(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038675
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20240313BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142880
(22)【出願日】2022-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】呉 豪傑
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】利便性の向上を図ることができる情報処理システム、情報処理方法、およびコンピュータプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の情報処理システムは、家電機器に関するサブスクリプションを契約している場合に、前記家電機器のメンテナンスに関する通知を生成する生成部と、前記生成部が生成した前記通知を、前記契約において前記家電機器に関連付けられている端末装置に送信する通信部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器に関するサブスクリプションを契約している場合に、前記家電機器のメンテナンスに関する通知を生成する生成部と、
前記生成部が生成した前記通知を、前記契約において前記家電機器に関連付けられている端末装置に送信する通信部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記契約を更新する場合、更新した契約の内容に基づいて、保存されている前記契約に関する情報を更新する更新部、
を備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記通信部は、
前記家電機器の使用回数または使用時間の少なくとも一方が予め定めたしきい値以上になった場合に、前記通知を前記端末装置に送信する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記端末装置が前記通信部から前記通知を受信した場合に、前記通知を受信したことを表示部に表示させ、かつ、過去の前記通知を前記表示部に表示可能にする表示制御部、
を備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記生成部は、
前記家電機器の種類に関する情報、前記メンテナンスの理由、前記メンテナンスの内容、および前記メンテナンスの予約先を示す情報を含む前記通知を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記メンテナンスが予約される場合に、前記契約が締結されているか否かを確認する確認部と、
前記契約が締結していることを前記確認部が確認した場合に、前記予約を可能にする予約部と、
を備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
契約期間の終了時に前記契約が更新されていない場合、保存されている前記契約に関する情報を消去する消去部、
を備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
家電機器に関するサブスクリプションを契約している場合に、前記家電機器のメンテナンスに関する通知を生成することと、
生成した前記通知を、前記契約において前記家電機器に関連付けられている端末装置に送信することと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
家電機器に関するサブスクリプションを契約している場合に、前記家電機器のメンテナンスに関する通知を端末装置が受信した場合、前記通知を受信したことを表示部に表示させ、かつ、過去の前記通知を前記表示部に表示可能にすること、
を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システム、情報処理方法、およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
期間ごとの費用支払いにより家電機器が利用可能になるサービス(すなわち、サブスクリプションによる家電機器の利用サービス)が提案されている。このようなサービスに用いられる情報処理システムは、利便性の向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる情報処理システム、情報処理方法、およびコンピュータプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理システムは、家電機器に関するサブスクリプションを契約している場合に、前記家電機器のメンテナンスに関する通知を生成する生成部と、前記生成部が生成した前記通知を、前記契約において前記家電機器に関連付けられている端末装置に送信する通信部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】一実施形態の家電サービス提供システムの全体構成の一例を示す図。
【
図2】一実施形態の家電機器の機能構成の一例を示す図。
【
図3】一実施形態の機器管理サーバの機能構成の一例を示す図。
【
図4】一実施形態の端末装置の機能構成の一例を示す図。
【
図5】一実施形態のサービス管理サーバの機能構成の一例を示す図。
【
図6】一実施形態の家電サービス提供システムの処理フローの一例を示す図。
【
図7】一実施形態のユーザDB291の一例を示す図。
【
図8】一実施形態の動作状態DB492の一例を示す図。
【
図9】一実施形態のメンテナンスの通知の一例を示す第1の図。
【
