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特開2024-38554印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038554
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/355 20060101AFI20240313BHJP
【FI】
B41J2/355 B
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142631
(22)【出願日】2022-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100182936
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 直樹
(72)【発明者】
【氏名】小川 直輝
【テーマコード(参考)】
2C066
【Fターム(参考)】
2C066AA01
2C066AC01
2C066CD04
2C066CD07
2C066CD12
2C066CD19
(57)【要約】
【課題】発熱素子への階調毎の通電時間を短くすることができる印刷装置を提供すること。
【解決手段】印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、印刷データとストローブ信号に基づいてサーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を行う駆動回路と、制御部と、を備える。制御部は、印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータを駆動回路に順次転送し、ストローブ信号をオンして、第1の階調値のデータに基づく複数の発熱素子への第1の通電を駆動回路に行わせ、第1の通電が終わった後、第2の階調値のデータの転送が完了するまでストローブ信号を一時的にオフし、第2の階調値のデータに基づく複数の発熱素子への第2の通電を駆動回路に行わせる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、
印刷データとストローブ信号に基づいて前記サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を行う駆動回路と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、前記第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータを前記駆動回路に順次転送し、
前記ストローブ信号をオンして、前記第1の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第1の通電を前記駆動回路に行わせ、
前記第1の通電が終わった後、前記第2の階調値のデータの転送が完了するまで前記ストローブ信号を一時的にオフし、
前記第2の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第2の通電を前記駆動回路に行わせる、
印刷装置。
【請求項2】
前記ストローブ信号は、前記第1の通電が終わった後、一定時間オフされる、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記ストローブ信号は、前記第1の通電が終わった後、前記第2の階調値のデータの転送の完了が検知されるまでオフされる、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の通電が終わった後の、前記ストローブ信号のオフ期間中に、前記第2の階調値のデータを前記駆動回路に転送する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記第1の通電が終わった後の、前記ストローブ信号のオフ期間は、前記第2の階調値のデータを前記駆動回路に転送するのに要する時間以上の長さに設定される、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、印刷データとストローブ信号に基づいて前記サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を行う駆動回路と、を備える、印刷装置の制御方法であって、
前記印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、前記第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータを前記駆動回路に順次転送し、
前記ストローブ信号をオンして、前記第1の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第1の通電を前記駆動回路に行わせ、
前記第1の通電が終わった後、前記第2の階調値のデータの転送が完了するまで前記ストローブ信号を一時的にオフし、
