(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038716
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】業務システム、業務システムのプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/02 20220101AFI20240313BHJP
【FI】
H04L67/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142949
(22)【出願日】2022-09-08
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月8日にサテライトオフィス・ワークフロー for Google Workspaceページに掲載 https://www.sateraito.jp/Google_Apps_Workflow.html 令和4年6月8日にサテライトオフィス・ワークフロー for Google Workspaceマニュアルページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/home/workflow#sate-21 令和4年6月8日にサテライトオフィス・業務データベース for Google Workspaceページに掲載 https://www.sateraito.jp/G_Suite_GyomuDatabase.html 令和4年6月8日に業務データベース(Google Workspace版)マニュアルページに掲載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/home/database#sate-8-13 令和4年6月8日にサテライトオフィス・ドキュメント管理 for Google Workspaceに掲載 https://www.sateraito.jp/Google_Apps_Document_Management.html 令和4年6月27日にサテライトオフィス・プレスリリースページに掲載 https://www.sateraito.jp/pressrelease/index.html 令和4年6月27日に@Pressページに掲載 https://www.atpress.ne.jp/news/315401 令和4年6月27日にCNET Japanページに掲載 https://japan.cnet.com/release/30714991/ 令和4年6月27日にZDNet Japanページに掲載 https://japan.zdnet.com/release/30714991/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月8日にネクストセット・ワークフロー for Microsoft 365ページに掲載 https://www.nextset.co.jp/workflow.html 令和4年6月8日にネクストセット・業務データベース for Microsoft365ページに掲載 https://www.nextset.co.jp/Database.html 令和4年6月8日にネクストセット・組織ドキュメント管理 for Microsoft365に掲載 https://www.nextset.co.jp/document.html
(71)【出願人】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
(72)【発明者】
【氏名】原口 優
(57)【要約】
【課題】ユーザーがセル表示形式のファイルデータにメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができる業務システムを提供する。
【解決手段】業務システム100は、ユーザー端末(110A、110B)とサーバ120とを備えて、ユーザー端末(110A)のブラウザ112が表示する所定画面(113)において、入力操作があった際、ユーザー端末(110A)が、サーバ120へ入力情報を送信し、サーバ120が、受信した入力情報をデータベース121において所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータDT2に反映させて、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータDT2の内容とを同期させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末とサーバとを備えて、ユーザー端末の表示部に表示されるブラウザがサーバのデータベースに基づいて入力自在な所定画面を表示する業務システムであって、
前記ユーザー端末のブラウザが表示する所定画面において、入力操作があった際、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信し、
前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいて所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータに反映させて、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータの内容とを同期させる構成であることを特徴とする業務システム。
【請求項2】
前記ユーザーが所定画面において新規申請の旨の操作を実行したとき、サーバが、データベースにおいて新規のセル表示形式のファイルデータを作成する、もしくは、既存のセル表示形式のファイルデータにおける新規シートを作成する、または、既存のセル表示形式のファイルデータにおける行・列に追加する構成であることを特徴とする請求項1に記載の業務システム。
【請求項3】
前記所定画面において複数の項目があり、管理者画面において、セル表示形式のファイルデータに反映させる項目を選択設定自在に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の業務システム。
