特開 2024-38834 ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法及び装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024038834

(43)【公開日】2024-03-21

(54)【発明の名称】ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法及び装置

(51)【国際特許分類】

   G06Q 50/10 20120101AFI20240313BHJP

【ＦＩ】

G06Q50/10

【審査請求】有

【請求項の数】5

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022143147

(22)【出願日】2022-09-08

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．ＪＡＶＡＳＣＲＩＰＴ

(71)【出願人】

【識別番号】522358250

【氏名又は名称】キム，テウォン

【氏名又は名称原語表記】ＫＩＭ，ＴＡＥ ＷＯＮ

(74)【代理人】

【識別番号】100145403

【弁理士】

【氏名又は名称】山尾 憲人

(74)【代理人】

【識別番号】100135703

【弁理士】

【氏名又は名称】岡部 英隆

(74)【代理人】

【識別番号】100163902

【弁理士】

【氏名又は名称】市川 奈月

(72)【発明者】

【氏名】キム，テウォン

【テーマコード（参考）】

5L049

【Ｆターム（参考）】

5L049CC12

(57)【要約】      （修正有）

【課題】ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用しプラットフォームのユーザにサービスを提供する。
【解決手段】サービス提供方法は、プラットフォームに会員加入が行われたユーザの端末を意味するユーザ端末からプラットフォームに少なくとも一つのオブジェクトに対する登録を要請するオブジェクト登録要請を受信し、登録が要請されたオブジェクトに対する所有権に関する所有権情報と取引履歴に関する履歴情報とを獲得して少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行し、ブロックチェーン基盤のＤＩＤの構造に前記ＮＦＴの各情報を予め設定された基準で区分されるように反映して少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成し、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用して前記プラットフォームに会員加入が行われた複数のユーザに少なくとも一つのオブジェクトに対する取引のサービスを提供する。
【選択図】図３

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ブロックチェーン基盤のＤＩＤ（Ｄｅｃｅｎｔｒａｉｚｅｄ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）を利用するプラットフォームのためのサービス提供装置で行われるサービス提供方法であって、
前記プラットフォームに会員加入が行われたユーザの端末を意味するユーザ端末から前記プラットフォームに少なくとも一つのオブジェクトに対する登録を要請するオブジェクト登録要請を受信するステップと、
前記登録が要請されたオブジェクトに対する所有権に関する所有権情報及び取引履歴に関する履歴情報を獲得して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するステップと、
前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤの構造に前記ＮＦＴの各情報を予め設定された基準で区分されるように反映して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップと、
前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用して前記プラットフォームに会員加入が行われた複数のユーザに前記少なくとも一つのオブジェクトに対する取引に関するサービスを提供するステップと、を含むサービス提供方法。

【請求項2】

前記ブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するステップは、
前記オブジェクト登録要請に対する応答として前記ユーザ端末に前記プラットフォームに登録を要請する少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報と、所有権情報と、履歴情報とを要請するステップと、
前記ユーザ端末から前記少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報と、所有権情報と、履歴情報とを獲得して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するステップと、
前記ユーザ端末がプラットフォームで使用するＩＤ情報と前記少なくとも一つのオブジェクトのブロックチェーン基盤のＮＦＴのアドレスに関する情報をマッチングして前記ユーザ端末に伝送するステップと、を含むことを特徴とする請求項１に記載のサービス提供方法。

【請求項3】

前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップは、
前記発行されたＮＦＴに含まれる各情報を前記予め設定された基準で区分されるように分割し、前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するために使用される複数のＮＦＴ情報を生成するステップと、
前記複数のＮＦＴ情報を前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の情報項目に相応するように変換して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップと、
前記ユーザ端末のＩＤ情報に代わって前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤが前記プラットフォームで使用されるように前記ユーザ端末に対する識別基準に対する値をアップデートするステップと、
前記ユーザ端末に対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを前記ユーザ端末に伝送し、前記プラットフォームで前記ユーザ端末が前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するように支援するステップと、を含むことを特徴とする請求項２に記載のサービス提供方法。

