(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024038976
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】殺菌機能付きエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240313BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240313BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040289
(22)【出願日】2023-03-15
(31)【優先権主張番号】10-2022-0114039
(32)【優先日】2022-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】513195466
【氏名又は名称】イーエム-テック・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】EM-TECH.Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】チ,キョンムン
(72)【発明者】
【氏名】チュン,インソン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC02
4B162AC06
4B162AC17
4B162AC37
4B162AD16
4B162AD32
(57)【要約】
【課題】液状カートリッジにおいてユーザが口にはめてエアロゾルを吸入する部位を、簡便に殺菌できる殺菌機能付きエアロゾル発生装置を提供する。
【解決手段】殺菌機能付きエアロゾル発生装置は、上部にマウスピースが形成される液状カートリッジと、前記液状カートリッジが挿入されるハウジングと、前記ハウジング内に設置され、前記液状カートリッジが正方向に挿入される場合に、前記液状カートリッジと電気的に連結されるポゴピンと、前記ハウジング内に設置され、前記液状カートリッジが逆方向に挿入される場合に、前記液状カートリッジに形成されたマウスピースと所定距離をおいて離隔して対向するように設置されるUVランプと、前記ハウジング内に具備され、前記ポゴピン及び前記UVランプに各々電力を供給するバッテリと、前記ハウジング内に具備され、前記バッテリから前記ポゴピン及び前記UVランプに各々電力を供給するように制御するマイクロコントローラとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部にマウスピースが形成される液状カートリッジと、
前記液状カートリッジが挿入されるハウジングと、
前記ハウジング内に設置され、前記液状カートリッジが正方向に挿入される場合に、前記液状カートリッジと電気的に連結されるポゴピンと、
前記ハウジング内に設置され、前記液状カートリッジが逆方向に挿入される場合に、前記液状カートリッジに形成されたマウスピースと所定距離をおいて離隔して対向するように設置されるUVランプと、
前記ハウジング内に具備され、前記ポゴピン及び前記UVランプに各々電力を供給するバッテリと、
前記ハウジング内に具備され、前記バッテリから前記ポゴピン及び前記UVランプに各々電力を供給するように制御するマイクロコントローラと、を含むことを特徴とする、殺菌機能付きエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記液状カートリッジが逆方向に挿入される場合に、前記液状カートリッジに形成されたマウスピースと所定距離をおいて離隔して対向するように設置されるUVランプは、前記マウスピースに対して最小1mm離隔して設置されることを特徴とする、請求項1に記載の殺菌機能付きエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記マイクロコントローラと連結されるボタンを含み、前記マイクロコントローラは、前記ボタンの押下により信号が入力される場合、既定の所定時間の間に、前記バッテリから前記UVランプに電力を供給するように制御することを特徴とする、請求項1に記載の殺菌機能付きエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記マイクロコントローラと連結されるLED表示部を含み、前記マイクロコントローラは、前記バッテリから前記UVランプに電力を供給する間に、前記LED表示部により特定色を表示して、殺菌進行状態を表示するように制御することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の殺菌機能付きエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記液状カートリッジの両側面にはフックが各々具備され、前記ハウジングには前記各々のフックに対応する位置に各々係止溝が具備されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の殺菌機能付きエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記液状カートリッジの両側面には磁石が各々具備され、前記ハウジングには前記各々の磁石に対応する位置に各々磁石が具備されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の殺菌機能付きエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌機能付きエアロゾル発生装置に関し、特に、液状カートリッジにおいてユーザが口にはめてエアロゾルを吸入する部位を、簡便に殺菌できる殺菌機能付きエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾルは、大気中に浮遊状態で存在する液体又は固体の微小粒子であって、通常、0.001μm~1.0μmの大きさを有する。特に、様々な種類のリキッドから由来するエアロゾルを人が吸入する場合がある。一般に、エアロゾルを電気加熱式により発生させる装置は、携帯及び使用が便利になるように、バッテリ及び制御電子機器を含み、エアロゾルを発生するためのリキッドを保存して加熱する液状カートリッジを備える。
