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特開2024-38613プログラム、システム、方法、情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038613
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】プログラム、システム、方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/45 20130101AFI20240313BHJP
【FI】
G06F21/45
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142745
(22)【出願日】2022-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
(57)【要約】
【課題】認証の際に要求される個人情報を、少ない労力で簡便かつ適切に提供する。
【解決手段】プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、個人情報を取得するステップと、ユーザからの要求に基づき、取得した個人情報を符号化するステップと、符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップと、作成したコード画像をユーザの端末装置のディスプレイに表示するステップと、を実行させる、プログラム。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
個人情報を取得するステップと、
ユーザからの要求に基づき、取得した前記個人情報を符号化するステップと、
前記符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップと、
作成した前記コード画像を前記ユーザの端末装置のディスプレイに表示するステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項2】
登録されている個人情報の項目のうちいずれかの項目について、前記ユーザからの指定を受け付けるステップを前記プロセッサに実行させ、
前記取得するステップにおいて、前記ユーザにより指定された前記項目の個人情報を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記受け付けるステップにおいて、個人情報の項目とサービスとが関連付けられており、前記ユーザからサービスの指定を受け付けることで、前記項目の指定を受け付ける、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
登録されている個人情報の項目のうちいずれかの項目について、認証に必要な個人情報の項目を指定するコード画像を読み取るステップを前記プロセッサに実行させ、
前記取得するステップにおいて、読み取った前記コード画像により指定される項目の個人情報を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記ユーザからプログラムの実行指示が入力されると、前記受け付けるステップを前記プロセッサに実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記個人情報が登録されると、前記受け付けるステップを前記プロセッサに実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記ユーザから入力される個人情報を登録するステップを前記プロセッサに実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記取得するステップにおいて、前記個人情報を、前記個人情報を記憶しているサーバから取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記コード画像を含むアイコンを作成するステップを前記プロセッサに実行させ、
前記表示するステップにおいて、作成した前記アイコンを、前記端末装置のホーム画面上に表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記アイコンを作成するステップにおいて、認証と関連するアプリケーションに係る文言を含めて前記アイコンを作成する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記アイコンを作成するステップにおいて、管理対象に係る文言を含めて前記アイコンを作成する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項12】
前記表示するステップにおいて、作成した前記アイコンを、前記ホーム画面において他のアイコンと並列させて、前記ホーム画面における所定の広さの区画に、又は前記ホーム画面における壁紙として、前記コード画像を表示する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項13】
前記表示するステップにおいて、前記コード画像をユーザが視認不可能な態様で表示する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項14】
個人情報を取得する手段と、
ユーザからの要求に基づき、取得した前記個人情報を符号化する手段と、
前記符号化した情報に基づき、コード画像を作成する手段と、
作成した前記コード画像を前記ユーザの端末装置のディスプレイに表示する手段と、
を具備する、システム。
【請求項15】
前記コード画像を読み取る手段と、
前記コード画像に基づいて得られる個人情報を紙に印刷して出力する手段と、を具備する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、前記プロセッサが、
個人情報を取得するステップと、
ユーザからの要求に基づき、取得した前記個人情報を符号化するステップと、
前記符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップと、
作成した前記コード画像を前記ユーザの端末装置のディスプレイに表示するステップと、
を実行する、方法。
【請求項17】
制御部を備える情報処理装置であって、前記制御部が、
個人情報を取得するステップと、
ユーザからの要求に基づき、取得した前記個人情報を符号化するステップと、
前記符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップと、
作成した前記コード画像を前記ユーザの端末装置のディスプレイに表示するステップと、
を実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、システム、方法、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗利用の際、ユーザ認証が必要な場合に、ユーザの個人情報を簡易に提供できる発明が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、電子決済を検知すると、ユーザの個人情報の開示レベルに応じた個人情報を抽出し、店舗へ提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-055940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、場合によっては、開示する必要のない個人情報を提供してしまうおそれがある。また、特許文献1では、提供する個人情報の内容を変更可能であるが、内容の変更は、個人情報の開示レベルの設定に基づいた変更であるため、認証に必要な情報のみを提供するように変更をするものではない。そのため、依然として不必要な個人情報を提供してしまうおそれがある。