【請求項4】
前記所定画面が、ユーザー入力自在な備考欄を有し、
前記備考欄において入力操作があったとき、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信し、
前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいてセル表示形式のファイルデータの備考欄項目の箇所に反映させる構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の業務システム。
【請求項5】
前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいてセル表示形式のファイルデータの備考欄項目の箇所に反映させる際、入力情報にユーザーの識別情報を付加する構成であることを特徴とする請求項4に記載の業務システム。
【請求項6】
前記セル表示形式のファイルデータに反映させた備考欄項目の箇所の入力情報が、日付情報を含んでいる場合、サーバが、現在の日付情報に基づいて、セル表示形式のファイルデータの備考欄項目の箇所の入力情報の日付情報に対して同日になったか否か、または、予め設定された所定日数前になったか否かを判定し、なったと判定したとき、備考欄項目の箇所の入力情報に付加されたユーザーの識別情報に基づいて、予め設定されたユーザーの識別情報に対応するユーザーの連絡先へ備考欄項目の箇所の入力情報を通知する構成であることを特徴とする請求項5に記載の業務システム。
【請求項7】
ユーザー端末の表示部に表示されるブラウザがサーバのデータベースに基づいて入力自在な所定画面を表示する業務システムのプログラムであって、
前記ユーザー端末のブラウザが表示する所定画面において、入力操作があったか否かを判定する入力操作有無判定ステップと、
前記入力操作があった際、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信する送信ステップと、
前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいて所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータに反映させて、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータの内容とを同期させる反映ステップとを有していることを特徴とする業務システムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー端末とサーバとを備えて、ユーザー端末の表示部に表示されるブラウザがサーバのデータベースに基づいて入力自在な所定画面を表示する業務システム、および、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザー端末とサーバとICカードリーダー端末とを備え、ユーザー端末のユーザーのICカードのユーザー情報が、ICカードリーダー端末に読み込まれてサーバのデータベースに予め登録され、ICカードがICカードリーダー端末にかざされたとき、または、ICカードリーダー端末と接続されたとき、ICカードリーダー端末が、ICカードの使用履歴情報を読み取ってサーバへ送信し、サーバが、ICカードリーダー端末から受信したICカードの使用履歴情報をデータベースに記録し、ユーザー端末のブラウザが表示する経費・交通費申請画面の一例である交通費申請画面において所定操作があったとき、ブラウザが、データベースに基づいて使用履歴情報の一覧を記載した使用履歴ウィンドウを表示し、使用履歴ウィンドウにおいてユーザーの選択操作によって使用履歴情報が選択された際、選択された使用履歴情報が、交通費申請画面の入力欄に入力される構成である経費・交通費申請システムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-90660号公報(特に段落0023~0025参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の経費・交通費申請システムでは、ワークフローの申請があり、承認、決済へとワークフローが進んでいく際、申請内容がワークフローの各担当者のユーザー端末で表示され、表示されるマークアップ言語形式のデータがサーバのデータベース上に保存されるのみの構成であったため、申請に対して経費の支払いなどの何らかの手続が必要となる場合、担当者が忘れずに手続をするためにセル表示形式のファイルデータに例えば、いつ、誰に、いくら入金するかなどのメモ情報を入力していたという手間や何かに転記する手間があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ユーザーがセル表示形式のファイルデータにメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができる業務システム、および、そのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、ユーザー端末とサーバとを備えて、ユーザー端末の表示部に表示されるブラウザがサーバのデータベースに基づいて入力自在な所定画面を表示する業務システムであって、前記ユーザー端末のブラウザが表示する所定画面において、入力操作があった際、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信し、前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいて所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータに反映させて、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータの内容とを同期させる構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された業務システムの構成に加えて、前記ユーザーが所定画面において新規申請の旨の操作を実行したとき、サーバが、データベースにおいて新規のセル表示形式のファイルデータを作成する、もしくは、既存のセル表示形式のファイルデータにおける新規シートを作成する、または、既存のセル表示形式のファイルデータにおける行・列に追加する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された業務システムの構成に加えて、前記所定画面において複数の項目があり、管理者画面において、セル表示形式のファイルデータに反映させる項目を選択設定自在に設けられていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された業務システムの構成に加えて、前記所定画面が、ユーザー入力自在な備考欄を有し、前記備考欄において入力操作があったとき、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信し、前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいてセル表示形式のファイルデータの備考欄項目の箇所に反映させる構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載された業務システムの構成に加えて、前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいてセル表示形式のファイルデータの備考欄項目の箇所に反映させる際、入力情報にユーザーの識別情報を付加する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項5に記載された業務システムの構成に加えて、前記セル表示形式のファイルデータに反映させた備考欄項目の箇所の入力情報が、日付情報を含んでいる場合、サーバが、現在の日付情報に基づいて、セル表示形式のファイルデータの備考欄項目の箇所の入力情報の日付情報に対して同日になったか否か、または、予め設定された所定日数前になったか否かを判定し、なったと判定したとき、備考欄項目の箇所の入力情報に付加されたユーザーの識別情報に基づいて、予め設定されたユーザーの識別情報に対応するユーザーの連絡先へ備考欄項目の箇所の入力情報を通知する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項7に係る発明は、ユーザー端末の表示部に表示されるブラウザがサーバのデータベースに基づいて入力自在な所定画面を表示する業務システムのプログラムであって、前記ユーザー端末のブラウザが表示する所定画面において、入力操作があったか否かを判定する入力操作有無判定ステップと、前記入力操作があった際、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信する送信ステップと、前記サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいて所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータに反映させて、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータの内容とを同期させる反映ステップとを有していることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の業務システムは、ユーザー端末とサーバとを備えていることにより、ユーザー端末の表示部に表示されるブラウザがサーバのデータベースに基づいて入力自在な所定画面を表示することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0014】
本請求項1に係る発明の業務システムによれば、ウェブ上の所定画面において入力された入力情報がサーバのデータベースにおけるセル表示形式のファイルデータに反映されて、セル表示形式のファイルデータの内容が所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と同期されるため、ユーザーがセル表示形式のファイルデータにメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができる。
さらに、必要に応じて、ウェブ上の所定画面へのアクセス制限に対して、サーバのデータベースにおけるセル表示形式のファイルデータへのアクセス制限を緩めて、例えば、特定の社員のみがウェブ上の所定画面にアクセス自在であることに対して、パートタイム従業員でもセル表示形式のファイルデータにアクセス可能となるため、パートタイム従業員に対して閲覧可能とすることができる。
また、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータを設けることで他のシステムがデータを読み込みやすくなるため、他のシステムと連携する際のデータ読み込みを簡単にして便利にすることができる。
【0015】
本請求項2に係る発明の業務システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、新規申請の操作毎にこれに対応するファイルデータ、新規シート、または、行・列が作成されるため、申請毎に入力情報をまとめることができる。
【0016】
本請求項3に係る発明の業務システムによれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、管理者によって反映させる項目が選択設定されるため、例えば、主要な項目および備考欄のみを反映させることができる。
【0017】
本請求項4に係る発明の業務システムによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ウェブ上の所定画面の備考欄において入力した入力情報がデータベースにおけるセル表示形式のファイルデータの備考欄の箇所に反映されるため、ユーザーはメモとしてウェブ上の所定画面の備考欄に入力して、セル表示形式のファイルデータに直接、メモとして入力する手間や転記する手間を軽減することができる。
【0018】