【請求項4】

前記複数のＮＦＴ情報を生成するステップは、
前記発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対するコンテンツファイル自体を意味する第１ＮＦＴ情報を生成するステップと、
前記発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対するタイトル、オブジェクトの創作者、及び前記コンテンツファイル自体が保存されているアドレス情報を意味する第２ＮＦＴ情報を生成するステップと、
前記発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対する前記所有権情報、前記履歴情報、及び前記第２ＮＦＴ情報が保存されているアドレス情報を意味する第３ＮＦＴ情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする請求項３に記載のサービス提供方法。

【請求項5】

前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップは、
前記ユーザ端末が使用するＩＤ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の項目のうち固有の識別子（ｕｎｉｑｕｅ ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）の項目に変換して第１項目を生成するステップと、
前記複数のＮＦＴ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の項目のうちＤＩＤドキュメント（ＤＩＤ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ）の項目内に定義して保存されるように変換して第２項目を生成するステップと、を含むことを特徴とする請求項４に記載のサービス提供方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明はブロックチェーン基盤のＤＩＤ（Ｄｅｃｅｎｔｒａｉｚｅｄ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）を利用するプラットフォームのためのサービス提供方法及び装置に関し、より詳しくは、ブロックチェーン基盤のネットワークを介して運営されるプラットフォームにおいて、ＤＩＤを利用してプラットフォームのユーザにサービスを提供する方法及び装置に関する。

【背景技術】

【0002】

最近、ブロックチェーン基盤の技術の発展と多様な分野への適用によって、サービスも共に多様になっている。特に、ブロックチェーン基盤の技術は保安的な側面に強みを有し、金融などのような保安的な側面が重要なサービス分野に積極的に適用されている。また、ブロックチェーン基盤の技術に関してＮＦＴ（Ｎｏｎ－ｆｕｎｇｉｂｌｅ Ｔｏｋｅｎ）に対する関心が急増するにつれ、所有権及び著作権などの権利を証明し、取引が可能なサービスにまで拡張されている。

【0003】

それに関し、ブロックチェーン基盤の技術に関するサービスでＮＦＴが適用される部分が増加しており、それによって保安や安定性に関する問題の重要度が更に高くなっている状況である。一方、サービスに関するプラットフォームでは殆ど会員加入をしてユーザがサービスを利用するように支援する会員制度を適用しており、それによってユーザは自らに発給された固有の識別子であるＩＤ（Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）を利用してサービスを利用している。

【0004】

ところが、サービスに関するプラットフォームで使用されている固有の識別子であるＩＤはユーザの個人情報を管理するための煩わしさと漏洩のリスクが存在しており、そのためインターネットまたはアプリケーションなどを提供するプラットフォームでは公認認証書を介した認証などの手順を適用しているが、ユーザには非常に煩わしいという問題がある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

前記のような問題点を解決するための本発明の一目的は、ブロックチェーン基盤のネットワークを介して運営されるプラットフォームにおいて、ＤＩＤを利用してプラットフォームのユーザにサービスを提供する方法を提供することにある。

【0006】

前記のような問題点を解決するための本発明の他の目的は、ブロックチェーン基盤のネットワークを介して運営されるプラットフォームにおいて、ＤＩＤを利用してプラットフォームのユーザにサービスを提供する装置を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0007】

前記目的を達成するための本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法は、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供装置で行われるサービス提供方法であって、前記プラットフォームに会員加入が行われたユーザの端末を意味するユーザ端末から前記プラットフォームに少なくとも一つのオブジェクトに対する登録を要請するオブジェクト登録要請を受信するステップと、前記登録が要請されたオブジェクトに対する所有権に関する所有権情報及び取引履歴に関する履歴情報を獲得して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するステップと、前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤの構造に前記ＮＦＴの各情報を予め設定された基準で区分されるように反映して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップと、前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用して前記プラットフォームに会員加入が行われた複数のユーザに前記少なくとも一つのオブジェクトに対する取引に関するサービスを提供するステップと、を含む。

【0008】

ここで、前記ブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するステップは、前記オブジェクト登録要請に対する応答として前記ユーザ端末に前記プラットフォームに登録を要請する少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報と、所有権情報と、履歴情報とを要請するステップと、前記ユーザ端末から前記少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報と、所有権情報と、履歴情報とを獲得して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するステップと、前記ユーザ端末がプラットフォームで使用するＩＤ情報と前記少なくとも一つのオブジェクトのブロックチェーン基盤のＮＦＴのアドレスに関する情報をマッチングして前記ユーザ端末に伝送するステップと、を含む。