本開示の目的は、認証の際に要求される個人情報を、少ない労力で簡便かつ適切に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によると、プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、個人情報を取得するステップと、ユーザからの要求に基づき、取得した個人情報を符号化するステップと、符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップと、作成したコード画像をユーザの端末装置のディスプレイに表示するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、認証の際に要求される個人情報を、少ない労力で簡便かつ適切に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム1全体の構成を示すブロック図である。
図2】端末装置10の機能的な構成を示す図である。
図3】サーバ20の機能的な構成を示す図である。
図4】サーバ20の記憶部に記憶されている個人情報データベース(DB)のデータ構造である。
図5】ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を符号化して作成したコード画像を端末装置がディスプレイに表示する際の一連の処理を表すフローチャートである。
図6】ユーザから認証に利用する項目の指定を受け付ける際の画面例を示す。
図7】サーバから取得した個人情報に基づき、認証に利用するコード画像を作成する際の画面例を示す。
図8】ユーザに対し作成されたコード画像を表示する際の画面例である。
図9】ユーザが利用する施設、サービス側から提供されたコード画像を読み取り、個人認証に必要な項目を取得する際の画面例を示す。
図10】第2の実施形態におけるシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。
図11】ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を符号化して作成したコード画像をアプリケーションのアイコンとして、端末装置のディスプレイのホーム画面上に表示する際の一連の処理を表すフローチャートである。
図12】サーバから取得した個人情報に基づき作成したコード画像を含むアイコンを、端末装置のディスプレイのホーム画面上の所定の領域に表示する際の画面例を示す。
図13】サーバから取得した個人情報に基づき作成したコード画像を含むアイコンを、端末装置のディスプレイのホーム画面上のアイコンの表示位置に表示する際の画面例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<概要>
以下の実施形態では、ユーザの個人情報を登録し、ユーザからの要求に基づき、登録した個人情報を符号化し、符号化した情報に基づき、コード画像を作成し、作成したコード画像をユーザの端末装置のディスプレイに表示する技術について説明する。
ここで、本開示にかかる技術を実現する際において適宜使用される装置等に関しては限定されず、ユーザの所持しているスマートフォン、タブレット端末などの端末装置の場合もあれば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ウェアラブル端末などにより実現されることもある。
【0011】
システム1では、認証の際に要求される個人情報を、少ない労力で簡便かつ適切に提供する技術を提供する。
【0012】
<第1の実施形態>
システム1は、例えば、医療機関、公共機関、ショッピングセンター等において、ユーザの情報に基づいてユーザを認証する場面において使用され得る。例えば、システム1において、ユーザが使用する端末装置(スマートフォン等)は、ユーザからの操作に応じ、認証用のアプリケーションを立ち上げる。端末装置は、ユーザから、提供する個人情報の項目の選択を受け付け、当該項目に対応する個人情報をサーバから取得する。端末装置は、取得した個人情報に基づいたコード画像を作成し、ディスプレイのホーム画面上に表示させる。ユーザは、ホーム画面に表示されたコード画像を、例えば、医療機関、公共機関、ショッピングセンター等の情報処理装置へ提示する。これにより、ユーザは、個人情報の入力、又は所定用紙への個人情報の記入等を都度することなく、認証用の情報を提示できる。
これにより、端末装置は、認証の際に要求される個人情報を、少ない労力で簡便かつ適切に提供することができる。
【0013】
<1 システム全体の構成図>
図1は、第1の実施の形態におけるシステム1の全体の構成を表している。
【0014】
図1に示すように、システム1は、複数の端末装置(図1では端末装置10Aおよび端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある。また、さらに複数の端末装置10C等が構成に含まれていてもよい。)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0015】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。端末装置10は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、ウェアラブル端末等であるとしてもよい。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0016】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
【0017】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0018】
サーバ20は、施設又はサービス等の認証においてユーザが使用するユーザの個人情報等を管理する。
【0019】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0020】
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、システム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るシステム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はシステム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0021】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス1301およびディスプレイ1302を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0022】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0023】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0024】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを制御する。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを制御する。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調、および周波数変換を行い、受信信号を制御部190へ与える。
【0025】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス1301と、ディスプレイ1302とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。また、端末装置10は、物理的に入力可能なキーボード(図示せず)を備え、当該キーボードを介して、ユーザの入力操作を受け付けてもよい。
