈曲させることを含む、条項106~110のいずれか一項に記載の方法。
【0229】
条項112:針ガイドは、直線状の挿入部分と角度の付いた配備部分とを含む、条項106~111のいずれか一項に記載の方法。
【0230】
条項113:割り出し機構を介して、偏向器部品を挿入器の遠位端部分と位置合わせすることをさらに含む、条項106~112のいずれか一項に記載の方法。
【0231】
条項114:割り出し機構は、挿入器の遠位端部分にある少なくとも1つの突出部を含む、条項113に記載の方法。
【0232】
条項115:位置合わせすることは、ハウジングに対して偏向器部品を回転させて位置合わせすることを含む、条項113または114に記載の方法。
【0233】
条項116:回転させて位置合わせすることは、複数の回転位置から割り出しされた回転位置を選択することを含む、条項115に記載の方法。
【0234】
条項117:条項1~116のいずれか一項に記載の構成のいずれかを組み込んだ装置。
【0235】
条項118:条項1~116のいずれか一項に記載の構成のいずれかを組み込んだ方法。
【0236】
その他の考慮事項
いくつかの実施形態では、本明細書の条項のいずれかは、独立条項のいずれか1つまたは従属条項のいずれか1つに依存し得る。一態様では、条項(例えば、従属条項または独立条項)のいずれかを、他の任意の1つ以上の条項(例えば、従属条項または独立条項)と組み合わせることができる。一態様では、請求項は、節、文、語句、または段落に列挙された単語(例えば、ステップ、操作、手段、または部品)の一部またはすべてを含むことができる。一態様では、請求項は、1つ以上の節、文、語句、または段落に列挙された単語の一部またはすべてを含むことができる。一態様では、節、文、語句、または段落のそれぞれの単語のいくつかを削除することができる。一態様では、追加の単語または要素を、節、文、語句、または段落に追加することができる。一態様では、主題技術は、本明細書で説明される部品、要素、機能、または操作のいくつかを利用することなく実施することができる。一態様では、主題技術は、追加の部品、要素、機能、または操作を利用して実施することができる。
【0237】
単数形の要素への言及は、特に明記されていない限り、1つだけを意味することを意図しておらず、むしろ1つ以上を意味する。例えば、「a」モジュールは1つ以上のモジュールを指すことができる。「a」、「an」、「the」、または「said」で始まる要素は、さらなる制約なしに、追加の同じ要素の存在を排除しない。
【0238】
見出しおよび小見出しは、もしも存在するならば、便宜上使用されているだけであり、本発明を限定するものではない。例示的な単語は、例または図示として役立つことを意味するために使用される。「含む(include)」、「有する(have)」などの用語が使用される限り、そのような用語は、「含む(comprise)」が請求項で移行単語として使用されるときに解釈されるような「含む(comprise)」という用語と同様の方法で包括的であることを意図している。第1および第2などの関係用語は、エンティティまたは動作間の実際のそのような関係または順序を必ずしも必要とせず、または示唆することなく、1つのエンティティまたは動作を別のものから区別するために使用され得る。
【0239】
一態様、態様、別の一態様、いくつかの態様、1つ以上の態様、一実装形態、実装形態、別の一実装形態、いくつかの実装形態、1つ以上の実装形態、一実施形態、実施形態、別の一実施形態、いくつかの実施形態、1つ以上の実施形態、一構成、構成、別の一構成、いくつかの構成、1つ以上の構成、主題技術、開示、本開示、それらの他の変形などの語句は、便宜上のものであり、そのような語句に関連する開示が主題技術に不可欠である、またはそのような開示が主題技術のすべての構成に適用されることを示唆するものではない。そのような語句に関連する開示は、すべての構成、または1つ以上の構成に適用することができる。そのような語句に関連する開示は、1つ以上の例を提供することができる。一態様またはいくつかの態様などの語句は、1つ以上の態様を指すことができ、逆もまた同様であり、これは、他の前述の語句に同様に適用される。
【0240】
一連の項目の前にある「少なくとも1つの」という語句は、項目のいずれかを分離するために「および」または「または」という用語と共に、リストの各一員ではなく、全体としてリストを変更する。「少なくとも1つの」という語句は、少なくとも1つの項目の選択を必要せず、むしろ、この語句は、項目のうちの任意の1つ、および/または項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、および/または項目のそれぞれのうちの少なくとも1つを含む意味を許容する。例として、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という語句のそれぞれは、Aのみ、Bのみ、またはCのみ、A、B、およびCの任意の組み合わせ、および/またはA、B、およびCのそれぞれの少なくとも1つを指す。
【0241】
開示されたステップ、操作、またはプロセスの特定の順序または階層は、例示的なアプローチの実例であることが理解される。特に明記しない限り、ステップ、操作、またはプロセスの特定の順序または階層は、異なる順序で実行され得ることが理解される。ステップ、操作、またはプロセスのうちのいくつかは、同時に実行することができる。添付の方法請求項は、もし存在するならば、サンプルの順序で様々なステップ、操作、またはプロセスの要素を提示し、提示された特定の順序または階層に限定されることを意味しない。これらは、連続して、直線的に、並行して、または異なる順序で実行できる。説明された命令、操作、およびシステムは、概して、単一のソフトウェア/ハードウェア製品に統合されるか、または複数のソフトウェア/ハードウェア製品にパッケージ化されることができることを理解すべきである。
