(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038626
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】作業機械
(51)【国際特許分類】
E02F 9/00 20060101AFI20240313BHJP
【FI】
E02F9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142781
(22)【出願日】2022-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小山田 保幸
(72)【発明者】
【氏名】閑野 宏信
(57)【要約】
【課題】検知装置を備える作業機械の小型化に適した技術を提供する。
【解決手段】例示的な作業機械は、フロアを有する作業機械本体と、自機械の状態を検知する検知装置と、を備える。前記検知装置は、前記フロアよりも下方に配置される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械であって、
フロアを有する作業機械本体と、
自機械の状態を検知する検知装置と、
を備え、
前記検知装置は、前記フロアよりも下方に配置される、作業機械。
【請求項2】
前記検知装置は、前記フロアに取り付けられる、請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記フロアの下方に少なくとも一部が配置されるタンクを備え、
前記検知装置は、前記タンク又は前記タンクの周囲に配置される、請求項1に記載の作業機械。
【請求項4】
前記検知装置は、前記タンクの上方に配置される、請求項3に記載の作業機械。
【請求項5】
前記検知装置は、前記フロアとの間に隙間を設けて配置される、請求項4に記載の作業機械。
【請求項6】
前記フロアの下方に少なくとも一部が配置されるタンクと、
前記タンクと接続されるフィルタ部と、
を備え、
前記検知装置は、前記フィルタ部又は前記フィルタ部の周囲に配置される、請求項1に記載の作業機械。
【請求項7】
前記タンクの下方に配置される油圧駆動部を備え、
前記検知装置は、前記タンクの下方に、前記油圧駆動部と間隔をあけて配置される、請求項3に記載の作業機械。
【請求項8】
前記フロアの前方に配置される制御部と、
前記制御部の下方に配置されて前記制御部を支持する支持部材と、
を備え、
前記検知装置は、前記支持部材に取り付けられる、請求項1に記載の作業機械。
【請求項9】
前記検知装置の検知結果に応じて報知を行う報知装置を備え、
前記検知装置と前記報知装置とが同一の部材に配置される、請求項1から8のいずれか1項に記載の作業機械。
【請求項10】
前記作業機械本体は、
走行体と、
前記走行体に旋回可能に搭載される旋回体と、
を備え、
前記検知装置は、前記旋回体に配置される、請求項1から8のいずれか1項に記載の作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機体が水平であるか否かを表示する水平表示装置を備えるバックホー等の作業機械が知られる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示されるバックホーには、運転席の左右両側に操縦台が設けられる。各操縦台には、操縦レバーを有する操縦装置がそれぞれ設けられる。右側の操縦台の前方には、表示パネルが装着されたパネル支持台が、操縦台から前方側に延出状に設けられる。パネル支持台の中途部右側に、バックホーが水平であるか否かを表示する水平表示装置が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
小型の作業機械では、運転席の前方のスペースは限られている。このために、小型の作業機械においては、運転席の前方のスペースに作業機械の状態を検知する検知装置を配置すると、運転席に座るオペレータの邪魔になることが懸念される。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑み、検知装置を備える作業機械の小型化に適した技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の例示的な作業機械は、フロアを有する作業機械本体と、自機械の状態を検知する検知装置と、を備える。前記検知装置は、前記フロアよりも下方に配置される。
【発明の効果】
【0008】
例示的な本発明によれば、小型の作業機械において検知装置を適切な位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】フロアの表面よりも下方に配置される検知装置の第1配置例を示す図
【
図4】フロアの表面よりも下方に配置される検知装置の第2配置例を示す図
【
図5】フロアの表面よりも下方に配置される検知装置の第3配置例を示す図
【
図6】フロアの表面よりも下方に配置される検知装置の第4配置例を示す図
【
図7】検知装置をフロアに配置する場合の他の例を示す模式図
【
図8】フロアの表面よりも下方に配置される検知装置の第5配置例を示す図
【
図9】コントロールボックスおよびその周辺を下方から見た概略斜視図
【
図10】フロアの表面よりも下方に配置される検知装置の第6配置例を示す図
【
図11】
図10に示すセンターフレームについて説明するための模式図
【