前記第2の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第2の通電を前記駆動回路に行わせる、
印刷装置の制御方法。
【請求項7】
被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、印刷データとストローブ信号に基づいて前記サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を行う駆動回路と、を備える、印刷装置のコンピュータに、
前記印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、前記第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータを前記駆動回路に順次転送し、
前記ストローブ信号をオンして、前記第1の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第1の通電を前記駆動回路に行わせ、
前記第1の通電が終わった後、前記第2の階調値のデータの転送が完了するまで前記ストローブ信号を一時的にオフし、
前記第2の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第2の通電を前記駆動回路に行わせる、
処理を実行させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の開示は、印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置の一種として、サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を制御することで、被印刷媒体に所望の文字、画像等を印刷するサーマルプリンタが知られている。例えば特許文献1に、この種のサーマルプリンタの具体的構成が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載のサーマルプリンタは、印刷データに含まれる各階調値のデータをメインコントローラからサーマルヘッドへ順次転送する。サーマルヘッドは、順次転送される階調値のデータに応じて各発熱素子への通電を行う。これにより、例えば複数の階調値の画像が印刷される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-279683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の如きサーマルプリンタでは、例えば、表現可能な階調数が多いほど、発熱素子への階調値毎の通電時間を短くする必要がある。階調値毎の通電時間が短いほど、各階調値に対応する通電期間の間隔も短くなるため、各階調値のデータをメインコントローラからサーマルヘッドへより高速に転送する必要がある。言い換えると、印刷データの転送速度がボトルネックとなり、発熱素子への階調値毎の通電時間を短くすることが難しい場合がある。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発熱素子への階調値毎の通電時間を短くことができる印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、印刷データとストローブ信号に基づいて前記サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を行う駆動回路と、制御部と、を備える。前記制御部は、印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、前記第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータを前記駆動回路に順次転送し、前記ストローブ信号をオンして、前記第1の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第1の通電を前記駆動回路に行わせ、前記第1の通電が終わった後、前記第2の階調値のデータの転送が完了するまで前記ストローブ信号を一時的にオフし、前記第2の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第2の通電を前記駆動回路に行わせる。
【0008】
本発明の一実施形態に係る制御方法は、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、印刷データとストローブ信号に基づいて前記サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を行う駆動回路と、を備える、印刷装置の制御方法であり、印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、前記第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータを前記駆動回路に順次転送し、前記ストローブ信号をオンして、前記第1の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第1の通電を前記駆動回路に行わせ、前記第1の通電が終わった後、前記第2の階調値のデータの転送が完了するまで前記ストローブ信号を一時的にオフし、前記第2の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第2の通電を前記駆動回路に行わせる。