図10】一実施形態のメンテナンスの通知の一例を示す第2の図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の情報処理システム、情報処理方法、およびコンピュータプログラムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本明細書で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
本明細書で「取得」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。また「取得」とは、外部から得られた情報に対して演算または加工などを行い目的の情報を生成して得る場合も含み得る。本明細書では「使用」と「利用」を実質的に同じ意味で用いており、互いに読み替え可能である。本明細書では「データベース」を「DB」と表記する。
【0009】
<実施形態>
(全体構成)
図1は、一実施形態の家電サービス提供システム1の全体構成の一例を示す図である。家電サービス提供システム1は、
図1に示すように、1つ以上の家電機器100、機器管理サーバ200、端末装置300の家電管理アプリケーションプログラムAPP、およびサービス管理サーバ400を含む。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0010】
家電機器100は、主として家庭で使用される電気機器である。家電機器100は、ユーザUによって利用される家電機器であり、ユーザUの住居内に配置される。家電機器100は、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。家電機器100は、ネットワークNWを介して、機器管理サーバ200と通信可能である。家電機器100は、冷蔵庫100A、衣類処理機100B、空気調和機100C、調理用家電機器100D、または照明装置100Eなどであるが、これらに限定されない。衣類処理機100Bは、洗濯機、洗濯乾燥機、乾燥機、またはクローゼット型の衣類処理機などである。調理用家電機器100Dは、オーブンレンジ、電子レンジ、トースター、または炊飯器などである。以下では説明の便宜上、「衣類処理機」を「洗濯機」、「空気調和機」を「エアコン」と称する場合がある。
【0011】
一実施形態では、ユーザUは、家電機器100に関するサブスクリプションサービス(定額利用サービス)を利用することで、1つ以上の家電機器100を利用可能である。サブスクリプションサービスは、例えば、月額の定額制で家電機器100を借りて利用可能になるサービスである。サブスクリプションサービスは、「期間ごとの費用支払いにより家電機器が利用可能になるサービス」の一例である。ただし、「期間ごとの費用支払いにより家電機器が利用可能になるサービス」は、上記例に限定されず、期間ごとの家電機器の使用量に応じて費用が異なる変動制の料金体系を持つサービスなどでもよい。
【0012】
機器管理サーバ200は、家電機器100を管理する管理サーバである。例えば、機器管理サーバ200は、家電機器100の遠隔操作を管理する。機器管理サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。機器管理サーバ200は、ネットワークNWを介して、家電機器100、端末装置300、およびサービス管理サーバ400と通信可能である。機器管理サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。機器管理サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータ(例えば無線ルータWR)などでもよい。
【0013】
端末装置300は、ユーザUが使用するコンピュータである。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。端末装置300は、例えば、表示装置301(表示部の一例)と、入力装置302と、通信部303とを有する。表示装置301は、種々の情報を表示可能な表示画面301aを有する。入力装置302は、ユーザUの入力を受け付け可能である。入力装置302は、例えば表示装置301の表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。通信部303は、無線通信可能な通信モジュールである。通信部303は、無線ルータWRおよびモデムMを介してまたは直接にネットワークNWと接続される。通信部303は、ネットワークNWを介して、家電機器100または機器管理サーバ200と通信可能である。
【0014】
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、例えば、上記サブスクリプションサービスを利用するためのアプリケーションプログラムである。一実施形態では、アプリケーションプログラムPは、家電機器100を遠隔操作するためのアプリケーションプログラムでもある。アプリケーションプログラムPには、「家電管理アプリケーションプログラムAPP」が含まれている。以下では、アプリケーションプログラムPが実行されることで「家電管理アプリケーションプログラムAPP」も起動されるものとする。端末装置300は、「コンピュータ」の一例である。アプリケーションプログラムP、家電管理アプリケーションプログラムAPPは、「コンピュータプログラム」の一例である。
【0015】
