(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038488
(43)【公開日】2024-03-19
(54)【発明の名称】汎用マルチアームロボット外科用システム
(51)【国際特許分類】
A61B 34/30 20160101AFI20240312BHJP
A61B 34/10 20160101ALI20240312BHJP
【FI】
A61B34/30
A61B34/10
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024009920
(22)【出願日】2024-01-26
(62)【分割の表示】P 2021514567の分割
【原出願日】2019-10-15
(31)【優先権主張番号】62/745,497
(32)【優先日】2018-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】504464047
【氏名又は名称】メイザー ロボティックス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ゼハヴィ,エリヤフ
(72)【発明者】
【氏名】ショーハム,モシェ
(72)【発明者】
【氏名】ウシュピージーン,ヨナタン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ロボット外科的処置を伴う患者の撮像の調整を含むシステムに関する。
【解決手段】互いに対して既知の座標系を有する少なくとも2つのロボットアームを備え、アームのうちの一方が、X線ソースを担持し、他方が、撮像検出器プレートを担持する、ロボット外科用システム。アームは、対象の関心領域に画像が生成されることを可能にするように配設されている。アームの1つは、追加的または代替的に、ツールの姿勢が、X線ソースおよび検出器によって生成された画像の姿勢と同じ座標系で既知である、外科用ツールまたはツールホルダを担持する。結果として、かかるX線画像で計画されたいかなる外科的処置もツールの位置が参照の画像フレームで既知であるので、ツールによって高精度で実行することができる。これは、外科医が、外部位置合わせ処置を必要とせずに、リアルタイム画像においてツールを正確に配置することを可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット外科用システムであって、
撮像器ソースを担持するように構成されている第1のロボットアームと、
前記第1のロボットアームに対して既知の位置に装着され、撮像器検出要素を担持するように構成されており、対象が前記2つのアームの間に位置付けされたときに、前記対象の関心領域の画像が生成され得るように装着されている、第2のロボットアームと、
前記ロボットアームの座標系を相互に関連付けるように構成されているコントローラと、を備え、
前記ロボットアームのうちの1つが、外科用ツールまたは外科用ツールホルダを担持するようにさらに構成されており、その結果、前記外科用ツールまたはツールホルダの前記姿勢が、前記対象の前記生成された画像に対して既知である、システム。
【請求項2】
前記外科用ツールまたはツールホルダが、前記ソースまたは検出要素に加えて、前記第1または第2のロボットアームのうちの1つに担持されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記外科用ツールまたは前記ツールホルダが、前記ソースまたは検出要素の代わりに、前記第1または第2のロボットアームのうちの1つに担持されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
外科用ツールまたは外科用ツールホルダを担持するように構成されている前記ロボットアームが、前記第2のロボットアームである、請求項1および2のいずれかに記載のシステム。
【請求項5】
前記第2のロボットアームが、前記外科用ツールまたはツールホルダと、既知の空間的関係における前記検出要素との両方を、同時に担持するように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2のロボットアームが、前記外科用ツールまたはツールホルダに、または前記検出要素に取り付けられるように適合されている取り付け要素を備え、前記取り付け要素が、前記外科用ツールまたはツールホルダと前記検出要素との間の空間的関係が、正確に既知である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ツールまたはツールホルダと、前記ロボットアームのうちの少なくとも1つとの間の前記既知の関係が、ユーザによって決定された、前記第1および第2のロボットアームの使用よって取得された画像上の位置への前記外科用ツールの自律誘導を可能にするように構成されている、請求項1~6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
座標系が前記第1および第2のロボットアームの座標系と相互に関連し、追加の外科的要素を保持するように適合されている第3のロボットアームをさらに備える、請求項1~7のいずれかに記載のシステム。
【請求項9】
前記撮像器が、X線撮像器または超音波撮像器のいずれかである、請求項1~8のいずれかに記載のシステム。
【請求項10】