図1を参照すれば、従来技術に係るリキッドから由来するエアロゾルを吸入できるエアロゾル発生装置10は、マウスピース11、液状カートリッジ12及び本体13を備え、液状カートリッジ12にリキッドが保存される。例えば、マウスピース11及び液状カートリッジ12は、一体で形成され、本体13に装着されて使用される。本体13には、未図示のバッテリ及び制御部が具備され、制御部の制御によってバッテリから液状カートリッジ12に具備される未図示のヒータに電力が供給され、ヒータにより液状が加熱してエアロゾルを発生させて、マウスピース11に流入して、ユーザがマウスピース11を通してエアロゾルを吸入できる。前述したエアロゾル発生装置10は、ユーザが口にはめてエアロゾルを吸入する部位であるマウスピース11に、体液や異質物が付着されて非衛生的であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、液状カートリッジにおいてユーザが口にはめてエアロゾルを吸入する部位を、簡便に殺菌できる殺菌機能付きエアロゾル発生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置は、上部にマウスピースが形成される液状カートリッジと、液状カートリッジが挿入されるハウジングと、ハウジング内に設置され、液状カートリッジが正方向に挿入される場合に、液状カートリッジと電気的に連結されるポゴピン(pogo pin)と、ハウジング内に設置され、液状カートリッジが逆方向に挿入される場合に、液状カートリッジに形成されたマウスピースと所定距離をおいて離隔して対向するように設置されるUVランプと、ハウジング内に具備され、ポゴピン及びUVランプに各々電力を供給するバッテリと、ハウジング内に具備され、バッテリからポゴピン及びUVランプに各々電力を供給するように制御するマイクロコントローラとを含む。
【0005】
また、実施例により、液状カートリッジが逆方向に挿入される場合に、液状カートリッジに形成されたマウスピースと所定距離をおいて離隔して対向するように設置されるUVランプは、マウスピースに対して最小1mm離隔して設置される。
【0006】
また、実施例により、ハウジングは、マイクロコントローラと連結されるボタンを含み、マイクロコントローラは、ボタンの押下により信号が入力される場合、既定の所定時間の間に、バッテリからUVランプに電力を供給するように制御する。
【0007】
また、実施例により、マイクロコントローラと連結されるLED表示部を含み、マイクロコントローラは、バッテリからUVランプに電力を供給する間に、LED表示部により特定色を表示して、殺菌進行状態を表示するように制御する。
【0008】
また、実施例により、液状カートリッジの両側面にはフックが各々具備され、ハウジングには各々のフックに対応する位置に各々係止溝が具備される。
【0009】
また、実施例により、液状カートリッジの両側面には磁石が各々具備され、ハウジングには前記各々の磁石に対応する位置に各々磁石が具備される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例によれば、殺菌機能付きエアロゾル発生装置では、液状カートリッジが逆方向に挿入される場合、液状カートリッジに形成されたマウスピースを殺菌できるUVランプを含むことで、液状カートリッジにおいてエアロゾルを口にはめて吸入する部位を、簡便に殺菌できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】従来技術に係るエアロゾル発生装置の一例を説明するための図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置を説明するための図であって、(イ)は液状カートリッジを使用する状態を示す概略断面図、(ロ)は液状カートリッジを殺菌する状態を示す概略断面図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置において、液状カートリッジを使用する位置から殺菌する位置に転換させる動作を説明するための図である。
【
図5】本発明の他の実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置を説明するための図であって、(イ)は液状カートリッジを使用する状態を示す概略断面図、(ロ)は液状カートリッジを殺菌する状態を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
【0013】
図では、説明の便宜上、構成要素等がその大きさが課長又は縮小されることもできる。例えば、図に示す各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に示されるだけで、本発明がこれに限定されるものではない。
【0014】
図2は、本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置を説明するための図であって、(イ)は液状カートリッジを使用する状態を示す概略断面図、(ロ)は液状カートリッジを殺菌する状態を示す概略断面図である。
図3は、本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。
図4は、本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置において、液状カートリッジを使用する位置から殺菌する位置に転換させる動作を説明するための図である。
【0015】
図2乃至