サービス管理サーバ400は、家電機器100に関するサブスクリプションサービスを提供するサーバである。サービス管理サーバ400は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。サービス管理サーバ400は、ネットワークNWを介して、機器管理サーバ200または端末装置300と通信可能である。サービス管理サーバ400は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。一実施形態では説明の便宜上、機器管理サーバ200とサービス管理サーバ400とを独立した装置として説明するが、機器管理サーバ200とサービス管理サーバ400とは、1つの装置により一体に実現されてもよい。
【0016】
サービス管理サーバ400は、「情報処理システム」の一例である。なお、本明細書で言う「情報処理システム」は、上記例に限定されず、サービス管理サーバ400と家電管理アプリケーションプログラムAPPにより実現される端末装置300の情報処理部とにより実現されてもよく、家電管理アプリケーションプログラムAPPにより実現される端末装置300の情報処理部が単独で実現してもよく、または、サービス管理サーバ400と家電管理アプリケーションプログラムAPPにより実現される端末装置300の情報処理部とのうち少なくとも一方と機器管理サーバ200との組み合わせにより実現されてもよい。
【0017】
(家電機器の構成)
次に、
図2を参照して、家電機器100の構成について説明する。
図2は、一実施形態の家電機器100の機能構成の一例を示す図である。家電機器100は、
図2に示すように、アクチュエータ110、センサ部120、操作部130、通信部150、制御部160、および記憶部190を有する。
【0018】
アクチュエータ110は、家電機器100の主機能を動作させる駆動部を含む。例えば、家電機器100が冷蔵庫100Aである場合、アクチュエータ110は、冷媒を圧縮する圧縮機や、冷蔵庫内で冷気を循環させる送風機などを含む。家電機器100が洗濯機100Bである場合、アクチュエータ110は、洗濯槽を回転させるモータなどを含む。
【0019】
センサ部120は、例えば、温度、湿度、電圧、電流、振動、または回転速度などを計測する1以上のセンサを含む。センサ部120は、家電機器100の動作状態を検出可能である。家電機器100の動作状態は、家電機器100の使用状況を含む。「使用状況」とは、ユーザUによる使用の仕方に対応する情報であり、使用頻度、使用態様(例えば使用される動作モード)、または使用時間帯などのうち1つ以上である。使用頻度には、使用回数、使用時間などが含まれる。例えば、センサ部120が各家電機器100の起動回数を計数することにより、使用回数を計数することが可能である。また、例えば、センサ部120が各家電機器100の起動から停止までの時間の累積時間を計測することにより、使用時間を計測することが可能である。なお、家電機器100の動作状態は、家電機器100に生じる動作不良(エラー)の有無およびその内容を含んでもよい。家電機器100の動作状態を示す情報(以下「動作情報191」と称する)は、記憶部190に記憶される。動作情報191は、「家電機器100の使用状況を示す情報」の一例である。
【0020】
操作部130は、家電機器100に設けられた操作ボタンまたはタッチパネルなどを含む。操作部130は、家電機器100に関するユーザUの操作を受け付け可能である。操作部130は、例えば、家電機器100の設定内容を指定するまたは変更するユーザUの操作を受け付ける。家電機器100の設定内容は、各種制御に関する制御量や、目標値、閾値、タイマ設定、動作モードなどのうち1つ以上を含む。家電機器100の設定内容を示す情報(以下「設定情報192」と称する)は、記憶部190に記憶される。設定情報192は、「家電機器100の使用状況を示す情報」の別の一例である。
【0021】
通信部150は、例えば、無線ルータWRと接続可能な無線通信モジュールである。通信部150は、ネットワークNWを介して機器管理サーバ200と通信可能である。
【0022】
制御部160は、家電機器100の全体を統括的に制御する。例えば、制御部160は、センサ部120の検出結果および設定情報192に基づき、アクチュエータ110を制御することで家電機器100を動作させる。また、制御部160は、機器管理サーバ200からの制御指令に基づいて家電機器100を動作させる各種制御を実行する。また、制御部160は、家電機器100の動作情報191および設定情報192を所定周期で機器管理サーバ200に送信する。
【0023】
(機器管理サーバの構成)
次に、機器管理サーバ200の構成について詳しく説明する。
図3は、一実施形態の機器管理サーバ200の機能構成の一例を示す図である。機器管理サーバ200は、
図3に示すように、機器登録部210と、情報取得部220と、情報送信部230、機器制御部240、および記憶部290とを有する。
【0024】
機器登録部210は、家電機器100の機器登録を受け付ける。機器登録は、家電機器100または端末装置300から取得される情報に基づき行われる。例えば、機器登録は、ユーザUのアカウント(以下「ユーザID」と称する)と家電機器100の識別情報(以下「機器ID」と称する)とを対応付けてユーザDB291に登録することで行われる。
【0025】
情報取得部220は、家電機器100の動作情報191および設定情報192を所定の周期で家電機器100から取得する。情報取得部220は、取得した家電機器100の動作情報191と当該家電機器100の機器IDとを対応付けて動作状態DB292に格納する。情報送信部230は、サービス管理サーバ400からの要求に応じて、動作状態DB292に記憶された情報をサービス管理サーバ400に送信する。
【0026】
機器制御部240は、家電機器100の遠隔制御を管理する。例えば、機器制御部240は、家電機器100を動作させるための信号を端末装置300から受信する場合、受信する信号に対応する家電機器100の制御命令を生成し、生成した制御命令を家電機器100に送信する。これにより、家電機器100の遠隔制御が行われる。
【0027】