図12】ボンネットの内部の部材に検知装置を配置する場合の第1配置例を示す図
【
図13】ボンネットの内部の部材に検知装置を配置する場合の第2配置例を示す図
【
図14】ボンネットの内部の部材に検知装置を配置する場合の第3配置例を示す図
【
図15】ボンネットの内部の部材に検知装置を配置する場合の第4配置例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付し、特に説明の必要がない場合には、その説明を繰り返さない。
【0011】
<1.作業機械の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る作業機械1の概略の構成を示す斜視図である。詳細には、作業機械1は油圧ショベルである。より詳細には、作業機械1は、小型の油圧ショベルである。ただし、本発明が適用される作業機械1は、油圧ショベルに限定されず、ホイルローダ等の他の作業機械であってもよい。
図1に示すように、本実施形態の作業機械1は、作業機械本体2と作業装置3とを備える。作業機械本体2は、走行体4と旋回体5とを備える。
【0012】
ここで、方向を以下のように定義する。まず、走行体4が直進する方向を前後方向とし、そのうちの一方側を「前」とし、他方側を「後」とする。本明細書では、クローラ41に対してブレード6がある側を「前」とする。また、前後方向に垂直な横方向を左右方向とする。本明細書では、一例として、前方を向いて運転席56に座った状態のオペレータ(操縦者、運転者)から見て左側を「左」とし、右側を「右」とする。さらに、前後方向および左右方向に垂直な重力方向を上下方向とし、重力方向の上流側を「上」とし、下流側を「下」とする。また、本明細書では、上下方向と平行な面を鉛直面と表現することがある。上下方向と直交する面を水平面として、水平面に平行な方向を水平方向と表現することもある。なお、これらの方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定する意図はない。
【0013】
作業機械本体2が備える走行体4は、作業機械1を自走可能とする。走行体4は、前後方向に直進可能である。詳細には、走行体4は、左右一対のクローラ41を有する。各クローラ41は、走行モータ42により駆動される。走行モータ42は油圧モータである。走行体4は、左右のクローラ41が同時に駆動されると、前後方向に直進する。走行体4は、左右のクローラ41が独立して駆動されることで右旋回および左旋回を行うことができる。
【0014】
なお、本実施形態の作業機械1はクローラ式であるが、作業機械はホイール式とされてもよい。また、本実施形態では、走行体4の前部には、ブレードシリンダ61の駆動によって上下動可能に設けられるブレード6が設けられる。ブレード6を用いることによって、作業機械1は整地作業を行うことができる。
【0015】
旋回体5は、走行体4に旋回可能に搭載される。旋回体5は、走行体4のセンターフレーム43(
図10参照)に回転可能に支持される旋回フレーム51を有する。旋回フレーム51は、油圧モータとして構成される不図示の旋回モータにより駆動され、上下方向に延びる中心軸を中心として旋回する。旋回フレーム51は、右旋回と左旋回とを可能に設けられる。旋回体5は、360°旋回することができる。
【0016】
旋回体5の後方には、開閉式のボンネット52が配置される。ボンネット52は、後方に位置する不図示の軸線周りに回動可能に設けられる。軸線は左右方向に延び、ボンネット52は、前端部を持ち上げて後方に向けて回動することによって開けることができる。ボンネット52が開けられると、旋回フレーム51に構成される動力室53(
図12等参照)が露出される。すなわち、作業機械本体2は動力室53を備える。動力室53には、例えば、原動機(不図示)、バッテリ15(
図12参照)、ラジエータ18(
図13参照)等が配置される。原動機は、作業機械1に搭載された油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプ(不図示)を駆動する。油圧アクチュエータには、各種の油圧モータおよび油圧シリンダが含まれる。
【0017】
なお、本実施形態では、原動機は、ディーゼルエンジンである。ただし、原動機は、例えばガソリンエンジン等の他の内燃機関であってもよく、電動モータ等であってもよい。
【0018】
ボンネット52(動力室53)の上方には、オペレータが座る運転席56が配置される。運転席56は、詳細には、ボンネット52に取り付けられ、ボンネット52の開閉時にボンネット52と共に回動する。なお、ボンネット52の、運転席56の左右のそれぞれの位置には、例えば作業装置3や旋回体5等を操作するための操作装置57が配置されてよい。左右の操作装置57も、ボンネット52に取り付けられ、ボンネット52の開閉時にボンネット52と共に回動してよい。ただし、本実施形態では、操作装置57は後述する制御部59に設けられる。
【0019】
ボンネット52の前方には、例えば運転席56に着座したオペレータが足を置くフロア58が配置される。すなわち、作業機械本体2はフロア58を有する。本実施形態では、フロア58は、樹脂製の板状部材で構成される。フロア58を構成する板状部材は、旋回フレーム51に支持される。なお、フロア58は、複数の部材で構成されてもよい。例えば、フロア58は、フロアフレームとフロアマットとで構成されてもよい。
【0020】