本請求項5に係る発明の業務システムによれば、請求項4に係る発明が奏する効果に加えて、セル表示形式のファイルデータの備考欄の箇所を参照した際、入力情報にユーザーの識別情報が付加されているため、参照したユーザーが、どのユーザーが入力した入力情報なのかを簡単に理解することができる。
【0019】
本請求項6に係る発明の業務システムによれば、請求項5に係る発明が奏する効果に加えて、備考欄のメモの内容をいつ実行するかのリマインダーが入力したユーザーへ通知されるため、入力したユーザーは備考欄のメモの内容を忘れずに期日に実行することができる。
【0020】
本請求項7に係る発明の業務システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、ウェブ上の所定画面において入力された入力情報がサーバのデータベースにおけるセル表示形式のファイルデータに反映されて、セル表示形式のファイルデータの内容が所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と同期されるため、ユーザーがセル表示形式のファイルデータにメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができる。
さらに、必要に応じて、ウェブ上の所定画面へのアクセス制限に対して、サーバのデータベースにおけるセル表示形式のファイルデータへのアクセス制限を緩めて、例えば、特定の社員のみがウェブ上の所定画面にアクセス自在であることに対して、パートタイム従業員でもセル表示形式のファイルデータにアクセス可能となるため、パートタイム従業員に対して閲覧可能とすることができる。
また、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータを設けることで他のシステムがデータを読み込みやすくなるため、他のシステムと連携する際のデータ読み込みを簡単にして便利にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施例である業務システムの概念を示す図。
【
図2】本発明の実施例である業務システムの動作例を示すチャート図。
【
図3】本発明の実施例である業務システムの所定画面としてのワークフロー交通費申請画面の例を示す図。
【
図4】本発明の実施例である業務システムのセル表示形式のファイルデータの例を示す図。
【
図5】本発明の実施例である業務システムの管理者用画面の例を示す図。
【
図6】本発明の実施例である業務システムのリマインダー通知の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の業務システムは、ユーザー端末とサーバとを備え、ユーザー端末のブラウザが表示する所定画面において、入力操作があった際、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信し、サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいて所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータに反映させて、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータの内容とを同期させる構成であることにより、ユーザーがセル表示形式のファイルデータにメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の業務システムのプログラムは、ユーザー端末のブラウザが表示する所定画面において、入力操作があったか否かを判定する入力操作有無判定ステップと、入力操作があった際、ユーザー端末が、サーバへ入力情報を送信する送信ステップと、サーバが、受信した入力情報をデータベースにおいて所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データとは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータに反映させて、所定画面のマークアップ言語形式の入力保存データの内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータの内容とを同期させる反映ステップとを有していることにより、ユーザーがセル表示形式のファイルデータにメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0023】
マークアップ言語形式のデータとは、文章の論理的な構造や修飾情報に関する指定を文章とあわせてテキストファイルに記述するための言語形式のデータのことをいう。
マークアップ言語形式のデータには、HTML形式のデータ、SGML形式のデータやXML形式のデータなどがある。
そして、マークアップ言語形式の入力保存データとは、所定画面において情報が入力されてユーザー端末からサーバへ送信された際にサーバが所定画面における入力情報について所定画面の入力欄などの項目とセットで保存するデータのことをいう。
例えば、ユーザー端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など、データをユーザー端末の表示部のブラウザにおいて画面表示するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続してデータを送受信するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、クラウド環境に作られたクラウドサーバでもよいし、サーバを構成する物理サーバの数は1つでも複数でもよい。
さらに、本件において「セル表示形式のファイルデータ」とは、表計算ファイルデータともいわれ、所謂、行列のセル(マス)形式であって行列番号・記号によって入力先のセルが指定されるものをいう。
そして、「セル表示形式のファイルデータ」の特徴として、セルの幅や高さが行列単位で変更自在に構成されている。
また、セル内の文字や数値のレイアウトについて、セル毎に設定自在に構成されている。
【実施例0024】
以下に、本発明の実施例である業務システム100について、
図1乃至