【0009】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドと、印刷データとストローブ信号に基づいて前記サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を行う駆動回路と、を備える、印刷装置のコンピュータに、印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、前記第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータを前記駆動回路に順次転送し、前記ストローブ信号をオンして、前記第1の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第1の通電を前記駆動回路に行わせ、前記第1の通電が終わった後、前記第2の階調値のデータの転送が完了するまで前記ストローブ信号を一時的にオフし、前記第2の階調値のデータに基づく前記複数の発熱素子への第2の通電を前記駆動回路に行わせる、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態によれば、発熱素子への階調値毎の通電時間を短くことができる印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る印刷装置の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る印刷装置に収納されるテープカセットの斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る印刷装置に設けられたカセット収納部の斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係る印刷装置の断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る印刷装置の制御ブロック図である。
図6】本発明の一実施形態で処理される信号のタイミングチャートの一例である。
図7】本発明の一実施形態で印刷装置の制御部により実行される印刷処理のフローチャートである。
図8】本発明の別の一実施形態で処理される信号のタイミングチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照して、本発明の一実施形態に係る印刷装置、コンピュータの一例である印刷装置の制御方法及びプログラムについて詳細に説明する。
【0013】
以下では、被印刷媒体であるテープに文字、画像等を印刷し、印刷されたテープ(又はラベル)をカットして装置の外部に排出することが可能な印刷装置を例にして、本発明の一実施形態について説明する。
【0014】
本明細書において、テープとは、プラスチック、紙、その他の任意の材料からなる細長く薄い帯状の被印刷媒体である。テープは、典型的には粘着層を有しており、貼り付け可能である。但し、テープは、粘着層を有しなくてもよい。
【0015】
ラベルとは、テープを被印刷媒体として利用して、テープ上に何らかの情報を印刷したものである。
【0016】
被印刷媒体は、テープやラベルに限らない。また、印刷装置は、サーマルヘッドを備える印刷装置、即ち、サーマルプリンタであればよく、所謂ラベルプリンタに限らない。また、サーマルプリンタの印刷方式は、特に限定せず、例えば、熱転写方式であっても感熱方式であってもよい。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置1の斜視図である。印刷装置1は、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドを備える印刷装置であり、例えば、被印刷媒体Mにシングルパス方式で印刷を行うラベルプリンタである。
【0018】
以降では、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタを例にして説明するが、上述したように、印刷装置1の印刷方式は特に限定されない。印刷装置1の印刷方式は、例えば、感熱紙を使用する感熱方式であってもよい。
【0019】
被印刷媒体Mは、例えばテープである。テープである被印刷媒体Mは、接着層を有する基材と、接着層を覆うように剥離可能に基材に貼付された剥離紙と、を有する。被印刷媒体Mは、離型紙なしのテープであってもよい。
【0020】
図1に示されるように、印刷装置1は、装置筐体2、入力部3、表示部4、開閉蓋18及びカセット収納部19を備える。装置筐体2の上面に、入力部3、表示部4及び開閉蓋18が配置される。図示しないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口等が設けられている。