フロア58の前方(旋回体5の前側部分)には、コントロールボックス59が配置される。コントロールボックス59内には、作業機械1が備える油圧アクチュエータを制御する制御バルブが配置される。すなわち、コントロールボックス59は制御部としての機能を有する。作業機械1は、フロア58の前方に配置される制御部59を備える。なお、コントロールボックス59には、走行体4を操作するレバーや原動機の回転を制御するレバー等も設けられる。このため、コントロールボックス59は、操縦塔としての機能も有する。
【0021】
作業装置3は、ブーム31と、アーム32と、バケット33とを有する。作業装置3は、これらを同時に又は独立して動かすことで、土砂等の掘削作業を可能とする。ブーム31は、その一端部がブームブラケット34に支持され、伸縮可能に設けられるブームシリンダ35により鉛直面内で回転可能である。アーム32は、その一端部がブーム31の他端部に支持されており、伸縮可能に設けられるアームシリンダ36により鉛直面内で回転可能である。バケット33は、その一端部がバケットリンク33aおよびバケットアーム33bを介してアーム32の他端部に支持されており、伸縮可能に設けられるバケットシリンダ37により鉛直面内で回転可能である。
図1において、ブーム31、アーム32、および、バケット33は、詳細には、それぞれ左右方向に延びる中心軸を中心として回転可能に設けられる。
【0022】
作業装置3は、旋回フレーム51に設けられる設置部511に取り付けられる。設置部511は、旋回フレーム51の前端部から前方に突出する。ブームブラケット34は、ブーム31の基端部を構成し、上下方向に延びる中心軸を中心として回動可能に、設置部511に支持される。ブームブラケット34は、旋回体5に前後方向に伸縮可能に配置されるスイングシリンダ38(
図3参照)に接続される。ブームブラケット34は、スイングシリンダ38の伸縮により左回り又は右回りに回動する。すなわち、スイングシリンダ38を動作させることにより、作業装置3を左回り又は右回りにスイングさせることができる。
【0023】
<2.検知装置の概要>
作業機械1は、自機械の状態を検知する検知装置7(
図2参照)を備える。本実施形態では、検知装置7は、作業機械本体2に配置される。検知装置7は、作業機械本体2の傾斜角度を検知する傾斜角センサである。詳細には、検知装置7は、少なくとも作業機械本体2の左右方向の傾斜角度を検知できる傾斜角センサである。このような傾斜角センサとして、例えば、X軸とY軸との2軸の傾きを検知できる2軸性傾斜角センサを利用することができる。
【0024】
本実施形態の検知装置7は、2軸性傾斜角センサである。検知装置7は、例えば、平面視において縦横の長さがそれぞれ50mm±20mm程度の範囲の矩形板状に構成される。検知装置7は、好ましい形態として、作業機械本体2に設けられる水平な面に配置され、左右方向と前後方向との傾斜角度を検知可能に設けられる。このように、作業機械本体2の水平面に検知装置7を配置することで、作業機械1の基準となる水平面からの状態変化(傾斜等の姿勢の変化)を検知することができる。
【0025】
また、作業機械1は報知装置8(
図2参照)を備える。報知装置8は、検知装置7の検知結果に応じて報知を行う。報知装置8は、詳細には音を放音する放音装置であり、より詳細にはブザーである。検知装置7および報知装置8には、例えば、不図示の電気配線を介してバッテリ15(
図12参照)から電力が供給される。検知装置7と報知装置8とは、電気配線(不図示)で接続される。例えば、検知装置7が作業機械本体2の左右方向の水平面に対する傾きが所定角度(例えば25°等)以上となったことを検知した場合に、報知装置8はブザー音を発する。ここで、ブザー音は、連続的な音、間欠的な音、および、これらの音を組み合わせた音であってよい。また、報知装置8は、段階的に異なる種類のブザー音を発してもよい。例えば、報知装置8は、検知した傾斜角度が所定値未満の場合に間欠的なブザー音を発するとともに、傾斜角度が所定値以上の場合に連続的なブザー音を発してもよい。これにより、オペレータは、自身が運転する作業機械1が危険な傾きであることを認識することができる。オペレータは、ブザー音に応じて作業機械1の転倒を防止する操作を行うことができる。
【0026】
図2は、検知装置7の配置例を示す図である。
図2に示すように、検知装置7と報知装置8とは同一の部材100に配置されることが好ましい。このように構成すると、検知装置7と報知装置8とが別の部材に配置される場合に比べて、電気配線の複雑化を抑制することができる。また、このように構成すると、検知装置7と報知装置8とが別の部材に配置される場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
【0027】
なお、検知装置7と報知装置8とは別の部材に配置されてもよい。また、報知装置8は、放音装置に限らず、例えば、報知内容をモニタに表示する表示装置や、報知すべき事態が生じた場合に発光する発光装置等であってもよい。また、検知装置7による検知結果は、報知のために利用されるのではなく、作業機械1の自動走行や自動作業等の制御に利用されてもよい。
【0028】
<3.検知装置の配置箇所>
以下、検知装置7の作業機械1における配置箇所について詳細に説明する。
【0029】
[3-1.第1実施形態]