【0009】

ここで、前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップは、前記発行されたＮＦＴに含まれる各情報を前記予め設定された基準で区分されるように分割し、前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するために使用される複数のＮＦＴ情報を生成するステップと、前記複数のＮＦＴ情報を前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の情報項目に相応するように変換して前記少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップと、前記ユーザ端末のＩＤ情報に代わって前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤが前記プラットフォームで使用されるように前記ユーザ端末に対する識別基準に対する値をアップデートするステップと、前記ユーザ端末に対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを前記ユーザ端末に伝送し、前記プラットフォームで前記ユーザ端末が前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するように支援するステップと、を含む。

【0010】

ここで、前記複数のＮＦＴ情報を生成するステップは、前記発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対するコンテンツファイル自体を意味する第１ＮＦＴ情報を生成するステップと、前記発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対するタイトル、オブジェクトの創作者、及び前記コンテンツファイル自体が保存されているアドレス情報を意味する第２ＮＦＴ情報を生成するステップと、前記発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対する前記所有権情報、前記履歴情報、及び前記第２ＮＦＴ情報が保存されているアドレス情報を意味する第３ＮＦＴ情報を生成するステップと、を含む。

【0011】

ここで、前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するステップは、前記ユーザ端末が使用するＩＤ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の項目のうち固有の識別子（ｕｎｉｑｕｅ ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）の項目に変換して第１項目を生成するステップと、前記複数のＮＦＴ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の項目のうちＤＩＤドキュメント（ＤＩＤ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ）の項目内に定義して保存されるように変換して第２項目を生成するステップと、を含む。

【0012】

ここで、前記固有の識別子の項目は、前記ブロックチェーン基盤のＤＩＤのタイプがＤＩＤと定義されるＤＩＤスキーム（ＤＩＤ Ｓｃｈｅｍｅ）領域と、前記ＤＩＤドキュメントに関する情報が定義されるＤＩＤメソッド（ＤＩＤ Ｍｅｔｈｏｄ）領域と、ＤＩＤメソッド領域内で使用される識別子が定義されるＤＩＤメソッド特定識別子領域（ＤＩＤ Ｍｅｔｈｏｄ－Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）とを含む。

【0013】

ここで、前記ＤＩＤドキュメントの項目は、前記複数のＮＦＴ情報が指示する内容と、ブロックチェーン基盤のネットワークに含まれる複数のブロックのうち各ＮＦＴ情報が保存されているブロックに関する情報とが各ＮＦＴ情報別に区分されて定義される。

【0014】

ここで、前記オブジェクトは音源である。

【発明の効果】

【0015】

本発明によると、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法は、プラットフォームを使用するユーザに保安性、信頼性、及び経済性を保障する固有の識別子であるＤＩＤを発給する効果があり、これに関し、プラットフォームに登録するオブジェクトのＮＦＴなどに関する情報に関しても同じく保安性、信頼性、及び経済性を共に保障する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【0016】

【図1】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置に対するハードウェアブロック図である。

【図2】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法が行われる環境を示す概念図である。

【図3】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を示すフローチャートである。

【図4】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行する方法を示すフローチャートである。

【図5】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成する方法を示すフローチャートである。

【図6】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ＮＦＴ情報を生成する方法を示すフローチャートである。

【図7】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ＤＩＤに対する複数の項目を生成する方法を示すフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0017】

本発明は、多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるゆえ、特定実施例を図面に例示し、発明を実施するための形態に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定な実施形態に対して限定しようとするのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解すべきである。各図面を説明しながら、類似した参照符号を類似した構成要素に対して使用している。

【0018】

第１、第２、Ａ、Ｂなどの用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、前記構成要素は前記用語に限らない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しないながらも第１構成要素は第２構成要素と命名されてもよく、類似して第２構成要素も第１構成要素と命名されてもよい。及び／またはという用語は、複数の関連する記載された項目の組み合わせまたは複数の関連する記載された項目のうちいずれかの項目を含む。