ロボット外科用システムであって、
少なくとも第1、第2、および第3のロボットアームを備え、前記ロボットアームが、それらの座標系が互いに対して既知であるように相互に装着され、少なくとも前記第1および前記第2のロボットアームが、対象が位置付けられる支持要素の反対側に配設され
、前記対象の解剖学的構造の一部の画像が生成され得るように、それぞれ撮像器ソースおよび撮像器検出要素を担持するように構成されており、
前記第3のロボットアームが、前記第1および第2のロボットアームによって生成された画像に対して前記外科用ツールまたはツールホルダの前記姿勢が既知であるように、外科用ツールホルダまたはツールを担持するように構成されている、ロボット外科用システム。
【請求項11】
前記撮像器が、X線撮像器または超音波撮像器のいずれかである、請求項10に記載のロボット外科用システム。
【請求項12】
対象の領域に対して外科的処置を実行する方法であって、
第1のロボットアームに担持されたソースの手段、および第2のロボットアームに担持された検出器要素によって、前記対象の前記領域を含む少なくとも1つの画像を生成することであって、前記第1および第2のロボットアームが、共通して関連する座標系を有する、少なくとも1つの画像を生成することと、
前記処置を実行するために必要な軌道を、少なくとも1つの画像でリアルタイムにおいて決定することと、
前記少なくとも1つの画像上で前記決定された軌道を確保するように、前記ツールを担持する前記ロボットアームの整合の後、前記処置を実施する前記第1のロボットアームまたは前記第2のロボットアームまたは第3のロボットアームのうちの1つに担持された外科用ツールを使用することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記外科用ツールが前記第1または第2のロボットアームのうちの1つに担持されている場合、それが、前記撮像器ソースまたは検出器要素に加えて担持されるか、または前記撮像器ソースまたは検出器要素の代わりに担持されている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記外科用ツールが前記第3のロボットアームに担持されている場合、前記処置を実行するために必要な前記軌道が、前記第1および第2のロボットアームの座標系に前記共通して関連する前記第3のロボットアームの座標系によって保証される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記処置が、前記ツールの座標系と共通の座標系を有する撮像システムを使用して生成された少なくとも1つの画像における前記ツール軌道の術中整合を使用して実行される、請求項12~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
対象の領域に対して外科的処置を実行する方法であって、
前記対象の前記領域を含む術前3次元画像セットを生成することと、
前記外科的処置を実行する外科用ツールのための軌道を、3次元画像セットの上に、術前に計画することと、
前記3次元画像セットを、第1のロボットアームに担持された撮像器ソース、および第2のロボットアームに担持された撮像器検出器要素によって生成された少なくとも1つの術中2次元画像と位置合わせすることであって、前記第1および第2のロボットアームが、共通して既知の座標系を有する、前記3次元画像セットを位置合わせすることと、を含み、
前記外科用ツールは、前記ツールを担持する前記ロボットアームの操作が、前記術前に計画された軌道を、リアルタイムで実施するように、前記第2のロボットアームまたは前記第1および第2のロボットアームの座標系と相互に関連する座標系を有する第3のロボットアームのいずれかに担持されている、方法。
【請求項17】
前記外科用ツールが、前記撮像器検出器要素に加えて、または前記撮像器検出器要素の
代わりに、前記第2のロボットアームに担持されている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ロボット外科用システムであって、
少なくとも第1、第2、および第3のロボットアームを備え、前記ロボットアームが、前記ロボットアームの前記座標系が互いに対して既知であるように相互に装着されており、
少なくとも前記第1および前記第2のロボットアームが、対象が位置付けられる、支持要素の反対側に配設され、前記対象の解剖学的構造の一部の画像が生成され得るように、それぞれ、撮像器ソースおよび撮像器検出要素を担持するように構成され、
前記第3のロボットアームが、第1の外科用ツールを担持するように適合され、
前記第2のロボットアームが、前記第1および第2の外科用ツールを使用して外科的処置が実行され得るように、第2の外科用ツールを担持するようにさらに構成され、
前記第1および第2の外科用ツールの前記姿勢が、前記第1および第2のロボットアームを使用して生成された前記対象の画像の前記座標系に対して既知である、ロボット外科用システム。
【請求項19】
ロボット外科用システムであって、
少なくとも第1および第2のロボットアームを備え、前記ロボットアームが、それらの座標系が互いに対して既知であるように相互に既知の位置に装着され、対象が位置付けられる支持要素の反対側に配設され、前記対象の解剖学的構造の一部を画定する画像が生成され得るように、前記第1のロボットアームが、撮像器ソースを担持するように構成され、前記第2のロボットアームが、撮像器検出要素を担持するように構成されており、