【0026】
ディスプレイ1302は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ1302は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0027】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0028】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。位置情報センサ150は、情報機器間の近距離通信システムで用いられる通信規格に基づく送受信装置であるとしてもよい。具体的には、位置情報センサ150は、Bluetooth(登録商標)モジュールなど2.4GHz帯を使用して、Bluetooth(登録商標)モジュールを搭載した他の情報機器からのビーコン信号を受信する。
【0029】
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
また、カメラ160は、端末装置10を使用するユーザの身体の動きを取得する。具体的には、例えば、カメラ160は、ユーザの口の動き、顔の各部位(目、眉等)の動きを取得する。当該動きの取得は、既存のあらゆる技術を利用してよい。
【0030】
モーションセンサ170は、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成され、端末装置10の傾きを検出する。
【0031】
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部180は、ユーザ情報1801、アプリ情報1802等を記憶する。当該情報は、端末装置10の記憶部180に保持される他、後述するサーバ20の記憶部202にデータベースとして記憶されたものを、ネットワーク80を介して取得してもよい。
【0032】
ユーザ情報1801は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報1801は、例えば、ユーザを識別するID、ユーザ名、ユーザの年齢、性別、住所、電話番号等を含む。ここで、ユーザとは、例えば、施設又はサービスを利用する者を示す。ユーザ情報1801に含まれる情報の詳細は、後述する。
【0033】
アプリ情報1802は、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報である。ここで、端末装置10にインストールされているアプリケーションは、例えば、ユーザが施設、サービス等を利用する際の認証処理で利用されるアプリケーションを示す。アプリ情報1802は、例えば、ユーザが施設又はサービスを利用する際の認証時に要求されるユーザの個人情報の項目を保持する。端末装置10の制御部190は、ユーザが個人情報を利用して認証する施設、サービスの情報と関連付けて、当該項目を保持してもよい。ある局面において、制御部190は、ユーザがアプリを最初に起動した際に、ユーザから利用する施設、サービスの指定を受け付けてもよい。制御部190は、ユーザから利用するサービス、施設の指定を受け付けると、当該施設、サービスの認証に必要な項目に対応する個人情報を読み出し、サーバ20から当該項目に対応した情報を取得してもよい。
アプリ情報1802が保持する個人情報の項目は、例えば、下記を含む。
・ユーザの氏名
・ユーザの年齢
・ユーザの性別
・ユーザの住所
なお、アプリ情報1802が保持する情報はこれに限られず、施設、サービスの個人認証において利用されるユーザのあらゆる個人情報を含んでいてもよい。
ある局面において、制御部190は、一度認証した施設に関しては、認証に利用した個人情報を、施設、サービスの情報と紐づけて、記憶部180に記憶してもよい。すなわち、制御部190は、2回目の認証を要求される場合、サーバ20から各項目に対応する個人情報を取得するのではなく、記憶部180に保持された個人情報に基づいて認証してもよい。
【0034】
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1901と、送受信部1902と、データ処理部1903と、報知制御部1904と、情報符号化部1905と、コード画像作成部1906と、コード画像表示部1907としての機能を発揮する。
【0035】
入力操作受付部1901は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部1901は、タッチ・センシティブ・デバイス1301に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0036】
送受信部1902は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0037】
データ処理部1903は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対して所定の演算を実行し、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0038】
報知制御部1904は、ユーザに対して情報を報知する処理を行う。具体的には、例えば、報知制御部1904は、表示画像をディスプレイ1302に表示させる。また、報知制御部1904は、音声をスピーカ142に出力させる。また、報知制御部1904は、振動をカメラ160に発生させる。また、報知制御部1904は、コード画像作成部1906により作成されたコード画像を端末装置10のディスプレイ1302に表示させる。
【0039】
情報符号化部1905は、ユーザの情報を符号化(エンコード)する処理を行う。具体的には、例えば、情報符号化部1905は、サーバ20の記憶部202に記憶されているユーザの個人情報を取得する。情報符号化部1905は、取得した個人情報を符号化する。符号化の方式は限定されない。符号化の方式は、既存のあらゆる方式が用いられてよい。
情報符号化部1905は、記憶部202に記憶されている個人情報のうち、ユーザから指定された項目の情報を取得してもよい。情報符号化部1905は、取得した情報を符号化する。
【0040】
コード画像作成部1906は、情報符号化部1905で符号化した符号化情報に基づいて、所定のコード画像を作成する処理を行う。具体的には、例えば、コード画像作成部1906は、符号化情報に基づいて、1次元コード、または2次元コードの画像を生成する。このとき、コード画像作成部1906が作成するコード画像は限定されず、下記を含んでよい。
・1次元コード:例えば、バーコード
・2次元コード(スタック型):例えば、PDF417、CODE49
・2次元コード(マトリクス型):例えば、QRコード(登録商標)、DataMatrix、VeriCode
【0041】
コード画像表示部1907は、コード画像作成部1906が作成したコード画像を、ディスプレイ1302等に表示する。このとき、コード画像表示部1907がコード画像を表示するディスプレイ上の位置は限定されず、例えば、下記を含む態様で表示される。
・ホーム画面の所定の領域(ユーザが指定した領域等)に表示する
・ホーム画面の壁紙の態様で表示する
・ホーム画面の所定の広さの区画(ウィジェット等の態様)で表示する
【0042】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0043】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0044】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、個人情報データベース2021等を記憶する。
【0045】