【0019】

ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか「接続されて」いると言及されれば、その他の構成要素に直接連結されているか、または接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在する可能性もあると理解すべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか「直接接続されて」いると言及されれば、中間に他の構成要素は存在しないと理解すべきである。

【0020】

本出願で使用された用語は単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定する意図はない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書の上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。

【0021】

異なるように定義されない限り、ここで使用される技術的か科学的な用語を含む全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているものと同じ用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解析すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的かまたは過度に形式的な意味で解析されない。

【0022】

以下、本発明の好ましい実施例を添付した複数の図面（図１乃至図７）を参照して詳細に説明する。

【0023】

まず、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法及びサービス提供装置に関して説明される「オブジェクト」とは、古代の鋳貨や芸術品のように過去に比べ現状況で資産的価値が急増して投資の対象として関心を集めている物などを意味する。

【0024】

また、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法及びサービス提供装置に関して説明される「オブジェクト」は、実際ではない仮想（ｖｉｒｔｕａｌ）の空間（例えば、メタバース（ｍｅｔｖｅｒｓｅ）のような空間など）に存在する芸術品及び不動産などのような対象を優先的に意味する。

【0025】

また、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法及びサービス提供装置に関して説明される「オブジェクト」は、実際ではない仮想の空間（例えば、オンラインゲームのような空間など）に存在するアイテム（ｉｔｅｍ）やコンテンツ（ｃｏｎｔｅｎｔｓ）などのような対象を優先的に意味してもよい。

【0026】

特に、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法及びサービス提供装置に関して説明される「オブジェクト」は、「著作権」及び「所有権」の概念が適用される「著作物」などのような対象を優先的に意味してもよいが、例えば、「音源」、「音楽」などのような「著作物」が存在する。本発明の実施例において、「オブジェクト」は好ましくは「音源」である。

【0027】

図１は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置に対するハードウェアブロック図である。

【0028】

図１を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置１００は、サービス提供方法を行うための少なくとも一つのプロセッサ（ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）１１０と、少なくとも一つのプロセッサが少なくとも一つのステップを行うように指示する命令語（ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎｓ）を保存するメモリ（ｍｅｍｏｒｙ）１２０とを含む。

【0029】

ここで、少なくとも一つのプロセッサ１１０は、中央処理装置（ｃｅｎｔｒａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ、ＣＰＵ）、グラフィック処理装置（ｇｒａｐｈｉｃｓ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ、ＧＰＵ）、または本発明の一実施例による他の方法が行われる専用プロセッサを意味する。メモリ１２０及び保存装置１６０それぞれは、揮発性保存媒体及び非揮発性保存媒体のうち少なくとも一つで構成される。例えば、メモリ１２０は読み出し専用メモリ（ｒｅａｄ ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）及びランダムアクセスメモリ（ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）のうち少なくとも一つで構成される。

【0030】

また、本発明のブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置１００は、無線ネットワークを介して通信を行う送受信装置（ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ）１３０を含む。また、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置１００は、入力インタフェース装置１４０と、出力インタフェース装置１５０と、保存装置４６０などを更に含む。サーバ１００に含まれるそれぞれの構成要素は、バス（ｂｕｓ）１７０によって連結されて互いに通信を行う。

【0031】

ここで、少なくとも一つのステップは、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法に関するステップを意味するが、より詳しくは、本発明のブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置１００の動作方法に関するステップを更に含んでもよい。

【0032】

以下では、図１を参照して説明した本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置１００で行われるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法に関する環境が図２を参照してより詳細に説明される。

【0033】

図２は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法が行われる環境を示す概念図である。

【0034】

図２を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法は、図１を参照して説明したサービス提供装置１００を意味するサービス提供装置２００と、ユーザ端末３００と、サーバ４００とによって行われるが、より詳しくは、サービス提供装置２００の主導的な役割によって行われる。

【0035】

まず、サービス提供装置２００は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法にを行うために要求される情報をユーザ端末３００及びサーバ４００に伝送及び受信するか要請するように、ユーザ端末３００及びサーバ４００と通信を基盤に互いに連動される。