前記ロボットアームのうちの1つは、前記外科用ツールまたはツールホルダの前記姿勢が、前記対象の生成された前記画像に対して既知であるように、外科用ツールまたはツールホルダを担持するようにさらに構成されている、ロボット外科用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット手術の分野、特に、ロボット外科的処置を伴う患者の撮像の調整を含むシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
外科的処置の実行における外科用ツールの正確な位置決めまたは作業を可能にする、多くの外科的ロボットシステムが存在する。かかるシステムの主要な問題の1つは、外科用ツールの位置および配向、すなわち姿勢を、術前手術計画、または手術中に撮影された術中画像と関連付ける能力である。外科用ツールの姿勢を術前手術計画と関連付けることは、通常、術前画像、およびロボット誘導ツールの実際の術中位置に示されているように、手術計画に従って手術することが望まれる特徴と、手術台上の患者との間で、位置合わせ処置を使用することによって解決される問題である。術前画像は通常、CTまたはMRI画像セットなどの、3次元画像であるが、術中手術状況は、概して、Cアーム撮像システムを使用して取得された透視画像を使用することによって取得される。
【0003】
さらに、部材の一端にX線ソース、および部材の他端にX線コレクタまたは検出器プレートのある、患者に外接する剛性の支持部材を有する、歴史的に従来のCアームシステムが、ロボットで整合された要素を有する「仮想Cアーム」に取って代わられている、いくつかのシステムが存在する。かかるシステムにおいて、X線ソースおよび検出器要素は、それらが患者の両側に配置され得るように、ロボットで作動する別個のアームの端に担持されている。X線透視画像の正確な姿勢は、それぞれソースおよび撮像要素を担持するアームのロボット制御の手段によって選択することができる。かかるシステムは、GE Medical Systems GlobalTechnologyに譲渡されたM.Crainらの「X-Ray Positioner with Side-Mounted Independently Articulated Arms」についてUS6,582,121に、また、GE MedicalSystemsに譲渡されたM.Crainの「Automatically Reconfigurable X-Ray Positioner」についてUS6,644,852に説明されている。Siemens AGに譲渡されたM.Maschkeの「Biplane X-Ray Imaging System」についてUS8,611,495において、異なる平面におけるCアームに配設された2つの記録ユニットを有する撮像システムが説明されている。この特許はまた、ロボットアームなどの保持要素上に個別に配設された各X線管アセンブリおよびX線検出器を有する可能性に言及している。別個のロボットアームに装着されたX線ソースおよびX線検出器パネルを使用する同様のシステムはまた、Picker Internationalに譲渡された、D.Negrelliの「Virtual C-Arm Robotic Positioning System for Use in
Radiographic Imaging Equipment」についてUS6,200,024に示されている。Siemens HealthcareGmbHによって出願された、M.Horningによるドイツ特許出願10 2015 217059(A1)号はまた、別個に制御された支持アーム上のX線エミッターおよびX線受信機を有するX線システムを説明する。Kuka Roboter GmbHに譲渡された、M.Mullerの米国公開特許出願公開第2011/0069818号はまた、別個のロボットアームにソースおよび受信機のあるX線システムを説明する。Siemens AGに譲渡された「Radiography Device」についての、R.BetzらのUS6,435,715はまた、仮想Cアーム配置を生成するように、異なるロボットアームに装着されたX線ソースおよびX線受信機を有するシステムを説明する。ロボット制御は、画像を獲得する目的のために、X線ソースが常にX線受信機の反対側に配向され
ることを確保する。患者の位置は、ロボット制御システムに接続された外部カメラシステムを使用したマーカーの画像分析によって、ロボット座標系に関連付けられ得る。
【0004】
フロリダ大学研究財団に譲渡されたS.A.Banksらへの「Imaging Platform to Provide Integrated Navigation Capabilities for Surgical Guidance」についてのUS8,781,630は、上で前述したシステムのように、一方が画像ソースを保持し、他方が画像センサを保持している、2つのロボットアームシステムを含むシステムを説明する。第3のロボットアームシステムは、外科医が誘導するツールホルダとして含まれ得る。ツールは、触覚制御および任意選択でフォースフィードバックを使用して、外科医によって手動で誘導される。画像ソースロボットアームおよびツールホルダロボットアームの空間姿勢は、画像ソースアームおよびツール保持アームにローカライズマーカーを配置することができる、電磁または光学トラッカーを使用して、画像ソースアームおよびツール保持アームのX線キャリブレーションターゲット、またはトラッキングシステムを使用することによって互いに関連付けることができる。ツールチップは、タッチデバイスを使用してナビゲーション参照フレームと位置合わせされ得る。