【0242】
一態様では、結合されるなどの用語は、直接結合されることを指すことができる。別の一態様では、結合されるなどの用語は、間接的に結合されることを指すことができる。
【0243】
頂部、底部、前部、後部、側部、水平、垂直などの用語は、通常の重力基準系ではなく、任意の基準系を指す。したがって、そのような用語は、重力基準系で上向き、下向き、斜め、または水平に拡張することができる。
【0244】
本開示は、当業者が本明細書で説明されている様々な態様を実施できるようにするために提供されている。いくつかの事例では、主題技術の概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造および部品がブロック図の形で示されている。本開示は、主題技術の様々な例を提供し、主題技術はこれらの例に限定されない。これらの態様に対する様々な修正は、当業者には容易に明白であり、本明細書で説明される原理は、他の態様に適用することができる。
【0245】
当業者に知られている、または後に当業者に知られるようになる、本開示全体を通して説明される様々な態様の要素に対する構造的および機能的均等物はすべて、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、請求項に含まれることを意図している。さらに、本明細書に開示されているものは、そのような開示が請求項に明示的に記載されているかどうかに関係なく、公に捧げることを意図したものではない。要素が「のための手段」の語句を使用して明示的に記載されていない限り、または方法請求項の場合、要素が「のためのステップ」の語句を使用して記載されていない限り、請求項の要素は、35 U.S.C.§112の第6段落の規定の下で解釈されるべきではない。
【0246】
発明の名称、背景技術、図面の簡単な説明、要約、および図面は、これにより本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それらは請求項の範囲または意味を制限するために使用されないことを理解して提出される。また、発明を実施するための形態では、説明は例示的な例を提供し、様々な構成が、本開示を簡素化する目的で様々な実装形態に共にグループ化されていることが分かる。本開示の方法は、特許請求された主題が各請求項で明示的に列挙されているよりも多くの構成を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、請求項が反映するように、発明の主題は、単一の開示された構成または操作のすべての構成未満にある。請求項は、これにより発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、別個に請求される主題としてそれ自体で成立する。
【0247】
請求項は、本明細書に記載された態様に限定されることを意図するものではなく、請求項の言語と一致する全範囲を与えられ、すべての法的等価物を包含するものである。それにもかかわらず、いずれの請求項も、適用され得る特許法の要件を満たさない主題を包含することを意図しておらず、そのように解釈されるべきではない。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10A
図10B
【手続補正書】
【提出日】2024-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼内シャントを配備するためのシステムであって、
遠位端部分を有するハウジング、前記遠位端部分から延びる針、および前記ハウジングの外面に沿って延在する細長いスロットを含む眼内シャント挿入器と、
前記眼内シャント挿入器の前記遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品であって、前記偏向器部品は、前記眼内シャント挿入器の前記針を中に受け入れるように構成された針ガイドを有し、前記針ガイドは前記針を屈曲構成に維持する、前記偏向器部品と、
前記細長いスロットに沿って摺動可能な摺動器部品と、
付勢されたタブ及びインジケータ領域を備える位置フィードバック機構であって、前記摺動器部品の動きは、前記付勢されたタブを前記インジケータ領域に沿って摺動させ、前記眼内シャント挿入器に対する前記眼内シャントの位置に関する操作者への触覚または聴覚フィードバックを生成するようになっている、前記位置フィードバック機構と
を備える、システム。
【請求項2】
前記屈曲構成では、前記針は、約6度~約10度の間の角度で屈曲される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記眼内シャント挿入器の前記遠位端部分は割り出し構造を有し、前記偏向器部品は位置合わせ指標を有し、前記偏向器部品の前記位置合わせ指標は、前記割り出し構造と解放可能に係合して、前記眼内シャント挿入器に対する前記偏向器部品の回転配向を画定することができるようになっている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記偏向器部品は、カプラーを含み、前記針ガイドは、前記カプラーに取り付けられ、前記位置合わせ指標は、前記カプラーに沿って形成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