【0036】

一方、ユーザ端末３００はサービスを利用するユーザの端末などのような装置を意味するが、より詳しくは、通信を行う機能が含まれているユーザのスマートフォン（ｓｍａｒｔ ｐｈｏｎｅ）及びＰＣなどのような装置を意味する。また、ユーザ端末３００は、サービス提供装置２００から本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うために要求される情報の要請を受信したら、該当する情報をサービス提供装置２００に伝送する。

【0037】

更に、サーバ４００は本発明のブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームを運営するか管理するサーバのような装置を意味するが、より詳しくは、プラットフォームを運営するか管理するユーザ（例えば、事業者など）の装置を意味する。この際、サービス提供装置２００で、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法によって生成された情報を保存する機能や管理する役割をする。

【0038】

それに関し、サーバ４００は、サービス提供装置２００から一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うために要求される情報の要請を受信したら、該当する情報をサービス提供装置２００に伝送する。また、サーバ４００は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法によって生成された情報の保存に対する要請を受信したら、該当する情報をサーバ４００内に保存してもよい。

【0039】

ここで、サービス提供装置２００及びサーバ４００は互いに物理的に区分されると例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限らない。言い換えれば、サービス提供装置２００はサーバ４００に含まれるように形成されてもよく、サーバ４００内でサービス提供装置２００の役割をするモジュールの形態に形成されてもよい。

【0040】

以下では、図１を参照して説明したサービス提供装置１００及び図２を参照して説明したサービス提供装置２００、ユーザ端末３００、及びサーバ４００において、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法が行われる具体的な過程が図３乃至図７を参照してより詳細に説明される。

【0041】

図３は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を示すフローチャートである。

【0042】

図３を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法は、図１を参照して説明したサービス提供装置１００及び図２を参照して説明したサービス提供装置２００と、ユーザ端末３００と、サーバ４００とで行われるが、より詳しくは、サービス提供装置１００、２００の主導的な役割によって行われる。

【0043】

まず、サービス提供装置は、プラットフォームに会員加入が行われたユーザの端末を意味するユーザ端末からプラットフォームに少なくとも一つのオブジェクトに対する登録を要請するオブジェクト登録要請を受信するＳ１００。

【0044】

詳しくは、本発明の一実施例によるプラットフォームに少なくとも一つのオブジェクトの登録が必要なユーザのユーザ端末はプラットフォームのサーバを介して会員加入を行うが、プラットフォームのサーバからプラットフォームで使用するユーザ端末のＩＤ情報を受信する。次に、ユーザ端末はサービス提供装置に少なくとも一つのオブジェクトに対する登録を要請するオブジェクト登録要請を伝送する。それによって、サービス提供装置はユーザ端末からオブジェクト登録要請を受信する。

【0045】

次に、サービス提供装置は、登録が要請されたオブジェクトに対する所有権に関する所有権情報及び取引履歴に関する履歴情報を獲得し、少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するＳ２００。

【0046】

ここで、サービス提供装置で登録されたオブジェクトに対する所有権に関する所有権情報と取引履歴に関する履歴情報とを獲得して少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行する具体的な過程は、以下で図４を参照してより詳細に説明される。

【0047】

図４は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行する方法を示すフローチャートである。

【0048】

図４を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、オブジェクト登録要請に対する応答として、ユーザ端末にプラットフォームに登録を要請する少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報と、保有権情報と、履歴情報とを要請するＳ２１０。

【0049】

まず、サービス提供装置は、プラットフォームに登録を要請する少なくとも一つのオブジェクトに対するコンテンツファイル、オブジェクトに対するタイトル、及びオブジェクトの創作者に関する情報を意味するオブジェクト情報として要請する。また、サービス提供装置は、オブジェクトに対する所有者及び所有権が変更された日付に関する情報を所有権情報として要請する。また、サービス提供装置は、オブジェクトが取引された回数及び各取引別の金額に関する情報を履歴情報として要請する。

【0050】

次に、サービス提供装置は、ユーザ端末から少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報と、所有権情報と、履歴情報とを獲得し、少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するＳ２２０。

【0051】

ここで、サービス提供装置は、ユーザ端末から獲得された少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報と、所有権情報と、履歴情報とが含まれるように設定してブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行するが、より詳しくは、少なくとも一つのオブジェクトに関するオブジェクト情報、所有権情報、及び履歴情報がブロックチェーン基盤のネットワークに含まれている複数のブロックに基づいて保存されるように支援する。