記憶部290は、例えば、ユーザDB291と、動作状態DB292とを記憶する。
【0028】
(端末装置の構成)
次に、端末装置300について説明する。
図4は、一実施形態の端末装置300の機能構成の一例を示す図である。端末装置300は、
図4に示すように、情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、案内部340(生成部の一例、通信部の一例)、情報送信部350(通信部の一例)、更新部370、確認部380、予約部385、消去部387、および記憶部390を有する。情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、案内部340、および情報送信部350は、端末装置300に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行し、家電管理アプリケーションプログラムAPPが実行されることにより実現される。
【0029】
情報取得部310は、機器管理サーバ200およびサービス管理サーバ400から種々の情報を取得する。例えば、情報取得部310は、家電機器100の遠隔操作を行うための情報を機器管理サーバ200から取得する。また、情報取得部310は、家電機器100のサブスクリプションサービスを利用するための情報をサービス管理サーバ400から取得する。
【0030】
表示制御部320は、端末装置300の表示装置301を制御することで、表示装置301の表示画面301aに表示される内容を制御する。例えば、以下に説明する表示画面301aに関する表示は、表示制御部320によって実現される。一実施形態では、表示制御部320は、上記サブスクリプションサービスにおいて、後述するサービス管理サーバ400が家電機器100のメンテナンスの通知、または、サブスクリプションサービスの契約の更新を示す情報を、表示画面301aに表示する。具体的には、表示制御部320は、端末装置300が案内部340から家電機器100のメンテナンスに関する通知を受信した場合に、その通知を受信したことを表示装置301の表示画面301aに表示させ、かつ、過去の家電機器100のメンテナンスに関する通知を表示装置301の表示画面301aに表示可能にする。
【0031】
操作受付部330は、家電管理アプリケーションプログラムAPPに関連して入力装置302に対して行われるユーザUの操作を受け付ける。例えば、以下に説明する表示画面301aに対する操作の受け付けは、操作受付部330によって実現される。
【0032】
また、操作受付部330は、サービス管理サーバ400によってサブスクリプションサービスにおいて家電機器100のメンテナンスがユーザUに提案される場合、提案された家電機器100のメンテナンスを予約するユーザUの操作を受け付ける。
【0033】
また、操作受付部330は、サブスクリプションサービスを契約するユーザUの操作を受け付ける。ユーザUの操作の例としては、サブスクリプションサービスの契約情報497を入力する操作である。サブスクリプションサービスの契約情報497とは、サブスクリプションサービスの契約内容を示す情報である。サブスクリプションサービスの契約内容を示す情報の例としては、サブスクリプションサービスのコース、契約者情報(例えば、契約者の氏名、契約者の住所、料金の支払いに関する情報(契約者の銀行口座、契約者のクレジットカード番号、有効期限など)などが挙げられる。サブスクリプションサービスのコースの例としては、コース1、コース2、コース3などが挙げられる。
【0034】
コース1は、ユーザUが所定の期間を月額形式で契約すれば、その期間、家電機器100本体の使用権と、家電機器100のメンテナンスを無料で受ける権利とが提供されるコースである。なお、コース1の契約が所定の期間継続され、満了すると、家電機器100は、契約者(すなわち、ユーザU)のものとなる。また、コース1の契約が所定の期間継続され、満了した後に、ユーザUは、メンテナンス用のサブスクリプションサービスを契約することが可能である。
【0035】
コース2は、ユーザUが家電機器100本体を通常価格で購入し、購入時と同時にメンテナンス用のサブスクリプションサービスを契約するコースである。ユーザUがコース2のサブスクリプションサービスを契約すれば、所定の期間、メンテナンスを低価格で受けることができる。
【0036】
コース3は、ユーザUがすでに家電機器100を所有している状態で、任意のタイミングでメンテナンス用のサブスクリプションサービスを契約できるコースである。ユーザUがコース3のサブスクリプションサービスを契約すれば、所定の期間、メンテナンスを低価格で受けることができる。
【0037】
また、操作受付部330は、サブスクリプションサービスの契約を解除するユーザUの操作を受け付ける。
【0038】
案内部340は、ユーザUに対して、サブスクリプションサービスの契約の更新を促す案内を報知する。一実施形態では、案内部340は、表示制御部320を介して表示画面301aに所定の案内を表示させることで、ユーザUに対してサブスクリプションサービスの契約の更新を促す案内を報知する。例えば、案内部340は、所定の周期(例えば、1年に1回など)で、ユーザUに対してサブスクリプションサービスの契約の更新を促す案内を報知する。
【0039】
また、案内部340は、ユーザUがサブスクリプションサービスを契約している場合、家電機器100のメンテナンスに関する通知を生成する。例えば、案内部340は、家電機器100の種類に関する情報、家電機器100のメンテナンスの理由、家電機器100のメンテナンスの内容、および家電機器100のメンテナンスの予約先を示す情報を含む家電機器100のメンテナンスの通知を生成する。そして、案内部340は、生成したメンテナンスに関する通知を、サブスクリプションサービスの契約において家電機器100に関連付けられている端末装置300に情報送信部350を介して送信する。例えば、案内部340は、家電機器100の使用回数または使用時間の少なくとも一方が予め定めたしきい値以上になった場合に、メンテナンスに関する通知を、情報送信部350を介して端末装置300に送信する。ただし、サービス管理サーバ400に案内部420が設けられる場合、端末装置300の案内部340は省略されてもよい。