図4を参照すれば、本発明の一実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置100は、上部にマウスピース111が形成された液状カートリッジ110と、液状カートリッジ110が挿入されるハウジング120と、ハウジング120内に設置され、液状カートリッジ110が正方向に挿入される場合に、液状カートリッジ110と電気的に連結されるポゴピン121と、ハウジング120内に設置され、液状カートリッジ110が逆方向に挿入される場合に、液状カートリッジ110に形成されたマウスピース111と所定距離をおいて離隔して対向するように設置されるUVランプ122と、ハウジング120内に具備され、ポゴピン121及びUVランプ122に各々電力を供給するバッテリ123と、ハウジング120内に具備され、バッテリ123からポゴピン121及びUVランプ122に各々電力を供給するように制御するマイクロコントローラ124とを含む。
【0016】
液状カートリッジ110は、液状を加熱するヒータと、ヒータに連結されるターミナルとを備え、ハウジング120への挿入及びハウジング120からの分離が可能である。
図2(イ)及び
図4(イ)を参照すれば、液状カートリッジ110が正方向にハウジング120に挿入された状態では、液状カートリッジ110に具備されるターミナルがポゴピン121と接触することで、液状を加熱するヒータにターミナルを介して電力が供給され得る。液状カートリッジ110においてユーザが口にはめてエアロゾルを吸入する部位を殺菌する場合には、
図4(ロ)に示すように、液状カートリッジ110をハウジング120から分離して、
図4(ハ)に示すように、液状カートリッジ110を逆方向になるようにして、
図4(二)に示すように、逆方向の液状カートリッジ110をハウジング120に挿入する。
図2(ロ)を参照すれば、液状カートリッジ110及びハウジング120は、液状カートリッジ110が逆方向にハウジング120に挿入された状態では、液状カートリッジ110に形成されたマウスピース111が所定距離をおいて離隔してUVランプ122と対向するように設計され、マイクロコントローラ124の制御により、バッテリ123からUVランプ122に電力が供給され、ユーザが口にはめてエアロゾルを吸入する部位であるマウスピース111を、UVランプ122により殺菌できる。
【0017】
実施例により、液状カートリッジ110が逆方向に挿入される場合に、液状カートリッジ110に形成されたマウスピース111と所定距離をおいて離隔して対向するように設置されるUVランプ122は、マウスピース111に対して最小1mm離隔して設置される。
【0018】
また、実施例により、ハウジング120は、マイクロコントローラ124と連結されるボタン125を含む。マイクロコントローラ124は、ボタン125の押下により信号が入力される場合、既定の所定時間の間に、バッテリ123からUVランプ122に電力を供給するように制御する。
【0019】
また、実施例により、マイクロコントローラ124と連結されるLED表示部126を含み、マイクロコントローラ124は、バッテリ123からUVランプ122に電力を供給する間に、LED表示部126により特定色を表示して、殺菌進行状態を表示するように制御する。例えば、マイクロコントローラ124は、バッテリ123からUVランプ122に電力を供給する間に、所定時間単位でLED表示部126により特定色を表示するように制御することで、ユーザが殺菌進行状態を認識できる。実施例により、マイクロコントローラ124は、バッテリ123を充電する間に、LED表示部126により特定色を表示して、充電進行状態を表示するように制御することもできる。例えば、マイクロコントローラ124は、バッテリ123が充電される間に、バッテリ123が充電される容量によって所定充電容量単位でLED表示部126により特定色を表示するように制御することで、ユーザが充電進行状態を認識できる。
【0020】
図5は、本発明の他の実施例に係る殺菌機能付きエアロゾル発生装置を説明するための図であって、(イ)は液状カートリッジを使用する状態を示す概略断面図、(ロ)は液状カートリッジを殺菌する状態を示す概略断面図である。
【0021】
図5(イ)及び
図5(ロ)を参照すれば、実施例により、液状カートリッジ110の両側面にはフック112が各々具備され、ハウジング120には各々のフック112に対応する位置に各々係止溝が具備され、液状カートリッジ110がハウジング120に挿入される際に、各々のフック112により液状カートリッジ110がハウジング120に係止される。
図5(イ)に示すように、液状カートリッジ110が正方向にハウジング120に挿入された場合は、ユーザがマウスピース111を口にはめて吸入する位置になり、
図5(ロ)に示すように、液状カートリッジ110が逆方向にハウジング120に挿入された場合は、マウスピース111が所距離をおいて離隔してUVランプ122と対向する位置になるように、液状カートリッジ110に各々のフック112が具備され、ハウジング120に各々の係止溝が具備される。また、実施例により、液状カートリッジ110の両側面には磁石が各々具備され、ハウジング120には前記各々の磁石に対応する位置に各々磁石が具備されることで、液状カートリッジ110がハウジング120に正方向又は逆方向に挿入される際に、 液状カートリッジ110に具備された各々の磁石及びハウジング120に具備された各々の磁石により、液状カートリッジ110及びハウジング120が結合されることもできる。
【0022】
本発明は、前述した特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱しない範囲内で、当該発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、誰でも多様な変形実施が可能であることは勿論であり、そのような変更は特許請求の範囲の記載内にあることになる。
【符号の説明】
【0023】
100 殺菌機能付きエアロゾル発生装置
110 液状カートリッジ
111 マウスピース
112 フック
120 ハウジング
121 ポゴピン
122 UVランプ
123 バッテリ
124 マイクロコントローラ
125 ボタン
126 LED表示部