個人情報データベース2021は、施設又はサービスを利用する際の個人認証に利用される個人情報を保持するためのデータベースである。当該データベースが保持する各レコードの詳細は後述する。
【0046】
制御部203は、例えばプロセッサ29により構成され、このプロセッサ29がプログラムに従って処理を実行することにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、個人情報取得モジュール2033、個人情報登録モジュール2034等に示す機能を発揮する。
【0047】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0048】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、端末装置10からの要求に応じて、ユーザの各種個人情報を記憶部202から読み出し、読み出した情報を端末装置10へ送信する。
【0049】
個人情報取得モジュール2033は、ユーザの個人情報を取得する処理を制御する。個人情報取得モジュール2033は、具体的には、例えば、ユーザが操作受付部130を操作することで入力される情報を受け付けることで、ユーザの個人情報を取得する。また、個人情報取得モジュール2033は、複数のユーザの個人情報が記憶されている所定のサーバから、対応するユーザの個人情報を読み取ることにより、当該情報を取得しても良い。個人情報の取得方法は、限定されない。例えば、インターネットを介して取得してもよいし、所定のコードを介して取得してもよい。
ユーザの個人情報は、例えば、下記を含む。
・ユーザを識別するID
・ユーザの氏名
・ユーザの年齢
・ユーザの性別
・ユーザの住所
・ユーザの電話番号(固定電話、スマートフォン等)
・ユーザが利用しているサービス名称
ユーザの個人情報は、上記に限られない。例えば、ユーザの個人情報は、他にも、下記の情報等を含んでいてもよい。
・配偶者の有無
・子供の有無
・同居の家族の有無
・扶養家族の有無
・ユーザの年収、所得
【0050】
個人情報登録モジュール2034は、個人情報取得モジュール2023が取得したユーザの個人情報を、記憶部202に記憶する処理を制御する。具体的には、例えば、個人情報登録モジュール2034は、取得したユーザの個人情報を、個人情報データベース2021の各レコードに格納する。
【0051】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する個人情報データベース2021のデータ構造を示す図である。
【0052】
図4に示すように、個人情報データベース2021は、項目「ID」と、項目「ユーザ名」と、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「住所」と、項目「TEL」と、項目「携帯」と、項目「備考」等を含む。
【0053】
項目「ID」は、ユーザそれぞれを識別する情報である。
【0054】
項目「ユーザ名」は、ユーザの氏名等の情報である。ユーザ名は、氏名に限られず、例えば、サービスで利用する際のニックネームなどでもよい。
【0055】
項目「年齢」は、ユーザの年齢を示す情報である。
【0056】
項目「性別」は、ユーザの性別を示す情報である。
【0057】
項目「住所」は、ユーザの住所を示す情報である。
【0058】
項目「TEL」は、ユーザの電話番号のうち、特に固定電話の電話番号を示す情報である。
【0059】
項目「携帯」は、ユーザの電話番号のうち、特に携帯電話、スマートフォンの番号を示す情報である。
【0060】
項目「備考」は、ユーザに特記事項などがある場合に保持される情報である。
【0061】
<3 動作>
以下、システム1において、端末装置10がサーバ20からユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を符号化して作成したコード画像を端末装置10のディスプレイ1032に表示する際の一連の処理について説明する。
【0062】
図5は、ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を符号化して作成したコード画像を端末装置10がディスプレイ1302に表示する際の一連の処理を表すフローチャートである。
【0063】
ステップS551において、サーバ20の制御部203は、ユーザの個人情報を取得する。具体的には、例えば、サーバ20の制御部203は、ユーザが各種施設、サービスの利用時にユーザを認証する際に使用される、ユーザの1または複数の個人情報を取得する処理を制御する。制御部203は、具体的には、例えば、端末装置10を介してユーザから入力された個人情報を取得する。また、制御部203は、所定サーバに記憶されるユーザの個人情報を、ユーザからの承認に応じて当該サーバから読み出す。サーバ20による、個人情報の取得方法は、限定されない。
【0064】
ステップS552において、サーバ20の制御部203は、取得したユーザの個人情報を登録する。具体的には、例えば、制御部203は、取得したユーザの個人情報を、記憶部202の個人情報データベース2021に記憶する。
【0065】
ユーザは、施設、又はサービスを利用する際、施設、又はサービスを提供するための受け付けへ移動する。ユーザは、受け付けにおいて、個人情報の提供を要求される。個人情報の提供が要求されると、ユーザは、端末装置10を操作し、個人認証のためのアプリケーションを実行する。
ステップS501において、端末装置10の制御部190は、ユーザの操作に応答してアプリケーションを起動する。具体的には、例えば、制御部190は、ユーザが端末装置10のディスプレイ1302に表示されているアプリケーションのアイコン等への操作入力(タッチする等)に応答して、当該アプリケーションを起動する。制御部190は、その後、ユーザに対し、アプリケーションのホーム画面等をディスプレイ1302に表示する。
【0066】
ステップS502において、端末装置10の制御部190は、施設、サービスを利用する際の個人認証に必要なユーザの個人情報の送信をサーバ20に対し要求する。
例えば、制御部190は、ユーザが施設、サービスを利用する際に必要な個人情報の項目の候補をディスプレイ1302に表示する。制御部190は、サーバ20に登録されている個人情報の項目の一覧をディスプレイ1302に表示してもよい。ユーザは、ディスプレイ1302に表示される項目を選択する。制御部190は、ユーザから個人情報の項目の指定を受け付けると、指定された項目の情報をサーバ20に要求する。
このことは、制御部190は、アプリケーションを起動する旨の入力操作をユーザから受け付けると、個人情報の項目の指定を受け付けるための画面をユーザに提示すると換言可能である。また、このとき、制御部190は、サーバ20にアクセスし、ユーザの個人情報が登録されているか否かの情報を取得してもよい。制御部190は、サーバ20に個人情報が登録されている場合、個人情報の項目の指定を受け付けるための画面をユーザに提示してもよい。
【0067】
ある局面において、制御部190は、認証に必要な個人情報の項目と、施設、サービスとを関連付けて記憶部180に記憶してもよい。制御部190は、ユーザからサービスの指定を受け付けることで、認証に必要な項目の指定を受け付け、当該項目の情報をサーバ20に要求する。
また、制御部190は、施設、サービスから提供されるコード画像(二次元バーコード、QRコード(登録商標)等)をカメラ160を介して読み取ることで、個人認証に必要な個人情報の項目の情報を取得してもよい。施設、サービスから提供されるコード画像は、認証に必要な個人情報の項目を指定するためのものであり、制御部190は、サーバ20に登録されている個人情報の項目のうち、いずれかの項目について、当該コード画像を読み取ることで指定を受け付けてもよい。これにより、ユーザは、施設、サービスごとに、認証に必要な個人情報の項目を選択せずとも、認証に必要な個人情報の項目を簡易に取得することができる。