眼内シャントを配備するための眼内シャント挿入器装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に位置する変形可能なシャント配備機構と、
前記眼内シャントを送るための、前記ハウジング及び前記シャント配備機構に結合された変形可能な中空の針と、
前記ハウジングの遠位端部分に解放可能に取り付け可能な偏向器部品であって、前記偏向器部品は、結合本体、および前記変形可能な中空の針を屈曲構成に配置するために前記変形可能な中空の針の部分に対して配置可能である針ガイドを備える、前記偏向器部品と、
付勢されたタブおよびインジケータ領域を備える位置フィードバック機構であって、前記付勢されたタブは、前記ハウジングの外面に沿って位置する摺動器部品に結合して、前記ハウジングの外面に沿って延在する細長いスロットに沿って摺動できるようになっており、前記インジケータ領域は、前記ハウジングの外面に沿って形成され、前記摺動器部品の動きは、前記付勢されたタブを前記インジケータ領域に沿って摺動させ、前記眼内シャント挿入器に対する前記眼内シャントの位置に関する操作者への触覚または聴覚フィードバックを生成するようになっている、前記位置フィードバック機構と
を備える、眼内シャント挿入器装置。
【請求項6】
前記針ガイドは約4度~約6度の間の屈曲を含む、請求項5に記載の眼内シャント挿入器装置。
【請求項7】
前記ハウジングは割り出し構造を備え、前記偏向器部品は位置合わせ指標を備え、
前記偏向器部品の前記位置合わせ指標は、前記ハウジングの前記割り出し構造と解放可能に係合して、前記眼内シャント挿入器装置に対する前記偏向器部品の
回転配向を画定する、請求項5に記載の眼内シャント挿入器装置。
【請求項8】
眼内シャント挿入器を操作する方法であって、
眼内シャントを配備するための挿入器装置を提供するステップであって、該挿入器装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に位置するシャント配備機構と、前記眼内シャントを送るための前記ハウジング及び前記シャント配備機構に結合された変形可能な中空の針とを備える、前記挿入器装置を提供するステップと、
偏向器部品の針ガイドに前記変形可能な中空の針を挿入して、前記変形可能な中空の針を屈曲構成に位置させる、前記変形可能な中空の針を挿入するステップと、
前記ハウジングの外面に沿って延在する細長いスロットに沿って摺動器部品を移動させるステップであって、前記摺動器部品の動きは、位置フィードバック機構の付勢されたタブをインジケータ領域に沿って摺動させ、前記挿入器装置に対する前記眼内シャントの位置に関する操作者への触覚または聴覚フィードバックを生成する、前記摺動器部品を移動させるステップと
を含む、方法。
【請求項9】
前記変形可能な中空の針を挿入するステップは、前記変形可能な中空の針を、屈曲構成において約0度~約15度の角度に曲がらせるステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
割り出し機構により、前記挿入器装置の遠位端に偏向器部品を位置合わせするステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記位置合わせするステップは、前記偏向器部品を前記ハウジングに対して回転して位置合わせするステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記回転して位置合わせするステップは、複数の回転位置から、割り出しされた回転位置を選択するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの外面の少なくとも1つの不連続部を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの外面の少なくとも1つの隆起部を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの外面の複数の隆起部を含み、前記複数の隆起部の各々は、眼内シャントの配備位置に対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記複数の隆起部の各々は、前記眼内シャント挿入器の配備機構の駆動部品の回転位置に対応する位置に、前記ハウジングに沿って配置される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの外面の少なくとも1つの不連続部を含む、請求項5に記載の眼内シャント挿入器装置。
【請求項18】
前記インジケータ領域は、前記ハウジングの外面の少なくとも1つの隆起部を含む、請求項5に記載の眼内シャント挿入器装置。
【請求項19】
前記インジケータ領域は、第1の複数の不連続部からなる群、および第2の複数の不連続部からなる群を含み、前記第2の複数の不連続部からなる群は前記第1の複数の不連続部からなる群から隔離しており、前記不連続部は前記ハウジングの外面に形成される、請求項5に記載の眼内シャント挿入器装置。
【請求項20】
前記インジケータ領域は、第1の複数の不連続部からなる群、および第2の複数の不連続部からなる群を含み、前記第2の複数の不連続部からなる群は前記第1の複数の不連続部からなる群から隔離しており、前記不連続部は前記ハウジングの外面に形成される、請求項8に記載の方法。