【0005】
しかしながら、上で説明されるシステムは、主に撮像機能、またはシステムがロボット制御された従来のCアーム撮像機能を模倣する、触覚システムに限定されている。
【0006】
このセクションにおいて、および本明細書の他のセクションにおいて言及されている各刊行物の開示は、各々がその全体において、参照によって本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0007】
従来技術のシステムおよび方法の少なくともいくつかの欠点を克服する、より包括的なロボット制御仮想Cアームシステムの必要性が存在する。最新のロボット誘導手術は、現在の手術計画の実行に、いずれかの画像機能を自動的に関連付ける機能が必要である。本開示は、ロボット誘導ツールが撮像システムで生成された画像(複数可)に関連付けられることを可能にする、撮像システムと組み合わせて、ロボット誘導手術を実行するための新しい例示的なシステムを説明する。このシステムは、ロボット制御の仮想Cアームに基づいており、仮想Cアームを使用して生成された術中画像を使用して外科用ツールを自律的に誘導できるように、外科用ツールの参照フレームに関連する参照フレームを有する。かかるシステムは、位置合わせ、ナビゲーション、または追跡を使用して手術計画を実行するための外科用ツールを画定するロボットシステムよりも、より用途の広い機能およびより高い精度を有する。
【0008】
システムは、手術中に成し遂げるこれらの新しい機能を可能にするように、少なくとも2つのロボットアームの2倍の組み合わせに基づいている。ロボットアームは、共通の基部に装着され、この用語は、すべてのアームが単一の基部に装着されているか、または代替的に、少なくともいくつかのアームが別個の基部に装着されており、それらの基部の相互の空間位置が互いに既知である。「共通基部」という用語も、このように主張される。共通基部のこの特徴により、各ロボットアームが動作する座標系は、システムにおける他のすべてのロボットアームの座標系に一意に関連付けることができる。この機能は、すべてのアームが協調して機能することを可能にするようにするので重要である。
【0009】
第1の対のアームが提供され、一方のアームは、撮像システムソースを保持し、他方のアームは、手術領域の画像自体を生成するためのコレクタまたは検出器要素を保持する。アームは、空間における絶対的な位置および配向、および互いに相対的な位置が常にわかるように、ロボットで誘導される。その結果、それらは、それらに発行されたロボット制御コマンドに従って、任意のソースセンサ位置を採用することができる。かかる撮像シス
テムの参照フレームは、すべてのロボットアームの共通基部に対して、したがって、共通基部に装着された他のロボットアームの参照フレームに対しても既知である。ロボットアームは、ロボット外科用一式の不可欠な部分であるため、手術室内の貴重なスペースを占有し、それを操作する医療技術者および整合時間を必要とする、別個のCアーム撮像器は必要ない。撮像システムは、X線撮像器、超音波撮像器、またはシステムの別個のロボットアームに装着するための別個のソースおよび検出要素を有する任意の他のタイプの撮像システムを含む、任意の好適なタイプのものであることができる。しかしながら、最も一般的に使用されるかかる撮像システムは、通常のCアームシステムで使用されるX線システムであるため、本明細書の開示は、撮像システムおよびその作業を説明するためにX線の例を使用するが、システムおよび方法は、X線撮像に限定されることを意図していないことが強調されなければならない。
【0010】
しかしながら、現在のシステムは、以前に提案された仮想Cアームシステムとは異なり、この用語は、X線ソースおよびX線検出デバイスが相互に関連する制御されたロボットアームに装着されている、撮像システムを表すように使用されており、外科用ツールは、X線撮像システムの座標系にその座標系が既知であるロボットアームによって位置付けられ、その作業も任意選択で制御される。これを達成するための1つの方法は、外科用ツールを担持し、位置付け、または作動させるように、第3のロボットアームを使用することである。第3のアームは、外科用メス、外科用ドリル、誘導チューブ、開創器、または他の外科用ツールを装備することができ、その後、患者に対してロボット制御の外科的処置を実行することができる、アクティブロボットアームでさえあり得る。このシステムにおけるアクティブロボットアームの使用は、ツールを担持する第3のロボットアームの座標系が撮像ステージの座標系の制御システムに知られ、すべてのアームの座標系が互いに相互に関連しているため、外科用ツールの姿勢が透視撮像データに対して高精度で知られているため、有利である。したがって、外科用ツールの位置は、撮像ステージの整合において使用されたものと同じロボット制御で達成され、システムによって取得された透視画像上の既知である位置に誘導され得る。
【0011】