第1実施形態では、検知装置7は、フロア58の表面よりも下方に配置される。本実施形態において、フロア58の表面は、フロア58の上面である。フロア58の表面よりも下方に検知装置7を配置する構成とすると、小型の作業機械1において検知装置7を適切な位置に配置することができる。フロア58の表面よりも下方に検知装置7を配置する構成とすると、運転席56に座るオペレータの邪魔にならない位置に検知装置7を配置することができる。
【0030】
以下、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7の配置例について具体例を挙げて説明する。
【0031】
(3-1-1.第1配置例)
図3は、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7の第1配置例を示す図である。
図3は、詳細には、作業機械1の右側面の概略構成を示す側面図である。
図3では、作業機械1を構成する要素の一部のみが示されている。また、
図3では、旋回フレーム51が有する右側の側面カバー512(
図1参照)が取り外されている。
【0032】
図3に示すように、旋回フレーム51には、フロア58の下方に少なくとも一部が配置されるタンク9が搭載される。すなわち、作業機械1は、フロア58の下方に少なくとも一部が配置されるタンク9を備える。本例において、タンク9は燃料タンクであり、その一部がフロア58の下方に配置される。
【0033】
本例では、検知装置7は、タンク9又はタンク9の周囲に配置される。ここで、タンク9に配置されるとは、タンク9に直接取り付けられるか、或いは、タンク9以外の部材を介してタンク9に取り付けられる(間接的に取り付けられる)ことを指す。また、タンク9の周囲に配置されるとは、タンク9に取り付けられるのではなく、タンク9の近くに配置される部材に直接的または間接的に取り付けられることを指す。なお、以下においては、検知装置7の取り付けに関する説明において、単に「取り付けられる」と記載した場合には、特に断りがない場合には、直接的または間接的に取り付けられてよいことを意味する。
【0034】
タンク9又はその周囲においては、検知装置7を適切な向きで配置できる平坦面を得やすい。このために、タンク9又はその周囲に検知装置7を配置することにより、旋回フレーム51に配置される検知装置7を適切な配置とすることができる。
【0035】
なお、検知装置7のタンク9や、その周囲の部材への取り付けには、例えば螺子留めや、接着等が利用されてよい。また、タンク9又はその周囲に配置される検知装置7は、タンク9の上方又は下方に配置されることが好ましいが、タンク9の前方、後方、左方、或いは、右方に配置されてもよい。
【0036】
本例では、詳細には、検知装置7は、タンク9の上方に配置される。タンク9の上方は、タンク9の上面であってもよいし、タンク9から上方に離れた位置であってもよい。例えば、タンク9が板金により構成される場合、検知装置7はタンク9に取り付け易い。一方、例えばタンク9が樹脂で構成される場合には、検知装置7は、タンク9とは別部材に取り付けられることが好ましい。検知装置7が取り付けられるタンク9の上方の別部材としては、例えば、コントロールボックス59を支持する部材や、当該部材から延び出したステー等が挙げられる。検知装置7をタンク9の上方に配置することにより、タンク9に溜められた貯留物(本例では燃料)の漏出が生じた場合に、検知装置7に影響が及ぶことを抑制することができる。
【0037】
本例では、より詳細には、検知装置7は、フロア58との間に隙間を設けて配置される。
図3に示すように、検知装置7の上面と、フロア58の下面との上下方向間に、隙間が設けられる。このような隙間が設けられることにより、フロア58の振動が検知装置7に伝達されることを抑制することができる。すなわち、検知装置7に強い振動が加わる可能性を低減することができる。なお、隙間は、フロア58やタンク9に、段差や凹部を設けることによって構成されてよい。
【0038】
(3-1-2.第2配置例)
図4は、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7の第2配置例を示す図である。
図4は、
図3と同様の、作業機械1の右側面の概略構成を示す側面図である。
【0039】
本例では、検知装置7は、タンク9の下方に配置される。検知装置7は、タンク9の下方に配置されるタンク支持部材10に取り付けられる。なお、タンク支持部材10は、旋回フレーム51内に配置されてタンク9を支持する。タンク支持部材10は、例えば板金により構成される板状部材である。検知装置7は、詳細には、タンク支持部材10の下面に螺子留め等により取り付けられる。なお、本例では、タンク9がタンク支持部材10に取り付けられる。このために、本例では、検知装置7は、タンク10に間接的に取り付けられている解釈できる。
【0040】
図4に示すように、旋回フレーム51には、タンク9の下方に配置される油圧駆動部38が配置される。すなわち、作業機械1は、タンク9の下方に配置される油圧駆動部38を備える。油圧駆動部38は、詳細には作業装置3を左回りまたは右回りにスイングさせるスイングシリンダである。
【0041】
本例では、より詳細には、検知装置7は、タンク9の下方に、油圧駆動部38と間隔をあけて配置される。本例では、検知装置7と油圧駆動部38との上下方向間に隙間が設けられる。このように構成することで、検知装置7が油圧駆動部38の動作による影響を受けることを抑制することができる。
【0042】