【0068】
ステップS553において、サーバ20の制御部203は、施設、サービスを利用する際の個人認証に必要なユーザの個人情報を端末装置10に送信する。具体的には、例えば、制御部203は、端末装置10から要求された、施設、サービス利用時の個人認証に必要なユーザの個人情報の項目に基づいて、対応するユーザの個人情報を個人情報データベース2021から読み出し、端末装置10に送信する。
【0069】
ステップS503において、端末装置10の制御部190は、施設、サービスを利用する際の個人認証に必要なユーザの個人情報を取得する。具体的には、例えば、制御部190は、サーバ20から送信されたユーザの個人情報を受信する。制御部190は、受信した個人情報を、メモリに一時的に保持する。
【0070】
ステップS504において、端末装置10の制御部190は、サーバ20から受信した個人情報を符号化する。具体的には、例えば、制御部190は、情報符号化部1905により、メモリに保持している個人情報を符号化(エンコード)する。符号化の方式は限定されない。符号化の方式は、既存のあらゆる方式が用いられてよい。
このとき、制御部190は、取得した個人情報の項目のうち、符号化する項目の指定をユーザから受け付けてもよい。その後、制御部190は、ユーザにより指定された項目の個人情報を符号化してもよい。
これにより、符号化する情報を確認できるため、認証に不要な項目の情報を取得してしまった場合であっても、その情報を符号化することを防ぐことができる。
【0071】
また、制御部190は、符号化を開始する際に、認証に必要な項目のうち、不足している項目をユーザに提示してもよい。制御部190は、認証に必要な項目が不足している場合に、追加で符号化する項目を入力するための操作をユーザから受け付けてもよい。例えば、制御部190は、ユーザから指定された項目を符号化する際、符号化する項目と、ユーザが利用するサービス、施設の認証に必要な項目とを比較し、項目の過不足を判定する。制御部190は、認証に必要な項目が不足している場合には、ユーザに対し、符号化する項目の再指定を促す通知を提示してもよい。制御部190は、符号化する項目の再指定をユーザから受け付けると、再度メモリに保持している情報を符号化する。このとき、制御部190は、再指定した項目がメモリに保持されていない場合には、再度サーバ20に対し、対応する個人情報の送信を要求し、当該情報を取得してもよい。
これにより、ユーザは、符号化時に、項目の過不足を都度確認し、任意に符号化する項目を指定することができる。
【0072】
ステップS505において、端末装置10の制御部190は、符号化した情報に基づき、コード画像を作成する。具体的には、例えば、制御部190は、コード画像作成部1906により、符号化したユーザの個人情報を、1次元コード、または2次元コードの画像として生成する。
【0073】
ステップS506において、端末装置10の制御部190は、コード画像をユーザの端末装置のディスプレイに表示する。具体的には、例えば、制御部190は、コード画像表示部1907により、ステップS504において作成したコード画像を、端末装置10のディスプレイ1302等に表示する。このとき、コード画像表示部1907がコード画像を表示するディスプレイ上の位置は限定されない。コード画像表示部1907は、作成したコード画像を、ディスプレイ1302に表示されるホーム画面の所定の領域に表示しても良いし、ウィジェット等の態様で表示してもよい。他にも、コード画像表示部1907は、作成したコード画像を、ディスプレイ1302に表示されるホーム画面の所定の広さの区画に表示してもよい。コード画像表示部1907は、コード画像と共に、コード画像を作成するのに用いた個人情報もディスプレイ1302に表示してもよい。
【0074】
<4 画面例>
図6図9は、本実施形態において、個人認証のための情報を提示する際の端末装置10の画面例を示す図である。
【0075】
図6は、ユーザから認証に利用する項目の指定を受け付ける際の画面例を示す。図6は、例えば、図5のステップS502における端末装置10の画面例である。
【0076】
図6において、端末装置10の制御部190は、コード画像表示部1907により、ディスプレイ1302に、情報選択画面601等を表示する。
情報選択画面601は、ユーザが利用する施設、サービスの情報を表示、および、ユーザが施設、サービスの利用時にユーザを認証する際に利用する個人情報の項目を指定、選択するための画面である。このとき、ユーザが利用する施設、サービスは、例えば、図書館、医療機関、役所等の公共施設等であり、限定されない。例えば、コード画像表示部1907は、ユーザに対し、サービス利用時の個人認証において利用する個人情報の項目の候補を提示し、ユーザからの指定、選択を受け付ける。このとき、ユーザに提示する項目の候補は、例えば、下記を含む。
・ユーザの氏名
・ユーザの性別
・ユーザの住所
・ユーザの電話番号(固定電話)
・ユーザの電話番号(携帯電話・スマートフォン)
このとき、コード画像表示部1907は、ユーザ情報1801等を参照し、ユーザ情報1801等に保持されているユーザの個人情報の項目を、利用する個人情報の項目の候補として提示してもよい。
また、コード画像表示部1907は、情報選択画面601において、ユーザから指定を受け付けた項目に対応する個人情報を、サーバ20から取得する操作を受け付けるための情報取得ボタン602等を表示してもよい。これにより、ユーザは、どの項目を認証に利用するのかを確認しながら個人認証を進めることができる。
【0077】
図7は、サーバから取得した個人情報に基づき、認証に利用するコード画像を作成する際の画面例を示す。
【0078】
図7において、端末装置10の制御部190は、コード画像表示部1907により、ディスプレイ1302に、情報表示画面701等を表示する。
情報表示画面701は、サーバ20から取得した、ユーザから選択、指定を受け付けた項目に対応する個人情報を表示する画面である。
【0079】
コード画像表示部1907は、例えば、情報表示画面701に、サーバ20から取得した個人情報に基づいて作成されるコード画像のプレビュー画像を当該画面に表示する。このとき、制御部190は、例えば、取得した個人情報に基づいてコード画像を作成する旨のコード画像作成ボタン702、またはコード画像に含まれる個人情報の項目を変更する旨の項目変更ボタン703等を当該画面に表示する。また、制御部190は、例えば、ユーザから利用する個人情報の項目の変更を受け付けると、コード画像を更新する旨のボタン(図示せず)等をユーザに提示してもよい。制御部190は、当該ボタンに対するユーザからの入力操作を受け付けることで、コード画像を更新してもよい。
これにより、ユーザは、利用するサービスに応じ、利用する個人情報を都度変更したコード画像を作成することができるため、不必要な情報をサービス提供者に提供することを防ぐことができる。
【0080】
図8は、作成されたコード画像を表示する際の画面例である。図8は、例えば、図7におけるコード画像作成ボタン702がユーザにより押下されることで表示される、コード画像を含む画面例である。
【0081】
図8において、端末装置10の制御部190は、コード画像表示部1907により、ディスプレイ1302に、コード画像表示画面801等を表示する。コード画像表示部1907は、コード画像表示画面801において、作成したコード画像の他、ユーザが利用する施設、サービスの名称、表示されたコード画像に関する案内(利用する施設、サービスに設置されている端末装置によりコード画像を読取させる旨の案内)等を表示する。
これにより、ユーザは、作成したコード画像を、利用先、利用方法等を把握しながら利用できる。
【0082】
図9は、ユーザが利用する施設、サービス側から提供されたコード画像を読み取り、個人認証に必要な項目を取得する際の画面例を示す。
【0083】