かかるシステムの第2の、概してより単純な実装態様によれば、外科用ツールホルダは、外科用ツールの姿勢がX線検出プレートに対して高精度で既知であるように、撮像構成要素の1つと同じロボットアーム、好ましくは、X線ソースよりも実質的に軽いので、検出プレートに装着される。ツールは、ツールと検出プレートとの比較姿勢が既知であり、固定されるように、検出プレートとして同じロボットアームに取り付けられた、ホルダ上に最も有利に装着され得る。これは、ツールと他のロボットで移動する撮像要素との間の位置の最適な精度を提供する。代替的に、検出プレートは、工作機械の工具交換器が作動するのとほぼ同じ方法で、ツールを検出プレートの代わりにアームに装着され得るように、ロボットアームへの正確な取り外し可能な取り付け固定具、および同様の取り外し可能な取り付け固定具のあるツールホルダが提供され得る。これらの2つの実装態様のいずれにおいても、外科用ツールは、画像が取得されたものとして、同じ参照フレームにおいて外科手術を実行する。1対のロボットアームの撮像を使用して必要なイメージングが実行されると、前の段落で述べたものと同じ利点で、外科用ツールが患者に手術行為を実行することができるように、検出プレートを取り外され、ツールアセンブリがその場所に装着され得る。これらの実装態様は両方とも、ツール位置が撮像システムの座標に直接関係しない、ツール挿入姿勢を画定する術前画像を使用する位置合わせ処置のタイプよりも改善されたツール位置精度が提供される。
【0012】
2つのロボット制御アームのみを使用するかかる配置において、第3のロボットアームはまた、1対のアームの撮像の現在「空の」アームによって実行される外科手術処置と併せて、収縮または保持動作などの、別の関連する外科動作を実行するように、使用され得る。
【0013】
ロボット制御されたアームを使用して術中に取得された透視画像のみを使用して、システムがツールを整合させることができることによる、1つの例示的な処置は、以下のとおりであり得る。
(i)2つ以上のX線画像は、2つの撮像ロボットアームによって生成され、それによって3次元画像セットを取得する。
【0014】
(ii)次に、手術計画は、術中透視画像上で外科医によってリアルタイムに直接生成され、計画の3次元特性は、2つの非同一平面上の撮像平面、最も便利な場合は、2つの垂直な撮像平面上で計画を生成することによって達成される。
【0015】
(iii)追加の任意選択のステップとして、および非限定的な例としてドリル処置の場合を使用して、次に、検出器を担持するロボットアームは、外科医によって決定されたドリル軌道に対して概して垂直になるように制御可能に動かされ得、検証のためにさらに2D画像が撮影され、ドリルの軌道が禁止された領域に侵入しないことを確保する。
【0016】
(iv)最後に、検出器に隣接して接続されたドリルガイドまたはドリルを有する、または検出器の代わりに挿入される交換可能なツールホルダを有している、検出器を担持するロボットアームは、自動的に移動し、ドリルガイドまたはドリルを計画された掘削軌道に沿って指すように整合する。
【0017】
上で説明される処置において、ツールまたはそのガイドを正しい軌道に沿って整合するように、2次元透視画像のみを使用し、術前計画がないため、位置合わせの必要は全くなく、「計画」は、透視画像における対象の解剖学的構造の直視に基づいている。現在の位置合わせ手法は、精度が高いが、このステップが不要になるため、かかる位置合わせ処置で発生し得る潜在的な不正確さがなくなる。
【0018】
本開示の撮像ロボットを使用することの別の利点は、機械ビジョンおよび機械学習モードで画像から正しい軌道を計算するアルゴリズムに従って、正しい軌道を自動的に検出する能力である。かかる処置において、ロボットは、1つ以上のX線画像を撮影し、このアルゴリズムに基づいて、検出器を関心領域の予想される真っ直ぐなビューに移動し、外科的行為を適用する外科医によって承認された画像に収束するまで、連続画像を撮影する。
【0019】
上で説明されるシステムのさらなる実装態様によれば、基準マーカーまたは解剖学的詳細のいずれかを示す、術前3次元画像データからの入力は、術前3次元画像データに基づいて作成された術前手術計画を、1対のロボットアームの撮像に装着されたX線透視撮像器から取得されたリアルタイム透視画像と位置合わせするために、使用こともできる。かかる位置合わせは、外科用ツールの動作および術前計画に対するその精度を監視することを可能にする。したがって、この処置は、CTまたはMRI画像セットなどの、高解像度の術前3次元画像を、ロボットアームの1つに保持されているツールの姿勢を画定するための基礎として使用される。この処置は、システムが、リアルタイムの術中撮像および高解像度の術前3次元画像の両方の利点を伴って外科的処置を実行することを可能にする。透視画像の組み合わせを使用して術中画像を使用する場合、本開示で以前に説明された術中の外科的計画方法の使用よりも利便性が低く、潜在的に精度がいくらか低下するが、術前の高解像度画像に基づく計画のこの使用は、軟組織しかない場合、または関心領域に不透明な骨構造が優勢な場合など、関心領域が高品質の透視画像の提供を可能にしない特徴を含む場合に、有利であり得る。
【0020】
したがって、本開示に説明されるデバイスの例示的な実装態様に従って、ロボット外科用システムであって、
(i)撮像器ソースを担持するように構成されている第1のロボットアームと、