(3-1-3.第3配置例)
図5は、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7の第3配置例を示す図である。
図5は、詳細には、作業機械1の左側面の概略構成を示す側面図である。
図5では、作業機械1を構成する要素の一部のみが示されている。また、
図5では、旋回フレーム51が有する左側の側面カバー512が取り外されている。
【0043】
図5に示すように、旋回フレーム51には、フロア58の下方に少なくとも一部が配置されるタンク11が搭載される。すなわち、作業機械1は、少なくとも一部がフロア58の下方に配置されるタンク11を備える。
図5に示すタンク11は、詳細には作動油タンクであり、その一部がフロア58の下方に配置される。以上からわかるに、本実施形態の作業機械1は、フロア58の下方に少なくとも一部が配置されるタンクとして、燃料タンク9と作動油タンク11とを備える。本実施形態では、作動油タンク11が作業機械本体2の左側、燃料タンク9が作業機械本体2の右側に配置される構成である。ただし、これらは左右逆に配置されてもよい。
【0044】
検知装置7は、上述した燃料タンク9の場合と同様に、作動油タンク11又は作動油タンク11の周囲に配置されてよい。検知装置7は、第1配置例や第2配置例と同様に、作動油タンク11の上方や下方に配置されてよい。また、検知装置7は、作動油タンク11の前方、後方、左方、或いは、右方に配置されてもよい。ただし、本例では、検知装置7は、作動油タンク11の前方に配置される構成となっている。
【0045】
詳細には、旋回フレーム51には、フロア58の下方、且つ、作動油タンク11の前方に、作動油の濾過を行うフィルタ部12が設けられる。フィルタ部12は、作動油タンク11と接続される。すなわち、作業機械1は、タンク(作動油タンク)11と接続されるフィルタ部12を備える。
【0046】
本例では、検知装置7は、フィルタ部12又はフィルタ部12の周囲に配置される。第1配置例で説明した場合と同様に、フィルタ部12に配置されるとは、フィルタ部12に直接的または間接的に取り付けられることを指す。また、フィルタ部12の周囲に配置されるとは、フィルタ部12に取り付けられるのではなく、フィルタ部12の近くに配置される部材に直接的または間接的に取り付けられることを指す。検知装置7は、例えば、フィルタ部12を取り付ける部材である取付座等に取り付けられてよい。
【0047】
このように検知装置7がフィルタ部12又はその周囲に配置される構成とすると、検知装置7をタンク11との間に複数の部材を介在させて配置することができる。このために、タンク11内の貯留物に起因する熱が検知装置7に伝わり難くすることができる。
【0048】
なお、本例では、フィルタ部12は、メンテナンスの行い易さ等を考慮して、作動油タンク11の前方に配置されている。ただし、フィルタ部12は、例えば、作動油タンク11の後方に配置されてもよい。フィルタ部12又はフィルタ部12の周囲に配置される検知装置7の位置は、フィルタ部12の位置に応じて変更されてよい。例えば、フィルタ部12が作動油タンク11の後方に配置された場合には、検知装置7は作動油タンク11の後方に配置されてよい。
【0049】
(3-1-4.第4配置例)
図6は、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7の第4配置例を示す図である。
図6は、
図5と同様の、作業機械1の左側面の概略構成を示す側面図である。
【0050】
本例では、検知装置7は、フロア58に取り付けられる。詳細には、検知装置7は、フロア58の裏面(下面)に取り付けられる。フロア58の裏面に取り付けられる構成とすると、検知装置7を旋回フレーム51内に配置して、例えば、検知装置7がオペレータに踏まれること等を避けられる。
【0051】
なお、本例では、検知装置7をフロア58の裏面に配置する構成としたが、これは例示である。
図7は、検知装置7をフロア58に配置する場合の他の例を示す模式図である。例えば、
図7(a)および
図7(b)に示すように、検知装置7は、フロア58の裏面に設けられた凹部58aに配置されてよい。また、
図7(c)に示すように、フロア58の表面に凹部58bを設けて、当該凹部58b内に検知装置7を配置する構成としてもよい。この場合にも、フロア58の表面(上面)よりも下方に検知装置7を配置することができる。このような構成では、
図7(c)に示すように、凹部58bを覆う蓋58cがフロア58の表面に配置されることが好ましい。また、場合によっては、検知装置7をフロア58の表面に配置して、検知装置7を覆うカバーをフロア58表面に配置してもよい。
【0052】
(3-1-5.第5配置例)
図8は、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7の第5配置例を示す図である。
図8は、詳細には、作業機械1が備えるコントロールボックス(制御部)59およびその周辺の概略構成を示す側面図である。
図8は、コントロールボックス59を右から見た図である。
図8では、コントロールボックス59に関わる構成要素の一部のみが示されている。
【0053】
図8に示すように、コントロールボックス59は、コントロールボックス59の下端に配置される支持部材13に支持されている。すなわち、作業機械1は、制御部59の下方に配置されて制御部59を支持する支持部材13を備える。支持部材13は、平板状であり、旋回フレーム51に支持される。支持部材13は、フロア58の下方に配置される。なお、支持部材13は、平板状に限定されず、例えば、左右方向の中央部が凸状となった構成等であってもよい。