図9において、端末装置10の制御部190は、コード画像表示部1907により、ディスプレイ1302に、コード読取画面901等を表示する。コード読取画面901において、コード画像表示部1907は、例えば、コード読取部902と、提供予定項目903とを表示する。コード画像表示部1907は、コード読取部902において、端末装置10のカメラ160により撮影された画像を表示する。制御部190は、コード読取部902の範囲内にコード画像が映し出されると、当該コード画像を読み取り、当該コード画像に含まれる情報に基づいて、提供予定項目903を表示する。制御部190は、ユーザに対し、取得した項目に対応する個人情報をサーバ20から取得する操作を実行するための情報取得ボタン904を当該画面に表示してもよい。
ある局面において、提供予定項目を表示するためのコード画像は、カメラ160を介して読み取らずともよい。具体的には、制御部190は、ネットワーク80等を介してサービス提供者から要求項目を取得し、取得した要求項目を提供予定項目として表示してもよい。
これにより、ユーザは、サービス利用の認証に際し、自身で提供する個人情報を選択せずとも、コード画像を読み取ることで認証に必要な個人情報を選択し、提供することができる。
【0084】
<5 変形例>
なお、本開示における実施形態において、上記構成は必須ではない。すなわち、端末装置10がサーバ20の制御部203を構成する各種モジュールと同じ処理を実行してもよい。例えば、端末装置10の制御部190は、個人情報取得部(図示せず)、個人情報登録部(図示せず)を備え、個人情報取得モジュール2033、個人情報登録モジュール2034と同じ機能を担ってもよい。
【0085】
ある局面において、制御部190は、コード画像に基づいて得られる個人情報を紙に印刷して出力する外部出力部(図示せず)を備えていてもよい。具体的には、例えば、制御部190は、コード画像に基づいて得た個人情報を、ネットワーク80等を介し、外部の機器(例えば、プリント機器、プリント機能を備える端末装置等)に送信する。その後、当該プリント機能を備える端末装置の制御部は、取得した個人情報を紙に印刷して出力する処理を実行してもよい。これにより、ユーザは、登録した個人情報を名刺などの態様で出力することができる。
外部の機器により、取得した個人情報を印刷して出力する処理の方法は、上記に限られない。ある局面において、例えば、外部の機器は、コード画像を読み取る手段を備えていてもよい。外部の機器は、端末装置10のディスプレイ1302に表示されたコード画像を当該手段により読み取ることで、個人情報を取得してもよい。その後、外部の機器は、取得した個人情報を紙などに印刷して出力してもよい。
【0086】
<第2の実施形態>
以下の実施形態では、ユーザの個人情報を登録し、ユーザからの要求に基づき、登録した個人情報を符号化し、符号化した情報に基づき、コード画像を含むアプリケーションのアイコンを作成し、端末装置のホーム画面上に、コード画像を含むアイコンを表示する技術について説明する。
【0087】
<6 システム全体の構成図>
第2の実施形態における、システム1の全体の構成は、実施の形態1のシステム1と同様であり、図1に表す。詳細な説明は割愛する。
【0088】
<6.1 端末装置10の構成>
図10は、第2の実施形態におけるシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。第2の実施形態では、図9に示すように、端末装置10の制御部190は、アイコン作成部1908と、アイコン表示部1909とを新たに構成として含む。
【0089】
アイコン作成部1908は、コード画像作成部1906により作成されたコード画像に基づいて、コード画像を含むアイコンを作成する処理を制御する。本実施形態において、アイコンは、例えば、端末装置10のディスプレイ1302におけるホーム画面に表示されるオブジェクトであり、ユーザが利用するアプリケーションに係る文字又は記号を含むものを表す。具体的には、例えば、アイコン作成部1908は、コード画像作成部1906から、作成したコード画像のデータを取得する。アイコン作成部1908は、取得したコード画像のデータに基づき、アプリケーションのアイコンとして表示可能な態様で、コード画像が含まれたアイコンを作成する。
アイコン作成部1908がアイコンを作成する方法は限定されない。例えば、アイコン作成部1908は、取得したコード画像をアイコン用の画像として描画したアイコンを作成しても良いし、デフォルトで設定されているアイコン画像の上に、取得したコード画像を重畳させた態様で描画したアイコンを作成してもよい。他にも、アイコン作成部1908は、デフォルトで設定されているアイコン画像と、当該コード画像とを並列して描画したアイコンを作成してもよい。
【0090】
第2の実施形態において、アプリケーションは、例えば、施設、又はサービス等を利用する際に、ユーザの情報を管理するためのアプリケーションである。アプリケーションは、ユーザを認証するための機能を有している。アプリケーションは、施設又はサービス毎に設けられてもよい。この場合、アイコン作成部1908は、それぞれのアプリケーションを把握可能な表示を、コード画像と共にアイコンに含めてもよい。より具体的には、例えば、アプリケーションは、病院を利用する際に、ユーザの情報を管理するためのアプリケーションであり、病院毎に設けられている。アイコン作成部1908は、例えば、病院毎のアプリケーションを把握可能な表示と、病院毎に要する個人情報を表すコード画像とをアイコンに含める。
また、アプリケーションは、複数の施設又はサービスについて設けられていてもよい。この場合、アイコン作成部1908は、施設又はサービスを把握できる表示をアイコンに含め、施設又はサービス毎にアイコンを作成してもよい。より具体的には、例えば、アプリケーションは、複数の病院を管理するアプリケーションとして設けられている。アイコン作成部1908は、例えば、それぞれの病院を把握可能な表示と、病院毎に要する個人情報を表すコード画像とをアイコンに含める。
【0091】
アイコン表示部1909は、アイコン作成部1908により作成されたコード画像を含むアイコンを、端末装置10のディスプレイ1302等に表示する処理を制御する。具体的には、例えば、アイコン表示部1909は、アイコン作成部1908により作成されたコード画像を含むアイコンを、端末装置10のディスプレイ1302のホーム画面のアプリケーションのアイコン表示位置に、当該アプリケーションの通常のアイコンに代えて表示する。第2の実施形態において、通常のアイコンとは、例えば、当該アプリケーションをインストールした際にデフォルト表示として表示されるアイコンを表す。
アイコン表示部1909は、複数のアプリケーションがグループ化されている領域にコード画像を表示する場合には、外部の端末装置により読み取り可能な程度にコード画像の大きさを変更し、表示してもよい。
【0092】
第2の実施形態において、システム1を構成する端末装置10は、ディスプレイ1302のホーム画面にコード画像を含むアイコンを表示する。ユーザは、施設又はサービスを利用する際、施設又はサービスの受け付けにて、端末装置10のホーム画面を提示し、コード画像を含むアイコンを受け付けに設置される所定の情報処理装置に読み取らせる。情報処理装置は、コード画像を含むアイコンを利用して、ユーザを認証する。
【0093】
ある局面において、アイコン作成部1908は、所定のテキストを含むアイコンを作成してもよい。アイコン作成部1908が作成するアイコンに含まれるテキストは、例えば、下記を含む。
・認証と関連するアプリケーションに係る文言(アプリケーションが施設又はサービスに関する情報をそれぞれ管理する場合、対象となる施設、サービス等に係る文言、例えば、施設名、サービス名等)
・アプリケーションで管理される管理対象に係る文言(アプリケーションが複数の施設又はサービスに関する情報をまとめて管理する場合、施設、サービスを示す文言の少なくとも一部に係る文言、例えば、施設名、サービス名等)