(ii)第1のロボットアームに対して既知の位置に装着され、撮像器検出要素を担持するように構成されており、対象が2つのアームの間に位置付けされたときに、対象の関心領域の画像が生成され得るように装着されている、第2のロボットアームと、
(iii)ロボットアームの座標系を相互に関連付けるように構成されているコントローラと、を備え、
ロボットアームのうちの1つが、外科用ツールまたは外科用ツールホルダを担持するようにさらに構成されており、その結果、外科用ツールまたはツールホルダの姿勢が、対象の生成された画像に対して既知である、ロボット外科用システムのためのシステムが提供される。
【0021】
かかるシステムにおいて、外科用ツールまたはツールホルダが、ソースまたは検出要素に加えて、第1または第2のロボットアームのうちの1つに担持され得るか、または外科用ツールまたはツールホルダが、ソースまたは検出要素の代わりに、第1または第2のロボットアームのうちの1つに担持され得る。
【0022】
さらに、かかるシステムにおいて、外科用ツールまたは外科用ツールホルダを担持するように構成されているロボットアームが、第2のロボットアームであり得る。この第2のロボットアームは、外科用ツールまたはツールホルダと、既知の空間的関係における検出要素との両方を、同時に担持するように適合され得る。追加的に、第2のロボットアームは、外科用ツールまたはツールホルダに、または検出要素に取り付けられるように適合されている取り付け要素を備え得、取り付け要素が、外科用ツールまたはツールホルダと検出要素との間の空間的関係が正確に既知である。
【0023】
上で説明されるシステムのいずれにおいても、ツールまたはツールホルダと、ロボットアームのうちの少なくとも1つとの間の既知の関係は、ユーザによって決定された、第1および第2のロボットアームの使用よって取得された画像上の位置への外科用ツールの自律誘導を可能にするように構成され得る。
【0024】
さらに、上で説明されるシステムのいずれも、座標系が第1および第2のロボットアームの座標系と相互に関連し、追加の外科的要素を保持するように適合されている第3のロボットアームをさらに備え得る。
【0025】
上で説明されるすべてのシステムにおいて、撮像器は、X線撮像器または超音波撮像器のいずれかであり得る。
【0026】
本開示のロボット外科用システムの他の実装態様によれば、システムであって、少なくとも第1、第2および第3のロボットアームを備え、ロボットアームが、それらの座標系が互いに対して既知であるように相互に装着され、少なくとも第1および第2のロボットアームが、対象が位置付けられる支持要素の反対側に配設され得、対象の解剖学的構造の一部の画像が生成され得るように、それぞれ撮像器ソースおよび撮像器検出要素を担持するように構成され得、
第3のロボットアームが、第1および第2のロボットアームによって生成された画像に対して外科用ツールまたはツールホルダの姿勢が既知であるように、外科用ツールホルダまたはツールを担持するように構成され得る、システムが提供される。かかるシステムにおいて、撮像器は、X線撮像器または超音波撮像器のいずれかであり得る。
【0027】
さらに別の実装態様によれば、対象の領域に対して外科的処置を実行する方法であって、
(i)第1のロボットアームに担持されたソースの手段、および第2のロボットアーム
に担持された検出器要素によって、対象の領域を含む少なくとも1つの画像を生成することであって、第1および第2のロボットアームが、共通して関連する座標系を有する、少なくとも1つの画像を生成することと、
(ii)処置を実行するために必要な軌道を、少なくとも1つの画像でリアルタイムにおいて決定することと、
(iii)少なくとも1つの画像上で決定された軌道を確保するように、ツールを担持するロボットアームの整合の後、処置を実施する第1のロボットアームまたは第2のロボットアームまたは第3のロボットアームのうちの1つに担持された外科用ツールを使用することと、を含む、方法が提供される。
【0028】
かかる方法において、外科用ツールが第1または第2のロボットアームのうちの1つに担持されている場合、それが、撮像器ソースまたは検出器要素に加えて担持され得るか、または撮像器ソースまたは検出器要素の代わりに担持され得る。追加的に、それが第3のロボットアームに担持されている場合、を実行するために必要な軌道が、第1および第2のロボットアームの座標系に共通して関連する第3のロボットアームの座標系によって保証される。これらの方法のいずれにおいても、処置は、ツールの座標系と共通の座標系を有する撮像システムを使用して生成された少なくとも1つの画像におけるツール軌道の術中整合を使用して実行され得る。
【0029】
対象の領域に対して外科的処置を実行する方法であって、
(i)対象の領域を含む術前3次元画像セットを生成することと、
(ii)外科的処置を実行する外科用ツールのための軌道を、3次元画像セットの上に、術前に計画することと、
(iii)3次元画像セットを、第1のロボットアームに担持された撮像器ソース、および第2のロボットアームに担持された撮像器検出器要素によって生成された少なくとも1つの術中2次元画像と位置合わせすることであって、第1および第2のロボットアームが、共通して既知の座標系を有する、3次元画像セットを位置合わせすることと、を含み、