【0054】
本例では、検知装置7は、支持部材13に取り付けられる。なお、取り付けには、例えば、螺子や接着剤等が用いられてよい。検知装置7がコントロールボックス59を支持する支持部材13に取り付けられる構成とすることによって、検知装置7を旋回フレーム51内に配置することができる。
【0055】
本例では、検知装置7は、好ましい形態として、支持部材13の下面に配置される。これにより、検知装置7に外部から荷重が加わり難くすることができる。なお、検知装置7は、支持部材13の上面、すなわち、支持部材13とフロア58との間に配置されてもよい。
【0056】
図9は、コントロールボックス59およびその周辺を下方から見た概略斜視図である。
図9においては、検出装置7は省略されている。本実施形態において、
図9に示すように、支持部材13は、コントロールボックス59内に油圧ホース等を通すための切欠き13aを有する。なお、切欠き13aに代えて開口とされてもよい。検知装置7は、支持部材13に設けられる切欠き13aまたは開口の周囲に配置されてよい。検知装置7は、例えば、コントロールボックス59よりも後方に配置されてよい。また、検知装置7は、コントロールボックス59の横に設けられるペダル14の下方に配置されてもよい。
【0057】
なお、本実施形態の作業機械1においては、コントロールボックス59の左右のそれぞれにペダル14が設けられる。検知装置7は、これら2つのペダル14のいずれか一方の下方に配置されてよい。本実施形態において、2つのペダル14の一方は、スイングシリンダ38用のスイングバルブ(制御バルブ)を操作するスイングペダルである。また、2つのペダル14の他方は、PTO用の駆動バルブ(制御バルブ)を操作する変速ペダルである。
【0058】
(3-1-6.第6配置例)
以上の第1~第5配置例においては、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7は、旋回体5に配置される構成とした。検知装置7を旋回体5に配置する構成とすることにより、検知装置7の電気配線を行い易くすることができる。ただし、検知装置7は、旋回体5と共に作業機械本体2を構成する走行体4に配置される構成としてもよい。この場合も、検知装置7がフロア58の表面よりも下方に配置される構成である。本例では、検知装置7は走行体4に配置される。
【0059】
図10は、フロア58の表面よりも下方に配置される検知装置7の第6配置例を示す図である。
図10は、詳細には、走行体4の概略構成を示す断面斜視図である。
図10では、走行体4を構成する要素の一部のみが示されている。また、
図10では、走行体4の右半分のみが示されている。
【0060】
図10に示すように、走行体4は、左右のクローラ41の間に配置されるセンターフレーム43を有する。また、走行体4は、センターフレーム43から左右のクローラ41のそれぞれに向かって延びる複数の連結フレーム44を有する。本実施形態では、連結フレーム44は、左右方向に伸縮可能に設けられる。連結フレーム44の左右方向の伸縮は、油圧シリンダとして構成される拡縮シリンダ45を駆動させることにより行われる。複数の連結フレーム44の左右方向への伸縮により、左右のクローラ41の幅を変更することができる。
【0061】
図11は、
図10に示すセンターフレーム43について説明するための模式図である。
図11に示すように、センターフレーム43は、連結フレーム44および拡縮シリンダ45を収容可能な内部空間431を有する。このセンターフレーム43の内部空間431は、天壁および上部側壁によって構成される上部空間431aと、底壁および下部側壁によって構成される下部空間431bと、に大別される。前壁と後壁との間隔は、上部空間431aと下部空間431bとの間で異なり、下部空間431bの間隔は上部空間431aの間隔より大きくなっている。これにより、下部空間431aでは、底壁に連結フレーム44および拡縮シリンダ45を載置可能となっている。また、センターフレーム43の天壁は、スイベルジョイント46を挿通可能な挿通孔432(
図10参照)が形成されている。
【0062】
本例では、好ましい形態として、検知装置7は、センターフレーム43に配置される(
図10参照)。検知装置7は、センターフレーム43に取り付けられる。これにより、クローラ41を構成するフレーム部材(サイドフレーム)に検知装置7を配置する場合に比べて電気の配線を容易とすることができる。ただし、検知装置7は、場合によっては左右のクローラ41のいずれか一方に配置されてもよい。本例では、詳細には、検知装置7は、センターフレーム43の内側に配置される。これにより、検知装置7を保護し易くすることができる。検知装置7は、例えば螺子等を用いてセンターフレーム43に取り付けられてよい。
【0063】
より詳細には、検知装置7は、センターフレーム43の天壁の内面側に取り付けられる。これにより、旋回体5との電気配線の配索が容易になるとともに、作業機械1の走行動作により走行体4に混入した土泥からの保護が容易になる。ただし、検知装置7は、センターフレーム43の天壁に限らず、前後および左右の側壁や底壁に取り付けられてもよい。そして、センターフレーム43を構成するいずれの壁に配置される場合においても、検知装置7は、壁の内面側に配置されることが好ましい。