図6に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例である業務システム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の実施例である業務システム100の動作例を示すチャート図であり、
図3は、本発明の実施例である業務システム100の所定画面としてのワークフロー交通費申請画面の例を示す図であり、
図4は、本発明の実施例である業務システム100のセル表示形式のファイルデータDT2の例を示す図であり、
図5は、本発明の実施例である業務システム100の管理者用画面の例を示す図であり、
図6は、本発明の実施例である業務システム100のリマインダー通知115の例を示す図である。
【0025】
本発明の実施例である業務システム100は、
図1に示すように、ユーザー端末の一例である第1ユーザー端末110Aおよび第2ユーザー端末110Bと、サーバ120とを備えている。
そして、第1ユーザー端末110Aおよび第2ユーザー端末110Bの表示部111に表示されるブラウザ112がサーバ120のデータベース121に基づいて入力自在な所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113を表示するように構成されている。
【0026】
さらに、第1ユーザー端末110Aのブラウザ112が表示する所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において、申請者としての第1ユーザーによる入力操作があった際、第1ユーザー端末110Aが、サーバ120へ入力情報JHを送信する。
すると、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121において所定画面のマークアップ言語形式の一例であるHTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)形式のデータ(DT1)とは別に設けられた所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113に対応するセル表示形式のファイルデータDT2に反映させて、所定画面のHTML形式のデータ(DT1)の内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータDT2の内容とを同期させるように構成されている。
【0027】
このワークフローにおいて、第1ユーザーによる入力操作の後に、承認者(ワークフローの事務処理担当者)としての第2ユーザーが第2ユーザー端末110Bを用いて、ワークフロー・交通費申請画面113において、第1ユーザーによる入力情報JHを含む所定画面のマークアップ言語形式の一例であるHTML形式の入力保存データDT1を表示する。
そして、第2ユーザーが、例えば、承認欄や備考欄113aなどに入力操作を行った際、第2ユーザー端末110Bが、サーバ120へ入力情報JHを送信する。
すると、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121において所定画面のマークアップ言語形式の一例であるHTML形式の入力保存データDT1とは別に設けられた所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113に対応するセル表示形式のファイルデータDT2に反映させて、所定画面のHTML形式の入力保存データDT1の内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータDT2の内容とを同期させる。
【0028】
これにより、ウェブ上の所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において入力された入力情報JHがサーバ120のデータベース121におけるセル表示形式のファイルデータDT2に反映されて、セル表示形式のファイルデータDT2の内容が所定画面のHTML形式の入力保存データDT1の内容の少なくとも一部と同期される。
その結果、ユーザーがセル表示形式のファイルデータDT2にメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができる。
【0029】
さらに、必要に応じて、ウェブ上の所定画面へのアクセス制限に対して、サーバ120のデータベース121におけるセル表示形式のファイルデータDT2へのアクセス制限を緩めて、例えば、特定の社員のみがウェブ上の所定画面にアクセス自在であることに対して、パートタイム従業員でもセル表示形式のファイルデータDT2にアクセス可能となる。
その結果、パートタイム従業員に対して閲覧可能とすることができる。
また、所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113のHTML形式の入力保存データDT1とは別に所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113に対応するセル表示形式のファイルデータDT2を設けることで他のシステムがデータを読み込みやすくなる。
その結果、他のシステムと連携する際のデータ読み込みを簡単にして便利にすることができる。
【0030】
続いて、本発明の実施例である業務システム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、入力操作有無判定ステップとして、例えば、第1ユーザー端末110Aまたは第2ユーザー端末110Bのブラウザ112が表示する所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において、入力操作があったか否かを、第1ユーザー端末110A、第2ユーザー端末110Bまたはサーバ120が判定する。
【0031】
例えば、
図3に示すように、ワークフローにおいて、第1ユーザーによる入力操作の後に、承認者(ワークフローの事務処理担当者)としての第2ユーザーが第2ユーザー端末110Bを用いて所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113で第1ユーザーによる入力情報を含む所定画面のマークアップ言語形式の一例であるHTML形式の入力保存データDT1を表示しているとする。