【0040】
情報送信部350は、操作受付部330による受け付けられた各種情報を、機器管理サーバ200またはサービス管理サーバ400に送信する。例えば、情報送信部350は、操作受付部330による受け付けられた家電機器100の遠隔操作に関する制御指令を機器管理サーバ200に送信する。また、情報送信部350は、操作受付部330による受け付けられたサブスクリプションサービスにおいて提案されたメンテナンスを予約するための情報を、サービス管理サーバ400に送信する。
【0041】
更新部370は、サブスクリプションサービスの契約を更新する場合、更新した契約の内容をサービス管理サーバ400に送信する。なお、この場合、情報取得部410は、更新部370が送信した更新した契約の内容を取得し、後述する記憶部490に保存されているサブスクリプションサービスの契約情報497(サブスクリプションサービスに関する情報の一例)を更新する。
【0042】
確認部380は、家電機器100のメンテナンスが予約される場合に(すなわち、予約を受けた場合に)、サブスクリプションサービスの契約が締結されているか否かを確認する。例えば、確認部380は、記憶部490のサブスクリプションサービスの契約情報497において、メンテナンスを予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在するか否かを判定する。確認部380は、メンテナンスを予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在すると判定した場合、サブスクリプションサービスの契約が締結されていると判定する。また、確認部380は、予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在しないと判定した場合、サブスクリプションサービスの契約が締結されていないと判定する。
【0043】
予約部385は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていると確認部380が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していることを確認部380が確認した場合に、家電機器100のメンテナンスの予約を可能にする。また、予約部385は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていないと確認部380が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していないことを確認部380が確認した場合、家電機器100のメンテナンスの予約を不可能にする。
【0044】
消去部387は、サブスクリプションサービスの契約期間の終了時にその契約が更新されていない場合、記憶部490に保存されているサブスクリプションサービスの契約情報497に含まれるその契約に関する情報を消去する指示をサービス管理サーバ400に送信する。なお、この場合、情報取得部410は、消去部387が送信した指示を取得し、その指示に応じて、記憶部490に保存されているサブスクリプションサービスの契約情報497に含まれる対応する契約に関する情報を消去する。
【0045】
記憶部390は、アプリケーションプログラムPを記憶する。
【0046】
(サービス管理サーバ)
図5は、一実施形態のサービス管理サーバ400の機能構成の一例を示す図である。サービス管理サーバ400は、
図5に示すように、情報取得部410、案内部420、更新部440、確認部450、予約部460、消去部470、および記憶部490を有する。
【0047】
情報取得部410は、端末装置300または機器管理サーバ200から各種情報を取得する。
【0048】
例えば、情報取得部410は、家電機器100の動作情報191および設定情報192を家電機器100から取得する。また、情報取得部410は、センサ部120から家電機器100の動作状態を取得する。情報取得部410は、取得した動作情報191および設定情報192と、家電機器100の動作状態とを、動作状態DB492の一部として記憶部490に記憶する。
【0049】
案内部420は、ユーザUに対して、サブスクリプションサービスの契約の更新を促す案内を報知する。一実施形態では、案内部420は、表示制御部320を介して表示画面301aに所定の案内を表示させることで、ユーザUに対してサブスクリプションサービスの契約の更新を促す案内を報知する。例えば、案内部420は、所定の周期(例えば、1年に1回など)で、ユーザUに対してサブスクリプションサービスの契約の更新を促す案内を報知する。
【0050】
また、案内部420は、ユーザUがサブスクリプションサービスを契約している場合、家電機器100のメンテナンスに関する通知を生成する。そして、案内部420は、生成したメンテナンスに関する通知を、サブスクリプションサービスの契約において家電機器100に関連付けられている端末装置300に送信する。
【0051】
なお、端末装置300の家電管理アプリケーションプログラムAPPにより案内部340が実現される場合、サービス管理サーバ400の案内部420は省略されてもよい。
【0052】
更新部440は、サブスクリプションサービスの契約を更新する場合、更新した契約の内容に基づいて、記憶部490に保存されているサブスクリプションサービスの契約情報497(サブスクリプションサービスに関する情報の一例)を更新する。