【0094】
<6.2 サーバ20の機能的な構成>
第2の実施形態において、サーバ20は、第1の実施形態におけるサーバ20のブロック図(図3)と同様の機能的な構成を有する。詳細は省略する。
【0095】
<7 データ構造>
第2の実施形態において、サーバ20の記憶部202は、第1の実施形態におけるサーバ20の記憶部202と同様に、個人情報データベース2021等を記憶する。各データベースの詳細は省略する。
【0096】
<8 動作>
図11は、ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を符号化して作成したコード画像をアプリケーションのアイコンとして、端末装置のディスプレイのホーム画面上に表示する際の一連の処理を表すフローチャートである。なお、下記に示すステップにおいて、図5において開示したフローチャートと重複するステップについての詳細な説明は省略する。
【0097】
ステップS1101において、端末装置10の制御部190は、ユーザの操作に応答して、アプリケーションを端末装置10にインストールする。具体的には、例えば、制御部190は、ネットワーク80等を介し、各種施設、サービスにおいてユーザを認証するためのアプリケーションをダウンロードし、記憶部180にインストールする。このとき、ユーザがインストールするアプリケーションは、施設、サービス毎に対応付けられたアプリケーションであってもよいし、1つのアプリケーションで複数の施設、サービスの認証が可能なアプリケーションであってもよい。
【0098】
ステップS1102において、端末装置10の制御部190は、アプリケーションの初回起動時に、認証に必要な個人情報の入力をユーザに対し要求する。具体的には、例えば、アプリケーションが施設、サービス毎に対応付けられている場合、制御部190は、ユーザが利用する施設、サービスにおけるユーザの認証において利用される項目をユーザに提示する。制御部190は、当該提示した項目の情報をサーバ20から取得し、取得した情報に基づく画像コードを含むアイコンを作成することについての承諾をユーザに要求する。制御部190は、ユーザからの承諾があった場合、サーバ20へ必要な情報を要求する。
【0099】
ステップS551~ステップS553において、端末装置10の制御部190は、図5におけるステップS551~ステップS553と同様の処理を行う。
【0100】
ステップS1103において、端末装置10の制御部190は、個人認証に必要なユーザの個人情報をサーバ20から取得する。具体的には、例えば、制御部190は、図5におけるステップS503と同様に、サーバ20から送信されたユーザの個人情報を受信し、受信した個人情報をメモリに一時的に保持する。
【0101】
ステップS1104において、端末装置10の制御部190は、ユーザからの要求に基づき、登録した個人情報を符号化する。具体的には、例えば、図5におけるステップS504と同様に、制御部190は、情報符号化部1905により、メモリに保持している個人情報を符号化(エンコード)する。
【0102】
ステップS1105において、端末装置10の制御部190は、符号化した情報に基づき、コード画像を含む、アプリケーションのアイコンを作成する。具体的には、例えば、図5におけるステップS505と同様に、制御部190は、コード画像作成部1906により、符号化したユーザの個人情報を、1次元コード、または2次元コードの画像として生成する。次に、制御部190は、アイコン作成部1908により、アプリケーションを表す画像と、作成したコード画像とを含むように、アプリケーションのアイコンを作成する。
【0103】
ステップS1106において、端末装置10の制御部190は、ディスプレイ1032のホーム画面上に、作成したアイコンを表示する。具体的には、例えば、制御部190は、アイコン表示部1909により、作成したアイコンを、ディスプレイ1302のホーム画面上において、複数の他のアプリケーションのアイコンと共に表示する。アイコンの表示位置は、例えば、端末装置10の制御部190により予め設定されている、ホーム画面におけるアイコンを表示する領域である。ある局面では、アイコンの表示位置は、ホーム画面におけるウィジェットを表示する領域であってもよいし、ホーム画面の壁紙を表示する領域でもよく、限定されない。
【0104】
ある局面において、アイコン作成部1908は、アプリケーションについてのアイコンとは別に、コード画像を含むアイコンを作成してもよい。また、端末装置10の制御部190は、ユーザからコード画像を含むアイコンに対する操作入力を受け付けてもよい。制御部190は、ユーザからアイコンに対する操作入力を受け付けると、コード画像に含まれる項目を更新するための画面等をユーザに提示してもよい。制御部190は、ユーザからコード画像に含まれる項目の更新のための操作入力を受け付けると、サーバ20から対応する個人公報を取得し、当該個人情報に基づいてコード画像を再度作成してもよい。制御部190は、作成したコード画像を用い、アイコンを作成する。
<9 画面例>
【0105】
図12図13は、サーバから取得した個人情報に基づき符号化し作成したコード画像を含むアイコンを、端末装置のディスプレイのホーム画面上の所定の態様で表示する際の画面例を示す。
【0106】
図12は、サーバから取得した個人情報に基づき作成したコード画像を含むアイコンを、端末装置のディスプレイのホーム画面上の所定の領域に表示する際の画面例を示す。
【0107】
図12において、端末装置10の制御部190は、ディスプレイ1302に、ホーム画面1201等を表示する。ホーム画面1201において、制御部190は、サーバ20から取得した個人情報に基づいて作成したコード画像を含むアイコンを表示する。具体的には、例えば、制御部190は、ホーム画面1201の所定の領域に、作成したコード画像を含むアイコンを表示する。所定の領域は、例えば、下記を含む。
・ホーム画面の壁紙を表示する領域
・ホーム画面においてウィジェット等を表示する領域
・ホーム画面においてアプリケーションのアイコンを表示する領域
・その他、ユーザが指定したホーム画面上の任意の領域
図12に示す例では、アイコン表示部1909は、ホーム画面1201において、アイコン1202A、1202B、1202Cを表示する。アイコン1202Aは、他のアプリケーションを実行させるためのアイコンの表示位置に表示させたアイコンである。アイコン1202B、1202Cは、ホーム画面のウィジェットの表示位置に表示させたアイコンである。図12では、記載していないが、アイコン表示部1909は、壁紙を表示する領域にアイコンを表示してもよい。アイコン表示部1909は、アイコン1202A、1202Bを、他のアイコンと並列させて表示してもよい。
これにより、ユーザは、自身の個人情報を表すコード画像を、アプリケーションのアイコンに含めてホーム画面に表示することができる。そのため、ユーザは、施設、サービスの利用時にユーザの認証が必要な場面において、都度認証のためのアプリケーションを起動することなく、簡易に認証を行うことができる。
アイコン作成部1908は、コード画像を含むアイコンを、アイコン1202Cのように、ユーザが視認不可能な態様で含むようにアイコンを作成してもよい。これにより、ユーザは、作成したコード画像により、ホーム画面の美観が損なわれることを防ぐことができる。
【0108】
図13は、個人情報に基づき作成したコード画像を含むアイコンを、端末装置のディスプレイのホーム画面上のアイコンの表示位置に表示する際の画面例を示す。
【0109】