この際、例えば、承認欄や備考欄113aなどに入力操作を行って保存操作や承認ボタン操作などの承認操作をすると、httpリクエストが第2ユーザー端末110Bからサーバ120へ送信されるので、第2ユーザー端末110Bまたはサーバ120が、入力操作ありと判定する。
【0032】
なお、
図1に示すように、ワークフローにおいて、申請者としての第1ユーザーが第1ユーザー端末110Aを用いて所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113を表示し、「新規申請」ボタンを操作すると新規のワークフロー・交通費申請画面113が表示され、入力操作を行って申請操作をすると、httpリクエストが第1ユーザー端末110Aからサーバ120へ送信されるので、第1ユーザー端末110Aまたはサーバ120が、入力操作ありと判定する。
入力操作ありと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0033】
ステップS2では、送信ステップとして、ユーザー端末としての第1ユーザー端末110Aまたは第2ユーザー端末110Bが、サーバ120へ入力情報JHを送信する。
例えば、
図3に示すように、ワークフローにおいて、承認者(ワークフローの事務処理担当者)としての第2ユーザーが第2ユーザー端末110Bを用いて所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113の備考欄113aに入力操作をした場合は、この備考欄113aの入力情報JHを、第2ユーザー端末110Bがサーバ120へ送信する。
なお、申請者としての第1ユーザーが第1ユーザー端末110Aを用いて所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113の交通費の日付情報、利用交通機関情報、区間情報や金額情報を入力する入力操作をした場合は、この交通費についての入力情報JHを、第1ユーザー端末110Aがサーバ120へ送信する。
【0034】
ステップS3では、反映ステップとして、
図4に示すように、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121において所定画面のHTML形式の入力保存データDT1とは別に設けられた所定画面に対応するセル表示形式のファイルデータDT2に反映させて、所定画面のHTML形式の入力保存データDT1の内容の少なくとも一部と、所定画面に対応したセル表示形式のファイルデータDT2の内容とを同期させる。
【0035】
例えば、
図3に示すように、ワークフローにおいて、承認者(ワークフローの事務処理担当者)としての第2ユーザーが第2ユーザー端末110Bを用いて所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113の備考欄113aに入力操作をして、この備考欄113aの入力情報JHを、第2ユーザー端末110Bがサーバ120へ送信した場合は、
図4に示すように、第16行、H列のセルに反映される。
なお、申請者としての第1ユーザーが第1ユーザー端末110Aを用いて所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113の交通費の日付情報、利用交通機関情報、区間情報や金額情報を入力する入力操作をして、この交通費についての入力情報JHを、第1ユーザー端末110Aがサーバ120へ送信した場合は、
図4の鎖線箇所に示すように、第16行、A列~G列のセルに交通費などについての入力情報JHが反映される。
【0036】
これにより、上述したように、ウェブ上の所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において入力された入力情報JHがサーバ120のデータベース121におけるセル表示形式のファイルデータDT2に反映されて、セル表示形式のファイルデータDT2の内容が所定画面のHTML形式の入力保存データDT1の内容の少なくとも一部と同期される。
その結果、特に、ワークフローの事務処理担当者である第2ユーザーがセル表示形式のファイルデータDT2にメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができる。
【0037】
さらに、必要に応じて、ウェブ上の所定画面へのアクセス制限に対して、サーバ120のデータベース121におけるセル表示形式のファイルデータDT2へのアクセス制限を緩めて、例えば、特定の社員のみがウェブ上の所定画面にアクセス自在であることに対して、パートタイム従業員でもセル表示形式のファイルデータDT2にアクセス可能となる。
その結果、パートタイム従業員に対して閲覧可能とすることができる。
また、所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113のHTML形式の入力保存データDT1とは別に所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113に対応するセル表示形式のファイルデータDT2を設けることで他のシステムがデータを読み込みやすくなる。
その結果、他のシステムと連携する際のデータ読み込みを簡単にして便利にすることができる。
【0038】
さらに本実施例では、
図1に示すように、第1ユーザーが所定画面において新規申請の旨の操作を実行したとする。
このとき、
図4に示すように、サーバ120が、データベース121において既存のセル表示形式のファイルデータDT2における行・列に追加するように構成されている。
なお、行・列に追加することに代えて、新規のセル表示形式のファイルデータDT2を作成する、または、既存のセル表示形式のファイルデータDT2における新規シートを作成するように構成してもよい。
これにより、新規申請の操作毎にこれに対応するファイルデータ、新規シート、または、行・列が作成される。