【0021】
入力部3は、入力キー、十字キー、変換キー、決定キーなどの種々のキーを備える。
【0022】
表示部4は、例えば液晶表示パネルであり、入力部3からの入力に対応する文字等、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージ等を表示する。なお、表示部4には、タッチパネルユニットが設けられていてよい。この場合、表示部4を入力部3の一部としてみなしてもよい。
【0023】
開閉蓋18は、カセット収納部19の上部に開閉可能に配置される。開閉蓋18は、ボタン18aが押下されることにより開く。
【0024】
開閉蓋18には、窓18bが形成される。開閉蓋18に窓18bを形成することにより、ユーザは、例えば開閉蓋18が閉じた状態でもカセット収納部19にテープカセット30(図2参照)が収納されているか否かを目視で確認できる。
【0025】
装置筐体2の側面には、排出口2aが形成される。印刷装置1内で印刷が行われた被印刷媒体Mは、排出口2aから装置外へ排出される。
【0026】
図2は、印刷装置1に収納されるテープカセット30の斜視図である。図3は、印刷装置1のカセット収納部19の斜視図である。テープカセット30は、カセット収納部19に着脱可能に収納される。
【0027】
図4は、印刷装置1の断面図である。図4では、テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態が示される。
【0028】
図2に示されるように、テープカセット30は、カセットケース31を有する。カセットケース31は、サーマルヘッド被挿入部36及び係合部37が形成されており、被印刷媒体MとインクリボンRを収容可能となっている。
【0029】
カセットケース31には、テープコア32、インクリボン供給コア34及びインクリボン巻取りコア35が設けられる。被印刷媒体Mは、カセットケース31内部のテープコア32にロール状に巻かれる。熱転写用のインクリボンRは、その先端がインクリボン巻取りコア35に巻き付けられた状態で、カセットケース31内部のインクリボン供給コア34にロール状に巻かれる。
【0030】
図3に示されるように、装置筐体2のカセット収納部19には、テープカセット30を所定の位置に支持するための複数のカセット受け部20が設けられる。カセット受け部20には、テープカセット30に収容されるテープ(被印刷媒体M)の幅を検出するためのテープ幅検出スイッチ24が設けられる。テープ幅検出スイッチ24は、カセットの形状に基づいて被印刷媒体Mの幅を検出する。
【0031】
カセット収納部19には、更に、サーマルヘッド10、プラテンローラ21、テープコア係合軸22及びインクリボン巻取り駆動軸23が設けられる。サーマルヘッド10は、被印刷媒体Mに印刷を行う複数の発熱素子を有する。サーマルヘッド10には、サーミスタ13が埋め込まれている。サーミスタ13は、サーマルヘッド10の温度を測定する。プラテンローラ21は、被印刷媒体Mを下流側へ搬送する。
【0032】
テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態では、図4に示されるように、カセットケース31に設けられた係合部37がカセット収納部19に設けられたカセット受け部20に支持されて、サーマルヘッド10がカセットケース31に形成されたサーマルヘッド被挿入部36に挿入される。テープコア係合軸22には、テープカセット30のテープコア32が係合し、インクリボン巻取り駆動軸23には、インクリボン巻取りコア35が係合する。
【0033】
印刷装置1に印刷指示が入力されると、被印刷媒体Mは、プラテンローラ21の回転によりテープコア32から繰り出される。この際、インクリボン巻取り駆動軸23がプラテンローラ21に同調して回転することで、被印刷媒体MとともにインクリボンRがインクリボン供給コア34から繰り出される。これにより、被印刷媒体MとインクリボンRは重なった状態で搬送される。そして、サーマルヘッド10とプラテンローラ21との間を通過する際にインクリボンRがサーマルヘッド10によって加熱されることで、インクが被印刷媒体Mに転写されて、印刷が行われる。
【0034】
サーマルヘッド10とプラテンローラ21との間を通過した使用済みのインクリボンRは、インクリボン巻取りコア35に巻き取られる。一方、サーマルヘッド10とプラテンローラ21との間を通過した印刷済みの被印刷媒体Mは、ハーフカット機構16及びフルカット機構17で切断されて、排出口2aから排出される。
【0035】
図5は、印刷装置1の制御ブロック図である。図5に示されるように、印刷装置1は、上述した各部(具体的には、入力部3、表示部4、サーマルヘッド10、サーミスタ13、ハーフカット機構16、フルカット機構17、プラテンローラ21、テープ幅検出スイッチ24)に加えて、制御部5、ROM(Read Only Memory)6、RAM(Random Access Memory)7、表示部駆動回路8、ヘッド駆動回路9、搬送用モータ駆動回路11、ステッピングモータ12、カッターモータ駆動回路14及びカッターモータ15を備える。