外科用ツールは、ツールを担持するロボットアームの操作が、術前に計画された軌道を、リアルタイムで実施するように、第2のロボットアームまたは第1および第2のロボットアームの座標系と相互に関連する座標系を有する第3のロボットアームのいずれかに担持され得る、方法がさらに提供される。かかる方法において、外科用ツールは、撮像器検出器要素に加えて、または撮像器検出器要素の代わりに、第2のロボットアームに担持され得る。
【0030】
本システムのさらに別の例示的な実装態様によれば、ロボット外科用システムであって、
少なくとも第1、第2および第3のロボットアームを備え、ロボットアームが、ロボットアームの座標系が互いに対して既知であるように相互に装着されており、
少なくとも第1および第2のロボットアームが、対象が位置付けられ得、支持要素の反対側に配設され、対象の解剖学的構造の一部の画像が生成され得るように、それぞれ、撮像器ソースおよび撮像器検出要素を担持するように構成され、
第3のロボットアームが、第1の外科用ツールを担持するように適合され、
第2のロボットアームが、第1および第2の外科用ツールを使用して外科的処置が実行され得るように、第2の外科用ツールを担持するようにさらに構成され、
第1および第2の外科用ツールの姿勢が、第1および第2のロボットアームを使用して生成された対象の画像の座標系に対して既知である、ロボット外科用システムが提供される。
【0031】
最後に、本開示のシステムのさらに別の実装態様によれば、ロボット外科用システムで
あって、
少なくとも第1および第2のロボットアームを備え、ロボットアームが、それらの座標系が互いに対して既知であるように相互に既知の位置に装着され、対象が位置付けられる支持要素の反対側に配設され、対象の解剖学的構造の一部を画定する画像が生成され得るように、第1のロボットアームが、撮像器ソースを担持するように構成され、第2のロボットアームが、撮像器検出要素を担持するように構成されており、
ロボットアームのうちの1つは、外科用ツールまたはツールホルダの姿勢が、対象の生成された画像に対して既知であるように、外科用ツールまたはツールホルダを担持するようにさらに構成され得る、ロボット外科用システムが提案されている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明は、以下の図面と併せて、以下の詳細な説明からより完全に理解および認識されるであろう。
【
図1】本開示に説明されているロボット外科用システムを示しており、3つのロボットによって作動され、調整されたアームを示す。
【
図2】2つのロボットアームのみが使用される、
図1のシステムの代替的な実装態様を示す。
【
図3】
図2の代替的な実装態様を示しており、この実装において、ツールまたはツールホルダとX線検出器プレートの両方が同じロボットアームに一緒に保持され、それらを接続する既知の機械的配置によって、それらの相互位置がロボット制御システムに認識される。
【
図4】メモリユニットのあるシステムコントローラの構造の一例を示しており、ロボット撮像アームとツール保持アームの関係を使用して、ツールに必要な機能を実行するように指示する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
ここで、
図1を参照すると、3つのロボットで作動するアーム12、13、14を組み込んだ、本開示に説明されるようなロボット外科用システムを概略的に示す。
図1において示されるシステムのアームは、それらが単一の共通基部103であると見なすことができるように、それらの相互位置が既知である別個の基部10、11、101に装着されている。ロボットアームの基部への取り付け部の位置が既知であり、各アームの姿勢を互いに相互に関連付けることができるという条件で、他の任意の基部配置も考慮され得る。典型的には、手術台102の上面で動作するアーム13、14は、上部コンソールに装着され得る。アームは、コントローラ104によって制御され、コントローラ104は、3つのアームの参照のフレームを位置合わせまたは調整し、基部104を介して各アームおよびその制御モーターおよび位置エンコーダに接続され得る。患者18は、ベッドまたは手術台102上に横たわって示されているが、システムは、好適に適合および整合されている場合、立っている患者、または他の任意の所望の位置の特許と共に使用され得る。1対のアーム12、13は、患者の上下に整合して示され、アーム12の一方はX線ソース15を担持し、他方のアーム13は画像検出器プレート16を担持する。これらの2つのアーム12、13の関節を制御することによって、X線ソースおよび検出器プレートは、手術領域の所望の特徴の透視画像を生成するように、患者の解剖学的構造に対して任意の好適な角度に整合され得る。かかる透視画像が2つ以上生成される場合、外科用ロボット一式の制御システムは、手術部位の3次元画像データを提供することができ、患者の関心のある手術領域の3次元のリアルタイム位置を決定するように、使用され得る。代替的に、かかる3次元情報は、手術計画が決定された任意の術前3次元画像と位置合わせおよび比較され得るが、ただし、ある種の基準位置特徴が術前画像において使用されていることを条件とする。
【0034】
第3のロボットアーム14は、外科用ツール17または外科用ツールホルダを担持する
ことができ、この第3のロボットアーム14の参照のフレームは、第1および第2のアーム12、13のこれらに対して既知であるため、外科用ツールの位置および配向は、第1のアーム12および第2のアーム13に配置された撮像器で生成された透視画像の座標系に関連して既知である。結果として、手術中の外科用ツール17の相対的な位置および進行は、さらなる外部位置合わせを必要とせずに、患者の手術部位の透視画像に直接関連付けられ得る。