【0053】
確認部450は、家電機器100のメンテナンスが予約される場合に、サブスクリプションサービスの契約が締結されているか否かを確認する。例えば、確認部450は、記憶部490のサブスクリプションサービスの契約情報497において、メンテナンスを予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在するか否かを判定する。確認部450は、メンテナンスを予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在すると判定した場合、サブスクリプションサービスの契約が締結されていると判定する。また、確認部450は、予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在しないと判定した場合、サブスクリプションサービスの契約が締結されていないと判定する。
【0054】
予約部460は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていると確認部450が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していることを確認部450が確認した場合に、家電機器100のメンテナンスの予約を可能にする。また、予約部460は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていないと確認部450が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していないことを確認部450が確認した場合、家電機器100のメンテナンスの予約を不可能にする。
【0055】
なお、端末装置300の家電管理アプリケーションプログラムAPPにより確認部380および予約部385が実現される場合、サービス管理サーバ400の確認部450および予約部460は省略されてもよい。
【0056】
消去部470は、サブスクリプションサービスの契約期間の終了時にその契約が更新されていない場合、記憶部490に保存されているサブスクリプションサービスの契約情報497に含まれるその契約に関する情報を消去する。
【0057】
なお、端末装置300の家電管理アプリケーションプログラムAPPにより消去部387が実現される場合、サービス管理サーバ400の消去部470は省略されてもよい。
【0058】
記憶部490は、動作状態DB492、およびサブスクリプションサービスの契約情報を記憶する。
【0059】
また、記憶部490は、サブスクリプションサービスの契約情報497を保存する。
【0060】
なお、上述の家電機器100、機器管理サーバ200、端末装置300、およびサービス管理サーバ400それぞれの処理は主な処理であり、家電機器100、機器管理サーバ200、端末装置300、およびサービス管理サーバ400それぞれは、例えば、後述する家電サービス提供システム1が行う処理などで示すように、他の処理を行うものであってもよい。
【0061】
(家電サービス提供システムが行う処理)
次に、家電サービス提供システム1が行う処理について説明する。
図6は、一実施形態の家電サービス提供システム1の処理フローの一例を示す図である。ここでは、家電サービス提供システム1が行うメンテナンスを通知する処理について
図6を参照して説明する。
【0062】
ユーザUは、サブスクリプションを契約する操作を端末装置300に対して行う。操作受付部330は、サブスクリプションを契約する操作を受け付ける(ステップS101)。そして、操作受付部330は、受け付けた操作に応じて、サブスクリプションサービスの契約情報497をサービス管理サーバ400に送信する。また、操作受付部330は、受け付けた操作に応じて、その契約に関する家電機器100の機器登録を機器管理サーバ200に指示する。
【0063】
サービス管理サーバ400の記憶部490は、サブスクリプションサービスの契約情報497を保存する(ステップS102)。また、機器管理サーバ200の機器登録部210は、端末装置300からの機器登録を受け付ける。そして、機器登録部210は、契約に関するユーザIDと機器IDとを対応付けてユーザDB291に登録する。
図7は、一実施形態のユーザDB291の一例を示す図である。例えば、ユーザDB291では、
図7に示すように、ユーザID“1234”と機器ID“a9999”とが対応付けられている。
【0064】
ここで、ユーザUは、家電機器100を使用する。家電機器100が動作する(ステップS103)。機器管理サーバ200の情報取得部220は、家電機器100の動作情報191および設定情報192を所定の周期で家電機器100から取得する。家電機器100のセンサ部120は、家電機器100の動作状態を検出する。情報取得部220は、取得した家電機器100の動作情報191と当該家電機器100の機器IDとを対応付けて動作状態DB292に格納する(ステップS104)。また、サービス管理サーバ400の情報取得部410は、所定の周期で、動作情報191および設定情報192と、家電機器100の動作状態とを動作状態DB492に格納する(ステップS105)。
図8は、一実施形態の動作状態DB492の一例を示す図である。例えば、動作状態DB492には、
図8に示すように、家電機器100の使用時間(
図8ではused timesと記載)を示す情報が含まれる。
【0065】
案内部420は、家電機器100が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS106)。例えば、案内部420は、動作状態DB492の家電機器100の動作状態に含まれる家電機器100の使用回数または使用時間の少なくとも一方が予め定めたしきい値以上になったか否かを判定する。また、例えば、案内部420は、予め定めた家電機器100が頻繁に使用される時期(例えば、月日などで定められた時期)になったか否かを判定する。