【0036】
制御部5、ROM6及びRAM7は、印刷装置1のコンピュータを構成する。制御部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ5aを含む。制御部5は、ROM6に記憶されているプログラムをRAM7に展開し実行することで、サーマルヘッド10を含む印刷装置1の各部を制御する。
【0037】
制御部5は、少なくとも1つのプロセッサの一例であり、例えばシングルプロセッサ又はマルチプロセッサを含む。複数のプロセッサを含む構成とした場合、制御部5は、単一の装置としてパッケージ化されたものであってもよく、印刷装置1内で物理的に分離した複数の装置で構成されてもよい。
【0038】
ROM6は、被印刷媒体Mに印刷を行う印刷制御プログラム、印刷制御プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、フォント等)を記憶する。
【0039】
RAM7は、印刷する文字や記号などを記憶する入力データメモリとして機能する。また、RAM7は、入力データメモリに記憶された情報に基づいて生成される、被印刷媒体に形成すべき印刷パターンを示すデータ(以下「印刷データ」と記す。)を記憶する印刷データメモリとしても機能する。RAM7は、表示部4に表示される表示用データを記憶する表示データメモリとしても機能する。
【0040】
表示部駆動回路8は、RAM7に記憶された表示用データに基づいて表示部4を制御する。表示部4は、表示部駆動回路8の制御下で、例えば、印刷処理の進捗状況が認識可能な態様で印刷内容を表示する。
【0041】
本実施形態において、印刷装置1は、8階調印刷を行うことができる。8階調印刷を行うため、1階調値目から7階調値目の各階調値のデータが制御部5からヘッド駆動回路9へ順次転送される。本実施形態では、印刷のない階調値を0階調値とし、これに7階調を加えることで、8階調を表現できるようになっている。
【0042】
駆動回路の一例であるヘッド駆動回路9は、順次転送される各階調値のデータとストローブ信号に基づいて複数の発熱素子10aへの通電を行う。以下、制御部5から出力されるストローブ信号がオンとなる期間を「ストローブON期間」と記す。
【0043】
ヘッド駆動回路9は、ストローブON期間中、各階調値のデータに応じて発熱素子10aへの電流の供給(通電)を制御する。附言するに、ヘッド駆動回路9は、ストローブON期間中で且つ階調値のデータが印刷ドットを示す場合には、印刷ドットに対応する発熱素子10aへ電流を供給する。
【0044】
印刷濃度の濃いドットほど、対応する発熱素子10aへの通電回数が多い。例えば最も濃いドットでは、1階調値目から7階調値目の全てにおいて発熱素子10aに対する通電(すなわち、計7回の通電)が行われる。このように、本実施形態では、発熱素子10aに対する通電回数により階調表現が可能となっている。
【0045】
サーマルヘッド10は、主走査方向に一列に整列された複数の発熱素子10aを有する印刷ヘッドである。ヘッド駆動回路9は、ストローブON期間中、印刷データに応じて発熱素子10aを選択的に通電する。通電された発熱素子10aが発熱して、インクリボンRを加熱する。このような熱転写により、サーマルヘッド10は、被印刷媒体Mに1ラインずつ印刷を行う。
【0046】
搬送用モータ駆動回路11は、ステッピングモータ12を駆動する。ステッピングモータ12は、プラテンローラ21を駆動する。プラテンローラ21は、ステッピングモータ12の動力によって回転して、被印刷媒体Mの長手方向(副走査方向)に被印刷媒体Mを搬送する搬送部である。
【0047】
カッターモータ駆動回路14は、カッターモータ15を駆動する。ハーフカット機構16及びフルカット機構17は、カッターモータ15の動力によって動作して、被印刷媒体Mをハーフカット又はフルカットする。フルカットとは、被印刷媒体Mの基材を剥離紙とともに幅方向に沿って切断する動作のことである。ハーフカットは、基材のみを幅方向に沿って切断する動作のことであってもよく、また、ミシン目が入るように被印刷媒体Mを切断する動作のことであってもよい。
【0048】
一般に、サーマルプリンタでは、印刷速度を高速化させたり階調数を増やしたりするほど、発熱素子への階調値毎の通電時間を短くする必要がある。階調値毎の通電時間が短いほど、各階調値に対応する通電期間の間隔も短くなるため、各階調値のデータを高速に転送する必要がある。しかし、印刷データの転送速度を高速化させることは容易ではない。
【0049】
そこで、本実施形態において、制御部5は、印刷データに含まれる第1の階調値のデータと、第1の階調値のデータに続く第2の階調値のデータをヘッド駆動回路9に順次転送し、ストローブ信号をオンして、第1の階調値のデータに基づく複数の発熱素子10aへの第1の通電をヘッド駆動回路9に行わせ、第1の通電が終わった後、第2の階調値のデータの転送が完了するまでストローブ信号を一時的にオフし、第2の階調値のデータに基づく複数の発熱素子10aへの第2の通電をヘッド駆動回路9に行わせる。