その結果、申請毎に入力情報JHをまとめることができる。
【0039】
また本実施例では、
図3に示すように、所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において複数の項目がある。
そして、
図4および
図5に示すように、管理者画面114において、セル表示形式のファイルデータDT2に反映させる項目114aを選択設定自在に設けられている。
これにより、管理者によって反映させる項目114aが選択設定される。
その結果、例えば、主要な項目および備考欄113aのみを反映させることができる。
なお、管理者画面114において、セル表示形式のファイルデータDT2に反映させる項目114aの箇所には、どの項目の入力情報がどのセルに反映されるかについてのセルの指定(フィールド定義)が設定されている。
【0040】
さらに本実施例では、
図3に示すように、所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113が、ユーザー入力自在な備考欄113aを有している。
そして、備考欄113aにおいて入力操作があったとき、ユーザー端末としての第2ユーザー端末110Bが、サーバ120へ入力情報JHを送信する。
すると、
図4に示すように、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121においてセル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aに反映させるように構成されている。
【0041】
これにより、ウェブ上の所定画面の備考欄113aにおいて入力した入力情報JHがデータベース121におけるセル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aに反映される。
その結果、特に、ワークフローの事務処理担当者である第2ユーザーはメモとしてウェブ上の所定画面の備考欄113aに入力して、セル表示形式のファイルデータDT2に直接、メモとして入力する手間や転記する手間を軽減することができる。
【0042】
また本実施例では、
図4に示すように、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121においてセル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aに反映させる際、入力情報JHにユーザーの識別情報USを付加するように構成されている。
より具体的には、承認者でもあり、ワークフローの事務処理担当者である第2ユーザーが第2ユーザー端末110Bを用いて所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において備考欄113aに入力した場合、サーバ120が、第2ユーザーの識別情報USを備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHに付加する。
なお、第2ユーザーの識別情報USについては、第2ユーザーが業務システム100にログインする際の事前登録されたログインID(ユーザーID)に基づいて、または、第2ユーザー端末110Bの事前登録されたMACアドレス(端末固有識別情報)に基づいて、サーバ120が判別する。
【0043】
これにより、セル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aを参照した際、入力情報JHに第2ユーザーの識別情報USが付加されている。
その結果、
図4に示すように、参照したユーザーが、どのユーザーが入力した入力情報JHなのかを簡単に理解することができる。
つまり、表示部111にセル表示形式のファイルデータDT2を表示してカーソルを所望の備考欄項目の行・列の箇所DT2aに合わせた際、付加された備考欄入力者である第2ユーザーの識別情報USがウィンドウで表示される。
その結果、誰が入力したかを簡単に理解することができる。
【0044】
さらに本実施例では、
図3および
図4に示すように、セル表示形式のファイルデータDT2における備考欄項目の行・列の箇所DT2aに反映させた備考欄113aの入力情報JHが、日付情報を含んでいたとする。
この場合、サーバ120が、現在の日付情報に基づいて、セル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aに反映された備考欄113aの入力情報JHの日付情報に対して同日になったか否か、または、予め設定された所定日数前になったか否かを判定する。
【0045】
そして、
図6に示すように、なったと判定したとき、備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHに付加されたユーザーの識別情報USに基づいて、サーバ120が、予め設定されたユーザーの識別情報USに対応するユーザーの連絡先である第2ユーザー端末110Bへ備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHをリマインダー通知115として通知するように構成されている。
これにより、備考欄113aのメモの内容をいつ実行するかのリマインダーが入力した第2ユーザーへ通知される。
その結果、入力した第2ユーザーは備考欄113aのメモの内容を忘れずに期日に実行することができる。
なお、リマインダー通知115については、トーク画面を開いてチャットボットから通知された形式にしてもよいし、電子メールによる通知にしてもよい。
また、通知する件数が複数件ある場合、備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHをリスト形式にして第2ユーザーへ通知するようにしてもよいし、通知する件数について1件または複数件を問わず、第2ユーザーのその日のTODO(タスク)アプリケーションに送信して表示させるように構成してもよい。
【0046】