【0064】
走行体4に検知装置7を配置する場合において、検知装置7は、その他、連結フレーム44の外周面や、拡縮シリンダ45等に取り付けられてもよい。
【0065】
[3-2.第2実施形態]
第1実施形態では、検知装置7は、フロア58の表面よりも下方に配置される構成としたが、これは例示である。検知装置7は、フロア58の表面よりも上方に配置されてもよい。また、検知装置7は、フロア58の表面と上下方向の高さ位置が同等の位置に配置されてもよい。このような構成とする場合でも、検知装置7を配置する位置を適切に選択することで、作業機械1の小型化に対応した適正な位置に検知装置7を配置することができる。
【0066】
例えば、検知装置7は、コントロールボックス59に配置されてもよい。検知装置7は、コントロールボックス59のカバー部材に取り付けられてもよい。カバー部材に取り付けられる場合、検知装置7は、カバー部材の外面側と内面側とのいずれに取り付けられてもよい。また、検知装置7は、コントロールボックス59の内部に配置されるフレーム部材に取り付けられてもよい。
【0067】
また、例えば、検知装置7は、ボンネット52に配置されてもよい。検知装置7は、ボンネット52の内面側や外面側に取り付けられてよい。ボンネット52に配置される検知装置7は、運転席56の下方に配置されてよい。検知装置7は、ボンネット52に取り付けられて運転席56を支持する支持部材に配置されてもよい。検知装置7がボンネット52に配置される構成の場合、ボンネット52が開閉式であるために、ボンネット52の開閉に対応した電気配線の配索構造を備える構成とする必要がある。
【0068】
上記の配索構造を不要とできることから、検知装置7は、ボンネット52の内部(すなわち動力室53)に配置することが好ましい。検知装置7は、ボンネット52と共に動かない、ボンネット内部に配置される部材に取り付けられることが好ましい。以下、検知装置7がボンネット52の内部の部材に配置される例について具体例を挙げて説明する。
【0069】
(3-2-1.第1配置例)
図12は、ボンネット52の内部の部材に検知装置7を配置する場合の第1配置例を示す図である。
図12は、ボンネット52を取り除いた作業機械1の右側面のうち、動力室53周辺を拡大して示す側面図である。
図12では、作業機械1を構成する要素の一部のみが示されている。
【0070】
本例では、検知装置7は、動力室53に配置された電装品17又は電装品17の周囲に配置される。電装品17に配置されるとは、電装品17に直接的または間接的に取り付けられることを指す。また、電装品17の周囲に配置されるとは、電装品17に取り付けられるのではなく、電装品17の近くに配置される部材に直接的または間接的に取り付けられることを指す。本例では、検知装置7は、電装品17の外面に取り付けられる。詳細には、検知装置7はヒューズボックス16の下面に取り付けられる。ただし、検知装置7は、ヒューズボックス16の下面以外に取り付けられてもよい。検知装置7は、ヒューズボックス16の上面や側面等に取り付けられてもよい。
【0071】
なお、
図12に示す例では、ヒューズボックス16は、バッテリ15の下方に配置される。このために、ヒューズボックス16に配置される検知装置7は、フロア58の表面(上面)よりも下方に配置されることになる場合もあり得る。このような構成は、上述の第1実施形態の構成に含まれる。
【0072】
また、検知装置7は、ヒューズボックス16に代えて、バッテリ15又はバッテリ15の周囲に配置されてもよい。バッテリ15又はその周囲に配置される検知装置7は、バッテリ15の上方又は下方に配置されることが好ましい。なお、バッテリ15は、動力室53に着脱可能(交換可能)に配置される。このために、検知装置7は、バッテリ15の周囲に配置されることが好ましい。
【0073】
(3-2-2.第2配置例)
図13は、ボンネット52の内部の部材に検知装置7を配置する場合の第2配置例を示す図である。
図13は、ボンネット52を取り除いた作業機械1の左側面のうち、動力室53周辺を拡大して示す側面図である。
図13では、作業機械1を構成する要素の一部のみが示されている。
【0074】
本例では、検知装置7は、動力室53に配置された冷却機器18又は冷却機器18の周囲に配置される。冷却機器18に配置されるとは、冷却機器18に直接的または間接的に取り付けられることを指す。また、冷却機器18の周囲に配置されるとは、冷却機器18に取り付けられるのではなく、冷却機器18の近くに配置される部材に直接的または間接的に取り付けられることを指す。本例では、冷却機器18はラジエータである。検知装置7は、ラジエータ18の周囲に配置される。検知装置7は、ラジエータ18の上方に設けられる板材21に取り付けられている。
【0075】
なお、
図13に示す例では、検知装置7は、ラジエータ18の上方に配置されているが、これは例示であり、検知装置7は、ラジエータ18の下方等の他の場所に配置されてもよい。ラジエータ18の下方に配置される検知装置7は、フロア58の表面(上面)よりも下方に配置されることになる場合もあり得る。このような構成は、上述の第1実施形態の構成に含まれる。
【0076】
また、検知装置7は、動力室53に配置される他の冷却機器又はその周囲に配置されてもよい。他の冷却機器として、例えばオイルクーラや、ラジエータ18の冷却ファン19(