【0052】

次に、サービス提供装置は、ユーザ端末がプラットフォームで使用するＩＤ情報と、少なくとも一つのオブジェクトのブロックチェーン基盤のＮＦＴのアドレスに関する情報をマッチングしてユーザ端末に伝送するＳ２３０。

【0053】

詳しくは、サービス提供装置は、プラットフォームのサーバにユーザ端末に対して生成されたＩＤ情報を要請する。それによって、プラットフォームのサーバは、サービス提供装置からユーザ端末に対して生成されたＩＤ情報の要請を受信する。次に、プラットフォームのサーバは、ユーザ端末に対して生成されたＩＤ情報を確認し、確認されたＩＤ情報をサービス提供装置に伝送する。

【0054】

次に、サービス提供装置は、プラットフォームのサーバからユーザ端末に対して生成されたＩＤ情報を受信し、受信されたＩＤ情報と少なくとも一つのオブジェクトに対して発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴを互いにマッチングする。次に、サービス提供装置は、マッチングされたユーザ端末のＩＤ情報とブロックチェーン基盤のＮＦＴとをユーザ端末に伝送する。

【0055】

更に図３を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、ブロックチェーン基盤のＤＩＤの構造にＮＦＴの各情報を予め設定された基準で区分されるように反映し、少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するＳ３００。

【0056】

ここで、サービス提供装置でブロックチェーン基盤のＤＩＤの構造にＮＦＴの各情報を予め設定された基準で区分されるように反映して少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成する具体的な過程は、以下で図５を参照してより詳細に説明される。

【0057】

図５は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成する方法を示すフローチャートである。

【0058】

図５を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、発行されたＮＦＴに含まれている各情報を予め設定された基準で区分されるように分割し、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するために使用される複数のＮＦＴ情報を生成するＳ３１０。

【0059】

ここで、サービス提供装置で発行されたＮＦＴに含まれている各情報を予め設定された基準で区分されるように分割してブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するために使用される複数のＮＦＴ情報を生成する具体的な過程は、以下で図６を参照してより詳細に説明される。

【0060】

図６は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ＮＦＴ情報を生成する方法を示すフローチャートである。

【0061】

図６を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対するコンテンツファイル自体を意味する第１ＮＦＴ情報を生成するＳ３１１。

【0062】

詳しくは、サービス提供装置によって生成される第１ＮＦＴ情報は、ＮＦＴに関する情報のうち「ＮＦＴメディアデータ（ＮＦＴ Ｍｅｄｉａ ｄａｔａ）」を意味するが、より詳しくは、発行されたＮＦＴに相応するオブジェクトに対する原本のデジタルコンテンツ自体を意味する。

【0063】

言い換えれば、サービス提供装置によって生成される第１ＮＦＴ情報は、ユーザ端末から予め獲得されたオブジェクト情報に基づいて生成される。

【0064】

次に、サービス提供装置は、発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに対するタイトル、オブジェクトの創作者、及びコンテンツファイル自体が保存されているアドレス情報を意味する第２ＮＦＴ情報を生成するＳ３１２。

【0065】

ここで、サービス提供装置によって生成される第２ＮＦＴ情報は、ＮＦＴに関する情報のうち「ＮＦＴメタデータ（ＮＦＴ Ｍｅｔａ ｄａｔａ）」を意味するが、より詳しくは、発行されたＮＦＴに相応するオブジェクトに対するタイトル、説明、創作者、及び原本のデジタルコンテンツが保存されている位置（例えば、アドレスなど）を意味する。

【0066】

言い換えれば、サービス提供装置によって生成される第２ＮＦＴ情報は、ユーザ端末から予め獲得されたオブジェクト情報及び所有権情報に基づいて生成される。

【0067】

次に、サービス提供装置は、発行されたブロックチェーン基盤のＮＦＴに相応する少なくとも一つのオブジェクトに関する所有権情報、履歴情報、及び第２ＮＦＴ情報が保存されているアドレス情報を意味する第３ＮＦＴ情報を生成するＳ３１３。