【0035】
代替的な動作モードによれば、患者の手術部位の特徴を画定するように透視画像が生成されると、X線撮像装置の少なくとも1つの要素は、その支持ロボットアームから取り外され得、好ましくは、ロボットアーム13からの検出器プレート16は、それがより軽い要素であり、そのロボットアーム13は、以前に生成されたX線画像に対してその姿勢が既知である外科用ツールまたはツールホルダを自由に装備され、ツールが既知の位置および角度でロボットアーム13に取り付けられているため、その位置はX線画像軸に対して既知である。したがって、ロボットアーム13のロボット制御システムを使用するツールの整合および進行は、位置合わせ変換を必要とせずに、以前に取得された透視画像に直接関連付けられ得る。その後、第3のロボットアーム14は、ツールホルダまたはツールを保持する必要がなくなったので、患者の組織の収縮または保持などの追加の外科的タスクを実行するために使用され得る。
【0036】
ここで、
図2を参照すると、本開示のシステムのこの代替的な実装態様を示しており、2つのロボットアームのみが使用され、第1のロボットアーム12は、X線ソース15を担持し、第2のロボットアーム13は、アダプターマウント19が装備されており、これは、マッチングアダプター20を介してX線センサプレート16に、またはアダプター21を介してツールまたはツールホルダ17に接続することができ、アダプターは、X線センサプレートとツールまたはツールホルダの相対位置が、高レベルの精度で既知である。この実装態様において、ロボット制御システム104は、ロボットアーム12、13の両方の動きを制御する。各ロボットアームは、外科手術中に使用するための少なくとも1つの外科用ツールまたは他のアイテムを保持するように適合されている。ロボットアーム13は、天井または部屋内の別の不動の支持要素、または制御キャビネットに同様にうまく取り付けられ得る、基部10を有する。第2のロボットアーム12もまた、不動の支持要素11に取り付けられて示されている。コントローラ104は、各ロボットアームの動きを操作して、各アームによって保持および担持される外科用ツールまたは他のアイテムの位置が互いに対して正確にわかるようにすることができる。
【0037】
ここで、
図3を参照すると、
図2の代替的な実装態様を示しており、ツールまたはツールホルダ17およびX線検出器プレート16は、両方ともロボットアーム13に保持され、それらの相互位置が、それらを接続する既知の機械的配置のおかげで、ロボット制御システムに既知である。したがって、検出プレート16上に生成された患者の撮像されたビューに対するツール17の位置は、正確に既知である。この実装態様は、検出器プレートをツールホルダと交換する必要がなくなる。
【0038】
上記の実装態様のいずれかにおいて、X線画像の画像処理は、患者の位置、または手術される患者の解剖学的特徴、および画像参照フレームとツール参照フレームとの既知の関係を定義するように、使用され得、患者または手術される患者の解剖学的特徴に対するツールの正確な位置決めを可能にする。かかるシステムは、画像を生成するために使用される参照のフレームが、ツールが装着されている参照のフレームに空間的および角度的に関連していることができるため、他の整合を必要とせずに、システム自体によって取得されたX線画像上で既知の位置に外科用ツールを自律的に誘導するように構成され得る。
【0039】
ここで、システムの機能を可能にする、制御システム104の1つの可能な構造を概略
的に示す、
図4を参照する。コントローラおよびシステム機能は、ロボットアーム座標関係44を含む、メモリユニット41、およびロボットアーム45の作業のための命令を使用する。
【0040】
プロセッサ46は、入出力および計算を含む、コントローラ作業全体を制御する。入出力ユニットは、ユーザインターフェース43、ロボットアーム駆動インターフェース47、ロボットアーム位置センサインターフェース48、およびネットワークインターフェース49を含む。
【0041】
本発明は、本明細書において上で具体的に図示および説明されたものによって限定されないことが当業者によって理解される。むしろ、本発明の範囲は、上で説明される様々な特徴の組み合わせおよび副次的組み合わせ、ならびに上の説明を読んだときに当業者が想到する、先行技術にはない、それらの変形および修正の両方を含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット外科用システムであって、
撮像器ソースを担持するように構成されている第1のロボットアームと、
前記第1のロボットアームに対して既知の位置に装着され、撮像器検出要素を担持するように構成されており、対象が前記2つのアームの間に位置付けされたときに、前記対象の関心領域の画像が生成され得るように装着されている、第2のロボットアームと、
前記ロボットアームの座標系を相互に関連付けるように構成されているコントローラと、を備え、
前記ロボットアームのうちの1つが、外科用ツールまたは外科用ツールホルダを担持するようにさらに構成されており、その結果、前記外科用ツールまたはツールホルダの前記姿勢が、前記対象の前記生成された画像に対して既知である、システム。
【外国語明細書】