【0066】
案内部420は、家電機器100が所定の条件を満たさないと判定した場合(ステップS106においてNO)、ステップS106の処理に戻す。また、案内部420は、家電機器100が所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS106においてYES)、記憶部490のサブスクリプションサービスの契約情報497を参照し、サブスクリプションサービスを契約中であるか否かを判定する(ステップS107)。
【0067】
案内部420は、サブスクリプションサービスを契約中でないと判定した場合(ステップS107においてNO)、メンテナンスの通知の処理を終了する。また、案内部420は、サブスクリプションサービスを契約中であると判定した場合(ステップS107においてYES)、メンテナンスの通知を作成する(ステップS108)。そして、案内部420は、作成したメンテナンスの通知を端末装置300に送信する(ステップS109)。
【0068】
端末装置300の表示制御部320は、メンテナンスの通知を表示する(ステップS110)。
図9は、一実施形態のメンテナンスの通知の一例を示す第1の図である。表示制御部320は、例えば、
図9に示すように、メンテナンスの予約先を含み、その予約先のリンク先へ進むとメンテナンスの予約を可能にする情報の入力画面を表示させる。メンテナンスの予約を可能にする情報の例としては、名前、住所、連絡先、家電機器名、メンテナンス日などが挙げられる。また、入力画面には、メンテナンスの金額が表示される。
図10は、一実施形態のメンテナンスの通知の表示の一例を示す第2の図である。表示制御部320は、
図10に示すように、過去の通知の履歴を表示させるものであってもよい。この場合、表示制御部320は、未読の通知を「NEW」と表し、通知が既読になった場合に「NEW」の表示が消えるなど、未読と既読とを区別して表示させるものであってもよい。
【0069】
また、ユーザUがメンテナンスの予約を可能にする情報の入力画面においてメンテナンスを予約する操作を行った場合(すなわち、端末装置300が予約を受けた場合)、端末装置300の確認部380は、サブスクリプションサービスの契約が締結されているか否かを確認する(ステップS111)。
【0070】
端末装置300の予約部385は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていると確認部380が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していることを確認部380が確認した場合に(ステップS111においてYES)、家電機器100のメンテナンスの予約を可能にする(すなわち、予約を有効にする)(ステップS112)。この場合、家電機器100は、メンテナンスが実施される。
【0071】
また、予約部385は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていないと確認部380が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していないことを確認部380が確認した場合(ステップS111においてNO)、家電機器100のメンテナンスの予約を不可能にする。そして、予約部385は、メンテナンスの通知の処理を終了する。
【0072】
(利点)
以上、家電サービス提供システム1について説明した。家電サービス提供システム1において、案内部340は、ユーザUがサブスクリプションサービスを契約している場合、家電機器100のメンテナンスに関する通知を生成する。そして、案内部340は、生成したメンテナンスに関する通知を、サブスクリプションサービスの契約において家電機器100に関連付けられている端末装置300に情報送信部350を介して送信する。この家電サービス提供システム1により、メンテナンスを案内し、ユーザは、メンテナンスのタイミングが明確になり、家電機器の最善な機能を保持することが可能になる。
【0073】
また、家電サービス提供システム1において、案内部340は、家電機器100の種類に関する情報、家電機器100のメンテナンスの理由、家電機器100のメンテナンスの内容、および家電機器100のメンテナンスの予約先を示す情報を含む家電機器100のメンテナンスの通知を生成する。この家電サービス提供システム1により、メンテナンスの通知にメンテナンスの詳細な内容や予約先(例えばURL(Uniform Resource Locator)が記載されることにより、ユーザはスマートフォンなどの端末装置でいつでも、どこでも確認や予約の操作を実行することができる。
【0074】
また、家電サービス提供システム1において、案内部340は、家電機器100の使用回数または使用時間の少なくとも一方が予め定めたしきい値以上になった場合に、メンテナンスに関する通知を、情報送信部350を介して端末装置300に送信する。この家電サービス提供システム1により、家電機器の使用状況や家電機器が頻繁に使用される時期に応じてメンテナンスを通知する時期を適切に判定することができ、ユーザは適切なメンテナンスの時期を正確に把握することができる。
【0075】
また、家電サービス提供システム1において、更新部370は、サブスクリプションサービスの契約を更新する場合、更新した契約の内容をサービス管理サーバ400に送信する。なお、この場合、情報取得部410は、更新部370が送信した更新した契約の内容を取得し、後述する記憶部490に保存されているサブスクリプションサービスの契約情報497(サブスクリプションサービスに関する情報の一例)を更新する。この家電サービス提供システム1により、サーバは家電機器のサブスクリプションに関する情報を保存し、ユーザに特定の家電機器のメンテナンスの通知を送信することができる。