図14参照)等が挙げられる。
【0077】
(3-2-3.第3配置例)
図14は、ボンネット52の内部の部材に検知装置7を配置する場合の第3配置例を示す図である。第3配置例は、上述の検知装置7が冷却ファン19に配置される場合の具体例である。
図14は、動力室53(ボンネット内部)に配置される冷却ファン19を右から見た側面図である。
【0078】
図14に示すように、冷却ファン19は、羽根部191と、羽根部191を取り囲むシュラウド192とを備える。本例では、検知装置7は、シュラウド192に取り付けられる。詳細には、検知装置7は、シュラウド192の外周壁192aに取り付けられる。外周壁192aは、左右方向と平行な方向に広がりを有する。
図14に示す例では、好ましい形態として、検知装置7は、外周壁192aのうち、水平方向と平行な面に取り付けられる。また、検知装置7は、シュラウド192の外周壁192aの内側の面に取り付けられる。なお、本例では、検知装置7は、シュラウド192の下側部分に配置されているが、これは例示である。検知装置7は、例えば、シュラウド192の上側部分に配置される構成であってもよい。
【0079】
(3-2-4.第4配置例)
図15は、ボンネット52の内部の部材に検知装置7を配置する場合の第4配置例を示す図である。
図15は、動力室53を上から見た図で、説明に必要な要素のみを簡略化して示した図である。動力室53には、動力室53の左側に配置される左板材21と、右側に配置される可撓性を有する樹脂部材22とが配置される。左板材21は、詳細には、ラジエータ18の上方に配置される板材である(
図13参照)。また、樹脂部材22は、詳細には、バッテリ15の上方に配置される水除用の部材である(
図12参照)。上方からの平面視において、樹脂部材22の左横には、鉛直方向に広がる右縦板材24が配置される。右縦板材24は、例えば板金製の部材であり、樹脂部材22と同様に動力室53の右側に配置される。詳細には、右縦板材24は、上述のタンク支持部材10と同一部材であるが、別部材であってもよい。
【0080】
本例では、左板材21と右縦板材24とを左右方向に橋渡しする橋渡し部材23に検知装置7が配置される。橋渡し部材23は、例えば板金等で構成され、左右方向に延びる板状である。検知装置7は、詳細には、橋渡し部材23の上面に取り付けられている。ただし、検知装置7は、橋渡し部材23の下面に配置されてもよい。
【0081】
なお、検知装置7は、左板材21や右縦板材24に取り付けられてもよい。例えば、水平方向に広がる左板材21の上面や下面等に取り付けられてもよい。
【0082】
<4.留意事項等>
本明細書中に開示される種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書中に示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
【0083】
<5.付記>
例示的な本発明の作業機械は、フロアを有する作業機械本体と、自機械の状態を検知する検知装置と、を備え、前記検知装置は、前記フロアよりも下方に配置される構成(第1の構成)であってよい。
【0084】
上記第1の構成の作業機械において、前記検知装置は、前記フロアに取り付けられる構成(第2の構成)であってよい。
【0085】
上記第1の構成の作業機械は、前記フロアの下方に少なくとも一部が配置されるタンクを備え、前記検知装置は、前記タンク又は前記タンクの周囲に配置される構成(第3の構成)であってよい。
【0086】
上記第3の構成の作業機械において、前記検知装置は、前記タンクの上方に配置される構成(第4の構成)であってよい。
【0087】
上記第4の構成の作業機械において、前記検知装置は、前記フロアとの間に隙間を設けて配置される構成(第5の構成)であってよい。
【0088】
上記第1の構成の作業機械は、前記フロアの下方に少なくとも一部が配置されるタンクと、前記タンクと接続されるフィルタ部と、を備え、前記検知装置は、前記フィルタ部又は前記フィルタ部の周囲に配置される構成(第6の構成)であってよい。
【0089】
上記第3の構成の作業機械は、前記タンクの下方に配置される油圧駆動部を備え、前記検知装置は、前記タンクの下方に、前記油圧駆動部と間隔をあけて配置される構成(第7の構成)であってよい。
【0090】
上記第1の構成の作業機械は、前記フロアの前方に配置される制御部と、前記制御部の下方に配置されて前記制御部を支持する支持部材と、を備え、前記検知装置は、前記支持部材に取り付けられる構成(第8の構成)であってよい。
【0091】
上記第1から第8のいずれかの構成の作業機械は、前記検知装置の検知結果に応じて報知を行う報知装置を備え、前記検知装置と前記報知装置とが同一の部材に配置される構成(第9の構成)であってよい。
【0092】
上記第1から第9のいずれかの構成の作業機械において、前記作業機械本体は、走行体と、前記走行体に旋回可能に搭載される旋回体と、を備え、前記検知装置は、前記旋回体に配置される構成(第10の構成)であってよい。
【符号の説明】
【0093】
1・・・作業機械
2・・・作業機械本体
4・・・走行体
5・・・旋回体
7・・・検知装置
8・・・報知装置
9・・・燃料タンク(タンク)
11・・・作動油タンク(タンク)
12・・・フィルタ部
13・・・支持部材
38・・・スイングシリンダ(油圧駆動部)
58・・・フロア
59・・・コントロールボックス(制御部)