【0050】
各階調値に対応する通電が終わる毎にストローブ信号をオフすることで、各階調値に対応する通電期間の間隔を十分に開けることができる。これにより、印刷データの転送速度を高速化させずとも、発熱素子10aへの階調値毎の通電時間を短くすることができ、例えば、印刷速度を高速化させたり階調数を増やしたりすることができる。以下、制御部5の上記動作について具体的に説明する。
【0051】
図6は、本実施形態で処理される信号のタイミングチャートの一例である。図6のタイミングチャートに示されるように、印刷装置1は、3.12ミリ秒(msec)で1ライン分の印刷と搬送を行う。
【0052】
図6の符号TR1~TR7に示されるように、1ラインの印刷内容を構成する1階調値目から7階調値目の各階調値のデータDTは、クロック信号CLKに同期して、制御部5からヘッド駆動回路9へ順次転送される。
【0053】
なお、制御部5からヘッド駆動回路9への印刷データの転送速度(転送クロック)を20MHzとし、1ラインのドット数を768ドットとする。768ドットの各階調値のデータDTをヘッド駆動回路9へ転送するのに要する時間は、38.4マイクロ秒(μsec)である。以下、この時間を「転送必要時間」と記す。
【0054】
ヘッド駆動回路9はラッチ回路を含む。各階調値のデータDTの転送が完了する毎に、ラッチ信号LTCがオンになり、ラッチ回路に保持されるデータが切り替わる。具体的には、直前に転送が完了した階調値のデータDTに切り替わる。
【0055】
ラッチ信号LTCがオンになるとともにストローブ信号STBもオンになる。ヘッド駆動回路9は、ストローブON期間中、ラッチ回路に保持された階調値のデータDTに基づいて発熱素子10aを選択的に通電する。これにより、発熱素子10aが発熱してインクリボンRが加熱され、階調値のデータDTに応じた熱転写印刷が行われる。
【0056】
より詳細には、1階調値目のデータDTの転送が完了すると(図6の符号TR1参照)、ラッチ信号LTCがオンになり、ラッチ回路に保持されるデータDTが1階調値目のデータDTに切り替わるとともに、ストローブ信号STBがオンになる。これにより、印刷装置1は、1階調値目の印刷期間PR1に遷移する。
【0057】
印刷期間PR1に遷移すると、ヘッド駆動回路9は、ストローブON期間中、1階調値目のデータDTに基づいて発熱素子10aへの通電を行う。なお、1階調値目は、発色を良くするため、ストローブON期間が長めに設定される。1階調値目について、例えば適正な時間、発熱素子10aへの通電が行われると、ストローブ信号STBがオフされて、発熱素子10aへの通電が遮断される。以下、制御部5から出力されるストローブ信号がオフとなる期間を「ストローブOFF期間」と記す。
【0058】
このストローブOFF期間中に、次の階調値のデータである2階調値目のデータDTが制御部5からヘッド駆動回路9へ転送される(図6の符号TR2参照)。
【0059】
2階調値目のデータDTの転送が完了すると、ラッチ信号LTCが再度オンになり、ラッチ回路に保持されるデータDTが2階調値目のデータDTに切り替わるとともに、ストローブ信号STBが再度オンになる。これにより、印刷装置1は、2階調値目の印刷期間PR2に遷移する。
【0060】
印刷期間PR2に遷移すると、ヘッド駆動回路9は、ストローブON期間中、2階調値目のデータDTに基づいて発熱素子10aへの通電を行う。2階調値目について、例えば適正な時間、発熱素子10aへの通電が行われると、ストローブ信号STBがオフされて、発熱素子10aへの通電が遮断される。
【0061】
ここで、印刷期間PR2内にストローブOFF期間が存在しない場合を考える。この場合、2階調値目の通電が終わると同時に3階調値目の通電を開始することになる。そのため、2階調値目のストローブON期間中に、3階調値目のデータDTの転送を完了させておく必要がある。
【0062】
しかし、例えば、印刷速度の高速化や階調数を多くする都合上、2階調値目の通電時間を短くすると、3階調値目のデータDTの転送が、3階調値目の通電開始までに完了しない虞がある。そこで、本実施形態では、ストローブON期間後にストローブOFF期間が設けられる。ストローブOFF期間を設けることにより、2階調値目の通電時間が短い場合であっても、ストローブOFF期間内で(言い換えると、3階調値目の通電開始までに)3階調値目のデータDTの転送が完了する。
【0063】
すなわち、2階調値目のストローブOFF期間中に、次の階調値のデータである3階調値目のデータDTの転送が完了する(図6の符号TR3参照)。3階調値目のデータDTの転送が完了すると、ラッチ信号LTCが再度オンになり、ラッチ回路に保持されるデータDTが3階調値目のデータDTに切り替わるとともに、ストローブ信号STBが再度オンになる。これにより、印刷装置1は、3階調値目の印刷期間PR3に遷移する。
【0064】