【0076】
また、家電サービス提供システム1において、確認部380は、家電機器100のメンテナンスが予約される場合に(すなわち、予約を受けた場合に)、サブスクリプションサービスの契約が締結されているか否かを確認する。例えば、確認部380は、記憶部490のサブスクリプションサービスの契約情報497において、メンテナンスを予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在するか否かを判定する。確認部380は、メンテナンスを予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在すると判定した場合、サブスクリプションサービスの契約が締結されていると判定する。また、確認部380は、予約しようとしている家電機器100について有効期間内のサブスクリプションサービスの契約が存在しないと判定した場合、サブスクリプションサービスの契約が締結されていないと判定する。予約部385は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていると確認部380が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していることを確認部380が確認した場合に、家電機器100のメンテナンスの予約を可能にする。また、予約部385は、サブスクリプションサービスの契約が締結されていないと確認部380が判定した場合、すなわち、サブスクリプションサービスの契約が締結していないことを確認部380が確認した場合、家電機器100のメンテナンスの予約を不可能にする。この家電サービス提供システム1により、メンテナンスを予約する際に料金(割引)などの予約内容を確認することができるため、ユーザは積極的にメンテナンスを実施し易くなる。
【0077】
また、家電サービス提供システム1において、消去部387は、サブスクリプションサービスの契約期間の終了時にその契約が更新されていない場合、記憶部490に保存されているサブスクリプションサービスの契約情報497に含まれるその契約に関する情報を消去する指示をサービス管理サーバ400に送信する。この家電サービス提供システム1により、サーバはユーザのサブスクリプションの契約を確認することができ、正確なメンテナンスの通知を送信することができる。
【0078】
また、家電サービス提供システム1において、表示制御部320は、端末装置300が案内部340から家電機器100のメンテナンスに関する通知を受信した場合に、その通知を受信したことを表示装置301の表示画面301aに表示させ、かつ、過去の家電機器100のメンテナンスに関する通知を表示装置301の表示画面301aに表示可能にする。この家電サービス提供システム1により、アプリケーションプログラムでメンテナンスの通知を随時確認することができ、ユーザに対して確実的または積極的にメンテナンスの実施を促すことができる。
【0079】
別の実施形態において、家電機器100をサブスクリプションサービスの契約の終了と同時に返却する必要がある場合、その契約の終了から所定の期間前の時期に、メンテナンスの予約を促すものであってもよい。この場合、例えば、メンテナンスを行って家電機器100を返却する場合に対して、メンテナンスを行わずに家電機器100を返却する場合に追加料金の支払いが発生するなどのペナルティが追加されるなど、メンテナンスを行う場合と行わない場合とで支払い料金に差が生じるものであってもよい。
【0080】
以上、いくつかの実施形態について説明した。ただし、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、上述した各実施形態は、適宜組み合わされて実現可能である。
【0081】
家電機器100の制御部160、機器管理サーバ200に含まれる各機能部、端末装置300に含まれる各機能部、およびサービス管理サーバ400に含まれる各機能部は、CPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら各機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0082】
記憶部190、記憶部290、記憶部390、および記憶部490は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの組み合わせにより実現される。
【0083】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、情報処理システムは、期間ごとの費用支払いにより家電機器を利用可能なサービスにおいて、ユーザ情報に基づき、1つ以上の家電機器または1つ以上の利用プランを提案する。このような構成によれば、利便性の向上を図ることができる。
【0084】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0085】
1…家電サービス提供システム、100…家電機器、110…アクチュエータ、120…センサ部、130…操作部、150…通信部、160…制御部、190…記憶部、200…機器管理サーバ、210…機器登録部、220…情報取得部、230…情報送信部、240…機器制御部、290…記憶部、300…端末装置、310…情報取得部、320…表示制御部、330…操作受付部、340…案内部、350…情報送信部、370…更新部、380…確認部、385…予約部、387…消去部、390…記憶部、400…サービス管理サーバ、410…情報取得部、420…案内部、440…更新部、450…確認部、460…予約部、470…消去部、490…記憶部。