(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038776
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】風水害被害を軽減することを目的とした柵
(51)【国際特許分類】
E04H 9/14 20060101AFI20240313BHJP
E04H 17/00 20060101ALI20240313BHJP
E02B 7/22 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
E04H9/14 Z
E04H9/14 F
E04H17/00
E02B7/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143045
(22)【出願日】2022-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】306026348
【氏名又は名称】佐々木 和男
(72)【発明者】
【氏名】佐々木和男
【テーマコード(参考)】
2D019
2E139
2E142
【Fターム(参考)】
2D019AA71
2E139AA05
2E139AA07
2E142HH12
2E142JJ06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】強大な風水害に対して安価な施設で、被害を最小限に抑えること。
【解決手段】地盤に支柱1を間隔的に設けて埋設するだけの柵を構築することで、風水害の被害を軽減しようとするものである。防風壁などは全体で風圧や水圧をまともに受けることになり、それなりの強化が必要となる。それに対し、支柱柵であれば風水圧を左右に逃すことで直撃を避け、支柱にかかる負荷もかなり軽減される。基本構造としては、
図1に示すように2列構造として、1列目を支柱1の幅を空けた配列で埋設して、2列目を1列目の隙間を埋める配列で埋設するものである。支柱1の材質や太さ長さ、埋設の強度などは目的に応じて決定する。また、配列も設置場所や目的に応じて自由に設計することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤に互い違いに支柱を埋設した構造を有する風水害被害を軽減することを目的とした柵
【請求項2】
支柱と埋設部をユニット化した風水害被害を軽減することを目的とした柵
【請求項3】
支柱間に防水パネルを嵌め込んだ風水害被害を軽減することを目的とした柵
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台風や土石流、津波といった自然災害による甚大なる被害から、人命や土地家屋などを守ることを目的とした柵の構築に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、台風や土石流、津波といった自然災害による被害を防ぐ方策として、地盤に構築した基礎等に支柱を固定し、防風材やネット等を設置してそれをワイヤー等で補強したものや、大掛かりなコンクリート壁などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、強大な風水害に対抗するための防風壁等の構築は規模も大きくなり、そのための材料や施工にかかる費用も莫大なものとなる。
本発明は、強大な風水害に対して安価な施設で、被害を最小限に抑えることを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、防風壁などを設けず、地盤に支柱を間隔的に設けて埋設するだけの柵を構築することで、風水害の被害を軽減しようとするものである。防風壁などは全体で風圧や水圧をまともに受けることになり、それなりの強化が必要となる。それに対し、支柱柵であれば風水圧を左右に逃すことで直撃を避け、支柱にかかる負荷もかなり軽減される。
【0006】
基本構造としては、
図1に示すように2列構造として、1列目を支柱の幅を空けた配列で埋設して、2列目を1列目の隙間を埋める配列で埋設するものである。支柱の材質や太さ長さ、埋設の強度などは目的に応じて決定する。また、配列も設置場所や目的に応じて自由に設計することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の構造により、風水害の直撃を避けることができ、それによる甚大な被害を防ぐことができる。従来の防風壁設置などと比べて構造的に非常に安価に設置できる。規模の大小に応じて設置でき、菜園など風通しが必要な場所でも問題なく設置できる。都市部や一般家屋での設置に関しては、
図2に示すように支柱と埋設部をユニット化し、工場生産によってコスト低減や施工の標準化を図ることができる。ブロック塀などの代用として利用でき、地震による危険もない。 家屋やビニールハウスなどの浸水被害には、
図3に示すように1列目と2列目の間を防水パネルの厚さに配列し そこに防水パネルを差し込むことで対処できる。その際、支柱やパネルは常設ではなく
図2で示すようなユニットとして埋設部だけを設置しておくことにより、平時には邪魔になることはない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】1列目と2列目の間に防水パネルを差し込んだものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
地盤に支柱をある一定間隔で配列埋設することで、風水害被害をけいげんするものである。
【符号の説明】
【0010】
1 支柱
2 地盤
3 埋設部
4 防水パネル