このように、制御部5は、第1の階調値のデータ(例えば2階調値目のデータDT)と、第1の階調値に続く第2の階調値のデータ(例えば3階調値目のデータDT)をヘッド駆動回路9に順次転送し、ストローブ信号をオンして、第1の階調値のデータに基づく複数の発熱素子10aへの第1の通電(例えば印刷期間PR2中の通電)をヘッド駆動回路9に行わせ、第2の階調値のデータに基づく複数の発熱素子10aへの第2の通電(例えば印刷期間PR3中の通電)をヘッド駆動回路9に行わせ、第2の階調値のデータの転送が完了するまで第2の通電が行われないように、第1の通電が終わった後、ストローブ信号を一時的にオフする。
【0065】
印刷期間PR3以降の印刷期間においても、ストローブON期間後にストローブOFF期間が設けられる。そのため、通電時間が短い場合であっても、ストローブOFF期間内で次の階調値のデータDTの転送が完了する。
【0066】
このように、印刷期間PR3以降においても、制御部5は、第1の階調値のデータ(例えば3階調値目のデータDT)と、第1の階調値に続く第2の階調値のデータ(例えば4階調値目のデータDT)をヘッド駆動回路9に順次転送し、ストローブ信号をオンして、第1の階調値のデータに基づく複数の発熱素子10aへの第1の通電(例えば印刷期間PR3中の通電)をヘッド駆動回路9に行わせ、第2の階調値のデータに基づく複数の発熱素子10aへの第2の通電(例えば印刷期間PR4中の通電)をヘッド駆動回路9に行わせ、第2の階調値のデータの転送が完了するまで第2の通電が行われないように、第1の通電が終わった後、ストローブ信号を一時的にオフする。
【0067】
ストローブ信号STBは、例えば、第1の階調値のデータDTに基づく複数の発熱素子10aへの第1の通電が終わった後、一定期時間オフされる。すなわち、各印刷期間において、ストローブOFF期間は、例えば一定である。
【0068】
制御部5は、第1の通電が終わった後の、ストローブ信号STBのオフ期間中に、第2の階調値のデータDTをヘッド駆動回路9に転送する。すなわち、一定時間であるストローブOFF期間中に、次の階調値のデータDTの転送が開始され且つ完了する。
【0069】
ストローブOFF期間中にデータDTの転送を開始し且つ完了させるため、ストローブOFF期間は、例えば転送必要時間(38.4マイクロ秒)以上の長さに設定される。すなわち、第1の通電が終わった後の、ストローブ信号STBのオフ期間は、例えば、第2の階調値のデータDTをヘッド駆動回路9に転送するのに要する時間以上の長さに設定される。
【0070】
図7は、印刷処理のフローチャートである。
【0071】
入力部3を用いて印刷処理の開始指示が入力されると、制御部5が印刷プログラムを実行して、図7に示される印刷処理の実行を開始する。印刷処理の実行時、ラッチ信号LTC及びストローブ信号STBは初期的にはオフとなっている。
【0072】
具体的には、制御部5は、処理対象となるラインの各階調値のデータDTをヘッド駆動回路9へ転送するための各種内部処理を実行する(ステップS101)。なお、ステップS101の処理の初回実行時は、先頭ラインが処理対象のラインとなる。
【0073】
転送の準備が完了すると、制御部5は、次の階調値のデータDTをヘッド駆動回路9へ転送する(ステップS102)。なお、処理対象のラインに対するステップS102の処理の初回実行時は、「次の階調値のデータDT」が「処理対象のラインの1階調値目のデータDT」に読み替えられる。
【0074】
制御部5は、後述のステップS106でストローブ信号STBをオフしてから一定時間(例えば転送必要時間以上の時間)が経過したか否かを検知する(ステップS103)。なお、処理対象のラインに対するステップS103の処理の初回実行時は、「後述のステップS106でストローブ信号STBをオフしてから一定時間が経過したか否か」が例えば「処理対象のラインの1階調値目の転送の完了が検知されたか否か」に読み替えられる。
【0075】
上記の一定時間が経過すると、現在の階調値の通電時間が短い場合であっても、ストローブOFF期間として少なくともデータ転送に必要な時間が確保されていることから、次の階調値のデータDT(初回実行時は1階調値目のデータDT)の転送は完了している。従って、この場合(ステップS103:YES)、制御部5は、ストローブ信号STBをオンにする(ステップS104)。これにより、次の階調値の印刷期間に遷移して、ヘッド駆動回路9が、ストローブON期間中、この階調値のデータDTに基づいて発熱素子10aへの通電を行う。
【0076】
例えば適正な時間、発熱素子10aへの通電が行われると(ステップS105:YES)、制御部5は、ストローブ信号STBをオフする(ステップS106)。これにより、発熱素子10aへの通電が遮断される。
【0077】
制御部5は、処理対象のラインについて、最終階調(ここでは7階調値目)に対する通電が行われたか否かを判定する(ステップS107)。最終階調に対する通電が行われていない場合(ステップS107:NO)、制御部5は、ステップS102の処理に戻り、次の階調値を処理対象として、ステップS102~S107の処理を実行する。
【0078】
最終階調に対する通電が行われた場合(ステップS107:YES)、現在の処理対象のラインに対する印刷処理が完了する。そのため、制御部5は、現在の処理対象のラインが最終ラインであるか否かを判定する(ステップS108)。
【0079】