【0068】

ここで、サービス提供装置によって生成される第３ＮＦＴ情報は、ＮＦＴに関する情報のうち「ＮＦＴスマートコントラクト（ＮＦＴ Ｓｍａｒｔ Ｃｏｎｔｒａｃｔ）」を意味するが、より詳しくは、発行されたＮＦＴに相応するオブジェクトに対する所有者、所有権が変更された日付、オブジェクトが取引された回数、及び各取引別の金額に関する情報を意味する。

【0069】

言い換えれば、サービス提供装置によって生成される第３ＮＦＴ情報は、ユーザ端末から予め獲得されたオブジェクト情報、所有権情報、及び履歴情報に基づいて生成される。

【0070】

更に図５を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、複数のＮＦＴ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の情報項目に相応するように変換し、少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成するＳ３２０。

【0071】

ここで、サービス提供装置において、複数のＮＦＴ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の情報項目に相応するように変換して少なくとも一つのオブジェクトに対するブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成する具体的な過程は、以下で図７を参照してより詳細に説明される。

【0072】

図７は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法において、ＤＩＤに対する複数の項目を生成する方法を示すフローチャートである。

【0073】

図７を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、ユーザ端末が使用するＩＤ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の項目のうち固有の識別子の項目に変換して第１項目を生成するＳ３２１。

【0074】

ここで、第１項目を意味する固有の識別子の項目は、ブロックチェーン基盤のＤＩＤのタイプがＤＩＤと定義されるＤＩＤスキーム領域と、ＤＩＤドキュメントに関する情報が定義されるＤＩＤメソッド領域と、ＤＩＤメソッド領域内で使用される識別子が定義されるＤＩＤメソッド特定識別子領域とを含む。

【0075】

例えば、第１項目を意味する固有の識別子項目は「Ｓｃｈｅｍｅ：ＤＩＤ Ｍｅｔｈｏｄ：Ｄｉｄ Ｍｅｔｈｏｄ Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ」の形態を有する。この際、「Ｓｃｈｅｍｅ」は「ｄｉｄ」で固定された値が定義され、「ＤＩＤ Ｍｅｔｈｏｄ」はＤＩＤ及びＤＩＤドキュメントが生成される方法やアップデートされる方法などが定義され、Ｗ３Ｃに基づいて英文小文字の値に定義される。

【0076】

次に、サービス提供装置は、複数のＮＦＴ情報をブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する複数の項目のうちＤＩＤドキュメントの項目内に定義して保存されるように変換して第２項目を生成するＳ３２２。

【0077】

ここで、第２項目を意味するＤＩＤドキュメントの項目は、複数のＮＦＴ情報が指示する内容と、ブロックチェーン基盤のネットワークに含まれている複数のブロックのうち各ＮＦＴ情報が保存されているブロックに関する情報とが各ＮＦＴ情報別に区分されて定義される。

【0078】

例えば、第２項目を意味するＤＩＤドキュメントの項目はＪＳＯＮ（ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ Ｏｂｊｅｃｔ Ｎｏｔａｔｉｏｎ）などのような方式に基づいて各ＮＦＴ情報別に定義されるが、追加に暗号学的公開キー及びＤＩＤが認証に使用される方式に関する情報などを更に含む。

【0079】

更に図５を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、ユーザ端末のＩＤ情報に代わってブロックチェーン基盤のＤＩＤがプラットフォームで使用されるように、ユーザ端末に対する識別基準に対する値をアップデートするＳ３３０。

【0080】

詳しくは、サービス提供装置は、プラットフォームのサーバにユーザ端末に対して生成されたブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する情報を伝送するが、それによってユーザ端末に対して生成されたＩＤをブロックチェーン基盤のＤＩＤに変更して保存されるようにプラットフォームのサーバに要請する。

【0081】

それによって、プラットフォームのサーバはサービス提供装置からユーザ端末に対して生成されたブロックチェーン基盤のＤＩＤに関する情報を受信し、ユーザ端末に対して生成されたＩＤ情報をサービス提供装置から受信されたブロックチェーン基盤のＤＩＤに変更して保存する。次に、プラットフォームのサーバは、サービス提供装置にユーザ端末に対するブロックチェーン基盤のＤＩＤが保存されたことを知らせるメッセージを伝送する。