図13において、端末装置10の制御部190は、ディスプレイ1302に、ホーム画面1351等を表示する。ホーム画面1351において、制御部190は、サーバ20から取得した個人情報に基づいて作成したコード画像を含むアイコン1352A、1352B等を表示する。具体的には、例えば、制御部190は、サーバ20から取得した個人情報に基づいて作成したコード画像を含むアイコンを、アプリケーションのアイコンを表示する位置に表示する。制御部190は、アプリケーションと施設とが1対1で対応している場合には、例えば、アイコン1352Aにおいて、コード画像を含むアイコンを表示する領域と同じ領域に、アプリケーションが管理する対象となる施設、サービスに係る文言(例えば、施設、サービスの名称)を示すテキストを表示する。他にも、制御部190は、アプリケーションが複数の施設又はサービスに関する情報をまとめて管理する場合、例えば、アイコン1352Bにおいて、コード画像を含むアイコンを表示する領域と同じ領域に、施設、サービスを示す文言の少なくとも一部に係る文言(例えば、施設名、サービス名等)を示すテキストを表示する。なお、図13では、2つの施設名、又はサービス名がアイコン1352Bに記載されている例を示しているが、同一のアプリケーションで管理される施設等のアイコンが、同一のアプリケーションであることを判別可能に、それぞれ別のアイコンとして表示されてもよい。
これにより、ユーザは、視覚的に認証用のコード画像を把握することができる。
【0110】
<10 変形例>
本実施形態の変形例について説明する。すなわち、以下のような態様を採用してもよい。
(1)情報処理装置であって、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
(2)方法であって、コンピュータを情報処理装置として機能させ、当該情報処理装置に、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
(3) サーバにおける各種処理を担う機能構成、データベースが端末装置の制御部および記憶部に備えられ、サーバを介さずとも、端末装置の制御部により一連の処理が実施されてもよい。
【0111】
<11 付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0112】
(付記1)
プロセッサ29を備えるコンピュータ20によって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、個人情報を取得するステップ(S503)と、ユーザからの要求に基づき、取得した個人情報を符号化するステップ(S504)と、符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップ(S505)と、作成したコード画像をユーザの端末装置10のディスプレイ1302に表示するステップ(S506)と、を実行させる、プログラム。
【0113】
(付記2)
登録されている個人情報の項目のうちいずれかの項目について、ユーザからの指定を受け付けるステップをプロセッサ29に実行させ、取得するステップ(S503)において、ユーザにより指定された項目の個人情報を取得する、付記1に記載のプログラム。
【0114】
(付記3)
受け付けるステップにおいて、個人情報の項目とサービスとが関連付けられており、ユーザからサービスの指定を受け付けることで、項目の指定を受け付ける、付記2に記載のプログラム。
【0115】
(付記4)
登録されている個人情報の項目のうちいずれかの項目について、認証に必要な個人情報の項目を指定するコード画像を読み取るステップをプロセッサ29に実行させ、取得するステップ(S503)において、読み取ったコード画像により指定される項目の個人情報を取得する、付記1から3のいずれかに記載のプログラム。
【0116】
(付記5)
ユーザからプログラムの実行指示が入力されると、受け付けるステップをプロセッサ29に実行させる、付記2に記載のプログラム。
【0117】
(付記6)
個人情報が登録されると、受け付けるステップをプロセッサ29に実行させる、付記2に記載のプログラム。
【0118】
(付記7)
ユーザから入力される個人情報を登録するステップ(S552)をプロセッサ29に実行させる、付記1から6のいずれかに記載のプログラム。
【0119】
(付記8)
取得するステップ(S503)において、個人情報を、個人情報を記憶しているサーバ20から取得する、付記1から7のいずれかに記載のプログラム。
【0120】
(付記9)
コード画像を含むアイコンを作成するステップ(S1105)をプロセッサ29に実行させ、表示するステップ(S506)において、作成したアイコンを、端末装置10のホーム画面上に表示する、付記1から8のいずれかに記載のプログラム。
【0121】
(付記10)
アイコンを作成するステップ(S1105)において、認証と関連するアプリケーションに係る文言を含めてアイコンを作成する、付記9に記載のプログラム。
【0122】
(付記11)
アイコンを作成するステップ(S1105)において、管理対象に係る文言を含めてアイコンを作成する、付記9に記載のプログラム。
【0123】
(付記12)
表示するステップ(S506)において、作成したアイコンを、ホーム画面において他のアイコンと並列させて、ホーム画面における所定の広さの区画に、又はホーム画面における壁紙として、コード画像を表示する、付記9に記載のプログラム。
【0124】
(付記13)
表示するステップ(S506)において、コード画像をユーザが視認不可能な態様で表示する、付記9に記載のプログラム。
【0125】
(付記14)
個人情報を取得する手段と、ユーザからの要求に基づき、取得した個人情報を符号化する手段と、符号化した情報に基づき、コード画像を作成する手段と、作成したコード画像をユーザの端末装置10のディスプレイ1302に表示する手段と、を具備する、システム。
【0126】
(付記15)
コード画像を読み取る手段と、コード画像に基づいて得られる個人情報を紙に印刷して出力する手段と、を具備する、付記14に記載のシステム。
【0127】
(付記16)
プロセッサ29を備えるコンピュータ20によって実行される方法であって、方法は、プロセッサ29が、個人情報を取得するステップ(S503)と、ユーザからの要求に基づき、取得した個人情報を符号化するステップ(S504)と、符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップ(S505)と、作成したコード画像をユーザの端末装置10のディスプレイ1302に表示するステップ(S506)と、を実行する、方法。
【0128】
(付記17)
制御部203を備える情報処理装置20であって、制御部203が、個人情報を取得するステップ(S503)と、ユーザからの要求に基づき、取得した個人情報を符号化するステップ(S504)と、符号化した情報に基づき、コード画像を作成するステップ(S505)と、作成したコード画像をユーザの端末装置10のディスプレイ1302に表示するステップ(S506)と、を実行する、情報処理装置20。
【符号の説明】
【0129】
10 端末装置、12 通信インタフェース、13 入力装置、14 出力装置、15 メモリ、16 記憶部、19 プロセッサ、20 サーバ、22 通信インタフェース、23 入出力インタフェース、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、80 ネットワーク、1801 ユーザ情報、1802 アプリ情報、1901 入力操作受付部、1902 送受信部、1903 データ処理部、1904 報知制御部、1905 情報符号化部、1906 コード画像作成部、1907 コード画像表示部、1908 アイコン作成部、1909 アイコン表示部、1302 ディスプレイ、140 音声処理部、141 マイク、142 スピーカ、150 位置情報センサ、160 カメラ、170 モーションセンサ、2021 個人情報データベース、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 個人情報取得モジュール、2034 個人情報登録モジュール。
図1
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