このようにして得られた本発明の実施例である業務システム100は、ユーザー端末の一例である第1ユーザー端末110Aおよび第2ユーザー端末110Bとサーバ120とを備え、第2ユーザー端末110Bのブラウザ112が表示する所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において、入力操作があった際、第2ユーザー端末110Bが、サーバ120へ入力情報JHを送信し、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121においてワークフロー・交通費申請画面113のマークアップ言語形式の一例であるHTML形式の入力保存データDT1とは別に設けられたワークフロー・交通費申請画面113に対応するセル表示形式のファイルデータDT2に反映させて、ワークフロー・交通費申請画面113のHTML形式の入力保存データDT1の内容の少なくとも一部と、ワークフロー・交通費申請画面113に対応したセル表示形式のファイルデータDT2の内容とを同期させる構成であることにより、第2ユーザーがセル表示形式のファイルデータDT2にメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができ、必要に応じて、ウェブ上の所定画面へのアクセス制限に対して、サーバ120のデータベース121におけるセル表示形式のファイルデータDT2へのアクセス制限を緩めて、例えば、パートタイム従業員に対して閲覧可能とすることができ、他のシステムと連携する際のデータ読み込みを簡単にして便利にすることができる。
【0047】
さらに、ユーザーが所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において新規申請の旨の操作を実行したとき、サーバ120が、データベース121において新規のセル表示形式のファイルデータDT2を作成する、もしくは、既存のセル表示形式のファイルデータDT2における新規シートを作成する、または、既存のセル表示形式のファイルデータDT2における行・列に追加する構成であることにより、申請毎に入力情報JHをまとめることができる。
【0048】
また、所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において複数の項目があり、管理者画面114において、セル表示形式のファイルデータDT2に反映させる項目114aを選択設定自在に設けられていることにより、例えば、主要な項目および備考欄113aのみを反映させることができる。
【0049】
さらに、所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113が、ユーザー入力自在な備考欄113aを有し、備考欄113aにおいて入力操作があったとき、第2ユーザー端末110Bが、サーバ120へ入力情報JHを送信し、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121においてセル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aに反映させる構成であることにより、第2ユーザーはメモとしてウェブ上の所定画面の備考欄113aに入力して、セル表示形式のファイルデータDT2に直接、メモとして入力する手間や転記する手間を軽減することができる。
【0050】
また、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121においてセル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aに反映させる際、入力情報JHにユーザーの識別情報USを付加する構成であることにより、参照したユーザーが、どのユーザーが入力した入力情報JHなのかを簡単に理解することができる。
【0051】
さらに、セル表示形式のファイルデータDT2に反映させた備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHが、日付情報を含んでいる場合、サーバ120が、現在の日付情報に基づいて、セル表示形式のファイルデータDT2の備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHの日付情報に対して同日になったか否か、または、予め設定された所定日数前になったか否かを判定し、なったと判定したとき、備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHに付加されたユーザーの識別情報USに基づいて、予め設定されたユーザーの識別情報USに対応するユーザーの連絡先へ備考欄項目の行・列の箇所DT2aの入力情報JHをリマインダー通知115として通知する構成であることにより、入力した第2ユーザーは備考欄113aのメモの内容を忘れずに期日に実行することができる。
【0052】
また、本発明の実施例である業務システム100のプログラムは、第2ユーザー端末110Bのブラウザ112が表示する所定画面の一例であるワークフロー・交通費申請画面113において、入力操作があったか否かを判定する入力操作有無判定ステップS1と、入力操作があった際、第2ユーザー端末110Bが、サーバ120へ入力情報JHを送信する送信ステップS2と、サーバ120が、受信した入力情報JHをデータベース121においてワークフロー・交通費申請画面113のマークアップ言語形式の一例であるHTML形式の入力保存データDT1とは別に設けられたワークフロー・交通費申請画面113に対応するセル表示形式のファイルデータDT2に反映させて、所定画面のHTML形式の入力保存データDT1の内容の少なくとも一部と、ワークフロー・交通費申請画面113に対応したセル表示形式のファイルデータDT2の内容とを同期させる反映ステップS3とを有していることにより、第2ユーザーがセル表示形式のファイルデータDT2にメモ情報を入力していた手間や転記していた手間を軽減することができ、必要に応じて、ウェブ上の所定画面へのアクセス制限に対して、サーバ120のデータベース121におけるセル表示形式のファイルデータDT2へのアクセス制限を緩めて、例えば、パートタイム従業員に対して閲覧可能とすることができ、他のシステムと連携する際のデータ読み込みを簡単にして便利にすることができるなど、その効果は甚大である。