【0082】

次に、サービス提供装置は、プラットフォームのサーバからユーザ端末に対するブロックチェーン基盤のＤＩＤが保存されたことを知らせるメッセージを受信するが、それによってプラットフォームのサーバにユーザ端末に対するブロックチェーン基盤のＤＩＤが保存されたと判断する。このような方法によって、サービス提供装置は、ユーザ端末のＩＤ情報に代わってブロックチェーン基盤のＤＩＤがプラットフォームで使用されるようにユーザ端末に対する識別基準に対する値をアップデートする。

【0083】

次に、サービス提供装置はユーザ端末に対するブロックチェーン基盤のＤＩＤをユーザ端末に伝送し、プラットフォームでユーザ端末がブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するように支援するＳ３４０。

【0084】

ここで、ユーザ端末は、サービス提供装置からユーザ端末に対して生成されたブロックチェーン基盤のＤＩＤまたはＤＩＤに関する情報であるＤＩＤ情報を受信する。次に、ユーザ端末は、サービス提供装置から受信されたブロックチェーン基盤のＤＩＤまたはＤＩＤに関する情報を、会員加入する過程でプラットフォームのサーバから予め受信されたＩＤ情報に代わって使用する。

【0085】

更に図３を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、ブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用してプラットフォームに会員加入が行われた複数のユーザに少なくとも一つのオブジェクトに対する取引に関するサービスを提供するＳ４００。

【0086】

詳しくは、サービス提供装置は、プラットフォームに登録された複数のオブジェクトを対象にプラットフォームに会員加入が行われた複数のユーザによってオブジェクトに対する取引に関するサービスが発生したら、オブジェクトに対して発生した取引に関するサービスの内容に基づいてブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行し、発行したブロックチェーン基盤のＮＦＴに基づいてブロックチェーン基盤のＤＩＤをアップデートする。

【0087】

言い換えれば、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤにはオブジェクトに関するＮＦＴ情報が含まれるが、オブジェクトに対して発生した取引に関するサービスの内容に基づいてオブジェクトに関するＮＦＴ情報が変更され、変更されたＮＦＴ情報に基づいてブロックチェーン基盤のＤＩＤがアップデートされることを意味する。

【0088】

上述したような方法によって、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、プラットフォームに会員加入を行うユーザに１次的にＩＤ情報を生成して配布し、２次的にブロックチェーン基盤のＮＦＴを発行する過程でブロックチェーン基盤のＤＩＤを生成して、ＩＤ情報をＤＩＤ情報に変更して使用するように支援する。

【0089】

それによって、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のＤＩＤを利用するプラットフォームのためのサービス提供方法を行うサービス提供装置は、プラットフォームを介して提供されるサービスをユーザが利用する過程でオブジェクトに関する情報やサービスに対して保安性、信頼性、及び経済性などを保障する。

【0090】

本発明による方法は、多様なコンピュータ手段を介して行われるプログラム命令の形態に具現されてコンピュータで読取可能な媒体に記録される。コンピュータで読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独にまたは組み合わせて含む。コンピュータで読取可能な媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計され構成されたものであるか、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。

【0091】

コンピュータで読取可能な媒体の例としては、ＲＯＭ、ＲＡＭ、フラッシュメモリ（ｆｌａｓｈ ｍｅｍｏｒｙ）などのようにプラグラム命令を保存し行うように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラ（ｃｏｍｐｉｌｅｒ）によって作られるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタ（ｉｎｔｅｒｐｒｅｔｅｒ）などを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含んでもよい。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために少なくとも一つのソフトウェアモジュールとして作動するように構成されるが、その逆も同じである。

【0092】

また、上述した方法または装置は、その構成や機能の全部または一部が結合されて具現されるか、分離されて具現されてもよい。

【0093】

前記では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は下記特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更し得ることを理解できるはずである。

【符号の説明】

【0094】

１００：サービス提供装置 １１０：プロセッサ
１２０：メモリ １３０：送受信装置
１４０：入力インタフェース装置 １５０：出力インタフェース装置
１６０：保存装置 １７０：バス
２００：サービス提供サーバ３００：ユーザ端末
４００：サーバ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】