現在の処理対象のラインが最終ラインでない場合(ステップS108:NO)、制御部5は、処理対象のラインを次のラインに更新して(ステップS109)、ステップS101の処理に戻り、更新後のラインを処理対象として、ステップS101~S108の処理を実行する。
【0080】
現在の処理対象のラインが最終ラインである場合(ステップS108:YES)、制御部5は、図7に示される印刷処理を終了させる。
【0081】
このように、本実施形態に係る印刷装置1によれば、ストローブON期間後にストローブOFF期間が設けられる。ストローブOFF期間内で次の階調値のデータDTの転送が完了するため、各階調値の通電時間を短くすることができ、例えば、印刷速度を高速化させたり階調数を増やしたりすることができる。
【0082】
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
【0083】
上記の実施形態では、ストローブOFF期間が一定である。別の実施形態では、ストローブOFF期間は、可変長であってもよい。この別の実施形態について以下に説明する。
【0084】
例えば、発熱素子10aへの階調値毎の通電時間を短くするためには、次の階調値の通電開始までに次の階調値のデータDTの転送が完了していればよい。そのためには、ストローブON期間中にデータDTの転送が開始されてもよい。この場合、ストローブOFF期間を例えば転送必要時間(38.4マイクロ秒)未満の長さに設定することができる。
【0085】
図8に、印刷期間に遷移した直後に次の階調値のデータDTの転送を開始する場合のタイミングチャートの一例を示す。図8では、便宜上、クロック信号CLKとラッチ信号LTCの図示を省略する。
【0086】
図8の例では、ストローブON期間とストローブOFF期間とを加算した印刷期間が転送必要時間以上であれば、次の階調値の通電開始までに次の階調値のデータDTの転送を完了させることができる。
【0087】
ここで、各階調値の通電時間(すなわちストローブON期間)がサーマルヘッド10の使用環境等に応じて変動することが一般に知られている。通電時間の変動によって、ストローブON期間が転送必要時間より長くなることがあり、また、転送必要時間より短くなることがある。
【0088】
図8の例では、印刷期間PR1においてストローブON期間が転送必要時間より長い。そのため、ストローブON期間後にストローブOFF期間を設けなくても、2階調値目の通電開始までに2階調値目のデータDTの転送が完了する。
【0089】
印刷期間PR2では、ストローブON期間が転送必要時間より短い。そのため、2階調値目の通電が終わった時点では、3階調値目のデータDTの転送が完了しない。そこで、ストローブOFF期間が設けられる。制御部5は、3階調値目のデータDTの転送の完了が検知されるまでストローブ信号STBをオフにする。
【0090】
このように、別の実施形態では、ストローブ信号STBは、第1の通電が終わった後、第2の階調値のデータの転送の完了が検知されるまでオフされる。
【0091】
以降の印刷期間においても、ストローブON期間が転送必要時間より長い場合にはストローブOFF期間が設けられず、また、ストローブON期間が転送必要時間より短い場合にはストローブOFF期間が設けられる。
【0092】
別の実施形態では、ストローブOFF期間が短く抑えられるため、各階調値の印刷処理にかかる時間を短くすることができる。
【符号の説明】
【0093】
1 :印刷装置
2 :装置筐体
2a :排出口
3 :入力部
4 :表示部
5 :制御部
5a :プロセッサ
6 :ROM
7 :RAM
8 :表示部駆動回路
9 :ヘッド駆動回路
10 :サーマルヘッド
10a :発熱素子
11 :搬送用モータ駆動回路
12 :ステッピングモータ
13 :サーミスタ
14 :カッターモータ駆動回路
15 :カッターモータ
16 :ハーフカット機構
17 :フルカット機構
18 :開閉蓋
18a :ボタン
18b :窓
19 :カセット収納部
20 :カセット受け部
21 :プラテンローラ
22 :テープコア係合軸
23 :インクリボン巻取り駆動軸
24 :テープ幅検出スイッチ
30 :テープカセット
31 :カセットケース
32 :テープコア
34 :インクリボン供給コア
35 :インクリボン巻取りコア
36 :サーマルヘッド被挿入部
37 :係合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-09-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発熱素子への階調値毎の通電時間を短くすることができる印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムを提供することである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の一実施形態によれば、発熱素子への階調値毎の通電時間を短くすることができる印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムが提供される。